説明

マウス

【課題】電池構造を便利に取り換えることのできるマウスを提供する。
【解決手段】マウスは、第一ハウジング101と、分離可能な方式で前記第一ハウジング101と接続する第二ハウジングと、前記第二ハウジングに固定するバッテリーモジュール103を含み、前記第二ハウジングと前記第一ハウジング101とが結合する時には前記バッテリーモジュール103と前記第一ハウジング101とが係合する。さらに、前記第一ハウジング101は第一係合部材101Eを含み、前記バッテリーモジュール103は第二係合部材103Eを含み、第二係合部材103Eは前記第一係合部材101Eと互いに対応し、前記第一係合部材101Eと前記第二係合部材103Eとが係合し、前記第一係合部材101Eと前記第二係合部材103Eの係合によって前記バッテリーモジュール103と前記第一ハウジング101とが係合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスに関するものであり、特に、電池構造を便利に取り換えることのできるマウスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のマウス構造において、電池はマウスの電池溝に取り付けられ、さらに電池溝に電池蓋を覆い、電池蓋とマウスハウジングの係合を利用して、電池が電池溝から外れるのを防止していた。そのため、電池を取り換える時は使用者が必ず電池蓋とハウジングを分離してから電池を取り換えなければならなかった。同様に、電池を取り換えた後も必ず、電池蓋とハウジングを再び係合しなければならなかった。このような電池の取り換えは比較的時間が掛かり、使用者は手元の仕事を長時間止め、マウスの電池の取り換えを行わなければならないため、仕事の効率が大幅に低下した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電池構造を便利に取り換えることのできるマウスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、第一ハウジングと、第二ハウジングと、バッテリーモジュールと、を含むマウスを提供し、第二ハウジングは分離可能な方式で第一ハウジングと接続し、バッテリーモジュールは第二ハウジングに固定され、第二ハウジングと第一ハウジングとが結合する時、バッテリーモジュールと第一ハウジングとが係合する。
【0005】
一つの実施例において、第一ハウジングは第一係合部材を含み、バッテリーモジュールは第二係合部材を含み、第二係合部材は第一係合部材と互いに対応し、第一係合部材と第二係合部材が係合し、且つ第一係合部材と第二係合部材との係合によって、バッテリーモジュールと第一ハウジングとを係合させることができる。
【0006】
一つの実施例において、第一係合部材はフックであり、第二係合部材の係合溝である。
【0007】
一つの実施例において、第一ハウジングは第一弾性部材を更に含み、且つ第一弾性部材は第一係合部材と接する。
【0008】
一つの実施例において、第一ハウジングは凹溝を更に含み、第一係合部材は移動可能な方式で凹溝に設置し、第一弾性部材は凹溝に設置し、且つ第一係合部材と凹溝にそれぞれ接する。
【0009】
一つの実施例において、第一ハウジングはスライド溝を含み、バッテリーモジュールはスライドレールを含み、且つスライドレールはスライド溝で滑ることができる。
【0010】
一つの実施例において、第一ハウジングはストッパーと第二弾性部材を含み、第二弾性部材はストッパーに設置され、前記バッテリーモジュールと前記第一ハウジングが係合した時、前記バッテリーモジュールは前記第二弾性部材に接する。
【発明の効果】
【0011】
本発明のマウスによれば、使用者が電池を取り換える時間を大幅に節約でき、その結果仕事の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明のマウスの概略図を表している。
【図2】本発明のマウスの分解図を表している。
【図3】本発明のマウスの内部概略図を表している。
【図4】本発明のマウスの底面図を表している。
【図5】本発明のマウスの断面図を表している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明についての上記及びその他の目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に具体的な好ましい実施形態を例示し、図面を参照にしながら詳細に説明する。
【実施例】
【0014】
図1は本発明のマウスの概略図を表している。図2は本発明のマウスの分解図を表している。図1と図2とを参照して説明すると、本発明のマウス10は、第一ハウジング101と、第二ハウジング102と、バッテリーモジュール103と、を含む。第二ハウジング102は分離可能な方式で第一ハウジング101と接続する。バッテリーモジュール103は第二ハウジング102に固定して設置される。第二ハウジング102と第一ハウジング101が分離した後にバッテリーモジュール103を直接第一ハウジング101から外すことができる。一方、第二ハウジング102を第一ハウジング101に取り付けた時は、バッテリーモジュール103は第一ハウジング101に取り付けられる。
【0015】
図3は本発明のマウスの内部概略図を表し、図4は本発明のマウスの底面図を表している。図3と図4とを参照して説明すると、第一ハウジング101は、凹溝101Rと、第一係合部材101Eと、第一弾性部材101Sと、を含む。第一係合部材101Eはフックであり、移動可能な方式で凹溝101Rに設置され、且つ第一係合部材101Eの一部分は第一ハウジング101の底部に露出し(図4参照)、使用者がマウス10の外部から第一係合部材101Eを作動することができる。第一弾性部材101Sは凹溝101Rに設置され、且つ第一係合部材101Eと凹溝101Rとにそれぞれ接する。第一弾性部材101Sは第一係合部材101Eに付勢力を与え、第一係合部材101Eが移動した後、元の位置に戻ることができる。
【0016】
図3を参照して説明すると、バッテリーモジュール103は第二係合部材103Eを含み、第二係合部材103Eは係合溝であり、第一係合部材101Eと互いに対応する。図2と図3とを再度参照して説明すると、バッテリーモジュール103はスライドレール103Nを有し、さらに第一ハウジング101はスライド溝101Nを有する。バッテリーモジュール103を取り付ける時、バッテリーモジュール103はスライドレール103Nによって、スライド溝101Nに滑り、第一ハウジング101に移ることができる。バッテリーモジュール103が第一ハウジング101に完全に入った時、バッテリーモジュール103の第二係合部材103Eと第一ハウジング101の第一係合部材101Eとが係合すると同時に、第二ハウジング102は第一ハウジング101と接続する。
【0017】
図5は本発明のマウスの断面図を表している。図5を参照して説明すると、第一ハウジング101はストッパー101Tと第二弾性部材101S’を更に含み、第二弾性部材101S’はストッパー101Tに設置する。バッテリーモジュール103と第一ハウジング101とが係合した時、換言すると、第一係合部材101Eと第二係合部材103Eが係合した時、バッテリーモジュール103は第二弾性部材101S’に接する。次いで、第二弾性部材101S’がストッパー101Tとバッテリーモジュール103との間で圧縮される(図5参照)。この時、第二弾性部材101S’は付勢力を蓄積し、使用者が第一ハウジング101の外部から第一係合部材101Eを移動した時、第一係合部材101Eと第二係合部材103Eとを相互に分離させることができる。バッテリーモジュール103の移動は第一係合部材101Eの制限を受けず、第二弾性部材101S’の弾力によって、バッテリーモジュール103を第一ハウジング101の外に弾き出すことができ、且つ第二ハウジング102と第一ハウジング101を同時に分離させる。更に、第一係合部材101Eが移動した後、第一係合部材101Eは第一弾性部材101Sを圧縮し、使用者が第一係合部材101Eを取り出した後、第一弾性部材101Sは第一係合部材101Eに付勢力を与え、第一係合部材101Eが元の位置に戻ることができる。
【0018】
すなわち、使用者は単に外部から第一ハウジング101の第一係合部材101Eを移動させるだけで、第二弾性部材101S’がバッテリーモジュール103を弾き出す。同様に、新たなバッテリーモジュール103を取り付ける時には、第二係合部材103Eと第一係合部材101Eが係合するまで、単にバッテリーモジュール103を第一ハウジング101に滑らせればよい。
【0019】
本発明のマウス10は単に第一係合部材101Eの移動を利用するだけでバッテリーモジュール103を第一ハウジング101から引き出すことができ、従来の電池蓋を開けてから電池を取り換える方式と比べて、使用者が電池を取り換える時間を大幅に節約でき、その結果仕事の効率を高めることができる。
【0020】
以上、本発明の好適な実施例を例示したが、図または説明書の説明では、類似または同一の部分は同一の符号を用いている。また、図では、実施例の形状または厚さは拡大することができ、標示を簡易化することができる。また、図中の各素子の部分はそれぞれ説明されるが注意するのは、これは本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や変形を行うことが可能である。従って、本発明が請求する保護範囲は、特許請求の範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0021】
10 マウス
101 第一ハウジング
101E 第一係合部材
101N スライド溝
101R 凹溝
101S 第一弾性部材
101S’ 第二弾性部材
101T ストッパー
102 第二ハウジング
103 バッテリーモジュール
103E 第二係合部材
103N スライドレール


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ハウジングと、
分離可能な方式で前記第一ハウジングと接続する第二ハウジングと、
前記第二ハウジングに固定するバッテリーモジュールと、
を含み、
前記第二ハウジングと前記第一ハウジングとが結合する時、前記バッテリーモジュールと前記第一ハウジングとが係合することを特徴とするマウス。
【請求項2】
前記第一ハウジングは第一係合部材を含み、
前記バッテリーモジュールは第二係合部材を含み、
第二係合部材は前記第一係合部材と互いに対応し、前記第一係合部材と前記第二係合部材とが係合し、且つ前記第一係合部材と前記第二係合部材の係合によって前記バッテリーモジュールと前記第一ハウジングとが係合することを特徴とする請求項1に記載のマウス。
【請求項3】
前記第一係合部材はフックであり、前記第二係合部材は係合溝であることを特徴とする請求項2に記載のマウス。
【請求項4】
前記第一ハウジングは第一弾性部材を更に含み、且つ前記第一弾性部材は前記第一係合部材に接することを特徴とする請求項2に記載のマウス。
【請求項5】
前記第一ハウジングは凹溝を更に含み、
前記第一係合部材は移動可能な方式で前記凹溝に設置され、
前記第一弾性部材は前記凹溝に設置され、且つ前記第一係合部材と前記凹溝とにそれぞれ接することを特徴とする請求項2に記載のマウス。
【請求項6】
前記第一ハウジングはスライド溝を含み、
前記バッテリーモジュールはスライドレールを含み、
前記スライドレールは前記スライド溝で滑ることを特徴とする請求項1に記載のマウス。
【請求項7】
前記第一ハウジングはストッパーと第二弾性部材を含み、前記第二弾性部材は前記ストッパーに設置され、前記バッテリーモジュールと前記第一ハウジングとが係合した時、前記バッテリーモジュールは前記第二弾性部材に接することを特徴とする請求項1に記載のマウス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−233123(P2011−233123A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121102(P2010−121102)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(502361706)技嘉科技股▲ふん▼有限公司 (111)
【氏名又は名称原語表記】GIGA−BYTE TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,Bao Chiang Road,Hsin−Tien District,New Taipei City 231,Taiwan
【Fターム(参考)】