説明

マスク補助具

【課題】本発明はマスクへの装着も容易で、マスク本来の機能を害することなく、マスク装着時の暑苦しさや息苦しさを排除し、会話も円滑に行うことを可能とし、化粧の乱れも防ぐことができ、簡易且つ安価な構成で実現するマスク補助具を提供する。
【解決手段】本発明のマスク補助具1は、マスク20に装着して用いるマスク補助具1であって、当該マスク補助具1の外縁に構成された外縁部2と、上記外縁部2のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部3と、上記鼻当接部3の中心3aから下方に向けて延びている頂角部4と、上記頂角部4から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部5及び左側傾斜部6と、上記鼻当接部3の左右の終端位置3b,3cに設けられ、マスク20が把持される装着部10,11と、を備え、上記頂角部4及び右側傾斜部5、左側傾斜部6には、開口部7a,7b、8a乃至8g、9a乃至9gが設けられていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクに装着して用いるマスク補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般に市販されているマスクは、口や鼻に直接当接することから、暑苦しさや息苦しさを感じたり、会話に支障が出たりしてしまう、といった問題があった。
【0003】
このような問題に鑑みて、マスク本来の機能を損なうことなく、市販されているマスクをそのまま利用して、呼吸や会話を円滑に行うことを可能にするマスク補助具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。即ち、特許文献1に開示されたマスク補助具は、概ね筒状の本体と、該本体にあって装着時に鼻孔の下に位置し、外側に開く排気弁を有する排気用穴と、該本体にあって装着時に鼻のほぼ正面に位置する開放部とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたマスク補助具は、構成が複雑であり、更に鼻に装着するタイプであるため、装着時に違和感が生じる場合もある。
【0006】
そこで、本発明は上述の技術的な課題に鑑み、市販されている一般的なマスクへの装着も容易で、マスク本来の機能を害することなく、マスク装着時の暑苦しさや息苦しさを排除し、会話も円滑に行うことを可能とし、化粧の乱れも防ぐことができる、簡易且つ安価な構成のマスク補助具を提供することを目的とする。また、フィルター部材を保持部材で取り付ける構成とし、更に効率よく細菌、花粉対策を図ることもできるマスク補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述技術的な課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るマスク補助具は、マスクに装着して用いるマスク補助具であって、当該マスク補助具の外縁に構成された外縁部と、上記外縁部のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部と、上記鼻当接部の中心から下方に向けて延びている頂角部と、上記頂角部から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部及び左側傾斜部と、上記鼻当接部の左右の終端位置に設けられ、マスクが把持される装着部と、を備え、上記頂角部及び右側傾斜部、左側傾斜部には、開口部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明の第2の態様に係るマスク補助具は、マスクに装着して用いるマスク補助具であって、マスク補助具本体とフィルター部材と保持部材とからなり、上記マスク補助具本体は、当該マスク補助具本体の外縁に構成された外縁部と、上記外縁部のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部と、上記鼻当接部の左右の終端位置に設けられ、マスクが把持される装着部と、上記フィルター部材、保持部材を係止するための係止部と、を備えており、上記フィルター部材は、上記保持部材により上記マスク補助具本体の裏面に当て付けられて当該保持部材が上記マスク補助具本体の上記係止部に係止することで上記マスク補助具本体に装着されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第3の態様に係るマスク補助具は、マスクに装着して用いるマスク補助具であって、マスク補助具本体と、フィルター部材、保持部材からなり、上記マスク補助具本体は、当該マスク補助具本体の外縁に構成された外縁部と、上記外縁部のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部と、上記鼻当接部の中心から下方に向けて延びている頂角部と、上記頂角部から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部及び左側傾斜部と、上記鼻当接部の左右の終端位置に設けられ、マスクが把持される装着部と、上記フィルター部材、保持部材を係止するための係止部と、を備えており、上記頂角部及び右側傾斜部、左側傾斜部には、開口部が設けられており、上記フィルター部材は、上記保持部材により上記マスク補助具本体の裏面に当て付けられて当該保持部材が上記マスク補助具本体の上記係止部に係止することで上記マスク補助具本体に装着されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るマスク補助具は、市販されている一般的なマスクへの装着も容易で、マスク本来の機能を害することなく、マスク装着時の暑苦しさや息苦しさを排除し、会話も円滑に行うことを可能とし、化粧の乱れも防ぐことができ、簡易且つ安価な構成で実現することが可能となる。また、フィルター部材を保持部材でマスク補助具に取り付ける構成とすれば、更に効率よく細菌、花粉対策を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマスク補助具の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るマスク補助具を市販されているマスクに装着して用いる様子を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るマスク補助具の分解斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るマスク補助具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明のマスク補助具に係る好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明のマスク補助具は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
【0013】
(第1の実施形態)
【0014】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマスク補助具の斜視図である。
【0015】
このマスク補助具1の外観は略半球形状をしており、装着時に人の鼻或いは口の周り(頬等)に当接する外縁部2が、その外縁に設けられている。この外縁部2のうち、鼻に当接する部分を特に鼻当接部3と称するが、この鼻当接部3は鼻の形状にフィットするように略U字形状となっている。この鼻当接部3の中心3aから下方に向けて頂角部4が設けられており、該頂角部4から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部5、左側傾斜部6が延びている。
【0016】
頂角部4には、2つのスリット状の開口部7a,7bが設けられており、右側傾斜部5には7つのスリット状の開口部8a乃至8gが設けられており、左側傾斜部6には7つのスリット状の開口部9a乃至9gが設けられている。これら開口部の数や形状は一例であってこれには限定されない。すなわち、開口部は、上記のほか、例えば丸形状、楕円形状等、多種態様な形状とすることが可能である。外縁部2は、右側傾斜部5、左側傾斜部6よりも傾きが緩やかになっている。これは、外縁部2を、人の鼻や口の周り(頬等)により一層フィットさせるためである。
【0017】
外縁部2の鼻当接部3の左右の終端3b,3cの位置には、マスク補助具1をマスクに装着するための装着部10,11が設けられている。装着部10,11は、板状部材が上方に延びて所定長で外側に折り返し、この折り返された板状部材によりマスクを把持できるように構成されている。この装着部10,11は、マスク補助具1を装着者の顔に対して位置決めする役割も担っている。即ち、装着部10と装着部11の間に鼻が入り、鼻当接部3に鼻が当接するように装着すればよく、装着時に装着位置をガイドする役割も担っているのである。
【0018】
実際にマスク補助具1を市販されている一般的なマスク20に装着した様子は、図2に示される通りである。この図2に示されるように、マスク20の上方外端部20aにマスク補助具1の装着部10,11を装着することで、即ちマスク20の上方外端部20aを装着部10,11で把持することで、マスク20に対するマスク補助具1の位置関係が固定されるようになっている。装着部10,11は、板状部材が折り曲げられて構成されているが、その折り曲げられている板状部材の間にマスク20の上方外端部20aを入れ込むことで、マスク補助具1をマスク20に装着することになる。
【0019】
このような構成において、マスク補助具1の装着部10,11をマスク20の上方外端部20aに装着し、マスク補助具1の外縁部2が鼻及び口の周りに当接するように該マスク補助具1が装着されたマスク20を装着する。前述したように、マスク補助具1は、半球状になっており、鼻当接部3の中心3aから下方に向けて頂角部4が設けられ、該頂角部4から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部5、左側傾斜部6が延びた構成なので、口や鼻とマスク補助具1の間に空間が作られる。これにより、マスク20やマスク補助具1が口や鼻に直接当接することもないので、息苦しさや暑苦しさを感じさせることもなく、会話も円滑に行うことを可能としている。
【0020】
また、頂角部4、右側傾斜部5、左側傾斜部6には前述したようなスリット状の開口部7a,7b、8a乃至8g、9a乃至9gが設けられているので、当該スリット状の開口部、マスク20を介して呼吸もすることができるので、通常のマスクとしての機能は維持することが可能となっている。さらに、前述したように、口や鼻とマスク補助具1の間には空間が作られるので、化粧がマスク20について乱れることもない。さらに、装着部10,11により、マスク補助具1がマスク20にしっかりと装着されるので、マスク20の取り外しの際にも、マスク補助具1がマスク20と一体となり、当該マスク補助具1が取れ落ちることもない。
【0021】
マスク補助具1の材質としては、合成樹脂やゴム、紙類、その他の材質が採用可能であるが、特に、食品容器や包装用フィルムをはじめ、様々な用途に利用されているポリエチレン(polyethylene)、ポリプロピレン(polypropylene)などのポリオレフィン系プラスチックの採用が、衛生面や人体への安全面で好適である。そのほか、環境面を考慮した生分解性プラスチックやバイオマスプラスチック等も採用可能である。
【0022】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、マスク20に装着して用いるマスク補助具1であって、当該マスク補助具1の外縁に構成された外縁部2と、上記外縁部2のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部3と、上記鼻当接部3の中心3aから下方に向けて延びている頂角部4と、上記頂角部4から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部5及び左側傾斜部6と、上記鼻当接部3の左右の終端位置3b,3cに設けられ、マスク20が把持される装着部10,11と、を備え、上記頂角部4及び右側傾斜部5、左側傾斜部6には、スリット状の開口部7a,7b、8a乃至8g、9a乃至9gが設けられていることを特徴とするマスク補助具が提供される。
【0023】
ここで、上記装着部10,11は、板状部材が上方に延びて所定長で外側に折り返し、この折り返された板状部材によりマスク20を把持できるように構成されていることを特徴としてよい。上記外縁部2は、上記右側傾斜部5及び左側傾斜部6よりも緩やかな傾斜となっていることを特徴としてよい。
【0024】
さらに、マスク補助具1の外縁部2が、外に捲れるような形状としてもよい。このような形状とすれば、外縁部2の捲れた屈曲部分が肌に当接することになるので、装着者にソフトな当接感を与えることになる。
【0025】
(第2の実施形態)
【0026】
図3は、本発明の第2の実施形態に係るマスク補助具の分解斜視図である。
【0027】
詳細は後述するが、この第2の実施形態に係るマスク補助具本体31には、交換自在のフィルター部材50を保持部材60で押さえ付けて装着できるようになっている。第2の実施形態では、これらマスク補助具本体31、フィルター部材50、保持部材60によりマスク補助具が構成されることになる。
【0028】
このマスク補助具本体31の外観は、ここでも略半球形状をしており、装着時に人の鼻或いは口の周り(頬等)に当接する外縁部32が外縁に設けられている。この外縁部32のうち、鼻に当接する部分を特に鼻当接部33と称するが、この鼻当接部33は鼻の形状にフィットするように略U字形状となっている。この鼻当接部33の中心33aから下方に向けて頂角部34が設けられており、該頂角部34から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部35、左側傾斜部36が延びている。
【0029】
頂角部34には、この例では2つのスリット状の開口部37が設けられており、右側傾斜部35には7つのスリット状の開口部38が設けられており、左側傾斜部36には7つのスリット状の開口部39が設けられている。これら開口部の数や形状は一例であってこれには限定されない。すなわち、開口部は、上記のほか、例えば丸形状、楕円形状等、多種態様な形状とすることが可能である。外縁部32は、右側傾斜部35、左側傾斜部36よりも傾きが緩やかになっている。これは、外縁部32を、人の鼻や口の周り(頬等)により一層フィットさせるためである。外縁部32の左右の端部分には、フィルター部材50を保持部材60で押さえ付けて装着するための係止部42,43が設けられている。
【0030】
外縁部32の鼻当接部33の左右の終端33b,33cの位置には、マスク補助具本体31をマスクに装着するための装着部40,41が設けられている。この装着部40,41は、板状部材が上方に延びて所定長で外側に折り返し、この折り返された板状部材によりマスクを把持できるように構成されている。マスクの上方外端部にマスク補助具31の装着部40,41を装着することで、即ちマスクの上方外端部を装着部40,41で把持することで、マスクに対するマスク補助具31の位置関係が固定されるようになっている。換言すれば、この装着部40,41は、板状部材が折り曲げられて構成されているが、その折り曲げられている板状部材の間にマスクの上方外端部を入れ込むことで、マスク補助具31をマスクに装着することになる。
【0031】
このような構成において、マスク補助具本体31に背面からフィルター部材50を当て付けて保持部材60でその背面から押さえ付けて当該フィルター部材50と保持部材60の左右両端部分を係止部42,43に係止することで固定する。即ち、フィルター部材50を保持部材60でマスク補助具31に取り付ける。この取り付けた様子は、例えば図4に示される通りである。尚、マスク補助具本体31の外縁部32に凹部(又は凸部)を設け、保持部材60に凸部(又は凹部)を設け、両者が勘合することで保持部材60がフィルター部材50を挟む形でマスク補助具本体31に装着されるようにしてもよい。或いは、保持部材60に所定の引掛け部を設け、マスク補助具本体31のスリット状の開口部に引っ掛けることで、保持部材60がフィルター部材50を挟む形でマスク補助具本体31に装着されるようにしてもよい。この他、両面テープやマジックテープ(登録商標)により、保持部材60がフィルター部材50を挟む形でマスク補助具本体31に装着されるようにしてもよい。
【0032】
保持部材60は、マスク補助具本体31と同じように、略半球形状をしており、中心部において下方に向けて頂角部61が設けられており、該頂角部61から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部62、左側傾斜部63が延びている。頂角部61には2つのスリット状の開口部64が設けられており、右側傾斜部62には7つのスリット状の開口部65が設けられており、左傾斜部63には7つのスリット状の開口部66が設けられている。これら開口部の数や形状は一例であってこれには限定されない。すなわち、開口部は、上記のほか、例えば丸形状、楕円形状等、多種態様な形状とすることが可能である。
【0033】
このフィルター部材50を保持部材60でマスク補助具本体31に取り付けた後、マスク補助具本体31の装着部40,41をマスクの上方外端部に装着し、マスク補助具本体31の外縁部32が鼻及び口の周りに当接するように該マスク補助具本体31が装着されたマスクを装着する。ここで、前述したように、マスク補助具本体31は、半球状になっており、鼻当接部33の中心33aから下方に向けて頂角部34が設けられ、該頂角部34から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部35、左側傾斜部36が延びた構成なので、口や鼻とマスク補助具31の間に空間が作られる。これにより、マスクやマスク補助具31が口や鼻に直接当接することもないので、息苦しさや暑苦しさを感じさせることもなく、会話も円滑に行うことを可能としている。
【0034】
さらに、マスク補助具本体31の頂角部34、右側傾斜部35、左側傾斜部36には前述したようなスリット状の開口部37,38,39が設けられており、保持部材60の頂角部61、右側傾斜部65、左側傾斜部66には、前述したようなスリット状の開口部64,65,66が設けられているので、当該スリット状の開口部64,65,66、フィルター部材50、マスクを介して呼吸もすることができるので、通常のマスクとしての機能は維持することが可能となっている。さらに、前述したように、口や鼻と保持部材60の間には空間が作られるので、化粧がマスクについて乱れることもない。
【0035】
マスク補助具本体31、保持部材60の材質としては、合成樹脂やゴム、紙類、その他の材質が採用可能であるが、特に、食品容器や包装用フィルムをはじめ、様々な用途に利用されているポリエチレン(polyethylene)、ポリプロピレン(polypropylene)などのポリオレフィン系プラスチックの採用が、衛生面や人体への安全面で好適である。そのほか、環境面を考慮した生分解性プラスチックやバイオマスプラスチック等も採用可能である。フィルター部材50としては、綿ガーゼや不織布を採用することができる。また、フィルター部材50を複数の不織布の多層構造としてもよい。このような構成によれば、花粉を効率的にブロックすることができる。フィルター部材50を抗菌加工してもよい。フィルター部材50だけを交換することも可能である。
【0036】
尚、上記構成では、マスク補助具本体31の頂角部34には2つのスリット状の開口部37が設けられ、右側傾斜部35には7つのスリット状の開口部38が設けられ、左傾斜部36には7つのスリット状の開口部39が設けられていたが、係止部42,43や装着部40,41が形成された外縁部32を残し、他の部分を開口部とし、つまり、係止部42,43や装着部40,41が形成された外縁部32(鼻当接部33を含む)のみの環状部材としてもよい。
【0037】
また、フィルター部材50を保持部材60に貼り付ける等して一体に構成してもよい。
【0038】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、マスクに装着して用いるマスク補助具であって、マスク補助具本体31とフィルター部材50と保持部材60とからなり、上記マスク補助具本体31は、当該マスク補助具本体31の外縁に構成された外縁部32と、上記外縁部32のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部33と、上記鼻当接部33の左右の終端位置に設けられ、マスクが把持される装着部40,41と、上記フィルター部材50、保持部材60を係止するための係止部42,43とを備えており、上記フィルター部材50は、上記保持部材60により上記マスク補助具本体31の裏面に当て付けられて当該保持部材60が上記マスク補助具本体31の上記係止部42,43に係止することで上記マスク補助具本体31に装着されることを特徴とするマスク補助具が提供される。
【0039】
さらに、本発明の第2の実施形態によれば、マスクに装着して用いるマスク補助具であって、マスク補助具本体31と、フィルター部材50、保持部材60からなり、上記マスク補助具本体31は、当該マスク補助具本体31の外縁に構成された外縁部32と、上記外縁部32のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部33と、上記鼻当接部33の中心33aから下方に向けて延びている頂角部34と、上記頂角部34から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部35及び左側傾斜部36と、上記鼻当接部33の左右の終端位置33b,33cに設けられ、マスクが把持される装着部40,41と、上記フィルター部材50、保持部材60を係止するための係止部42,43とを備えており、上記頂角部34及び右側傾斜部35、左側傾斜部36には、スリット状の開口部37,38,39が設けられており、上記フィルター部材50は、上記保持部材60により上記マスク補助具本体31の裏面に当て付けられて当該保持部材60が上記マスク補助具本体31の上記係止部42,43に係止することで上記マスク補助具本体31に装着されることを特徴とするマスク補助具が提供される。
【0040】
ここで、上記フィルター部材50と保持部材60は一体に構成されていてもよい。
【0041】
以上の構成によれば、更に効率よく細菌、花粉対策を図ることもできる。
【符号の説明】
【0042】
1 マスク補助具
2 外縁部
3 鼻当接部
3a 鼻当接部の中心
3b 鼻当接部の終端
3c 鼻当接部の終端
4 頂角部
5 右側傾斜部
6 左側傾斜部
7a,7b 開口部
8a〜8g 開口部
9a〜9g 開口部
10 装着部
11 装着部
20 マスク
20a 上方外端部
31 マスク補助具本体
32 外縁部
33 鼻当接部
33a 鼻当接部の中心
33b 鼻当接部の終端
33c 鼻当接部の終端
34 頂角部
35 右側傾斜部
36 左側傾斜部
37 開口部
38 開口部
39 開口部
40 装着部
41 装着部
42 係止部
43 係止部
50 フィルター部材
60 保持部材
61 頂角部
62 右側傾斜部
63 左側傾斜部
64 開口部
65 開口部
66 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクに装着して用いるマスク補助具であって、
当該マスク補助具の外縁に構成された外縁部と、
上記外縁部のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部と、
上記鼻当接部の中心から下方に向けて延びている頂角部と、
上記頂角部から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部及び左側傾斜部と、
上記鼻当接部の左右の終端位置に設けられ、マスクが把持される装着部と、
を備え、上記頂角部及び右側傾斜部、左側傾斜部には、開口部が設けられていることを特徴とするマスク補助具。
【請求項2】
上記装着部は、板状部材が上方に延びて所定長で外側に折り返し、この折り返された板状部材によりマスクを把持できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマスク補助具。
【請求項3】
上記外縁部は、上記右側傾斜部及び左側傾斜部よりも緩やかな傾斜となっていることを特徴とする請求項1に記載のマスク補助具。
【請求項4】
マスクに装着して用いるマスク補助具であって、
マスク補助具本体とフィルター部材と保持部材とからなり、
上記マスク補助具本体は、
当該マスク補助具本体の外縁に構成された外縁部と、
上記外縁部のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部と、
上記鼻当接部の左右の終端位置に設けられ、マスクが把持される装着部と、
上記フィルター部材、保持部材を係止するための係止部と、
を備えており、
上記フィルター部材は、上記保持部材により上記マスク補助具本体の裏面に当て付けられて当該保持部材が上記マスク補助具本体の上記係止部に係止することで上記マスク補助具本体に装着されること
を特徴とするマスク補助具。
【請求項5】
マスクに装着して用いるマスク補助具であって、
マスク補助具本体とフィルター部材と保持部材とからなり、
上記マスク補助具本体は、
当該マスク補助具本体の外縁に構成された外縁部と、
上記外縁部のうち特に装着時に人の鼻に当接する鼻当接部と、
上記鼻当接部の中心から下方に向けて延びている頂角部と、
上記頂角部から左右方向にそれぞれ円弧状に傾斜する右側傾斜部及び左側傾斜部と、
上記鼻当接部の左右の終端位置に設けられ、マスクが把持される装着部と、
上記フィルター部材、保持部材を係止するための係止部と、
を備えており、上記頂角部及び右側傾斜部、左側傾斜部には、開口部が設けられており、
上記フィルター部材は、上記保持部材により上記マスク補助具本体の裏面に当て付けられて当該保持部材が上記マスク補助具本体の上記係止部に係止することで上記マスク補助具本体に装着されること
を特徴とするマスク補助具。
【請求項6】
上記フィルター部材と保持部材は一体に構成されていることを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載のマスク補助具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate