説明

マッサージ機

【課題】使用者の年齢に適したマッサージを行うことができるマッサージ機を提供する。
【解決手段】マッサージ機本体Hと、使用者へマッサージ動作を与えるマッサージ部Mと、このマッサージ部Mのマッサージ動作を調整可能な制御部13とを備えたマッサージ機1である。使用者hにより年齢や性別が入力され、マッサージ機1により体型が検出されることにより、それら各個人データに応じた刺激量となるようにマッサージコースが選択される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば座部と背凭れ部とを備える椅子型のマッサージ機では、当該座部や背凭れ部に設けられて使用者にマッサージ動作を与える施療子を有するマッサージ部と、このマッサージ部の動作等を制御する制御部とを備えた構造とされている。そして、当該制御部により、内蔵する複数のモータの駆動の組み合わせで、施療子に複数の動作(例えば揉み動作、叩き動作、施療部位の変更等)を選択的に行わせるようになっているのが一般的である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のような一般的なマッサージ機では、マッサージ部の動作の内容やマッサージコース等が全て選択可能となっており、使用者は自分でマッサージ動作の内容に関する選択操作を行わなければならない。従って、マッサージを受けようとする使用者の年齢に適したマッサージが必ずしも行われているとは限らない。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、使用者の年齢に適したマッサージを行うことができるマッサージ機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明は、マッサージ機本体と、使用者へマッサージ動作を与えるマッサージ部と、このマッサージ部のマッサージ動作を調整可能な制御部とを備えたマッサージ機において、使用者の年齢が入力される年齢入力手段を備え、前記制御部は、当該手段に入力された年齢に応じた刺激量となるように前記マッサージ動作を調整することを特徴とする。
上記本発明のマッサージ機によれば、使用者が年齢を入力すれば、制御部はその年齢に応じた刺激量となるようにマッサージ部を調整するので、使用者は、自分でマッサージ動作を決定しなくてもよく、当該使用者の年齢に適したマッサージが行われる。
【0005】
上記本発明において、使用者の性別が入力される性別入力手段を備え、前記制御部は、当該手段に入力された性別と前記入力された年齢に応じた刺激量となるように前記マッサージ動作を調整することが好ましい。
この場合、性別と年齢に応じた刺激量でマッサージ動作が調整されるので、使用者は、その性別及び年齢に応じたマッサージを受けることができる。
【0006】
上記本発明において、使用者の体型を検出する検出手段を備え、前記制御部は、当該手段で検出された体型と前記入力された年齢、又は前記検出された体型と前記入力された年齢と前記入力された性別に応じた刺激量となるように前記マッサージ動作を調整することが好ましい。
この場合、体型と年齢、又は体型と年齢と性別に応じた刺激量でマッサージ動作が調整されるので、使用者は、その体型、年齢、又は体型、年齢、性別に応じたマッサージを受けることができる。
【0007】
上記本発明において、前記刺激量は、前記マッサージ部の使用者に対する強さ、動作時間、及び動作面積の少なくともいずれか一つであることが好ましい。
この場合、使用者は、マッサージ動作の強さ、動作時間、及び動作面積の少なくともいずれか一つが変えられたマッサージを受けることができる。
【0008】
上記本発明において、前記制御部は、前記マッサージ部が所定の手順で動作するマッサージコースを複数種類実行可能に構成され、当該複数のマッサージコースの中から前記入力された年齢に応じたマッサージコースを実行することが好ましい。
この場合、使用者は、年齢を入力することでその年齢に応じたマッサージコースを受けることができる。
【0009】
上記本発明において、前記複数のマッサージコースは、前記入力された年齢が子供の場合に当該子供に適した刺激量で前記マッサージ部が動作される子供用コースを含んでいることが好ましい。
この場合、子供に対して適したマッサージコースを受けさせることができる。
【0010】
上記本発明において、前記複数のマッサージコースは、前記入力された年齢が高齢者の場合に当該高齢者に適した刺激量で前記マッサージ部が動作される高齢者用コースを含んでいることが好ましい。
この場合、高齢者に対して適したマッサージコースを受けさせることができる。
【0011】
上記本発明において、前記複数のマッサージコースは、複数の年齢にまたがる特定年齢層用のマッサージコースを含み、当該特定年齢層用のマッサージコースが選択されると、前記入力された年齢に応じて当該コース中の刺激量が変化することが好ましい。
この場合、複数の年齢にまたがる特定年齢層用のマッサージコースが実行されたときに、使用者は自分の年齢に応じたマッサージを受けることができる。
【0012】
上記本発明において、前記マッサージ部は、叩き動作を含むマッサージ動作がされるように構成されており、前記制御部は、前記入力された年齢が子供及び高齢者の場合には当該叩き動作はさせないか、又は前記入力された年齢が子供及び高齢者以外の場合における叩き動作の速度よりも遅い速度で叩き動作をさせることが好ましい。
この場合、子供及び高齢者は、叩き動作の無いマッサージか、或いは速度の遅い叩き動作を含むマッサージを受けることができる。
【0013】
上記本発明において、前記制御部は、前記入力された年齢に応じて前記マッサージ部がマッサージ動作可能な全範囲よりも狭い範囲のマッサージ動作をさせることが好ましい。
この場合、使用者は、その年齢に応じた範囲のマッサージを受けることができる。
【0014】
上記本発明において、前記入力された年齢が所定の年齢以下、又は所定の年齢以上である場合には、前記マッサージ部が動作不可となることが好ましい。
この場合、幼少の子供や年齢の高い高齢者に対してはマッサージ動作が行われないようにすることができる。
【発明の効果】
【0015】
以上の通り、本発明によれば、使用者が年齢を入力すれば、制御部はその年齢に応じた刺激量となるようにマッサージ部を調整するので、使用者は自分でマッサージ動作を決定しなくてもよく、当該使用者の年齢に適したマッサージを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態であるマッサージ機1の側面図である。このマッサージ機1は、マッサージ機本体Hと、使用者へマッサージ動作を与えるマッサージ部Mと、マッサージ部Mのマッサージ動作を調整する制御部13とを備えている。また、マッサージ機本体Hは、着座した使用者h(二点鎖線で示す)の背中及び頭部を支持しうる背もたれ部2と、着座した使用者hの尻部及び太股部を支持しうる座部3と、座部3の左右両側に配置され使用者hの肘及び前腕部を支持しうる肘掛け部4と、座部3の前側に脚を施療することのできるフットレスト5とを備えている。
【0017】
背もたれ部2の内部には、マッサージ部Mとしてのマッサージユニット6が図示しない左右一対のガイドレールに沿って上下方向に昇降自在に設けられており、使用者hに施療子によるマッサージが行われる。さらに、背もたれ部2の左右両側、座部3及びフットレスト5には、マッサージ部Mとして、図示しないエアユニットと接続されエアの吸排気によって膨張収縮するエアセル7が設けられており、使用者hに当該エアセル7によるマッサージが行われる。さらに、背もたれ部2、座部3には、マッサージ部Mとしてバイブレータeが設けられており、使用者hに当該バイブレータeの振動によるマッサージ、指圧等が行われる。
【0018】
図3は、マッサージユニット6の正面斜視図である。マッサージユニット6の本体フレーム61に機器ユニット62が前後移動自在に取り付けられている。機器ユニット62には、施療具としての施療子63や、この施療子63に揉み、叩き、指圧のマッサージ動作をさせる進退用モータ70、昇降用モータ71、叩き用モータ72、揉みモータ73が配設されている。昇降用モータ71は、機器ユニット62の右側下方において、その出力軸が前後方向に沿って配置されている。叩きモータ72は、機器ユニット62の中央下方において、その出力軸が左右方向に沿って配置されており、揉みモータ73は、やや上方において、その出力軸が上下方向に沿って配置されている。これら、進退用モータ70、昇降用モータ71、叩き用モータ72、揉みモータ73は、図示しない動力手段を介して所定の部位に伝達される。
【0019】
また、機器ユニット62は、施療子63を背もたれ部2の前後方向に移動させる押出し機構を有している。押出し機構は、機器ユニット62を前後移動させる駆動源となるモータ70と、このモータ70に減速機構を介して連結されたピニオン66と、このピニオン66に噛合し背もたれ部2の前後方向に沿って設けられたラック67とを有している。モータ70とピニオン66は本体フレーム61に固定されており、ラック67は機器ユニット62側に固定されている。この構成により、前記モータ70を正逆回転させることで、ピニオン66が正逆回転し、これによりラック67が前後移動し、このラック67とともに機器ユニット62が前後移動する。
【0020】
また、マッサージユニット6には、施療子63が使用者を押す力によって生じる当該使用者からの反力を検出するセンサ69が設けられている。このセンサ69は、図3において例えば施療子63とこれを取り付けているアーム68との間に取り付けられている。センサ69は、力センサとされ、従来から知られているものである。
【0021】
背もたれ部2内の施療子63を上限位置まで移動させた後これを下降させ、着座した使用者の上体背面に沿って首側から腰側へ高さ方向に移動させる。そして、施療子63が肩に当たったときの当該施療子63にかかる反力をセンサ69で検出する。このときのセンサ69からの検出信号によって肩位置が認識され、この肩位置から使用者の体型が判別される。なお、体型の判別は、検出された肩位置から座部2の座面までの距離が求められ、この距離の大きさで着座している使用者の体型が大きいか、中程度か、小さいかで行われる。
【0022】
具体的には、男性、12〜15歳の子供の場合は、検出された肩位置から座部2の座面までの距離が550mm以上であると大体型とされ、480mm〜550mmであると中体型とされ、480mm以下であると小体型とされる。また、16〜18歳の子供の場合は、当該距離が620mm以上であると大体型とされ、550mm〜620mmであると中体型とされ、550mm以下であると小体型とされる。また、19〜60歳の大人の場合は、当該距離が630mm以上であると大体型とされ、580mm〜630mmであると中体型とされ、580mm以下であると小体型とされる。また、61〜80歳の高齢者の場合は、当該距離が610mm以上であると大体型とされ、560mm〜610mmであると中体型とされ、560mm以下であると小体型とされる。また、女性の場合は、各体型を判別するための当該距離が各年齢層に対応して男性よりも少しだけ小さく設定されている。
【0023】
また、施療子63を体のツボ位置で動かすことによりツボへの刺激を行うことができる。このツボ位置は、次のようにして求められる。まず、ツボの位置分布は、体型によって個人差があるが身体の大きさが違っていても、上半身については、胸椎、腰椎、仙椎の位置(図4参照)を基準としてツボ位置を求めることができる。したがって、使用者の胸椎、腰椎、仙椎の位置が求まれば、ツボ位置も正確に求めることができる。そして、使用者の胸椎、腰椎、仙椎の位置は、肩位置を求めることによって得られることから、上記センサ69で検出された肩位置からツボ位置を求めることができる。
【0024】
また、上記センサの替わりにアーム68の揺動位置を検出する揺動検出センサをマッサージユニット6に設けることもできる。この揺動検出センサは、背もたれ部2内の施療子63を、例えば使用者の腰側から首側へ高さ方向に移動させ、上側の施療子63が肩に当たったときにアーム68が所定の揺動範囲になったことを検出するものである。なお、上記揺動検出センサは、発光素子と受光素子とを有する光センサで構成することができ、発光素子からの光を受光素子で受光するか否かによって、アーム68が所定の揺動範囲になったことを検出する。さらに、上記センサの替わりに、アーム68にリミットスイッチを設けることもできる。このリミットスイッチは、施療子63を、例えば使用者の首側から腰側へ高さ方向に移動させ、施療子63が肩に当たったときにアーム68が所定の揺動範囲になったときに、スイッチの切り替えが行われものである。
【0025】
フットレスト5は、座部3の前部で当該座部3に対して回動可能、かつ当該座部3に接離可能に設けられており、使用者hの脚の長さに合わせて伸縮できるようになっている。また、背もたれ部2は、マッサージ機1の左右両側に設けられた脚部11により傾動可能に支持されている。さらに、椅子型マッサージ機1は、背もたれ部2の傾倒角度を変化させるためのリクライニング機構rを有している。
【0026】
図1は、リクライニング機構rによって変動しうる背もたれ部2の角度範囲のうち、背もたれ部2が最も起立した状態とされた図であり、図2は、背もたれ部2が最も倒れた状態の図である。リクライニング機構rの詳細な説明は省略するが、当該機構rは、電動モータ10により伸縮駆動するアクチュエータ12を備えており、このアクチュエータ12の伸縮によりリクライニング動作が行われる。すなわち、アクチュエータ12が伸びるほど背もたれ部2が起立した状態となり、アクチュエータ12が縮むほど背もたれ部2が倒れた状態となる。このようなリクライニング機構rにより、椅子型マッサージ機1では、アクチュエータ12の伸縮により背もたれ部2と座部3とのなす角度が変化して、所定の角度範囲でリクライニング動作が可能とされている。
【0027】
また、マッサージ機1は、フットレスト5を脚の長さ方向に移動させる図示しない伸縮機構、及び背もたれ部2の傾動と連動してフットレスト5の座部3に対する傾斜角度を変化させる図示しない角度連動機構を有している。当該伸縮機構により、使用者hの脚の長さに応じてフットレスト5が脚の長さ方向に伸縮できるようになっている。また、角度連動機構により背もたれ部2の傾斜角度を、最も起立した状態から最も倒れた状態まで変化させる場合、最も起立した状態ではフットレスト5の座部3に対する角度は最も大きく、使用者hは座った状態となり、最も倒れた状態ではフットレスト5の座部3に対する角度は最も小さく、使用者hは寝ころんだ状態となる。また、当該角度連動機構は、背もたれ部2の傾動の初期段階では背もたれ部2の傾斜角度変化に対するフットレスト5の傾斜角度変化が比較的大きくされており、最も倒れた状態に近づくにつれてフットレスト5の傾斜角度変化が少なくなるように設定されており、使用者hが、楽な姿勢のままでリクライニングできるようになっている。
【0028】
マッサージ機1には、マッサージユニット6、エアセル7、バイブレータe、及びリクライニング機構r、フットレスト5を動作させ、センサ69からの検出信号を処理するための、マイクロコンピュータ等からなる制御部13が設けられている。この制御部13は、座部3の下方に設けられると共に、使用者hが操作する操作部としての操作機15、揉みモータ73、叩きモータ72、昇降用モータ71、進退用モータ70、ポンプ74、エアセル7に繋がるソレノイドバルブ75と接続され、マッサージユニット6を制御してマッサージ動作を調整することができるようになっている(図5参照)。
【0029】
そして、使用者hが操作機15に入力操作を行うことで、各種マッサージ動作が行われる。また、操作機15は、肘掛け部4に設けられた支持部材16によって支持されている。操作機15には、使用者が指先で操作するためのタッチパネル151、電源のオン・オフ操作を行うための電源ボタン152、停止ボタン153等が設けられている。このタッチパネル151には、使用者が年齢を入力するための0〜9の数字入力表示、使用者が性別を入力するための性別表示が表示されるようになっている。
【0030】
制御部13には、マッサージ部Mが所定の手順で動作するマッサージコースが複数種類実行可能に構成されており、当該マッサージコースによりマッサージ部Mを動作させるための動作プログラムが当該制御部13に設けられたRAM、ROMからなる記憶部に記憶されている。マッサージコースは、それぞれ使用者の年齢、使用者の性別、及び使用者の体型に応じたマッサージが行われるように細かく分けられている。使用者の年齢、性別、及び体型に応じたマッサージとは、年齢、性別、及び体型の個人データを有する使用者ごとに刺激の度合い(刺激量)を変化させた(調整した)マッサージのことである。
【0031】
この刺激の度合いである刺激量とは、施療子63、エアセル7での揉み、叩き、押圧動作やローリングの強さ、揉み、叩き、押圧動作やローリングがされるマッサージ時間の長さ、揉み、叩き、押圧動作やローリングによるマッサージ範囲の広さ(動作面積)のことをいう。マッサージ強さでの刺激量を変化させるには、揉み、叩き、押圧動作やローリングをするための施療子63及びエアセル7の背もたれ部2からの押出し量を大きくしたり、小さくしたりする。具体的には、例えば大きい刺激量として押出し量が60mmであるのに対して小さい刺激量では押出し量を10mmとする。
【0032】
マッサージ時間での刺激量を変化させるには、揉み、叩き、押圧動作やローリングがされるマッサージ時間の長さを長くしたり短くしたりする。具体的には、例えば大きい刺激量としてマッサージ時間が20分であるのを小さい刺激量ではマッサージ時間を10分とする。マッサージ動作面積での刺激量を変化させるには、揉み、叩き、押圧動作やローリングによるマッサージ範囲の広さを広くしたり狭くしたりする。具体的には、例えば大きい刺激量としてマッサージ範囲が背中の左右方向ほぼ全長にわたるのを小さい刺激量ではマッサージ範囲が背中の左右方向中央部のみとする。
【0033】
図6及び図7は、年齢層及び体型によって区分けされた、それぞれ男性向けと女性向けのマッサージコースの選択図である。そして、これらマッサージコースごとに、マッサージ部Mによる使用者への上記刺激量が予め決められている。
図6に示す男性向けの場合、年齢は、幼少の層として11歳以下、第1次成長期である子供1の層として12歳〜15歳、第2次成長期である子供2の層として16歳〜18歳、通常の大人の層として19歳〜60歳、高齢者の層として61歳〜80歳、年齢がさらに高い高齢者の層として81歳以上に区分けされている。図7に示す女性向けの場合、年齢は、幼少の層として10歳以下、第1次成長期である子供1の層として11歳〜14歳、第2次成長期である子供2の層として15歳〜17歳、通常の大人の層として18歳〜51歳、高齢者の層として52歳〜80歳、年齢がさらに高い高齢者の層として81歳以上に区分けされている。
【0034】
また、各年齢層の区分は、更に体型で小体型、中体型、大体型に分けられている。なお、体型判別の仕方は上述したとおりである。従って、マッサージコースは、複数の年齢にまたがる特定年齢層用のマッサージコースとして子供用コース(男)M1〜M6、通常コース(男)M7〜M9、高齢者用コース(男)M10〜M12、子供用コース(女)W1〜W6、通常コース(女)W7〜W9、高齢者用コース(女)W10〜W12に分けられている。一例で説明すると、使用者の年齢が12歳の男性であると子供1と判別され、その使用者の体型が小体型と判別されると子供1の小体型となり子供用コース(M1)が選択される。そして、各マッサージコースで、年齢層、性別、及び体型の個人データに応じた刺激量となるように、制御部13がマッサージ部Mのマッサージ動作を変化させる。
【0035】
また、使用者の年齢が、男性の幼少の層である11歳以下又は高齢者の層よりも年齢が高い81歳以上である場合、女性の幼少の層である10歳以下又は高齢者の層よりも年齢が高い81歳以上である場合には、マッサージ部Mは動作できないようになっている。つまり、体がまだ成長していない幼少の使用者や、非常に年齢の高い使用者には、マッサージがされないようになっており、マッサージの体へ与える影響を無くしている。
【0036】
図8は、男性向けの各マッサージコースM1〜M12における、施療子63及びエアセル7での刺激量となる背もたれ部2からの最大押出し量の大きさ、マッサージ時間の長さ、マッサージ範囲の広さを示し、図9は、女性向けの各マッサージコースW1〜W12における、同最大押出し量の大きさ、マッサージ時間の長さ、マッサージ範囲の広さを示している。
【0037】
[刺激量と年齢の関係]
図8の男性向けのマッサージコースで説明する。子供用コースM1〜M6のうち最も年齢が高く大体型のマッサージコースM6では、最大押出し量が50mmであり、通常コースM7〜M9のうち大体型のマッサージコースM9では、最大押出し量が60mmとなっている。また、高齢者用コースのうち大体型のマッサージコースM12では、最大押出し量が40mmとなっている。また、子供用コースM1〜M6のうち、年齢の低い子供1コースM1〜M3では、最大押出し量が全て0mmに設定されている。これにより、背骨が出来上がっていない第一次成長期である子供1に対する背骨への負担を回避することができる。また、子供用コースM1〜M6及び高齢者用コースM10〜M12では、施療子63による叩き動作は行われないようになっている。これにより、まだ成長段階である子供及び体の抵抗力が低い高齢者に対する体への負担が軽くなっている。
【0038】
以上のように、施療子63やエアセル7の最大押出し量は、通常コースM7〜M9よりも子供用コースM1〜M6の方が小さくされ、高齢者用コースM10〜M12になると小さくされる。これにより、子供用コースM1〜M6では、通常コースM7〜M9よりも施療子63やエアセル7の押出しによる刺激量が小さくなり、子供の体への影響を和らげ、高齢者用コースM10〜M12でも同刺激量が小さくなることで、高齢者の体への影響を和らげている。
【0039】
また、子供用コースM1〜M6のうち子供1コースM1〜M3では、マッサージ時間が5分、6分、7分であり、子供2コースM4〜M6では、9分、10分、11分となっている。通常コースM7〜M9は、マッサージ時間が13分、14分、15分となっている。また、高齢者用コースM10〜M12は、マッサージ時間が18分、19分、20分となっており、通常コースM7〜M9よりも長くなっている。なお、マッサージ時間とは、マッサージコース中においてマッサージが行われている時間の合計時間のことをいう。
【0040】
以上のように、施療子63やエアセル7によるマッサージ時間は、通常コースM7〜M9よりも子供用コースM1〜M6の方が短くなっており、高齢者用コースM10〜M12になると通常コースM7〜M9よりも長くなっている。これにより、子供用コースM1〜M6では、通常コースM7〜M9よりもマッサージ時間による刺激量が小さくなり、子供の体への影響を和らげている。また、高齢者用コースM10〜M12では、通常コースM7〜M9よりも押出しによる刺激量を小さくしながら、マッサージ時間による刺激量大きくして、高齢者へソフトなマッサージが長時間行われる。なお、年齢とマッサージ範囲の関係については後述する。
【0041】
[刺激量と体型の関係]
子供用コースM1〜M6のうち子供2コースM4〜M6における最大押出し量は、小体型で30mm、中体型で40mm、大体型で50mmとなっている。通常コースM7〜M9における最大押出し量は、小体型で40mm、中体型で50mm、大体型で60mmとなっている。高齢者用コースM10〜M12における最大押出し量は、小体型で20mm、中体型で30mm、大体型で40mmとなっている。また、マッサージ時間に関しては、年齢層に分かれた各コースにおいて大体型から小体型にかけて1分刻みに短くなっている。
【0042】
以上のように、施療子63やエアセル7の最大押出し量及びマッサージ時間は、体型が小さくなるに従って小さくなっている。これにより、筋肉量の多い大体型の使用者よりも、より筋肉量の少ない小体型の使用者には、施療子63やエアセル7の押出しによる刺激量が小さくなり、体への負担を小さくしている。また、マッサージ範囲に関しては、各体型に応じた相対的なマッサージ範囲は変化しないようになっている。つまり、小体型の使用者に対してはそれに応じて施療子63は小さく動き、大体型の使用者に応じて施療子63は大きく動き、背中のマッサージが行われる部分は同じである。
【0043】
[刺激量と性別の関係]
施療子63やエアセル7による最大押出し量は、全てのマッサージコースで男性用よりも女性用の方が10mm小さくなる。つまり、男性よりも一般に筋肉量が少ない女性には、刺激を小さくして体への影響を和らげている。また、マッサージ時間に関しては、女性の子供1コースW1〜W3を除く全てのマッサージコースで、対応する男性の各マッサージコースよりも1分ずつ短くなっている。子供1コースに関しては、この年齢における男女の体格差は殆どないことから、マッサージ時間は、男女とも同じ時間となっている。
これにより、女性に対しては、男性よりもマッサージによる体への影響を軽くしている。また、性別ではマッサージ範囲は変化しないようになっており、全てのマッサージコースにおいて男性と女性の背中のマッサージが行われる部分は同じである。
【0044】
[刺激量であるマッサージ範囲の広さと年齢の関係]
子供用コース、通常コース、高齢者用コースの各マッサージコースでは、刺激量である背中に対するマッサージ範囲の広さが変化し、重点的に刺激するツボ位置も異なる点について、図10〜図13を参照して説明する。図10は背中の主なツボ位置を示し、図11は通常コースでのマッサージ範囲と重点的に刺激されるツボ位置であり、図12は子供用コースでのマッサージ範囲と重点的に刺激されるツボ位置であり、図13は高齢者用コースでのマッサージ範囲と重点的に刺激されるツボ位置である。
【0045】
(マッサージ範囲)
マッサージ範囲とは例えば施療子63での揉み、叩き動作やローリング動作により使用者の背中へマッサージが行われる範囲のことである。通常コースでは首部から臀部までの背中の広い範囲にわたっており、子供用コースでは首部、及び肋骨外側部、及び腰部付近は除かれて背中の中央部の狭い範囲に限られている。そして、子供用コースは、通常コースよりも左右方向に狭くなって、左右幅が通常コースの約半分程度となっている。これは、首部や肋骨外側部、腰部では他の部分よりも骨が体の表面に近づいて筋肉や脂肪が少ないため、特に成長段階にある子供に対してはマッサージによる体への影響を軽くするためである。また、高齢者用コースでは通常コースと同じくマッサージ範囲は首部から臀部までの背中の広い範囲にわたっているが、腰近傍のツボである胃倉、志室付近への刺激はしないように、マッサージ範囲が腰あたりでくびれて狭くなっている。これにより、高齢者への体への負担が軽くなっている。
【0046】
(刺激されるツボ位置)
刺激されるツボ位置とは、施療子63を体に存在するツボの近傍で重点的に動かすことにより刺激が行われる位置のことである。なお、刺激されるツボ位置は、体型及び性別では変わらないようになっており、また、年齢の異なる子供1コースと子供2コースでも変わらないようになっている。
【0047】
通常コースと子供用コースを比較する。通常コースでは上部の天柱、肩中兪、大抒等から下部の小腸兪、膀胱兪にわたるまで多数のツボが刺激されるが、子供用コースでは、首の天柱、背中の大抒、厥陰兪、心兪、膈兪、胆兪、胃兪、大腸兪、小腸兪、膀胱兪に対する刺激はされず、通常コースと共通するツボ位置として、肩中兪、肺兪、肝兪、脾兪への刺激がされるようになっている。また、通常コースではされないが子供用コースで刺激されるツボ位置としては、身柱、命門、次りょうとなっている。なお、これらのツボ位置は、背中の中央部に存在するが、当該各ツボ位置が直接的に刺激されるのではなく、これらのツボ位置周辺が刺激されることにより身柱、命門、次骼への刺激が与えられるようになっている。子供用コースで刺激されるツボ位置の効能に関して、身柱は小児疳虫、肺兪は小児喘息、肝兪及び脾兪は胃腸疾患、命門はおねしょ、次りょうは生理痛となっている。このように、子供に対しては子供特有の各効能が働くようになっており、成長に影響を与えたり体へ負担がかかるツボ位置への刺激は行われないようになっている。
【0048】
通常コースと高齢者用コースを比較する。通常コースでは上述のように上部の天柱、肩中兪、大抒等から下部の小腸兪、膀胱兪にわたるまで多数のツボが刺激されるが、高齢者用コースでは、肝兪、胆兪、脾兪、胃兪に対する刺激はされず、通常コースと共通するツボ位置として、天柱、肩中兪、大抒、肺兪、厥陰兪、心兪、膈兪、大腸兪、小腸兪、膀胱兪への刺激がされるようになっている。また、通常コースではされないが高齢者用コースで刺激されるツボ位置としては、筋縮、脊中、懸枢となっている。なお、これらのツボ位置は、背中の中央部に存在するが、当該各ツボが直接的に刺激されるのではなく、これらのツボ位置周辺が刺激されることにより筋縮、脊中、懸枢への刺激が与えられるようになっている。また、上述のように胃倉、志室への刺激は必ず避けるようになっている。このように、高齢者に対しては高齢者特有の各効能が働くようになっており、抵抗力の低い体への負担が軽くされている。
【0049】
図14(a)〜(c)は、それぞれ中体型の男性向けの子供2コースM5、通常コースM8、高齢者用コースM11のマッサージ中において、施療子63が移動して各ツボを刺激していくフローチャートである。図中のツボ1、ツボ2・・・は、各マッサージコースで刺激されるツボである天柱、肩中兪・・・をそれぞれ表す。なお、ここでは、ツボのみを示したが、実際にはマッサージ時間中に施療子63による他の揉み、叩き動作やローリング動作が入る。
【0050】
子供用コースM4〜M6では、通常コースM7〜M9よりもマッサージ時間が短くなっている分だけ、刺激されるツボの数が少なく子供にとって効能が高いツボ位置を重点的に刺激するようになっている。また、成長期の子供はまだ成人のような体になっていないためできるだけ刺激を減らして体への負担が軽くされている。また、図示しない子供1コースM1〜M3では、子供2コースM4〜M6よりもマッサージ時間が短く5分となっているため、刺激されるツボの数が更に少なくなっている。高齢者用コースM10〜M12では、通常コースM7〜M9と刺激されるツボの数はほぼ同じであるが、マッサージ時間が長くなっている。つまり、高齢者用コースM10〜M12では、あるツボを刺激してから次のツボを刺激するまでの時間間隔が長くなっている。これにより、高齢者には、ツボの刺激による効能を与えつつ出来るだけ体への負担がかからないようになっている。
【0051】
図15は、各マッサージコースへの流れのうち年齢層が判別されるまでのフローチャートである。電源がオンされると初期状態80となり、操作機のタッチパネル151に数字入力表示が現れる(図16(a)参照)。使用者は、タッチパネル151上で年齢入力81を行い確定すると、続いて性別入力表示が現れる(図16(b)参照)。そして、使用者が、タッチパネル151上で性別入力81を行い確定すると、制御部13に使用者の年齢及び性別が記憶される。ここで、使用者が男性で年齢が11歳以下又は81歳以上、女性で年齢が10歳以下又は81歳以上であると、動作禁止となって初期状態へ戻る。一方、使用者が男性で年齢が12歳から80歳、女性で年齢が11歳から80歳であると、年齢層判別82が行われる。なお、初期状態80では、軽微なマッサージ動作(例えば、バイブレータeによる振動マッサージ、強度を弱く設定したエアセル7によるエアマッサージ等)や音響機器により音楽を聴くこと、リクライニング機構rにより一定角度までのリクライニング等が可能とされていてもよい。
【0052】
年齢層判別82は、入力された年齢及び性別により図5及び図6のとおり子供1(男、女)83、子供2(男、女)84、通常(男、女)85、高齢者(男、女)86に分けられる。仮に、子供1(男)、及び高齢者(男)と判別された場合について図16及び図17のフローチャートで説明する。子供1(男)と判別されると、体型検出831が実行されて体型判別832が行われる。そこで子供1の体型が小体型、中体型、大体型に分けられて刺激量が決定されマッサージコースが選択される。
【0053】
例えば、子供1(男)の小体型であれば子供用コース(M1)となり、中体型であれば子供用コース(M2)となり、大体型であれば子供用コース(M3)となる。高齢者(男)と判別されると、体型検出861が実行されて体型判別862が行われる。そこで高齢者の体型が小体型、中体型、大体型に分けられて刺激量が決定されマッサージコースが選択される。例えば、高齢者(男)の小体型であれば高齢者用コース(M10)となり、中体型であれば高齢者用コース(M11)となり、大体型であれば高齢者用コース(M12)となる。
【0054】
上記本実施形態のマッサージ機1によれば、使用者が入力した年齢、性別、及び検出された体型により、当該使用者は自分でマッサージ動作を決定しなくても、その年齢、性別、及び体型の個人データに応じた刺激量でマッサージを受けることができる。また、ある範囲の年齢層の同じ体型、性別の使用者には同じマッサージコースが選択されるようになっているため、複雑なマッサージコースの設定が不要となっている。
【0055】
なお、上記実施形態はすべて例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって規定され、そこに記載された構成と均等の範囲内のすべての変更も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、上記実施形態では使用者の年齢、性別、及び体型に応じた刺激量となるようにマッサージ動作を調整しているが、使用者の年齢と性別だけに基づいて刺激量を調整することや、使用者の年齢と体型だけに基づいて刺激量を調整してもよい。また、上記実施形態では、施療子63及びエアセル7によるマッサージ動作で各マッサージコースを設定したが、これら施療子63及びエアセル7に加えてバイブレータeの三つにより各マッサージコースを設定してもよい。
【0056】
また、子供用コース、通常コース、高齢者用コースの各マッサージコースにおいて、入力された年齢に応じて刺激量が変化するようにマッサージ動作をさらに細かく調整してもよい。具体的には、上記実施形態では例えば子供2(男)の小体型と判別されると子供用コース(M4)となり当該コースには年齢が16歳から18歳の子供が含まれるが、当該コースでの刺激量を16歳、17歳、18歳の年齢ごとにさらに細かく調整する。このようにすることで、使用者が各個人データに基づいたより適切なマッサージを受けることができる。
【0057】
また、制御部に最終的なマッサージコースまで選択させるのではなく、使用者が年齢と性別を入力すれば、複数のマッサージコースの中から実行可能な一部のマッサージコース群が自動的に選択されて、そのマッサージコース群の中から使用者が自分で好みのマッサージコースを選択できるようにしてもよい。また、使用者が年齢と性別を入力すれば、手動で操作されるマッサージ動作の刺激量の上限や下限が決められ、使用者がその範囲内で好みの刺激量となるようにマッサージ動作を自分で選択できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態であるマッサージ機の側面図である。
【図2】図1のマッサージ機の背もたれ部が最も倒れた状態の側面図である。
【図3】マッサージユニットの正面斜視図である。
【図4】胸椎、腰椎、仙椎の位置を示す人体背面図である。
【図5】制御部と操作部や各モータ等との接続状態を示すブロック図である。
【図6】男性向けのマッサージコースの選択図である。
【図7】女性向けのマッサージコースの選択図である。
【図8】マッサージコースM1〜M12における最大押出し量、マッサージ時間、マッサージ範囲である。
【図9】マッサージコースW1〜W12における最大押出し量、マッサージ時間、マッサージ範囲である。
【図10】背中の主なツボ位置を示す人体背面図である。
【図11】通常コースでのマッサージ範囲と重点的に刺激されるツボ位置を示す人体背面図である。
【図12】子供用コースでのマッサージ範囲と重点的に刺激されるツボ位置を示す人体背面図である。
【図13】高齢者用コースでのマッサージ範囲と重点的に刺激されるツボ位置を示す人体背面図である。
【図14】(a)〜(c)は施療子が移動して各ツボを刺激していくフローチャートである。
【図15】各マッサージコースへの流れのうち年齢層判別までフローチャートである。
【図16】(a)はタッチパネルに年齢入力表示がされた操作機の正面図であり、(b)はタッチパネルに性別入力表示がされた操作機の正面図である。
【図17】子供1(男)と判別された場合のフローチャートである。
【図18】高齢者(男)と判別された場合のフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
1 マッサージ機
2 背もたれ部
3 座部
4 肘掛け部
5 フットレスト
6 マッサージユニット
13 制御部
15 操作機
63 施療子
81 年齢入力、及び性別入力
82 年齢層判別

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ機本体と、使用者へマッサージ動作を与えるマッサージ部と、このマッサージ部のマッサージ動作を調整可能な制御部とを備えたマッサージ機において、
使用者の年齢が入力される年齢入力手段を備え、前記制御部は、当該手段に入力された年齢に応じた刺激量となるように前記マッサージ動作を調整することを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
使用者の性別が入力される性別入力手段を備え、前記制御部は、当該手段に入力された性別と前記入力された年齢に応じた刺激量となるように前記マッサージ動作を調整する請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
使用者の体型を検出する検出手段を備え、前記制御部は、当該手段で検出された体型と前記入力された年齢、又は前記検出された体型と前記入力された年齢と前記入力された性別に応じた刺激量となるように前記マッサージ動作を調整する請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
前記刺激量は、前記マッサージ部の使用者に対する強さ、動作時間、及び動作面積の少なくともいずれか一つである請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項5】
前記制御部は、前記マッサージ部が所定の手順で動作するマッサージコースを複数種類実行可能に構成され、当該複数のマッサージコースの中から前記入力された年齢に応じたマッサージコースを実行する請求項1〜4のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項6】
前記複数のマッサージコースは、前記入力された年齢が子供の場合に当該子供に適した刺激量で前記マッサージ部が動作される子供用コースを含んでいる請求項5に記載のマッサージ機。
【請求項7】
前記複数のマッサージコースは、前記入力された年齢が高齢者の場合に当該高齢者に適した刺激量で前記マッサージ部が動作される高齢者用コースを含んでいる請求項5又は6に記載のマッサージ機。
【請求項8】
前記複数のマッサージコースは、複数の年齢にまたがる特定年齢層用のマッサージコースを含み、当該特定年齢層用のマッサージコースが選択されると、前記入力された年齢に応じて当該コース中の刺激量が変化する請求項5〜7のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項9】
前記マッサージ部は、叩き動作を含むマッサージ動作がされるように構成されており、前記制御部は、前記入力された年齢が子供及び高齢者の場合には当該叩き動作はさせないか、又は前記入力された年齢が子供及び高齢者以外の場合における叩き動作の速度よりも遅い速度で叩き動作をさせる請求項4〜8のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項10】
前記制御部は、前記入力された年齢に応じて前記マッサージ部がマッサージ動作可能な全範囲よりも狭い範囲のマッサージ動作をさせる請求項4〜9のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項11】
前記入力された年齢が所定の年齢以下、又は所定の年齢以上である場合には、前記マッサージ部が動作不可となる請求項1〜10のいずれかに記載のマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−6037(P2008−6037A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−179012(P2006−179012)
【出願日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(000112406)ファミリー株式会社 (175)
【Fターム(参考)】