マッサージ機
【課題】メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供する。
【解決手段】被施療者の体型を検知するための体型検知手段(メカマッサージ機構18及びコントローラ33)を備え、制御手段(コントローラ33)は、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間が揃うように、検知した肩位置に基づきエアマッサージ動作の動作時間を可変する。
【解決手段】被施療者の体型を検知するための体型検知手段(メカマッサージ機構18及びコントローラ33)を備え、制御手段(コントローラ33)は、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間が揃うように、検知した肩位置に基づきエアマッサージ動作の動作時間を可変する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施療子を有するメカマッサージ機構と、膨縮動作可能なエアバッグとを備えたマッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば椅子型のマッサージ機では、背もたれ部に設けられたメカマッサージ機構によりメカマッサージ動作を行い、オットマン等に膨縮動作可能に内蔵されたエアバッグによりエアマッサージ動作を行うマッサージ機が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなマッサージ機が備えている制御部には、施療プログラム(通常施療コース等)が記憶されており、この施療プログラムに基づきメカマッサージ機構とエアバッグとが所定の動作で駆動されるようになっている。通常、施療プログラムは、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とが対応付けられて設定されており、その対応付けられたメカマッサージ動作とエアマッサージ動作のそれぞれの終了時間が揃うのが望ましい。
【0003】
しかしながら、上記のようなマッサージ機では、エアバッグは被施療者の体型によらずエアマッサージ動作をほぼ予定時間通りに終了することができるが、メカマッサージ機構によるメカマッサージ動作の終了時間は、被施療者の体型によって予定時間に対して遅延することがある。このメカマッサージ動作とエアマッサージ動作の終了時間のズレの発生を防止すべく、特許文献1のマッサージ機では、メカマッサージ動作の終了に基づいてエアマッサージ動作が強制終了するように制御されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−272041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のようなマッサージ機では、メカマッサージ動作の終了に基づきエアマッサージ動作が強制終了されるため、例えば、メカマッサージ動作の終了がエアバッグの膨張動作の開始直後と重なると、エアバッグが一瞬膨張して収縮するといった挙動になる虞がある。このようなマッサージ動作は、被施療者が違和感を覚えるものであり、この動作の改善が求められている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを被施療者の体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、施療子を有し、被施療者に対してメカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、エアバッグを有し、前記被施療者に対してエアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせる制御手段とを備えたマッサージ機において、被施療者の体型を検知するための体型検知手段を備え、前記制御手段は、前記体型検知手段の検知結果に基づき、前記メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とが揃うように前記メカマッサージ動作の動作時間及び前記エアマッサージ動作の動作時間の少なくとも一方を可変することを特徴とする。
【0008】
この発明では、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間が揃うように、体型検知手段の検知結果に基づきメカマッサージ動作の動作時間及びエアマッサージ動作の動作時間の少なくとも一方が可変される。このため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを被施療者の体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と1つのエアステップを含む前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせることを特徴とする。
【0010】
この発明では、比較的施療時間の短い複数のメカステップを含むメカマッサージ動作に対して、じっくりと施療時間の長い1つのエアステップを含むエアマッサージ動作を対応させるため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを連動させつつも、自然なエアマッサージ動作を実現させやすくすることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と複数のエアステップを含む前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせ、前記体型検知手段の検知結果に基づき前記複数のエアステップのうちの最終ステップの動作時間のみを可変することを特徴とする。
【0012】
この発明では、制御手段は、複数のエアステップのうちの最終ステップの動作時間のみを可変するため、エアマッサージ動作のうちの最終ステップ以外のエアステップでは、体型によらず予め設定された所望のパターン(例えば、給排気時間が比較的長めのじっくりとしたエアマッサージ動作)を確実に行うことが可能となる。また、確実に実行したいじっくりとしたパターンを最終ステップ以外のエアステップに設定し、最終ステップは施療目的を低くして、動作の繋ぎのようなデモ的な動作とすると、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃えつつも、所望のエアマッサージ動作を実現しやすく、より効果的となる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のマッサージ機において、前記制御手段は、前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせ、前記体型検知手段の検知結果に基づき前記メカステップ間における前記メカマッサージ機構の移動時間を可変することを特徴とする。
【0014】
この発明では、制御手段は、体型検知手段の検知結果に基づきメカステップ間におけるメカマッサージ機構の移動時間を可変するため、被施療者の体型によらず各メカステップの施療時間を一定とすることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ機において、前記制御手段は、複数のメカステップに1つ又は複数のエアステップを対応付けたステップ集合が複数設定された施療プログラムに従って前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構を駆動し、前記メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とを揃える方法が、前記ステップ集合毎に選択可能に構成されたことを特徴とする。
【0016】
この発明では、メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とを揃える方法が、ステップ集合毎に選択可能に構成される。この構成によれば、ステップ集合のそれぞれに合った方法でその動作時間を揃えることが可能となるため、好適なマッサージ動作の実現に寄与できる。
【発明の効果】
【0017】
従って、上記記載の発明によれば、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態のマッサージ椅子の概略構成を説明するための側面図である。
【図2】マッサージ椅子の概略構成を説明するための正面図である。
【図3】マッサージ椅子の概略構成を説明するためのブロック図である。
【図4】マッサージ動作を説明するための説明図である。
【図5】エアマッサージ動作の制御を説明するための波形図である。
【図6】第1実施形態におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するための説明図である。
【図7】(a)及び(b)は、第1実施形態におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するための説明図である。
【図8】第2実施形態におけるメカマッサージ動作の時間可変制御を説明するための説明図である。
【図9】(a)及び(b)は、第2実施形態におけるメカマッサージ動作の時間可変制御を説明するための説明図である。
【図10】別例におけるマッサージ動作を説明するための説明図である。
【図11】別例におけるマッサージ動作を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の椅子型マッサージ機10を示す。椅子型マッサージ機10の椅子本体10aは、左右一対の支持脚部11にて支持された座面12の後端に背もたれ部13が幅方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられ、該座面12の前端にオットマン14が同方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられてなる。また、座面12の両側には、前後方向に延びる肘掛け部15が組み付けられている。
【0020】
座面12の下側には、背もたれ部13のリクライニング機構16が備えられており、該機構16のモータ16aの駆動により背もたれ部13のリクライニングがなされるようになっている。また、オットマン14についても、座面12の下側に該オットマン14の上下動機構17が備えられており、該機構17のモータ17aの駆動によりオットマン14の上下動されるようになっている。
【0021】
背もたれ部13の幅方向中央部には、施療子18aを有するメカマッサージ機構18が内装されている。メカマッサージ機構18は、モータ(図示略)により背もたれ部13の上下方向に移動可能に備えられ、また施療子18aに施療動作を行わせるモータ(図示略)も内蔵されている。メカマッサージ機構18は、各種モータの駆動に基づく施療子18aの施療動作により、使用者Hの背中に対して施療が行われる。
【0022】
メカマッサージ機構18の上下方向の移動、及び施療子18aによる施療動作(メカマッサージ動作)は、コントローラ33にて制御されるようになっている。コントローラ33は、動作の異なる複数のパターンでメカマッサージ機構18を駆動させることが可能となっている。ここで、図示しない操作部にて例えば通常施療コースが選択されると、図4に示すように、コントローラ33は、3つのメカステップMS1〜MS3の順でメカマッサージ機構18を駆動する。各メカステップMS1〜MS3には、連続的なメカマッサージ動作の1パターンが予め割り当てられており、各メカステップMS1〜MS3では、例えばもみ上げ動作、もみ下げ動作、さすり動作、指圧動作、押し動作等のいずれかが行われるようになっている。
【0023】
図2に示すように、背もたれ部13には、上下方向中央部両側において一対のエアバッグ19が使用者Hの肩部に対応して内装され、下部両側において一対のエアバッグ20が使用者Hの腰部に対応して内装されている。座面12の両側には、一対のエアバッグ21が使用者Hの臀部に対応して内装されている。オットマン14には、使用者Hの左右の脚をそれぞれ収容するコ字状の収容溝14aを有し、各収容溝14aの内壁には、上下に1つずつ左右を合わせると合計で4つのエアバッグ22が内装されている。各施療部位に対応して設けられたエアバッグ19〜22は、接続ホース(図示略)を介して座面12の下側の支持脚部11間に設置される図3に示す駆動装置30に向けて取り回されている。尚、エアバッグ19〜22及び駆動装置30がエアマッサージ機構を構成している。
【0024】
図3に示すように、駆動装置30は、電動駆動されるエアポンプ31と、該エアポンプ31にそれぞれ接続され各エアバッグ19〜22に対応して設けられる三方電磁弁32a〜32dとを備えている。エアポンプ31及び各電磁弁32a〜32dは、前記コントローラ33にて制御されるようになっている。そして、コントローラ33の制御の下、エアポンプ31の駆動により圧縮空気が生成され、施療対象の電磁弁32a〜32dが大気開放側から供給側に切り替わると、該エアポンプ31からの圧縮空気がその対象のエアバッグ19〜22内に給気されて該エアバッグ19〜22が膨張する。一方、エアバッグ19〜22の所定の膨張動作が終了すると、電磁弁32a〜32dが供給側から大気開放側に切り替わり、エアバッグ19〜22内の空気が大気中に排気されて該エアバッグ19〜22が収縮する。各エアバッグ19〜22の動作による施療(エアマッサージ動作)は、この膨張・収縮動作が繰り返しによってなされる。
【0025】
ここで、コントローラ33は、エアバッグ19〜22の単純な膨縮動作に加え、所定のエアマッサージ制御モードでの要求から膨張状態を所定時間維持し、施療部位の押圧や圧迫状態を所定時間継続させる制御も行っている。
【0026】
図5に示すように、エアポンプ31の駆動(ON)に基づいて圧縮空気が生成されており、施療対象の電磁弁32a〜32dが大気開放側から供給側に切り替わることで、その施療対象のエアバッグ19〜22が膨張する。やがて、所定膨張状態になると、施療対象の電磁弁32a〜32dが供給側に維持したまま、エアポンプ31の駆動が停止(OFF)される。ここで、エアポンプ31の各吐出口には逆止弁31aが設けられているため、施療対象のエアバッグ19〜22内の空気の逃げ場がなく、対象のエアバッグ19〜22の保圧がなされる。そして、所定時間が経過すると、その対象の電磁弁32a〜32dが供給側から大気開放側に切り替わり、対象のエアバッグ19〜22の収縮が行われる。エアポンプ31は、圧縮空気生成のため駆動(ON)側に切り替えられる。
【0027】
このように本実施形態では、エアバッグ19〜22の単純な膨縮動作によるエアマッサージの他にも、エアバッグ19〜22の膨張状態の所定時間維持を組み込んだエアマッサージをコントローラ33の制御のみで対応する構成となっている。
【0028】
ここで、コントローラ33は、前記通常施療コースが選択されると、上記のようにメカマッサージ機構18を駆動させるとともに、駆動装置30を駆動させてエアバッグ22を動作させる。このとき、コントローラ33は、3つのメカステップMS1〜MS3と1つのエアステップAS1とが連動(セットで動作)するように制御する。尚、エアステップAS1では、エアバッグ22が所定のパターンを行うように予め設定されており、図5に示したようなエアバッグ22の膨縮動作が繰り返されるようになっている。
【0029】
コントローラ33は、メカマッサージ機構18の施療子18aによって使用者Hの体型(詳しくは肩位置)を検出可能となっている。つまり、メカマッサージ機構18及びコントローラ33が体型検知手段を構成している。本実施形態では、コントローラ33は、肩位置を高い方から順に肩位置1〜肩位置5の5段階で検出する。そして、コントローラ33は、検出した使用者Hの肩位置に基づいてメカマッサージ動作の各メカステップの開始位置を可変する。これにより、体型に応じてメカマッサージ動作の施療範囲を大きくすることができ、体型に合ったメカマッサージ動作が可能となっている。
【0030】
ここで、使用者によって肩位置が異なると、各メカステップの開始位置の間隔が異なり、その結果、メカステップ間でのメカマッサージ機構18を移動させるのに掛かる時間が異なってくる。具体的には、使用者Hの肩位置が高いほど、各メカステップでの開始位置の間隔が大きくなるため、メカステップ間でメカマッサージ機構18を移動させるのに時間が掛かる。これにより、メカマッサージ機構18に連続的に複数のメカステップを順次行わせる場合、そのメカマッサージ動作の終了時間が使用者Hの肩位置に応じて変化する。
【0031】
ここで、コントローラ33は、エアマッサージ動作の終了時間が、使用者Hの肩位置に応じて変化するメカマッサージ動作の終了時間と揃うように制御する。本実施形態では、コントローラ33は、上記のように検出した肩位置1〜肩位置5に基づいてエアマッサージ動作(エアステップAS1)の動作時間を可変する。詳しくは、肩位置1〜肩位置5にそれぞれ対応するエア係数K1〜K5が予め設定されており、コントローラ33は、検出した肩位置1〜5に対応するエア係数K1〜K5をエアステップAS1の基準エア動作時間Tに掛け合わせ、その積の値をエアマッサージ動作の動作時間に設定する(図6参照)。尚、このとき、エアステップAS1の動作時間の可変により、エアバッグ22の給排気時間及び膨張状態の保持時間のそれぞれが可変されるようになっている(図7(a)(b)参照)。
【0032】
メカマッサージ動作の動作時間が肩位置によっておおよそどのくらい変化するかは予測可能であり、その予測とエアステップAS1の基準エア動作時間Tとに基づいて各エア係数K1〜K5は予め設定されている(図6のテーブル参照)。例えば、使用者Hの肩位置が1のときのメカマッサージ動作(メカステップMS1〜MS3)の動作時間が、エアステップAS1の基準エア動作時間Tと一致するように設定した場合、肩位置1に対応するエア係数K1は1に設定される。そして、肩位置2〜肩位置5に対応するエア係数K2〜K5は、前記予測に基づき1未満で順に小さくなるように設定される(例えば、K2=0.9、K3=0.8、K4=0.7、K5=0.6)。このエアステップAS1の基準エア動作時間T及び各エア係数K1〜K5は、構成に応じて適宜変更してもよい。
【0033】
このように、エアマッサージ動作の動作時間を可変することで、そのエアマッサージ動作の終了時間がメカマッサージ動作の終了時間と揃うように制御されている。これにより、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを使用者Hの体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。
【0034】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)コントローラ33は、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間が揃うように、検知した肩位置に基づきエアマッサージ動作の動作時間を可変する。このため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを使用者Hの体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。
【0035】
(2)コントローラ33は、メカマッサージ機構18とエアマッサージ機構(エアバッグ22及び駆動装置30)に対し、複数のメカステップを含むメカマッサージ動作と1つのエアステップを含むエアマッサージ動作とを対応付けて行わせる。これにより、比較的施療時間の短い複数のメカステップMS1〜MS3を含むメカマッサージ動作に対して、じっくりと施療時間の長い1つのエアステップAS1を含むエアマッサージ動作を対応させるため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを連動させつつも、自然なエアマッサージ動作を実現させやすくすることができる。
【0036】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
前記第1実施形態では、エアマッサージ動作の終了時間がメカマッサージ動作の終了時間と揃えるために、エアマッサージ動作の動作時間を可変する手段をとったが、本実施形態では、メカマッサージ動作の動作時間を可変する手段をとっている。尚、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0037】
コントローラ33は、通常施療コースが選択されると、メカステップMS1〜MS3をさせるべくメカマッサージ機構18を駆動させるとともに、エアバッグ22にエアステップAS1をさせるべく駆動装置30を駆動させる。このとき、コントローラ33は、エアマッサージ動作の終了時間とメカマッサージ動作の終了時間とが揃うように、メカマッサージ動作の動作時間を肩位置1〜肩位置5に基づいて可変する。尚、エアマッサージ動作の動作時間AT(図9参照)は体型によらず一定とする。即ち、コントローラ33は、メカマッサージ動作の動作時間が使用者Hの肩位置によらずエアマッサージ動作の動作時間ATと等しくなるように制御する。
【0038】
詳しくは、肩位置1〜肩位置5にそれぞれ対応するメカ係数L1〜L5が予め設定されており、コントローラ33は、検出した肩位置1〜5に対応するメカ係数L1〜L5を、メカステップMS1〜MS3の基準メカ動作時間N1〜N3(基準施療時間)にそれぞれ掛け合わせる。そして、それら積の値をメカステップMS1〜MS3のメカ動作時間にそれぞれ設定する(図8及び図9参照)。
【0039】
メカマッサージ動作全体の動作時間(各メカステップMS1〜MS3の施療時間と各メカステップMS1〜MS3間の移動時間との和)が肩位置によっておおよそどのくらい変化するかは予測可能であり、その予測とエアマッサージ動作の動作時間とに基づいてメカ係数L1〜L5は予め設定されている。例えば、使用者Hの肩位置が1のときにメカマッサージ動作全体の動作時間がエアマッサージ動作の動作時間と一致するように、各メカステップMS1〜MS3の基準メカ動作時間N1〜N3を設定した場合、肩位置1に対応するメカ係数L1は1に設定される。そして、肩位置2〜肩位置5に対応するメカ係数L2〜L5は、1よりも大きな値で順に大きくなるように設定される(例えば、L2=1.1、L3=1.2、L4=1.3、L5=1.4)。この各メカ係数K1〜K5及び各メカステップMS1〜MS3の基準メカ動作時間N1〜N3は、構成に応じて適宜変更してもよい。
【0040】
このように、メカマッサージ動作のうちの施療時間(各メカステップMS1〜MS3の動作時間)を可変することで、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間とが揃うように制御されている(図9(a)(b)参照)。これにより、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを使用者Hの体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。また、メカマッサージ動作のうち、施療時間(各メカステップMS1〜MS3の動作時間)のみを可変するため、各メカステップMS1〜MS3間のメカマッサージ機構18の移動時間を無駄に増加させることがなく効率的である。
【0041】
本実施形態は、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間が揃うように、検知した肩位置に基づきメカマッサージ動作の動作時間を可変する点で前記第1実施形態とは異なっているが、第1実施形態で記載したものと略同様の作用効果を有している。
【0042】
尚、本発明の各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、エアバッグ22の給排気時間及び膨張状態の保持時間のそれぞれを可変してエアステップAS1の動作時間を可変したが、これに特に限定されるものではなく、例えば、給排気時間及び膨張状態の保持時間のいずれか可変してエアステップAS1の動作時間を可変するようにしてもよい。
【0043】
・上記第1実施形態では、肩位置に応じたエアマッサージ動作の動作時間の制御の対象をエアバッグ22のみとしたが、これに特に限定されるものではなく、例えば、他のエアバッグ19〜21の動作時間を制御してもよく、また、エアバッグ19〜22のうちの複数(又は全部)の動作時間を制御するようにしてもよい。
【0044】
・上記第2実施形態では、メカマッサージ動作のうちの施療時間(各メカステップMS1〜MS3の動作時間)を可変したが、これに特に限定されるものではなく、例えば、各メカステップMS1〜MS3間の移動時間を可変してもよい。使用者Hの体型によらず各メカステップMS1〜MS3の施療時間を一定とすることができる。また、各メカステップMS1〜MS3の動作時間及び移動時間をともに可変してもよく、また、メカステップMS1〜MS3の動作時間のいずれか1つ又は2つを可変するようにしてもよい。
【0045】
・上記各実施形態では、複数のメカステップMS1〜MS3に合わせて1つのエアステップAS1が連動するように制御したが、これ以外に例えば、複数のメカステップに合わせて複数のエアステップが連動するようにしてもよい。このような構成の一例として、図10に示すものでは、5つのメカステップMS1〜MS5に3つのエアステップAS1〜AS3が対応している。このとき、エアステップAS1及びAS2の動作時間は可変せずに、エアステップAS3(最終エアステップ)の動作時間のみ上記第1実施形態と同様の制御で可変する。これにより、エアステップAS1及びAS2では、体型によらず予め設定された所望のパターン(例えば、給排気時間が比較的長めのじっくりとしたエアマッサージ動作)を確実に行うことが可能となる。また、確実に実行したいじっくりとしたパターンをエアステップAS1やエアステップAS2に設定し、エアステップAS3は施療目的を低くして、動作の繋ぎのようなデモ的な動作とすると、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃えつつも、所望のエアマッサージ動作を実現しやすく、より効果的となる。
【0046】
また、例えば、図11に示すような内容のコース(施療プログラム)でメカマッサージ機構18及びエアバッグ22を動作させてもよい。この例では、最初の5つのメカステップMS1〜MS5に3つのエアステップAS1〜AS3が対応しており、これらの組み合わせをステップ集合C1とする。次の3つのメカステップMS6〜MS8に1つのメカステップAS4が対応しており、これらの組み合わせをステップ集合C2とする。そして、その次の7つのメカステップMS9〜MS15に2つのエアステップAS5及びAS6が対応しており、これらの組み合わせをステップ集合C3とする。
【0047】
これらのステップ集合C1〜C3の動作時間を揃える方法は、前記操作部の操作によってステップ集合C1〜C3毎で選択可能となっており、その選択に基づきコントローラ33は、各ステップ集合C1〜C3の動作時間を揃える方法を設定する。各ステップ集合C1〜C3の動作時間を揃える方法としては、前記第1及び第2実施形態で示した方法や、ステップ集合内に複数のエアステップがある場合、上記したような最終エアステップの動作時間のみを可変する方法等が設定されるようになっている。この構成によれば、ステップ集合のそれぞれに合った方法でその動作時間を揃えることが可能となるため、好適なマッサージ動作の実現に寄与できる。
【0048】
尚、図11に示す例において、ステップ集合C1は、複数のエアステップAS1〜AS3を含んでいるため、最終エアステップの動作時間のみを可変する方法に設定するのが望ましい。また、ステップ集合C2では、エアステップが1つであり、メカステップが3つと比較的少ないため、メカマッサージ動作の動作時間を可変する方法(前記第2実施形態を参照)に設定するのが望ましい。また、ステップ集合C3では、メカステップが7つと比較的多く、ステップ集合C1内での2つ目のエアステップAS6の動作時間が長く設定されているため、エアマッサージ動作全体(エアステップAS5及びAS6)の動作時間を可変する方法(前記第1実施形態を参照)に設定するのが望ましい。
【0049】
・上記各実施形態では、体型に応じて設定された係数を掛けることによりマッサージ動作の動作時間を可変したが、体型に応じて設定された定数を足すことにより可変してもよい。
【0050】
・上記各実施形態では、コントローラ33は、メカマッサージ機構18にて肩位置を検出し、その検出結果に基づいてメカマッサージ動作とエアマッサージ動作の動作時間を揃えるように制御したが、これに特に限定されるものではない。例えば、座面12に掛かる荷重を検出する荷重センサを設け、その荷重センサの検出結果に基づき制御するように構成してもよい。
【0051】
・上記各実施形態では、マッサージ機を椅子型とした椅子型マッサージ機10に適用したが、椅子型以外で例えばベッドタイプのマッサージ機や、使用者の脚や腕等の施療部位のみを施療対象とした脚用又は腕用等のマッサージ機に適用してもよい。
【符号の説明】
【0052】
10…椅子型マッサージ機、18…体型検知手段を構成するメカマッサージ機構、18a…施療子、19〜22…エアマッサージ機構を構成するエアバッグ、30…エアマッサージ機構を構成する駆動装置、33…制御手段としてのコントローラ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、施療子を有するメカマッサージ機構と、膨縮動作可能なエアバッグとを備えたマッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば椅子型のマッサージ機では、背もたれ部に設けられたメカマッサージ機構によりメカマッサージ動作を行い、オットマン等に膨縮動作可能に内蔵されたエアバッグによりエアマッサージ動作を行うマッサージ機が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなマッサージ機が備えている制御部には、施療プログラム(通常施療コース等)が記憶されており、この施療プログラムに基づきメカマッサージ機構とエアバッグとが所定の動作で駆動されるようになっている。通常、施療プログラムは、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とが対応付けられて設定されており、その対応付けられたメカマッサージ動作とエアマッサージ動作のそれぞれの終了時間が揃うのが望ましい。
【0003】
しかしながら、上記のようなマッサージ機では、エアバッグは被施療者の体型によらずエアマッサージ動作をほぼ予定時間通りに終了することができるが、メカマッサージ機構によるメカマッサージ動作の終了時間は、被施療者の体型によって予定時間に対して遅延することがある。このメカマッサージ動作とエアマッサージ動作の終了時間のズレの発生を防止すべく、特許文献1のマッサージ機では、メカマッサージ動作の終了に基づいてエアマッサージ動作が強制終了するように制御されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−272041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のようなマッサージ機では、メカマッサージ動作の終了に基づきエアマッサージ動作が強制終了されるため、例えば、メカマッサージ動作の終了がエアバッグの膨張動作の開始直後と重なると、エアバッグが一瞬膨張して収縮するといった挙動になる虞がある。このようなマッサージ動作は、被施療者が違和感を覚えるものであり、この動作の改善が求められている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを被施療者の体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能なマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、施療子を有し、被施療者に対してメカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、エアバッグを有し、前記被施療者に対してエアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせる制御手段とを備えたマッサージ機において、被施療者の体型を検知するための体型検知手段を備え、前記制御手段は、前記体型検知手段の検知結果に基づき、前記メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とが揃うように前記メカマッサージ動作の動作時間及び前記エアマッサージ動作の動作時間の少なくとも一方を可変することを特徴とする。
【0008】
この発明では、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間が揃うように、体型検知手段の検知結果に基づきメカマッサージ動作の動作時間及びエアマッサージ動作の動作時間の少なくとも一方が可変される。このため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを被施療者の体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と1つのエアステップを含む前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせることを特徴とする。
【0010】
この発明では、比較的施療時間の短い複数のメカステップを含むメカマッサージ動作に対して、じっくりと施療時間の長い1つのエアステップを含むエアマッサージ動作を対応させるため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを連動させつつも、自然なエアマッサージ動作を実現させやすくすることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と複数のエアステップを含む前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせ、前記体型検知手段の検知結果に基づき前記複数のエアステップのうちの最終ステップの動作時間のみを可変することを特徴とする。
【0012】
この発明では、制御手段は、複数のエアステップのうちの最終ステップの動作時間のみを可変するため、エアマッサージ動作のうちの最終ステップ以外のエアステップでは、体型によらず予め設定された所望のパターン(例えば、給排気時間が比較的長めのじっくりとしたエアマッサージ動作)を確実に行うことが可能となる。また、確実に実行したいじっくりとしたパターンを最終ステップ以外のエアステップに設定し、最終ステップは施療目的を低くして、動作の繋ぎのようなデモ的な動作とすると、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃えつつも、所望のエアマッサージ動作を実現しやすく、より効果的となる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のマッサージ機において、前記制御手段は、前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせ、前記体型検知手段の検知結果に基づき前記メカステップ間における前記メカマッサージ機構の移動時間を可変することを特徴とする。
【0014】
この発明では、制御手段は、体型検知手段の検知結果に基づきメカステップ間におけるメカマッサージ機構の移動時間を可変するため、被施療者の体型によらず各メカステップの施療時間を一定とすることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ機において、前記制御手段は、複数のメカステップに1つ又は複数のエアステップを対応付けたステップ集合が複数設定された施療プログラムに従って前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構を駆動し、前記メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とを揃える方法が、前記ステップ集合毎に選択可能に構成されたことを特徴とする。
【0016】
この発明では、メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とを揃える方法が、ステップ集合毎に選択可能に構成される。この構成によれば、ステップ集合のそれぞれに合った方法でその動作時間を揃えることが可能となるため、好適なマッサージ動作の実現に寄与できる。
【発明の効果】
【0017】
従って、上記記載の発明によれば、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態のマッサージ椅子の概略構成を説明するための側面図である。
【図2】マッサージ椅子の概略構成を説明するための正面図である。
【図3】マッサージ椅子の概略構成を説明するためのブロック図である。
【図4】マッサージ動作を説明するための説明図である。
【図5】エアマッサージ動作の制御を説明するための波形図である。
【図6】第1実施形態におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するための説明図である。
【図7】(a)及び(b)は、第1実施形態におけるエアマッサージ動作の時間可変制御を説明するための説明図である。
【図8】第2実施形態におけるメカマッサージ動作の時間可変制御を説明するための説明図である。
【図9】(a)及び(b)は、第2実施形態におけるメカマッサージ動作の時間可変制御を説明するための説明図である。
【図10】別例におけるマッサージ動作を説明するための説明図である。
【図11】別例におけるマッサージ動作を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の椅子型マッサージ機10を示す。椅子型マッサージ機10の椅子本体10aは、左右一対の支持脚部11にて支持された座面12の後端に背もたれ部13が幅方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられ、該座面12の前端にオットマン14が同方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられてなる。また、座面12の両側には、前後方向に延びる肘掛け部15が組み付けられている。
【0020】
座面12の下側には、背もたれ部13のリクライニング機構16が備えられており、該機構16のモータ16aの駆動により背もたれ部13のリクライニングがなされるようになっている。また、オットマン14についても、座面12の下側に該オットマン14の上下動機構17が備えられており、該機構17のモータ17aの駆動によりオットマン14の上下動されるようになっている。
【0021】
背もたれ部13の幅方向中央部には、施療子18aを有するメカマッサージ機構18が内装されている。メカマッサージ機構18は、モータ(図示略)により背もたれ部13の上下方向に移動可能に備えられ、また施療子18aに施療動作を行わせるモータ(図示略)も内蔵されている。メカマッサージ機構18は、各種モータの駆動に基づく施療子18aの施療動作により、使用者Hの背中に対して施療が行われる。
【0022】
メカマッサージ機構18の上下方向の移動、及び施療子18aによる施療動作(メカマッサージ動作)は、コントローラ33にて制御されるようになっている。コントローラ33は、動作の異なる複数のパターンでメカマッサージ機構18を駆動させることが可能となっている。ここで、図示しない操作部にて例えば通常施療コースが選択されると、図4に示すように、コントローラ33は、3つのメカステップMS1〜MS3の順でメカマッサージ機構18を駆動する。各メカステップMS1〜MS3には、連続的なメカマッサージ動作の1パターンが予め割り当てられており、各メカステップMS1〜MS3では、例えばもみ上げ動作、もみ下げ動作、さすり動作、指圧動作、押し動作等のいずれかが行われるようになっている。
【0023】
図2に示すように、背もたれ部13には、上下方向中央部両側において一対のエアバッグ19が使用者Hの肩部に対応して内装され、下部両側において一対のエアバッグ20が使用者Hの腰部に対応して内装されている。座面12の両側には、一対のエアバッグ21が使用者Hの臀部に対応して内装されている。オットマン14には、使用者Hの左右の脚をそれぞれ収容するコ字状の収容溝14aを有し、各収容溝14aの内壁には、上下に1つずつ左右を合わせると合計で4つのエアバッグ22が内装されている。各施療部位に対応して設けられたエアバッグ19〜22は、接続ホース(図示略)を介して座面12の下側の支持脚部11間に設置される図3に示す駆動装置30に向けて取り回されている。尚、エアバッグ19〜22及び駆動装置30がエアマッサージ機構を構成している。
【0024】
図3に示すように、駆動装置30は、電動駆動されるエアポンプ31と、該エアポンプ31にそれぞれ接続され各エアバッグ19〜22に対応して設けられる三方電磁弁32a〜32dとを備えている。エアポンプ31及び各電磁弁32a〜32dは、前記コントローラ33にて制御されるようになっている。そして、コントローラ33の制御の下、エアポンプ31の駆動により圧縮空気が生成され、施療対象の電磁弁32a〜32dが大気開放側から供給側に切り替わると、該エアポンプ31からの圧縮空気がその対象のエアバッグ19〜22内に給気されて該エアバッグ19〜22が膨張する。一方、エアバッグ19〜22の所定の膨張動作が終了すると、電磁弁32a〜32dが供給側から大気開放側に切り替わり、エアバッグ19〜22内の空気が大気中に排気されて該エアバッグ19〜22が収縮する。各エアバッグ19〜22の動作による施療(エアマッサージ動作)は、この膨張・収縮動作が繰り返しによってなされる。
【0025】
ここで、コントローラ33は、エアバッグ19〜22の単純な膨縮動作に加え、所定のエアマッサージ制御モードでの要求から膨張状態を所定時間維持し、施療部位の押圧や圧迫状態を所定時間継続させる制御も行っている。
【0026】
図5に示すように、エアポンプ31の駆動(ON)に基づいて圧縮空気が生成されており、施療対象の電磁弁32a〜32dが大気開放側から供給側に切り替わることで、その施療対象のエアバッグ19〜22が膨張する。やがて、所定膨張状態になると、施療対象の電磁弁32a〜32dが供給側に維持したまま、エアポンプ31の駆動が停止(OFF)される。ここで、エアポンプ31の各吐出口には逆止弁31aが設けられているため、施療対象のエアバッグ19〜22内の空気の逃げ場がなく、対象のエアバッグ19〜22の保圧がなされる。そして、所定時間が経過すると、その対象の電磁弁32a〜32dが供給側から大気開放側に切り替わり、対象のエアバッグ19〜22の収縮が行われる。エアポンプ31は、圧縮空気生成のため駆動(ON)側に切り替えられる。
【0027】
このように本実施形態では、エアバッグ19〜22の単純な膨縮動作によるエアマッサージの他にも、エアバッグ19〜22の膨張状態の所定時間維持を組み込んだエアマッサージをコントローラ33の制御のみで対応する構成となっている。
【0028】
ここで、コントローラ33は、前記通常施療コースが選択されると、上記のようにメカマッサージ機構18を駆動させるとともに、駆動装置30を駆動させてエアバッグ22を動作させる。このとき、コントローラ33は、3つのメカステップMS1〜MS3と1つのエアステップAS1とが連動(セットで動作)するように制御する。尚、エアステップAS1では、エアバッグ22が所定のパターンを行うように予め設定されており、図5に示したようなエアバッグ22の膨縮動作が繰り返されるようになっている。
【0029】
コントローラ33は、メカマッサージ機構18の施療子18aによって使用者Hの体型(詳しくは肩位置)を検出可能となっている。つまり、メカマッサージ機構18及びコントローラ33が体型検知手段を構成している。本実施形態では、コントローラ33は、肩位置を高い方から順に肩位置1〜肩位置5の5段階で検出する。そして、コントローラ33は、検出した使用者Hの肩位置に基づいてメカマッサージ動作の各メカステップの開始位置を可変する。これにより、体型に応じてメカマッサージ動作の施療範囲を大きくすることができ、体型に合ったメカマッサージ動作が可能となっている。
【0030】
ここで、使用者によって肩位置が異なると、各メカステップの開始位置の間隔が異なり、その結果、メカステップ間でのメカマッサージ機構18を移動させるのに掛かる時間が異なってくる。具体的には、使用者Hの肩位置が高いほど、各メカステップでの開始位置の間隔が大きくなるため、メカステップ間でメカマッサージ機構18を移動させるのに時間が掛かる。これにより、メカマッサージ機構18に連続的に複数のメカステップを順次行わせる場合、そのメカマッサージ動作の終了時間が使用者Hの肩位置に応じて変化する。
【0031】
ここで、コントローラ33は、エアマッサージ動作の終了時間が、使用者Hの肩位置に応じて変化するメカマッサージ動作の終了時間と揃うように制御する。本実施形態では、コントローラ33は、上記のように検出した肩位置1〜肩位置5に基づいてエアマッサージ動作(エアステップAS1)の動作時間を可変する。詳しくは、肩位置1〜肩位置5にそれぞれ対応するエア係数K1〜K5が予め設定されており、コントローラ33は、検出した肩位置1〜5に対応するエア係数K1〜K5をエアステップAS1の基準エア動作時間Tに掛け合わせ、その積の値をエアマッサージ動作の動作時間に設定する(図6参照)。尚、このとき、エアステップAS1の動作時間の可変により、エアバッグ22の給排気時間及び膨張状態の保持時間のそれぞれが可変されるようになっている(図7(a)(b)参照)。
【0032】
メカマッサージ動作の動作時間が肩位置によっておおよそどのくらい変化するかは予測可能であり、その予測とエアステップAS1の基準エア動作時間Tとに基づいて各エア係数K1〜K5は予め設定されている(図6のテーブル参照)。例えば、使用者Hの肩位置が1のときのメカマッサージ動作(メカステップMS1〜MS3)の動作時間が、エアステップAS1の基準エア動作時間Tと一致するように設定した場合、肩位置1に対応するエア係数K1は1に設定される。そして、肩位置2〜肩位置5に対応するエア係数K2〜K5は、前記予測に基づき1未満で順に小さくなるように設定される(例えば、K2=0.9、K3=0.8、K4=0.7、K5=0.6)。このエアステップAS1の基準エア動作時間T及び各エア係数K1〜K5は、構成に応じて適宜変更してもよい。
【0033】
このように、エアマッサージ動作の動作時間を可変することで、そのエアマッサージ動作の終了時間がメカマッサージ動作の終了時間と揃うように制御されている。これにより、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを使用者Hの体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。
【0034】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)コントローラ33は、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間が揃うように、検知した肩位置に基づきエアマッサージ動作の動作時間を可変する。このため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを使用者Hの体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。
【0035】
(2)コントローラ33は、メカマッサージ機構18とエアマッサージ機構(エアバッグ22及び駆動装置30)に対し、複数のメカステップを含むメカマッサージ動作と1つのエアステップを含むエアマッサージ動作とを対応付けて行わせる。これにより、比較的施療時間の短い複数のメカステップMS1〜MS3を含むメカマッサージ動作に対して、じっくりと施療時間の長い1つのエアステップAS1を含むエアマッサージ動作を対応させるため、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを連動させつつも、自然なエアマッサージ動作を実現させやすくすることができる。
【0036】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
前記第1実施形態では、エアマッサージ動作の終了時間がメカマッサージ動作の終了時間と揃えるために、エアマッサージ動作の動作時間を可変する手段をとったが、本実施形態では、メカマッサージ動作の動作時間を可変する手段をとっている。尚、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0037】
コントローラ33は、通常施療コースが選択されると、メカステップMS1〜MS3をさせるべくメカマッサージ機構18を駆動させるとともに、エアバッグ22にエアステップAS1をさせるべく駆動装置30を駆動させる。このとき、コントローラ33は、エアマッサージ動作の終了時間とメカマッサージ動作の終了時間とが揃うように、メカマッサージ動作の動作時間を肩位置1〜肩位置5に基づいて可変する。尚、エアマッサージ動作の動作時間AT(図9参照)は体型によらず一定とする。即ち、コントローラ33は、メカマッサージ動作の動作時間が使用者Hの肩位置によらずエアマッサージ動作の動作時間ATと等しくなるように制御する。
【0038】
詳しくは、肩位置1〜肩位置5にそれぞれ対応するメカ係数L1〜L5が予め設定されており、コントローラ33は、検出した肩位置1〜5に対応するメカ係数L1〜L5を、メカステップMS1〜MS3の基準メカ動作時間N1〜N3(基準施療時間)にそれぞれ掛け合わせる。そして、それら積の値をメカステップMS1〜MS3のメカ動作時間にそれぞれ設定する(図8及び図9参照)。
【0039】
メカマッサージ動作全体の動作時間(各メカステップMS1〜MS3の施療時間と各メカステップMS1〜MS3間の移動時間との和)が肩位置によっておおよそどのくらい変化するかは予測可能であり、その予測とエアマッサージ動作の動作時間とに基づいてメカ係数L1〜L5は予め設定されている。例えば、使用者Hの肩位置が1のときにメカマッサージ動作全体の動作時間がエアマッサージ動作の動作時間と一致するように、各メカステップMS1〜MS3の基準メカ動作時間N1〜N3を設定した場合、肩位置1に対応するメカ係数L1は1に設定される。そして、肩位置2〜肩位置5に対応するメカ係数L2〜L5は、1よりも大きな値で順に大きくなるように設定される(例えば、L2=1.1、L3=1.2、L4=1.3、L5=1.4)。この各メカ係数K1〜K5及び各メカステップMS1〜MS3の基準メカ動作時間N1〜N3は、構成に応じて適宜変更してもよい。
【0040】
このように、メカマッサージ動作のうちの施療時間(各メカステップMS1〜MS3の動作時間)を可変することで、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間とが揃うように制御されている(図9(a)(b)参照)。これにより、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを使用者Hの体型に関係なく、且つ違和感なく揃って終了させることが可能となる。また、メカマッサージ動作のうち、施療時間(各メカステップMS1〜MS3の動作時間)のみを可変するため、各メカステップMS1〜MS3間のメカマッサージ機構18の移動時間を無駄に増加させることがなく効率的である。
【0041】
本実施形態は、メカマッサージ動作の終了時間とエアマッサージ動作の終了時間が揃うように、検知した肩位置に基づきメカマッサージ動作の動作時間を可変する点で前記第1実施形態とは異なっているが、第1実施形態で記載したものと略同様の作用効果を有している。
【0042】
尚、本発明の各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、エアバッグ22の給排気時間及び膨張状態の保持時間のそれぞれを可変してエアステップAS1の動作時間を可変したが、これに特に限定されるものではなく、例えば、給排気時間及び膨張状態の保持時間のいずれか可変してエアステップAS1の動作時間を可変するようにしてもよい。
【0043】
・上記第1実施形態では、肩位置に応じたエアマッサージ動作の動作時間の制御の対象をエアバッグ22のみとしたが、これに特に限定されるものではなく、例えば、他のエアバッグ19〜21の動作時間を制御してもよく、また、エアバッグ19〜22のうちの複数(又は全部)の動作時間を制御するようにしてもよい。
【0044】
・上記第2実施形態では、メカマッサージ動作のうちの施療時間(各メカステップMS1〜MS3の動作時間)を可変したが、これに特に限定されるものではなく、例えば、各メカステップMS1〜MS3間の移動時間を可変してもよい。使用者Hの体型によらず各メカステップMS1〜MS3の施療時間を一定とすることができる。また、各メカステップMS1〜MS3の動作時間及び移動時間をともに可変してもよく、また、メカステップMS1〜MS3の動作時間のいずれか1つ又は2つを可変するようにしてもよい。
【0045】
・上記各実施形態では、複数のメカステップMS1〜MS3に合わせて1つのエアステップAS1が連動するように制御したが、これ以外に例えば、複数のメカステップに合わせて複数のエアステップが連動するようにしてもよい。このような構成の一例として、図10に示すものでは、5つのメカステップMS1〜MS5に3つのエアステップAS1〜AS3が対応している。このとき、エアステップAS1及びAS2の動作時間は可変せずに、エアステップAS3(最終エアステップ)の動作時間のみ上記第1実施形態と同様の制御で可変する。これにより、エアステップAS1及びAS2では、体型によらず予め設定された所望のパターン(例えば、給排気時間が比較的長めのじっくりとしたエアマッサージ動作)を確実に行うことが可能となる。また、確実に実行したいじっくりとしたパターンをエアステップAS1やエアステップAS2に設定し、エアステップAS3は施療目的を低くして、動作の繋ぎのようなデモ的な動作とすると、メカマッサージ動作とエアマッサージ動作とを揃えつつも、所望のエアマッサージ動作を実現しやすく、より効果的となる。
【0046】
また、例えば、図11に示すような内容のコース(施療プログラム)でメカマッサージ機構18及びエアバッグ22を動作させてもよい。この例では、最初の5つのメカステップMS1〜MS5に3つのエアステップAS1〜AS3が対応しており、これらの組み合わせをステップ集合C1とする。次の3つのメカステップMS6〜MS8に1つのメカステップAS4が対応しており、これらの組み合わせをステップ集合C2とする。そして、その次の7つのメカステップMS9〜MS15に2つのエアステップAS5及びAS6が対応しており、これらの組み合わせをステップ集合C3とする。
【0047】
これらのステップ集合C1〜C3の動作時間を揃える方法は、前記操作部の操作によってステップ集合C1〜C3毎で選択可能となっており、その選択に基づきコントローラ33は、各ステップ集合C1〜C3の動作時間を揃える方法を設定する。各ステップ集合C1〜C3の動作時間を揃える方法としては、前記第1及び第2実施形態で示した方法や、ステップ集合内に複数のエアステップがある場合、上記したような最終エアステップの動作時間のみを可変する方法等が設定されるようになっている。この構成によれば、ステップ集合のそれぞれに合った方法でその動作時間を揃えることが可能となるため、好適なマッサージ動作の実現に寄与できる。
【0048】
尚、図11に示す例において、ステップ集合C1は、複数のエアステップAS1〜AS3を含んでいるため、最終エアステップの動作時間のみを可変する方法に設定するのが望ましい。また、ステップ集合C2では、エアステップが1つであり、メカステップが3つと比較的少ないため、メカマッサージ動作の動作時間を可変する方法(前記第2実施形態を参照)に設定するのが望ましい。また、ステップ集合C3では、メカステップが7つと比較的多く、ステップ集合C1内での2つ目のエアステップAS6の動作時間が長く設定されているため、エアマッサージ動作全体(エアステップAS5及びAS6)の動作時間を可変する方法(前記第1実施形態を参照)に設定するのが望ましい。
【0049】
・上記各実施形態では、体型に応じて設定された係数を掛けることによりマッサージ動作の動作時間を可変したが、体型に応じて設定された定数を足すことにより可変してもよい。
【0050】
・上記各実施形態では、コントローラ33は、メカマッサージ機構18にて肩位置を検出し、その検出結果に基づいてメカマッサージ動作とエアマッサージ動作の動作時間を揃えるように制御したが、これに特に限定されるものではない。例えば、座面12に掛かる荷重を検出する荷重センサを設け、その荷重センサの検出結果に基づき制御するように構成してもよい。
【0051】
・上記各実施形態では、マッサージ機を椅子型とした椅子型マッサージ機10に適用したが、椅子型以外で例えばベッドタイプのマッサージ機や、使用者の脚や腕等の施療部位のみを施療対象とした脚用又は腕用等のマッサージ機に適用してもよい。
【符号の説明】
【0052】
10…椅子型マッサージ機、18…体型検知手段を構成するメカマッサージ機構、18a…施療子、19〜22…エアマッサージ機構を構成するエアバッグ、30…エアマッサージ機構を構成する駆動装置、33…制御手段としてのコントローラ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施療子を有し、被施療者に対してメカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、
エアバッグを有し、前記被施療者に対してエアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、
前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせる制御手段と
を備えたマッサージ機において、
被施療者の体型を検知するための体型検知手段を備え、
前記制御手段は、前記体型検知手段の検知結果に基づき、前記メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とが揃うように前記メカマッサージ動作の動作時間及び前記エアマッサージ動作の動作時間の少なくとも一方を可変することを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と1つのエアステップを含む前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせることを特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と複数のエアステップを含む前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせ、前記体型検知手段の検知結果に基づき前記複数のエアステップのうちの最終ステップの動作時間のみを可変することを特徴とするマッサージ機。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のマッサージ機において、
前記制御手段は、前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせ、前記体型検知手段の検知結果に基づき前記メカステップ間における前記メカマッサージ機構の移動時間を可変することを特徴とするマッサージ機。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ機において、
前記制御手段は、複数のメカステップに1つ又は複数のエアステップを対応付けたステップ集合が複数設定された施療プログラムに従って前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構を駆動し、
前記メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とを揃える方法が、前記ステップ集合毎に選択可能に構成されたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項1】
施療子を有し、被施療者に対してメカマッサージ動作を行うためのメカマッサージ機構と、
エアバッグを有し、前記被施療者に対してエアマッサージ動作を行うためのエアマッサージ機構と、
前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせる制御手段と
を備えたマッサージ機において、
被施療者の体型を検知するための体型検知手段を備え、
前記制御手段は、前記体型検知手段の検知結果に基づき、前記メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とが揃うように前記メカマッサージ動作の動作時間及び前記エアマッサージ動作の動作時間の少なくとも一方を可変することを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と1つのエアステップを含む前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせることを特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と複数のエアステップを含む前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせ、前記体型検知手段の検知結果に基づき前記複数のエアステップのうちの最終ステップの動作時間のみを可変することを特徴とするマッサージ機。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のマッサージ機において、
前記制御手段は、前記制御手段は、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構に対し、複数のメカステップを含む前記メカマッサージ動作と前記エアマッサージ動作とを対応付けて行わせ、前記体型検知手段の検知結果に基づき前記メカステップ間における前記メカマッサージ機構の移動時間を可変することを特徴とするマッサージ機。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ機において、
前記制御手段は、複数のメカステップに1つ又は複数のエアステップを対応付けたステップ集合が複数設定された施療プログラムに従って前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構を駆動し、
前記メカマッサージ動作の終了時間と前記エアマッサージ動作の終了時間とを揃える方法が、前記ステップ集合毎に選択可能に構成されたことを特徴とするマッサージ機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−130811(P2011−130811A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290462(P2009−290462)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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