説明

マッサージ機

【課題】被施療者の最適施療状態において施療手段の移動を制御することで、被施療者の臀部から脚部までを効果的にマッサージするマッサージ機を提供する。
【解決手段】被施療者の背中を支持する背もたれ部2と、当該背もたれ部に連結し当該被施療者が着座する座部1と、当該座部に配設されるエアバッグa3と、当該座部に連結し回動自在に上下動する脚載部3と、当該座部の間を移動する施療手段93と、前記座部と前記脚載部のなす角度を検出する角度検出手段を備えるマッサージ機において、前記角度検出手段が検出した結果に基づいて、前記座部のエアバッグの給気量を調整することを特徴とする

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の背部を施療する施療手段を備えるマッサージ機に関し、特に、被施療者の下半身に対しても施療手段によるマッサージを行うマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に係るマッサージ機の背景技術として特許文献1に示す技術がある。特許文献1に示す技術を、図を用いて説明する。図11は、特許文献1に係るマッサージ装置の上断面図である。利用者の背面側をマッサージするためのマッサージ装置35において、長手方向中途部が折り曲げ可能に形成された本体36と、この本体36を長手方向中途部から折り曲げたときにその折り曲げ状態を保持する保持機構を構成する枠体と、上記本体の上面の長手方向に沿って走行可能に設けられたマッサージローラ81、83、84と、このマッサージローラ81、83、84を走行駆動する駆動装置51とを具備したことを特徴とする。
【0003】
マッサージ装置35を水平な角度で保持しておけば、このマッサージ装置35をマットレス式として利用することができ、被施療者はマッサージ装置35に仰臥することでマッサージローラにより背面のほぼ全体にマッサージを受けることができる。また、柔軟部38、39の箇所でマッサージ装置35を屈曲させることで、被施療者はマッサージ装置35を椅子式として利用することができ、背もたれ部分及び座部となった部分の一部から足までの臀部を除く背面のほぼ全体にマッサージローラによるマッサージを受けることができる。
【0004】
また、特許文献2に示す技術では、被施療者が座る座部と、座部の一側面に設けられた背もたれ部と、座部の他側面に設けられた脚保持部と、被施療者と反対側の背もたれ部から座部を介して脚保持部にわたり連続して形成されたガイドレールと、ガイドレール上を自在に移動するマッサージユニットとを備える。従って、1つのマッサージユニットで上半身や下半身、または全身をマッサージすることができるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−37835
【特許文献2】特開2005−185468
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示す技術では、被施療者の背面のほぼ全体にマッサージローラによるマッサージを受けることができるが、臀部に対してはマッサージローラによるマッサージを受けることができない。
【0007】
また、椅子式のマッサージ装置として使用する場合には、座部と背もたれのなす角度が小さくなるので、マッサージローラを支持する支持体が円滑に移動できなくなってしまい、装置の故障の原因となる可能性がある。
【0008】
特許文献2に示す技術では、臀部も含めて足先までマッサージユニットによりマッサージすることができるが、座部と背もたれ部と脚保持部の角度が維持されており、被施療者は体勢を固定した状態でマッサージを行わなければならないため、マッサージが多様的ではなくなり、被施療者は物足りなさを感じてしまうという課題を有する。
【0009】
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、被施療者の最適施療状態において施療手段の移動を制御することで、被施療者の臀部から脚部までを効果的にマッサージするマッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1.角度を検出して移動)
本発明に係るマッサージ機は、被施療者の背中を支持する背もたれ部と、当該背もたれ部に連結し当該被施療者が着座する座部と、当該座部に連結し回動自在に上下動する脚載部と、当該脚載部と当該座部の間を移動する施療手段を備えるマッサージ機において、前記座部と前記脚載部のなす角度を検出する角度検出手段と、前記角度検出手段が検出した結果に基づいて前記施療手段の動作を制御する動作制御手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
このように、本発明においては、被施療者が希望する施療状態における座部及び脚載部のなす所定角度で座部と脚載部の間を施療手段が移動するため、被施療者の臀部から足首にかけての脚全体に対して施療手段によるマッサージを行うことができる。
【0012】
また、施療手段が座部と脚載部のなす角度を検出する角度検出手段と、角度検出手段が検出した結果に基づいて施療手段の動作を制御する動作制御手段とを備えるため、座部と脚載部の角度が適正な角度の場合のみ、施療手段が座部と脚載部の間を移動可能とする。例えば、脚載部が下にある場合(座部と脚載部のなす角度が小さい場合)やガイドレールが連結出来ていない場合に、施療手段の座部と脚載部の間の移動を禁止することで、無理な移動動作を回避し、故障リスクを可及的に低減させることができる。
【0013】
さらに、脚載部が下にある場合は、脚が床にしっかりと着地している場合を除き被施療者の自重による圧力は専ら臀部に掛かってくる。その場合、被施療者が臀部を痛めてしまう可能性があるため、この状態では施療手段の座部への移動や座部での動作を禁止したり、施療手段の施療子の突出量を少なくするなどの動作制御をすることが可能となり、被施療者が臀部を痛めてしまうことがない。
【0014】
なお、施療手段が座部と脚載部の間を移動できないように制御されている場合でも施療手段は座部または脚載部の範囲内での移動は可能である。
また、施療手段は背もたれ部と座部と脚載部を揉み、叩き、指圧、及びローリング等、または、それらの組み合わせの施療動作をしながら移動する。そうすることで、多様的で効果的なマッサージを行うことができる。なお、動作制御手段が制御する施療手段の動作とはそれ自体の移動だけの動作を含む。
【0015】
(2.背もたれ部と座部の角度)
本発明に係るマッサージ機は、被施療者の背中を支持する背もたれ部と、当該背もたれ部に連結し当該被施療者が着座する座部と、当該座部に連結し回動自在に上下動する脚載部と、当該脚載部と当該座部の間を移動する施療手段を備えるマッサージ機において、前記座部と前記背もたれ部のなす角度を検出する角度検出手段と、前記角度検出手段が検出した結果に基づいて、前記施療手段の動作を制御する動作制御手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
このように、本発明においては、角度検出手段が背もたれ部と座部のなす角度を検出し、検出した角度に基づいて移動制御手段が施療手段の移動を制御するため、背もたれ部と座部の角度が小さく(被施療者の上半身が起きた状態)、被施療者の自重による臀部への圧力が大きい場合に施療手段の座部への移動や座部での動作を禁止したり、施療手段の施療子の突出量を少なくするなどの揉み動作を弱くする制御が可能となり、被施療者が臀部を痛めてしまうことがない。
【0017】
また、背もたれ部と座部の角度が大きい程、被施療者の背中部が背もたれ部にしっかり当接できるため、安定的にマッサージすることができる。
さらに、被施療者の身体が寝た状態になることで、自重による圧力が分散して施療手段による被施療者の脚部へのマッサージの強さの臀部への偏りを是正することができる。
なお、揉み動作を弱くする場合は、施療手段の動作速度を遅くしてもよい。施療手段の動作速度が遅くなることで被施療者への刺激を抑制することができる。
【0018】
(3.座部と脚載部の角度が所定角度以上)
本発明に係るマッサージ機は、前記動作制御手段が、前記座部と前記脚載部のなす角度が所定値以上になった場合に、当該脚載部と当該座部の間を施療手段が移動しながら動作可能となるように制御することを特徴とする。
【0019】
このように、本発明においては、動作制御手段が、座部と脚載部のなす角度が所定値以上になった場合に、施療手段が脚載部と座部の間を移動しながら動作可能となるように制御するため、施療手段の移動がスムーズになり機器の損傷等を削減することで耐久性を向上させることができる。
また、施療手段が円滑に移動できるため、移動時の音が静かになり騒音防止になる。
さらに、座部と脚載部のなす角度が所定値以上(例えば180度に近い値)であるため、被施療者の脚の自重が分散されて、脚全体をバランスよくマッサージすることができる。
【0020】
(4.座部と背もたれ部の角度が所定角度以上)
本発明に係るマッサージ機は、前記動作制御手段が、前記座部と前記背もたれ部のなす角度が所定値以上になった場合に、当該脚載部と当該座部の間を施療手段が移動しながら動作可能となるように制御することを特徴とする。
このように、本発明においては、動作制御手段が、座部と前記背もたれ部のなす角度が所定値以上になった場合に、脚載部と座部の間を施療手段が移動しながら動作可能となるように制御するため、被施療者の上半身の自重が分散されて、脚全体をバランスよくマッサージすることができる。
【0021】
(5.背もたれ部と座部と脚載部の移動)
本発明に係るマッサージ機は、前記施療手段が、前記背もたれ部と前記座部と前記脚載部との間を移動可能に配設されたことを特徴とする。
このように、本発明においては、施療手段が、背もたれ部と座部と脚載部との間を移動可能に配設されるため、被施療者の首から足首に掛けて施療手段による揉みの施療を一連の動作でシームレスに行うことができ、マッサージ効果を高めることができる。
【0022】
(6.複数の施療手段)
本発明に係るマッサージ機は、前記施療手段を複数備えることを特徴とする。
このように、本発明においては、施療手段を複数備えるため、被施療者の背面全体を同時にマッサージすることができる。また、それぞれの施療手段は背もたれ部と座部と脚載部との間を移動可能であり、例えば臀部が特に凝っている場合は、臀部のみを複数の施療手段で重点的にマッサージすることも可能である。
また、それぞれの施療手段はお互いが衝突しないように移動制御手段により制御することができるため、施療手段が衝突して故障するようなことがない。
【0023】
(7.臀部のエアバッグ)
本発明に係るマッサージ機は、前記座部にエアバッグを備えることを特徴とする。
このように、本発明においては、座部にエアバッグを備えるため、座部と背もたれ部のなす角度や座部と脚載部のなす角度によってエアの給排気をすることで被施療者の臀部への圧力を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係るマッサージ機の全体斜視図である。
【図2】本発明に係るマッサージ機の側面断面図である。
【図3】本発明に係るマッサージ機の内部フレームの全体斜視図である。
【図4】本発明に係るマッサージ機のメカユニットの各面図である。
【図5】本発明に係るマッサージ機のローラ部の上面図である。
【図6】本発明に係るマッサージ機のローラ部が移動する様子を示した内部フレーム図である。
【図7】本発明に係るマッサージ機のローラ部が移動する様子を示した内部フレームの側断面図である。
【図8】本発明に係るマッサージ機をリクライニングした場合の内部フレームの側断面図である。
【図9】本発明に係るマッサージ機のローラ部を2つ配設した場合の内部フレームの側断面図である。
【図10】本発明に係るマッサージ機の座部にエアバッグを配設した場合の内部フレームの側断面図である。
【図11】従来技術に係るマッサージ装置の上断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機について、図に基づき説明する。図1は本実施形態に係るマッサージ機の全体斜視図、図2は本実施形態に係るマッサージ機の側面断面図、図3は本実施形態に係るマッサージ機の内部フレームの全体斜視図、図4は本実施形態に係るメカユニットの各面図、図5は本実施形態に係るローラ部の上面図である。
【0026】
(1.マッサージ機全体の構成)
本実施形態におけるマッサージ機は、被施療者の背中を支持する背もたれ部2と、この背もたれ部2の下端と接し被施療者が着座した場合に被施療者の臀部を支持する座部1と、当該座部1を支持する基台部5と、基台部5に接合し被施療者の肘を支持する肘置部10と、座部1の先端下側に枢設され被施療者の足が載置される脚載部3と、脚載部3の先端に配設され被施療者の足裏を包むように支持する足裏支持体4と、背もたれ部2の内部に揉み玉93及び揉み玉93を動作させる揉み玉機構を有するメカユニット70とを備える。また、制御部7であるマイクロコンピュータの素子が配置された基板が座部1直下の空間部に配置されている。
【0027】
(1−1.マッサージ機の内部フレームの全体構成)
マッサージ機の内部フレームについて説明する。座部1の内部フレームである座部フレーム34は矩形の形状を有しており、床面に対してほぼ水平に配設されている。座部フレーム34の両側後方には背もたれ部2を支持する対をなす支持部材43が接合部材33を介して基台フレーム31と接続している。支持部材43にはメカユニット70が上下方向に昇降するためのガイドレール71が隣接されている。左右の支持部材43は湾曲フレーム35及び背もたれ部フレーム36により連結されている。基台フレーム31は床面に載置されマッサージ機を固定する左右に対をなす脚部30と接続しており、この脚部30は連結棒32により連結している。座部フレーム34の先端下側には脚載部3を支持する脚載部フレーム35が枢設されている。
【0028】
座部フレーム34の両側には座部ガイドレール40が配設されており、脚載部フレーム35の両側には脚載部ガイドレール41が配設されている。被施療者の臀部から脚部にかけての領域を施療する施療手段としてのローラ部42の両先端部にはピニオンギア44が配設されており、中心から左右対称に2組のローラ46が配設されている。それぞれのローラ46はローラ軸45に対してハの字型に傾斜して取り付けられている。ローラ軸45を中心にローラ部42がモータの駆動により回転することで、座部ガイドレール40及び脚載部ガイドレール41のラックとピニオンギア44が係合して移動することができる。
ローラ46はローラ軸45に対してハの字型に傾斜して取り付けられているため、被施療者との当接箇所を揉むような動作をしながら移動することができる。
なお、本実施形態においては、ローラ部42により揉みの動作を実現するために、ローラ46をハの字型に傾斜して取り付けているが、必ずしも傾斜して取り付ける必要はない。
【0029】
(2.背もたれ部)
背もたれ部2は、リクライニングでき、被施療者との接触面の両端側にクッション材を配設し、被施療者が着座して背もたれ部2にもたれると背中が背もたれ部の中心に位置するようになっている。背もたれ部2の正面側であって、両側縁近傍の位置にはそれぞれ左右に対をなす背中部用エアバッグa6及び腰部用エアバッグa7が、背中部及び腰部の高さ位置に応じて埋設してある。座部1と背もたれ部2は枢軸を介して連結されており、リクライニングの際はこの枢軸を中心に背もたれ部2を傾動させることで適度な角度でリクライニングを行う。リクライニング機能は、背もたれ部2の下端近傍にリニア動作を行うリクライニングアクチュエータ(図示しない)が架設されており、当該リクライニングアクチュエータの進退動作によって、前記背もたれ部2を、枢軸を中心に傾動させることで実現される。リクライニングアクチュエータはリクライニング用モータ(図示しない)から駆動力が与えられるようになっており与えられた駆動力によって進退動作を行う。また、前記枢軸の近傍には背もたれ部2の傾動角度を検出するリクライニング角度検出センサ(図示しない)が配設されており、リクライニング角度の調整を行っている。
【0030】
(2−1.メカユニットの構成)
背もたれ部2の内部には揉み玉93を動作させる揉み玉機構を有するメカユニット70備える。メカユニット70は、施療子である揉み玉93及び揉み玉93を動作させる揉み玉機構を有し傾動可能な傾動部と、この傾動部を傾動可能な状態で支持するメカユニットベースとからなる。このメカユニット70には揉み玉93に揉み動作を行わせるための揉みモータ91、叩き動作を行わせるための叩きモータ92、揉み玉93及び揉み玉機構を傾動させるための強弱モータ(進退モータ)98を配設している。このように揉み玉93だけが延出して施療を行うのではなく、揉み玉機構も併せて傾動し、突出した状態で揉み玉93による施療がなされるので、揉み玉93のみが延出するタイプのマッサージ機と比べて、より安定した状態で揉み玉93により施療することができる。このメカユニットベースにはメカユニット70が昇降するための昇降軸82が配設され、この昇降軸82の両端にガイドローラ74、76がそれぞれ設けられている。メカユニットベースのガイドローラ74、76の上部位置にさらにガイドローラ73、75が設けられている。
【0031】
背もたれ部2内には背もたれ部2の上下方向に沿って形成されている1対のガイドレール71が配設されている。このガイドレール71にメカユニット70の左右2つずつ設けられたガイドローラ73、74、75、76を挿嵌し、ガイドローラ74、76に隣接して設けられるピニオンギア77、78を介してメカユニット70の右側組付台80aに配設された昇降モータ81からの運動が伝達され、昇降モータ81の駆動に応じてメカユニット70の昇降動作を実現している。
【0032】
昇降モータ81からの運動の伝達は、昇降モータ81の回転軸の先端に形成されたウォーム(図示しない)と、昇降軸82に装着したウォームホイール(図示しない)とが係合し、昇降モータ81が駆動することで回転軸(図示しない)が回転しウォームが回転し、係合するウォームホイールが回転することでピニオンギア77、78に回転力が伝達される。これらウォーム、ウォームホイール、及び回転軸は、ギアボックス83により被覆されている。昇降軸82はメカユニット70の下部に位置するように配設されている。昇降軸82は右側組付台80aの底部に配設されたギアボックス83(正確にはギアボックスが被覆する軸受)と、左側組付台80bの底部に配設された軸受84により回動可能に支持されている。右側組付台80aと左側組付台80bの底部は断面凹状の連結杆85により連結されている。右側組付台80aと左側組付台80bの上部も中空杆86が架設されている。中空杆86の両端にはガイドローラ73、75が回動可能に取り付けられている。中空杆86自体は両端近傍部分をそれぞれ右側組付台80aと左側組付台80bに接合して固定されており回動しない。なお、連結杆85及び中空杆86は溶接により右側組付台80a及び左側組付台80bに接合している。
【0033】
揉み玉ユニット90は昇降軸82に装着され、昇降軸82を中心に回動可能になっている。揉み玉ユニット90は揉みモータ91、叩きモータ92からの運動を揉み玉93に伝達するための揉み機構と、叩き機構を有しており、この揉み機構及び叩き機構が揉み玉ユニット90のハウジング94に内設されている。このハウジング94の上部に昇降軸82を中心として側面上辺を有するように曲折したラック95が取り付けられている。このラック95と係合するピニオンギア96が前記メカユニット70の上部に位置するように配設されている進退軸97に装着されている。また、進退軸97にはウォームホイール(図示しない)が装着されている。このウォームホイールと、メカユニット70の左側組付台80bに配設された進退モータ98の回転軸(図示しない)の先端に形成されたウォーム(図示しない)とが係合している。これらウォームホイール、回転軸、ウォームはギアボックス99に内設されている。進退モータ98が回転することにより、回転軸及びウォームが回転し、係合するウォームホイールが回転する。このウォームホイールが回転することで、進退軸97が回転し、ピニオンギア96も係合するラック95に沿って回転し、揉み玉ユニット90が被施療者の背中方向に進退する。なお、進退軸97は右側組付台80aの上部に配設された軸受と、左側組付台80bの上部に配設されたギアボックス99(正確にはギアボックスが被覆する軸受)とにより回動可能に支持されている。
【0034】
(2−2.メカユニットによるマッサージ機能)
前記メカユニット70によるマッサージは、例えば、揉みモータ91を正回転させながらメカユニット70を上昇させていく揉み上げ、揉み玉モータ91逆回転させながらメカユニット70を下降させていく揉み下げ、叩きモータ92を正回転させる叩き、揉み下げながらたたくさざなみ、一箇所を押圧する指圧、強よりさらに強い位置での揉み上げである深揉み上げ、強よりさらに強い位置での揉み下げである深揉み下げ、弱よりもさらに弱い位置での揉み下げであるさすり、指圧したままローリングして下から上へほぐすストレッチ、背中全体をローリングする全体背筋のばし、狭い範囲を集中的にローリングする部分背筋のばし等のマッサージがある。
【0035】
(3.肘置部)
肘置部10は、座部1の両側に位置し基台部5と接合している。背もたれ部2がリクライニングすることで座部1が傾動した場合でも、被施療者の前腕を安定的に支持できるようにカーブを有して形成されている。
【0036】
(4.脚載部)
脚載部3は、座部1の前端側に位置している。脚載部3は、内部に2つの半円筒状の脚受11を互いに平行に設けて、脚受11の各両内側には、左右に対をなす脚上部用エアバッグa1及び脚下部用エアバッグa2が、それぞれ脚受11の中心軸の軸長方向へ所定の距離を隔てて配設してある。
脚載部3は、脚載部3は、座部1に回動可能に接続されている。脚載部3の回動動作は、基台部5内に配設されたリニア動作するフットレストアクチュエータ(図示しない)の進退動作によって、脚載部3を枢支連結部材(図示しない)の枢軸回りに傾動させて実現している。フットレストアクチュエータにはフットレスト駆動用モータ(図示しない)から駆動力が与えられるようになっており、与えられた駆動力によって進退動作をする。また、前記枢支連結部材の近傍に、脚載部3の回動量の検出手段としての回動角度を検出するフットレスト角度検出センサ(図示しない)が配設してある。
【0037】
(5.足裏支持体)
足裏支持体4は脚載部3の先端部に位置しており、脚載部3に連結して配設されている。被施療者が着座した場合は、被施療者の足裏を左右方向、下方向、及び後方向から覆うようにして支持する。足裏支持体4には足裏部用エアバッグa5が底部及び左右に対をなすように配設されている。
【0038】
(6.座部)
前記座部1には、当該座部1の幅より少し短い長さを有する横長の臀部用エアバッグa3と腿部用エアバッグa4が所定の間隔を空けて並ぶように併設されている。これらの各エアバッグは、基台部5内に格納された給排気部によってそれぞれ給排気されるようになっている。
【0039】
(7.各エアバッグ)
各エアバッグa1、a2、・・・は空気の給排気により伸縮したり、膨張、収縮することでそれぞれのエアバッグが配置された位置における被施療者の体の各所を刺激してマッサージを行う。
【0040】
また、揉み玉によるマッサージと組み合わせることで、より効果的なマッサージを行うことができる。脚上部用エアバッグa1、及び脚下部用エアバッグa2はエアによる直接的なマッサージ機能以外にも脚を固定する機能も有する。脚上部用エアバッグa1、及び脚下部用エアバッグa2は被施療者の脚を狭持することで脚を固定し、その状態で脚載部3を被施療者から離れる方向にスライドさせることで伸びによるストレッチ効果を得ることができる。また、脚載部3を下方に回動させることで同じように伸びによるストレッチ効果が得られる。
腿部用エアバッグa4、臀部用エアバッグa3はエアによる直接的なマッサージ機能以外にも、被施療者の体を昇降させたりクッションとしての機能を有する。
【0041】
(8.制御)
ローラ部42のローラ軸45にはローラ部42の駆動量を検出するためのエンコーダが配設されている。そのエンコーダ並びに前記リクライニング角度検出センサ及びフットレスト角度検出センサは制御部7に接続されており、それぞれのセンサが検出した角度に基づいて、制御部7がローラ部42の動作を制御することができる。例えば、座部ガイドレール40及び脚載部ガイドレール41のラックが適正に噛み合ってローラ部42が円滑に移動できる角度となった場合にのみ、ローラ部42を脚載部3から座部1に移動させる。つまり、座部ガイドレール40及び脚載部ガイドレール41のラックが適正に噛み合っていない場合はローラ部42は移動しないため、無理に移動しようとして故障するようなことがない。
【0042】
(9.ローラ部の移動)
図6はローラ部が移動する様子を示した内部フレーム図である。図6(a)はローラ部42が座部にあり、図6(b)はローラ部42が脚載部に移動している。前記にも示したように、ローラ部42は、座部ガイドレール40及び脚載部ガイドレール41のラックとローラ部42に配設されたピニオンギア44が係合し、ローラ部42がモータにより回転することでそれぞれのガイドレールに沿って移動する。すなわち、座部1と脚載部3が所定の角度をなす場合に、座部ガイドレール40と脚載部ガイドレール41のラックが噛み合いローラ部42は座部1と脚載部3の間を移動することができる。これにより、被施療者の臀部から足首にかけての領域を一連の動作でローラ部42によりマッサージすることができる。また、メカユニット70との動作を関連付けることで、被施療者の首から足首までの全身に対して一連の動作でローラや揉み玉によるマッサージを行うことができる。
【0043】
なお、所定の角度とは座部ガイドレール40と脚載部ガイドレール41のラックが噛み合う角度であり、1つの角度のみに限定せず、例えばある角度から10度ごとにラックが噛み合うように設計すれば、所定の角度はある角度から10度ごとの角度全てがこれに該当する。
【0044】
また、上記では座部ガイドレール40と脚載部ガイドレール41がそれぞれラックで形成されているが、これを1つのワイヤにし、ワイヤに沿ってローラ部42が移動できるようにしてもよい。その場合、座部1と脚載部3のなす角度θ1が所定の角度以上(例えば、90度以上)であれば、ローラ部42が移動することができる。ワイヤの場合、例えば座部1と脚載部3のなす角度が90度未満であってもローラ部42は移動することは可能であるが、円滑な移動はできないかもしれない。その場合は、故障の原因となる可能性があるため、本実施形態においては、制御部7によりローラ部42の移動を制限して故障を未然に防ぐことができる。
【0045】
(10.ローラ部の移動条件)
図7はローラ部42が移動する様子を示した内部フレームの側断面図である。図7(a)は、座部ガイドレール40と脚載部ガイドレール41が噛み合っていない状態である。
ローラ部42は、座部ガイドレール40及び脚載部ガイドレール41のラックにピニオンギア44が係合して移動するため、図7(a)の場合のように座部ガイドレール40と脚載部ガイドレール41が噛み合っていない場合は、ローラ部42が脚載部フレーム35から座部フレーム34に移動しようとしても物理的に不可能である。そのため、ローラ部42が座部フレーム34側へ無理に移動しようとすれば故障の原因となってしまう。このことを防ぐためにローラ部42の移動は制御され、図7(a)の場合はローラ部42の移動は脚載部フレーム35の範囲内に限定されるように制御される。
【0046】
なお、意図的にローラ部42を座部フレーム34側まで移動させようと指示した場合は、まずは自動的に脚載部3が上方へ回動し、座部ガイドレール40と脚載部ガイドレール41のラックの位置合わせを行いローラ部42のピニオンギア44と係合しながら移動する。
【0047】
また、図7(a)に示すように脚載部3が下方に位置している場合では座部ガイドレール40と脚載部ガイドレール41が噛み合っていたとしても、θ1が所定値以下の場合にローラ部42が座部フレーム34に移動すると、被施療者の臀部に自重による圧力が掛かった状態で臀部にローラ部42が強く当接しまう可能性があるためローラ部42は座部フレーム34に移動しないように制御するのが望ましい。ローラ部42が既に座部フレーム34にある場合に、脚載部3を下げてθ1を所定値以下にしようとすると、ローラ部42はθ1が所定値以下になる前に脚載部フレーム35へ移動してから、脚載部3を下方向に回動させる。
【0048】
なお、ローラ部42が既に座部フレーム34にある場合に、θ1が所定値以下になると、ローラ部42の突出量を小さくして揉みを弱くするようにしてもよい。また、ローラ部42の動作を停止して臀部に対して過度に刺激を与えないようにしてもよい。更には、脚載部フレーム35へ移動以外に座部の前後端部へ移動する制御であっても臀部が当接することを回避出来る。
【0049】
図7(b)は脚載部フレーム35と座部フレーム34とのなす角度θ1が図7(a)の場合に比べて大きくなっており、座部ガイドレール40及び脚載部ガイドレール41のラックが適正に噛み合っている状態である。フットレスト角度検出センサはこの状態で座部1と脚載部3のなす角度θ1を検出する。その結果、脚載部3と座部1のなす角度θ1が所定値以上である場合は、ローラ部42の移動がなされる。ローラ部42が脚載部3から座部1に移動した様子を図7(c)に示す。このとき、被施療者の脚の自重が脚載部3に掛かっており、臀部への圧力が分散された状態となることで、臀部に対して過度の刺激を与えることなく、脚全体をバランスよく施療することができる。つまり、本実施形態においては、ローラ部42の脚載部3と座部1の間の移動は、脚載部3と座部1のなす角度θ1を検出し、角度θ1が所定値以上の場合にのみ行われるように制御される。ここで言う角度θ1の所定値は、座部ガイドレール40及び脚載部ガイドレール41のラックが適正に噛み合って角度で、且つ被施療者の自重が臀部から脚部へ分散するような角度であり、具体的には120度以上である。
【0050】
なお、脚載部3と座部1がほぼ水平の状態(θ1が180度に近い状態)の場合に、ローラ部42の移動を行うと、被施療者の自重による臀部への圧力がより分散し、被施療者の臀部から脚部にかけての領域を均一的でバランスよく施療することができる。このように角度θ1の所定値を120度から180度の範囲とすれば、脚部全体の施療が最適な姿勢で実行出来るだけでなく、施療手段が脚載部3から座部1へ移動する動きもスムーズになり機器の損傷等を可及的に低減させ、耐久性を向上させることができ、更には施療手段が円滑に移動できるため、移動時の音が減少し静音化にも寄与することができる。
【0051】
また、ローラ部42が座部1にある場合は脚載部3の回動を禁止するようにしてもよい。そうすることで、ローラ部42が座部1から脚載部3側へ移動不能になって座部1にそのまま取り残されることを防ぐことができる。
【0052】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機について説明する。構成は第1の実施形態と同じである。
(1.リクライニング角度)
図8は、リクライニングした場合の内部フレームの側断面図である。図8(a)はリクライニングしていない状態である。座部ガイドレール40及び脚載部ガイドレール41のラックは適正に噛み合っているため、ローラ部42は座部1と脚載部3の間を円滑に移動することは可能である。しかし、この状態でローラ部42が座部1に移動した場合、被施療者は自重のために臀部に大きな圧力が掛かってしまい痛めてしまう可能性がある。従って、本実施形態においては、図8(a)のように、ラックが噛み合っている場合であってもローラ部42の移動を制限する。
【0053】
図8(b)は図8(a)の状態から背もたれ部2を倒してリクライニングした状態である。この時、被施療者の自重による圧力は臀部に集中せずに、脚や背中に分散している。すなわち、ローラ部42を座部1に移動させても、被施療者の臀部に大きな圧力が掛からないため、ローラ部42を座部に移動させることができる。図8(c)はローラ部42が脚載部3から座部1に移動した場合である。つまり、本実施形態においては座部1と背もたれ部2のなす角度θ2のなす角度を検出し、θ2が所定値以上の場合にのみ、ローラ部42が脚載部3と座部1の間の移動できるように制御される。ここで言う角度θ2の所定値は、被施療者の自重が臀部から背部へ分散するような角度であり、具体的には120度以上である。このとき、座部ガイドレール40及び脚載部ガイドレール41のラックは適正に噛み合っている必要がある。
【0054】
なお、脚載部3、座部1、及び背もたれ部2を水平に近い状態にすることで、被施療者の自重による圧力がより被施療者の背面全体に分散されてバランスよくマッサージをすることができる。
【0055】
また、第1の実施形態の場合と同様にローラ部42が座部フレーム34にある場合に、背もたれ部2を起こしてθ2を所定角度以下にしようとすると、ローラ部42はθ2が所定角度以下になる前に脚載部フレーム35へ移動してから、背もたれ部2を起こす。
【0056】
さらに、第1の実施形態の場合と同様にローラ部42が座部フレーム34にある場合に、θ2が所定角度以下になると、ローラ部42の突出量を小さくして揉みを弱くするようにしてもよい。また、ローラ部42の動作を停止して臀部に対して過度に刺激を与えないようにしてもよい。
【0057】
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るマッサージ機について説明する。
(1.複数のローラ部)
本実施形態に係るマッサージ機はローラ部42を複数配設している。図9はローラ部42を2つ配設した場合の内部フレームの側断面図である。図9(a)では脚載部3と座部1にそれぞれ1つずつローラ部42がある状態である。この場合、被施療者の背部をメカユニット70により施療しながら、臀部と脚部に対しても同時に揉みの施療を行うことができる。つまり、被施療者の背面全体を同時にマッサージすることができる。
【0058】
図9(b)はローラ部42が2つとも脚載部3にある状態である。ローラ部42は座部1と脚載部3の角度により、その間を移動することができるため、このように2つのローラ部42で脚を重点的にマッサージすることもできる。また、2つのローラ部42をどちらも座部1に移動させることで、臀部を重点的にマッサージすることもできる。
【0059】
図9(c)はローラ部42が2つとも背もたれ部2にある状態である。座部ガイドレール40とガイドレール71のラックを噛み合うようにすることで、ローラ部42は背もたれ部2と座部1と脚載部3の間を移動できるようになる。この場合、座部1と背もたれ部2の間のローラ部42の移動の際は、リクライニング角度検出手段が座部1と背もたれ部2のなす角度を検出し、ローラ部42が円滑に移動できる場合にのみ、移動可能としている。従って、図9(c)のように2つのローラ部42とメカユニット70により、背部を重点的に施療するようなことも可能となる。
【0060】
それぞれのローラ部42及びメカユニット70の移動は制御部7により制御されているため、お互いがぶつかって故障するようなことはない。また、それぞれの移動方法や移動速度を組み合わせることにより、多様的なマッサージを行うことも可能である。
なお、ここではローラ部42を2つ配設しているが、1つでもよいし3つ以上でもよい。
【0061】
また、ローラ部42を配設せずに、メカユニット70が背もたれ部2と座部1と脚載部3の間を移動できるようにしてもよい。この時、座部1と脚載部3の角度θ1及び座部1と背もたれ部2の角度θ2は常に検出され、メカユニット70が円滑に移動できる角度の場合のみ移動することができる。
【0062】
(本発明の第4の実施形態)
図10は、座部1にエアバッグを配設した場合の内部フレームの側断面図である。ローラ部42が座部1にある場合は被施療者の自重により臀部の大きい圧力が掛かり、臀部を痛めてしまう可能性があるため、臀部用エアバッグa3、及び/または腿部用エアバッグa4を給気することにより、押圧力を緩和することができる。臀部用エアバッグa3、及び/または腿部用エアバッグa4は、脚載部3と座部1の角度θ1や背もたれ部2と座部1の角度θ2により給気量を調整する。例えば、θ1やθ2が大きい場合は、自重による圧力が分散しているため、それほど給気しなくてもよい。逆にθ1やθ2が小さい場合は、自重による圧力が臀部に集中してしまうため、給気してその圧力を緩和する。また、併せてローラ部42の位置により給排気を行う。ローラ部42が座部1以外の場所にある場合は給気しなくても臀部を痛めることはない。
【0063】
なお、θ1やθ2が大きい場合やローラ部42が座部1以外の場所にある場合であっても臀部用エアバッグa3、及び/または腿部用エアバッグa4に給気してもよい。それにより、被施療者の臀部や大腿部の裏側に対してエアバッグに押圧の施療を行うことができる。
【0064】
このように、上記各実施形態により、被施療者の下半身部分についても揉みのマッサージを行うことができ、また脚載部3や座部1や背もたれ部2の角度を検出してローラ部42やメカユニット70の移動を制御するため、衝突による故障や騒音を防止することができる。
【0065】
なお、上記各実施形態においては、被施療者の臀部から脚部にかけての施療手段としてローラ部42を配設しているが、施療手段はローラ部42に限定されるものではない。例えば、メカユニット10を施療手段としてもよいし、エアバッグのような施療手段を用いてもよい。複数の施療手段を備える場合はそれらの組み合わせにしてもよい。そうすることで、被施療者は多様なマッサージを受けることができる。
【0066】
また、本発明に係るマッサージ機は上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で実現することができる。
さらに、本発明に係るマッサージ機は椅子式のマッサージ機に限定されず、介護用ベッド等のマッサージ機能がついたものであれば何でも適用可能である。
【符号の説明】
【0067】
a1 脚上部用エアバッグ
a2 脚下部用エアバッグ
a3 臀部用エアバッグ
a4 腿部用エアバッグ
a5 足裏部用エアバッグ
a6 背中部用エアバッグ
a7 腰部用エアバッグ
1 座部
2 背もたれ部
3 脚載部
4 足裏支持体
5 基台部
7 制御部
10 肘置部
30 脚部
31 基台フレーム
32 連結棒
33 接合部材
34 座部フレーム
35 脚載部フレーム
36 背もたれ部フレーム
40 座部ガイドレール
41 脚載部ガイドレール
42 ローラ部
43 支持部材
44 ピニオンギア
45 ローラ軸
46 ローラ
70 メカユニット
71 ガイドレール
73 ガイドローラ
74 ガイドローラ
75 ガイドローラ
76 ガイドローラ
77 ピニオンギア
78 ピニオンギア
80a 右組付台
80b 左組付台
81 昇降モータ
82 昇降軸
83 ギアボックス
84 軸受
85 連結杆
86 中空杆
90 揉み玉ユニット
91 揉みモータ
92 叩きモータ
93 揉み玉
94 ハウジング
95 ラック
95a 所定半径距離
96 ピニオンギア
97 進退軸
98 進退モータ
99 ギアボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者の背中を支持する背もたれ部と、当該背もたれ部に連結し当該被施療者が着座する座部と、当該座部に連結し回動自在に上下動する脚載部と、当該脚載部と当該座部の間を移動する施療手段を備えるマッサージ機において、
前記座部と前記脚載部のなす角度を検出する角度検出手段と、
前記角度検出手段が検出した結果に基づいて、前記施療手段の動作を制御する動作制御手段とを備えることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
被施療者の背中を支持する背もたれ部と、当該背もたれ部に連結し当該被施療者が着座する座部と、当該座部に連結し回動自在に上下動する脚載部と、当該脚載部と当該座部の間を移動する施療手段を備えるマッサージ機において、
前記座部と前記背もたれ部のなす角度を検出する角度検出手段と、
前記角度検出手段が検出した結果に基づいて、前記施療手段の動作を制御する動作制御手段とを備えることを特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記動作制御手段が、前記座部と前記脚載部のなす角度が所定値以上になった場合に、当該脚載部と当該座部の間を施療手段が移動しながら動作可能となるように制御することを特徴とするマッサージ機。
【請求項4】
請求項2に記載のマッサージ機において、
前記動作制御手段が、前記座部と前記背もたれ部のなす角度が所定値以上になった場合に、当該脚載部と当該座部の間を施療手段が移動しながら動作可能となるように制御することを特徴とするマッサージ機。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載のマッサージ機において、
前記施療手段が、前記背もたれ部と前記座部と前記脚載部との間を移動可能に配設されたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載のマッサージ機において、
前記施療手段を複数備えることを特徴とするマッサージ機。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載のマッサージ機において、
前記座部にエアバッグを備えることを特徴とするマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−91009(P2012−91009A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−287071(P2011−287071)
【出願日】平成23年12月28日(2011.12.28)
【分割の表示】特願2007−161344(P2007−161344)の分割
【原出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(000164461)九州日立マクセル株式会社 (338)
【Fターム(参考)】