マッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造

【課題】一つだけの駆動装置を使用しても、移動式マッサージと定点式マッサージとが実現され、コストを節約できるマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造を提供する。
【解決手段】底座と駆動装置、二つの駆動歯車、一方向ベアリング、遊び歯車、大歯車、連動歯車、連動素子及びガイドバーとからなり、底座は各構造の結合と連動に供され、一側に連動座が設置され、駆動装置はウオームギアが設けられ、駆動歯車がウオームギアに合わせて底座に設置され、駆動歯車が遊び歯車に合わせ、大歯車が連動歯車に合わせ、その互いに合わせる１組の歯車の間に設けられる一方向ベアリングを介して、連動歯車と連動素子とが噛合し、連動素子が底座に設置され、連動素子が螺合部によりガイドバーに貫設されるように、連動座に設置される時、当該位置において無負荷運転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、心理や体のプレッシャーを解消できるマッサージ構造の「マッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造」であり、特に、マッサージ装置が定点マッサージと往復的な移動マッサージを両立できる駆動装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
既存のマッサージ装置は、主として、マッサージ椅子とマッサージベッドの２種類であり、利用する態様が異なるが、マッサージ動作の原理が、ほぼ同じであり、既存のマッサージ機構は、モーターの駆動により連動されることにより、選択的に、マッサージ機構が移動することや所定の位置に移動して位置付けることができ、また、マッサージ機構が、他のモーターにより駆動されて回転され、これにより、駆動装置が停止した後、独自に、各種類のマッサージを行うことができるため、二つのモーターが必要とし、コストが高くなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明の目的は、マッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明は、駆動装置により、二つの駆動歯車が、直接的に連動されて回転され、駆動装置が、正方向と逆方向との両方向に回転できるため、二つの駆動歯車も両方向に回転でき、また、一つの駆動装置により、移動式マッサージと定点式マッサージとが実現され、コストを節約できるマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００５】
図１乃至５を参照しながら、底座１０と、駆動装置２０と、二つの駆動歯車３０、３００と、一方向ベアリング４０と、遊び歯車５０と、大歯車６０と、連動歯車７０と、連動素子８０と、ガイドバー９０とからなり、当該底座１０は、マッサージ椅子やマッサージベッドに設置され、各構造が、結合されて連動され、また、一側に、連動座１１が設置され、直接にウオームギア２１を駆動するための当該駆動装置２０は、当該底座１０と同時に移動するように、当該底座１０に設置され、当該駆動装置２０により、モーターや他の連動されたものに動力を供給することができ、駆動歯車３０、３００は、底座１０に設置され、駆動装置２０のウオームギア２１に合わせて、同時に外へ向かうか内へ向かう回転を行い、一方向ベアリング４０は、駆動歯車３０と遊び歯車５０との間に設置され、遊び歯車５０は、一方向ベアリング４０に合わせて駆動歯車３０に設置され、一方向ベアリング４０を使用することにより、当該駆動歯車３０が一方向に回転する時、遊び歯車５０が連動されて回転され、逆に、駆動歯車３０が、逆の方向に回転する時、駆動歯車３０と遊び歯車５０との間に、無負荷運転になり、遊び歯車５０の運転が停止し、大歯車６０は、底座１０に設置され、遊び歯車５０と噛合して連動し、傘歯車である連動歯車７０は、大歯車６０と同軸に連動するように、大歯車６０とともに底座１０に設置され、大歯車６０との一体成型であってもよく、連動素子８０は、底座１０の連動座１１に設置され、螺合部８１と傘歯車である合わせ歯部８２とが含有され、連動素子８０が連動座１１に設置されると、当該位置において無負荷運転し、そして、螺合部８１によりガイドバー９０に貫設され、また、合わせ歯部８２は、連動歯車７０と噛合し、ガイドバー９０は、マッサージ椅子やマッサージベッドに設置され、経過するストローク空間において、表面に両方向のガイド螺旋紋９１が設置される。
【０００６】
ガイドバー９０は、マッサージ椅子やマッサージベッドのフレーム１に固設され、他の部品が結合された底座１０は、ガイドバー９０に沿って、フレーム１の上方を移動したり、所定の位置に停止したりし、底座１０の外側において、フレーム１に合わせてレールを設置することができ、底座１０は、ガイドバー９０に沿って移動する時、両側にあるフレーム１のレールにより支持されてスムーズに同期に移動する。
【０００７】
その動作については、図５乃至７のようであり、他の動作は、図５と８を参照しながら、駆動装置２０が一方向に回転する時、二つの駆動歯車３０、３００は、直接にウオームギア２１により駆動されてそれぞれ内へ回転し、当該二つの駆動歯車３０、３００は、色々のマッサージ装置に設置されることができ、図６、７を参照しながら、後述のような一方向ベアリング４０が結合されている駆動歯車３０により、同時に、遊び歯車５０が連動されて回転され、遊び歯車５０が回転することにより、一体成型である大歯車６０と連動歯車７０とが連動されて回転され、また、連動歯車７０により連動素子８０が駆動されて回転され、連動素子８０は、底座１０の連動座１１の所定の位置において、無負荷運転し、ガイドバー９０に結合される螺合部８１により、連動素子８０が、ガイド螺旋紋９１の方向に沿って進み、これにより、底座１０と上方の構造も進み、連動素子８０がガイド螺旋紋９１に沿って、一つの端部まで進むと、両方向のガイド螺旋紋９１に沿って、継続的に、逆方向に移動し、そのため、底座１０がガイドバー９０に往復的に移動でき、移動式マッサージが実現される。
【０００８】
図８を参照しながら、底座１０がガイドバー９０により所定の位置に着くと、駆動装置２０を、逆方向に回転するように切り替えれば、ウオームギア２１は、同じように二つの駆動歯車３０、３００を駆動して回転させ、しかし、それぞれ、外へ向かう回転であり、また、一方向ベアリング４０が結合されている駆動歯車３０は、一方向ベアリング４０の設置により、遊び歯車５０との間において無負荷運転になり、そのため、ウオームギア２１が逆方向へ回転する時、二つの駆動歯車３０、３００は、遊び歯車５０が連動されず、継続的に上方に設置されるマッサージ装置が連動されるが、遊び歯車５０が連動されないと、遊び歯車５０の後方に、順に設置された大歯車６０と連動歯車７０及び連動素子８０の運転が停止することが当然であるから、定点マッサージの目的が実現される。
【０００９】
また、一方向ベアリング４０を大歯車６０と連動歯車７０との間に設置することもでき、図９、１０のように、駆動歯車３０と遊び歯車５０とが同軸のように、底座１０に設置されると、駆動歯車３０とウオームギア２１とが直接に噛合し、そして、遊び歯車５０と大歯車６０とが互いに噛合して連動し、大歯車６０と連動歯車７０との間に設置される一方向ベアリング４０により、遊び歯車５０が一方向に回転する時、大歯車６０が連動されて回転され、そして、順に連動歯車７０と連動素子８０が連動されて回転され、そのため、底座１０がガイドバー９０の上を往復的に移動し、逆に、遊び歯車５０が逆方向に回転する時、大歯車６０と連動歯車７０との間に、無負荷運転になり、大歯車６０が継続的に回転し、連動歯車７０が運転を停止し、これにより、底座１０が定点に位置付き、そのため、一方向ベアリング４０が、駆動歯車３０と遊び歯車５０との間に設置されても、大歯車６０と連動歯車７０との間に設置されても、等価の機能が得られる。
【００１０】
二つの駆動歯車３０、３００の上方に、各種類のマッサージ装置が設置され、そのマッサージ装置は、図１１のようなスイング式押しマッサージのものであっても、図１２のような回転式揉みマッサージのものであっても良い。
【００１１】
上記の具体的な実施例の構造によれば、下記の効果が得られる。
【００１２】
駆動装置２０により、二つの駆動歯車３０、３００が直接的に連動されて回転され、また、駆動装置２０が正方向と逆方向との両方向に回転できるため、二つの駆動歯車３０、３００も両方向に回転でき、また、駆動歯車３０により、後方に順に設置される遊び歯車５０と大歯車６０、連動歯車７０及び連動素子８０が連動され、そして、連動素子８０が、底座１０とガイドバー９０との間に設置されるため、底座１０に設置された全ての部品が、ガイドバー９０により移動され、また、駆動歯車３０と遊び歯車５０との間にか、大歯車６０と連動歯車７０との間に設置される一方向ベアリング４０は、一方向に連動でき、もう一方向に無負荷運転になることにより、駆動装置２０が一方向に回転する時、底座１０がガイドバー９０に沿って移動するようになり、また、もう一方向に回転する時、一方向ベアリング４０の後方にある各歯車と連動関係が中止され、これにより、駆動装置２０により移動式マッサージと定点式マッサージが実現され、そのため、コストの節約が実現される。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の立体組立て図
【図２】本発明の立体組立ての局部拡大図
【図３】本発明の立体分解図
【図４】本発明の立体分解の局部拡大図
【図５】本発明の組立て断面図
【図６】本発明に移動式マッサージが利用される時の平面動作の概念図
【図７】本発明に移動式マッサージが利用される時の立体動作の概念図
【図８】本発明に定点マッサージが利用される時の平面動作の概念図
【図９】本発明の他の実施例の立体分解図
【図１０】本発明の他の実施例の組立ての断面図
【図１１】本発明の使用状態の参考図
【図１２】本発明の他の使用状態の参考図
【符号の説明】
【００１４】
１フレーム
１０底座
１１連動座
２０駆動装置
２１ウオームギア
３０、３００駆動歯車
４０一方向ベアリング
５０遊び歯車
６０大歯車
７０連動歯車
８０連動素子
８１螺合部
８２合わせ歯部
９０ガイドバー
９１ガイド螺旋紋

【特許請求の範囲】
【請求項１】
底座と駆動装置、二つの駆動歯車、一方向ベアリング、遊び歯車、大歯車、連動歯車、連動素子及びガイドバーとからなり、
各構造が結合されて連動され、一側に連動座が設置される底座と、
底座に設置され、二つの駆動歯車が連動されて回転される駆動装置と、
底座に設置され、駆動装置により同時に外へ回転されるか内へ回転される二つの駆動歯車と、
駆動歯車と遊び歯車との間に、大歯車と連動歯車との間に設置される一方向ベアリングと、
駆動歯車に合わせて設置され、駆動歯車が一方向ベアリングを介して結合され、一方向ベアリングを介して結合されていない時、同軸である連動関係である遊び歯車と、
底座に設置され、遊び歯車と噛合し連動する大歯車と、
大歯車と一緒に底座に設置され、一方向ベアリングを介して結合され、一方向ベアリングを介して結合されていない時、同軸である連動関係である連動歯車と、
底座の連動座に設置され、螺合部と合わせ歯部とがあり、連動座に設置されると、当該所定の位置において無負荷運転し、螺合部によりガイドバーに貫設され、合わせ歯部が連動歯車と噛合する連動素子と、
マッサージ椅子やマッサージベッドに設置され、経過するストローク空間において、表面に両方向のガイド螺旋紋が設置されるガイドバーと、
が含有され、
駆動装置が駆動されると、二つの駆動歯車が、それぞれ、内へ向かって回転するか外へ向かって回転し、また、遊び歯車が同時に連動されて回転され、遊び歯車が回転することにより、一体成型である大歯車と連動歯車とが連動されて回転され、また、連動素子が、連動歯車により連動されて回転され、連動素子が、底座の連動座の所定位置において、無負荷運転し、ガイドバーに結合される螺合部により、連動素子が、ガイド螺旋紋の方向に沿って進み、これとともに、底座が進み、そして、両方向のガイド螺旋紋により、底座が端部まで移動すると、往復的に移動するようになり、駆動装置が、逆方向に回転する時、駆動歯車が、それとともに逆方向に回転し、そのため、駆動歯車の後方にある、連動関係を持つ一方向ベアリングが、無負荷運転になり、連動歯車に供給する動力が中断されて、底座が移動を停止する、
ことを特徴とするマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造。
【請求項２】
一方向ベアリングは、駆動歯車と遊び歯車との間に設置され、大歯車と連動歯車とが同軸連動であることを特徴とする請求項１に記載のマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造。
【請求項３】
一方向ベアリングは、大歯車と連動歯車との間に設置され、駆動歯車と遊び歯車とが同軸連動であることを特徴とする請求項１に記載のマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造。
【請求項４】
二つの駆動歯車の上方にマッサージ装置が実装され、当該マッサージ装置が、スイング式や回転式等であることを特徴とする請求項１に記載のマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造。
【請求項５】
大歯車と連動歯車とが一体成型であることを特徴とする請求項２に記載のマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造。
【請求項６】
駆動歯車と遊び歯車とが一体成型であることを特徴とする請求項３に記載のマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造。
【請求項７】
連動歯車と連動素子の合わせ歯部とが、傘歯車であることを特徴とする請求項１に記載のマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造。
【請求項８】
ガイドバーが、マッサージ構造のフレームに固設され、他の部品が結合された底座が、ガイドバーに沿って、フレームの上方を移動したり、所定の位置に停止したりし、底座の外側において、フレームに合わせてレールを設置し、底座が、ガイドバーに沿って移動する時、両側にあるフレームのレールにより支持されてスムーズに同期に移動することを特徴とする請求項１に記載のマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造。
【請求項９】
駆動装置に、二つの駆動歯車を同時に外か内へ向かって連動するためのウオームギアが設置されることを特徴とする請求項１に記載のマッサージ装置の移動と定点マッサージ駆動構造。

【図１】