説明

マルチスケール定位方法

キャプチャ範囲および精度と解像度を固定した定位システムを用いて位置測定がされることが多い。キャプチャ範囲を固定すると、精度と解像度が低くなることが多い。本発明によると、最初にキャプチャ範囲を大きくして、精度と解像度は低くしておく。この大きなキャプチャ範囲内でターゲットエリアを特定し標的とする。このように特定しておいて、キャプチャ範囲を反復的に狭くし、リージョンオブインタレストを中心にする。こうすることにより、精度と解像度を上げることができる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、位置及び/または方向の測定に関する。特に、フィールドジェネレータにより生成されたフィールド内のキャプチャ範囲中のセンサーをトラッキングするトラッキング方法、フィールドジェネレータにより生成されたフィールド内のキャプチャ範囲中のセンサーをトラッキングするトラッキングシステム、及びコンピュータプログラムコード手段を有するコンピュータプログラムプロダクトに関する。
【0002】
既知の位置測定用システムは、キャプチャ範囲、精度、解像度が固定された定位システムである。キャプチャ範囲が所望の大きさで固定すると解像度の精度が低下する。すると、キャプチャ範囲または精度と解像度のいずれかがユーザのニーズに合わないという2つの問題が起こり得る。
【0003】
非特許文献1にはフィールドジェネレータとフィールドセンサー間の情報担体として磁場を用いるトラッキング方法が記載されている。これは非特許文献2等に記載された磁気トラッキングアプリケーションと同様である。しかし、フィールドジェネレータで生成したフィールドにより決まるキャプチャ範囲は、すべてのアプリケーションと測定において同じである。
【非特許文献1】P.G.Seiler等「原体照射方法における腫瘍位置の連続精密測定のための新しいトラッキング方法」、Phys.Med.Biol.45(2000)N103-N110
【非特許文献2】Wynn等「進歩した超伝導傾斜計/磁力計アレイおよび新しい信号処理方法」IEEE Trans.Magn.11 701-7 本発明の目的の一つは、センサーの定位とトラッキングの精度と解像度を高くすることである。
【0004】
本発明の一実施形態によると、この目的は、フィールドジェネレータにより生成されたフィールドのキャプチャ範囲中のセンサーをトラッキングするトラッキング方法により解決することができる。フィールドは、キャプチャ範囲を決めるフィールドジェネレータにより生成される。センサーを含むリージョンオブインタレスト(region of interest)をキャプチャ範囲内に特定し、フィールドジェネレータによりフィールドを狭めることにより、キャプチャ範囲を反復的に狭め、リージョンオブインタレストを含める。
【0005】
言い換えると、本発明の本実施形態による定位およびトラッキングは、粗いレベルから開始し、このレベルでリージョンオブインタレストを特定しナビゲートする。次の反復プロセスにおいて、定位・トラッキングシステムのキャプチャ範囲を段階的に狭め、精度を高くする。各ステップの間、リージョンオブインタレストの位置は、精度をより高くし、取得フレームレートを高く一定にして測定できる。その理由は、システムが一度にトラックするターゲットは一つだけだからである。複数のターゲットをトラッキングすると、フレームレートは下がってしまう。本出願において、「狭める」という用語は、キャプチャ範囲の調節、シフト、及び/または移動をするために、キャプチャ範囲のサイズ、向き、方向の少なくとも1つを調節することを含むと解釈しなければならない。反復は、ユーザにより与えられたか、またはシステムにより制限された、所望の精度と解像度のレベルで位置を測定できた時に終了する。
【0006】
請求項2、3、4に記載した本発明の他の実施形態によると、キャプチャ範囲を狭めるために、フィールドジェネレータの少なくとも1つのコイルの位置を調節するか、フィールドジェネレータ自体を調節するか、またはフィールドジェネレータの少なくとも1つのコイルの方向を調節する。本発明のこれらの実施形態によると、キャプチャ範囲を狭める非常に簡単で効果的な方法が提供され、キャプチャ範囲を高い精度で調節することができる。
【0007】
好ましくは、本発明による方法は、「スケーラブル定位システム」によりサポートされている。そのスケーラブル定位システムは、ボックスオブモーション(box of motion)またはキャプチャ範囲のサイズおよび位置、および精度と解像度についてスケーラブルである。
【0008】
請求項5に記載した本発明の他の実施形態によると、フィールドジェネレータにより生成されたフィールド内のキャプチャ範囲中のセンサーをトラッキングするトラッキングシステムが提供され、前記フィールドジェネレータは前記キャプチャ範囲のサイズ、向き、方向のうち少なくとも1つを調節するように構成されている。有利にも、本発明の本実施形態によるトラッキングシステムは、異なるアプリケーションに対してユーザが必要とする精度と解像度を満足することができる。
【0009】
請求項6から8の本発明の実施形態に記載したように、キャプチャ範囲は、フィールドジェネレータの少なくとも1つのコイルの位置を調節することにより調節することができ、フィールドジェネレータを移動可能として適宜移動することにより調節することができ、または、フィールドジェネレータの少なくとも1つのコイルの方向を調節することにより調節することができる。あるいは、複数のコイルで構成し、各コイルに異なるサイズのフィールド(すなわちキャプチャ範囲)を生成させ、そのコイルを反復的に選択するようにしてもよい。
【0010】
請求項9に記載した本発明の他の実施形態によると、コンピュータ化されたトラッキングシステムで実行された時に本発明による方法を実行するコンピュータプログラムコード手段を備えたコンピュータプログラムプロダクトが提供される。有利にも、本発明によるコンピュータプログラムプロダクトは、容易に実行可能な反復的方法を提供することにより、トラッキングシステムで必要とされる計算パワーを最小化することができる。
【0011】
本発明による一実施形態の要点は、特定のアプリケーションで必要とされる精度と解像度を満たすレベルに、キャプチャ範囲を反復的に調節することと見ることができる。キャプチャ範囲が大きい時、必要とされる精度と解像度は低い。そのため、ターゲットエリアを特定して、標的とすることができる。こうして特定してから、キャプチャ範囲の焦点を絞り、リージョンオブインタレストを中心とする。これにより、精度、解像度、およびフレームレートを上げることができる。このプロセスを繰り返して、キャプチャ範囲を小さくし、精度と解像度を高くすることができる。
【0012】
本発明の上記その他の態様は、以下に説明する実施形態を参照して明らかとし、詳しく説明する。
【0013】
本発明の実施形態は図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明による定位・トラッキングシステムの一実施例を示す。参照符号2はフィールドジェネレータを指し、そのフィールドジェネレータは計算部4に接続されている。計算部4はセンサー6に接続されている。計算部4は、フィールドジェネレータ2を制御してキャプチャ範囲の大きさが異なるフィールドを生成するように構成されている。参照符号8は、ターゲットエリア、すなわちセンサー6の位置を特定し、それを標的とするフィールドジェネレータ2により生成されたキャプチャ範囲を指す。計算部4は、フィールドジェネレータ2を制御してキャプチャ範囲10が狭められた「狭められたフィールド」を生成する。そのキャプチャ範囲10にはリージョンオブインタレスト、すなわちセンサー6が含まれる。キャプチャ範囲10はキャプチャ範囲8よりも焦点を絞られているので、キャプチャ範囲10の精度と解像度はキャプチャ範囲8のそれよりも高い。計算部4は、フィールドジェネレータ2を制御して、センサー6を含む別のキャプチャ範囲12のフィールドを生成する。キャプチャ範囲12はキャプチャ範囲10よりも焦点が絞られているので、キャプチャ範囲12の精度と解像度はキャプチャ範囲10の精度と解像度よりもよい。
【0015】
計算部4とセンサー6は、以下に示すフィールドジェネレータ2の実施形態において、さらに詳細に説明する。
【0016】
フィールドジェネレータ2は、好ましくは磁場ジェネレータであり、6つの差動コイルを有する。この6つのコイルは4面体形状のアセンブリーのエッジを形成する。各差動コイルは、極性が反対の2つのコイルを有し、同一軸上に縦に一列に配置されている。それゆえ、交互のフィールドの周期の半分では、コイルにより生成される磁極アレイはS-N-N-SからN-S-S-Nに変わる。ここでSはS極を意味し、NはN極を意味する。コイルをこのように構成することにより、四重極成分が支配的な多極フィールドが生成される。各コイルは、合成物質でできたコアに銅線を83回巻き付けてある。差動コイルは相互接続するプラスチックの部品により組み合わされており、辺の長さが約16cmの4面体を形成する。
【0017】
センサー6としては、小型化したインダクションコイルを使用する。このようなインダクションコイルは、直径が20μmの絶縁銅線を軟鉄に1000回巻き付けてある。これにより、外径が8mm×0.8mm径のセンサーを製造することができる。好ましくは、合成物質の薄膜によりコーティングする。フィールドジェネレータ2により生成される交流磁場により、センサー内に交流電圧が誘導され、センサー6に接続された計算部により測定される。
【0018】
フィールドジェネレータ2のコイルは、測定サイクルの間に、12kHz、±2Aの交流電圧で3.3msずつ順々に励起される。このように、1測定サイクルには約10msかかる。各サイクル中に、センサー6により検出された対応誘導電圧が測定され、計算部4により評価される。
【0019】
フィールドジェネレータ2の6つの差動コイルによりセンサーに誘導される6つの誘導電圧を用いて、3つのカーテシアン座標と2つの角度を特定することができる。
【0020】
キャプチャ範囲の空間内でセンサー6の位置を計算するアルゴリズムは、上記非特許文献1に記載されている。この文献はここに参照により援用する。計算部4は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)とデジタル・アナログコンバータ(DAC)を有する。さらにまた、計算部4は定位システムを有する。
【0021】
図2aないし2cは、位置測定に関して図1に示した定位・トラッキングシステムの、本発明の一実施形態による動作をさらに説明するための概略図である。通常、図2aに示したように、システムは、所定のボックスオブモーション(BOM)内で所定の精度と解像度を保証するように構成されている。言い換えると、フィールドジェネレータFGは所定のキャプチャ範囲14を生成するように制御される。しかし、所定の精度と解像度ではすべてのアプリケーションには対応できない。本発明によると、トラッキング及び/または定位の実行中に、BOMのサイズ/大きさと解像度との間のトレードオフを調節可能とすることにより、この限界を避けることができる。
【0022】
本方法の開始において、BOMすなわちキャプチャ範囲14は大きい。このキャプチャ範囲14では、精度と解像度は低い。図2aに示したこの段階では、システムにより決定される他のパラメータの位置は非常に粗いスケールra=r0±dr0でのみ与えられる。しかし、ここで、リージョンオブインタレスト、すなわちa、b、およびcを容易に特定することができる。そして、図2bに示したように、定位するリージョンオブインタレスト(ここではリージョンa)を知った上で、BOMをキャプチャ範囲16に調節することができる。図2aと2bから明らかなように、キャプチャ範囲16はキャプチャ範囲14よりも焦点が絞られている。
【0023】
キャプチャ範囲16の位置とサイズを制御して、リージョンオブインタレストaの中央に来るようにする。キャプチャ範囲16は焦点がより絞られているので、精度がより高く解像度がよりよい測定が可能である:ra=r1±dr1、ここでdr1<dr0(dr0とdr1は位置の不確定性)である。キャプチャ範囲の大きさは小さくなっているので、フレームレートをより高くすることができるが、その理由はシステムが一度に3つのターゲットa、b、およびcすべてではなく、一度に1つのターゲットすなわちリージョンオブインタレストのみをトラックすればよいからである。このキャプチャ範囲のセンタリングとサイズの縮小を繰り返して、段階的により小さなボックスオブモーションおよびキャプチャ範囲を用い、正確性と精度をより一層高くすることができる。そして、最終的には、所望の精度と解像度、またはシステムの最高度の精度と解像度を達成することができる。
【0024】
図2cに示したように、キャプチャ範囲14内のすべてのリージョンオブインタレスト(a、b、およびc)のパラメータを粗いスケールで測定することができる。これらのパラメータには、例えば、位置、速度、動きの方向等が含まれ、計算部4に保存される。
【0025】
1つのリージョンオブインタレストに関してキャプチャ範囲またはBOMを改良した後、他のリージョンオブインタレストがBOMの外側にあるとき(例えば、図2bのリージョンオブインタレストb)、そのリージョンオブインタレストについて保存したパラメータを使用して、その周りのBOM/キャプチャ範囲を改良することができる。このため、本システムは、すべての定位可能リージョンオブインタレスト(a、b、およびc)の間をスイッチし、最高の精度と解像度で定位およびトラッキング情報を提供することができる。
【0026】
移動するターゲットがボックスオブモーションを出てしまい、もはやトラック不能となったとき、ボックスオブモーションをより大きく切り替えることができる。こうすると、キャプチャ範囲が広がり、ターゲットを再び標的とし、中心にすえて、トラックすることができる。
【0027】
図3は、本発明によるフィールドジェネレータ2の一実施形態を示しており、そのフィールドジェネレータ2は図1の定位・トラッキングシステムに使用することができる。フィールドジェネレータ2は、キャプチャ範囲20に対応する磁場を生成する。図3に矢印22で示したように、フィールドジェネレータ2は移動可能である。フィールドジェネレータを移動させることにより、つまり環境との関係でその位置を変化させることにより、キャプチャ範囲20の方向と位置を調節することができる。フィールドジェネレータ2は電気的アクチュエータ(図3には示さず)により動かされる。しかし、フィールドジェネレータ2はレールシステムにマウントし、マニュアルで操作してもよい。
【0028】
図4は、フィールドジェネレータ2の他の実施形態を示しており、そのフィールドジェネレータ2は、本発明による図1に示した定位・トラッキングシステムに使用することができる。図4に示したフィールドジェネレータ2は、2つのエミッタまたはコイル30、31を有する。エミッタまたはコイル30、31は、フィールドジェネレータ2中に、その方向及び/または位置をアクチュエータ32および34により変更または操作できるように、構成されている。エミッタまたはコイル30、31の各々はビーム36または38を発する。本発明のこの実施形態によると、エミッタまたはコイル30、31の位置及び/または方向を調節することにより、ビーム36、38の方向と位置を調節することができ、BOM40のキャプチャ範囲のサイズ及び/または方向を調節することができる。あるいは、コイル30と31のセットを複数用意して、各セットの向きと方向を異ならせ、それにより異なるキャプチャ範囲40を提供することもできる。そして、コイルのセットをそれぞれ選択することにより、所望のキャプチャ範囲を選択することができる。また、適応的なコイル構成を用いることもできる。
【0029】
図5は、本発明による、図1に示した定位・トラッキングシステムを動作させる方法の一実施形態を示している。ステップS1で開始し、ステップS2に進み、フィールドジェネレータ2によりキャプチャ範囲8を決める磁場を生成する。上で説明したように、キャプチャ範囲8は大きく、センサー6でリージョンオブインタレストを定位できるが、非常に粗いレベルである。そして、その後のステップS3で、キャプチャ範囲8内にセンサー6を含むリージョンオブインタレストを特定する。複数のセンサーが有る場合、トラックするセンサーをマニュアルで、または好適な自動手段により選択しなければならない(例えば、所定の解剖学的構造に最も近いセンサーを選択する)。そして、ステップS4に進み、キャプチャ範囲を狭くする。ステップS3で特定したリージョンオブインタレストがサイズを小さくしたキャプチャ範囲の中心に来るように、キャプチャ範囲を狭くする。図1に示したように、ステップS4において、キャプチャ範囲8から10にキャプチャ範囲を小さくする。フィールドジェネレータ2中の少なくとも1つのエミッタ/コイルの位置を調節、フィールドジェネレータ2を移動、またはフィールドジェネレータ2の少なくとも1つのエミッタ/コイルの方向を調節することのいずれかにより、キャプチャ範囲を狭くすることができる。そして、その後のステップS5において、キャプチャ範囲10内の精度と解像度は十分かどうか問い合わせる。オペレータにより、または事前設定された閾値との比較により、精度と解像度が十分でないと判断された場合、ステップS2に戻り、小さくしたキャプチャ範囲に対応するフィールドを生成する。そして、ステップS3において、キャプチャ範囲10内でセンサー6を含むリージョンオブインタレストを特定する。そして、その後のステップS4において、キャプチャ範囲12に狭める。精度と解像度が十分な場合、ステップS5からステップS6に進み、終了する。
【0030】
図6aから6cは、本発明による反復マルチスケール定位・トラッキング方法を可視化したものである。図6a−6cの実施例において、センサーを含むカテーテルが動脈に挿入されている。キャプチャ範囲またはBOMは、図6aから6cでは2次元であるが、1次元でも3次元でもよく、比較的大きい。そのため、センサー6を識別できるが、定位の精度は限定されてしまう。そこで、図6bにおいて、キャプチャ範囲をより小さくして、センサー6の定位とトラッキングをより正確にする。
【0031】
図6cから分かるように、キャプチャ範囲をより一層小さくすると、センサー6を非常に正確に定位及びトラッキングできるようになる。
【0032】
本発明は、カテーテルラボラトリーにおいて、定位、トラッキング、およびナビゲーションに有利に適用することができる。外科医は、本発明によるナビゲーションによる支援を受けながら、カテーテル、バルーン、ステント等のインターベンショナルデバイスを位置決めすることができる。また、有利にも、本発明は冠状動脈治療にも適用でき、電気生理学等の方法にも適用できる。有利にも、本発明を適用することにより、仮想位置情報を用いたデバイスのX線画像化を省略し、患者が受けるX線量を減らすことができる。しかし、本発明は、分子画像化との関連で、目標をねらったドラッグデリバリー等その他のアプリケーションにも適用することができる。分子画像化においては、薬剤の局所的投与がプロセスの基本的部分である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態による定位・トラッキングシステムを示す概略図である。
【図2】図2aないし2cは、図1に示した定位・トラッキングシステムの動作を示す図である。
【図3】図1に示した定位・トラッキングシステムにおいて使用する、本発明によるフィールドジェネレータを示す概略図である。
【図4】図1に示した定位・トラッキングシステムにおいて使用する、本発明によるフィールドジェネレータの一実施形態を示す概略図である。
【図5】本発明による、図1に示す定位・トラッキングシステムの動作方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【図6】図6aないし6cは、本発明による反復マルチスケール定位・トラッキングシステムを示す視覚化である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィールドジェネレータにより生成されたフィールドのキャプチャ範囲中のセンサーをトラッキングするトラッキング方法であって、
(a)前記キャプチャ範囲を決める前記フィールドジェネレータによりフィールドを生成するステップと、
(b)前記キャプチャ範囲内の前記センサーを含むリージョンオブインタレストを特定するステップと、
(c)前記フィールドジェネレータにより前記フィールドを狭めることにより前記キャプチャ範囲を狭めるステップと、
(d)ステップ(a)から(c)を繰り返すステップと、を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記フィールドジェネレータは磁場ジェネレータであって、磁場を発生し、
前記磁場ジェネレータは少なくとも1つのコイルを有し、
前記方法は、前記キャプチャ範囲を狭めて、前記キャプチャ範囲のサイズおよび形状のうち少なくとも1つを小さくするように、前記フィールドジェネレータ中の前記少なくとも1つのコイルの位置を調節するステップをさらに有することを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記キャプチャ範囲を狭めるため、前記フィールドジェネレータを移動させるステップをさらに有することを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記フィールドジェネレータは磁場ジェネレータであって、磁場を発生し、
前記磁場ジェネレータは少なくとも1つのコイルを有し、
前記方法は、前記キャプチャ範囲を狭めて、キャプチャ範囲の位置を調節するように、前記フィールドジェネレータ内の前記少なくとも1つのコイルの方向を調節するステップをさらに有することを特徴とする方法。
【請求項5】
フィールドジェネレータにより生成されたフィールド内のキャプチャ範囲中のセンサーをトラッキングするトラッキングシステムであって、
前記フィールドジェネレータは前記キャプチャ範囲のサイズ、向き、方向のうち少なくとも1つを調節するように構成されていることを特徴とするトラッキングシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のトラッキングシステムであって、
前記フィールドジェネレータは磁場ジェネレータであって、磁場を発生し、
前記磁場ジェネレータは少なくとも1つのコイルを有し、
前記フィールドジェネレータ中の前記少なくとも1つのコイルの位置は、キャプチャ範囲を狭めて、前記キャプチャ範囲のサイズおよび形状のうち少なくとも1つを小さくするように調節可能であることを特徴とするトラッキングシステム。
【請求項7】
請求項5に記載のトラッキングシステムであって、
前記フィールドジェネレータは前記キャプチャ範囲を狭めるために移動可能であることを特徴とするトラッキングシステム。
【請求項8】
請求項5に記載のトラッキングシステムであって、
前記フィールドジェネレータは磁場ジェネレータであって、磁場を発生し、
前記磁場ジェネレータは少なくとも1つのコイルを有し、
前記フィールドジェネレータ中の前記少なくとも1つのコイルの方向は、前記キャプチャ範囲を狭め、前記キャプチャ範囲の位置を調節するように調節可能であることを特徴とするトラッキングシステム。
【請求項9】
コンピュータ化されたトラッキングシステムに、フィールドジェネレータにより生成されたフィールドのキャプチャ範囲中のセンサーをトラッキングさせるコンピュータプログラムであって、
(a)前記キャプチャ範囲を決める前記フィールドジェネレータによりフィールドを生成するステップと、
(b)前記キャプチャ範囲内の前記センサーを含むリージョンオブインタレストを特定するステップと、
(c)前記フィールドジェネレータにより前記フィールドを狭めることにより前記キャプチャ範囲を狭めるステップと、
(d)ステップ(a)から(c)を繰り返すステップと、を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−524814(P2006−524814A)
【公表日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−506494(P2006−506494)
【出願日】平成16年4月14日(2004.4.14)
【国際出願番号】PCT/IB2004/001204
【国際公開番号】WO2004/095044
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】