マルチチャネルイヤホンとその構造
【課題】チャンバ本体と、該チャンバ本体内に配置される主要チャンバ支持部とを含む、マルチチャネルイヤホンを提供する。
【解決手段】正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがチャンバ本体に形成される。主要スピーカは主要チャンバ支持部あるいは仕切板に配置され、副スピーカはチャンバ本体の突起部に配置され、裏側チャンバは副スピーカおよび主要チャンバ支持部あるいは仕切板の間に形成される。マルチチャネルイヤホン構造はさらに、チャンバ本体の外に配置される、少なくとも一以上の対のチャンバ延長管を含む。各チャンバ延長管の長さおよびチャンバ本体の空間により、イヤホン構造内に生成される合成音場特性がマルチチャネルイヤホンにより調整され出力される。
【解決手段】正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがチャンバ本体に形成される。主要スピーカは主要チャンバ支持部あるいは仕切板に配置され、副スピーカはチャンバ本体の突起部に配置され、裏側チャンバは副スピーカおよび主要チャンバ支持部あるいは仕切板の間に形成される。マルチチャネルイヤホン構造はさらに、チャンバ本体の外に配置される、少なくとも一以上の対のチャンバ延長管を含む。各チャンバ延長管の長さおよびチャンバ本体の空間により、イヤホン構造内に生成される合成音場特性がマルチチャネルイヤホンにより調整され出力される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマルチチャネルイヤホンに関している。より詳しくは、本発明は、音場調整可能なマルチチャネルイヤホンに関している。
【背景技術】
【0002】
デジタル技術の発展に伴い、生活・娯楽は徐々にデジタル化されてきている。例えば、デジタルビデオディスク(通例DVDと言及される)プレーヤは一般家庭においてビデオプレーヤとして使用されている。DVDプレーヤは基本的にドルビー・デジタルあるいはデジタルシアターシステム(DTS)をデコードする機能を持っているので、デジタル信号をデコードし、アナログ信号をスピーカに出力して対応する音声を生成することができる。
【0003】
高品質のデジタルビデオリクリエーションライフを楽しむためには、マルチチャネルスピーカが不可欠な機器であり、5.1チャネルスピーカが最も基本的なものである。
【0004】
図1は5.1チャネルスピーカを持つホームシアターの概略図である。図1を参照すると、DVDプレーヤ100がビデオを再生するとき、正面主要チャネルの左スピーカ102a、右スピーカ102b、サラウンドチャネルの中央チャネルスピーカ104、左スピーカ106a、右スピーカ106b、およびスーパバススピーカ108には異なる音声信号が出力され、三次元サウンドエフェクトを生成して人々にあたかもその場所にいるような臨場感を与えている。
【0005】
しかし、音声を再生するスピーカを使用するのが不適切な状況においては(例えば、他人を妨害したくない場合)、イヤホンが必要となる。図2Aを参照すると、通常のイヤホン200aにおいては、唯一のスピーカ210が左側・右側それぞれに配置されていて、ユーザはDVDプレーヤの出力するマルチチャネルサウンドエフェクトを楽しむことができない。
【0006】
従って、図2Bに示すように、従前例としては、複数のスピーカが配されたイヤホンがある。イヤホン200bにとっては、正面主要チャネルスピーカ202、中央チャネルスピーカ204、およびサラウンドチャネルスピーカ206がそれぞれ左側・右側に配置されており、それに特別に設計されたプラグ208が続いて設けられ、DVDプレーヤが異なるスピーカへプラグ208を通して様々なチャネルの音声信号を出力し、図1のようなホームシアターの5.1チャネルサウンドエフェクトを生成できるようにしている。しかし、通常のイヤホン200bはデジタル方式により音声信号を出力する際の遅延を制御しており(例えば、回路設計などにより)、出力音場は比較的弱い。出力音場は、図1に示すホームシアターの5.1チャネルスピーカよりもずっと悪いので、マルチチャネルサラウンドサウンドエフェクトの品質・有効性を顕すことはできない。
【発明の開示】
【0007】
よって、本発明は、マルチチャネルイヤホンとその構造に関する。正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが、イヤホン本体のチャンバ本体に形成されている。前記主要スピーカは主要チャンバ支持部あるいは仕切板に配置され、副スピーカはチャンバ本体の裏側に配置され、裏側チャンバは副スピーカと主要チャンバ支持部あるいは仕切板の間に配置される。チャンバ本体の空間により、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがイヤホン構造内に生成する合成音場特性がマルチチャネルイヤホンにより調整され出力される。
【0008】
マルチチャネルイヤホンとその構造はさらに、チャンバ本体の側壁に配置される副スピーカを含む。チャンバ本体の空間によれば、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがイヤホン構造内に生成する合成音場特性が調整される。
【0009】
マルチチャネルイヤホンとその構造はさらに、主要な空胴構造上に配置される一以上の対の延長チャンバを含む。チャンバ延長管により延長された構造により、音場の深さと幅が増し、これにより延長チャンバのマルチチャネルイヤホンは依然、最小限の音量で飽和音場およびマルチチャネルサラウンドサウンドエフェクトを持つ。
【0010】
一以上のチャンバ延長管がチャンバ本体の外に配置される。各チャンバ延長管の長さにより、イヤホン構造に形成される合成音場特性が変化して、合成音場と正面フィールドミキシングチャンバ音場とが、マルチチャネルイヤホンによりミキシングされ出力される。
【0011】
マルチチャネルイヤホン構造においては、合成音場の効果を向上させる目的から副スピーカがそれぞれ少なくとも二つのチャンバ延長管に配置される。
【0012】
マルチチャネルイヤホン構造においては、主要スピーカおよび複数の副スピーカがそれぞれ、DVD(digital versatile disc)に適したプレーヤが出力する5.1マルチチャネル音源に接続される。一実施形態においては、主要スピーカが5.1マルチチャネル音源の正面主要チャネルスピーカとして利用され、副スピーカのうちの一つをスーパバススピーカ、中央チャネルスピーカ、あるいはサラウンドチャネルスピーカとして利用できる。
【0013】
上述の、およびその他の本発明の目的、特徴、および利点の理解を促すべく、好ましい実施形態を図面とともに以下で詳細に説明する。
【0014】
上述の一般的な記載、および以下の詳細な記載は共に例示であり、請求される発明のさらなる説明を提供することが意図されていることが理解されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、延長チャンバのマルチチャネルイヤホンが依然、最小限の音量で飽和音場およびマルチチャネルサラウンドサウンドエフェクトを持つことのできるマルチチャネルイヤホン構造を提供する。
【0016】
本発明は、マルチチャネルとその構造を提供する。イヤホン本体はチャンバ本体と、チャンバ本体に配置される主要チャンバ支持部あるいは仕切板とを含む。正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがチャンバ本体に形成される。主要スピーカが主要チャンバ支持部あるいは仕切板の上に配置され、副スピーカがチャンバ本体の裏側に配置され、裏側チャンバは副スピーカおよび主要チャンバ支持部の間に形成される。チャンバ本体の空間によれば、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがイヤホン構造内に生成する合成音場特性が、マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される。
【0017】
一実施形態によれば、マルチチャネルイヤホンとその構造がさらに、チャンバ本体の外に配置される一以上のチャンバ延長管を含む。副スピーカはチャンバ本体の外の各チャンバ延長管の最も外側の端部に選択的に配置される。各チャンバ延長管は、合成チャンバ空胴の信号特性により空間構造に適切な配置をなし、主要音場の一部を形成する。音場の深さと幅はチャンバ延長管の延長構造により増やされる。
【0018】
マルチチャネルイヤホン構造においては、主要チャンバ支持部は穴を持つ。穴の一部を利用して、裏側チャンバで生成される音場を正面フィールドミキシングチャンバへ送り、合成音場特性を形成する。穴の他の部分は、チャンバ本体に一対のチャンバ延長管により生成される個別の音場を正面フィールドミキシングチャンバへ送り、合成音場特性を形成するのに利用される。
【0019】
別の選択的実施形態においては、マルチチャネルイヤホンとその構造はさらに、チャンバ本体の側壁に位置する複数の副スピーカを含む。チャンバ本体内の空間によれば、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバによりイヤホン構造内に生成される合成音場特性が調整される。
【0020】
別の選択的実施形態においては、マルチチャネルイヤホンとその構造はさらに、チャンバ本体の外に配置される一以上のチャンバ延長管を含む。副スピーカが、チャンバ本体の外の各チャンバ延長管の最も外側の端部に選択的に配置される。各チャンバ延長管は、合成チャンバ空胴の信号特性により空間構造に適切な配置をなす。音場の深さと幅はチャンバ延長管の延長構造により増やされる。
【0021】
上述の実施形態においては、正面フィールドミキシングチャンバは、より良い音声ミキシング効果を達成するために音声ミキシング材料を選択的に採用することもできる。例えば、トーンを調整するために発泡ゴム輪が加えられる。
【0022】
本発明が提供するマルチチャネルイヤホンは、例えば5.1チャネルあるいは7.1チャネルプレーヤに適している。一つの体化された実施形態においては、例えば、DVDプレーヤが出力する5.1チャネル音源の任意の単一信号が、イヤホン本体の音声管チャンバから個別に引き出される。例えば、イヤホンがDVDプレーヤの5.1チャネル音源に適用されると、主要スピーカが正面フィールドミキシングチャンバの裏側に配置され、スーパバススピーカが主要スピーカの裏側(つまり、合成チャンバ空胴の裏側)に配置される。加えて、サラウンド音場のスピーカがチャンバ延長管に配置され、音場の深さと幅を調整する。もちろん、本発明の提供するマルチチャネルイヤホンはDVDプレーヤの5.1チャネル音源に単に適しているだけではなく、本発明を限定しない以下の例示で例としての役目を果たす。
【0023】
本発明を例示する目的から好ましい実施形態を以下で使用する。以下の実施形態は本発明を限定するのではなく例示を促すために利用されることに注意されたい。
【0024】
図3A−3Dはそれぞれ、本発明の好ましい実施形態によるマルチチャネルイヤホン300の正面側の図、裏面側の図、正面図、裏面図である。図3A−3Dは本発明のイヤホンの一側面だけを示しているが、本技術分野の当業者であれば、他の側面(不図示)の構造が図3A−3Dの側面と当然同じであることを理解すべきであることは注意すべきであり、ここではその詳細を再度述べることはしない。
【0025】
図3A−3Dを参照すると、マルチチャネルイヤホン構造300は少なくともチャンバ本体310、主要スピーカ340、副スピーカ350、およびチャンバ延長管320、330を含む。チャンバ本体320は正面フィールドミキシングチャンバ部312および裏側チャンバ部314を含む。主要チャンバ支持部313は正面フィールドミキシングチャンバ部312と裏側チャンバ部314の内部の間に形成される。主要チャンバ支持部313は複数の穴315A−315Dを持つ。穴315Aおよび315Bを利用して、裏側チャンバ部314により生成される音場を正面フィールドミキシングチャンバ部312へ送り、そこでミキシングして、その後、方向360にいるリスナーへ送る。主要スピーカ340は主要チャンバ支持部313の複数の穴315A−315Dの間に配置される。正面フィールドミキシングチャンバ部312はリスナーのいる方向360に、ある深さを持ち、正面フィールドミキシングチャンバとしての役目を果たす空間を形成するが、ここで深さはマルチチャネルイヤホン構造300の要件により設計される。
【0026】
裏側チャンバ部314は主要チャンバ支持部313と、チャンバ本体310の裏側の突起部317との間に空間を形成して、裏側チャンバ空胴を形成する。副スピーカ350がチャンバ本体310の裏側の突起部317に固定される。
【0027】
チャンバ延長管320、330はチャンバ本体310の外周に配置され、この実施形態において音場出口は、主要チャンバ支持部313の穴315C、315Dにそれぞれ対向している。各穴315C、315D内に主要チャンバ支持部313により設けられる分離されたチャンバ空間の大きさは、本発明が提供するイヤホン主要空胴構造の設計で考慮されるファクタであり、分離されたチャンバの幅319C、319Dもまた設計の特徴である。穴315Cおよび315Dに形成される分離されたチャンバが生成する音場は正面フィールドミキシングチャンバ部312に送られ、そこでミキシングされ、その後、方向360にいるリスナーへ送られる。
【0028】
大きさは、スピーカの特徴により算出されるチャンバ本体310の空間配分量により変化することができる。つまり、大きさは、主要チャンバ、裏側チャンバ、および正面フィールドミキシングチャンバの空間により調整することができる。副スピーカは、チャンバ延長管320、330の最も外側の端部に選択的に配置される(例えば図に示す副スピーカ325、335)。もちろん、一実施形態においては、チャンバ延長管320、330の最も外側の端部に副スピーカが設けられていなくてもよく、主要チャンバ空胴空間の延長としてだけ機能してもよい。主要チャンバ空胴では、チャンバ延長管320、330は信号特性により空間構造に適切な配置をなし、主要チャンバ空胴の空間を調整し、音場の深さと幅を増す。もちろん、別の実施形態においては、チャンバ延長管320、330の音場出口もまた、裏側チャンバに対向することもできるが、これは設計の要件によって調整することができる。
【0029】
チャンバ本体310および音場を延長するチャンバは、マルチチャネルイヤホン構造300の本体を構成し、主要チャンバに適切な空間配置がなされ、チャンバ本体(例えば副スピーカ325、335)の外に伸びるチャンバ延長管320、330のチャンバ、およびチャンバの正面および裏側スピーカ(主要スピーカ340および副スピーカ350)により形成される音場空間とともに、適切な空間音場量を形成する。このようなわけなので、空間音場は、主要空胴の正面フィールドミキシングチャンバに配置されるトーン調整材料と整合することができ、合成チャンバが複数の音源信号を受け取る際、明示レベルとともに飽和音場を形成する。
【0030】
この実施形態が提供するマルチチャネルイヤホン構造300はDVDプレーヤが出力する5.1マルチチャネル音源に適用することができる。例えば、主要スピーカ340が正面主要チャネルスピーカとして利用され、副スピーカ350がスーパバススピーカとして利用され、中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカがそれぞれ、チャンバ延長管320、330の副スピーカ325、335に配置される。シェルにくるまれた後、マルチチャネルイヤホン構造300はマルチチャネルイヤホンの左・右側のイヤホンとなり、ユーザの傾聴に具される。
【0031】
図3Eは本発明の上述の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造300の一部断面図および分解図であり、同じ要素は同じ記号で表している。マルチチャネルイヤホン構造300は少なくともチャンバ本体310、主要スピーカ340、副スピーカ350、およびチャンバ延長管320、330を含む。チャンバ本体310は、正面フィールドミキシングチャンバ部312、裏側チャンバ空胴部314、およびチャンバ延長管320、330が信号特性によって空間構造を調整した後に穴315C、315D内にそれぞれ形成される分離チャンバ部を含む。図面からは明らかに、チャンバ延長管320、330の音場出口がそれぞれ、主要チャンバ支持部313の穴315C、315Dに形成されている空間に対向しており、これにより調整可能な空間を持つ分離チャンバが形成されているのが分かる。
【0032】
図4A−4Bは本発明の別の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造400の正面側の図および裏面側の図である。図4A−4Bは本発明のイヤホンの一側面だけを示しているが、本技術分野の当業者であれば、他の側面(不図示)の構造が図4A−4Bの示す側面と当然同じであることを理解すべきであることは注意すべきであり、ここではその詳細を再度述べることはしない。
【0033】
図4A−4Bを参照すると、マルチチャネルイヤホン構造400は少なくともチャンバ本体410、主要スピーカ440、副スピーカ450を含む。チャンバ本体410は正面フィールドミキシングチャンバ部412および裏側チャンバ部414を含む。主要チャンバ支持部413は正面フィールドミキシングチャンバ部412と裏側チャンバ部414の内部の間に形成される。主要チャンバ支持部413は複数の穴415A−415Dを持つ。穴415Aおよび415Bを利用して、裏側チャンバ部414により生成される音場を正面フィールドミキシングチャンバ部412へ送り、そこでミキシングして、その後、方向460にいるリスナーへ送る。主要スピーカ440は主要チャンバ支持部413の複数の穴415A−415Dの間に配置される。正面フィールドミキシングチャンバ部412はリスナーのいる方向460に、ある深さを持ち、正面フィールドミキシングチャンバとしての役目を果たす空間を形成するが、ここで深さはマルチチャネルイヤホン構造400の要件により設計される。
【0034】
裏側チャンバ部414は主要チャンバ支持部413と、チャンバ本体410の裏側の突起部417との間に空間を形成して、裏側チャンバ空胴を形成する。副スピーカ450がチャンバ本体410の裏側の突起部417に固定される。
【0035】
図3A−3Eの実施形態との違いは、チャンバ延長管がチャンバ本体410の外周に必要ないことである。しかし、副スピーカ425、435は同じ位置に配置され、この実施形態では、音場出口が主要チャンバ支持部413の穴415に対向している。各穴415C、415D内に主要チャンバ支持部413により設けられる分離されたチャンバ空間の大きさは、本発明が提供するイヤホン主要空胴構造の設計で考慮されるファクタであり、分離されたチャンバの幅419C、419Dもまた設計の特徴である。穴415Cおよび415Dに形成される分離されたチャンバが生成する音場は正面フィールドミキシングチャンバ部412に送られ、そこでミキシングされ、その後、方向460にいるリスナーへ送られる。
【0036】
この実施形態が提供するマルチチャネルイヤホン構造400はDVDプレーヤが出力する5.1マルチチャネル音源に適用することができる。例えば、主要スピーカ440が正面主要チャネルスピーカとして利用され、副スピーカ450がスーパバススピーカとして利用され、中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカがそれぞれ副スピーカ425、435として利用される。シェルにくるまれた後、マルチチャネルイヤホン構造400はマルチチャネルイヤホンの左・右側のイヤホンとなり、ユーザの傾聴に具される。
【0037】
図5は、本発明の別の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造500の正面側の図および裏面側の図である。図5は単に本発明のイヤホンの一側面だけを示しているが、本技術分野の当業者であれば、他の側面(不図示)の構造が図5の側面と当然同じであることを理解すべきであることは注意すべきであり、ここではその詳細を再度述べることはしない。
【0038】
図5を参照すると、マルチチャネルイヤホン構造500は少なくともチャンバ本体510、主要スピーカ540、および副スピーカ550を含む。チャンバ本体510は正面フィールドミキシングチャンバ512および裏側チャンバ514を含む。主要チャンバ仕切板513は正面フィールドミキシングチャンバ512と裏側チャンバ514の内部の間に形成される。主要チャンバ仕切板513は主に主要スピーカ540を固定するのに利用される。加えて、副スピーカ550はチャンバ本体510の裏側に固定される。裏側チャンバ514により生成される音場は正面フィールドミキシングチャンバ512へ送られ、そこでミキシングされ、その後、方向560にいるリスナーへ送られる。正面フィールドミキシングチャンバ512はリスナーのいる方向560に、ある深さを持ち、正面フィールドミキシングチャンバ512としての役目を果たす空間を形成するが、ここで深さはマルチチャネルイヤホン構造500の要件により設計される。
【0039】
図3A−3Dの実施形態との違いは、主に主要スピーカ540を固定する目的から、主要チャンバ仕切板513が正面フィールドミキシングチャンバ512と裏側チャンバ514との間に設けられていることである。加えて、チャンバ本体510は、図3A−
3Dの実施形態同様、チャンバ延長管およびその他の副スピーカを持つ。あるいは、別の実施形態においては、図5に示すように、副スピーカ525、535がチャンバ本体510の外に直接配置される。この実施形態においては、図面で符号537で示される音場出口が裏側チャンバ514に対向している。別の実施形態においては、音場出口はさらに正面フィールドミキシングチャンバ512に対向していてもよく、これは設計の要件によって調整することができる。
【0040】
この実施形態が提供するマルチチャネルイヤホン構造500はDVDプレーヤが出力する5.1マルチチャネル音源に適用することができる。例えば、主要スピーカ540が正面主要チャネルスピーカとして利用され、副スピーカ550がスーパバススピーカとして利用され、中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカがそれぞれ、副スピーカ525、535として利用される。シェルにくるまれた後、マルチチャネルイヤホン構造500はマルチチャネルイヤホンの左・右側のイヤホンとなり、ユーザの傾聴に具される。
【0041】
本技術分野の当業者にとっては、発明の範囲あるいは精神を逸脱することなく、本発明の構造に様々な変更および変形を加えることができることが明らかであろう。前述に鑑みて、本発明は、以下の請求項およびその均等物の範囲内でさえあれば発明の変更および変形を網羅することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0042】
付随する図面は発明のさらなる理解を提供するために含められ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。図面は発明の実施形態を図示し、開示と共に発明の原理を説明する役目を果たす。
【0043】
【図1】5.1チャネルスピーカを持つホームシアターの概略図である。
【0044】
【図2A】従前のイヤホンの側部断面図である。
【0045】
【図2B】別の従前のイヤホンの側部断面図である。
【0046】
【図3A−3D】本発明の好ましい実施形態によるマルチチャネルイヤホンの正面側の図、裏面側の図、正面図、裏面図をそれぞれ示す。
【0047】
【図3E】図3A−3Dの本発明の好ましい実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造300の部分断面図および分解図を示す。
【0048】
【図4A−4B】本発明の別の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造400の正面側の図および裏面側の図をそれぞれ示す。
【0049】
【図5】本発明の別の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造500の正面側の図および裏面側の図をそれぞれ示す。
【技術分野】
【0001】
本発明はマルチチャネルイヤホンに関している。より詳しくは、本発明は、音場調整可能なマルチチャネルイヤホンに関している。
【背景技術】
【0002】
デジタル技術の発展に伴い、生活・娯楽は徐々にデジタル化されてきている。例えば、デジタルビデオディスク(通例DVDと言及される)プレーヤは一般家庭においてビデオプレーヤとして使用されている。DVDプレーヤは基本的にドルビー・デジタルあるいはデジタルシアターシステム(DTS)をデコードする機能を持っているので、デジタル信号をデコードし、アナログ信号をスピーカに出力して対応する音声を生成することができる。
【0003】
高品質のデジタルビデオリクリエーションライフを楽しむためには、マルチチャネルスピーカが不可欠な機器であり、5.1チャネルスピーカが最も基本的なものである。
【0004】
図1は5.1チャネルスピーカを持つホームシアターの概略図である。図1を参照すると、DVDプレーヤ100がビデオを再生するとき、正面主要チャネルの左スピーカ102a、右スピーカ102b、サラウンドチャネルの中央チャネルスピーカ104、左スピーカ106a、右スピーカ106b、およびスーパバススピーカ108には異なる音声信号が出力され、三次元サウンドエフェクトを生成して人々にあたかもその場所にいるような臨場感を与えている。
【0005】
しかし、音声を再生するスピーカを使用するのが不適切な状況においては(例えば、他人を妨害したくない場合)、イヤホンが必要となる。図2Aを参照すると、通常のイヤホン200aにおいては、唯一のスピーカ210が左側・右側それぞれに配置されていて、ユーザはDVDプレーヤの出力するマルチチャネルサウンドエフェクトを楽しむことができない。
【0006】
従って、図2Bに示すように、従前例としては、複数のスピーカが配されたイヤホンがある。イヤホン200bにとっては、正面主要チャネルスピーカ202、中央チャネルスピーカ204、およびサラウンドチャネルスピーカ206がそれぞれ左側・右側に配置されており、それに特別に設計されたプラグ208が続いて設けられ、DVDプレーヤが異なるスピーカへプラグ208を通して様々なチャネルの音声信号を出力し、図1のようなホームシアターの5.1チャネルサウンドエフェクトを生成できるようにしている。しかし、通常のイヤホン200bはデジタル方式により音声信号を出力する際の遅延を制御しており(例えば、回路設計などにより)、出力音場は比較的弱い。出力音場は、図1に示すホームシアターの5.1チャネルスピーカよりもずっと悪いので、マルチチャネルサラウンドサウンドエフェクトの品質・有効性を顕すことはできない。
【発明の開示】
【0007】
よって、本発明は、マルチチャネルイヤホンとその構造に関する。正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが、イヤホン本体のチャンバ本体に形成されている。前記主要スピーカは主要チャンバ支持部あるいは仕切板に配置され、副スピーカはチャンバ本体の裏側に配置され、裏側チャンバは副スピーカと主要チャンバ支持部あるいは仕切板の間に配置される。チャンバ本体の空間により、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがイヤホン構造内に生成する合成音場特性がマルチチャネルイヤホンにより調整され出力される。
【0008】
マルチチャネルイヤホンとその構造はさらに、チャンバ本体の側壁に配置される副スピーカを含む。チャンバ本体の空間によれば、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがイヤホン構造内に生成する合成音場特性が調整される。
【0009】
マルチチャネルイヤホンとその構造はさらに、主要な空胴構造上に配置される一以上の対の延長チャンバを含む。チャンバ延長管により延長された構造により、音場の深さと幅が増し、これにより延長チャンバのマルチチャネルイヤホンは依然、最小限の音量で飽和音場およびマルチチャネルサラウンドサウンドエフェクトを持つ。
【0010】
一以上のチャンバ延長管がチャンバ本体の外に配置される。各チャンバ延長管の長さにより、イヤホン構造に形成される合成音場特性が変化して、合成音場と正面フィールドミキシングチャンバ音場とが、マルチチャネルイヤホンによりミキシングされ出力される。
【0011】
マルチチャネルイヤホン構造においては、合成音場の効果を向上させる目的から副スピーカがそれぞれ少なくとも二つのチャンバ延長管に配置される。
【0012】
マルチチャネルイヤホン構造においては、主要スピーカおよび複数の副スピーカがそれぞれ、DVD(digital versatile disc)に適したプレーヤが出力する5.1マルチチャネル音源に接続される。一実施形態においては、主要スピーカが5.1マルチチャネル音源の正面主要チャネルスピーカとして利用され、副スピーカのうちの一つをスーパバススピーカ、中央チャネルスピーカ、あるいはサラウンドチャネルスピーカとして利用できる。
【0013】
上述の、およびその他の本発明の目的、特徴、および利点の理解を促すべく、好ましい実施形態を図面とともに以下で詳細に説明する。
【0014】
上述の一般的な記載、および以下の詳細な記載は共に例示であり、請求される発明のさらなる説明を提供することが意図されていることが理解されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、延長チャンバのマルチチャネルイヤホンが依然、最小限の音量で飽和音場およびマルチチャネルサラウンドサウンドエフェクトを持つことのできるマルチチャネルイヤホン構造を提供する。
【0016】
本発明は、マルチチャネルとその構造を提供する。イヤホン本体はチャンバ本体と、チャンバ本体に配置される主要チャンバ支持部あるいは仕切板とを含む。正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがチャンバ本体に形成される。主要スピーカが主要チャンバ支持部あるいは仕切板の上に配置され、副スピーカがチャンバ本体の裏側に配置され、裏側チャンバは副スピーカおよび主要チャンバ支持部の間に形成される。チャンバ本体の空間によれば、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバがイヤホン構造内に生成する合成音場特性が、マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される。
【0017】
一実施形態によれば、マルチチャネルイヤホンとその構造がさらに、チャンバ本体の外に配置される一以上のチャンバ延長管を含む。副スピーカはチャンバ本体の外の各チャンバ延長管の最も外側の端部に選択的に配置される。各チャンバ延長管は、合成チャンバ空胴の信号特性により空間構造に適切な配置をなし、主要音場の一部を形成する。音場の深さと幅はチャンバ延長管の延長構造により増やされる。
【0018】
マルチチャネルイヤホン構造においては、主要チャンバ支持部は穴を持つ。穴の一部を利用して、裏側チャンバで生成される音場を正面フィールドミキシングチャンバへ送り、合成音場特性を形成する。穴の他の部分は、チャンバ本体に一対のチャンバ延長管により生成される個別の音場を正面フィールドミキシングチャンバへ送り、合成音場特性を形成するのに利用される。
【0019】
別の選択的実施形態においては、マルチチャネルイヤホンとその構造はさらに、チャンバ本体の側壁に位置する複数の副スピーカを含む。チャンバ本体内の空間によれば、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバによりイヤホン構造内に生成される合成音場特性が調整される。
【0020】
別の選択的実施形態においては、マルチチャネルイヤホンとその構造はさらに、チャンバ本体の外に配置される一以上のチャンバ延長管を含む。副スピーカが、チャンバ本体の外の各チャンバ延長管の最も外側の端部に選択的に配置される。各チャンバ延長管は、合成チャンバ空胴の信号特性により空間構造に適切な配置をなす。音場の深さと幅はチャンバ延長管の延長構造により増やされる。
【0021】
上述の実施形態においては、正面フィールドミキシングチャンバは、より良い音声ミキシング効果を達成するために音声ミキシング材料を選択的に採用することもできる。例えば、トーンを調整するために発泡ゴム輪が加えられる。
【0022】
本発明が提供するマルチチャネルイヤホンは、例えば5.1チャネルあるいは7.1チャネルプレーヤに適している。一つの体化された実施形態においては、例えば、DVDプレーヤが出力する5.1チャネル音源の任意の単一信号が、イヤホン本体の音声管チャンバから個別に引き出される。例えば、イヤホンがDVDプレーヤの5.1チャネル音源に適用されると、主要スピーカが正面フィールドミキシングチャンバの裏側に配置され、スーパバススピーカが主要スピーカの裏側(つまり、合成チャンバ空胴の裏側)に配置される。加えて、サラウンド音場のスピーカがチャンバ延長管に配置され、音場の深さと幅を調整する。もちろん、本発明の提供するマルチチャネルイヤホンはDVDプレーヤの5.1チャネル音源に単に適しているだけではなく、本発明を限定しない以下の例示で例としての役目を果たす。
【0023】
本発明を例示する目的から好ましい実施形態を以下で使用する。以下の実施形態は本発明を限定するのではなく例示を促すために利用されることに注意されたい。
【0024】
図3A−3Dはそれぞれ、本発明の好ましい実施形態によるマルチチャネルイヤホン300の正面側の図、裏面側の図、正面図、裏面図である。図3A−3Dは本発明のイヤホンの一側面だけを示しているが、本技術分野の当業者であれば、他の側面(不図示)の構造が図3A−3Dの側面と当然同じであることを理解すべきであることは注意すべきであり、ここではその詳細を再度述べることはしない。
【0025】
図3A−3Dを参照すると、マルチチャネルイヤホン構造300は少なくともチャンバ本体310、主要スピーカ340、副スピーカ350、およびチャンバ延長管320、330を含む。チャンバ本体320は正面フィールドミキシングチャンバ部312および裏側チャンバ部314を含む。主要チャンバ支持部313は正面フィールドミキシングチャンバ部312と裏側チャンバ部314の内部の間に形成される。主要チャンバ支持部313は複数の穴315A−315Dを持つ。穴315Aおよび315Bを利用して、裏側チャンバ部314により生成される音場を正面フィールドミキシングチャンバ部312へ送り、そこでミキシングして、その後、方向360にいるリスナーへ送る。主要スピーカ340は主要チャンバ支持部313の複数の穴315A−315Dの間に配置される。正面フィールドミキシングチャンバ部312はリスナーのいる方向360に、ある深さを持ち、正面フィールドミキシングチャンバとしての役目を果たす空間を形成するが、ここで深さはマルチチャネルイヤホン構造300の要件により設計される。
【0026】
裏側チャンバ部314は主要チャンバ支持部313と、チャンバ本体310の裏側の突起部317との間に空間を形成して、裏側チャンバ空胴を形成する。副スピーカ350がチャンバ本体310の裏側の突起部317に固定される。
【0027】
チャンバ延長管320、330はチャンバ本体310の外周に配置され、この実施形態において音場出口は、主要チャンバ支持部313の穴315C、315Dにそれぞれ対向している。各穴315C、315D内に主要チャンバ支持部313により設けられる分離されたチャンバ空間の大きさは、本発明が提供するイヤホン主要空胴構造の設計で考慮されるファクタであり、分離されたチャンバの幅319C、319Dもまた設計の特徴である。穴315Cおよび315Dに形成される分離されたチャンバが生成する音場は正面フィールドミキシングチャンバ部312に送られ、そこでミキシングされ、その後、方向360にいるリスナーへ送られる。
【0028】
大きさは、スピーカの特徴により算出されるチャンバ本体310の空間配分量により変化することができる。つまり、大きさは、主要チャンバ、裏側チャンバ、および正面フィールドミキシングチャンバの空間により調整することができる。副スピーカは、チャンバ延長管320、330の最も外側の端部に選択的に配置される(例えば図に示す副スピーカ325、335)。もちろん、一実施形態においては、チャンバ延長管320、330の最も外側の端部に副スピーカが設けられていなくてもよく、主要チャンバ空胴空間の延長としてだけ機能してもよい。主要チャンバ空胴では、チャンバ延長管320、330は信号特性により空間構造に適切な配置をなし、主要チャンバ空胴の空間を調整し、音場の深さと幅を増す。もちろん、別の実施形態においては、チャンバ延長管320、330の音場出口もまた、裏側チャンバに対向することもできるが、これは設計の要件によって調整することができる。
【0029】
チャンバ本体310および音場を延長するチャンバは、マルチチャネルイヤホン構造300の本体を構成し、主要チャンバに適切な空間配置がなされ、チャンバ本体(例えば副スピーカ325、335)の外に伸びるチャンバ延長管320、330のチャンバ、およびチャンバの正面および裏側スピーカ(主要スピーカ340および副スピーカ350)により形成される音場空間とともに、適切な空間音場量を形成する。このようなわけなので、空間音場は、主要空胴の正面フィールドミキシングチャンバに配置されるトーン調整材料と整合することができ、合成チャンバが複数の音源信号を受け取る際、明示レベルとともに飽和音場を形成する。
【0030】
この実施形態が提供するマルチチャネルイヤホン構造300はDVDプレーヤが出力する5.1マルチチャネル音源に適用することができる。例えば、主要スピーカ340が正面主要チャネルスピーカとして利用され、副スピーカ350がスーパバススピーカとして利用され、中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカがそれぞれ、チャンバ延長管320、330の副スピーカ325、335に配置される。シェルにくるまれた後、マルチチャネルイヤホン構造300はマルチチャネルイヤホンの左・右側のイヤホンとなり、ユーザの傾聴に具される。
【0031】
図3Eは本発明の上述の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造300の一部断面図および分解図であり、同じ要素は同じ記号で表している。マルチチャネルイヤホン構造300は少なくともチャンバ本体310、主要スピーカ340、副スピーカ350、およびチャンバ延長管320、330を含む。チャンバ本体310は、正面フィールドミキシングチャンバ部312、裏側チャンバ空胴部314、およびチャンバ延長管320、330が信号特性によって空間構造を調整した後に穴315C、315D内にそれぞれ形成される分離チャンバ部を含む。図面からは明らかに、チャンバ延長管320、330の音場出口がそれぞれ、主要チャンバ支持部313の穴315C、315Dに形成されている空間に対向しており、これにより調整可能な空間を持つ分離チャンバが形成されているのが分かる。
【0032】
図4A−4Bは本発明の別の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造400の正面側の図および裏面側の図である。図4A−4Bは本発明のイヤホンの一側面だけを示しているが、本技術分野の当業者であれば、他の側面(不図示)の構造が図4A−4Bの示す側面と当然同じであることを理解すべきであることは注意すべきであり、ここではその詳細を再度述べることはしない。
【0033】
図4A−4Bを参照すると、マルチチャネルイヤホン構造400は少なくともチャンバ本体410、主要スピーカ440、副スピーカ450を含む。チャンバ本体410は正面フィールドミキシングチャンバ部412および裏側チャンバ部414を含む。主要チャンバ支持部413は正面フィールドミキシングチャンバ部412と裏側チャンバ部414の内部の間に形成される。主要チャンバ支持部413は複数の穴415A−415Dを持つ。穴415Aおよび415Bを利用して、裏側チャンバ部414により生成される音場を正面フィールドミキシングチャンバ部412へ送り、そこでミキシングして、その後、方向460にいるリスナーへ送る。主要スピーカ440は主要チャンバ支持部413の複数の穴415A−415Dの間に配置される。正面フィールドミキシングチャンバ部412はリスナーのいる方向460に、ある深さを持ち、正面フィールドミキシングチャンバとしての役目を果たす空間を形成するが、ここで深さはマルチチャネルイヤホン構造400の要件により設計される。
【0034】
裏側チャンバ部414は主要チャンバ支持部413と、チャンバ本体410の裏側の突起部417との間に空間を形成して、裏側チャンバ空胴を形成する。副スピーカ450がチャンバ本体410の裏側の突起部417に固定される。
【0035】
図3A−3Eの実施形態との違いは、チャンバ延長管がチャンバ本体410の外周に必要ないことである。しかし、副スピーカ425、435は同じ位置に配置され、この実施形態では、音場出口が主要チャンバ支持部413の穴415に対向している。各穴415C、415D内に主要チャンバ支持部413により設けられる分離されたチャンバ空間の大きさは、本発明が提供するイヤホン主要空胴構造の設計で考慮されるファクタであり、分離されたチャンバの幅419C、419Dもまた設計の特徴である。穴415Cおよび415Dに形成される分離されたチャンバが生成する音場は正面フィールドミキシングチャンバ部412に送られ、そこでミキシングされ、その後、方向460にいるリスナーへ送られる。
【0036】
この実施形態が提供するマルチチャネルイヤホン構造400はDVDプレーヤが出力する5.1マルチチャネル音源に適用することができる。例えば、主要スピーカ440が正面主要チャネルスピーカとして利用され、副スピーカ450がスーパバススピーカとして利用され、中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカがそれぞれ副スピーカ425、435として利用される。シェルにくるまれた後、マルチチャネルイヤホン構造400はマルチチャネルイヤホンの左・右側のイヤホンとなり、ユーザの傾聴に具される。
【0037】
図5は、本発明の別の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造500の正面側の図および裏面側の図である。図5は単に本発明のイヤホンの一側面だけを示しているが、本技術分野の当業者であれば、他の側面(不図示)の構造が図5の側面と当然同じであることを理解すべきであることは注意すべきであり、ここではその詳細を再度述べることはしない。
【0038】
図5を参照すると、マルチチャネルイヤホン構造500は少なくともチャンバ本体510、主要スピーカ540、および副スピーカ550を含む。チャンバ本体510は正面フィールドミキシングチャンバ512および裏側チャンバ514を含む。主要チャンバ仕切板513は正面フィールドミキシングチャンバ512と裏側チャンバ514の内部の間に形成される。主要チャンバ仕切板513は主に主要スピーカ540を固定するのに利用される。加えて、副スピーカ550はチャンバ本体510の裏側に固定される。裏側チャンバ514により生成される音場は正面フィールドミキシングチャンバ512へ送られ、そこでミキシングされ、その後、方向560にいるリスナーへ送られる。正面フィールドミキシングチャンバ512はリスナーのいる方向560に、ある深さを持ち、正面フィールドミキシングチャンバ512としての役目を果たす空間を形成するが、ここで深さはマルチチャネルイヤホン構造500の要件により設計される。
【0039】
図3A−3Dの実施形態との違いは、主に主要スピーカ540を固定する目的から、主要チャンバ仕切板513が正面フィールドミキシングチャンバ512と裏側チャンバ514との間に設けられていることである。加えて、チャンバ本体510は、図3A−
3Dの実施形態同様、チャンバ延長管およびその他の副スピーカを持つ。あるいは、別の実施形態においては、図5に示すように、副スピーカ525、535がチャンバ本体510の外に直接配置される。この実施形態においては、図面で符号537で示される音場出口が裏側チャンバ514に対向している。別の実施形態においては、音場出口はさらに正面フィールドミキシングチャンバ512に対向していてもよく、これは設計の要件によって調整することができる。
【0040】
この実施形態が提供するマルチチャネルイヤホン構造500はDVDプレーヤが出力する5.1マルチチャネル音源に適用することができる。例えば、主要スピーカ540が正面主要チャネルスピーカとして利用され、副スピーカ550がスーパバススピーカとして利用され、中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカがそれぞれ、副スピーカ525、535として利用される。シェルにくるまれた後、マルチチャネルイヤホン構造500はマルチチャネルイヤホンの左・右側のイヤホンとなり、ユーザの傾聴に具される。
【0041】
本技術分野の当業者にとっては、発明の範囲あるいは精神を逸脱することなく、本発明の構造に様々な変更および変形を加えることができることが明らかであろう。前述に鑑みて、本発明は、以下の請求項およびその均等物の範囲内でさえあれば発明の変更および変形を網羅することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0042】
付随する図面は発明のさらなる理解を提供するために含められ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。図面は発明の実施形態を図示し、開示と共に発明の原理を説明する役目を果たす。
【0043】
【図1】5.1チャネルスピーカを持つホームシアターの概略図である。
【0044】
【図2A】従前のイヤホンの側部断面図である。
【0045】
【図2B】別の従前のイヤホンの側部断面図である。
【0046】
【図3A−3D】本発明の好ましい実施形態によるマルチチャネルイヤホンの正面側の図、裏面側の図、正面図、裏面図をそれぞれ示す。
【0047】
【図3E】図3A−3Dの本発明の好ましい実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造300の部分断面図および分解図を示す。
【0048】
【図4A−4B】本発明の別の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造400の正面側の図および裏面側の図をそれぞれ示す。
【0049】
【図5】本発明の別の実施形態によるマルチチャネルイヤホン構造500の正面側の図および裏面側の図をそれぞれ示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバ本体と主要チャンバ支持部とを持つイヤホン本体であって、前記主要チャンバ支持部は複数の穴を持ち、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが前記チャンバ本体に形成されている、イヤホン本体と、
主要スピーカと第一副スピーカであって、前記主要スピーカが前記主要チャンバ支持部に配置され、前記第一副スピーカが前記チャンバ本体の突起部に配置され、前記裏側チャンバが前記第一副スピーカと前記主要チャンバ支持部との間に形成されている、主要スピーカと第一副スピーカと、
前記チャンバ本体の外に配置され、それぞれ前記チャンバ本体の内部に対向する開口を持つことで前記主要チャンバの一部となる、少なくとも一対のチャンバ延長管であって、前記チャンバ本体の内部空間と前記チャンバ延長管の空間により、前記正面フィールドミキシングチャンバ、前記主要チャンバ、および前記裏側チャンバが前記イヤホン構造内に生成する合成音場特性が前記マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される、少なくとも一対のチャンバ延長管とを含む、
マルチチャネルイヤホン構造。
【請求項2】
前記主要チャンバ支持部の前記穴の一部を利用して、前記裏側チャンバが形成する音場を前記正面フィールドミキシングチャンバへ送り、前記合成音場特性を形成する、
請求項1に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項3】
前記主要チャンバ支持部の前記穴の一部を利用して、前記チャンバ本体に前記一対のチャンバ延長管が生成する分離された音場を前記正面フィールドミキシングチャンバへ送り、前記合成音場特性を形成する、
請求項1に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項4】
第二副スピーカと、第三副スピーカとがそれぞれ前記一対のチャンバ延長管に配置され、前記生成された音場がそれぞれ分離された音場を前記チャンバ本体の前記内部空間に形成する、
請求項1に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項5】
前記主要スピーカ、前記第一副スピーカ、前記第二副スピーカ、および前記第三副スピーカがそれぞれ、DVD(digital versatile disc)に適したプレーヤがそれら特性に応じて出力する5.1マルチチャネル音源に接続される、
請求項4に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項6】
前記主要スピーカは前記5.1マルチチャネル音源の正面主要チャネルスピーカとして利用され、前記第一副スピーカはスーパバススピーカとして利用され、前記第二副スピーカおよび前記第三副スピーカはそれぞれ中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカとして利用される、
請求項5に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項7】
チャンバ本体と主要チャンバ支持部とを持つイヤホン本体であって、前記主要チャンバ支持部は複数の穴を持ち、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが前記チャンバ本体に形成されている、イヤホン本体と、
主要スピーカと第一副スピーカであって、前記主要スピーカが前記主要チャンバ支持部に配置され、前記第一副スピーカが前記チャンバ本体の突起部に配置され、前記裏側チャンバが前記第一副スピーカと前記主要チャンバ支持部との間に形成されている、主要スピーカと第一副スピーカと、
前記チャンバ本体の外に配置される、少なくとも第二スピーカおよび第三スピーカとを含み、
前記チャンバ本体の内部空間設計により、前記正面フィールドミキシングチャンバ、前記主要チャンバ、および前記裏側チャンバが前記イヤホン構造内に生成する合成音場特性が前記マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される、
マルチチャネルイヤホン構造。
【請求項8】
前記主要チャンバ支持部の前記穴の一部を利用して、前記裏側チャンバが形成する音場を前記正面フィールドミキシングチャンバへ送り、前記合成音場特性を形成する、
請求項7に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項9】
前記主要チャンバ支持部の前記穴の一部を利用して、前記一対のチャンバ延長管に前記チャンバ本体が生成する分離された音場を前記正面フィールドミキシングチャンバへ送り、前記合成音場特性を形成する、
請求項7に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項10】
前記主要スピーカ、前記第一副スピーカ、前記第二副スピーカ、および前記第三副スピーカがそれぞれ、DVDに適したプレーヤがそれら特性に応じて出力する5.1マルチチャネル音源に接続される、
請求項7に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項11】
前記主要スピーカは前記5.1マルチチャネル音源の正面主要チャネルスピーカとして利用され、前記第一副スピーカはスーパバススピーカとして利用され、前記第二副スピーカおよび前記第三副スピーカはそれぞれ中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカとして利用される、
請求項10に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項12】
チャンバ本体と主要チャンバ仕切板とを持つイヤホン本体であって、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが前記チャンバ本体に形成されている、イヤホン本体と、
主要スピーカと第一副スピーカであって、前記主要スピーカが前記主要チャンバ仕切板に配置され、前記第一副スピーカが前記チャンバ本体の一側面に配置され、前記裏側チャンバが前記第一副スピーカと前記主要チャンバ仕切板との間に形成されている、主要スピーカと第一副スピーカと、
前記チャンバ本体の外に配置される、少なくとも第二スピーカおよび第三スピーカとを含み、
前記チャンバ本体の内部空間設計により、前記正面フィールドミキシングチャンバ、前記主要チャンバ、および前記裏側チャンバが前記イヤホン構造内に生成する合成音場特性が前記マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される、
マルチチャネルイヤホン構造。
【請求項13】
チャンバ本体と主要チャンバ仕切板とを持つイヤホン本体であって、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが前記チャンバ本体に形成されている、イヤホン本体と、
主要スピーカと第一副スピーカであって、前記主要スピーカが前記主要チャンバ仕切板に配置され、前記第一副スピーカが前記チャンバ本体の一側面に配置され、前記裏側チャンバが前記第一副スピーカと前記主要チャンバ仕切板との間に形成されている、主要スピーカと第一副スピーカと、
前記チャンバ本体の外に配置される、少なくとも一対のチャンバ延長管とを含み、
各チャンバ延長管の長さにより、前記正面フィールドミキシングチャンバ、前記主要チャンバ、および前記裏側チャンバが前記イヤホン構造内に生成する合成音場特性が前記マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される、
マルチチャネルイヤホン構造。
【請求項14】
第二副スピーカおよび第三副スピーカがそれぞれ前記一対のチャンバ延長管に配置される、
請求項13に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項15】
前記主要スピーカ、前記第一副スピーカ、前記第二副スピーカ、および前記第三副スピーカがそれぞれ、DVDに適したプレーヤがそれら特性に応じて出力する5.1マルチチャネル音源に接続される、
請求項13に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項16】
前記主要スピーカは前記5.1マルチチャネル音源の正面主要チャネルスピーカとして利用され、前記第一副スピーカはスーパバススピーカとして利用され、前記第二副スピーカおよび前記第三副スピーカはそれぞれ中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカとして利用される、
請求項15に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項1】
チャンバ本体と主要チャンバ支持部とを持つイヤホン本体であって、前記主要チャンバ支持部は複数の穴を持ち、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが前記チャンバ本体に形成されている、イヤホン本体と、
主要スピーカと第一副スピーカであって、前記主要スピーカが前記主要チャンバ支持部に配置され、前記第一副スピーカが前記チャンバ本体の突起部に配置され、前記裏側チャンバが前記第一副スピーカと前記主要チャンバ支持部との間に形成されている、主要スピーカと第一副スピーカと、
前記チャンバ本体の外に配置され、それぞれ前記チャンバ本体の内部に対向する開口を持つことで前記主要チャンバの一部となる、少なくとも一対のチャンバ延長管であって、前記チャンバ本体の内部空間と前記チャンバ延長管の空間により、前記正面フィールドミキシングチャンバ、前記主要チャンバ、および前記裏側チャンバが前記イヤホン構造内に生成する合成音場特性が前記マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される、少なくとも一対のチャンバ延長管とを含む、
マルチチャネルイヤホン構造。
【請求項2】
前記主要チャンバ支持部の前記穴の一部を利用して、前記裏側チャンバが形成する音場を前記正面フィールドミキシングチャンバへ送り、前記合成音場特性を形成する、
請求項1に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項3】
前記主要チャンバ支持部の前記穴の一部を利用して、前記チャンバ本体に前記一対のチャンバ延長管が生成する分離された音場を前記正面フィールドミキシングチャンバへ送り、前記合成音場特性を形成する、
請求項1に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項4】
第二副スピーカと、第三副スピーカとがそれぞれ前記一対のチャンバ延長管に配置され、前記生成された音場がそれぞれ分離された音場を前記チャンバ本体の前記内部空間に形成する、
請求項1に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項5】
前記主要スピーカ、前記第一副スピーカ、前記第二副スピーカ、および前記第三副スピーカがそれぞれ、DVD(digital versatile disc)に適したプレーヤがそれら特性に応じて出力する5.1マルチチャネル音源に接続される、
請求項4に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項6】
前記主要スピーカは前記5.1マルチチャネル音源の正面主要チャネルスピーカとして利用され、前記第一副スピーカはスーパバススピーカとして利用され、前記第二副スピーカおよび前記第三副スピーカはそれぞれ中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカとして利用される、
請求項5に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項7】
チャンバ本体と主要チャンバ支持部とを持つイヤホン本体であって、前記主要チャンバ支持部は複数の穴を持ち、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが前記チャンバ本体に形成されている、イヤホン本体と、
主要スピーカと第一副スピーカであって、前記主要スピーカが前記主要チャンバ支持部に配置され、前記第一副スピーカが前記チャンバ本体の突起部に配置され、前記裏側チャンバが前記第一副スピーカと前記主要チャンバ支持部との間に形成されている、主要スピーカと第一副スピーカと、
前記チャンバ本体の外に配置される、少なくとも第二スピーカおよび第三スピーカとを含み、
前記チャンバ本体の内部空間設計により、前記正面フィールドミキシングチャンバ、前記主要チャンバ、および前記裏側チャンバが前記イヤホン構造内に生成する合成音場特性が前記マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される、
マルチチャネルイヤホン構造。
【請求項8】
前記主要チャンバ支持部の前記穴の一部を利用して、前記裏側チャンバが形成する音場を前記正面フィールドミキシングチャンバへ送り、前記合成音場特性を形成する、
請求項7に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項9】
前記主要チャンバ支持部の前記穴の一部を利用して、前記一対のチャンバ延長管に前記チャンバ本体が生成する分離された音場を前記正面フィールドミキシングチャンバへ送り、前記合成音場特性を形成する、
請求項7に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項10】
前記主要スピーカ、前記第一副スピーカ、前記第二副スピーカ、および前記第三副スピーカがそれぞれ、DVDに適したプレーヤがそれら特性に応じて出力する5.1マルチチャネル音源に接続される、
請求項7に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項11】
前記主要スピーカは前記5.1マルチチャネル音源の正面主要チャネルスピーカとして利用され、前記第一副スピーカはスーパバススピーカとして利用され、前記第二副スピーカおよび前記第三副スピーカはそれぞれ中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカとして利用される、
請求項10に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項12】
チャンバ本体と主要チャンバ仕切板とを持つイヤホン本体であって、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが前記チャンバ本体に形成されている、イヤホン本体と、
主要スピーカと第一副スピーカであって、前記主要スピーカが前記主要チャンバ仕切板に配置され、前記第一副スピーカが前記チャンバ本体の一側面に配置され、前記裏側チャンバが前記第一副スピーカと前記主要チャンバ仕切板との間に形成されている、主要スピーカと第一副スピーカと、
前記チャンバ本体の外に配置される、少なくとも第二スピーカおよび第三スピーカとを含み、
前記チャンバ本体の内部空間設計により、前記正面フィールドミキシングチャンバ、前記主要チャンバ、および前記裏側チャンバが前記イヤホン構造内に生成する合成音場特性が前記マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される、
マルチチャネルイヤホン構造。
【請求項13】
チャンバ本体と主要チャンバ仕切板とを持つイヤホン本体であって、正面フィールドミキシングチャンバ、主要チャンバ、および裏側チャンバが前記チャンバ本体に形成されている、イヤホン本体と、
主要スピーカと第一副スピーカであって、前記主要スピーカが前記主要チャンバ仕切板に配置され、前記第一副スピーカが前記チャンバ本体の一側面に配置され、前記裏側チャンバが前記第一副スピーカと前記主要チャンバ仕切板との間に形成されている、主要スピーカと第一副スピーカと、
前記チャンバ本体の外に配置される、少なくとも一対のチャンバ延長管とを含み、
各チャンバ延長管の長さにより、前記正面フィールドミキシングチャンバ、前記主要チャンバ、および前記裏側チャンバが前記イヤホン構造内に生成する合成音場特性が前記マルチチャネルイヤホンにより調整され出力される、
マルチチャネルイヤホン構造。
【請求項14】
第二副スピーカおよび第三副スピーカがそれぞれ前記一対のチャンバ延長管に配置される、
請求項13に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項15】
前記主要スピーカ、前記第一副スピーカ、前記第二副スピーカ、および前記第三副スピーカがそれぞれ、DVDに適したプレーヤがそれら特性に応じて出力する5.1マルチチャネル音源に接続される、
請求項13に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【請求項16】
前記主要スピーカは前記5.1マルチチャネル音源の正面主要チャネルスピーカとして利用され、前記第一副スピーカはスーパバススピーカとして利用され、前記第二副スピーカおよび前記第三副スピーカはそれぞれ中央チャネルスピーカおよびサラウンドチャネルスピーカとして利用される、
請求項15に記載のマルチチャネルイヤホン構造。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【公開番号】特開2008−259157(P2008−259157A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−157088(P2007−157088)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(503116213)固昌通訊股▲ふん▼有限公司 (19)
【氏名又は名称原語表記】Cotron Corporation
【住所又は居所原語表記】12Fl., No. 150, Sec.4, Cheng−de Rd., Shihlin District, Taipei City, Taiwan 111, R.O.C.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157088(P2007−157088)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(503116213)固昌通訊股▲ふん▼有限公司 (19)
【氏名又は名称原語表記】Cotron Corporation
【住所又は居所原語表記】12Fl., No. 150, Sec.4, Cheng−de Rd., Shihlin District, Taipei City, Taiwan 111, R.O.C.
【Fターム(参考)】
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