マルチメディア・ブロードキャスト／マルチキャスト・サービス・セッション更新を処理するための方法
ワイヤレス通信システムにおいて、Ｍ３インターフェース、およびＭ２インターフェースにおいてマルチメディア・ブロードキャスト／マルチキャスト・サービスＭＢＭＳセッション更新を処理するための方法が提供され、このワイヤレス通信システムは、移動性管理エンティティＭＭＥと、マルチセル／マルチキャスト調整エンティティＭＣＥと、ｅＮＢとを備え、この方法は、ＭＭＥにより、ＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信するステップと、ＭＣＥにより、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらにｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信し、さらにＭＭＥに第１のフィードバック・メッセージを送信するステップと、ｅＮＢにより、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらにＭＣＥに第２のフィードバック・メッセージを送信するステップとを備える。本発明は、ＲＡＮおよびＥＰＣがＭＢＭＳセッション更新手順を矛盾なく処理することを可能にする。このため、本発明は、ＥＰＣから無線アクセス・ネットワークにおけるＥＵＴＲＡＮへのシグナリング処理によってもたらされる誤解を回避することが可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ワイヤレス通信に関し、具体的には、ＭＢＭＳ（マルチメディア・ブロードキャスト／マルチキャスト・サービス・セッション）を更新するための方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在、ＳＡ２（Ｓｅｒｖｉｃｅ ａｎｄ Ｓｙｓｔｅｍ Ａｓｐｅｃｔｓ ２）作業部会の結論によれば、進行中のＭＢＭＳセッションは、一部のサービス特性、例えば、サービスエリアを変更することが可能である。ＥＰＣ（発展型パケット・コア）ネットワークが、ＭＢＭＳセッション更新手順を定義する。しかし、ＲＡＮ（無線アクセス・ネットワーク）において、特にＭ３（移動性管理エンティティＭＭＥとマルチセル／マルチキャスト調整エンティティＭＣＥの間のインターフェース）インターフェース、およびＭ２（ＭＣＥとｅＮＢの間のインターフェース）インターフェースにおける対応する手順定義は、存在しない。ＭＢＭＳゲートウェイが、ＢＭＳＣ（ブロードキャスト／マルチキャスト・サービスセンタ）からＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを受信すると、ＭＢＭＳゲートウェイ自らの中に含まれる更新された制御ノード・リストとＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの中に含まれる更新された制御ノード・リストの比較の異なる結果に基づいて、ＭＭＥに異なるメッセージを送信し、それらの異なるメッセージは、ＭＢＭＳセッション開始要求、ＭＢＭＳセッション停止要求、およびＭＢＭＳセッション更新要求であることが可能である。ＭＭＥは、これらのメッセージを対応するＭＣＥに送信する必要がある。したがって、Ｍ３インターフェースおよびＭ２インターフェースにおいて、ＭＢＭＳセッション更新手順の処理が定義される必要がある。この処理は、ＭＢＭＳセッション更新手順のための新たなＭ３ＡＰ（Ｍ３アプリケーションプロトコル）およびＭ２ＡＰ（Ｍ２アプリケーションプロトコル）のシグナリングフロー定義と、ＭＣＥおよびｅＮＢにおけるＭ３ＡＰおよびＭ２ＡＰのＭＢＭＳセッション更新シグナリングのための妥当な処理機構とを備える。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
【非特許文献１】ＴＳ２３．２４６
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
したがって、前述の問題を解決するために、本発明は、ＭＢＭＳセッション更新を処理するための方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明の一態様によれば、移動性管理エンティティＭＭＥにより、マルチセル／マルチキャスト調整エンティティＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信するステップと、ＭＣＥにより、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらにｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信し、さらにＭＭＥに第１のフィードバック・メッセージを送信するステップと、ｅＮＢにより、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらにＭＣＥに第２のフィードバック・メッセージを送信するステップとを備えるマルチメディア・ブロードキャスト／マルチキャスト・サービスＭＢＭＳセッション更新を処理するための方法が提供される。
【０００６】
好ましくは、ＭＣＥにより、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理するステップは、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを復号し、さらに復号によって獲得されたセッション属性更新をＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に格納するステップを備える。
【０００７】
好ましくは、ｅＮＢにより、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理するステップは、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを復号し、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に既に格納されているサービスエリアを新たなサービスエリアと比較し、さらに対応する更新を実行するステップを備える。
【０００８】
好ましくは、ＭＣＥが、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理した後、ＭＣＥは、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを即時に送信する。
【０００９】
好ましくは、ＭＣＥが、ｅＮＢから第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを受信した後、ＭＣＥは、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを送信する。
【００１０】
好ましくは、ＭＣＥが、受信された第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理することに失敗した場合、ＭＣＥは、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信する。さらに好ましくは、ＭＣＥが、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信した場合、ＭＭＥは、ＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送する。
【００１１】
好ましくは、ｅＮＢが、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理した後、ｅＮＢは、ＭＣＥに第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを送信する。
【００１２】
好ましくは、ｅＮＢが、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理することに失敗した場合、ｅＮＢは、ＭＣＥに第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信する。さらに好ましくは、ｅＮＢが、ＭＣＥに第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信した場合、ＭＣＥは、ｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送する。
【００１３】
本発明は、ＲＡＮおよびＥＰＣがＭＢＭＳセッション更新手順を矛盾なく処理することを可能にする。このため、本発明は、ＥＰＣから無線アクセス・ネットワークにおけるＥＵＴＲＡＮへのシグナリング処理（すなわち、ＭＢＭＳセッション更新要求メッセージ）によってもたらされる誤解を回避することが可能である。
【００１４】
本発明の以上、およびその他の特徴は、図面を参照する後段の詳細な説明を介して、より明白となろう。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】本発明の一実施形態によるＭ３インターフェース上、およびＭ２インターフェース上でＭＢＭＳセッション更新を処理するための方法を示す流れ図である。
【図２】本発明の一実施形態によるＭＭＥとＭＣＥの間のＭＢＭＳセッション更新手順を示す概略図である。
【図３】本発明の一実施形態によるｅＮＢとＭＣＥの間のＭＢＭＳセッション更新手順を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【００１６】
以下に、図面を参照する本発明の特定の実施形態の説明を介して、本発明の原理および実施が、より明白となろう。本発明は、以下の特定の実施形態に限定されないことに留意されたい。簡明のため、本発明と直接に関係する知られている構成要素は、図面に示されないことにさらに留意されたい。
【００１７】
ＴＳ２３．２４６において、ＢＭＳＣによる進行中のＭＢＭＳブロードキャストサービスセッションに関するサービスエリアを更新するためのＭＢＭＳセッション更新手順が定義される。ＴＳ２３．２４６のセクション８．８．４で、詳細なＭＢＭＳセッション更新シグナリング手順が説明される。この手順は、ＢＭＳＣによって、サービスエリアに加わるのに、またはサービスエリアを離れるのにサービスエリア属性を変更し、さらに関係するｅＮＢに通知するために開始される。進行中のセッション中にサービスエリアを変更することなどの可能性の存在を考慮して、ＳＡ２がそのような手順を定義することは妥当である。しかし、これは、無線アクセス・ネットワーク内のインターフェースシグナリング定義、および関係するネットワーク要素の処理手順を含まない。
【００１８】
ＳＡ（サービスエリア）の変更のためにＭＢＭＳ制御プレーン・ノードが変更される以下の３つの事例が存在する。すなわち、
事例１ ＳＡの変更のためにいくつかの新たなＭＭＥがＭＢＭＳ制御プレーン・ノード・リストに追加される、
事例２ ＳＡの変更のためにいくつかのＭＭＥをＭＢＭＳ制御プレーン・ノード・リストから除くことが要求される、
事例３ ＭＢＭＳ制御プレーン・ノード・リストの中のＭＭＥは、変わらないが、これらのＭＭＥの下にあるセルが、ＳＡの変更のために変わる可能性がある。
【００１９】
ＳＡの変更によってもたらされる以上３つの事例に鑑みて、ＭＢＭＳゲートウェイが、ＢＭＳＣからセッション更新要求シグナリングを受信すると、ＭＢＭＳゲートウェイは、新たなＭＢＭＳ制御プレーン・ノード・リストを、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に既に格納されているＭＢＭＳ制御プレーン・リストと比較して、いずれの事例が生じたかを決定する。ＴＳ２３．２４６における説明に従って、ＭＢＭＳゲートウェイは、ＳＡの変更によってもたらされる異なる事例に基づいて、対応するＭＭＥに異なるシグナリングを送信し、つまり、事例１に関して、ＭＢＭＳゲートウェイは、新たなリストの中に追加されたＭＭＥにＭＢＭＳセッション開始要求メッセージを送信し、
事例２に関して、ＭＢＭＳゲートウェイは、新たなリストから除かれたＭＭＥにＭＢＭＳセッション停止要求メッセージを送信し、
事例３に関して、ＭＢＭＳゲートウェイは、新たなリストの中の残りのＭＭＥにＭＢＭＳセッション更新要求（ＴＭＧＩ（一時モバイルグループＩＤ）、フロー識別子、ＱｏＳ、ＭＢＭＳサービスエリア、セッション識別子、推定されるセッション時間、トランスポート・ネットワークＩＰマルチキャスト・アドレス、マルチキャスト・ソースのＩＰアドレス、およびＣ−ＴＥＩＤ（共通トンネル終端識別子））を送信する。
【００２０】
ＭＭＥが、セッション開始要求メッセージおよびセッション停止要求メッセージを受信し、さらにＭＢＭＳベアラ・コンテキストおよびセッション属性を作成する、または更新するなど、通常どおり動作する。次に、ＭＭＥは、Ｍ３ＡＰセッション開始要求シグナリングおよびＭ３ＡＰセッション停止要求シグナリングを送信することによって、関係するＭＣＥに通知する。この手順において、関係するネットワーク・ノード上のすべての処理は、ＭＢＭＳセッション開始要求およびＭＢＭＳセッション停止要求に関する既存の処理機構と一貫性がある。
【００２１】
以下に、ＲＡＮ（無線アクセス・ネットワーク）内のＭＢＭＳセッション更新要求の処理を、図１〜図３を参照して詳細に説明する。
【００２２】
図１は、本発明の一実施形態によるＭ３インターフェース上、およびＭ２インターフェース上でＭＢＭＳセッション更新手順を実行するための方法の流れ図を示す。方法１０が、ステップＳ１００で開始する。Ｍ３インターフェースにおいて、第１に、以下の表で指定されるとおり、ＭＢＭＳセッションのためのクラス１基本手順ＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを定義することが要求される。すなわち、
【表１】
【００２３】
ステップＳ１０２で、ＭＭＥが、Ｍ３インターフェース上でＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信する。このメッセージは、進行中のサービス・セッションの変更された特性（例えば、サービスエリア）についてＭＣＥに通知するために使用され、さらにＭＣＥのパラメータを更新するようＭＣＥに要求する。第１のＭＢＭＳセッション更新要求は、具体的には、以下のとおり定義される。すなわち、
【表２】
【００２４】
ステップ１０４で、ＭＣＥが、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、ＭＭＥに第１のフィードバック・メッセージを送信し、さらにＭ２インターフェース上でｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信する。具体的には、ＭＣＥは、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの中の情報を利用することによって、セッションにおけるＭＣＥ自らのパラメータ、例えば、ＱｏＳパラメータ、サービスエリア・パラメータなどを更新し、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に新たなセッション属性更新を格納し、さらに元のサービスエリアを新たなサービスエリアと比較する。その後、ＭＣＥは、Ｍ３インターフェース上でＭＭＥに第１のフィードバック・メッセージを送信し、さらにＭ２インターフェース上で、ＭＣＥに接続された各ｅＮＢに、それらの新たなセッション属性を含む第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信する。
【００２５】
ＭＣＥの処理結果に依存して、第１のフィードバック・メッセージは、第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージであること、または第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージであることが可能である。第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージは、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの成功した結果を報告するために使用されるのに対して、第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージは、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの不成功な結果を報告するために使用される。両方のメッセージに関する定義が、以下に与えられる。すなわち、
【表３】
【表４】
【００２６】
同様に、Ｍ２インターフェースにおけるＭＢＭＳセッション更新のためのクラス１基本手順ＭＢＭＳセッション更新要求メッセージも、以下の表で指定されるとおり定義される。すなわち、
【表５】
【００２７】
第２のＭＢＭＳセッション更新要求は、具体的には、以下のとおり定義される。すなわち、
【表６】
【００２８】
ステップＳ１０６で、ｅＮＢが、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらにＭＣＥに第２のフィードバック・メッセージを送信する。具体的には、ｅＮＢは、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に格納されたサービスエリアを新たなサービスエリアと比較し、さらに対応する更新を実行する。さらに、ｅＮＢは、Ｍ２インターフェース上でＭＣＥに第２のフィードバック・メッセージを送信する。
【００２９】
同様に、ｅＮＢの処理結果に依存して、第２のフィードバック・メッセージは、第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージであること、または第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージであることが可能である。第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージは、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの成功した結果を報告するために使用されるのに対して、第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージは、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの不成功な結果を報告するために使用される。両方のメッセージに関する定義が、以下に与えられる。すなわち、
【表７】
【表８】
【００３０】
最後に、方法１０は、ステップＳ１０８で終了する。
【００３１】
ｅＮＢから応答を受信した後、ＭＣＥは、要求されたＭＢＭＳセッション更新の結果をＭＭＥに報告する。異なるシナリオにおいて、ＭＣＥからＭＭＥに送信される第１のフィードバック・メッセージは、複数の事例を含み得る。ＭＣＥは、Ｍ３ＡＰのＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく受信して、復号した後、関係するすべてのｅＮＢが、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの処理を完了して、その後、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳ更新要求応答メッセージを送信するまで待つことなしに、ＭＭＥに即時に応答して、ＭＢＭＳセッション要求の受信を確認することが可能である。さらに、ＭＣＥは、関係するすべてのｅＮＢが第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理したことを示す第２のフィードバック・メッセージのすべてを受信した後、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳ更新要求応答メッセージを送信することも可能である。しかし、ＭＣＥが、無線アクセス・ネットワークが、要求されたセッション更新に適合していないと判定した場合、ＭＭＥは、第１のＭＢＭＳ更新要求失敗メッセージを介して通知されなければならない。代替として、いくつかの理由（例えば、誤った復号、ハードウェア障害など）により、ＭＣＥは、受信されたセッション更新要求を正しく処理することができず、この時点で、ＭＣＥは、第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを介してＭＭＥにフィードバックする。代替として、ＭＭＥは、処理に失敗したＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送することを考慮することも可能である。
【００３２】
サービスエリアの変更による異なる事例に依存して、ｅＮＢは、ＭＢＭＳサービス・セッションのマルチキャスト・アドレス・グループに新たに参加し、さらに対応するセルにおけるＭＢＭＳに関する構成情報を送信して、ＭＢＭＳサービス・セッションを受信する準備をする必要がある可能性があり、ｅＮＢもまた、ＭＢＭＳサービスの元のセッション・マルチキャスト・アドレス・グループから抜け、さらにＭＢＭＳサービス・セッションを受信することを止める必要がある可能性があり、ｅＮＢが、対応するＭＢＭＳ構成制御情報の送信を含め、ｅＮＢの制御下のセルにおけるＭＢＭＳサービスの伝送条件を調整することだけしか要求しないことも可能である。これらの事例において、ｅＮＢは、第２のＭＢＭＳ更新要求応答メッセージを、ＭＣＥにフィードバックする第２のフィードバック・メッセージとする。当然、ｅＮＢは、いくつかの理由（例えば、誤った復号、何らかのハードウェア・エラーなど）により、受信された第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理しない可能性がある。この時点で、関係するｅＮＢは、第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを、ＭＣＥに応答する第２のフィードバック・メッセージとして、対応するｅＮＢにおいてセッション更新要求をうまく処理することができなかったことをＭＣＥに通知するようにする。代替として、ＭＣＥは、処理に失敗したｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送することも可能である。
【００３３】
図２は、本発明の一実施形態によるＭＭＥとＭＣＥの間のＭＢＭＳセッション更新手順の概略図を示し、ＭＭＥは、Ｍ３インターフェースを介してＭＣＥと通信する。図２（ａ）は、ＭＣＥが第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理することに成功する事例を表し、図２（ｂ）は、ＭＣＥが第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理することに失敗する事例を表す。
【００３４】
図３は、本発明の一実施形態によるｅＮＢとＭＣＥの間のＭＢＭＳセッション更新手順の概略図を示し、ｅＮＢは、Ｍ２インターフェースを介してＭＣＥと通信する。図３（ａ）は、ｅＮＢが第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理することに成功する事例を表し、図３（ｂ）は、ｅＮＢが第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理することに失敗する事例を表す。
【００３５】
簡明のため、図２は、１つのＭＭＥ、および１つのＭＣＥを、図３は、１つのＭＣＥ、および１つのｅＮＢをそれぞれ例示するに過ぎないことに留意されたい。しかし、本発明は、このことに限定されない。１つのＭＭＥが、関連する複数のＭＣＥを有してもよく、さらに各ＭＣＥが、関連する複数のｅＮＢを有してもよい。前述のＭＢＭＳセッション更新手順は、互いに関連する複数のＭＭＥ、ＭＣＥ、およびｅＮＢを有する無線通信システムに適用され得ることが当業者には認識されよう。
【００３６】
本発明は、本発明の好ましい実施形態を参照して例示されてきたものの、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、本発明には、様々な変形、置換、および変更が行われ得ることが当業者には認識されよう。このため、本発明は、以上の実施形態によって限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって限定されるべきである。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ワイヤレス通信に関し、具体的には、ＭＢＭＳ（マルチメディア・ブロードキャスト／マルチキャスト・サービス・セッション）を更新するための方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在、ＳＡ２（Ｓｅｒｖｉｃｅ ａｎｄ Ｓｙｓｔｅｍ Ａｓｐｅｃｔｓ ２）作業部会の結論によれば、進行中のＭＢＭＳセッションは、一部のサービス特性、例えば、サービスエリアを変更することが可能である。ＥＰＣ（発展型パケット・コア）ネットワークが、ＭＢＭＳセッション更新手順を定義する。しかし、ＲＡＮ（無線アクセス・ネットワーク）において、特にＭ３（移動性管理エンティティＭＭＥとマルチセル／マルチキャスト調整エンティティＭＣＥの間のインターフェース）インターフェース、およびＭ２（ＭＣＥとｅＮＢの間のインターフェース）インターフェースにおける対応する手順定義は、存在しない。ＭＢＭＳゲートウェイが、ＢＭＳＣ（ブロードキャスト／マルチキャスト・サービスセンタ）からＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを受信すると、ＭＢＭＳゲートウェイ自らの中に含まれる更新された制御ノード・リストとＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの中に含まれる更新された制御ノード・リストの比較の異なる結果に基づいて、ＭＭＥに異なるメッセージを送信し、それらの異なるメッセージは、ＭＢＭＳセッション開始要求、ＭＢＭＳセッション停止要求、およびＭＢＭＳセッション更新要求であることが可能である。ＭＭＥは、これらのメッセージを対応するＭＣＥに送信する必要がある。したがって、Ｍ３インターフェースおよびＭ２インターフェースにおいて、ＭＢＭＳセッション更新手順の処理が定義される必要がある。この処理は、ＭＢＭＳセッション更新手順のための新たなＭ３ＡＰ（Ｍ３アプリケーションプロトコル）およびＭ２ＡＰ（Ｍ２アプリケーションプロトコル）のシグナリングフロー定義と、ＭＣＥおよびｅＮＢにおけるＭ３ＡＰおよびＭ２ＡＰのＭＢＭＳセッション更新シグナリングのための妥当な処理機構とを備える。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
【非特許文献１】ＴＳ２３．２４６
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
したがって、前述の問題を解決するために、本発明は、ＭＢＭＳセッション更新を処理するための方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明の一態様によれば、移動性管理エンティティＭＭＥにより、マルチセル／マルチキャスト調整エンティティＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信するステップと、ＭＣＥにより、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらにｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信し、さらにＭＭＥに第１のフィードバック・メッセージを送信するステップと、ｅＮＢにより、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらにＭＣＥに第２のフィードバック・メッセージを送信するステップとを備えるマルチメディア・ブロードキャスト／マルチキャスト・サービスＭＢＭＳセッション更新を処理するための方法が提供される。
【０００６】
好ましくは、ＭＣＥにより、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理するステップは、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを復号し、さらに復号によって獲得されたセッション属性更新をＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に格納するステップを備える。
【０００７】
好ましくは、ｅＮＢにより、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理するステップは、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを復号し、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に既に格納されているサービスエリアを新たなサービスエリアと比較し、さらに対応する更新を実行するステップを備える。
【０００８】
好ましくは、ＭＣＥが、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理した後、ＭＣＥは、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを即時に送信する。
【０００９】
好ましくは、ＭＣＥが、ｅＮＢから第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを受信した後、ＭＣＥは、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを送信する。
【００１０】
好ましくは、ＭＣＥが、受信された第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理することに失敗した場合、ＭＣＥは、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信する。さらに好ましくは、ＭＣＥが、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信した場合、ＭＭＥは、ＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送する。
【００１１】
好ましくは、ｅＮＢが、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理した後、ｅＮＢは、ＭＣＥに第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを送信する。
【００１２】
好ましくは、ｅＮＢが、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理することに失敗した場合、ｅＮＢは、ＭＣＥに第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信する。さらに好ましくは、ｅＮＢが、ＭＣＥに第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信した場合、ＭＣＥは、ｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送する。
【００１３】
本発明は、ＲＡＮおよびＥＰＣがＭＢＭＳセッション更新手順を矛盾なく処理することを可能にする。このため、本発明は、ＥＰＣから無線アクセス・ネットワークにおけるＥＵＴＲＡＮへのシグナリング処理（すなわち、ＭＢＭＳセッション更新要求メッセージ）によってもたらされる誤解を回避することが可能である。
【００１４】
本発明の以上、およびその他の特徴は、図面を参照する後段の詳細な説明を介して、より明白となろう。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】本発明の一実施形態によるＭ３インターフェース上、およびＭ２インターフェース上でＭＢＭＳセッション更新を処理するための方法を示す流れ図である。
【図２】本発明の一実施形態によるＭＭＥとＭＣＥの間のＭＢＭＳセッション更新手順を示す概略図である。
【図３】本発明の一実施形態によるｅＮＢとＭＣＥの間のＭＢＭＳセッション更新手順を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【００１６】
以下に、図面を参照する本発明の特定の実施形態の説明を介して、本発明の原理および実施が、より明白となろう。本発明は、以下の特定の実施形態に限定されないことに留意されたい。簡明のため、本発明と直接に関係する知られている構成要素は、図面に示されないことにさらに留意されたい。
【００１７】
ＴＳ２３．２４６において、ＢＭＳＣによる進行中のＭＢＭＳブロードキャストサービスセッションに関するサービスエリアを更新するためのＭＢＭＳセッション更新手順が定義される。ＴＳ２３．２４６のセクション８．８．４で、詳細なＭＢＭＳセッション更新シグナリング手順が説明される。この手順は、ＢＭＳＣによって、サービスエリアに加わるのに、またはサービスエリアを離れるのにサービスエリア属性を変更し、さらに関係するｅＮＢに通知するために開始される。進行中のセッション中にサービスエリアを変更することなどの可能性の存在を考慮して、ＳＡ２がそのような手順を定義することは妥当である。しかし、これは、無線アクセス・ネットワーク内のインターフェースシグナリング定義、および関係するネットワーク要素の処理手順を含まない。
【００１８】
ＳＡ（サービスエリア）の変更のためにＭＢＭＳ制御プレーン・ノードが変更される以下の３つの事例が存在する。すなわち、
事例１ ＳＡの変更のためにいくつかの新たなＭＭＥがＭＢＭＳ制御プレーン・ノード・リストに追加される、
事例２ ＳＡの変更のためにいくつかのＭＭＥをＭＢＭＳ制御プレーン・ノード・リストから除くことが要求される、
事例３ ＭＢＭＳ制御プレーン・ノード・リストの中のＭＭＥは、変わらないが、これらのＭＭＥの下にあるセルが、ＳＡの変更のために変わる可能性がある。
【００１９】
ＳＡの変更によってもたらされる以上３つの事例に鑑みて、ＭＢＭＳゲートウェイが、ＢＭＳＣからセッション更新要求シグナリングを受信すると、ＭＢＭＳゲートウェイは、新たなＭＢＭＳ制御プレーン・ノード・リストを、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に既に格納されているＭＢＭＳ制御プレーン・リストと比較して、いずれの事例が生じたかを決定する。ＴＳ２３．２４６における説明に従って、ＭＢＭＳゲートウェイは、ＳＡの変更によってもたらされる異なる事例に基づいて、対応するＭＭＥに異なるシグナリングを送信し、つまり、事例１に関して、ＭＢＭＳゲートウェイは、新たなリストの中に追加されたＭＭＥにＭＢＭＳセッション開始要求メッセージを送信し、
事例２に関して、ＭＢＭＳゲートウェイは、新たなリストから除かれたＭＭＥにＭＢＭＳセッション停止要求メッセージを送信し、
事例３に関して、ＭＢＭＳゲートウェイは、新たなリストの中の残りのＭＭＥにＭＢＭＳセッション更新要求（ＴＭＧＩ（一時モバイルグループＩＤ）、フロー識別子、ＱｏＳ、ＭＢＭＳサービスエリア、セッション識別子、推定されるセッション時間、トランスポート・ネットワークＩＰマルチキャスト・アドレス、マルチキャスト・ソースのＩＰアドレス、およびＣ−ＴＥＩＤ（共通トンネル終端識別子））を送信する。
【００２０】
ＭＭＥが、セッション開始要求メッセージおよびセッション停止要求メッセージを受信し、さらにＭＢＭＳベアラ・コンテキストおよびセッション属性を作成する、または更新するなど、通常どおり動作する。次に、ＭＭＥは、Ｍ３ＡＰセッション開始要求シグナリングおよびＭ３ＡＰセッション停止要求シグナリングを送信することによって、関係するＭＣＥに通知する。この手順において、関係するネットワーク・ノード上のすべての処理は、ＭＢＭＳセッション開始要求およびＭＢＭＳセッション停止要求に関する既存の処理機構と一貫性がある。
【００２１】
以下に、ＲＡＮ（無線アクセス・ネットワーク）内のＭＢＭＳセッション更新要求の処理を、図１〜図３を参照して詳細に説明する。
【００２２】
図１は、本発明の一実施形態によるＭ３インターフェース上、およびＭ２インターフェース上でＭＢＭＳセッション更新手順を実行するための方法の流れ図を示す。方法１０が、ステップＳ１００で開始する。Ｍ３インターフェースにおいて、第１に、以下の表で指定されるとおり、ＭＢＭＳセッションのためのクラス１基本手順ＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを定義することが要求される。すなわち、
【表１】
【００２３】
ステップＳ１０２で、ＭＭＥが、Ｍ３インターフェース上でＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信する。このメッセージは、進行中のサービス・セッションの変更された特性（例えば、サービスエリア）についてＭＣＥに通知するために使用され、さらにＭＣＥのパラメータを更新するようＭＣＥに要求する。第１のＭＢＭＳセッション更新要求は、具体的には、以下のとおり定義される。すなわち、
【表２】
【００２４】
ステップ１０４で、ＭＣＥが、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、ＭＭＥに第１のフィードバック・メッセージを送信し、さらにＭ２インターフェース上でｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信する。具体的には、ＭＣＥは、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの中の情報を利用することによって、セッションにおけるＭＣＥ自らのパラメータ、例えば、ＱｏＳパラメータ、サービスエリア・パラメータなどを更新し、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に新たなセッション属性更新を格納し、さらに元のサービスエリアを新たなサービスエリアと比較する。その後、ＭＣＥは、Ｍ３インターフェース上でＭＭＥに第１のフィードバック・メッセージを送信し、さらにＭ２インターフェース上で、ＭＣＥに接続された各ｅＮＢに、それらの新たなセッション属性を含む第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信する。
【００２５】
ＭＣＥの処理結果に依存して、第１のフィードバック・メッセージは、第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージであること、または第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージであることが可能である。第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージは、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの成功した結果を報告するために使用されるのに対して、第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージは、第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの不成功な結果を報告するために使用される。両方のメッセージに関する定義が、以下に与えられる。すなわち、
【表３】
【表４】
【００２６】
同様に、Ｍ２インターフェースにおけるＭＢＭＳセッション更新のためのクラス１基本手順ＭＢＭＳセッション更新要求メッセージも、以下の表で指定されるとおり定義される。すなわち、
【表５】
【００２７】
第２のＭＢＭＳセッション更新要求は、具体的には、以下のとおり定義される。すなわち、
【表６】
【００２８】
ステップＳ１０６で、ｅＮＢが、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらにＭＣＥに第２のフィードバック・メッセージを送信する。具体的には、ｅＮＢは、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に格納されたサービスエリアを新たなサービスエリアと比較し、さらに対応する更新を実行する。さらに、ｅＮＢは、Ｍ２インターフェース上でＭＣＥに第２のフィードバック・メッセージを送信する。
【００２９】
同様に、ｅＮＢの処理結果に依存して、第２のフィードバック・メッセージは、第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージであること、または第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージであることが可能である。第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージは、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの成功した結果を報告するために使用されるのに対して、第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージは、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの不成功な結果を報告するために使用される。両方のメッセージに関する定義が、以下に与えられる。すなわち、
【表７】
【表８】
【００３０】
最後に、方法１０は、ステップＳ１０８で終了する。
【００３１】
ｅＮＢから応答を受信した後、ＭＣＥは、要求されたＭＢＭＳセッション更新の結果をＭＭＥに報告する。異なるシナリオにおいて、ＭＣＥからＭＭＥに送信される第１のフィードバック・メッセージは、複数の事例を含み得る。ＭＣＥは、Ｍ３ＡＰのＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく受信して、復号した後、関係するすべてのｅＮＢが、第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージの処理を完了して、その後、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳ更新要求応答メッセージを送信するまで待つことなしに、ＭＭＥに即時に応答して、ＭＢＭＳセッション要求の受信を確認することが可能である。さらに、ＭＣＥは、関係するすべてのｅＮＢが第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理したことを示す第２のフィードバック・メッセージのすべてを受信した後、ＭＭＥに第１のＭＢＭＳ更新要求応答メッセージを送信することも可能である。しかし、ＭＣＥが、無線アクセス・ネットワークが、要求されたセッション更新に適合していないと判定した場合、ＭＭＥは、第１のＭＢＭＳ更新要求失敗メッセージを介して通知されなければならない。代替として、いくつかの理由（例えば、誤った復号、ハードウェア障害など）により、ＭＣＥは、受信されたセッション更新要求を正しく処理することができず、この時点で、ＭＣＥは、第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを介してＭＭＥにフィードバックする。代替として、ＭＭＥは、処理に失敗したＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送することを考慮することも可能である。
【００３２】
サービスエリアの変更による異なる事例に依存して、ｅＮＢは、ＭＢＭＳサービス・セッションのマルチキャスト・アドレス・グループに新たに参加し、さらに対応するセルにおけるＭＢＭＳに関する構成情報を送信して、ＭＢＭＳサービス・セッションを受信する準備をする必要がある可能性があり、ｅＮＢもまた、ＭＢＭＳサービスの元のセッション・マルチキャスト・アドレス・グループから抜け、さらにＭＢＭＳサービス・セッションを受信することを止める必要がある可能性があり、ｅＮＢが、対応するＭＢＭＳ構成制御情報の送信を含め、ｅＮＢの制御下のセルにおけるＭＢＭＳサービスの伝送条件を調整することだけしか要求しないことも可能である。これらの事例において、ｅＮＢは、第２のＭＢＭＳ更新要求応答メッセージを、ＭＣＥにフィードバックする第２のフィードバック・メッセージとする。当然、ｅＮＢは、いくつかの理由（例えば、誤った復号、何らかのハードウェア・エラーなど）により、受信された第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理しない可能性がある。この時点で、関係するｅＮＢは、第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを、ＭＣＥに応答する第２のフィードバック・メッセージとして、対応するｅＮＢにおいてセッション更新要求をうまく処理することができなかったことをＭＣＥに通知するようにする。代替として、ＭＣＥは、処理に失敗したｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送することも可能である。
【００３３】
図２は、本発明の一実施形態によるＭＭＥとＭＣＥの間のＭＢＭＳセッション更新手順の概略図を示し、ＭＭＥは、Ｍ３インターフェースを介してＭＣＥと通信する。図２（ａ）は、ＭＣＥが第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理することに成功する事例を表し、図２（ｂ）は、ＭＣＥが第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理することに失敗する事例を表す。
【００３４】
図３は、本発明の一実施形態によるｅＮＢとＭＣＥの間のＭＢＭＳセッション更新手順の概略図を示し、ｅＮＢは、Ｍ２インターフェースを介してＭＣＥと通信する。図３（ａ）は、ｅＮＢが第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理することに成功する事例を表し、図３（ｂ）は、ｅＮＢが第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理することに失敗する事例を表す。
【００３５】
簡明のため、図２は、１つのＭＭＥ、および１つのＭＣＥを、図３は、１つのＭＣＥ、および１つのｅＮＢをそれぞれ例示するに過ぎないことに留意されたい。しかし、本発明は、このことに限定されない。１つのＭＭＥが、関連する複数のＭＣＥを有してもよく、さらに各ＭＣＥが、関連する複数のｅＮＢを有してもよい。前述のＭＢＭＳセッション更新手順は、互いに関連する複数のＭＭＥ、ＭＣＥ、およびｅＮＢを有する無線通信システムに適用され得ることが当業者には認識されよう。
【００３６】
本発明は、本発明の好ましい実施形態を参照して例示されてきたものの、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、本発明には、様々な変形、置換、および変更が行われ得ることが当業者には認識されよう。このため、本発明は、以上の実施形態によって限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって限定されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
マルチメディア・ブロードキャスト／マルチキャスト・サービスＭＢＭＳセッション更新を処理するための方法であって、
移動性管理エンティティＭＭＥにより、マルチセル／マルチキャスト調整エンティティＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信するステップと、
前記ＭＣＥにより、前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらに基地局ｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信し、さらに前記ＭＭＥに第１のフィードバック・メッセージを送信するステップと、
前記ｅＮＢにより、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらに前記ＭＣＥに第２のフィードバック・メッセージを送信するステップとを備える方法。
【請求項２】
前記ＭＣＥにより、前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理するステップは、前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを復号し、さらに前記復号によって獲得されたセッション属性更新をＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に格納するステップを備える請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記ｅＮＢにより、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理するステップは、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを復号し、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に既に格納されているサービスエリアを新たなサービスエリアと比較し、さらに対応する更新を実行するステップを備える請求項１に記載の方法。
【請求項４】
前記ＭＣＥが、前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理した後、前記ＭＣＥは、前記ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを即時に送信する請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記ＭＣＥが、前記ｅＮＢから第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを受信した後、前記ＭＣＥは、前記ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを送信する請求項１に記載の方法。
【請求項６】
前記ＭＣＥが、前記受信された第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理することに失敗した後、前記ＭＣＥは、前記ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信する請求項１に記載の方法。
【請求項７】
前記ＭＭＥが、前記第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを受信した後、前記ＭＭＥにより、前記ＭＣＥに前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送するステップをさらに備える請求項６に記載の方法。
【請求項８】
前記ｅＮＢが、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理した後、前記ｅＮＢは、第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを送信する請求項１に記載の方法。
【請求項９】
前記ｅＮＢが、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理することに失敗した場合、前記ｅＮＢは、前記ＭＣＥに第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信する請求項１に記載の方法。
【請求項１０】
前記ＭＣＥが、前記第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを受信した後、前記ＭＣＥにより、前記ｅＮＢに前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送するステップをさらに備える請求項９に記載の方法。
【請求項１】
マルチメディア・ブロードキャスト／マルチキャスト・サービスＭＢＭＳセッション更新を処理するための方法であって、
移動性管理エンティティＭＭＥにより、マルチセル／マルチキャスト調整エンティティＭＣＥに第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信するステップと、
前記ＭＣＥにより、前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらに基地局ｅＮＢに第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを送信し、さらに前記ＭＭＥに第１のフィードバック・メッセージを送信するステップと、
前記ｅＮＢにより、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理し、さらに前記ＭＣＥに第２のフィードバック・メッセージを送信するステップとを備える方法。
【請求項２】
前記ＭＣＥにより、前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理するステップは、前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを復号し、さらに前記復号によって獲得されたセッション属性更新をＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に格納するステップを備える請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記ｅＮＢにより、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを処理するステップは、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを復号し、ＭＢＭＳベアラ・コンテキストの中に既に格納されているサービスエリアを新たなサービスエリアと比較し、さらに対応する更新を実行するステップを備える請求項１に記載の方法。
【請求項４】
前記ＭＣＥが、前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理した後、前記ＭＣＥは、前記ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを即時に送信する請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記ＭＣＥが、前記ｅＮＢから第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを受信した後、前記ＭＣＥは、前記ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを送信する請求項１に記載の方法。
【請求項６】
前記ＭＣＥが、前記受信された第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理することに失敗した後、前記ＭＣＥは、前記ＭＭＥに第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信する請求項１に記載の方法。
【請求項７】
前記ＭＭＥが、前記第１のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを受信した後、前記ＭＭＥにより、前記ＭＣＥに前記第１のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送するステップをさらに備える請求項６に記載の方法。
【請求項８】
前記ｅＮＢが、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理した後、前記ｅＮＢは、第２のＭＢＭＳセッション更新応答メッセージを送信する請求項１に記載の方法。
【請求項９】
前記ｅＮＢが、前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを正しく処理することに失敗した場合、前記ｅＮＢは、前記ＭＣＥに第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを送信する請求項１に記載の方法。
【請求項１０】
前記ＭＣＥが、前記第２のＭＢＭＳセッション更新失敗メッセージを受信した後、前記ＭＣＥにより、前記ｅＮＢに前記第２のＭＢＭＳセッション更新要求メッセージを再送するステップをさらに備える請求項９に記載の方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公表番号】特表２０１３−５２００３９（Ｐ２０１３−５２００３９Ａ）
【公表日】平成２５年５月３０日（２０１３．５．３０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−５５２２２２（Ｐ２０１２−５５２２２２）
【出願日】平成２２年２月１２日（２０１０．２．１２）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＣＮ２０１０／０００２０３
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／０９７７６３
【国際公開日】平成２３年８月１８日（２０１１．８．１８）
【出願人】（３９１０３０３３２）アルカテル−ルーセント (1,149)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２５年５月３０日（２０１３．５．３０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年２月１２日（２０１０．２．１２）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＣＮ２０１０／０００２０３
【国際公開番号】ＷＯ２０１１／０９７７６３
【国際公開日】平成２３年８月１８日（２０１１．８．１８）
【出願人】（３９１０３０３３２）アルカテル−ルーセント (1,149)
【Ｆターム（参考）】
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