マルチメディア合成データ生成装置
【課題】マルチメディアデータを所望のグループごとにまとめて描画あるいは管理する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】携帯電話端末1の内蔵メモリ17には、13枚の撮像画像データA1〜A13が格納されている。撮像画像データA1〜A13のタグ情報には、各データが撮像された日時の情報が記録されている。ユーザにより、撮像日時範囲が指定されると、指定された撮像日時範囲に合致する8枚の撮像画像データA4〜A11が選択され、これら8枚の撮像画像データから合成画像データ22が生成される。
【解決手段】携帯電話端末1の内蔵メモリ17には、13枚の撮像画像データA1〜A13が格納されている。撮像画像データA1〜A13のタグ情報には、各データが撮像された日時の情報が記録されている。ユーザにより、撮像日時範囲が指定されると、指定された撮像日時範囲に合致する8枚の撮像画像データA4〜A11が選択され、これら8枚の撮像画像データから合成画像データ22が生成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアデータの加工技術および管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、個人の日常の記録を公開するブログや、ブログの要素に加え、複数人でコミュニケーションを行うことを目的としたSNS(Social Network Service)が普及し、利用ユーザ数が増加傾向にある。折しも、携帯電話の通信の高速化や定額制に伴い、これらのサービスを携帯電話端末で利用するユーザも増えている。
【0003】
最近では、他社サービスとの差別化を図るため、文字情報や静止画像ファイルのアップロード以外に、動画像ファイルなどのマルチメディアデータをアップロードできるサービスや、アップロードされたマルチメディアデータにコメントや装飾をオーバレイすることができるサービスも普及している。
【0004】
このような事情から、一般のユーザが、マルチメディアデータを加工するといった場面が増えてきている。
【0005】
マルチメディアデータの加工技術の1つとして、複数の静止画データを切り替え表示するいわゆるスライドショーと呼ばれる合成データを生成する技術がある。たとえば、あるフォルダに格納されている静止画像データをスライドショーとして表示する機能が、OS(Operating System)に組み込まれている。この機能を利用することで、ユーザは、特定のフォルダ内に格納されている静止画データを時間経過とともに順に閲覧することが可能である。
【0006】
下記特許文献1においては、シナリオデータに基づき、背景動画に静止画を嵌め込んで描画する技術が開示されている。シナリオデータには、背景動画に嵌め込む静止画の位置やサイズが規定されている。
【0007】
【特許文献1】特開2007−60329号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、一般ユーザにおいてもマルチメディアデータを加工する機会が増加しているが、マルチメディアデータの編集には、ある一定以上の知識と環境が必要である。したがって、一般ユーザにとって、もっと使い勝手のよい編集環境が求められる。さらには、携帯電話端末などの画面サイズの小さい端末においては、複雑な編集作業は非常に煩雑な作業となる。したがって、より編集環境が簡易化されることが望まれる。
【0009】
上記のOSに組み込まれているスライドショー機能は、フォルダ内の静止画像データを全て順に切り替え表示するものである。したがって、フォルダ内に全く関連性のない多数の静止画データが格納されている場合であっても、それらが全て1つのスライドショーとして表示されることになる。たとえば、運動会で撮像した複数の撮像データと、結婚式で撮像した複数の撮像データとが同じフォルダに格納されている場合、これらが全て1つのスライドショーとして表示されることになる。
【0010】
このような状態を回避するためには、ユーザは、静止画データをイベントごとなどグループ単位で異なるフォルダに格納するといった管理が必要である。デジタルカメラで撮像した撮像データが、大量に1つのフォルダの中に格納されている場合には、1つ1つ画像を閲覧した上で、それらを異なるフォルダに分類する作業は非常に大変である。
【0011】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、マルチメディアデータを所望のグループごとにまとめて描画あるいは管理する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、マルチメディア合成データを生成するための所定の条件を設定する手段と、記憶媒体に格納されている複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている前記所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを取得する手段と、取得された複数のマルチメディア素材選択データから前記マルチメディア合成データを生成する手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、マルチメディア合成データを生成するための所定の条件を設定する手段と、複数の端末が備える複数の記憶媒体に格納されている複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている前記所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを通信により取得する手段と、取得した複数のマルチメディア素材選択データから前記マルチメディア合成データを生成する手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記複数のマルチメディア素材データは、撮像画像データ、を含み、前記所定の条件として、前記複数のマルチメディア素材データが撮像された日時の範囲が設定されることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記複数のマルチメディア素材データは、撮像画像データ、を含み、前記所定の条件として、前記複数のマルチメディア素材データが撮像されたエリアが設定されることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データの撮像時間間隔に応じて、スライド切り替えタイミングが決定されることを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データの撮像モードに応じて、スライド切り替えの際に適用されるトランジション効果が決定されることを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データにおいて顔認識が行われており、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、顔位置を中心とした表示効果が適用されることを特徴とする。
【0019】
請求項8記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データにおいて笑顔認識が行われており、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、笑顔度に応じた表示効果が適用されることを特徴とする。
【0020】
請求項9記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、撮像エリアに対応した表示効果が適用されることを特徴とする。
【0021】
請求項10記載の発明は、請求項9に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、撮像エリアと関連のある関連データが所定のデータベースから取得され、前記マルチメディア合成データに前記関連データが合成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明のマルチメディア合成データ生成装置は、複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを取得し、マルチメディア合成データを生成する。ユーザは、条件を設定するだけで、マルチメディア合成データを生成することができる。フォルダ内のファイルを管理する煩雑な作業も軽減される。
【0023】
また、複数のマルチメディア素材データは、撮像画像データ、を含み、所定の条件として、複数のマルチメディア素材データが撮像された日時の範囲が設定される。ユーザは、イベント単位など、撮像時間単位で撮像画像データをグループ化して管理することができる。また、イベントの思い出を1つの合成画像データにまとめて楽しむことができる。
【0024】
また、所定の条件として、複数のマルチメディア素材データが撮像されたエリアが設定される。ユーザは、訪問場所単位で撮像画像データをグループ化して管理することができる。また、旅の思い出などを1つの合成画像データにまとめて楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
{第1の実施の形態}
<携帯電話端末の構成>
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る携帯電話端末1のブロック図である。携帯電話端末1は、カメラ付の端末である。
【0026】
図1に示すように、携帯電話端末1は、制御部10、カメラ11、マイク12、モニタ13、スピーカ14を備えている。制御部10は、CPU、メインメモリなどを備え、携帯電話端末1の全体制御を行う。制御部10は、合成処理部101を備える。カメラ11は、静止画あるいは動画を撮像する用途で用いられる。マイク12は、画像撮像時の音声を取得する用途で、あるいは、音声通話時の音声を取得する用途で用いられる。モニタ13は、撮像した画像の表示用として、あるいは電話番号の表示など各種の情報表示用として用いられる。スピーカ14は、音楽、効果音などの再生用として、画像再生時に画像とともに記録された音声を出力する用途として、あるいは、音声通話時における音声再生用途として用いられる。
【0027】
携帯電話端末1は、また、通信部15と操作部16を備えている。通信部15は、携帯電話回線網、インターネット網などを介した通信を行う。携帯電話端末1は、通信部15を利用することで、データ通信や音声通話を可能としている。操作部16は、複数のボタンやカーソルを備えている。
【0028】
携帯電話端末1は、また、内蔵メモリ17とメモリカード18を備えている。内蔵メモリ17には、カメラ11を用いて撮像した撮像画像データ21,21・・・が格納されている。撮像画像データ21,21・・・は静止画データである。また、内蔵メモリ17には、撮像画像データ21,21・・・を合成することによって生成された合成画像データ22が格納されている。合成画像データ22は、撮像画像データ21,21・・・を切り替え表示するスライドショー用のデータである。なお、この実施の形態では、撮像画像データが静止画データの場合を例に説明するが、撮像画像データは、動画データであってもよい。メモリカード18は、携帯電話端末1のカードスロットに挿入されている。制御部10は、メモリカード18に格納された各種のデータにアクセス可能である。なお、以下の説明において、撮像画像データ21を、A〜Fの符号を用いて表す場合がある。
【0029】
携帯電話端末1は、さらに、GPS受信部19を備えている。携帯電話端末1は、GPS機能を利用することで、現在位置を取得可能となっている。また、カメラ11で撮像した画像データのタグ情報に現在位置情報を格納することが可能である。これにより、撮像画像データ21のタグ情報を参照することで、画像が撮像されたエリアを特定することが可能である。
【0030】
<合成画像データの生成方法>
次に、合成処理部101により実行される合成画像データ22の生成方法について説明する。図2に示すように、内蔵メモリ17に、13枚の撮像画像データ21,21・・・が格納されているものとする。以下において、この13枚の撮像画像データ21,21・・・を、撮像画像データA1,A2・・・A13と呼ぶことにする。
【0031】
図2において、撮像画像データA1,A2・・・A13の下に、これら撮像画像データA1,A2・・・A13が撮像された日時情報を表示している。各撮像画像データの撮像日時は、各撮像画像データに含まれるタグ情報を参照することで得られる。たとえば、Exif(Exchangeble Image File Format)に基づくタグ情報などに撮像日時の情報が記録されている。あるいは、各撮像画像データの撮像日時情報を、ファイルのタイムスタンプ情報を参照して得るようにしてもよい。
【0032】
図2で示す例では、撮像画像データA1,A2,A3は、2007年9月15日および9月22日に撮像されたデータである。また、撮像画像データA12,A13は、2007年10月28日に撮像されたデータである。これに対して、撮像画像データA4〜A11は、全て2007年10月21日に撮像されたデータである。
【0033】
ユーザは、内臓メモリ17に格納されたこれら13枚の撮像画像データA1,A2・・・A13の中から、2007年10月21日の運動会で撮像した画像データだけを用いて合成画像データ22を生成する。
【0034】
図3は、モニタ13に表示された条件設定画面である。合成処理部101は、この条件設定画面をモニタ13に表示させることで、ユーザに合成画像データ22の生成条件を指定させる。この条件設定画面において、ユーザは、撮像日時の範囲として、2007年10月21日の10時00分から16時00分までを指定している。つまり、運動会の開始時刻から終了時刻までの時間を設定している。この状態で、ユーザが「OK」ボタンを選択することで、図2に示すように、撮像画像データA4〜A11を利用した合成画像データ22が生成されるのである。
【0035】
合成画像データ22は、撮像画像データA4〜A11を撮像日時の順序でスライド表示させるデータである。通常は、撮像日時の古いものから順に撮像画像データをスライド表示する。ただし、撮像日時の新しいものから順に表示するように設定をすることも可能である。
【0036】
このように、本実施の形態の携帯電話端末1は、内蔵メモリ17に格納されている撮像画像データ21,21・・・の中で、撮像日時が指定された条件に当てはまるのを抽出し、スライドショー用の合成画像データ22を生成する。これにより、イベント単位など、ユーザが指定した条件に合致した撮像画像データを1つの合成画像データ22としてまとめることが可能である。ユーザは、イベントの開始日時と終了日時を指定するだけでよいので、多数のファイルをフォルダ別に管理するなどの面倒な作業を行う必要はない。また、複雑なマルチメディアデータの編集知識を有するユーザでなくても、簡易な操作で合成画像データ22を生成可能である。
【0037】
たとえば、運動会で撮像した複数の撮像画像データを合成した合成画像データ22に、「2007年10月21日運動会」といったファイル名を付けて保存しておけば、後で、再生するときに一目でファイルの内容が分かり便利である。ユーザは、合成画像データ22だけを残して、合成素材となった撮像画像データ21を削除してもよい。この場合であれば、メモリ内に、イベントごとのファイル名が付された合成画像データ22だけが残ることになり、ファイル管理上、非常に便利である。
【0038】
合成処理部101は、また、撮像エリア情報に基づいて合成画像データ22を生成することが可能である。
【0039】
撮像エリア情報に基づく合成画像データ22の生成方法について説明する。図4に示すように、内蔵メモリ17に、13枚の撮像画像データ21,21・・・が格納されているものとする。以下において、この13枚の撮像画像データ21,21・・・を、撮像画像データB1,B2・・・B13と呼ぶことにする。
【0040】
図4において、撮像画像データB1,B2・・・B13の下に、これら撮像画像データB1,B2・・・B13が撮像されたエリアの情報を表示している。各撮像画像データの撮像エリア情報は、各撮像画像データに含まれるタグ情報を参照することで得られる。上述したように、携帯電話端末1は、GPS機能を備えており、撮像画像データ21のタグに撮像エリアの情報を記録することが可能となっている。
【0041】
タグ情報には、実際には、GPS機能を利用して取得した緯度・経度情報が記録されているが、図4では、説明を分かりやすくするために、記録されている緯度・経度情報から特定された地域名を表記している。図4で示す例では、撮像画像データB1,B2は、大阪市北区で撮像されたデータである。また、撮像画像データB10,B11は、大阪市中央区、B12、B13は神戸市灘区で撮像されたデータである。これに対して、撮像画像データB3〜B9は、全て京都市東山区で撮像されたデータである。
【0042】
ユーザは、内臓メモリ17に格納されたこれら13枚の撮像画像データB1,B2・・・B13の中から、京都観光に行ったときに撮像した画像データだけを用いて合成画像データ22を生成する。
【0043】
図5は、モニタ13に表示された条件設定画面である。合成処理部101は、この条件設定画面をモニタ13に表示させることで、ユーザに合成画像データ22の生成条件を指定させる。この条件設定画面において、ユーザは、撮像エリアとして、京都市東山区を指定している。この状態で、ユーザが「OK」ボタンを選択することで、図4に示すように、撮像画像データB3〜B9を利用した合成画像データ22が作成されるのである。なお、合成処理部101は、緯度・経度情報と、地域名や物件名などの対応テーブルを備えている。そして、指定された地域名や物件名から所定の範囲内で撮像された撮像画像データを選択する。なお、ネットワーク上にある対応テーブルを利用するようにしてもよい。
【0044】
合成画像データ22は、撮像画像データB3〜B9を撮像日時の順序でスライド表示させるデータである。通常は、撮像日時の古いものから順に撮像画像データをスライド表示する。ただし、撮像日時の新しいものから順に表示するように設定をすることも可能である。
【0045】
このように、本実施の形態の携帯電話端末1は、内蔵メモリ17に格納されている撮像画像データ21,21・・・の中で、撮像エリアが指定された条件に当てはまるのを抽出し、スライドショー用の合成画像データ22を生成する。これにより、イベント単位など、ユーザが指定した条件に合致した撮像画像データを1つの合成画像データ22としてまとめることが可能である。ユーザは、訪問先のエリアを指定するだけでよいので、多数のファイルをフォルダ別に管理するなどの面倒な作業を行う必要はない。また、複雑なマルチメディアデータの編集知識を有するユーザでなくても、簡易な操作で合成画像データ22を生成可能である。
【0046】
<スライドの切り替えタイミング>
上述したように、合成処理部101は、ユーザにより設定された条件に従い、合成画像データ22を生成する。この合成画像データ22が再生されると、合成画像データ22を構成する複数の撮像画像データ21,21・・・が順に切り替え表示される。この各スライドを切り替えるタイミングについて説明する。
【0047】
図6は、合成画像データ22が、6枚の撮像画像データC1〜C6から構成されている例を示す。6枚の撮像画像データC1〜C6は、全て2007年10月7日に撮像されている。そのうち、前半の4枚の撮像画像データC1〜C4は、撮像時間が15時00分〜04分に集中している。そして、後半の2枚の撮像画像データC5,C6は、16時30分と16時31分に撮像されている。
【0048】
この撮像時間の分布から、前半の4枚の撮像画像データC1〜C4は、同じようなシーンで、一連の流れで撮像された画像であると予想される。そして、少し時間を置いた後、また、同じようなシーンで撮像画像データC5,C6が撮像されたと考えられる。つまり、撮像画像データC1〜C4は連続性があり、また、撮像画像データC5,C6も連続性があるが、これら2つのグループの間で連続性はとぎれている。
【0049】
そこで、合成処理部101は、シーンごとに撮像画像データが区分して再生されるように合成画像データ22の再生タイミングを設定する。図7に示すように、撮像画像データC1,C2,C3はそれぞれ3秒間描画された後、次のスライドに移る。そして、撮像画像データC4は10秒間描画される。そして、撮像画像データC5,C6は3秒間ずつ描画されるのである。これにより、撮像画像データC1〜C4を1つのシーンのまとまりとして、また、撮像画像データC5,C6を1つのシーンのまとまりとして再生することが可能である。あるいは、撮像画像データC1〜C4までを3秒間ずつ再生させ、撮像画像データC5を長く再生することで、グループの区切りを表現するようにしてもよい。
【0050】
このように、合成処理部101は、撮像時間間隔に基づき撮像画像データを切り替えるタイミングを調整する。合成画像データ22を閲覧するユーザは、切り替えタイミングから、時間の流れを意識しながら、スライドショーを楽しむことができる。
【0051】
もちろん、このような撮像時間に基づくスライドの切り替え制御機能はOFFとすることを可能としておけばよい。この場合には、全ての撮像画像データが等間隔で表示されることになる。また、どの程度の時間が空いた場合に、シーンの連続性が失われたと判断するかについて、時間間隔をユーザが自由に設定できるようにしておけばよい。
【0052】
<トランジション機能>
次に、合成処理部101が備えるトランジション機能について説明する。上述したように、合成処理部101は、ユーザにより設定された条件に適合する複数の撮像画像データ21,21・・・から合成画像データ22を生成する。そして、合成処理部101は、画像データ22を構成する各撮像画像データ21,21・・・の画像のつなぎ目において、特殊効果を与えるトランジション機能を付加することが可能である。
【0053】
図8で示す合成画像データ22は、撮像画像データD5,D6のつなぎ目においてトランジション効果が適用されている。合成処理部101は、撮像画像データD5,D6のタグ情報を参照し、撮影モード情報を取得する。そして、合成処理部101は、撮影モード情報に応じたトランジション効果を適用するのである。
【0054】
図8で示した例であれば、撮像画像データD5,D6のタグ情報には、「夕焼けモード」で撮影されたことを示す撮影モード情報が記録されている。そこで、合成処理部101は、撮像画像データD5,D6のつなぎ目において、暖色系を利用したフェードイン・フェードアウト(クロスフェード)を適用させる。つまり、撮像画像データD5を、次第にオレンジ色などの画面にフェードアウトさせつつ、撮像画像データD6をフェードインさせるのである。
【0055】
このように、撮影モードに応じたトランジションを適用させるために、合成処理部101は、撮影モードとトランジション種別を対応させたテーブルを備えている。合成処理部101は、撮像画像データのタグ情報とテーブルとを参照して、適用させるトランジション種別を決定する。たとえば、ポートレートモードで撮像された画像間では、フェードイン・フェードアウトの効果を適用させる、夜景モードで撮像された画像間では、フェードイン・フェードアウトの遷移時間を長く設定する、人物モードで撮像された画像間では、スライドイン・スライドアウトを適用させる、といった設定が可能である。このように、撮影モードに応じたトランジション効果を適用させることで、違和感のないシーンチェンジによる視覚効果をもたらすことができる。なお、トランジション効果の適用は、ユーザによりON/OFF切り替えすることを可能としておけばよい。
【0056】
<顔認識機能>
次に、合成処理部101が備える顔認識機能について説明する。合成処理部101は、スライドショーを構成する撮像画像データ21の中で、顔を認識できたものについては、顔を中心とした表示効果を適用させる。
【0057】
顔の認識方法としては、たとえば、撮像画像データ21のタグ情報に顔座標が予め記録されている場合がある。つまり、カメラ11で撮像された画像データは、制御部10において顔認識処理が行われ、顔座標がタグ情報に格納された状態で、撮像画像データ21として内蔵メモリ17に格納されるのである。この場合、合成処理部101は、タグ情報を参照し、顔座標が記録されている場合には、顔座標を中心とした表示効果を適用させる。あるいは、合成処理部101が、合成画像データ22を生成するときに顔認識処理を実行し、顔座標を特定するようにしてもよい。
【0058】
図9で示した例では、撮像画像データE4,E5を含む合成画像データ22が生成されている。撮像画像データE4には、人物が含まれており、その顔座標がタグ情報に記録されている。そこで、合成処理部101は、顔画像を拡大した拡大画像データE4aを、撮像画像データE4と撮像画像データE5との間に挿入して合成画像データ22を生成している。
【0059】
これにより、スライドショーの中で、人物が登場したときには、その人物をアップして描画することができ、被写体のポイントを抑えた視覚効果がもたらされる。ユーザは、思い出のスライドショーを見ながら、人物をはっきりと閲覧することができる。
【0060】
なお、表示効果としては、顔を拡大するほか、顔を段々にズームアップしていく方法が考えられる。この場合には、拡大率の異なる複数枚の拡大画像データが挿入されることになる。あるいは、ズームアップした後、段々にズームダウンしていく表示効果を適用させてもよい。
【0061】
また、撮像画像の中に複数の人物が含まれている場合がある。この場合には、複数人、それぞれの顔画像を拡大した画像を挿入するようにすればよい。この場合には、スライドショーの中で、一人ずつ順番に顔のアップ画像が表示されることになる。たとえば、思い出の場所において4人で記念撮影をした画像がある場合、全体の写真に続いて、一人ずつの顔が拡大表示されることになる。
【0062】
なお、顔認識結果に基づく表示効果の適用は、ユーザによりON/OFF切り替えすることを可能としておけばよい。
【0063】
<笑顔認識機能>
次に、合成処理部101が備える笑顔認識機能について説明する。合成処理部101は、スライドショーを構成する撮像画像データ21の中で、笑顔の評価値を取得できたものについては、笑顔の評価値に基づいた表示効果を適用させる。笑顔評価値の取得方法としては、たとえば、撮像画像データ21のタグ情報に笑顔評価値が予め記録されている場合がある。つまり、カメラ11で撮像された画像データは、制御部10において笑顔認識処理が行われ、笑顔評価値がタグ情報に格納された状態で、撮像画像データ21として内蔵メモリ17に格納されるのである。この場合、合成処理部101は、タグ情報を参照し、笑顔評価値が記録されている場合には、笑顔評価値に応じた表示効果を適用させる。あるいは、合成処理部101が、合成画像データ22を生成するときに笑顔認識処理を実行し、笑顔評価値を取得するようにしてもよい。
【0064】
図10で示した例では、図9と同様、撮像画像データE4,E5を含む合成画像データ22が生成されている。撮像画像データE4には、人物が含まれており、その笑顔評価値がタグ情報に記録されている。そこで、合成処理部101は、撮像画像データE4に笑顔評価値に応じた表示効果を適用させた上で合成画像データ22を生成している。図の例では、撮像画像データE4に含まれる人物の笑顔評価値は高い評価値が記録されている。そこで、撮像画像データE4に代えて、きらきら輝く星のデザインを装飾した新たな編集画像データE4bを用いて合成画像データ22を生成している。
【0065】
なお、笑顔評価値に応じて適用させる表示効果をテンプレートとして用意しておけばよい。たとえば、笑顔評価値が最大の場合には、ハートマークのスタンプを装飾したテンプレートを、笑顔評価値が低い場合には、顔に暗い影を表現するテンプレートを適用させれば、被写体の雰囲気をオーバーに表現し、より楽しみの多い合成画像を生成することができる。このように、笑顔評価値に応じた表示効果を適用させることで、よりインパクトのある視覚効果をもたらすことができる。テンプレートは、内蔵メモリ17やメモリカード18に格納しておいてもよいし、ネットワーク上のストレージサーバから取得するようにしてもよい。
【0066】
なお、笑顔認識結果に基づく表示効果の適用は、ユーザによりON/OFF切り替えすることを可能としておけばよい。
【0067】
<撮像エリアに関連する情報の付加機能>
次に、撮像エリアに関連するスライドの挿入機能について説明する。合成処理部101は、合成画像データ22を生成するときに、撮像画像データ21のタグ情報を参照し、撮像エリア情報を得る。そして、合成処理部101は、合成画像データ22に、撮像エリアと関連した別のスライドを挿入するのである。
【0068】
図11で示した例では、図9と同様、撮像画像データE4,E5を含む合成画像データ22が生成されている。撮像画像データE4のタグ情報には、撮像エリア情報(緯度・経度情報)が記録されている。そこで、合成処理部101は、撮像エリア情報に関連した別の関連画像データE4cを取得し、撮像画像データE4と撮像画像データE5との間に、関連画像データE4cを挿入した上で合成画像データ22を生成するのである。
【0069】
図で示した例であれば、撮像画像データE4のタグ情報には、撮像エリア情報として、京都市の緯度・経度情報が記録されている。合成処理部101は、この緯度・経度情報を基に、関連画像データベースから京都市に関連する関連画像データE4cを取得し、合成画像データ22に含めるのである。このように、シーンに応じた臨場感を向上させることが可能である。
【0070】
なお、関連画像データベースは、インターネットなどネットワーク上の別のストレージサーバに構築されている。合成処理部101は、通信部15を介して関連画像データベースにアクセスし、緯度・経度情報に基づいて関連画像データを取得する。あるいは、関連画像データベースが携帯電話端末1の内蔵メモリ17内に格納されていてもよい。あるいは、関連画像データベースがメモリカード18に格納されていてもよい。この場合であれば、ユーザは、関連画像データベースが格納されたメモリカード18を携帯電話端末1のカードスロットに挿入することで、関連画像データベースにアクセスすることが可能である。
【0071】
ここでは、撮像エリア情報から関連する画像を取得し、関連画像データを合成画像に挿入する場合を説明したが、他にも、撮像エリア情報に関連する効果音やBGMを取得し、それら音声を合成画像データ22に付加するようにしてもよい。たとえば、撮像エリアが、フランスであれば、フランス国歌をBGMとして合成すれば、より臨場感のあるスライドショーを楽しむことができる。
【0072】
なお、撮像エリアに関連する表示効果の適用は、ユーザによりON/OFF切り替えすることを可能としておけばよい。
【0073】
<合成処理の流れ>
以上説明したように、本実施の形態の携帯電話端末1は、様々な表示効果を適用させた上で、合成画像データ22を生成する。これら合成処理の流れを図12のフローチャートを参照しながら説明する。図12のフローチャートは、合成処理部101により実行される処理の流れである。合成処理部101は、合成処理アプリケーションプログラムが起動されることにより実現される処理部である。
【0074】
まず、合成処理部101は、合成条件の条件設定画面をモニタ13に表示し、合成条件を入力する(ステップS11)。たとえば、図3、図5で示したような条件設定画面をモニタ13に表示し、ユーザによる条件入力を受け付ける。
【0075】
次に、合成処理部101は、内蔵メモリ17に格納されている撮像画像データ21,21・・・のタグ情報から撮像日時情報(タイムスタンプ)を取得し、合成条件に合致する撮像画像データ21,21・・・を取得する。さらに、取得した撮像画像データ21,21・・・の撮像日時から、スライドショーにおける表示順序、表示時間を決定する(ステップS12)。表示順序としては、上述したように撮像日時の古い順あるいは新しい順などが設定可能である。表示時間は、図7を用いて説明したように、撮像時間が連続する画像がグループ化されるよう設定される。
【0076】
次に、合成処理部101は、タグ情報を参照し、撮像エリア情報を取得できた場合には、撮像エリアと関連のある関連画像データを取得し、撮像画像データ間に挿入する(ステップS13)。上述したように、たとえば、京都で撮像された画像であれば、京都に関連する別の関連画像データが挿入される。
【0077】
次に、合成処理部101は、笑顔認識結果を取得できる場合には、笑顔評価値に応じた表示効果を適用させる(ステップS14)。上述したように、たとえば、笑顔評価値が高い場合には、画像に輝く星のテンプレートをオーバレイさせる。さらに、合成処理部101は、顔認識結果を取得できる場合には、顔位置を中心とした表示効果を適用させる(ステップS15)。上述したように、たとえば、顔部分の画像をズームアップ・ズームアウトさせるなどの表示効果を適用させる。
【0078】
続いて、合成処理部101は、撮像画像データのタグ情報から撮影モード情報を取得し、撮影モードに応じたトランジション効果を適用させる(ステップS16)。
【0079】
合成処理部101は、以上の処理により合成画像データ22を生成すると、生成された合成画像データ22をモニタ13にプレビュー表示する(ステップS17)。そして、生成された合成画像データ22を内蔵メモリ17に保存する(ステップS18)。このとき、上述したように、たとえば、イベント名や日付などを合成画像データ22のファイル名に含めると利便性がよい。
【0080】
上記ステップS12からステップS16は、合成処理部101によって自動処理される。したがって、ユーザは、複雑な編集作業を行うことなく、携帯電話端末1を用いて、簡易に合成画像データ22を生成することが可能である。
【0081】
{第2の実施の形態}
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においても、合成処理の方法は第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形態では、携帯電話端末1は、内蔵メモリ17内に格納されている複数の撮像画像データ21,21・・・に基づいて合成画像データ22を生成した。第2の実施の形態では、図13に示すように、携帯電話端末1Aは、複数の携帯電話端末1B,1C,1Dから撮像画像データを収集して、合成画像データ22を生成する。
【0082】
図13において、携帯電話端末1Aは、マスタ端末として動作し、第1の実施の形態と同様の合成処理を実行する。これに対して、携帯電話端末1B,1C,1Dは、スレーブ端末として動作し、携帯電話端末1Aに複数の撮像画像データを転送する。図の例では、携帯電話端末1Bが、撮像画像データF1,F2,F3を携帯電話端末1Aに転送し、携帯電話端末1Cが、撮像画像データF4,F5を、携帯電話端末1Dが、撮像画像データF6,F7,F8をそれぞれ携帯電話端末1Aに転送している。
【0083】
そして、携帯電話端末1Aは、受信した撮像画像データF1〜F8を利用して合成画像データ22を生成する。携帯電話端末1Aにおける合成画像データ22の生成方法などは、第1の実施の形態と同様である。
【0084】
図14は、複数端末間で合成処理を実行する処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、携帯電話端末1A(以下、適宜、マスタ端末と呼ぶ)と、携帯電話端末1B〜1D(以下、適宜、スレーブ端末と呼ぶ)の処理に分かれている。これらの処理は、各携帯電話端末1A〜1Bにおいて、それぞれ合成処理アプリケーションプログラムが起動することで実行される。
【0085】
まず、マスタ端末およびスレーブ端末において、複数台による合成画像の生成モードが選択される(ステップS21,S31)。ここで、携帯電話端末1Aでは、マスタモードが選択され、携帯電話端末1B〜1Dでは、スレーブモードが選択される。
【0086】
次に、マスタ端末において、合成条件が入力される(ステップS22)。この処理は、図12のステップS11と同様である。
【0087】
続いて、マスタ端末では、他ユーザ(スレーブ端末)の探索が行われる(ステップS23)。また、スレーブ端末では、マスタ端末の探索が行われる(ステップS32)。携帯電話端末間の通信は、携帯電話通信網を利用してもよいが、携帯電話端末が備える場合には、Bluetooth、赤外線通信などの無線通信を利用してもよい。あるいは、携帯電話端末間をケーブルで接続し、有線の通信を利用してもよい。
【0088】
マスタ端末がスレーブ端末を、スレーブ端末がマスタ端末を検知すると、スレーブ端末は、マスタ端末で入力された合成条件を取得し、合成条件に合致するファイルをリストアップする(ステップS33)。つまり、携帯電話端末1B〜1Dは、携帯電話端末1Aで入力された合成条件を取得し、それぞれ携帯電話端末1B〜1Dが保有している撮像画像データの中から、合成条件に合致する撮像画像データを抽出する。
【0089】
続いて、スレーブ端末がマスタ端末にリストアップされたファイルの転送を行う(ステップS34)。つまり、図13で示したように、携帯電話端末1B〜1Dから携帯電話端末1Aに、撮像画像データF1〜F8が転送される。
【0090】
マスタ端末は、転送されたファイルを受信し(ステップS24)、合成処理を実行する(ステップS25)。この合成処理は、図12におけるステップS12からステップS16に対応している。そして、マスタ端末は、合成画像データ22をモニタにプレビューし(ステップS26)、保存する(ステップS27)。
【0091】
このように、携帯電話端末1Aは、複数の携帯電話端末1B〜1Dにおいて格納されている撮像画像データを利用して合成画像データ22を生成するので、多人数で撮像した画像に基づいて1つの合成画像データ22を生成可能である。
【0092】
たとえば、複数人が、それぞれ所有している複数の携帯電話端末で撮像した運動会の撮像画像データをまとめて1つの合成画像データ22を生成することができる。あるいは、野球場で、複数人が様々な角度から撮像した画像データをまとめて1つの合成画像データ22を生成することができる。
【0093】
{その他の実施例}
上記の実施の形態においては、撮像画像データ21や合成画像データ22が、内蔵メモリ17に格納されている場合を説明したが、これらデータは、もちろんメモリカード18に格納されてもよい。
【0094】
また、上記実施の形態においては、合成処理を実行する端末として携帯電話端末を例に説明したが、他にも、デジタルカメラやデジタルムービーなどにも本発明を適用可能である。つまり、静止画データを合成するだけでなく、動画像データを合成処理するようにしてもよい。さらには、カメラ機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)を含むポータブルモバイル端末に適用可能である。
【0095】
また、上記の実施の形態においては、静止画データを合成する場合を説明したが、静止画データに音声が付加されている場合には、音声データもあわせて合成すればよい。また、動画像の場合には、音声もあわせて合成させればよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】実施の形態に係る携帯電話端末のブロック図である。
【図2】撮像日時範囲に基づき合成画像データを生成する様子を示す図である。
【図3】撮像日時範囲の条件設定画面を示す図である。
【図4】撮像エリアに基づき合成画像データを生成する様子を示す図である。
【図5】撮像エリアの条件設定画面を示す図である。
【図6】合成画像データの一例を示す図である。
【図7】合成画像データをシーンの連続性に応じて再生する様子を示す図である。
【図8】合成画像データにトランジション効果を適用させた様子を示す図である。
【図9】合成画像データに顔認識結果に基づく表示効果を適用させた様子を示す図である。
【図10】合成画像データに笑顔認識結果に基づく表示効果を適用させた様子を示す図である。
【図11】合成画像データに撮像エリアに関連する表示効果を適用させた様子を示す図である。
【図12】合成画像データの生成処理を示すフローチャートである。
【図13】複数端末を利用して合成画像データを生成する様子を示す図である。
【図14】合成画像データの生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
1 携帯電話端末
21,A〜F 撮像画像データ
22 合成画像データ
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアデータの加工技術および管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、個人の日常の記録を公開するブログや、ブログの要素に加え、複数人でコミュニケーションを行うことを目的としたSNS(Social Network Service)が普及し、利用ユーザ数が増加傾向にある。折しも、携帯電話の通信の高速化や定額制に伴い、これらのサービスを携帯電話端末で利用するユーザも増えている。
【0003】
最近では、他社サービスとの差別化を図るため、文字情報や静止画像ファイルのアップロード以外に、動画像ファイルなどのマルチメディアデータをアップロードできるサービスや、アップロードされたマルチメディアデータにコメントや装飾をオーバレイすることができるサービスも普及している。
【0004】
このような事情から、一般のユーザが、マルチメディアデータを加工するといった場面が増えてきている。
【0005】
マルチメディアデータの加工技術の1つとして、複数の静止画データを切り替え表示するいわゆるスライドショーと呼ばれる合成データを生成する技術がある。たとえば、あるフォルダに格納されている静止画像データをスライドショーとして表示する機能が、OS(Operating System)に組み込まれている。この機能を利用することで、ユーザは、特定のフォルダ内に格納されている静止画データを時間経過とともに順に閲覧することが可能である。
【0006】
下記特許文献1においては、シナリオデータに基づき、背景動画に静止画を嵌め込んで描画する技術が開示されている。シナリオデータには、背景動画に嵌め込む静止画の位置やサイズが規定されている。
【0007】
【特許文献1】特開2007−60329号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、一般ユーザにおいてもマルチメディアデータを加工する機会が増加しているが、マルチメディアデータの編集には、ある一定以上の知識と環境が必要である。したがって、一般ユーザにとって、もっと使い勝手のよい編集環境が求められる。さらには、携帯電話端末などの画面サイズの小さい端末においては、複雑な編集作業は非常に煩雑な作業となる。したがって、より編集環境が簡易化されることが望まれる。
【0009】
上記のOSに組み込まれているスライドショー機能は、フォルダ内の静止画像データを全て順に切り替え表示するものである。したがって、フォルダ内に全く関連性のない多数の静止画データが格納されている場合であっても、それらが全て1つのスライドショーとして表示されることになる。たとえば、運動会で撮像した複数の撮像データと、結婚式で撮像した複数の撮像データとが同じフォルダに格納されている場合、これらが全て1つのスライドショーとして表示されることになる。
【0010】
このような状態を回避するためには、ユーザは、静止画データをイベントごとなどグループ単位で異なるフォルダに格納するといった管理が必要である。デジタルカメラで撮像した撮像データが、大量に1つのフォルダの中に格納されている場合には、1つ1つ画像を閲覧した上で、それらを異なるフォルダに分類する作業は非常に大変である。
【0011】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、マルチメディアデータを所望のグループごとにまとめて描画あるいは管理する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、マルチメディア合成データを生成するための所定の条件を設定する手段と、記憶媒体に格納されている複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている前記所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを取得する手段と、取得された複数のマルチメディア素材選択データから前記マルチメディア合成データを生成する手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、マルチメディア合成データを生成するための所定の条件を設定する手段と、複数の端末が備える複数の記憶媒体に格納されている複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている前記所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを通信により取得する手段と、取得した複数のマルチメディア素材選択データから前記マルチメディア合成データを生成する手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記複数のマルチメディア素材データは、撮像画像データ、を含み、前記所定の条件として、前記複数のマルチメディア素材データが撮像された日時の範囲が設定されることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記複数のマルチメディア素材データは、撮像画像データ、を含み、前記所定の条件として、前記複数のマルチメディア素材データが撮像されたエリアが設定されることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データの撮像時間間隔に応じて、スライド切り替えタイミングが決定されることを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データの撮像モードに応じて、スライド切り替えの際に適用されるトランジション効果が決定されることを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データにおいて顔認識が行われており、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、顔位置を中心とした表示効果が適用されることを特徴とする。
【0019】
請求項8記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データにおいて笑顔認識が行われており、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、笑顔度に応じた表示効果が適用されることを特徴とする。
【0020】
請求項9記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、撮像エリアに対応した表示効果が適用されることを特徴とする。
【0021】
請求項10記載の発明は、請求項9に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、撮像エリアと関連のある関連データが所定のデータベースから取得され、前記マルチメディア合成データに前記関連データが合成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明のマルチメディア合成データ生成装置は、複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを取得し、マルチメディア合成データを生成する。ユーザは、条件を設定するだけで、マルチメディア合成データを生成することができる。フォルダ内のファイルを管理する煩雑な作業も軽減される。
【0023】
また、複数のマルチメディア素材データは、撮像画像データ、を含み、所定の条件として、複数のマルチメディア素材データが撮像された日時の範囲が設定される。ユーザは、イベント単位など、撮像時間単位で撮像画像データをグループ化して管理することができる。また、イベントの思い出を1つの合成画像データにまとめて楽しむことができる。
【0024】
また、所定の条件として、複数のマルチメディア素材データが撮像されたエリアが設定される。ユーザは、訪問場所単位で撮像画像データをグループ化して管理することができる。また、旅の思い出などを1つの合成画像データにまとめて楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
{第1の実施の形態}
<携帯電話端末の構成>
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る携帯電話端末1のブロック図である。携帯電話端末1は、カメラ付の端末である。
【0026】
図1に示すように、携帯電話端末1は、制御部10、カメラ11、マイク12、モニタ13、スピーカ14を備えている。制御部10は、CPU、メインメモリなどを備え、携帯電話端末1の全体制御を行う。制御部10は、合成処理部101を備える。カメラ11は、静止画あるいは動画を撮像する用途で用いられる。マイク12は、画像撮像時の音声を取得する用途で、あるいは、音声通話時の音声を取得する用途で用いられる。モニタ13は、撮像した画像の表示用として、あるいは電話番号の表示など各種の情報表示用として用いられる。スピーカ14は、音楽、効果音などの再生用として、画像再生時に画像とともに記録された音声を出力する用途として、あるいは、音声通話時における音声再生用途として用いられる。
【0027】
携帯電話端末1は、また、通信部15と操作部16を備えている。通信部15は、携帯電話回線網、インターネット網などを介した通信を行う。携帯電話端末1は、通信部15を利用することで、データ通信や音声通話を可能としている。操作部16は、複数のボタンやカーソルを備えている。
【0028】
携帯電話端末1は、また、内蔵メモリ17とメモリカード18を備えている。内蔵メモリ17には、カメラ11を用いて撮像した撮像画像データ21,21・・・が格納されている。撮像画像データ21,21・・・は静止画データである。また、内蔵メモリ17には、撮像画像データ21,21・・・を合成することによって生成された合成画像データ22が格納されている。合成画像データ22は、撮像画像データ21,21・・・を切り替え表示するスライドショー用のデータである。なお、この実施の形態では、撮像画像データが静止画データの場合を例に説明するが、撮像画像データは、動画データであってもよい。メモリカード18は、携帯電話端末1のカードスロットに挿入されている。制御部10は、メモリカード18に格納された各種のデータにアクセス可能である。なお、以下の説明において、撮像画像データ21を、A〜Fの符号を用いて表す場合がある。
【0029】
携帯電話端末1は、さらに、GPS受信部19を備えている。携帯電話端末1は、GPS機能を利用することで、現在位置を取得可能となっている。また、カメラ11で撮像した画像データのタグ情報に現在位置情報を格納することが可能である。これにより、撮像画像データ21のタグ情報を参照することで、画像が撮像されたエリアを特定することが可能である。
【0030】
<合成画像データの生成方法>
次に、合成処理部101により実行される合成画像データ22の生成方法について説明する。図2に示すように、内蔵メモリ17に、13枚の撮像画像データ21,21・・・が格納されているものとする。以下において、この13枚の撮像画像データ21,21・・・を、撮像画像データA1,A2・・・A13と呼ぶことにする。
【0031】
図2において、撮像画像データA1,A2・・・A13の下に、これら撮像画像データA1,A2・・・A13が撮像された日時情報を表示している。各撮像画像データの撮像日時は、各撮像画像データに含まれるタグ情報を参照することで得られる。たとえば、Exif(Exchangeble Image File Format)に基づくタグ情報などに撮像日時の情報が記録されている。あるいは、各撮像画像データの撮像日時情報を、ファイルのタイムスタンプ情報を参照して得るようにしてもよい。
【0032】
図2で示す例では、撮像画像データA1,A2,A3は、2007年9月15日および9月22日に撮像されたデータである。また、撮像画像データA12,A13は、2007年10月28日に撮像されたデータである。これに対して、撮像画像データA4〜A11は、全て2007年10月21日に撮像されたデータである。
【0033】
ユーザは、内臓メモリ17に格納されたこれら13枚の撮像画像データA1,A2・・・A13の中から、2007年10月21日の運動会で撮像した画像データだけを用いて合成画像データ22を生成する。
【0034】
図3は、モニタ13に表示された条件設定画面である。合成処理部101は、この条件設定画面をモニタ13に表示させることで、ユーザに合成画像データ22の生成条件を指定させる。この条件設定画面において、ユーザは、撮像日時の範囲として、2007年10月21日の10時00分から16時00分までを指定している。つまり、運動会の開始時刻から終了時刻までの時間を設定している。この状態で、ユーザが「OK」ボタンを選択することで、図2に示すように、撮像画像データA4〜A11を利用した合成画像データ22が生成されるのである。
【0035】
合成画像データ22は、撮像画像データA4〜A11を撮像日時の順序でスライド表示させるデータである。通常は、撮像日時の古いものから順に撮像画像データをスライド表示する。ただし、撮像日時の新しいものから順に表示するように設定をすることも可能である。
【0036】
このように、本実施の形態の携帯電話端末1は、内蔵メモリ17に格納されている撮像画像データ21,21・・・の中で、撮像日時が指定された条件に当てはまるのを抽出し、スライドショー用の合成画像データ22を生成する。これにより、イベント単位など、ユーザが指定した条件に合致した撮像画像データを1つの合成画像データ22としてまとめることが可能である。ユーザは、イベントの開始日時と終了日時を指定するだけでよいので、多数のファイルをフォルダ別に管理するなどの面倒な作業を行う必要はない。また、複雑なマルチメディアデータの編集知識を有するユーザでなくても、簡易な操作で合成画像データ22を生成可能である。
【0037】
たとえば、運動会で撮像した複数の撮像画像データを合成した合成画像データ22に、「2007年10月21日運動会」といったファイル名を付けて保存しておけば、後で、再生するときに一目でファイルの内容が分かり便利である。ユーザは、合成画像データ22だけを残して、合成素材となった撮像画像データ21を削除してもよい。この場合であれば、メモリ内に、イベントごとのファイル名が付された合成画像データ22だけが残ることになり、ファイル管理上、非常に便利である。
【0038】
合成処理部101は、また、撮像エリア情報に基づいて合成画像データ22を生成することが可能である。
【0039】
撮像エリア情報に基づく合成画像データ22の生成方法について説明する。図4に示すように、内蔵メモリ17に、13枚の撮像画像データ21,21・・・が格納されているものとする。以下において、この13枚の撮像画像データ21,21・・・を、撮像画像データB1,B2・・・B13と呼ぶことにする。
【0040】
図4において、撮像画像データB1,B2・・・B13の下に、これら撮像画像データB1,B2・・・B13が撮像されたエリアの情報を表示している。各撮像画像データの撮像エリア情報は、各撮像画像データに含まれるタグ情報を参照することで得られる。上述したように、携帯電話端末1は、GPS機能を備えており、撮像画像データ21のタグに撮像エリアの情報を記録することが可能となっている。
【0041】
タグ情報には、実際には、GPS機能を利用して取得した緯度・経度情報が記録されているが、図4では、説明を分かりやすくするために、記録されている緯度・経度情報から特定された地域名を表記している。図4で示す例では、撮像画像データB1,B2は、大阪市北区で撮像されたデータである。また、撮像画像データB10,B11は、大阪市中央区、B12、B13は神戸市灘区で撮像されたデータである。これに対して、撮像画像データB3〜B9は、全て京都市東山区で撮像されたデータである。
【0042】
ユーザは、内臓メモリ17に格納されたこれら13枚の撮像画像データB1,B2・・・B13の中から、京都観光に行ったときに撮像した画像データだけを用いて合成画像データ22を生成する。
【0043】
図5は、モニタ13に表示された条件設定画面である。合成処理部101は、この条件設定画面をモニタ13に表示させることで、ユーザに合成画像データ22の生成条件を指定させる。この条件設定画面において、ユーザは、撮像エリアとして、京都市東山区を指定している。この状態で、ユーザが「OK」ボタンを選択することで、図4に示すように、撮像画像データB3〜B9を利用した合成画像データ22が作成されるのである。なお、合成処理部101は、緯度・経度情報と、地域名や物件名などの対応テーブルを備えている。そして、指定された地域名や物件名から所定の範囲内で撮像された撮像画像データを選択する。なお、ネットワーク上にある対応テーブルを利用するようにしてもよい。
【0044】
合成画像データ22は、撮像画像データB3〜B9を撮像日時の順序でスライド表示させるデータである。通常は、撮像日時の古いものから順に撮像画像データをスライド表示する。ただし、撮像日時の新しいものから順に表示するように設定をすることも可能である。
【0045】
このように、本実施の形態の携帯電話端末1は、内蔵メモリ17に格納されている撮像画像データ21,21・・・の中で、撮像エリアが指定された条件に当てはまるのを抽出し、スライドショー用の合成画像データ22を生成する。これにより、イベント単位など、ユーザが指定した条件に合致した撮像画像データを1つの合成画像データ22としてまとめることが可能である。ユーザは、訪問先のエリアを指定するだけでよいので、多数のファイルをフォルダ別に管理するなどの面倒な作業を行う必要はない。また、複雑なマルチメディアデータの編集知識を有するユーザでなくても、簡易な操作で合成画像データ22を生成可能である。
【0046】
<スライドの切り替えタイミング>
上述したように、合成処理部101は、ユーザにより設定された条件に従い、合成画像データ22を生成する。この合成画像データ22が再生されると、合成画像データ22を構成する複数の撮像画像データ21,21・・・が順に切り替え表示される。この各スライドを切り替えるタイミングについて説明する。
【0047】
図6は、合成画像データ22が、6枚の撮像画像データC1〜C6から構成されている例を示す。6枚の撮像画像データC1〜C6は、全て2007年10月7日に撮像されている。そのうち、前半の4枚の撮像画像データC1〜C4は、撮像時間が15時00分〜04分に集中している。そして、後半の2枚の撮像画像データC5,C6は、16時30分と16時31分に撮像されている。
【0048】
この撮像時間の分布から、前半の4枚の撮像画像データC1〜C4は、同じようなシーンで、一連の流れで撮像された画像であると予想される。そして、少し時間を置いた後、また、同じようなシーンで撮像画像データC5,C6が撮像されたと考えられる。つまり、撮像画像データC1〜C4は連続性があり、また、撮像画像データC5,C6も連続性があるが、これら2つのグループの間で連続性はとぎれている。
【0049】
そこで、合成処理部101は、シーンごとに撮像画像データが区分して再生されるように合成画像データ22の再生タイミングを設定する。図7に示すように、撮像画像データC1,C2,C3はそれぞれ3秒間描画された後、次のスライドに移る。そして、撮像画像データC4は10秒間描画される。そして、撮像画像データC5,C6は3秒間ずつ描画されるのである。これにより、撮像画像データC1〜C4を1つのシーンのまとまりとして、また、撮像画像データC5,C6を1つのシーンのまとまりとして再生することが可能である。あるいは、撮像画像データC1〜C4までを3秒間ずつ再生させ、撮像画像データC5を長く再生することで、グループの区切りを表現するようにしてもよい。
【0050】
このように、合成処理部101は、撮像時間間隔に基づき撮像画像データを切り替えるタイミングを調整する。合成画像データ22を閲覧するユーザは、切り替えタイミングから、時間の流れを意識しながら、スライドショーを楽しむことができる。
【0051】
もちろん、このような撮像時間に基づくスライドの切り替え制御機能はOFFとすることを可能としておけばよい。この場合には、全ての撮像画像データが等間隔で表示されることになる。また、どの程度の時間が空いた場合に、シーンの連続性が失われたと判断するかについて、時間間隔をユーザが自由に設定できるようにしておけばよい。
【0052】
<トランジション機能>
次に、合成処理部101が備えるトランジション機能について説明する。上述したように、合成処理部101は、ユーザにより設定された条件に適合する複数の撮像画像データ21,21・・・から合成画像データ22を生成する。そして、合成処理部101は、画像データ22を構成する各撮像画像データ21,21・・・の画像のつなぎ目において、特殊効果を与えるトランジション機能を付加することが可能である。
【0053】
図8で示す合成画像データ22は、撮像画像データD5,D6のつなぎ目においてトランジション効果が適用されている。合成処理部101は、撮像画像データD5,D6のタグ情報を参照し、撮影モード情報を取得する。そして、合成処理部101は、撮影モード情報に応じたトランジション効果を適用するのである。
【0054】
図8で示した例であれば、撮像画像データD5,D6のタグ情報には、「夕焼けモード」で撮影されたことを示す撮影モード情報が記録されている。そこで、合成処理部101は、撮像画像データD5,D6のつなぎ目において、暖色系を利用したフェードイン・フェードアウト(クロスフェード)を適用させる。つまり、撮像画像データD5を、次第にオレンジ色などの画面にフェードアウトさせつつ、撮像画像データD6をフェードインさせるのである。
【0055】
このように、撮影モードに応じたトランジションを適用させるために、合成処理部101は、撮影モードとトランジション種別を対応させたテーブルを備えている。合成処理部101は、撮像画像データのタグ情報とテーブルとを参照して、適用させるトランジション種別を決定する。たとえば、ポートレートモードで撮像された画像間では、フェードイン・フェードアウトの効果を適用させる、夜景モードで撮像された画像間では、フェードイン・フェードアウトの遷移時間を長く設定する、人物モードで撮像された画像間では、スライドイン・スライドアウトを適用させる、といった設定が可能である。このように、撮影モードに応じたトランジション効果を適用させることで、違和感のないシーンチェンジによる視覚効果をもたらすことができる。なお、トランジション効果の適用は、ユーザによりON/OFF切り替えすることを可能としておけばよい。
【0056】
<顔認識機能>
次に、合成処理部101が備える顔認識機能について説明する。合成処理部101は、スライドショーを構成する撮像画像データ21の中で、顔を認識できたものについては、顔を中心とした表示効果を適用させる。
【0057】
顔の認識方法としては、たとえば、撮像画像データ21のタグ情報に顔座標が予め記録されている場合がある。つまり、カメラ11で撮像された画像データは、制御部10において顔認識処理が行われ、顔座標がタグ情報に格納された状態で、撮像画像データ21として内蔵メモリ17に格納されるのである。この場合、合成処理部101は、タグ情報を参照し、顔座標が記録されている場合には、顔座標を中心とした表示効果を適用させる。あるいは、合成処理部101が、合成画像データ22を生成するときに顔認識処理を実行し、顔座標を特定するようにしてもよい。
【0058】
図9で示した例では、撮像画像データE4,E5を含む合成画像データ22が生成されている。撮像画像データE4には、人物が含まれており、その顔座標がタグ情報に記録されている。そこで、合成処理部101は、顔画像を拡大した拡大画像データE4aを、撮像画像データE4と撮像画像データE5との間に挿入して合成画像データ22を生成している。
【0059】
これにより、スライドショーの中で、人物が登場したときには、その人物をアップして描画することができ、被写体のポイントを抑えた視覚効果がもたらされる。ユーザは、思い出のスライドショーを見ながら、人物をはっきりと閲覧することができる。
【0060】
なお、表示効果としては、顔を拡大するほか、顔を段々にズームアップしていく方法が考えられる。この場合には、拡大率の異なる複数枚の拡大画像データが挿入されることになる。あるいは、ズームアップした後、段々にズームダウンしていく表示効果を適用させてもよい。
【0061】
また、撮像画像の中に複数の人物が含まれている場合がある。この場合には、複数人、それぞれの顔画像を拡大した画像を挿入するようにすればよい。この場合には、スライドショーの中で、一人ずつ順番に顔のアップ画像が表示されることになる。たとえば、思い出の場所において4人で記念撮影をした画像がある場合、全体の写真に続いて、一人ずつの顔が拡大表示されることになる。
【0062】
なお、顔認識結果に基づく表示効果の適用は、ユーザによりON/OFF切り替えすることを可能としておけばよい。
【0063】
<笑顔認識機能>
次に、合成処理部101が備える笑顔認識機能について説明する。合成処理部101は、スライドショーを構成する撮像画像データ21の中で、笑顔の評価値を取得できたものについては、笑顔の評価値に基づいた表示効果を適用させる。笑顔評価値の取得方法としては、たとえば、撮像画像データ21のタグ情報に笑顔評価値が予め記録されている場合がある。つまり、カメラ11で撮像された画像データは、制御部10において笑顔認識処理が行われ、笑顔評価値がタグ情報に格納された状態で、撮像画像データ21として内蔵メモリ17に格納されるのである。この場合、合成処理部101は、タグ情報を参照し、笑顔評価値が記録されている場合には、笑顔評価値に応じた表示効果を適用させる。あるいは、合成処理部101が、合成画像データ22を生成するときに笑顔認識処理を実行し、笑顔評価値を取得するようにしてもよい。
【0064】
図10で示した例では、図9と同様、撮像画像データE4,E5を含む合成画像データ22が生成されている。撮像画像データE4には、人物が含まれており、その笑顔評価値がタグ情報に記録されている。そこで、合成処理部101は、撮像画像データE4に笑顔評価値に応じた表示効果を適用させた上で合成画像データ22を生成している。図の例では、撮像画像データE4に含まれる人物の笑顔評価値は高い評価値が記録されている。そこで、撮像画像データE4に代えて、きらきら輝く星のデザインを装飾した新たな編集画像データE4bを用いて合成画像データ22を生成している。
【0065】
なお、笑顔評価値に応じて適用させる表示効果をテンプレートとして用意しておけばよい。たとえば、笑顔評価値が最大の場合には、ハートマークのスタンプを装飾したテンプレートを、笑顔評価値が低い場合には、顔に暗い影を表現するテンプレートを適用させれば、被写体の雰囲気をオーバーに表現し、より楽しみの多い合成画像を生成することができる。このように、笑顔評価値に応じた表示効果を適用させることで、よりインパクトのある視覚効果をもたらすことができる。テンプレートは、内蔵メモリ17やメモリカード18に格納しておいてもよいし、ネットワーク上のストレージサーバから取得するようにしてもよい。
【0066】
なお、笑顔認識結果に基づく表示効果の適用は、ユーザによりON/OFF切り替えすることを可能としておけばよい。
【0067】
<撮像エリアに関連する情報の付加機能>
次に、撮像エリアに関連するスライドの挿入機能について説明する。合成処理部101は、合成画像データ22を生成するときに、撮像画像データ21のタグ情報を参照し、撮像エリア情報を得る。そして、合成処理部101は、合成画像データ22に、撮像エリアと関連した別のスライドを挿入するのである。
【0068】
図11で示した例では、図9と同様、撮像画像データE4,E5を含む合成画像データ22が生成されている。撮像画像データE4のタグ情報には、撮像エリア情報(緯度・経度情報)が記録されている。そこで、合成処理部101は、撮像エリア情報に関連した別の関連画像データE4cを取得し、撮像画像データE4と撮像画像データE5との間に、関連画像データE4cを挿入した上で合成画像データ22を生成するのである。
【0069】
図で示した例であれば、撮像画像データE4のタグ情報には、撮像エリア情報として、京都市の緯度・経度情報が記録されている。合成処理部101は、この緯度・経度情報を基に、関連画像データベースから京都市に関連する関連画像データE4cを取得し、合成画像データ22に含めるのである。このように、シーンに応じた臨場感を向上させることが可能である。
【0070】
なお、関連画像データベースは、インターネットなどネットワーク上の別のストレージサーバに構築されている。合成処理部101は、通信部15を介して関連画像データベースにアクセスし、緯度・経度情報に基づいて関連画像データを取得する。あるいは、関連画像データベースが携帯電話端末1の内蔵メモリ17内に格納されていてもよい。あるいは、関連画像データベースがメモリカード18に格納されていてもよい。この場合であれば、ユーザは、関連画像データベースが格納されたメモリカード18を携帯電話端末1のカードスロットに挿入することで、関連画像データベースにアクセスすることが可能である。
【0071】
ここでは、撮像エリア情報から関連する画像を取得し、関連画像データを合成画像に挿入する場合を説明したが、他にも、撮像エリア情報に関連する効果音やBGMを取得し、それら音声を合成画像データ22に付加するようにしてもよい。たとえば、撮像エリアが、フランスであれば、フランス国歌をBGMとして合成すれば、より臨場感のあるスライドショーを楽しむことができる。
【0072】
なお、撮像エリアに関連する表示効果の適用は、ユーザによりON/OFF切り替えすることを可能としておけばよい。
【0073】
<合成処理の流れ>
以上説明したように、本実施の形態の携帯電話端末1は、様々な表示効果を適用させた上で、合成画像データ22を生成する。これら合成処理の流れを図12のフローチャートを参照しながら説明する。図12のフローチャートは、合成処理部101により実行される処理の流れである。合成処理部101は、合成処理アプリケーションプログラムが起動されることにより実現される処理部である。
【0074】
まず、合成処理部101は、合成条件の条件設定画面をモニタ13に表示し、合成条件を入力する(ステップS11)。たとえば、図3、図5で示したような条件設定画面をモニタ13に表示し、ユーザによる条件入力を受け付ける。
【0075】
次に、合成処理部101は、内蔵メモリ17に格納されている撮像画像データ21,21・・・のタグ情報から撮像日時情報(タイムスタンプ)を取得し、合成条件に合致する撮像画像データ21,21・・・を取得する。さらに、取得した撮像画像データ21,21・・・の撮像日時から、スライドショーにおける表示順序、表示時間を決定する(ステップS12)。表示順序としては、上述したように撮像日時の古い順あるいは新しい順などが設定可能である。表示時間は、図7を用いて説明したように、撮像時間が連続する画像がグループ化されるよう設定される。
【0076】
次に、合成処理部101は、タグ情報を参照し、撮像エリア情報を取得できた場合には、撮像エリアと関連のある関連画像データを取得し、撮像画像データ間に挿入する(ステップS13)。上述したように、たとえば、京都で撮像された画像であれば、京都に関連する別の関連画像データが挿入される。
【0077】
次に、合成処理部101は、笑顔認識結果を取得できる場合には、笑顔評価値に応じた表示効果を適用させる(ステップS14)。上述したように、たとえば、笑顔評価値が高い場合には、画像に輝く星のテンプレートをオーバレイさせる。さらに、合成処理部101は、顔認識結果を取得できる場合には、顔位置を中心とした表示効果を適用させる(ステップS15)。上述したように、たとえば、顔部分の画像をズームアップ・ズームアウトさせるなどの表示効果を適用させる。
【0078】
続いて、合成処理部101は、撮像画像データのタグ情報から撮影モード情報を取得し、撮影モードに応じたトランジション効果を適用させる(ステップS16)。
【0079】
合成処理部101は、以上の処理により合成画像データ22を生成すると、生成された合成画像データ22をモニタ13にプレビュー表示する(ステップS17)。そして、生成された合成画像データ22を内蔵メモリ17に保存する(ステップS18)。このとき、上述したように、たとえば、イベント名や日付などを合成画像データ22のファイル名に含めると利便性がよい。
【0080】
上記ステップS12からステップS16は、合成処理部101によって自動処理される。したがって、ユーザは、複雑な編集作業を行うことなく、携帯電話端末1を用いて、簡易に合成画像データ22を生成することが可能である。
【0081】
{第2の実施の形態}
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においても、合成処理の方法は第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形態では、携帯電話端末1は、内蔵メモリ17内に格納されている複数の撮像画像データ21,21・・・に基づいて合成画像データ22を生成した。第2の実施の形態では、図13に示すように、携帯電話端末1Aは、複数の携帯電話端末1B,1C,1Dから撮像画像データを収集して、合成画像データ22を生成する。
【0082】
図13において、携帯電話端末1Aは、マスタ端末として動作し、第1の実施の形態と同様の合成処理を実行する。これに対して、携帯電話端末1B,1C,1Dは、スレーブ端末として動作し、携帯電話端末1Aに複数の撮像画像データを転送する。図の例では、携帯電話端末1Bが、撮像画像データF1,F2,F3を携帯電話端末1Aに転送し、携帯電話端末1Cが、撮像画像データF4,F5を、携帯電話端末1Dが、撮像画像データF6,F7,F8をそれぞれ携帯電話端末1Aに転送している。
【0083】
そして、携帯電話端末1Aは、受信した撮像画像データF1〜F8を利用して合成画像データ22を生成する。携帯電話端末1Aにおける合成画像データ22の生成方法などは、第1の実施の形態と同様である。
【0084】
図14は、複数端末間で合成処理を実行する処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、携帯電話端末1A(以下、適宜、マスタ端末と呼ぶ)と、携帯電話端末1B〜1D(以下、適宜、スレーブ端末と呼ぶ)の処理に分かれている。これらの処理は、各携帯電話端末1A〜1Bにおいて、それぞれ合成処理アプリケーションプログラムが起動することで実行される。
【0085】
まず、マスタ端末およびスレーブ端末において、複数台による合成画像の生成モードが選択される(ステップS21,S31)。ここで、携帯電話端末1Aでは、マスタモードが選択され、携帯電話端末1B〜1Dでは、スレーブモードが選択される。
【0086】
次に、マスタ端末において、合成条件が入力される(ステップS22)。この処理は、図12のステップS11と同様である。
【0087】
続いて、マスタ端末では、他ユーザ(スレーブ端末)の探索が行われる(ステップS23)。また、スレーブ端末では、マスタ端末の探索が行われる(ステップS32)。携帯電話端末間の通信は、携帯電話通信網を利用してもよいが、携帯電話端末が備える場合には、Bluetooth、赤外線通信などの無線通信を利用してもよい。あるいは、携帯電話端末間をケーブルで接続し、有線の通信を利用してもよい。
【0088】
マスタ端末がスレーブ端末を、スレーブ端末がマスタ端末を検知すると、スレーブ端末は、マスタ端末で入力された合成条件を取得し、合成条件に合致するファイルをリストアップする(ステップS33)。つまり、携帯電話端末1B〜1Dは、携帯電話端末1Aで入力された合成条件を取得し、それぞれ携帯電話端末1B〜1Dが保有している撮像画像データの中から、合成条件に合致する撮像画像データを抽出する。
【0089】
続いて、スレーブ端末がマスタ端末にリストアップされたファイルの転送を行う(ステップS34)。つまり、図13で示したように、携帯電話端末1B〜1Dから携帯電話端末1Aに、撮像画像データF1〜F8が転送される。
【0090】
マスタ端末は、転送されたファイルを受信し(ステップS24)、合成処理を実行する(ステップS25)。この合成処理は、図12におけるステップS12からステップS16に対応している。そして、マスタ端末は、合成画像データ22をモニタにプレビューし(ステップS26)、保存する(ステップS27)。
【0091】
このように、携帯電話端末1Aは、複数の携帯電話端末1B〜1Dにおいて格納されている撮像画像データを利用して合成画像データ22を生成するので、多人数で撮像した画像に基づいて1つの合成画像データ22を生成可能である。
【0092】
たとえば、複数人が、それぞれ所有している複数の携帯電話端末で撮像した運動会の撮像画像データをまとめて1つの合成画像データ22を生成することができる。あるいは、野球場で、複数人が様々な角度から撮像した画像データをまとめて1つの合成画像データ22を生成することができる。
【0093】
{その他の実施例}
上記の実施の形態においては、撮像画像データ21や合成画像データ22が、内蔵メモリ17に格納されている場合を説明したが、これらデータは、もちろんメモリカード18に格納されてもよい。
【0094】
また、上記実施の形態においては、合成処理を実行する端末として携帯電話端末を例に説明したが、他にも、デジタルカメラやデジタルムービーなどにも本発明を適用可能である。つまり、静止画データを合成するだけでなく、動画像データを合成処理するようにしてもよい。さらには、カメラ機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)を含むポータブルモバイル端末に適用可能である。
【0095】
また、上記の実施の形態においては、静止画データを合成する場合を説明したが、静止画データに音声が付加されている場合には、音声データもあわせて合成すればよい。また、動画像の場合には、音声もあわせて合成させればよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】実施の形態に係る携帯電話端末のブロック図である。
【図2】撮像日時範囲に基づき合成画像データを生成する様子を示す図である。
【図3】撮像日時範囲の条件設定画面を示す図である。
【図4】撮像エリアに基づき合成画像データを生成する様子を示す図である。
【図5】撮像エリアの条件設定画面を示す図である。
【図6】合成画像データの一例を示す図である。
【図7】合成画像データをシーンの連続性に応じて再生する様子を示す図である。
【図8】合成画像データにトランジション効果を適用させた様子を示す図である。
【図9】合成画像データに顔認識結果に基づく表示効果を適用させた様子を示す図である。
【図10】合成画像データに笑顔認識結果に基づく表示効果を適用させた様子を示す図である。
【図11】合成画像データに撮像エリアに関連する表示効果を適用させた様子を示す図である。
【図12】合成画像データの生成処理を示すフローチャートである。
【図13】複数端末を利用して合成画像データを生成する様子を示す図である。
【図14】合成画像データの生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
1 携帯電話端末
21,A〜F 撮像画像データ
22 合成画像データ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディア合成データを生成するための所定の条件を設定する手段と、
記憶媒体に格納されている複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている前記所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを取得する手段と、
取得された複数のマルチメディア素材選択データから前記マルチメディア合成データを生成する手段と、
を備えることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項2】
マルチメディア合成データを生成するための所定の条件を設定する手段と、
複数の端末が備える複数の記憶媒体に格納されている複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている前記所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを通信により取得する手段と、
取得した複数のマルチメディア素材選択データから前記マルチメディア合成データを生成する手段と、
を備えることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記複数のマルチメディア素材データは、
撮像画像データ、
を含み、
前記所定の条件として、前記複数のマルチメディア素材データが撮像された日時の範囲が設定されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記複数のマルチメディア素材データは、
撮像画像データ、
を含み、
前記所定の条件として、前記複数のマルチメディア素材データが撮像されたエリアが設定されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データの撮像時間間隔に応じて、スライド切り替えタイミングが決定されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項6】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データの撮像モードに応じて、スライド切り替えの際に適用されるトランジション効果が決定されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項7】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データにおいて顔認識が行われており、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、顔位置を中心とした表示効果が適用されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項8】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データにおいて笑顔認識が行われており、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、笑顔度に応じた表示効果が適用されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項9】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データを表示するとき、撮像エリアに対応した表示効果が適用されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項10】
請求項9に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
撮像エリアと関連のある関連データが所定のデータベースから取得され、前記マルチメディア合成データに前記関連データが合成されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項1】
マルチメディア合成データを生成するための所定の条件を設定する手段と、
記憶媒体に格納されている複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている前記所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを取得する手段と、
取得された複数のマルチメディア素材選択データから前記マルチメディア合成データを生成する手段と、
を備えることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項2】
マルチメディア合成データを生成するための所定の条件を設定する手段と、
複数の端末が備える複数の記憶媒体に格納されている複数のマルチメディア素材データの中から、設定されている前記所定の条件に合致する複数のマルチメディア素材選択データを通信により取得する手段と、
取得した複数のマルチメディア素材選択データから前記マルチメディア合成データを生成する手段と、
を備えることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記複数のマルチメディア素材データは、
撮像画像データ、
を含み、
前記所定の条件として、前記複数のマルチメディア素材データが撮像された日時の範囲が設定されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記複数のマルチメディア素材データは、
撮像画像データ、
を含み、
前記所定の条件として、前記複数のマルチメディア素材データが撮像されたエリアが設定されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データの撮像時間間隔に応じて、スライド切り替えタイミングが決定されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項6】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データの撮像モードに応じて、スライド切り替えの際に適用されるトランジション効果が決定されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項7】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データにおいて顔認識が行われており、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、顔位置を中心とした表示効果が適用されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項8】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データにおいて笑顔認識が行われており、各マルチメディア素材選択データを表示するとき、笑顔度に応じた表示効果が適用されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項9】
請求項3または請求項4に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
前記マルチメディア合成データは、前記複数のマルチメディア素材選択データを時間経過とともに切り替え表示するスライドデータであり、
各マルチメディア素材選択データを表示するとき、撮像エリアに対応した表示効果が適用されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【請求項10】
請求項9に記載のマルチメディア合成データ生成装置において、
撮像エリアと関連のある関連データが所定のデータベースから取得され、前記マルチメディア合成データに前記関連データが合成されることを特徴とするマルチメディア合成データ生成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−124206(P2009−124206A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−292796(P2007−292796)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)
【出願人】(505057646)株式会社アクロディア (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)
【出願人】(505057646)株式会社アクロディア (7)
【Fターム(参考)】
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