説明

マルチメディア配信システムにおけるマルチメディアアセットの状態の変更を管理するためのシステムおよび方法

【課題】選択されたマルチメディアアセットの状態が変更した時を判断するビデオオンデマンドシステムの方法を提供すること。
【解決方法】マルチメディア配信システム内のマルチメディアアセットの状態変更を検出し、その後マルチメディアアセットを利用可能にするシステムおよび方法が開示される。マルチメディアアセットは、状態変更前にユーザのデジタルビデオテープレコーダ(DVR)にローカルに記録することができる。別様に、ユーザは、同等、アセット、例えば、ビデオオンデマンド(VOD)を対象にすることができる。また、ユーザは、テレビまたはコンピュータ用モニタ上に表示されることが可能な通知を受信するか、あるいは電子メールまたはショート・メッセージとして遠隔装置、例えば、携帯電話へ送信してもよい。ユーザは、アセットを購入し、かつ/またはアセットの記録を開始することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディア配信システムのアセットの状態変更前の、ユーザへのマルチメディアアセットの配信管理に関する。より具体的には、本発明は、アセットの状態変更、あるいはアセットのプロバイダからアセットが利用不可能となる前に、アセットの状態変更をユーザに通知し、かつ/またはアセットをローカルに記録するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツ配信ネットワーク(例えば、ケーブル、衛星、インターネット)は、遠隔ソースからユーザ機器に視聴または相互作用のための種々のマルチメディアアセットを配信可能に開発されてきている。マルチメディアアセットは、生放送プログラム、ウェブ放送、ペイ・パー・ビュー(PPV)イベント、および/またはVODコンテンツを含む。時として、ユーザは、ユーザ機器、例えば、VCRまたはデジタル・ビデオテープ・レコーダ(DVR)に記録するようにマルチメディアアセットをローカルに記録してもよい。典型的には、生放送は、スケジューリングされた時間設定で放送局によって視聴および/または記録され、VODコンテンツは、VODコンテンツの有効時間より前の任意のユーザ指定時間で視聴および記録することができる。また、PPVプログラムも、有効期限を有しており、ソースサーバからのアセットの有効時間/期限前に視聴および/または記録されてもよい。
【0003】
マルチメディアアセットを記録するには、ユーザ機器に付随するチューナをマルチメディアアセットが利用可能なチャンネルに合わせることが必要となる。追加マルチメディアアセットを同一装置に同時に記録するには、増設チューナが必要となり得る。装置が増設チューナを有していない場合、ユーザは、追加マルチメディアアセットの記録をあきらめざるを得ない。
【0004】
マルチメディアアセットの状態は、適宜変更する場合がある。例えば、放送プログラムは、VODまたはウェブ放送に移行、あるいはPPVコンテンツは、VODに移行する場合がある。例えば、HBOは、通常のスケジューリングされた放送スケジュールからアセットを除去される場合があるが、延長時間の間、コンテンツはVODで継続して利用可能となる。別の状態変更は、アセットの有効時間/期限の変更である場合がある。アセットの有効期限/時間は、典型的には、双方向プログラムガイド(IPG)等、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションにリストアップされる。ユーザは、状態変更に常に気付かない場合があり、ユーザによるアセットの視聴および/または記録を妨げる可能性がある。しかしながら、既存のシステムは、マルチメディアアセットの状態を監視し、ユーザに影響を及ぼし得る状態変更をタイムリーに通知する統合的アプローチを欠いている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の原理にしたがって、選択されたマルチメディアアセットの状態が変更した時を判断するためのビデオ・オン・デマンド(VOD)システムにおける方法および装置によって、従来の技術の課題が解決される。
【0006】
一実施形態では、本発明は、マルチメディアアセットの状態変更をユーザに通知するための方法および装置である。本発明は、マルチメディアアセットの選択することと、ユーザによって設定可能な通知期間の間、アセットの状態を監視することとを含む。ユーザは、通知期間が切れる前に状態が変更する場合、通知される。
【0007】
一実施形態では、マルチメディアアセットは、状態変更の前にローカルに記録されてもよい。記録は、ユーザによって開始されてもよく、またはシステムによって自動的に予約されてもよい。1つ以上のこれらの実施形態では、状態変更は、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションによって自動的にされてもよく、装置に自動的にアセットを記録させてもよい。また、ユーザは、テレビ用モニタ、コンピュータ用モニタ、携帯電話、PDA、等に表示されるメッセージによって通知されてもよい。
【0008】
上記のいくつかの実施形態では、アセットは、異なるソースから利用可能となってもよい。したがって、アセットは、ローカルに記録される必要はないが、ユーザは、依然として変更を通知されてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、ユーザは、状態変更が通知される前に、選択されたマルチメディアアセットの少なくとも一部をすでに視聴している場合があり、その場合は、選択されたアセットの残りの部分のみ、状態変更の前にローカルに記録されてもよい。
【0010】
上記のいくつかの実施形態では、ローカル記録装置の記録容量は、マルチメディアアセットが記録される前に確認されてもよい。記録容量がマルチメディアアセットの記録に十分な場合のみ、アセットは記録されることになる。十分な記録容量が利用できない場合、削除基準が適用され、ローカル記録装置から削除され得る格納されたコンテンツを識別してもよい。
【0011】
本発明の他の側面は、複数のマルチメディアアセットをローカル記録装置にローカルに記録する場合、スケジュールの競合を調整するための方法および装置を目的とする。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
マルチメディア配信ネットワーク内の状態変更を管理するための方法であって、上記方法は、
マルチメディアアセットの現在の状態を判断することであって、上記マルチメディアアセットは、第1のソースから利用可能である、ことと、
上記マルチメディアアセットの上記現在の状態に起こり得る変更に関する情報を収集することと、
実質的に同等のマルチメディアアセットが、上記起こり得る状態変更が生じた後に、代替ソースから利用可能となるか確認することと、
実質的に同等のマルチメディアアセットが、上記起こり得る状態変更が生じた後に、代替ソースから利用可能ではない場合、上記起こり得る状態変更が生じる前に、上記マルチメディアアセットのコピーをローカルに記録するかどうか決定する基準を適用することと
を含む、方法。
(項目2)
上記状態を判断することは、上記マルチメディアアセットの上記第1のソース、上記マルチメディアアセットの利用可能な時間窓、上記マルチメディアアセットの有効時間/日付、上記マルチメディアアセットの形式、またはそれらの組み合わせを判断することを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
情報を収集することは、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションを起動することを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記代替ソースは、ビデオ・オン・デマンド(VOD)サーバである、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記代替ソースは、ペイ・パー・ビュー(PPV)チャンネルである、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記代替ソースは、インターネットサーバである、項目1に記載の方法。
(項目7)
実質的に同等のマルチメディアアセットが、代替ソースから利用可能であるかを確認することは、上記代替ソースからの上記実質的に同等のマルチメディアアセットの有効時間を判断することを含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
上記起こり得る状態変更が生じた後に、実質的に同等のマルチメディアアセットが代替ソースから利用可能ではない場合、ユーザに通知することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
上記ユーザに通知することは、電子メールメッセージ、音声メールメッセージを送信することと、テレビまたはコンピュータ画面にメッセージを表示することと、またはそれらの組み合わせとを含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
上記ユーザに通知することは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)または音声メールメッセージを携帯電話に送信することを含む、項目8に記載の方法。
(項目11)
上記同等のマルチメディアアセットが、上記代替ソースから利用不可能である場合、上記方法は、上記起こり得る状態変更が生じる前に、上記第1のソースからの上記マルチメディアアセットをローカルに記録することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
上記同等のマルチメディアアセットが、代替ソースから利用可能である場合、上記代替ソースからの上記マルチメディアアセットの有効時間/日付を判断することと、上記有効時間/日付前に、上記マルチメディアアセットのコピーをローカルに記録することとをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目13)
実質的に同等のマルチメディアアセットが、代替ソースから利用可能であるか確認することは、上記代替ソースからの上記同等のマルチメディアアセットの費用を判断することと、上記同等のマルチメディアアセットの上記費用が、指定された費用予算を超えるかの判断を含む基準を適用することとを含む、項目1に記載の方法。
(項目14)
実質的に同等のマルチメディアアセットが、代替ソースから利用可能であるかを確認することは、上記代替ソースからの上記同等のマルチメディアアセットに付随するデジタル権利制限を判断することと、上記同等のマルチメディアアセットのアクセスまたは記録が、少なくとも1つのデジタル権利に違反していないかの判断を含む基準を適用することとを含む、項目1に記載の方法。
(項目15)
情報を収集することは、利用可能なローカル記憶容量を確認することを含み、基準を適用することは、上記ローカル記憶容量が、上記マルチメディアアセットの記録に十分かを判断することを含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
情報を収集することは、ローカルに利用可能なチューナの数を判断することを含み、基準を適用することは、別の予約された記録と競合することなく、上記マルチメディアアセットを記録するためにチューナが利用可能であるかを判断することを含む、項目1に記載の方法。
(項目17)
基準を適用することは、ユーザが上記マルチメディアアセットの少なくとも一部を視聴したかを判断することと、上記ユーザが上記マルチメディアアセットの少なくとも一部を視聴している場合、上記現在の状態変更前に、上記選択されたマルチメディアアセットの残りの部分を記録することとを含む、項目1に記載の方法。
(項目18)
基準を適用することは、残りのローカル記憶容量を確認することを含み、上記残りの記憶容量が上記マルチメディアアセットを記録するために不十分である場合、基準を適用することは、削除される格納マルチメディアアセットを識別する削除基準を適用することを含む、項目1に記載の方法。
(項目19)
上記削除基準は、上記格納されたマルチメディアアセットが最後に視聴された時間/日付、上記格納されたマルチメディアアセットがアクセスされる頻度、「アーカイブプログラム」として上記格納されたマルチメディアアセットの表示、上記格納されたマルチメディアアセットのレンタル条件、サーバからの上記格納されたマルチメディアアセットの現在の可用性、ユーザの削除許可、またはそれらの組み合わせを含む、項目18に記載の方法。
(項目20)
上記削除基準を適用後、上記残りの記憶容量が不十分のままである場合、ユーザに通知することをさらに含む、項目18に記載の方法。
(項目21)
マルチメディア配信ネットワーク内のマルチメディアアセットの状態変更を管理するシステムであって、上記システムは、デジタル・ビデオテープ・レコーダ(DVR)と制御回路とを含み、上記制御回路は、
マルチメディアアセットの現在の状態を判断し、上記マルチメディアアセットは、第1のソースから利用可能であり、
上記マルチメディアアセットの上記現在の状態に起こり得る変更に関する情報を収集し、
実質的に同等のマルチメディアアセットが、上記起こり得る状態変更が生じた後に、代替ソースから利用可能となるか確認し、
実質的に同等のマルチメディアアセットが、上記起こり得る状態変更が生じた後に、代替ソースから利用可能ではない場合、上記起こり得る状態変更が生じる前に、上記マルチメディアアセットのコピーを上記DVRに記録するかどうか決定する基準を適用する
ように構成される、システム。
(項目22)
上記マルチメディアアセットの上記現在の状態変更に関する上記情報は、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションから取得される、項目21に記載のシステム。
(項目23)
上記状態は、上記マルチメディアアセットの上記第1のソース、上記マルチメディアアセットの利用可能な時間窓、上記マルチメディアアセットの有効時間/日付、上記マルチメディアアセットの形式、またはそれらの組み合わせの識別を含む、項目21に記載のシステム。
(項目24)
上記代替ソースは、ビデオ・オン・デマンド(VOD)サーバである、項目21に記載のシステム。
(項目25)
上記代替ソースは、ペイ・パー・ビュー(PPV)チャンネルである、項目21に記載のシステム。
(項目26)
上記代替ソースは、インターネットサーバである、項目21に記載のシステム。
(項目27)
上記制御回路は、ローカル記憶容量を確認し、上記ローカル記憶容量が上記マルチメディアアセットを記録するために十分であるかを判断するように構成される、項目21に記載のシステム。
(項目28)
上記制御回路は、上記残りの記憶容量が上記マルチメディアアセットを記録するために不十分である場合、削除基準を適用し、削除される格納マルチメディアアセットを識別するように構成される、項目27に記載のシステム。
(項目29)
上記削除基準は、上記格納されたマルチメディアアセットが最後に視聴された時間/日付、上記格納されたマルチメディアアセットがアクセスされる頻度、「アーカイブプログラム」として上記格納されたマルチメディアアセットの表示、上記格納されたマルチメディアアセットのレンタル条件、サーバからの上記格納されたマルチメディアアセットの現在の可用性、ユーザの削除許可、またはそれらの組み合わせを含む、項目28に記載のシステム。
(項目30)
マルチメディア配信ネットワーク内のマルチメディアアセットの状態変更を管理する方法であって、上記方法は、
ソースサーバにおいて、マルチメディアアセットの現在の状態を判断することと、
上記ソースサーバにおいて、上記マルチメディアアセットの上記現在の状態に起こり得る変更に関する情報を収集することと、
上記マルチメディアアセットが上記ソースサーバから利用不可能となる前に、ユーザに通知することと
を含む、方法。
(項目31)
上記現在の状態を判断することまたは上記現在の状態に起こり得る変更に関する情報を収集することは、上記ソースサーバを識別することと、上記ソースサーバにおける上記マルチメディアアセットの利用可能な時間窓を識別することと、上記ソースサーバにおける上記マルチメディアアセットの有効時間/日付識別することと、上記ソースサーバにおける上記マルチメディアアセットの形式を識別することと、またはそれらの組み合わせとを含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
情報を収集することは、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションを起動することを含む、項目30に記載の方法。
(項目33)
上記ユーザに通知することは、電子メールメッセージ、音声メールメッセージを送信することと、テレビまたはコンピュータ画面にメッセージを表示することと、またはそれらの組み合わせとを含む、項目30に記載の方法。
(項目34)
上記ユーザに通知することは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)または音声メールメッセージを携帯電話に送信することを含む、項目30に記載の方法。
(項目35)
通知期間を設定することと、上記マルチメディアアセットが上記ソースサーバから利用不可能となる場合、上記通知期間終了前に、上記ユーザに通知することとをさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目36)
上記状態変更が生じる前に、上記マルチメディアアセットをローカルに記録することをさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目37)
以前に選択されたマルチメディアアセットの状態変更を上記ユーザに通知することと、
上記選択されたマルチメディアアセットの代替ソースを識別することと、
上記ユーザに、上記代替ソースから上記選択されたマルチメディアアセットを注文させることと
をさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目38)
上記マルチメディアアセットに関するピアツーピアタイアップを上記ユーザに提示することをさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目39)
上記マルチメディアアセットに関するマーケティングタイアップを上記ユーザに提示することをさらに含む、項目30に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明の一実施形態による、マルチメディアアセットを提供するシステムのブロック図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態による、マルチメディアアセットのローカル記録をスケジューリングするための例示的プロセスの工程図である。
【図3】図3は、「最終機会」通知の画面表示を図式的に示す。
【図4】図4は、本発明の一実施形態による、通知ウィンドウを設定するための例示的プロセスの工程図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態による、マルチメディアアセットを記録するためのローカル記録容量を管理するための例示的プロセスの工程図である。
【図6】図6は、マルチメディアアセットを記録する場合に、スケジューリングの競合を防止する例示的プロセスの工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の上述および他の機能、その性質および種々の利点は、添付の図面に関連してなされる以下の詳細な説明を検討することによって、より明白となるであろう。
【0014】
開示されるシステムおよび方法は、マルチメディアアセットの状態の変更がスケジューリングされる場合に、措置を講じ、随意に、状態変更が有効になる前に、マルチメディアアセットをローカルに記録することを目的とする。状態は、双方向プログラムガイド(IPG)等、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションによって監視されてもよい。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態による、例示的双方向マルチメディア配信システム100を示す。ユーザ機器110は、通信路122を介して、マルチメディアソース120a、120b、120cから信号の形式でコンテンツを受信する。実際は、複数のマルチメディアソース120a、120b、120cおよびユーザ機器110が存在し得るが、過剰に複雑な図面を回避するため、3つのマルチメディアソースおよびユーザ機器のみ図1に示される。
【0016】
マルチメディアソース120a、120b、120cは、例えば、ケーブルシステムヘッドエンド、衛星マルチメディア配信設備、マルチメディア放送設備、ペイ・パー・ビュー(PPV)サーバ、ゲームサービスプロバイダ(例えば、オンラインゲーム)等、任意の好適なメディアソース、あるいはコンテンツを発信または配信するための他の任意の好適な設備またはシステムであってもよい。マルチメディアソース120cは、オンデマンドサーバ(例えば、VODサーバ)として描写される。マルチメディアソース120a、120b、120cは、例えば、衛星経路、光ファイバ経路、ケーブル経路、インターネット経路、あるいは他の任意の好適な有線または無線経路を含む、任意の好適な通信路122を介して、信号を送信するように構成されてもよい。信号は、例えば、テレビプログラム、ゲーム、音楽、ニュース、ウェブサービス、または他の任意の好適なコンテンツ等、任意の好適なコンテンツを伝送してもよい。いくつかの実施形態では、マルチメディアソース120a、120b、120cは、例えば、クライアント/サーバまたはオンライン双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションのサーバ側命令等、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションの命令を実行するための制御回路を含めてもよい。
【0017】
ユーザ機器110は、双方向マルチメディア体験を提供するために好適な任意の機器を含んでもよい。ユーザ機器110は、テレビ、セットトップボックス、記録装置、ビデオプレーヤ、ユーザ入力装置(例えば、遠隔制御装置、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチスクリーンおよび/または音声認識インターフェース)等のテレビ機器、あるいは双方向マルチメディア体験を提供するために好適な他の任意の装置を含んでもよい。例えば、ユーザ機器110は、Motorola,Inc.社によって提供されるDCT2000、2500、5100、6208、または6412セットトップボックスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ機器110は、テレビカードを備えたパーソナルコンピュータ(PCテレビ)等、コンピュータ機器を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ機器110は、ゲームシステム、携帯用DVDプレーヤ等の携帯用電子機器、携帯用ゲーム機器、携帯電話、PDA、音楽プレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)、または他の任意の好適な携帯用または固定装置を含んでもよい。
【0018】
図1の実施例では、ユーザ機器110は、少なくとも制御回路118、ディスプレイ装置112、記録装置114、およびユーザ入力装置116を含み、別個の装置または装置の組み合わせとして実装してもよい。双方向プログラムガイド(IPG)等、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションは、ユーザ機器110に実装され、経路122を介して、マルチメディアソース120a、120b、120cによって送信されたコンテンツをディスプレイ装置112に表示し、利用可能なアセットのグリッドリスト等、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションの機能を提供してもよい。さらに、配信音声および画像等、ウェブコンテンツ121は、例えば、インターネットを介して、ユーザ機器110に送信されてもよい。
【0019】
ディスプレイ装置112は、例えば、テレビ用モニタ、コンピュータ用モニタ、またはユーザ機器110に組み込まれたディスプレイ(例えば、携帯電話または音楽プレーヤのディスプレイ)等、任意の好適な装置であってもよい。また、ディスプレイ装置112は、音声出力を提供するように構成されてもよい。
【0020】
制御回路118は、入力装置116からユーザ入力を受信し、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションの命令を実行するように適合される。制御回路118は、1つ以上のチューナ(例えば、アナログまたはデジタルチューナ)、エンコーダおよびデコーダ、プロセッサ(例えば、Motorola68000ファミリプロセッサ)、記憶装置(例えば、RAMおよびハードディスク)、通信回路(例えば、ケーブルモデム回路)、入力/出力回路(例えば、グラフィック回路)、ユーザ機器110の種々の装置への接続部品、およびアナログまたはデジタルマルチメディアプログラミング、プログラム記録、双方向マルチメディアガイダンス機能を提供するための他の任意の好適な構成要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、制御回路118は、ユーザ機器110の装置のうちの1つの一部、例えば、ディスプレイ112または他の任意の装置(例えば、セットトップボックス、テレビ、およびビデオプレーヤ)の一部として、含まれてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションは、クライアント/サーバアプローチをユーザ機能に提供してもよい。ユーザ機器110の各インスタンスに対し1つのサーバ、またはユーザ機器110の複数のインスタンスに対し1つのサーバが存在してもよく、あるいは単一サーバが、ユーザ機器110の各インスタンスに対するプロキシとして機能してもよい。
【0022】
任意の好適な数のユーザが、マルチメディアソース120a、120b、120cおよび1つ以上のデータソース124a、124bに接続されたユーザ機器110等の機器を有してもよい。しかし、図を明確にするために、単一ユーザのみの機器が示される。複数ユーザの機器は、ケーブルテレビネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ネットワーク、または他の任意の好適な手段、あるいはそれらの組み合わせを使用して、メディアソース120a、120b、120c、ウェブコンテンツ121、およびデータソース124a、124bに接続されてもよい。いくつかの実施形態では、複数ユーザの機器は、任意の好適な手段を使用して、互いに接続されてもよい。
【0023】
ユーザ機器110は、1つ以上のデータソース124a、124bから双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションデータを受信してもよい。データソース124a、124bは、特定の種類のコンテンツまたは特定のアプリケーションのためのデータを提供してもよい。例えば、1つのデータソース124aは、ノン・オンデマンドアセット(例えば、ノン・ペイおよびペイ・パー・ビュープログラム)のためのデータを提供してもよく、別のデータソース124bは、オンデマンドアセット(例えば、VODプログラム)のためのデータを提供してもよい。または、例えば、単一データソースは、これら両方の種類のデータを提供してもよい。また、例えば、データソース124bまたは追加データソース(図示せず)の1つは、双方向プログラムガイド(IPG)のためのデータを提供してもよい。別のデータソース124a、124b、または別個のデータソース(図示せず)は、例えば、別の双方向アプリケーション(例えば、ホームショッピングアプリケーション)のためのデータを提供してもよい。いくつかの実施形態では、データソース124a、124b、または追加データソース(図示せず)は、クライアント/サーバアプローチを使用して、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションにデータを提供してもよい。データソースにつき1つのサーバ、またはすべてのソースに対し1つのサーバが存在してもよく、あるいはいくつかの実施形態では、単一サーバが、ユーザ機器110と種々のデータソース124a、124bとの間のプロキシとして通信してもよい。いくつかの実施形態では、データソース124a、124bは、オンライン双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションとしてデータを提供してもよい。そのような実施形態では、データソース124a、124bは、オンラインマルチメディアガイダンスアプリケーションの命令を実行するための制御回路を含んでもよい。
【0024】
図1は、メディアソース120a、120b、120c、および別個の要素としてのデータソース124a、124bを示す。実際は、それらの機能性は、単一設備における単一システム、または複数の設備における複数のシステムから組み合わせ、提供されてもよい。例えば、1つのメディアソース120bおよびデータソース124bは、組み合わされ、VODコンテンツおよび付随するVODデータを提供してもよい。
【0025】
一実施形態では、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションは、セットトップボックスに実装された独立型アプリケーションであってもよく、ユーザ機器110の一部である場合がある。双方向プログラムガイドは、データソース124a、124b等のデータソースから、例えば、毎日または1週間に1回定期的にダウンロードされてもよく、アプリケーションは、次の更新までダウンロードプログラミング情報に基づいて動作する。
【0026】
別の実施形態では、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションは、例えば、ケーブルヘッドエンド上のサーバによって代表されるサーバ、およびユーザ機器110、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA等によって代表されるクライアントを備える、クライアント/サーバアプリケーションであってもよい。本シナリオでは、クライアントは、プログラミング情報の更新のためにサーバをポーリングする。
【0027】
また、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションは、プログラミング情報および場合によってはマルチメディアアセットを含む、ウェブサイトにアクセス可能なウェブブラウザとして実装することができる。
【0028】
明確にする目的のため、以下の議論は、時として、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションが双方向プログラムガイド(IPG)である実施形態を説明する場合がある。しかしながら、以下の議論および議論される機能は、任意の双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションに適用してもよいことを理解されるだろう。また、以下の議論は、時として、有効期限に応じて、特定の実施形態を説明する場合がある。しかしながら、実施形態は、マルチメディアアセットを提供するメディアソースの変更、マルチメディアアセットの利用可能な時間窓の変更、マルチメディアアセットの形式変更等、マルチメディアアセットの任意の状態変更に反応し得ることを理解されたい。
【0029】
以下の工程図は、本発明のいくつかの実施形態において実装された方法を例示する機能をする。実施例は、VODサーバ配信機構を介して別様に利用可能なコンテンツに焦点をあてているが、本発明は、PPVチャンネルまたはインターネット配信機構を介して別様に利用可能なコンテンツに同等に適用可能である。本発明は、前述のような画像/音声プログラム、双方向コンテンツ、ゲーム、およびアプリケーションを含むマルチメディアアセットに広く適用されるが、明確にするために、以下の実施例は、画像/音声アセットに関して提供される。
【0030】
図2は、アセットが利用不可能となる前に、マルチメディアアセットをローカルに記録するための例示的プロセス200の工程図である。プロセス200は、ステップ202から開始する。ステップ204では、ユーザは、放送プログラム、VODコンテンツ、またはPPVプログラム等、マルチメディアアセットを選択してもよい。別様にあるいは追加で、システムは、例えば、ユーザの視聴履歴、ユーザプロファイル、またはユーザ選択によってプログラムされたエージェント(すべて双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションと相互作用し得る)に基づくユーザ入力なしで、マルチメディアアセットを選択してもよい。
【0031】
ステップ206では、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションは、アセットが視聴利用可能な時間窓等、ソースサーバにおいてマルチメディアアセットの状態を確認する。ステップ206では、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションは、例えば、アセットがVODコンテンツとして利用可能になる時を判断してもよい。ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)で視聴/記録オプションを選択してもよい。一実施形態では、ユーザは、マルチメディアアセットを即時視聴してもよく、その場合プロセス200からステップ216へ進む。別様に、ユーザが後でマルチメディアアセットを視聴および/または記録するために予約する場合、プロセス200からステップ208へ進んでもよい。
【0032】
ステップ216では、ユーザがVODコンテンツを即時視聴する場合、システムは、ステップ218において、ユーザがコンテンツ全体を視聴するかを監視する。システムは、ステップ218において、ユーザがマルチメディアアセットの視聴を終了したことを判断すると、次いで、ステップ220において、ユーザがアセットにさらに興味があるか、例えば、ユーザが、アセットを「お気に入り」にリストアップしているかを判断する。ステップ220において、さらなるユーザの興味が検出されない場合、次いで、プロセス200は、ステップ228で終了する。状態変更が有効になり、アセットが利用不可能とならない限り、アセットは、依然としてユーザに利用可能である。しかしながら、システムは、ソースサーバにおけるアセットの状態監視を停止してもよい。一方、システムは、ステップ218において、ユーザがマルチメディアアセットの視聴を終了していないと判断する場合、ステップ210において、プロセス200は、ステップ206へ進み、システムは、ソースサーバにおけるアセットの状態監視を継続する。
【0033】
ステップ220において、ユーザが、マルチメディアアセットに継続して興味を有すると判断される場合、プロセス200からステップ210へ進み、マルチメディアアセットの状態変更が起こり得るか確認する。同様に、プロセスは、ユーザが将来の視聴/記録のためマルチメディアアセットをスケジューリングしたステップ208から、起こり得る状態変更を確認するためのステップ210へ進む。ステップ210において状態変更が検出されない場合、プロセス200は、ステップ206へ進み、マルチメディアアセットの状態の判断を継続する。反対に、ステップ210では、状態変更が検出される場合、例えば、アセットが別のチャンネルまたはソースへ移行する場合、または元の有効期限よりも早いソースの有効期限を有する場合、次いで、プロセス200は、ステップ214へ進み、アセットが既にローカルに記録されているかを確認する。アセットのローカルコピーが利用可能な場合、さらなる措置は講じられず、プロセス200は、ステップ228で終了する。
【0034】
反対に、ステップ214では、アセットがローカルに記録されていないと判断される場合、プロセス200は、ステップ226および/またはステップ222(実装に応じて)に進み、例えば、「最終機会通知」(LCN;Last Chance Notification)を表示することによって、起こり得る状態変更をユーザに自動的に警告する、および/または状態変更が有効になる前に、自動的にマルチメディアアセットをローカルに記録する。このように、LCNは、状態変更に先立って、アセットまたは少なくともアセットの一部をユーザに視聴および/または記録させることが可能となる。ローカル記録は、記録装置114上の十分な記憶容量の可用性、および他の予約された記録とのスケジュールの競合の解決を前提としてもよい。アセットが別のソースから利用可能となる場合、アセットのローカル記録が必要ではなくなる、または少なくとも延期されるように、「VODで現在利用可能」等の異なる警告通知を表示することができる。
【0035】
図3は、テレビモニタまたはコンピュータ画面300上に表示される例示的「最終機会」通知ウィンドウ302を図式的に示す。通知ウィンドウ302に表示される例示的メッセージは、映画「Philadelphia」が、2005年12月29日以降、元のソースから利用できなくなることをユーザに通知する。ユーザは、さらに情報を受信してもよく、かつ/または遠隔制御装置上の「選択」キーを押下することによって、代替VODまたはPPVチャンネル等、アセットの代替ソースを対象としてもよい。例示された双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションにリストアップされたアセットは、通知期間内のアセット変更状態のための通知のリスト等、2つ以上の通知を表示するように再構成(rearrange)してもよいことを留意されたい。また、通知ウィンドウは、能動的機能(図示せず)を含んでもよく、ソースサーバ上のアセットの状態が変更する前に、ユーザにアセットを購入させ、および/または元のソースからアセットをローカルに記録させることが可能となる。
【0036】
種々の実施形態において、通知302は、今後3ヶ月以内に、あるシリーズの特定の1話を視聴する「最終機会」を迎えることの通知(例えば、「今後3ヶ月の間で、映画Xが放送されるのは最後、または有料チャンネルに切り替わります」)であってもよいことを留意されたい。これは、すべてが、サーバ上でオンデマンド利用可能ではない地域に関連する。これを実現するために、一実装では、双方向メディアガイダンスアプリケーションは、初めに、ローカルリストデータベースを検索し、プログラムが今後いつ放送され得るかを確認してもよい。そのようなローカルデータベースは、典型的には、2から3週間の今後のプログラムリストデータに限定される。したがって、他の実装では、アプリケーションは、さらに先のリストおよびスケジュール(例えば、今後3ヶ月)を含むより広範な遠隔データベースと相互作用してもよい。
【0037】
さらに、図3に図示されるものに加え、他の通知の種類および通知に付随する他のオプションが可能である。例えば、HBOで放送されている「The Sopranos」のある1話の期限切れに関する最終機会通知と関連して、ユーザは、(1)ローカルにプログラムを記録する、または(2)全話に相当するDVDを購入するよう指示され、後者は、課金インターフェースをクリックすることで、Amazon.com等の第三者オンライン小売業者へアクセスされる。
【0038】
最終機会通知の他の変形およびオプションとして、プログラム関連の購入品のためのマーケティングタイアップ(レシピが間もなく期限切れになる料理チャンネルプログラムで特集されている、「Barnes and Nobel」から出版されている料理本)、またはピアツーピアタイアップ(間もなく期限切れになるプログラムに関する討論グループへジャンプするためのホットボタン)が含まれる。
【0039】
図4は、ユーザが状態変更を通知される警告期間を設定するための、例示的プロセス400の工程図である。プロセス400は、ステップ402から開始する。ステップ404では、ユーザは、警告期間(alert period)を入力し、ユーザの状態変更の通知を希望する期間を指定する。ユーザは、利用可能アセットの一部のみに興味がある可能性があるため、ステップ406において、システムは、特定のメタデータ条件を適用し、通知に含まれるアセットの数を制限する。適用されるメタデータは、ユーザによって入力することもできるし、あるいは、例えば、ユーザ選択および/または視聴習慣に基づいて、システムによって自動的に生成されることもできる。メタデータは、例えば、双方向メディアガイダンスアプリケーション内のリストに適用される検索文字列または検索マスクを含んでもよく、プログラムが放送または別のソース(VODまたはPPV等)から利用可能となる時間/日付、プログラムのジャンル、タイトル、俳優、および双方向メディアガイダンスアプリケーションから利用可能な他の情報、あるいは双方向メディアガイドアプリケーションが利用可能な遠隔データベースを含んでもよい。例えば、特定のユーザは、コメディプログラムに対する通知にのみ興味がある場合がある。ステップ404および406の組み合わせは、「設定」と称することができる。ステップ408では、システムは、設定におけるメタデータ条件に基づいて、ショートリストを生成し、リスト上のマルチメディアアセットの状態を監視する(例えば、双方向メディアガイダンスアプリケーションからプログラムデータを要求することによって)。ステップ410では、システムは、ショートリストで識別された各アセットに対する通知をユーザに送信する。通知は、ディスプレイ装置112上に表示することができ、別様にあるいは追加で、例えば、ショート・メッセージ・サービス(SMS)等を使用して、電子メール通知またはテキストメッセージを携帯電話、PDA、または類似装置に送信することができる。これによって、まだ行われていない場合ユーザは、アセットをローカルに記録するための記録時間を設定し、アセットを視聴し、またはアセットを購入することさえ可能となる。プロセス400は、ステップ412で終了する。
【0040】
図5は、選択されたアセットの記録のために、ローカル記憶容量が十分であるかを判断するための例示的プロセス500の工程図である。プロセス500は、ステップ502から開始する。ステップ504では、プロセス500は、利用可能記録容量を初めに確認することによって、マルチメディアアセットのためのローカル記録セッションを設定する。ステップ506では、記憶容量が十分であると判断される場合、プロセス500は、ステップ508へ進み、アセットをローカルに記録する。プロセスは、ステップ518で終了する。
【0041】
反対に、ステップ506では、アセットを記録するための記録容量が不十分であると判断される場合、プロセス500は、ステップ510において、他の格納されたアセットが削除可能か確認する。格納されたアセットの削除基準は、動的因子を含んでもよい。(動的かどうか)検討されるいくつかの因子の実施例およびそれらの因子に関する基準として、「アーカイブ」として格納されたアセットの表示(アセットが削除される可能性は低い)、アセットが最後に視聴された時、アセットに関するユーザの直接および間接入力、および/または格納されたアセットへのユーザのアクセス頻度が含まれる。削除の対象となるアセットとして、格納されたVODアセット、または他の記録されたアセット(例えば、アセットを記録したペイ・パー・ビューまたは放送)が含まれてもよい。また、双方向マルチメディアガイダンスアプリケーションによって、記録されたアセットが将来代替ソースから利用可能であることが示される場合、記録されたアセットは削除されてもよい。
【0042】
ステップ512では、システムが、古いまたは優先順位の低いアセットを除去することによって、記録容量が利用可能となると判断する場合、プロセス500は、ステップ516へ進み、1つ以上の識別された古いアセットを削除し、選択されたマルチメディアアセットを記録する。反対に、ステップ512では、十分な記録容量が提供されることができない場合、プロセス500は、ステップ514へ進み、ユーザが手動で1つ以上の格納されたアセットを削除し、記録容量を利用可能にしない限り、選択されたマルチメディアアセットが記録不可能であることをユーザに通知する。プロセス500は、ステップ518で終了する。
【0043】
図6は、2つ以上の異なるマルチメディアアセットをローカルに記録することが予約されている場合、競合を解決するための例示的プロセス600の工程図である。プロセス600は、ステップ602から開始する。ステップ604では、システムは、識別されたアセットに加え、他のアセットをローカルに記録することがスケジューリングされているかを確認する。他のアセットがスケジューリングされておらず、したがってスケジュールの競合が存在しない場合、プロセス600は、ステップ614へ進み、選択されたマルチメディアアセットをローカルに記録し、プロセス600は、ステップ616で終了する。
【0044】
反対に、ステップ604では、他のマルチメディアアセットが、ローカル記録のためにスケジューリングされていると判断される場合、プロセス600は、ステップ608へ進み、他のアセットに対するスケジューリングされた記録時間/日付を確認する。ステップ610では、種々のマルチメディアアセットに対するスケジューリングされた記録時間が互いに競合しないと判断される場合、プロセス600は、ステップ614へ進み、マルチメディアアセットは、スケジューリングされた時間で記録される。反対に、ステップ610では、スケジュールの競合が存在すると判断される場合、次いで、プロセス600は、ステップ612へ進み、競合を排除するために記録時間の変更を試みる。システムが競合を解決可能な場合、マルチメディアアセットは、ステップ614において、変更された時間で記録される。プロセス600は、ステップ616で終了する。競合が解決不可能な場合、ユーザは、通知を受け、介入を要求され得る。
【0045】
マルチメディアアセットは、マルチメディアアセットの記録および複製が制限されている場合、配信制御される可能性があることを留意されたい。例えば、「放送(Broadcast)」フラグがアセット内に設定され、コンテンツの複製ができないことが示される場合がある。別様に、「コピー禁止(never copy)」フラグが設定されていたり、または「1回再生(play once)」フラグがIEEE1394 5C等のデジタル権利管理プロトコルにおいて再設定されていたりする場合がある。IEEE1394 5Cに関する詳細情報は、225 B Cochrane Circle, Morgan Hill, CA 95037(USA)にあるDigital Transmission Licensing Administrator(DTLA)(2005年2月28日)から利用可能である「Digital Transmission Content Protection Specification Revision1.4(Informational Version)」において見ることができ、参照することによってその全体が本明細書に援用される。本発明の特定の実施形態は、種々の実装アルゴリズムでは、そのような配信および複製保護の含意論理、ならびにセキュリティ、暗号化、アクセス制御配慮を確認および検討するステップを含むことを理解されたい。
【0046】
上述の本発明の実施形態は、例示目的のために提示されており、何ら制限されるものではなく、本発明は、以下の請求項によってのみ制限される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−136450(P2010−136450A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−44581(P2010−44581)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【分割の表示】特願2008−548556(P2008−548556)の分割
【原出願日】平成18年12月12日(2006.12.12)
【出願人】(507325220)ユナイテッド ビデオ プロパティーズ, インコーポレイテッド (44)
【Fターム(参考)】