説明

マンホールの落下防止板

【課題】開放状態のマンホールにふたをするマンホールの落下防止板を提供する。
【解決手段】基板A、防火水槽用上板、消火栓用上板の3枚の板で構成し、基板Aは、円形の板の中央部に穴2を設け、その穴2から外周に向かい管通し3を設け、管通し3の外周側に切り取り部4を設け、円形の板の外周部に、均等にチェーンよけを設ける。防火水槽用上板は、角型の板の左右に二箇所取っ手を設け、中心からやや下方に、円形の管通しを設け、防火水槽用上板の裏側中央には、ラクビーボール形状のガイド部を設ける。消火栓用上板は、角型の板の斜め上方2カ所に取っ手を設け、中心からやや外れた位置に楕円の穴を設け、この穴の位置は、底辺を除く各辺から距離を変えて設け、この穴から底辺に向かい管通し3を設け、この底辺に一部切り欠き部を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板、防火水槽用上板、消火栓用上板の3枚の板で構成したもので、開放状態のマンホールにふたをするマンホールの落下防止板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、開放状態のマンホール内には、落下防止のため、落下防止具が取り付けられていることが知られている。
たとえば、マンホールの蓋を開けたときの転落を防止し、また貯水槽等内を昇降するとき、特にマンホール内に出入りする際に、その開口部において安全なマンホール用転落防止具付梯子及びマンホールが提案されていた。(特許文献1参照)
梯子機能を有するマンホール用転落防止具が提案されている。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開平10−159116号公報
【特許文献2】 登録実用新案第3078460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
次のような問題点があった。
開放状態のマンホール内に誤って落ち死傷事故が発生していた。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(イ)基板(A)、防火水槽用上板(B)、消火栓用上板(C)の3枚の板で構成するものである。
(ロ)基板(A)は、円形の板の中央部に穴(2)を設け、その穴(2)から外周に向かい管通し(3)を設け、管通し(3)の外周側に切り取り部(4)を設け、円形の板の外周部に、均等にチェーンよけ(1)を設ける。
(ハ)防火水槽用上板(B)は、角型の板の左右に二箇所取っ手(5)を設け、中心からやや下方に、円形の管通し(3)を設け、防火水槽用上板(B)の裏側中央には、ラクビーボール形状のガイド部(6)を設ける。
(ニ)消火栓用上板(C)は、角型の板の斜め上方2カ所に取っ手(5)を設け、中心からやや外れた位置に楕円の穴(7)を設け、この穴(7)の位置は、底辺を除く各辺から距離を変えて設け、この穴(7)から底辺に向かい管通し(3)を設け、この底辺に一部切り欠き部(8)を設ける。
以上の構成よりなるマンホールの落下防止板である。
【発明の効果】
【0006】
防火水槽の開放状態のマンホールに、基板と防火水槽用上板を組み合わせてふたをする。
組み合わせた防火水槽用上板を開けることで、防火水槽内を容易に確認できる。
消火栓の開放状態のマンホールに、基板と消火栓用上板を組み合わせてふたをする。
ふたをした後でも、消火栓のバルプ操作が行える。
上記の方法でマンホールにふたをすることで安全である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の、基板の斜視図
【図2】 本発明の、防火水槽用上板の表面斜視図
【図3】 本発明の、防火水槽用上板の裏面斜視図
【図4】 本発明の、消火栓用上板の斜視図
【図5】 本発明の、防火水槽の使用例斜視図
【図6】 本発明の、消火栓の使用例斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)基板(A)、防火水槽用上板(B)、消火栓用上板(C)の3枚の板で構成するものである。
(ロ)基板(A)は、円形の板の中央部に穴(2)を設け、その穴(2)から外周に向かい管通し(3)を設け、管通し(3)の外周側に切り取り部(4)を設け、円形の板の外周部に、均等にチェーンよけ(1)を設ける。
(ハ)防火水槽用上板(B)は、角型の板の左右に二箇所取っ手(5)を設け、中心からやや下方に、円形の管通し(3)を設け、防火水槽用上板(B)の裏側中央には、ラクビーボール形状のガイド部(6)を設ける。
(ニ)消火栓用上板(C)は、角型の板の斜め上方2カ所に取っ手(5)を設け、中心からやや外れた位置に楕円の穴(7)を設け、この穴(7)の位置は、底辺を除く各辺から距離を変えて設け、この穴(7)から底辺に向かい管通し(3)を設け、この底辺に一部切り欠き部(8)を設ける。
以上の構成よりなるマンホールの落下防止板である。
次に使い方を説明する。
基板(A)と防火水槽用上板(B)を組み合わせて使用する。
基板(A)と消火栓用上板(C)を組み合わせて使用する。
消火栓用上板(C)のみで使用する。
地下式丸型防火水槽のマンホールに使用時は、マンホールのふたを開け、ポンプ車の吸水管を防火水槽内に投入後、基板の管通し(3)を通過させ、マンホールの中心に穴(2)を合わせ、丸ふた底部に取り付けられているチェーンを、基板のチェーンよけ(1)に合わせ、マンホール上に設置する。
次に基板の穴(2)に、防火水槽用上板の取っ手(5)を持ち、ガイド部(6)を合わせて置く。
防火水槽内に転落防止(井形形状の鉄の棒)が設置されている場合と、ない場合とでは、マンホールに対して吸水管の位置が変わるので、防火水槽用上板をスライドして隙間をなくす。
基板を立てて収納するには、切り取り部(4)を下に向けて収納する。
地下式丸型消火栓のマンホールに使用時は、マンホールのふたを開け、消火栓に吸水管及び消火栓ハンドルを接続した後、基板の管通し(3)を通過させ、消火栓のマンホール上に設置する。
次に基板上に、消火栓用上板の取っ手(5)を持ち、楕円の穴(7)に、吸水管及び消火栓ハンドルが位置するように移動させ、基板と消火栓用上板にて、マンホールの隙間をなくすように置く。
地下式角型消火栓のマンホールに使用時は、マンホールのふたを開け、消火栓に吸水管及び消火栓ハンドルを接続した後、消火栓用上板の取っ手(5)を持ち、管通し(3)を通過させ、楕円の穴(7)に合わせ、消火栓のマンホール上に直接設置する。
【符号の説明】
【0009】
A 基板
B 防火水槽用上板
C 消火栓用上板
1 チェーンよけ
2 穴
3 管通し
4 切り取り部
5 取って手
6 ガイド部
7 楕円の穴
8 切り欠き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)基板(A)、防火水槽用上板(B)、消火栓用上板(C)の3枚の板で構成するものである。
(ロ)基板(A)は、円形の板の中央部に穴(2)を設け、その穴(2)から外周に向かい管通し(3)を設け、管通し(3)の外周側に切り取り部(4)を設け、円形の板の外周部に、均等にチェーンよけ(1)を設ける。
(ハ)防火水槽用上板(B)は、角型の板の左右に二箇所取っ手(5)を設け、中心からやや下方に、円形の管通し(3)を設け、防火水槽用上板(B)の裏側中央には、ラクビーボール形状のガイド部(6)を設ける。
(ニ)消火栓用上板(C)は、角型の板の斜め上方2カ所に取っ手(5)を設け、中心からやや外れた位置に楕円の穴(7)を設け、この穴(7)の位置は、底辺を除く各辺から距離を変えて設け、この穴(7)から底辺に向かい管通し(3)を設け、この底辺に一部切り欠き部(8)を設ける。
以上のように構成されたマンホールの落下防止板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−275848(P2010−275848A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−146982(P2009−146982)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(509173720)
【Fターム(参考)】