説明

ミオスタチン結合タンパク質

本発明は、ミオスタチンと結合する抗原結合タンパク質、例えば抗体、このような抗原結合タンパク質をコードするポリヌクレオチド、上記の抗原結合タンパク質を含む医薬組成物、ならびに製造方法に関する。本発明は、低減された筋肉量、筋肉強度および筋肉機能のいずれか1つまたは組合せに関連した疾患の治療または予防における、このような抗原結合タンパク質の使用にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミオスタチンと特異的に結合し、配列番号3のCDRH3または変異体CDRH3を含む抗原結合タンパク質。
【請求項2】
前記変異体CDRH3が(i)配列番号82〜92または110のいずれか1つ;または(ii)以下のカバット置換V102Y、V102H、V102I、V102DまたはV102Gである請求項1記載の抗原結合タンパク質。
【請求項3】
CDRH1(配列番号1)または変異体CDRH1;CDRH2(配列番号2)または変異体CDRH2;CDRL1(配列番号4)または変異体CDRL1;CDRL2(配列番号5)または変異体CDRL2;およびCDRL3(配列番号6または109)または変異体CDRL3から選択される1つ以上または全てのCDRをさらに含む請求項1または2記載の抗原結合タンパク質。
【請求項4】
前記変異体CDRH2が(i)配列番号93〜97のいずれか1つ;または(ii)以下のカバット置換:N50R、N50E、N50W、N50Y、N50G、N50Q、N50V、N50L、N50K、N50A、I51L、I51V、I51T、I51S、I51N、Y52D、Y52L、Y52N、Y52S、Y53A、Y53G、Y53S、Y53K、Y53T、Y53N、N54S、N54T、N54K、N54D、N54G、V56Y、V56R、V56E、V56D、V56G、V56S、V56A、N58K、N58T、N58S、N58D、N58R、N58G、N58FまたはN58Yのうちの1つである請求項2記載の抗原結合タンパク質。
【請求項5】
CDRH3が配列番号90であり;および/またはCDRH2が配列番号95であり;および/またはCDRL3が配列番号109である前記請求項のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質。
【請求項6】
ミオスタチンと特異的に結合し、配列番号7の可変ドメイン配列の対応するCDRH3またはその変異体CDRH3を含む抗原結合タンパク質。
【請求項7】
配列番号7の可変ドメイン配列のCDRH1またはその変異体CDRH1、あるいはCDRH2またはその変異体CDRH2;もしくは配列番号8の可変ドメイン配列のCDRL1またはその変異体CDRL1、あるいはCDRL2またはその変異体CDRL2およびCDRL3またはその変異体CDRL3から選択される対応するCDRのうちの1つ以上または全てをさらに含む請求項6記載の抗原結合タンパク質。
【請求項8】
ミオスタチンと特異的に結合し、配列番号7のカバット残基95〜101を含む結合単位H3または変異体H3を含む抗原結合タンパク質。
【請求項9】
配列番号7のカバット残基31〜32を含むH1または変異体H1;配列番号7のカバット残基52〜56を含むH2または変異体H2;配列番号8のカバット残基30〜34を含むL1または変異体L1;配列番号8のカバット残基50〜55を含むL2または変異体L2;ならびに配列番号8のカバット残基89〜96を含むL3または変異体L3から選択される1つ以上のまたは全ての結合単位をさらに含む請求項8記載の抗原結合タンパク質。
【請求項10】
以下の:
(a)可変重鎖の位置28のSまたはT;
(b)可変重鎖の位置105のTまたはQ;
(c)可変重鎖の位置2のV、IまたはG;位置4のLまたはV;位置20のL、I、MまたはV;位置22のC;位置24のT、A、V、GまたはS;位置26のG;位置29のI、F、LまたはS;位置36のW;位置47のWまたはY;位置48のI、M、VまたはL;位置69のI、L、F、MまたはV;位置78のA、L、V、YまたはF;位置80のLまたはM;位置90のYまたはF;位置92のC;および/または位置94のR、K、G、S、HまたはN;
(d)可変軽鎖の位置16のRまたはG;
(e)可変軽鎖の位置71のYまたはF;
(f)可変軽鎖の位置100のAまたはQ;および/または
(g)可変軽鎖の位置2のI、LまたはV;位置3のV、Q、LまたはE;位置4のMまたはL;位置23のC;位置35のW;位置36のY、LまたはF;位置46のS、L、RまたはV;位置49のY、H、FまたはK;位置88のC;および/または位置98のF;
から選択されるカバットアミノ酸残基のいずれか1つまたは組合せをさらに含む前記請求項のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質。
【請求項11】
配列番号10で示されるようなフレームワーク領域と75%以上の配列同一性を有する重鎖可変領域受容体抗体フレームワーク;または配列番号11で示されるようなフレームワーク領域と75%以上の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン受容体抗体フレームワークをさらに含む前記請求項のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質。
【請求項12】
ミオスタチンと特異的に結合し、以下の:
(i)配列番号7または配列番号25から選択される重鎖可変領域;および/または配列番号8または配列番号21から選択される軽鎖可変領域;あるいは75%以上の配列同一性を有する変異体重鎖可変領域または軽鎖可変領域;もしくは
(ii)配列番号26の重鎖;および/または配列番号27または配列番号37から選択される軽鎖;あるいは75%以上の配列同一性を有する変異体重鎖または軽鎖
を含む抗原結合タンパク質。
【請求項13】
ミオスタチンと特異的に結合し、以下の:
(i)配列番号12、13または14のいずれか1つから選択される重鎖可変領域;および/または配列番号15、16、17、18また24のいずれか1つから選択される軽鎖可変領域;あるいは75%以上の配列同一性を有する変異体重鎖可変領域または軽鎖可変領域;もしくは
(ii)配列番号28、29、30、98または99のいずれか1つから選択される重鎖;および/または配列番号31、32、33、34または40のいずれか1つから選択される軽鎖;あるいは75%以上の配列同一性を有する変異体重鎖または軽鎖
を含む抗原結合タンパク質。
【請求項14】
以下のカバット置換が存在する請求項12または13記載の抗原結合タンパク質:
(i)重鎖可変領域または重鎖におけるY96L、G99D、G99S、G100A_K、P100B_F、P100B_I、W100E_F、F100G_N、F100G_S、F100G_Y、V102NまたはV102S;および/または
(ii)重鎖可変領域または重鎖におけるG55D、G55L、G55S、G55TまたはG55V;および/または
(iii)軽鎖可変領域または軽鎖におけるC91S。
【請求項15】
Fc無効化された前記請求項のいずれか一項に記載の抗原結合タンパク質。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか一項で定義されるような抗原結合タンパク質をコードする核酸分子。
【請求項17】
以下の:
(i)配列番号41の重鎖DNA配列;および/または配列番号42また52から選択される軽鎖DNA配列;あるいは75%以上の同一性を有する変異体重鎖または軽鎖;もしくは
(ii)配列番号43、44または45のいずれか1つから選択される重鎖DNA配列;および/または配列番号46、47、48、49または55のいずれか1つから選択される軽鎖DNA配列;あるいは75%以上の同一性を有する変異体重鎖または軽鎖
を含む請求項16記載の核酸分子。
【請求項18】
前記DNA配列が、以下のカバット置換を有する重鎖または軽鎖をコードする請求項16記載の核酸分子:
(i)重鎖におけるY96L、G99D、G99S、G100A_K、P100B_F、P100B_I、W100E_F、F100G_N、F100G_S、F100G_Y、V102NまたはV102S;および/または
(ii)重鎖におけるG55D、G55L、G55S、G55TまたはG55V;および/または
(iii)軽鎖におけるC91S。
【請求項19】
請求項16〜18のいずれか一項で定義されたような核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項20】
請求項19で定義されたような発現ベクターを含む組換え宿主細胞。
【請求項21】
請求項1〜15のいずれか一項で定義されたような抗原結合タンパク質の産生方法であって、請求項20で定義されたような宿主細胞を培養するステップ、ならびに前記抗原結合タンパク質を回収するステップを包含する方法。
【請求項22】
請求項1〜15のいずれか一項で定義されたような抗原結合タンパク質ならびに製薬上許容可能な担体を含む医薬組成物。
【請求項23】
筋肉量、筋肉強度および筋肉機能のいずれか1つまたはそれらの組合せを低減する疾患に苦しんでいる被験体の治療方法であって、請求項1〜15のいずれか一項で定義された抗原結合タンパク質または請求項22記載の組成物を投与するステップを包含する方法。
【請求項24】
筋肉減少症、悪液質、筋消耗、筋廃用萎縮、HIV、AIDS、癌、外科手術、熱傷、筋肉骨または神経に対する外傷または損傷、肥満症、糖尿病(II型真性糖尿病を含む)、関節炎、慢性腎不全(CRF)、末期腎疾患(ESRD)、うっ血性心不全(CHF)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、待機的関節修復、多発性硬化症(MS)、卒中、筋ジストロフィー、運動ニューロン神経疾患、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、骨粗鬆症、骨関節炎、脂肪酸肝疾患、肝硬変、アジソン病、クッシング症候群、急性呼吸窮迫症候群、ステロイド誘導性筋肉消耗、筋炎または脊柱側彎症に苦しんでいる被験体の治療方法であって、請求項1〜15のいずれか一項で定義された抗原結合タンパク質または請求項22記載の組成物を投与するステップを包含する方法。
【請求項25】
被験体における筋肉量を増大し、筋肉強度を増大し、および/または筋肉機能を改善する方法であって、請求項1〜15のいずれか一項で定義された抗原結合タンパク質または請求項22記載の組成物を投与するステップを包含する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図25】
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【図26】
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【公表番号】特表2012−512641(P2012−512641A)
【公表日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−541469(P2011−541469)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【国際出願番号】PCT/EP2009/067515
【国際公開番号】WO2010/070094
【国際公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】