説明

メタデータを活用するデジタルビデオ受信装置、携帯情報機器、番組関連情報活用システム及びそれらの制御方法

【課題】簡易な設備で無駄なく迅速に、必要十分なメタデータの取得を可能とする。
【解決手段】端末で、所定の操作が行われた場合、リクエスト送信部40は、受信機Rが抽出した現在のメタデータについて保持及び出力すべき旨のリクエストを、その受信機Rに対して、近距離通信手段又は他の情報伝送手段で送信する。コード生成部32を含むメタデータ出力手段35が、メタデータ保持手段30に保持されているメタデータを、QRコード(登録商標)などの二次元バーコードに変換して番組出力手段15を介して画面表示することにより、端末Tに対し出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ番組に関連するメタデータを活用する技術の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン(本出願において「テレビ」と呼ぶ)の分野で、近年普及の進んでいる地上デジタルなどのデジタルテレビ放送用のデジタルテレビ受信装置として、液晶表示パネルやプラズマディスプレイパネルなどを用いた薄型テレビや、HDDレコーダー、DVDレコーダー、単体のチューナーなどが知られている。
【0003】
このようなデジタルテレビ受信装置においては、テレビ番組自体の映像や音声のデータに加えて、いわゆるメタデータを受信することができる。メタデータは、例えば、視聴中のチャンネル番号などの基本的情報のほか、EPG(Electric Program Guide:電子番組表)による番組名、番組ジャンル、出演者名、テレビ局名、関連キーワードなどの関連情報や、文字放送のテキストデータなど、本来の放送内容に関連する情報も含む。
【0004】
一方、インターネットや携帯電話網などの通信ネットワークを介したいわゆるウェブ検索の分野で、検索キーワードを指定しての検索要求すなわち検索クエリーの傾向として、テレビで放送された内容に関する検索クエリーが、放送直後に増加する現象が確認されている。
【0005】
もっとも、テレビ視聴者は、テレビで放送された中で興味を持った情報をウェブ等で検索して調べたいという意図があっても、これまでは、興味を持った内容に関するキーワードや店舗名等を書き留めたり覚えておくなど、記録しておく必要があった。
【0006】
また、放送と、通信ネットワークとの連携に関する提案例として、例えば、特許文献1(放送と連動したネットワーク情報の提供方法)の開示内容によれば、テレビ受信機が受信した放送コンテンツ識別用のコンテンツIDを取り出して、ユーザのパーソナルコンピュータ(以下「PC」と呼ぶ)に転送し、PCがコンテンツIDをキーに、通信ネットワーク経由で遠隔のデータベースサーバにアクセスして、必要な番組関連情報を取得する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−60426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記のような従来技術(特に特許文献1)では、放送の受信にともなってコンテンツIDを抽出しPCに転送する処理を、無差別に常時行う構成であったため、無駄なく迅速に、必要かつ十分なメタデータを取得することが困難であるという問題があった。
【0009】
すなわち、特許文献1の技術では、コンテンツIDを基に情報を取得するためには、個々のコンテンツIDに関連する情報を視聴者が実際に必要としているかどうかとは無関係にPCに送信する一方、それに基づく情報取得のためには、PCの電源を常時オンのまま稼動状態にしておかねばならなかった。
【0010】
一方、視聴者によるテレビ視聴状況は多様であり、何か他の事をしながら所謂「ながら見」するなど関心が低い場合は詳細情報も必要とせず、コンテンツIDをPCに転送する動作も、PCを常に稼動させて情報取得することも無駄であった。また逆に、普段はPCの電源を切っておいて、番組に関心を惹かれてから電源の投入やソフトウェア起動を行うのでは、迅速性に欠け、起動所要時間などの関係でタイミングが間に合わず必要な情報を取得し損なう問題もあった。
【0011】
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、簡易な設備で無駄なく迅速に、必要十分なメタデータの取得を可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的をふまえ、本発明の一態様であるデジタルテレビ受信装置は、外部から入力されるデジタルテレビの放送信号から番組を受信する放送受信部と、前記放送受信部が受信した番組を出力する番組出力手段と、前記放送信号に基づいて、現在放送中の番組に関する情報を現在のメタデータとして抽出するメタデータ抽出手段と、前記現在のメタデータに対するリクエストを、外部の携帯情報機器から受信するリクエスト受信手段と、前記リクエストに係る前記メタデータを出力まで保持するメタデータ保持手段と、前記メタデータ保持手段に保持されている前記メタデータを、近距離無線通信手段で送信することにより又は二次元バーコードに変換して前記番組出力手段を介して画面表示することにより、前記携帯情報機器に対し出力するメタデータ出力手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、上記装置に限らず、同様な方法及びコンピュータ・プログラムも、それぞれ本発明の態様である。さらに、上記のように構成される本発明の作用及び効果、並びに本発明の他の各態様における構成、作用及び効果については、実施形態などを通じて後述するとおりである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、視聴者がリクエストしたメタデータだけを選択的に、テレビ受信装置から視聴者の携帯端末に伝達することにより、必要なメタデータを無駄なく迅速確実容易に取得・活用することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための複数の最良の形態(以下「本実施形態」と呼ぶ)について、図に沿って説明する。なお、背景技術や課題などで既に述べた内容と共通の前提事項については適宜省略する。
【0016】
〔1.第1実施形態の構成〕
第1実施形態は、図1の構成図に示すように、デジタルテレビ受信装置(以下「受信機」と呼ぶ)Rと、携帯電話端末に代表される携帯情報機器(以下「端末」と呼ぶ)Tと、さらに検索サーバSと、を組み合わせた番組関連情報活用システムに関するものであるが、各装置や機器に対応する情報処理の方法(例えば、制御方法)と、組込プログラムなどのコンピュータ・プログラムとしても把握可能である。
【0017】
〔1−1.受信機の構成〕
このうち、まず、受信機Rは、デジタル薄型テレビ受像機、HDDレコーダー、DVDレコーダー、チューナーユニットなどであり、番組受信用のチューナー回路やデコーダー回路などの放送受信部10と、受信した番組を出力する番組出力手段15と、放送信号に基づいて番組に関する情報を抽出するメタデータ抽出手段20と、を有する。このうち、番組出力手段15は、受信機Rがデジタル薄型テレビ受像機など画面を有する機器の場合は、液晶表示パネルやプラズマディスプレイパネルなどであるが、受信機RがHDDレコーダー、DVDレコーダー、チューナーユニットなど画面を有しない機器の場合は、受信番組の映像や音声を外部へ出力するためのアナログ出力端子やデジタル出力端子などの接続部Cである。
【0018】
また、受信機Rは、現在のメタデータに対するリクエストを、外部の端末Tから赤外線などの近距離信号伝送手段(例えば、受信機Rの赤外線受光部251)で受信するリクエスト受信手段であるリクエスト受信部25と、リクエストに係るメタデータを出力まで保持するメタデータ保持手段30と、を有する。また、受信機Rは、メタデータを二次元バーコードの画面表示により端末Tに対し出力するメタデータ出力手段として、コード生成部32と、コード保持部33と、コード表示部34と、を有する。
【0019】
なお、受信機Rは、動作制御用のCPUなどの演算制御部5と、情報の記憶、保持、格納などに用いる外部記憶装置(HDDなど)や主メモリ等の記憶装置6と、を有する点で一種のコンピュータとして把握可能であり、有線や無線のLANアダプタなどの通信手段を有してもよい。
【0020】
〔1−2.端末の構成〕
一方、端末Tは、受信機Rと連係動作するもので、受信機Rからのメタデータ受信のために、近距離通信手段、又は撮影用カメラの少なくとも一方を備えればよいが、ここでは、赤外線通信機能を実現する赤外線発光部401と、内蔵カメラ402を備えるものとする。
【0021】
なお、近距離通信手段としては、無線通信や赤外線通信が考えられるが、端末から受信機Rへのリクエスト送信について、無線通信を利用する実装としない限り、通常は赤外線通信の機構(ここでは赤外線発光部401)は必須である。なお、無線通信の例としてBluetooth(登録商標)、赤外線通信の例としてIrDA(登録商標)を挙げることができる。
【0022】
すなわち、ここでの実装としては、端末Tは、所定のユーザ操作を受けて、メタデータについてのリクエストを赤外線発光部401で受信機Rに送信するリクエスト送信手段であるリクエスト送信部40と、受信機Rからリクエストに係るメタデータを受信するメタデータ受信手段であるコード読取部45と、そのメタデータを記憶するメタデータ記憶手段である端末メモリ50と、前記メタデータで外部の検索サーバSに情報の検索要求を送信する検索要求送信手段である検索要求送信部55と、を有する。
【0023】
〔1−3.検索サーバの構成〕
また、検索サーバSは、通信ネットワークN経由で端末Tからのアクセスに対し、前記検索要求に基づいて情報を検索し返信するもので、検索用のインデックスデータを記憶したインデックス記憶手段であるインデックスデータベース(データベースは「DB」と表す。以下同じ)60と、端末Tから前記検索要求を受信する検索要求受信手段である検索要求受信部65と、検索を行う検索手段である検索処理部70と、検索結果を端末Tへ返信する検索結果送信部75と、を有する。また、検索サーバSは、本発明としては必須ではないが、ここでは、メタデータ専用の検索画面を端末Tに表示させる検索画面生成手段である検索画面送信部80を備えることとする。
【0024】
〔2.第1実施形態の作用〕
上記のように構成される本実施形態の作用を、図2のフローチャートに示す。
〔2−1.メタデータの抽出〕
すなわち、受信機Rの電源が入っている間の定常動作としては、図2右側に示すように、放送受信部10が、外部から入力されるデジタルテレビの放送信号から番組を受信し(ステップST21。放送受信処理)、番組出力手段15が、放送受信部10が受信した番組を、画面表示もしくは画面表示用信号として外部へ順次、出力する(ステップST22。番組出力処理)。なお、テレビの放送信号は、放送用アンテナ設備Aからの放送電波を住居の受信用アンテナで受信したり、ケーブル配信で得る。
【0025】
また、上記の定常動作と並行して、メタデータ抽出手段20が、前記放送信号に基づいて、現在放送中の番組に関する情報を現在のメタデータとして抽出する(ステップST23。メタデータ抽出処理)。
【0026】
〔2−2.メタデータのリクエスト〕
一方、端末T側での処理手順は、図2(フローチャート)左側に示す。すなわち、端末Tのユーザは、現在視聴中もしくは録画中の番組に関する情報すなわちメタデータに興味を持った場合は、端末Tの押しボタンなど入力部Kで、メタデータをリクエストするための所定の操作を行い、端末Tはこれを受け付ける(ステップST11)。
【0027】
端末Tでは、このように所定の操作が行われた場合(ステップST12)、リクエスト送信部40は、受信機Rが抽出した現在のメタデータについて保持及び出力すべき旨のリクエストを、その受信機Rに対して、赤外線発光部401又は他の情報伝送手段で送信する(ステップST13。リクエスト送信処理)。
【0028】
このような外部の端末Tからの現在のメタデータに対するリクエストを、受信機Rではリクエスト受信手段2が、赤外線などの近距離信号伝送手段(この場合は赤外線受光部251)で受信すると(ステップST25及びST26。リクエスト受信処理)、メタデータ保持手段30が、そのリクエストに係るメタデータを出力まで保持する(ステップST28。メタデータ保持処理)。ここでは、メタデータをコード生成部32が二次元バーコード画像に変換したうえ(ステップST27)、その画像をコード保持部33が保持するものとする(ステップST28)。
【0029】
また、メタデータの一例を図3(1)に示す。具体的なメタデータとしては、番組に対応する放送チャンネル、前記リクエストのあった時刻(リクエスト時刻)、EPGなどに基づく放送開始時刻、放送終了時刻、番組名、ジャンル種別などのいわゆるカテゴリ、番組内容解説などの説明文章の文字列(テキスト)、出演者名など関連するキーワード群やURLなど自由であり、そのようなキーワード自体だけでなく、そのようなキーワードを特定の検索サイトで検索した検索結果へ直接ジャンプするためのURLなどでもよい。
【0030】
〔2−3.メタデータの転送〕
リクエストされたメタデータは、直ちに、又はその後の所定のタイミングで(例えば、別途の転送要求操作を待って)、端末Tへ送信される。本実施形態では、メタデータ保持手段30に保持されているメタデータを、QRコード(登録商標)などの二次元バーコードに変換して番組出力手段15を介して画面表示することにより、端末Tに対し出力する(ステップST29。メタデータ出力処理)。
【0031】
より具体的には、メタデータ出力手段として、コード生成部32がメタデータを二次元バーコード画像に変換し(ステップST27)、その画像をコード保持部33が保持しておき(ステップST28)、それをコード表示部34が画面表示するが(ステップST29)、二次元バーコードへの変換は、保持後、送信時に行ってもよい。
【0032】
〔2−4.メタデータの活用〕
出力先である端末Tでは、メタデータ受信手段45が、受信機Rから、前記リクエストに係る前記メタデータを、前記近距離通信手段である赤外線受光部251で受信することにより、又は、受信機Rがそのメタデータをエンコードして画面表示している二次元バーコードを内蔵カメラ402で読み取ったうえ(ステップST14)デコードすることにより受信する(ステップST15。メタデータ受信処理)。
【0033】
このようにメタデータ受信手段45で受信した前記メタデータは、端末メモリ50に記憶し(ステップST16)、ユーザが所望の用途に利用する。用途としては、例えば、文字等の内容を端末Tの画面で閲覧したり、電子メール作成に利用したり、ウェブ検索などが考えられる。
【0034】
端末Tでメタデータを利用する場合の処理手順を図4に例示する。例えば、メタデータ受信後、メタデータの利用をすぐにするか後にするかについて、端末Tの画面で図5に示すように、「今すぐ見る」又は「後で見る」のような選択をユーザから受け付ける(ステップST31)。
【0035】
そして、ステップST32の判断において「今すぐ見る」場合は、直ちに閲覧や検索などの画面表示に遷移し(ステップST33)、例えば入力欄への「貼り付け(いわゆるペースト)」などでメモリ50から読み出す単語等のメタデータを検索キーワードなどとして利用に供する。一方、ステップST32の判断において「後で見る」場合は、そのままメモリ50に蓄積しておき、後で所定の操作に応じて上記に準じた利用に供する(ステップST34)。
【0036】
すぐであれ後であれ、検索に利用する場合は、端末メモリ50に記憶されている前記メタデータを用いることにより、検索要求送信部55が、外部の所定の検索サーバSに対して、情報の検索要求を送信する(検索要求送信処理)。
【0037】
そして、検索サーバSでは、検索要求受信部65が、端末Tから前記検索要求を受信し(検索要求受信処理)、検索処理部70が、検索要求受信部65で受信した前記検索要求に基づいて、インデックスDB60に記憶されている前記インデックスデータを参照することにより、前記検索要求に含まれるメタデータに関連する関連情報を検索し(検索処理)、この検索処理部70による検索結果を検索結果送信部75が端末Tへ返信する(検索結果送信処理)。
【0038】
〔2−5.専用検索画面の生成〕
上記のような検索要求は、例えば、端末Tのブラウザ機能により、検索サイトの一般的な検索画面にアクセスしたうえ、端末Tの記憶領域から「貼り付け」(ペースト)機能などによりメタデータである一又は二以上の語句などを、前記検索画面の検索キーワード入力欄に入力して行なってもよいが、図6に例示するような専用の検索画面を検索サーバ側で生成してもよい。
【0039】
すなわち、本実施形態における検索要求は二種考えられ、第一は、例えば検索キーワードに対するウェブ検索結果を直接要求するようなものであり、第二は、複数の単語のセットを特別な形式(例えばパラメータとして、カンマなどの区切り記号で区切って列記するなど)で送信することにより、検索語選択などの機能を持つ専用の検索画面を要求するような検索要求(以下「特定形式」と呼ぶ)である。
【0040】
端末Tから検索要求受信部55に届いた検索要求が特定形式の場合、その検索要求に含まれる各語句をメタデータ受信部85が取り出し、それに基づいて検索画面生成手段70が、図6に例示するような専用の検索画面を端末Tに表示させる(検索画面生成処理)。
【0041】
その検索画面は、検索要求受信手段65が受信した前記検索要求に前記メタデータとして所定の形式で含まれる各語句を検索語の候補として表示すると共に、それら候補から選択する操作により、さらなる前記検索要求を発生させるものである。例えば、図6の例では、検索キーワードの入力欄100に代表的な一つの単語が初期値として入力済の状態であり、それに対して、必要なら入力欄100に所望の編集を加えたうえ、検索対象の種類を「ウェブ検索」「画像検索」「動画検索」などのボタン群110から選択して操作するか、又は、下部の「ダイレクト検索リンク」欄のハイパーリンク群120のうち所望のものをクリック操作すれば、それぞれの検索結果に画面遷移する。
【0042】
〔3.第1実施形態の効果〕
以上のように、第1実施形態では、テレビ受信装置についてみれば、テレビ受信装置が受信した番組に関連するメタデータのうち、視聴者がリクエストしたメタデータだけを選択的に、視聴者の携帯端末に伝達することにより、必要なメタデータを無駄なく迅速確実容易に取得・活用することが可能となる。
【0043】
また、携帯情報機器についてみれば、メタデータを抽出したデジタルテレビ受信装置に対し、携帯情報機器を用いて、必要な時点でそのときのメタデータをリクエストし、そのメタデータを受信装置から受領すると共に、外部サーバに対する情報検索要求に活用することにより、視聴しているテレビ番組に関連する必要なメタデータを無駄なく迅速確実容易に取得・活用することが可能となる。
【0044】
また、本発明のデジタルテレビ受信装置と携帯情報機器と、を組み合わせて、全体システムである番組関連情報活用システムとして連携させることにより、必要なメタデータを無駄なく確実に取得、活用し、視聴しているテレビ番組に関連する情報を迅速かつ少ない手間で取得可能となる。
【0045】
特に、携帯情報機器からの検索要求が伴うメタデータに含まれる各語句から候補を選択しての検索を容易にする検索画面(図6)を、検索サーバ側で生成して携帯情報機器に表示させることにより、検索語入力欄にコピーペーストするなどの検索作業負荷が軽減され、番組関連情報の活用が促進される。
【0046】
また、本実施形態では、メタデータを二次元バーコードでテレビ受信装置から携帯情報機器へ受け渡すことにより、既存の携帯電話端末装置の備える二次元バーコード読取機能を活用し、容易に本発明を適用可能となる。
【0047】
〔4.第2実施形態〕
上記第1実施形態では、受信機から受信する番組名や単語などのメタデータに基づいて検索サーバに検索要求を行う例を示したが、番組の放送チャンネルやリクエスト時刻程度の限られた情報を第一のメタデータとして受信機から端末へ送り、具体的な単語や文字列といった本来の詳細な番組関連データ(第二のメタデータ)は、その限られた情報である第一のメタデータに基づいて端末から所定の検索サーバへのアクセスにより取得する例も可能である(第2実施形態)。
【0048】
このような第2実施形態は、図7(構成図)に示すように、第1実施形態に準じて、受信機と、端末と、検索サーバと、を組み合わせた番組関連情報活用システムであるが、検索サーバS2は、インデックスDB60の他に、番組メタデータDB65を有する。この番組メタデータDB65は、端末Tからの検索要求に含まれる可能性のある第一のメタデータと、前記各第一のメタデータに対応して、検索結果として端末Tに返信すべき第二のメタデータと、を対応付けて記憶した対応記憶手段である。
【0049】
また、検索サーバS2は、検索要求受信部65と、検索処理部70のほかに、検索要求から第一のメタデータを取り出す第一メタデータ受領手段であるメタデータ受信部86と、第一のメタデータに対応する第二のメタデータを番組メタデータDB65から取得するデータ取得手段である番組メタデータ取得部90と、検索結果送信部76と、を有する。
【0050】
このうち、第一のメタデータは、例えば、放送チャンネル情報、前記リクエスト時刻など、限られた情報で、説明上、「番組基本データ」と呼ぶこととし、その例を図3(2)に示す。第二のメタデータは、より詳細な番組関連データ、例えば、番組名、番組内容解説文字列(テキスト)、ジャンル種別、出演者名、関連する商品名、サービス名、店舖名や商業施設名などの単語、住所、電話番号や電子メールアドレスなどの連絡先、関連情報のURL放送開始時刻、放送終了時刻などであり、説明上「詳細メタデータ」と呼ぶこととし、データ構成の例を図3(3)に示す。
【0051】
そして、第2実施形態では、図8のフローチャートに示すように、メタデータ受信部86が、検索要求受信部65で受信した(ステップST36)前記検索要求に所定の形式で含まれる番組基本データを取り出し(第一メタデータ受領処理。ステップST37)、番組メタデータ取得部90は、メタデータ受信部86が取り出した番組基本データに対応する詳細メタデータを、番組メタデータDB65を参照して取得する(データ取得処理。ステップST38)。
【0052】
そして、検索結果送信部76が、検索処理部70が検索した前記関連情報又は番組メタデータ取得部90が取得した前記詳細メタデータの少なくとも一方、もしくはそれらに対応し図6に準じる専用の検索画面やそれに基づく検索結果を、検索結果として端末Tに送信する(検索結果送信処理。ステップST39)。
【0053】
このように、通常のウェブ検索結果に限らず、チャンネルや時刻などの番組関連データを第一のメタデータとして伴う検索要求により、検索サーバへのアクセスすることで、対応する第二のメタデータとして番組の詳細情報などを取得可能とすることにより、第一のメタデータについてはデータ容量を抑えてテレビ受信装置から携帯へ転送する所要時間や処理負荷を抑制する一方、解説や出演者等の詳細情報はEPG等のデータ種別や文字数制限に関わらず、充実させることが可能となる。
【0054】
〔5.第3実施形態〕
ところで、第1実施形態は、受信機Rから端末Tへのメタデータの受渡しに、端末Tが従来から持っている二次元バーコード読取機能を使う例を示したが、メタデータの受渡しは、近距離無線通信機能による送受信で行ってもよい(第3実施形態)。
【0055】
この場合、図9(構成図)に示すように、受信機R2と端末T2は、共に、Wi−Fi(登録商標)規格に代表されるIEEE 802.11シリーズ無線LANなどの近距離無線通信手段である近距離無線通信部B(BT,BR)を有する。また、図10は、第3実施形態における処理手順を示すフローチャートであり、第1実施形態での処理手順(図2)と比べ、ステップST41,ST42,ST43の部分が異なっている。
【0056】
すなわち、第3実施形態では、端末T2は、リクエスト送信手段であるリクエスト送信部41を有し、リクエスト送信部41は、所定のユーザ操作を受けて、メタデータについてのリクエストを近距離無線通信部BTで受信機Rに送信する(ステップST41)。
【0057】
相対する受信機R2は、メタデータ出力手段として、メタデータ送信部36を有し、このメタデータ送信部36が、リクエストされメタデータ保持手段30に保持されているメタデータを、近距離無線通信部BRで送信することにより、端末Tに対し出力する(メタデータ出力処理。ステップST42)。これに対応し、端末Tは、メタデータ受信手段であるメタデータ受信部46を有し、このメタデータ受信部46は、受信機Rから、リクエストに係る前記メタデータを、近距離無線通信部BTで受信する(メタデータ受信処理。ステップST43)。
【0058】
このような第3実施形態では、第1実施形態に準じた効果に加え、上記のようにメタデータを無線通信で授受することにより、二次元バーコードによる場合と比べ、読み取りのための煩雑なカメラ操作不要で授受が迅速確実となるほか、テレビ視聴画面を二次元バーコードの表示で妨げない利点がある。
【0059】
〔6.第4実施形態〕
続く第4実施形態は、図6に例示したような専用検索画面を端末で生成する例である。
この場合、端末T3は、図11(構成図)に示すように、検索画面を生成する検索画面生成手段である検索画面生成部52を有し、この検索画面生成部52は、携帯情報機器の本来の組込機能や、ダウンロードして実行するいわゆる携帯アプリなどのアプリケーションプログラム、プラグインプレーヤー用インタラクティブ動画ファイル、HTML等のウェブページデータ内のスクリプト言語の記述などで実現される。
【0060】
そして、検索画面生成部52は、図6について既に説明したのと同様に、メタデータ受信部46で受信した前記メタデータに含まれる各語句を、検索語の候補(例えば、キーワード、テレビ局名、番組名、出演者名など)として表示していると共に、それら候補から選択する操作により前記検索要求を送信する(検索画面生成処理)。
【0061】
このように、メタデータに含まれる各語句から検索語の候補を選択しての検索を容易にする検索画面を、携帯情報機器の側で生成して表示させることにより、通信量の増大を抑えながら、検索語入力欄にコピーペーストするなどの検索作業負荷が軽減でき、番組関連情報の活用が促進される。なお、第4実施形態における検素サーバS3では、第1実施形態(図1)で示したメタデータ受信部85と検索画面送信部80は必須ではない(図11)。
【0062】
〔7.第5実施形態〕
また、検索サーバにおいて、第1実施形態や第4実施形態で例示したような専用検索画面(図6)を提供し、かつ、第2実施形態で示したように(図7)第一のメタデータ(番組基本データ)から第二のメタデータ(詳細メタデータ)を検索する場合は、さらに、その専用検索画面に対する語句選択などの操作を反映させることで、詳細メタデータを最適化することができる(第5実施形態)。
【0063】
この場合、図7に準じた構成に加え、図12(構成図)に示すように、検索サーバS4が検索画面生成手段である検索画面生成部81を有し、この検索画面生成部81は、図13のフローチャートに示すように、端末Tからの検索要求に含まれる番組基本データに対応する詳細メタデータを基に(ステップST35〜38)、図6に準じたような専用の検索画面を生成し(ステップST51)その表示データを送信することによりウェブブラウザなどで端末Tに表示させる(ステップST52)。
【0064】
この検索画面は、データ取得手段である番組メタデータ処理部90が取得した詳細メタデータに含まれる複数の各語句を検索語の候補として表示すると共に、それら候補から選択する操作を受け付けることにより(ステップST53)、選択に応じたさらなる前記検索要求を発生させる(ステップST54)ものである。
【0065】
また、検索サーバS4は、前記さらなる検索要求に応じて検索結果を端末に返信し表示させると共に(ステップST55〜ST58)、最適化手段82を有し、この最適化手段82が、各端末Tからのアクセスにおいて、前記各検索画面で各候補が選択された回数又は頻度を集計し、それに応じて、番組メタデータDB65に記憶されている第二のメタデータである詳細メタデータに含まれる前記複数の各語句又はその順序を変更させる(最適化処理。ステップST59)。
【0066】
このように、各語句が実際に検索語として選択される回数や頻度に応じ、語句のラインナップや順序を変化させることにより、ユーザ指向の利用価値の高い番組関連情報が適用できる。
【0067】
〔8.他の実施形態〕
なお、上記実施形態は例示に過ぎず、本発明は、以下に例示するものやそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、図1、図7、図9、図11、図12などの構成、図3のデータ例、図4、図8、図10、図13などの処理手順、図6の画面表示例などは例示に過ぎず、各要素の有無、その順序や具体的内容などは適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態において、メタデータ取得までの処理手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施形態におけるデータを例示する図。
【図4】本発明の実施形態において、取得しためたデータの利用に冠する処理手順を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施形態において、端末でメタデータを受信した場合の表示例を示す図。
【図6】本発明の実施形態において、端末での専用の検索画面に関する表示例を示す図。
【図7】本発明の第2実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図8】本発明の第2実施形態において、番組基本データから詳細メタデータを取得する処理手順を示す図。
【図9】本発明の第3実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図10】本発明の第3実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図11】本発明の第4実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図12】本発明の第5実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図13】本発明の第5実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0069】
N インターネット
R,R2 テレビ受信装置
S,S2,S3,S4 検索サーバ
T,T2,T3 携帯情報機器
BT,BR 近距離無線通信部
C 接続部
D 表示部
A 放送用アンテナ設備
5 演算制御部
6 記憶装置
10 放送受信部
15 番組出力手段
20 メタデータ抽出手段
25 リクエスト受信部
30 メタデータ保持手段
32 コード生成部
33 コード保持部
34 コード表示部
35 メタデータ送信部
40,41 リクエスト送信部
45 コード読取部
46 メタデータ受信部
50 端末メモリ
52 検索画面生成部
55 検索要求送信部
60 インデックスDB
65 番組メタデータDB
70 検索処理部
75,76 検索結果送信部
80,81 検索画面送信部
82 最適化手段
85,86 メタデータ受信部
90 番組メタデータ処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から入力されるデジタルテレビの放送信号から番組を受信する放送受信部と、
前記放送受信部が受信した番組を出力する番組出力手段と、
前記放送信号に基づいて、現在放送中の番組に関する情報を現在のメタデータとして抽出するメタデータ抽出手段と、
前記現在のメタデータに対するリクエストを、外部の携帯情報機器から受信するリクエスト受信手段と、
前記リクエストに係る前記メタデータを出力まで保持するメタデータ保持手段と、
前記メタデータ保持手段に保持されている前記メタデータを、所定の近距離無線通信手段で送信することにより又は二次元バーコードに変換して前記番組出力手段を介して画面表示することにより、前記携帯情報機器に対し出力するメタデータ出力手段と、
を有することを特徴とするデジタルテレビ受信装置。
【請求項2】
近距離通信手段又は撮影用カメラの少なくとも一方を備え、デジタルテレビ受信装置と連係動作する携帯情報機器において、
所定の操作が行われた場合に、外部のデジタルテレビ受信装置が抽出した現在のメタデータについて保持及び出力すべき旨のリクエストを、前記デジタルテレビ受信装置に対して送信するリクエスト送信手段と、
前記デジタルテレビ受信装置から、前記リクエストに係る前記メタデータを、前記近距離通信手段で受信することにより、又は、前記デジタルテレビ受信装置がそのメタデータをエンコードして画面表示している二次元バーコードを前記撮影用カメラで読み取ってデコードすることにより、受信するメタデータ受信手段と、
前記メタデータ受信手段で受信した前記メタデータを記憶するメタデータ記憶手段と、
前記メタデータ記憶手段に記憶されている前記メタデータを用いることにより、外部の所定の検索サーバに対して、情報の検索要求を送信する検索要求送信手段と、
を有することを特徴とする携帯情報機器。
【請求項3】
前記メタデータ受信手段で受信した前記メタデータに含まれる各語句を検索語の候補として表示していると共に、それら候補から選択する操作により前記検索要求を送信する、検索画面を生成する検索画面生成手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の携帯情報機器。
【請求項4】
請求項1記載のデジタルテレビ受信装置と、
請求項2又は3記載の携帯情報機器と、
を有することを特徴とする番組関連情報活用システム。
【請求項5】
請求項2記載の携帯情報機器と、
通信ネットワーク経由で前記携帯情報機器からのアクセスに対し、前記検索要求に基づいて情報を検索し返信する検索サーバと、
を組み合わせた番組関連情報活用システムにおいて、
前記検索サーバは、
検索用のインデックスデータを記憶したインデックス記憶手段と、
前記携帯情報機器から前記検索要求を受信する検索要求受信手段と、
前記検索要求受信手段が受信した前記検索要求に前記メタデータとして含まれる各語句を検索語の候補として表示すると共に、それら候補から選択する操作により、さらなる前記検索要求を発生させる検索画面を前記携帯情報機器に表示させる検索画面生成手段と、
前記検索要求受信手段で受信した前記検索要求に基づいて、前記インデックス記憶手段に記憶されている前記インデックスデータを参照することにより、前記検索要求に含まれるメタデータに関連する情報を検索する検索手段と、
前記検索処理手段による前記検索の結果を前記携帯情報機器へ返信する検索結果送信手段と、
を備えたことを特徴とする番組関連情報活用システム。
【請求項6】
請求項2又は3記載の携帯情報機器と、
通信ネットワーク経由で前記携帯情報機器からのアクセスに対し、前記検索要求に基づいて情報を検索し返信する検索サーバと、
を組み合わせた番組関連情報活用システムにおいて、
前記検索サーバは、
検索用のインデックスデータを記憶したインデックス記憶手段と、
前記携帯情報機器からの検索要求に含まれる可能性のある第一のメタデータと、前記各第一のメタデータに対応して検索結果として前記携帯情報機器に返信すべき第二のメタデータと、を対応付けて記憶した対応記憶手段と、
前記携帯情報機器から前記検索要求を受信する検索要求受信手段と、
前記検索要求受信手段が受信した前記検索要求に基づいて、前記インデックス記憶手段に記憶されている前記インデックスデータを参照することにより、前記検索要求に含まれる語句に関連する関連情報を検索する検索手段と、
前記検索要求受信手段で受信した前記検索要求に所定の形式で含まれる前記第一のメタデータを取り出す第一メタデータ受領手段と、
前記第一メタデータ受領手段が取り出した前記第一のメタデータに対応する前記第二のメタデータを、前記対応記憶手段を参照して取得するデータ取得手段と、
前記検索手段が検索した前記関連情報又は前記データ取得手段が取得した前記第二のメタデータの少なくとも一方を、検索結果として前記携帯情報機器に送信する検索結果送信手段と、
を有することを特徴とする番組関連情報活用システム。
【請求項7】
前記検索サーバは、
前記データ取得手段が取得した前記第二のメタデータに含まれる複数の各語句を検索語の候補として表示すると共に、それら候補から選択する操作により、さらなる前記検索要求を発生させる検索画面を前記携帯情報機器に表示させる検索画面生成手段と、
各携帯情報機器からのアクセスにおいて、前記各検索画面で各候補が選択された回数又は頻度に応じて、前記対応記憶手段に記憶されている前記第二のメタデータに含まれる前記複数の各語句又はその順序を変更させる最適化手段と、
を備えたことを特徴とする請求項6記載の番組関連情報活用システム。
【請求項8】
演算制御部と、
外部から入力されるデジタルテレビの放送信号から番組を受信する放送受信部と、
前記放送受信部が受信した番組を出力する番組出力手段と、
を有するデジタルテレビ受信装置を制御する、デジタルテレビ受信装置の制御方法において、
前記放送信号に基づいて、現在放送中の番組に関する情報を現在のメタデータとして抽出するメタデータ抽出処理と、
前記現在のメタデータに対するリクエストを、外部の携帯情報機器から受信するリクエスト受信処理と、
前記リクエストに係る前記メタデータを、所定の近距離無線通信手段で送信することにより又は二次元バーコードに変換して前記番組出力手段を介して画面表示することにより、前記携帯情報機器に対し出力するメタデータ出力処理と、
を前記演算制御部で実行させることを特徴とするデジタルテレビ受信装置の制御方法。
【請求項9】
演算制御部と、近距離通信手段又は撮影用カメラの少なくとも一方と、を備え、デジタルテレビ受信装置と連係動作する携帯情報機器を制御する、携帯情報機器の制御方法において、
所定の操作が行われた場合に、外部のデジタルテレビ受信装置が抽出した現在のメタデータについて保持及び出力すべき旨のリクエストを、前記デジタルテレビ受信装置に対して送信するリクエスト送信処理と、
前記デジタルテレビ受信装置から、前記リクエストに係る前記メタデータを、前記近距離通信手段で受信することにより、又は、前記デジタルテレビ受信装置がそのメタデータをエンコードして画面表示している二次元バーコードを前記撮影用カメラで読み取ってデコードすることにより、受信するメタデータ受信処理と、
前記メタデータ受信処理で受信した前記メタデータを所定のメタデータ記憶手段に記憶するメタデータ記憶処理と、
前記メタデータ記憶手段に記憶されている前記メタデータを用いることにより、外部の所定の検索サーバに対して、情報の検索要求を送信する検索要求送信処理と、
を前記演算制御部で実行することを特徴とする携帯情報機器の制御方法。
【請求項10】
前記デジタルテレビ受信装置と、前記携帯情報機器と、を組み合わせた番組関連情報活用システムを制御する、番組関連情報活用システムの制御方法であって、
請求項8記載のデジタルテレビ受信装置の制御方法と、
請求項9記載の携帯情報機器の制御方法と、
を組み合わせて実行することを特徴とする番組関連情報活用システムの制御方法。
【請求項11】
演算制御部と、
外部から入力されるデジタルテレビの放送信号から番組を受信する放送受信部と、
前記放送受信部が受信した番組を出力する番組出力手段と、
を有するデジタルテレビ受信装置を制御する、デジタルテレビ受信装置の制御プログラムにおいて、
そのプログラムは前記演算制御部を制御することにより、
前記放送信号に基づいて、現在放送中の番組に関する情報を現在のメタデータとして抽出するメタデータ抽出処理を実行させ、
前記現在のメタデータに対するリクエストを、外部の携帯情報機器から受信するリクエスト受信処理を実行させ、
前記リクエストに係る前記メタデータを、所定の近距離無線通信手段で送信することにより又は二次元バーコードに変換して前記番組出力手段を介して画面表示することにより、前記携帯情報機器に対し出力するメタデータ出力処理を実行させる
ことを特徴とするデジタルテレビ受信装置の制御プログラム。
【請求項12】
演算制御部と、近距離通信手段又は撮影用カメラの少なくとも一方と、を備え、デジタルテレビ受信装置と連係動作する携帯情報機器を制御する、携帯情報機器の制御プログラムにおいて、
そのプログラムは前記演算制御部を制御することにより、
所定の操作が行われた場合に、外部のデジタルテレビ受信装置が抽出した現在のメタデータについて保持及び出力すべき旨のリクエストを、前記デジタルテレビ受信装置に対して送信するリクエスト送信処理を実行させ、
前記デジタルテレビ受信装置から、前記リクエストに係る前記メタデータを、前記近距離通信手段で受信することにより、又は、前記デジタルテレビ受信装置がそのメタデータをエンコードして画面表示している二次元バーコードを前記撮影用カメラで読み取ってデコードすることにより、受信するメタデータ受信処理を実行させ、
前記メタデータ受信処理で受信した前記メタデータを所定のメタデータ記憶手段に記憶するメタデータ記憶処理を実行させ、
前記メタデータ記憶手段に記憶されている前記メタデータを用いることにより、外部の所定の検索サーバに対して、情報の検索要求を送信する検索要求送信処理を実行させる
ことを特徴とする携帯情報機器の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−166537(P2010−166537A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26735(P2009−26735)
【出願日】平成21年1月14日(2009.1.14)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】