メディアコンテンツデータ再生装置及び方法
データ通信ネットワークにおけるクライアントのメディアコンテンツ再生方法は、メディアコンテンツディスクリプターのリクエストをサーバに送信するステップと、特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータへのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを上記サーバから受信するステップと、上記受信されたメディアコンテンツディスクリプターに含まれるURLを用いて上記特定のメディアコンテンツデータを受信するステップとを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディアコンテンツデータ再生装置及び方法に関し、特に、データ通信ネットワークから受信したメディアコンテンツデータの再生に関する倍速機能(X-speed play function)(ここで、Xは特定の数字)及びランダムアクセス(Random Access)機能の遅延を最小化するメディアコンテンツデータ再生装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、データ通信網を通して様々なメディアコンテンツサービス(media contents service)にアクセスする方法は、ダウンロード(download)方式及びストリーミング(streaming)方式に大別することができる。このメディアコンテンツサービスは、放送、映画、及び音楽のような様々なタイプのディジタルメディアデータ(digital media data)により提供されるサービスを意味する。この時、“ディジタルメディアデータ”は、映像、音響、場面(scene)などのような関連するメディアコンテンツを構成するディジタル情報を意味する。
【0003】
ダウンロード方式は、ユーザが所望するメディアコンテンツサービスを構成するディジタルメディアデータを非実時間でダウンロードし、ディジタルメディアデータを記憶媒体に格納し、この格納されたディジタルメディアデータを所望する時間に再生できるようにする。したがって、ダウンロード方式は、映画及びドラマのような非実時間メディアコンテンツサービスに主に使用される。
【0004】
ストリーミング方式は、ユーザが現在必要としているディジタルメディアデータを受信し、この受信されたディジタルメディアデータを実時間で再生できるようにする。したがって、ストリーミング方式は、ニュース及びスポーツ中継のような生放送に対応する実時間メディアコンテンツサービスに主に使用される。
【0005】
一方、メディアコンテンツサービスを受信する間に、ユーザは、一般的な再生速度よりさらに速い再生速度でメディアコンテンツデータを再生(これを“倍速再生”と呼ぶ)するか又は現在再生している部分でない特定の部分を再生(これを“ランダムアクセス”と呼ぶ)することを希望する場合がある。
【0006】
通常、ユーザがMPEG(Moving Picture Experts Group)ファイルフォーマットに基づく倍速再生又はランダムアクセスを求める場合に、ユーザが求める倍速再生又はランダムアクセスを正確に実行することができない場合がある。これは、既存のMPEGファイルフォーマットがクライアントとサーバ間の通信網を考慮したものではなく、サーバでブロードキャストを考慮したファイルフォーマットに基づいて実現されているためである。
【0007】
したがって、クライアントとサーバ間の通信網を考慮する場合には、既存のMPEGファイルフォーマットに基づいてユーザが求める倍速再生機能及びランダムアクセス機能を正確に提供することができない。したがって、既存のMPEGファイルフォーマットに基づいて倍速再生及びランダムアクセス機能を正確に提供する方法が長い間必要とされてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、少なくとも上述した問題点及び/又は不都合な点に取り組み、少なくとも以下の便宜を提供することにある。すなわち、本発明の目的は、ストリーミング方式/ダウンロード方式に基づくメディアコンテンツデータを正確に制御するためのメディアコンテンツデータ再生装置及び方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、倍速再生機能及びランダムアクセス機能のためのストリームグループで構成されたメディアコンテンツデータを制御するためのメディアコンテンツデータ再生装置及び方法を提供することにある。
【0010】
本発明のまた他の目的は、提供されるメディアコンテンツのセマンティック構成及び役割(role)情報を提供することにより様々なコンテンツタイプ及びユーザの嗜好に従って調整され制御されることができるメディアコンテンツデータを提供するためのメディアコンテンツデータ再生装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、データ通信ネットワークにおけるクライアントのメディアコンテンツ再生方法を提供する。上記方法は、メディアコンテンツディスクリプターのリクエストをサーバに送信するステップと、特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータへのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを上記サーバから受信するステップと、上記受信されたメディアコンテンツディスクリプターに含まれるURLを用いて上記特定のメディアコンテンツデータを受信するステップとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の他の態様によれば、データ通信ネットワークにおけるサーバによる、クライアントのメディアコンテンツ再生をサポートする方法を提供する。上記方法は、メディアコンテンツディスクリプターのリクエストを上記クライアントから受信するステップと、特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータへのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを上記クライアントに送信するステップとを有することを特徴とする。
【0013】
本発明のさらに他の態様によれば、データ通信ネットワークにおけるクライアントのメディアコンテンツ再生装置を提供する。上記装置は、メディアコンテンツディスクリプターのリクエストをサーバに送信し、特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを上記サーバから受信し、上記受信されたメディアコンテンツディスクリプターに含まれるURLを用いて上記特定のメディアコンテンツデータを受信する制御器を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、複数のソースコンテンツ又は複数のストリームを含む複合コンテンツを提供するにあたりに、ストリーミング方式及びダウンロード方式を用いるディジタルTVのようなビデオサービスにおいてトリックモードデータのイントラリフレッシュフレームの反復サイクルを一般的な再生のための一般モードデータのイントラリフレッシュフレームの反復サイクルより短く設定することにより、正確な倍速再生機能のサポート及びランダムアクセスの間にビット率の増加及び時間遅延を最小化することができるという効果がある。
【0015】
また、本発明の実施形態によると、基本レイヤーのイントラリフレッシュフレームのタイムポイントとは異なるトリックモードデータレイヤーのイントラリフレッシュフレームのタイムポイントを設定することにより、ビットレートがイントラフレームに集中し、ピークを形成することを防止し、その結果、ビット率の平坦化を容易にすることができるという効果がある。
【0016】
さらに、本発明の他の実施形態によると、PIP(Picture-In-Picture)画面の複雑度を1/4又は1/N(ここで、Nは数十を示す)に減少させることによりPIPを簡素に実現することができ、使用可能なビットレートが無線網又はインターネットプロトコル(IP)網でのように変化する場合に、ネットワーク状況に従って個別のトリックモードデータだけを送信することができるという効果もある。
【0017】
一方、本発明の他の様々な効果は、本発明の実施形態の詳細な説明において明示的に又は暗示的に開示される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】従来の単一階層符号化のI、P、及びBフレームの配列を示す図である。
【図2】従来の倍速再生及びランダムアクセスの時に発生する問題状況を示す図である。
【図3】本発明の実施形態によるメディアコンテンツ再生装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態によるメディアコンテンツ再生装置でのサーバとクライアント間の動作を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターにより定義されるファイル構成を示す図である。
【図6】本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターにより定義されるファイル構成を示す図である。
【図7】本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターにより定義されるファイル構成を示す図である。
【図8】本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターにより定義されるファイル構成を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示すフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。下記の説明において、本発明の詳細な構成および要素のような本発明の詳細な説明において定義される特徴は、本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。したがって、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、ここに説明された実施形態の様々な変更及び変形が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、明瞭性と簡潔性の観点から、当業者に良く知られている機能や構成に関する具体的な説明は、省略する。
【0020】
以下の説明において、一般の速度でメディアコンテンツデータを再生する動作モードを“一般再生モード”又は“一般モード”と呼び、ユーザの特定の倍速機能のリクエストの際にn−倍速(nは、1倍速と等価である一般の速度の整数倍を示す特定の数字である)で再生する動作モードを“倍速再生モード”又は“倍速モード”と呼び、ユーザが特定の時点からの再生リクエストを“ランダムアクセスリクエスト”と呼び、ランダムアクセスリクエストに応じて開始される動作モードを“ランダムアクセスモード”と呼ぶ。また、倍速再生モードとランダムアクセスモードとを合わせて“トリックモード(trick mode)”とも呼んでよい。
【0021】
本発明の実施形態は、メディアコンテンツデータ再生のための動作の間に倍速モード及び/又はランダムアクセスモードの時に発生し得る時間遅延を最小化する方法を提供する。このような方法において、ビデオストリーミング/ダウンロードサービスにより受信され圧縮されたメディアコンテンツデータを再生している間に、ユーザが倍速(例えば、2倍速又は0.5倍速)再生機能をリクエストするか又は特定の時点からメディアコンテンツデータの再生をリクエストする場合に、ユーザリクエストと再生開始との間の時間遅延を減少させることができ、これにより、ユーザのリクエストの時に正確な再生を可能にする。
【0022】
また、本発明の実施形態は、倍速再生モード及び/又はランダムアクセスモードから一般再生モードにさらに切り替える場合にユーザが使いやすい動作方法を提供する。
【0023】
本発明の実施形態に関連した技術の限定されない例であるMPEG2、MPEG4、H.263、H.264及びディジタルメディアの標準として最近台頭している高効率ビデオコーディング(HVC)のようなビデオ圧縮技術は、圧縮効率を増加させるために次のような3つの方式を使用する。
【0024】
圧縮効率性を増加させるための1番目の方式は、赤/緑/青(Red/Green/Blue:RGB)入力を輝度/青いクロミナンス/赤いクロミナンス(luminance/blue-chrominance/red-chrominance:YCbCr)入力に変換する方式である。このような方式において、RGB入力で重複して存在する輝度及びクロミナンス情報は、Y情報、Cb情報、及びCr情報にそれぞれ変換する。
【0025】
圧縮効率性を増加させるための2番目の方式は、この変換されたデータの空間的重複性(spatial redundancy)を除去する方式である。この場合には、1つの画面内の空間的類似性(spatial similarity)が離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:DCT)、量子化(Quantization)、及び可変長符号化(Variable Length Coding:VLC)を用いて除去される。
【0026】
圧縮効率性を増加させるための3番目の方式は、時間的に相互に近い連続したイメージの部分の類似性に基づいて連続した画面間の時間的重複性(temporal redundancy)を除去する方式である。このような時間的重複性は、動き推定(Motion Estimation:ME)により測定される動きベクトル(Motion Vector:MV)を用いて差分パルスコード変調(Differential Pulse Code Modulation:DPCM)のような予測技術で除去することができる。
【0027】
図1は、時間的重複性を除去するための方式の一例を示し、一般の単一階層符号化のイントラ(I)、予測(Predictive:P)、双方向性(Bi-directional:B)フレームの配列及び参照関係を示す。
【0028】
時間的重複性を除去するために、MPEG技術において、図1に示すようにそれぞれのフレームのタイプを設定し、フレームのタイプをI、P、及びBフレームに分類する。 独立したフレームであるIフレームは、自身のデータだけを用いてデコードすることができる。Pフレームは前のIフレームを参照してデコードされる。Bフレームは、前のIフレーム及び次のPフレームを参照してデコードされる。
【0029】
また、すべての符号化方式において、一般的に、1番目の画面はIフレームで符号化され、その次の画面は、Pフレーム又はBフレームで符号化されることによりビット率を減少させることができる。しかしながら、Pフレーム及びBフレームだけが連続して存在する場合には、受信側で復号化される時にP又はBフレームにエラーが発生すると、連続したエラーが発生する可能性がある。この場合に、ユーザが特定のフレームに対するランダムアクセスをリクエストする場合に、対応するフレームに対する正確なランダムアクセスのためのデコードが実行されることが難しい場合がある。
【0030】
したがって、Iフレームは、連続したPフレームとBフレームとの間で周期的に挿入され、これは、“イントラリフレッシュ(Intra-Refresh)”と呼ばれる。任意のIフレームとその次のIフレームとの間のフレームの個数をGOP(Group of Picture)と呼ぶ。図1の例では、GOP値が9である。
【0031】
図2は、一般的な再生のために設定された一般モードデータを倍速再生モード又はランダムアクセスモードで再生する場合に発生し得る問題点を説明する図である。
【0032】
図2の上部のフレームは、一般的な再生のために構成された一般モードデータを示す。通常、一般モードデータ内にイントラリフレッシュのためのIフレームを15フレームごとに1回ずつ挿入する。この場合に、1秒当たりに30フレームを含むように設定されたビデオクリップ、すなわち、1秒当たり2つのIフレームが挿入されるように設定されたビデオクリップの場合に、2つのIフレーム間の時間差が0.5秒であるので、ランダムアクセスがこのようなビデオクリップで実行される場合には、最大0.5秒までの時間遅延が発生し得る。このような問題は、放送のようなストリーミングビデオクリップだけではなく事前にダウンロードされ記憶されたビデオクリップを再生する時にも同一の問題点が発生し得る。
【0033】
図2を参照して、一般モードデータにアクセスする2つの例を考える。具体的には、一般モードデータにおいてランダムアクセスが実行される例及び一般モードデータにおいて倍速再生が実行される例である。
【0034】
まず、一般モードデータを用いてランダムアクセスモードを実行する場合について、ユーザによるランダムアクセスリクエストがIフレーム201と次のIフレーム203との間のGOP期間内の特定のフレームで発生する場合に、クライアントは、ランダムアクセスリクエストが発生した時点200直後のPフレーム205からデコードを開始する代わりに、特定の時間d1だけ移動した後に次のIフレーム203からデコードを開始する。これは、上述したように、最初のデコードがIフレームから開始するためである。この場合に、ユーザがランダムアクセスをリクエストした時点が実際にデコードを開始する時点とは異なるために、2つの時点間の期間ではいずれのフレームも再生することができず、したがって、ユーザがリクエストしたランダムアクセス動作を正確に実行することができない。
【0035】
また、一般モードデータを用いて倍速再生を実行する場合について、一般モードデータの倍速再生を行う場合に高速再生のためにIフレームだけを符号化する。したがって、整数倍(例えば、1倍及び2倍)の倍速再生よりむしろ倍速再生(例えば、1.2倍速又は0.4倍速)機能を効率的にサポートすることが難しい。
【0036】
したがって、本発明の実施形態は、効率的な倍速再生モードをサポートし、ランダムアクセスリクエストの時に発生する時間遅延を最小化する方法を提供する。
【0037】
図3は、本発明の実施形態によるメディアコンテンツデータ再生装置の内部構成を示すブロック図である。
【0038】
図3を参照すると、クライアント350は、通信網(図示せず)を通して外部サーバ300に接続される。クライアント350は、ストリーミング方式又はダウンロード方式によりサーバ300から受信したメディアコンテンツデータを実時間で再生するか、又は受信したメディアコンテンツデータのパーツを格納部357に記録し、格納されたメディアコンテンツデータを分析し、分析されたメディアコンテンツデータを再生する装置である。クライアント350は、ディジタルテレビジョン(Digital TeleVisions:DTVs)、パーソナルコンピュータ、ディジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disc:DVD)プレーヤーなどを含む。
【0039】
本発明の実施形態において、図3に示すクライアント350がメディアコンテンツデータを格納する機能を実行することができるが、本発明はこのような構成に限定されず、クライアント350は、本発明の実施形態に従って格納機能なしにメディアコンテンツデータを実時間で再生する機能だけを実行してもよい。クライアント350をサーバ300に接続する通信網は、任意の有線又は無線通信ネットワークを含む。
【0040】
サーバ300は、放送局、通信オペレータ、映画製作者、又はプライベートコンテンツプロバイダーが運営する。サーバ300は、オーディオデータ、ビデオデータ、テキストデータ、イメージデータなど及びこれらに対するメタデータのような各種複合メディアコンテンツデータを格納する。
【0041】
図3を参照すると、クライアント350は、メディアコンテンツデータをサーバ300から受信する。しかしながら、クライアント350は、サーバ300以外のデータベースからメディアコンテンツデータを受信してもよい。
【0042】
クライアント350は、通信部351、格納部357、分析器355、デコーダ361、制御器353、及び出力部359を含む。図3には図示されていないが、クライアント350は、ユーザとのインターフェースを担当するユーザインターフェースをさらに含んでもよい。ユーザは、ユーザインターフェースを用いてユーザのリクエストを制御器353に送信する。一般的に、ユーザの入力を受信するユーザインターフェースは、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ハプティック(haptic)デバイス、及びマイクロフォンのような物理的な変換部を含むことができる。ユーザインターフェースは、ユーザから命令、テキスト、イベント、数字、又は音声情報を受信し、受信したデータを制御器353に提供する。
【0043】
本発明の実施形態によれば、ユーザは、制御器353がユーザインターフェースを用いて現在のGOP期間に対応するメディアコンテンツデータを倍速再生モードで再生するように制御し、現在のGOP期間のメディアコンテンツデータが倍速再生モードで再生されている間に、次のGOP期間のメディアコンテンツデータをどのように再生するかを設定することができる。
【0044】
通信部351は、有線又は無線ネットワークを通してサーバ300又は第3のデータベース(図示せず)に接続され、サーバ300又は第3のデータベースとデータを交換する。クライアント350が無線ネットワーク技術を使用する場合に、通信部351は、一般的なデータパケット通信方法を用いてサーバ300とクライアント350間の制御命令及びデータを送受信することができる。通信方法は、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)、ブルートゥース(登録商標)、ジグビー(Zigbee:登録商標)、無線ブロードバンド(Wireless Broadband:WiBro:登録商標)、無線メディア(Wireless Media:WiMedia)、第3世代(3G)符号分割多重接続(CDMA)のような移動通信技術などを含むことができる。
【0045】
格納部357は、通信部351がサーバ300又は第3のデータベースから受信した情報を格納する。分析器355は、格納部357に格納されたメディアコンテンツデータを分析し、分析されたメディアコンテンツデータをデコーダ361に提供する。
【0046】
デコーダ361は、分析器355が分析したメディアコンテンツデータを本発明の実施形態によるMPEGファイル構造に基づく符号化方式の逆の方式を用いてデコードし、デコードされたメディアコンテンツデータを出力部359に提供する。この時に、メディアコンテンツデータが異なるタイプのデータを含んでいる場合に、デコーダ361は、必要とされるメディアコンテンツデータを選択し、これを出力部359に提供する。
【0047】
例えば、メディアコンテンツデータが一般再生モードのための“一般モードデータ”及び倍速再生モード又はランダムアクセスモードのための“トリックモードデータ”を含み、倍速再生モードが選択される場合に、制御器353は、トリックモードデータを選択し、これをデコーダ361に提供することができる。
【0048】
出力部359は、デコーダ361によりデコードされたメディアコンテンツデータを画面に出力することができる。また、出力部359は、クライアント350の全般的な状態及びユーザがユーザインターフェースを通して入力した情報を画面又はスピーカに出力することができる。
【0049】
図3には図示されていないが、クライアント350は、別途のシステム時間情報に基づいて動作する。
【0050】
ユーザは、最初のGOP期間のメディアコンテンツデータが倍速再生モードで再生される間に、ユーザインターフェースを通して次のGOP期間のメディアコンテンツデータを再生するための再生モードを設定することができる。場合によっては、クライアント350は、ユーザ動作に関係なくクライアント350の内部に予め定義された方法を用いて次のGOP期間のメディアコンテンツデータをデコードしてもよい。
【0051】
以下に述べられる表1は、本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターの構造を示す。メディアコンテンツディスクリプターは、サーバ又は第3のデータベースから端末又はクライアントに提供される情報であり、端末(又はクライアント)が対応するメディアコンテンツデータと関連した機能を実行するために必要とする様々な情報を含む。
【0052】
例えば、表1を参照すると、本発明の一実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターは、一般再生モードのための情報だけでなく、倍速再生モード及びランダムアクセスモードのための情報も含む。
【0053】
メディアコンテンツディスクリプターは、メディアコンテンツサービスを最初に開始する時にメディアコンテンツデータに含まれるか又は周期的にメディアコンテンツデータに含まれ、サーバ又は第3のデータベースから端末(又はクライアント)に送信されるとよい。一例において、メディアコンテンツディスクリプターに含まれる情報の一部だけが端末に送信されることもある。この場合に、端末は、この送信された情報に対応する機能だけを実行してもよい。
【0054】
【表1】
表1を参照してメディアコンテンツディスクリプターについてさらに詳細に説明する。
【0055】
メディアコンテンツディスクリプターは、マニフェスト(Manifest)情報及びファイル構造(File structure)情報を含む。
【0056】
メディアコンテンツディスクリプターにより参照されるスキーマ(Schema)情報を示す‘コンテンツ(Contents)’属性として、メディアコンテンツのマニフェスト情報は、‘タイトル(Title)’情報、‘シノプシス(Synopsis)’情報、メディアコンテンツのクリエーター情報を含む‘OriginSite’情報、メディアコンテンツのクリエーターの名称を含んでいる‘OriginSiteName’、メディアコンテンツの識別のための‘ContentID’、メディアコンテンツの制御情報を参照することができる‘ContentsURL’情報及びメディアコンテンツ自体を示す‘ContentItem’情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0057】
メディアコンテンツデータのファイル構造を示すファイル構造情報は、‘ContentType’属性のコンテナー(container)エレメントとして、ストリーミング方式又はダウンロード方式において実際のメディアコンテンツデータの位置決め方法を示す‘URLTemplate’、次のGOP単位に基づいて制御される‘NextControlURL’、倍速情報及びランダムアクセスの際にサポート可能な時間に関する情報のような付加情報を参照することができる‘RelDataURL’、及び一般モードで使用可能な一般モードデータ及び倍速再生モード又はランダムアクセスモードの時に使用可能なトリックモードデータを識別することができる‘TrackID’のような情報を含むことができる。
【0058】
クライアント350の制御器353は、マニフェスト情報に含まれているContentURLのMainContentsDescription.xmlファイルを分析し、所望するメディアコンテンツデータ情報に対するリクエストをGOP単位でサーバ300に送信することができる。例えば、最初の状態での一般再生モードでビデオクリップを視聴している間に、ユーザが倍速再生機能又はランダムアクセス機能のリクエストの時に一般再生モードから倍速再生モード又はランダムアクセスモードに切り替える場合がある。この場合に、クライアント350は、倍速再生又はランダムアクセスのためのマニフェスト情報に対するリクエストをサーバ300に送信する。表1でのマニフェスト情報をサーバ300から受信する時に、クライアント350は、MainContentsDescription.xmlファイルに対するリクエストをマニフェスト情報に含まれたContentsURL情報に含まれているアドレスに送信し、このアドレスから倍速再生又はランダムアクセスのためのトリックモードデータを受信することができる。
【0059】
図4は、本発明の実施形態によるメディアコンテンツデータ再生装置を有するクライアントとサーバ間の動作を示す図である。
【0060】
図4を参照すると、表1で説明したデータファイル構造に対応するサーバ300とクライアント350間の動作が実行される。その動作によると、クライアントのユーザが特定のメディアコンテンツデータをサーバから受信し、受信したデータを再生する間に倍速再生又はランダムアクセスを希望する場合に、クライアントは、マニフェスト情報に対するリクエストをサーバに送信し、このリクエストに応じてマニフェスト情報をサーバから受信し、この受信された情報を分析し、この分析された情報が、サーバが倍速再生又はランダムアクセス機能をサポートすることを示す場合に、倍速再生又はランダムアクセス機能をリクエストする。図4では、倍速再生がリクエストされると仮定する。
【0061】
より具体的に、クライアント350のユーザが特定のメディアコンテンツデータを受信し再生する間に倍速再生を希望する場合に、クライアント350は、ステップ401において、サーバ300がマニフェスト情報を送信することをリクエストする。それに応じて、ステップ403において、サーバ300は、リクエストされたマニフェスト情報をクライアント350に送信する。
【0062】
ステップ405において、クライアント350は、受信されたマニフェスト情報に含まれているContentURLを有するMainContentsDescription.xmlファイルを分析し、この分析された情報が、サーバが倍速再生機能をサポートすることを示す場合に、倍速再生機能に対するリクエストをContentURLに含まれているサーバ300のアドレス(例えば、URL)に送信する。それに応じて、ステップ407において、サーバ300は、倍速再生に関連したフラグメントボックスをクライアント350に送信する。参考に、‘フラグメントボックス’の用語は、特定の機能の実行に必要とされる情報の集合を意味する。クライアント350は、フラグメントボックスに含まれる情報を用いて倍速再生を実行する。
【0063】
一方、図5乃至図8は、本発明の実施形態による一般モードデータ及びトリックモードデータの構成を説明する図である。
【0064】
上述したように、一般モードデータは、一般再生モードで使用可能なデータであり、トリックモードデータは、倍速再生モード又はランダムアクセスモードの時に使用可能なデータである。本発明の実施形態によると、トリックモードデータは、通常に、一般モードデータに比べて1/4倍又は1/N(ここで、Nは、数十、すなわち、10、20、30などである)のサイズで設定され、トリックモードデータのGOP値も一般モードデータのGOP値より小さく設定されることによりIフレームの回数(すなわち、Iフレームの発生の回数)が増加する。言い換えれば、トリックモードデータは、一般モードデータの量より全体的に少ない量を有し、トリックモードデータのIフレームは、一般モードデータのIフレームよりさらに頻繁に現れる。したがって、トリックモードデータの使用は、一般モードデータの使用に比べて送受信及びデコードの速度を増加させる。結果的に、倍速再生及びランダムアクセスの時の遅延時間が減少し、ユーザがメディアデータの正確な再生及び/又は探索を行うことができる。本発明の実施形態に従って、一般モードデータもやはり倍速再生モード又はランダムアクセスモードで再生されることができ、トリックモードデータも一般再生モードで再生されることができる。しかしながら、ここでは、ユーザが一般モードデータを一般再生モードの時に使用し、トリックモードデータを倍速再生モード又はランダムアクセスモードで使用することを選択するものと仮定する。
【0065】
図5の(a)は、GOP=9である一般モードデータを示し、図5の(b)は、GOP=3であるトリックモードデータを示す。図5の(b)のトリックモードデータは、GOP値及びデータサイズの観点で図5の(a)の一般モードデータより小さい。
【0066】
図6乃至図8は、本発明の実施形態による一般モードデータ及びトリックモードデータの他の構成を示す図である。
【0067】
図6の(a)乃至図6の(c)の一例を示し、ここで、図6の(a)及び図6の(b)のデータは、それぞれ図5の(a)及び図5の(b)のデータと同一である。図6の(c)は、Iフレームだけを含むように構成されたトリックモードデータを示す。トリックモードデータがIフレームだけを含む場合に、倍速再生の時の再生速度及びランダムアクセスの時の移動速度はさらに増加することができる。
【0068】
図7の(a)乃至図7の(c)は、他の例を示し、ここで、図7の(a)は、複合(または、マルチレイヤー)一般モードデータの一例を示す。例えば、それぞれのフレームが3個のレイヤーデータを含む場合に、3個のレイヤーデータを用いてデータスケーラービリティ(scalability)を実現することができる。図7の(b)及び図7の(c)のデータは、それぞれ図6の(b)及び図6の(c)のデータと同一である。
【0069】
図8の(a)乃至図8の(c)は、トリックモードデータをスケーラブルなデータで実現する他の例を示す図である。すなわち、図8の(a)の一般モードデータは、図5の(a)の一般モードデータと同一である。しかしながら、図8の(b)及び図8の(c)の複合(又は、マルチレイヤー)トリックモードデータは、それぞれ図6の(b)及び図6の(c)のトリックモードデータの複数の集合を結合することにより構成され、これにより、スケーラービリティをサポートする。
【0070】
図7及び図8に示すように、本発明のメディアコンテンツデータは、マルチレイヤー一般モードデータ(図7の(a))及び/又はマルチレイヤートリックモードデータ(図8の(b)及び図8の(c))を含むことができる。マルチレイヤーデータ構造で構成される場合に、メディアコンテンツデータは、スケーラービリティをサポートすることができる。一方、一般モードデータ及びトリックモードデータは、相互に独立して存在するので、相互に異なる時点で独立して再生されることができる。
【0071】
上述したように、ユーザは、一般モードデータを一般モードで再生する。また、ユーザは、倍速再生モード又はランダムアクセスモードでトリックモードデータの再生を選択することができる。例えば、一般モードデータが一般モードで再生されている間に、ユーザが倍速再生モードを選択する場合に、クライアントは、トリックモードデータをリクエストし、トリックモードデータを倍速再生モードで再生する。
【0072】
一般モードデータが一般モードで再生されている間に、ユーザが倍速再生モードでトリックモードデータの再生を選択する場合に、制御器353は、一般モードデータ内の時間情報を出力部359及びデコーダ361に提供するシステム時間クロック情報を分析した後に、この分析された結果に従ってトリックモードデータをリクエストする。したがって、一般モードデータの再生の間に2倍速再生がリクエストされる場合に、クライアントは、トリックモードデータを2倍の速度で再生する。
【0073】
図9の(a)及び図9の(b)は、本発明の実施形態に従ってトリックモードデータを用いてランダムアクセスを実行する動作を説明する図である。図9の(a)は一般モードデータを示し、図9の(b)はトリックモードデータを示す。
【0074】
図9の(a)及び図9の(b)を参照すると、一般モードデータ(図9の(a)に図示されている)が再生されている間に、時点901でユーザによるランダムアクセスリクエストが行われる。従来では、一般モードデータ(図9の(a))を用いてランダムアクセスが実行される場合に、時点901の次のPフレーム907ではなく次のIフレーム903からデコードを開始するためにd1の時間遅延を発生させる。しかしながら、トリックモードデータ(図9の(b)に図示されている)を用いてランダムアクセスが実行される場合に、時点901の次のIフレーム905からデコードを開始することができるために時間遅延をd2に減少させる。d2は、従来の時間遅延d1より格段に短いことをわかる。
【0075】
図10は、本発明の一実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示すフローチャートであり、クライアント350が一般モードデータを再生するためにメディアコンテンツディスクリプターに対するリクエストをサーバ300に送信したことを前提とする。
【0076】
図10を参照すると、ステップ701において、クライアント350は、このリクエストに応じてサーバ300から受信したメディアコンテンツディスクリプターを分析する。ステップ703において、一般モードデータに関する内容がメディアコンテンツディスクリプターに含まれている場合に、クライアント350は、サーバ300からの一般モードデータのリクエスト/受信を行い、この受信した一般モードデータをデコードする。
【0077】
ステップ705において、クライアント350は、一般モードデータが再生されている間に倍速再生モード又はランダムアクセスモードへの切り替えリクエストがユーザから受信されたか否かを判定する。倍速再生モード又はランダムアクセスモードへの切り替えリクエストを受信する時に、クライアント350は、一般モードデータのデコードを中断し、ステップ707に進む。
【0078】
ステップ707において、クライアント350は、メディアコンテンツディスクリプターに含まれているトラック情報(すなわち、図4を参照して説明した‘ContentURL’に含まれているサーバのURLアドレス)に従ってトリックモードデータに対するリクエストをURLに送信し、リクエストされたトリックモードデータを受信する。ステップ709において、クライアント350は、受信されたトリックモードデータに対応するメディアコンテンツデータをデコードする。
【0079】
しかしながら、ステップ705において、倍速再生モード又はランダムアクセスモードへの切り替えリクエストがユーザから受信されることができない時に、クライアント350は、ステップ709に進み、一般再生モードで一般モードデータを継続してデコードし再生する。
【0080】
図11の(a)及び図11の(b)は、本発明の他の実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示す図である。
【0081】
図11の(a)及び図11の(b)の例において、ユーザは、一般モードデータを倍速再生モード又はランダムアクセスモードで再生しないことを選択した場合を前提とする。トリックモードデータが倍速再生モード又はランダムアクセスモードで再生されている間に、ユーザが倍速再生モード又はランダムアクセスモードから一般モードへの切り替えをリクエストする場合に、クライアントは、本発明の実施形態によるモード切り替えを実行し、一般モードでトリックモードデータを再生する。図11の(a)は一般モードデータを示し、図11の(b)はトリックモードデータを示す。
【0082】
この前提に従って、クライアント350は、倍速再生モード又はランダムアクセスモードでトリックモードデータ(図11の(b)に示すように)を用いてメディアコンテンツを再生する。トリックモードデータ(図11の(b)に示すように)が再生されている間に、ユーザが時点1001で一般モードへの切り替えをリクエストする場合に、クライアント350は、時点1001でトリックモードデータの再生(すなわち、トリック再生)を中断し、一般モードデータ(図11の(a))を再生する。しかしながら、この場合に、上述したように、一般モードデータの復号化をIフレームから開始するために、トリック再生の終了時点1001とトリック再生の終了時点1001の後の一般モードデータでの1番目のIフレーム1003との間で時間差が発生し、これにより遅延時間が生じる。この遅延時間の間にはコンテンツが再生されない。
【0083】
本発明の他の実施形態によると、遅延時間の間に連続したコンテンツ再生を保証するために、このような遅延時間の間に既存のトリックモードデータを用いて連続した再生を行う。すなわち、トリック再生の終了時点1001と一般モードデータでの1番目のIフレーム1003との間の時間期間の間に、トリックモードデータのフレーム1005は、I==>P==>Pフレームの順序にデコードされる。その後に、一般モードデータで新たなGOP期間内の1番目のIフレーム1003の受信が完了する場合に、対応する一般モードデータをデコードすることによりコンテンツを再生する。
【0084】
本発明の他の実施形態によると、図3を参照して説明したメディアコンテンツ再生装置は、次のように動作する。
【0085】
制御器353は、倍速再生モード又はランダムアクセスモードから一般モードへの切り替えリクエストがユーザから受信されたか否かを判定する。一般モードへの切り替えリクエストを受信する際に、制御器353は、この切り替えリクエストを分析器355に通知する。分析器355は、受信されたメディアコンテンツディスクリプターのマニフェスト情報に含まれているサーバ300のContentURLを分析し、分析された結果に従ってサーバ300のURLを制御器353に提供する。制御器353は、新たなIフレームからGOP単位で一般モードデータに対するリクエストをURLに送信する。
【0086】
デコーダ361は、一般モードデータの新たなGOP期間内のIフレーム情報をサーバ300から受信し、この受信されたフレームデータをデコードするまで既存のトリックモードデータを継続してでコードする。一般モードデータの新たなGOP期間内の1番目のIフレームを受信する時に、制御器353はトリックモードデータのデコードを中断し、一般モードデータをデコードするようにデコーダ361を制御する。デコーダ361は、制御器353の制御の下に一般モードデータをデコードする。
【0087】
一方、本発明で説明したマニフェスト情報がメディアコンテンツサービスの提供、サービス設定、及び/又はサービス初期化のための情報を提供するために使用されるので、マニフェスト情報は、例えば、別の名称として‘構成情報’とも呼ばれてよい。しかしながら、マニフェスト情報と同一の意味又は役割を有する情報でありさえすれば、別のどの名称でも使用可能である。また、本発明の実施形態を説明するために必要とされる基本的なフィールド及び/又はこれらの属性情報について説明しているが、本発明の各実施形態で説明される設定ファイルの情報は、使用環境又はサービスに従って追加の情報をフィールド及び属性としてさらに含んでもよい。さらに、設定ファイルに含まれる情報の論理的意味を図示し説明しているが、この情報は、システム及びサービス製造/提供環境に従って拡張マークアップ言語(xml)、2進データ、及びフォーマットされた情報構造のような様々な情報表現構造又はフォーマットの形態で表現されてもよい。
【0088】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディアコンテンツデータ再生装置及び方法に関し、特に、データ通信ネットワークから受信したメディアコンテンツデータの再生に関する倍速機能(X-speed play function)(ここで、Xは特定の数字)及びランダムアクセス(Random Access)機能の遅延を最小化するメディアコンテンツデータ再生装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、データ通信網を通して様々なメディアコンテンツサービス(media contents service)にアクセスする方法は、ダウンロード(download)方式及びストリーミング(streaming)方式に大別することができる。このメディアコンテンツサービスは、放送、映画、及び音楽のような様々なタイプのディジタルメディアデータ(digital media data)により提供されるサービスを意味する。この時、“ディジタルメディアデータ”は、映像、音響、場面(scene)などのような関連するメディアコンテンツを構成するディジタル情報を意味する。
【0003】
ダウンロード方式は、ユーザが所望するメディアコンテンツサービスを構成するディジタルメディアデータを非実時間でダウンロードし、ディジタルメディアデータを記憶媒体に格納し、この格納されたディジタルメディアデータを所望する時間に再生できるようにする。したがって、ダウンロード方式は、映画及びドラマのような非実時間メディアコンテンツサービスに主に使用される。
【0004】
ストリーミング方式は、ユーザが現在必要としているディジタルメディアデータを受信し、この受信されたディジタルメディアデータを実時間で再生できるようにする。したがって、ストリーミング方式は、ニュース及びスポーツ中継のような生放送に対応する実時間メディアコンテンツサービスに主に使用される。
【0005】
一方、メディアコンテンツサービスを受信する間に、ユーザは、一般的な再生速度よりさらに速い再生速度でメディアコンテンツデータを再生(これを“倍速再生”と呼ぶ)するか又は現在再生している部分でない特定の部分を再生(これを“ランダムアクセス”と呼ぶ)することを希望する場合がある。
【0006】
通常、ユーザがMPEG(Moving Picture Experts Group)ファイルフォーマットに基づく倍速再生又はランダムアクセスを求める場合に、ユーザが求める倍速再生又はランダムアクセスを正確に実行することができない場合がある。これは、既存のMPEGファイルフォーマットがクライアントとサーバ間の通信網を考慮したものではなく、サーバでブロードキャストを考慮したファイルフォーマットに基づいて実現されているためである。
【0007】
したがって、クライアントとサーバ間の通信網を考慮する場合には、既存のMPEGファイルフォーマットに基づいてユーザが求める倍速再生機能及びランダムアクセス機能を正確に提供することができない。したがって、既存のMPEGファイルフォーマットに基づいて倍速再生及びランダムアクセス機能を正確に提供する方法が長い間必要とされてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、少なくとも上述した問題点及び/又は不都合な点に取り組み、少なくとも以下の便宜を提供することにある。すなわち、本発明の目的は、ストリーミング方式/ダウンロード方式に基づくメディアコンテンツデータを正確に制御するためのメディアコンテンツデータ再生装置及び方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、倍速再生機能及びランダムアクセス機能のためのストリームグループで構成されたメディアコンテンツデータを制御するためのメディアコンテンツデータ再生装置及び方法を提供することにある。
【0010】
本発明のまた他の目的は、提供されるメディアコンテンツのセマンティック構成及び役割(role)情報を提供することにより様々なコンテンツタイプ及びユーザの嗜好に従って調整され制御されることができるメディアコンテンツデータを提供するためのメディアコンテンツデータ再生装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、データ通信ネットワークにおけるクライアントのメディアコンテンツ再生方法を提供する。上記方法は、メディアコンテンツディスクリプターのリクエストをサーバに送信するステップと、特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータへのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを上記サーバから受信するステップと、上記受信されたメディアコンテンツディスクリプターに含まれるURLを用いて上記特定のメディアコンテンツデータを受信するステップとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の他の態様によれば、データ通信ネットワークにおけるサーバによる、クライアントのメディアコンテンツ再生をサポートする方法を提供する。上記方法は、メディアコンテンツディスクリプターのリクエストを上記クライアントから受信するステップと、特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータへのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを上記クライアントに送信するステップとを有することを特徴とする。
【0013】
本発明のさらに他の態様によれば、データ通信ネットワークにおけるクライアントのメディアコンテンツ再生装置を提供する。上記装置は、メディアコンテンツディスクリプターのリクエストをサーバに送信し、特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを上記サーバから受信し、上記受信されたメディアコンテンツディスクリプターに含まれるURLを用いて上記特定のメディアコンテンツデータを受信する制御器を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、複数のソースコンテンツ又は複数のストリームを含む複合コンテンツを提供するにあたりに、ストリーミング方式及びダウンロード方式を用いるディジタルTVのようなビデオサービスにおいてトリックモードデータのイントラリフレッシュフレームの反復サイクルを一般的な再生のための一般モードデータのイントラリフレッシュフレームの反復サイクルより短く設定することにより、正確な倍速再生機能のサポート及びランダムアクセスの間にビット率の増加及び時間遅延を最小化することができるという効果がある。
【0015】
また、本発明の実施形態によると、基本レイヤーのイントラリフレッシュフレームのタイムポイントとは異なるトリックモードデータレイヤーのイントラリフレッシュフレームのタイムポイントを設定することにより、ビットレートがイントラフレームに集中し、ピークを形成することを防止し、その結果、ビット率の平坦化を容易にすることができるという効果がある。
【0016】
さらに、本発明の他の実施形態によると、PIP(Picture-In-Picture)画面の複雑度を1/4又は1/N(ここで、Nは数十を示す)に減少させることによりPIPを簡素に実現することができ、使用可能なビットレートが無線網又はインターネットプロトコル(IP)網でのように変化する場合に、ネットワーク状況に従って個別のトリックモードデータだけを送信することができるという効果もある。
【0017】
一方、本発明の他の様々な効果は、本発明の実施形態の詳細な説明において明示的に又は暗示的に開示される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】従来の単一階層符号化のI、P、及びBフレームの配列を示す図である。
【図2】従来の倍速再生及びランダムアクセスの時に発生する問題状況を示す図である。
【図3】本発明の実施形態によるメディアコンテンツ再生装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態によるメディアコンテンツ再生装置でのサーバとクライアント間の動作を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターにより定義されるファイル構成を示す図である。
【図6】本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターにより定義されるファイル構成を示す図である。
【図7】本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターにより定義されるファイル構成を示す図である。
【図8】本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターにより定義されるファイル構成を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示すフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。下記の説明において、本発明の詳細な構成および要素のような本発明の詳細な説明において定義される特徴は、本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。したがって、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、ここに説明された実施形態の様々な変更及び変形が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、明瞭性と簡潔性の観点から、当業者に良く知られている機能や構成に関する具体的な説明は、省略する。
【0020】
以下の説明において、一般の速度でメディアコンテンツデータを再生する動作モードを“一般再生モード”又は“一般モード”と呼び、ユーザの特定の倍速機能のリクエストの際にn−倍速(nは、1倍速と等価である一般の速度の整数倍を示す特定の数字である)で再生する動作モードを“倍速再生モード”又は“倍速モード”と呼び、ユーザが特定の時点からの再生リクエストを“ランダムアクセスリクエスト”と呼び、ランダムアクセスリクエストに応じて開始される動作モードを“ランダムアクセスモード”と呼ぶ。また、倍速再生モードとランダムアクセスモードとを合わせて“トリックモード(trick mode)”とも呼んでよい。
【0021】
本発明の実施形態は、メディアコンテンツデータ再生のための動作の間に倍速モード及び/又はランダムアクセスモードの時に発生し得る時間遅延を最小化する方法を提供する。このような方法において、ビデオストリーミング/ダウンロードサービスにより受信され圧縮されたメディアコンテンツデータを再生している間に、ユーザが倍速(例えば、2倍速又は0.5倍速)再生機能をリクエストするか又は特定の時点からメディアコンテンツデータの再生をリクエストする場合に、ユーザリクエストと再生開始との間の時間遅延を減少させることができ、これにより、ユーザのリクエストの時に正確な再生を可能にする。
【0022】
また、本発明の実施形態は、倍速再生モード及び/又はランダムアクセスモードから一般再生モードにさらに切り替える場合にユーザが使いやすい動作方法を提供する。
【0023】
本発明の実施形態に関連した技術の限定されない例であるMPEG2、MPEG4、H.263、H.264及びディジタルメディアの標準として最近台頭している高効率ビデオコーディング(HVC)のようなビデオ圧縮技術は、圧縮効率を増加させるために次のような3つの方式を使用する。
【0024】
圧縮効率性を増加させるための1番目の方式は、赤/緑/青(Red/Green/Blue:RGB)入力を輝度/青いクロミナンス/赤いクロミナンス(luminance/blue-chrominance/red-chrominance:YCbCr)入力に変換する方式である。このような方式において、RGB入力で重複して存在する輝度及びクロミナンス情報は、Y情報、Cb情報、及びCr情報にそれぞれ変換する。
【0025】
圧縮効率性を増加させるための2番目の方式は、この変換されたデータの空間的重複性(spatial redundancy)を除去する方式である。この場合には、1つの画面内の空間的類似性(spatial similarity)が離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:DCT)、量子化(Quantization)、及び可変長符号化(Variable Length Coding:VLC)を用いて除去される。
【0026】
圧縮効率性を増加させるための3番目の方式は、時間的に相互に近い連続したイメージの部分の類似性に基づいて連続した画面間の時間的重複性(temporal redundancy)を除去する方式である。このような時間的重複性は、動き推定(Motion Estimation:ME)により測定される動きベクトル(Motion Vector:MV)を用いて差分パルスコード変調(Differential Pulse Code Modulation:DPCM)のような予測技術で除去することができる。
【0027】
図1は、時間的重複性を除去するための方式の一例を示し、一般の単一階層符号化のイントラ(I)、予測(Predictive:P)、双方向性(Bi-directional:B)フレームの配列及び参照関係を示す。
【0028】
時間的重複性を除去するために、MPEG技術において、図1に示すようにそれぞれのフレームのタイプを設定し、フレームのタイプをI、P、及びBフレームに分類する。 独立したフレームであるIフレームは、自身のデータだけを用いてデコードすることができる。Pフレームは前のIフレームを参照してデコードされる。Bフレームは、前のIフレーム及び次のPフレームを参照してデコードされる。
【0029】
また、すべての符号化方式において、一般的に、1番目の画面はIフレームで符号化され、その次の画面は、Pフレーム又はBフレームで符号化されることによりビット率を減少させることができる。しかしながら、Pフレーム及びBフレームだけが連続して存在する場合には、受信側で復号化される時にP又はBフレームにエラーが発生すると、連続したエラーが発生する可能性がある。この場合に、ユーザが特定のフレームに対するランダムアクセスをリクエストする場合に、対応するフレームに対する正確なランダムアクセスのためのデコードが実行されることが難しい場合がある。
【0030】
したがって、Iフレームは、連続したPフレームとBフレームとの間で周期的に挿入され、これは、“イントラリフレッシュ(Intra-Refresh)”と呼ばれる。任意のIフレームとその次のIフレームとの間のフレームの個数をGOP(Group of Picture)と呼ぶ。図1の例では、GOP値が9である。
【0031】
図2は、一般的な再生のために設定された一般モードデータを倍速再生モード又はランダムアクセスモードで再生する場合に発生し得る問題点を説明する図である。
【0032】
図2の上部のフレームは、一般的な再生のために構成された一般モードデータを示す。通常、一般モードデータ内にイントラリフレッシュのためのIフレームを15フレームごとに1回ずつ挿入する。この場合に、1秒当たりに30フレームを含むように設定されたビデオクリップ、すなわち、1秒当たり2つのIフレームが挿入されるように設定されたビデオクリップの場合に、2つのIフレーム間の時間差が0.5秒であるので、ランダムアクセスがこのようなビデオクリップで実行される場合には、最大0.5秒までの時間遅延が発生し得る。このような問題は、放送のようなストリーミングビデオクリップだけではなく事前にダウンロードされ記憶されたビデオクリップを再生する時にも同一の問題点が発生し得る。
【0033】
図2を参照して、一般モードデータにアクセスする2つの例を考える。具体的には、一般モードデータにおいてランダムアクセスが実行される例及び一般モードデータにおいて倍速再生が実行される例である。
【0034】
まず、一般モードデータを用いてランダムアクセスモードを実行する場合について、ユーザによるランダムアクセスリクエストがIフレーム201と次のIフレーム203との間のGOP期間内の特定のフレームで発生する場合に、クライアントは、ランダムアクセスリクエストが発生した時点200直後のPフレーム205からデコードを開始する代わりに、特定の時間d1だけ移動した後に次のIフレーム203からデコードを開始する。これは、上述したように、最初のデコードがIフレームから開始するためである。この場合に、ユーザがランダムアクセスをリクエストした時点が実際にデコードを開始する時点とは異なるために、2つの時点間の期間ではいずれのフレームも再生することができず、したがって、ユーザがリクエストしたランダムアクセス動作を正確に実行することができない。
【0035】
また、一般モードデータを用いて倍速再生を実行する場合について、一般モードデータの倍速再生を行う場合に高速再生のためにIフレームだけを符号化する。したがって、整数倍(例えば、1倍及び2倍)の倍速再生よりむしろ倍速再生(例えば、1.2倍速又は0.4倍速)機能を効率的にサポートすることが難しい。
【0036】
したがって、本発明の実施形態は、効率的な倍速再生モードをサポートし、ランダムアクセスリクエストの時に発生する時間遅延を最小化する方法を提供する。
【0037】
図3は、本発明の実施形態によるメディアコンテンツデータ再生装置の内部構成を示すブロック図である。
【0038】
図3を参照すると、クライアント350は、通信網(図示せず)を通して外部サーバ300に接続される。クライアント350は、ストリーミング方式又はダウンロード方式によりサーバ300から受信したメディアコンテンツデータを実時間で再生するか、又は受信したメディアコンテンツデータのパーツを格納部357に記録し、格納されたメディアコンテンツデータを分析し、分析されたメディアコンテンツデータを再生する装置である。クライアント350は、ディジタルテレビジョン(Digital TeleVisions:DTVs)、パーソナルコンピュータ、ディジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disc:DVD)プレーヤーなどを含む。
【0039】
本発明の実施形態において、図3に示すクライアント350がメディアコンテンツデータを格納する機能を実行することができるが、本発明はこのような構成に限定されず、クライアント350は、本発明の実施形態に従って格納機能なしにメディアコンテンツデータを実時間で再生する機能だけを実行してもよい。クライアント350をサーバ300に接続する通信網は、任意の有線又は無線通信ネットワークを含む。
【0040】
サーバ300は、放送局、通信オペレータ、映画製作者、又はプライベートコンテンツプロバイダーが運営する。サーバ300は、オーディオデータ、ビデオデータ、テキストデータ、イメージデータなど及びこれらに対するメタデータのような各種複合メディアコンテンツデータを格納する。
【0041】
図3を参照すると、クライアント350は、メディアコンテンツデータをサーバ300から受信する。しかしながら、クライアント350は、サーバ300以外のデータベースからメディアコンテンツデータを受信してもよい。
【0042】
クライアント350は、通信部351、格納部357、分析器355、デコーダ361、制御器353、及び出力部359を含む。図3には図示されていないが、クライアント350は、ユーザとのインターフェースを担当するユーザインターフェースをさらに含んでもよい。ユーザは、ユーザインターフェースを用いてユーザのリクエストを制御器353に送信する。一般的に、ユーザの入力を受信するユーザインターフェースは、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ハプティック(haptic)デバイス、及びマイクロフォンのような物理的な変換部を含むことができる。ユーザインターフェースは、ユーザから命令、テキスト、イベント、数字、又は音声情報を受信し、受信したデータを制御器353に提供する。
【0043】
本発明の実施形態によれば、ユーザは、制御器353がユーザインターフェースを用いて現在のGOP期間に対応するメディアコンテンツデータを倍速再生モードで再生するように制御し、現在のGOP期間のメディアコンテンツデータが倍速再生モードで再生されている間に、次のGOP期間のメディアコンテンツデータをどのように再生するかを設定することができる。
【0044】
通信部351は、有線又は無線ネットワークを通してサーバ300又は第3のデータベース(図示せず)に接続され、サーバ300又は第3のデータベースとデータを交換する。クライアント350が無線ネットワーク技術を使用する場合に、通信部351は、一般的なデータパケット通信方法を用いてサーバ300とクライアント350間の制御命令及びデータを送受信することができる。通信方法は、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)、ブルートゥース(登録商標)、ジグビー(Zigbee:登録商標)、無線ブロードバンド(Wireless Broadband:WiBro:登録商標)、無線メディア(Wireless Media:WiMedia)、第3世代(3G)符号分割多重接続(CDMA)のような移動通信技術などを含むことができる。
【0045】
格納部357は、通信部351がサーバ300又は第3のデータベースから受信した情報を格納する。分析器355は、格納部357に格納されたメディアコンテンツデータを分析し、分析されたメディアコンテンツデータをデコーダ361に提供する。
【0046】
デコーダ361は、分析器355が分析したメディアコンテンツデータを本発明の実施形態によるMPEGファイル構造に基づく符号化方式の逆の方式を用いてデコードし、デコードされたメディアコンテンツデータを出力部359に提供する。この時に、メディアコンテンツデータが異なるタイプのデータを含んでいる場合に、デコーダ361は、必要とされるメディアコンテンツデータを選択し、これを出力部359に提供する。
【0047】
例えば、メディアコンテンツデータが一般再生モードのための“一般モードデータ”及び倍速再生モード又はランダムアクセスモードのための“トリックモードデータ”を含み、倍速再生モードが選択される場合に、制御器353は、トリックモードデータを選択し、これをデコーダ361に提供することができる。
【0048】
出力部359は、デコーダ361によりデコードされたメディアコンテンツデータを画面に出力することができる。また、出力部359は、クライアント350の全般的な状態及びユーザがユーザインターフェースを通して入力した情報を画面又はスピーカに出力することができる。
【0049】
図3には図示されていないが、クライアント350は、別途のシステム時間情報に基づいて動作する。
【0050】
ユーザは、最初のGOP期間のメディアコンテンツデータが倍速再生モードで再生される間に、ユーザインターフェースを通して次のGOP期間のメディアコンテンツデータを再生するための再生モードを設定することができる。場合によっては、クライアント350は、ユーザ動作に関係なくクライアント350の内部に予め定義された方法を用いて次のGOP期間のメディアコンテンツデータをデコードしてもよい。
【0051】
以下に述べられる表1は、本発明の実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターの構造を示す。メディアコンテンツディスクリプターは、サーバ又は第3のデータベースから端末又はクライアントに提供される情報であり、端末(又はクライアント)が対応するメディアコンテンツデータと関連した機能を実行するために必要とする様々な情報を含む。
【0052】
例えば、表1を参照すると、本発明の一実施形態によるメディアコンテンツディスクリプターは、一般再生モードのための情報だけでなく、倍速再生モード及びランダムアクセスモードのための情報も含む。
【0053】
メディアコンテンツディスクリプターは、メディアコンテンツサービスを最初に開始する時にメディアコンテンツデータに含まれるか又は周期的にメディアコンテンツデータに含まれ、サーバ又は第3のデータベースから端末(又はクライアント)に送信されるとよい。一例において、メディアコンテンツディスクリプターに含まれる情報の一部だけが端末に送信されることもある。この場合に、端末は、この送信された情報に対応する機能だけを実行してもよい。
【0054】
【表1】
表1を参照してメディアコンテンツディスクリプターについてさらに詳細に説明する。
【0055】
メディアコンテンツディスクリプターは、マニフェスト(Manifest)情報及びファイル構造(File structure)情報を含む。
【0056】
メディアコンテンツディスクリプターにより参照されるスキーマ(Schema)情報を示す‘コンテンツ(Contents)’属性として、メディアコンテンツのマニフェスト情報は、‘タイトル(Title)’情報、‘シノプシス(Synopsis)’情報、メディアコンテンツのクリエーター情報を含む‘OriginSite’情報、メディアコンテンツのクリエーターの名称を含んでいる‘OriginSiteName’、メディアコンテンツの識別のための‘ContentID’、メディアコンテンツの制御情報を参照することができる‘ContentsURL’情報及びメディアコンテンツ自体を示す‘ContentItem’情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0057】
メディアコンテンツデータのファイル構造を示すファイル構造情報は、‘ContentType’属性のコンテナー(container)エレメントとして、ストリーミング方式又はダウンロード方式において実際のメディアコンテンツデータの位置決め方法を示す‘URLTemplate’、次のGOP単位に基づいて制御される‘NextControlURL’、倍速情報及びランダムアクセスの際にサポート可能な時間に関する情報のような付加情報を参照することができる‘RelDataURL’、及び一般モードで使用可能な一般モードデータ及び倍速再生モード又はランダムアクセスモードの時に使用可能なトリックモードデータを識別することができる‘TrackID’のような情報を含むことができる。
【0058】
クライアント350の制御器353は、マニフェスト情報に含まれているContentURLのMainContentsDescription.xmlファイルを分析し、所望するメディアコンテンツデータ情報に対するリクエストをGOP単位でサーバ300に送信することができる。例えば、最初の状態での一般再生モードでビデオクリップを視聴している間に、ユーザが倍速再生機能又はランダムアクセス機能のリクエストの時に一般再生モードから倍速再生モード又はランダムアクセスモードに切り替える場合がある。この場合に、クライアント350は、倍速再生又はランダムアクセスのためのマニフェスト情報に対するリクエストをサーバ300に送信する。表1でのマニフェスト情報をサーバ300から受信する時に、クライアント350は、MainContentsDescription.xmlファイルに対するリクエストをマニフェスト情報に含まれたContentsURL情報に含まれているアドレスに送信し、このアドレスから倍速再生又はランダムアクセスのためのトリックモードデータを受信することができる。
【0059】
図4は、本発明の実施形態によるメディアコンテンツデータ再生装置を有するクライアントとサーバ間の動作を示す図である。
【0060】
図4を参照すると、表1で説明したデータファイル構造に対応するサーバ300とクライアント350間の動作が実行される。その動作によると、クライアントのユーザが特定のメディアコンテンツデータをサーバから受信し、受信したデータを再生する間に倍速再生又はランダムアクセスを希望する場合に、クライアントは、マニフェスト情報に対するリクエストをサーバに送信し、このリクエストに応じてマニフェスト情報をサーバから受信し、この受信された情報を分析し、この分析された情報が、サーバが倍速再生又はランダムアクセス機能をサポートすることを示す場合に、倍速再生又はランダムアクセス機能をリクエストする。図4では、倍速再生がリクエストされると仮定する。
【0061】
より具体的に、クライアント350のユーザが特定のメディアコンテンツデータを受信し再生する間に倍速再生を希望する場合に、クライアント350は、ステップ401において、サーバ300がマニフェスト情報を送信することをリクエストする。それに応じて、ステップ403において、サーバ300は、リクエストされたマニフェスト情報をクライアント350に送信する。
【0062】
ステップ405において、クライアント350は、受信されたマニフェスト情報に含まれているContentURLを有するMainContentsDescription.xmlファイルを分析し、この分析された情報が、サーバが倍速再生機能をサポートすることを示す場合に、倍速再生機能に対するリクエストをContentURLに含まれているサーバ300のアドレス(例えば、URL)に送信する。それに応じて、ステップ407において、サーバ300は、倍速再生に関連したフラグメントボックスをクライアント350に送信する。参考に、‘フラグメントボックス’の用語は、特定の機能の実行に必要とされる情報の集合を意味する。クライアント350は、フラグメントボックスに含まれる情報を用いて倍速再生を実行する。
【0063】
一方、図5乃至図8は、本発明の実施形態による一般モードデータ及びトリックモードデータの構成を説明する図である。
【0064】
上述したように、一般モードデータは、一般再生モードで使用可能なデータであり、トリックモードデータは、倍速再生モード又はランダムアクセスモードの時に使用可能なデータである。本発明の実施形態によると、トリックモードデータは、通常に、一般モードデータに比べて1/4倍又は1/N(ここで、Nは、数十、すなわち、10、20、30などである)のサイズで設定され、トリックモードデータのGOP値も一般モードデータのGOP値より小さく設定されることによりIフレームの回数(すなわち、Iフレームの発生の回数)が増加する。言い換えれば、トリックモードデータは、一般モードデータの量より全体的に少ない量を有し、トリックモードデータのIフレームは、一般モードデータのIフレームよりさらに頻繁に現れる。したがって、トリックモードデータの使用は、一般モードデータの使用に比べて送受信及びデコードの速度を増加させる。結果的に、倍速再生及びランダムアクセスの時の遅延時間が減少し、ユーザがメディアデータの正確な再生及び/又は探索を行うことができる。本発明の実施形態に従って、一般モードデータもやはり倍速再生モード又はランダムアクセスモードで再生されることができ、トリックモードデータも一般再生モードで再生されることができる。しかしながら、ここでは、ユーザが一般モードデータを一般再生モードの時に使用し、トリックモードデータを倍速再生モード又はランダムアクセスモードで使用することを選択するものと仮定する。
【0065】
図5の(a)は、GOP=9である一般モードデータを示し、図5の(b)は、GOP=3であるトリックモードデータを示す。図5の(b)のトリックモードデータは、GOP値及びデータサイズの観点で図5の(a)の一般モードデータより小さい。
【0066】
図6乃至図8は、本発明の実施形態による一般モードデータ及びトリックモードデータの他の構成を示す図である。
【0067】
図6の(a)乃至図6の(c)の一例を示し、ここで、図6の(a)及び図6の(b)のデータは、それぞれ図5の(a)及び図5の(b)のデータと同一である。図6の(c)は、Iフレームだけを含むように構成されたトリックモードデータを示す。トリックモードデータがIフレームだけを含む場合に、倍速再生の時の再生速度及びランダムアクセスの時の移動速度はさらに増加することができる。
【0068】
図7の(a)乃至図7の(c)は、他の例を示し、ここで、図7の(a)は、複合(または、マルチレイヤー)一般モードデータの一例を示す。例えば、それぞれのフレームが3個のレイヤーデータを含む場合に、3個のレイヤーデータを用いてデータスケーラービリティ(scalability)を実現することができる。図7の(b)及び図7の(c)のデータは、それぞれ図6の(b)及び図6の(c)のデータと同一である。
【0069】
図8の(a)乃至図8の(c)は、トリックモードデータをスケーラブルなデータで実現する他の例を示す図である。すなわち、図8の(a)の一般モードデータは、図5の(a)の一般モードデータと同一である。しかしながら、図8の(b)及び図8の(c)の複合(又は、マルチレイヤー)トリックモードデータは、それぞれ図6の(b)及び図6の(c)のトリックモードデータの複数の集合を結合することにより構成され、これにより、スケーラービリティをサポートする。
【0070】
図7及び図8に示すように、本発明のメディアコンテンツデータは、マルチレイヤー一般モードデータ(図7の(a))及び/又はマルチレイヤートリックモードデータ(図8の(b)及び図8の(c))を含むことができる。マルチレイヤーデータ構造で構成される場合に、メディアコンテンツデータは、スケーラービリティをサポートすることができる。一方、一般モードデータ及びトリックモードデータは、相互に独立して存在するので、相互に異なる時点で独立して再生されることができる。
【0071】
上述したように、ユーザは、一般モードデータを一般モードで再生する。また、ユーザは、倍速再生モード又はランダムアクセスモードでトリックモードデータの再生を選択することができる。例えば、一般モードデータが一般モードで再生されている間に、ユーザが倍速再生モードを選択する場合に、クライアントは、トリックモードデータをリクエストし、トリックモードデータを倍速再生モードで再生する。
【0072】
一般モードデータが一般モードで再生されている間に、ユーザが倍速再生モードでトリックモードデータの再生を選択する場合に、制御器353は、一般モードデータ内の時間情報を出力部359及びデコーダ361に提供するシステム時間クロック情報を分析した後に、この分析された結果に従ってトリックモードデータをリクエストする。したがって、一般モードデータの再生の間に2倍速再生がリクエストされる場合に、クライアントは、トリックモードデータを2倍の速度で再生する。
【0073】
図9の(a)及び図9の(b)は、本発明の実施形態に従ってトリックモードデータを用いてランダムアクセスを実行する動作を説明する図である。図9の(a)は一般モードデータを示し、図9の(b)はトリックモードデータを示す。
【0074】
図9の(a)及び図9の(b)を参照すると、一般モードデータ(図9の(a)に図示されている)が再生されている間に、時点901でユーザによるランダムアクセスリクエストが行われる。従来では、一般モードデータ(図9の(a))を用いてランダムアクセスが実行される場合に、時点901の次のPフレーム907ではなく次のIフレーム903からデコードを開始するためにd1の時間遅延を発生させる。しかしながら、トリックモードデータ(図9の(b)に図示されている)を用いてランダムアクセスが実行される場合に、時点901の次のIフレーム905からデコードを開始することができるために時間遅延をd2に減少させる。d2は、従来の時間遅延d1より格段に短いことをわかる。
【0075】
図10は、本発明の一実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示すフローチャートであり、クライアント350が一般モードデータを再生するためにメディアコンテンツディスクリプターに対するリクエストをサーバ300に送信したことを前提とする。
【0076】
図10を参照すると、ステップ701において、クライアント350は、このリクエストに応じてサーバ300から受信したメディアコンテンツディスクリプターを分析する。ステップ703において、一般モードデータに関する内容がメディアコンテンツディスクリプターに含まれている場合に、クライアント350は、サーバ300からの一般モードデータのリクエスト/受信を行い、この受信した一般モードデータをデコードする。
【0077】
ステップ705において、クライアント350は、一般モードデータが再生されている間に倍速再生モード又はランダムアクセスモードへの切り替えリクエストがユーザから受信されたか否かを判定する。倍速再生モード又はランダムアクセスモードへの切り替えリクエストを受信する時に、クライアント350は、一般モードデータのデコードを中断し、ステップ707に進む。
【0078】
ステップ707において、クライアント350は、メディアコンテンツディスクリプターに含まれているトラック情報(すなわち、図4を参照して説明した‘ContentURL’に含まれているサーバのURLアドレス)に従ってトリックモードデータに対するリクエストをURLに送信し、リクエストされたトリックモードデータを受信する。ステップ709において、クライアント350は、受信されたトリックモードデータに対応するメディアコンテンツデータをデコードする。
【0079】
しかしながら、ステップ705において、倍速再生モード又はランダムアクセスモードへの切り替えリクエストがユーザから受信されることができない時に、クライアント350は、ステップ709に進み、一般再生モードで一般モードデータを継続してデコードし再生する。
【0080】
図11の(a)及び図11の(b)は、本発明の他の実施形態によるメディアコンテンツ再生方法を示す図である。
【0081】
図11の(a)及び図11の(b)の例において、ユーザは、一般モードデータを倍速再生モード又はランダムアクセスモードで再生しないことを選択した場合を前提とする。トリックモードデータが倍速再生モード又はランダムアクセスモードで再生されている間に、ユーザが倍速再生モード又はランダムアクセスモードから一般モードへの切り替えをリクエストする場合に、クライアントは、本発明の実施形態によるモード切り替えを実行し、一般モードでトリックモードデータを再生する。図11の(a)は一般モードデータを示し、図11の(b)はトリックモードデータを示す。
【0082】
この前提に従って、クライアント350は、倍速再生モード又はランダムアクセスモードでトリックモードデータ(図11の(b)に示すように)を用いてメディアコンテンツを再生する。トリックモードデータ(図11の(b)に示すように)が再生されている間に、ユーザが時点1001で一般モードへの切り替えをリクエストする場合に、クライアント350は、時点1001でトリックモードデータの再生(すなわち、トリック再生)を中断し、一般モードデータ(図11の(a))を再生する。しかしながら、この場合に、上述したように、一般モードデータの復号化をIフレームから開始するために、トリック再生の終了時点1001とトリック再生の終了時点1001の後の一般モードデータでの1番目のIフレーム1003との間で時間差が発生し、これにより遅延時間が生じる。この遅延時間の間にはコンテンツが再生されない。
【0083】
本発明の他の実施形態によると、遅延時間の間に連続したコンテンツ再生を保証するために、このような遅延時間の間に既存のトリックモードデータを用いて連続した再生を行う。すなわち、トリック再生の終了時点1001と一般モードデータでの1番目のIフレーム1003との間の時間期間の間に、トリックモードデータのフレーム1005は、I==>P==>Pフレームの順序にデコードされる。その後に、一般モードデータで新たなGOP期間内の1番目のIフレーム1003の受信が完了する場合に、対応する一般モードデータをデコードすることによりコンテンツを再生する。
【0084】
本発明の他の実施形態によると、図3を参照して説明したメディアコンテンツ再生装置は、次のように動作する。
【0085】
制御器353は、倍速再生モード又はランダムアクセスモードから一般モードへの切り替えリクエストがユーザから受信されたか否かを判定する。一般モードへの切り替えリクエストを受信する際に、制御器353は、この切り替えリクエストを分析器355に通知する。分析器355は、受信されたメディアコンテンツディスクリプターのマニフェスト情報に含まれているサーバ300のContentURLを分析し、分析された結果に従ってサーバ300のURLを制御器353に提供する。制御器353は、新たなIフレームからGOP単位で一般モードデータに対するリクエストをURLに送信する。
【0086】
デコーダ361は、一般モードデータの新たなGOP期間内のIフレーム情報をサーバ300から受信し、この受信されたフレームデータをデコードするまで既存のトリックモードデータを継続してでコードする。一般モードデータの新たなGOP期間内の1番目のIフレームを受信する時に、制御器353はトリックモードデータのデコードを中断し、一般モードデータをデコードするようにデコーダ361を制御する。デコーダ361は、制御器353の制御の下に一般モードデータをデコードする。
【0087】
一方、本発明で説明したマニフェスト情報がメディアコンテンツサービスの提供、サービス設定、及び/又はサービス初期化のための情報を提供するために使用されるので、マニフェスト情報は、例えば、別の名称として‘構成情報’とも呼ばれてよい。しかしながら、マニフェスト情報と同一の意味又は役割を有する情報でありさえすれば、別のどの名称でも使用可能である。また、本発明の実施形態を説明するために必要とされる基本的なフィールド及び/又はこれらの属性情報について説明しているが、本発明の各実施形態で説明される設定ファイルの情報は、使用環境又はサービスに従って追加の情報をフィールド及び属性としてさらに含んでもよい。さらに、設定ファイルに含まれる情報の論理的意味を図示し説明しているが、この情報は、システム及びサービス製造/提供環境に従って拡張マークアップ言語(xml)、2進データ、及びフォーマットされた情報構造のような様々な情報表現構造又はフォーマットの形態で表現されてもよい。
【0088】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ通信ネットワークにおけるクライアントのメディアコンテンツ再生方法であって、
メディアコンテンツディスクリプターのリクエストをサーバに送信するステップと、
特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータへのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを前記サーバから受信するステップと、
前記受信されたメディアコンテンツディスクリプターに含まれるURLを用いて前記特定のメディアコンテンツデータを受信するステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記受信されたメディアコンテンツディスクリプターは、前記特定のメディアコンテンツデータのGOP又は期間情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータは、倍速再生機能又はランダムアクセス機能の実行のために構成されたトリックモードデータを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記トリックモードデータは、一般モード再生の実行のために構成された一般モードデータの品質より低い品質を有するデータを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記URLを用いて前記特定のメディアコンテンツデータを受信するステップは、
前記特定のメディアコンテンツデータのリクエストを前記URLのアドレスに送信するステップと、
前記特定のメディアコンテンツデータを前記URLのアドレスに対応するサーバから受信するステップと、
前記受信された特定のメディアコンテンツデータを用いて前記特定の機能を実行するステップと
を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
データ通信ネットワークにおけるサーバによる、クライアントのメディアコンテンツ再生をサポートする方法であって、
メディアコンテンツディスクリプターのリクエストを前記クライアントから受信するステップと、
特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータへのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを前記クライアントに送信するステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項7】
前記送信されたメディアコンテンツディスクリプターは、前記特定のメディアコンテンツデータのGOP又は期間情報を含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータは、倍速再生機能又はランダムアクセス機能の実行のために構成されたトリックモードデータを有することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記トリックモードデータは、一般モード再生の実行のために構成された一般モードデータの品質より低い品質を有するデータを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記URLのアドレスと関連した前記特定のメディアコンテンツデータのリクエストを前記クライアントから受信するステップと、
前記URLのアドレスに従って格納された前記特定のメディアコンテンツデータを前記クライアントに送信するステップとをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項11】
データ通信ネットワークにおけるクライアントのメディアコンテンツ再生装置であって、
メディアコンテンツディスクリプターのリクエストをサーバに送信し、特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを前記サーバから受信し、前記受信されたメディアコンテンツディスクリプターに含まれるURLを用いて前記特定のメディアコンテンツデータを受信する制御器を有することを特徴とする装置。
【請求項12】
前記受信されたメディアコンテンツディスクリプターは、前記特定のメディアコンテンツデータのGOP又は期間情報を含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータは、倍速再生機能又はランダムアクセス機能の実行のために構成されたトリックモードデータを含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記トリックモードデータは、一般モード再生の実行のために構成された一般モードデータの品質より低い品質を有するデータを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記制御器は、前記特定のメディアコンテンツデータのリクエストを前記URLのアドレスに送信し、前記特定のメディアコンテンツデータを前記URLのアドレスを有するサーバから受信し、前記受信された特定のメディアコンテンツデータを用いて前記特定の機能を実行することを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項1】
データ通信ネットワークにおけるクライアントのメディアコンテンツ再生方法であって、
メディアコンテンツディスクリプターのリクエストをサーバに送信するステップと、
特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータへのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを前記サーバから受信するステップと、
前記受信されたメディアコンテンツディスクリプターに含まれるURLを用いて前記特定のメディアコンテンツデータを受信するステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記受信されたメディアコンテンツディスクリプターは、前記特定のメディアコンテンツデータのGOP又は期間情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータは、倍速再生機能又はランダムアクセス機能の実行のために構成されたトリックモードデータを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記トリックモードデータは、一般モード再生の実行のために構成された一般モードデータの品質より低い品質を有するデータを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記URLを用いて前記特定のメディアコンテンツデータを受信するステップは、
前記特定のメディアコンテンツデータのリクエストを前記URLのアドレスに送信するステップと、
前記特定のメディアコンテンツデータを前記URLのアドレスに対応するサーバから受信するステップと、
前記受信された特定のメディアコンテンツデータを用いて前記特定の機能を実行するステップと
を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
データ通信ネットワークにおけるサーバによる、クライアントのメディアコンテンツ再生をサポートする方法であって、
メディアコンテンツディスクリプターのリクエストを前記クライアントから受信するステップと、
特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータへのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを前記クライアントに送信するステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項7】
前記送信されたメディアコンテンツディスクリプターは、前記特定のメディアコンテンツデータのGOP又は期間情報を含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータは、倍速再生機能又はランダムアクセス機能の実行のために構成されたトリックモードデータを有することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記トリックモードデータは、一般モード再生の実行のために構成された一般モードデータの品質より低い品質を有するデータを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記URLのアドレスと関連した前記特定のメディアコンテンツデータのリクエストを前記クライアントから受信するステップと、
前記URLのアドレスに従って格納された前記特定のメディアコンテンツデータを前記クライアントに送信するステップとをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項11】
データ通信ネットワークにおけるクライアントのメディアコンテンツ再生装置であって、
メディアコンテンツディスクリプターのリクエストをサーバに送信し、特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータのアクセスのためのユニフォームリソースロケータ(URL)を含むメディアコンテンツディスクリプターを前記サーバから受信し、前記受信されたメディアコンテンツディスクリプターに含まれるURLを用いて前記特定のメディアコンテンツデータを受信する制御器を有することを特徴とする装置。
【請求項12】
前記受信されたメディアコンテンツディスクリプターは、前記特定のメディアコンテンツデータのGOP又は期間情報を含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記特定の機能の実行のために構成された特定のメディアコンテンツデータは、倍速再生機能又はランダムアクセス機能の実行のために構成されたトリックモードデータを含むことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記トリックモードデータは、一般モード再生の実行のために構成された一般モードデータの品質より低い品質を有するデータを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記制御器は、前記特定のメディアコンテンツデータのリクエストを前記URLのアドレスに送信し、前記特定のメディアコンテンツデータを前記URLのアドレスを有するサーバから受信し、前記受信された特定のメディアコンテンツデータを用いて前記特定の機能を実行することを特徴とする請求項11に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2013−521696(P2013−521696A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556029(P2012−556029)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【国際出願番号】PCT/KR2011/001604
【国際公開番号】WO2011/111987
【国際公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【国際出願番号】PCT/KR2011/001604
【国際公開番号】WO2011/111987
【国際公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
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