説明

メニュー表示装置及びメニュー表示方法

【課題】複数の操作子を使用せずに簡易な操作でメニュー項目の検索及び選択が可能なインタフェースを備えた「メニュー表示装置及びメニュー表示方法」を提供すること。
【解決手段】メニュー表示装置100は、メニュー項目36を表示画面31に複数並べて表示する表示手段と、メニュー項目36及びメニュー項目36に応じた操作を指定する操作コマンド34a〜34dが格納された記憶手段と、複数のメニュー項目36を表示するとともに、メニュー項目36の表示を操作する操作コマンド34a〜34dをメニュー項目に隣接して表示させる制御手段とを有する。制御手段は、選択可能状態であることを示すマーク37を操作手段の操作量に応じてメニュー項目36又は操作コマンド34a〜34d間を移動させ、マーク37が操作コマンド34a〜34dに移動したとき、操作コマンド34a〜34dに応じて新たなメニュー項目36を表示画面31に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メニュー表示装置及びメニュー表示方法に関し、特に、1つの操作子を使用して選択項目を選択するユーザインターフェースを持つメニュー表示装置及びメニュー表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車載用電子機器として、ナビゲーション機能、ラジオ放送やテレビ放送の受信機能、音楽や映像などのコンテンツ再生機能等、複数の機能を統合した装置が利用されている。また、記憶媒体の大容量化に伴い、音楽データなどの情報を大量に保存しておくことが可能になっている。そのため、これらの機能やデータの中からユーザが容易に機能やデータを選択できるように、メニュー画面を表示するようにしている。
【0003】
通常、このようなメニュー画面において、メニュー項目数が多く、すべてのメニュー項目を一度に同じメニュー表示画面に表示することが困難な場合には、メニュー項目のグループ化や階層構造化をして、分かりやすいメニューを構成して表示画面に表示している。
【0004】
このようなメニュー項目の表示装置として、上位階層の複数のフォルダのアイコンを所定の領域に表示し、特定の位置のフォルダに対応する下位階層の複数のファイルのサムネイルを別の所定の領域に表示して、所望のファイルを迅速、的確に選択するユーザインターフェース表示装置がある。
【特許文献1】特開2006−268295号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したように、メニュー項目の階層構造化等によって、所望のメニュー項目を短時間で選択可能になるようなわかりやすいメニュー画面が構築されている。
【0006】
しかし、階層構造化をした場合であっても、携帯機器や車載機器等の表示画面のように画面が広くないときには一度に表示できるメニュー項目数が限られてしまい、所望のメニュー項目を選択するためには新たなメニュー項目を表示させる操作を繰り返し行う必要がある。この操作に回転操作子を使用すると、回転を何度も繰り返すことになり、ユーザにとって操作性が悪くなってしまう。同一階層に属するメニュー項目の数が多くなればなるほどこの操作が増え、所望のメニュー項目を選択するまでの時間がかかってしまう。
【0007】
また、回転操作子の他に、早送りや巻き戻しの機能を有する別の操作子を利用することも考えられるが、メニュー項目を選択する際に、複数の操作子を用いるため、操作性が悪く、手間がかかってしまう。このような表示装置が車両に使用されている場合には、運転者にとって手間がかかるだけでなく、運転操作の妨げとなり安全走行に支障をきたすおそれがある。
【0008】
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、複数の操作子を使用せずに簡易な操作でメニュー項目の検索及び選択が可能なインターフェースを備えたメニュー表示装置及びメニュー表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明の一形態によれば、メニュー項目を表示画面に複数並べて表示する表示手段と、前記メニュー項目及び前記複数並べて表示されるメニュー項目に応じた操作を指定する操作コマンドが格納された記憶手段と、前記複数のメニュー項目を表示するとともに、当該メニュー項目の表示を操作する操作コマンドを前記メニュー項目に隣接して表示させる制御手段とを有することを特徴とするメニュー表示装置が提供される。
【0010】
この形態に係るメニュー表示装置において、更に1つの操作手段を有し、前記制御手段は、選択可能状態であることを示すマークを前記操作手段の操作量に応じて前記メニュー項目又は操作コマンド間を移動させ、当該マークが前記操作コマンドに移動したとき、当該操作コマンドに応じて新たなメニュー項目を前記表示画面に表示させるようにしてもよく、前記1つの操作手段は回転操作子、スライドキー、又はタッチパネルのいずれかであるようにしてもよく、前記複数並んだメニュー項目は前後関係を保持したまま前記操作コマンドに応じて所定の方向に移動し、新たな複数並んだメニュー項目が表示されるようにしてもよく、前記メニュー項目はメニュー項目の内容を示すアイコンで表示され、当該メニュー項目が選択可能なメニュー表示領域にリスト状又はサークル状に並べて表示されるようにしてもよい。
【0011】
本発明のメニュー表示装置によれば、メニュー項目を表示する領域に隣接して、そのメニュー項目を操作する操作コマンドを同時に表示している。この操作コマンドはメニュー項目と同様に、操作手段(例えば、回転操作子)を操作することによって選択、実行が可能となっている。これにより、複数の操作手段を使用することなくメニュー項目の検索及び選択を容易に行うことが可能となる。このメニュー表示装置が車両に設置されれば、運転者が容易にメニュー操作することが可能になるため、走行の安全性向上に寄与することができる。
【0012】
また、上記形態に係るメニュー表示装置において、前記操作コマンドは、前記メニュー項目を1項目毎に移動させる早送り又は巻き戻しのコマンドであるようにしてもよく、前記操作コマンドは、前記メニュー項目を所定の項目数毎に移動させるページ早送り又はページ巻き戻しのコマンドであるようにしてもよく、前記操作コマンドは、前記早送り又は巻き戻しよりも高速に早送り又は巻き戻しをするコマンドであるようにしてもよい。
【0013】
本発明のメニュー表示装置によれば、メニュー項目に対する操作コマンドとして早送り又は巻き戻しや、ページ早送り又はページ巻き戻し、さらに、高速の早送り又は巻き戻しが用意されている。表示されるメニュー項目に応じてこれらの操作コマンドが表示されるようにすることにより、メニュー項目に対する検索が効率よく実施されるようになり、運転操作を妨げる時間を短縮でき、安全走行に寄与することが可能となる。
【0014】
また、本発明の他の形態によれば、上記の形態に係るメニュー表示装置において実施されるメニュー表示方法が提供される。その一形態に係るメニュー表示方法は、メニュー項目を記憶手段から抽出するステップと、メニュー項目に対応する操作コマンドを前記記憶手段から抽出するステップと、メニュー項目の内容を示すアイコンを表示手段の画面に所定の間隔で複数並べて表示させるとともに、前記操作コマンドを所定の位置に表示させるステップと、を有する。
【0015】
さらに、前記メニュー項目及び操作コマンドが表示されたメニュー表示画面において、1つの操作手段の操作量に応じてメニュー項目又は操作コマンドが選択可能状態であることを示すマークを移動させるステップと、前記マークが前記操作コマンドに移動したとき、当該操作コマンドに応じて新たなメニュー項目を前記表示画面に表示させるステップと、を有するようにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0017】
(1)第1の実施形態
図1は本発明の実施形態に係るメニュー表示装置100の構成を示すブロック図である。メニュー表示装置100は、基本的に、操作入力部1、制御部2、表示部3、記憶部4、及び音声出力部5で構成されている。
【0018】
操作入力部1は、例えば回転操作子で構成され、メニュー表示装置100に対するユーザの指示等が入力される。回転操作子は、ダイヤル部とボタン部で構成され、ダイヤル部の回転量に応じた信号を制御部に送信する。本実施形態に関連する機能としては、回転量に応じて後述するメニュー画面に表示されているメニュー項目を移動させる。すなわち、回転操作子を回転させることによって所定の間隔で配置されたメニュー項目のアイコンが配列の前後関係を保った状態で移動する。また、ボタン部を押下することにより、メニュー項目が決定される。
【0019】
表示部3は、例えば有機ELや液晶パネルで構成され、メニュー項目や聴取しているオーディオソースの情報(例えば、曲名やアーティスト名)等が表示される。
【0020】
記憶部4は、例えばハードディスクや半導体メモリで構成され、階層的に構成されたメニューの項目、メニュー画面に表示するジャケットの画像やメニュー項目としての配列等が保存されている。また、インターネットやCD等のメディアから取得した楽曲の楽曲データや、楽曲のアーティストやジャケット画像等の音楽情報データが楽曲データと関連付けて格納される。
【0021】
音声出力部5は、制御部2の制御の下、再生した楽曲等の所定の音声信号を発生し、適切なレベルに増幅された音声信号をスピーカー(不図示)等に出力する。
【0022】
制御部2は、例えばマイクロコンピュータで構成され、予め用意されたプログラムに基づいて上記各部の処理を制御する。特に、本実施形態に係る機能として、記憶部4に格納されているメニュー項目及びそのメニュー項目の表示を操作する操作コマンドを抽出して、メニュー項目の表示をするとともに、抽出した操作コマンドをメニュー項目に隣接させて表示させる。
【0023】
このように構成されたメニュー表示装置100において、楽曲メニューの表示が指定されると、記憶部4に格納されているジャケット画像等のデータを基にメニュー画面を構成して表示する。このメニュー画面では、メニュー項目が表示されている領域に隣接して、メニュー項目を操作するコマンドも同時に表示される。
【0024】
メニュー表示装置100の制御部12は、回転操作子の回転量を検出し、回転量に応じてメニュー項目が選択可能状態であることを示すマーク(以後、フォーカスと呼ぶ)をメニュー項目間で移動させ、所望のメニュー項目が表示されたときにフォーカスされているメニュー項目が選択されることによって音楽出力等のメニュー項目に関連する機能を実施する。さらに、回転操作子を回転させてフォーカスを移動させ、操作コマンドをフォーカスすることにより、メニュー項目の表示自体の早送りや巻き戻しが実行される。
【0025】
このように、メニュー項目自体の表示を操作する操作コマンドをメニュー項目とともに所定の位置に表示している。また、複数並べて表示されているメニュー項目から所望の項目を選択する際に、1つの回転操作子だけを使用するようにしている。これにより、運転者が利用する場合でも、選択に必要な操作手段が回転操作子の一つであるため、複数の操作子を使用することによる手間を軽減して運転の妨げとなる動作を回避でき、安全走行に寄与することが可能となる。
【0026】
次に、本実施形態に係るメニュー表示装置100について、図2から図6を参照しながら詳細に説明する。なお、図2は、操作子を複数使用してメニュー項目を選択する関連技術のメニュー表示装置を説明する図であり、図3から図5は、本実施形態に係るメニュー表示装置のメニュー画面表示の一例を示している。また、図6はメニュー表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0027】
図2に示すメニュー表示装置200は、操作子が回転操作子22と操作ボタン23a、23bの2種類存在し、これらの操作子(22,23a、23b)を使用してメニュー項目の操作をする一例を示している。操作ボタン23aはメニュー項目の巻き戻しを指定するボタンであり、操作ボタン23bはメニュー項目の早送りを指定するボタンである。メニュー項目24は、例えば、ジャケットの画像を用いたアイコンで表わされ、表示画面21にサークル状に表示されている。また、サークル状に表示されたアイコンのうち、フォーカス26が当たっているアイコンのタイトル25が表示画面21の中央部に表示されている。
【0028】
このようなメニュー画面において、回転操作子22を回転させることにより選択可能状態を示すアイコン上のフォーカス26が移動する。所望のアイコンを検索するために、メニュー項目を早送り又は巻き戻しする場合には、回転操作子とは異なる操作ボタン(23a、23b)を操作して新たなメニューを表示させるようにしている。このように、所望のアイコンを選択するために、回転操作子22と操作ボタン23という異なる操作子を使用しているため、操作性が悪くなってしまう。また、回転操作子だけを使用する場合には、所望のアイコンを選択するために何度も回転操作をさせなければならず、同様に操作性が悪くなってしまう。
【0029】
これに対し、図3は、第1の実施形態のメニュー表示装置100に楽曲メニューを表示しているメニュー画面の一例を示している。メニュー表示装置100は表示画面31と回転操作子32が含まれている。表示画面31は、メニュー項目表示領域33と操作コマンド表示領域34とメニュー項目情報表示領域35とを有している。
【0030】
メニュー項目表示領域33と操作コマンド表示領域34内に表示されている項目は回転操作子32によって選択可能となっている。
【0031】
メニュー項目表示領域33には、所定数のメニュー項目(36a〜36e)が表示されている。例えば、図3の楽曲メニューの場合、メニュー項目(36a〜36e)として楽曲に対応するジャケット画像による5つのアイコンが表示されている。ジャケット画像によるアイコンはメニュー項目表示領域33及びそれ以外の領域にわたってサークル状に表示されている。メニュー項目表示領域33の外に表示されたメニュー項目は選択することができないが、現在の選択可能な項目からどの程度離れた位置に配列されているかを参照することが可能である。
【0032】
また、操作コマンド表示領域34は、メニュー項目表示領域33に隣接して設けられ、メニュー項目に応じた操作コマンドが表示される。図3では、操作コマンド表示領域34はメニュー項目表示領域33の左右両端に隣接している。また、操作コマンドとしては、第1早送りコマンド34a(図3では1つの右向き三角マーク)及び第2早送りコマンド34b(図3では2つの右向き三角マーク)がメニュー項目表示領域33の右側の操作コマンド表示領域34に表示され、第1巻き戻しコマンド34c(図3では1つの左向き三角マーク)及び第2巻き戻しコマンド34d(図3では2つの左向き三角マーク)が左側の操作コマンド表示領域34に表示されている。なお、第1早送りコマンド34a又は第1巻き戻しコマンド34cは、所定の速度でメニュー項目36を早送り又は巻き戻しするコマンドであり、第2早送りコマンド34b又は第2巻き戻しコマンド34dは、第1早送りコマンド34a又は第1巻き戻しコマンド34cよりも高速にメニュー項目36を早送り又は巻き戻しするコマンドである。
【0033】
これらのメニュー項目(36a〜36e)又は操作コマンド(34a〜34d)を表すアイコンは、その周囲を他のアイコンと識別可能な枠(フォーカス枠37)で囲むことによってフォーカスされていることがわかるようにしている。
【0034】
回転操作子32を右又は左に回転することによりメニュー項目表示領域33内に表示されているアイコンのフォーカス枠37が右又は左のアイコンに移動する。メニュー項目表示領域33の端部のアイコン(36a、36e)がフォーカスされているとき、さらに回転操作子を回転すると、フォーカス枠37はメニュー項目表示領域33から操作コマンド領域34に移動する。第1早送りコマンド34aにフォーカス枠37が移動すると、メニュー項目36が所定の方向に前後関係を保ったまま順に移動し、メニュー項目36全体が回転するように次々に表示される。このとき、メニュー項目表示領域33の中央部のアイコン36cに対応する曲名がメニュー項目情報表示領域35に表示される。さらに回転操作子32を回転させて第2早送りコマンド34bにフォーカス枠37を移動させると、第1早送りコマンド34aがフォーカスされたときよりメニュー項目36の移動速度が速くなる。
【0035】
回転操作子32を回転させてメニュー項目表示領域33にフォーカスを移動させると、メニュー項目の移動は停止し、所望のアイコンを選択することができる。メニュー項目36がフォーカスされている状態で回転操作子32のボタンを押下すると、そのアイコンにリンクされた楽曲データが音声出力部5を介して再生され、スピーカーを通して音楽が出力される。
【0036】
以上説明したように、本実施形態のメニュー表示装置100では、メニュー項目を表示する領域に隣接して、そのメニュー項目を操作する操作コマンドを同時に表示している。この操作コマンドはメニュー項目と同様に、回転操作子を操作することによって選択することが可能となっている。これにより、複数の操作手段を使用することなくメニュー項目の検索及び選択を容易にかつ効率的に行うことが可能となる。このメニュー表示装置が車両に設置されれば、運転者が容易にメニュー操作することが可能になるため、走行の安全性向上に寄与することができる。
【0037】
(変形例1)
上記したメニュー表示装置100では、操作コマンドとしてメニュー項目の表示の「早送り」及び「巻き戻し」を例にとって説明した。操作コマンドとしてはこれらに限らず、上記した「早送り」コマンド、「巻き戻し」コマンドとは異なる操作コマンドを用意してもよい。
【0038】
例えば、メニュー項目をページ単位で早送りや巻き戻しをする「ページ早送り」コマンド、「ページ巻き戻し」コマンドを用意する。ここで、「ページ」とは、メニュー項目をまとめて扱う際の単位であり、例えば、連続する5個分のメニュー項目を1ページとする。「ページ早送り」、又は「ページ巻き戻し」を実行すると、5個分のジャケット毎に早送り又は巻き戻されて新たなメニュー項目が表示される。
【0039】
図3において、操作コマンド34aを第1ページ早送りコマンドとし、操作コマンド34bを第1ページ早送りよりも高速な第2ページ早送りコマンドとし、操作コマンド34cを第1ページ巻き戻しコマンドとし、操作コマンド34dを第1ページ巻き戻しよりも高速な第2ページ巻き戻しコマンドとしてもよい。
【0040】
なお、操作コマンドは、予めメニュー項目の種類に応じて必要となる操作コマンドを記憶部に格納しておき、操作コマンドを表示する際に、記憶部を参照して表示する。
【0041】
また、図3では、操作コマンドが4つ表示されるようにしているが、4つに限らない。例えば、操作コマンドが6つ表示されるようにしてもよい。例えば、第1早送りコマンド、第1巻き戻しコマンド、第2早送りコマンド、第2巻き戻しコマンド、第1ページ早送りコマンド、及び第2ページ巻き戻しコマンドが同時に表示されるようにしてもよい。このように、メニュー項目に隣接して多種類の操作コマンドを用意しておくことにより、使用者は操作コマンドを適宜選択して所望のメニュー項目を効率よく検索することが可能となる。
【0042】
また、選択されたアイコンに対応する詳細な情報を表示する「情報表示コマンド」を設けるようにしてもよい。この場合、メニュー表示領域の中央のアイコンを常にフォーカスされるようにしておくとともに、回転操作子の回転により別のアイコンもフォーカスされるようにしておく。この状態で「情報表示コマンド」にフォーカスを移動させ、ボタンを押下すると、中央のアイコンに対する詳細情報等の表示が可能となる。
【0043】
(変形例2)
上記のメニュー表示装置100では、操作子として回転操作子32を使用する場合を例にとって説明したが、これに限るものではない。例えば、操作子として、スライドキーを設けてもよいし、表示画面をタッチパネルで構成するようにしてもよい。
【0044】
図4(a)は操作子としてスライドキー38を設けた場合の表示画面31を含むメニュー表示装置100の模式図を示している。このメニュー表示装置100において、スライドキー38を左右に移動させることにより、その移動量に応じてメニュー項目(36a〜36e)又は操作コマンド(34a〜34d)上をフォーカス枠37が移動する。フォーカスが操作コマンド(34a〜34d)上に移動したときは、その操作コマンド(34a〜34d)に応じてメニュー項目36の早送りや巻き戻し等の処理が行われる。
【0045】
また、図4(b)は、表示画面がタッチパネルで構成された場合の模式図を示している。表示画面31は、その画面上にタッチパネルが設けられ、表示画面31の表示内容と対になったボタンが構成される。画面上のメニュー項目又は操作コマンドをタッチすることによりそれぞれの項目を選択することが可能となる。図4(b)では、操作コマンド(34a〜34d)が表示されている領域をタッチすることにより、その操作コマンドに応じてメニュー項目の早送りや巻き戻し等の処理が行われる。
【0046】
メニュー項目表示の早送りや巻き戻し等の処理が行われているときに、メニュー項目表示領域33をタッチするとメニュー項目表示の早送り等が停止し、フォーカスされているメニュー項目36をタッチすることにより、そのメニュー項目に応じた処理、例えば楽曲メニューであれば楽曲の出力等が行われる。
【0047】
(変形例3)
上記のメニュー表示装置100では、楽曲メニューを例にとって説明したが、これに限らず、階層化されたメニューの各階層に対して同様なメニュー表示処理を行うようにしてもよい。
【0048】
例えば、図5に、ナビゲーションやDVD,TV等のソース(メディア)を選択するメニュー画面の一例を示している。図5に示すように、メニュー項目38a〜38e(ナビ、TEL、DVD、CD、TV)がメニュー項目表示領域33に表示され、操作コマンドは第1早送りコマンド34a及び第1巻き戻しコマンド34cの2つだけが表示されている。ソースを選択するメニューの場合、ソースに対応するメニュー項目の数が多くないため、メニュー項目の高速な早送りや巻き戻し、又は、ページ送り等を使用する頻度は小さいと考えられる。そこで、操作コマンドを高速でない通常の速度の早送り及び巻き戻しだけにしている。
【0049】
このメニュー表示においても、回転操作子32等の操作子を操作することによってフォーカス枠37をメニュー項目(38a〜38e)及び操作コマンド(34a、34c)上を移動させ、操作コマンド(34a、34c)にフォーカスが移動したとき、その操作コマンドに応じたメニュー表示の操作を行う。
【0050】
なお、このメニュー項目は、階層メニューの上位のメニュー項目であるため、フォーカスされたメニュー項目が選択されると、そのメニュー項目に属する下位のメニュー項目が図3と同様の形態で表示される。この下位のメニュー項目の数が、例えば数十以上のように多い場合には、操作コマンドとして高速の早送りや巻き戻しコマンド、ページ送りコマンドがメニュー項目に隣接して表示される。
【0051】
このように、全階層のメニューに対して同一のインターフェースになるため、使用者にとってメニューの検索や選択の操作が容易になる。また、メニュー項目に応じた操作コマンドを用意するため、必要のないメニュー表示処理をすることなく、効率的にメニュー検索を行うことが可能となる。
【0052】
(メニュー表示方法)
以下に、本実施形態のメニュー表示装置100において、制御部2が行うメニュー表示処理について説明する。なお、本メニュー表示処理では、楽曲メニューが選択されたものとして説明する。また、操作子として、回転操作子が使用されるものとする。
【0053】
まずステップS11において、楽曲メニューを表示するためのメニュー項目及び操作コマンドを記憶部4から抽出する。メニューの構成や、メニュー項目の情報は、予め記憶部4に格納しておく。また、メニュー項目に応じたメニュー表示の処理を行う操作コマンドも、メニュー項目に関連付けて格納しておく。制御部2は、楽曲メニューを表示する旨の指示を受けたとき、楽曲メニューに関する情報(メニュー項目の配列、ジャケット画像、関連する操作コマンド等)を記憶部から抽出し、メニュー画像を構成する。
【0054】
次のステップS12において、ステップS11で抽出した項目をメニュー項目としてメニュー表示画面に表示するとともに、ステップS11で抽出した操作コマンドをメニュー表示画面の所定の位置に表示する。図3はメニュー項目(36a〜36e)及びそのメニュー項目の表示を操作する操作コマンド(34a〜34d)が表示されたメニュー表示画面の一例を示している。図3のメニュー項目表示領域33に表示されているアイコンがメニュー項目であり、メニュー項目表示領域33の両端部に隣接した領域34に表示されているアイコンが操作コマンドである。また、図3のメニューが表示された最初の状態では、メニュー表示領域の中央部に表示されるアイコン36cがフォーカスされており、選択可能状態となっている。
【0055】
次のステップS13において、回転操作子32の操作量に応じて、メニュー項目36又は操作コマンド34上のいずれかにフォーカス枠37を移動する。回転操作子32を右側に回転させたときは、フォーカスは図3の右側に移動し、回転操作子を左側に回転させたときは、フォーカスは図3の左側に移動する。
【0056】
次のステップS14において、フォーカスされているメニュー項目が選択されたか否かを判定する。回転操作子32のボタンが押下されたとき、フォーカスされているメニュー項目が選択されたと判定し、押下が検出されなければメニュー項目の選択はされていないものと判定する。メニュー項目が選択されたときは、ステップS17に移行し、メニュー項目に応じた処理を実行する。メニュー項目が選択されていないときは、ステップS15に移行する。
【0057】
次のステップS15において、フォーカスが操作コマンド(34a〜34d)の位置にあるか否かを判定する。回転操作子32の右又は左への回転によってメニュー項目(36a〜36e)上のフォーカスが移動し、メニュー項目表示領域33の端部のメニュー項目(36a、36e)がフォーカスされているときに、さらに回転操作子を回転させると、操作コマンド(34a、34c)上にフォーカスが移動する。例えば、制御部2は、操作コマンドが表示されている座標位置、及び、フォーカスの座標位置とを検出し、フォーカスの座標位置が操作コマンドの座標位置を包含している場合に操作コマンド上にフォーカスが移動したと判定する。操作コマンドがフォーカスされているときは、ステップS16に移行し、フォーカスされていないときは、ステップS13に戻り、操作子の操作量に応じたフォーカスの移動を行う。
【0058】
次のステップS16において、フォーカスされている操作コマンドに応じた処理を実行し、メニュー項目の表示の変更を行う。
【0059】
例えば、「早送り」操作コマンドがフォーカスされているときは、メニュー項目を右回転させるように1項目ずつ移動させてメニュー項目を変えて表示する。このとき、メニュー表示領域の中央部に位置するアイコンのタイトルをメニュー項目情報表示領域35に表示するようにしてもよい。また、「巻き戻し」操作コマンドがフォーカスされているときは、「早送り」操作コマンドとは逆向きにメニュー項目を回転させるように1項目ずつ移動させてメニュー項目を変えて表示する。タイトルの表示は、「早送り」操作コマンドの場合と同様である。
【0060】
なお、操作コマンドとして「ページ送り」操作コマンドがフォーカスされたときは、メニュー項目を1ページ(例えば、5個のアイコン)まとめて回転させてメニュー項目表示領域33に表示させる。
【0061】
ステップS14においてメニュー項目が選択されたときは、ステップS17に移行して、メニュー項目に応じた処理を実行する。本メニュー表示処理のように、楽曲メニューを対象としている場合には、選択されたメニュー項目に対応する楽曲が音楽データを基に再生されてスピーカーを通して出力されるとともに、その楽曲に関する情報を表示する画面が表示されて、本メニュー表示処理は終了する。
【0062】
なお、上記メニュー表示処理は操作子が回転操作子の場合を例にとって説明したが、操作子がスライドキー、又はタッチパネルの場合でも同様である。
【0063】
以上説明したように、本実施形態のメニュー表示方法では、メニュー項目及びメニュー項目に対応した操作コマンドを記憶部から抽出してメニュー項目を表示画面に表示するとともに、メニュー項目に隣接して操作コマンドを表示している。また、メニュー項目や操作コマンドを選択するためのフォーカスの移動を一つの操作子で行うようにしている。これにより、複数の操作子を使用することなくメニュー項目の検索及び選択を容易に行うことが可能となる。
【0064】
(2)第2の実施形態
第2の実施形態では、メニュー項目の表示態様がリスト状に表示される点で第1の実施形態とは異なる。メニュー表示装置100は、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
【0065】
図7は、メニュー表示装置100に楽曲メニューを表示しているメニュー画面の一例を示している。メニュー表示装置100は、表示画面71と回転操作子72が含まれている。表示画面71は、メニュー項目表示領域73と、操作コマンド表示領域74と、メニュー項目情報表示領域75とを有している。
【0066】
メニュー項目表示領域73と操作コマンド表示領域74内に表示されている項目は回転操作子72によって選択可能となっている。
【0067】
メニュー項目表示領域73には、所定数のメニュー項目が縦方向にリスト状に表示されている。例えば、図7の楽曲メニューの場合、メニュー項目として5つの曲名のアイコンがメニュー項目(76a〜76e)として表示されている。
【0068】
また、操作コマンド表示領域74は、メニュー項目表示領域73に隣接して設けられ、メニュー項目に応じた操作コマンドが表示される。図7では、操作コマンド表示領域74はメニュー項目表示領域73の上下両端に隣接している。
【0069】
また、操作コマンドとしては、第1早送りコマンド74a(図7では1つの上向き三角マーク)及び第2早送りコマンド74b(図7では2つの上向き三角マーク)がメニュー項目表示領域73の上側の操作コマンド表示領域74に表示され、第1巻き戻しコマンド74c(図7では1つの下向き三角マーク)及び第2巻き戻しコマンド74d(図7では2つの下向き三角マーク)が下側の操作コマンド表示領域74に表示されている。
【0070】
なお、第1早送りコマンド74a、第1巻き戻しコマンド74c、第2早送りコマンド74b、又は第2巻き戻しコマンド74dの機能は第1の実施形態で記載した各コマンドと同様である。
【0071】
これらのメニュー項目(76a〜76e)又は操作コマンド(74a〜74d)を表すアイコンは、その周囲を他のアイコンと識別可能な枠(フォーカス枠77)で囲むことによって、フォーカスされていることがわかるようにしている。
【0072】
このようなメニュー表示画面に対して、回転操作子72を右又は左に回転させることにより、メニュー項目表示領域73内に表示されているアイコンのフォーカス枠77が上又は下に移動する。メニュー項目表示領域73の端部のアイコン(76a、76e)がフォーカスされているとき、さらに回転操作子72を回転させることにより、フォーカス枠77はメニュー項目表示領域73から操作コマンド表示領域74に移動する。第1早送りコマンド74aにフォーカス枠77が移動すると、メニュー項目76が所定の方向に前後関係を保ったまま順に移動して新たなメニュー項目が表示される。このとき、メニュー項目表示領域73の中央部のアイコン76cに対するアーティスト名がメニュー項目情報表示領域75に表示される。さらに回転操作子72を回転させて第2早送りコマンド74bにフォーカス枠77を移動させると、第1早送りコマンド74aがフォーカスされたときよりもメニュー項目76の移動速度が速くなる。
【0073】
回転操作子72を回転させてメニュー項目表示領域73にフォーカスを移動させると、メニュー項目の移動は停止し、所望のアイコンを選択することができる。メニュー項目76がフォーカスされている状態で回転操作子72のボタンを押下すると、そのアイコンにリンクされた楽曲データが音声出力部5を介して再生され、スピーカーを通して音楽が出力される。
【0074】
以上説明したように、第2の実施形態のメニュー表示装置100でも、第1の実施形態のメニュー表示装置100と同様に、メニュー項目を表示する領域に隣接して、そのメニュー項目を操作する操作コマンドを同時に表示している。この操作コマンドはメニュー項目と同様に、回転操作子を操作することによって選択することが可能となっている。これにより、複数の操作手段を使用することなくメニュー項目の検索及び選択を容易にかつ効率的に行うことが可能となる。このメニュー表示装置が車両に設置されれば、運転者が容易にメニュー操作することが可能になるため、走行の安全性向上に寄与することができる。
【0075】
(変形例4)
上記したメニュー表示装置100では、操作コマンドとしてメニュー項目の表示の「早送り」及び「巻き戻し」を例にとって説明した。操作コマンドとしてはこれらに限らない。例えば、メニュー項目をページ単位で早送りや巻き戻しをする「ページ早送り」コマンド、「ページ巻き戻し」コマンドを用意する。ここで、「ページ」とは、メニュー項目をまとめて扱う際の単位であり、例えば、連続する5個分のメニュー項目を1ページとする。「ページ早送り」、又は「ページ巻き戻し」を実行すると、5個分のジャケット毎に早送り又は巻き戻されて新たなメニュー項目が表示される。
【0076】
図7において、操作コマンド74aを第1ページ早送りコマンドとし、操作コマンド74bを第1ページ早送りよりも高速な第2ページ早送りコマンドとし、操作コマンド74cを第1ページ巻き戻しコマンドとし、操作コマンド74dを第1ページ巻き戻しよりも高速な第2ページ巻き戻しコマンドとしてもよい。
【0077】
また、図7では、操作コマンドが4つ表示されるようにしているが、4つに限らない。例えば、操作コマンドが6つ表示されるようにしてもよい。例えば、第1早送りコマンド、第1巻き戻しコマンド、第2早送りコマンド、第2巻き戻しコマンド、第1ページ早送りコマンド、及び第2ページ巻き戻しコマンドが同時に表示されるようにしてもよい。このように、メニュー項目に隣接して多種類の操作コマンドを用意しておくことにより、使用者は操作コマンドを適宜選択して所望のメニュー項目を効率よく検索することが可能となる。
【0078】
また、選択されたアイコンに対応する詳細な情報の表示をする情報表示コマンドを設けるようにしてもよい。この場合、メニュー表示領域の中央のアイコンを常にフォーカスされるようにしておくとともに、回転操作子の回転により別のアイコンもフォーカスされるようにしておく。この状態で情報表示コマンドにフォーカスを移動させ、ボタンを押下すると、中央のアイコンに対する詳細情報等の表示が可能となる。
【0079】
(変形例5)
上記のメニュー表示装置100では、操作子として回転操作子72を使用する場合を例にとって説明したが、これに限らない。例えば、操作子として、スライドキーを設けてもよいし、表示画面をタッチパネルで構成するようにしてもよい。
【0080】
図8(a)は操作子としてスライドキー78を設けた場合の表示画面71を含むメニュー表示装置100の模式図を示している。このメニュー表示装置100において、スライドキー78を上下に移動させることにより、その移動量に応じてメニュー項目(76a〜76e)又は操作コマンド(74a〜74d)上をフォーカス枠77が移動する。フォーカスが操作コマンド(74a〜74d)上に移動したときは、その操作コマンド(74a〜74d)に応じてメニュー項目36の早送りや巻き戻し等の処理が行われる。
【0081】
また、図8(b)は、表示画面がタッチパネルで構成された場合の模式図を示している。表示画面71は、その画面上にタッチパネルが設けられ、表示画面71の表示内容と対になったボタンが構成される。画面上のメニュー項目又は操作コマンドをタッチすることによりそれぞれの項目を選択することが可能となる。図8(b)では、操作コマンド(74a〜74d)が表示されている領域をタッチすることにより、その操作コマンドに応じてメニュー項目の早送りや巻き戻し等の処理が行われる。
【0082】
メニュー項目表示の早送りや巻き戻し等の処理が行われているときに、メニュー項目表示領域73をタッチするとメニュー項目表示の早送り等が停止し、フォーカスされているメニュー項目76をタッチすることにより、そのメニュー項目に応じた処理、例えば楽曲メニューであれば楽曲の出力等が行われる。
【0083】
(変形例6)
上記のメニュー表示装置100では、楽曲メニューを例にとって説明したが、これに限らず、階層化されたメニューの各階層に対して同様なメニュー表示処理を行うようにしてもよい。
【0084】
例えば、図9に、ナビゲーションやDVD,TV等のソース(メディア)を選択するメニュー画面の一例を示している。図9に示すように、メニュー項目78a〜78e(ナビ、TEL、DVD、CD、TV)がメニュー項目表示領域73に表示され、操作コマンドは第1早送りコマンド74a及び第1巻き戻しコマンド74cの2つだけが表示されている。
【0085】
このメニュー表示においても、回転操作子72等の操作子を操作することによってフォーカス枠77をメニュー項目(78a〜78e)及び操作コマンド(74a、74c)上を移動させ、操作コマンド(74a、74c)にフォーカスが移動したとき、その操作コマンドに応じたメニュー表示の操作を行う。
【0086】
なお、このメニュー項目は、階層メニューの上位のメニュー項目であるため、フォーカスされたメニュー項目が選択されると、そのメニュー項目に属する下位のメニュー項目が図7と同様の形態で表示される。この下位のメニュー項目の数が、例えば数十以上のように多い場合には、操作コマンドとして高速の早送りや巻き戻しコマンド、ページ送りコマンドがメニュー項目に隣接して表示される。
【0087】
このように、全階層のメニューに対して同一のインターフェースになるため、使用者にとってメニューの検索や選択の操作が容易になる。また、メニュー項目に応じた操作コマンドを用意するため、必要のないメニュー表示処理をすることなく、効率的にメニュー検索を行うことが可能となる。
【0088】
(メニュー表示方法)
本実施形態のメニュー表示装置において制御部が行うメニュー表示処理は、基本的に第1の実施形態におけるメニュー表示処理と同様である。
【0089】
ただし、メニューの表示態様が第1の実施形態とは異なるため、表示処理が異なる。すなわち、ステップS12において、メニュー表示画面を生成する際に、図7に示すようなリスト状にし、その上下に操作コマンドを表示するようにする。
【0090】
また、ステップS13及びステップS15において、回転操作子の操作量に応じて、リスト及び操作コマンドに合わせてフォーカスを上下に移動させるようにする。
【0091】
上記メニュー表示方法でも、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、第2の実施形態のメニュー表示方法でも、メニュー項目及びメニュー項目に対応した操作コマンドを記憶部から抽出してメニュー項目を表示画面に表示するとともに、メニュー項目に隣接して操作コマンドを表示している。また、メニュー項目や操作コマンドを選択するためのフォーカスの移動を一つの操作子で行うようにしている。これにより、複数の操作子を使用することなくメニュー項目の検索及び選択を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の一実施形態に係るメニュー表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】関連技術のメニュー表示画面の一例を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る回転操作子を有したメニュー表示装置におけるメニュー表示画面の一例を示す図である。
【図4】図4(a)は、第1の実施形態に係るスライドキーを有したメニュー表示装置におけるメニュー表示画面の一例を示す図であり、図4(b)は、第1の実施形態に係るタッチパネルを有したメニュー表示装置におけるメニュー表示画面の一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係るメニュー表示画面の一例を示す図である。
【図6】メニュー表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係る回転操作子を有したメニュー表示装置におけるメニュー表示画面の一例を示す図である。
【図8】図8(a)は、第2の実施形態に係るスライドキーを有したメニュー表示装置におけるメニュー表示画面の一例を示す図であり、図8(b)は、第2の実施形態二かかるタッチパネルを有したメニュー表示装置におけるメニュ表示画面の一例を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係るメニュー表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0093】
1…操作入力部(操作手段)、
2…制御部(制御手段)、
3…表示部(表示手段)、
4…記憶部(記憶手段)、
31、71…表示画面、
32、72…回転操作子、
33、73…メニュー項目表示領域、
34、74…操作コマンド表示領域、
34a〜34d、74a〜74d…操作コマンドアイコン、
36a〜36e、76a〜76e…メニュー項目アイコン、
37、77…フォーカス枠、
38、78…スライドキー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メニュー項目を表示画面に複数並べて表示する表示手段と、
前記メニュー項目及び前記複数並べて表示されるメニュー項目に応じた操作を指定する操作コマンドが格納された記憶手段と、
前記複数のメニュー項目を表示するとともに、当該メニュー項目の表示を操作する操作コマンドを前記メニュー項目に隣接して表示させる制御手段とを有することを特徴とするメニュー表示装置。
【請求項2】
更に1つの操作手段を有し、
前記制御手段は、選択可能状態であることを示すマークを前記操作手段の操作量に応じて前記メニュー項目又は操作コマンド間を移動させ、当該マークが前記操作コマンドに移動したとき、当該操作コマンドに応じて新たなメニュー項目を前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載のメニュー表示装置。
【請求項3】
前記1つの操作手段は回転操作子、スライドキー、又はタッチパネルのいずれかであることを特徴とする請求項2に記載のメニュー表示装置。
【請求項4】
前記複数並んだメニュー項目は前後関係を保持したまま前記操作コマンドに応じて所定の方向に移動し、新たな複数並んだメニュー項目が表示されることを特徴とする請求項2に記載のメニュー表示装置。
【請求項5】
前記メニュー項目はメニュー項目の内容を示すアイコンで表示され、当該メニュー項目が選択可能なメニュー表示領域にリスト状又はサークル状に並べて表示されることを特徴とする請求項2に記載のメニュー表示装置。
【請求項6】
前記メニュー項目は階層的に構成されたメニュー項目のうちの同一階層のメニュー項目であることを特徴とする請求項2に記載のメニュー表示装置。
【請求項7】
前記操作コマンドは、前記メニュー項目を1項目毎に移動させる早送り又は巻き戻しのコマンドであることを特徴とする請求項2に記載のメニュー表示装置。
【請求項8】
前記操作コマンドは、前記メニュー項目を所定の項目数毎に移動させるページ早送り又はページ巻き戻しのコマンドであることを特徴とする請求項2に記載のメニュー表示装置。
【請求項9】
前記操作コマンドは、前記早送り又は巻き戻しよりも高速に早送り又は巻き戻しをするコマンドであることを特徴とする請求項7に記載のメニュー表示装置。
【請求項10】
メニュー項目を記憶手段から抽出するステップと、
メニュー項目に対応する操作コマンドを前記記憶手段から抽出するステップと、
メニュー項目の内容を示すアイコンを表示手段の画面に所定の間隔で複数並べて表示させるとともに、前記操作コマンドを所定の位置に表示させるステップと、
を有することを特徴とするメニュー表示方法。
【請求項11】
前記メニュー項目及び操作コマンドが表示されたメニュー表示画面において、
1つの操作手段の操作量に応じてメニュー項目又は操作コマンドが選択可能状態であることを示すマークを移動させるステップと、
前記マークが前記操作コマンドに移動したとき、当該操作コマンドに応じて新たなメニュー項目を前記表示画面に表示させるステップと、
を有することを特徴とする請求項10に記載のメニュー表示方法。
【請求項12】
前記1つの操作手段は回転操作子、スライドキー、又はタッチパネルのいずれかであることを特徴とする請求項11に記載のメニュー表示方法。
【請求項13】
前記複数並んだメニュー項目は前後関係を保持したまま前記操作コマンドに応じて所定の方向に移動し、新たな複数並んだメニュー項目が表示されることを特徴とする請求項11に記載のメニュー表示方法。
【請求項14】
前記メニュー項目はメニュー項目の内容を示すアイコンで表示され、当該メニュー項目が選択可能なメニュー表示領域にリスト状又はサークル状に並べて表示されることを特徴とする請求項11に記載のメニュー表示方法。
【請求項15】
前記メニュー項目は階層的に構成されたメニュー項目のうちの同一階層のメニュー項目であることを特徴とする請求項11に記載のメニュー表示方法。
【請求項16】
前記操作コマンドは、前記メニュー項目を1項目毎に移動させる早送り又は巻き戻しのコマンドであることを特徴とする請求項11に記載のメニュー表示方法。
【請求項17】
前記操作コマンドは、前記メニュー項目を所定の項目数毎に移動させるページ早送り又はページ巻き戻しのコマンドであることを特徴とする請求項11に記載のメニュー表示方法。
【請求項18】
前記操作コマンドは、前記早送り又は巻き戻しよりも高速に早送り又は巻き戻しをするコマンドであることを特徴とする請求項16に記載のメニュー表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−55145(P2010−55145A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−216253(P2008−216253)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】