説明

モジュラベルトのモジュールとクリーニングを容易にする駆動スプロケット

スプロケット(55)を備えるモジュラ搬送システムは、連結間隙を覆わずに連結間隙間に位置合わせされるようにモジュール(100)に係合する。モジュール(100)は、スプロケット(55)を連結ペア(114、115、124、127)間に位置づけることができるような十分な間隔をおいて離隔される連結ペア(114、115、124、127)を有する連結構造体を特徴とする。スプロケット(55)を連結ペア(114、115、124、127)に位置合わせすると、ヒンジ間隙は覆われないままとなり、よってヒンジ間隙に自在にアクセスしてクリーニングできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は搬送システムに関し、具体的には、モジュラ搬送ベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばフラット・トップ・ベルトであるモジュラベルトは、食品がベルトに直に接して運搬される用途に広く使用されている。このような運搬のためのベルト及び機器は、定期的に清掃して、分解された残留物又は細菌と食品との接触に起因する汚染を避けなければならない。従って、クリーニングが可能であることはモジュラベルトにとって重要な要件であり、清浄化の向上、クリーニング時間の短縮及びクリーニングに付随するコストの低減を達成する努力がなされてきた。
【0003】
モジュラベルトは、ヒンジによって連結される個々のモジュールから組み合わされ、コンベヤベルトに形成される。これらのモジュールは、典型的には、滑らかな表面を有する固形プラスチックから製造される。プラスチック材料は、食品との直接的接触が認可されている材料から選択される。これらのタイプのプラスチックのモジュールは、通常、十分にクリーニングが可能である。クリーニングに関連する主要な問題点は、個々のモジュールが互いに連結されるヒンジ部位に発生する。ヒンジ部位は、典型的には、食品が浸透して捉えられた状態になる場合もある間隙を有する。これらの残留食物の沈積物は、取り除くことが難しい。さらに、このクリーニングに関する問題は、ベルトを駆動しているスプロケットによってさらに悪化されることが多い。スプロケットの歯は、残留する食物をヒンジ部位内へ押し込むことがあり、残留食物は、ヒンジ部位に捉えられた状態となって除去が困難になる可能性がある。
【0004】
食品産業において使用されるモジュラ搬送ベルトは、米国特許第4,925,016号に示されている。搬送ベルトを駆動するために、モジュール本体の下側には横リブが配置される。リブは、搬送方向を横断して配置される。搬送ベルトは、横リブに接して位置合わせされる駆動歯を有する複数の平行する離隔された歯付き駆動輪によって駆動される。歯付き駆動輪上には、駆動歯に加えて案内歯も設けられる。案内歯は、互いに係合し合うモジュールの隣接する2連結端間の間隙に係合し、こうしてモジュラ搬送ベルトを横方向へ案内する。この搬送装置には、歯付き駆動輪が駆動歯に加えて案内歯も有するという欠点がある。また、追加的な案内歯はクリーニングをさらに困難にし、かつ搬送可能な物品が搬送ベルトの下側へ移り、案内歯によって隣接する2連結端間の狭い合間へ圧入される危険性もある。
【0005】
改良された設計は、本件発明の譲受人であるハバジット・アクチエンゲゼルシャフト(Habasit AG)へ譲渡された米国再発行特許第38,607号に提案されている。追従歯を追加するという問題点は除かれ、よって清浄化の可能性は向上されているが、これらのスプロケットはやはりヒンジ部位を覆い、よってクリーニング流体のヒンジ間隙への流れ込みが妨害される場合がある。ヒンジとスプロケット歯とは、ベルトがスプロケットに追従可能にするために接触していることが必要とされる。また、スプロケットは、スプロケットの歯とヒンジ構造体との適切な係合が維持されるように所定のベルト位置に合わせて保たれる。従って、適切なスプロケット係合を維持し、しかもクリーニングのためのヒンジ部位の露出を見込んだ、改良されたシステムに対する要求が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,925,016号
【特許文献2】米国再発行特許第38,607号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、各々、独立項である請求項1に記載されているベルトモジュールとスプロケットとの組合せと、独立項である請求項8及び請求項12に記載されているベルトモジュールとを提供することによって上述の要求を満たす。独立項である請求項14は、本発明によるモジュラベルト上にスプロケットを位置合わせする方法を規定している。従属項からは、好適な実施形態が明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の本質は、下記に存する。
【0009】
搬送システムは、連結間隙を覆わず、しかもこれらの間隙間に置かれるように位置合わせされるスプロケットを備える。本発明は、連結ペアを有する連結構造体を特徴とする特殊なヒンジ設計によってこの配置を提供する。前記連結ペアは、スプロケットを連結ペア間に位置づけるに足る距離で離隔される。連結ペア間へのスプロケットの位置合わせは、ヒンジ間隙を覆われない状態に留め、よって、クリーニングのためにヒンジ間隙へ自由なアクセスができるようにする。ベルトの追従をもたらすために、中央の横リブは、係合し合うスプロケットが側方(ベルト走行方向を横断する方向)へ動けないように成形されてもよい。横リブには、少なくとも1つの追従用突起が設けられてもよく、又は、ベルトの縁案内又はこれに類似するものと組み合わせたスプロケットがシャフトへ固定されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明を図面に示す。諸図を通じて、類似の参照符号は同じ、又は類似するパーツを示している。
【0011】
【図1A】本発明によるベルトの一部を示す平面図。
【図1B】従来の横リブを備える図1Aのベルトを示す底面図。
【図2A】ヒンジ部位上の典型的な従来技術スプロケット係合を示す底面図。
【図2B】図2Aに示すスプロケット及びベルトの斜視図。
【図2C】図2Aに示すスプロケット及びベルトの側面図。
【図3】本発明によるモジュールの一つの実施形態を示す底面図。
【図4】本発明によるモジュールの代替の実施形態を示す底面図。
【図5】本発明によるモジュールの別の代替の実施形態を示す底面図。
【図6】クリーニングのための自由にアクセスできる連結間隙を残して中央の横リブ上でヒンジの連結間に係合されたスプロケットを示す斜視図。
【図7】クリーニングのためにヒンジ部位が露出されるように連結ペア間に位置づけられた2つのスプロケットを示す底面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1Aに、ベルト9の一部を示す。第1のモジュール10は、閉じた平坦な頂面13でクリーニングを容易にするよう設計されている。また、連結端の数も減らして、ヒンジ部位の数が低減される。第2のモジュール16は、第1のモジュール10との間に入れられる。モジュール10、16は、第1の側縁19から第2の側縁22へ矢印25が示す横方向へ延びる。図に示すように、これらのモジュールは、ベルト9の全幅にわたって広がるモジュール10、16によるチェーンとして組み立てられる。この開示に基づいて一般的な当業者には明らかとなるであろうが、このチェーン構造は、ベルト9が各列において幾つかのモジュールで煉瓦積み構造に組み立てられるときに存在するモジュール間の間隙をなくす。モジュール10、16は、エンドツーエンド式のリバーシブルである。或いは、これらは一方向のものとして設計できる。搬送方向は、矢印28で示されている。各ベルトは、前縁31と、後縁34とを有する。これらの縁31、34は、縁31、34の形を決める交互的な開口部37と突起38とを有する。突起38は、後述のように、第1の連結端40、43を接続するプレート46(図1B)を備える。モジュール10の突起38は、モジュール10、16が差し込まれる際に隣接するモジュール16の開口部37に嵌合する。
【0013】
図1Bを参照すると、本発明のモジュール10、16が、従来のスプロケット係合用の標準的な横リブ41と共に示されている。第1の連結端40、43は、プレート46で接続されたペアで配置される。プレート46は、表面13と同一平面内ある頂面49(図1A)を有する。第1の連結端40、43の数は、クリーニングされるべき間隙の数を減らすために減らされる。第1の連結端40、43の図示されているようなペアでの配置は、十分なベルト強度を維持しつつ連結端40、43の数を減らすことを見込んでいる。第2の連結端44、45は、第1の連結端40、43から反対方向へ延び、プレート47によって接続される。図2Aにおいて最もよく分かるように、隣接するモジュール同士が差し込まれると、第1の連結端40は、隣接するモジュール上の第2の連結端45に隣接して、両者間の最小の横方向距離Aで配置される。モジュール10、16の各々は、ベルト9を堅くすると同時に駆動スプロケット55(図2A〜図2C)を係合して駆動トルクを出させるようにするための中央の横リブ41を有する。モジュールの底面58は平坦であって、クリーニングが容易である。
【0014】
図2A〜図2Cに、既知の態様によるスプロケット55とベルト9との係合を示す。スプロケット55は、隣接する連結端43、44が位置づけられるヒンジ部位上でベルトと係合する。スプロケットの歯56、57は突き出して連結部の側面61に当たり、追従をもたらす。従って、ベルト9がスプロケット55上を通過するとき、ヒンジ間隙は覆われ、クリーニングのためのアクセス可能性は妨げられ、かつスプロケットの歯56、57は食品を、取外しが困難であるヒンジ間隙内へ圧入することがある。第1の連結端40、43は、隣接するモジュール同士が差し込まれる際に旋回ロッド66を受け入れるための横旋回ロッド開口部60、63を有し、横開口部60、63は一直線上に置かれる。図2Bに示すように、スプロケット55は、シャフト(不図示)を受け入れるための中央開口部69を有する。開口部69は正方形であるが、他の形状が適切である場合もある。図2Bの底中央部には、追従のためのスプロケットの歯56と連結端45との係合が示されている。図2Cを参照すると、スプロケットの歯56、57とリブ41との係合が最もよく示されている。
【0015】
図3に、本発明によるモジュール100の底面103を示す。底面103は、クリーニングを目的としてほぼ平滑かつ平坦であってもよい。モジュール100は、前縁106と、後縁109とを有する。モジュール100は、ベルトのサイズ、及びベルトがチェーンのように形成されるか煉瓦積み式にされるかに依存して異なる幅に形成されてもよい。第1の連結端114及び115は第1の方向に延びる。第1の連結端114及び115はプレート118によって接続され、第1の連結構造体121が形成される。連結端114、115は、旋回ロッド160(図6)を受け入れるための横旋回ロッド開口部116、117を有する。複数の第1の連結構造体121は、前縁106に沿って延びる。連続する各連結構造体121間には、開口部124が配置される。第2の複数の連結端124、127は第1の連結端114、115とは反対側に延び、プレート129によって接続される。第2の連結端は、横旋回ロッド開口部132、134を有する。モジュール100は、連結ペア間で波形にされる中央の横リブ130を有する。波形部139は、連結構造体121の中間を介して連結端114、115間の位置に交互的なピーク131と谷133とを有する。波形部139は、ヒンジ部位がクリーニング用アクセスのために開いたままであるようにスプロケット55を隣接する連結端114、115の組の間に位置合わせすることを見込んでいる。追従は、スプロケットの歯56、57とリブの波形部139との係合によってもたらされる。リブ130は、連結構造体121の連結端114、115間における、よって挿入されるモジュールからの第1及び第2の連結端が互いに隣接して配置されるヒンジ間隙から離れたスプロケット55の係合を提供する。図3に示すように、スプロケットの歯56、57はリブ130と係合し、案内機能は歯56、57と係合する波形部139によってもたらされる。
【0016】
図4に、横リブの代替の実施形態を示す。横リブ175は、略正弦波形状であり、交互的なピーク178と谷180とを有する。歯のうちの1つは、谷内でリブ175に係合し、谷を縁取るリブ175の2側面は、スプロケット歯のうちの1つの両側面に係合して案内を提供する。
【0017】
図5に、本発明の別の実施形態を示す。中央のリブ190は、スプロケットの歯と係合して追従のための案内を提供する少なくとも1つの突起193を有する。
【0018】
また、ベルトの縁からの追従も可能である。図1Bに示すように真っ直ぐな横リブの場合、スプロケット55は、ベルトの縁案内又はこれに類似するものとの組み合わせでシャフト456(図6)へ固定されてもよく、この開示に基づいて一般的な当業者には明らかであろうが、連結構造体の中間におけるスプロケット55のアラインメントが持続される。
【0019】
図6〜図7に、横リブ130を有するモジュール100によるベルト200を示す。図7において最もよく分かるように、スプロケット55は、隣接するモジュール100からの第1及び第2の連結端114、127が旋回ロッド160の反対の両側で互いに隣接して配置されるヒンジ間隙部位210から離れてベルトモジュール100に係合する。スプロケット55は、第1の連結端114、115間の第1の連結構造体121の中央部分でモジュール100に係合するように位置合わせされる。従って、ヒンジ間隙部位はスプロケット55によって覆われず、クリーニングのためのアクセス性が高まる。
【0020】
以上、所定の実施形態に関連して本発明を説明したが、記述された特定の形態に本発明の範囲を限定する意図はなく、逆に、添付のクレームが規定している発明の範囲に含まれ得るような代替物、変更物及び同等物を包含することが意図されている。
【符号の説明】
【0021】
9 ベルト
10 第1のモジュール
13 頂面
16 第2のモジュール
19 第1の側縁
22 第2の側縁
25 矢印
28 矢印
31 前縁
34 後縁
37 開口部
38 突起
40,43 第1の連結端
41 横リブ
46,47 プレート
49 頂面
44,45 第2の連結端
55 スプロケット
56,57 歯
60,63 開口部
61 側面
66 旋回ロッド
69 中央開口部
100 モジュール
103 底面
106 前縁
109 後縁
114,115,124,127 連結端
118 プレート
116,117 開口部
121 連結体
124 開口部
129 プレート
130,175,190 リブ
131,178 ピーク
133,180 谷
160 旋回ロッド
139 波形部
193 突起
200 ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトモジュール(100)とスプロケット(55)との組合せであって、
中間セクションと、前記中間セクションからベルト走行方向に延びる第1の複数の連結構造体(121)であって、前記第1の連結構造体(121)は細長いプレート(118)により接続される少なくとも2つの第1の連結端(114、115)を有する第1の複数の連結構造体(121)と、前記中間セクションから前記第1の連結構造体(121)とは反対側に延びかつ細長いプレート(129)によって接続されるペアで配置される少なくとも2つの第2の連結端(124、127)を有する第2の複数の連結構造体とを有するベルトモジュール(100)であって、前記第1(121)及び第2の連結構造体は、隣接するモジュール(100)が差し込まれると前記第1の連結構造体(121)が前記第2の連結構造体間の開口部内に嵌合することができるように横方向へ偏心され、前記モジュール(100)の前記第1の連結端(114、115)のうちの少なくとも1つ及び隣接するモジュール(100)の前記第2の連結端(124、127)のうちの少なくとも1つは前記横方向に対して互いに近接して配置され、前記モジュール(100)は横リブ(130、175、190)を有する、ベルトモジュール(100)と、
前記横リブ(130、175、190)と係合することができ、かつ前記スプロケット(55)が第1(121)及び第2の連結構造体の一方の連結端(114、115、124、127)間で前記モジュール(100)と係合するように配置されるスプロケット(55)とを備える組合せ。
【請求項2】
前記スプロケット(55)は、前記第1の連結構造体(121)中央部分で前記モジュール(100)に係合する、請求項1記載のベルトモジュール(100)とスプロケット(55)との組合せ。
【請求項3】
前記横リブ(130、175、190)は前記第1の連結構造体(121)上の前記第1の連結端(114、115)間で波形となっている、請求項1又は請求項2記載のベルトモジュール(100)とスプロケット(55)との組合せ。
【請求項4】
前記スプロケット(55)はシャフト(456)へ固定される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のベルトモジュール(100)とスプロケット(55)との組合せ。
【請求項5】
前記横リブ(175)の少なくとも一部は略正弦波形状を有し、前記一部は第1及び第2の連結構造体の一方の前記連結端(114、115、124、127)間に位置づけられる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のベルトモジュール(100)とスプロケット(55)との組合せ。
【請求項6】
前記横リブ(130、175、190)は、前記横リブ(130、175、190)の片側のみに前記ベルトを案内するための追従面を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のベルトモジュール(100)とスプロケット(55)との組合せ。
【請求項7】
前記横リブ(190)は、底面に前記スプロケット(55)に係合するための少なくとも1つの突起(193)を有する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のベルトモジュール(100)とスプロケット(55)との組合せ。
【請求項8】
ベルトモジュール(100)であって、
中間セクションと、
中間セクションからベルト走行方向に延びる第1の複数の連結構造体(121)であって、前記第1の連結構造体(121)は細長いプレート(118)により接続される少なくとも2つの第1の連結端(114、115)を有する第1の複数の連結構造体(121)と、
前記中間セクションから前記第1の連結構造体(121)とは反対側に延びかつ細長いプレート(129)によって接続されるペアで配置される少なくとも2つの第2の連結端(124、127)を有する第2の複数の連結構造体であって、前記第1(121)及び第2の連結構造体は、隣接するモジュール(100)が差し込まれると前記第1の連結構造体(121)が前記第2の連結構造体(121)間の開口部内に嵌合することができるように横方向へ偏心され、前記モジュール(100)の前記第1の連結端(114、115)のうちの少なくとも1つ及び隣接するモジュール(100)の前記第2の連結端(124、127)のうちの少なくとも1つは前記横方向に対して互いに近接して配置される第2の複数の連結構造体と、
前記第1(121)及び第2の連結構造体の一方の連結端(114、115、124、127)間に波形部(139)を有する横リブ(130、175)とを備えるベルトモジュール(100)。
【請求項9】
前記波形部(139)は略正弦波形状を有する、請求項8記載のベルトモジュール(100)。
【請求項10】
前記横リブ(130、175)の前記波形部(139)は、スプロケット(55)上の少なくとも1つの歯(55、56)と係合するための追従面を有する、請求項8又は請求項9記載のベルトモジュール(100)。
【請求項11】
前記追従面は前記横リブ(130、175)の片側にのみ存在する、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載のベルトモジュール(100)。
【請求項12】
ベルトモジュール(100)であって、
中間セクションと、
中間セクションからベルト走行方向に延びる第1の複数の連結構造体(121)であって、前記第1の連結構造体(121)は細長いプレート(118)により接続される少なくとも2つの第1の連結端(114、115)を有する第1の複数の連結構造体(121)と、
前記中間セクションから前記第1の連結構造体(121)とは反対側に延びかつ細長いプレート(129)によって接続されるペアで配置される少なくとも2つの第2の連結端(124、127)を有する第2の複数の連結構造体であって、前記第1(121)及び第2の連結構造体は、隣接するモジュール(100)が差し込まれると前記第1の連結構造体(121)が前記第2の連結構造体間の開口部内に嵌合することができるように横方向へ偏心され、前記モジュール(100)の前記第1の連結端(114、115)のうちの少なくとも1つ及び隣接するモジュール(100)の前記第2の連結端(124、127)のうちの少なくとも1つは前記横方向に対して互いに近接して配置される第2の複数の連結構造体と、
前記第1(121)及び第2の連結構造体の一方の連結端(114、115、124、127)間に少なくとも1つの突起(193)を有する横リブ(190)とを備えるベルトモジュール(100)。
【請求項13】
前記突起(193)は、スプロケット(55)上の少なくとも1つの歯(56、57)と係合するための追従面を提供する、請求項12記載のベルトモジュール。
【請求項14】
スプロケット(55)をモジュラベルト(200)上へ位置合わせする方法であって、
中間セクションと、中間セクションからベルト走行方向に延びる第1の複数の連結構造体(121)であって、前記第1の連結構造体(121)は細長いプレート(118)により接続される少なくとも2つの第1の連結端(114、115)を有する第1の複数の連結構造体(121)と、前記中間セクションから前記第1の連結構造体(121)とは反対側に延びかつ細長いプレート(129)によって接続されるペアで配置される少なくとも2つの第2の連結端(124、127)を有する第2の複数の連結構造体であって、前記第1(121)及び第2の連結構造体は、隣接するモジュール(100)が差し込まれると前記第1の連結構造体(121)が前記第2の連結構造体間の開口部内に嵌合することができるように横方向へ偏心され、前記モジュール(100)の前記第1の連結端(114、115)のうちの少なくとも1つ及び隣接するモジュール(100)の前記第2の連結端(124、127)のうちの少なくとも1つは前記横方向に対して互いに近接して配置される第2の複数の連結構造体とを有するベルトモジュール(100)を提供し、前記モジュール(100)は横リブ(130、175、190)を有し、
スプロケット(55)を前記モジュール(100)に、前記スプロケット(55)が第1(121)及び第2の連結構造体の一方の連結端(114、115、124、127)間で前記モジュール(100)と係合するように係合させる、スプロケット(55)をモジュラベルト(200)上へ位置合わせする方法。
【請求項15】
前記スプロケット(55)は前記第1の連結構造体(121)の中央部分で前記モジュール(100)に係合する、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記横リブ(130、175)は前記第1の連結構造体(121)上の前記第1の連結端(114、115)間で波形にされる、請求項14又は15記載の方法。
【請求項17】
前記スプロケット(55)はシャフト(456)へ固定される、請求項14から請求項16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記横リブ(175)の少なくとも一部は略正弦波形状を有し、前記一部は第1及び第2の連結構造体の一方の前記連結端(114、115、124、127)間に位置づけられる、請求項14から請求項17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記横リブ(130、175、190)は、前記横リブ(130、175、190)の片側のみに前記ベルト(200)を案内するための追従面を提供する、請求項14から請求項18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記横リブ(190)は、底面に前記スプロケット(55)上の少なくとも1つの歯(56、57)と係合するための少なくとも1つの突起(193)を有する、請求項14から請求項19のいずれか1項に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−531792(P2010−531792A)
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513598(P2010−513598)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【国際出願番号】PCT/CH2008/000281
【国際公開番号】WO2009/003296
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(591270796)ハバシット アクチエンゲゼルシャフト (25)
【Fターム(参考)】