モジュール式飲料分配システム用モジュール
本発明は、複数のモジュールを備えたモジュール式圧力分配システム(8)用のモジュール(28)に関する。モジュール(28)は、外周部と該外周部内に形成される空間を形成するフレーム(60,60’、61,61’)と、該空間内に配置されて飲料容器(68)を収容する圧力チャンバ(22)を有する。モジュールはまた、外周部に配置された、第1の型式のコネクタ(46)と第2の型式のコネクタ(48)を有する。流体経路(47)は、第1の型式のコネクタから第2の型式のコネクタを流体接続する。第1の型式のコネクタ(46)は、隣接するモジュールの第2の型式のコネクタ(48)のコネクタに接続可能で、第1の型式のコネクタは圧力流体源から圧力流体を受けるように構成されている。第2の型式のコネクタは、圧力流体を隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに移送するように構成されている。モジュールはさらに、第1の型式のコネクタに流体接続して圧力流体を圧力チャンバ(22)に供給する第3の型式のコネクタ(66)を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュール式飲料分配システム用モジュール、複数のモジュールを備えたモジュール式飲料分配システム、圧力監視ユニット、及び分配弁に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイン、フルーツジュース、又は水などの非炭酸液と同様に、ドラフトビールを含むビールなどの炭酸液又は炭酸飲料が販売される状況では、容量を次第に又は段階的に増加又は減少できるモジュール式飲料分配システムが必要とされる。関連する技術が、WO 07/019848, WO 07/019849, WO 07/019850, WO 07/019851, WO 07/019852などの特許文献に見られる。これら特許文献はその全体が引用によって本件明細書に組み込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】WO 07/019848公報
【特許文献2】WO 07/019849公報
【特許文献3】WO 07/019850公報
【特許文献4】WO 07/019851公報
【特許文献5】WO 07/019852公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、そのようなモジュール式飲料分配システムで使用されるモジュール、モジュール式飲料分配システム、圧力監視ユニット、及び分配弁を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の形態は、モジュール式飲料分配システムのモジュールに関する。システムは、複数のモジュールを有する。モジュールは、外周部と該外周部内に形成された空間を形成するフレームと、飲料容器を収容する圧力チャンバを有する。圧力チャンバは、上記空間内に配置されている。モジュールはまた、上記外周部に配置された、第1の型式のコネクタと第2の型式のコネクタと、上記第1の型式のコネクタから上記第2の型式のコネクタへの流体接続を形成する流路を有する。上記第1の型式のコネクタは、上記第2の型式のコネクタのコネクタに接続可能である。上記第1の型式のコネクタは、圧力流体源からの圧力流体を受けるように構成されている。上記第2の型式のコネクタは、上記圧力流体を、隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに送るように構成されている。モジュールはさらに、上記第1の型式のコネクタに流体接続して上記圧力流体を上記圧力チャンバに供給する第3の型式のコネクタを有する。
【0006】
本発明の第1の形態に係るモジュールは、好ましくは、交換可能な飲料容器を保管及び保持するために利用される。飲料容器は、分配ライン又は供給ラインに接続される。それらのラインは、モジュールのフレームに直接連結される必要がない。
【0007】
飲料容器と分配ラインの間を流体接続するために、弁又はコネクタがフレームに設けられる。分配ラインは、分配ステーション(例えば、分配タップ)に接続され、そこでバーテンダなどの人が選択的に飲料を飲料容器から分配する。分配ステーションは、ハンドルと分配タップを備えた型式のものであってもよい。飲料は、好ましくは、ドラフトビールである。
【0008】
本発明の第1の形態に係るモジュールは、以下に説明するように、フレームの横断面上で略長方形状を有する。フレームの外周部は、好ましくは、複数のモジュールが順番に互いに接近した状態で配置されるか又は実際に面接触した状態で配置されるように、形成される。このように、そのような複数のモジュールは、モジュールの第1の型式のコネクタから入ってくる圧力流体が第2の型式のコネクタを介して隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに前進するように、相互に接続される。
【0009】
好ましくは、モジュールはまた、第2の型式のコネクタに弁を備えており、これにより、第2の型式のコネクタの位置に隣接するモジュールが存在しない場合、すなわち、第2の型式のコネクタが隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに流体接続されていない場合、圧力流体は第2の型式のコネクタに存在しない。代わりに、蓋又はその他の閉鎖手段が、圧力流体の移行端部に設けられる。
【0010】
第1と第2の型式のコネクタは、それらが係合又は連結若しくは接続するように形成すべきである。第1と第2の型式のコネクタは、例えば、雄と雌のコネクタ、又はその他の相互係合カップリングとして形成される。第1と第2の型式のコネクタにおける開口の大きさは、上述の圧力流体が十分に高圧で又十分な流速で通過することができるようにすべきである。
【0011】
第3の型式のコネクタは、好ましくは、フレームの内部に配置され、第1の型式のコネクタと流体接続される。
【0012】
第1と第2の型式のコネクタは、フレーム上に揃えた状態で配置される必要がない。しかし、状況によっては、第1と第2の型式のコネクタは、2つの隣接するモジュールが集められる又は接続される場合、あるモジュールからの第1の型式のコネクタが隣接するモジュールの第2の型式のコネクタに簡単に接続されるように配置されることが有利である。これは、各モジュールにおける第1と第2の型式のコネクタが揃って配置されることにより、すなわち、第1と第2の型式のコネクタのそれぞれの中心を通る流体の前進方向に沿った幾何学ライン上に配置されるともに、そのラインが第1と第2の型式のコネクタが配置されるそれぞれの壁に垂直であることによって、達成される。
【0013】
第1と第2の型式のコネクタの間には、直接の流体移送ラインが設けられる。例えば、飲料容器が空になったときに交換するために飲料容器が分離された場合、圧力流体が依然として隣接するモジュールに供給され且つ飲料容器が分離されたときに第3の型式のコネクタを通じて圧力流体が漏れるのを防止することを保証するように、弁が設けられて第3の型式のコネクタに接続される。
【0014】
本発明の好適な実施例では、フレームは、第1の側壁と平行な第2の側壁を有する。各側壁は、上部とそれぞれの底部を形成する。平行な側壁は、2つの平行な端壁によって相互に接続されている。これら端壁は、第1の側壁の上部を第2の側壁の上部に相互接続するとともに第1の側壁の底部を第2の側壁の底部に相互接続している。2つの平行な側壁と2つの平行な端壁は、外周部と対応する内周部を形成している。そして、第3の型式のコネクタは、内周部に配置される。
【0015】
さらに好ましくは、側壁又は2つの平行な端壁若しくはそれらの両方は、プラスチック材料又はポリマー材料で作られるか、ステンレス鋼又はアルミニウムのような非腐食性金属材料で作られる。
【0016】
本発明の第2の形態は、モジュール式飲料分配システムに関する。このシステムは、複数のモジュールを有する。各モジュールは、外周部と該外周部の内側に形成された空間を形成するフレームと、その空間内に配置されて飲料容器を収容する圧力チャンバと、外周部に配置された第1の型式のコネクタ及び第2の型式のコネクタと、第1の型式のコネクタから第2の型式のコネクタを連通する流体経路を有する。第1の型式のコネクタは、第2の型式のコネクタのコネクタと接続可能である。第1の型式のコネクタは、圧力流体源から圧力流体を受けるように構成されている。第2の型式のコネクタは、隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに圧力流体を移送するように構成されている。モジュールはまた、第1の型式のコネクタと流体接続する第3の型式のコネクタを有する。第1のモジュールから複数のモジュールのそれぞれを通る圧力分配経路が形成される。飲料分配システムはまた、圧力発生器を有する。圧力発生器は、複数のモジュールのうちの第1のモジュールに、第1のモジュールの第1の型式のコネクタを介して流体接続している。圧力発生器は、加圧された流体を第1のモジュールに移送する。
【0017】
好ましくは、本発明の第2の形態に係る院呂得分配システムを構成するために、本発明の第1の形態に関連して説明した一つ又は複数のモジュールが使用される。結果、本発明の第1の形態に関連して説明した全て特徴と利点等は、本発明の第2の形態に係るモジュール式飲料分配システムに等しく適用される。
【0018】
明細書を記載を通して、圧力発生器、圧力源の用語は、他の圧力源と同様に、ポンプ、空気コンプレッサ、化学的圧力発生器等の両圧力発生器を含むように使用され且つそのように解釈されるべきである。
【0019】
2つ、3つ、4つ、又はそれ以上の複数のモジュールを使用してモジュール式飲料分配システムを構成してもよい。好ましくは、モジュールは順番に接続することが好ましい。他の形態では、モジュール間を並列に接続するために異なる接続が設けられる。並列接続は、チューブ、パイプ、又はその他の導管によって構成される。
【0020】
隣接するモジュールが存在する場合、圧力流体が、圧力流体だけがモジュールから移送されることを保証するために、第2の型式のコネクタに弁を設けてもよい。その弁は、隣接するモジュールが存在しない場合、第2の型式のコネクタにおいて閉鎖状態を維持し、隣接するモジュールから第1の型式のコネクタを取り付けたとき、自動的に開放される。
【0021】
圧力発生器は、特定のシステムで使用される圧力流体の種類に応じて選択される。好ましくは、水又は空気が使用される。しかし、その他の種類の流体も使用され得る。好ましくは、不引火性、非毒性、非可燃性、及び/又は非揮発性の液体が使用される。
【0022】
いずれにしても、ポンプ又は空気圧縮機を用いて、所定圧力レベルの圧力流体を提供してもよい。それに代わる圧力発生器又は圧力源(例えば、化学式圧力発生器など)を使用してもよい。圧力レベルは、特定の機構におけるモジュールの数によって定まる。適当な圧力レベルは、飲料容器に残る飲料の量に応じて動的に変わる。圧力源は、圧力流体を介して供給される圧力が実質的に一定に維持されるように、センサ等によって規制される。
【0023】
飲料容器を交換する場合、圧力流体を遮断するために、第3のコネクタに弁を設けてもよい。
【0024】
上述のとおり、フレームは、第1の側壁と、それぞれが上部と底部を形成する平行な第2の側壁を有し、上記平行な側壁は、第1の側壁の上部と底部を第2の側壁の上部と底部に連結する2つの平行な端壁によって相互に接続され、2つの平行な側壁と2つの平行な端壁は外周部と対応する内周部を形成し、第3の型式のコネクタは内周部に配置されることが有利であると考えられる。
【0025】
複数のモジュールを一つのモジュールシステムに組み合わせることが容易に行えるように、長方形が考えられる。また、そのようにすることで、空間を最大限に利用できる。
【0026】
圧力流体は空気又は加圧された液体である。その他、二酸化炭素を含むこともあり得る。
【0027】
他の実施例において、フレームは、側壁又は後壁と、側壁又は後壁に垂直に向けられた底部端壁を備えており、側壁又は後壁は上部と底部を形成し、底部端壁は近端と遠端を形成し、側壁又は後壁の底部は底部端壁の近端に接続され、端壁は近端と遠端を形成し、側壁又は後壁と端壁が外周部と対応する内周部を形成し、側壁又は後壁と端壁との間に空間が形成され、第3の型式のコネクタが内周部に配置される。
【0028】
上述の実施例において、フレームは底壁のみを構成し、これはフレーム用ベースを構成する底部端壁に接続される。したがって、フレームは部分的に圧力チャンバを包み、それは後板と底部端プレートで形成される空間に配置される。
【0029】
本発明の別の実施例では、複数のモジュールのそれぞれの外周部の上部がほぼ同一平面に及び/又は一様に、同一平面及び/又は平行になるように、複数のモジュールが配置される。
【0030】
飲料分配システムのモジュールは、圧力が圧力発生器又は圧力源から第1の型式のコネクタにおいて又は該第1の型式のコネクタを介して一つのモジュールに分配されるとともに、隣接するモジュールに対して該一つのモジュールの第2の型式のコネクタを介して隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに分配されるように、配置されるべきである。したがって、圧力流体経路は、連続カップリング又は接続部として全てのモジュールに形成される。代わりに、複数のモジュールは、並列カップリングの状態(すなわち、圧力発生器から各モジュールに別々の圧力流体経路を有する状態)で接続してもよいし、または、連続カップリングと並列カップリングを組み合わせた格子状カップリングで接続してもよい。このような接続は、分配ラインにも同様に適用できる。結果として、一つの分配ラインを各モジュールに設けてもよいし、すべてのモジュールに対して共通の分配ラインを設けてもよいし、それらを組み合わせてもよい。
【0031】
好ましくは、飲料容器は、ビール又はソーダ用の、軟らかい又はフレキシブルなプラスチックの小さい樽である。容器は、折り畳み形式のものであってもよく、そこでは、容器が折り畳まれるにしたがって飲料が貯蔵され又分配される。また、飲料容器は、フレキシブルなバッグを備えた樽であってもよい。その場合、バッグは、圧力流体によって圧縮され、それによりバッグに保管された飲料を分配する。圧力チャンバは、好ましくは、プラスチック材料又はポリマー材料若しくはその他の適当な材料(ケブラー又は繊維補強された材料)で形成される。これにより、圧力チャンバは、圧力チャンバ内で生成される圧力または貯蔵圧力に耐えることができる。
【0032】
圧力流体は、飲料容器内で飲料を冷却するための冷媒として利用できる。圧力流体を冷媒又は熱輸送手段(すなわち、容器に貯蔵された飲料から熱を輸送する手段)として利用することも有効であると考えられる。
【0033】
上述のように、飲料分配システムはさらに、飲料容器に流体接続された分配ライン又は供給ラインを有し、該分配ラインは、選択的に飲料を分配するために分配タップ/ステーション/ユニットに流体接続されている。好ましくは、飲料分配システムはさらに、飲料容器のそれぞれに対応した別々の供給ラインを有し、各供給ラインはそれぞれの飲料容器に流体接続し、各供給ラインは各飲料を選択的に分配するためにそれぞれの分配タップに流体接続されている。分配ラインは、フレキシブル材料、プラスチック材料で形成されており、円形断面を有する。また、好適には、圧力チャンバは、フレームにピボット回転可能に設けられ、圧力チャンバは垂直状態と水平状態の間を動作可能である。その垂直状態は分配状態で、その状態で、圧力チャンバがほぼ垂直に配置され、第3の型式のコネクタと流体接続される。水平状態では、圧力チャンバはほぼ水平位置に置かれ、第3の型式のコネクタから遮断される。このようにピボット回転状態で配置されることにより、飲料容器の交換が簡単に行える。
【0034】
さらに好適には、圧力チャンバは、第3の型式の個ネクタイで弁を制御するスイッチを動作する。これにより、圧力チャンバが垂直状態にあるとき弁が開放される。また、圧力チャンバが垂直状態から水平状態に向けて動作されると、弁が閉鎖される。その結果、飲料容器が新たな飲料容器に交換されようとしているとき、圧力流体が圧力チャンバに供給されることはない。
【0035】
好ましくは、飲料容器は、圧力チャンバ内に回転可能に設けられる。そのようにすることで、圧力チャンバ内に飲料容器を簡単に固定できる。オペレータは、飲料容器の例えば取手部をつかみ、圧力チャンバ内に配置された該飲料容器を例えば時計回り方向に回転して飲料容器を解放する。その後、新たな飲料容器が圧力チャンバに挿入され、飲料容器を反対方向(例えば、反時計回り方向)に回転することによって固定される。
【0036】
ある実施例では、圧力チャンバは、フレキシブルなゴム又はプラスチックの膜などの裏張り、または圧力チャンバの内壁と飲料容器との間に配置された裏張りを備えている。これにより、圧力流体がゴム又はプラスチックの膜に作用し、圧力が飲料容器に表面に伝えられる。使用する圧力流体が液体の実施例では有効であると考えられる。裏張りは、圧力流体が飲料容器に直に接触することがないことを保証する。裏張りは、圧力チャンバの縁にしっかりしたシールを形成する。圧力流体(例えば液体)が圧力チャンバに押し込まれると、圧力流体は圧力チャンバの内側に存在し、裏張りによって飲料容器から分離される。
【0037】
圧力流体は、圧力チャンバと裏張りの間の空間から取り出され、排出され、又はポンプでくみ出される。好ましくは、圧力流体は、圧力流体(好ましくは、ガス又は空気)を吸引して取り除き、裏張りと飲料容器の外壁との間の隙間に送り込まれる。
【0038】
本発明の第3の形態は、上述のモジュール又は飲料分配システムとともに使用される圧力監視ユニットに関する。圧力監視ユニットは、第2のインターフェイスコネクタに流体接続した第1のインターフェイスコネクタを有する。第1のインターフェイスコネクタは圧力流体を受けるように設計されている。第2のインターフェイスコネクタは、モジュールの第1の型式の個ネクタイに接続するように構成されている。圧力監視ユニットはまた、第1のインターフェイスコネクタから第2のインターフェイスコネクタに供給される圧力を規制するために、第1のインターフェイスコネクタと第2のインターフェイスコネクタとの間に設けられた圧力レギュレータを有する。
【0039】
本発明の第3の形態の圧力監視ユニットは、本発明の第1及び/又は第2の形態に関連して上述したように、圧力源から一つ又は複数のモジュールに供給される最大圧力を制限する装置として使用される。
【0040】
本発明の第3の形態の圧力監視ユニットの特定の実施例において、圧力監視ユニットは、モジュールの平行な側壁の一方の上に設けられる。そのユニットは、ゼロモジュール又は初期モジュール、すなわち圧力源に接続された最初のモジュールであり、圧力源が第2のインターフェイスコネクタに圧力レギュレータを介して流体接続された第1のインターフェイスコネクタに流体接続している。
【0041】
本発明の第3の形態に係る圧力監視ユニットを利用することにより、飲料分配システムに送られる圧力量を制限することで、飲料分配システムの安全性が向上する。圧力監視ユニットは、圧力を最大値(例えば、3バール)に制限する。これにより、圧力チャンバ内の圧力がこの値を超えることはない。その制限値は、圧力チャンバの強度に基づいて設定又は選択される。圧力監視ユニットの無い実施例も十分に機能するが、本発明の第3の形態に係る圧力監視ユニットから得られる優れた安全性が享受し得ない。
【0042】
本発明の第4の形態は、本発明の第1の形態及び/又は第2の形態に係る飲料分配システムの圧力チャンバ内に含まれる飲料容器と共に使用する分配弁に関する。該分配弁は、弁本体を有する。弁本体は、飲料容器の飲料出口に流体接続した入口規制部を形成している。弁本体はまた、入口規制部の反対側に配置された出口規制部を形成している。弁本体はさらに、入口規制部と出口規制部を相互に接続する通路を形成する。該通路は、入口規制部及び出口規制部よりも大きな横寸法を有する。弁本体はまた、該通路よりも小さく且つ入口規制部と出口規制部よりも大きな横寸法を有し、弁本体内に収容された移動可能なシール部材と、弁本体内の3つの特定位置の間でシール要素を移動させるアクチュエータを有する。ここで、第1と第2の位置は、入口規制部と出口規制部の連通を防止するために、シール部材が入口規制部と出口規制部にそれぞれ接触する位置である。中間の第3の位置は、入口規制部と出口規制部の間を連通するために、シール部材が入口規制部と出口規制部の間に配置される位置である。
【0043】
本発明の第4の形態に係る分配弁は、本発明の第1の形態に関連して説明した飲料容器の一部又はモジュールの一部若しくはそれらの一部に関する。好ましくは、弁本体とシール部材は、飲料容器の一部であり、飲料容器と共に廃棄されるべく、飲料容器と同様に、使い捨て材料で作られる。アクチュエータは、好ましくは、飲料容器がモジュール内に据え付けた場合、シール部材と互いに作用するように作られたモジュールの非使い捨て部分である。アクチュエータは、シール部材が規制部材に対してシールするシール位置を構成する第1及び第2の位置の間で該シール部材を移動するために使用される。シール位置の間には、分配位置が存在する。この分配位置では規制部の間にシール部材が配置されており、該シール部材によって飲料容器からの飲料が移動を許可される。
【0044】
分配弁の別の実施例において、飲料容器が圧力チャンバに収容されている場合、飲料出口は飲料容器の底部に配置される。この位置に配置されることで、出口に向けて飲料を流すための、飲料容器の底部に伸びる上昇パイプが不要になる。その位置に配置することで、飲料容器内のエアポケットが飲料容器の上部に留まることから、全ての飲料が空気を含むことなく分配される。内部に残存する飲料と共に飲料容器を取り除く場合、シール部材が出口規制部に向けて移動して飲料の漏れが実質的に防止される。シール部材は、飲料の流れによって出口規制部に素早く移動できる軽量材料で作られる。
【0045】
分配弁の他の実施例では、シール部材は、アクチュエータによって加えられる力によって、第2の位置から中間位置に、さらに中間位置から第3の位置に、また重力によって反対方向に移動される。好ましくは、シール部材は、アクチュエータが取り除かれると、第2の位置に置かれる。アクチュエータを駆動することによって、すなわち、アクチュエータにエネルギが供給されることによって、アクチュエータはシール部材を中間位置又は第1の位置のいずれかに移動する。シール部材は、好ましくは、シール部材自身の重力又は飲料容器内に含まれる飲料の重力若しくはそれらの両方によって、反対方向、すなわち、第1の位置から中間位置に、さらに、中間位置から第2の位置に移動される。代わりに、シール部材を反対方向に移動するためにスプリングを使用してもよい。
【0046】
分配弁の他の実施例では、飲料容器が圧力室に収容されると、飲料出口は飲料容器の上部に配置される。この場合、飲料出口は、飲料容器の底部に伸びる上昇パイプを有することが好ましい。この位置は、飲料容器内のエアポケットから空気が分配されるのを防止するために上昇パイプが必要であることから、あまり好ましいものでない。
【0047】
分配弁の他の実施例では、スプリングの力によって、シール部材は第2の位置から中間位置に、さらに、中間位置から第1の位置に移動され、また、アクチュエータによって反対方向に移動される。以上の実施例は、出口を飲料容器の上部に設ける場合に有効である。分配弁の他の実施例では、アクチュエータはピストン又はロッドを有する。好ましくは、ピストン又はロッドは、出口規制部を介して導入され、シール部材と相互に作用する。ピストン又はロッドは、流体が通過できるように、出口規制部よりも小さな横寸法を有するように作られる。
【0048】
分配弁の他の実施例において、シール部材はボールシールを有する。このシール部材は、シール部材が弁本体内に詰まるのを防止するために、好ましくはボール形状を有する。最も好ましくは、球形状が採用されるが、代わりに楕円形状を採用してもよい。その他の形状は円筒形状である。ある実施例では、その他の形状(例えば、8面体、4面体など)を採用してもよい。シール部材が大きく横方向に移動すると、球形シール部材でさえ詰まる可能性がある。横方向にシール部材が大きく移動するのを防止するために、シール部材の横寸法は出来るだけ大きくすべきであるが、シール部材は中間位置で該シール部材の周囲を飲料が通過できる程に十分に小さくしなければならない。
【0049】
分配弁の他の実施例において、アクチュエータは、空気圧式システム及び/又はスプリング及び/又は電気機械式システムを備えている。好ましくは、アクチュエータを移動するために空気圧式システムが使用される。その理由は、飲料を分配するために、圧力源として高圧ガスを利用できるからである。アクチュエータを反対方向に移動するための反力としてスプリングを使用してもよい。代わりに、例えば磁気式シール部材に力を加えるために電気機械式システムを使用してもよい。
【0050】
分配弁の他の実施例において、出口規制部は、本発明の第1及び第2の形態に係る飲料分配システム又は同様の飲料分配システムの分配ライン及び分配タップに連通している。
【0051】
本発明の他の実施例において、分配弁は、出口規制部に流体接続したカップリングハウジングを有する。カップリングハウジングは、分配出口、洗浄流体入口、及び洗浄シールを有する。洗浄シールは、開放位置、閉鎖位置を定義するアクチュエータと流体接続している。開放位置では、アクチュエータは第1の位置にあり、洗浄シールはカップリングハウジングと洗浄流体入口の間を流体接続する。また、閉鎖位置では、アクチュエータは中間位置と第2の位置のいずれかに位置し、そこでは洗浄シールはカップリングハウジングと洗浄流体入口の間の流体接続を遮断する。
【0052】
所定量の飲料が分配されるか又は所定時間が経過すると、分配弁、タップライン、及び飲料タップは、衛生上の理由から洗浄されなければならない。そのために、カップリングハウジングは、分配弁の後にカップリングハウジングが導入され、飲料分配又は洗浄が許可される。このとき、洗浄液と飲料が混合しないことが重要である。したがって、洗浄液は、飲料容器がシールされた場合にのみ、供給される。その結果、飲料分配は、洗浄液入口が閉鎖されている場合に限って許可される。これは、シール部材と洗浄シールの両方を制御する共通アクチュエータによって達成される。
【0053】
開放状態にある状態で洗浄液入口に洗浄液を導入することにより、洗浄液は飲料出口を通してタップラインに送られ、また、飲料タップが開放していれば飲料タップを介して送られる。また、洗浄液は、タップ弁及び通路に送られ、該通路とアクチュエータを洗浄する。飲料分配システム内に依然として存在する残留洗浄液を除去するために、洗浄液と飲料分配の間に水が洗浄流体入口に導入すべきである。
【0054】
残留飲料をタップライン、カップリングハウジング、及び弁本体から除去するために、洗浄液は適正な化学特性を有する液体の中から選択すべきである。
【0055】
分配弁の他の実施例において、本発明の第1及び/又は第2の形態に係る飲料分配システムの分配ライン及び分配タップに流体接続され、洗浄液入口はカップリングハウジングに洗浄液を供給する洗浄液容器に流体接続される。洗浄液は、好ましくは、加圧された洗浄液容器から洗浄液流体入口及びカップリングハウジングを介して飲料出口、タップライン、及び飲料タップに供給される。洗浄時、飲料タップが開放されて、洗浄液がタップライン及び飲料タップを介して送られる。飲料分配時、分配出口は飲料容器に流体接続され、洗浄液入口が閉鎖される。
【0056】
分配弁の他の実施例において、カップリングハウジングは、飲料容器に固定された上部と分配出口と洗浄液入口に固定された下部に分離され、アクチュエータと洗浄シールは下部に収容される。このように、分配弁は、飲料容器と共に提供されて配置される。また、アクチュエータ、洗浄シール、飲料出口、及び洗浄シールは、モジュールの非使い捨て部品である。好ましくは、それら2つの部分は、ねじ機構又は差し込み機構で接続され、上部は飲料容器と共に、捻り動作によって取り外される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1a】図1aは、3つの飲料容器と3つの分配タップを備えた、本発明に係る飲料分配システムの概略図である。
【図1b】図1bは、3つの飲料容器と3つの分配タップを備えた、本発明に係る飲料分配システムの概略図である。
【図2】図2は、圧力チャンバを備えたモジュールの概略図である。
【図3】図3は、図2のモジュールの概略側面図である。
【図4】図4は、図2のモジュールと圧力チャンバの概略斜視図である。
【図5】図5は、モジュールと圧力チャンバの概略断面図である。
【図6】図6は、分配弁が飲料分配位置にある、飲料容器と共に使用する飲料弁の概略断面図である。
【図7】図7は、分配弁が洗浄位置にある、飲料容器と共に使用する図6の分配弁の概略断面図である。
【図8a】図8aは、分配弁の概略斜視図である。
【図8b】図8bは、ベース部の概略斜視図である。
【図9】図9は、分配弁の無い供給ラインを備えた飲料容器の概略図である。
【図10】図10は、ボールシールを備えた飲料容器の概略図である。
【図11】図11は、飲料弁ではなく安全弁を備えた直圧式モジュールの概略図である。
【図12】図12は、安全弁と開放弁を備えた(但し、分配弁は備えていない)直圧式モジュールの概略図である。
【図13】図13は、分配弁の無い、流体圧力式モジュールの概略図である。
【図14】図14は、安全弁と分配弁を備えた直圧式モジュールの概略図である。
【図15】図15は、安全弁、解放弁、及び分配弁を備えた直圧式モジュールの概略図である。
【図16】図16は、流体圧力式のモジュールと分配弁の概略図である。
【図17a】図17aは圧力監視ユニットの概略図である。
【図17b】図17bは圧力監視ユニットの概略図である。
【図17c】図17cは圧力監視ユニットの概略図である。
【図18】図18は、圧力監視ユニットと圧力チャンバを備えたモジュールの概略斜視図である。
【図19】図19はピボット回転可能に設けられた圧力チャンバの概略側面図である。
【図20】図20はピボット回転可能に設けられた圧力チャンバの概略側面図である。
【図21】図21は洗浄液ラインを備えたモジュール式飲料分配システムの他の実施例の背面図である。
【図22】図22は、洗浄流体ラインの無いモジュール式飲料分配システムの他の実施例の背面図である。
【図23】図23は、モジュール式飲料分配システムの正面図である。
【図24】図24は、モジュール式飲料分配システムの正面図と分配弁の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
図面を参照して本発明を詳細に説明する。説明及び図面において、符号(’)は異なる実施例における同一の部分を示す。
【0059】
図1aは、3つの分配タブ10,12,14を備えた飲料販売装置8を概略示す。分配タブ10,12,14は、選択的に飲料(すなわち、ビール、ソーダ、ワインなど)を分配するようにしてある。分配タブ10,12,14はそれぞれ、供給ライン(管)に流体接続されている。供給ラインはまた、圧力室22,24,26内に配置された飲料容器に、図5に詳細に示すように、分配弁58を介して流体接続されている。代わりに、2つ又はそれを越える数の供給ラインを、例えば切換弁(図示しないが、当業者には公知である)を介して、一つの分配タブに連結してもよい。
【0060】
図1bは、3つのモジュール28,30,32を概略示す。各モジュールは、図2〜4に示す、2つの平行な側壁60,60”と対応する平行な上部及び底部の壁61,61’を有するフレームと、圧力容器又は圧力室(圧力チャンバ)22,24,26を有する。図5を参照して詳細に説明するように、各圧力室22,24,26の内側には、飲料容器が配置されている。
【0061】
圧力室22,24,26は、各モジュール28,30,32にピボット回転可能に設けられており、ハンドル54で手動によってピボット回転可能である。モジュール28,30,32は、左手ジャーナル50と右手ジャーナル52を介して伸びるジャーナル軸の周囲をピボット回転可能である。図1では、これは斜視図であることから、右手ジャーナル52のみが可視できる。複数のモジュール28,30,32は、図1に示すように組み合わされて飲料分配装置8を形成し、そこでは上部の壁が実質的に同一平面上にある。モジュール28,30,32は、モジュール28,30,32を安定且つ固定して位置付けるために、2つのサポート(支持)34,36に設けてある。
【0062】
タッピングライン又は供給ライン16,18,20は冷却装置38を貫通しており、これにより、分配タブ10,12,14から分配される飲料は適当な低温を有することが保証される。
【0063】
圧力チャンバ22,24,26は、圧力源(例えば、流体容器に接続されたポンプ。これらは図面に示されていないが、業界では周知である。)から加圧された流体を受ける。本発明に係る好適な実施例において、加圧された流体は、空気又は水である。
【0064】
圧力チャンバ22,24,26は、モジュール28,30,32にそれぞれピボット回転可能に設けられている。圧力チャンバ22,24,26は、飲料が飲料容器から流れることができる場所に示されている。飲料容器が空の場合、バーテンダ又は同様の人であるオペレータは、モジュール28,30、32の前部にあるボタン40,42,44を押すことができる。ボタン40,42,44は、図3に示すように、供給バルブ58に動作可能なように連結されている。そのため、ボタン40,42,44が押されると、供給バルブ58は飲料容器からの飲料の供給を止める。その結果、圧力チャンバ22,24,26は、図1に示すほぼ垂直位置から図20に示すほぼ水平位置にピボット回転する。なお、水平位置において、圧力チャンバ22,24,26内の飲料容器が交換できる。また、圧力チャンバが垂直位置から水平位置にピボット回転するとき、図3及び図11〜図16に示す安全弁が自動的に動作される。安全弁66は、圧力チャンバに対する圧力流体の供給を遮断するとともに、圧力流体を外部に逃がすことで圧力チャンバを減圧する。圧力チャンバが垂直位置から水平位置にピボット回転するとき、分配バルブ58は、底壁61に取り付けられた下部と圧力チャンバ22に取り付けられた上部に分離される。図6,7に示すように、下部は連結ハウジング92を有し、上部はボールシール76を有する。分配バルブ58と安全バルブ66の動作原理は、図5〜10と図2〜4にそれぞれ関連して後に説明する。
【0065】
圧力チャンバ22,24,26は、プラスチックなどのポリマー材料から作られる。圧力チャンバ22,24,26の内側に配置される飲料容器は、折り畳み可能な形式のものである。これは、飲料容器は圧力によって折り畳まれることを意味する。そのため、飲料容器に保存された飲料は、飲料容器から放出又は分配される。これは、後に詳細に説明する。
【0066】
図2は、上述した複数のモジュール28,30,32を有する飲料分配装置8に使用する、または、独立モジュール28として使用するモジュール28の概略正面図である。圧力チャンバ22は、モジュール28のフレームにピボット回転可能に設けられている。モジュール28又は各モジュール28,30,32のフレームは、対向する側壁60,60’と対向する上壁61と底壁61’の組を構成している。モジュール28の底端61’はまた、圧力入口46と圧力出口48を有し、それらは第1の型式の接続部と第2型式の接続部をそれぞれ構成している。圧力入口46と圧力出口48の間には流体経路47が設けてあり、これは圧力入口46と圧力出口48の間を流体が通過可能な連絡経路を構成している。圧力入口46は、例えばポンプ又はコンプレッサなどの圧力源に接続されるか、または、隣接するモジュール30の圧力出口48(この圧力出口は圧力源として機能する。)に接続される。圧力出口48は、チェックバルブを構成しており、圧力出口48が別のモジュール30の圧力入口46に接続されたときに開放して該別のモジュールに圧力流体を提供する。
その結果、圧力出口48は、該別のモジュールの圧力入口46を外したときに圧力流体が圧力出口48から漏れるのを防止する。圧力入口46はさらに、安全バルブ68に接続されており、それは圧力流体を圧力チャンバ22に供給するもので、第3の型式の接続部を構成している。
【0067】
圧力チャンバ22は、上述のように、オペレータに圧力チャンバ22をピボット回転させるハンドル54と、安定した水平位置を維持するための2つのガスシリンダ166を有する。オペレータが圧力チャンバ22をピボット回転できるなるためには、その前にボタン40を操作しなければならない。したがって、ボタン40は、分配バルブ58に動作可能に接続されている。ボタン40が操作されると、分配バルブ58が閉鎖し、飲料容器からの飲料は供給ラインに入らず、該飲料を飲料容器から図1に示す分配タブに導く。
【0068】
図3と図4は、図2のモジュールの概略側面図と概略斜視図である。圧力チャンバ22に接続された半円形フランジ62は、モジュール28の側壁の開口を介して伸びている(図3に示す。)。同様に、図4に示す側壁60’に、フランジ62’が設けてある。該フランジ62’は、側壁60’にしっかりと接続された部分を構成している。フランジ62は、半円(すなわち、開口部を有する円)を形成している。フランジ62は、安全スイッチ64に係合するように構成されている。安全スイッチ64は安全バルブ66を制御する。安全バルブ66は、圧力チャンバ22が垂直位置から水平位置にピボット回転されたとき、圧力流体が圧力チャンバ22に供給されるのを防止する。圧力チャンバ22が、モジュール28の支持フレーム(60,60’、61,61’)に対してピボット回転されると、フランジ62が図3の反時計回り方向に回転する。
【0069】
ボタン40は空圧バルブ156を制御する。該空圧バルブは、分配バルブ58を制御する。これにより、ボタン40が押圧されると、分配バルブ58に対する圧力供給が遮断される。空圧バルブ156には安全バルブ66から圧力流体が供給される。分配バルブの動作原理は、図5〜図8を参照して更に説明する。ある実施例では、任意の放出弁130が設けられる。放出弁130は、圧力チャンバ22を回転したとき、流れ規制部を介して圧力チャンバ22をゆっくりと減圧するために使用される。
【0070】
図5は、モジュール28と圧力チャンバ22の概略断面図で、分配バルブ58のアクチュエータを構成するロッド(棒)74(図6,7を参照して以下に詳細に説明する。)と、上述した水平位置に圧力チャンバを維持する役目をする一対のガスシリンダ166を開示している。各ガスシリンダの一端はフレーム(60,60’、61,61’)に接続されており、その他端は圧力チャンバに接続されている。圧力チャンバ22の内側には、飲料容器68が配置されている。飲料容器68は折り畳み型式のものである。これは、圧力流体が、圧力チャンバ22の内壁と飲料容器68の外壁の間の空間に入る、ことを意味する。
圧力流体は、安全弁から供給され、圧力ダクト(左側のジャーナル50の内側に配置されている。)を介して圧力チャンバ22に入る。安定状態で、空気又は水の圧力が、圧力チャンバ22に供給される。飲料容器68は、分配バルブ58に流体連結された開口70と、飲料容器を封止するために開口70を囲むベース部86と、圧力チャンバの下端を構成する圧力蓋88を有する。飲料容器68を交換するために圧力チャンバ26が水平位置にあるとき、圧力蓋88は取り外すことができる。ベース部86は、図8Bに詳細に示されている。分配タブが開放された状態で、圧力流体によって飲料容器68の壁に作用する圧力により、飲料容器68から流れる。所定量の飲料が分配されると、その圧力により、飲料容器68の体積が減少して飲料容器68の壁の一部が折り畳まれる。
【0071】
図6は、上述した図に示すように、分配バルブ58の切断図である。分配バルブ58は、ロッド74を有する。ロッドは、連結ハウジング92の内側に配置されており、ボールシール76上に作用するように構成されている。本実施例において、ボールシール76は、連結ハウジング92の一部ではなく、飲料容器68の一部である。ボールシール76は、ベース部86に収容されている。分配バルブ58は、3つの位置−第1の位置、第2の位置、中間位置−を構成する。以下に詳細に説明するように、中間位置は飲料分配位置を構成し、これに対し、第1と第2の位置は洗浄位置と閉鎖位置をそれぞれ構成する。
【0072】
ボールシール76は、ベース部86の中で、入口(入口)規制部78と出口(出口)規制部80の間に形成された空間に配置されている。入口規制部78と出口規制部80はともに、飲料容器68から入口及び出口規制部78,80、さらに連結ハウジング92を介して、飲料出口82に向かって飲料が流れる開口又は孔を有する。入口規制部78と出口規制部80はともに、ボールシール76が着座する弁座を構成する。ボールシール76は、入口規制部78又は出口規制部80に対するシールを形成するか、飲料分配位置を構成する中間位置に留まる(図6参照)。連結ハウジング92は、ロッド74を収容しており、ベース部86に収容する。連結ハウジング92は底壁(図2,4の61’)に固定される。したがって、圧力チャンバ22と飲料容器68が図20に示す水平位置に回転される又はピボット回転された場合、ロッドを含む連結ハウジング92は底壁に留まり、ボールシール76を含む分配バルブ58は飲料容器68に留まる。したがって、ロッド74と連結ハウジング92は、金属のような剛性の非使い捨て材料で作られる。圧力チャンバが垂直位置にあるとき、取り付け具(フィッティング)98が、ベース部86と連結ハウジングの間をシールする。取り付け具98が下方に移動されると、圧力チャンバ22は水平位置に回転できる。
【0073】
ロッド74が飲料分配位置、すなわち、図6に示すアクティブ(能動)位置又は中間位置にあるとき、飲料容器68からボールシール76及び飲料出口82を介して流れる。飲料出口82は、供給ラインに流体連結されている(図1に示されている。)。
【0074】
まず、新たなシールされた飲料容器68が据え付けられると、図8bに示すように、出口規制部80ベース部86がラミネートシールでシールされる。ラミネートシールは、飲料容器68を据え付ける際、ロッド74で破壊される。これにより、飲料容器68から飲料が分配される。
【0075】
連結ハウジング92及びロッド74が飲料容器40から分離されると、図中陰影で示された飲料がボールシールに力を加えてボールシール76を出口規制部78に押し付けて閉鎖位置(すなわち、第2の受動位置)を形成し、飲料容器68をシールする。
【0076】
図6において、ボールシール76は、上座部78と出口規制部80の間に位置している。したがって、飲料は、飲料容器68からボールシール76及び飲料出口82を介して供給ライン16(図1に示す)に流れることができる。
【0077】
飲料容器68は、ベース部86に取り付けられ、分配バルブ58の上部が支持される。ボールシール76、上部座部78、及び出口規制部80は、ベース部86の構成部品である。
【0078】
ロッド74は、図6に示す飲料分配位置から飲料容器68に向けて、または、飲料出口82に向けて、動かされる。スプリング84は、飲料容器68から離れる方向に向けて、閉鎖位置にロッド74を押す。適当な圧縮された空気の圧力を利用することにより、スプリング84はロッド74を図6に示す飲料分配位置に保持する。高圧に圧縮された空気の圧力を利用することにより、ロッドは74は、飲料容器68に向けて、図7に示す洗浄位置に移動する。圧縮された空気は空圧バルブ156を介して分配される。これは、図14〜図16を参照して説明する。
【0079】
図7は、図6に示すアセンブリと横溢のアセンブリの断面図で、そこでは、洗浄流体入口(入口)90(図6には示されていない。)を示すために、垂直軸を中心に分配バルブ58が少し回転されており、図6に示す飲料分配位置ではなく、ロッド74は洗浄位置にある。洗浄流体入口90は、連結ハウジング92に配置されている。洗浄流体入口90は、分配バルブ58と供給ライン16の洗浄を行うために利用される。洗浄流体は、洗浄流体入口90を介して導入し、分配バルブ58内の空間を洗浄してもよい。
【0080】
ロッド74が洗浄位置にあるとき、ボールシール76は入口規制部78に押し付けられて接触している。そのため、洗浄液が飲料容器68の内側に入らないことを確保するためのシール効果が得られる。なお、洗浄液が洗浄容器の内側に入ると、飲料容器68に収容されている飲料が汚染される。ロッドが洗浄位置(すなわち、図7に示すように第1の位置)にあるとき、ボールシール76と上座部は洗浄液が飲料容器に入るのを防止するシールを形成している。これにより、洗浄液は分配バルブ58と供給ライン16を洗い流して洗浄することができる(供給ラインは、図1に示すように、分配バルブ58から分配タップ10,12,14に伸びている。)。ロッド74が洗浄位置にあるとき分配タップ10,12,14を開くと、洗浄液が分配タップから流れ出て、図1に示す分配バルブ58、供給ライン、分配タップを洗い流して洗浄する。
【0081】
連結ハウジング92は、分配バルブ58の出口規制部80と飲料出口82を相互連結する。洗浄流体入口90も連結ハウジングに取り付けてあるが、それは洗浄バルブ座部96の下の位置である。ロッド74が洗浄位置にあるとき、対応する洗浄バルブ要素94は洗浄流体入口90と連結ハウジング92の間を流体連結する。ロッドが洗浄位置から離れて分配位置又は閉鎖位置に移動すると、洗浄バルブ要素94が洗浄バルブ座部96に接触し、連結ハウジング92と洗浄流体入口90の間の流体連結を断つ。これは、ロッド74が分配位置にあるとき、飲料と洗浄液が混合するのを防止するためである。
【0082】
洗浄処理が終了した後、水が洗浄液入口90から導入されて分配バルブ58と供給ラインを洗い流す。これにより、残留する洗浄液が、洗浄後、最初の飲料供給操作の際に飲料と共に供給されることはない。
【0083】
図8Aは、洗浄液入口90と飲料出口82を有する本発明に係る分配バルブ58の外観を示す。
【0084】
分配バルブ58の取付部98は、上述の図6,7及び後に説明する図10に示す形式の飲料容器のベース部に係合するように構成されている。分解バルブ58はまた、分配バルブ58から径方向に伸びる固定フランジ100を有する。固定フランジ100は、分配バルブ58を図1に示すようなモジュールの壁に固定するために利用される。
【0085】
図8Bは、図6,7,10に示す型式の飲料容器に固定されるように構成されたベース部86を示す。ベース部86は、ラミネートシール99を有する。また、ベース部86は、図6,7,10に示す型式の飲料容器の首を受ける窪み101を有する。飲料容器の首は窪み101に係合する。これにより、シールが形成され、飲料はラミネートシール99の開口のみを通過する。ベース部86を有する図6,7,10に示す型式の飲料容器68が上述のように圧力チャンバに設けられると、上述のように分配バルブ58のロッド74がラミネートシール99を貫通し、飲料容器の内部と分配バルブ58を流体連結する。
【0086】
図9は、モジュール化された飲料分配装置に利用される型式の飲料容器68の概略図である。飲料容器68は、上述のように圧縮性及び/又は折り畳み可能である。
【0087】
飲料容器68は、図1に関連して上述したような飲料分配装置の分配タップに流体接続する供給ライン16’を有する。供給ライン16’は、搬送中、ベース部86’内に巻き取られ、上述のように飲料容器68’が圧力チャンバに取り付けられる際に巻き出される。
【0088】
上述の飲料容器68は、分配バルブ58無しで使用することが好ましい。したがって、供給ライン16”は、飲料容器68と共に配置され、新たな飲料容器68を取り付ける際に新たな供給ライン16’によって置換される。これにより、供給ライン16’の洗浄が不要になる。
【0089】
図10は、上述のモジュール化された飲料分配装置に利用され得る型式の飲料容器68の概略図である。飲料容器68は、圧縮性及び/又は折り畳み可能である。飲料容器68は、ベース部86を有する。ベース部は、例えば上述の図8Aなどに関連して説明したような分配バルブを受けるように構成されている。分配バルブ58(図示せず)は、出口規制部80で受けられる。図6に関連して説明したボールシール76は、ベース部86に含まれる。
【0090】
図11は、直接圧式モジュール(すなわち、圧力流体が飲料容器68に直接作用するモジュール)の概略図である。モジュールは、圧力チャンバ22’を有し、そこには飲料容器68が収容されている。飲料容器68は、図9に示す飲料容器68と同じ型式のものである。
【0091】
その構成は、安全バルブ66を有する。この安全バルブは、圧力チャンバと液体経路47又は外部を接続する。安全バルブ66は、飲料容器68が交換される状況に関連して説明したように、圧力チャンバ22がほぼ水平位置にピボット回転された場合、圧力が飲料容器68に供給されないことを保証している。
【0092】
圧力は、圧力チャンバ22に直接供給され、飲料容器68に力を加えてそこに収容されている飲料を供給する。
【0093】
飲料容器68が交換される場合、圧力チャンバ22に貯蔵されている圧力ガス(例えば、空気)が安全バルブ66を介して排出される。これにより、飲料容器68を取り外して交換できる。これは、圧力チャンバ22をピボット回転することによって、自動的に行うことができる。
【0094】
図12は、間接圧式モジュール(すなわち、空気などの圧力流体が、圧力チャンバ22と、プラスチック又はゴムで作られた膜を有する裏張り118との間の圧力チャンバ22に供給されるモジュール)を概略示す。圧力が上昇して飲料が分配されにしたがって、裏張り118と飲料容器68が折り畳まれる。飲料容器68は、図9に示す型式のものである。プラスチック又はゴムの裏張り118は、飲料容器68と圧力チャンバ22の内壁との間に配置される。
【0095】
安全弁66に加えて、放出弁130が存在する。放出弁は、圧力チャンバ22が垂直方向に向けられているとき、裏張り118と飲料容器68との間の空間を外部に接続する。飲料容器68が交換されて圧力チャンバが水平位置に回転されると、安全弁66が流体通路47に接続された第1の位置から第2の位置に切り換えられる。第2の位置では、圧力チャンバ22の内壁と裏張り118との間に溜まったガスが、開放弁130を介して、裏張り118と飲料容器68の間の空間に案内される。同時に、開放弁は、圧力チャンバ22の内壁と裏張り118との間の空間及び裏張りと飲料容器との間の空間を、流れ規制部131を介して、外部に接続する。流れ規制部131により、圧力をゆっくりと解放される。解放弁と圧力チャンバ22の間に制御可能な流れ規制部131’を付加的に設けてもよい。裏張り118を圧力チャンバ22の内壁におけるその元の位置に戻すためには、通常、ガスを解放又は送り出すだけで十分である。
【0096】
図13は、間接流体圧を有するモジュールの概略図である。飲料容器68は、圧力チャンバ22内に収容されている。飲料容器68は、図9に示す形態のものである。プラスチック又はゴムの裏張り118は、圧力チャンバ22の内壁と飲料容器68の間に配置される。
【0097】
水などの加圧された液体、または好ましくは冷却液が、圧力チャンバ22の内壁とプラスチックの裏張り118との間の圧力チャンバ22に供給される。圧力が増加して飲料が分配されるにつれて、裏張り118と飲料容器68が潰れていく。液体が容器139から供給される。加圧された液体を容器139から安全弁66を介して圧力チャンバ22に供給するために流体入口ポンプ134が使用され、その液体を圧力チャンバ22”’から安全弁66を介して容器139に輸送するために流体出口ポンプ132が使用される。圧力チャンバ22は垂直位置に置かれているとき、安全弁66は加圧流体が流体入口ポンプ134から圧力チャンバに流れるのを許可する。圧力チャンバ22が垂直位置から水平位置に回転すると、代わりに安全弁66が、加圧流体が容器139にポンプで戻されるのを許可する。圧力チャンバ22に圧力流体を供給する安全弁66に加えて、加圧された流体を圧力チャンバ22から容器139に流れるようにするために可変流制御弁141と返送ライン140が設けられている。可変流制御弁141は、例えば、供給される最大圧力に応じて、特定の流れ又は圧力に設定される。上述のように、圧力制限装置を使用してもよい。この装置は、圧力チャンバ22に供給される圧力を例えば3バールに制限する。また、可変流制御弁141は、例えば2.5バールに設定され、加圧された流体を圧力チャンバ22に流して飲料容器68内の飲料を冷却させる。
【0098】
特定の実施例では、飲料分配システム内の各モジュールは、独自の容器139と独自の流体ポンプ132,134を有する。それらの流体ポンプは、図11,12に示すようにモジュール流体経路によって供給される加圧空気によって駆動される。
【0099】
他の実施例では、共通の容器139と共通の供給ポンプ132、134が使用される。そのようにするためには、共通の流体入口ライン、共通の流体出口ライン、及び共通の返送ラインが必要であり、それらは上述の実施例の流体経路と同様に、モジュール型式で組み立てられる。
【0100】
図14,15,及び16は、図11,12,及び13に示したものとほぼ同じ構成を有する圧力チャンバ22の実施例である。しかし、それら3つの上述の実施例と違い、後の3つの実施例は図5〜8で説明した分配弁58を利用している。
【0101】
図14,15,及び16に示す実施例では、図10に示すものに類似のモジュールが利用されている。分配弁58は、空気式の弁156によって制御され、図5〜8に関連して上述したように機能する。空気式の弁156は、圧力チャンバが垂直位置にあるとき加圧され、安全弁が圧力流体を供給する。図1〜4に示すボタン40が第1の位置に押し込まれると、低圧が分配弁に供給され、該分配弁が飲料分配位置をとる。図1〜4に示すボタン40が第2の位置に押し込まれると、高圧が分配弁に供給され、該分配弁は洗浄位置をとる。圧力チャンバが水平位置にあるとき、空気式の弁156は安全弁を介して外部に接続され、これにより、分配弁は閉鎖位置をとる。
【0102】
図17a、17b、及び17cは、圧力監視ユニット158の概略図である。圧力監視ユニット158は、図1〜5及び図11〜16に関連して上述した型式の圧力チャンバを収容する図1〜5に関連して説明した上述の型式のモジュールの側部に圧力監視ユニット158を設けるための壁板160を有する。
【0103】
圧力監視ユニット158は、圧力チャンバ内の圧力レベルを制限するための圧力流体リミッタを有する。このリミッタは、圧力発生器と圧力容器の間、例えば、図1〜5に関連して説明したように圧力チャンバを含むモジュールの圧力入口、に設けられる。圧力リミッタは、本発明に係る一実施例では、3バールに設定される。圧力リミッタは、圧力チャンバの型式に応じて個々に設定される。幾つかの型式の圧力チャンバは、それよりもより高い圧力に耐え得るものであり、その限界は色々である。
【0104】
圧力監視ユニット158は、圧力流体源(例えば、ポンプや圧力流体ライン)に接続するための第1のインターフェイスコネクタ161と、第2のインターフェイスコネクタ162を有する。第2のインターフェイスコネクタ162は、直接的に又は間接的に、例えばチューブ又はチャンネルを介して、モジュールの圧力入口に対するカップリングを形成するように構成されている。
【0105】
壁板160は、壁板160をモジュール側壁に固定するための取り付け孔164を有する。
【0106】
図18は、モジュール28に取り付けられる図17の圧力監視ユニット158の斜視図を示す。圧力監視ユニット158がモジュール28の側壁60に取り付けられると、圧力監視ユニット156から圧力チャンバ22への流体接続が形成される。その結果、モジュール28及び飲料分配システムを構成する別のモジュールの圧力入口46に供給される圧力が所定の最大値に制限される。上述のように、現在好適な制限値は3バールである。
【0107】
図2,3,4,及び5に示すような複数のモジュールは、図17a,17b,及び17cに示すような圧力監視ユニット158と相互に組み合わされて、安全且つ簡易に飲料を分配する飲料分配システムを形成する。
【0108】
図19及び20は、モジュール28のフレームの後壁60”を構成する側壁に対してピボット回転するように取り付けられた圧力チャンバ22の軸部を示す側面図である。
【0109】
圧力チャンバ22は、後壁60”に垂直に連結された左側軸部50と右側軸部52を介してモジュール28の後壁60”に取り付けられている。圧力チャンバ22と後壁60”との間に一対のガスシリンダ166がピボット回転可能に接続されていることにより、圧力チャンバ22は図20に示す水平位置に留まる。図19において、圧力チャンバ22は垂直位置に示してあり、その状態で飲料容器68に保存された飲料が分配される。
【0110】
図19〜20に示す実施例は、上述のモジュール28の一部を構成するか、または、壁掛け式のモジュールを構成する。壁掛け式のモジュールは、装置の壁に設けられた対応するレール設備と共に使用されるか、または、他の壁掛け式のモジュールを組み合わせて使用され、モジュール式の飲料分配システムを形成する。
【0111】
図21は、図6,7に示すような分配弁58を共に使用するモジュール式の飲料分配システム8’の別の実施例を示す。このモジュール式飲料分配システム8”は、それぞれが底壁61’’’に設けられた3つのモジュール28’、30’、32’と、フレーム60’’’、61’’’を構成する後壁60’’’を有する。底壁60’’’は、サポート34’、36’を構成する取り付けラック上にある。3つのモジュール28’、30’、32’は、そのサポート上に順番に設けられる。
【0112】
モジュール28’、30’、32’はそれぞれ、供給ライン16’、18’、20’、洗浄ライン174、及び流体経路47’を有する。供給ライン16’、18’、20’、洗浄ライン174,及び流体経路47’は、各モジュールの底壁61’’’の近くに設けられる。各モジュール28’、30’、32’は、上述のライン16’、18’、20’のそれぞれに対し、第1の型式のコネクタを構成する入口、第2の型式のコネクタを構成する出口、及び第3の型式のコネクタを構成する枝管を有する。枝管は、各モジュールの分配弁に繋がる。第1のモジュール28の出口が第2のモジュール30’の入口に直接接続され、第2のモジュール30’の出口が第3のモジュール32’の入口に直接接続される。
【0113】
第1のモジュール28’の洗浄ライン174は、洗浄ライン入口176を介して、洗浄液で満たされた洗浄流体容器170に接続される。圧力発生器172は洗浄流体容器170を加圧する。これにより、洗浄液が洗浄容器170から第1のモジュール28’に流れる。洗浄ライン174は、図7に関連して示すように、分配弁58の洗浄流体入口90に接続される。
【0114】
洗浄ライン入口はまた、洗浄ライン174を介して洗浄ライン出口178に接続され、この出口は別のモジュール30’の洗浄ライン入口176に接続される。最後のモジュール32’の洗浄ライン出口178は接続されることがなく、洗浄液の漏れを防ぐためのチェックバルブを有する。
【0115】
第1のモジュール28’の流体経路47’は、圧力入口46’を介して、圧力発生器172に直接接続される。流体経路47’は、安全弁(図示せず)を介して、圧力チャンバ22’に接続される。流体経路47’は、圧力出口48’を介して、別のモジュール30’の圧力入口46’に接続される。流体経路47’はまた、図6〜7に示す弁58に駆動圧を提供する。最後のモジュール32’の圧力出口48’は接続されることなく、圧力流体の逃げを防止するためにチェックバルブを有する。第1のモジュール28’の供給ライン入口180は接続されることがないが、飲料が第1のモジュール28’の供給ライン入口180を介して流れ出るのを防止するためにチェックバルブが設けられる。第1のモジュール28’の供給ライン入口180は供給ライン16’に接続される。この供給ラインは、モジュール28’の供給ライン出口182とモジュール30’の供給ライン入口180を介して別のモジュール30’の供給ライン18’に接続される。供給ライン18’は、同様に、第3のモジュール32’の供給ライン20’に接続される。第3のモジュール32’の供給ライン20’の供給ライン出口182は、図1及び参照符号10,12,14で示すように、冷却システム38’を介してタッピングユニットに接続される。各供給ライン16’、18’、20’は、図6,7に示すように、分配弁58の飲料出口82に接続される。
【0116】
図22は、図21に示す実施例に類似のモジュール式飲料分配システム8”の別の実施例を示す。しかし、飲料分配システム8”は洗浄流体容器及びラインがなく、そのために洗浄流体入口の無い分配弁と共に使用される。
【0117】
図23は、図1の飲料分配システム8’の正面図である。
【0118】
図24Aは、飲料分配システム8’のモジュール28’の正面図である。図24Bは分配弁58の拡大図で、これは図6,7に関連して説明した分配弁に対応している。
【0119】
空気又は水のような圧力流体に関して図面を参照して説明したが、その他の好適な流体も使用できる。
【0120】
プラスチックやポリマーの材料からなる圧力チャンバを説明したが、その他の好適な材料(例えば、スチールなどの金属材料又はアルミニウムなどの軽量金属材料)を使用してもよい。
【0121】
フレーム(60,60’、61,61’、60”、60’’’、61’)は、プラスチック材料又は金属材料若しくはその他の好適な材料で作ることができる。
【0122】
上述した部材や材料は種々変更でき、それらは本発明の範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0123】
8:飲料分配システム
10,12,14:分配タップ
16,18,20:供給ライン
22,24,26:圧力チャンバ
28,30,32:モジュール
34,36:サポート
38:冷却システム
40,42,44:ボタン
46:圧力入口
47:流体経路
48:圧力出口
50:左側軸部
52:右側軸部
54:ハンドル
58:分配弁
60:側壁、後壁
61:上部/底部壁
62:フランジ
64:安全スイッチ
66:安全弁
68:飲料容器
70:開口
74:ロッド
76:ボールシール
78:入口規制部
80:出口規制部
82:飲料出口
84:スプリング
86:ベース部
88:圧力蓋
90:洗浄流体入口
92:連結ハウジング
94:洗浄弁要素
96:洗浄弁座部
98:フィッティング(取付具)
99:ラミネートシーリング
100:固定フランジ
101:リム
118:裏張り
130:解放弁
131:流れ規制部
132:流体入口ポンプ
134:流体出口ポンプ
139:容器
140:返送ライン
141:可変流れ制御弁
156:空気式の弁
158:圧力監視ユニット
160:壁板
161:第1のインターフェイスコネクタ
162:第2のインターフェイスコネクタ
164:取付孔
166:ガスシリンダ
170:洗浄流体容器
172:圧力発生器
174:洗浄ライン
176:洗浄ライン入口
178:洗浄ライン出口
180:供給ライン入口
182:供給ライン出口
【図1A−1B】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュール式飲料分配システム用モジュール、複数のモジュールを備えたモジュール式飲料分配システム、圧力監視ユニット、及び分配弁に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイン、フルーツジュース、又は水などの非炭酸液と同様に、ドラフトビールを含むビールなどの炭酸液又は炭酸飲料が販売される状況では、容量を次第に又は段階的に増加又は減少できるモジュール式飲料分配システムが必要とされる。関連する技術が、WO 07/019848, WO 07/019849, WO 07/019850, WO 07/019851, WO 07/019852などの特許文献に見られる。これら特許文献はその全体が引用によって本件明細書に組み込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】WO 07/019848公報
【特許文献2】WO 07/019849公報
【特許文献3】WO 07/019850公報
【特許文献4】WO 07/019851公報
【特許文献5】WO 07/019852公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、そのようなモジュール式飲料分配システムで使用されるモジュール、モジュール式飲料分配システム、圧力監視ユニット、及び分配弁を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の形態は、モジュール式飲料分配システムのモジュールに関する。システムは、複数のモジュールを有する。モジュールは、外周部と該外周部内に形成された空間を形成するフレームと、飲料容器を収容する圧力チャンバを有する。圧力チャンバは、上記空間内に配置されている。モジュールはまた、上記外周部に配置された、第1の型式のコネクタと第2の型式のコネクタと、上記第1の型式のコネクタから上記第2の型式のコネクタへの流体接続を形成する流路を有する。上記第1の型式のコネクタは、上記第2の型式のコネクタのコネクタに接続可能である。上記第1の型式のコネクタは、圧力流体源からの圧力流体を受けるように構成されている。上記第2の型式のコネクタは、上記圧力流体を、隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに送るように構成されている。モジュールはさらに、上記第1の型式のコネクタに流体接続して上記圧力流体を上記圧力チャンバに供給する第3の型式のコネクタを有する。
【0006】
本発明の第1の形態に係るモジュールは、好ましくは、交換可能な飲料容器を保管及び保持するために利用される。飲料容器は、分配ライン又は供給ラインに接続される。それらのラインは、モジュールのフレームに直接連結される必要がない。
【0007】
飲料容器と分配ラインの間を流体接続するために、弁又はコネクタがフレームに設けられる。分配ラインは、分配ステーション(例えば、分配タップ)に接続され、そこでバーテンダなどの人が選択的に飲料を飲料容器から分配する。分配ステーションは、ハンドルと分配タップを備えた型式のものであってもよい。飲料は、好ましくは、ドラフトビールである。
【0008】
本発明の第1の形態に係るモジュールは、以下に説明するように、フレームの横断面上で略長方形状を有する。フレームの外周部は、好ましくは、複数のモジュールが順番に互いに接近した状態で配置されるか又は実際に面接触した状態で配置されるように、形成される。このように、そのような複数のモジュールは、モジュールの第1の型式のコネクタから入ってくる圧力流体が第2の型式のコネクタを介して隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに前進するように、相互に接続される。
【0009】
好ましくは、モジュールはまた、第2の型式のコネクタに弁を備えており、これにより、第2の型式のコネクタの位置に隣接するモジュールが存在しない場合、すなわち、第2の型式のコネクタが隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに流体接続されていない場合、圧力流体は第2の型式のコネクタに存在しない。代わりに、蓋又はその他の閉鎖手段が、圧力流体の移行端部に設けられる。
【0010】
第1と第2の型式のコネクタは、それらが係合又は連結若しくは接続するように形成すべきである。第1と第2の型式のコネクタは、例えば、雄と雌のコネクタ、又はその他の相互係合カップリングとして形成される。第1と第2の型式のコネクタにおける開口の大きさは、上述の圧力流体が十分に高圧で又十分な流速で通過することができるようにすべきである。
【0011】
第3の型式のコネクタは、好ましくは、フレームの内部に配置され、第1の型式のコネクタと流体接続される。
【0012】
第1と第2の型式のコネクタは、フレーム上に揃えた状態で配置される必要がない。しかし、状況によっては、第1と第2の型式のコネクタは、2つの隣接するモジュールが集められる又は接続される場合、あるモジュールからの第1の型式のコネクタが隣接するモジュールの第2の型式のコネクタに簡単に接続されるように配置されることが有利である。これは、各モジュールにおける第1と第2の型式のコネクタが揃って配置されることにより、すなわち、第1と第2の型式のコネクタのそれぞれの中心を通る流体の前進方向に沿った幾何学ライン上に配置されるともに、そのラインが第1と第2の型式のコネクタが配置されるそれぞれの壁に垂直であることによって、達成される。
【0013】
第1と第2の型式のコネクタの間には、直接の流体移送ラインが設けられる。例えば、飲料容器が空になったときに交換するために飲料容器が分離された場合、圧力流体が依然として隣接するモジュールに供給され且つ飲料容器が分離されたときに第3の型式のコネクタを通じて圧力流体が漏れるのを防止することを保証するように、弁が設けられて第3の型式のコネクタに接続される。
【0014】
本発明の好適な実施例では、フレームは、第1の側壁と平行な第2の側壁を有する。各側壁は、上部とそれぞれの底部を形成する。平行な側壁は、2つの平行な端壁によって相互に接続されている。これら端壁は、第1の側壁の上部を第2の側壁の上部に相互接続するとともに第1の側壁の底部を第2の側壁の底部に相互接続している。2つの平行な側壁と2つの平行な端壁は、外周部と対応する内周部を形成している。そして、第3の型式のコネクタは、内周部に配置される。
【0015】
さらに好ましくは、側壁又は2つの平行な端壁若しくはそれらの両方は、プラスチック材料又はポリマー材料で作られるか、ステンレス鋼又はアルミニウムのような非腐食性金属材料で作られる。
【0016】
本発明の第2の形態は、モジュール式飲料分配システムに関する。このシステムは、複数のモジュールを有する。各モジュールは、外周部と該外周部の内側に形成された空間を形成するフレームと、その空間内に配置されて飲料容器を収容する圧力チャンバと、外周部に配置された第1の型式のコネクタ及び第2の型式のコネクタと、第1の型式のコネクタから第2の型式のコネクタを連通する流体経路を有する。第1の型式のコネクタは、第2の型式のコネクタのコネクタと接続可能である。第1の型式のコネクタは、圧力流体源から圧力流体を受けるように構成されている。第2の型式のコネクタは、隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに圧力流体を移送するように構成されている。モジュールはまた、第1の型式のコネクタと流体接続する第3の型式のコネクタを有する。第1のモジュールから複数のモジュールのそれぞれを通る圧力分配経路が形成される。飲料分配システムはまた、圧力発生器を有する。圧力発生器は、複数のモジュールのうちの第1のモジュールに、第1のモジュールの第1の型式のコネクタを介して流体接続している。圧力発生器は、加圧された流体を第1のモジュールに移送する。
【0017】
好ましくは、本発明の第2の形態に係る院呂得分配システムを構成するために、本発明の第1の形態に関連して説明した一つ又は複数のモジュールが使用される。結果、本発明の第1の形態に関連して説明した全て特徴と利点等は、本発明の第2の形態に係るモジュール式飲料分配システムに等しく適用される。
【0018】
明細書を記載を通して、圧力発生器、圧力源の用語は、他の圧力源と同様に、ポンプ、空気コンプレッサ、化学的圧力発生器等の両圧力発生器を含むように使用され且つそのように解釈されるべきである。
【0019】
2つ、3つ、4つ、又はそれ以上の複数のモジュールを使用してモジュール式飲料分配システムを構成してもよい。好ましくは、モジュールは順番に接続することが好ましい。他の形態では、モジュール間を並列に接続するために異なる接続が設けられる。並列接続は、チューブ、パイプ、又はその他の導管によって構成される。
【0020】
隣接するモジュールが存在する場合、圧力流体が、圧力流体だけがモジュールから移送されることを保証するために、第2の型式のコネクタに弁を設けてもよい。その弁は、隣接するモジュールが存在しない場合、第2の型式のコネクタにおいて閉鎖状態を維持し、隣接するモジュールから第1の型式のコネクタを取り付けたとき、自動的に開放される。
【0021】
圧力発生器は、特定のシステムで使用される圧力流体の種類に応じて選択される。好ましくは、水又は空気が使用される。しかし、その他の種類の流体も使用され得る。好ましくは、不引火性、非毒性、非可燃性、及び/又は非揮発性の液体が使用される。
【0022】
いずれにしても、ポンプ又は空気圧縮機を用いて、所定圧力レベルの圧力流体を提供してもよい。それに代わる圧力発生器又は圧力源(例えば、化学式圧力発生器など)を使用してもよい。圧力レベルは、特定の機構におけるモジュールの数によって定まる。適当な圧力レベルは、飲料容器に残る飲料の量に応じて動的に変わる。圧力源は、圧力流体を介して供給される圧力が実質的に一定に維持されるように、センサ等によって規制される。
【0023】
飲料容器を交換する場合、圧力流体を遮断するために、第3のコネクタに弁を設けてもよい。
【0024】
上述のとおり、フレームは、第1の側壁と、それぞれが上部と底部を形成する平行な第2の側壁を有し、上記平行な側壁は、第1の側壁の上部と底部を第2の側壁の上部と底部に連結する2つの平行な端壁によって相互に接続され、2つの平行な側壁と2つの平行な端壁は外周部と対応する内周部を形成し、第3の型式のコネクタは内周部に配置されることが有利であると考えられる。
【0025】
複数のモジュールを一つのモジュールシステムに組み合わせることが容易に行えるように、長方形が考えられる。また、そのようにすることで、空間を最大限に利用できる。
【0026】
圧力流体は空気又は加圧された液体である。その他、二酸化炭素を含むこともあり得る。
【0027】
他の実施例において、フレームは、側壁又は後壁と、側壁又は後壁に垂直に向けられた底部端壁を備えており、側壁又は後壁は上部と底部を形成し、底部端壁は近端と遠端を形成し、側壁又は後壁の底部は底部端壁の近端に接続され、端壁は近端と遠端を形成し、側壁又は後壁と端壁が外周部と対応する内周部を形成し、側壁又は後壁と端壁との間に空間が形成され、第3の型式のコネクタが内周部に配置される。
【0028】
上述の実施例において、フレームは底壁のみを構成し、これはフレーム用ベースを構成する底部端壁に接続される。したがって、フレームは部分的に圧力チャンバを包み、それは後板と底部端プレートで形成される空間に配置される。
【0029】
本発明の別の実施例では、複数のモジュールのそれぞれの外周部の上部がほぼ同一平面に及び/又は一様に、同一平面及び/又は平行になるように、複数のモジュールが配置される。
【0030】
飲料分配システムのモジュールは、圧力が圧力発生器又は圧力源から第1の型式のコネクタにおいて又は該第1の型式のコネクタを介して一つのモジュールに分配されるとともに、隣接するモジュールに対して該一つのモジュールの第2の型式のコネクタを介して隣接するモジュールの第1の型式のコネクタに分配されるように、配置されるべきである。したがって、圧力流体経路は、連続カップリング又は接続部として全てのモジュールに形成される。代わりに、複数のモジュールは、並列カップリングの状態(すなわち、圧力発生器から各モジュールに別々の圧力流体経路を有する状態)で接続してもよいし、または、連続カップリングと並列カップリングを組み合わせた格子状カップリングで接続してもよい。このような接続は、分配ラインにも同様に適用できる。結果として、一つの分配ラインを各モジュールに設けてもよいし、すべてのモジュールに対して共通の分配ラインを設けてもよいし、それらを組み合わせてもよい。
【0031】
好ましくは、飲料容器は、ビール又はソーダ用の、軟らかい又はフレキシブルなプラスチックの小さい樽である。容器は、折り畳み形式のものであってもよく、そこでは、容器が折り畳まれるにしたがって飲料が貯蔵され又分配される。また、飲料容器は、フレキシブルなバッグを備えた樽であってもよい。その場合、バッグは、圧力流体によって圧縮され、それによりバッグに保管された飲料を分配する。圧力チャンバは、好ましくは、プラスチック材料又はポリマー材料若しくはその他の適当な材料(ケブラー又は繊維補強された材料)で形成される。これにより、圧力チャンバは、圧力チャンバ内で生成される圧力または貯蔵圧力に耐えることができる。
【0032】
圧力流体は、飲料容器内で飲料を冷却するための冷媒として利用できる。圧力流体を冷媒又は熱輸送手段(すなわち、容器に貯蔵された飲料から熱を輸送する手段)として利用することも有効であると考えられる。
【0033】
上述のように、飲料分配システムはさらに、飲料容器に流体接続された分配ライン又は供給ラインを有し、該分配ラインは、選択的に飲料を分配するために分配タップ/ステーション/ユニットに流体接続されている。好ましくは、飲料分配システムはさらに、飲料容器のそれぞれに対応した別々の供給ラインを有し、各供給ラインはそれぞれの飲料容器に流体接続し、各供給ラインは各飲料を選択的に分配するためにそれぞれの分配タップに流体接続されている。分配ラインは、フレキシブル材料、プラスチック材料で形成されており、円形断面を有する。また、好適には、圧力チャンバは、フレームにピボット回転可能に設けられ、圧力チャンバは垂直状態と水平状態の間を動作可能である。その垂直状態は分配状態で、その状態で、圧力チャンバがほぼ垂直に配置され、第3の型式のコネクタと流体接続される。水平状態では、圧力チャンバはほぼ水平位置に置かれ、第3の型式のコネクタから遮断される。このようにピボット回転状態で配置されることにより、飲料容器の交換が簡単に行える。
【0034】
さらに好適には、圧力チャンバは、第3の型式の個ネクタイで弁を制御するスイッチを動作する。これにより、圧力チャンバが垂直状態にあるとき弁が開放される。また、圧力チャンバが垂直状態から水平状態に向けて動作されると、弁が閉鎖される。その結果、飲料容器が新たな飲料容器に交換されようとしているとき、圧力流体が圧力チャンバに供給されることはない。
【0035】
好ましくは、飲料容器は、圧力チャンバ内に回転可能に設けられる。そのようにすることで、圧力チャンバ内に飲料容器を簡単に固定できる。オペレータは、飲料容器の例えば取手部をつかみ、圧力チャンバ内に配置された該飲料容器を例えば時計回り方向に回転して飲料容器を解放する。その後、新たな飲料容器が圧力チャンバに挿入され、飲料容器を反対方向(例えば、反時計回り方向)に回転することによって固定される。
【0036】
ある実施例では、圧力チャンバは、フレキシブルなゴム又はプラスチックの膜などの裏張り、または圧力チャンバの内壁と飲料容器との間に配置された裏張りを備えている。これにより、圧力流体がゴム又はプラスチックの膜に作用し、圧力が飲料容器に表面に伝えられる。使用する圧力流体が液体の実施例では有効であると考えられる。裏張りは、圧力流体が飲料容器に直に接触することがないことを保証する。裏張りは、圧力チャンバの縁にしっかりしたシールを形成する。圧力流体(例えば液体)が圧力チャンバに押し込まれると、圧力流体は圧力チャンバの内側に存在し、裏張りによって飲料容器から分離される。
【0037】
圧力流体は、圧力チャンバと裏張りの間の空間から取り出され、排出され、又はポンプでくみ出される。好ましくは、圧力流体は、圧力流体(好ましくは、ガス又は空気)を吸引して取り除き、裏張りと飲料容器の外壁との間の隙間に送り込まれる。
【0038】
本発明の第3の形態は、上述のモジュール又は飲料分配システムとともに使用される圧力監視ユニットに関する。圧力監視ユニットは、第2のインターフェイスコネクタに流体接続した第1のインターフェイスコネクタを有する。第1のインターフェイスコネクタは圧力流体を受けるように設計されている。第2のインターフェイスコネクタは、モジュールの第1の型式の個ネクタイに接続するように構成されている。圧力監視ユニットはまた、第1のインターフェイスコネクタから第2のインターフェイスコネクタに供給される圧力を規制するために、第1のインターフェイスコネクタと第2のインターフェイスコネクタとの間に設けられた圧力レギュレータを有する。
【0039】
本発明の第3の形態の圧力監視ユニットは、本発明の第1及び/又は第2の形態に関連して上述したように、圧力源から一つ又は複数のモジュールに供給される最大圧力を制限する装置として使用される。
【0040】
本発明の第3の形態の圧力監視ユニットの特定の実施例において、圧力監視ユニットは、モジュールの平行な側壁の一方の上に設けられる。そのユニットは、ゼロモジュール又は初期モジュール、すなわち圧力源に接続された最初のモジュールであり、圧力源が第2のインターフェイスコネクタに圧力レギュレータを介して流体接続された第1のインターフェイスコネクタに流体接続している。
【0041】
本発明の第3の形態に係る圧力監視ユニットを利用することにより、飲料分配システムに送られる圧力量を制限することで、飲料分配システムの安全性が向上する。圧力監視ユニットは、圧力を最大値(例えば、3バール)に制限する。これにより、圧力チャンバ内の圧力がこの値を超えることはない。その制限値は、圧力チャンバの強度に基づいて設定又は選択される。圧力監視ユニットの無い実施例も十分に機能するが、本発明の第3の形態に係る圧力監視ユニットから得られる優れた安全性が享受し得ない。
【0042】
本発明の第4の形態は、本発明の第1の形態及び/又は第2の形態に係る飲料分配システムの圧力チャンバ内に含まれる飲料容器と共に使用する分配弁に関する。該分配弁は、弁本体を有する。弁本体は、飲料容器の飲料出口に流体接続した入口規制部を形成している。弁本体はまた、入口規制部の反対側に配置された出口規制部を形成している。弁本体はさらに、入口規制部と出口規制部を相互に接続する通路を形成する。該通路は、入口規制部及び出口規制部よりも大きな横寸法を有する。弁本体はまた、該通路よりも小さく且つ入口規制部と出口規制部よりも大きな横寸法を有し、弁本体内に収容された移動可能なシール部材と、弁本体内の3つの特定位置の間でシール要素を移動させるアクチュエータを有する。ここで、第1と第2の位置は、入口規制部と出口規制部の連通を防止するために、シール部材が入口規制部と出口規制部にそれぞれ接触する位置である。中間の第3の位置は、入口規制部と出口規制部の間を連通するために、シール部材が入口規制部と出口規制部の間に配置される位置である。
【0043】
本発明の第4の形態に係る分配弁は、本発明の第1の形態に関連して説明した飲料容器の一部又はモジュールの一部若しくはそれらの一部に関する。好ましくは、弁本体とシール部材は、飲料容器の一部であり、飲料容器と共に廃棄されるべく、飲料容器と同様に、使い捨て材料で作られる。アクチュエータは、好ましくは、飲料容器がモジュール内に据え付けた場合、シール部材と互いに作用するように作られたモジュールの非使い捨て部分である。アクチュエータは、シール部材が規制部材に対してシールするシール位置を構成する第1及び第2の位置の間で該シール部材を移動するために使用される。シール位置の間には、分配位置が存在する。この分配位置では規制部の間にシール部材が配置されており、該シール部材によって飲料容器からの飲料が移動を許可される。
【0044】
分配弁の別の実施例において、飲料容器が圧力チャンバに収容されている場合、飲料出口は飲料容器の底部に配置される。この位置に配置されることで、出口に向けて飲料を流すための、飲料容器の底部に伸びる上昇パイプが不要になる。その位置に配置することで、飲料容器内のエアポケットが飲料容器の上部に留まることから、全ての飲料が空気を含むことなく分配される。内部に残存する飲料と共に飲料容器を取り除く場合、シール部材が出口規制部に向けて移動して飲料の漏れが実質的に防止される。シール部材は、飲料の流れによって出口規制部に素早く移動できる軽量材料で作られる。
【0045】
分配弁の他の実施例では、シール部材は、アクチュエータによって加えられる力によって、第2の位置から中間位置に、さらに中間位置から第3の位置に、また重力によって反対方向に移動される。好ましくは、シール部材は、アクチュエータが取り除かれると、第2の位置に置かれる。アクチュエータを駆動することによって、すなわち、アクチュエータにエネルギが供給されることによって、アクチュエータはシール部材を中間位置又は第1の位置のいずれかに移動する。シール部材は、好ましくは、シール部材自身の重力又は飲料容器内に含まれる飲料の重力若しくはそれらの両方によって、反対方向、すなわち、第1の位置から中間位置に、さらに、中間位置から第2の位置に移動される。代わりに、シール部材を反対方向に移動するためにスプリングを使用してもよい。
【0046】
分配弁の他の実施例では、飲料容器が圧力室に収容されると、飲料出口は飲料容器の上部に配置される。この場合、飲料出口は、飲料容器の底部に伸びる上昇パイプを有することが好ましい。この位置は、飲料容器内のエアポケットから空気が分配されるのを防止するために上昇パイプが必要であることから、あまり好ましいものでない。
【0047】
分配弁の他の実施例では、スプリングの力によって、シール部材は第2の位置から中間位置に、さらに、中間位置から第1の位置に移動され、また、アクチュエータによって反対方向に移動される。以上の実施例は、出口を飲料容器の上部に設ける場合に有効である。分配弁の他の実施例では、アクチュエータはピストン又はロッドを有する。好ましくは、ピストン又はロッドは、出口規制部を介して導入され、シール部材と相互に作用する。ピストン又はロッドは、流体が通過できるように、出口規制部よりも小さな横寸法を有するように作られる。
【0048】
分配弁の他の実施例において、シール部材はボールシールを有する。このシール部材は、シール部材が弁本体内に詰まるのを防止するために、好ましくはボール形状を有する。最も好ましくは、球形状が採用されるが、代わりに楕円形状を採用してもよい。その他の形状は円筒形状である。ある実施例では、その他の形状(例えば、8面体、4面体など)を採用してもよい。シール部材が大きく横方向に移動すると、球形シール部材でさえ詰まる可能性がある。横方向にシール部材が大きく移動するのを防止するために、シール部材の横寸法は出来るだけ大きくすべきであるが、シール部材は中間位置で該シール部材の周囲を飲料が通過できる程に十分に小さくしなければならない。
【0049】
分配弁の他の実施例において、アクチュエータは、空気圧式システム及び/又はスプリング及び/又は電気機械式システムを備えている。好ましくは、アクチュエータを移動するために空気圧式システムが使用される。その理由は、飲料を分配するために、圧力源として高圧ガスを利用できるからである。アクチュエータを反対方向に移動するための反力としてスプリングを使用してもよい。代わりに、例えば磁気式シール部材に力を加えるために電気機械式システムを使用してもよい。
【0050】
分配弁の他の実施例において、出口規制部は、本発明の第1及び第2の形態に係る飲料分配システム又は同様の飲料分配システムの分配ライン及び分配タップに連通している。
【0051】
本発明の他の実施例において、分配弁は、出口規制部に流体接続したカップリングハウジングを有する。カップリングハウジングは、分配出口、洗浄流体入口、及び洗浄シールを有する。洗浄シールは、開放位置、閉鎖位置を定義するアクチュエータと流体接続している。開放位置では、アクチュエータは第1の位置にあり、洗浄シールはカップリングハウジングと洗浄流体入口の間を流体接続する。また、閉鎖位置では、アクチュエータは中間位置と第2の位置のいずれかに位置し、そこでは洗浄シールはカップリングハウジングと洗浄流体入口の間の流体接続を遮断する。
【0052】
所定量の飲料が分配されるか又は所定時間が経過すると、分配弁、タップライン、及び飲料タップは、衛生上の理由から洗浄されなければならない。そのために、カップリングハウジングは、分配弁の後にカップリングハウジングが導入され、飲料分配又は洗浄が許可される。このとき、洗浄液と飲料が混合しないことが重要である。したがって、洗浄液は、飲料容器がシールされた場合にのみ、供給される。その結果、飲料分配は、洗浄液入口が閉鎖されている場合に限って許可される。これは、シール部材と洗浄シールの両方を制御する共通アクチュエータによって達成される。
【0053】
開放状態にある状態で洗浄液入口に洗浄液を導入することにより、洗浄液は飲料出口を通してタップラインに送られ、また、飲料タップが開放していれば飲料タップを介して送られる。また、洗浄液は、タップ弁及び通路に送られ、該通路とアクチュエータを洗浄する。飲料分配システム内に依然として存在する残留洗浄液を除去するために、洗浄液と飲料分配の間に水が洗浄流体入口に導入すべきである。
【0054】
残留飲料をタップライン、カップリングハウジング、及び弁本体から除去するために、洗浄液は適正な化学特性を有する液体の中から選択すべきである。
【0055】
分配弁の他の実施例において、本発明の第1及び/又は第2の形態に係る飲料分配システムの分配ライン及び分配タップに流体接続され、洗浄液入口はカップリングハウジングに洗浄液を供給する洗浄液容器に流体接続される。洗浄液は、好ましくは、加圧された洗浄液容器から洗浄液流体入口及びカップリングハウジングを介して飲料出口、タップライン、及び飲料タップに供給される。洗浄時、飲料タップが開放されて、洗浄液がタップライン及び飲料タップを介して送られる。飲料分配時、分配出口は飲料容器に流体接続され、洗浄液入口が閉鎖される。
【0056】
分配弁の他の実施例において、カップリングハウジングは、飲料容器に固定された上部と分配出口と洗浄液入口に固定された下部に分離され、アクチュエータと洗浄シールは下部に収容される。このように、分配弁は、飲料容器と共に提供されて配置される。また、アクチュエータ、洗浄シール、飲料出口、及び洗浄シールは、モジュールの非使い捨て部品である。好ましくは、それら2つの部分は、ねじ機構又は差し込み機構で接続され、上部は飲料容器と共に、捻り動作によって取り外される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1a】図1aは、3つの飲料容器と3つの分配タップを備えた、本発明に係る飲料分配システムの概略図である。
【図1b】図1bは、3つの飲料容器と3つの分配タップを備えた、本発明に係る飲料分配システムの概略図である。
【図2】図2は、圧力チャンバを備えたモジュールの概略図である。
【図3】図3は、図2のモジュールの概略側面図である。
【図4】図4は、図2のモジュールと圧力チャンバの概略斜視図である。
【図5】図5は、モジュールと圧力チャンバの概略断面図である。
【図6】図6は、分配弁が飲料分配位置にある、飲料容器と共に使用する飲料弁の概略断面図である。
【図7】図7は、分配弁が洗浄位置にある、飲料容器と共に使用する図6の分配弁の概略断面図である。
【図8a】図8aは、分配弁の概略斜視図である。
【図8b】図8bは、ベース部の概略斜視図である。
【図9】図9は、分配弁の無い供給ラインを備えた飲料容器の概略図である。
【図10】図10は、ボールシールを備えた飲料容器の概略図である。
【図11】図11は、飲料弁ではなく安全弁を備えた直圧式モジュールの概略図である。
【図12】図12は、安全弁と開放弁を備えた(但し、分配弁は備えていない)直圧式モジュールの概略図である。
【図13】図13は、分配弁の無い、流体圧力式モジュールの概略図である。
【図14】図14は、安全弁と分配弁を備えた直圧式モジュールの概略図である。
【図15】図15は、安全弁、解放弁、及び分配弁を備えた直圧式モジュールの概略図である。
【図16】図16は、流体圧力式のモジュールと分配弁の概略図である。
【図17a】図17aは圧力監視ユニットの概略図である。
【図17b】図17bは圧力監視ユニットの概略図である。
【図17c】図17cは圧力監視ユニットの概略図である。
【図18】図18は、圧力監視ユニットと圧力チャンバを備えたモジュールの概略斜視図である。
【図19】図19はピボット回転可能に設けられた圧力チャンバの概略側面図である。
【図20】図20はピボット回転可能に設けられた圧力チャンバの概略側面図である。
【図21】図21は洗浄液ラインを備えたモジュール式飲料分配システムの他の実施例の背面図である。
【図22】図22は、洗浄流体ラインの無いモジュール式飲料分配システムの他の実施例の背面図である。
【図23】図23は、モジュール式飲料分配システムの正面図である。
【図24】図24は、モジュール式飲料分配システムの正面図と分配弁の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
図面を参照して本発明を詳細に説明する。説明及び図面において、符号(’)は異なる実施例における同一の部分を示す。
【0059】
図1aは、3つの分配タブ10,12,14を備えた飲料販売装置8を概略示す。分配タブ10,12,14は、選択的に飲料(すなわち、ビール、ソーダ、ワインなど)を分配するようにしてある。分配タブ10,12,14はそれぞれ、供給ライン(管)に流体接続されている。供給ラインはまた、圧力室22,24,26内に配置された飲料容器に、図5に詳細に示すように、分配弁58を介して流体接続されている。代わりに、2つ又はそれを越える数の供給ラインを、例えば切換弁(図示しないが、当業者には公知である)を介して、一つの分配タブに連結してもよい。
【0060】
図1bは、3つのモジュール28,30,32を概略示す。各モジュールは、図2〜4に示す、2つの平行な側壁60,60”と対応する平行な上部及び底部の壁61,61’を有するフレームと、圧力容器又は圧力室(圧力チャンバ)22,24,26を有する。図5を参照して詳細に説明するように、各圧力室22,24,26の内側には、飲料容器が配置されている。
【0061】
圧力室22,24,26は、各モジュール28,30,32にピボット回転可能に設けられており、ハンドル54で手動によってピボット回転可能である。モジュール28,30,32は、左手ジャーナル50と右手ジャーナル52を介して伸びるジャーナル軸の周囲をピボット回転可能である。図1では、これは斜視図であることから、右手ジャーナル52のみが可視できる。複数のモジュール28,30,32は、図1に示すように組み合わされて飲料分配装置8を形成し、そこでは上部の壁が実質的に同一平面上にある。モジュール28,30,32は、モジュール28,30,32を安定且つ固定して位置付けるために、2つのサポート(支持)34,36に設けてある。
【0062】
タッピングライン又は供給ライン16,18,20は冷却装置38を貫通しており、これにより、分配タブ10,12,14から分配される飲料は適当な低温を有することが保証される。
【0063】
圧力チャンバ22,24,26は、圧力源(例えば、流体容器に接続されたポンプ。これらは図面に示されていないが、業界では周知である。)から加圧された流体を受ける。本発明に係る好適な実施例において、加圧された流体は、空気又は水である。
【0064】
圧力チャンバ22,24,26は、モジュール28,30,32にそれぞれピボット回転可能に設けられている。圧力チャンバ22,24,26は、飲料が飲料容器から流れることができる場所に示されている。飲料容器が空の場合、バーテンダ又は同様の人であるオペレータは、モジュール28,30、32の前部にあるボタン40,42,44を押すことができる。ボタン40,42,44は、図3に示すように、供給バルブ58に動作可能なように連結されている。そのため、ボタン40,42,44が押されると、供給バルブ58は飲料容器からの飲料の供給を止める。その結果、圧力チャンバ22,24,26は、図1に示すほぼ垂直位置から図20に示すほぼ水平位置にピボット回転する。なお、水平位置において、圧力チャンバ22,24,26内の飲料容器が交換できる。また、圧力チャンバが垂直位置から水平位置にピボット回転するとき、図3及び図11〜図16に示す安全弁が自動的に動作される。安全弁66は、圧力チャンバに対する圧力流体の供給を遮断するとともに、圧力流体を外部に逃がすことで圧力チャンバを減圧する。圧力チャンバが垂直位置から水平位置にピボット回転するとき、分配バルブ58は、底壁61に取り付けられた下部と圧力チャンバ22に取り付けられた上部に分離される。図6,7に示すように、下部は連結ハウジング92を有し、上部はボールシール76を有する。分配バルブ58と安全バルブ66の動作原理は、図5〜10と図2〜4にそれぞれ関連して後に説明する。
【0065】
圧力チャンバ22,24,26は、プラスチックなどのポリマー材料から作られる。圧力チャンバ22,24,26の内側に配置される飲料容器は、折り畳み可能な形式のものである。これは、飲料容器は圧力によって折り畳まれることを意味する。そのため、飲料容器に保存された飲料は、飲料容器から放出又は分配される。これは、後に詳細に説明する。
【0066】
図2は、上述した複数のモジュール28,30,32を有する飲料分配装置8に使用する、または、独立モジュール28として使用するモジュール28の概略正面図である。圧力チャンバ22は、モジュール28のフレームにピボット回転可能に設けられている。モジュール28又は各モジュール28,30,32のフレームは、対向する側壁60,60’と対向する上壁61と底壁61’の組を構成している。モジュール28の底端61’はまた、圧力入口46と圧力出口48を有し、それらは第1の型式の接続部と第2型式の接続部をそれぞれ構成している。圧力入口46と圧力出口48の間には流体経路47が設けてあり、これは圧力入口46と圧力出口48の間を流体が通過可能な連絡経路を構成している。圧力入口46は、例えばポンプ又はコンプレッサなどの圧力源に接続されるか、または、隣接するモジュール30の圧力出口48(この圧力出口は圧力源として機能する。)に接続される。圧力出口48は、チェックバルブを構成しており、圧力出口48が別のモジュール30の圧力入口46に接続されたときに開放して該別のモジュールに圧力流体を提供する。
その結果、圧力出口48は、該別のモジュールの圧力入口46を外したときに圧力流体が圧力出口48から漏れるのを防止する。圧力入口46はさらに、安全バルブ68に接続されており、それは圧力流体を圧力チャンバ22に供給するもので、第3の型式の接続部を構成している。
【0067】
圧力チャンバ22は、上述のように、オペレータに圧力チャンバ22をピボット回転させるハンドル54と、安定した水平位置を維持するための2つのガスシリンダ166を有する。オペレータが圧力チャンバ22をピボット回転できるなるためには、その前にボタン40を操作しなければならない。したがって、ボタン40は、分配バルブ58に動作可能に接続されている。ボタン40が操作されると、分配バルブ58が閉鎖し、飲料容器からの飲料は供給ラインに入らず、該飲料を飲料容器から図1に示す分配タブに導く。
【0068】
図3と図4は、図2のモジュールの概略側面図と概略斜視図である。圧力チャンバ22に接続された半円形フランジ62は、モジュール28の側壁の開口を介して伸びている(図3に示す。)。同様に、図4に示す側壁60’に、フランジ62’が設けてある。該フランジ62’は、側壁60’にしっかりと接続された部分を構成している。フランジ62は、半円(すなわち、開口部を有する円)を形成している。フランジ62は、安全スイッチ64に係合するように構成されている。安全スイッチ64は安全バルブ66を制御する。安全バルブ66は、圧力チャンバ22が垂直位置から水平位置にピボット回転されたとき、圧力流体が圧力チャンバ22に供給されるのを防止する。圧力チャンバ22が、モジュール28の支持フレーム(60,60’、61,61’)に対してピボット回転されると、フランジ62が図3の反時計回り方向に回転する。
【0069】
ボタン40は空圧バルブ156を制御する。該空圧バルブは、分配バルブ58を制御する。これにより、ボタン40が押圧されると、分配バルブ58に対する圧力供給が遮断される。空圧バルブ156には安全バルブ66から圧力流体が供給される。分配バルブの動作原理は、図5〜図8を参照して更に説明する。ある実施例では、任意の放出弁130が設けられる。放出弁130は、圧力チャンバ22を回転したとき、流れ規制部を介して圧力チャンバ22をゆっくりと減圧するために使用される。
【0070】
図5は、モジュール28と圧力チャンバ22の概略断面図で、分配バルブ58のアクチュエータを構成するロッド(棒)74(図6,7を参照して以下に詳細に説明する。)と、上述した水平位置に圧力チャンバを維持する役目をする一対のガスシリンダ166を開示している。各ガスシリンダの一端はフレーム(60,60’、61,61’)に接続されており、その他端は圧力チャンバに接続されている。圧力チャンバ22の内側には、飲料容器68が配置されている。飲料容器68は折り畳み型式のものである。これは、圧力流体が、圧力チャンバ22の内壁と飲料容器68の外壁の間の空間に入る、ことを意味する。
圧力流体は、安全弁から供給され、圧力ダクト(左側のジャーナル50の内側に配置されている。)を介して圧力チャンバ22に入る。安定状態で、空気又は水の圧力が、圧力チャンバ22に供給される。飲料容器68は、分配バルブ58に流体連結された開口70と、飲料容器を封止するために開口70を囲むベース部86と、圧力チャンバの下端を構成する圧力蓋88を有する。飲料容器68を交換するために圧力チャンバ26が水平位置にあるとき、圧力蓋88は取り外すことができる。ベース部86は、図8Bに詳細に示されている。分配タブが開放された状態で、圧力流体によって飲料容器68の壁に作用する圧力により、飲料容器68から流れる。所定量の飲料が分配されると、その圧力により、飲料容器68の体積が減少して飲料容器68の壁の一部が折り畳まれる。
【0071】
図6は、上述した図に示すように、分配バルブ58の切断図である。分配バルブ58は、ロッド74を有する。ロッドは、連結ハウジング92の内側に配置されており、ボールシール76上に作用するように構成されている。本実施例において、ボールシール76は、連結ハウジング92の一部ではなく、飲料容器68の一部である。ボールシール76は、ベース部86に収容されている。分配バルブ58は、3つの位置−第1の位置、第2の位置、中間位置−を構成する。以下に詳細に説明するように、中間位置は飲料分配位置を構成し、これに対し、第1と第2の位置は洗浄位置と閉鎖位置をそれぞれ構成する。
【0072】
ボールシール76は、ベース部86の中で、入口(入口)規制部78と出口(出口)規制部80の間に形成された空間に配置されている。入口規制部78と出口規制部80はともに、飲料容器68から入口及び出口規制部78,80、さらに連結ハウジング92を介して、飲料出口82に向かって飲料が流れる開口又は孔を有する。入口規制部78と出口規制部80はともに、ボールシール76が着座する弁座を構成する。ボールシール76は、入口規制部78又は出口規制部80に対するシールを形成するか、飲料分配位置を構成する中間位置に留まる(図6参照)。連結ハウジング92は、ロッド74を収容しており、ベース部86に収容する。連結ハウジング92は底壁(図2,4の61’)に固定される。したがって、圧力チャンバ22と飲料容器68が図20に示す水平位置に回転される又はピボット回転された場合、ロッドを含む連結ハウジング92は底壁に留まり、ボールシール76を含む分配バルブ58は飲料容器68に留まる。したがって、ロッド74と連結ハウジング92は、金属のような剛性の非使い捨て材料で作られる。圧力チャンバが垂直位置にあるとき、取り付け具(フィッティング)98が、ベース部86と連結ハウジングの間をシールする。取り付け具98が下方に移動されると、圧力チャンバ22は水平位置に回転できる。
【0073】
ロッド74が飲料分配位置、すなわち、図6に示すアクティブ(能動)位置又は中間位置にあるとき、飲料容器68からボールシール76及び飲料出口82を介して流れる。飲料出口82は、供給ラインに流体連結されている(図1に示されている。)。
【0074】
まず、新たなシールされた飲料容器68が据え付けられると、図8bに示すように、出口規制部80ベース部86がラミネートシールでシールされる。ラミネートシールは、飲料容器68を据え付ける際、ロッド74で破壊される。これにより、飲料容器68から飲料が分配される。
【0075】
連結ハウジング92及びロッド74が飲料容器40から分離されると、図中陰影で示された飲料がボールシールに力を加えてボールシール76を出口規制部78に押し付けて閉鎖位置(すなわち、第2の受動位置)を形成し、飲料容器68をシールする。
【0076】
図6において、ボールシール76は、上座部78と出口規制部80の間に位置している。したがって、飲料は、飲料容器68からボールシール76及び飲料出口82を介して供給ライン16(図1に示す)に流れることができる。
【0077】
飲料容器68は、ベース部86に取り付けられ、分配バルブ58の上部が支持される。ボールシール76、上部座部78、及び出口規制部80は、ベース部86の構成部品である。
【0078】
ロッド74は、図6に示す飲料分配位置から飲料容器68に向けて、または、飲料出口82に向けて、動かされる。スプリング84は、飲料容器68から離れる方向に向けて、閉鎖位置にロッド74を押す。適当な圧縮された空気の圧力を利用することにより、スプリング84はロッド74を図6に示す飲料分配位置に保持する。高圧に圧縮された空気の圧力を利用することにより、ロッドは74は、飲料容器68に向けて、図7に示す洗浄位置に移動する。圧縮された空気は空圧バルブ156を介して分配される。これは、図14〜図16を参照して説明する。
【0079】
図7は、図6に示すアセンブリと横溢のアセンブリの断面図で、そこでは、洗浄流体入口(入口)90(図6には示されていない。)を示すために、垂直軸を中心に分配バルブ58が少し回転されており、図6に示す飲料分配位置ではなく、ロッド74は洗浄位置にある。洗浄流体入口90は、連結ハウジング92に配置されている。洗浄流体入口90は、分配バルブ58と供給ライン16の洗浄を行うために利用される。洗浄流体は、洗浄流体入口90を介して導入し、分配バルブ58内の空間を洗浄してもよい。
【0080】
ロッド74が洗浄位置にあるとき、ボールシール76は入口規制部78に押し付けられて接触している。そのため、洗浄液が飲料容器68の内側に入らないことを確保するためのシール効果が得られる。なお、洗浄液が洗浄容器の内側に入ると、飲料容器68に収容されている飲料が汚染される。ロッドが洗浄位置(すなわち、図7に示すように第1の位置)にあるとき、ボールシール76と上座部は洗浄液が飲料容器に入るのを防止するシールを形成している。これにより、洗浄液は分配バルブ58と供給ライン16を洗い流して洗浄することができる(供給ラインは、図1に示すように、分配バルブ58から分配タップ10,12,14に伸びている。)。ロッド74が洗浄位置にあるとき分配タップ10,12,14を開くと、洗浄液が分配タップから流れ出て、図1に示す分配バルブ58、供給ライン、分配タップを洗い流して洗浄する。
【0081】
連結ハウジング92は、分配バルブ58の出口規制部80と飲料出口82を相互連結する。洗浄流体入口90も連結ハウジングに取り付けてあるが、それは洗浄バルブ座部96の下の位置である。ロッド74が洗浄位置にあるとき、対応する洗浄バルブ要素94は洗浄流体入口90と連結ハウジング92の間を流体連結する。ロッドが洗浄位置から離れて分配位置又は閉鎖位置に移動すると、洗浄バルブ要素94が洗浄バルブ座部96に接触し、連結ハウジング92と洗浄流体入口90の間の流体連結を断つ。これは、ロッド74が分配位置にあるとき、飲料と洗浄液が混合するのを防止するためである。
【0082】
洗浄処理が終了した後、水が洗浄液入口90から導入されて分配バルブ58と供給ラインを洗い流す。これにより、残留する洗浄液が、洗浄後、最初の飲料供給操作の際に飲料と共に供給されることはない。
【0083】
図8Aは、洗浄液入口90と飲料出口82を有する本発明に係る分配バルブ58の外観を示す。
【0084】
分配バルブ58の取付部98は、上述の図6,7及び後に説明する図10に示す形式の飲料容器のベース部に係合するように構成されている。分解バルブ58はまた、分配バルブ58から径方向に伸びる固定フランジ100を有する。固定フランジ100は、分配バルブ58を図1に示すようなモジュールの壁に固定するために利用される。
【0085】
図8Bは、図6,7,10に示す型式の飲料容器に固定されるように構成されたベース部86を示す。ベース部86は、ラミネートシール99を有する。また、ベース部86は、図6,7,10に示す型式の飲料容器の首を受ける窪み101を有する。飲料容器の首は窪み101に係合する。これにより、シールが形成され、飲料はラミネートシール99の開口のみを通過する。ベース部86を有する図6,7,10に示す型式の飲料容器68が上述のように圧力チャンバに設けられると、上述のように分配バルブ58のロッド74がラミネートシール99を貫通し、飲料容器の内部と分配バルブ58を流体連結する。
【0086】
図9は、モジュール化された飲料分配装置に利用される型式の飲料容器68の概略図である。飲料容器68は、上述のように圧縮性及び/又は折り畳み可能である。
【0087】
飲料容器68は、図1に関連して上述したような飲料分配装置の分配タップに流体接続する供給ライン16’を有する。供給ライン16’は、搬送中、ベース部86’内に巻き取られ、上述のように飲料容器68’が圧力チャンバに取り付けられる際に巻き出される。
【0088】
上述の飲料容器68は、分配バルブ58無しで使用することが好ましい。したがって、供給ライン16”は、飲料容器68と共に配置され、新たな飲料容器68を取り付ける際に新たな供給ライン16’によって置換される。これにより、供給ライン16’の洗浄が不要になる。
【0089】
図10は、上述のモジュール化された飲料分配装置に利用され得る型式の飲料容器68の概略図である。飲料容器68は、圧縮性及び/又は折り畳み可能である。飲料容器68は、ベース部86を有する。ベース部は、例えば上述の図8Aなどに関連して説明したような分配バルブを受けるように構成されている。分配バルブ58(図示せず)は、出口規制部80で受けられる。図6に関連して説明したボールシール76は、ベース部86に含まれる。
【0090】
図11は、直接圧式モジュール(すなわち、圧力流体が飲料容器68に直接作用するモジュール)の概略図である。モジュールは、圧力チャンバ22’を有し、そこには飲料容器68が収容されている。飲料容器68は、図9に示す飲料容器68と同じ型式のものである。
【0091】
その構成は、安全バルブ66を有する。この安全バルブは、圧力チャンバと液体経路47又は外部を接続する。安全バルブ66は、飲料容器68が交換される状況に関連して説明したように、圧力チャンバ22がほぼ水平位置にピボット回転された場合、圧力が飲料容器68に供給されないことを保証している。
【0092】
圧力は、圧力チャンバ22に直接供給され、飲料容器68に力を加えてそこに収容されている飲料を供給する。
【0093】
飲料容器68が交換される場合、圧力チャンバ22に貯蔵されている圧力ガス(例えば、空気)が安全バルブ66を介して排出される。これにより、飲料容器68を取り外して交換できる。これは、圧力チャンバ22をピボット回転することによって、自動的に行うことができる。
【0094】
図12は、間接圧式モジュール(すなわち、空気などの圧力流体が、圧力チャンバ22と、プラスチック又はゴムで作られた膜を有する裏張り118との間の圧力チャンバ22に供給されるモジュール)を概略示す。圧力が上昇して飲料が分配されにしたがって、裏張り118と飲料容器68が折り畳まれる。飲料容器68は、図9に示す型式のものである。プラスチック又はゴムの裏張り118は、飲料容器68と圧力チャンバ22の内壁との間に配置される。
【0095】
安全弁66に加えて、放出弁130が存在する。放出弁は、圧力チャンバ22が垂直方向に向けられているとき、裏張り118と飲料容器68との間の空間を外部に接続する。飲料容器68が交換されて圧力チャンバが水平位置に回転されると、安全弁66が流体通路47に接続された第1の位置から第2の位置に切り換えられる。第2の位置では、圧力チャンバ22の内壁と裏張り118との間に溜まったガスが、開放弁130を介して、裏張り118と飲料容器68の間の空間に案内される。同時に、開放弁は、圧力チャンバ22の内壁と裏張り118との間の空間及び裏張りと飲料容器との間の空間を、流れ規制部131を介して、外部に接続する。流れ規制部131により、圧力をゆっくりと解放される。解放弁と圧力チャンバ22の間に制御可能な流れ規制部131’を付加的に設けてもよい。裏張り118を圧力チャンバ22の内壁におけるその元の位置に戻すためには、通常、ガスを解放又は送り出すだけで十分である。
【0096】
図13は、間接流体圧を有するモジュールの概略図である。飲料容器68は、圧力チャンバ22内に収容されている。飲料容器68は、図9に示す形態のものである。プラスチック又はゴムの裏張り118は、圧力チャンバ22の内壁と飲料容器68の間に配置される。
【0097】
水などの加圧された液体、または好ましくは冷却液が、圧力チャンバ22の内壁とプラスチックの裏張り118との間の圧力チャンバ22に供給される。圧力が増加して飲料が分配されるにつれて、裏張り118と飲料容器68が潰れていく。液体が容器139から供給される。加圧された液体を容器139から安全弁66を介して圧力チャンバ22に供給するために流体入口ポンプ134が使用され、その液体を圧力チャンバ22”’から安全弁66を介して容器139に輸送するために流体出口ポンプ132が使用される。圧力チャンバ22は垂直位置に置かれているとき、安全弁66は加圧流体が流体入口ポンプ134から圧力チャンバに流れるのを許可する。圧力チャンバ22が垂直位置から水平位置に回転すると、代わりに安全弁66が、加圧流体が容器139にポンプで戻されるのを許可する。圧力チャンバ22に圧力流体を供給する安全弁66に加えて、加圧された流体を圧力チャンバ22から容器139に流れるようにするために可変流制御弁141と返送ライン140が設けられている。可変流制御弁141は、例えば、供給される最大圧力に応じて、特定の流れ又は圧力に設定される。上述のように、圧力制限装置を使用してもよい。この装置は、圧力チャンバ22に供給される圧力を例えば3バールに制限する。また、可変流制御弁141は、例えば2.5バールに設定され、加圧された流体を圧力チャンバ22に流して飲料容器68内の飲料を冷却させる。
【0098】
特定の実施例では、飲料分配システム内の各モジュールは、独自の容器139と独自の流体ポンプ132,134を有する。それらの流体ポンプは、図11,12に示すようにモジュール流体経路によって供給される加圧空気によって駆動される。
【0099】
他の実施例では、共通の容器139と共通の供給ポンプ132、134が使用される。そのようにするためには、共通の流体入口ライン、共通の流体出口ライン、及び共通の返送ラインが必要であり、それらは上述の実施例の流体経路と同様に、モジュール型式で組み立てられる。
【0100】
図14,15,及び16は、図11,12,及び13に示したものとほぼ同じ構成を有する圧力チャンバ22の実施例である。しかし、それら3つの上述の実施例と違い、後の3つの実施例は図5〜8で説明した分配弁58を利用している。
【0101】
図14,15,及び16に示す実施例では、図10に示すものに類似のモジュールが利用されている。分配弁58は、空気式の弁156によって制御され、図5〜8に関連して上述したように機能する。空気式の弁156は、圧力チャンバが垂直位置にあるとき加圧され、安全弁が圧力流体を供給する。図1〜4に示すボタン40が第1の位置に押し込まれると、低圧が分配弁に供給され、該分配弁が飲料分配位置をとる。図1〜4に示すボタン40が第2の位置に押し込まれると、高圧が分配弁に供給され、該分配弁は洗浄位置をとる。圧力チャンバが水平位置にあるとき、空気式の弁156は安全弁を介して外部に接続され、これにより、分配弁は閉鎖位置をとる。
【0102】
図17a、17b、及び17cは、圧力監視ユニット158の概略図である。圧力監視ユニット158は、図1〜5及び図11〜16に関連して上述した型式の圧力チャンバを収容する図1〜5に関連して説明した上述の型式のモジュールの側部に圧力監視ユニット158を設けるための壁板160を有する。
【0103】
圧力監視ユニット158は、圧力チャンバ内の圧力レベルを制限するための圧力流体リミッタを有する。このリミッタは、圧力発生器と圧力容器の間、例えば、図1〜5に関連して説明したように圧力チャンバを含むモジュールの圧力入口、に設けられる。圧力リミッタは、本発明に係る一実施例では、3バールに設定される。圧力リミッタは、圧力チャンバの型式に応じて個々に設定される。幾つかの型式の圧力チャンバは、それよりもより高い圧力に耐え得るものであり、その限界は色々である。
【0104】
圧力監視ユニット158は、圧力流体源(例えば、ポンプや圧力流体ライン)に接続するための第1のインターフェイスコネクタ161と、第2のインターフェイスコネクタ162を有する。第2のインターフェイスコネクタ162は、直接的に又は間接的に、例えばチューブ又はチャンネルを介して、モジュールの圧力入口に対するカップリングを形成するように構成されている。
【0105】
壁板160は、壁板160をモジュール側壁に固定するための取り付け孔164を有する。
【0106】
図18は、モジュール28に取り付けられる図17の圧力監視ユニット158の斜視図を示す。圧力監視ユニット158がモジュール28の側壁60に取り付けられると、圧力監視ユニット156から圧力チャンバ22への流体接続が形成される。その結果、モジュール28及び飲料分配システムを構成する別のモジュールの圧力入口46に供給される圧力が所定の最大値に制限される。上述のように、現在好適な制限値は3バールである。
【0107】
図2,3,4,及び5に示すような複数のモジュールは、図17a,17b,及び17cに示すような圧力監視ユニット158と相互に組み合わされて、安全且つ簡易に飲料を分配する飲料分配システムを形成する。
【0108】
図19及び20は、モジュール28のフレームの後壁60”を構成する側壁に対してピボット回転するように取り付けられた圧力チャンバ22の軸部を示す側面図である。
【0109】
圧力チャンバ22は、後壁60”に垂直に連結された左側軸部50と右側軸部52を介してモジュール28の後壁60”に取り付けられている。圧力チャンバ22と後壁60”との間に一対のガスシリンダ166がピボット回転可能に接続されていることにより、圧力チャンバ22は図20に示す水平位置に留まる。図19において、圧力チャンバ22は垂直位置に示してあり、その状態で飲料容器68に保存された飲料が分配される。
【0110】
図19〜20に示す実施例は、上述のモジュール28の一部を構成するか、または、壁掛け式のモジュールを構成する。壁掛け式のモジュールは、装置の壁に設けられた対応するレール設備と共に使用されるか、または、他の壁掛け式のモジュールを組み合わせて使用され、モジュール式の飲料分配システムを形成する。
【0111】
図21は、図6,7に示すような分配弁58を共に使用するモジュール式の飲料分配システム8’の別の実施例を示す。このモジュール式飲料分配システム8”は、それぞれが底壁61’’’に設けられた3つのモジュール28’、30’、32’と、フレーム60’’’、61’’’を構成する後壁60’’’を有する。底壁60’’’は、サポート34’、36’を構成する取り付けラック上にある。3つのモジュール28’、30’、32’は、そのサポート上に順番に設けられる。
【0112】
モジュール28’、30’、32’はそれぞれ、供給ライン16’、18’、20’、洗浄ライン174、及び流体経路47’を有する。供給ライン16’、18’、20’、洗浄ライン174,及び流体経路47’は、各モジュールの底壁61’’’の近くに設けられる。各モジュール28’、30’、32’は、上述のライン16’、18’、20’のそれぞれに対し、第1の型式のコネクタを構成する入口、第2の型式のコネクタを構成する出口、及び第3の型式のコネクタを構成する枝管を有する。枝管は、各モジュールの分配弁に繋がる。第1のモジュール28の出口が第2のモジュール30’の入口に直接接続され、第2のモジュール30’の出口が第3のモジュール32’の入口に直接接続される。
【0113】
第1のモジュール28’の洗浄ライン174は、洗浄ライン入口176を介して、洗浄液で満たされた洗浄流体容器170に接続される。圧力発生器172は洗浄流体容器170を加圧する。これにより、洗浄液が洗浄容器170から第1のモジュール28’に流れる。洗浄ライン174は、図7に関連して示すように、分配弁58の洗浄流体入口90に接続される。
【0114】
洗浄ライン入口はまた、洗浄ライン174を介して洗浄ライン出口178に接続され、この出口は別のモジュール30’の洗浄ライン入口176に接続される。最後のモジュール32’の洗浄ライン出口178は接続されることがなく、洗浄液の漏れを防ぐためのチェックバルブを有する。
【0115】
第1のモジュール28’の流体経路47’は、圧力入口46’を介して、圧力発生器172に直接接続される。流体経路47’は、安全弁(図示せず)を介して、圧力チャンバ22’に接続される。流体経路47’は、圧力出口48’を介して、別のモジュール30’の圧力入口46’に接続される。流体経路47’はまた、図6〜7に示す弁58に駆動圧を提供する。最後のモジュール32’の圧力出口48’は接続されることなく、圧力流体の逃げを防止するためにチェックバルブを有する。第1のモジュール28’の供給ライン入口180は接続されることがないが、飲料が第1のモジュール28’の供給ライン入口180を介して流れ出るのを防止するためにチェックバルブが設けられる。第1のモジュール28’の供給ライン入口180は供給ライン16’に接続される。この供給ラインは、モジュール28’の供給ライン出口182とモジュール30’の供給ライン入口180を介して別のモジュール30’の供給ライン18’に接続される。供給ライン18’は、同様に、第3のモジュール32’の供給ライン20’に接続される。第3のモジュール32’の供給ライン20’の供給ライン出口182は、図1及び参照符号10,12,14で示すように、冷却システム38’を介してタッピングユニットに接続される。各供給ライン16’、18’、20’は、図6,7に示すように、分配弁58の飲料出口82に接続される。
【0116】
図22は、図21に示す実施例に類似のモジュール式飲料分配システム8”の別の実施例を示す。しかし、飲料分配システム8”は洗浄流体容器及びラインがなく、そのために洗浄流体入口の無い分配弁と共に使用される。
【0117】
図23は、図1の飲料分配システム8’の正面図である。
【0118】
図24Aは、飲料分配システム8’のモジュール28’の正面図である。図24Bは分配弁58の拡大図で、これは図6,7に関連して説明した分配弁に対応している。
【0119】
空気又は水のような圧力流体に関して図面を参照して説明したが、その他の好適な流体も使用できる。
【0120】
プラスチックやポリマーの材料からなる圧力チャンバを説明したが、その他の好適な材料(例えば、スチールなどの金属材料又はアルミニウムなどの軽量金属材料)を使用してもよい。
【0121】
フレーム(60,60’、61,61’、60”、60’’’、61’)は、プラスチック材料又は金属材料若しくはその他の好適な材料で作ることができる。
【0122】
上述した部材や材料は種々変更でき、それらは本発明の範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0123】
8:飲料分配システム
10,12,14:分配タップ
16,18,20:供給ライン
22,24,26:圧力チャンバ
28,30,32:モジュール
34,36:サポート
38:冷却システム
40,42,44:ボタン
46:圧力入口
47:流体経路
48:圧力出口
50:左側軸部
52:右側軸部
54:ハンドル
58:分配弁
60:側壁、後壁
61:上部/底部壁
62:フランジ
64:安全スイッチ
66:安全弁
68:飲料容器
70:開口
74:ロッド
76:ボールシール
78:入口規制部
80:出口規制部
82:飲料出口
84:スプリング
86:ベース部
88:圧力蓋
90:洗浄流体入口
92:連結ハウジング
94:洗浄弁要素
96:洗浄弁座部
98:フィッティング(取付具)
99:ラミネートシーリング
100:固定フランジ
101:リム
118:裏張り
130:解放弁
131:流れ規制部
132:流体入口ポンプ
134:流体出口ポンプ
139:容器
140:返送ライン
141:可変流れ制御弁
156:空気式の弁
158:圧力監視ユニット
160:壁板
161:第1のインターフェイスコネクタ
162:第2のインターフェイスコネクタ
164:取付孔
166:ガスシリンダ
170:洗浄流体容器
172:圧力発生器
174:洗浄ライン
176:洗浄ライン入口
178:洗浄ライン出口
180:供給ライン入口
182:供給ライン出口
【図1A−1B】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモジュール(28)を備えたモジュール式の飲料分配システム(8)用のモジュール(28)であって、上記モジュール(28)は、
外周部を形成するとともに上記外周部内に空間を形成するフレーム(60,60’、61,61’)と、
飲料容器(68)を収容するための圧力チャンバ(22)であって、上記圧力チャンバ(68)が上記空間内に配置されるものと、
上記外周部に設けられた第1の型式のコネクタ(46)及び第2の型式のコネクタ(48)であって、上記第1の型式のコネクタ(46)は上記第2の型式のコネクタ(48)のコネクタに接続可能であり、上記第1の型式のコネクタ(46)は圧力流体源から圧力流体を受けるように構成されており、上記第2の型式のコネクタ(48)は上記圧力流体を隣接するモジュールの第1の型式のコネクタ(46)に移送するように構成されているものと、
上記第1の型式のコネクタ(46)に流体接続されて上記圧力チャンバ(22)に上記圧力流体を供給する第3の型式のコネクタ(66)を有することを特徴とするモジュール。
【請求項2】
上記フレームは、第1の側壁(60)と、平行な第2の側壁(60)’であって上部と底部を形成する側壁を形成する第2の側壁(60)’を有し、
上記平行な側壁(60,60’)は2つの平行な端壁(61,61’)によって連結されており、
上記平行な端壁(61,61’)は、上記第1の側壁(60)の上記上部を上記第2の側壁(60’)の上記上部に連結するとともに上記第1の側壁(60)の上記底部を上記第2の側壁(60’)に連結し、
上記2つの平行な側壁(60,60’)と上記2つの平行な端壁(61,61’)は上記外周部と対応する内周部を形成し、
上記第3の型式のコネクタ(66)は上記内周部に配置されている請求項1のモジュール(28)。
【請求項3】
上記フレームは、側壁又は後壁(60)と上記側壁又は後壁に垂直に配置された底部端壁(61’)を有し、
上記側壁又は後壁(60)は上部と底部を形成し、
上記底部端壁は近端と末端を形成し、
上記側壁又は後壁(60)の上記底部は上記底部端壁(61)の上記近端に接続され、
上記端壁は近端と末端を形成し、
上記側壁又は後壁(60)と上記端壁(61)は上記外周部と対応する内周部を形成し、
上記空間は上記側壁又は後壁(60)と上記底部端壁の間に形成され、
上記第3の型式のコネクタ(66)は上記内周部に配置されている請求項1のモジュール(28)。
【請求項4】
上記第3の型式のコネクタ(66)はまた、上記第2の型式のコネクタ(48)と流体接続されている請求項1〜3のいずれかのモジュール(28)。
【請求項5】
上記側壁(60,60’)及び/又は上記2つの平行な上壁と底壁(61,61’)、又は上記側壁(60)及び/又は上記底壁(61”)は、プラスチック又はポリマーの材料、又はステンレススチールなどの他の非腐食性材料から作られている請求項2〜4のいずれかのモジュール(28)。
【請求項6】
上記飲料容器(68)は交換可能である請求項1〜5のいずれかのモジュール(28)。
【請求項7】
複数のモジュール(28,30,32)を有するモジュール型飲料分配システム(8)であって、
上記モジュール(28,30,32)はそれぞれ、
外周部と上記外周部内に形成された空間を形成するフレーム(60,60’、61,61’)と、
飲料容器(68)を収容する圧力チャンバ(22)であって、上記圧力チャンバ(22)は上記空間内に配置されているものと、
上記外周部に配置された第1の型式のコネクタ(46)と第2の型式のコネクタ(48)と、
上記第1の型式のコネクタ(46)から上記第2の型式のコネクタ(48)を流体接続する流体経路(47)とを有し、
上記第1の型式のコネクタ(46)は上記第2の型式のコネクタ(48)のコネクタに接続可能であり、
上記第1の型式のコネクタ(46)は上記圧力流体源からの圧力流体を受けるように構成されており、
上記第2の型式のコネクタ(48)は上記圧力流体を隣接するモジュール(30)の第1の型式のコネクタ(46)に移送するように構成されており、
上記モジュールはまた、上記第1の型式のコネクタ(46)に流体接続して上記圧力流体を上記圧力室(22)に供給する第3の型式のコネクタ(66)とを有し、
上記飲料分配システムはさらに、圧力発生器を有し、
上記圧力発生器は、複数の上記モジュール(28,30,32)の上記第1のモジュール(28)に、上記第1のモジュール(28)の第1の型式のコネクタ(46)を介して、流体接続されており、
上記圧力発生器は、上記第1のモジュール(28)に、加圧された流体を送る、飲料分配システム。
【請求項8】
上記フレーム(60,60’、61,61’)は、第1の側壁(60)と平行な第2の側壁(60’)を有し、
各側壁(60,60’)は、上部とそれぞれの底部を形成し、
上記平行な側壁(60,60’)は、2つの平行な端壁(61,61’)によって相互に連結されており、上記平行な端壁は、上記第1の側壁(60)の上部と底部を、上記第2の側壁(60’)の上部と底部で相互に接続しており、
上記2つ平行な側壁(60,60’)と上記2つの平行な側壁(61,61’)は上記外周部と対応する内周部を形成しており、上記第3の型式のコネクタ(66)は上記内周部に配置されている、
請求項7の飲料分配システム(8)。
【請求項9】
上記フレームは、側壁又は後壁(60)と、上記側壁又は後壁に垂直に向けられた底端壁(61’)を有し、
上記側壁又は後壁(60)は、上部と底部を形成しており、
上記底壁は近端と遠端を形成しており、
上記側壁又は後壁(60)の底部は上記底端壁(61)の上記近端に接続されており、
上記端壁は近端と遠端を形成しており、
上記側壁又は後壁(60)と上記端壁(61)は、上記外周部と対応する上記内周部を形成しており、
上記空間は、上記側壁又は上記後壁(60)と上記底端壁の間に形成され、
上記第3の型式のコネクタ(66)は上記内周部に配置されている、請求項7の飲料分配システム(8)。
【請求項10】
上記圧力流体がガス又は液体である請求項7〜9のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項11】
上記圧力流体が空気又は水である請求項10の飲料分配システム。
【請求項12】
複数の上記モジュール(22,24,26)は、複数の上記モジュール(22,24,26)のそれぞれの上記外周部の上記上部が実質的に同一平面上にあるか又は平行であるように配置されている、請求項7〜11のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項13】
上記モジュール(28,30,32)は、上記圧力発生器から上記第1のモジュールに上記第1の型式のコネクタ(46)で送られるように配置されており、
上記圧力流体は、隣接するモジュール(30)に、上記隣接するモジュールの第1の型式のコネクタ(46)に対する上記第1のモジュール(28)の上記第2の型式のコネクタ(48)を介して分配される、請求項7〜12のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項14】
上記圧力チャンバ(22)はプラスチック材料又はポリマー材料から作られている、請求項7〜13のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項15】
上記飲料容器(68)はフレキシブルなバッグであり、上記フレキシブルなバッグは上記圧力流体によって圧縮可能であって、それにより上記バッグに収容される上記流体が分配される、請求項7〜14のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項16】
上記圧力流体はさらに、上記飲料容器(68)内の飲料を冷却するための冷媒として利用される、請求項7〜15のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項17】
上記飲料分配システムはさらに、上記飲料容器(68)に流体接続した分配ライン(16)を備えており、上記分配ライン(16)は液体を選択的に分配ための分配ユニット(10)に流体接続している、請求項7〜16の飲料分配システム(8)。
【請求項18】
上記飲料分配システムはさらに、上記飲料容器のそれぞれに対する分配ラインを備えており、上記分配ラインはそれぞれの飲料容器と流体接続しており、上記分配ラインは上記飲料を選択的に分配するためにそれぞれの分配ユニットに流体接続している、請求項7〜17のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項19】
上記圧力チャンバ(22)は上記フレーム(60,61’、61,61’)にピボット回転可能に設けてあり、上記圧力チャンバ(22)は第1の状態から第2の状態に操作可能であり、上記第1の状態は分配状態であって該分配状態において上記圧力チャンバは実質的に垂直に配置され且つ上記第3のコネクタ(66)に流体接続しており、上記第2の状態は上記圧力チャンバがほぼ水平位置にある位置である、請求項7〜18のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項20】
上記圧力チャンバ(22)は、上記圧力チャンバ(22)が上記第1の状態にあるときに上記弁が開放され、上記圧力チャンバ(22)が上記第1の状態から離れるように操作されたときに上記弁が閉鎖されるように、上記第3のコネクタ(66)にある弁を制御するスイッチを動作する、請求項19の飲料分配システム(8)。
【請求項21】
上記飲料容器(68)は上記圧力チャンバ(22)に回転可能に設けてある、請求項7〜20のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項22】
上記圧力チャンバは、上記圧力チャンバ(22)の上記内壁と上記飲料容器(68)との間に配置されたゴム又はプラスチックの膜(118)を含み、上記圧力流体が上記ゴム又はプラスチックの膜(118)に作用し、上記飲料容器(68)の表面に上記圧力が運ばれる、請求項7〜21のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項23】
上記圧力流体を介して運ばれる上記圧力は、所定の圧力例えば3バールに制限される、請求項7〜22のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項24】
上記圧力分配経路(47)、上記分配ライン(16)の一方又は両方は、直列カップリング/接続として、または並列カップリング/接続として、若しくはマトリックスカップリング/接続として、全てのモジュール(28)に亘って形成される、請求項7〜23のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項25】
請求項1〜25のいずれかに記載のモジュール(28)又は飲料分配システム(8)と共に使用する圧力監視ユニット(158)であって、
上記圧力監視ユニット(158)は第1のインタフェイスコネクタ(161)を有し、
上記第1のインターフェイスコネクタ(161)は第2のインタフェイスコネクタ(162)と流体接続しており、
上記第1のインターフェイスコネクタ(161)は上記圧力流体を受けるように構成されており、
上記第2のインタフェイスコネクタ(162)は、モジュール(28)の第1の型式のコネクタ(46)に接続するように構成されており、
上記圧力監視ユニット(158)はまた、上記第1のインターフェイスコネクタ(161)から上記第2のインタフェイスコネクタ(162)に供給される圧力を制限するために、上記第1のインターフェイスコネクタ(161)と上記第2のインタフェイスコネクタ(162)の間に設けられた圧力レギュレータを有する、圧力監視ユニット。
【請求項26】
上記圧力監視ユニット(158)は、上記モジュール(28)の上記平行な側壁(60)の一方の上に設けることができる、請求項25の圧力監視ユニット(158)。
【請求項27】
請求項1〜22のいずれかの飲料分配システム(8)の圧力チャンバ(22)に含まれる飲料容器(68)と共に使用される分配弁(58)であって、
上記分配弁は、上記飲料容器(68)の飲料出口(70)に流体接続された入口規制部(78)を形成する弁本体を備えており、
上記弁本体はさらに、上記入口規制部(78)の反対に配置された出口規制部(80)を形成しており、
上記弁本体はさらに、上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)を相互に接続する通路を形成しており、
上記通路は上記入口規制部(78)及び上記出口規制部(80)よりも大きな横寸法を有し、
上記分配弁はまた、上記通路よりも小さく且つ上記入口規制部(78)及び上記出口規制部(80)よりも大きな横寸法を有し、上記弁本体内に収容された移動可能なシール部材(76)を備えており、
上記分配弁はさらに、上記弁本体の中の3つの位置の間で上記シール部材を移動させるアクチュエータ(74)を備えており、
上記3つの位置は、
上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)の間の流体接続を防止するために、上記シール部材(76)が上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)にそれぞれ接触する第1と第2の位置と、
上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)の間の流体接続を許可するために、上記シール部材(76)が上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)の間に配置された中間の第3の位置を定義する、分配弁。
【請求項28】
上記飲料出口(70)は、上記飲料容器(68)が上記圧力チャンバ(22)に収容されているとき、上記飲料容器(68)の底部に配置されている、請求項27の分配弁。
【請求項29】
上記シール部材(76)は、上記アクチュエータ(74)から与えられる力によって上記第2の位置から上記中間位置に又上記中間位置から上記第1の位置に移動され、重力によって逆方向に移動される、請求項28の分配弁(58)。
【請求項30】
上記飲料出口(70)は、上記飲料容器(68)が上記圧力チャンバ(22)に収容されているとき、上記飲料容器(68)の上記上部に配置されており、上記飲料出口(70)は好ましくは上記飲料容器(70)の上記底部から伸びる上昇パイプを有する、請求項27の分配弁(58)。
【請求項31】
上記シール部材(76)は、スプリングの力によって上記第2の位置から上記中間位置に又上記中間位置から上記第1の位置に移動され、上記アクチュエータ(74)によって逆方向に移動される、請求項30の分配弁(58)。
【請求項32】
上記アクチュエータ(74)はピストン又はロッドを備えている、請求項27〜31のいずれかの分配弁(58)。
【請求項33】
上記シール部材(76)はボールシールを備えている、請求項27〜32のいずれかの分配弁(58)。
【請求項34】
上記アクチュエータ(74)は、空気式システム又はスプリング若しくは電気機械システムを備えている、請求項27〜33のいずれかの分配弁(58)。
【請求項35】
上記出口規制部(80)は上記分配ライン(16)と請求項1〜22のいずれかの飲料分配システム(8)に流体接続している、請求項27〜34のいずれかの分配弁(58)。
【請求項36】
上記分配弁(58)は、上記出口規制部(80)に流体接続したカップリングハウジング(92)を有し、
上記カップリングハウジングは分配出口(82)、洗浄流体入口(90)、洗浄シール(94)を備えており、
上記洗浄シール(94)は上記アクチュエータ(74)に接続して開放位置と閉鎖位置を定めており、
上記開放位置は、上記アクチュエータ(74)が上記第1の位置にあるとき、上記開放位置において、上記洗浄シール(94)は、上記洗浄流体入口(90)から上記カップリングハウジング(92)、さらに上記分配出口(82)、さらに上記弁本体の上記経路を流体接続し、
上記閉鎖位置は、上記アクチュエータ(74)が上記中間位置及び上記第2の位置のいずれかにあるとき、上記閉鎖位置において、上記洗浄シール(94)は上記カップリングハウジング(92)と上記洗浄流体入口(90)の間の流体接続を断つものである、請求項27〜35のいずれかの分配弁(58)。
【請求項37】
上記分配出口(82)は、請求項1〜21のいずれかの飲料分配システム(8)の分配ライン(16)と分配タップ(10)に流体接続しており、上記洗浄流体入口(90)は、上記カップリングハウジング(92)に洗浄液を供給する洗浄流体容器と流体接続している、請求項36の分配弁。
【請求項38】
上記カップリングハウジング(92)は、上記飲料容器(68)に固定される上部と上記分配出口(82)と上記洗浄流体入口(90)に固定される下部に分離可能であり、上記アクチュエータ(74)と上記洗浄シール(94)は上記下部に収容されている、請求項36〜37のいずれかの分配弁。
【請求項1】
複数のモジュール(28)を備えたモジュール式の飲料分配システム(8)用のモジュール(28)であって、上記モジュール(28)は、
外周部を形成するとともに上記外周部内に空間を形成するフレーム(60,60’、61,61’)と、
飲料容器(68)を収容するための圧力チャンバ(22)であって、上記圧力チャンバ(68)が上記空間内に配置されるものと、
上記外周部に設けられた第1の型式のコネクタ(46)及び第2の型式のコネクタ(48)であって、上記第1の型式のコネクタ(46)は上記第2の型式のコネクタ(48)のコネクタに接続可能であり、上記第1の型式のコネクタ(46)は圧力流体源から圧力流体を受けるように構成されており、上記第2の型式のコネクタ(48)は上記圧力流体を隣接するモジュールの第1の型式のコネクタ(46)に移送するように構成されているものと、
上記第1の型式のコネクタ(46)に流体接続されて上記圧力チャンバ(22)に上記圧力流体を供給する第3の型式のコネクタ(66)を有することを特徴とするモジュール。
【請求項2】
上記フレームは、第1の側壁(60)と、平行な第2の側壁(60)’であって上部と底部を形成する側壁を形成する第2の側壁(60)’を有し、
上記平行な側壁(60,60’)は2つの平行な端壁(61,61’)によって連結されており、
上記平行な端壁(61,61’)は、上記第1の側壁(60)の上記上部を上記第2の側壁(60’)の上記上部に連結するとともに上記第1の側壁(60)の上記底部を上記第2の側壁(60’)に連結し、
上記2つの平行な側壁(60,60’)と上記2つの平行な端壁(61,61’)は上記外周部と対応する内周部を形成し、
上記第3の型式のコネクタ(66)は上記内周部に配置されている請求項1のモジュール(28)。
【請求項3】
上記フレームは、側壁又は後壁(60)と上記側壁又は後壁に垂直に配置された底部端壁(61’)を有し、
上記側壁又は後壁(60)は上部と底部を形成し、
上記底部端壁は近端と末端を形成し、
上記側壁又は後壁(60)の上記底部は上記底部端壁(61)の上記近端に接続され、
上記端壁は近端と末端を形成し、
上記側壁又は後壁(60)と上記端壁(61)は上記外周部と対応する内周部を形成し、
上記空間は上記側壁又は後壁(60)と上記底部端壁の間に形成され、
上記第3の型式のコネクタ(66)は上記内周部に配置されている請求項1のモジュール(28)。
【請求項4】
上記第3の型式のコネクタ(66)はまた、上記第2の型式のコネクタ(48)と流体接続されている請求項1〜3のいずれかのモジュール(28)。
【請求項5】
上記側壁(60,60’)及び/又は上記2つの平行な上壁と底壁(61,61’)、又は上記側壁(60)及び/又は上記底壁(61”)は、プラスチック又はポリマーの材料、又はステンレススチールなどの他の非腐食性材料から作られている請求項2〜4のいずれかのモジュール(28)。
【請求項6】
上記飲料容器(68)は交換可能である請求項1〜5のいずれかのモジュール(28)。
【請求項7】
複数のモジュール(28,30,32)を有するモジュール型飲料分配システム(8)であって、
上記モジュール(28,30,32)はそれぞれ、
外周部と上記外周部内に形成された空間を形成するフレーム(60,60’、61,61’)と、
飲料容器(68)を収容する圧力チャンバ(22)であって、上記圧力チャンバ(22)は上記空間内に配置されているものと、
上記外周部に配置された第1の型式のコネクタ(46)と第2の型式のコネクタ(48)と、
上記第1の型式のコネクタ(46)から上記第2の型式のコネクタ(48)を流体接続する流体経路(47)とを有し、
上記第1の型式のコネクタ(46)は上記第2の型式のコネクタ(48)のコネクタに接続可能であり、
上記第1の型式のコネクタ(46)は上記圧力流体源からの圧力流体を受けるように構成されており、
上記第2の型式のコネクタ(48)は上記圧力流体を隣接するモジュール(30)の第1の型式のコネクタ(46)に移送するように構成されており、
上記モジュールはまた、上記第1の型式のコネクタ(46)に流体接続して上記圧力流体を上記圧力室(22)に供給する第3の型式のコネクタ(66)とを有し、
上記飲料分配システムはさらに、圧力発生器を有し、
上記圧力発生器は、複数の上記モジュール(28,30,32)の上記第1のモジュール(28)に、上記第1のモジュール(28)の第1の型式のコネクタ(46)を介して、流体接続されており、
上記圧力発生器は、上記第1のモジュール(28)に、加圧された流体を送る、飲料分配システム。
【請求項8】
上記フレーム(60,60’、61,61’)は、第1の側壁(60)と平行な第2の側壁(60’)を有し、
各側壁(60,60’)は、上部とそれぞれの底部を形成し、
上記平行な側壁(60,60’)は、2つの平行な端壁(61,61’)によって相互に連結されており、上記平行な端壁は、上記第1の側壁(60)の上部と底部を、上記第2の側壁(60’)の上部と底部で相互に接続しており、
上記2つ平行な側壁(60,60’)と上記2つの平行な側壁(61,61’)は上記外周部と対応する内周部を形成しており、上記第3の型式のコネクタ(66)は上記内周部に配置されている、
請求項7の飲料分配システム(8)。
【請求項9】
上記フレームは、側壁又は後壁(60)と、上記側壁又は後壁に垂直に向けられた底端壁(61’)を有し、
上記側壁又は後壁(60)は、上部と底部を形成しており、
上記底壁は近端と遠端を形成しており、
上記側壁又は後壁(60)の底部は上記底端壁(61)の上記近端に接続されており、
上記端壁は近端と遠端を形成しており、
上記側壁又は後壁(60)と上記端壁(61)は、上記外周部と対応する上記内周部を形成しており、
上記空間は、上記側壁又は上記後壁(60)と上記底端壁の間に形成され、
上記第3の型式のコネクタ(66)は上記内周部に配置されている、請求項7の飲料分配システム(8)。
【請求項10】
上記圧力流体がガス又は液体である請求項7〜9のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項11】
上記圧力流体が空気又は水である請求項10の飲料分配システム。
【請求項12】
複数の上記モジュール(22,24,26)は、複数の上記モジュール(22,24,26)のそれぞれの上記外周部の上記上部が実質的に同一平面上にあるか又は平行であるように配置されている、請求項7〜11のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項13】
上記モジュール(28,30,32)は、上記圧力発生器から上記第1のモジュールに上記第1の型式のコネクタ(46)で送られるように配置されており、
上記圧力流体は、隣接するモジュール(30)に、上記隣接するモジュールの第1の型式のコネクタ(46)に対する上記第1のモジュール(28)の上記第2の型式のコネクタ(48)を介して分配される、請求項7〜12のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項14】
上記圧力チャンバ(22)はプラスチック材料又はポリマー材料から作られている、請求項7〜13のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項15】
上記飲料容器(68)はフレキシブルなバッグであり、上記フレキシブルなバッグは上記圧力流体によって圧縮可能であって、それにより上記バッグに収容される上記流体が分配される、請求項7〜14のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項16】
上記圧力流体はさらに、上記飲料容器(68)内の飲料を冷却するための冷媒として利用される、請求項7〜15のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項17】
上記飲料分配システムはさらに、上記飲料容器(68)に流体接続した分配ライン(16)を備えており、上記分配ライン(16)は液体を選択的に分配ための分配ユニット(10)に流体接続している、請求項7〜16の飲料分配システム(8)。
【請求項18】
上記飲料分配システムはさらに、上記飲料容器のそれぞれに対する分配ラインを備えており、上記分配ラインはそれぞれの飲料容器と流体接続しており、上記分配ラインは上記飲料を選択的に分配するためにそれぞれの分配ユニットに流体接続している、請求項7〜17のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項19】
上記圧力チャンバ(22)は上記フレーム(60,61’、61,61’)にピボット回転可能に設けてあり、上記圧力チャンバ(22)は第1の状態から第2の状態に操作可能であり、上記第1の状態は分配状態であって該分配状態において上記圧力チャンバは実質的に垂直に配置され且つ上記第3のコネクタ(66)に流体接続しており、上記第2の状態は上記圧力チャンバがほぼ水平位置にある位置である、請求項7〜18のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項20】
上記圧力チャンバ(22)は、上記圧力チャンバ(22)が上記第1の状態にあるときに上記弁が開放され、上記圧力チャンバ(22)が上記第1の状態から離れるように操作されたときに上記弁が閉鎖されるように、上記第3のコネクタ(66)にある弁を制御するスイッチを動作する、請求項19の飲料分配システム(8)。
【請求項21】
上記飲料容器(68)は上記圧力チャンバ(22)に回転可能に設けてある、請求項7〜20のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項22】
上記圧力チャンバは、上記圧力チャンバ(22)の上記内壁と上記飲料容器(68)との間に配置されたゴム又はプラスチックの膜(118)を含み、上記圧力流体が上記ゴム又はプラスチックの膜(118)に作用し、上記飲料容器(68)の表面に上記圧力が運ばれる、請求項7〜21のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項23】
上記圧力流体を介して運ばれる上記圧力は、所定の圧力例えば3バールに制限される、請求項7〜22のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項24】
上記圧力分配経路(47)、上記分配ライン(16)の一方又は両方は、直列カップリング/接続として、または並列カップリング/接続として、若しくはマトリックスカップリング/接続として、全てのモジュール(28)に亘って形成される、請求項7〜23のいずれかの飲料分配システム(8)。
【請求項25】
請求項1〜25のいずれかに記載のモジュール(28)又は飲料分配システム(8)と共に使用する圧力監視ユニット(158)であって、
上記圧力監視ユニット(158)は第1のインタフェイスコネクタ(161)を有し、
上記第1のインターフェイスコネクタ(161)は第2のインタフェイスコネクタ(162)と流体接続しており、
上記第1のインターフェイスコネクタ(161)は上記圧力流体を受けるように構成されており、
上記第2のインタフェイスコネクタ(162)は、モジュール(28)の第1の型式のコネクタ(46)に接続するように構成されており、
上記圧力監視ユニット(158)はまた、上記第1のインターフェイスコネクタ(161)から上記第2のインタフェイスコネクタ(162)に供給される圧力を制限するために、上記第1のインターフェイスコネクタ(161)と上記第2のインタフェイスコネクタ(162)の間に設けられた圧力レギュレータを有する、圧力監視ユニット。
【請求項26】
上記圧力監視ユニット(158)は、上記モジュール(28)の上記平行な側壁(60)の一方の上に設けることができる、請求項25の圧力監視ユニット(158)。
【請求項27】
請求項1〜22のいずれかの飲料分配システム(8)の圧力チャンバ(22)に含まれる飲料容器(68)と共に使用される分配弁(58)であって、
上記分配弁は、上記飲料容器(68)の飲料出口(70)に流体接続された入口規制部(78)を形成する弁本体を備えており、
上記弁本体はさらに、上記入口規制部(78)の反対に配置された出口規制部(80)を形成しており、
上記弁本体はさらに、上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)を相互に接続する通路を形成しており、
上記通路は上記入口規制部(78)及び上記出口規制部(80)よりも大きな横寸法を有し、
上記分配弁はまた、上記通路よりも小さく且つ上記入口規制部(78)及び上記出口規制部(80)よりも大きな横寸法を有し、上記弁本体内に収容された移動可能なシール部材(76)を備えており、
上記分配弁はさらに、上記弁本体の中の3つの位置の間で上記シール部材を移動させるアクチュエータ(74)を備えており、
上記3つの位置は、
上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)の間の流体接続を防止するために、上記シール部材(76)が上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)にそれぞれ接触する第1と第2の位置と、
上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)の間の流体接続を許可するために、上記シール部材(76)が上記入口規制部(78)と上記出口規制部(80)の間に配置された中間の第3の位置を定義する、分配弁。
【請求項28】
上記飲料出口(70)は、上記飲料容器(68)が上記圧力チャンバ(22)に収容されているとき、上記飲料容器(68)の底部に配置されている、請求項27の分配弁。
【請求項29】
上記シール部材(76)は、上記アクチュエータ(74)から与えられる力によって上記第2の位置から上記中間位置に又上記中間位置から上記第1の位置に移動され、重力によって逆方向に移動される、請求項28の分配弁(58)。
【請求項30】
上記飲料出口(70)は、上記飲料容器(68)が上記圧力チャンバ(22)に収容されているとき、上記飲料容器(68)の上記上部に配置されており、上記飲料出口(70)は好ましくは上記飲料容器(70)の上記底部から伸びる上昇パイプを有する、請求項27の分配弁(58)。
【請求項31】
上記シール部材(76)は、スプリングの力によって上記第2の位置から上記中間位置に又上記中間位置から上記第1の位置に移動され、上記アクチュエータ(74)によって逆方向に移動される、請求項30の分配弁(58)。
【請求項32】
上記アクチュエータ(74)はピストン又はロッドを備えている、請求項27〜31のいずれかの分配弁(58)。
【請求項33】
上記シール部材(76)はボールシールを備えている、請求項27〜32のいずれかの分配弁(58)。
【請求項34】
上記アクチュエータ(74)は、空気式システム又はスプリング若しくは電気機械システムを備えている、請求項27〜33のいずれかの分配弁(58)。
【請求項35】
上記出口規制部(80)は上記分配ライン(16)と請求項1〜22のいずれかの飲料分配システム(8)に流体接続している、請求項27〜34のいずれかの分配弁(58)。
【請求項36】
上記分配弁(58)は、上記出口規制部(80)に流体接続したカップリングハウジング(92)を有し、
上記カップリングハウジングは分配出口(82)、洗浄流体入口(90)、洗浄シール(94)を備えており、
上記洗浄シール(94)は上記アクチュエータ(74)に接続して開放位置と閉鎖位置を定めており、
上記開放位置は、上記アクチュエータ(74)が上記第1の位置にあるとき、上記開放位置において、上記洗浄シール(94)は、上記洗浄流体入口(90)から上記カップリングハウジング(92)、さらに上記分配出口(82)、さらに上記弁本体の上記経路を流体接続し、
上記閉鎖位置は、上記アクチュエータ(74)が上記中間位置及び上記第2の位置のいずれかにあるとき、上記閉鎖位置において、上記洗浄シール(94)は上記カップリングハウジング(92)と上記洗浄流体入口(90)の間の流体接続を断つものである、請求項27〜35のいずれかの分配弁(58)。
【請求項37】
上記分配出口(82)は、請求項1〜21のいずれかの飲料分配システム(8)の分配ライン(16)と分配タップ(10)に流体接続しており、上記洗浄流体入口(90)は、上記カップリングハウジング(92)に洗浄液を供給する洗浄流体容器と流体接続している、請求項36の分配弁。
【請求項38】
上記カップリングハウジング(92)は、上記飲料容器(68)に固定される上部と上記分配出口(82)と上記洗浄流体入口(90)に固定される下部に分離可能であり、上記アクチュエータ(74)と上記洗浄シール(94)は上記下部に収容されている、請求項36〜37のいずれかの分配弁。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A−24B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A−24B】
【公表番号】特表2010−536669(P2010−536669A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521303(P2010−521303)
【出願日】平成20年8月19日(2008.8.19)
【国際出願番号】PCT/DK2008/000291
【国際公開番号】WO2009/024147
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(505413303)カールスバーグ・ブルワリーズ・エー/エス (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月19日(2008.8.19)
【国際出願番号】PCT/DK2008/000291
【国際公開番号】WO2009/024147
【国際公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(505413303)カールスバーグ・ブルワリーズ・エー/エス (10)
【Fターム(参考)】
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