説明

ユーザインタフェースにおける遅延コンテンツ出力表示

【解決手段】
遅延コンテンツ出力表示を説明する。一実装において、コンテンツは、1つ以上の選択可能要素を有するユーザインタフェースとして表示に対して出力される。カーソルが選択可能要素のうち1つの近くに位置付けられるとき、付加コンテンツが表示される前にユーザ指定時間の遅延を示す図示記号が、ユーザインタフェースに出力される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ユーザは絶えず様々なコンテンツに触れる。ユーザは、例えば文書処理アプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、グラフィックデザインアプリケーション、メモ作成アプリケーションなどのようなローカルアプリケーションを計算機上で実行できる。ユーザは、更にウェブブラウザの使用を介し閲覧されるウェブページのように、ネットワークから取得されるダウンロード音楽などのコンテンツに触れることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
ユーザがそのような様々なコンテンツに触れることができるので、コンテンツ自体の内部から関連する別のコンテンツを表示するようにコンテンツの間をナビゲートするための技法が開発されてきた。例えばウェブページは、関連するコンテンツを含む別のウェブページへのリンクを含み得る。しかし、大量のコンテンツが現在のコンテンツと関連され得るために、ウェブページ内に膨大な数のリンクを含み得る。この多数のリンク内から特定の興味のあるリンクの検索を試みるとき、これが一部のユーザを混乱させる結果となり得る。従って、(例えば別のウェブページに速やかにナビゲートする)リンクを含むことにより望まれる効用が、所望のリンクを探す際に出くわす複雑さによって減少し、全体としてコンテンツによるユーザの経験を減らし得る。
【課題を解決するための手段】
【0003】
遅延コンテンツ出力表示を説明する。一実装においては、コンテンツは、ハイパーリンクなどの1つ以上の選択可能要素を有するユーザインタフェースとして表示に対して出力される。カーソルが選択可能要素のうち1つの近くに位置付けられるとき、更なるコンテンツ(付加コンテンツ)を表示する前に図示記号がユーザインタフェースに出力され、ユーザ指定時間の遅延を示す。
【0004】
更に「発明を実施するための最良の形態」において後述する概念から選択されたものを簡易化された形式で紹介するためにこの概要を提供する。この概要が請求項記載対象の重要な特色又は本質的な特徴を特定することを意図せず、請求項記載対象の範囲を決定する際の支援として使用されることも意図しない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
同様の構造及びコンポーネントを参照するために、同一の参照番号を論述の例において利用する。
概要
ユーザは、クライアント装置(例えばデスクトップコンピュータ)によるアプリケーションのローカルの実行などを介し、ネットワーク上での様々なソースから様々なコンテンツへのアクセスを有する。関連するコンテンツの間のナビゲーションと出力とを提供するために、様々な技法を使用し得る。
【0006】
コンテンツは、例えば選択時に付加コンテンツを表示するために提供される選択可能要素(例えばハイパーリンク、アイコンなど)を含み得る。例えばコンテンツは、ユーザがウェブページ、ドキュメント部分などの間をナビゲート可能なように他のコンテンツへのハイパーリンクを含み得る別の例においては、ウェブページ又はアプリケーションユーザインタフェースは、特定の用語の定義などのポップアップメニューの使用を介しコンテンツと関連し実行され得る。追加的な詳細及び動作を提供できる。しかし、ユーザインタフェースにおいて、この機能性をどの要素が提供するかに関して決定することが困難となり得る。更に場合によっては、ポップアップメニューの出力によってコンテンツとの対話を中断されることをユーザが望まないことがある。
【0007】
従って一実装においては、付加コンテンツが使用可能なことを示すための図示記号を利用する。例えばユーザインタフェースにハイパーリンクが表示され得る。ユーザが表示の上又は表示の隣にカーソルを位置付けすると、付加コンテンツが有効であることを示す図示記号がその表示の近くに即座に表示され得る。また、図示記号は、表示の上又は表示の近くにカーソルが位置付けられた時、所定の時間が経過するまで付加コンテンツを表示しないような遅延を使用する。このようにしてユーザは、付加コンテンツの有効性を知らされ、表示の上又は表示の近くにカーソルを位置付けし続けることによってコンテンツ出力がもたらされ得る。更に、カーソルが表示の隣に位置付けるまで図示記号を「非表示」にすることによってユーザインタフェースは、「乱雑性」を減少させる方法で表示され得るが、そのような記号がその主旨及び範囲から逸脱せずに絶えず表示され得ることが明らかであろう。図2〜6との関連において、図示記号を使用する技法の論述を更に見出し得る。
【0008】
以下の論述においては、ユーザインタフェースに出力される遅延コンテンツ表示を提供する技法を使用するために作動可能な例示的な環境を最初に説明する。次に、記載の環境だけでなく、他の環境においても作動可能な、例示的な手順及びユーザインタフェースを説明する。
例示環境
図1は、遅延コンテンツ出力表示をユーザインタフェースに提供する技法を使用するために作動可能な例示的実装における環境(100)を示す。例示された環境(100)は、ネットワーク(106)上のクライアント(104)と通信可能に接続された複数のコンテンツプロバイダ(102(m))(「m」は1から「M」までの任意整数であり得る)を含む。クライアント(104)は、コンテンツプロバイダ(102(m))にアクセスするための様々な方法によって構成され得る。例えばクライアント(104)は、デスクトップコンピュータ、モバイルステーション、エンターテイメント機器、表示装置と通信可能に接続されるセットトップボックス、無線電話、ゲームコンソールなどのような計算機装置として構成され得る。このように、クライアント(104)は、多くのメモリ及びプロセッサリソースを有する十分なリソース装置(例えばパーソナル計算機、ゲーム機)から限定されたメモリ及び/又は処理リソースを有する少ないリソース装置(例えば従来のセットトップボックス、携帯用のゲーム機)に及び得る。以下の論述のために、クライアント(104)は、クライアントを操作するユーザ及び/又は実体にもまた関連し得る。言い換えれば、クライアント(104)は、ユーザ(複数)、ソフトウェア及び/又は装置(複数)を含む論理的なクライアントを表し得る。
【0009】
ネットワーク(106)はインターネットとして例示されるが、ネットワークは様々な構成を仮定できる。例えばネットワーク(106)は、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスネットワーク、公衆電話ネットワーク、イントラネットなどを含み得る。単一のネットワーク(106)を表示するが、ネットワーク(106)は更に、複数のネットワークを含むように構成され得る。
【0010】
クライアント(104)は、プロセッサ(108)及びメモリ(110)を含むクライアント装置として図1に例示される。それらを形成する材質又はそこで使用される処理機構によってプロセッサは限定されない。例えばプロセッサは、トランジスタ(例えば電子集積回路(単数又は複数))及び/又は半導体(単数又は複数)から構成され得る。そのような文脈においては、プロセッサ実行可能命令は、電子的に実行可能な命令であり得る。あるいはまた、プロセッサの又はプロセッサ用の機構、従って計算装置の又は計算装置用の機構は、量子計算、光計算、(例えばナノテクノロジを使用する)機械演算などを含むが、これらに限定されない。クライアント(104)用の単一メモリ(110)を示すが、更に、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクメモリ、取り外し可能媒体メモリその他のような様々なメモリタイプ及び組み合わせを使用できる。
【0011】
また、クライアント(104)は、プロセッサ(108)において複数のコンテンツ(112(c))(「c」は1から「C」までの任意整数であり得る)を実行するように例示されていて、それらもまたメモリ(110)にストア可能である。コンテンツ(112(c))は、様々な方法で構成され得る。例えば、文書処理アプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、描画アプリケーション、メモ作成アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーションなどのようなアプリケーションモジュールをクライアント(104)上でのローカル実行を介し、コンテンツが生成され得る。またコンテンツは、ネットワーク(106)の上のコンテンツプロバイダ(102(m))から取得されるコンテンツ(114(d))(「d」は1から「D」までの任意整数であり得る)から少なくとも一部が生成され得る。例えばクライアント(104)は、コンテンツプロバイダ(102(m))から取得されるウェブページ、ダウンロード曲、ドキュメント、リモートアプリケーションの処理結果、ゲームなどとの対話を提供するブラウザを実行できる。次にクライアント(104)は、表示装置(116)上にレンダリングするためのコンテンツを出力できる。
【0012】
前述のように、そのような様々なコンテンツが存在するため、効率的な方法でユーザにコンテンツのナビゲーション及び表示することが困難となり得る。そのようなナビゲーション及び表示を提供するためにコンテンツ(112(c))は、複数の選択可能要素(118(e))(「e」は1から「E」までの任意の整数であり得る)を含み得、選択時、付加コンテンツ出力を提供する。例えば選択可能要素(118(e))は、興味があり得る他のコンテンツへのハイパーリンク、ポップアップメニューなどをもたらすアイコンとして構成し得る。
【0013】
前述のように、場合によってはコンテンツ(112(c))は、膨大な数の選択可能要素(118(e))を含み得る。更に、これらの選択可能要素(118(e))のうち1つ以上は、他のコンテンツなどにナビゲートする、コンテンツ(112(c))に関連する付加コンテンツ出力を提供するように構成され得る。付加コンテンツ出力を所望するか決定するための機会をユーザに与えるために、コンテンツ(112(c))は、タイマーモジュール(120(c))を組み込むことができる。タイマーモジュール(120(c))は、所定及び/又はユーザ指定の遅延時間の間、付加コンテンツ出力を遅延させるように使用され得る機能性の代表であって、したがってコンテンツ(112(c))中に包含することに限定せず、例えばタイマーモジュール(120(c))は、オペレーティングシステムなどにおける単独で動作するモジュールとしても実装され得る。
【0014】
ユーザが選択可能要素(118(e))の横にカーソルを位置付けるとき、タイマーモジュール(120(c))は、所定の時間の間、遅延表示を出力し、その後付加コンテンツが出力される。従ってユーザは、(例えば選択可能要素(118(e))の近くにカーソルを置いた状態によって)付加コンテンツを出力させるかオプションを与えられ、表示の使用を介し付加コンテンツの出力が保留される表示もまた与えられる。また同様の機能性が、ネットワーク(106)から受信されるコンテンツ(114(d))において提供され得、これはコンテンツ(114(d))へのタイマーモジュール(122(d))の組み込みを介して図1に例示される。表示は、様々な異なる方法で構成され得、その更なる議論が以下の図と関連し見出され得る。
【0015】
一般にソフトウェア、ファームウェア(例えば固定論理回路)、手動処理又はこれらの実装の組み合わせを使用し、本明細書に記載のいくつかの機能を実施できる。本明細書に一般に使用される用語「モジュール」、「機能性」及び「ロジック」は、ソフトウェア、ファームウェア又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせを示す。ソフトウェア実装の場合、プロセッサ(例えばCPU又は複数のCPU)上における実行時、モジュール、機能性又はロジックは、指定されたタスクを実行するプログラムコードを示す。クライアント(104)のメモリ(110)などの1つ以上の計算機可読メモリ装置にプログラムコードをストアできる。後述する遅延コンテンツ出力技法の特徴は、様々なプロセッサを有する様々な商用計算プラットフォーム上で実装され得る技法を意味していてプラットフォーム独立である。
例示的手順及びユーザインタフェース
以下の論述では、前述のシステム及び装置を利用し実装され得る遅延コンテンツ出力技法を説明する。手順それぞれの特徴が、ハードウェア、ファームウェア又はソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実装され得る。本手順は、1つ以上の装置によって実行される動作を指定する一式のブロックとして示されていて、それぞれのブロックによる動作を実行するために、必ずしも示された順序に限定されるわけではない。以下の論述の一部において、図1の環境(100)を参照する。
【0016】
図2は、選択可能要素に関連する付加コンテンツを表示する前に遅延表示を出力する例示的な実装における手順(200)を示す。図2の手順(200)の論述の間に、図3のユーザインタフェース(300)及び図4の遅延要素の動画図もまた参照する。
【0017】
コンテンツは、1つ以上の選択可能要素を有するユーザインタフェースとして表示に対して出力される(ブロック(202))。例えば図3のユーザインタフェース(300)は、コンテンツ(304)の表示を含むブラウザユーザインタフェース(302)として例示され、クライアント(104)に対するローカルコンテンツも想定されるが、ネットワーク(106)上から取得されるコンテンツ(114(d))に相当し得る。コンテンツ(304)は、複数の選択可能要素(例えばハイパーリンク、アイコンなど)を含んでいて、様々な異なる方法によって構成され得る。例えばテキスト「Everest Tours」、「Mount Everest」、「special rates」、「base camp」、「top of the world」、「Book Now!」及び「Yak」は、これらの選択可能要素が関連するコンテンツ出力をもたらすような動作を実行するために起動され得る動作を表すことをユーザに示すためにそれぞれ下線が引かれている。また画像(例えば「山」(306)及び「ヤク」(308)の画像)も、選択可能要素として構成され得る。
【0018】
選択可能要素「special rates」の「上方」にカーソル(310)を位置付けて、次に動作を開始するために、選択可能要素上で「クリック」することによってなど、選択可能要素の起動は様々な方法で実行され得る。ユーザインタフェース(302)において、所望の選択可能要素に達するまで「タブキーによって移動し」、次に「入力」コマンド、タッチスクリーンなどの使用を介する起動、のような様々な別の技法もまた選択可能要素を起動するために使用され得る。
【0019】
また選択可能要素は、一部のユーザにおいて、手動の開始(例えば「クリック」)を必要とせずに付加コンテンツ出力を提供できる。例えばカーソル(310)は、選択可能要素「special rates」などの選択可能要素のうち少なくとも1つの近くに位置付けられ得る(ブロック(204))。カーソルの位置付けに応答し、図示記号が選択可能要素の近くに出力され、ユーザ指定の時間の遅延を示す(ブロック(206))。例えば図3の図示記号(312)が、選択可能要素「special rates」の「上方」などに例示される。図示記号は、付加コンテンツを表示する前に特定の時間経過することを示すように構成される。図示記号は、このようにして選択可能要素(例えば「special rates」)が付加コンテンツを提供するように構成されるが、そのコンテンツを即座には提供しないことをユーザに通知する。したがって、ユーザは、付加コンテンツを閲覧することを望む(そしてそれ故、カーソルを選択可能要素の近くに置き続ける)か、又は望まないことを決定し、従って付加コンテンツは、現在表示中のコンテンツとのユーザの対話を中断させない。例えば、要素間のナビゲーションのポップアップメニューを即座に提供する従来技術は、一般に表示を乱し、現在のコンテンツをユーザが閲覧することを中断した。更に、これらの従来技術は、ポップアップメニューを表示するか否かのオプションをユーザに与えなかった。しかし、本明細書記載の技法は、選択可能要素から単に離れてナビゲートすることによって、このオプションをユーザに与えるが、それをユーザが選択する場合、付加コンテンツが有効である表示を即座にユーザに与える。
【0020】
様々な方法で遅延を示し得る。遅延は、例えば所定の時間表現の図式的なビルドアップ及びその後のカウントダウンのように示され得る(ブロック(208))。例えば図4は、図3のユーザインタフェース(300)に組み込まれ得る遅延表示(312)の動画(400)の例である。動画(400)は、時間(402(1))〜(402(6))の連続する点を表す複数の枠を含む。
【0021】
時間(402(1))において、選択可能要素(例えば「special rates」)は、図3のユーザインタフェース(300)のように例示され、選択されていない。この実装において選択可能要素は、ユーザインタフェース(300)の選択可能要素とお互いに区別することができず、従ってコンテンツ表示を更に簡素化することも留意されたい。時間(402(2))において、カーソルが選択可能要素の近くに位置付けられ、付加コンテンツが有効であること、ユーザ指定の時間のような所定の時間後、コンテンツを作成したコンテンツプロバイダによる付加コンテンツを出力することの双方の表示(404)を即座に出力する。時間(402(3))において、表示(404)は、別の表示(406)を用いる「ビルドアップ」であって、時間(402(3))においてと同様に、更に別の表示(408)が他の表示(404)、(406)に追加される。このようにして、表示(404)〜(408)は、共同しビルドアップを提供する。次に、時間(402(4))において、「休止」が実行され得、すなわち時間(402(4))は、他の時間(402(1))〜(402(3))、(404(5))〜(402(6))よりも長くなり得る。次に、時間(402(5))、(402(6))の間、「カウントダウン」が提供され、表示(404)、(406)それぞれを削除する。こうしてユーザは、即座にコンテンツ出力遅延を通知され、コンテンツを出力するか選択でき、遅延によって費やされる相対的な時間もまた知らされる。また、様々な別のタイマー表示が想定され、例えば印を表示する順番を変更され得る(例えば対応するオーバレイが右側に代わって左側にロードされる、表示の「入れ替え」)ことなどが明らかであろう。
【0022】
カーソルが選択可能要素の近くに置かれた状態のまま、所定の時間が経過したとき、付加コンテンツを含むオーバレイを少なくともコンテンツの一部に重なるように表示する(ブロック(210))。したがって、ユーザは、最初に表示される少なくともいくつかのコンテンツと同時に付加コンテンツを閲覧できる。これに関しては、次の図と関連して更に論述する。
【0023】
図5は、最初のコンテンツ上にオーバレイとして表示される付加コンテンツに対するナビゲーションを説明する例示的な実装の手順(500)を示す。また、図5の手順(500)の論述の間、図6のユーザインタフェース(600)も参照する。
【0024】
ユーザインタフェースにおいて、オーバレイは、遅延図示記号の近くであって、コンテンツの少なくとも一部に重なるように表示される(ブロック(502))。例えば図2の手順(200)に前述したように、少なくとも所定の時間の間、ユーザが選択可能項目の近くにカーソルを位置付けたとき、タイマーモジュール(120(c))は、その後、付加コンテンツを出力する。言い換えると、ユーザは、選択可能項目への「フォーカス」例えばカーソルの位置付けを提供した後、動作を手動で起動せずに、選択可能項目上でカーソルを「ホバリング」できる。
【0025】
例えば図6に示されるように、付加コンテンツ(602)は、図3のユーザインタフェースに最初に表示されたコンテンツ上にオーバレイするように出力される。付加コンテンツ(602)は、遅延表示(312)の近くに表示され、その結果、表示(312)へ「アンカーされている」ように現れる。付加コンテンツ(602)は選択可能要素に関連していて、この場合、「special rates」を更に説明する。
【0026】
次に、選択可能要素(例えば「special rates」)から付加コンテンツを有するオーバレイまでナビゲーションを実行し得る(ブロック(504))。次に、オーバレイから離れてナビゲーションを実行するか決定できる(ブロック(506))。タイマーモジュール(120(c))は、例えばカーソル(310)の動きを監視でき、カーソル(310)がオーバレイ(602)の上又はオーバレイの近くに置かれた状態か決定できる。そうでない場合(決定ブロック(506)から「NO」)、オーバレイ表示を継続する(ブロック(508))。
【0027】
オーバレイから離れてナビゲーションを実行するとき(決定ブロック(506)から「YES」)、次にユーザが選択可能部に戻るようにナビゲートしたか否かを決定できる(決定ブロック(510))。そうでない場合(決定ブロック(510)から「NO」)、オーバレイ表示を中止する(ブロック(512))。ユーザは、例えばカーソル(310)をオーバレイ(602)の枠外に移動し、選択可能部分(例えば「special rates」)に戻らないとき、オーバレイは、ユーザインタフェース(600)から削除され得る。しかし、選択可能部分に戻るナビゲーションが実行される(決定ブロック(510)から「YES」の)とき、オーバレイ表示を継続する(ブロック(514))。
【0028】
更に、選択可能項目に関連し実行され得る1つ以上の動作(604)を有するようにオーバレイ(602)は図6に例示される。例えば、動作(602)は、ウェブアドレスから取得される(例えば「保存」及び「開く」)コンテンツ、ローカルにストアされた(例えば「送信」)コンテンツなどに関連して実行され得る動作に関連付けできる。当然ながら、本発明の趣旨と範囲から逸脱せずに様々な他の動作もまた想定される。
結論
本発明は、構造上の特徴及び/又は方法論の動作に対して特定の言語で説明してきたが、添付の請求項において定義される本発明が、記載された特定の特徴又は動作に必ずしも限定されないことを理解されよう。前述の特定の特徴及び動作はむしろ、請求される本発明を実施する例の形式として開示される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】ユーザインタフェースに遅延コンテンツ出力表示を提供する技法を使用するために作動する例示的な実装における環境図である。
【図2】選択可能要素に関連する付加コンテンツ表示前に遅延表示を出力する例示的な実装における手順を示す流れ図である。
【図3】複数の選択可能要素と、選択可能要素のうち特定の1つに関連する付加コンテンツが出力される前の遅延表示を有する例示的なユーザインタフェースの図である。
【図4】図3のユーザインタフェースに組み込まれ得る遅延表示の動画の例示である。
【図5】最初のコンテンツ上にオーバレイされるように表示される付加コンテンツへのナビゲーションを説明する例示的な一実装における手順について表現する流れ図である。
【図6】図5の手順に従う最初のコンテンツ表示において遅延表示の近くに表示される付加コンテンツのオーバレイを有する例示的なユーザインタフェースの図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の選択可能要素を有するユーザインタフェースとして表示に対してコンテンツを出力するステップと、
カーソルが、前記選択可能要素の1つの近くに位置付けられるとき、付加コンテンツが表示される前にユーザ指定時間の遅延を示す図示記号を前記ユーザインタフェースに出力するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記選択可能要素がハイパーリンクであること、を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記図示記号が、第1の表示表現から第2の表示表現に図式的にビルドアップし、その後、第2の表示表現から逆に第1の表示表現に図式的にカウントダウンするようにユーザ指定時間の遅延を示すこと、を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記付加コンテンツが表示されるとき、前記コンテンツの少なくとも一部にオーバレイするように出力されること、を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記付加コンテンツが表示されるとき、
前記コンテンツの少なくとも一部にオーバレイするように出力されることと、
1つ以上の動作の1つ以上の表現を含むことと、を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上の選択可能要素を有する前記コンテンツが、前記出力するステップを実行したクライアントによってコンテンツプロバイダからネットワークを通して取得されることと、
前記ユーザ指定の時間が、前記コンテンツプロバイダによって設定されることと、
前記選択可能要素の1つが、前記付加コンテンツへのハイパーリンクであることと、を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の選択可能要素を有する前記コンテンツが、前記出力するステップを実行したクライアントのローカル記憶装置に維持されるモジュールの実行を介し取得されることと、
前記ユーザ指定の時間が、前記モジュール作成者によって設定されることと、を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記付加コンテンツが、前記ユーザインタフェースに出力されるものであって、前記カーソルが、前記選択可能要素の1つに近い位置と前記付加コンテンツとの間をナビゲートできること、を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
更に、
前記カーソルが、前記ユーザ指定の時間の間、前記選択可能要素の1つの近くに位置付けられるとき、前記付加コンテンツを出力するステップと、
前記カーソルが、前記選択可能要素の1つ又は前記付加コンテンツの近くにもはや位置付けられないとき、前記付加コンテンツの表示を停止するステップと、を含む請求項1記載の方法。
【請求項10】
更に、
前記ユーザ指定の時間の間、前記選択可能要素の1つの近くに前記カーソルを位置付けすることに応答し前記付加コンテンツを出力するステップと、
前記カーソルが、前記付加コンテンツへナビゲートされて後、前記選択可能要素の1つに戻るとき、前記付加コンテンツを表示不可にするステップであって、選択可能要素の1つの近くに前記カーソルを続けて位置付ける間、前記付加コンテンツが表示されないようにするものと、を含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
カーソルが、ユーザインタフェースの複数の選択可能要素のうち1つの近くに位置付けられるとき、前記選択可能要素の近くに、ある時間の間遅延を示す図示記号を出力するステップと、
前記カーソルが、前記時間の間、前記選択可能要素の1つの近くに位置付けられるとき、前記選択可能要素の1つに対応する付加コンテンツを出力するステップと、を含む方法。
【請求項12】
前記図示記号が、第1の表示表現から第2の表示表現に図式的にビルドアップし、その後、第2の表示表現から逆に第1の表示表現に図式的にカウントダウンするように前記時間の遅延を示すこと、を特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記付加コンテンツが、前記図示記号の少なくとも一部の近くに出力され、前記一部が付加コンテンツと同時に閲覧できること、を特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記付加コンテンツが、前記コンテンツの少なくとも一部にオーバレイするように出力されること、を特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項15】
更に、前記カーソルが前記付加コンテンツにナビゲートされて後、前記選択可能要素の1つに戻るとき、前記付加コンテンツの表示を不可にするステップであって、前記選択可能要素の1つの近くに前記カーソルを続いて位置付ける間、前記付加コンテンツが表示されないものと、を含む請求項11記載の方法。
【請求項16】
複数のハイパーリンクを含むコンテンツを有するユーザインタフェースを出力するように計算機に指示する計算機実行可能命令であって、カーソルが前記ハイパーリンクの近くに位置付けられるとき、付加コンテンツが出力される前に、所定の遅延を示すように少なくとも前記ハイパーリンクの1つが構成されるものを含む1つ以上の計算機可読媒体。
【請求項17】
前記少なくとも1つのハイパーリンクが、ユーザ指定の遅延を示すように構成されない別の前記ハイパーリンクと区別されずに出力される、ことを特徴とする請求項16記載の1つ以上の計算機可読媒体。
【請求項18】
前記所定の遅延が、第1の表示表現から第2の表示表現に図式的にビルドアップし、次に、第2の表示表現から逆に第1の表示表現に図式的にカウントダウンする図示記号の使用を介し示されること、を特徴とする請求項16記載の1つ以上の計算機可読媒体。
【請求項19】
前記ビルドアップが、前記第1の表示表現への表示可能要素の追加を介し示されることと、前記カウントダウンが、前記第2の表示表現から前記表示可能要素のうち少なくともいくつかの削除を介し示されることと、を特徴とする請求項18記載の1つ以上の計算機可読媒体。
【請求項20】
前記計算機実行可能命令が更に、前記付加コンテンツの表示を無効にするように前記計算機を構成し、前記カーソルが前記付加コンテンツにナビゲートされて前記選択可能要素の1つに戻った時、前記選択可能要素の1つの近くに前記カーソルを続けて位置付ける間、前記付加コンテンツを表示しないこと、を特徴とする請求項16記載の1つ以上の計算機可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−528623(P2009−528623A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557308(P2008−557308)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【国際出願番号】PCT/US2007/004791
【国際公開番号】WO2007/100693
【国際公開日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】