説明

ユーザプロファイルベースの無線デバイスシステムレベル管理

ユーザプロファイルベースのシステムレベル管理(SLM)の技法および無線デバイスのシステムレベル合意の作成の技法を全般的に開示する。いくつかの例で、ユーザのプロファイルと、ユーザの通信パートナのプロファイル、動作推奨、性能モデル、または現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、リソース要件を含めて、無線デバイスによって実行される将来のタスクを予測するために、プレディクタを設けることができる。予測されたタスクを実行しなければならないことを予想して、予測された将来のタスク、リソース要件、および無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスを設定するための複数の命令を生成するために、オプティマイザ/アナライザを設けることができる。さまざまな例で、プレディクタおよびオプティマイザ/アナライザは、ローカルのまたは遠隔配置されたシステムレベルマネージャを形成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全般的には無線通信に関し、より具体的には、プロファイルベースの無線デバイスシステムレベル管理に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワークは、現在、ますます人気のあるものになりつつある。通常の無線ネットワークは、複数の無線デバイスを含むことができる。多くの無線デバイスは、ますます、カメラ、カムコーダ、GPS、コンパス、および温度計などのさまざまなセンサを伴って構成される。伝統的に、無線デバイスは、そのユーザの必要および好み、デバイスの環境特性および固有特性、使用可能なリソース、ありそうなアプリケーションおよび作業負荷などにカスタマイズされてはいないオペレーティングシステムを使用する。無線デバイスの動作および管理に対する現在の手法は、無線デバイスの機能および複雑さが増え続けるので、もはや存続できなくなる可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本開示の実施形態は、無線デバイスの管理に関連する方法および装置に関する。さまざまな実施形態で、管理を、無線デバイスのユーザのプロファイルに少なくとも部分的に基づくものとすることができる。さまざまな実施形態で、管理方法は、コンピューティングデバイスによって操作されるプレディクタによって、無線デバイスのプロファイルと、ユーザの通信パートナのプロファイル、無線デバイスの動作推奨、無線デバイスの性能モデル、または無線デバイスの現在の状態のうちの少なくとも1つとを受け取ることを含むことができる。さまざまな実施形態で、この方法は、受け取られたユーザプロファイルと、通信パートナプロファイル、動作推奨、性能モデル、または現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスによって実行される将来のタスクを、将来のタスクに関連するリソース要件を含めてプレディクタによって予測することをさらに含むことができる。さまざまな実施形態で、この方法は、予測された将来のタスク、関連するリソース要件、および無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスを設定するための命令のセットをオプティマイザ/アナライザによって生成することをさらに含むことができる。
【0004】
さまざまな実施形態で、ユーザプロファイルは、ユーザの電子メール送受信、音声呼をかけること、インスタントメッセージを用いること、映画を観ること、または曲を聞く挙動に関する情報を含むことができる。さまざまな実施形態で、通信パートナプロファイルは、通信パートナの電子メール送受信、音声呼をかけること、インスタントメッセージを用いること、映画を観ること、または曲を聞く挙動に関する情報を含むことができる。さまざまな実施形態で、動作推奨は、ディスプレイ解像度推奨、通信変調推奨、通信パケットサイズ推奨、または誤り訂正符号推奨を含むことができる。
【0005】
さまざまな実施形態で、性能モデルは、信号対雑音比モデル、デバイス温度モデル、通信受信レートモデル、または通信干渉モデルを含むことができる。さまざまな実施形態で、無線デバイスの現在の状態は、無線デバイスの現在のタスク、現在の温度、または現在のエネルギ消費状態に関する情報を含むことができる。さまざまな実施形態で、予測された将来のタスクに関するリソース要件は、実行リソース要件、キャッシングリソース要件、または送信/受信リソース要件を含むことができる。
【0006】
さまざまな実施形態で、この方法は、受け取られた通信パートナのプロファイルを生成するために通信パートナのプライバシ属性および/またはセキュリティ属性に少なくとも部分的に基づいて情報フィルタによって通信パートナのプロファイル情報をフィルタリングすることをさらに含むことができる。さまざまな実施形態で、この方法は、フィルタリングの前に、どれほど最近に挙動情報が記録されたのかに少なくとも部分的に基づいて通信パートナのプロファイル情報を情報オーガナイザによって編成することをさらに含むことができる。
【0007】
さまざまな実施形態で、この方法は、さらに、受け取られたユーザプロファイルと、通信パートナプロファイル、動作推奨、性能モデル、または現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスによって実行される別の将来のタスクを、別の将来のタスクに関連するリソース要件を含めて、プレディクタによって予測することができる。さまざまな実施形態で、この方法は、別の予測された将来のタスク、別の将来のタスクに関連するリソース要件、および無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、別の将来のタスクのために無線デバイスを設定するための命令の追加のセットをオプティマイザ/アナライザによって生成することをさらに含むことができる。さまざまな実施形態で、この方法は、タスクについてそれぞれに生成された命令のセットに少なくとも部分的に基づいて両方のタスクの命令の最適セットをオプティマイザ/アナライザによって生成することをさらに含むことができる。
【0008】
さまざまな実施形態で、装置を、上で要約されたさまざまな実施形態の選択された態様またはすべての態様を実行するように構成することができる。
【0009】
前述の要約は、例示的であるのみであって、いかなる形でも限定的であることは意図されていない。上で説明した例示的な態様、実施形態、および特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、および特徴が、図面および次の詳細な説明を参照することによって明白になる。
【0010】
主題は、本明細書の終りの部分で具体的に指摘され、明確に請求される。本開示の前述および他の特徴は、添付図面と共に解釈される次の説明および添付の特許請求の範囲からより十分に明白になる。これらの図面が、本開示による複数の実施形態のみを示し、したがって、その範囲について限定的と考えられてはならないことを理解して、本開示を、添付図面の使用を介して追加の限定性および詳細を伴って説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本開示のさまざまな実施形態による、例の無線通信システムを概略的に示す図である。
【図2】本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのシステムレベル管理(SLM)を概略的に示す図である。
【図3】本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルを概略的に示し、通信パートナプロファイルとしてのユーザプロファイルの使用をさらに詳細に示す図である。
【図4】本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのSLMを使用する例示のライフタイム最適化を概略的に示す図である。
【図5】本開示のさまざまな実施形態による、ローカルユーザプロファイルベースのSLMを概略的に示す図である。
【図6】本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのSLMの代替実施態様を概略的に示す図である。
【図7】本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのSLMの有効性をさらに改善するためのメタプロファイリングを概略的に示す図である。
【図8】本開示のさまざまな実施形態による、複数最大尤度(ML)予測を使用する例示の予測および最適化を概略的に示す図である。
【図9】本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのSLMの諸態様を実践するのに適する例示のコンピュータを示す図である。
【図10】本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのSLMのコンピュータプログラム製品を有する例示の製品を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次の説明は、請求される主題の完全な理解を提供するために特定の詳細と一緒にさまざまな例を示す。しかし、当業者は、請求される主題を、本明細書で開示される特定の詳細のうちのいくつかまたはより多くを用いずに実践できることを理解するであろう。さらに、いくつかの状況では、周知の方法、手順、システム、コンポーネント、および/または回路が、請求される主題を不必要に不明瞭にすることを避けるために、詳細に説明されなかった。次の詳細な説明では、その一部を形成する添付図面を参照する。図面では、文脈がそうではないと規定しない限り、同様の記号が、通常は同様のコンポーネントを識別する。この詳細な説明、図面、および特許請求の範囲で説明される例示的実施形態は、限定的であることを意図されたものではない。本明細書で提示される主題の趣旨または範囲から逸脱せずに、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。本明細書で全体的に説明され、図面に示される、本開示の諸態様を、さまざまな異なる構成で配置し、置換し、組み合わせ、設計することができ、そのすべてが明確に企図され、本開示の一部をなすことが、たやすく理解されるであろう。
【0013】
次の説明では、コンピュータメモリおよび/またはコンピューティングシステムメモリ内などのコンピューティングシステム内に格納されたデータビットおよび/または2進ディジタル信号に対する動作のアルゴリズムおよび/または記号表現が提示される場合がある。アルゴリズムは、一般に、所望の結果につながる動作および/または類似する処理の自己無撞着的シーケンスと考えられ、ここで、動作は、格納され、転送され、組み合わされ、比較され、かつ/または他の形で操作されることのできる電気信号、磁気信号、および/または電磁信号の形をとることができる物理量の物理的操作を伴うことができる。さまざまな文脈で、そのような信号を、ビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと称することができる。しかし、当業者は、そのような用語を、物理量を言外に意味するのに使用できることを認めるであろう。したがって、「格納」、「処理」、「取出」、「計算」、「判定」その他などの用語がこの説明で使用される時に、それらは、コンピューティングプラットフォームのプロセッサ、メモリ、レジスタなどの中の電子量および/または磁気量を含む物理量として表されたデータを操作し、かつ/または変換する、コンピュータまたはセルラ電話機などの類似する電子コンピューティングデバイスなどのコンピューティングプラットフォームのアクションを指すことができる。
【0014】
本開示は、なかんずく、無線デバイスのユーザプロファイルベースのシステムレベル管理に関する方法、装置、およびシステムに引き付けられる。無線デバイスは、次世代無線デバイスとすることができ、この次世代無線デバイスは、非常に複雑になり、超広帯域幅を提供するが、MIMO、コグニティブ、および/または超広帯域幅トランシーバなどの高出力バジェット無線ラジオを必要とすると期待される。さらに、無線デバイスは、ペースメーカ、ポータブル腎臓その他などの人体に埋め込まれるデバイスと通信する可能性がある。
【0015】
本開示の実施形態は、無線デバイスの制約の所与のセットの下でユーザ指定の目的関数が最適化されるようにするために、永久的リソース(たとえば、ストレージ)、蓄えておくことができないリソース(コンピューティングサイクル)、および/または回復できるリソース(たとえば、エネルギ)の比較的効率的な使用を可能にするモデル、予測ツール、最適化技法、および判断手順の調整された開発および展開を組み合わせる。さまざまな実施形態で、本開示は、ユーザ、彼/彼女の通信パートナ、デバイスのソフトウェアおよびハードウェア、動作条件および環境、エネルギ供給、ならびに他の関連するプレディクタの長期および短期のモデル化を含む。さまざまな実施形態で、同一のモーダリティおよび/または条件的マルチモーダルモデルのデータからの予測を利用することができる。さまざまな実施形態で、モデルを、そのモデルが結果的最適化を容易にする形で作成することができる。
【0016】
さまざまな実施形態で、本開示を、無線デバイスの個々のタスクがいつどのようにして呼び出され、実行されるのかのオンラインまたはオフラインのカスタマイゼーションと共に実践することができる。さまざまな実施形態で、ユーザ、使用可能リソース、ある時刻および場所でのリンクの品質、およびありそうなトラフィックのプロファイル、ならびに計算タスクおよび感知タスクを使用して、どの計算リソースおよびどの供給電圧を使用してどこでタスクが実行されるのかを判断することができる。
【0017】
さまざまな実施形態で、本開示を、ローカルまたはリモートの、無線デバイスの既存オペレーティングシステムの上で動作するシステムレベル管理(SLM)を介して実現することができる。代替実施形態では、本開示を、無線デバイスのパラメータ化されたオペレーティングシステムの使用を介して実現することができる。無線デバイスユーザの挙動および好み、アプリケーション(たとえば、通信トラフィックおよび感知タスク)、使用可能なリソース(たとえば、エネルギ)、および動作環境(たとえば、無線リンクの品質)のモデルおよび予測は、ヒューリスティック、パラメトリック統計、またはデータ駆動とすることができる。予測技法は、機械学習またはモンテカルロシミュレーションとすることができる。ユーザインターフェースを、好みを上書きするために提供することができる。
【0018】
用語「プレディクタ」、「オプティマイザ」、「アナライザ」、「システムレベルマネージャ」、「オーガナイザ」、「フィルタ」、および「プロファイラ」は、エンティティを実施するそれぞれのハードウェアおよび/またはソフトウェアを指し、人間を含まない。「プレディクタ」などによって実行される動作は、それぞれのハードウェア実施態様および/またはソフトウェア実施態様によって実行される動作、たとえば、現実のもののデータ表現をある状態から別の状態に変換する動作であり、これらの動作は、人間によって実行される精神的動作を含まない。
【0019】
図1に、本開示のさまざまな実施形態による、例示の無線通信システムを概略的に示す。無線通信システム100は、全体的に110、120、および130として図示された1つまたは複数の無線通信ネットワークを含むことができる。具体的に言うと、無線通信システム100は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)110、無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)120、および無線広域ネットワーク(WWAN)130を含むことができる。図1は、3つの無線通信ネットワークを示すが、無線通信システム100は、追加のまたはより少数の無線通信ネットワークを含むことができる。たとえば、無線通信システム100は、より多数またはより少数のWLAN、WMAN、および/またはWWANを含むことができる。本明細書で説明される方法および装置は、これに関して限定されない。
【0020】
無線通信システム100は、全体的に140、142、および144として図示された、加入者設備とも称する1つまたは複数の移動局を含むこともできる。たとえば、加入者設備140、142、および144は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ(たとえば、携帯情報端末(PDA))、セルラ電話機、ページャ、オーディオプレイヤおよび/またはビデオプレイヤ(たとえば、MP3プレイヤまたはDVDプレイヤ)、ゲーミングデバイス、ビデオカメラ、ディジタルカメラ、ナビゲーションデバイス(たとえば、全地球測位システム(GPS)デバイス)、無線周辺機器(たとえば、プリンタ、スキャナ、ヘッドセット、キーボード、マウスなど)、医療デバイス(たとえば、心拍数モニタ、血圧モニタなど)、ならびに/あるいは他の適切な固定式、ポータブル、またはモバイルの電子デバイスなどの無線電子デバイスを含むことができる。図1は、3つの加入者設備140、142、および144を示すが、無線通信システム100は、より多数またはより少数の加入者設備を含むことができる。
【0021】
通常、加入者設備140、142、および144のそれぞれは、プロセッササイクル、メモリ空間、ストレージ、ネットワーキング帯域幅、アプリケーションその他など複数のハードウェアリソースおよびソフトウェアリソースと、無線デバイス上で実行されるさまざまなタスクのためのリソースの割当を含めてリソースを管理するように構成されたオペレーティングシステムとを含むことができる。さまざまなリソースについて、オペレーティングシステムは、さまざまなポリシおよび/またはパラメータ、たとえばプロセッササイクル時間、メモリ空間サイズ、キャッシュサイズ、ネットワーキングプロトコルなどを介してその使用および割当を管理することができる。
【0022】
加入者設備140、142、および144は、たとえば、OFDMA(orthogonal frequency−division multiple access)、スペクトル拡散方式(たとえば、DS−CDMA(direct sequence code division multiple access)および/またはFH−CDMA(frequency hopping code division multiple access))、TDMA(time−division multiple access)、FDMA(frequency−division multiplexing access)、および/または無線リンクを介して通信する他の適切なアクセス方式など、さまざまなアクセス方式を使用することができる。
【0023】
一例で、加入者設備140、142、および144は、DSSS(direct sequence spread spectrum)および/またはFHSS(frequency hopping spread spectrum)方式を使用して、WLAN 110を実施することができる(たとえば、電気電子技術者協会(IEEE)などのさまざまな標準規格組織および/または産業組織によって開発された複数の産業標準規格のうちの任意の1つに従う変調)。たとえば、ラップトップコンピュータ140は、無線リンクを介してハンドヘルドコンピュータ142および/またはセルラ電話機144などのWLAN 110に関連するデバイスと通信することができる。ラップトップコンピュータ140は、無線リンクを介してアクセスポイント(AP)150と通信することもできる。一般に、WLANおよびWMANは、複数のAP 150を含む。AP 150を、下でさらに詳細に説明するように、ルータ152に動作可能に結合することができる。その代わりに、AP 150およびルータ152を、単一のデバイス(たとえば、無線ルータ)に一体化することができる。
【0024】
加入者設備140、142、および144は、ラジオ周波数信号を複数の小さいサブ信号に分割することによって大量のディジタルデータを送信するのにOFDMAを使用することができ、この小さいサブ信号は、異なる周波数で同時に送信され得る。具体的に言うと、加入者設備140、142、および144は、WMAN 120を実施するのにOFDMAを使用することができる。たとえば、加入者設備140、142、および144は、無線リンク(1つまたは複数)を介して、全体的に160、162、および164として図示された基地局と通信するために、固定、ポータブル、および/またはモバイルのブロードバンド無線アクセス(BWA)ネットワークを提供するためにIEEEによって開発された標準規格の802.16ファミリ(たとえば、IEEEによって2004年に公表されたIEEE標準規格802.16)に従って動作することができる。
【0025】
上の例の一部は、IEEEによって開発された標準規格に関して説明されるが、本明細書で開示される方法および装置は、他の分科会および/または標準規格開発組織(たとえば、Wireless Fidelity(Wi−Fi)Alliance、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX)Forum、Infrared Data Association(IrDA)、Third Generation Partnership Project(3GPP、3GPP2)など)によって開発される多数の仕様および/または標準規格にたやすく適用可能である。たとえば、long term evolution(LTE、3GPP標準規格)、air interface evolution(3GPP2標準規格)は、IEEE 802.16標準規格およびWiMAX標準規格に加えて、本開示のさまざまな実施形態に関する適用可能性について適する標準規格である。本明細書で説明される方法および装置は、これに関して限定されない。さらに、加入者設備140、142、および144は、WWAN 130をサポートするために他の無線通信プロトコルに従って動作することができる。具体的に言うと、これらの無線通信プロトコルは、たとえば、Global System for Mobile Communications(GSM)(登録商標)テクノロジ、Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA)テクノロジ、General Packet Radio Services(GPRS)テクノロジ、Enhanced Data GSM Environment(EDGE)テクノロジ、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)テクノロジ、これらのテクノロジに基づく標準規格、これらの標準規格の変形および進化、ならびに/または他の適切な無線通信標準規格などのアナログ、ディジタル、および/またはデュアルモードの通信システムテクノロジに基づくものとすることができる。
【0026】
WLAN 110、WMAN 120、およびWWAN 130を、イーサネット(登録商標)、ディジタル加入者回線(DSL)、電話回線、同軸ケーブル、および/または任意の無線接続などへの接続を介して、インターネット、電話網(たとえば、公衆交換電話網(PSTN))、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ケーブルネットワーク、および/または別の無線ネットワークなどの共通の公衆ネットワークまたはプライベートネットワーク170に動作可能に結合することができる。一例では、WLAN 110を、AP 150および/またはルータ152を介して共通の公衆ネットワークまたはプライベートネットワーク170に動作可能に結合することができる。別の例では、WMAN 120を、基地局(1つまたは複数)160、162、および/または164を介して共通の公衆ネットワークまたはプライベートネットワーク170に動作可能に結合することができる。別の例では、WWAN 130を、基地局(1つまたは複数)180、182、および/または184を介して共通の公衆ネットワークまたはプライベートネットワーク170に動作可能に結合することができる。
【0027】
無線通信システム100は、セルラ電話システム、衛星システム、パーソナル通信システム(PCS)、両方向ラジオシステム、一方向ページャシステム、両方向ページャシステム、パーソナルコンピュータ(PC)システム、携帯情報端末(PDA)システム、パーソナルコンピューティングアクセサリ(PCA)システム、および/または任意の他の適切な通信システムを実施するために、ネットワークインターフェースデバイスおよび周辺機器(たとえば、ネットワークインターフェースカード(NIC))、アクセスポイント(AP)、リディストリビューションポイント(redistribution point)、エンドポイント、ゲートウェイ、ブリッジ、ハブその他など、他のWLANデバイス、WMANデバイス、および/またはWWANデバイス(図示せず)を含むことができる。ある種の例を上で説明したが、本開示の対象の範囲は、これに限定されない。
【0028】
システム100などのシステム内の無線電子デバイスの効率的動作は、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーション、動作条件、および環境条件の複雑な相互作用に起因してますます困難になる可能性がある。これらのエンティティのほとんどすべてが、無線デバイスの有効な使用に大きく影響する多数のオプションを有する。たとえば、高温は、エネルギ消費を2倍または3倍にする可能性があり、高いエネルギ消費は、無線デバイスの温度をすばやくさらに高める可能性がある。しかし、エネルギ消費は、タスクのために割り当てられた時間、キャッシュラインポリシ、使用されるスケジューリングアルゴリズム、通信リンクの品質、および/または使用される帯域幅を含む多数の他の問題によって影響される可能性がある。
【0029】
したがって、本開示のさまざまな実施形態によれば、システムレベルマネージャ(SLM)190を、加入者設備140、142、および144によって示すことができるものなどの個々のポータブル電子無線デバイス(以下では、単に無線デバイス)に提供することができる。さまざまな実施形態で、個々のSLM 190は、お互いに動作可能に結合されたプレディクタおよびオプティマイザ/アナライザを含むことができる。さまざまな実施形態で、プレディクタを、無線デバイスのユーザのプロファイルと、ユーザの通信パートナのプロファイル、無線デバイスの動作推奨、無線デバイスの性能モデル、および/または無線デバイスの現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスによる将来のタスクの実行に関するリソース要件を含む、無線デバイスによって実行される将来のタスクを予測するように構成することができる。オプティマイザ/アナライザを、無線デバイスが予測されたタスクを実行しなければならないことを予想して、予測された将来のタスク、将来のタスクを実行するためのリソース要件、および無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスを設定するための複数の命令を生成するように構成することができる。
【0030】
さまざまな実施形態で、命令の判定時に、個々のSLM 190は、行われるべき管理アクションをオペレーティングシステムに伝えることができる。このプロセスを、必要に応じてサービス品質要件を達成するために無線デバイスの性能を周期的にまたは連続的に管理することを可能にするために、SLM 190によって周期的に繰り返すか、SLM 190によって連続的に実行することができる。
【0031】
さまざまな実施形態によれば、SLM 190は、1つのタイプの無線デバイス(たとえば、特定のタイプのセル電話機あるいは特定のタイプおよび/または構成のラップトップコンピュータ)について包括的とすることができ、あるいは、ソフトウェアカスタマイゼーションに起因してまたは製造変動性およびデバイスコンポーネントの経年劣化などのハードウェア要因に起因して独自である可能性がある特定のデバイスをターゲットにすることができる。SLM 190は、標準的なオペレーティングシステムまたはリアルタイムオペレーティングシステムを使用してそのリソースを割り当てる両方のデバイスをターゲットにすることもできる。
【0032】
代替実施形態では、SLM 190のいくつかのまたはすべての態様を、その無線デバイスのオペレーティングシステムと一体化することができる。さらに他の実施形態では、その代わりに、SLM 190をリモートコンピューティングデバイス(図示せず)上に配置することができる。遠隔配置されたSLM 190は、ネットワーク内の1つまたは複数の無線デバイスを遠隔的に管理することができる。
【0033】
さまざまな実施形態で、無線デバイス140、142、および144のオペレーティングシステムを、たとえばプロセッササイクル時間、キャッシュヒット、パケット誤り率など、さまざまなタスク、ハードウェア、および/またはソフトウェアに関連するメトリックの測定を提供するように構成することができる。さまざまな実施形態で、無線デバイス140、142、および144を、さまざまなユーザおよび/またはデバイスに関連するメトリックを測定し、測定値を提供するセンサ、たとえば、温度センサ、ユーザ生体情報センサなどを伴って構成することができる。さまざまな実施形態で、通信システム100を、さまざまな環境関連メトリック、たとえば環境温度および/または湿度、ネットワークトラフィック帯域幅および/または誤り率を測定するセンサおよび/または測定値を格納するリポジトリを伴って、測定値を提供するように構成することができる。さまざまな実施形態で、これらのセンサまたはデータ収集ユニットを、リアルタイム測定を行い、かつ/または連続的もしくは周期的に測定を行うように構成することができる。SLM 190は、測定値を入手する際に、これらのデバイスおよび/またはシステムの機能を利用することができる。
【0034】
図2に、本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのシステムレベル管理(SLM)を概略的に示す。不確実性の下での最適化は、将来のアクションが少なくとも部分的に既知である可能性がある場合よりはるかにむずかしく、より非有効である。たとえば、組合せ最適化問題および連続最適化問題の大多数に関するオンラインアルゴリズムの大多数は、関連する問題事実に関する完全な知識を仮定するアルゴリズムに対して大幅に劣る可能性がある。いくつかのオペレーティングシステムは、1つのそのようなシナリオで正確に動作する。たとえば、そのようなオペレーティングシステムは、バッテリの状況または近い将来の保留中のタスクのいずれかを知らずに動作電圧を変更する場合がある。本開示は、無線デバイスのユーザ、そのユーザの通信パートナ、および環境(たとえば、リンクの受信レート)を、それらがエネルギなどの保留中のリソース要件およびリソースの供給の予測および管理を容易にする形でプロファイリングできる、ユーザプロファイルベースのシステムレベル管理(SLM)手法を介して、これらの不利益に対処する。
【0035】
図示されているように、1つまたは複数の実施形態について、プレディクタ212を設け、無線デバイスによって将来のタスクを実行するためのリソース要件を含む、無線デバイスによって実行される将来のタスク214を予測する232ように構成することができる。1つまたは複数の実施形態について、プレディクタ212は、無線デバイスのユーザのプロファイル202と、ユーザの通信パートナのプロファイル204、無線デバイスの動作推奨206、無線デバイスの性能モデル208、および/または無線デバイスの現在の状況210のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて予測を行うことができる。通信パートナのうちのいくつかを、サービスプロバイダ、たとえば、電子メールサービスプロバイダ、電話サービスプロバイダ、インスタントメッセージングサービスプロバイダ、映画または音楽の配信業者とすることができることに留意されたい。さらに、オプティマイザ/アナライザ216を設け、無線デバイスが予測されたタスクを実行しなければならないことを見込んで、予測された将来のタスク214と、将来のタスクを実行するためのリソース要件および無線デバイスのサービス品質要件とに少なくとも部分的に基づいて無線デバイスを設定するための複数の命令218を生成する234ように構成することができる。
【0036】
プロファイル202および204は、呼び出されるタスクおよびそのプロパティに関する、ユーザおよび彼/彼女の通信パートナの習慣および好みに関する情報を含むことができる。たとえば、プロファイル202および204は、送信され受信される電子メール、音声呼、インスタントメッセージ、呼び出されるゲーム、アクセスされるウェブサイト、ダウンロードされる映画/音楽、ならびに待ち時間、スループット、解像度、セキュリティ、およびプライバシに関して許容され好まれるサービス品質に関する情報を有することができる。プロファイル202および204は、バッテリ再充電パターンに関する情報を含むこともできる。この情報を、頻度ベースのまたは条件確率で定式化されるいずれかとすることができる統計モデルおよび通常のパターンに抽象化することができる。したがって、プロファイル202および204は、特定のタスクが特定の瞬間にまたは特定のシナリオで開始されるか終了される確率に関する統計情報、確率情報、およびヒューリスティック情報を含むことができる。たとえば、プロファイル202および204は、次の1時間に送信され受信される電子メール、音声呼、および/またはインスタントメッセージの期待される個数、ならびに/あるいは次の24時間のファイル、映画、および/または音楽ダウンロードの期待される個数(アクティビティおよび/または条件の現在のおよび/または最近の文脈を考慮して)に関する情報を含むことができる。さらに、プロファイル202および204は、そのサイズ/持続時間、その到着/呼出しのレートなど、電子メール、呼、インスタントメッセージ、ゲーム、ウェブサイト/ページ、ファイル、映画、および/または曲のプロパティに関する情報を含むことができる。
【0037】
プロファイル202および204を、ユーザの以前の挙動を観察し、外挿することによって確立することができる。これらのプロファイルを無条件あるいは時間、位置、モビリティパターン、またはローカルもしくはグローバルのイベントに対して条件的とすることができる。たとえば、ユーザが、株または管理される資金のサブセットが指定された量を超えてその価値を変化させる時にいつでも電子メールアラートを受信することに関心を持つ場合がある。
【0038】
推奨206は、無線デバイスの1つまたは複数の動作推奨を含むことができる。推奨206を、主に、特定のタスクを実行するのに必要なリソースおよびそれらをさまざまな目的のためにどのように最適化できるのかに関するものとすることができる。推奨206を、同一のまたは同様のタスク実行を既に行った他のユーザによって提供することができる。たとえば、推奨206は、無線デバイスの1つまたは複数のディスプレイ解像度推奨(表示される項目またはその項目の媒体タイプに依存する)、無線デバイスの1つまたは複数の変調推奨(伝送される項目、その項目の媒体タイプ、および/またはネットワーク条件に依存する)、無線デバイスの1つまたは複数の誤り訂正符号推奨(完全性要求に依存する)、および無線デバイスの通信に関する1つまたは複数のパケットサイズ推奨(伝送される項目、その項目の媒体タイプ、および/またはネットワーク条件に依存する)を含むことができる。
【0039】
性能モデル(または、単にモデル)208は、無線デバイス、そのソフトウェア、動作条件、および環境に関する性能情報を含むことができる。たとえば、モデル208は、信号対雑音比、受信レート、干渉、現在のトラフィック輻輳、および期待されるトラフィック輻輳に関する特定の位置でのリンクの品質に関する情報を含むことができる。モデル208は、ある動作条件の下での無線デバイスの温度および/またはエネルギ消費を含むこともできる。さまざまな実施形態で、モデル208を、さまざまな動作条件および/または環境条件の下でデバイスについて入手された測定値に少なくとも部分的に基づいて構成することができる。
【0040】
現在のタスクおよびシステム状況210は、現在のタスクと、たとえば永久的リソース(たとえば、ストレージ)、蓄えておくことができないリソース(コンピューティングサイクル)、または回復できるリソース(たとえば、エネルギ)に関する現在のタスクのリソース消費に関する情報を含むことができる。現在のタスクおよびシステム状況210は、各タスクの現在の待ち時間、使用可能なエネルギ、コンポーネントのサブセットの温度、環境光などを含むことができる。
【0041】
予測された将来のタスク214のリソース要件は、たとえば、そのプロセッササイクル要件、そのキャッシングリソース要件、その送信/受信要件、および/または他の実行要件を含むことができる。
【0042】
図2を参照し続けると、さまざまな実施形態で、プレディクタ212を、短期のより高精度のならびに長期の低精度の予測214を提供するように構成することができる。プレディクタ212は、シミュレーションおよび/またはモンテカルロ法を使用することができる。予測214をオプティマイザ/アナライザ216によって使用して、リソース割当、プロトコル選択、およびポリシ選択を最適化し、管理することができる。さまざまな実施形態で、前に説明したように、予測およびそのリソース要件に少なくとも部分的に基づくオプティマイザ/アナライザ216は、リソースを割り当て、管理する際にオペレーティングシステムをガイドするために無線デバイスのオペレーティングシステム用の命令のセットを生成することができる。
【0043】
さまざまな実施形態で、オプティマイザ/アナライザ216を、高速で有効な形で、制約の複雑なセットに支配される複合目標を最適化するように構成することができる(予測されたタスクに関する命令のセットを生成するため、または複数の予測されたタスクに関する命令の合併された/最適化されたセットを生成するために)。さまざまな実施形態で、最適化は、ライフタイムの最大化もしくは改善、または使用される解像度および待ち時間などの動作パラメータに関するサービス品質の最適化もしくは改善など、無線デバイスのサービス品質目標を改善するために、無線デバイスの動作パラメータ、アルゴリズム、および/またはプロトコルを変更することができる。さまざまな実施形態で、オプティマイザ/アナライザ216は、将来のタスクおよびそのリソース要件を正しくするために予測214を仮定することができる。したがって、そのような形で、これらの実施形態について、不確実性を減らすか除去することができる。さまざまな実施形態で、有効性および精度を最大化しまたは改善するために、オプティマイザ/アナライザ216を、最適化中に複数のありそうな将来のシナリオを検討し、検討されたシナリオの多くまたはすべてにわたって最もよく実行する解決策を選択するように構成することができる。
【0044】
さまざまな実施形態で、オプティマイザ/アナライザ216を、使用可能な解決策を改善することと変化した要件および使用可能リソースに適合することとを増分的に続けるために技術変更パラダイムを使用するように構成することができる。さまざまな実施形態で、オプティマイザ/アナライザ216を、最大尤度の複数の変形形態を使用するように構成することができ、ここで、オプティマイザ/アナライザ216を、最もありそうなシナリオについて目的関数を最適化する可能性が最も高い可能性がある最尤パラメータセットアップを見つけるように構成することができる。さまざまな実施形態で、複数の予測されたタスクについて、オプティマイザ/アナライザ216は、まず、各タスクの構成命令をそれぞれ生成し、次に、各タスクのそれぞれ生成された命令のセットに基づいて構成命令の最適セットを生成することができる。
【0045】
さまざまな実施形態で、プロファイル構築および/またはプロファイル最適化を、ローカルに(無線デバイス上で)またはリモートコンピュータでのいずれかで実行することができる。さまざまな実施形態で、各動作をどこで実行できるのかに関する判断自体を、エネルギ消費、待ち時間、精度、または他のユーザ指定の目的関数を最適化できる形でタスクを割り当てるためにSLMのための既存ユーザプロファイルを使用して処理することができる。ユーザプロファイルベースのSLMの実際の相互作用を、複数の形で実現することができる。たとえば、SLMは、変更されたオペレーティングシステムまたはSLMと相互作用できる形で設計されたオペレーティングシステムと情報を交換することができる。
【0046】
さまざまな実施形態で、ユーザインターフェース220を、いくつかまたはすべてのSLM態様に関してユーザに知らせるために設けることができる。さまざまな実施形態で、ユーザインターフェース220を、さらに、直接にまたはより包括的な指定を使用してのいずれかで、判断またはプロセスの任意のサブセットをユーザが上書きすることを可能にするように構成することができる。
【0047】
図3に、本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルを概略的に示し、通信パートナプロファイルとしてのユーザプロファイルの使用をさらに詳細に示す。図示されているように、ユーザプロファイル300は、電子メール、音声呼、インスタントメッセージ、ゲーム、ファイル、ウェブサイト、映画、および/または曲に関するユーザの挙動に関連するプロファイル情報302に加えて、他の当事者全般に関する一般通信属性304、ユーザの好み306、選択された当事者(たとえば、支配的な当事者)に関する特定の通信属性308、ならびにプライバシ属性およびセキュリティ属性310を含むこともできる。
【0048】
通信属性304および308は、それぞれ他の通信当事者全般または具体的に特殊な当事者の、受信レート、待ち時間、スループット、バックログなどに関する情報を含むことができる。ユーザの好み306は、ユーザの通信の好みに関する情報、たとえば、ディスプレイ解像度(電子メール、インスタントメッセージなどのための)、変調、パケットサイズ、および/または誤り訂正符号を含むことができる。プライバシ属性およびセキュリティ属性310は、たとえば、ユーザの位置、モビリティモード、および通信アクティビティに関する情報を含むことができる。
【0049】
1つまたは複数の実施形態について、情報オーガナイザ312を設け、より関連する情報を通信および協力のために共有することを許可するために(ユーザのプライバシおよびセキュリティの好みに支配される)、さまざまな情報を最近の情報と長期情報との両方に編成するように構成することができる。1つまたは複数の実施形態について、情報フィルタ314を設け、特定の通信パートナへの公開のために編成される情報をフィルタリングするように構成することができる。
【0050】
さまざまな実施形態で、情報コミュニケータおよびネゴシエータ316を設け、公開可能な情報を通信パートナまたは通信パートナのグループにいつどのようにして通信すべきかを判断するように構成することもできる。さまざまな実施形態で、情報コミュニケータおよびネゴシエータ316を、どの公開可能な情報をいつどのようにして通信すべきかに関して別の当事者と折衝するように構成することもできる。
【0051】
図4に、本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのSLMを使用する例示のライフタイム最適化を概略的に示す。この例は、ユーザプロファイルベースのSLMを使用して、エネルギ使用を無線デバイスについてどのようにして最適化できるのかを示す。図示されているように、ユーザ402および彼/彼女の通信パートナ404は、予測された将来のタスク406に関する情報を提供する。前に説明したように、予測された将来のタスクは、予測された将来のタスクに関連する必要なリソースに関する情報を含むことができる。たとえば、この情報を使用して、無線デバイスのありそうな期待作業負荷のセットを作成することができる。
【0052】
たとえば、オプティマイザ/アナライザは、その結果、2つのレベルすなわち(i)個々のタスクのレベルおよび(ii)相互作用レベルのうちの1つまたは複数で最適化を行うことができる。図示され、前に説明されたように、オプティマイザ/アナライザは、まず、無線デバイスが予測された将来のタスクのそれぞれについてそれ自体を設定する命令408を生成することができる。図示され、前に説明されたように、命令408は、使用すべきプロセッサ、使用すべきソフトウェアその他などの特性を含むことができる。その後、オプティマイザ/アナライザは、さらに、命令408のさまざまなセットを分析することができ、すばやく正確な評価のための改善されたまたは最良の全体的なパラメータおよびポリシ410ならびに停止判断基準を検索することができる。1つまたは複数の実施形態について、判定時に、オプティマイザ/アナライザは、適用可能である場合に、たとえばデバイス電圧Vdd、バッファ割当、プレイヤ選択などを含む、選択された最もまたはより有益なパラメータセッティングならびに選択されたアルゴリズム、プロトコル、およびポリシに関して、オペレーティングシステム、通信ハードウェア、および通信システムに判断410を通信することができる。
【0053】
前に説明した実施形態と同様に、いくつかまたはすべてのSLM態様についてユーザに知らせるために、ユーザインターフェース420を設けることができる。さまざまな実施形態で、ユーザインターフェース420を、さらに、直接にまたはより包括的な指定を使用してのいずれかで、判断またはプロセスの任意のサブセットをユーザが上書きすることを可能にするように構成することができる。
【0054】
図5に、本開示のさまざまな実施形態による、ローカルユーザプロファイルベースのSLMを概略的に示す。これらの実施形態について、関連する無線デバイス504は、ユーザプロファイル502に関連するプロファイリングおよびモデル化の一部またはすべてならびに予測およびそれ自体の最適化を行う。いくつかの利益は、自給自足および通信コストの削減を含むことができる。他の通信パートナ506および508との通信を、それでも、少なくとも通信セットアップに関する調整のために利用できることに留意されたい。たとえば、通信時間、使用される変調、同期符号、使用される周波数、および誤り訂正符号に関する情報を、通信パートナ506と508との間で調整することができる。主な不利益は、しばしば、無線デバイス504のローカルリソースの過負荷を避けるために、極度に単純化されたプロファイリング、モデル化、および最適化が行われる場合があることとすることができる。
【0055】
図6に、本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのSLMの代替実施態様を概略的に示す。これらの実施形態について、プロファイリング、モデル化、予測、ならびに通信パートナ606および608との通信の最適化のうちの少なくとも一部を、ユーザプロアフィル602を使用して、リモートコンピューティングデバイス610(ターゲット無線デバイス604の代わりに)で行うことができる。これらの実施形態の1つの利益は、今や、プロファイリング、モデル化、予測、および最適化のそれぞれを、より精巧な形で行うことができ、調整をよりよく達成できることとすることができる。しかし、プライバシの一部が弱められる可能性があり、通信コストが、些細ではなくなる可能性があり、判断の待ち時間が増える可能性がある。
【0056】
さまざまな実施形態で、ローカルとリモートとの両方のユーザプロファイルベースのSLMを、利益を組み合わせることができて、各個々の方式の制限を減らせる形で、使用することができる。
【0057】
図7に、本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのSLMの有効性をさらに改善するためのメタプロファイリングを概略的に示す。図示されているように、これらの実施形態について、予測された将来のタスク704についてオプティマイザ/アナライザ706によって生成された命令セット708は、その命令を生成する際に使用された情報を記述するメタデータを含む。これらの実施形態について、メタプロファイラ710を、さらに設け、さまざまな予測された将来のタスクのさまざまな命令およびその関連性を生成する際に、どの情報がさまざまなオプティマイザ/アナライザ706によって使用されたかを判定するために命令セット708と共に含まれるメタデータを分析するように構成することができる。前に説明したように、さまざまなオプティマイザ/アナライザ706は、予測された将来のタスク704に少なくとも部分的に基づいて命令を生成し、この予測された将来のタスク704は、ユーザおよびその通信パートナのプロファイル702に少なくとも部分的に基づいて予測され得る。
【0058】
これらの実施形態について、メタプロファイラ710は、これらの情報およびその関連性708を分析し、どの動作パラメータを最適化しなければならないのか、どのデバイス性能特性をモデル化しなければならないのか、どの種のユーザ挙動属性をプロファイリングしなければならないのかなどに関してさまざまなオプティマイザ/アナライザ706に関する結論712を生成する。結論712は、特定の無線デバイスおよび/または特定のユーザにとって実際に実用的に最も重要である可能性がある特定の動作を識別する情報を含むこともできる。
【0059】
図示されているように、結論712を、オプティマイザ/アナライザ706がその最適化および分析を改善するために、オプティマイザ/アナライザ706にフィードバックすることができる。どの情報が命令の生成に使用されたのかの分析、その関連性、およびオプティマイザ/アナライザ706へのフィードバックのこのプロセスを、周期的にまたは連続的に繰り返すことができる。したがって、ユーザプロファイルベースのSLM手法の有効性を、さらに改善することができる。
【0060】
図8に、本開示のさまざまな実施形態による、複数最大尤度(ML)予測を使用する例の予測および最適化を概略的に示す。さまざまな実施形態で、オプティマイザ/アナライザは、次の形でML SLM最適化を実行する。プレディクタは、まず、プロファイル802およびシステムの現在の状況804からの情報を使用して、タスクの複数の非常にありそうなセット806、たとえば、タスク{T1,T2,T3}を有するセット、タスク{T2,T3,T4}を有する別のセットなどを生成する。予測されたタスクのセット806ごとに、オプティマイザ/アナライザは、パラメータ808〜814の最良の選択を見つけることができる。パラメータ808〜814のこれらの選択は、判断のそれぞれが最も有益である可能性がある尤度およびどの範囲まで有益であるのかに関する情報を提供することができる。次に、オプティマイザ/アナライザは、ML予測を使用して尤度に関する情報を組み合わせて、指定された制約の下で、関連するサービス品質目的関数を最適化する可能性が最も高いであろう組み合わされた最適化解決策816を生成することができる。さまざまな実施形態について、いくつかのタスクが実際には実行されない場合には、そのようなタスクに関連する命令を、組み合わされた最適化解決策816の判定でスキップすることができる。その一方で、期待されないタスクが最初に呼び出される場合には、そのタスクを、他のタスクを考慮せずに最も有益であるセットアップを使用して実行することができ、その後、SLMプロセスが呼び出される。代替実施形態では、これらの基本的な方式の変形形態を実行することができる。
【0061】
図9に、本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのSLMの諸態様を実践するのに適する例示のコンピュータを示す。図9は、プロセッサ902、メモリ904、および1つまたは複数のドライブ906を含むコンピュータ900を含む。ドライブ906およびそれに関連するコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ900のコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、および他のデータのストレージを提供する。ドライブ906は、オペレーティングシステム908、アプリケーションプログラム910、およびプログラムモジュール912を含むことができる。1つまたは複数の実施形態について、ドライブ906は、さらに、ユーザプロファイルベースのSLMのさまざまな前に説明された態様を実施するプログラミング命令907を含む。
【0062】
コンピュータ900は、さらに、ユーザがそれを介してコマンドおよびデータを入力できるユーザ入力デバイス916を含むことができる。入力デバイスは、電子ディジタイザ、マイクロホン、キーボード、および一般にマウス、トラックボール、またはタッチパッドと称するポインティングデバイスを含むことができる。他の入力デバイスは、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星パラボラアンテナ、スキャナ、または類似物を含むことができる。
【0063】
上記および他の入力デバイスを、システムバス918に結合されるユーザ入力インターフェースを介してプロセッサ902に結合することができるが、パラレルポート、ゲームポート、またはユニバーサルシリアルバス(USB)など、他のインターフェースおよびバス構造によって結合することができる。コンピュータ900などのコンピュータは、出力周辺機器インターフェース920または類似物を介して結合できるスピーカなどの他の周辺出力デバイスを含むこともできる。
【0064】
コンピュータ900は、ネットワークインターフェース922に結合されたリモートコンピュータなど、1つまたは複数のコンピュータへの論理接続を使用するネットワーク化された環境で動作することができる。リモートコンピュータは、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、または他の一般的なネットワークノードであってよく、コンピュータ900に関して上で説明した要素の多数またはすべてを含むことができる。ネットワーキング環境は、オフィスで通常のもの、企業広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、およびインターネットである。たとえば、本願の主題では、コンピュータ900は、そこからデータが移動されるソースマシンを含むことができ、リモートコンピュータは、宛先マシンを含むことができ、あるいは、逆も同様である。しかし、ソースマシンおよび宛先マシンが、ネットワーク924または任意の他の手段によって結合される必要はなく、その代わりに、データを、ソースプラットフォームによって書き込むことができ、1つまたは複数の宛先プラットフォームによって読み取ることができる任意の媒体を介して移動できることに留意されたい。LANまたはWLANネットワーキング環境で使用される時に、コンピュータ900は、ネットワークインターフェース922またはアダプタを介してLANに結合される。WANネットワーキング環境で使用される時に、コンピュータ900は、通常、インターネットまたはネットワーク924などのWANを介する通信を確立する、モデムまたは他の手段を含む。コンピュータの間の通信リンクを確立する他の手段を使用できることを了解されたい。
【0065】
製造品および/またはシステムを使用して、本明細書で開示される1つまたは複数の方法を実行することができる。図10に、本開示のさまざまな実施形態による、ユーザプロファイルベースのシステムレベル管理(SLM)用のコンピュータプログラム製品1000を有する例の製品のブロック図を示す。コンピュータプログラム製品1000は、コンピュータ可読記憶媒体1032と、コンピュータ可読記憶媒体1032に格納された複数のプログラミング命令1034とを含むことができる。これらの実施形態のうちのさまざまな実施形態では、プログラミング命令1034を、プログラミング命令がプロセッサによって実行される時に、プログラミング命令が、ユーザプロファイル、通信パートナプロファイル、推奨、性能モデル、および/または無線デバイスの現在のシステム状況を受け取ること、ユーザプロファイルと、受け取られた通信パートナプロファイル、推奨、性能モデル、および/または現在のシステム状況のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて無線デバイスのリソース要件を含む将来のタスクを予測すること、リソース要件およびサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて予測された将来のタスクを実行するように無線デバイスを設定するための1つまたは複数の命令を生成すること、ならびに/あるいは生成された命令を伝えるか実行することのうちの1つまたは複数を装置が実行することを可能にするように装置のプロセッサをプログラムするように適合させることができる。
【0066】
コンピュータ可読記憶媒体1032は、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CDROM)およびフラッシュメモリなどであるがこれに限定はされない、不揮発性メモリおよび永続メモリを含むが、これに限定はされないさまざまな形をとることができる。
【0067】
請求される主題は、範囲において、本明細書で説明される特定の実施態様に限定されない。たとえば、いくつかの実施態様を、たとえばデバイスまたはデバイスの組合せの上で動作するために使用されるなど、ハードウェアにおけるものとすることができるが、他の実施態様を、ソフトウェアおよび/またはファームウェアにおけるものとすることができる。同様に、請求される主題は、範囲においてこれに関して限定されないが、いくつかの実施態様は、1つまたは複数の記憶媒体など、1つまたは複数の物品を含むことができる。たとえばCD−ROM、コンピュータディスク、フラッシュメモリ、または類似物などのこの記憶媒体は、コンピュータシステムなどのシステムによって実行される時に、たとえばコンピューティングプラットフォーム、または他のシステムが、たとえば前に説明した実施態様のうちの1つなどの請求される主題に従うプロセッサの実行をもたらすことができる命令をその上に格納されるものとすることができる。1つの可能性として、コンピューティングプラットフォームは、1つまたは複数の処理ユニットまたはプロセッサ、ディスプレイ、キーボード、および/またはマウスなどの1つまたは複数の入出力デバイス、ならびに、スタティックランダムアクセスメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、および/またはハードドライブなどの1つまたは複数のメモリを含むことができる。
【0068】
システムの諸態様のハードウェア実施態様とソフトウェア実施態様との間にはほとんど区別が残されておらず、ハードウェアまたはソフトウェアの使用は、一般に(ある種の文脈でハードウェアとソフトウェアとの間の選択が重要になり得るという点で必ずではない)コスト対効率のトレードオフを表す設計選択である。本明細書で説明されるプロセスおよび/またはシステムおよび/または他のテクノロジをもたらすことのできるさまざまな手段があり(たとえば、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア)、好ましい手段が、そのプロセスおよび/またはシステムおよび/または他のテクノロジが展開される文脈に伴って変化する。たとえば、実装者が、速度および正確さが主要であると判定する場合に、実装者は、主にハードウェア手段および/またはファームウェア手段を選ぶことができ、柔軟性が主要である場合には、実装者は、主にソフトウェア実施態様を選ぶことができ、あるいは、やはりその代わりに、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアのある組合せを選ぶことができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される主題の複数の部分を、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、または他の集積フォーマットを介して実施することができる。しかし、当業者は、本明細書で開示される実施形態のいくつかの態様を、全体的にまたは部分的に、集積回路内で、1つまたは複数のコンピュータ上で動作する1つまたは複数のコンピュータプログラムとして(たとえば、1つまたは複数のコンピュータシステム上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、1つまたは複数のプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして(たとえば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、ファームウェアとして、または事実上すべてのそれらの組合せとして同等に実施できることと、回路網の設計ならびに/あるいはソフトウェアおよびまたはファームウェアのコードの記述が、本開示を考慮すると当業者の技量に十分に含まれることとを認めるであろう。さらに、当業者は、本明細書で説明される主題の機構を、さまざまな形でプログラム製品として配布できることと、本明細書で説明される主題の例示的実施形態が、配布を実際に実行するのに使用される信号担持媒体の特定のタイプにかかわりなく適用されることとを了解するであろう。信号担持媒体の例は、フロッピディスク、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、ディジタルビデオディスク(DVD)、ディジタルテープ、コンピュータメモリ、その他などの記録可能型媒体と、ディジタル通信媒体および/またはアナログ通信媒体(たとえば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの伝送型媒体とを含むが、これらに限定はされない。
【0070】
本明細書での実質的にすべての複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または応用例に適切に、複数形から単数形におよび/または単数形から複数形に変換することができる。さまざまな単数/複数の置換が、明瞭にするために本明細書で明示的に示される場合がある。
【0071】
ある種の例の方法、装置、および製造品を本明細書で説明したが、本開示の対象の範囲は、それに限定されない。逆に、本開示は、文字どおりまたは均等の原則の下でのいずれかで添付の特許請求の範囲の範囲に公正に含まれるすべての方法、装置、および製造品を包含する。たとえば、上では、とりわけハードウェア上で実行されるソフトウェアまたはファームウェアを含む例のシステムが開示されるが、そのようなシステムが、単に例示であり、限定的と解釈されてはならないことに留意されたい。具体的に言うと、開示されるハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアコンポーネントのいずれかまたはすべてを、排他的にハードウェアで、排他的にソフトウェアで、排他的にファームウェアで、またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくはファームウェアのある組合せで実施できることが企図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスのユーザのプロファイルに少なくとも部分的に基づいて前記無線デバイスを管理する方法であって、
コンピューティングデバイスによって操作されるプレディクタによって、前記プロファイルと、前記ユーザの通信パートナのプロファイル、無線デバイスの動作推奨、前記無線デバイスの性能モデル、または前記無線デバイスの現在の状態のうちの少なくとも1つとを受け取ることと、
前記受け取られたユーザプロファイルと、前記通信パートナプロファイル、動作推奨、前記性能モデル、または前記現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって実行される将来のタスクを、前記将来のタスクに関連するリソース要件を含めて前記プレディクタによって予測することと、
前記予測された将来のタスク、前記関連するリソース要件、および前記無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスを設定するための命令のセットをオプティマイザ/アナライザによって生成することと
を含む方法。
【請求項2】
前記ユーザプロファイルは、ユーザの電子メール送受信、音声呼をかけること、インスタントメッセージを用いること、映画を観ること、または曲を聞く挙動に関する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信パートナプロファイルは、前記通信パートナの電子メール送受信、音声呼をかけること、インスタントメッセージを用いること、映画を観ること、または曲を聞く挙動に関する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記動作推奨は、ディスプレイ解像度推奨、通信変調推奨、通信パケットサイズ推奨、または誤り訂正符号推奨を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記性能モデルは、信号対雑音比モデル、デバイス温度モデル、通信受信レートモデル、または通信干渉モデルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記無線デバイスの前記現在の状態は、現在のタスク、現在の温度、または前記無線デバイスの現在のエネルギ消費状態に関する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記予測された将来のタスクに関する前記リソース要件は、実行リソース要件、キャッシングリソース要件、または送信/受信リソース要件を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記受け取られた通信パートナのプロファイルを生成するために前記通信パートナのプライバシ属性および/またはセキュリティ属性に少なくとも部分的に基づいて情報フィルタによって通信パートナのプロファイル情報をフィルタリングすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記フィルタリングの前に、どれほど最近に挙動情報が記録されたのかに少なくとも部分的に基づいて前記通信パートナのプロファイル情報を情報オーガナイザによって編成することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記受け取られたユーザプロファイルと、前記通信パートナプロファイル、動作推奨、前記性能モデル、または前記現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって実行される別の将来のタスクを、前記別の将来のタスクに関連するリソース要件を含めて、前記プレディクタによって予測することと、
前記別の予測された将来のタスク、前記別の将来のタスクに関連する前記リソース要件、および前記無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、前記別の将来のタスクのために前記無線デバイスを設定するための命令の追加のセットを前記オプティマイザ/アナライザによって生成することと、
前記タスクについてそれぞれに生成された命令の前記セットに少なくとも部分的に基づいて両方のタスクの命令の最適セットを前記オプティマイザ/アナライザによって生成することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
無線デバイスのユーザのプロファイルに少なくとも部分的に基づいて前記無線デバイスを管理する装置であって、
前記プロファイルと、前記ユーザの通信パートナのプロファイル、無線デバイスの動作推奨、前記無線デバイスの性能モデル、または前記無線デバイスの現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって実行される将来のタスクを予測するように構成されたプレディクタであって、応答して、前記予測は、前記将来のタスクに関連するリソース要件を含む、プレディクタと、
前記プレディクタに動作可能に結合されたオプティマイザ/アナライザであって、前記予測された将来のタスク、前記将来のタスクに関連する前記リソース要件、および前記無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスを設定するための複数の命令を生成するように構成された、オプティマイザ/アナライザと
を含む装置。
【請求項12】
前記ユーザプロファイルは、ユーザの電子メール送受信、音声呼をかけること、インスタントメッセージを用いること、映画を観ること、または曲を聞く挙動に関する情報を含み、
前記通信パートナプロファイルは、前記通信パートナの電子メール送受信、音声呼をかけること、インスタントメッセージを用いること、映画を観ること、または曲を聞く挙動に関する情報を含み、
前記動作推奨は、ディスプレイ解像度推奨、通信変調推奨、通信パケットサイズ推奨、または誤り訂正符号推奨を含み、
前記性能モデルは、信号対雑音比モデル、デバイス温度モデル、通信受信レートモデル、または通信干渉モデルを含み、または
前記無線デバイスの前記現在の状態は、現在のタスク、現在の温度、または前記無線デバイスの現在のエネルギ消費状態に関する情報を含む
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記予測された将来のタスクに関する前記リソース要件は、実行リソース要件、キャッシングリソース要件、または送信/受信リソース要件を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
ユーザのプロファイル情報を、前記ユーザのプロファイルを通信パートナプロファイルとして別のユーザに提供する前に、前記ユーザのプライバシ属性およびセキュリティ属性に少なくとも部分的に基づいてフィルタリングするように構成された情報フィルタをさらに含む、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記情報フィルタによるフィルタリングの前に、どれほど最近に挙動情報が記録されたのかに少なくとも部分的に基づいて前記ユーザプロファイル情報を編成するように構成された情報オーガナイザをさらに含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記プレディクタは、前記ユーザプロファイルと、前記通信パートナプロファイル、動作推奨、前記性能モデル、または前記現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって実行される別の将来のタスクを、前記別の将来のタスクに関連するリソース要件を含めて、予測するようにさらに構成され、
前記オプティマイザ/アナライザは、前記別の予測された将来のタスク、前記別の将来のタスクに関連する前記リソース要件、および前記無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、前記別の将来のタスクのために前記無線デバイスを設定するための命令の追加のセットを生成ようにさらに構成され、
前記オプティマイザ/アナライザは、前記タスクについてそれぞれに生成された命令の前記セットに少なくとも部分的に基づいて両方のタスクの命令の最適セットを生成するようにさらに構成される
請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記装置および前記無線デバイスは、同一のデバイスのものであり、前記プレディクタまたは前記オプティマイザ/アナライザのうちの少なくとも1つは、前記無線デバイスのオペレーティングシステムと一体化される、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記無線デバイスから遠隔に配置され、前記無線デバイスにネットワークを介して結合されるように構成されている、請求項11に記載の装置であって、前記プレディクタおよび前記オプティマイザ/アナライザは、複数の無線デバイスを管理するように構成されたシステムレベルマネージャを形成する、装置。
【請求項19】
コンピュータ可読記憶媒体と、
前記コンピュータ可読記憶媒体内に格納された複数のプログラミング命令であって、前記プログラミング命令は、装置のプロセッサをプログラムするように構成され、前記プログラミング命令は、前記プログラミング命令が前記プロセッサによって実行される時に、前記装置が、
無線デバイスのユーザのプロファイルと、前記ユーザの通信パートナのプロファイル、前記無線デバイスの動作推奨、前記無線デバイスの性能モデル、または前記無線デバイスの現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって実行される将来のタスクを、前記将来のタスクに関連するリソース要件を含めて予測し、
前記予測された将来のタスク、前記将来のタスクに関連する前記リソース要件、および前記無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスを設定するための複数の命令を生成する
ことを可能にする、複数のプログラミング命令と
を含む製品。
【請求項20】
実行される時に、前記プログラミング命令は、前記装置が、前記ユーザプロファイルと、通信パートナプロファイル、動作推奨、性能モデル、または前記無線デバイスの現在の状態のうちの前記少なくとも1つとを受け取ることを可能にするようにさらに構成される、請求項19に記載の製品。
【請求項21】
前記ユーザプロファイルは、ユーザの電子メール送受信、音声呼をかけること、インスタントメッセージを用いること、映画を観ること、または曲を聞く挙動に関する情報を含み、
前記通信パートナプロファイルは、前記通信パートナの電子メール送受信、音声呼をかけること、インスタントメッセージを用いること、映画を観ること、または曲を聞く挙動に関する情報を含み、
前記動作推奨は、ディスプレイ解像度推奨、通信変調推奨、通信パケットサイズ推奨、または誤り訂正符号推奨を含み、
前記性能モデルは、信号対雑音比モデル、デバイス温度モデル、通信受信レートモデル、または通信干渉モデルを含み、または
前記無線デバイスの前記現在の状態は、現在のタスク、現在の温度、または前記無線デバイスの現在のエネルギ消費状態に関する情報を含む
請求項19に記載の製品。
【請求項22】
前記予測された将来のタスクに関連する前記リソース要件は、実行リソース要件、キャッシングリソース要件、または送信/受信リソース要件を含む、請求項19に記載の製品。
【請求項23】
実行される時に、前記プログラミング命令は、前記装置が、ユーザプロファイル情報を、前記ユーザのプロファイルを通信パートナプロファイルとして別のユーザに提供する前に、前記ユーザのプライバシ属性およびセキュリティ属性に少なくとも部分的に基づいてフィルタリングすることを可能にする、請求項19に記載の製品。
【請求項24】
実行される時に、前記プログラミング命令は、前記装置が、前記フィルタリングの前に、どれほど最近に挙動情報が記録されたのかに少なくとも部分的に基づいて前記ユーザのプロファイル情報を編成することを可能にする、請求項23に記載の製品。
【請求項25】
実行される時に、前記プログラミング命令は、前記装置が、
前記ユーザプロファイルと、前記通信パートナプロファイル、動作推奨、前記性能モデル、または前記現在の状態のうちの少なくとも1つとに少なくとも部分的に基づいて、前記無線デバイスによって実行される別の将来のタスクを、前記別の将来のタスクに関連するリソース要件を含めて、予測し、
前記別の予測された将来のタスク、前記別の将来のタスクに関連する前記リソース要件、および前記無線デバイスのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づいて、前記別の将来のタスクのために前記無線デバイスを設定するための命令の追加のセットを生成し、
前記タスクについてそれぞれに生成された命令の前記セットに少なくとも部分的に基づいて両方のタスクの命令の最適セットを生成する
ことを可能にする、請求項19に記載の製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−525793(P2012−525793A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508739(P2012−508739)
【出願日】平成22年4月29日(2010.4.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/032999
【国際公開番号】WO2010/127137
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(509348786)エンパイア テクノロジー ディベロップメント エルエルシー (117)
【Fターム(参考)】