ユーザーの皮膚を処置する装置
【課題】きわめて不規則な表面が含まれる身体の外接区域の均質処置に適している、光電子放射用ダイオードによって放射された光ビームによる皮膚の処置のための装置を提供する。
【解決手段】処置されるユーザーの身体の区域の近傍に適用するのに適した支持体2と、電源・制御回路へ接続された少なくとも1つの光源であって、上記支持体2の表面に分散配置された単一色の光ビームを放射するのに適した複数の発光ダイオードから構成されている光源と、上記回路へ接続された制御・管理ユニットUとを備えてなり、上記支持体2を処置される身体の上記区域に適用する際に、上記ダイオードがすべて、処置されるユーザーの皮膚の表面から同一の距離に配置され、上記ダイオードと処置される皮膚の表面との間の距離が、上記ダイオードによって放射される放射線の強度および周波数の特性の関数として決定されている。
【解決手段】処置されるユーザーの身体の区域の近傍に適用するのに適した支持体2と、電源・制御回路へ接続された少なくとも1つの光源であって、上記支持体2の表面に分散配置された単一色の光ビームを放射するのに適した複数の発光ダイオードから構成されている光源と、上記回路へ接続された制御・管理ユニットUとを備えてなり、上記支持体2を処置される身体の上記区域に適用する際に、上記ダイオードがすべて、処置されるユーザーの皮膚の表面から同一の距離に配置され、上記ダイオードと処置される皮膚の表面との間の距離が、上記ダイオードによって放射される放射線の強度および周波数の特性の関数として決定されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の対象は、美容あるいは治療の目的のために皮膚を処置する装置と、この装置で行われる美容術のための方法である。
【背景技術】
【0002】
知られていることであるが、人の皮膚をあらかじめ設定された波長の光ビームで処置することによって、ある種の傷を処置することができ、また、皮膚自体のある種の問題の解決に取り組むことができる。
【0003】
皮膚の処置における最大数の利点をもたらす実施の計画には、皮膚の小さい部分へ導くことができるとともにそこから減少した距離で配置することのできる小さい群(光源を有する)の使用が考えられる。
【0004】
これらのうち、同一出願人の工業的発明第BO2003A000717号に記載され、かつ、“Light irradiator unit”(「光放射器ユニット」)という発明の名称が付された特許出願の実施形態による解決策によれば、それぞれの皮膚の種類について使用される光源(あるいはその光源と皮膚との間に置かれるフィルタ)を、好都合な処置周期とともに、最も適した光源に実質的に置き換えることのできるきわめて有利な可能性がもたらされる。
【0005】
光電子放射用ダイオードの普及とそれらの可能な適用分野の相対的拡張とによって、光源として上記ダイオードを使用する皮膚処置器具を研究する多数の製造業者が近年、現れている。
【0006】
とりわけ、上記ダイオードによってもたらされた、他の光源に対する利点は、それらのダイオードが他の光源に比べてきわめて長い時間の後の老朽化に関連した第1の障害を示すという事実に加えて、放射されたビームの波長のきわめて高い精度である。このことによって、まず第1に、危険な周波数を排除するためにフィルタを使用することのない可能性がもたらされ、また、第2に、それぞれの処置の大きい特異性がもたらされる。
【0007】
この種の器具は、基本的に搬送用構造から構成されており、可動性であるとともに一種のスクリーンを配置することができ、その表面には多数の分散型光電子放射用ダイオードが備わっている。
【0008】
処置は、上記スクリーンを顔へ(あるいは処置される部分へ)近付けるように動かすことによって実行される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、この種の処置からの利点を得ることのできる顔(具体的には)および身体の他の部分の表面は、きわめて不規則である。特に顔を考慮すると、鼻は突き出ており、いくらかの区域は他の区域が完全に照らされると影になり、従って、どちらかというと均質でないということはこの処置にとって普通である。
【0010】
公知の型のそれぞれの器具は、取り付けられたダイオードの諸特性に応じた特定波長の光ビームで処置区域を照射するのに適しており、異なる処置をするためには、それぞれが特定波長の流れを放射する多数の相異なる器具を廃棄することが必要である。
【0011】
全体寸法および取り付けに加えて、相異なる特性のある多数の器具を使用する可能性に起因する大きい問題が、コストに結び付いており、この種の器具についてのコストはきわめて高く、また、当該禁制のそれぞれの波長について器具を廃棄することになる。
【0012】
この発明の技術的目標は、上記欠陥を克服することと上記諸要求に応えることであり、すなわち、きわめて不規則な表面が含まれる身体の外接区域の均質処置に適している、光電子放射用ダイオードによって放射された光ビームによる皮膚の処置のための装置を開発することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このような技術的目標は、添付の特許請求の範囲の請求項1による皮膚を処置する装置によって達成される。
【0014】
この装置は、光電子放射用ダイオードから作り上げられた複数の光源のための支持体を備えており、好ましくは、その支持体が処置されるユーザーの皮膚の部分に適用され、明らかに不規則な表面の処置の場合も含んで、上記ダイオードがすべて皮膚の表面から同一の距離で配置されている。
【0015】
そのような距離は、上記ダイオードによって放射された放射線の強度および周波数の特性の関数として算出される。
【0016】
さらに別の有利な諸特性は従属請求項に記載されている。
【0017】
これらの利点およびさらに別の利点は、非限定的な例として付与された以下の説明と添付図面とから、当業者によっていっそうよく理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、この発明による装置を斜視図で示している。
【図2】図2は、この発明によるユニットと支持体との機能的ブロック図を示している。
【図3】図3は、この発明による装置の支持体を斜視図で示している。
【図4】図4は、この発明による装置の支持体を平面図で示している。
【図5】図5は、この発明による装置の1つの実施形態の回路図を示している。
【図6】図6は、この発明による装置の別の実施形態を斜視図で示している。
【図7】図7は、この発明のさらに別の実施形態を斜視図で示している。
【図8】図8は、この発明による装置の別の実施形態の斜視図である。
【図9】図9は、この発明による装置で実行される頭皮の処置のための美容法における諸段階のブロック図である。
【図10】図10は、頭皮処置の上記方法におけるある段階の模式的側面図である。
【図11】図11は、頭皮処置の上記方法における別の段階の模式的側面図である。
【図12】図12は、頭皮処置の上記方法を実行するために使用される設備の構成要素の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下のいくつかの実施形態において、特定の実施形態に関連して示された単一の特性は他の実施形態に存在する他の異なった特性で実際に置き換えることができる。
【0020】
添付された図1を参照すると、この発明によるユーザーの皮膚を処置する装置が、1によって全体として表示されている。
【0021】
この発明による装置には、処置されるユーザーの身体の区域の近傍に適用するのに適している支持体2が備わっており、この支持体2には、供給・制御回路3へ接続された少なくとも1つの光源もまた備わっている。回路3には、この産業部門において広く知られた電気的かつ/または電子的な型の構成要素が備わっている。
【0022】
上記光源は、単一色の光ビームを放射するのに適している複数の発光ダイオード4から構成されている。これらの発光ダイオード4は支持体2の表面に分散配置されている。
【0023】
制御・管理ユニットUが適切なリード線5によって回路3へ接続されることもまた、想定されている。
【0024】
この発明の主要な観点によれば、支持体2を処置される身体の区域に適用する際に、ダイオード4はすべて、処置されるユーザーの皮膚の表面から同一の距離で配置される。
【0025】
ダイオード4と処置される皮膚の表面との間の上記距離は、この発明の別の主要な観点によれば、ダイオード4によって放射された放射線の強度および周波数の特性の関数として具体的に決定され、また、3〜50mmの窓の中に含まれるにちがいない。
【0026】
図1〜図5に示されたこの装置の実施形態では、支持体2はカートリッジから構成されている。
【0027】
このカートリッジ2には、上記光源、すなわち、発光ダイオード4(LED)を制御するとともにこれに指令するための回路3が電気的にかつ電子的に収容されている箱状本体6が備わっている。
【0028】
前方において、箱状本体6には、光ビームが確実に出て行くことのできる開口7があり、この本体6は、完全な熱放散のために金属材料から作ることができ、代わりに、翼状表面を取り付けることができる(放散体)。
【0029】
この装置1には、箱状本体6へ固定されるハンドピース8もまた、備わっている。このハンドピース8は、これを通してカートリッジ2が電源装置9を受け入れるものであるが、強制換気装置10に設けることができる。このハンドピース8は、次に、リード線5を介して制御・管理ユニットUへ接続されている。
【0030】
それぞれのLED4は、使用する際に開口7に対向し、従って、処置の間にユーザーの皮膚に近接しているであろうと思われ、LED4と皮膚との間の上記距離は3mmと50mmとの間で常に一定であり、それによって、処置の効果を最適化することができる。
【0031】
LED4は、複数のものであり、いくつかの列に分散配置され、説明図に記載された実施形態では4列で7行に分散配置されており、これらの行は、実質的に平行であって、上記の列に対して直角である。
【0032】
図1〜図5に示された実施形態では、LED4はすべて、処置される皮膚表面から同一距離に配置されており、この距離は、特定の型のLEDダイオード4によって放射されたビームの強度および周波数の特性によって算出される。
【0033】
それぞれのLEDダイオード4は、異なった色の光ビームを放射するのに実際に適しており、赤色ビームでの処置の目的は、皮膚によるコラーゲンの生成を刺激することであり、コラーゲンは、傷ついた組織を修復し、かつ/または、古い組織を置き換えるために必要な必須タンパク質であり、それはまた、外科手術後の腫脹および孔隙の寸法を減少させる。青色ビームでの処置は、細菌性座瘡の問題の解決に取り組むのに有用である。黄色ビームでの処置は、リンパ系および神経系を刺激して、肌の色合いを改善する。赤外線での処置は、エラスチンの生成を刺激する。
【0034】
カートリッジ2には、記憶装置11と、取り付けられるハンドピース8によって上記ユニットUがカートリッジ2を識別することを可能にするための識別装置12とが備わっている。
【0035】
これらのLEDダイオード4は、それらの中に直列に配置された抵抗13によって正確に二極化されている。
【0036】
カートリッジ2にはハンドピース8に通じる電気接点がある。第1コネクター14がLED4に関連し、第2コネクター15がタイマー回路に関連し、第3コネクター16が高い電圧レベル(示された実施形態では+19V)の供給のためのものであり、第4コネクター17が記憶装置11へ進み、第5で最後のコネクター18が低い電圧レベル(接地)へ進む。
【0037】
LED4は、それぞれの分岐線19に関して直列に配置されており、これらの分岐線19は、(コネクター16の)高い電圧レベルのものと(コネクター15の)時限信号のものとに対して互いに平行に配置されており、また、(コネクター15の)時限信号のものへのそれぞれの接続の前にツェナーダイオードに接続される接地へ向かう分岐線20から出ている。
【0038】
この発明の作用は直観的なものであり、ユーザーが受ける処置に適するようにカートリッジ2を配置すると、皮膚と相互作用するLED4によって放射されて制御された光ビームを用いることができ、その外観を改善するとともに、多くの疾患の治癒を裏付けることができる。
【0039】
この発明によるカートリッジ2は、“Light irradiate unit”( 「光放射ユニット」)という発明の名称が付けられた同一出願人の工業的発明出願第BO2003A000717号についての特許に記載されたユニットUに取り付けることができる。
【0040】
処置される面は、皮膚から等しい距離にあるすべての光源から来る均一な光ビームによってはっきりと包まれて、皮膚の小部分においても、あるいは通常は「陰」になる区域においても、最適な処置が保証される。
【0041】
好ましいのは、同一のユニットUを、相異なるカートリッジ2で、例えば、異なった色の放射のあるLED4によって区別された相異なるカートリッジ2で操作することができることである。
【0042】
この発明による装置1の別の実施形態が図6に示されている。この実施形態の説明において、先の実施形態に記載された部分に対応する部分は、同一の参照符号によって表されている。
【0043】
この実施形態では、装置1には、層状体から構成された支持体102が備わっている。層状体102には、電気的・電子的回路3であって、光源4を制御するとともにこれに指令するための回路3が含まれている。示されたこの実施形態では、これらの光源は分散型の複数の光電子放射用LEDダイオード4から構成されている。その実現性はまた、患者の皮膚の特定部分を定時処置するために設計されたただ1つのLEDダイオード4を有する層状体102の実現を必然的に考慮に入れることである。
【0044】
本体2の剛性によって、皮膚のいくつかの部位の完全な処置を保証するのに適したいくらかの構造的容積を保証することができ、他の場合には、その最大限の可撓性によって、皮膚の不規則で湾曲した表面でさえも、そこへの完全な密着が保証される。
【0045】
LEDダイオード4は層状体102の内側に固定されるが、その目的のために、層状体102には、そのような構成要素と関連する回路3とを収容するのに適した厚みがあるであろう。回路3は、適切なリード線5によって制御・管理ユニットUへ接続されている。
【0046】
装置1の使用を最適化するとともに装置1を患者の身体の任意の部位にそこを均等に覆い隠すように使用するのに適したものに作るために、層状体102には低い粘度および剛性が備わっている。本体102を作るために、さまざまな種類の材料、例えば、皮革および/または獣皮、ポリマー材料(織物および圧縮、圧延などにより得られたものの両方)を用いることができるが、織物および/または紙の派生商品も使用することができる。
【0047】
層状体102には、適切な拘束要素21もまた備わっている。このような要素21は、優先的な方法ではテープあるいはベルトから作り上げることができ、その自由端部どうしは、それらを結ぶことによって簡単に、あるいはバックルおよび締結要素を使用することによって、相互に拘束することができる。
【0048】
特定の実際的関心による1つの実施形態によれば、処置される皮膚の部分へ向けて曲げられたLEDダイオード4の表面は、図には示されていない適切なフィルタによって被覆することができる。このようなフィルタは、それに関連したLEDダイオード4の放射スペクトルの中に存在している危険な周波数を除去するのに適しているであろう。
【0049】
患者の皮膚の処置をいっそう均質なものにするために、これらのLEDダイオード4はすべて、処置される皮膚表面から同一の距離で配置されており、この距離は、特定種類のLEDダイオード4によって放射されたビームの強度および周波数の特性に従って算出されたものであり、3mm〜50mmであるにちがいない。
【0050】
実行される処置に左右されるが、専用装置1、すなわち、相異なる特性を有するLEDダイオード4が装備された装置を作ることができ、例えば、コラーゲンの生成を刺激するための赤色光ビームの放射に適したLEDダイオード4を配置すること、あるいは、細菌性座瘡を目立たせるための青色光ビームの放射に適したLEDダイオード4を配置すること、あるいは、リンパ系および神経系を刺激するための黄色光ビームの放射に適したLEDダイオード4を配置すること、あるいは、エラスチンの生成を刺激するための赤外放射線の放射に適したLEDダイオードを配置することが可能である。明らかなことであるが、種々の処置を実行するのに適したものにするために同一の装置1の中に相異なる特性が備わったLEDダイオード4の存在を組み合わせることもまた可能である。
【0051】
この実施形態におけるLEDダイオード4を接続するための回路図は、図5に示されたものと同一である。
【0052】
この発明による装置の別の実施形態が図7に示されている。この実施形態の説明において、先の実施形態において説明された部分に対応する部分は、同一の参照符号で表されている。
【0053】
この実施形態では、層状体102は事実上、マスクMのように、あるいは携帯面のように形成することができる。
【0054】
この構造は、患者の顔を処置するためには理想的である。実際に、このようなマスクMは、処置される患者の顔に取り付けることができ、また、拘束要素21によって頭部へ拘束することができる。
【0055】
処置の諸要件に左右されるが、このマスクMには、患者の眼、鼻および口に対応した開口があってもよく、あるいはなくてもよい。いくらかの場合には、それは、まぶたおよび/または唇を処置するため有用であろうと思われ、従って、そのような開口は事態を悪化させるであろう。
【0056】
この実施形態におけるLED4の接続の回路図は、図5に示されたものと同一である。
【0057】
この発明の作用は直観的なものであり、ユーザーが受ける処置に適するように層状体102を配置すると、皮膚と相互作用するLED4によって放射されて制御された光ビームを用いることができ、その外観を改善するとともに、多くの疾患の治癒を裏付けることができる。
【0058】
処置される面は、皮膚から等しい距離、すなわち3〜50mmの距離にあるすべての光源から来る均一な光ビームによってはっきりと包まれて、皮膚の小部分においても、あるいは通常は「陰」になる区域においても、最適な処置が保証される。
【0059】
好ましいのは、同一のユニットUを、例えば、異なった色の放射のあるLED4によって区別された相異なる層状体102で操作することができることである。
【0060】
この発明による装置の実際に可能な用途の一例として、脱毛を鈍化させるとともに防止するために、頭皮を処置する革新的な方法が以下に説明される。
【0061】
この方法には、この発明の装置1が、以下に説明される実施形態で使用される。このような実施形態の説明において、先の実施形態において説明された部分に対応する部分は、同一の参照符号で表されている。
【0062】
図9は、文字Tによって全体が表わされた、頭皮の処置のための方法の代表的かつ直観的なブロック図を示している。
【0063】
薄毛化、とりわけ、いわゆる男性ホルモン性脱毛症に関しては、脱毛を停止させるとともに再生を促進するために、非薬理的療法に戻ることが最適である。この判断は、患者が受ける処置には、彼らに対する影響、薬剤に代表される好ましくない作用が最小であるという点で、患者を安心させるであろう。
【0064】
緩やかな脱毛のためのこの方法の間に、髪は初めには薄く、徐々に立派になる。この発明によるこの方法Tは、禿を防止するとともに禿をはっきりと回復させる共同作用的効果をこの方法によって得るために、他の分野において何にもまして採用された非常に多くの医学的治療、美容術および美容業務とともに組み合わせることを意図している。
【0065】
採用されたこれらの技術のうちの1つは、光バイオ刺激法(photobiostimulation)として知られており、図10において22によって表わされた頭皮の末梢血流および細胞代謝の増加をもたらす。頭部の髪は、組織のバイオ刺激の後に、より強く、より大きい直径で、引っ張りに対していっそう抵抗性があり、また、より健康的な外観で成長し、皮膚は改善さえ示す。
【0066】
この光バイオ刺激法とともに、ある試みが、表面微小循環の大幅な増大を保証するために行われる。
【0067】
従って、この方法Tは、2つの分野、すなわち、脱毛を調整するための分野と、新しくて健康的でより強い髪が成長する毛嚢を刺激するための分野とにおいて、効果的である。
【0068】
脱毛を鈍化させるとともに、従って脱毛を防止するこの方法Tは、一連の操作段階からなっている。
【0069】
図10に示された第1段階Aの間において、患者Pの頭皮22に機械的マッサージが実行されるが、このマッサージには皮膚吸引として知られた吸引操作が含まれていなければならず、その強度は、頭皮表面22の少なくとも一部23に行われる処置の種類によって変化する。具体的には、皮膚吸引を伴うこのマッサージは、特定の区域、例えば脱毛がいっそう明らかな部位に集中させることができ、そうでないときには、そのようなマッサージが心地よいものであるのに加えて、脱毛症によって影響を受けていない区域にも恩恵をもたらすということを考慮して、頭皮22の全体に実行することができる。
【0070】
第2段階Bの間において、頭皮22の表面の少なくとも一部23に、0.01%から30%まで変化することのできる割合で、Minoxidil(登録商標)(ミノキシジル)の商標名で知られた式C9H15N5Oの化合物を含む混合物を塗布することが有効である。
【0071】
頭皮22によるこの混合物のいっそう容易な吸収を保証するために、この混合物は第1段階Aの前にも塗布してもよく、あるいは、この混合物の塗布−段階B−は吸引を伴うマッサージ−段階A−の前に行ってもよい、ということに適切に留意すべきである。
【0072】
Minoxidil(登録商標)の商標名で知られた上記化合物は、1980年に発見されたものであり、経口投与されると強力な血管拡張作用があることを考慮して、当初は高血圧症を治療するために試験された。身体および頭部における毛の成長によって特徴付けられた特定の副作用、すなわち多毛が観察された。このため、男性ホルモン性脱毛症と対比させるという目的のために、試験が開始された。
【0073】
実際に、Minoxidil(登録商標)は、とりわけ男性における男性ホルモン性脱毛症と対比させるために、他の現行製品をともに含んで、まだきわめてよく知られているとともに、広く用いられている。これは、脱毛を減少させるかあるいは停止させ、また、いくらかの場合に、新しい髪の成長を促進する。
【0074】
最後に、この方法には、図11に概略的に示された第3段階Cが想定されており、この段階の間に、頭皮22の表面の一部23は、普通はLEDとして知られた発光ダイオード4によって放射された光の照射を受けなければならない。
【0075】
詳しく説明すると、第1段階Aの間に実行される皮膚吸引を伴う機械的マッサージは、処置される頭皮22の表面の一部へ吸引マウス24を当てがうことからなっており、吸引マウス24は、それ自体によって取り囲まれる皮膚に部分真空を作るように適合されている。
【0076】
この吸引マウス24には、特定の実際的関心および用途による1つの実施形態によれば、頭皮22の表面の一部23が機械的処置を受けるのに適したマッサージ手段25であって、吸引マウス24に対向するとともにこの吸引マウスの近傍に置かれる手段25が備わっていてもよい。この処置を実行するオペレータは、吸引マウス24を頭皮22の表面に沿って動かすとともに、表面循環および微小循環を増大させることを目的とするこの種のマッサージが必要であるすべての区域を正確に処置しなければならない。
【0077】
この点で、結合組織は、表皮のすべての構造体を支持しているとともに血液およびリンパの微小循環の起きる箇所である、ことに留意すべきである。実際に、結合組織は栄養物質を頭皮22へ送る器官である。
【0078】
吸引マウス24およびマッサージ手段25によって、頭皮22全体の結合組織の長期にわたる機械的マッサージを実行することができる。
【0079】
この方法は、3つの基本的マッサージ機能、すなわち、強度、周波数および周期の正確な組み合わせをもたらすように設計されたコンピュータによって、適切に制御される。
【0080】
このようにして、管路(血管およびリンパ管)の開放が促進され、同領域の血管新生が増大し、また、それゆえ、毒素がいっそう速く除去され、弾性繊維の強い刺激が得られる。
【0081】
吸引マウス24およびマッサージ手段25で実行されたマッサージによって、間隙液の良好な排出が促進されるとともに誘発され、頭皮22の酸化が増大し、また、それゆえ、正確な代謝が確立される。
【0082】
標準的な適用パラメータは、髪の存在がより多いかより少ないかに左右されるが、患者Pの理想的な快適性のために、また、処置される区域の個別適用を可能にするために、処置の間にオペレータによって変更することができる。吸引マウス24で実行される段階Aのマッサージによれば、このマッサージがオペレータの手先の熟練度によって影響されないという事実に照らして、処置の再現性もまた保証される。
【0083】
上記混合物が塗布される段階Bは、用途の要件に左右されるが、脱毛によっていっそうひどく影響を受けた区域だけに局部的な塗布、あるいは頭皮22の表面全体の広範囲にわたる塗布を想定することができる、ということに留意すべきである。
【0084】
この混合物は、この処置のための他の有効成分とともに、有効成分Minoxidil(登録商標)を2%、あるいは特定の処置を実行するための異なる割合だけ含んでいる個別化された溶液である。
【0085】
この調製品は、髪の漸進的微細化を停止させるとともに、時には覆すのに適している。この作用は髪の胚中心が存在しているときにだけ得ることができ、従って、髪の成長は頭皮22以外の区域には決して起きることがない。この混合物は、髪の成長段階(発育相)および静止段階(退行相)を刺激することによって、作用する。その作用は、この方法Tの他の2つの段階(段階Aおよび段階B)との相乗効果によって強められる。
【0086】
要約すると、頭皮22によるこの調製品の吸収は最適化され、その最も完全な有効性が可能になる。このようにして、この方法Tによれば、この混合物の吸収が保証され、従って、その治療活性はきわめて驚くべきものであり、また、公知のあらゆる種類の処置に優るものである。
【0087】
具体的に説明すると、発光ダイオード4、LEDによって放射された光線への曝露(段階Cに代表される)には、より良好な酸化および血管新生のために、皮膚の光受容体およびより深い層並びに皮下組織のいわゆるバイオ刺激を決定する放射線の利用が想定されている、ということを強調することが重要である。
【0088】
この結果は、以下の光ビーム、すなわち、
コラーゲンの生成を刺激するための赤色放射線、
細菌性座瘡を目立たせるための青色放射線、
神経系およびリンパ系を刺激するための黄色放射線、
エラスチンの生成を刺激するための赤外線
のうちの少なくとも1つを含んでいるバイオ刺激用放射線によって得られる。
【0089】
上記の方法Tを適用するためには、この発明による装置1は、この方法Tそれ自体のすべての段階を実施するために必要なすべての器具を完全なものにする設備の一部である。
【0090】
さらに詳しく説明すると、方法Tを実施するためのそのような設備には吸引装置26が備わっている。
【0091】
一方、装置1の支持体202は、この実施形態では、光刺激ヘルメットから作られている。
【0092】
吸引装置26には、上記のように、処置される頭皮22の一部23に沿って配置されるのに適した少なくとも1つのマウス24が備わっている。この吸引マウス24はハンドピース27に一体化されている。
【0093】
吸引によって、上記一部23のマッサージと同区域における血液の移送がもたらされる。これら2つの作用の組み合わせによって、表面循環および微小循環の増大が保証される。
【0094】
さらにまた、吸引装置26には、少なくとも1つの吸引ポンプ28と、ハンドピース27へ連結された少なくとも1つのダクト29とが備わっている。
【0095】
ハンドピース27には適切な可動要素25もまた備わっており、この要素25は、処置される頭皮表面の一部23の機械的マッサージ作用のために、吸引マウス24の近傍において外方へ突出している。
【0096】
これらのマッサージ部材25は、適切なリード線31によって、それぞれの電源回路30へ接続されている。これらのマッサージ部材25は、どのような型のものであってもよく、また、どのような形状のものであってもよい。このことは、これらのマッサージ部材が関連するマウス24の寸法と実行されるマッサージの強度とに依存する。
【0097】
上記の電気管理・制御要素、ポンプ28およびこの装置26の制御部は、適切なユニット32の内部に収容されている。
【0098】
ヘルメット202には、その内面33に、複数の発光ダイオード4、LEDが備わっている。このヘルメット202を装着している患者Pの頭皮22はバイオ発光刺激を受ける。
【0099】
ヘルメット202の内側に入れられた発光ダイオード4、LEDは、頭皮22全体を光ビームで同時に照射するという目的のために、また、これらの電源、すなわちダイオード4が頭皮22から共に正確な距離で配置されることを保証するという目的のために、複数のものであって、複数列に分散配置されており、それによって、処置のための最も良好な効率がもたらされている。
【0100】
上記のように、これらのダイオード4は、処置される頭皮表面の一部23から同一の距離ですべてが配置されており、この距離は、特定種類のダイオード4によって放射されたビームの強度および周波数の特性の関数として算出され、3mm〜50mmの範囲にある。
【0101】
それぞれのヘルメット202には、同一種類あるいは異なる種類の複数のダイオード4が備わっているが、その理由は、これらのダイオード4によって放射された光ビームを組み合わせて、このことに起因するさまざまな有益な効果の利点をもたらす、という目的のためである。
【0102】
例えば、ダイオード4は、コラーゲンの生成を刺激するのに特に適している赤色光ビームの放射に適したものを採用することができる。
【0103】
代わりに、ダイオード4は、細菌性座瘡を目立たせるという目的のための青色光ビームの放射に適して用いることができる。
【0104】
ダイオード4はまた、リンパ系および神経系を刺激するための黄色光ビームの放射に適したものを採用することもできる。
【0105】
最後に、ダイオード4は、エラスチンの生成を刺激するための赤外光ビームの放射に適したものを採用することができる。
【0106】
ヘルメット202は、適切なリード線5によって、制御ユニットUへ接続されている。この制御ユニットUは、ヘルメット202の作動を制御するとともに管理するのに適している。装置26の同一のユニット32を使用してヘルメット202を制御することもまた可能である。この場合には、リード線5はそのユニット32へ直接、接続される。
【0107】
どのような場合にも、ユニット32は適切なリード線34によって電力供給される。
【0108】
医療美容術分野におけるLEDの使用は、新世代の高圧LEDの製造のおかげで、1990年代に可能になったばかりである。
【0109】
この技術的革新から始めて、相異なる波長があり、人間の組織におけるある区域の拡張処置に有用である光子密度があるLEDを開発するために、研究が行われた。
【0110】
これらのLEDによって放射された光ビームのさまざまな波長の作用によって、重要な生物学的作用を得ることができる。この生物学的作用とは、より速く、かつ、より有効な細胞反応をもたらす一連の生物物理学的反応の結果として生じる刺激による光受容体、最深皮膚層および皮下層のバイオ刺激である。従って、酸素のより良好な流れおよびより良好な血管新生もまた、達成される。
【0111】
適切な波長とより高い放射力によって、頭皮22は、段階Bの混合物を最も良好な方法で吸収し、その光感作用を最適なものにする。
【0112】
この方法における上記3つの段階を順々に用いることで、それぞれの単一段階の利点の総和だけでなく、結果として生じるきわめて完全で有効な個々の作用の組み合わせである結果がもたらされる。
【0113】
頭皮22の段階Aの吸引を伴うマッサージによって、血液の表面循環が促進されるとともに組織のより良好な酸化がもたらされる。上記混合物が毛嚢の中へ浸透すると、それは、代謝されて(段階B)、その後、リボゾームを刺激して、タンパク質合成が行われ、結果として髪の成長が生じ、それによって、胚細胞の疲弊が最大限まで減少する。
【0114】
それに続くヘルメット202の装着、すなわち、光による処置によって、細胞のバイオ刺激過程が開始される。光子のエネルギーは、皮膚および皮下層によって吸収されるとともに、細胞活性と細胞自体の代謝とを刺激する。
【0115】
さらにまた、細胞機構の開始によって、上記混合物の吸収のための完全な過程が引き起こされる。
【0116】
この発明による方法Tによれば、髪の質は、毛嚢が生きていない状態にあるときでさえ、はっきりと改善される。この方式によれば、細胞代謝の促進が引き起こされるとともに、頭皮22および毛球の理想的な処置が可能になる。
【0117】
従って、この発明が上記諸目的をどのようにして達成するかが分かった。
【0118】
この発明は好ましい実施形態に従って説明されてきたが、均等な変形例は、特許請求の範囲によってもたらされた保護範囲から逸脱することなく想定することができる。
【技術分野】
【0001】
この発明の対象は、美容あるいは治療の目的のために皮膚を処置する装置と、この装置で行われる美容術のための方法である。
【背景技術】
【0002】
知られていることであるが、人の皮膚をあらかじめ設定された波長の光ビームで処置することによって、ある種の傷を処置することができ、また、皮膚自体のある種の問題の解決に取り組むことができる。
【0003】
皮膚の処置における最大数の利点をもたらす実施の計画には、皮膚の小さい部分へ導くことができるとともにそこから減少した距離で配置することのできる小さい群(光源を有する)の使用が考えられる。
【0004】
これらのうち、同一出願人の工業的発明第BO2003A000717号に記載され、かつ、“Light irradiator unit”(「光放射器ユニット」)という発明の名称が付された特許出願の実施形態による解決策によれば、それぞれの皮膚の種類について使用される光源(あるいはその光源と皮膚との間に置かれるフィルタ)を、好都合な処置周期とともに、最も適した光源に実質的に置き換えることのできるきわめて有利な可能性がもたらされる。
【0005】
光電子放射用ダイオードの普及とそれらの可能な適用分野の相対的拡張とによって、光源として上記ダイオードを使用する皮膚処置器具を研究する多数の製造業者が近年、現れている。
【0006】
とりわけ、上記ダイオードによってもたらされた、他の光源に対する利点は、それらのダイオードが他の光源に比べてきわめて長い時間の後の老朽化に関連した第1の障害を示すという事実に加えて、放射されたビームの波長のきわめて高い精度である。このことによって、まず第1に、危険な周波数を排除するためにフィルタを使用することのない可能性がもたらされ、また、第2に、それぞれの処置の大きい特異性がもたらされる。
【0007】
この種の器具は、基本的に搬送用構造から構成されており、可動性であるとともに一種のスクリーンを配置することができ、その表面には多数の分散型光電子放射用ダイオードが備わっている。
【0008】
処置は、上記スクリーンを顔へ(あるいは処置される部分へ)近付けるように動かすことによって実行される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、この種の処置からの利点を得ることのできる顔(具体的には)および身体の他の部分の表面は、きわめて不規則である。特に顔を考慮すると、鼻は突き出ており、いくらかの区域は他の区域が完全に照らされると影になり、従って、どちらかというと均質でないということはこの処置にとって普通である。
【0010】
公知の型のそれぞれの器具は、取り付けられたダイオードの諸特性に応じた特定波長の光ビームで処置区域を照射するのに適しており、異なる処置をするためには、それぞれが特定波長の流れを放射する多数の相異なる器具を廃棄することが必要である。
【0011】
全体寸法および取り付けに加えて、相異なる特性のある多数の器具を使用する可能性に起因する大きい問題が、コストに結び付いており、この種の器具についてのコストはきわめて高く、また、当該禁制のそれぞれの波長について器具を廃棄することになる。
【0012】
この発明の技術的目標は、上記欠陥を克服することと上記諸要求に応えることであり、すなわち、きわめて不規則な表面が含まれる身体の外接区域の均質処置に適している、光電子放射用ダイオードによって放射された光ビームによる皮膚の処置のための装置を開発することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このような技術的目標は、添付の特許請求の範囲の請求項1による皮膚を処置する装置によって達成される。
【0014】
この装置は、光電子放射用ダイオードから作り上げられた複数の光源のための支持体を備えており、好ましくは、その支持体が処置されるユーザーの皮膚の部分に適用され、明らかに不規則な表面の処置の場合も含んで、上記ダイオードがすべて皮膚の表面から同一の距離で配置されている。
【0015】
そのような距離は、上記ダイオードによって放射された放射線の強度および周波数の特性の関数として算出される。
【0016】
さらに別の有利な諸特性は従属請求項に記載されている。
【0017】
これらの利点およびさらに別の利点は、非限定的な例として付与された以下の説明と添付図面とから、当業者によっていっそうよく理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、この発明による装置を斜視図で示している。
【図2】図2は、この発明によるユニットと支持体との機能的ブロック図を示している。
【図3】図3は、この発明による装置の支持体を斜視図で示している。
【図4】図4は、この発明による装置の支持体を平面図で示している。
【図5】図5は、この発明による装置の1つの実施形態の回路図を示している。
【図6】図6は、この発明による装置の別の実施形態を斜視図で示している。
【図7】図7は、この発明のさらに別の実施形態を斜視図で示している。
【図8】図8は、この発明による装置の別の実施形態の斜視図である。
【図9】図9は、この発明による装置で実行される頭皮の処置のための美容法における諸段階のブロック図である。
【図10】図10は、頭皮処置の上記方法におけるある段階の模式的側面図である。
【図11】図11は、頭皮処置の上記方法における別の段階の模式的側面図である。
【図12】図12は、頭皮処置の上記方法を実行するために使用される設備の構成要素の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下のいくつかの実施形態において、特定の実施形態に関連して示された単一の特性は他の実施形態に存在する他の異なった特性で実際に置き換えることができる。
【0020】
添付された図1を参照すると、この発明によるユーザーの皮膚を処置する装置が、1によって全体として表示されている。
【0021】
この発明による装置には、処置されるユーザーの身体の区域の近傍に適用するのに適している支持体2が備わっており、この支持体2には、供給・制御回路3へ接続された少なくとも1つの光源もまた備わっている。回路3には、この産業部門において広く知られた電気的かつ/または電子的な型の構成要素が備わっている。
【0022】
上記光源は、単一色の光ビームを放射するのに適している複数の発光ダイオード4から構成されている。これらの発光ダイオード4は支持体2の表面に分散配置されている。
【0023】
制御・管理ユニットUが適切なリード線5によって回路3へ接続されることもまた、想定されている。
【0024】
この発明の主要な観点によれば、支持体2を処置される身体の区域に適用する際に、ダイオード4はすべて、処置されるユーザーの皮膚の表面から同一の距離で配置される。
【0025】
ダイオード4と処置される皮膚の表面との間の上記距離は、この発明の別の主要な観点によれば、ダイオード4によって放射された放射線の強度および周波数の特性の関数として具体的に決定され、また、3〜50mmの窓の中に含まれるにちがいない。
【0026】
図1〜図5に示されたこの装置の実施形態では、支持体2はカートリッジから構成されている。
【0027】
このカートリッジ2には、上記光源、すなわち、発光ダイオード4(LED)を制御するとともにこれに指令するための回路3が電気的にかつ電子的に収容されている箱状本体6が備わっている。
【0028】
前方において、箱状本体6には、光ビームが確実に出て行くことのできる開口7があり、この本体6は、完全な熱放散のために金属材料から作ることができ、代わりに、翼状表面を取り付けることができる(放散体)。
【0029】
この装置1には、箱状本体6へ固定されるハンドピース8もまた、備わっている。このハンドピース8は、これを通してカートリッジ2が電源装置9を受け入れるものであるが、強制換気装置10に設けることができる。このハンドピース8は、次に、リード線5を介して制御・管理ユニットUへ接続されている。
【0030】
それぞれのLED4は、使用する際に開口7に対向し、従って、処置の間にユーザーの皮膚に近接しているであろうと思われ、LED4と皮膚との間の上記距離は3mmと50mmとの間で常に一定であり、それによって、処置の効果を最適化することができる。
【0031】
LED4は、複数のものであり、いくつかの列に分散配置され、説明図に記載された実施形態では4列で7行に分散配置されており、これらの行は、実質的に平行であって、上記の列に対して直角である。
【0032】
図1〜図5に示された実施形態では、LED4はすべて、処置される皮膚表面から同一距離に配置されており、この距離は、特定の型のLEDダイオード4によって放射されたビームの強度および周波数の特性によって算出される。
【0033】
それぞれのLEDダイオード4は、異なった色の光ビームを放射するのに実際に適しており、赤色ビームでの処置の目的は、皮膚によるコラーゲンの生成を刺激することであり、コラーゲンは、傷ついた組織を修復し、かつ/または、古い組織を置き換えるために必要な必須タンパク質であり、それはまた、外科手術後の腫脹および孔隙の寸法を減少させる。青色ビームでの処置は、細菌性座瘡の問題の解決に取り組むのに有用である。黄色ビームでの処置は、リンパ系および神経系を刺激して、肌の色合いを改善する。赤外線での処置は、エラスチンの生成を刺激する。
【0034】
カートリッジ2には、記憶装置11と、取り付けられるハンドピース8によって上記ユニットUがカートリッジ2を識別することを可能にするための識別装置12とが備わっている。
【0035】
これらのLEDダイオード4は、それらの中に直列に配置された抵抗13によって正確に二極化されている。
【0036】
カートリッジ2にはハンドピース8に通じる電気接点がある。第1コネクター14がLED4に関連し、第2コネクター15がタイマー回路に関連し、第3コネクター16が高い電圧レベル(示された実施形態では+19V)の供給のためのものであり、第4コネクター17が記憶装置11へ進み、第5で最後のコネクター18が低い電圧レベル(接地)へ進む。
【0037】
LED4は、それぞれの分岐線19に関して直列に配置されており、これらの分岐線19は、(コネクター16の)高い電圧レベルのものと(コネクター15の)時限信号のものとに対して互いに平行に配置されており、また、(コネクター15の)時限信号のものへのそれぞれの接続の前にツェナーダイオードに接続される接地へ向かう分岐線20から出ている。
【0038】
この発明の作用は直観的なものであり、ユーザーが受ける処置に適するようにカートリッジ2を配置すると、皮膚と相互作用するLED4によって放射されて制御された光ビームを用いることができ、その外観を改善するとともに、多くの疾患の治癒を裏付けることができる。
【0039】
この発明によるカートリッジ2は、“Light irradiate unit”( 「光放射ユニット」)という発明の名称が付けられた同一出願人の工業的発明出願第BO2003A000717号についての特許に記載されたユニットUに取り付けることができる。
【0040】
処置される面は、皮膚から等しい距離にあるすべての光源から来る均一な光ビームによってはっきりと包まれて、皮膚の小部分においても、あるいは通常は「陰」になる区域においても、最適な処置が保証される。
【0041】
好ましいのは、同一のユニットUを、相異なるカートリッジ2で、例えば、異なった色の放射のあるLED4によって区別された相異なるカートリッジ2で操作することができることである。
【0042】
この発明による装置1の別の実施形態が図6に示されている。この実施形態の説明において、先の実施形態に記載された部分に対応する部分は、同一の参照符号によって表されている。
【0043】
この実施形態では、装置1には、層状体から構成された支持体102が備わっている。層状体102には、電気的・電子的回路3であって、光源4を制御するとともにこれに指令するための回路3が含まれている。示されたこの実施形態では、これらの光源は分散型の複数の光電子放射用LEDダイオード4から構成されている。その実現性はまた、患者の皮膚の特定部分を定時処置するために設計されたただ1つのLEDダイオード4を有する層状体102の実現を必然的に考慮に入れることである。
【0044】
本体2の剛性によって、皮膚のいくつかの部位の完全な処置を保証するのに適したいくらかの構造的容積を保証することができ、他の場合には、その最大限の可撓性によって、皮膚の不規則で湾曲した表面でさえも、そこへの完全な密着が保証される。
【0045】
LEDダイオード4は層状体102の内側に固定されるが、その目的のために、層状体102には、そのような構成要素と関連する回路3とを収容するのに適した厚みがあるであろう。回路3は、適切なリード線5によって制御・管理ユニットUへ接続されている。
【0046】
装置1の使用を最適化するとともに装置1を患者の身体の任意の部位にそこを均等に覆い隠すように使用するのに適したものに作るために、層状体102には低い粘度および剛性が備わっている。本体102を作るために、さまざまな種類の材料、例えば、皮革および/または獣皮、ポリマー材料(織物および圧縮、圧延などにより得られたものの両方)を用いることができるが、織物および/または紙の派生商品も使用することができる。
【0047】
層状体102には、適切な拘束要素21もまた備わっている。このような要素21は、優先的な方法ではテープあるいはベルトから作り上げることができ、その自由端部どうしは、それらを結ぶことによって簡単に、あるいはバックルおよび締結要素を使用することによって、相互に拘束することができる。
【0048】
特定の実際的関心による1つの実施形態によれば、処置される皮膚の部分へ向けて曲げられたLEDダイオード4の表面は、図には示されていない適切なフィルタによって被覆することができる。このようなフィルタは、それに関連したLEDダイオード4の放射スペクトルの中に存在している危険な周波数を除去するのに適しているであろう。
【0049】
患者の皮膚の処置をいっそう均質なものにするために、これらのLEDダイオード4はすべて、処置される皮膚表面から同一の距離で配置されており、この距離は、特定種類のLEDダイオード4によって放射されたビームの強度および周波数の特性に従って算出されたものであり、3mm〜50mmであるにちがいない。
【0050】
実行される処置に左右されるが、専用装置1、すなわち、相異なる特性を有するLEDダイオード4が装備された装置を作ることができ、例えば、コラーゲンの生成を刺激するための赤色光ビームの放射に適したLEDダイオード4を配置すること、あるいは、細菌性座瘡を目立たせるための青色光ビームの放射に適したLEDダイオード4を配置すること、あるいは、リンパ系および神経系を刺激するための黄色光ビームの放射に適したLEDダイオード4を配置すること、あるいは、エラスチンの生成を刺激するための赤外放射線の放射に適したLEDダイオードを配置することが可能である。明らかなことであるが、種々の処置を実行するのに適したものにするために同一の装置1の中に相異なる特性が備わったLEDダイオード4の存在を組み合わせることもまた可能である。
【0051】
この実施形態におけるLEDダイオード4を接続するための回路図は、図5に示されたものと同一である。
【0052】
この発明による装置の別の実施形態が図7に示されている。この実施形態の説明において、先の実施形態において説明された部分に対応する部分は、同一の参照符号で表されている。
【0053】
この実施形態では、層状体102は事実上、マスクMのように、あるいは携帯面のように形成することができる。
【0054】
この構造は、患者の顔を処置するためには理想的である。実際に、このようなマスクMは、処置される患者の顔に取り付けることができ、また、拘束要素21によって頭部へ拘束することができる。
【0055】
処置の諸要件に左右されるが、このマスクMには、患者の眼、鼻および口に対応した開口があってもよく、あるいはなくてもよい。いくらかの場合には、それは、まぶたおよび/または唇を処置するため有用であろうと思われ、従って、そのような開口は事態を悪化させるであろう。
【0056】
この実施形態におけるLED4の接続の回路図は、図5に示されたものと同一である。
【0057】
この発明の作用は直観的なものであり、ユーザーが受ける処置に適するように層状体102を配置すると、皮膚と相互作用するLED4によって放射されて制御された光ビームを用いることができ、その外観を改善するとともに、多くの疾患の治癒を裏付けることができる。
【0058】
処置される面は、皮膚から等しい距離、すなわち3〜50mmの距離にあるすべての光源から来る均一な光ビームによってはっきりと包まれて、皮膚の小部分においても、あるいは通常は「陰」になる区域においても、最適な処置が保証される。
【0059】
好ましいのは、同一のユニットUを、例えば、異なった色の放射のあるLED4によって区別された相異なる層状体102で操作することができることである。
【0060】
この発明による装置の実際に可能な用途の一例として、脱毛を鈍化させるとともに防止するために、頭皮を処置する革新的な方法が以下に説明される。
【0061】
この方法には、この発明の装置1が、以下に説明される実施形態で使用される。このような実施形態の説明において、先の実施形態において説明された部分に対応する部分は、同一の参照符号で表されている。
【0062】
図9は、文字Tによって全体が表わされた、頭皮の処置のための方法の代表的かつ直観的なブロック図を示している。
【0063】
薄毛化、とりわけ、いわゆる男性ホルモン性脱毛症に関しては、脱毛を停止させるとともに再生を促進するために、非薬理的療法に戻ることが最適である。この判断は、患者が受ける処置には、彼らに対する影響、薬剤に代表される好ましくない作用が最小であるという点で、患者を安心させるであろう。
【0064】
緩やかな脱毛のためのこの方法の間に、髪は初めには薄く、徐々に立派になる。この発明によるこの方法Tは、禿を防止するとともに禿をはっきりと回復させる共同作用的効果をこの方法によって得るために、他の分野において何にもまして採用された非常に多くの医学的治療、美容術および美容業務とともに組み合わせることを意図している。
【0065】
採用されたこれらの技術のうちの1つは、光バイオ刺激法(photobiostimulation)として知られており、図10において22によって表わされた頭皮の末梢血流および細胞代謝の増加をもたらす。頭部の髪は、組織のバイオ刺激の後に、より強く、より大きい直径で、引っ張りに対していっそう抵抗性があり、また、より健康的な外観で成長し、皮膚は改善さえ示す。
【0066】
この光バイオ刺激法とともに、ある試みが、表面微小循環の大幅な増大を保証するために行われる。
【0067】
従って、この方法Tは、2つの分野、すなわち、脱毛を調整するための分野と、新しくて健康的でより強い髪が成長する毛嚢を刺激するための分野とにおいて、効果的である。
【0068】
脱毛を鈍化させるとともに、従って脱毛を防止するこの方法Tは、一連の操作段階からなっている。
【0069】
図10に示された第1段階Aの間において、患者Pの頭皮22に機械的マッサージが実行されるが、このマッサージには皮膚吸引として知られた吸引操作が含まれていなければならず、その強度は、頭皮表面22の少なくとも一部23に行われる処置の種類によって変化する。具体的には、皮膚吸引を伴うこのマッサージは、特定の区域、例えば脱毛がいっそう明らかな部位に集中させることができ、そうでないときには、そのようなマッサージが心地よいものであるのに加えて、脱毛症によって影響を受けていない区域にも恩恵をもたらすということを考慮して、頭皮22の全体に実行することができる。
【0070】
第2段階Bの間において、頭皮22の表面の少なくとも一部23に、0.01%から30%まで変化することのできる割合で、Minoxidil(登録商標)(ミノキシジル)の商標名で知られた式C9H15N5Oの化合物を含む混合物を塗布することが有効である。
【0071】
頭皮22によるこの混合物のいっそう容易な吸収を保証するために、この混合物は第1段階Aの前にも塗布してもよく、あるいは、この混合物の塗布−段階B−は吸引を伴うマッサージ−段階A−の前に行ってもよい、ということに適切に留意すべきである。
【0072】
Minoxidil(登録商標)の商標名で知られた上記化合物は、1980年に発見されたものであり、経口投与されると強力な血管拡張作用があることを考慮して、当初は高血圧症を治療するために試験された。身体および頭部における毛の成長によって特徴付けられた特定の副作用、すなわち多毛が観察された。このため、男性ホルモン性脱毛症と対比させるという目的のために、試験が開始された。
【0073】
実際に、Minoxidil(登録商標)は、とりわけ男性における男性ホルモン性脱毛症と対比させるために、他の現行製品をともに含んで、まだきわめてよく知られているとともに、広く用いられている。これは、脱毛を減少させるかあるいは停止させ、また、いくらかの場合に、新しい髪の成長を促進する。
【0074】
最後に、この方法には、図11に概略的に示された第3段階Cが想定されており、この段階の間に、頭皮22の表面の一部23は、普通はLEDとして知られた発光ダイオード4によって放射された光の照射を受けなければならない。
【0075】
詳しく説明すると、第1段階Aの間に実行される皮膚吸引を伴う機械的マッサージは、処置される頭皮22の表面の一部へ吸引マウス24を当てがうことからなっており、吸引マウス24は、それ自体によって取り囲まれる皮膚に部分真空を作るように適合されている。
【0076】
この吸引マウス24には、特定の実際的関心および用途による1つの実施形態によれば、頭皮22の表面の一部23が機械的処置を受けるのに適したマッサージ手段25であって、吸引マウス24に対向するとともにこの吸引マウスの近傍に置かれる手段25が備わっていてもよい。この処置を実行するオペレータは、吸引マウス24を頭皮22の表面に沿って動かすとともに、表面循環および微小循環を増大させることを目的とするこの種のマッサージが必要であるすべての区域を正確に処置しなければならない。
【0077】
この点で、結合組織は、表皮のすべての構造体を支持しているとともに血液およびリンパの微小循環の起きる箇所である、ことに留意すべきである。実際に、結合組織は栄養物質を頭皮22へ送る器官である。
【0078】
吸引マウス24およびマッサージ手段25によって、頭皮22全体の結合組織の長期にわたる機械的マッサージを実行することができる。
【0079】
この方法は、3つの基本的マッサージ機能、すなわち、強度、周波数および周期の正確な組み合わせをもたらすように設計されたコンピュータによって、適切に制御される。
【0080】
このようにして、管路(血管およびリンパ管)の開放が促進され、同領域の血管新生が増大し、また、それゆえ、毒素がいっそう速く除去され、弾性繊維の強い刺激が得られる。
【0081】
吸引マウス24およびマッサージ手段25で実行されたマッサージによって、間隙液の良好な排出が促進されるとともに誘発され、頭皮22の酸化が増大し、また、それゆえ、正確な代謝が確立される。
【0082】
標準的な適用パラメータは、髪の存在がより多いかより少ないかに左右されるが、患者Pの理想的な快適性のために、また、処置される区域の個別適用を可能にするために、処置の間にオペレータによって変更することができる。吸引マウス24で実行される段階Aのマッサージによれば、このマッサージがオペレータの手先の熟練度によって影響されないという事実に照らして、処置の再現性もまた保証される。
【0083】
上記混合物が塗布される段階Bは、用途の要件に左右されるが、脱毛によっていっそうひどく影響を受けた区域だけに局部的な塗布、あるいは頭皮22の表面全体の広範囲にわたる塗布を想定することができる、ということに留意すべきである。
【0084】
この混合物は、この処置のための他の有効成分とともに、有効成分Minoxidil(登録商標)を2%、あるいは特定の処置を実行するための異なる割合だけ含んでいる個別化された溶液である。
【0085】
この調製品は、髪の漸進的微細化を停止させるとともに、時には覆すのに適している。この作用は髪の胚中心が存在しているときにだけ得ることができ、従って、髪の成長は頭皮22以外の区域には決して起きることがない。この混合物は、髪の成長段階(発育相)および静止段階(退行相)を刺激することによって、作用する。その作用は、この方法Tの他の2つの段階(段階Aおよび段階B)との相乗効果によって強められる。
【0086】
要約すると、頭皮22によるこの調製品の吸収は最適化され、その最も完全な有効性が可能になる。このようにして、この方法Tによれば、この混合物の吸収が保証され、従って、その治療活性はきわめて驚くべきものであり、また、公知のあらゆる種類の処置に優るものである。
【0087】
具体的に説明すると、発光ダイオード4、LEDによって放射された光線への曝露(段階Cに代表される)には、より良好な酸化および血管新生のために、皮膚の光受容体およびより深い層並びに皮下組織のいわゆるバイオ刺激を決定する放射線の利用が想定されている、ということを強調することが重要である。
【0088】
この結果は、以下の光ビーム、すなわち、
コラーゲンの生成を刺激するための赤色放射線、
細菌性座瘡を目立たせるための青色放射線、
神経系およびリンパ系を刺激するための黄色放射線、
エラスチンの生成を刺激するための赤外線
のうちの少なくとも1つを含んでいるバイオ刺激用放射線によって得られる。
【0089】
上記の方法Tを適用するためには、この発明による装置1は、この方法Tそれ自体のすべての段階を実施するために必要なすべての器具を完全なものにする設備の一部である。
【0090】
さらに詳しく説明すると、方法Tを実施するためのそのような設備には吸引装置26が備わっている。
【0091】
一方、装置1の支持体202は、この実施形態では、光刺激ヘルメットから作られている。
【0092】
吸引装置26には、上記のように、処置される頭皮22の一部23に沿って配置されるのに適した少なくとも1つのマウス24が備わっている。この吸引マウス24はハンドピース27に一体化されている。
【0093】
吸引によって、上記一部23のマッサージと同区域における血液の移送がもたらされる。これら2つの作用の組み合わせによって、表面循環および微小循環の増大が保証される。
【0094】
さらにまた、吸引装置26には、少なくとも1つの吸引ポンプ28と、ハンドピース27へ連結された少なくとも1つのダクト29とが備わっている。
【0095】
ハンドピース27には適切な可動要素25もまた備わっており、この要素25は、処置される頭皮表面の一部23の機械的マッサージ作用のために、吸引マウス24の近傍において外方へ突出している。
【0096】
これらのマッサージ部材25は、適切なリード線31によって、それぞれの電源回路30へ接続されている。これらのマッサージ部材25は、どのような型のものであってもよく、また、どのような形状のものであってもよい。このことは、これらのマッサージ部材が関連するマウス24の寸法と実行されるマッサージの強度とに依存する。
【0097】
上記の電気管理・制御要素、ポンプ28およびこの装置26の制御部は、適切なユニット32の内部に収容されている。
【0098】
ヘルメット202には、その内面33に、複数の発光ダイオード4、LEDが備わっている。このヘルメット202を装着している患者Pの頭皮22はバイオ発光刺激を受ける。
【0099】
ヘルメット202の内側に入れられた発光ダイオード4、LEDは、頭皮22全体を光ビームで同時に照射するという目的のために、また、これらの電源、すなわちダイオード4が頭皮22から共に正確な距離で配置されることを保証するという目的のために、複数のものであって、複数列に分散配置されており、それによって、処置のための最も良好な効率がもたらされている。
【0100】
上記のように、これらのダイオード4は、処置される頭皮表面の一部23から同一の距離ですべてが配置されており、この距離は、特定種類のダイオード4によって放射されたビームの強度および周波数の特性の関数として算出され、3mm〜50mmの範囲にある。
【0101】
それぞれのヘルメット202には、同一種類あるいは異なる種類の複数のダイオード4が備わっているが、その理由は、これらのダイオード4によって放射された光ビームを組み合わせて、このことに起因するさまざまな有益な効果の利点をもたらす、という目的のためである。
【0102】
例えば、ダイオード4は、コラーゲンの生成を刺激するのに特に適している赤色光ビームの放射に適したものを採用することができる。
【0103】
代わりに、ダイオード4は、細菌性座瘡を目立たせるという目的のための青色光ビームの放射に適して用いることができる。
【0104】
ダイオード4はまた、リンパ系および神経系を刺激するための黄色光ビームの放射に適したものを採用することもできる。
【0105】
最後に、ダイオード4は、エラスチンの生成を刺激するための赤外光ビームの放射に適したものを採用することができる。
【0106】
ヘルメット202は、適切なリード線5によって、制御ユニットUへ接続されている。この制御ユニットUは、ヘルメット202の作動を制御するとともに管理するのに適している。装置26の同一のユニット32を使用してヘルメット202を制御することもまた可能である。この場合には、リード線5はそのユニット32へ直接、接続される。
【0107】
どのような場合にも、ユニット32は適切なリード線34によって電力供給される。
【0108】
医療美容術分野におけるLEDの使用は、新世代の高圧LEDの製造のおかげで、1990年代に可能になったばかりである。
【0109】
この技術的革新から始めて、相異なる波長があり、人間の組織におけるある区域の拡張処置に有用である光子密度があるLEDを開発するために、研究が行われた。
【0110】
これらのLEDによって放射された光ビームのさまざまな波長の作用によって、重要な生物学的作用を得ることができる。この生物学的作用とは、より速く、かつ、より有効な細胞反応をもたらす一連の生物物理学的反応の結果として生じる刺激による光受容体、最深皮膚層および皮下層のバイオ刺激である。従って、酸素のより良好な流れおよびより良好な血管新生もまた、達成される。
【0111】
適切な波長とより高い放射力によって、頭皮22は、段階Bの混合物を最も良好な方法で吸収し、その光感作用を最適なものにする。
【0112】
この方法における上記3つの段階を順々に用いることで、それぞれの単一段階の利点の総和だけでなく、結果として生じるきわめて完全で有効な個々の作用の組み合わせである結果がもたらされる。
【0113】
頭皮22の段階Aの吸引を伴うマッサージによって、血液の表面循環が促進されるとともに組織のより良好な酸化がもたらされる。上記混合物が毛嚢の中へ浸透すると、それは、代謝されて(段階B)、その後、リボゾームを刺激して、タンパク質合成が行われ、結果として髪の成長が生じ、それによって、胚細胞の疲弊が最大限まで減少する。
【0114】
それに続くヘルメット202の装着、すなわち、光による処置によって、細胞のバイオ刺激過程が開始される。光子のエネルギーは、皮膚および皮下層によって吸収されるとともに、細胞活性と細胞自体の代謝とを刺激する。
【0115】
さらにまた、細胞機構の開始によって、上記混合物の吸収のための完全な過程が引き起こされる。
【0116】
この発明による方法Tによれば、髪の質は、毛嚢が生きていない状態にあるときでさえ、はっきりと改善される。この方式によれば、細胞代謝の促進が引き起こされるとともに、頭皮22および毛球の理想的な処置が可能になる。
【0117】
従って、この発明が上記諸目的をどのようにして達成するかが分かった。
【0118】
この発明は好ましい実施形態に従って説明されてきたが、均等な変形例は、特許請求の範囲によってもたらされた保護範囲から逸脱することなく想定することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処置されるユーザーの身体の区域の近傍に適用するのに適した支持体(2;102;202)と、
電源・制御回路(3)へ接続された少なくとも1つの光源であって、前記支持体(2)の表面に分散配置された単一色の光ビームを放射するのに適した複数の発光ダイオード(4)から構成されている光源と、
前記回路(3)へ接続された制御・管理ユニット(U)と
を備えてなり、
前記支持体(2)は、処置される身体の前記区域に適用する際に、前記ダイオード(4)がすべて、処置されるユーザーの皮膚の表面から同一の距離に配置されるように構成され、
前記ダイオード(4)と処置される皮膚の表面との間の距離が、前記ダイオード(4)によって放射される放射線の強度および周波数の特性の関数として決定されている、
ユーザーの皮膚を処置する装置。
【請求項2】
前記支持体(2)は、カートリッジから作られている請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記カートリッジ(2)は、光ビームが出て行くことのできる開口(7)を有するとともに前記ダイオード(4)と前記光源を制御しかつ前記光源に指令するための前記回路(3)とを収容する箱状本体(6)を備えている請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ダイオード(4)は、数列に配置されている請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記カートリッジ(2)は、記憶装置(11)と、前記カートリッジ(2)が取り付けられる前記ユニット(U)が前記カートリッジそれ自体を識別することのできる識別装置(12)とを備えている請求項1〜4のいずれか1つに記載の装置。
【請求項6】
前記支持体(102)は、層状体から作られている請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記層状体(102)は、前記ダイオード(4)と前記回路(3)との間に配置されて固定されている請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記層状体(102)は、低い粘度および剛性を有し、それゆえ、適切な拘束要素(21)によって、処置される前記区域へ容易に変形して固定することができる請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記ダイオード(4)は、複数のものであって、前記層状体(102)の内面に分散配置されて固定されている請求項7に記載の装置。
【請求項10】
処置される皮膚の一部へ向けて曲げられた前記ダイオード(4)の表面は、適切な光フィルタによって被覆されている請求項6〜9のいずれか1つに記載の装置。
【請求項11】
前記層状体(102)は、処置される患者の顔に配置するのに適しているともに一般に端部どうしが相互に結ばれるテープから構成された前記拘束要素(21)によって頭部へ拘束するのに適しているマスク(M)のように実質的に形成されている請求項6〜10のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】
前記支持体(202)は、ヘルメットから作られている請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記ダイオード(4)は、前記ヘルメット(202)に複数列に配置されている請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記ダイオード(4)は、コラーゲンの生成を刺激するための赤色光ビームの放射に適したものである請求項1〜13のいずれか1つに記載の装置。
【請求項15】
前記ダイオード(4)は、細菌性座瘡を目立たせるための青色光ビームの放射に適したものである請求項1〜14のいずれか1つに記載の装置。
【請求項16】
前記ダイオード(4)は、リンパ系および神経系を刺激するための黄色光ビームの放射に適したものである請求項1〜15のいずれか1つに記載の装置。
【請求項17】
前記ダイオード(4)は、エラスチンの生成を刺激するための赤外放射線の放射に適したものである請求項1〜16のいずれか1つに記載の装置。
【請求項18】
前記ダイオード(4)は、それらの中に直列に配置された抵抗(13)によって正確に二極化されている請求項1〜17のいずれか1つに記載の装置。
【請求項19】
前記ダイオード(4)は、それぞれの分岐線(19)に関して直列に配置されており、これらの分岐線(19)は、高い電圧レベルのものと時限信号のものとに対して互いに平行に配置されており、また、時限信号のものへのそれぞれの接続の前にツェナーダイオードに接続される接地へ向かう分岐線(20)から出ている請求項1〜18のいずれか1つに記載の装置。
【請求項20】
第1段階(A)の間に、頭皮(22)の表面の少なくとも一部(23)に吸引を伴う機械的マッサージを実行し、
第2段階(B)の間に、頭皮(22)の少なくとも一部(23)に、式C9H15N5Oの化合物が含まれる混合物を0.01%から30%まで変化することのできる割合で塗布し、
段階(C)の間に、頭皮(22)の表面の少なくとも一部(23)に、発光ダイオード(4)によって放射された光の照射を受けさせる
ことからなる、脱毛を鈍化させるとともに防止するための、頭皮(22)を処置する美容方法。
【請求項21】
前記第1段階(A)の間に実行される吸引を伴う前記機械的マッサージは、処置される頭皮(22)の表面の前記一部(23)へ吸引マウス(24)を当てがうことからなっており、この吸引マウス(24)は、このマウス(24)に対向しているとともにこれによって取り囲まれる皮膚に部分真空を作るのに適したものである請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記吸引マウス(24)は、頭皮(22)の表面の前記一部(23)が機械的処置を受けるのに適したマッサージ手段(25)であって、前記マウス(24)に対向するとともにこのマウスの近傍に置かれるマッサージ手段(25)を備えている請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記混合物は、処置される頭皮(22)の前記一部(23)に局部的かつ均一な手法で均等に塗布される請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記発光ダイオード(4)によって放射された光線の前記照射は、より良好な酸化および血管新生のために、皮膚の光受容体およびより深い層並びに皮下組織のバイオ刺激を決定する放射線の利用を想定している請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記ダイオード(4)によって放射されたバイオ刺激用放射線は、以下の光ビーム、すなわち、
コラーゲンの生成を刺激するための赤色放射線、
細菌性座瘡を目立たせるための青色放射線、
神経系およびリンパ系を刺激するための黄色放射線、
エラスチンの生成を刺激するための赤外線
のうちの少なくとも1つを含んでいる請求項24に記載の方法。
【請求項26】
吸引装置(26)と光刺激ヘルメット(202)とを備えてなり、前記吸引装置(26)は処置される頭皮(22)の前記一部(23)に沿って配置されるのに適した少なくとも1つの端部マウス(24)を有し、前記吸引は前記一部(23)のマッサージをもたらし、さらに、式C9H15N5Oの化合物が含まれる混合物を0.01%から30%まで変化することのできる割合で含み、前記ヘルメット(202)は、その内面(33)に、前記ヘルメット(202)を装着している患者(P)の頭皮(22)がバイオ発光刺激を受けるのに適している複数の発光ダイオード(4)を有し、かつ、頭皮(22)における前記混合物の増大吸収を促進するのに適合された電源を有していることを特徴とする請求項20の美容方法を実施するための設備。
【請求項27】
前記吸引装置(26)は、少なくとも1つの吸引ポンプ(28)と、少なくとも1つの前記吸引マウス(24)を有する少なくとも1つのハンドピース(27)へ連結された少なくとも1つのダクト(29)とを備えている請求項26に記載の設備。
【請求項28】
前記ハンドピース(27)は、適切な可動要素(25)を備え、この要素(25)は、処置される頭皮表面の前記一部(23)の機械的マッサージのために、前記少なくとも1つの吸引マウス(24)に対して外方へ突出している請求項27に記載の設備。
【請求項29】
前記可動要素(25)は、前記マッサージ部材から構成されており、かつ、それぞれの電源回路(30)へ接続されている請求項28に記載の設備。
【請求項1】
処置されるユーザーの身体の区域の近傍に適用するのに適した支持体(2;102;202)と、
電源・制御回路(3)へ接続された少なくとも1つの光源であって、前記支持体(2)の表面に分散配置された単一色の光ビームを放射するのに適した複数の発光ダイオード(4)から構成されている光源と、
前記回路(3)へ接続された制御・管理ユニット(U)と
を備えてなり、
前記支持体(2)は、処置される身体の前記区域に適用する際に、前記ダイオード(4)がすべて、処置されるユーザーの皮膚の表面から同一の距離に配置されるように構成され、
前記ダイオード(4)と処置される皮膚の表面との間の距離が、前記ダイオード(4)によって放射される放射線の強度および周波数の特性の関数として決定されている、
ユーザーの皮膚を処置する装置。
【請求項2】
前記支持体(2)は、カートリッジから作られている請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記カートリッジ(2)は、光ビームが出て行くことのできる開口(7)を有するとともに前記ダイオード(4)と前記光源を制御しかつ前記光源に指令するための前記回路(3)とを収容する箱状本体(6)を備えている請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ダイオード(4)は、数列に配置されている請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記カートリッジ(2)は、記憶装置(11)と、前記カートリッジ(2)が取り付けられる前記ユニット(U)が前記カートリッジそれ自体を識別することのできる識別装置(12)とを備えている請求項1〜4のいずれか1つに記載の装置。
【請求項6】
前記支持体(102)は、層状体から作られている請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記層状体(102)は、前記ダイオード(4)と前記回路(3)との間に配置されて固定されている請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記層状体(102)は、低い粘度および剛性を有し、それゆえ、適切な拘束要素(21)によって、処置される前記区域へ容易に変形して固定することができる請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記ダイオード(4)は、複数のものであって、前記層状体(102)の内面に分散配置されて固定されている請求項7に記載の装置。
【請求項10】
処置される皮膚の一部へ向けて曲げられた前記ダイオード(4)の表面は、適切な光フィルタによって被覆されている請求項6〜9のいずれか1つに記載の装置。
【請求項11】
前記層状体(102)は、処置される患者の顔に配置するのに適しているともに一般に端部どうしが相互に結ばれるテープから構成された前記拘束要素(21)によって頭部へ拘束するのに適しているマスク(M)のように実質的に形成されている請求項6〜10のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】
前記支持体(202)は、ヘルメットから作られている請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記ダイオード(4)は、前記ヘルメット(202)に複数列に配置されている請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記ダイオード(4)は、コラーゲンの生成を刺激するための赤色光ビームの放射に適したものである請求項1〜13のいずれか1つに記載の装置。
【請求項15】
前記ダイオード(4)は、細菌性座瘡を目立たせるための青色光ビームの放射に適したものである請求項1〜14のいずれか1つに記載の装置。
【請求項16】
前記ダイオード(4)は、リンパ系および神経系を刺激するための黄色光ビームの放射に適したものである請求項1〜15のいずれか1つに記載の装置。
【請求項17】
前記ダイオード(4)は、エラスチンの生成を刺激するための赤外放射線の放射に適したものである請求項1〜16のいずれか1つに記載の装置。
【請求項18】
前記ダイオード(4)は、それらの中に直列に配置された抵抗(13)によって正確に二極化されている請求項1〜17のいずれか1つに記載の装置。
【請求項19】
前記ダイオード(4)は、それぞれの分岐線(19)に関して直列に配置されており、これらの分岐線(19)は、高い電圧レベルのものと時限信号のものとに対して互いに平行に配置されており、また、時限信号のものへのそれぞれの接続の前にツェナーダイオードに接続される接地へ向かう分岐線(20)から出ている請求項1〜18のいずれか1つに記載の装置。
【請求項20】
第1段階(A)の間に、頭皮(22)の表面の少なくとも一部(23)に吸引を伴う機械的マッサージを実行し、
第2段階(B)の間に、頭皮(22)の少なくとも一部(23)に、式C9H15N5Oの化合物が含まれる混合物を0.01%から30%まで変化することのできる割合で塗布し、
段階(C)の間に、頭皮(22)の表面の少なくとも一部(23)に、発光ダイオード(4)によって放射された光の照射を受けさせる
ことからなる、脱毛を鈍化させるとともに防止するための、頭皮(22)を処置する美容方法。
【請求項21】
前記第1段階(A)の間に実行される吸引を伴う前記機械的マッサージは、処置される頭皮(22)の表面の前記一部(23)へ吸引マウス(24)を当てがうことからなっており、この吸引マウス(24)は、このマウス(24)に対向しているとともにこれによって取り囲まれる皮膚に部分真空を作るのに適したものである請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記吸引マウス(24)は、頭皮(22)の表面の前記一部(23)が機械的処置を受けるのに適したマッサージ手段(25)であって、前記マウス(24)に対向するとともにこのマウスの近傍に置かれるマッサージ手段(25)を備えている請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記混合物は、処置される頭皮(22)の前記一部(23)に局部的かつ均一な手法で均等に塗布される請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記発光ダイオード(4)によって放射された光線の前記照射は、より良好な酸化および血管新生のために、皮膚の光受容体およびより深い層並びに皮下組織のバイオ刺激を決定する放射線の利用を想定している請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記ダイオード(4)によって放射されたバイオ刺激用放射線は、以下の光ビーム、すなわち、
コラーゲンの生成を刺激するための赤色放射線、
細菌性座瘡を目立たせるための青色放射線、
神経系およびリンパ系を刺激するための黄色放射線、
エラスチンの生成を刺激するための赤外線
のうちの少なくとも1つを含んでいる請求項24に記載の方法。
【請求項26】
吸引装置(26)と光刺激ヘルメット(202)とを備えてなり、前記吸引装置(26)は処置される頭皮(22)の前記一部(23)に沿って配置されるのに適した少なくとも1つの端部マウス(24)を有し、前記吸引は前記一部(23)のマッサージをもたらし、さらに、式C9H15N5Oの化合物が含まれる混合物を0.01%から30%まで変化することのできる割合で含み、前記ヘルメット(202)は、その内面(33)に、前記ヘルメット(202)を装着している患者(P)の頭皮(22)がバイオ発光刺激を受けるのに適している複数の発光ダイオード(4)を有し、かつ、頭皮(22)における前記混合物の増大吸収を促進するのに適合された電源を有していることを特徴とする請求項20の美容方法を実施するための設備。
【請求項27】
前記吸引装置(26)は、少なくとも1つの吸引ポンプ(28)と、少なくとも1つの前記吸引マウス(24)を有する少なくとも1つのハンドピース(27)へ連結された少なくとも1つのダクト(29)とを備えている請求項26に記載の設備。
【請求項28】
前記ハンドピース(27)は、適切な可動要素(25)を備え、この要素(25)は、処置される頭皮表面の前記一部(23)の機械的マッサージのために、前記少なくとも1つの吸引マウス(24)に対して外方へ突出している請求項27に記載の設備。
【請求項29】
前記可動要素(25)は、前記マッサージ部材から構成されており、かつ、それぞれの電源回路(30)へ接続されている請求項28に記載の設備。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−16438(P2012−16438A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−154814(P2010−154814)
【出願日】平成22年7月7日(2010.7.7)
【出願人】(510188322)
【氏名又は名称原語表記】Espansione Marketing S.p.A.
【住所又は居所原語表記】40050 Funo di Argelato, Bologna, Italy
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−154814(P2010−154814)
【出願日】平成22年7月7日(2010.7.7)
【出願人】(510188322)
【氏名又は名称原語表記】Espansione Marketing S.p.A.
【住所又は居所原語表記】40050 Funo di Argelato, Bologna, Italy
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]