説明

ライト制御装置及びライト制御モジュール

【課題】本発明は、交換が簡便に行える平板のタッチ式ライト制御モジュールを提供する。
【解決手段】 電灯を制御するライト制御モジュールであって、ライト制御モジュールの平板がライト制御装置上に取り外し可能で取り付けられている。ライト制御装置中で、マイクロプロセッサがタッチセンサモジュールにより検知したタッチ信号により、電源位相制御回路に前記電灯を制御するように指示し、また、電灯の光度により指示灯モジュールを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はライト制御装置及びライト制御モジュールに関わり、特に、タッチ式ライト制御装置及びライト制御モジュールに関わる。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の電灯スイッチ装置の立体図である。図1に示すように、電灯スイッチ装置1は、スイッチ本体11とプッシュプレート12とカバー15を含む。カバー15は、開口を有し、プッシュプレート12は前記開口内に設置され、スイッチ本体11と連結されている。従来の電灯スイッチ装置1は、機械式の構造であり、プッシュプレート12はON状態またはOFF状態に切り替えられることにより、スイッチ本体11を制御する。前記開口の面積はプッシュプレート12の面積より大きく、プッシュプレート12とカバー15との間に隙間を設け、切り替え過程において、プッシュプレート12が前記開口内に引っかからないようにする。
【0003】
一般的に、ユーザーがスイッチを押して電灯(図示せず)をつけるために、電灯スイッチ装置1は、壁に設けられている。例えば、ホテルや病院などの公共施設では、いつも異なるユーザーにより、使用されているので、細菌の伝染を防止するために、常に清潔に保つ必要がある。しかし、電灯スイッチ装置1のプッシュプレート12とカバー15との間に隙間があるために、クリーニング時にクリーニング液が隙間内に侵入しやすく、そのためにスイッチ本体11中の回路が破損するので、電灯スイッチ装置1の清掃には気を付けなければならない。
【0004】
さらに、ホテルなど美観を強調する環境において、電灯スイッチ装置1のデザインは勝手に変更することができず、設計上のフレキシビリティに欠け、デザイナーの設計に溶け込むことができなかった。よって、従来の電灯スイッチ装置1はさらに改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例の目的は、タッチ式ライト制御モジュールを提供することである。実施例の目的は、前回の記憶した電灯光度値に戻すタッチ式ライト制御モジュールを提供することである。さらに実施例の目的は、交換が簡便に行える平板のタッチ式ライト制御モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電灯を制御するライト制御装置を提供する。ライト制御装置は、タッチセンサモジュールと指示灯モジュールと電源位相制御回路とマイクロプロセッサを有する。
【0007】
タッチセンサモジュールは、第一タッチセンサ及び第二タッチセンサを有し、第一タッチセンサ及び第二タッチセンサは、タッチ状態を検知して、タッチ信号を生成する。指示灯モジュールは、複数の発光ダイオード素子を有する。電源位相制御回路は電灯の光度を制御する。マイクロプロセッサは、レジスタを有し、レジスタは電灯の光度値を記憶し、且つマイクロプロセッサは、タッチ信号により電源位相制御回路を制御し、且つ、電灯光度により関連の前記発光ダイオード素子を決定する。第一タッチセンサ及び第二タッチセンサは共に触れられたことを検知した場合、マイクロプロセッサはレジスタに記憶した電灯光度値に基づき、電灯をONにして且つ電灯の光度を前記電灯光度値に調整するよう電源位相制御回路に指示する。指示灯モジュールは前記電灯光度値に基づき、関連の前記発光ダイオード素子をONにし、また関連の前記発光ダイオード素子の光度を調整する。第一タッチセンサだけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が第一所定タッチ時間より短い場合、マイクロプロセッサは、電源位相制御回路に第二所定時間内で徐々に電灯をONにするよう制御し、且つマイクロプロセッサは、電灯の光度値に基づき、関連の前記発光ダイオード素子をONにし、且つ関連の前記発光ダイオード素子の光度を調整するように指示灯モジュールを制御する。第二タッチセンサのみが触れられたと検知し、且つタッチ時間が第三所定タッチ時間より短い場合、マイクロプロセッサは、電源位相制御回路に第四所定時間内で徐々に電灯をOFFにし、且つマイクロプロセッサは、電灯の光度値に基づき関連の前記発光ダイオード素子をONにし、且つ関連の前記発光ダイオード素子の光度を調整するように指示灯モジュールを制御する。
【0008】
本発明において、ライト制御モジュールは電灯を制御する。ライト制御モジュールは、前記ライト制御装置及び平板を有し、且つ平板は前記ライト制御装置上に取り外し可能で取り付けられている。平板は、第一タッチエリアと第二タッチエリアと指示灯エリアを有し、且つ、第一タッチセンサの位置は第一タッチエリアの位置に対応しており、第二タッチセンサの位置は第二タッチエリアの位置に対応している。前記発光ダイオード素子の位置は指示灯エリアの位置に対応している。
【0009】
本発明において、第一タッチセンサのみが触れられたと検知し且つタッチ時間が前記第一所定タッチ時間以上である場合、マイクロプロセッサは、タッチ時間に基づき電灯の光度を明るくするよう電源位相制御回路を制御し、且つ調整後の電灯の光度を電灯光度値としてレジスタに記憶する。また、第二タッチセンサのみが触れられたことを検知し、且つ第三所定タッチ時間以上である場合、マイクロプロセッサは、タッチ時間に基づいて電灯の光度を暗くするよう電源位相制御回路を制御し、且つ調整後の電灯の光度を電灯の光度値としてレジスタに記憶する。
【0010】
本発明において、第一タッチセンサ及び第二タッチセンサは、遅延期間内において触れられたことを検知しなかった場合、マイクロプロセッサは、関連の前記発光ダイオード素子の光度を省エネモードの光度値に調整するように指示灯モジュールを制御する。
【0011】
本発明のその他の目的及びメリットは本発明が開示した技術特徴により更に理解できる。本発明の上記及びその他の目的と特徴とメリットをよりわかりやすくするため、下記において実施例を挙げ、図面を合わせて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来の電灯のスイッチ装置の立体図である。
【図2A】本発明の実施例のライト制御装置を壁の開口に設置した図である。
【図2B】本発明の実施例のガラス平板とライト制御装置を組み合わせたときの正面図である。
【図2C】本発明の実施例のガラス平板とライト制御装置を組み合わせたときの背面図である。
【図3】本発明の実施例のガラス平板の図である。
【図4】本発明の実施例のライト制御装置の機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施例のライト制御方法のフローチャートである。
【図6】本発明の実施例のライト制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、図面に基づき、本発明の実施形態及びその機能を説明する。
図2Aは、本発明の実施例のライト制御装置を壁の開口に設置した略図である。図2Bは、本発明の実施例のガラス平板とライト制御装置を組み立てたときの正面図である。図2Cは、本発明の実施例のガラス平板とライト制御装置を組み立てたときの背面図である。
【0014】
図2Cに示すように、本発明の実施例のライト制御モジュール100は、ライト制御装置200とガラス平板300を有す。ライト制御装置200は、ケース210とカバー220を有す。ケース210はカバー220の背面側に設けられ、ライト制御装置200の一部の電子部材(のちに詳述)をケース210内に設けて前記電子部材を保護する。
【0015】
図2Aに示すように、ライト制御モジュール100を壁に取付ける場合、先ず、ライト制御装置200を壁に設けられた開口110内に設置し、複数のねじ120によりライト制御装置200を壁に固定する。
【0016】
図2Bに示すように、その後、ガラス平板300がライト制御装置200上に取り外し可能で取り付けられる。本実施例において、カバー220の少なくとも一の側辺に第一フックスリップ素子(hook slip element)211を設ける。図2Cに示すように、ガラス平板300の背面に第二フックスリップ素子311を設ける。第一フックスリップ素子211と第二フックスリップ素子311との間の噛み合わせを介して、ガラス平板300をライト制御装置200上に固定する。ガラス平板300を交換する際に、ガラス平板300を引っ張るだけで、第二フックスリップ素子311が第一フックスリップ素子211から引き離すことができ、それによりガラス平板300を取り外せ、新しいガラス平板300を取り付けることができる。この設計により、前記壁に異なる壁紙を貼るとか、設計パターンを変更する場合、簡単に新しいガラス平板300を交換するだけでよく、ライト制御モジュール100すべてを交換する必要がない。
【0017】
再度、図2Cを参照すると、ガラス平板300の背面に収容空間313が設けられ、カバー220が収容空間313内に設置されている。上記の設計によれば、ガラス平板300はフラットな表面を有しているため、ライト制御モジュール100を清掃する場合、クリーニング液がライト制御モジュール100内部の回路や電子素子にまで侵入することがない。
【0018】
図3は、本発明の実施例のガラス平板の略図である。図3に示すように、ガラス平板300は、第一タッチエリア331と第二タッチエリア332と指示灯エリア333を有する。本実施例において、第一タッチエリア331と第二タッチエリア332と指示灯エリア333の形状はすべて方形として例示し説明するが、本発明はこれに制限するものではない。ガラス平板300のパターンはユーザーによって設計することができ、ライト制御モジュール100が取り付けられる壁のデザイン、色等によって、ガラス平板300の表面上のデザインを設計するのがより好ましい。
【0019】
図4は、本発明の実施例のライト制御装置の機能のブロック図である。図4に示すように、ライト制御装置200はタッチセンサモジュール230と、指示灯モジュール240と、マイクロプロセッサ250と、電源変換回路260と、電源位相制御回路(power phase control)270とフォトカプラ(photo coupler)280を有する。カバー220はプリント基板上にプラスチック板が設けられる構造からなることができ、上記電子素子はいずれもカバー220上の回路に接続され、且つカバー220が相互に接続される。電子素子の一部がカバー220の前表面に設けられ、電子素子の一部はカバー220の背面に且つケース210内に位置する。実施例において、タッチセンサモジュール230はカバー220の前表面に設けられる。本発明において通常の知識を有するものは、製品の設計に基づき、前記電子素子が配置できるので、以下ではその配置方法の詳細を省略して説明する。
【0020】
電源変換回路260は、外部の交流電源ACを直流電源DCに変換し、且つマイクロプロセッサ250に接続されて、マイクロプロセッサ250へ約5Vの直流電源DCと位相センサ信号(phase sensing signal)Psを送る。マイクロプロセッサ250はタッチセンサモジュール230に接続され、タッチセンサモジュール230が検知したタッチ信号に基づき、光度制御信号Lcs及び指示制御信号Icsを出力する。
【0021】
本実施例において、マイクロプロセッサ250を保護するために、フォトカプラ280はマイクロプロセッサ250と電源位相制御回路270との間に接続されている。マイクロプロセッサ250はフォトカプラ280を介して光度制御信号Lcsを電源位相制御(power phase control)回路270へ送信する。
【0022】
外部電灯400は、ライト制御装置200の電源位相制御回路270を介して、交流電源ACの活線(Live)と中性線(Neutral)に接続される。電源位相制御回路270はマイクロプロセッサ250からの光度制御信号Lcsを受信し、且つ光度制御信号Lcsに基づき電灯400の光度を制御する。指示灯モジュール240は、複数の発光ダイオード素子(LED)を有し、ユーザーに現在の電灯400の光度値状態を知らせる。指示灯モジュール240は、マイクロプロセッサ250の指示制御信号Icsを受信し、更に指示制御信号Icsに基づき、関連の(associated)発光ダイオード素子を起動し、且つ関連の発光ダイオード素子の光度を調整する。
【0023】
本実施例において、タッチセンサモジュール230は、第一タッチセンサ231と第二タッチセンサ232を有し、且つ前記タッチセンサはそれぞれコンデンサ式タッチセンサであってもよい。また、ここでの例を指示灯モジュール240が5つの発光ダイオード素子(第一LED241〜第五LED245)を有するとして説明する。ライト制御装置200とガラス平板300が組み立てられるとき、第一タッチセンサ231の位置が第一タッチエリア331の位置に対応し、第二タッチセンサ232の位置が第二タッチエリア332の位置に対応しており、指示灯モジュール240の位置が指示灯エリア333の位置に対応している。従って、ユーザーが第一タッチエリア331と第二タッチエリア332に触れた場合、第一タッチセンサ231と第二タッチセンサ232はそれぞれ触れられたことを検知して、タッチ信号を出力する。ここで留意すべきは、“AがBに触れた” という用語は、“AがBと接触する”、“AがBに隣接した”、“AがBの近傍にある” 又はこれらタッチセンサはタッチ信号を出力することができる場合を含むことである。
【0024】
図5は、本発明の実施例のライト制御方法のフローチャートである。図5に示すように、マイクロプロセッサ250はタッチセンサモジュール230が検知したタッチ信号に基づいて、タッチセンサモジュール230のタッチ状態を決定する。
【0025】
第一タッチセンサ231と第二タッチセンサ232がともに触れられたと検知した場合、電源位相制御回路270は、レジスタ251に記憶した電灯光度値に基づいて、電灯400を起動し、また電灯400の光度を前述の記憶した電灯光度値に調整する。指示灯モジュール240は、前述の記憶した電灯光度値に基づいて、関連のLEDを起動し、関連のLEDの光度を調整する。
【0026】
更に具体的には、マイクロプロセッサ250は記憶した電灯光度値に基づいて、記憶した電灯光度値を表示した光度制御信号Lcs及び指示制御信号Icsを生成して、関連のLEDを決定する。電源位相制御回路270は、フォトカプラ280を介して前記記憶した電灯光度値を表示した光度制御信号Lcsを受信して、電灯400を起動し、且つ電灯400の光度を前記記憶した電灯光度値に調整する。指示灯モジュール240は、前記記憶した電灯光度値を表示した指示制御信号Icsに基づき、関連のLEDを起動し、且つ関連のLEDの光度を調整する。実施例において、前記LEDが光っている個数と電灯400の光度は正比例する。例えば、電灯400を消した場合、第一LED241が起動し、電灯400が最大(100%)の光度の場合、第一LED241〜第五LED245が起動する。また、電灯400が60%の光度の時、第一LED241〜第三LED243が起動する。第一LED241の光度>第二LED242の光度>第三LED243の光度であるように、前記LEDの光度に階調度の状態を呈させる。また、第一タッチセンサ231と第二タッチセンサ232がいずれも10秒内にタッチを検知しなかった場合、前記LEDの光度を暗くする。
【0027】
上記のように、マイクロプロセッサ250は光度制御信号Lcs及び指示制御信号Icsを利用して、電源位相制御回路270及びタッチセンサモジュール230を制御する方法を詳細に説明した。よって、以下では類似するステップの詳細を省略して説明する。
【0028】
図5を再度参照すると、第一タッチセンサ231だけが触れられたことを検知し、且つ触れられた時間が1秒(第一所定タッチ時間)未満である場合、マイクロプロセッサ250は電源位相制御回路270に2秒(第二所定時間)内に徐々に電灯400を明るくするように指示をし、且つ、電灯400の光度値に基づき、関連LEDを起動して関連LEDの光度を調整するように指示灯モジュール240に要求する。本実施例において、電灯400を2秒未満に徐々に明るくすることで、ユーザーに電灯400の光度の変化を感じさせるためである。別の実施例において、第二所定時間は実質的に0秒に設定することもできる。
【0029】
第一タッチセンサ231だけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が1秒(第一所定タッチ時間)以上であった場合、マイクロプロセッサ250はタッチ時間に基づいて電源位相制御回路270に電灯400の光度を上げるように指示する。次いで、調整後の電灯光度値をレジスタ251に記憶する。最後に、マイクロプロセッサ250は電灯400の光度値に基づいて、関連LEDを起動し、関連LEDの光度を調整するよう指示灯モジュール240に要求する。
【0030】
第二タッチセンサ232だけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が1秒(第三タッチ時間)未満である場合。マイクロプロセッサ250は電源位相制御回路270に3秒(第四所定時間)内で徐々に電灯400を暗くするように指示し、且つ電灯400の光度値に基づいて関連LEDを起動し、関連LEDの光度を調整するように指示灯モジュール240に要求する。更に具体的には、この時、電灯400はOFFの状態であり、その光度値は0であるので、第一LED241を起動してユーザーにライト制御モジュール100の位置を知らせる。本実施例において、3秒内で電灯400を徐々に暗くするのは、ユーザーに電灯400の光度の変化を感じさせるためである。
【0031】
第二タッチセンサ232だけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が1秒(第三所定タッチ時間)以上である場合、マイクロプロセッサ250は、タッチ時間に基づいて電灯400の光度を暗くするように電源位相制御回路270に指示する。次いで、調整後の電灯光度値をレジスタ251に記憶する。最後に、マイクロプロセッサ250は電灯400の光度値に基づいて関連LED を起動し、且つ関連LEDの光度を調整するように指示灯モジュール240に要求する。
【0032】
第一タッチセンサ231と第二タッチセンサ232が10秒間(遅延期間)内にいずれも触れられたことを検知しなかった場合、マイクロプロセッサ250は関連LEDの光度を省エネモードの光度値まで暗くするように指示灯モジュール240に要求する。指示灯モジュール240は省エネモードに切り替わるので、電気が節約できる。
【0033】
図6は、本発明の実施例のライト制御方法のフローチャートである。本実施例は調光制御を行わずに、電灯400のスイッチ制御だけを行ってもよく、この種の実施例において、一つのタッチエリアとタッチセンサで一つの電灯を制御できる。以下で第一タッチエリア331と第一タッチセンサ231によって電灯400を制御する例を説明する。
【0034】
図6に示されるように、第一タッチセンサ231は触れられたことを検知した場合、マイクロプロセッサ250は電源位相制御回路270にトグルスイッチ(toggle switch)制御を行うように指示する。即ち、電灯400がOFFの状態であるとき、電灯400を点け、電灯400がONの状態であるとき、電灯400を消す。
【0035】
次いで、電灯400がONの状態であるか否かを判断する。もし、ONの状態である場合、指示灯モジュール240を消す。もし、OFFの状態である場合、再度、ONからOFFへの変更(on/off transition)であるか否かを判断し、そうであれば、10秒の遅延期間内の状況の下では、指示灯モジュール240を起動させ、また、10秒以上の遅延期間の状況の下では、指示灯モジュール240のLEDの光度を暗くする。
【0036】
以上から、本発明の実施例のライト制御モジュール100によれば、壁の模様や色に合わせて、ガラス平板300を簡単に手軽に交換できる。実施例において、ライト制御モジュール100を清掃するとき、クリーニング液がカバー220上の回路及び電子素子に侵入しないので、ライト制御モジュール100が破損することが少なくなる。実施例において、ライト制御装置200は、ユーザーの習慣に基づいて、前回記憶した電灯光度値に戻すことができ、ユーザーが電灯400を起動させるステップを簡略化させる。又、ユーザーは指がタッチエリアと接触しないとしても、タッチセンサは触れられたことを検知することもできる。ですので、ライト制御モジュール100が病院に使用された場合、本発明の実施例には伝染病を予防するという有利な点がある。
【0037】
本発明は上記のように最良の形態を実施例として開示したが、これは本発明を制限するものではなく、本発明の要旨から外れなければ、当業者は、各種の変更を行うことができる。よって、本発明が保護しようとする範囲は、特許請求の範囲で定義したものを基準とする。また、本発明の実施例又は特許請求の範囲は、本発明で開示した目的又は長所又は特徴を全て達成しなくてもよい。更に、要約及び発明の名称は、特許文献検索のために用いられるのであり、本発明の権利の範囲を制限するものではない。
【符号の説明】
【0038】
1 電灯スイッチ装置
100 ライト制御モジュール
11 スイッチ本体
110 開口
12 プッシュプレート
120 ねじ
15 カバー
200 ライト制御装置
210 ケース
211 第一フックスリップ部材
220 カバー
230 タッチセンサモジュール
231 第一タッチセンサ
232 第二タッチセンサ
240 指示灯モジュール
241 第一LED
242 第二LED
243 第三LED
244 第四LED
245 第五LED
250 マイクロプロセッサ
251 レジスタ
260 電源変換回路
270 電源位相制御回路
280 フォトカプラ
300 ガラス平板
311 第二フックスリップ部材
313 収容空間
331 第一タッチエリア
332 第二タッチエリア
333 指示灯エリア
400 電灯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電灯を制御するライト制御モジュールであって、
前記ライト制御モジュールは、ライト制御装置と平板を含み、前記平板が取り外し可能に前記ライト制御装置に取り付けられ、
前記平板は、第一タッチエリアと第二タッチエリアと指示灯エリアを含み、
前記ライト制御装置は、
前記第一タッチエリアに対応する位置に位置する第一タッチセンサと前記第二タッチエリアに対応する位置に位置する第二タッチセンサを含み、且つ前記第一タッチセンサと前記第二タッチセンサがタッチ状態を検知してタッチ信号を生成するタッチセンサモジュールと
前記指示灯エリアに対応する位置に位置する複数の発光ダイオード素子を有する指示灯モジュールと、
前記電灯の光度を制御する電源位相制御回路と、及び
電灯光度値を記憶するレジスタを有し、前記タッチ信号に基づき前記電源位相制御回路を制御し、且つ前記電灯の光度に基づき関連発光ダイオード素子を決定するマイクロプロセッサと、を有し、
そのうち、
前記第一タッチセンサと前記第二タッチセンサがともに触れられたことを検知した場合、前記マイクロプロセッサは、前記レジスタに記憶した前記電灯光度値に基づき前記電灯を起動し、且つ前記電灯の光度を前記電灯光度値まで調整するように前記電源位相制御回路に指示し、前記指示灯モジュールは、前記電灯光度値に基づき関連の前記発光ダイオード素子を起動し、且つ関連の前記発光ダイオード素子の光度を調整し、
前記第一タッチセンサだけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が第一所定タッチ時間未満である場合、前記マイクロプロセッサは、第二所定時間内に前記電灯をつけるように前記電源位相制御回路を制御し、又、前記マイクロプロセッサは、前記電灯光度値に基づき関連の前記発光ダイオード素子を起動し且つ関連の前記発光ダイオード素子の光度を調整するように前記指示灯モジュールを制御し、及び
前記第二タッチセンサだけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が第三所定時間未満である場合、前記マイクロプロセッサは、第四所定時間内で前記電灯を消すように前記電源位相制御回路を制御し、且つ前記マイクロプロセッサは、前記電灯光度値に基づき、関連の前記発光ダイオード素子を起動し、関連の発光ダイオード素子の光度を調整するように前記指示灯モジュールを制御する、ことを特徴とするライト制御モジュール。
【請求項2】
前記第一タッチセンサだけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が前記第一所定タッチ時間以上である場合、前記マイクロプロセッサは、タッチ時間に基づいて前記電灯の光度を明るくするように前記電源位相制御回路を制御し、且つ調整後の前記電灯の光度を前記レジスタに前記電灯光度値として記憶し、且つ
前記第二タッチセンサだけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が前記第三所定タッチ時間以上である場合、前記マイクロプロセッサは、タッチ時間に基づいて前記電灯の光度を暗くするように前記電源位相制御回路を制御し、且つ調整後の前記電灯の光度を前記電灯光度値として前記レジスタに記憶することを特徴とする請求項1に記載のライト制御モジュール。
【請求項3】
前記第一タッチセンサと前記第二タッチセンサが遅延期間内にいずれも触れられたことを検知しなかった場合、前記マイクロプロセッサは、関連の前記発光ダイオード素子の光度を所定の省エネモードの光度値まで暗くするように前記指示灯モジュールを制御することを特徴とする請求項1に記載のライト制御モジュール。
【請求項4】
前記平板は、前記平板の背面側に設けられた少なくとも一の第二噛み合わせ部材を有し、
前記ライト制御装置は更に、カバーを有し、前記カバーの少なくとも一側辺に第一噛み合わせ部材を有し、
そのうち前記平板は、前記第一噛み合わせ部材と前記第二噛み合わせ部材との間の噛み合わせにより取り外し可能で前記ライト制御装置に取付けられることを特徴とする請求項1に記載のライト制御モジュール。
【請求項5】
前記平板の前記背面側に、収容空間を更に有し、前記カバーが前記収容空間内に設置されることを特徴とする請求項4記載のライト制御モジュール。
【請求項6】
前記タッチセンサモジュールと前記指示灯モジュールと前記電源位相制御回路と前記マイクロプロセッサは、前記回路基板により相互に電気的に接続され、且つ前記第一所定タッチ時間が前記第三所定タッチ時間に等しく、前記第四所定時間が前記第二所定時間以上であることを特徴とする請求項4に記載のライト制御モジュール。
【請求項7】
前記平板がガラス平板又は非導電性平板であることを特徴とする請求項4に記載のライト制御モジュール。
【請求項8】
電灯を制御するライト制御モジュールであって、
少なくとも一つのタッチセンサを含むライト制御装置と
少なくとも一つの、前記タッチセンサに対応する位置に位置するタッチエリアを含む平板と、を含み、
前記平板が取り外し可能に前記ライト制御装置に取り付けられ、
ある物体が前記タッチエリアと接触する又は前記タッチエリアの近傍にある場合、前記タッチセンサは触れられたことを検知して、タッチ信号を出力し、前記ライト制御装置が前記タッチ信号によって前記電灯を制御することを特徴とするライト制御モジュール。
【請求項9】
電灯を制御するライト制御装置であって、
第一タッチセンサと第二タッチセンサを含み、且つ前記第一タッチセンサと前記第二タッチセンサがタッチ状態を検知してタッチ信号を生成するタッチセンサモジュールと
複数の発光ダイオード素子を有する指示灯モジュールと、
前記電灯の光度を制御する電源位相制御回路と、及び
電灯光度値を記憶するレジスタを有し、前記タッチ信号に基づき前記電源位相制御回路を制御し、且つ前記電灯の光度に基づき関連発光ダイオード素子を決定するマイクロプロセッサと、を有し、
そのうち、
前記第一タッチセンサと前記第二タッチセンサがともに触れられたことを検知した場合、前記マイクロプロセッサは、前記レジスタに記憶した前記電灯光度値に基づき前記電灯を起動し、且つ前記電灯の光度を前記電灯光度値まで調整するように前記電源位相制御回路に指示し、前記指示灯モジュールは、前記電灯光度値に基づき関連の前記発光ダイオード素子を起動し、且つ関連の前記発光ダイオード素子の光度を調整し、
前記第一タッチセンサだけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が第一所定タッチ時間未満である場合、前記マイクロプロセッサは、第二所定時間内に前記電灯をつけるように前記電源位相制御回路を制御し、又、前記マイクロプロセッサは、前記電灯光度値に基づき関連の前記発光ダイオード素子を起動し且つ関連の前記発光ダイオード素子の光度を調整するように前記指示灯モジュールを制御し、及び
前記第二タッチセンサだけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が第三所定時間未満である場合、前記マイクロプロセッサは、第四所定時間内で前記電灯を消すように前記電源位相制御回路を制御し、且つ前記マイクロプロセッサは、前記電灯光度値に基づき、関連の前記発光ダイオード素子を起動し、関連の発光ダイオード素子の光度を調整するように前記指示灯モジュールを制御する、ことを特徴とするライト制御モジュール。
【請求項10】
前記第一タッチセンサだけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が前記第一所定タッチ時間以上である場合、前記マイクロプロセッサは、タッチ時間に基づいて前記電灯の光度を明るくするように前記電源位相制御回路を制御し、且つ調整後の前記電灯の光度を前記レジスタに前記電灯光度値として記憶し、且つ
前記第二タッチセンサだけが触れられたことを検知し、且つタッチ時間が前記第三所定タッチ時間以上である場合、前記マイクロプロセッサは、タッチ時間に基づいて前記電灯の光度を暗くするように前記電源位相制御回路を制御し、且つ調整後の前記電灯の光度を前記電灯光度値として前記レジスタに記憶することを特徴とする請求項9に記載のライト制御装置。
【請求項11】
前記第一タッチセンサと前記第二タッチセンサが遅延期間内にいずれも触れられたことを検知しなかった場合、前記マイクロプロセッサは、関連の前記発光ダイオード素子の光度を所定の省エネモードの光度値まで暗くするように前記指示灯モジュールを制御することを特徴とする請求項9に記載のライト制御装置。
【請求項12】
前記第一タッチセンサが触れられたことを検知した場合、前記マイクロプロセッサは、前記電灯に対しトグルスイッチ制御を行うように前記電源位相制御回路に指示し、且つ前記電灯がON状態からOFF状態に変更する場合、遅延期間内の状況では、前記指示灯モジュールを起動し、前記遅延期間を超えた状況では、前記指示灯モジュール内の前記発光ダイオード素子の光度を暗くすることを特徴とする請求項9に記載のライト制御装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−174549(P2012−174549A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−36396(P2011−36396)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(511047228)デシグナテック アイピー ピーティワイ. リミテッド. (1)
【氏名又は名称原語表記】Designatech IP PTY. LTD.
【住所又は居所原語表記】42 BULCOCK STREET CALOUNDRA QLD 4551, AUSTRALIA
【Fターム(参考)】