説明

ラック及びそれを用いた旅行業における販売・在庫管理システム

【課題】顧客の手数と時間上の負担を軽減し、代理店窓口の手数と時間上の負担を軽減し、旅行会社と旅館又はホテルとの間の連絡を容易にし、旅行会社本社の手数と経費を削減するラック及びそれを用いた旅行業における販売・在庫管理システムを提供する。
【解決手段】提供を受けた各所の設置場所にラックを配置し設置場所を特定するコードと旅行会社のサーバサイトにログイン可能な特殊記号とが旅行広告商品と共に記載されたパンフレットを載置し、不特定多数の通行人(顧客)にパンフレットを無料提供可能とする。顧客はパンフレットの所望の旅行広告商品に付帯する特殊記号をカメラ付き携帯電話で撮像して旅行会社のサーバサイトに自動ログインし、自己を特定する情報とパンフレットに記載されている設置場所を特定するコードを入力して予約を確定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラック及びそれを用いた旅行業における販売・在庫管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人がどこかへ旅行しようとする場合、一般に、大枠の予算と目的地と日程を決めておき、関係するパンフレットを取得し、所望の商品を探し出し、通常は、パンフレットを取得した旅行会社、支店、代理店、または取次ぎ提販店(協力店)の店頭に出向いて、相談または申し込みをする。
【0003】
そのような顧客の来店を受けた旅行会社、支店、代理店、または協力店(以下、支店、代理店、または協力店を代表して旅行代理店という)の店頭では、店員が顧客の希望する旅館又はホテルが顧客が希望する予算と目的地に合致することを確認し、店頭の端末機を用いて当該旅館又はホテルの空室在庫のデータベースを検索して顧客が希望する日程に合う空室在庫があるか否かを調査する。
【0004】
そして、顧客が希望する日程に合う空室在庫があるときは、顧客からの予約申し込みが成立する。
そこで、旅行代理店の店員は「宿泊施設(又は交通機関と宿泊施設)のクーポン券(又はチケット、以下同様)を作製しておくので、いついつまでにクーポン券を引き取るために再来店すべきこと、その際に代金を決済するために現金またはクレジットカードを持参すべきこと、又はその日までに振込みで決済を完了させておくべきこと」等を顧客に伝える。
【0005】
顧客は、その指定日に、旅行代理店の店頭に赴き、現金またはクレジットカードで代金の決済を行い又は振込み用紙の領収書を示した上で、クーポン券を取得する。
あるいは、顧客は、上記取得したパンフレットの通常は裏表紙の下方等に印刷または捺印されている旅行代理店の電話番号に電話して相談または申し込みをする。
【0006】
顧客から電話に受けた旅行代理店の店員は、上述した店頭窓口で応対する場合と同様の手順で調査と確認の処理を行い、電話で上記と同様のクーポン券の引き取りと決済の条件を顧客に伝える。
【0007】
この場合も、顧客は、電話で指定された日に、旅行代理店の店頭に赴き、現金またはクレジットカードで代金の決済を行い又は振込み用紙の領収書を示した上で、クーポン券を取得する。
【0008】
しかし、これでは旅行代理店はもちろんのこと、顧客のほうも手数と時間を要して、まことに面倒であるので、近年ではパーソナルコンピュータ又は携帯電話を用いて通信ネット上の旅行案内サイトにアクセスし、自分の希望する条件に合致する旅館又はホテル等を探し出して契約の申し込みを行う方法が実用化されている。
【0009】
契約の申し込みを受けた旅行案内サイトを運営する旅行会社の旅行案内サイトの管理担当者は、上述した店頭窓口で応対する場合と同様の手順で調査と確認の処理を行い、顧客に折り返し電話を入れ、契約の申し込みを行った顧客本人であることを確認し、代金決済方法を確認し、決済完了を待って、クーポン券を当該顧客の住所に発送する。
【0010】
上記通信ネット上の旅行案内サイトにアクセスする方法としては、パンフレットに記載されているバーコード等の情報を、デジタルカメラ付き且つ旅行案内サイトにアクセス可能な通信機能付き携帯電話で撮像し、撮像したバーコード等の情報に含まれるURL情報を当該携帯電話で解読し、その解読したURL情報に基づいて当該旅行案内サイトにアクセスする方法も知られている。(以上、例えば、特許文献1、2又は3参照。)
また、旅行業の年間売り上げは一説によれば10兆円規模と言われており、また、そのうちの98%は政府の認可を受けている旅行会社(支店、代理店、協力店を含む、以下同様)の有人窓口での売る上げであるといわれている。
【0011】
そして、この膨大な規模の需要に対する空室在庫の提供は、専ら旅館又はホテルの経営責任者(主人、女将、番頭もしくはオーナー、支配人、営業部長)による各旅行会社への足による売り込みに拠っているといわれている。
【0012】
また、旅行会社に提供された空室在庫は、通常3日前までに予約が入らない場合は直近の在庫品として返品される。このような直近の余剰在庫の空室は、ネットエージエントに提供される場合が多い。
【0013】
このようなネットエージエントによる売り上げと、マイカー族や出張ビジネスマンによる飛び入り予約による例えば駅前旅館等の売り上げを合わせて年間売り上げの残り2%を占めるといわれている。
【0014】
勿論、駅前旅館と限らず、通常の旅館やホテルでも、空室があれば飛び入りの客にでも直販する。この場合、直販した空室が旅行会社に提供済みの空室在庫であれば直ちに旅行会社に提供の取り消し情報を伝える必要がある。
【0015】
また、予約の解約が発生したときは、その予約の解約によって発生した予定外の空室在庫を旅行会社に売り込まねばならない。
このような場合の旅行会社と旅館又はホテルとの間の情報の交換では、旅館又はホテル側からは、旅行会社と契約し旅行会社から提供された専用プログラムを搭載した専用の端末を用いて通信が行われる。そして、通常このような専用端末を使用できるのはIDコードを有する上述した経営責任者のみである。
【0016】
また、全国で各旅行会社の旅行代理店を全て合わせると100000軒を超えるともいわれている。毎月の決済時期には、売り上げ利益金、協賛金、手数料等の明細伝票が各旅行会社から支店、代理店、及び協力店に郵送される。また、その金額が振り込まれる。
【特許文献1】特開2004−192094号公報
【特許文献2】特開2002−312437号公報
【特許文献3】特開2002−163522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
ところで、上記の特許文献1、2又は3の技術は、旅行案内サイト又は管理センタへのアクセスが簡便で速いというだけのことであったり、あるいは主として旅行予約の申込管理方法を合理化しようというものであり、旅行予約申し込み確定後の顧客への応対方法では、上述した直接交渉、電話交渉、旅行案内サイトへのボタン入力による通常のアクセスでの交渉の場合と大差がない。すなわち、全体として顧客の手数と時間上の負担、及び代理店窓口の手数と時間上の負担は、殆ど改善されていないといっても過言でない。
【0018】
また、旅行会社に提供済みの空室在庫の提供取り消しや、予定外に発生した空室在庫の旅行会社への提供は、上述した専用端末を使用して行われるが、専用端末を使用できる上述した経営責任者は、売り込みのため「一月のうち半分は留守」という場合、また接客業務が多忙であるときなどは、専用端末を設置してある部屋に座り込んで専用端末を使用する時間をとることができない。
【0019】
また、毎月の決済時期に、売り上げ利益金、協賛金、手数料等の明細伝票を各支店や代理店及び協力店に郵送する旅行会社側の手数と経費は極めて膨大なものであり、その合理化が望まれている。
【0020】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、顧客の手数と時間上の負担を軽減し、代理店窓口の手数と時間上の負担を軽減し、旅行会社と旅館又はホテルとの間の連絡を容易にし、旅行会社本社の手数と経費を削減するラック及びそれを用いた旅行業における販売・在庫管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
先ず、第1の発明の旅行業における販売・在庫管理システムは、複数種類の商品の画像と該商品に関わる特定情報と上記商品の販売責任会社の名称と該販売責任会社を代理する販促責任者に関わる特定情報とが印刷又は捺印にて記載された複数種類の商品販促印刷物と、該複数種類の商品販促用印刷物を取り出し自在に載置収容して所定の場所に配置されたラックと、上記販売責任会社に所属し少なくとも上記複数種類の商品それぞれの在庫データと上記販促責任者に対する勘定科目データとを更新可能に記録するサーバと、を備え、該サーバは、所定の無線又は有線の通信網を介し、上記ラックから上記商品販促用印刷物を取得した顧客が上記複数種類の中の所望の上記商品に関わる特定情報と上記販促責任者に関わる特定情報とを上記顧客が所有する携帯用情報端末機器により自己特定情報と共に入力して発信したことを受けて上記商品の詳細画像情報と受注用入力画面情報を上記携帯用情報端末機器に送信し、上記顧客が上記詳細画像情報と上記受注用入力画面情報とに基づいて上記商品を購入することを確定する信号を上記携帯用情報端末機器から発信したことを受けて上記商品の販売を確定する処理と該販売の確定に基づいて上記顧客に対する上記商品の売り上げ代金の課金の処理とを行うように構成される。
【0022】
次に、第2の発明の旅行業における販売・在庫管理システムは、複数種類の商品の画像と該商品に関わる特定情報と上記商品の販売責任会社の名称と該販売責任会社を代理する販促責任者に関わる特定情報とが印刷又は捺印にて記載された複数種類の商品販促印刷物と、該複数種類の商品販促用印刷物を取り出し自在に載置収容して所定の場所に配置されたラックと、上記販売責任会社に所属し少なくとも上記複数種類の商品それぞれの在庫データと上記販促責任者に対する勘定科目データとを更新可能に記録するサーバと、を備え、該サーバは、所定の無線又は有線の通信網を介し、上記商品販促印刷物に基づいて販売が確定した上記商品を上記在庫データから引き落とす処理と、上記販促責任者に関わる特定情報に基づいて上記販促責任者の上記勘定科目データに所定の販売手数料を計上する処理と、所定の期間経過後に上記販促責任者に対し上記計上された販売手数料を自動振込みする処理とを行うように構成される。
【0023】
更に、第3の発明の旅行業における販売・在庫管理システムは、複数種類の商品の画像と該商品に関わる特定情報と上記商品の販売責任会社の名称と該販売責任会社を代理する販促責任者に関わる特定情報とが印刷又は捺印にて記載された複数種類の商品販促印刷物と、該複数種類の商品販促用印刷物を取り出し自在に載置収容して所定の場所に配置されたラックと、上記販売責任会社に所属し少なくとも上記複数種類の商品それぞれの在庫データと上記販促責任者に対する勘定科目データとを更新可能に記録するサーバと、を備え、該サーバは、所定の無線又は有線の通信網を介し、上記ラックから上記商品販促用印刷物を取得した顧客が上記複数種類の中の所望の上記商品に関わる特定情報と上記販促責任者に関わる特定情報とを上記顧客が所有する携帯用情報端末機器により自己特定情報と共に入力して発信したことを受けて上記商品の詳細画像情報と受注用入力画面情報を上記携帯用情報端末機器に送信し、上記顧客が上記詳細画像情報と上記受注用入力画面情報とに基づいて上記商品を購入することを確定する信号を上記携帯用情報端末機器から発信したことを受けて上記商品の販売を確定する処理と該販売の確定に基づいて上記顧客に対する上記商品の売り上げ代金の課金の処理とを行い、該販売が確定した上記商品を上記在庫データから引き落とす処理と、上記販促責任者に関わる特定情報に基づいて上記販促責任者の上記勘定科目データに所定の販売手数料を計上する処理と、所定の期間経過後に上記販促責任者に対し上記計上された販売手数料を自動振込みする処理とを行うように構成される。
【0024】
上記の旅行業における販売・在庫管理システムにおいて、上記携帯用情報端末機器は、例えば、デジタルカメラ付きの携帯電話であることが好ましい。また、上記自己特定情報は、例えば、上記携帯用情報端末機器に固有のID又は電話番号である。また、上記商品に関わる特定情報は、例えば、バーコード、二次元コード、電子透かし、又はその他の記号から成る。
【0025】
また、上記の旅行業における販売・在庫管理システムにおいて、上記商品は、例えば旅館、ホテルその他の商用宿泊施設であり、また、上記商品に関わる特定情報は、例えば上記サーバのURL(uniform resource locator)、上記商品販促用印刷物に関わる広告名称、広告日付、又は商品コードのいずれか又は全てを含む情報であり、また、上記販促責任者に関わる特定情報は、例えば上記商品販促用印刷物の所定の記載箇所に印刷又は捺印により記載された上記ラックの設置場所提供者を特定する電話番号又は特定のコードであり、また、上記在庫データは、例えば上記旅館、ホテルその他の商用宿泊施設の経営責任者から提供される少なくとも利用可能部屋数と該利用可能部屋数に伴う利用可能日時を含むデータであり、そして、この在庫データは、例えば旅館、ホテルその他の商用宿泊施設の経営責任者が専有する携帯電話と上記サーバとの通信による新規登録、更新、又は削除によりデータ形成される。
【0026】
更に、上記の旅行業における販売・在庫管理システムにおいて、上記所定の場所は複数個所に構成され、上記ラックは上記所定の場所ごとに少なくとも1台配置されるように構成される。
【0027】
そして、第4の発明のラックは、複数種類の商品の画像と該商品に関わる特定情報と上記商品の販売責任会社の名称と該販売責任会社を代理する販促責任者に関わる特定情報とが印刷又は捺印にて記載された複数種類の商品販促用印刷物を不特定多数の通行人による任意の取得に任せるべく取り出し自在に載置収容する収容手段と、該収容手段に載置収容された上記商品販促用印刷物の取り出しを検知する検知手段と、該検知手段の検知出力により得られる上記複数種類の商品販促用印刷物の中のいずれの商品販促用印刷物が取り出されたかの情報と上記収容手段に接近中の携帯用情報端末機器の情報とを取得し該取得した情報に所定の情報を付加した信号を所定の通信網を介して所定のサーバに送信する通信手段と、を有して構成される。
【0028】
このラックにおいて、例えば、上記収容手段は複数の載置棚から成り、上記検知手段は複数の上記載置棚ごとに配置された光学センサから成り、上記通信手段は、複数の上記載置棚に近接して所定の一箇所に配置され、上記光学センサの出力を受信して上記複数種類の商品販促用印刷物の中のいずれの商品販促用印刷物が取り出されたかの取出情報を取得し、上記載置棚から上記商品販促用印刷物を取り出した通行人の所有する上記携帯用情報端末機器と赤外線通信により上記携帯用情報端末機器の固有情報を取得し、上記取出情報と上記固有情報とに所定の情報を付加した信号を上記サーバに送信する送受信装置から成るように構成される。
【0029】
また、このラックにおいて、例えば、上記収容手段は複数の載置棚から成り、上記検知手段は複数の上記載置棚の上記商品販促用印刷物の載置箇所ごとに配置された厚みセンサと該厚みセンサごとに対応するICタグとから成り、上記通信手段は、複数の上記載置棚に近接して所定の一箇所に配置され、上記ICタグとの無線通信により上記厚みセンサの検知出力を受信して上記複数種類の商品販促用印刷物の中のいずれの商品販促用印刷物が取り出されたかの取出情報を取得し、上記載置棚から上記商品販促用印刷物を取り出した通行人の所有する上記携帯用情報端末機器と赤外線通信又は無線通信により上記携帯用情報端末機器の固有情報を取得し、上記取出情報と上記固有情報とに所定の情報を付加した信号を上記サーバに送信する送受信装置から成るように構成される。
【0030】
更に、このラックにおいて、例えば、上記収容手段は複数の載置棚から成り、上記検知手段は、複数の上記載置棚の上記商品販促用印刷物の載置箇所ごとに配置された重量センサから成り、上記通信手段は、複数の上記載置棚に近接して所定の一箇所に配置され、上記重量センサに電気的に接続され該重量センサの検知出力を受信して上記複数種類の商品販促用印刷物の中のいずれの商品販促用印刷物が取り出されたかの取出情報を取得し、上記載置棚から上記商品販促用印刷物を取り出した通行人の所有する上記携帯用情報端末機器と赤外線通信又は無線通信により上記携帯用情報端末機器の固有情報を取得し、上記取出情報と上記固有情報とに所定の情報を付加した信号を上記サーバに送信する送受信装置から成るように構成される。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、顧客の手数と時間上の負担を軽減し、代理店窓口の手数と時間上の負担を軽減し、旅行会社と旅館又はホテルとの間の連絡を容易にし、旅行会社本社の手数と経費を削減するラック及びそれを用いた旅行業における販売・在庫管理システムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0033】
図1は、本発明の実施例1としての旅行業における販売・在庫管理システムの全体構成を示す図である。
同図に示すように、本例の旅行業における販売・在庫管理システムは、例えばインターネット等の通信ネットワーク1に、旅行会社2のツーリストサーバ3(3−1、3−2)、この旅行会社2と提携して商品販売代金の支払いを代行する代金支払代行会社(クレジットカード会社)4のクレジットサーバ5、後述する無人のラックから商品販促用印刷物(以下、パンフレットという)を取り出した多数の通行人(顧客)6が所有するデジタルカメラ付き及び送信機能付きの携帯用情報端末機器7、パンフレット取次ぎ店8の通信端末9、旅館又はホテル11の経営責任者10が所有する携帯電話12等が接続されて構成される。
【0034】
尚、上記のカメラ付き及び送信機能付きの情報端末機器7は、例えばカメラ付き携帯電話、カメラと送信機能付き電子手帳、カメラと送信機能付きモバイルコンピュータ、デジタルカメラの撮像データをローデングされた送信機能付きパーソナルコンピュータなど種々あるが、以下の説明では代表的にカメラ付き携帯電話7とする。
【0035】
また、本例のパンフレット取次ぎ店8は、従来の旅行代理店に相当する存在であるが、従来のように店頭に店員が来客を待機している必要はなく、後述するラックを配設する設置場所を提供できるのであれば、旅行代理店に限ることなく、個人、店舗、会社、同業の旅行取り扱い店など、いずれであっても良い。また、通信端末9は、旅行会社2から専用貸出契約により貸与された通信端末である。勿論、通信端末9は、専用端末ではなく、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータを用い、ID及びパスワードを入力することによりツーリストサーバ3と相互通信を可能とする方式であってもよい。
【0036】
また、ツーリストサーバ3、又はクレジットサーバ5は、特には図示しないが、ネットワークアダプタを介して図1に示した通信ネットワーク1に接続されているMPU( micro processing unit)と、このMPUに接続されたROM(read only memory)、RAM(Random Access Memory)、HD( hard disk)、I/F(インターフェース)ユニットが接続されて構成されている。
【0037】
ROMには、OS(operating system:基本ソフトウエア)が格納されており、RAMは少なくともプログラム領域、データ領域、及び一時領域(ワークエリア)を備えている。
【0038】
HDは大容量の記憶装置であり、このHDには、サーバ(コンピュータ本体)全体を制御するプログラムや、各種のサーバ(ソフト)例えばWebサーバ、ファイルサーバ、コミュニケーションサーバ、データベースサーバ、メールサーバ等が格納されている。
【0039】
更に、HDには、その他各種のアプリケーション、商品情報のデータベース、顧客管理のデータベース、商品販売と課金管理のデータベース等が格納されている。
尚、上記各種のサーバ(ソフト)機能を1台のサーバ機で実現してもよいが、顧客6の携帯電話7、パンフレット取次ぎ店8の通信端末9、旅館又はホテル11の経営責任者10の携帯電話12等のクライアントが増えてくると、負荷が集中して処理が遅くなるから、サーバ機を複数台設置して、サーバ機能を分散して処理を分散させることが好ましい。
【0040】
I/Fユニットは、例えば複数のUSB(universal serial bus)、シリアルインターフェース、パラレルインターフェース等の各種のインターフェースを備えており、このI/Fユニットには、外部記憶装置、モニタ、キーボード、ポインティングデバイス、端末装置等が接続されている。
【0041】
外部記憶装置としては、例えば外付けHD、MO(Magneto Optical disk)、CD−R/W(compact disc read/write memory)、各種タイプのフラッシュメモリ等が接続されており、各種データのローディング、各種アプリケーションのインストール、あるいは各種データのバックアップ用として使用される。
【0042】
モニタとしては、例えばCRT(cathode ray tube:ブラウン管)、LCD(liquid crystal display:液晶表示装置)、又はプラズマディスプレイ等が接続されており、サーバにおける各種のデータ処理内容が表示されたり、オペレータとのマン・マシンインターフェースが表示されたり、必要な各種の表示が行われる。
【0043】
キーボード及びポインティングデバイスは、データの更新やアプリケーションの更新などをサーバ(ソフト)に指示する際にオペレータによって入力操作される。
端末装置は、専用端末装置あるいはパーソナルコンピュータであり、必要に応じて上記のモニタ、キーボード、ポインティングデバイス等とは独立に操作され、操作結果を一括してサーバ(ソフト)に引き渡したり、サーバ(ソフト)からデータを受け取ることができる。
【0044】
MPUは、ROMのOSに基づいて動作し、HDに格納されている各種のサーバ、各種のアプリケーションをRAMのプログラム領域に読み出し、それらのソフトウエアに従って、HDから各種のデータベース、各種のデータをRAMのデータ領域に読み出して処理し、必要な中間データ又は一時的データをRAMの一時領域に保存しながら、サーバにアクセスしてきたクライアントのWebブラウザと通信しながら、後述する種々の処理を行う。
【0045】
図2は、上記構成の旅行業における販売・在庫管理システムにおいて、通信ネットワーク1を介して行われる各種通信処理の概略を示すフローチャートである。
先ず、顧客6のカメラ付き携帯電話(K)7と、旅行会社2のツーリストサーバ(S)3との通信処理について説明する。
【0046】
図2の上に示すように、カメラ付き携帯電話(K)7から、後述する二次元コードなどの特殊記号の撮影に基づくツーリストサーバ(S)3へのアクセスが開始される(ステップK1)。
【0047】
上記の特殊記号は、後述するラックから配布されるカタログに掲載されている複数種類の商品の画像をグループ毎に又は単独に特定する情報のURL(Uniform Resource Locater)を含む特殊記号である。
【0048】
ツーリストサーバ(S)は、そのURLによるアクセスに応じて、そのURLに関わる特定旅行商品の表示データをカメラ付き携帯電話(K)7に送信する(ステップS1)。
これにより、上記URLに関わる特定旅行商品の予約申込みのための画面がカメラ付き携帯電話(K)7の表示画面に表示される。
【0049】
顧客6は、携帯電話(K)7の表示画面に表示された予約申込みのための画面に基づいて入力を行い、空室状況の問い合わせをツーリストサーバ(S)3に送信する(ステップK2)。
【0050】
ツーリストサーバ(S)3は、特には図示しないデータベースサーバを介して、複数種類の商品それぞれの在庫数データから成る商品在庫データベースを検索し、上記問い合わせを受けた空室が存在するのを確認できたときは、予約フォーム画面の表示データをカメラ付き携帯電話(K)7に送信する(ステップS2)。
【0051】
これにより、上記特定旅行商品の予約申込みのための予約フォーム画面がカメラ付き携帯電話(K)7の表示画面に表示される。
顧客6は、携帯電話(K)7の表示画面に表示された上記予約フォーム画面の指示に従って予約情報の入力を行って、その入力内容をツーリストサーバ(S)3に送信する(ステップK3)。
【0052】
ツーリストサーバ(S)3は、予約情報の入力内容に手落ちが無いことを確認して決済フォーム画面の表示データをカメラ付き携帯電話(K)7に送信する(ステップS3)。
これにより、上記特定旅行商品の予約決済のための決済フォーム画面がカメラ付き携帯電話(K)7の表示画面に表示される。
【0053】
顧客6は、携帯電話(K)7の表示画面に表示された上記決済フォーム画面の指示に従って決済情報の入力を行って、その入力内容をツーリストサーバ(S)3に送信する(ステップK4)。
【0054】
上記決済情報の入力内容には、少なくとも顧客6が決済に使用するクレジットカードの番号と、そのクレジットカードの名義人の名前が含まれている。
ここで、ツーリストサーバ(S)3は、上記クレジットカードの番号と、そのクレジットカードの名義人の名前と、決済すべき金額とに基づいて、図2の中央に示すように、当該名義人のクレジット残高や過去のクレジット支払い遅延状況等の信用状況を、代金支払代行会社(クレジットカード会社)4のクレジットサーバ(C)5に問い合わせる(ステップS7)。
【0055】
クレジットサーバ(C)5は、上記の問い合わせを受けて、クレジットカードの契約顧客のデータベースを検索し、クレジットカードの名義人の与信枠が上記決済すべき金額に十分に見合うか否かを判断し、その判断結果を与信の可否情報としてツーリストサーバ(S)3に送信する(ステップC1)。
【0056】
再び図5の上に示すように、ツーリストサーバ(S)3は、クレジットサーバ(C)5から返信された与信の可否情報が「可」を示しているときは予約完了を示す画面の表示データ、与信の可否情報が「否」を示しているときは予約不成立を示す画面の表示データを、カメラ付き携帯電話(K)7に送信する(ステップS4)。
【0057】
そして、上記送信した表示データが予約完了を示す画面の表示データであるときは上記の処理に続いて、予約完了メッセージ画面の表示データをカメラ付き携帯電話(K)7に送信する(ステップS4)。
【0058】
これにより、顧客6に対して旅行商品の販売を確定する処理と、その販売の確定に基づく上記顧客6に対する上記旅行商品の売り上げ代金の課金の処理とが完了する。
続いて、ツーリストサーバ(S)3は、販売が確定した上記旅行商品を、商品在庫データベースの当該旅行商品の在庫数データから引き落とす処理を行う。
【0059】
そして、図5の左中央から下に示すように、ツーリストサーバ(S)3は、上記空室の売り上げ報告を、ASP(application service provider)表示ソフトによる伝票表示形式で、日計・週計の売り上げ確認情報と共に、旅館又はホテル11の経営責任者10の所有する携帯電話(R)12に送信する(ステップS6)。
【0060】
これにより、旅館又はホテル11の経営責任者10である主人、女将、又は番頭もしくはオーナー、支配人、又は営業部長は、リアルタイムで空室在庫の売り上げ状況を把握することができる。
【0061】
尚、これらの経営責任者は、パンフレットの特殊記号と同様の自らの宿泊商品を示す特殊記号を記載した簡易入力表を常時手元に所持しており、必要に応じて手元の簡易入力表の所望の宿泊商品を示す特殊記号を携帯電話(R)12のカメラで撮像し、ツーリストサーバ(S)3にアクセスして、空室在庫データの更新、削除等を、空室の状況に応じてリアルタイムで行うことができる(ステップR1)。
【0062】
また、ツーリストサーバ(S)3は、上記販売が完了した旅行商品に関わる空室在庫の引き落としに続いて、更に、携帯電話(K)7から特殊記号のデータと共に送信されたラック設置場所提供者であるパンフレット取次ぎ店8を示すデータに基づいて、当該パンフレット取次ぎ店8の勘定科目データに所定の取次ぎ手数料(販売手数料)を計上する処理を行う。
【0063】
これにより、パンフレット取次ぎ店8は、必要に応じて、いつでも通信端末(P)9を用いて、ツーリストサーバ(S)3にアクセスし、ラックから取り出されたパンフレットによる旅行商品の販売実績を確認することができる(ステップP1)。
【0064】
また、ツーリストサーバ(S)3は、例えば月初から月末まで等の所定の期間経過後に、パンフレット取次ぎ店8に対し上記計上されている取次ぎ手数料を通知し(ステップS8)、これと共に、その取次ぎ手数料を、パンフレット取次ぎ店8の取引金融機関の口座に対して自動振込みする処理を行う。
【実施例2】
【0065】
図3(a),(b) は、上記旅行業における販売・在庫管理システムにおいて用いられる商品販促用印刷物の例を模式的に示す図である。
同図(a) の上は厚い冊子の商品販促用印刷物13を開いた状態を示しており、同図(a) の下は、同図(a) の上に丸の破線aで囲んで示す部分の拡大図と、その頁の右下に記載されている特殊記号14と、その特殊記号14を撮像しているカメラ付き携帯電話7を示している。
【0066】
また、図3(b) の上は、例えば表紙・裏表紙とも合わせて16枚綴じ程度の薄い冊子の商品販促用印刷物(パンフレット)15を示しており、図3(b) の中央はパンフレット15の適宜の頁を開いた状態を示し、同図(b) の下は、同図(b) の中央に丸の破線bで囲んで示す部分と同様部分の任意に開いた他の頁16の拡大図と、その頁16の左下に記載されている特殊記号17を撮像しているカメラ付き携帯電話7を示している。
【0067】
同図(b) の下に示す任意の頁16には、例えば、或る旅館11の最も自慢とする内部施設11a、本館入り口近傍の外容11b、プラン名又は宿泊施設名11c、テーブル上に並べられた主たる料理の見本11d及び11e、そして、曜日ごと祭日・平日ごと宿泊人数ごとの料金表11fなどが、フルカラーの写真画像と共に掲載されている。
【0068】
なお、上記の特殊記号14又は17は、例えばQRコード等の二次元コードであり、例えば旅行会社のサーバのURL(uniform resource locator)、上記商品販促用印刷物13又は15に関わる広告名称、広告日付、又は商品コードのいずれか又は全てを含む情報である。勿論、特殊記号はQRコード等の二次元コードと限ることなくバーコード、電子透かし、又はその他の記号等から成るものであってもよい。
【0069】
また、特殊記号17は、パンフレット15の頁ごとに記載するとは限らず、パンフレット15の表紙のみに記載する場合もある。頁ごとに記載された特殊記号17からは、その特殊記号17が記載されていた頁の旅行方品の詳細画像のサイトにログインするが、表紙のみに記載された特殊記号17からは、そのパンフレット15の全頁に掲載されている全旅行商品の一覧画面のサイトにログインするようになる。
【0070】
また、商品販促用印刷物13及び15は、いずれも例えば裏表紙の下方の空白部分に、当該商品販促用印刷物13又は15を無料配布すべく展示場所を提供するパンフレット取次ぎ店8の名称と共に、そのパンフレット取次ぎ店8を特定するコード又は電話番号が印刷又は捺印等によって記載されている。
【0071】
また、特に薄い冊子のパンフレット15は、種類ごとに1冊あたりの重量が前述したツーリストサーバ3の所定の記憶領域に記録されている。
【実施例3】
【0072】
本発明の旅行業における販売・在庫管理システムにおいては、主として図3(b) に示す薄い冊子のパンフレット15が用いられる。そして、パンフレット15を各種取り揃えて、ラックに載置収容し、不特定多数の人々に無料配布する。以下このラックについて説明する。
【0073】
図4(a),(b) は、上記のパンフレット15を各種取り揃えて載置収容して提示し通行人に無料で提供するラックの設置状態を示す図である。
図4(a) は、○○ツーリストと名乗る旅行会社の代理店18の出入り口脇に2つのラック19が設置されている状態を示している。また、図4(b) は、○○○○○shopという一般商店21の夜間になってシャッターを下ろして閉じた出入り口の前に設置したままになっている2つの無人のラック19を示している。
【0074】
いずれのラック19も、それらの各載置棚には各種取り揃えたパンフレット15が大量に載置収容されている。不特定多数の通行人22は、パンフレット15を任意に手にとって自由に自宅に持ち帰ることができる。
【0075】
通行人22が自宅に持ち帰ったパンフレット15の各頁には、図3(b) の下に示したような旅館又はホテル11の宣伝広告からなる旅行商品11a〜11fが、二次元コードの特殊記号17と共に掲載されている。
【0076】
パンフレット15を自宅に持ち帰った通行人22は、所望の旅行商品が掲載されている頁を探し出し、その特殊記号17をカメラ付き携帯電話7で撮像して、所望の旅行商品のサイトにアクセスすることができる。この通行人22は、すなわち図1及び図2に示した顧客6である。
【0077】
また、パンフレット15の裏表紙には、そのパンフレット15が図4(a) のラック19から持ち帰ったものであった場合は「○○ツーリスト」の特定コード又は電話番号が記載されており、図4(b) のラック19から持ち帰ったものであった場合は「○○○○○shop」の特定コード又は電話番号が記載されている。
【0078】
所望の旅行商品のサイトにアクセスした顧客6は、その特定コード又は電話番号を入力してサイトに発信する。これにより、図2に示したツーリストサーバ3は、どこに設置されていたラック19から取り出されたパンフレット15によって予約の申込みが行われているのか認識することができる。
【0079】
図5は、上記のラック19の基本的な構成を示す図である。同図に示すようにラック19は、4段の載置棚23を備えており、それらの載置棚23の上には、それぞれ4列に分かれて、各列ごとに複数のパンフレット15が載置収容されている。同図の例では4段×4列で16種類のパンフレット15が載置収容されていることになる。あるものは全国の主立ったホテルばかりの案内であったり、あるものは特定観光地の旅館ばかりを集めた案内であったりする。
【0080】
図6は、ラックの他の構成例(その1)を示す図である。同図に示すラック24も、4段の載置棚23を備え、各載置棚23ごとに4列にパンフレット15を載置収容している。
【0081】
各載置棚23ごとに、載置棚23の上方手前に検知用走査光路26を有する光透過型光学センサ27が配設されている。また、載置棚23に近接して所定の一箇所(図6の例では、ラック24の1段目と2段目の載置棚23の中間の位置に対応する右外側面の位置)に通信装置28が配設されている。
【0082】
通信装置28は、赤外線通信機能を有する携帯電話29を図の矢印cで示すように中に差し入れる携帯電話差し入れ口28−1が形成されており、この携帯電話差し入れ口28−1に赤外線通信機能を有する携帯電話29を差し入れることにより、通信装置28と光透過型光学センサ27が起動する。
【0083】
通行人(顧客6)が携帯電話29を通信装置28の携帯差し入れ口28−1差し入れ、任意の載置棚23から所望のパンフレット15を取り出すと、そのパンフレット15が検知用走査光路26が一時的に遮断する。
【0084】
光透過型光学センサ27の発光部は、高い周波数のパルス光を発射しており、通信装置28は、光透過型光学センサ27の受光部でパルス光が遮断された光透過型光学センサ27の配設位置と、遮断されたパルスの周波数の位置を知ることによって、どの載置棚23の、どの列(載置箇所)のパンフレット15が取り出されたかを認識することができる。
【0085】
その認識に基づいて、通信装置28は、一方では、携帯電話29と赤外線通信を行い、携帯電話の電話番号、取り出されたパンフレット15の種類、予約管理番号等のデータの送受信を行い、他方では、ツーリストサーバ3との間で、上記のデータの他に、日時、場所などのデータを送信する。
【0086】
尚、携帯電話29のGSP(global positioning system:グローバル・ポジショニング・システム、衛星利用測位システム、全地球位置発見システム、全地球測位システム、汎世界測位システム)機能を用いて現在地すなわちラック24の設置位置を認識し、その時点で取り出されたパンフレット15に、携帯電話の電話番号と、シリアルに発生させた予約申込み番号とを関連付けて、ツーリストサーバ3に送信するようにしてもよい。
【0087】
そうすれば、パンフレット15に通し番号を印刷するなどの手数を要せずに、取り出されたパンフレットを特定でき、予約購入時の顧客6の入力作業も簡略化することができる。
【0088】
図7は、ラックの他の構成例(その2)を示す図である。同図に示すラック30も、4段の載置棚23を備え、各載置棚23ごとに4列にパンフレット15を載置収容している。
【0089】
各載置棚23ごと、パンフレット15の列(載置箇所)ごとに、図では定かに見えないが厚みセンサが配設されており、この厚みセンサごとに対応してICタグ31が配設されている。また、載置棚23に近接して所定の一箇所(図7の例では、ラック30の1段目と2段目の載置棚23の中間の位置に対応する右外側面の位置)に通信装置32が配設されている。
【0090】
通信装置32は、その近傍にかざされた携帯電話7や各ICタグ31と、例えばブルートゥース通信などの超近距離通信を行うことができると共に、ツーリストサーバ3との間で、無線通信を行うことができる。
【0091】
これにより、この場合も、どの載置棚23の、どの列(載置箇所)のパンフレット15が取り出されたかを認識することができ、その取り出されたパンフレット15の種類、予約管理番号等のデータの送受信を携帯電話7との超近距離通信で行い、また、携帯電話の電話番号を認識することができる。
【0092】
そして、この場合も、通信装置32は、ツーリストサーバ3との間で、上記のデータの他に、日時、場所などのデータを送信する。ツーリストサーバ3は、取り出されたパンフレット15の種類やその残数をリアルタイムで把握することができる。
【0093】
図8は、ラックの他の構成例(その3)を示す図である。同図に示すラック33も、4段の載置棚34を備え、各載置棚34ごとに4列にパンフレット15を載置収容している。
【0094】
但し、本例では、各載置棚34は、パンフレット15の列(載置箇所)ごとに、すなわち4つに分割されている。そして、分割された各列の載置箇所を形成する棚部分は、後端部を支点にして揺動可能に配置されている。そして、その前端下部にデジタル重量計35が圧接して配置されている。このデジタル重量計35は、1冊のパンフレット15の重量分の変化を容易に計量することができる。
【0095】
また、載置棚23に近接して所定の一箇所(図8の例では、ラック33の1段目と2段目の載置棚34の中間の位置に対応する向かって右外側面の位置)に通信装置32が配設されている。
【0096】
通信装置32は、デジタル重量計35と有線で電気的に接続されており、また、その近傍にかざされた携帯電話7と、例えばブルートゥース通信などの超近距離通信を行うことができる。そして、ツーリストサーバ3との間では、無線通信を行うことができる。
【0097】
これにより、この場合も、どの載置棚34の、どの列(載置箇所)のパンフレット15が取り出されたかを認識することができ、その取り出されたパンフレット15の種類、予約管理番号等のデータの送受信を携帯電話7との超近距離通信で行い、また、携帯電話の電話番号を認識することができる。
【0098】
そして、この場合も、通信装置32は、ツーリストサーバ3との間で、上記のデータの他に、日時、場所などのデータを送信する。ツーリストサーバ3は、取り出されたパンフレット15の種類やその残数をリアルタイムで把握することができる。
【0099】
尚、上記ラックの他の構成例(その1、その2、その3)において、通信装置28又は32は、いずれもバーコード、QRコード等の特殊記号を読み取る機能のないカメラ付き携帯電話に対しては、パンフレット15の特殊記号17を読み取り、読み取った特殊記号17に連動して、ツーリストサーバ3のWebサイトにログインできるアプリケーションを携帯電話にインストールすることができる。
【0100】
図9は、ラックの他の構成例(その4)を示す図である。尚、同図には、図6乃至図8と同一構成部分には図6乃至図8と同一の番号を付与して示している。すなわち、図9に示す構成は、図6乃至図8に示したラックの他の構成例(その1、その2、その3)における構成をほとんど全て取り込んだ構成となっている。したがって、説明は省略する。
【実施例4】
【0101】
ところで、前述の図2では本発明のラック及びそれを用いた旅行業における販売・在庫管理システムにおける全体として処理の流れの概略を説明したが、ここでは、実施例4として顧客6とツーリストサーバ3との通信処理に限定して説明する。
【0102】
尚、以下の説明では、図1に示したツーリストサーバ3(3−1、3−2)を、ホストサーバ3−1、Web−Shoppingサーバ(以下、WSサーバという)3−2として説明する。
【0103】
また、顧客6は個人ではなく、旅行愛好会などの集団旅行の責任者としてパンフレット15の旅行商品の予約を申し込む場合を例にとって説明する。勿論、顧客6は社員旅行の幹事であってもよい。
【0104】
図10は、実施例4としての顧客6のカメラ付き携帯電話(以下、単に携帯電話という)7とツーリストサーバ3との通信処理を説明するフローチャートである。
図11、図12、図13は、それぞれ上記の通信処理において携帯電話7の表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。
【0105】
先ず、図10において、携帯電話7の特殊コード読取機能を起動すると特殊記号17の読取りと、その読取った特殊記号17の解読と、その解読した内容に従って携帯電話用Webサイトにログインするブラウザが起動する。
【0106】
携帯電話ブラウザ(以下、単にブラウザという)は、WSサーバ3の旅行商品サイトにログインし、そのトップページ(本来のホームページ、極近年ではホームページというと当該サイトの全ページを指す場合が多い)の画像を携帯電話7の表示装置に表示する。
【0107】
これにより、例えば図11のトップページ画面36が携帯電話7の表示装置に表示される。同図の例では、トップページ画面36には、上に大きく「○○旅予約」と、このサイトの名称が表示され、その下にやや小さく「○○ツーリスト」と、このサイトを運営する旅行会社名が表示され、その下方に一線を画して、比較的細かな文字で旅の名称や、仕向け地、特別広告のホテル名、特別な施設などの簡単な紹介が表示されている。
【0108】
ここで、顧客6が携帯電話7の決定ボタンを押すと、上記のログインに用いられた特殊記号17がパンフレット15の表紙のみに記載された特殊記号17であった場合は、ブラウザは、WSサーバ3−2の宿情報から商品一覧画面を取得して、その商品一覧画面を携帯電話7の表示装置に表示する(以下、単に携帯電話7に表示するという)(ステップU1)。
【0109】
これにより、例えば図11の商品一覧画面37が携帯電話7に表示される。同図に示す例では、最上部に旅の名称、その下に地名、その下にメニュー選択の指示、そして、その下方に、見出しの案内メニューとして、推薦される宿、有名旅館、リゾートホテルなどの、宿泊施設を指定するページへ移行するリンクメニューと、○○温泉、○○高原、□□湯元などの、地域を指定するページへ移行するリンクメニューが表示されている。
【0110】
顧客6は、好みに従ってリンクメニューを選択して決定ボタンを押すということを繰り返してリンクを辿り、最終的にひとつの旅館又はホテルを選択して決定ボタンを押すと、ブラウザは、WSサーバ3−2の宿情報から商品詳細画面を取得して、その商品詳細画面を携帯電話7に表示する(ステップU2)。
【0111】
これにより、例えば図11の商品詳細画面38が携帯電話7に表示される。同図に示す例では、最上部に「○○パンフレット」とパンフレットの名称が表示され、その下に「○○旅予約」と旅の名称が表示され、その下に「空室照会」とこの表示画面の名称が表示され、その下方の表示画面(最下端はスクロールで表示可能、以下同様)には、選択されたホテル名が「○○ホテル」と表示され、食事条件が夕朝食付きであることが表示され、その下に必要事項の入力を促すメッセージが表示され、その下方に、各種必要事項の入力窓が表示されている。
【0112】
表示されている入力窓は、宿泊開始日、宿泊日数、必要部屋数、大人男女別人数、児童、小児、乳児別人数などの入力が出来るようになっている。
また、上記のトップページ画面36で、顧客6が携帯電話7の決定ボタンを押したとき、ログインに用いられた特殊記号17がパンフレット15の各頁ごとの個々の旅館又はホテル等の宿泊施設ごとに記載された特殊記号17であった場合は、ブラウザは、WSサーバ3−2の宿情報から、その特殊記号17の情報に基づいて、当該選択された旅館又はホテルの商品詳細画面を取得して、その商品詳細画面を携帯電話7に表示する(ステップU2)。
【0113】
これにより、上記の商品一覧画面37のリンクから辿った場合と同様の例えば図11の商品詳細画面38が携帯電話7に表示される。つまり、顧客6は、いずれにしても、所望の旅館又はホテルの商品詳細画面38に辿り着くことができる。
【0114】
この商品詳細画面38において、顧客6が上述した必要事項の全ての入力を完了して、空室確認ボタンを「カーソルキーで選択して決定ボタンを押す」(以下、単にクリックするという)と、ブラウザは、ホストサーバ3−1にアクセスし、空室確認情報を取得して、その取得した空室確認結果画面を携帯電話7に表示する(ステップU3)。
【0115】
これにより、例えば図11の空室確認結果画面39又は40が携帯電話7に表示される。同図に示す空室確認結果画面39の例は、空室有りの場合であり、画面の最上部にパンフレットの名称、その下に旅の名称、その下に「空室照会結果」の画面名称があり、その下方の表示画面には、予約が可能である旨のメッセージと、選択されている上記の宿泊施設名「○○ホテル」と当ホテルの食事条件「夕朝食付き」が改めて表示され、その下方に、上記入力された必要事項が一覧表示されている。
【0116】
また、空室確認結果画面40の例は、空室無しの場合であり、画面の最上部にパンフレットの名称、その下に旅の名称、その下に「空室照会結果」の画面名称があり、その下方の表示画面には、空室が無い旨の簡単なメッセージが表示されている。
【0117】
この場合は、顧客6は戻るボタンをクリックして(図10のステップU3からの[NG]戻る)商品詳細画面38に戻り、更に取消ボタンを押して、パンフレット15の他の旅館又はホテルを探すことになる。
【0118】
一方、空室確認結果画面39のように空室有りの場合であれば、顧客6は、予約受付ボタンをクリックする(図10のステップU3からの[OK])。これを受けてブラウザは、メール設定確認画面を携帯電話7に表示する(ステップU4)。
【0119】
これにより、例えば図12に示すようなメール設定確認画面41が携帯電話7に表示される。同図に示すメール設定確認画面41の例では、最上部にパンフレットの名称の「○○パンフレット」、その下に旅の名称の「○○旅予約」、その下にこの表示画面の名称の「メール設定確認」が表示されている。
【0120】
そして、その下方に、この○○旅予約システムでは予約完了の電子メールを送信するようにしていることの通知と、顧客6の携帯電話7が電子メールの着信拒否設定を設定しているか否かの問い合わせが表示されている。
【0121】
これにたいして、顧客6は、着信拒否設定を設定していなければ、いいえボタンをクリックし、着信拒否設定を設定していれば、はいボタンをクリックする。
顧客6が、いいえボタンをクリックしたときは、予約完了の電子メール送信に支障は生じないので、ブラウザは、ホストサーバ3−1から予約情報入力画面を取得して、その予約情報入力画面を携帯電話7に表示する(ステップU6)。
【0122】
これにより、例えば図12に示すような予約情報登録画面43、募集型企画旅行条件書画面44、及び予約情報入力用画面45が順次携帯電話7に表示される。
他方、顧客6が、はいボタンをクリックすると、ブラウザは、ホストサーバ3−1から取得したメール設定方法説明画面を携帯電話7に表示する(ステップU5)。
【0123】
これにより、例えば、図12に示すようなメール設定方法説明画面42が表示される。この場合も、画面の最上部にはパンフレットの名称の「○○パンフレット」が表示され、その下に旅の名称の「○○旅予約」が表示され、その下にこの表示画面の名称の「メール設定方法説明」が表示される。
【0124】
顧客6が、そのメール設定方法説明にしたがって、受信許可アドレスとして、画面に表示されているこの○○旅予約を企画し販売している旅行会社の電子メールアドレスである「○○@○○○○○○」を登録すると、予約完了の電子メール送信の支障が解消されたので、ブラウザは、ホストサーバ3−1から予約情報入力画面を取得して、その予約情報入力画面を携帯電話7に表示する(ステップU6)。
【0125】
予約情報入力画面は、前述したように、例えば図12に示す予約情報登録画面43、募集型企画旅行条件書画面44、及び予約情報入力用画面45の3通りのリンク画面から成っている。
【0126】
最初の予約情報登録画面43は、最上部にパンフレットの名称「○○パンフレット」、その下に旅の名称「○○旅予約」、その下にこの表示画面の名称「予約情報登録」が表示される。そして、その下方に、この旅行に応募するための条件を読んで同意すること、予約フォームに入力すること、及び予約完了と同時に全額カード決済となる旨が表示される。
【0127】
顧客6は、先ず、応募条件を読むために画面下の<募集型企画旅行条件書>のボタンをクリックする。これに応じて、ブラウザは、募集型企画旅行条件書画面44を携帯電話7に表示する。
【0128】
募集型企画旅行条件書画面44は、同図に示す例では、最上部に[募集型企画旅行条件書]と表示され、その下方に「第1章 総則」の見出しからなる旅行参加条件の説明が縷々表示されている。
【0129】
顧客6は、この募集型企画旅行条件書に目を通して同意するときは、予約情報登録画面43に戻って画面下の<募集型企画旅行条件書>の直ぐ上にある「□ 同意します」のチェック枠をクリックする。これに応じて、ブラウザは、予約情報入力用画面45を携帯電話7に表示する。
【0130】
予約情報入力用画面45には、入力すべきデータ項目として、旅行代表者の氏名(漢字書きとかな書き)、性別、携帯電話番号、E−mail、店舗電話番号(パンフレット15を取り出してきたラック19の設置場所提供者の電話番号、パンフレット15の裏表紙に記載してある)、旅行代表者のクレジットカード番号、カード名義人、カードの期限等が必須入力条件として表示されている。
【0131】
顧客6が、上記の必須入力条件の全てに正しく入力を完了して、画面下方の予約内容確認ボタンをクリックすると、ブラウザは、予約内容確認画面を携帯電話7に表示する(ステップU7)。
【0132】
これにより、例えば、図13に示すような予約内容確認画面46及び47が連続してスクロール可能に表示される。同図にも、画面の最上部にはパンフレットの名称「○○パンフレット」、その下に旅の名称「○○旅予約」、その下にこの表示画面の名称「予約内容確認」が表示され、その下方に、予約情報入力用画面45で入力した入力データが一覧表示されている。
【0133】
顧客6が、この一覧表示された入力データが正しいことを確認して画面下方の、ご予約ボタンをクリックすると、ブラウザは、上記の受注データをWSサーバ3−2に送信すると共に、予約確認を示すデータをホストサーバ3−1に送信し、更に、予約結果画面を携帯電話7に表示する(ステップU8)。
【0134】
これにより、例えば、図13に示すような予約完了画面48が携帯電話7に表示される。同図に示す予約完了画面48の例では、画面の最上部にはパンフレットの名称「○○パンフレット」、その下に旅の名称「○○旅予約」、その下にこの表示画面の名称「予約完了」が表示され、その下方に、パンフレット15を利用したことへの感謝の言葉、これから予約完了メールを送信すること、更に※印付きメッセージとしてもし指定着信拒否設定が設定されているなら解除すべき旨が表示されている。
【0135】
尚、図12のメール設定方法説明画面42で指定着信拒否設定の設定を解除してあるか又は旅行会社の電子メールアドレス「○○@○○○○○○」を例外受信アドレスとして登録してある場合は、上記の※印付きメッセージは表示されない。
【0136】
上記に続くブラウザからの予約処理完了の通知に基づいて、ホストサーバ3−1は携帯電話7に対して予約完了メールを送信し、ブラウザは、この予約完了メールを携帯電話7に表示する(ステップU9)。
【0137】
これにより、例えば、図13に示すような予約完了メール画面49が携帯電話7に表示される。同図に示す例では、予約完了メール画面49には、画面の最上部に△△△△様と顧客6の氏名が表示され、○○パンフレットの利用への感謝の言葉、代金がクレジットカードで清算されたこと、宿泊当日のチェックインは当該メールを提示するだけ良いこと、などが表示される。
【0138】
そして、更にその下方に、予約を完了した宿泊施設名、宿泊日(月日)、宿泊日数、部屋数、人数、料金が表示され、その下方に取消しや変更の場合の連絡先、そして、旅行に送り出す挨拶の言葉、最後尾にこの「○○パンフレット」の「○○旅予約」の販売会社である「○○ツーリスト株式会社」の名前が表示されている。
【0139】
顧客6(本例では団体旅行の幹事又は責任者)は、宿泊先で、上記携帯電話7の「○○ツーリスト株式会社」からの予約完了の電子メールの画面を提示するだけで、チェクインすることができる。
【実施例5】
【0140】
次に、上記のように顧客6に販売される旅行商品の空室在庫の登録、変更、取消の処理について説明する。
図14の上は、旅館又はホテル11の経営責任者(図14の例では旅館の女将)10が、旅行会社と契約した専用の端末50で、空室在庫の登録、変更、取消の処理を行う場合の例を模式的に示している。また、図14の下は、旅行会社と契約した専用の携帯電話12で空室在庫の登録、変更、取消の処理を行う場合の例を模式的に示している。
【0141】
本例では、いつでもどこからでも空室在庫の登録、変更、取消の処理が可能であるように専用の携帯電話12を用いて処理を行う場合について説明する。
図15は、実施例5としての旅館又はホテルの経営責任者のカメラ付き携帯電話(以下、単に携帯電話という)12とツーリストサーバ3との通信処理を説明するフローチャートである。尚、この処理では、ツーリストサーバ3(3−1、3−2)のうちのホストサーバ3−1のみが使用される。
【0142】
図16、図17、図18、図19は、それぞれ上記の通信処理において携帯電話12の表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。
尚、図2でも述べたように、旅館又はホテル11の経営責任者10は、パンフレット15の特殊記号17と同様の自らの宿泊商品を示す特殊記号を記載した簡易入力表を常時手元に所持している。
【0143】
この簡易入力表の特殊記号(本例でも特殊記号17とする)は、パンフレット15の表紙にのみ記載される特殊記号と同一の機能を有するもので、旅館又はホテル11に所属する全ての宿泊商品を一覧表示して、その一覧表示の中から所望の宿泊商品を選択することができる。
【0144】
これにより、旅館又はホテル11の経営責任者10(以下、単に責任者10という)は、必要に応じて手元の簡易入力表の特殊記号を携帯電話12のカメラで撮像し、ツーリストサーバ3(ホストサーバ3−1)にアクセスし、表示画面から所望の宿泊商品を選択し、その宿泊商品の空室在庫データの登録、変更、削除等を、空室の状況に応じてリアルタイムで行うことができるようになっている。
【0145】
先ず、図15において、携帯電話12の特殊コード読取機能を起動して特殊記号17の読取る。そうすると、携帯電話12の携帯電話用Webサイトにログインするブラウザが起動する(ステップRK0)。
【0146】
ブラウザは、上記読取った特殊記号17の解読と、その解読した内容に従って、ホストサーバ3−1から管理者ログイン画面を取得して、その管理者ログイン画面を携帯電話12に表示する(ステップRK1)。
【0147】
これにより、例えば図16の上に示すような管理者ログイン画面51が携帯電話12に表示される。同図に示す管理者ログイン画面51の例では、最上部に旅企画の名称「○○旅予約」が表示され、その下に契約先の旅行会社名「○○ツーリスト」が表示されている。
【0148】
そして、その下に一線を画して、ホストサーバ3−1の在庫管理サイトへのログイン画面であることを示す「ログイン」の文字が表示され、その下に続けて、「お客様ID」の文字とID入力枠52、「お客様パスワード」の文字とパスワード入力枠53が表示されている。
【0149】
ここで責任者10がID入力枠52とパスワード入力枠53に、それぞれIDとパスワードを正しく入力すると、図16の下に示す詳細選択画面54が携帯電話12に表示される。
【0150】
同図に示す詳細選択画面54の例では、表示画面には新規商品登録画面のリンク表示55、登録商品修正画面のリンク表示56、及び登録商品削除画面のリンク表示57の3つのリンク先選択肢が表示されている。
【0151】
責任者10が新規商品登録画面のリンク表示55をクリックすると、ブラウザは、新規商品登録画面とそれに続く一連のデータ入力画面及び入力確認画面を携帯電話12に表示する。
【0152】
これにより、例えば図17に示すように、新規商品登録データ入力画面58及び59とこれに続く新規商品登録確認画面61及び62が順次表示される。新規商品登録データ入力画面58では登録商品の有効期限(開始年月日と終了年月日)、登録商品が参加するプラン名称、部屋のタイプ(本館、別館、露天風呂付きなど)を入力する。
【0153】
また、新規商品登録データ入力画面59では、提供部屋数や、人数別ごとの宿泊料金を入力する。そして、確認ボタンをクリックする。
これにより、新規商品登録確認画面61が携帯電話12に表示される。新規商品登録確認画面61では、上記の新規商品登録確認画面61及び62で入力されたデータが一覧表示される。
【0154】
責任者10が、その一覧表示が正しいことを確認して、画面下方の登録ボタンをクリックすると、新規商品登録確認画面62が携帯電話12に表示される。
この最終の新規商品登録確認画面62では、新規商品登録データ入力画面58のプラン名称で入力されたプラン名の表示に続いて「無事に受付致しました」の登録完了のメッセージが表示される。
【0155】
上記の新規商品登録のデータはホストサーバ3−1の所定の記録装置の所定の旅行商品データベースの所定の記録領域に記録される。
また、図16の下に示した詳細選択画面54で、責任者10が登録商品修正画面のリンク表示56をクリックすると、ブラウザは、登録商品修正画面とそれに続く一連の修正データ入力画面及び修正入力確認画面を携帯電話12に表示する。
【0156】
これにより、例えば図18に示すように、修正商品選択画面63が携帯電話12に表示される。責任者10が、修正商品を選択して確認ボタンをクリックすると、図18に示す修正データ入力画面64及び65が携帯電話12に順次表示される。
【0157】
この修正データ入力画面64及び65のデータ入力フォーマットは、図17に示した新規商品登録データ入力画面58及び59のデータ入力フォーマットと同一である。これにより、責任者10は修正データを容易に入力することができる。
【0158】
責任者10が修正データの入力を終えて確認ボタンをクリックすると、ブラウザは図18に示す修正入力確認画面66を携帯電話12に表示する。この修正入力確認画面66の表示フォーマットは、図17に示した新規商品登録確認画面61の表示フォーマットと同一である。これにより、責任者10は入力した修正データを容易に確認することができる。
【0159】
責任者10が、その一覧表示された修正データが正しいことを確認して、画面下方の登録ボタンをクリックすると、図18に示す修正入力確認画面67が携帯電話12に表示される。
【0160】
この修正入力確認画面67では、この登録商品が提供されている「○○パンフレット」と「○○旅予約」の表示に続いて「無事に受付致しました」の登録商品修正完了のメッセージが表示される。
【0161】
また、図16の下に示した詳細選択画面54で、責任者10が登録商品削除画面のリンク表示57をクリックすると、ブラウザは、登録商品削除選択画面とそれに続く一連の削除確認画面を携帯電話12に表示する。
【0162】
これにより、例えば図19に示すように、登録商品削除選択画面68が携帯電話12に表示される。責任者10が、削除商品を選択して確認ボタンをクリックすると、図19に示す削除確認画面69が携帯電話12に順次表示される。
【0163】
この削除確認画面69では、画面の先頭に、宿泊商品をホストサーバ3−1に登録している旅館又はホテルの名称が確認のために表示され、先に表示されてある登録商品削除選択画面68で選択された宿泊商品の登録削除に勘違いや選択違い等の誤りがないかどうかの確認と、誤りがなければ削除ボタンを押す(クリックする)ことを促すメッセージが表示される。
【0164】
ここで責任者10が削除の選択に誤りがないことを確認した削除ボタンをクリックすると、図19に示す削除確認画面71が携帯電話12に表示される。
この削除確認画面71では、この削除された商品が登録されていた「○○パンフレット」と「○○旅予約」の表示に続いて「無事に受付致しました」の登録商品削除確認のメッセージが表示される。
【実施例6】
【0165】
ここで、説明が前後するが、図12の予約情報登録画面43や予約情報入力用画面45におけるデータ入力において、顧客6の入力方法に誤りがあった場合の警告表示について、実施例6として説明する。
【0166】
図20の入力エラー警告画面72は、図12の予約情報登録画面43において顧客6が募集型企画旅行条件書を読んだ後、その直ぐ上にある「□ 同意します」のチェック枠をクリックしなかった場合に表示される。すなわち、図20の入力エラー警告画面72には、「入力データに誤りがあります。」の表示に続いて、その下方に「国内主催旅行条件(募集型企画旅行条件書の内容)にご同意いただけない場合には、ご予約できません。」と表示されており、その画面の下方に戻るボタンが表示されている。
【0167】
また、図20の入力エラー警告画面73は、図12の予約情報入力用画面45において携帯電話7の電話番号を全角で入力した場合に表示される。すなわち、図20の入力エラー警告画面73には、「入力データに誤りがあります。」の表示に続いて、その下方に「携帯電話番号は半角数字のみです。」と表示されており、その画面の下方に戻るボタンが表示されている。
【0168】
また、図20の入力エラー警告画面74は、同じく図12の予約情報入力用画面45において、携帯電話7の電話番号を入力しなかった場合に表示される。すなわち、図20の入力エラー警告画面74には、「入力データに誤りがあります。」の表示に続いて、その下方に「携帯電話番号は必須入力です。」と表示されており、その画面の下方に戻るボタンが表示されている。
【0169】
尚、このような警告表示は、携帯電話番号に限らず、例えば予約情報入力用画面45において入力枠の後に「必須」と表示されている場合に、その入力枠に正しいデータを入力しなかった場合には、上記と同様の警告メッセージが表示される。
【実施例7】
【0170】
最後に、実施例7として、パンフレット取次店8の通信端末(P)9と旅行会社2のツーリストサーバ3との通信処理について説明する。尚、以下に説明する端末表示画面の表示例及び操作方法は、パンフレット取次店8の通信端末(P)9だけでなく旅行会社本店における本システムの管理者にも共通の処理方式である。
【0171】
尚、この処理は、図2に示した本旅行業における販売・在庫管理システムにおいて通信ネットワークを介して行われる各種通信処理の中の、ステップP1及びステップS8に関わる処理である。
【0172】
図21は、ステップP1において、パンフレット取次店8の責任者が通信端末(P)9によりツーリストサーバ3にアクセスしたときに、通信端末(P)9の表示画面に最初に表示されるログイン画面の例を示している。
【0173】
同図に示すように、ログイン用画面75には、画面上部に大きく「○○旅システム」と、この販売・在庫管理システムの名称が表示され、その下にツーリストサーバ3の販売管理サイトにログインするためのID入力枠76とパスワード入力枠77が表示されている。
【0174】
ここで、パンフレット取次店8の責任者がID入力枠76とパスワード入力枠77にIDとパスワードを正しく入力したのち、ログインボタンをクリックすると、通信端末(P)9のブラウザは、IDとパスワードが正しく入力されたこと及び例えば月初から今日までの販売実績を伝票形式で一覧表示した画像データの返信要請を通知する。
【0175】
図22及び図23は、上記通信端末(P)9のブラウザからの要請を受けたツーリストサーバ(S)3から返信されてきた表示画像の例を示す図である。
図22の上は、販売管理サイトにログインした最初の画面すなわちログイン直後画面である。同図に示すログイン直後画面78は、下半分が空白の遊び画面79であり、上半分の右端部に管理メニュー81が表示され、中央に大きく売上データ参照入力項目82が表示され、右上角に検索ボタン83が表示されている。
【0176】
管理メニュー81には、売上データの参照、データの入出力、基本情報の変更などの画面へ移行するための選択メニューが表示されている。
また、売上データ参照入力項目82には、店舗電話番号、旅行商品、受注年月などのデータを入力して検索ボタン83をクリックすることにより、売上データの検索を行うことができる。
【0177】
図22の下に示す画面は、上記の売上データ参照入力項目82に所定のデータが入力され、検索ボタン83がクリックされたことによって表示される一覧データ表示画面84を示している。
【0178】
同図下に示す一覧データ表示画面84には、売上データ参照入力項目82の下方に店舗売上データ一覧85が表示されている。この店舗売上データ一覧85の表示では、左から右へ、例えば店舗電話番号欄86、店舗名称欄87、受注年月欄88、合計販売金額欄89、明細リンク欄91が設けられ、それぞれ項目に関わるデータが記述されている。
【0179】
図23の上は、図22の下の一覧データ表示画面84を再掲した図であり、図23の下は、一覧データ表示画面84の店舗売上データ一覧85の明細リンク欄91の所望の明細リンク92がクリックされたことにより表示される明細データ表示画面の例を示す図である。
【0180】
同図下に示す明細データ表示画面93は、上に店舗データ94が表示され、下に明細データ95が表示されている。店舗データ94の表示では、店舗の電話番号、店舗の名称、パンフレット掲載商品の受注年月、合計販売金額などが表示される。
【0181】
また、明細データ95の表示では、受注日、宿泊日、旅行商品(地域コード、機関コード、企画コード)、顧客情報(名前、電話番号、住所など)、販売金額、ステータス(決済処理状況など)クレジット決済の注文番号などが表示される。
【0182】
これにより、パンフレット取次ぎ店8の責任者は、いつでも任意のときに、通信端末9によって、自己提供の設置場所のラック19から取り出されたパンフレット15による旅行商品の販売実績を確認することができる。
【0183】
また、旅行会社の本店においても、常に地域別、企画別の販売状況、パンフレットの補充時期、各パンフレット取次ぎ店8ごとの売り上げを把握して、営業戦略を練り直すことができる。
【0184】
また、例えば月初から月末まで等の所定の期間経過後に、パンフレット取次ぎ店8に対し上記計上されている取次ぎ手数料を通知し、これと共に、その取次ぎ手数料を、パンフレット取次ぎ店8の取引金融機関の口座に対して自動振込みすることが容易となる。
【0185】
尚、上記実施の形態におけるラックの形状は、移動可能な独立体の形状と限ることなく、例えば、建造物の外壁又は内壁と一体に形成された載置棚であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0186】
【図1】実施例1としての旅行業における販売・在庫管理システムの全体構成を示す図である。
【図2】実施例1の旅行業における販売・在庫管理システムにおいて通信ネットワークを介して行われる各種通信処理の概略を示すフローチャートである。
【図3】(a),(b) は実施例2としての商品販促用印刷物の例を模式的に示す図である。
【図4】(a),(b) は実施例3としてのラックの設置状態を示す図である。
【図5】実施例3のラックの基本的な構成を示す図である。
【図6】ラックの他の構成例(その1)を示す図である。
【図7】ラックの他の構成例(その2)を示す図である。
【図8】ラックの他の構成例(その3)を示す図である。
【図9】ラックの他の構成例(その4)を示す図である。
【図10】実施例4としての顧客のカメラ付き携帯電話とツーリストサーバとの通信処理を説明するフローチャートである。
【図11】実施例4のカメラ付き携帯電話とツーリストサーバとの通信処理においてカメラ付き携帯電話の表示装置に表示される表示画面の例を示す図(その1)である。
【図12】実施例4のカメラ付き携帯電話とツーリストサーバとの通信処理においてカメラ付き携帯電話の表示装置に表示される表示画面の例を示す図(その2)である。
【図13】実施例4のカメラ付き携帯電話とツーリストサーバとの通信処理においてカメラ付き携帯電話の表示装置に表示される表示画面の例を示す図(その3)である。
【図14】実施例5において旅館又はホテルの経営責任者が旅行会社と契約した専用の端末又は携帯電話を用いて空室在庫の登録、変更、取消の処理を行う場合の例を模式的に示す図である。
【図15】実施例5としての旅館又はホテルの経営責任者のカメラ付き携帯電話とツーリストサーバとの通信処理を説明するフローチャートである。
【図16】実施例5のカメラ付き携帯電話とツーリストサーバとの通信処理においてカメラ付き携帯電話の表示装置に表示される表示画面の例を示す図(その1)である。
【図17】実施例5のカメラ付き携帯電話とツーリストサーバとの通信処理においてカメラ付き携帯電話の表示装置に表示される表示画面の例を示す図(その2)である。
【図18】実施例5のカメラ付き携帯電話とツーリストサーバとの通信処理においてカメラ付き携帯電話の表示装置に表示される表示画面の例を示す図(その3)である。
【図19】実施例5のカメラ付き携帯電話とツーリストサーバとの通信処理においてカメラ付き携帯電話の表示装置に表示される表示画面の例を示す図(その4)である。
【図20】実施例6としての入力エラー警告画面の例を示す図である。
【図21】実施例7におけるパンフレット取次店の通信端末によりツーリストサーバにアクセスしたときに最初に表示されるログイン画面の例を示す図である。
【図22】実施例7において通信端末からの要請によりツーリストサーバから返信されてきた表示画像の例を示す図(その1)である。
【図23】実施例7において通信端末からの要請によりツーリストサーバから返信されてきた表示画像の例を示す図(その2)である。
【符号の説明】
【0187】
1 通信ネットワーク
2 旅行会社
3(3−1、3−2) ツーリストサーバ
4 代金支払代行会社(クレジットカード会社)
5 クレジットサーバ
6 通行人(顧客)
7 携帯用情報端末機器(カメラ付き携帯電話)
8 パンフレット取次ぎ店
9 通信端末
10 旅館又はホテルの経営責任者
11 旅館又はホテル
11a 或る旅館の最も自慢とする内部施設
11b 本館入り口近傍の外容
11c プラン名又は宿泊施設名
11d、11e テーブル上に並べられた主たる料理の見本
11f 曜日ごと祭日・平日ごと宿泊人数ごとの料金表
12 携帯電話
13 厚い冊子の商品販促用印刷物
14 特殊記号
15 薄い冊子の商品販促用印刷物(パンフレット)
16 任意の頁
17 特殊記号
18 旅行会社の代理店
19 ラック
21 一般商店
22 通行人
23 載置棚
24 ラック
26 検知用走査光路
27 光透過型光学センサ
28 通信装置
28−1 携帯電話差し入れ口
29 赤外線通信機能を有する携帯電話
30 ラック
31 ICタグ
32 通信装置
33 ラック
34 載置棚
35 デジタル重量計
36 トップページ画面
37 商品一覧画面
38 商品詳細画面
39、40 空室確認結果画面
41 メール設定確認画面
42 メール設定方法説明画面
43 予約情報登録画面
44 募集型企画旅行条件書画面
45 予約情報入力用画面
46、47 予約内容確認画面
48 予約完了画面
49 予約完了メール画面
50 専用端末
51 管理者ログイン画面
52 ID入力枠
53 パスワード入力枠
54 詳細選択画面
55 新規商品登録画面のリンク表示
56 登録商品修正画面のリンク表示
57 登録商品削除画面のリンク表示
58、59 新規商品登録データ入力画面
61、62 新規商品登録確認画面
63 修正商品選択画面
64、65 修正データ入力画面
66、67 修正入力確認画面
68 登録商品削除選択画面
69、71 削除確認画面
72、73、74 入力エラー警告画面
75 ログイン用画面
76 ID入力枠
77 パスワード入力枠
78 ログイン直後画面
79 空白の遊び画面
81 管理メニュー
82 売上データ参照入力項目
83 検索ボタン
84 一覧データ表示画面
85 店舗売上データ一覧
86 店舗電話番号欄
87 店舗名称欄
88 受注年月欄
89 合計販売金額欄
91 明細リンク欄
92 明細リンク
93 明細データ表示画面
94 店舗データ
95 明細データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の商品の画像と該商品に関わる特定情報と前記商品の販売責任会社の名称と該販売責任会社を代理する販促責任者に関わる特定情報とが印刷又は捺印にて記載された複数種類の商品販促印刷物と、
該複数種類の商品販促用印刷物を取り出し自在に載置収容して所定の場所に配置されたラックと、
前記販売責任会社に所属し少なくとも前記複数種類の商品それぞれの在庫データと前記販促責任者に対する勘定科目データとを更新可能に記録するサーバと、
を備え、
該サーバは、所定の無線又は有線の通信網を介し、
前記ラックから前記商品販促用印刷物を取得した顧客が前記複数種類の中の所望の前記商品に関わる特定情報と前記販促責任者に関わる特定情報とを前記顧客が所有する携帯用情報端末機器により自己特定情報と共に入力して発信したことを受けて前記商品の詳細画像情報と受注用入力画面情報を前記携帯用情報端末機器に送信し、
前記顧客が前記詳細画像情報と前記受注用入力画面情報とに基づいて前記商品を購入することを確定する信号を前記携帯用情報端末機器から発信したことを受けて前記商品の販売を確定する処理と該販売の確定に基づいて前記顧客に対する前記商品の売り上げ代金の課金の処理とを行う、
ことを特徴とする旅行業における販売・在庫管理システム。
【請求項2】
複数種類の商品の画像と該商品に関わる特定情報と前記商品の販売責任会社の名称と該販売責任会社を代理する販促責任者に関わる特定情報とが印刷又は捺印にて記載された複数種類の商品販促印刷物と、
該複数種類の商品販促用印刷物を取り出し自在に載置収容して所定の場所に配置されたラックと、
前記販売責任会社に所属し少なくとも前記複数種類の商品それぞれの在庫データと前記販促責任者に対する勘定科目データとを更新可能に記録するサーバと、
を備え、
該サーバは、所定の無線又は有線の通信網を介し、
前記商品販促印刷物に基づいて販売が確定した前記商品を前記在庫データから引き落とす処理と、前記販促責任者に関わる特定情報に基づいて前記販促責任者の前記勘定科目データに所定の販売手数料を計上する処理と、所定の期間経過後に前記販促責任者に対し前記計上された販売手数料を自動振込みする処理とを行う、
ことを特徴とする旅行業における販売・在庫管理システム。
【請求項3】
複数種類の商品の画像と該商品に関わる特定情報と前記商品の販売責任会社の名称と該販売責任会社を代理する販促責任者に関わる特定情報とが印刷又は捺印にて記載された複数種類の商品販促印刷物と、
該複数種類の商品販促用印刷物を取り出し自在に載置収容して所定の場所に配置されたラックと、
前記販売責任会社に所属し少なくとも前記複数種類の商品それぞれの在庫データと前記販促責任者に対する勘定科目データとを更新可能に記録するサーバと、
を備え、
該サーバは、所定の無線又は有線の通信網を介し、
前記ラックから前記商品販促用印刷物を取得した顧客が前記複数種類の中の所望の前記商品に関わる特定情報と前記販促責任者に関わる特定情報とを前記顧客が所有する携帯用情報端末機器により自己特定情報と共に入力して発信したことを受けて前記商品の詳細画像情報と受注用入力画面情報を前記携帯用情報端末機器に送信し、
前記顧客が前記詳細画像情報と前記受注用入力画面情報とに基づいて前記商品を購入することを確定する信号を前記携帯用情報端末機器から発信したことを受けて前記商品の販売を確定する処理と該販売の確定に基づいて前記顧客に対する前記商品の売り上げ代金の課金の処理とを行い、
該販売が確定した前記商品を前記在庫データから引き落とす処理と、前記販促責任者に関わる特定情報に基づいて前記販促責任者の前記勘定科目データに所定の販売手数料を計上する処理と、所定の期間経過後に前記販促責任者に対し前記計上された販売手数料を自動振込みする処理とを行う、
ことを特徴とする旅行業における販売・在庫管理システム。
【請求項4】
前記携帯用情報端末機器は、デジタルカメラ付きの携帯電話である、ことを特徴とする請求項1又は3記載の旅行業における販売・在庫管理システム。
【請求項5】
前記自己特定情報は、前記携帯用情報端末機器に固有のID又は電話番号である、ことを特徴とする請求項1又は3記載の旅行業における販売・在庫管理システム。
【請求項6】
前記商品に関わる特定情報は、バーコード、二次元コード、電子透かし、又はその他の記号から成る、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の旅行業における販売・在庫管理システム。
【請求項7】
前記商品は旅館、ホテルその他の商用宿泊施設であり、
前記商品に関わる特定情報は前記サーバのURL(uniform resource locator)、前記商品販促用印刷物に関わる広告名称、広告日付、又は商品コードのいずれか又は全てを含む情報であり、
前記販促責任者に関わる特定情報は、前記商品販促用印刷物の所定の記載箇所に印刷又は捺印により記載された前記ラックの設置場所提供者を特定する電話番号又は特定のコードであり、
前記在庫データは、前記旅館、ホテルその他の商用宿泊施設の経営責任者から提供される少なくとも利用可能部屋数と該利用可能部屋数に伴う利用可能日時を含むデータである、
ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の旅行業における販売・在庫管理システム。
【請求項8】
前記在庫データは、旅館、ホテルその他の商用宿泊施設の経営責任者が専有する携帯電話と前記サーバとの通信による新規登録、更新、又は削除によりデータ形成されることを特徴とする請求項1、2又は3記載の旅行業における販売・在庫管理システム。
【請求項9】
前記所定の場所は複数個所に構成され、前記ラックは前記所定の場所ごとに少なくとも1台配置される、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の旅行業における販売・在庫管理システム。
【請求項10】
複数種類の商品の画像と該商品に関わる特定情報と前記商品の販売責任会社の名称と該販売責任会社を代理する販促責任者に関わる特定情報とが印刷又は捺印にて記載された複数種類の商品販促用印刷物を不特定多数の通行人による任意の取得に任せるべく取り出し自在に載置収容する収容手段と、
該収容手段に載置収容された前記商品販促用印刷物の取り出しを検知する検知手段と、
該検知手段の検知出力により得られる前記複数種類の商品販促用印刷物の中のいずれの商品販促用印刷物が取り出されたかの情報と前記収容手段に近接する携帯用情報端末機器の情報とを取得し該取得した情報に所定の情報を付加した信号を所定の通信網を介して所定のサーバに送信する通信手段と、
を有することを特徴とするラック。
【請求項11】
前記収容手段は複数の載置棚から成り、
前記検知手段は複数の前記載置棚ごとに配置された光学センサから成り、
前記通信手段は、複数の前記載置棚に近接して所定の一箇所に配置され、前記光学センサの出力を受信して前記複数種類の商品販促用印刷物の中のいずれの商品販促用印刷物が取り出されたかの取出情報を取得し、前記載置棚から前記商品販促用印刷物を取り出した通行人の所有する前記携帯用情報端末機器と赤外線通信により前記携帯用情報端末機器の固有情報を取得し、前記取出情報と前記固有情報とに所定の情報を付加した信号を前記サーバに送信する送受信装置から成る
ことを特徴とする請求項10記載のラック。
【請求項12】
前記収容手段は複数の載置棚から成り、
前記検知手段は複数の前記載置棚の前記商品販促用印刷物の載置箇所ごとに配置された厚みセンサと該厚みセンサごとに対応するICタグとから成り、
前記通信手段は、複数の前記載置棚に近接して所定の一箇所に配置され、前記ICタグとの無線通信により前記厚みセンサの検知出力を受信して前記複数種類の商品販促用印刷物の中のいずれの商品販促用印刷物が取り出されたかの取出情報を取得し、前記載置棚から前記商品販促用印刷物を取り出した通行人の所有する前記携帯用情報端末機器と赤外線通信又は無線通信により前記携帯用情報端末機器の固有情報を取得し、前記取出情報と前記固有情報とに所定の情報を付加した信号を前記サーバに送信する送受信装置から成る
ことを特徴とする請求項10記載のラック。
【請求項13】
前記収容手段は複数の載置棚から成り、
前記検知手段は、複数の前記載置棚の前記商品販促用印刷物の載置箇所ごとに配置された重量センサから成り、
前記通信手段は、複数の前記載置棚に近接して所定の一箇所に配置され、前記重量センサに電気的に接続され該重量センサの検知出力を受信して前記複数種類の商品販促用印刷物の中のいずれの商品販促用印刷物が取り出されたかの取出情報を取得し、前記載置棚から前記商品販促用印刷物を取り出した通行人の所有する前記携帯用情報端末機器と赤外線通信又は無線通信により前記携帯用情報端末機器の固有情報を取得し、前記取出情報と前記固有情報とに所定の情報を付加した信号を前記サーバに送信する送受信装置から成る
ことを特徴とする請求項10記載のラック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図22】
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【図23】
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【図4】
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【図21】
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【公開番号】特開2007−72611(P2007−72611A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−256962(P2005−256962)
【出願日】平成17年9月5日(2005.9.5)
【出願人】(596167011)近畿日本ツーリスト株式会社 (1)
【出願人】(504124705)株式会社エム・エム・シー (1)
【Fターム(参考)】