説明

ラック筐体システム

【課題】収容する機器の多様性に応じてラック筐体の冷却方式が容易に変更可能なラック筐体システムを提供する。
【解決手段】外部から圧送された冷却風を筐体内部に流通させて強制冷却するために室内吸気用の側面パネルと共用性、または互換性を有する前記メインフレームへの装着インタフェースで、前記メインフレームMFに装着され、パネル面に平行な方向にダクト口Dを備えて外部から冷却風を取り入れ、その冷却風を前記ユニット電子機器PAへ向けられた通風口AHから送出する第1の側面パネルと、その側面パネルに対向し、パネル面に平行な方向に第2のダクト口Dを備え取り入れた冷却風を第2のダクト口から排出する第2の側面パネルとのペアで強制空冷方式用の側面パネルSPdを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送局の送信機用機器を収容するラック筐体システムに関する。
【背景技術】
【0002】
放送局の送信設備は、基幹放送所や中継送信所でその規模によって使用される機材の種類や台数の組合せが雑多である。送信機の電力増幅器は、所要出力に応じて最終段の電力増幅器を並列や、複数同時使用して大出力に対応することが多い。その結果、例えば19インチ標準寸法でラックにマウント(装着)される送信機用機器を収容するラック筐体であっても、放熱条件に合わせてラック筐体の基本構造を変える必要があった。
【0003】
図14、図15は、それぞれ送信設備に用いられ、ラック筐体が設置された周囲の室内空気を吸排して収容機器を冷却する室内吸気方式のラック筐体の一例、圧送された外気の冷却風を取り入れて収容機器を強制空冷する従来の強制空冷方式のラック筐体の代表的構造の一例を説明する外観図である。
【0004】
図14に示される様に室内吸気方式のラック筐体LCは、電力増幅器等の機器の発熱量が小さいため、内部に収容される電力増幅器等が備える内蔵ファンFによって内部空気が攪拌され、外部へ排出される。機器内蔵のファンによって内部空気を吸排するための通風口として、前面パネルの空隙を利用するか、更に筐体を通過する冷却風量を確保するために側面パネルへ吸気用の多数のパンチホールshを設け、背面パネルBPに設けられた排気口Foから内部空気を排出して空気を流通させる室内吸気方式のラック筐体LCの一例である。
【0005】
また、発熱量が大きくなると天板にファンを取り付け(図示せず。)温度上昇した内部空気を排出するなどの方法がとられるが最終的には外部から圧送された冷却風をラック筐体内に強制的に流通させる強制空冷方式が採用される。
【0006】
図15に示される様に大出力送信機や、消費電力が大きい機器を収容する場合は、機器を収納するラック筐体の内部へ冷却風を外部から強制的に送りこむダクト口として吸気(送風)口Diと、それを排気する排気(排風)口Doがラック筐体LCの天板Hpに設けられる。
【0007】
この場合、ラック筐体の下の方に収容している機器を冷却するため天板HPから内部ダクトが筐体下部迄延伸される。そして、筐体内部の収容機材に向けて冷却風を吹きつけ、他方では収容機材に吹き付けられた冷却風を吸入して排出するラック筐体LCの一例である。
【0008】
以上のように、強制冷却機構を備えるか否かによって、ラック筐体LCのフレームや、各面のパネル、内部ダクト、取付部品など専用の部品を寸法、形状をそれぞれ多種多様に準備しなければならない。
【0009】
従来は、ラック筐体LCの構造が外気を圧送して収容された機器に対して強制空冷を行う強制空冷方式と収容される機器が内蔵するファンを用いる室内吸気方式とでは、パネルや機器を取り付けるフレーム構造がそれぞれ別になり、例えば、ラック筐体の前面寸法、および構成部品が異なるのに加え、各冷却方式のラック筐体に分けて製造ラインを設けなければならなかった。
【0010】
収容される機器単体(ユニット)の筐体(シャーシ)では、内蔵ファンの有無どちらの場合にも対応出来るシャーシ構造が考案されている(例えば、特許文献1。)が、機器ユニット筐体を更に収容するラック筐体では、冷却方法の違いに応じて製造ラインを独立して設けなければならないので部品種類の増加と共に製造コストの増加要因となる問題があった。
【0011】
また、局設備を増設するに伴って強制空冷方式を導入(採用)する変更が行われる場合、ラック筐体を強制冷却方式に交換しなければならない問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2000−277954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従来のラック筐体では、強制冷却構造を備えるか備えないかにより、構造が異なるので冷却方式毎に製造ラインを独立して設ける必要があり、また部品種類の増加と共に製造コストの増加要因となる問題があった。また、局設備を増設するに伴い強制空冷方式を採用する変更が行われる場合、背面、側面のパネル、エアダクト等の部品交換、取付に係わる作業量の負担が大きくなる問題があった。
【0014】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、収容する機器の多様性に応じてラック筐体の冷却方式が容易に変更可能なラック筐体システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明のラック筐体システムは、複数の電子機器ユニットを収容するラック筐体システムにおいて、メインフレームと、筐体が設置された周囲の室内空気を吸排して筐体内部に流通させて前記複数の電子機器ユニットを冷却する場合に前記メインフレームの対向する側面部に装着される室内吸気方式用の側面パネルと、外部から圧送される空気により前記複数の電子機器ユニットを冷却する場合に前記室内吸気方式の側面パネルと共通の装着インタフェースの装着部品によって前記室内吸気方式の側面パネルに代わり前記メインフレームに装着され、パネル面に平行な方向に第1のダクト口を有して外部から圧送される冷却風を取り入れ、その冷却風を筐体内部の前記ユニット電子機器へ向けられた通風口から送出する第1の側面パネルと、第1の側面パネルに対向し、パネル面に平行な方向に第2のダクト口を備え前記送出された冷却風を受収する通風口を介して外部へ前記取り入れた冷却風を第2のダクト口から排出する第2の側面パネルとから構成されるペア構成の強制空冷方式用の側面パネルとを具備することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例のラック筐体システムにかかわり、ラック筐体のメインフレームの構造の一例を示す外観図。
【図2】本発明の実施例のラック筐体システムにかかわり、自己冷却タイプのラック筐体の構造の冷却方法の一例を示す概念図。
【図3】室内吸気方式のラック筐体LCの一例の主要構成を示す外観図。
【図4】図1におけるラック筐体の背面パネルBPの外観図。
【図5】室内吸気方式のラック筐体の側面パネルの例を示す外観図。
【図6】本発明の実施例のラック筐体システムにかかわり、強制冷却専用の側面パネルSPdを装着したラック筐体LCの一例を示す外観図。
【図7】本発明の実施例のラック筐体システムにかかわり、ラック筐体に強制空冷機構を設けて冷却を行う場合の冷却方法を説明する概念図。
【図8】図6に示される側面パネルSPdの構造を説明する構成図。
【図9】図8に示される側面パネルSPdの変形例の外観図。
【図10】図8に示される側面パネルSPdの第2の変形例を示す外観図。
【図11】図8に示す側面パネルSPdの第3の変形例を示す外観図。
【図12】図8に示す側面パネルSPdの第4の変形例を用いた強制空冷方法を説明する概念図。
【図13】強制空冷する場合の側面パネルの通気口の調整機能を説明する概念図。
【図14】室内吸気方式のラック筐体の代表的構造の一例を説明する外観図。
【図15】従来の強制空冷方式のラック筐体の代表的構造の一例を説明する外観図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0018】
図1は、本発明の実施例のラック筐体システムにかかわり、ラック筐体のパネルや機器を取り付けるためのメインフレームの一例を示す構造外観図である。
【0019】
図2は、本発明の実施例のラック筐体システムにかかわり、ラック筐体に強制空冷機構を設けずに収容機器の内蔵ファンだけを用いて、室内空気を吸排して冷却を行う室内吸気方式のラック筐体の構造の冷却方法を説明する概念図である。
【0020】
図2(a)〜(d)は、ラック筐体LCのそれぞれ上面図、背面図、正面図、側面図、図3は、室内吸気方式のラック筐体LCの一例の主要構成を示す外観図である。
【0021】
図1において、ラック筐体LCは、自立するための骨組みとなり、図示されないがラック筐体の天板、底板、側面パネルや裏面パネルを取りつるためのメインフレームMFと、サブフレームsf、例えば、送信機の電力増幅器(図示せず。)の様な電子機器ユニットを装着するマウントフレームmfとを備えている。
【0022】
電子機器ユニットは、マウントフレームmfに予め定められた装着条件、たとえば、19インチラック(19inch−Rack)と呼ばれる左右の取り付けねじ間寸法(482.5mm)、上下の機器取り付けねじ間ピッチ(44.4mm)の様な標準規格や、共通設計条件に基づいて装着される。
【0023】
また、メインフレームMFには、側面パネルを装着する装着インタフェースMDとして装着部品mdを備えている。装着部品mdの代表例は、側面パネルSPを固定する(装着インタフェースMDとして機能する)ボルトと組になるメインフレームMFに付属するナットであるが、そのほか、側面パネル構造に応じた種類の部品を適宜選択してよい。
【0024】
図2において、メインフレームMFには、天板HP、底板(図示せず。)、左右の側面パネルSP及び背面パネルBPが取りつけられる。前面には、ラックマウントフレームmfに取りつけられたn台の電力増幅器PA((#1)〜(#n)、n:自然数、説明に必要が無い限り番号付与を省略する。)が並んでいる。ラック筐体のマウントフレームmfに機材、電力増幅器PAが取りつけられていない部分は前面を塞ぐブランクパネルbp(図示せず。)が取りつけられる。またブランクパネルbpの代わりにエアフィルタF等を備えた吸気パネル(図示せず。)が取りつけられても良い。
【0025】
また、図4は、図1におけるラック筐体LCの背面パネルBPの外観図、図5は、室内吸気方式のラック筐体の側面パネルの一例を示す外観図である。
【0026】
図3で示されるように側面パネルSPは、外部フレーム1の側面パネル装着面に、例えば、ネジ位置、ネジ寸法、穴径、勘合機構などの所定の取付条件の部品(以下、装着インタフェースと呼ぶ。)である装着部品MD、たとえば、ボルトと、メインフレームMF側の装着部品mdであるナットにより取りつけられる。
【0027】
この装着インタフェースは、後述のダクト兼用側面パネルと共通にすることによって、ダクト兼用側面パネルとの交換もしくは、追加(増設)を容易にしている。なお、装着部品MDと装着部品mdとは、ボルト・ナットの他、「パチン錠」と呼ばれるような、対の組み合わせのフック金具によるもの、バネ部品とスクリュービスの様な構造などが適宜選択される。
【0028】
図4において、ラック筐体の背面パネルBPは、排気口AWを備え、排気口AWは、筐体内部にエアフィルタAFおよびそのホルダHを備えている。
【0029】
また、図5において側面パネルSPの共用性を増すために、左右で使用できる様、通風口AHを側面パネルの左右端から等距離の中央付近に設けている。また、通風口AHの開口面積をダクト口Dのそれよりも小さくなるようにすると、冷却風の流速が高くなる。そして、ラック筐体LCの収容される機材の発熱部に通風口AHが近くなるように相互位置を設定しておくことにより冷却効率を高めることが可能である。
【0030】
図2において前面に取りつけられた電力増幅器PA相互間のパネルの隙間等から電力増幅器PAの内蔵ファンFにより、吸引されて取り込まれた室内空気は、例えば電力増幅器PA(#1)と電力増幅器PA(#2)との間の隙間dを通過し、背面パネルBPの排気口AWから外部へ排出される。
なお、前面のマウントフレームmfには、図2(d)に示される様に、エアフィルタAF等を備えた通風口として機能するパネル(詳細図示せず。)が取りつけられても良い。
【0031】
また、図2(d)、図5(b)、(c)の外観図に示される様にラック筐体システムとしてのシステム性を具備するよう、側面パネルSPに通風口AHが設けられていても良い。その場合には、通風口AHにエアフィルタAFが取りつけられ、図2(a)に点線で示される様に通風口AHから外気が吸い込まれ、背面パネルBPの排気口AWから外部へ排出される。この通風口AHは、電力増幅器PAの発熱部に近くなること、また上記の隙間dにも近いので、冷却風の通路が発熱部を経由することになり冷却効率が高くなる効果がある。また、この通風口AHは、後述する様に、強制空冷を行う場合に取りつけられたダクトからの通風口としても機能する。
【0032】
図6は、本発明の実施例のラック筐体システムにかかわり、強制空冷専用の側面パネルSPdを装着したラック筐体LCの構成を示す外観図の一例、図7は、本発明の実施例のラック筐体システムにかかわり、ラック筐体に強制空冷機構を設け強制空冷を行う場合の冷却方法を説明する概念図である。
【0033】
図7(a)〜(d)は、ラック筐体のそれぞれ上面図、背面図、正面図、側面図、図8は、本発明の実施例のラック筐体システムにかかわり、外気強制空冷方式となるラック筐体の構成の一例を示す外観図である。
【0034】
図7(a)、(c)、(d)において示される様に、2つのダクト付き側面パネルSPdに外部と強制冷却風を吸排するためのダクト口Dが付随している。ここでは右側面のダクト口Dは吸気用、左側面のダクト口Dが排気用に使用されている。ラック筐体では、通常、冷却風を天井付近に設けられる送風管、即ちダクトからの圧送空気を取り込み、次のラック等へ接続されるダクトへ向けて排出する圧送空気経路が形成される。
【0035】
ダクト口D、ダクト自身の形状、通風口AHの形状はここでは、それぞれ矩形、またはそれに近い場合を示しているが、例えば、気道となるダクトは、半月状になっているものなど適宜、形状や寸法が採用される。
【0036】
また、ここでは、部品種別を減らすために、左右何れのダクト口Dも側面パネルの中央付近に取りつけられた構造になっており、同じ構造の側面パネルSPdが使用される。
【0037】
図8は、図6に示される側面パネルSPdの構造図である。ここでは、側面パネルSPdは、ダクト付きの箱状の構造をしており、封止板rpで囲まれた2枚のプレートp1とプレートp2とが対向し、封止板rpには開口部として外部のダクトに繋がるダクト口Dが設けられ、プレートp1には、筐体内部と冷却空気が出入するための通風口AHが設けられている。
【0038】
強制空冷をする場合、メインフレームMFにこの側面パネルSPdが取り付けられる。側面パネルSPdを装着する装着インタフェースMDとしては、ボルトとナットでも良いが、室内吸気方式から強制空冷方式へ変換する場合、側面パネルを交換するのでメインフレームMFと側面パネルSPdとを「パチン錠」と呼ばれるようなフック機構を用いた脱着容易なファスナー部品を用いても良い。
【0039】
また、図7(d)に示される背面図でも背面パネルBPに排気口AWが設けられているが、強制空冷方式の場合、ダクトを介した空気の流通が主となるので、排気口AWは、エアフィルタAFを密なものに変更するか、図示されない蓋のような補助部品で塞がれる。
【0040】
図9は、図8に示される側面パネルSPdの変形例の外観図である。側面パネルSPdのプレートp1に筒状に延伸したダクトDが取り付けられ、プレートp1に設けられた通風口AHを介して圧送される冷却空気が出入する。この方法では、側面パネルSPdの重量が軽減できる。メインフレームMFとの取り付けは図8に示される場合と同様である。
【0041】
図10は、図8に示される側面パネルSPdの第2の変形例の外観図である。
【0042】
図10は、強制空冷方式を採用する場合、側面パネルSPdを交換するのではなく、側面パネルを構成する部品としての側面パネルSPdをはじめに装着されている側面パネルSPに追加装着する。ここでは、丈夫にダクト口Dを有するカバー状の側面パネルSPdを室内吸気方式の場合に用いられる側面パネルSPを覆うようにボルトでメインフレームMFに共締めして取り付ける。こうすることにより、室内吸気方式を採用しているラック筐体に収容している機材が増設されて強制空冷方式を採用する場合に、現場での作業が交換作業を含まないので軽減され、また資材原価も節約することが可能になる。
【0043】
この方法では、あらかじめ側面パネルSPに設けられている通風口AHにより筐体内部と冷却空気が出入するが室内吸気方式を行う場合には、通風口AHに取り付けられるエアフィルタF(図示しない。)は取り外される。また、この通風口AHは、室内吸気方式の場合、蓋で閉じられるものであっても良いことは言うまでもない。
【0044】
図11は、図8に示す側面パネルSPdの第3の変形例を示す外観図である。ここでは、図8に示す場合と同様にダクト部分のみを側面パネルに追加装着するようにしたもので、ここでは、ダクト状の側面パネルSPdは、横の部分が元の側面パネルSPへビスMDaとナットMDbで追加保持されており図10に示される構造よりも軽量である。
【0045】
なお、本発明は、上記の構成と組み合わせに限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成組み合わせを変更したものであっても適用される。
【0046】
たとえば、図12は、図8に示される側面パネルの第4の変形例を用いた場合に相当する強制冷却方式を説明する概念図である。図7においては、上面に設けられているダクト口Dが、側面パネルSPdの前面側と背面側とに設けられている。
【0047】
図13は、側面パネルSPにカバー状の側面パネルSPdを取り付けることによりパネル内部にダクト機能を持たせる場合の側面パネルSPの変形例である。
【0048】
図13において側面パネルSPは、ここでは、区分された複数の通気口AHが設けられている。室内吸気方式の採用時には、例えば、通風口全部から外部の空気を取り込むか、または、蓋等で閉じられ、通気口AHから空気が流通しない様にして使用される。
【0049】
一方、強制空冷方式の採用時には、この通気口AHのうち、内部に収容されたユニット電子機器の発熱部分に近い位置の通気口AHのみ空気を取り込めるように、ここでは、x1、x4列との位置関係にある空気口を蓋(シャッター)で閉じ、中央のx2、x3列の2列のみ空気を取り込めるようにしてここを介しての通風の流速を早くすることにより発熱部分を効率よく冷却できるようにしている。
【符号の説明】
【0050】
AF エアフィルタ
AH 通風口
AW 排気口
D ダクト
HP 天板
LC ラック筐体
MD 装着インタフェース
md 装着部品
MF メインフレーム
sf サブフレーム
mf マウントフレーム
SP、SPd 側面パネル
BP 背面パネル
PA 電力増幅器
p1、p2 プレート
rp 封止板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電子機器ユニットを収容するラック筐体システムにおいて、
メインフレームと、
筐体が設置された周囲の室内空気を吸排して筐体内部に流通させて前記複数の電子機器ユニットを冷却する場合に前記メインフレームの対向する側面部に装着される室内吸気方式用の側面パネルか、
または外部から圧送される空気により前記複数の電子機器ユニットを冷却する場合に前記室内吸気方式の側面パネルと共通の装着インタフェースの装着部品によって前記室内吸気方式の側面パネルに代わり前記メインフレームに装着されるパネル面に平行な方向に第1のダクト口を有して外部から圧送される冷却風を取り入れ、その冷却風を筐体内部の前記電子機器ユニットへ向けられた通風口から送出する第1の側面パネルと、第1の側面パネルに対向し、パネル面に平行な方向に第2のダクト口を備え前記送出された冷却風を受収する通風口を介して外部へ前記取り入れた冷却風を第2のダクト口から排出する第2の側面パネルとから構成されるペア構成の強制空冷方式用の側面パネルの
いずれかを前記メインフレームに装着する装着手段と
を具備する
ことを特徴とするラック筐体システム。
【請求項2】
前記ダクト口は、前記第1、第2の側面パネルの上方向に開口し、
前記各通風口は、前記第1、第2の側面パネルの左右中央付近で上下方向に伸びたスリットとして設けられていることを特徴とする請求項1記載のラック筐体システム。
【請求項3】
前記強制空冷用側面パネルの前記第1、第2の側面パネルは、パネル面に平行な上部にダクト口と、筐体内部との間の通風口を有する箱状の一体形状で、前記強制空冷を行う場合、前記室内吸気方式の側面パネルと交換して装着されることを特徴とする請求項1または、2に記載のラック筐体システム。
【請求項4】
前記強制空冷方式用側面パネルの前記第1、第2の側面パネルは、
筐体内部方向への通風口となる開口部を有する前記室内吸気用側面パネルと、
蓋状の形状で前記室内吸気方式用側面パネルを覆う様にして前記室内吸気方式用側面パネルと共に前記メインフレームに装着されるカバーパネルとを
組み合わせることによって前記上部のダクト口と前記筐体内部方向への通風口を有する前記強制空冷用側面パネルとなる
こと特徴とする請求項1または、2に記載のラック筐体システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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