ラッチにかかる荷重、および、貨物用コンテナにかかる荷重を低減するための装置
本発明は、航空機900の貨物室102内に空輸貨物用コンテナ101を積載して飛行させるプロセスの間に、ラッチの荷重を低減するための装置200に関する。この装置200は、輸送手段900の貨物ユニット101の床板103と、エッジプロファイル104と、レールバンパー201と、第1の制動ユニット202とを備えている。第1の制動ユニット202は、貨物ユニット101の、エッジプロファイル104と床板103との間、または、エッジプロファイル104とレールバンパー201との間に位置している。第1の制動ユニット202は、貨物ユニット101の進行方向106における、貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するように設計されている。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の分野]
本発明は、貨物室内の貨物用コンテナとラッチとの間の荷重を低減することに関する。特に、本発明は、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置に関する。さらに本発明は、荷重を低減するための装置を備えた貨物用コンテナ、貨物用コンテナを備えた輸送手段、および、輸送手段の貨物室内を動かされるロードユニットにかかる荷重を低減するための方法に関する。
【0002】
[発明の背景]
大型航空機内の貨物および預け荷物は、空輸貨物用コンテナおよびパレット、いわゆるユニットロード装置(以下では、ULDと呼ぶ)によって、輸送される。大型航空機では、多くの場合、積載容量が大きいため、および、滞留時間を短くすることが目的となっているため、手動による積載は効率が悪い。
【0003】
積載プロセスの間、ULDは、一般に、航空機の貨物室内のラッチにより、ULDの床板のエッジレールにおいて、その最終位置に固定される。ここで、位置合わせは、航空機の貨物室内の、ローラマット(ボールマット、ボールストリップ、ボール輸送ユニット)またはローラコンベアによって行われる。
【0004】
手動による位置合わせに加えて、いわゆる電気駆動ユニット(PDU)を用いて、電動による位置合わせをしてもよい。この電気駆動ユニットは、電気駆動装置、ギアボックス、および、ゴム引きされた電動ローラから構成される。この電動ローラは、ローラコンベア内に取り付けられている。
【0005】
積載プロセスの間、ULDのエッジレールは、貨物室内のラッチまで移動される。このラッチは、エッジレール用の停止具を形成している。一旦、ULDが最終位置に到達すると、ULDのエッジレールの上側において、ラッチが留められる。結果的に、ULDは、定位置に固定されて、わずかに動くだけになる。
【0006】
ULDのエッジレールは、概して、硬い金属プロファイルから構成されており、貨物用コンテナの床板の全ての辺を、しっかりと包囲している。床板を、エッジレールに結合するためには、一般に、リベット継手または従来の他の結合技術が用いられる。
【0007】
上述のシステムでは、積載プロセスおよび飛行動作中に、航空機の貨物室内のラッチおよび床構造全体に著しい損傷を与え得るような、危険な動荷重(力およびモーメント)に達することもある。このような高い動荷重は、例えば、ULDの床板、コンテナジャケット、およびエッジレールが硬く結合された構造をしていることにより、生じ得る。
【0008】
独国特許出願公開第10 2004 039 666 A1号明細書および米国特許出願公開第2007/0253790 A1号明細書は、特に航空機における、対象物を係合させる装置を記載している。
【0009】
独国特許出願公開第10 2005 061 957 A1号明細書は、搭載物用コンテナを固定するための係合装置を記載している。この装置では、搭載物用コンテナと係合装置との間には、空隙が、ロック素子によって挿入され得る。
【0010】
[発明の概要]
本発明の一目的は、貨物ユニットを、弾性的に使用すると共に材料を保護するための装置を提供することにある。
【0011】
独立請求項の特徴によれば、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置、該装置を備える航空機用の貨物用コンテナ、該貨物用コンテナおよび貨物室を備える輸送手段、並びに、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減する方法が、示される。本発明のさらなる発展形態は、従属請求項において実施される。
【0012】
本発明の典型的な一実施形態は、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットおよび該貨物室内のラッチにかかる荷重を低減するための装置を示す。この装置は、貨物ユニットの床板、エッジプロファイル、レールバンパー、および、第1の制動ユニットを備えている。第1の制動ユニットは、エッジプロファイルと床板との間、または、エッジプロファイルとレールバンパーとの間に配置されている。第1の制動ユニットは、貨物ユニットの進行方向における貨物ユニットの運動を制動して、貨物ユニットにかかる荷重を低減するように設計されている。
【0013】
この種の装置は、エッジレールと床板とから構成されるULDの床構造を変更して、ULDの床構造が、ULDの移動平面において、比較的低い動荷重だけを輸送可能であるようにすることによって、貨物室内の貨物用コンテナおよびラッチにかかる荷重を低減することを可能にする。ここで、ULDの床構造を変更することは、剛性を低減すること、制動を向上させること、および、床構造の移動平面における質量を低減することを含むと共に、上述の変更点の組み合わせを含む。
【0014】
この種の装置は、力およびモーメントといった荷重がULDの移動平面に生じた時に、レールバンパーと残りのエッジプロファイル(エッジレール)との間に相対運動を生じさせ、これによって、貨物ユニットの運動を制動することを可能にする。
【0015】
この種の装置はさらに、例えば、航空機の貨物室内で空輸貨物用コンテナを固定するために用いられ得るようなラッチにかかる荷重を著しく低減することが可能である。例えば、本装置は、貨物室のラッチおよび床、並びに貨物用コンテナへの損傷を著しく低減することが可能である。これによって、最終的に、顧客満足度を増大させると共に、空輸貨物用コンテナの寿命を延ばすことが可能である。
【0016】
この種の、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置では、床板、エッジプロファイル、およびレールバンパーは、鋼またはアルミニウム、並びに、ポリマー部材またはポリマー複合材料から構成されていてよい。制動ユニットは、エラストマーまたは他の弾性材料から構成されていてよい。
【0017】
この種の、貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置は、剛性を減少させること、または、貨物ユニットの一区域の制動特性を改善することによって、荷重を低減することが可能である。加えて、エッジプロファイルと床板とを分離させることにより、貨物ユニットの進行方向における相対運動を可能にし、これによって、荷重を低減すると共に、貨物ユニットや、貨物ユニットを定位置に固定するためのラッチへの構造的損傷の数を減少する。
【0018】
本発明の典型的な他の一実施形態では、エッジプロファイルおよびレールバンパーは、別個のアッセンブリとして構成されている。
【0019】
少なくともエッジプロファイルおよびレールバンパーは、互いに相対的に移動することが可能であり、この、レールバンパーとエッジプロファイルとの相対運動は、制動ユニットによって減速される。
【0020】
本発明の典型的な他の一実施形態では、本装置は、第2の制動ユニットを備えている。ここで、第1の制動ユニットは、レールバンパーとエッジプロファイルの第1の側面との間に位置し、第2の制動ユニットは、レールバンパーとエッジプロファイルの第2の側面との間に位置しており、第1の側面は、第2の側面に直角に配置されている。
【0021】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第1の制動ユニットは、弾性バネ素子として設計されている。
【0022】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第2の制動ユニットは、弾性バネ素子として設計されている。
【0023】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第1の制動ユニットは、弾性的に変形可能なブッシュを備える弾性的に変形可能なリベット継手として設計されている。
【0024】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第2の制動ユニットは、弾性的に変形可能なブッシュを備える弾性的に変形可能なリベット継手として設計されている。
【0025】
本発明の典型的な他の一実施形態では、弾性的に変形可能なブッシュは、エラストマーから成る。
【0026】
本発明の典型的な他の一実施形態では、エッジプロファイルは、溝を備えている。この溝は、溝内の床板を浮揚させた状態で取り付けるように設計されており、第1の制動ユニットは、エッジプロファイルの溝の中に位置している。換言すると、床板の1つの端部区域は、溝と境界を接しており、該溝によって案内される。
【0027】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第1の制動ユニットは、貨物ユニットのレールバンパーと一体化されている。
【0028】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第1の制動ユニットは、レールバンパーとエッジプロファイルとを連結する弾性リップとして、設計されている。
【0029】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第2の制動ユニットは、貨物ユニットのエッジプロファイルと床板との間に位置する弾性リップとして、設計されている。
【0030】
本発明の典型的な他の一実施形態は、側壁、および、上述した本発明の典型的な実施形態のいずれか1つに係る装置を備える、航空機用の貨物用コンテナを示している。エッジプロファイルは、側壁と床板とを連結するように設計されている。
【0031】
本発明の典型的な他の一実施形態は、貨物室、貨物用コンテナ、および、貨物用コンテナを貨物室内の定位置に固定するためのラッチを備える輸送手段を示している。
【0032】
本発明の典型的な他の一実施形態は、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための方法を示している。本方法は、制動ユニットを、貨物ユニットのエッジプロファイルと床板との間、または、貨物ユニットのエッジプロファイルとレールバンパーとの間に配置する第1のステップと、制動ユニットによって、貨物ユニットの進行方向における貨物ユニットの運動を制動して、貨物ユニットにかかる荷重を低減する第2のステップとを備えている。
【0033】
本発明の典型的な他の一実施形態では、本方法は、貨物ユニットを積載するプロセスの間、または輸送手段の貨物室内において貨物ユニットを輸送する間、または飛行中に、動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減することをさらに含む。
【0034】
様々な典型的な実施形態の個々の特徴は、明確な記載が無い場合でも、互いに組み合わせてもよく、これによって、部分的に、個々の効果を合わせたものを超える有利な効果を導くことが可能である。
【0035】
特に、ここに記載した特徴、および、以下に記載される、装置に関連した特徴を、貨物用コンテナ、輸送手段、および、方法において実施してもよいし、その逆を実施してもよいことに留意が必要である。
【0036】
本発明のこれらの態様および他の態様を、以下に記載する典型的な実施形態に関連して説明すると共に、明示する。
【0037】
[図面の簡単な説明]
図1aは、貨物ユニットを貨物室内の定位置に固定するための装置を概略的に示す、側面図である。
【0038】
図1bは、図1aの装置を示す上面図である。
【0039】
図2aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0040】
図2bは、図2aの装置を示す上面図である。
【0041】
図3aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0042】
図3bは、図3aの装置を示す上面図である。
【0043】
図4aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0044】
図4bは、図4aの装置を示す上面図である。
【0045】
図5aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0046】
図5bは、図5aの装置を示す上面図である。
【0047】
図6aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0048】
図6bは、図6aの装置を示す上面図である。
【0049】
図7aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0050】
図7bは、図7aの装置を示す上面図である。
【0051】
図8aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0052】
図8bは、図8aの装置を示す上面図である。
【0053】
図9は、本発明の典型的な一実施形態に係る、貨物室と、貨物用コンテナと、貨物用コンテナを定位置に固定するためのラッチとを備える、輸送手段を示す図である。
【0054】
図10は、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減する方法を示すフローチャートである。
【0055】
[典型的な実施形態の詳細な説明]
本発明の典型的な実施形態を、以下に、添付の図面を参照しながら説明する。
【0056】
図面の表示は、概略的であり、原寸に比して拡大・縮尺されていない。以下の図面の説明では、同一の参照番号は、同一または類似の要素を示すために用いられる。
【0057】
図1aは、側壁108を備える貨物ユニット101を示す図である。側壁108は、エッジプロファイル104を介して、床板103に連結されている。床板103は、リベット105によってエッジプロファイル104に鋲付けされている。貨物ユニット101は、貨物室102の内部を、進行方向106にラッチ107に向かって移動する。ラッチ107は、貨物ユニット101を、貨物室102において、定位置に固定するように設計されている。
【0058】
図1bは、図1aの貨物ユニット101と、貨物室102と、3つのラッチ107とを示す上面図である。貨物ユニット101の4つのエッジプロファイル104は、幾つかのリベット105によって、床板103に結合されていてよい。この場合、これらのエッジプロファイル104を相互接続する4つのコーナーユニット109が、床板103と連動して、同一の剛性を有する1つの集合体として機能する。結果として、荷重を受けると、複数のより小さな荷重の衝突ではなく、高荷重の1つの衝突を生じさせる。
【0059】
図2aは、輸送手段の貨物室102内を動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図であり、この装置200は、エッジプロファイル104にリベット105によって鋲付けされた床板103を備えている。エッジプロファイル104は、垂直方向に側壁108を有している。
【0060】
貨物ユニット101は、進行方向106に、ラッチ107に向かって移動する。ラッチ107は、輸送手段の貨物室102に取り付けられており、貨物ユニット101を、貨物室102内の定位置に固定するように設計されている。
【0061】
制動ユニット202が、制動器203およびバネ素子204を備えると共に、エッジプロファイル104とレールバンパー201との間において、進行方向106に配置されている。レールバンパー201は、ラッチ107と衝突するように設計されている。ここで、制動ユニット202は、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101およびラッチ107にかかる荷重を低減するように設計されている。
【0062】
図2bは、図2aの装置200を示す上面図である。軽量のレールバンパー201は、互いに平行に配置されたバネ204および制動器203を介して、エッジプロファイル104に結合されている。ここで、バネ204は、レールバンパー201を初期位置まで移動させるか、またはレールバンパー201を初期位置で保持する機能を有している。レールバンパー201の突き出し部が、垂直方向において荷重を除去することを確保し、汚染物質または異物が中に入り込むことを妨げる。この装置200は、質量が分離されているため、生じる荷重の衝突はより小さい。
【0063】
図3aは、輸送手段の貨物室102内を動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図であり、この装置200は、弾性的に変形可能なブッシュ302を備える弾性的に変形可能なリベット継手301により、エッジプロファイル104に取り付けられた床板103を備えている。エッジプロファイル104には、垂直方向に、側壁108が取り付けられている。ここで、貨物ユニット101は、貨物ユニット101を定位置に固定するために輸送手段の貨物室102に取り付けられたラッチ107に向かって移動する。エッジプロファイル104は、ラッチ107の方向に、レールバンパー201を形成している。コーナーユニット109は、貨物ユニット101の4つのエッジプロファイル102のうちのそれぞれ2つのエッジプロファイル102を連結するように設計されている。
【0064】
弾性的に変形可能なブッシュ302を備える弾性的に変形可能なリベット継手301は、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101およびラッチ107にかかる荷重を低減するように設計された制動ユニット202を形成している。
【0065】
図3bは、図3aの装置200を示す上面図である。リベット301用のエラストマー制動ユニット202が、エッジプロファイル104にかかる荷重と、床板103および他のエッジプロファイル104にかかる荷重とを分離する(エラストマーは、バネ方向の結合および制動を提供する)。貨物ユニット102にかかる荷重が単独の荷重である(長期にわたる振動によって熱が発生することはない)ため、制動材料として、ゴムを用いてよい。
【0066】
図4aは、輸送手段の貨物室102内を動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。ここでは、貨物ユニット101のエッジプロファイル104には、貨物ユニット101の垂直な側壁108が取り付けられている。貨物ユニット101の床板103は、エッジプロファイル104の溝402の中に入れられている。溝402は、溝402内の床板103を浮揚させた状態で取り付けるように設計されている。床板103を浮揚させた状態で取り付けることは、制動器401とバネ素子403とから構成される制動ユニット202によって可能である。
【0067】
貨物ユニット101は、進行方向106に、貨物室102の内部に位置するラッチ107に向かって移動する。ここで、制動ユニット202は、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するように設計されている。エッジプロファイル104は、ラッチ107の方向において、レールバンパー201を形成している。
【0068】
図4bは、図4aの装置200を示す上面図である。床板103は、エッジプロファイル104の溝402内で弾性的に保持されていてよい。荷重の衝突時に、エッジプロファイル104が寄与するものは、図3aおよび図3bの装置200が寄与するものと同様である。床板103とエッジプロファイル102との連結部を分離することは、図3aおよび図3bの装置200に係るエラストマー制動と同様に行われる。床板103の垂直方向における軸受けまたは収容場所は縮小される。床板103をエッジプロファイル104に取り付けるために、リベットを、長円形の孔に用いてもよい。
【0069】
図5aは、輸送手段の貨物室102内を動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。この装置200は、ラッチ107、貨物室102、および貨物ユニット101を備えている。貨物ユニット101は、図4aの装置200に従って、進行方向106にラッチ107に向かって移動する。貨物ユニット101の側壁108が、エッジプロファイル104およびリベット503によって、床板103に連結されている。エッジプロファイル104の垂直側面506には、レールバンパー201とエッジプロファイル104とを分離する第1の制動ユニット202が取り付けられている。この第1の制動ユニット202は、レールバンパー201の進行方向106に、配置されている。
【0070】
レールバンパー201とエッジプロファイル104の第2の側面507との間に、第2の制動ユニット505が配置されており、第1の側面506は、第2の側面507に直角に位置している。レールバンパー201はさらに、床板103に近接した箇所において、エッジプロファイル104にリベット504によって連結されている。
【0071】
第1の制動素子202には、圧縮圧力501が作用し、第2の制動素子505は、剪断力または剪断応力502に曝される。
【0072】
図5bは、図5aの装置200を示す上面図である。第1の制動ユニット202および第2の制動ユニット505は、ゴムから製造されており、バネ方向連結具および制動素子として機能する。ゴム材料は、剪断力または剪断応力502を吸収するために極めて適していると共に、圧縮圧力502を吸収するためにも適している。逆に、ゴムにとって、張力または引張応力に曝されることは、危険であり得る。
【0073】
コーナーユニット109は、貨物ユニット101の4つのエッジプロファイル102のうちのそれぞれ2つのエッジプロファイル102を連結するように設計されている。
【0074】
図6aは、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。貨物ユニット101は、貨物室102の内部において、進行方向106に、ラッチ107に向かって移動する。ラッチ107は、輸送手段の貨物室102に配置されている。貨物ユニット101は、側壁108を備えており、側壁108は、エッジプロファイル104によって、床板103に連結されている。床板103は、リベット105によって、エッジプロファイル104に取り付けられている。
【0075】
貨物ユニット101はさらに、制動ユニット202の進行方向106に配置されたレールバンパー201を備えている。制動ユニット202は、リーフバネまたは螺旋板バネ601として設計されていてよく、エッジプロファイル104とレールバンパー201との間に位置している。
【0076】
制動ユニット202は、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するように構成されている。
【0077】
図6bは、図6aの装置200を示す上面図である。ここで、螺旋板バネ601が、レールバンパー201とエッジプロファイル104とを分離している。バネ収容部は、レールバンパー201の背後側の、エッジプロファイル104上に位置しているか(短い螺旋板バネ)、または、エッジプロファイル104の左側および右側にあるエッジプロファイル602の両正面に位置している(長い螺旋板バネ)。
【0078】
図7aは、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。貨物ユニット101は、輸送手段の貨物室102の内部を、進行方向106に、貨物室102のラッチ107に向かって移動する。貨物ユニット101は、レールバンパー201を収容したエッジプロファイル104を備えており、ここで、貨物ユニット101のレールバンパー201には、制動ユニット202が一体化されている。床板103は、リベット105によって、貨物ユニット101のエッジプロファイル104に連結されている。
【0079】
図7bは、図7aの装置200を示す上面斜視図、および、該上面斜視図の拡大図である。制動ユニット202またはバネが、エッジプロファイル104またはレールバンパー202の一部に一体化されていてよい。ここで、床板集合体が早期に分離されることにより、衝撃質量のピークを低減することが可能である。
【0080】
図8aは、輸送手段の貨物室102内を、貨物室102のラッチ107の方向への進行方向106に動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。貨物ユニット101は、エッジプロファイル104によって床板103に連結された側壁108を備えている。ここで、床板103は、リベット105によってエッジプロファイル104に取り付けられている。
【0081】
貨物ユニット101はさらに、弾性リップ801によってエッジプロファイル104に連結されたレールバンパー201を備えている。この弾性リップ801は、制動ユニット202として機能し、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するように設計されている。このリップ801に加えて、バネ802が、さらなる制動素子として設けられていてもよい。
【0082】
図8bは、図8aの装置200を示す上面図である。弾性リップ801は、所定の剛性/制動を有する、アルミニウムのリップ(エッジプロファイル104を備える単一の部材)またはポリマー材料(インサート、インレー)として、設計されていてもよく、貨物ユニット101が、荷重の衝突の方向に変形することを可能にする。このリップ801がインレーとして構成されているならば、リップ801は、容易に交換可能である。
【0083】
図9は、輸送手段900を示す図である。輸送手段900は、貨物室102と、幾つかの貨物用コンテナ101と、貨物用コンテナ101を貨物室102内の定位置において固定するための幾つかのラッチ107とを有している。
【0084】
図10は、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減する方法1000を示すフローチャートである。
【0085】
方法1000は、以下のステップを含む。ステップ1001において、制動ユニットを、貨物ユニットのエッジプロファイルと床板との間、または、貨物ユニットのエッジプロファイルとレールバンパーとの間に、配置する。ステップ1002において、制動ユニットによって、貨物ユニットの進行方向における貨物ユニットの運動を制動して、貨物ユニットにかかる荷重を低減する。最後に、ステップ1003は、貨物ユニットを積載するプロセスの間、および、輸送手段の貨物室内において貨物ユニットを輸送する間に、動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減することを含む。
【0086】
典型的な実施形態を参照しながら本発明を説明してきたが、本発明の保護範囲から逸脱することなく、様々な変更および変形を行うことが可能である。貨物室と、貨物用コンテナと、貨物用コンテナを定位置で固定するためのラッチとを備える輸送手段は、地上車両、飛行機またはヘリコプタなどの航空機、および船舶、並びに鉄道車両として設計されていてよい。
【0087】
さらに、「含む」、「備える」または「有する」といった用語は、他のあらゆる要素またはステップを除外するものではなく、「1つ(one)」または「ある(a)」といった用語は、複数を除外するものではないことに留意されたい。特に、例えば、本装置は、1つ以上の床板、1つ以上のエッジプロファイル、1つ以上のレールバンパー、1つ以上の第1の制動ユニット、1つ以上の第2の制動ユニットを有していてもよく、貨物用コンテナは、1つ以上の側壁を有していてもよく、輸送手段は、1つ以上の貨物室、1つ以上の貨物用コンテナ、および1つ以上のラッチを有していてもよい。
【0088】
上述の典型的な実施形態のいずれか1つを参照して説明した特徴またはステップは、上述の他の典型的な実施形態の他の特徴またはステップと組み合わせて用いてもよいことにも留意されたい。特許請求の範囲における参照番号は、限定するものとして解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1a】貨物ユニットを貨物室内の定位置に固定するための装置を概略的に示す、側面図である。
【図1b】図1aの装置を示す上面図である。
【図2a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図2b】図2aの装置を示す上面図である。
【図3a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図3b】図3aの装置を示す上面図である。
【図4a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図4b】図4aの装置を示す上面図である。
【図5a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図5b】図5aの装置を示す上面図である。
【図6a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図6b】図6aの装置を示す上面図である。
【図7a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図7b】図7aの装置を示す上面図である。
【図8a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図8b】図8aの装置を示す上面図である。
【図9】本発明の典型的な一実施形態に係る、貨物室と、貨物用コンテナと、貨物用コンテナを定位置に固定するためのラッチとを備える、輸送手段を示す図である。
【図10】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減する方法を示すフローチャートである。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の分野]
本発明は、貨物室内の貨物用コンテナとラッチとの間の荷重を低減することに関する。特に、本発明は、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置に関する。さらに本発明は、荷重を低減するための装置を備えた貨物用コンテナ、貨物用コンテナを備えた輸送手段、および、輸送手段の貨物室内を動かされるロードユニットにかかる荷重を低減するための方法に関する。
【0002】
[発明の背景]
大型航空機内の貨物および預け荷物は、空輸貨物用コンテナおよびパレット、いわゆるユニットロード装置(以下では、ULDと呼ぶ)によって、輸送される。大型航空機では、多くの場合、積載容量が大きいため、および、滞留時間を短くすることが目的となっているため、手動による積載は効率が悪い。
【0003】
積載プロセスの間、ULDは、一般に、航空機の貨物室内のラッチにより、ULDの床板のエッジレールにおいて、その最終位置に固定される。ここで、位置合わせは、航空機の貨物室内の、ローラマット(ボールマット、ボールストリップ、ボール輸送ユニット)またはローラコンベアによって行われる。
【0004】
手動による位置合わせに加えて、いわゆる電気駆動ユニット(PDU)を用いて、電動による位置合わせをしてもよい。この電気駆動ユニットは、電気駆動装置、ギアボックス、および、ゴム引きされた電動ローラから構成される。この電動ローラは、ローラコンベア内に取り付けられている。
【0005】
積載プロセスの間、ULDのエッジレールは、貨物室内のラッチまで移動される。このラッチは、エッジレール用の停止具を形成している。一旦、ULDが最終位置に到達すると、ULDのエッジレールの上側において、ラッチが留められる。結果的に、ULDは、定位置に固定されて、わずかに動くだけになる。
【0006】
ULDのエッジレールは、概して、硬い金属プロファイルから構成されており、貨物用コンテナの床板の全ての辺を、しっかりと包囲している。床板を、エッジレールに結合するためには、一般に、リベット継手または従来の他の結合技術が用いられる。
【0007】
上述のシステムでは、積載プロセスおよび飛行動作中に、航空機の貨物室内のラッチおよび床構造全体に著しい損傷を与え得るような、危険な動荷重(力およびモーメント)に達することもある。このような高い動荷重は、例えば、ULDの床板、コンテナジャケット、およびエッジレールが硬く結合された構造をしていることにより、生じ得る。
【0008】
独国特許出願公開第10 2004 039 666 A1号明細書および米国特許出願公開第2007/0253790 A1号明細書は、特に航空機における、対象物を係合させる装置を記載している。
【0009】
独国特許出願公開第10 2005 061 957 A1号明細書は、搭載物用コンテナを固定するための係合装置を記載している。この装置では、搭載物用コンテナと係合装置との間には、空隙が、ロック素子によって挿入され得る。
【0010】
[発明の概要]
本発明の一目的は、貨物ユニットを、弾性的に使用すると共に材料を保護するための装置を提供することにある。
【0011】
独立請求項の特徴によれば、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置、該装置を備える航空機用の貨物用コンテナ、該貨物用コンテナおよび貨物室を備える輸送手段、並びに、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減する方法が、示される。本発明のさらなる発展形態は、従属請求項において実施される。
【0012】
本発明の典型的な一実施形態は、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットおよび該貨物室内のラッチにかかる荷重を低減するための装置を示す。この装置は、貨物ユニットの床板、エッジプロファイル、レールバンパー、および、第1の制動ユニットを備えている。第1の制動ユニットは、エッジプロファイルと床板との間、または、エッジプロファイルとレールバンパーとの間に配置されている。第1の制動ユニットは、貨物ユニットの進行方向における貨物ユニットの運動を制動して、貨物ユニットにかかる荷重を低減するように設計されている。
【0013】
この種の装置は、エッジレールと床板とから構成されるULDの床構造を変更して、ULDの床構造が、ULDの移動平面において、比較的低い動荷重だけを輸送可能であるようにすることによって、貨物室内の貨物用コンテナおよびラッチにかかる荷重を低減することを可能にする。ここで、ULDの床構造を変更することは、剛性を低減すること、制動を向上させること、および、床構造の移動平面における質量を低減することを含むと共に、上述の変更点の組み合わせを含む。
【0014】
この種の装置は、力およびモーメントといった荷重がULDの移動平面に生じた時に、レールバンパーと残りのエッジプロファイル(エッジレール)との間に相対運動を生じさせ、これによって、貨物ユニットの運動を制動することを可能にする。
【0015】
この種の装置はさらに、例えば、航空機の貨物室内で空輸貨物用コンテナを固定するために用いられ得るようなラッチにかかる荷重を著しく低減することが可能である。例えば、本装置は、貨物室のラッチおよび床、並びに貨物用コンテナへの損傷を著しく低減することが可能である。これによって、最終的に、顧客満足度を増大させると共に、空輸貨物用コンテナの寿命を延ばすことが可能である。
【0016】
この種の、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置では、床板、エッジプロファイル、およびレールバンパーは、鋼またはアルミニウム、並びに、ポリマー部材またはポリマー複合材料から構成されていてよい。制動ユニットは、エラストマーまたは他の弾性材料から構成されていてよい。
【0017】
この種の、貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置は、剛性を減少させること、または、貨物ユニットの一区域の制動特性を改善することによって、荷重を低減することが可能である。加えて、エッジプロファイルと床板とを分離させることにより、貨物ユニットの進行方向における相対運動を可能にし、これによって、荷重を低減すると共に、貨物ユニットや、貨物ユニットを定位置に固定するためのラッチへの構造的損傷の数を減少する。
【0018】
本発明の典型的な他の一実施形態では、エッジプロファイルおよびレールバンパーは、別個のアッセンブリとして構成されている。
【0019】
少なくともエッジプロファイルおよびレールバンパーは、互いに相対的に移動することが可能であり、この、レールバンパーとエッジプロファイルとの相対運動は、制動ユニットによって減速される。
【0020】
本発明の典型的な他の一実施形態では、本装置は、第2の制動ユニットを備えている。ここで、第1の制動ユニットは、レールバンパーとエッジプロファイルの第1の側面との間に位置し、第2の制動ユニットは、レールバンパーとエッジプロファイルの第2の側面との間に位置しており、第1の側面は、第2の側面に直角に配置されている。
【0021】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第1の制動ユニットは、弾性バネ素子として設計されている。
【0022】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第2の制動ユニットは、弾性バネ素子として設計されている。
【0023】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第1の制動ユニットは、弾性的に変形可能なブッシュを備える弾性的に変形可能なリベット継手として設計されている。
【0024】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第2の制動ユニットは、弾性的に変形可能なブッシュを備える弾性的に変形可能なリベット継手として設計されている。
【0025】
本発明の典型的な他の一実施形態では、弾性的に変形可能なブッシュは、エラストマーから成る。
【0026】
本発明の典型的な他の一実施形態では、エッジプロファイルは、溝を備えている。この溝は、溝内の床板を浮揚させた状態で取り付けるように設計されており、第1の制動ユニットは、エッジプロファイルの溝の中に位置している。換言すると、床板の1つの端部区域は、溝と境界を接しており、該溝によって案内される。
【0027】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第1の制動ユニットは、貨物ユニットのレールバンパーと一体化されている。
【0028】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第1の制動ユニットは、レールバンパーとエッジプロファイルとを連結する弾性リップとして、設計されている。
【0029】
本発明の典型的な他の一実施形態では、第2の制動ユニットは、貨物ユニットのエッジプロファイルと床板との間に位置する弾性リップとして、設計されている。
【0030】
本発明の典型的な他の一実施形態は、側壁、および、上述した本発明の典型的な実施形態のいずれか1つに係る装置を備える、航空機用の貨物用コンテナを示している。エッジプロファイルは、側壁と床板とを連結するように設計されている。
【0031】
本発明の典型的な他の一実施形態は、貨物室、貨物用コンテナ、および、貨物用コンテナを貨物室内の定位置に固定するためのラッチを備える輸送手段を示している。
【0032】
本発明の典型的な他の一実施形態は、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための方法を示している。本方法は、制動ユニットを、貨物ユニットのエッジプロファイルと床板との間、または、貨物ユニットのエッジプロファイルとレールバンパーとの間に配置する第1のステップと、制動ユニットによって、貨物ユニットの進行方向における貨物ユニットの運動を制動して、貨物ユニットにかかる荷重を低減する第2のステップとを備えている。
【0033】
本発明の典型的な他の一実施形態では、本方法は、貨物ユニットを積載するプロセスの間、または輸送手段の貨物室内において貨物ユニットを輸送する間、または飛行中に、動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減することをさらに含む。
【0034】
様々な典型的な実施形態の個々の特徴は、明確な記載が無い場合でも、互いに組み合わせてもよく、これによって、部分的に、個々の効果を合わせたものを超える有利な効果を導くことが可能である。
【0035】
特に、ここに記載した特徴、および、以下に記載される、装置に関連した特徴を、貨物用コンテナ、輸送手段、および、方法において実施してもよいし、その逆を実施してもよいことに留意が必要である。
【0036】
本発明のこれらの態様および他の態様を、以下に記載する典型的な実施形態に関連して説明すると共に、明示する。
【0037】
[図面の簡単な説明]
図1aは、貨物ユニットを貨物室内の定位置に固定するための装置を概略的に示す、側面図である。
【0038】
図1bは、図1aの装置を示す上面図である。
【0039】
図2aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0040】
図2bは、図2aの装置を示す上面図である。
【0041】
図3aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0042】
図3bは、図3aの装置を示す上面図である。
【0043】
図4aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0044】
図4bは、図4aの装置を示す上面図である。
【0045】
図5aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0046】
図5bは、図5aの装置を示す上面図である。
【0047】
図6aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0048】
図6bは、図6aの装置を示す上面図である。
【0049】
図7aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0050】
図7bは、図7aの装置を示す上面図である。
【0051】
図8aは、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【0052】
図8bは、図8aの装置を示す上面図である。
【0053】
図9は、本発明の典型的な一実施形態に係る、貨物室と、貨物用コンテナと、貨物用コンテナを定位置に固定するためのラッチとを備える、輸送手段を示す図である。
【0054】
図10は、本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減する方法を示すフローチャートである。
【0055】
[典型的な実施形態の詳細な説明]
本発明の典型的な実施形態を、以下に、添付の図面を参照しながら説明する。
【0056】
図面の表示は、概略的であり、原寸に比して拡大・縮尺されていない。以下の図面の説明では、同一の参照番号は、同一または類似の要素を示すために用いられる。
【0057】
図1aは、側壁108を備える貨物ユニット101を示す図である。側壁108は、エッジプロファイル104を介して、床板103に連結されている。床板103は、リベット105によってエッジプロファイル104に鋲付けされている。貨物ユニット101は、貨物室102の内部を、進行方向106にラッチ107に向かって移動する。ラッチ107は、貨物ユニット101を、貨物室102において、定位置に固定するように設計されている。
【0058】
図1bは、図1aの貨物ユニット101と、貨物室102と、3つのラッチ107とを示す上面図である。貨物ユニット101の4つのエッジプロファイル104は、幾つかのリベット105によって、床板103に結合されていてよい。この場合、これらのエッジプロファイル104を相互接続する4つのコーナーユニット109が、床板103と連動して、同一の剛性を有する1つの集合体として機能する。結果として、荷重を受けると、複数のより小さな荷重の衝突ではなく、高荷重の1つの衝突を生じさせる。
【0059】
図2aは、輸送手段の貨物室102内を動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図であり、この装置200は、エッジプロファイル104にリベット105によって鋲付けされた床板103を備えている。エッジプロファイル104は、垂直方向に側壁108を有している。
【0060】
貨物ユニット101は、進行方向106に、ラッチ107に向かって移動する。ラッチ107は、輸送手段の貨物室102に取り付けられており、貨物ユニット101を、貨物室102内の定位置に固定するように設計されている。
【0061】
制動ユニット202が、制動器203およびバネ素子204を備えると共に、エッジプロファイル104とレールバンパー201との間において、進行方向106に配置されている。レールバンパー201は、ラッチ107と衝突するように設計されている。ここで、制動ユニット202は、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101およびラッチ107にかかる荷重を低減するように設計されている。
【0062】
図2bは、図2aの装置200を示す上面図である。軽量のレールバンパー201は、互いに平行に配置されたバネ204および制動器203を介して、エッジプロファイル104に結合されている。ここで、バネ204は、レールバンパー201を初期位置まで移動させるか、またはレールバンパー201を初期位置で保持する機能を有している。レールバンパー201の突き出し部が、垂直方向において荷重を除去することを確保し、汚染物質または異物が中に入り込むことを妨げる。この装置200は、質量が分離されているため、生じる荷重の衝突はより小さい。
【0063】
図3aは、輸送手段の貨物室102内を動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図であり、この装置200は、弾性的に変形可能なブッシュ302を備える弾性的に変形可能なリベット継手301により、エッジプロファイル104に取り付けられた床板103を備えている。エッジプロファイル104には、垂直方向に、側壁108が取り付けられている。ここで、貨物ユニット101は、貨物ユニット101を定位置に固定するために輸送手段の貨物室102に取り付けられたラッチ107に向かって移動する。エッジプロファイル104は、ラッチ107の方向に、レールバンパー201を形成している。コーナーユニット109は、貨物ユニット101の4つのエッジプロファイル102のうちのそれぞれ2つのエッジプロファイル102を連結するように設計されている。
【0064】
弾性的に変形可能なブッシュ302を備える弾性的に変形可能なリベット継手301は、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101およびラッチ107にかかる荷重を低減するように設計された制動ユニット202を形成している。
【0065】
図3bは、図3aの装置200を示す上面図である。リベット301用のエラストマー制動ユニット202が、エッジプロファイル104にかかる荷重と、床板103および他のエッジプロファイル104にかかる荷重とを分離する(エラストマーは、バネ方向の結合および制動を提供する)。貨物ユニット102にかかる荷重が単独の荷重である(長期にわたる振動によって熱が発生することはない)ため、制動材料として、ゴムを用いてよい。
【0066】
図4aは、輸送手段の貨物室102内を動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。ここでは、貨物ユニット101のエッジプロファイル104には、貨物ユニット101の垂直な側壁108が取り付けられている。貨物ユニット101の床板103は、エッジプロファイル104の溝402の中に入れられている。溝402は、溝402内の床板103を浮揚させた状態で取り付けるように設計されている。床板103を浮揚させた状態で取り付けることは、制動器401とバネ素子403とから構成される制動ユニット202によって可能である。
【0067】
貨物ユニット101は、進行方向106に、貨物室102の内部に位置するラッチ107に向かって移動する。ここで、制動ユニット202は、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するように設計されている。エッジプロファイル104は、ラッチ107の方向において、レールバンパー201を形成している。
【0068】
図4bは、図4aの装置200を示す上面図である。床板103は、エッジプロファイル104の溝402内で弾性的に保持されていてよい。荷重の衝突時に、エッジプロファイル104が寄与するものは、図3aおよび図3bの装置200が寄与するものと同様である。床板103とエッジプロファイル102との連結部を分離することは、図3aおよび図3bの装置200に係るエラストマー制動と同様に行われる。床板103の垂直方向における軸受けまたは収容場所は縮小される。床板103をエッジプロファイル104に取り付けるために、リベットを、長円形の孔に用いてもよい。
【0069】
図5aは、輸送手段の貨物室102内を動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。この装置200は、ラッチ107、貨物室102、および貨物ユニット101を備えている。貨物ユニット101は、図4aの装置200に従って、進行方向106にラッチ107に向かって移動する。貨物ユニット101の側壁108が、エッジプロファイル104およびリベット503によって、床板103に連結されている。エッジプロファイル104の垂直側面506には、レールバンパー201とエッジプロファイル104とを分離する第1の制動ユニット202が取り付けられている。この第1の制動ユニット202は、レールバンパー201の進行方向106に、配置されている。
【0070】
レールバンパー201とエッジプロファイル104の第2の側面507との間に、第2の制動ユニット505が配置されており、第1の側面506は、第2の側面507に直角に位置している。レールバンパー201はさらに、床板103に近接した箇所において、エッジプロファイル104にリベット504によって連結されている。
【0071】
第1の制動素子202には、圧縮圧力501が作用し、第2の制動素子505は、剪断力または剪断応力502に曝される。
【0072】
図5bは、図5aの装置200を示す上面図である。第1の制動ユニット202および第2の制動ユニット505は、ゴムから製造されており、バネ方向連結具および制動素子として機能する。ゴム材料は、剪断力または剪断応力502を吸収するために極めて適していると共に、圧縮圧力502を吸収するためにも適している。逆に、ゴムにとって、張力または引張応力に曝されることは、危険であり得る。
【0073】
コーナーユニット109は、貨物ユニット101の4つのエッジプロファイル102のうちのそれぞれ2つのエッジプロファイル102を連結するように設計されている。
【0074】
図6aは、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。貨物ユニット101は、貨物室102の内部において、進行方向106に、ラッチ107に向かって移動する。ラッチ107は、輸送手段の貨物室102に配置されている。貨物ユニット101は、側壁108を備えており、側壁108は、エッジプロファイル104によって、床板103に連結されている。床板103は、リベット105によって、エッジプロファイル104に取り付けられている。
【0075】
貨物ユニット101はさらに、制動ユニット202の進行方向106に配置されたレールバンパー201を備えている。制動ユニット202は、リーフバネまたは螺旋板バネ601として設計されていてよく、エッジプロファイル104とレールバンパー201との間に位置している。
【0076】
制動ユニット202は、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するように構成されている。
【0077】
図6bは、図6aの装置200を示す上面図である。ここで、螺旋板バネ601が、レールバンパー201とエッジプロファイル104とを分離している。バネ収容部は、レールバンパー201の背後側の、エッジプロファイル104上に位置しているか(短い螺旋板バネ)、または、エッジプロファイル104の左側および右側にあるエッジプロファイル602の両正面に位置している(長い螺旋板バネ)。
【0078】
図7aは、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。貨物ユニット101は、輸送手段の貨物室102の内部を、進行方向106に、貨物室102のラッチ107に向かって移動する。貨物ユニット101は、レールバンパー201を収容したエッジプロファイル104を備えており、ここで、貨物ユニット101のレールバンパー201には、制動ユニット202が一体化されている。床板103は、リベット105によって、貨物ユニット101のエッジプロファイル104に連結されている。
【0079】
図7bは、図7aの装置200を示す上面斜視図、および、該上面斜視図の拡大図である。制動ユニット202またはバネが、エッジプロファイル104またはレールバンパー202の一部に一体化されていてよい。ここで、床板集合体が早期に分離されることにより、衝撃質量のピークを低減することが可能である。
【0080】
図8aは、輸送手段の貨物室102内を、貨物室102のラッチ107の方向への進行方向106に動かされる貨物ユニット101にかかる荷重を低減するための装置200を示す図である。貨物ユニット101は、エッジプロファイル104によって床板103に連結された側壁108を備えている。ここで、床板103は、リベット105によってエッジプロファイル104に取り付けられている。
【0081】
貨物ユニット101はさらに、弾性リップ801によってエッジプロファイル104に連結されたレールバンパー201を備えている。この弾性リップ801は、制動ユニット202として機能し、貨物ユニット101の進行方向106における貨物ユニット101の運動を制動して、貨物ユニット101にかかる荷重を低減するように設計されている。このリップ801に加えて、バネ802が、さらなる制動素子として設けられていてもよい。
【0082】
図8bは、図8aの装置200を示す上面図である。弾性リップ801は、所定の剛性/制動を有する、アルミニウムのリップ(エッジプロファイル104を備える単一の部材)またはポリマー材料(インサート、インレー)として、設計されていてもよく、貨物ユニット101が、荷重の衝突の方向に変形することを可能にする。このリップ801がインレーとして構成されているならば、リップ801は、容易に交換可能である。
【0083】
図9は、輸送手段900を示す図である。輸送手段900は、貨物室102と、幾つかの貨物用コンテナ101と、貨物用コンテナ101を貨物室102内の定位置において固定するための幾つかのラッチ107とを有している。
【0084】
図10は、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減する方法1000を示すフローチャートである。
【0085】
方法1000は、以下のステップを含む。ステップ1001において、制動ユニットを、貨物ユニットのエッジプロファイルと床板との間、または、貨物ユニットのエッジプロファイルとレールバンパーとの間に、配置する。ステップ1002において、制動ユニットによって、貨物ユニットの進行方向における貨物ユニットの運動を制動して、貨物ユニットにかかる荷重を低減する。最後に、ステップ1003は、貨物ユニットを積載するプロセスの間、および、輸送手段の貨物室内において貨物ユニットを輸送する間に、動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減することを含む。
【0086】
典型的な実施形態を参照しながら本発明を説明してきたが、本発明の保護範囲から逸脱することなく、様々な変更および変形を行うことが可能である。貨物室と、貨物用コンテナと、貨物用コンテナを定位置で固定するためのラッチとを備える輸送手段は、地上車両、飛行機またはヘリコプタなどの航空機、および船舶、並びに鉄道車両として設計されていてよい。
【0087】
さらに、「含む」、「備える」または「有する」といった用語は、他のあらゆる要素またはステップを除外するものではなく、「1つ(one)」または「ある(a)」といった用語は、複数を除外するものではないことに留意されたい。特に、例えば、本装置は、1つ以上の床板、1つ以上のエッジプロファイル、1つ以上のレールバンパー、1つ以上の第1の制動ユニット、1つ以上の第2の制動ユニットを有していてもよく、貨物用コンテナは、1つ以上の側壁を有していてもよく、輸送手段は、1つ以上の貨物室、1つ以上の貨物用コンテナ、および1つ以上のラッチを有していてもよい。
【0088】
上述の典型的な実施形態のいずれか1つを参照して説明した特徴またはステップは、上述の他の典型的な実施形態の他の特徴またはステップと組み合わせて用いてもよいことにも留意されたい。特許請求の範囲における参照番号は、限定するものとして解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1a】貨物ユニットを貨物室内の定位置に固定するための装置を概略的に示す、側面図である。
【図1b】図1aの装置を示す上面図である。
【図2a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図2b】図2aの装置を示す上面図である。
【図3a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図3b】図3aの装置を示す上面図である。
【図4a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図4b】図4aの装置を示す上面図である。
【図5a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図5b】図5aの装置を示す上面図である。
【図6a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図6b】図6aの装置を示す上面図である。
【図7a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図7b】図7aの装置を示す上面図である。
【図8a】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減するための装置を概略的に示す側面図である。
【図8b】図8aの装置を示す上面図である。
【図9】本発明の典型的な一実施形態に係る、貨物室と、貨物用コンテナと、貨物用コンテナを定位置に固定するためのラッチとを備える、輸送手段を示す図である。
【図10】本発明の典型的な一実施形態に係る、輸送手段の貨物室内を動かされる貨物ユニットにかかる荷重を低減する方法を示すフローチャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送手段(900)の貨物室(102)内を動かされる貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減するための装置(200)であって、上記装置(200)は、
上記貨物ユニット(101)の床板(103)と、
上記貨物ユニット(101)のエッジプロファイル(104)と、
上記貨物ユニット(101)のレールバンパー(201)と、
第1の制動ユニット(202)と、
第2の制動ユニット(505)とを備え、
上記第1の制動ユニット(202)は、上記レールバンパー(201)と上記エッジプロファイル(104)の第1の側面(506)との間に位置し、
上記第2の制動ユニット(505)は、上記レールバンパー(201)と上記エッジプロファイル(104)の第2の側面(507)との間に位置しており、
上記第1の側面(506)は、上記第2の側面(507)に直角に配置されており、
上記第1の制動ユニット(202)は、上記貨物ユニット(101)の進行方向(106)における上記貨物ユニット(101)の運動を制動して、上記貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減するように設計されている、装置(200)。
【請求項2】
上記エッジプロファイル(104)および上記レールバンパー(201)は、別個のアッセンブリとして設計されている、請求項1に記載の装置(200)。
【請求項3】
上記第1の制動ユニット(202)は、弾性バネ素子(204,403,601)として設計されている、請求項1または2に記載の装置(200)。
【請求項4】
上記第2の制動ユニット(505)は、弾性バネ素子(204,403,601)として設計されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項5】
上記第1の制動ユニット(202)は、弾性的に変形可能なブッシュ(302)を備える弾性的に変形可能なリベット継手(301)として設計されている、請求項1、2、または4に記載の装置(200)。
【請求項6】
上記第2の制動ユニット(505)は、弾性的に変形可能なブッシュ(302)を備える弾性的に変形可能なリベット継手(301)として設計されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項7】
上記弾性的に変形可能なブッシュ(302)は、エラストマーから構成されている、請求項5または6に記載の装置(200)。
【請求項8】
上記エッジプロファイル(104)は、溝(402)を備え、上記溝は、上記溝(402)内の上記床板(103)を浮揚させた状態で取り付けるように設計されており、
上記第1の制動ユニット(202)は、上記エッジプロファイル(104)の上記溝(402)内に位置している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項9】
上記第1の制動ユニット(202)は、上記貨物ユニット(101)の上記レールバンパー(201)と一体化されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項10】
上記第1の制動ユニット(202)は、弾性リップとして設計されており、
上記弾性リップ(801)は、上記レールバンパー(201)と上記エッジプロファイル(104)とを連結する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項11】
航空機(900)用の貨物用コンテナ(101)であって、上記貨物用コンテナ(101)は、
側壁(108)と、
請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置(200)とを備え、
上記エッジプロファイル(104)は、上記側壁(108)と上記床板(103)とを連結するように設計されている、航空機(900)用の貨物用コンテナ(101)。
【請求項12】
輸送手段(900)であって、上記輸送手段(900)は、
貨物室(102)と、
請求項11に記載の貨物用コンテナ(101)と、
上記貨物用コンテナ(101)を上記貨物室(102)内の定位置に固定するためのラッチ(107)とを備える、輸送手段(900)。
【請求項13】
輸送手段(900)の貨物室(102)内を動かされる貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減する方法(1000)であって、上記方法(1000)は、
第1の制動ユニット(202)を、レールバンパー(201)とエッジプロファイル(104)の第1の側面(506)との間に配置するステップと、
第2の制動ユニット(505)を、上記レールバンパー(201)と上記エッジプロファイル(104)の第2の側面(507)との間に配置するステップと、
制動ユニット(202,1002)によって、上記貨物ユニット(101)の進行方向(106)における上記貨物ユニット(101)の運動を制動して、上記貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減するステップとを備え、
上記第1の側面(506)は、上記第2の側面(507)に直角に配置されている、方法(1000)。
【請求項14】
貨物ユニット(101)を積載するプロセスの間、または、上記輸送手段(900,1003)の貨物室(102)内において上記貨物ユニット(101)を輸送する間に、動かされる上記貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減するステップをさらに備える、請求項13に記載の方法(900)。
【請求項1】
輸送手段(900)の貨物室(102)内を動かされる貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減するための装置(200)であって、上記装置(200)は、
上記貨物ユニット(101)の床板(103)と、
上記貨物ユニット(101)のエッジプロファイル(104)と、
上記貨物ユニット(101)のレールバンパー(201)と、
第1の制動ユニット(202)と、
第2の制動ユニット(505)とを備え、
上記第1の制動ユニット(202)は、上記レールバンパー(201)と上記エッジプロファイル(104)の第1の側面(506)との間に位置し、
上記第2の制動ユニット(505)は、上記レールバンパー(201)と上記エッジプロファイル(104)の第2の側面(507)との間に位置しており、
上記第1の側面(506)は、上記第2の側面(507)に直角に配置されており、
上記第1の制動ユニット(202)は、上記貨物ユニット(101)の進行方向(106)における上記貨物ユニット(101)の運動を制動して、上記貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減するように設計されている、装置(200)。
【請求項2】
上記エッジプロファイル(104)および上記レールバンパー(201)は、別個のアッセンブリとして設計されている、請求項1に記載の装置(200)。
【請求項3】
上記第1の制動ユニット(202)は、弾性バネ素子(204,403,601)として設計されている、請求項1または2に記載の装置(200)。
【請求項4】
上記第2の制動ユニット(505)は、弾性バネ素子(204,403,601)として設計されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項5】
上記第1の制動ユニット(202)は、弾性的に変形可能なブッシュ(302)を備える弾性的に変形可能なリベット継手(301)として設計されている、請求項1、2、または4に記載の装置(200)。
【請求項6】
上記第2の制動ユニット(505)は、弾性的に変形可能なブッシュ(302)を備える弾性的に変形可能なリベット継手(301)として設計されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項7】
上記弾性的に変形可能なブッシュ(302)は、エラストマーから構成されている、請求項5または6に記載の装置(200)。
【請求項8】
上記エッジプロファイル(104)は、溝(402)を備え、上記溝は、上記溝(402)内の上記床板(103)を浮揚させた状態で取り付けるように設計されており、
上記第1の制動ユニット(202)は、上記エッジプロファイル(104)の上記溝(402)内に位置している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項9】
上記第1の制動ユニット(202)は、上記貨物ユニット(101)の上記レールバンパー(201)と一体化されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項10】
上記第1の制動ユニット(202)は、弾性リップとして設計されており、
上記弾性リップ(801)は、上記レールバンパー(201)と上記エッジプロファイル(104)とを連結する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置(200)。
【請求項11】
航空機(900)用の貨物用コンテナ(101)であって、上記貨物用コンテナ(101)は、
側壁(108)と、
請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置(200)とを備え、
上記エッジプロファイル(104)は、上記側壁(108)と上記床板(103)とを連結するように設計されている、航空機(900)用の貨物用コンテナ(101)。
【請求項12】
輸送手段(900)であって、上記輸送手段(900)は、
貨物室(102)と、
請求項11に記載の貨物用コンテナ(101)と、
上記貨物用コンテナ(101)を上記貨物室(102)内の定位置に固定するためのラッチ(107)とを備える、輸送手段(900)。
【請求項13】
輸送手段(900)の貨物室(102)内を動かされる貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減する方法(1000)であって、上記方法(1000)は、
第1の制動ユニット(202)を、レールバンパー(201)とエッジプロファイル(104)の第1の側面(506)との間に配置するステップと、
第2の制動ユニット(505)を、上記レールバンパー(201)と上記エッジプロファイル(104)の第2の側面(507)との間に配置するステップと、
制動ユニット(202,1002)によって、上記貨物ユニット(101)の進行方向(106)における上記貨物ユニット(101)の運動を制動して、上記貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減するステップとを備え、
上記第1の側面(506)は、上記第2の側面(507)に直角に配置されている、方法(1000)。
【請求項14】
貨物ユニット(101)を積載するプロセスの間、または、上記輸送手段(900,1003)の貨物室(102)内において上記貨物ユニット(101)を輸送する間に、動かされる上記貨物ユニット(101)にかかる荷重を低減するステップをさらに備える、請求項13に記載の方法(900)。
【図1a】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9】
【図10】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2012−519115(P2012−519115A)
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551483(P2011−551483)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【国際出願番号】PCT/EP2010/052256
【国際公開番号】WO2010/097378
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(311014956)エアバス オペレーションズ ゲーエムベーハー (54)
【氏名又は名称原語表記】Airbus Operations GmbH
【住所又は居所原語表記】Kreetslag 10,21129 Hamburg,Germany
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【国際出願番号】PCT/EP2010/052256
【国際公開番号】WO2010/097378
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(311014956)エアバス オペレーションズ ゲーエムベーハー (54)
【氏名又は名称原語表記】Airbus Operations GmbH
【住所又は居所原語表記】Kreetslag 10,21129 Hamburg,Germany
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]