説明

ラッチニードル

【課題】改良されたラッチニードルを提供することである。
【解決手段】ラッチニードル(1)の新しいコンセプトの出発点は、針裏面(7)の面からラッチニードルのラッチ溝(9)にラッチばね(22)を取り付けることである。このために、ラッチニードル(1)は、針裏面から到達できるばね支持ポケット(19,21)、又はラッチばね(22)の端(25,26)を収容するのに用いられる他の構造を有する。少なくともラッチばね(22)の端(25,26)が形状拘束により保持されるか、少なくともばね支持ポケット(19,21)に捕らえられて保持される程度に、ばね支持ポケット(19,21)は針裏面(7)の方を閉じられている。このようなラッチニードルは製造の際減少した公差感度を有する。前記の針のコンセプトが、ラッチニードルの操作安全性と耐用寿命に寄与するさらなる改良を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はばね負荷ラッチを備えたラッチニードル、特に機械編針に関する。
【背景技術】
【0002】
輪を形成するためのラッチニードルの使用は、簡単な輪形成プロセスを可能にするのに長く好まれてきた。このような針は、例えば特許文献1に開示されている。ラッチニードルは、一方の端にフックを有する柄を有し、その前にラッチ溝が形成される。フックを開閉する働きをするラッチは一方の端がラッチ溝に突出し、そこで回転可能に保持される。ラッチは、ラッチスプーンを有するラッチ先端に当接する位置まで回転する。フックを開けるために、ラッチは、フックから最も遠くまで回転した位置であって、それが柄に当接するか、少なくともそこに隣接して位置する逆の位置まで振れる。
【0003】
原則として、ラッチ溝は連続構造、すなわち針の後ろに向かって開放している。それとは独立に、ラッチ溝におけるごみの蓄積が操作に不利な影響を及ぼす。
【0004】
さらに、例えば特許文献2がラッチニードルを開示している。そのラッチ溝は汚れる傾向を減少させるために特別に設計される。ラッチ溝は針胸部と針裏面の両方に向かって狭窄部分(constriction)から広がる。拡大部は、針の長手方向と逆方向の両方向に延びる。このような針裏面に向かう漏斗形拡大部のために、ごみはより容易にラッチ溝から出るので、ごみの蓄積が防がれ又は少なくとも減少する。
【0005】
自由に移動できるラッチを有するラッチニードルでは、ラッチはリバウンド又は他の外部効果により不明確な位置になる。このような出来事を避けるため、ばね負荷ラッチを具備したラッチニードルが開発された。このようなラッチニードルは特許文献3に開示されている。当該ラッチニードルは、柄の長手方向に対して針胸部に向かって広がるラッチ溝を有する。針裏面に向かって、ラッチ溝は平行なフランクにより境界を定められる。針胸部に向いた、細い、分岐したラッチ溝面では、リーフスプリングとして形成されたラッチばねの端を収容するために、ばね支持ポケットが形成される。ラッチばねは針胸部にあるラッチ溝に案内され、ラッチ溝に案内された補助工具によって所望の位置に通される。ばねの下面はばね支持ポケットに当接し、その上面はラッチの端に当接する。
【0006】
このような基本構造のために、ラッチばねを通すには、ラッチ溝は比較的大きい体積を有しなければならない。さらには、ラッチばねは、ラッチ溝の深さのばね支持ポケットに穏やかに固定されているだけである。ラッチばねは、滑り及び/又は損失するかもしれず、結局、針はもはや正しく作動しない。
【0007】
【特許文献1】米国特許第3453845号明細書
【特許文献2】独国特許第586678号明細書
【特許文献3】German Patent Document DE-AS 1113537
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ゆえに、本発明の目的は改良されたラッチニードルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、請求項1において定められるラッチニードルによって達成される。
【0010】
本発明によるラッチニードルは、好ましくは針の長手方向に対して針裏面の方に広がり、また必要ならば横方向にも広がったラッチ溝を有する。ラッチばねはラッチ溝の拡大領域に配置される。従って、それぞれのばね支持ポケットは針裏面の方に開いている。ゆえに、ラッチばねは先ず針裏面のラッチ溝に簡単に挿入され、次いで例えばエンボス加工ステップにより固定される。前記のような例えば特許文献3における挿入の間のラッチばねの屈曲は必要でない。従って、ラッチニードルは小さい公差で高い精度で作られる。従って、新しいラッチニードル設計は製造技術に関して著しい利点を有する。
【0011】
さらに、下方に開いた漏斗の形状で針裏面の方向に広がったラッチ溝は、ラッチ溝にごみが溜まる傾向を著しく減少させ、堆積した場合でも、ごみはラッチの移動により下方に開いた漏斗から簡単に取り除かれる、という利点を有する。
【0012】
場合によっては存在するばね支持ポケットを有する針裏面におけるラッチ溝の長さが、少なくとも緩んだラッチばねの長さに等しいことが、本発明の本質的な面である。
【0013】
従来のラッチばねは時々滑ったり、ラッチニードルから完全に落ちたりする。万が一これが起こると、ラッチニードルの規則的な機能はおそらくもはや可能でない。針裏面に固定されたラッチばねを有する本発明によるラッチニードルは、ラッチばねの損失又は誤調整に関しては実質的に影響されない。本発明によるラッチニードルにより、高い信頼性を有する非常に速い編み速度が可能になる。
【0014】
ラッチばねは好ましいラッチ位置を設定するために用いられる。このような場合、ラッチは係合面を有する。この係合面は好ましい位置を決定し、また平坦な面として形成される。しかも、ラッチばねは本質的に長い構造を有するのが好ましい。また完全に真っ直ぐでもよい。しかしながら、ラッチばねは、例えば、ラッチを押してその端部分から離し、さもなければ摩擦によりそれにブレーキをかけるために、幾つかのラッチの端に一致した屈曲部分とそれに隣接した湾曲部分を有する。本発明のコンセプトはこのようなラッチばねにも適用される。
【0015】
ラッチばねは、好ましくは形状拘束(form-locking)によりラッチ溝に保持される。このような固定は、ばね支持ポケットを針裏面の方に締付ける、エンボス加工又は同様の材料のアプセティング又は側面の狭窄箇所(pinched locations)により行われる。このような固定モードは、ラッチばねの限られた軸方向の移動を実現し、従ってその長手方向の遊びを可能にし、それでラッチばねはばね運動の際にばね支持ポケットにおいて限られた程度に移動する点で有利である。このような固定モードの別な利点は、エンボス加工の位置によって、ラッチばねによりラッチに加えられるばね力に影響を及ぼすことができることである。従って、例えば、同じばねの幾何学的構造があれば、エンボス加工がラッチベアリングから大きな距離を置いていれば、柔らかいばね効果が得られる一方、ラッチベアリングからのエンボス加工の距離が小さい場合には硬めのばね効果が得られる。このような特性が必要でなければ、ラッチばねは別なふうに、例えばレーザー溶接により固定される。組み合わせた解決法も実現でき、ラッチばねは一方の端では例えば溶接により柄に結合され、他方の端では形状拘束により固定される。針裏面の方へ広がったラッチ溝はさらに針胸部の方へ広がってもよい。このような場合、針の長手方向に測定されたラッチ溝の最も短い箇所が針裏面と針胸部の間にある。さらには、針胸部の溝の長さは、ラッチが閉位置にあるとき、ラッチ溝は針の内側スペースに向かってラッチにより完全に又は少なくともほぼ完全に覆われるように寸法決めされてもよい。これにより、ラッチ溝に入るごみの量が減少する。実質的に、ごみがフックの閉じた内側スペースからラッチ溝に到達できる間隙は存在しない。さらに、溝端部はラッチの回転運動の境界部を構成する。この目的のために、ラッチ溝端部に、ラッチのための係合面が形成される。係合面の位置は好ましくは、ラッチスプーンがフックの先端と係合する際、ラッチがちょうど係合面に当接するように設定されるのが好ましい。しかしながら、係合面はこのような位置に対して僅かに後ろに設定されるのが好ましく、それでラッチスプーンがフック先端の位置につく一方で、ラッチはラッチ溝端部の係合面に接触するには至らない。このような構造は、不可避的に現れる製作公差の場合でも、係合面がラッチによりフックが正しく閉じるのを妨害しないという利点を有する。さらにこのような構造は、部分的に磨耗したラッチニードルの場合(ラッチは増加した側面の遊びを有する)に、ラッチがフックの下の位置につくのを防ぐ。ゆえに、一部磨耗したラッチニードルによっても、信頼できる編みプロセスが持続し、従ってその耐用寿命が著しく増加する。
【0016】
さらに、針胸部におけるフックの領域のラッチ溝を短くすることにより柄の強化がもたらされ、従ってラッチ溝の領域のラッチニードルの安定性が増加する。加えて、ラッチ溝のラッチの案内が改良され、少ない要件でラッチのベアリング装置が設計される。このような案内は、例えば、側面溝フランクから押されたピン又はハーフピンにより作られる。
【0017】
ラッチの逆位置に関しては、針胸部におけるラッチ溝の長さは、ラッチが逆位置において針の柄に当接するように寸法決めされる。この目的のために、ラッチ溝端部に、ラッチに形成されたラッチスプーンを収容するために付加的な開口が設けられる。このような開口又は成形は、もはや、本発明によって針裏面に向いたばね支持ポケットのようなばねの固定装置の邪魔にならない。
【0018】
本発明の有利な実施形態の更なる詳細は図面、明細書又は請求項に開示されている。図面には本発明の実施例が示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は、主に機械編針として、又は同様の構造の縫い針などとして使用されるラッチニードル1を示す。ラッチニードル1は本体2を有し、本体には2つの平らな面が側面に位置し、そこから柄3が延びている。その自由端では、柄3がフック4を担持し、その先端5は本体2の方を向いている。図2では、ラッチニードル1のフック4と支持部6から離れて位置する本体2の下側の細い面と柄3が、針裏面7を構成している。図1では、柄3の上側の細い面が、少なくともフック4のすぐ近くで針胸部8を構成している。針胸部8の領域では、柄3は断面図2で見られるラッチ溝9を備えている。ラッチ溝9は、ベアリング装置12に回転可能に保持されたラッチ11の一方の端を収容する働きをする。ベアリング装置12は、ラッチ11の端に設けられたラッチ穴14を通過するベアリングピンのようなベアリング手段13により形成される。ラッチ11は前後に回転し、それでラッチはラッチスプーン15でフック先端5に当接するか、逆位置まで振れる。側面に設けられたトランスファーばね(掛けばね)16などの別な要素が本体2に形成されてもよい。このばねは本体2の平らな面に取り付けられ、先端がプリストレスにより柄3に接した弾性フィンガーを有する。
【0020】
図5に示されるように、ベアリング装置12のベアリング手段13は2つのハーフピン13a、13bに分かれる。これらのピンは、ラッチ穴14に延びる突出部を形成するためにラッチ溝9の境界を成す柄3の側面フランクから内側に押されている。
【0021】
ラッチニードル1の重要な特徴は、ラッチ11が回転可能に保持されたラッチ溝9の構造にある。図2は点線でラッチ11の幾つかの回転位置を示す。特に図2、図3及び4に示されるように、ラッチ溝9は針裏面7の方へ広がっている。軸方向の前端及び軸方向の後端で、ラッチ溝9は狭い面17,18により境界を定められている。これらの面は互いに異なっており、すなわち、図2に見られるように下方に開放した角度を形成している。面17,18が弓形であれば、それらの曲率半径の中心は好ましくは針裏面7の下に位置する。
【0022】
面17,18に、それぞれの凹部が形成され、これはラッチばね22を収容する働きをするばね支持ポケット19,21を構成する。図5又は6見られるように、ラッチばね22は、例えば実質的に円形の断面を有するか、代わりに長方形の断面を有してもよい。ラッチばね22は、ばね鋼のようなばね材料からできており、本質的に長い構造を有する。ラッチばね22は、好ましくはプリストレスにより、中央の好ましくは平坦領域で、ラッチ溝9内に位置するラッチ11の端に当接する。ラッチ11に係合面23,24が形成され、ラッチ11の安定した逆位置(図4)又は閉位置(図3)の近くの安定した位置を保障する。
【0023】
ばね支持ポケット19,21は針裏面7に向かって本質的に開放している。ラッチばね22は、端25,26によりばね支持ポケット19,21内にある。端面27,28はばね支持ポケット19,21の一部を形成し、互いに実質的に平行で、針の長手方向に垂直である。端面27,28は、ラッチばね22の長さより僅かに大きい距離を置いて位置している。ラッチばね22がばね支持ポケット19,21から落ちるのを防ぎ、またラッチばね22のばねの力に抗して保持するために、ばね支持ポケット19,21は、例えばエンボス加工部29,31により針裏面7の方を閉じられている。エンボス加工の代わりに、レーザー加工した鋳造部分なども用いられる。図7に見られるように、エンボス加工部29の代わりに側面狭窄領域29aが設けられてもよい。柄3はばね支持ポケット19を閉じるために針裏面を直接押しつぶされる。同じことがばね支持ポケット21にも当てはまる。図示されたように、ばね支持ポケットを閉じるために様々な手段が組み合わされてもよい。狭窄領域29aにエンボス加工部をさらに設けることも可能である。
【0024】
図1〜4に従う実施形態では、ばね支持ポケット19は2つのエンボス加工部29を有する。これらのエンボス加工部は、ばね支持ポケット19の2つの向き合った平行な側面フランクに形成され、針裏面7において、2つの側面フランクの間の内側幅を減少させるために互いに向き合っている。同じ考察がばね支持ポケット21とそのエンボス加工部31にも当てはまる。針裏面7から測定された、それぞれのばね支持ポケット29,31の大きさと深さにより、ラッチばね22のプリストレスはばね支持ポケット19,21において調整される。
【0025】
ラッチ溝9は、針の長手方向に対して針胸部8の方へ広がってもよい。これは、フック4から離れて位置する面に特に当てはまる。ここで、例えば拡大された溝領域32がラッチ溝に続く。この領域は、図4に示されるように、ラッチが柄3に接触する係合位置にラッチ11を案内するためのものである。このような位置は図4においてラッチ11のための破線で示されている。ラッチが係合面23でラッチばね22に当接するラッチ11の安定した逆位置は、実線で示されている。
【0026】
針胸部の面では、軸方向長さとフック面の端の位置に関して、ラッチ溝9は非常に長く又は非常に短く寸法決めされているので、ラッチ11は閉位置でラッチ溝9をほとんど閉じる。図2は、ラッチ11の破線図Iで、フック4の近傍のラッチ11の安定した静止位置を示す。係合面24はラッチばね22に当接する。このような位置から、ラッチ11のラッチスプーン15の内側がフック4に当接するまで、ラッチ11はフック4又はより正確にはフック先端5に押しつけられる。このようなラッチ11の位置は、図2のIIにより破線で示されている。この位置では、ラッチ溝9のフック面の端33とラッチ11の位置34の間に、ラッチ11が溝端部33に触れるのを防ぐ間隙がある。それにもかかわらず、ラッチ溝9は実質的に閉じられているので、フック4で掴まれた糸から生じるパラフィンなどのごみ、他の糸処理剤、埃やかけらはラッチ溝9に到達できない。
【0027】
徐々に増加する側面の遊びのために、ラッチ11がフック4の先端5の側面位置につき、従ってラッチ11がフック4、より正確には先端5に着座しない場合、溝端部33と、ラッチ11の係合位置34の間の小さい距離により、ラッチ11がフック先端5の下に達することが防がれる。ラッチ11の対応する位置IIIが図2に破線で示され、また別個に図3に示されている。従って、このような構成によって、もはやフック4の先端に必ずしもしっかりと接しない針により、連続した編みが可能である。少なくとも粗い編みエラーが避けられる。
【0028】
ラッチニードル1の新しいコンセプトの原点は、針裏面7の面からのラッチニードルのラッチ溝9のラッチばね22の取り付けである。この目的のために、ラッチニードル1は、針裏面7からアクセスできるばね支持ポケット19,21、又はラッチばね22の端25,26を収容するのに適した他の構造物を有する。少なくともラッチばね22の端25,26が形状拘束により保持されるか、少なくともばね支持ポケット19,21に捕らえられて保持される程に、ばね支持ポケット19,21は針裏面7の方を閉じられている。このようなラッチニードルは製造の際、減少した公差感度(tolerance sensitivity)を示す。前記の針のコンセプトが、ラッチニードルの操作安全性と耐用寿命に寄与するさらなる改良を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に従うラッチニードルの概略側面図である。
【図2】拡大して示された、図1に従うラッチニードルの断片の、一部の長手部分の図である。
【図3】閉位置の図2のラッチニードルを示す図である。
【図4】逆位置の図2のラッチニードルを示す図である。
【図5】針のベアリング装置の領域を示した、図1及び2のラッチニードルの断面図である。
【図6】ラッチ溝の領域を示した、図2のラッチニードルの断面図である。
【図7】本発明に従うラッチニードルの変形例の断片斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
1 ラッチニードル
2 本体
3 柄
4 フック
5 先端
6 支持部
7 針裏面
8 針胸部
9 ラッチ溝
11 ラッチ
12 ベアリング装置
13 ベアリング手段
14 ラッチ穴
15 ラッチスプーン
16 トランスファーばね
17 表面
18 表面
19 ばね支持ポケット
21 ばね支持ポケット
22 ラッチばね
23 係合面
24 係合面
25 端
26 端
27 端面
28 端面
29 エンボス加工部
31 エンボス加工部
29a 狭窄領域
32 溝領域
33 溝端部
34 係合面、位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フック(4)とラッチ溝(9)が形成された柄(3)、ラッチ溝(9)に回転できるように保持されたラッチ(11)、及び針裏面(7)の方へ広がったラッチ溝(9)の領域に配置されたラッチばね(22)を有するラッチニードル(1)、特に機械編針において、
柄(3)は針胸部(8)と針裏面(7)を有し、これらの間でラッチ溝(9)が延び、
ラッチ溝(9)は針裏面(7)の方へ広がっている
ラッチニードル。
【請求項2】
ラッチ溝(9)に、針裏面(7)に向かって開いたばね支持ポケット(19,21)が配置されることを特徴とする請求項1に記載のラッチニードル。
【請求項3】
ラッチばね(22)が形状拘束によりラッチ溝(9)に保持されることを特徴とする請求項1に記載のラッチニードル。
【請求項4】
ラッチばね(22)が少なくとも1つのエンボス加工部(29,31)でラッチ溝(9)に保持されることを特徴とする請求項1に記載のラッチニードル。
【請求項5】
ラッチ溝(9)が針胸部(8)の方へ広がっていることを特徴とする請求項1に記載のラッチニードル。
【請求項6】
ラッチばね(22)が、柄の長手方向に測定されるべき狭窄部分と針裏面(7)の間のラッチ溝(9)に配置されることを特徴とする請求項1に記載のラッチニードル。
【請求項7】
ラッチ溝(9)が側面フランクにより境界を定められ、ラッチ(11)の回転保持のために、側面フランクの塑性変形により形成されたピンにより構成された少なくとも1つのベアリング手段(13)を有するラッチベアリング装置(12)が設けられることを特徴とする請求項1に記載のラッチニードル。
【請求項8】
ラッチ溝(9)がラッチ(11)のために、針胸部(8)に隣接する側面に位置した係合面であって、フック(4)の方へ向いた係合面(33)を有することを特徴とする請求項1に記載のラッチニードル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−104653(P2006−104653A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−293652(P2005−293652)
【出願日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(598132646)グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト (77)
【Fターム(参考)】