ラップトップコンピュータ又はその他のデバイスのための折畳み式スタンド
【課題】コンピュータディスプレイが目の高さまで持ち上げられることができ、移動のために平らに折り畳まれることができる、ラップトップコンピュータのための調節可能な支持構造を提供する。
【解決手段】支持プラットフォーム9と、フット部分3と、1対のレッグ5,7と、該レッグを前記支持プラットフォームと前記フット部分との間に回転可能に結合するための複数のヒンジ11が設けられたスタンドによりラップトップコンピュータを支持可能とする。
【解決手段】支持プラットフォーム9と、フット部分3と、1対のレッグ5,7と、該レッグを前記支持プラットフォームと前記フット部分との間に回転可能に結合するための複数のヒンジ11が設けられたスタンドによりラップトップコンピュータを支持可能とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して可搬式スタンド、特にラップトップコンピュータを支持するための折畳み式スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
収納目的のためにコンパクトな状態に折畳み可能なスタンドを含む、ラップトップコンピュータのためのスタンドが技術上知られている。
【0003】
例えば、米国特許第5511758号明細書は、ノートブック型コンピュータを支持するための折畳み式ブレースによって結合された2つの平行な支持体を有する折畳み式スタンドを開示している。折畳み式ブレースは、リンクによって回動可能に枢着されておりかつ支持体の間に回動可能に枢着された2つのブレーシングバーを有する。支持体は、ノートブックコンピュータを快適な操作のための傾斜した位置に支持するための、個々の傾斜した上側壁部と、スタンドを折り畳むために折畳みブレースが折り畳まれた場合に1つのブレーシングバーを収容するための細長い底部開口とを有する。
【0004】
米国特許第5607135号明細書は、ベース区分と、上昇及びベース区分内へ下降させられることができるバックレスト区分と、上昇及びベース内へ下降させられることができかつベース区分の前側部分に配置された1対の突起とを有しており、これにより、バックレスト区分と突起とが上昇した条件にある場合、タブレットがバックレスト区分によって保持され、タブレットの底部は、ベース区分によって保持されかつ突起の対によって固定される。ホルダ区分は、ベース区分内へ折畳み可能であり、バックレスト区分の背後にヒンジ結合されており、ベース区分の部分に保持されており、これにより、バックレスト区分は固定されている。
【0005】
米国特許第5915661号明細書は、コンピュータディスプレイの見る角度の変更を可能にするために、可搬式コンピュータのための折畳み式デスクスタンドと、可搬式コンピュータを外部の周辺デバイスに接続する能力とを開示している。可搬式コンピュータは、データ入力が最も便利であるように右利き及び左利きの人が可搬式コンピュータを位置決めすることができるようにスタンド上に位置決めされることができる。スタンドは、スタンドが折り畳まれた位置においてロックされることを可能にするための特徴を有する。調整可能なハンドストラップアセンブリも設けられている。
【0006】
米国特許第6076787号明細書は、収納のためにコンパクトな状態に折り畳むことができる、ラップトップコンピュータを保持するための可搬式スタンドを開示している。可搬式スタンドは、床面に載置されるための1対のベース脚部を備えた細長いベース部材と、垂直に延びたポスト部材のセットと、ラップトップコンピュータを使用のための準備ができた位置に保持するための1対の支持ウイングを備えた細長いプラットフォーム部材とを有している。ベース脚部は、ベース部材に並置されたコンパクトな位置から、ベース部材に対して実質的に直角な延長した位置まで旋回するように、細長いベース部材に可動に取り付けられている。ポスト部材は、互いに可動に取り付けられており、細長いベース部材に可動に取り付けられており、細長いプラットフォーム部材に可動に取り付けられている。ベース脚部及び支持ウイングは、ベース部材及び支持部材からそれぞれ実質的に水平に旋回するのに対し、ポスト部材は、互いに対して及び細長いベース及び支持部材に対して実質的に垂直に旋回する。
【0007】
米国特許第6505797号明細書は、椅子又は水平なエッジを有する同様の垂直な構造体に取り付けられるように適合されたラップトップコンピュータスタンドを開示している。懸垂フレームアセンブリは、一方の極端位置において椅子のエッジを収容しかつ他方の極端位置において懸垂フレームアセンブリ内に引込み可能な、回動可能に枢着されたアーチ状のアームを一方の端部に有する。懸垂フレームアセンブリは、一方の極端位置において懸垂フレームアセンブリを収容しかつ他方の極端位置において懸垂フレームアセンブリと実質的に矩形の関係にあるベースフレームアセンブリに回動可能に枢着されている。回動可能に枢着されたレッグ部材は、一方の極端位置においてベースフレームアセンブリを所定の角度まで持ち上げるために使用され、別の位置においてスペーサとして使用され、他方の極端位置においてレッグ部材は懸垂フレームスペースと収容される。リテーナ部材に回動可能に枢着されたフランジは、ラップトップコンピュータが滑り落ちるのを防ぐためにラップトップコンピュータのためのストッパとして働くためにベースフレームアセンブリの遠位端部に取り付けられている。
【0008】
米国特許第6545864号明細書は、U字形ポケット及び支持体を有する、ノートブック型コンピュータのためのノートブック型コンピュータスタンドを開示している。U字形ポケットは、キーボード、CPU、マウス及び関連するハードウェアを収容するノートブック型コンピュータの比較的より厚いフレーム部分を収容する。ノートブック型コンピュータの枢着されたディスプレイは、見るのを容易にするためにポケット上に展開される。1つの実施形態において、ノートブック型コンピュータスタンドは、収納室、ノートブック型コンピュータに接続されたケーブルを案内するためのケーブルスロット、及びコンピュータスタンドの高さ、及び間接的にディスプレイの見る角度を変更するための高さ調節装置とを有する。
【0009】
米国特許第6682040号明細書は、種々異なる傾斜角度でラップトップコンピュータを支持するためのスタンドを開示している。1つの実施形態によれば、上板が設けられており、上板は、上板のより狭い平行な側に沿って配置された多数のライザークラスタを含む台形を有する。ライザークラスタのそれぞれ1つは、ライザーエレメント内に嵌合しかつライザーエレメントを保持するように構成されていることができる。台形の下板はコネクタによって上板に結合されており、コネクタは、上板が下板に対して回転することを許容する。多数のラップトップ支持体は、上板のより広い平行な側に結合されており、スリップ防止形式でラップトップコンピュータの一方の端部を支持するように構成されていることができる。少なくとも2つのライザーエレメントが、少なくとも2つのライザークラスタにそれぞれ積層されることができる。少なくとも2つのライザーキャップは、少なくとも2つのライザーエレメント上に個々に積層されることができ、ラップトップコンピュータの反対側の端部を、スリップ防止形式で、ラップトップコンピュータの一方の端部よりも高い高さに支持する。ラップトップコンピュータの対流冷却及びキーボード傾斜を変化させるために、積層にライザーエレメントを加えるか又は積層からライザーエレメントを除去することによって、可変傾斜角度が与えられることができる。
【0010】
米国特許第6819548号明細書は、ラップトップスタンドを開示しており、このラップトップスタンドは、ラップトップコンピュータを支持するために湾曲した構成になるように柔軟な実質的な平坦なベース部材と、少なくとも1つのブレース部材とを有しており、ブレース部材は、ベース部材を湾曲した状態において保持するために前記実質的に平坦なベース部材と係合可能である。ベース部材は、1つ又は2つ以上の支持エレメントを有する。支持エレメント及びベース部材は、支持エレメント及びベース部材に定置に係合するための保持開口又はスロットを有する。
【0011】
米国特許第7035100号明細書は、ノートブック型又はタブレットコンピュータを取り付けるための調整可能なスタンドを開示しており、このスタンドは、ベースと、ベースに取り付けられた第1の部材と、第1の部材に摺動可能に結合された第2の部材と、第2の部材に取り付けられたラップトップバックボードクレードルとを有する。第2の部材は、第1の部材に対してアーチ状に摺動可能であり、これにより、バックボードクレードルが、ベースに対して、完全に傾斜した位置から完全高さ位置まで調整可能に角度付けられることができる。ベースの側部に沿って複数のUSB入力及び出力ポートが配置されており、これらのポートのうちの幾つかに電力が供給されることができる。
【0012】
米国特許第D495337号明細書は、調整可能なレッグを備えた可搬式コンピュータスタンドを示している。
【特許文献1】米国特許第5511758号明細書
【特許文献2】米国特許第5607135号明細書
【特許文献3】米国特許第5915661号明細書
【特許文献4】米国特許第6076787号明細書
【特許文献5】米国特許第6505797号明細書
【特許文献6】米国特許第6545864号明細書
【特許文献7】米国特許第6682040号明細書
【特許文献8】米国特許第6682040号明細書
【特許文献9】米国特許第6819548号明細書
【特許文献10】米国特許第7035100号明細書
【特許文献11】米国特許第D495337号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明の概要
本発明の態様は、コンピュータディスプレイが目の高さまで持ち上げられることができ、移動のために平らに折り畳まれることができる、ラップトップコンピュータのための調節可能な支持構造を提供することである。
【0014】
発明の別の態様によれば、調節可能な支持構造は、使用中にラップトップコンピュータによって発生される熱をよりよく放散させるために、ラップトップコンピュータの下側により多くの空気流を提供するための通気を提供するために構成されている。
【0015】
発明の別の態様によれば、調節可能な支持構造は、ラップトップコンピュータにおける全てのデータポート又はアクセスドア/スロットがアクセス可能でありかつ妨害されないように、ラップトップコンピュータの全ての側部へのアクセスが妨害されないように構成されている。
【0016】
典型的な実施形態による調節可能な支持構造は、少ない構成部材を用いて、安価に製造され、容易に組み立てられる。
【0017】
上記態様は、支持プラットフォームと、フット部分と、1対のレッグと、レッグを支持プラットフォームとフット部分との間に回転可能に結合するための複数のヒンジとを含む、スタンドを有するスタンドによって達成されることができる。
【0018】
これらは、引き続き明らかになるであろうその他の態様及び利点と共に、これらの態様及び利点は、以下により完全に説明されかつ請求項に記載されるような構造及び操作の詳細に存在し、それの部分を形成する添付の図面が参照され、この図面において同じ参照符号は全体を通じて同じ部材を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
発明の典型的な実施形態が以下に示される。しかしながら、当業者は、その他の実施形態及び変更が可能であることを認めるであろう。
【0020】
概して、本発明の支持構造は、強く、安定した、完全に平らに折り畳まれることができるスタンドを形成するために一連のヒンジを介して結合された複数の部材を含む。
【0021】
図1は、完全に組み立てられた場合の、本発明によるスタンド1の第1の実施形態を示している。支持構造は、I字形のフット3と、2つのレッグ5及び7と、ラップトップコンピュータを支持するためのC字形のトッププラットフォーム9とを有する。この設計により、より静かな運転を生じるラップトップコンピュータを冷却するために、よりよい通気のためにラップトップコンピュータの下側及び周囲を空気が自由に流れることができる。
【0022】
図2は、折り畳まれた状態におけるスタンドを示しており、支持構造は互いに重なっていない。折り畳まれた状態におけるスタンドの厚さを小さくするために、個々の部材3,5,7,9は互いに並んで(すなわち同一平面に)折り畳まれている。
【0023】
図3A〜図3Eを含む図3は、スタンド1が平らに折り畳まれる時の連続的な段階を示している。太い矢印は、スタンドが折り畳まれるときのボトムフット3の連続的な移動方向を示している。図3Aにおいて、フット3は、図3Bの位置に向かって、下方及び後方へ折り畳まれる。次いで、図3Bの位置から、フット3は持ち上げられ、レッグ5及び7も図3Cの位置へ持ち上げる。次いで、フット3は、C字形のプラットフォーム9の中央を通って折り畳まれ(図3D)、次いで全ての部材3,5,7をプラットフォーム9内へ折り畳むように、後方へ折り畳まれる(図3E)。スタンドを開くためには単にこの作業を逆の順序で行う。
【0024】
図4は、スタンド1の個々の構成部材、すなわち、C字形の支持プラットフォーム9、I字形のフット3、レッグ5及び7を示している。フット3及びプラットフォーム9はそれぞれ、以下で図6を参照にしてより詳しく説明されるように、各レッグ5及び7の端部から延びた支持部13において回転する埋め込まれたヒンジピン11を有しており、ヒンジキャップ15によって被覆されている。ピン11及び支持部13を示すために、図1においてヒンジキャップ15はレッグ7の端部から省略されている。必要ならば、例えば製造をためらうために、上述の部材の幾つかは、付加的なより小さな部材から製造されることができる。
【0025】
図5に示されたように、組立ては容易かつ迅速である。第1に、各レッグ5及び7の支持部13は、フット3及びプラットフォーム9の個々のヒンジピン11に当接して配置される。次いで、個々のヒンジキャップ15は、ヒンジピン11に被せられ、キャップ15を所定の位置に保持するために、孔21を通るねじ又はボルトを介して固定される。
【0026】
一緒に、ヒンジピン11と、ヒンジキャップ16と、各レッグ5及び7の支持部13とは"フラッグヒンジ"を形成しており、このフラッグヒンジは、スタンド1が直立した状態にとどまるが、図3に示されたように平らに折り畳まれることを許容する。ほとんどのフラッグヒンジは自由に回転する。しかしながら、図6に示されたように、本発明のフラッグヒンジは、動作範囲を(好適には約0度と275度との間に)制限する。このことは、ヒンジギャップ15内で停止当接部19の向き合ったエッジの間で支持体13において回転するヒンジピン11の内部突出部17を提供することによって達成される。
【0027】
0度において、スタンド1は完全に平らである(すなわち収納又は運搬のために折り畳まれている)。275度において、スタンド1は完全に展開されており、プラットフォーム9上にラップトップコンピュータの重量を支持することができる。特に、プラットフォーム9上のラップトップコンピュータの重量はヒンジにおいて下方へ押し付けるが、275度限界を超える移動は停止当接部19によって妨げられ、これにより、ラップトップコンピュータは所定の位置に保持され、スタンドを安定させる。例えば、使用者が、スタンド1上にある間にラップトップコンピュータを誤って前方へ例えば260度まで押すと、ラップトップコンピュータの重量がスタンド1を275度まで引き戻し、これにより、ラップトップコンピュータが落下するのを防ぐ。
【0028】
ここに示された典型的な実施形態のためには0度〜275度の移動範囲が好適であるが、その他の角度も可能である。
【0029】
発明の多くの特徴及び利点は詳細な明細書から明らかであり、したがって、発明は、発明の精神及び範囲に当てはまる発明の全てのこのような特徴及び利点をカバーすることが添付の請求項によって意図されている。さらに、多くの変更態様及び変更が当業者に容易に思い浮かぶので、発明を、例示及び説明された構成及び操作そのものに限定することは望ましくなく、したがって、全ての適切な変更及び均等物は、発明の範囲に当てはまることに頼られる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】発明の実施形態による、組み立てられた状態におけるスタンドの斜視図である。
【図2】折り畳まれた状態における、図1におけるスタンドの平面図である。
【図3】組み立てられた状態から折り畳まれた状態へ折り畳まれる図1のスタンドを示している。
【図4】図1におけるスタンドの個々の構成部材を示している。
【図5】図1におけるスタンドのヒンジ機構の組立てを示す詳細である。
【図6】図1におけるスタンドのヒンジピンを備えたヒンジキャップの詳細である。
【符号の説明】
【0031】
1 スタンド、 3 フット、 5,7 レッグ、 9 トッププラットフォーム、 11 ヒンジピン、 13 支持部、 15 ヒンジキャップ、 17 内部突出部、 19 停止当接部
【技術分野】
【0001】
本発明は概して可搬式スタンド、特にラップトップコンピュータを支持するための折畳み式スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
収納目的のためにコンパクトな状態に折畳み可能なスタンドを含む、ラップトップコンピュータのためのスタンドが技術上知られている。
【0003】
例えば、米国特許第5511758号明細書は、ノートブック型コンピュータを支持するための折畳み式ブレースによって結合された2つの平行な支持体を有する折畳み式スタンドを開示している。折畳み式ブレースは、リンクによって回動可能に枢着されておりかつ支持体の間に回動可能に枢着された2つのブレーシングバーを有する。支持体は、ノートブックコンピュータを快適な操作のための傾斜した位置に支持するための、個々の傾斜した上側壁部と、スタンドを折り畳むために折畳みブレースが折り畳まれた場合に1つのブレーシングバーを収容するための細長い底部開口とを有する。
【0004】
米国特許第5607135号明細書は、ベース区分と、上昇及びベース区分内へ下降させられることができるバックレスト区分と、上昇及びベース内へ下降させられることができかつベース区分の前側部分に配置された1対の突起とを有しており、これにより、バックレスト区分と突起とが上昇した条件にある場合、タブレットがバックレスト区分によって保持され、タブレットの底部は、ベース区分によって保持されかつ突起の対によって固定される。ホルダ区分は、ベース区分内へ折畳み可能であり、バックレスト区分の背後にヒンジ結合されており、ベース区分の部分に保持されており、これにより、バックレスト区分は固定されている。
【0005】
米国特許第5915661号明細書は、コンピュータディスプレイの見る角度の変更を可能にするために、可搬式コンピュータのための折畳み式デスクスタンドと、可搬式コンピュータを外部の周辺デバイスに接続する能力とを開示している。可搬式コンピュータは、データ入力が最も便利であるように右利き及び左利きの人が可搬式コンピュータを位置決めすることができるようにスタンド上に位置決めされることができる。スタンドは、スタンドが折り畳まれた位置においてロックされることを可能にするための特徴を有する。調整可能なハンドストラップアセンブリも設けられている。
【0006】
米国特許第6076787号明細書は、収納のためにコンパクトな状態に折り畳むことができる、ラップトップコンピュータを保持するための可搬式スタンドを開示している。可搬式スタンドは、床面に載置されるための1対のベース脚部を備えた細長いベース部材と、垂直に延びたポスト部材のセットと、ラップトップコンピュータを使用のための準備ができた位置に保持するための1対の支持ウイングを備えた細長いプラットフォーム部材とを有している。ベース脚部は、ベース部材に並置されたコンパクトな位置から、ベース部材に対して実質的に直角な延長した位置まで旋回するように、細長いベース部材に可動に取り付けられている。ポスト部材は、互いに可動に取り付けられており、細長いベース部材に可動に取り付けられており、細長いプラットフォーム部材に可動に取り付けられている。ベース脚部及び支持ウイングは、ベース部材及び支持部材からそれぞれ実質的に水平に旋回するのに対し、ポスト部材は、互いに対して及び細長いベース及び支持部材に対して実質的に垂直に旋回する。
【0007】
米国特許第6505797号明細書は、椅子又は水平なエッジを有する同様の垂直な構造体に取り付けられるように適合されたラップトップコンピュータスタンドを開示している。懸垂フレームアセンブリは、一方の極端位置において椅子のエッジを収容しかつ他方の極端位置において懸垂フレームアセンブリ内に引込み可能な、回動可能に枢着されたアーチ状のアームを一方の端部に有する。懸垂フレームアセンブリは、一方の極端位置において懸垂フレームアセンブリを収容しかつ他方の極端位置において懸垂フレームアセンブリと実質的に矩形の関係にあるベースフレームアセンブリに回動可能に枢着されている。回動可能に枢着されたレッグ部材は、一方の極端位置においてベースフレームアセンブリを所定の角度まで持ち上げるために使用され、別の位置においてスペーサとして使用され、他方の極端位置においてレッグ部材は懸垂フレームスペースと収容される。リテーナ部材に回動可能に枢着されたフランジは、ラップトップコンピュータが滑り落ちるのを防ぐためにラップトップコンピュータのためのストッパとして働くためにベースフレームアセンブリの遠位端部に取り付けられている。
【0008】
米国特許第6545864号明細書は、U字形ポケット及び支持体を有する、ノートブック型コンピュータのためのノートブック型コンピュータスタンドを開示している。U字形ポケットは、キーボード、CPU、マウス及び関連するハードウェアを収容するノートブック型コンピュータの比較的より厚いフレーム部分を収容する。ノートブック型コンピュータの枢着されたディスプレイは、見るのを容易にするためにポケット上に展開される。1つの実施形態において、ノートブック型コンピュータスタンドは、収納室、ノートブック型コンピュータに接続されたケーブルを案内するためのケーブルスロット、及びコンピュータスタンドの高さ、及び間接的にディスプレイの見る角度を変更するための高さ調節装置とを有する。
【0009】
米国特許第6682040号明細書は、種々異なる傾斜角度でラップトップコンピュータを支持するためのスタンドを開示している。1つの実施形態によれば、上板が設けられており、上板は、上板のより狭い平行な側に沿って配置された多数のライザークラスタを含む台形を有する。ライザークラスタのそれぞれ1つは、ライザーエレメント内に嵌合しかつライザーエレメントを保持するように構成されていることができる。台形の下板はコネクタによって上板に結合されており、コネクタは、上板が下板に対して回転することを許容する。多数のラップトップ支持体は、上板のより広い平行な側に結合されており、スリップ防止形式でラップトップコンピュータの一方の端部を支持するように構成されていることができる。少なくとも2つのライザーエレメントが、少なくとも2つのライザークラスタにそれぞれ積層されることができる。少なくとも2つのライザーキャップは、少なくとも2つのライザーエレメント上に個々に積層されることができ、ラップトップコンピュータの反対側の端部を、スリップ防止形式で、ラップトップコンピュータの一方の端部よりも高い高さに支持する。ラップトップコンピュータの対流冷却及びキーボード傾斜を変化させるために、積層にライザーエレメントを加えるか又は積層からライザーエレメントを除去することによって、可変傾斜角度が与えられることができる。
【0010】
米国特許第6819548号明細書は、ラップトップスタンドを開示しており、このラップトップスタンドは、ラップトップコンピュータを支持するために湾曲した構成になるように柔軟な実質的な平坦なベース部材と、少なくとも1つのブレース部材とを有しており、ブレース部材は、ベース部材を湾曲した状態において保持するために前記実質的に平坦なベース部材と係合可能である。ベース部材は、1つ又は2つ以上の支持エレメントを有する。支持エレメント及びベース部材は、支持エレメント及びベース部材に定置に係合するための保持開口又はスロットを有する。
【0011】
米国特許第7035100号明細書は、ノートブック型又はタブレットコンピュータを取り付けるための調整可能なスタンドを開示しており、このスタンドは、ベースと、ベースに取り付けられた第1の部材と、第1の部材に摺動可能に結合された第2の部材と、第2の部材に取り付けられたラップトップバックボードクレードルとを有する。第2の部材は、第1の部材に対してアーチ状に摺動可能であり、これにより、バックボードクレードルが、ベースに対して、完全に傾斜した位置から完全高さ位置まで調整可能に角度付けられることができる。ベースの側部に沿って複数のUSB入力及び出力ポートが配置されており、これらのポートのうちの幾つかに電力が供給されることができる。
【0012】
米国特許第D495337号明細書は、調整可能なレッグを備えた可搬式コンピュータスタンドを示している。
【特許文献1】米国特許第5511758号明細書
【特許文献2】米国特許第5607135号明細書
【特許文献3】米国特許第5915661号明細書
【特許文献4】米国特許第6076787号明細書
【特許文献5】米国特許第6505797号明細書
【特許文献6】米国特許第6545864号明細書
【特許文献7】米国特許第6682040号明細書
【特許文献8】米国特許第6682040号明細書
【特許文献9】米国特許第6819548号明細書
【特許文献10】米国特許第7035100号明細書
【特許文献11】米国特許第D495337号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明の概要
本発明の態様は、コンピュータディスプレイが目の高さまで持ち上げられることができ、移動のために平らに折り畳まれることができる、ラップトップコンピュータのための調節可能な支持構造を提供することである。
【0014】
発明の別の態様によれば、調節可能な支持構造は、使用中にラップトップコンピュータによって発生される熱をよりよく放散させるために、ラップトップコンピュータの下側により多くの空気流を提供するための通気を提供するために構成されている。
【0015】
発明の別の態様によれば、調節可能な支持構造は、ラップトップコンピュータにおける全てのデータポート又はアクセスドア/スロットがアクセス可能でありかつ妨害されないように、ラップトップコンピュータの全ての側部へのアクセスが妨害されないように構成されている。
【0016】
典型的な実施形態による調節可能な支持構造は、少ない構成部材を用いて、安価に製造され、容易に組み立てられる。
【0017】
上記態様は、支持プラットフォームと、フット部分と、1対のレッグと、レッグを支持プラットフォームとフット部分との間に回転可能に結合するための複数のヒンジとを含む、スタンドを有するスタンドによって達成されることができる。
【0018】
これらは、引き続き明らかになるであろうその他の態様及び利点と共に、これらの態様及び利点は、以下により完全に説明されかつ請求項に記載されるような構造及び操作の詳細に存在し、それの部分を形成する添付の図面が参照され、この図面において同じ参照符号は全体を通じて同じ部材を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
発明の典型的な実施形態が以下に示される。しかしながら、当業者は、その他の実施形態及び変更が可能であることを認めるであろう。
【0020】
概して、本発明の支持構造は、強く、安定した、完全に平らに折り畳まれることができるスタンドを形成するために一連のヒンジを介して結合された複数の部材を含む。
【0021】
図1は、完全に組み立てられた場合の、本発明によるスタンド1の第1の実施形態を示している。支持構造は、I字形のフット3と、2つのレッグ5及び7と、ラップトップコンピュータを支持するためのC字形のトッププラットフォーム9とを有する。この設計により、より静かな運転を生じるラップトップコンピュータを冷却するために、よりよい通気のためにラップトップコンピュータの下側及び周囲を空気が自由に流れることができる。
【0022】
図2は、折り畳まれた状態におけるスタンドを示しており、支持構造は互いに重なっていない。折り畳まれた状態におけるスタンドの厚さを小さくするために、個々の部材3,5,7,9は互いに並んで(すなわち同一平面に)折り畳まれている。
【0023】
図3A〜図3Eを含む図3は、スタンド1が平らに折り畳まれる時の連続的な段階を示している。太い矢印は、スタンドが折り畳まれるときのボトムフット3の連続的な移動方向を示している。図3Aにおいて、フット3は、図3Bの位置に向かって、下方及び後方へ折り畳まれる。次いで、図3Bの位置から、フット3は持ち上げられ、レッグ5及び7も図3Cの位置へ持ち上げる。次いで、フット3は、C字形のプラットフォーム9の中央を通って折り畳まれ(図3D)、次いで全ての部材3,5,7をプラットフォーム9内へ折り畳むように、後方へ折り畳まれる(図3E)。スタンドを開くためには単にこの作業を逆の順序で行う。
【0024】
図4は、スタンド1の個々の構成部材、すなわち、C字形の支持プラットフォーム9、I字形のフット3、レッグ5及び7を示している。フット3及びプラットフォーム9はそれぞれ、以下で図6を参照にしてより詳しく説明されるように、各レッグ5及び7の端部から延びた支持部13において回転する埋め込まれたヒンジピン11を有しており、ヒンジキャップ15によって被覆されている。ピン11及び支持部13を示すために、図1においてヒンジキャップ15はレッグ7の端部から省略されている。必要ならば、例えば製造をためらうために、上述の部材の幾つかは、付加的なより小さな部材から製造されることができる。
【0025】
図5に示されたように、組立ては容易かつ迅速である。第1に、各レッグ5及び7の支持部13は、フット3及びプラットフォーム9の個々のヒンジピン11に当接して配置される。次いで、個々のヒンジキャップ15は、ヒンジピン11に被せられ、キャップ15を所定の位置に保持するために、孔21を通るねじ又はボルトを介して固定される。
【0026】
一緒に、ヒンジピン11と、ヒンジキャップ16と、各レッグ5及び7の支持部13とは"フラッグヒンジ"を形成しており、このフラッグヒンジは、スタンド1が直立した状態にとどまるが、図3に示されたように平らに折り畳まれることを許容する。ほとんどのフラッグヒンジは自由に回転する。しかしながら、図6に示されたように、本発明のフラッグヒンジは、動作範囲を(好適には約0度と275度との間に)制限する。このことは、ヒンジギャップ15内で停止当接部19の向き合ったエッジの間で支持体13において回転するヒンジピン11の内部突出部17を提供することによって達成される。
【0027】
0度において、スタンド1は完全に平らである(すなわち収納又は運搬のために折り畳まれている)。275度において、スタンド1は完全に展開されており、プラットフォーム9上にラップトップコンピュータの重量を支持することができる。特に、プラットフォーム9上のラップトップコンピュータの重量はヒンジにおいて下方へ押し付けるが、275度限界を超える移動は停止当接部19によって妨げられ、これにより、ラップトップコンピュータは所定の位置に保持され、スタンドを安定させる。例えば、使用者が、スタンド1上にある間にラップトップコンピュータを誤って前方へ例えば260度まで押すと、ラップトップコンピュータの重量がスタンド1を275度まで引き戻し、これにより、ラップトップコンピュータが落下するのを防ぐ。
【0028】
ここに示された典型的な実施形態のためには0度〜275度の移動範囲が好適であるが、その他の角度も可能である。
【0029】
発明の多くの特徴及び利点は詳細な明細書から明らかであり、したがって、発明は、発明の精神及び範囲に当てはまる発明の全てのこのような特徴及び利点をカバーすることが添付の請求項によって意図されている。さらに、多くの変更態様及び変更が当業者に容易に思い浮かぶので、発明を、例示及び説明された構成及び操作そのものに限定することは望ましくなく、したがって、全ての適切な変更及び均等物は、発明の範囲に当てはまることに頼られる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】発明の実施形態による、組み立てられた状態におけるスタンドの斜視図である。
【図2】折り畳まれた状態における、図1におけるスタンドの平面図である。
【図3】組み立てられた状態から折り畳まれた状態へ折り畳まれる図1のスタンドを示している。
【図4】図1におけるスタンドの個々の構成部材を示している。
【図5】図1におけるスタンドのヒンジ機構の組立てを示す詳細である。
【図6】図1におけるスタンドのヒンジピンを備えたヒンジキャップの詳細である。
【符号の説明】
【0031】
1 スタンド、 3 フット、 5,7 レッグ、 9 トッププラットフォーム、 11 ヒンジピン、 13 支持部、 15 ヒンジキャップ、 17 内部突出部、 19 停止当接部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタンドにおいて、
支持プラットフォームと、フット部分と、1対のレッグと、該レッグを前記支持プラットフォームと前記フット部分との間に回転可能に結合するための複数のヒンジが設けられていることを特徴とする、スタンド。
【請求項2】
前記ヒンジのそれぞれが、前記支持プラットフォーム及びフット部分のそれぞれから延びておりかつ、前記1対のレッグのそれぞれから延びた少なくとも1つの支持体において回転するように適合されたヒンジピンと、前記少なくとも1つの支持個所において前記ヒンジピンを包囲しかつ前記ヒンジピンの回転を制限するヒンジキャップとを含む、請求項1記載のスタンド。
【請求項3】
前記ヒンジピンが、ヒンジキャップ内で停止当接部の向き合ったエッジの間で前記支持体における回転を制限するための突出部を含む、請求項2記載のスタンド。
【請求項4】
前記停止当接部が、それぞれの前記ヒンジの約0度から約275度の回転範囲を規定しており、前記ヒンジが0度に回転された場合に前記スタンドが平らに折り畳まれ、前記ヒンジが275度に回転させられた場合に前記スタンドは重量支持構成に拡張される、請求項3記載のスタンド。
【請求項5】
前記支持プラットフォームが、該支持プラットフォームの開口内に前記フット部分及び1対のレッグを収容するために概してC字形であり、これにより前記スタンドが平らに折り畳まれる、請求項1記載のスタンド。
【請求項6】
概してC字形の支持プラットフォームと、フット部分と、1対のレッグと、前記支持プラットフォームと前記フット部分との間に前記レッグを回転可能に結合するための複数のヒンジとを有するスタンドを折り畳む方法において、
前記フット部分を、後方へ前記レッグ部分の背後に折り畳み、
前記レッグ部分を持ち上げるように前記フット部分を前記支持プラットフォームフット部分の上方に持ち上げ、
前記フット部分を前記C字形の支持プラットフォームにおける開口を通って折り畳み、次いで、後方へ折り畳み、前記スタンドが平らに折り畳まれるように前記フット部分及びレッグ部分を前記支持プラットフォーム内に折り畳むことを特徴とする、スタンドを折り畳む方法。
【請求項1】
スタンドにおいて、
支持プラットフォームと、フット部分と、1対のレッグと、該レッグを前記支持プラットフォームと前記フット部分との間に回転可能に結合するための複数のヒンジが設けられていることを特徴とする、スタンド。
【請求項2】
前記ヒンジのそれぞれが、前記支持プラットフォーム及びフット部分のそれぞれから延びておりかつ、前記1対のレッグのそれぞれから延びた少なくとも1つの支持体において回転するように適合されたヒンジピンと、前記少なくとも1つの支持個所において前記ヒンジピンを包囲しかつ前記ヒンジピンの回転を制限するヒンジキャップとを含む、請求項1記載のスタンド。
【請求項3】
前記ヒンジピンが、ヒンジキャップ内で停止当接部の向き合ったエッジの間で前記支持体における回転を制限するための突出部を含む、請求項2記載のスタンド。
【請求項4】
前記停止当接部が、それぞれの前記ヒンジの約0度から約275度の回転範囲を規定しており、前記ヒンジが0度に回転された場合に前記スタンドが平らに折り畳まれ、前記ヒンジが275度に回転させられた場合に前記スタンドは重量支持構成に拡張される、請求項3記載のスタンド。
【請求項5】
前記支持プラットフォームが、該支持プラットフォームの開口内に前記フット部分及び1対のレッグを収容するために概してC字形であり、これにより前記スタンドが平らに折り畳まれる、請求項1記載のスタンド。
【請求項6】
概してC字形の支持プラットフォームと、フット部分と、1対のレッグと、前記支持プラットフォームと前記フット部分との間に前記レッグを回転可能に結合するための複数のヒンジとを有するスタンドを折り畳む方法において、
前記フット部分を、後方へ前記レッグ部分の背後に折り畳み、
前記レッグ部分を持ち上げるように前記フット部分を前記支持プラットフォームフット部分の上方に持ち上げ、
前記フット部分を前記C字形の支持プラットフォームにおける開口を通って折り畳み、次いで、後方へ折り畳み、前記スタンドが平らに折り畳まれるように前記フット部分及びレッグ部分を前記支持プラットフォーム内に折り畳むことを特徴とする、スタンドを折り畳む方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2008−293481(P2008−293481A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−101459(P2008−101459)
【出願日】平成20年4月9日(2008.4.9)
【出願人】(508095485)マティアス コーポレーション (3)
【氏名又は名称原語表記】Matias Corporation
【住所又は居所原語表記】129 Rowntree Dairy Road Suite 20, Vaughan, Ontario, L4L 6E1, Canada
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月9日(2008.4.9)
【出願人】(508095485)マティアス コーポレーション (3)
【氏名又は名称原語表記】Matias Corporation
【住所又は居所原語表記】129 Rowntree Dairy Road Suite 20, Vaughan, Ontario, L4L 6E1, Canada
【Fターム(参考)】
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