ラベル作成システムおよびプログラム
【課題】印刷レイアウトの編集が容易にでき、なおかつ、貼付対象物とのバランスを加味したラベルを作成することができるラベル作成システムおよびプログラムを提供すること。
【解決手段】ラベル作成システム1は、ラベルの印刷レイアウトを編集する編集手段86と、編集手段86による印刷レイアウトの編集を行うためのレイアウト領域11と、ラベルが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域12と、を同一画面上に表示する表示手段87と、編集後の印刷レイアウトに基づいて、ラベルに印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段88と、ラベル用紙に印刷データを印刷し、ラベルを作成するラベル作成手段30と、を備えている。
【解決手段】ラベル作成システム1は、ラベルの印刷レイアウトを編集する編集手段86と、編集手段86による印刷レイアウトの編集を行うためのレイアウト領域11と、ラベルが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域12と、を同一画面上に表示する表示手段87と、編集後の印刷レイアウトに基づいて、ラベルに印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段88と、ラベル用紙に印刷データを印刷し、ラベルを作成するラベル作成手段30と、を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルの印刷レイアウトを編集し、編集後の印刷レイアウトに基づいて印刷データを生成してラベルを作成するラベル作成システムおよびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)のアプリケーションソフトによりラベル等の印刷媒体の印刷レイアウトを編集するものとして、特許文献1および2記載のデータ描画装置が知られている。これらのデータ描画装置では、ディスプレイの同一表示領域内に、ラベルの印刷レイアウトデータと、このラベルの貼付対象物の画像データとが表示され、ラベル貼付領域(レイアウト領域)が正面に向くように貼付対象物が表示されると共に、このラベル貼付領域に印刷レイアウトデータが表示される。そして、このラベル貼付領域で、印刷レイアウトの編集が行われる。
【特許文献1】特開2002−14799号公報
【特許文献2】特開2005−56298号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のデータ描画装置では、貼付対象物の外観に比べてレイアウト領域が極端に小さい場合、貼付対象物の外観全体を表示した状態で印刷レイアウトの編集を行おうとすると、レイアウト領域が小さく表示され、編集が行いにくいものとなる。一方、レイアウト領域を大きく表示した状態で印刷レイアウトの編集を行おうとすると、貼付対象物が表示領域内に収まらず、貼付対象物の外観全体を見ることができない。
【0004】
本発明は、印刷レイアウトの編集が容易にでき、なおかつ、貼付対象物とのバランスを加味したラベルを作成することができるラベル作成システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のラベル作成システムは、ラベルの印刷レイアウトを編集する編集手段と、編集手段による印刷レイアウトの編集を行うためのレイアウト領域と、ラベルが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域と、を同一画面上に表示する表示手段と、編集後の印刷レイアウトに基づいて、ラベルに印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、ラベル用紙に印刷データを印刷し、ラベルを作成するラベル作成手段と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、ラベルの印刷レイアウトを編集するレイアウト領域と、このラベルが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域と、が同一画面上に表示される。このため、貼付対象物に比べてラベルが極端に小さい場合であっても、プレビュー領域の貼付対象物の外観を見ながら、レイアウト領域で印刷レイアウトの編集を行うことができる。したがって、ユーザは、印刷レイアウトを容易に編集できると共に、貼付対象物とのバランスを加味したラベルを作成することができる。例えば、ラベル幅と文字との関係だけではなく、貼付対象物の大きさや背景を考慮して、文字の大きさ、フォントスタイルおよび文字の太さ等のバランスを確認しながら編集することができる。
【0007】
この場合、貼付対象物の外観を画面上に表示するための外観データを複数記憶する外観データ記憶手段と、複数の外観データの中から1の外観データを選択する外観データ選択手段と、をさらに備え、表示手段は、外観データ選択手段により選択された外観データを、プレビュー領域に表示することが好ましい。
【0008】
この構成によれば、記憶している複数の外観データの中から所望の外観データを選択し、プレビュー領域に表示することができる。特に、ラベルを頻繁に貼付する貼付対象物を記憶しておけば、プレビュー用に貼付対象物の画像取込み等の手間が省け、ラベル作成を簡単に行うことができる。
【0009】
この場合、外観データ記憶手段は、外観データ毎に定められた推奨サイズのラベルである推奨ラベルを貼付対象物に貼付した状態の外観データを記憶し、表示手段は、推奨ラベルをレイアウト領域に表示することが好ましい。
【0010】
この構成によれば、外観データ毎に推奨される推奨サイズのラベルが貼付対象物に貼付された状態で外観データが記憶されているため、ユーザがラベルサイズを指定することなく、印刷レイアウトの編集を簡単に行うことができる。
【0011】
この場合、外観データ記憶手段に記憶するための外観データを取り込む外観データ取込手段を、さらに備えたことが好ましい。
【0012】
この構成によれば、予め記憶されていない貼付対象物の外観データを取り込むことができるため、汎用性を高めることができる。
【0013】
この場合、外観データ毎に、貼付対象物に貼付するラベルの推奨サイズを指定する推奨サイズ指定手段を、さらに備え、外観データ記憶手段は、推奨サイズ指定手段により指定された推奨サイズのラベルである推奨ラベルを、貼付対象物に貼付した状態の外観データを記憶し、表示手段は、推奨ラベルをレイアウト領域に表示することが好ましい。
【0014】
この構成によれば、取り込まれた外観データに対して、ユーザは自分の好みに合ったラベルの推奨サイズを指定することができる。
【0015】
これらの場合、表示手段は、レイアウト領域における編集結果を、プレビュー領域に反映させることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、プレビュー領域には、編集結果の印刷済みラベルのイメージが表示されるため、実際にラベルが貼付対象物に貼付されたイメージを明確に把握することができる。
【0017】
この場合、編集手段は、レイアウト領域における印刷レイアウトの編集に加え、プレビュー領域における推奨ラベルの長手方向における長さ調節が可能であり、表示手段は、プレビュー領域における長さ調節の結果を、レイアウト領域に反映させることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、プレビュー領域に表示される貼付対象物を見ながら、プレビュー領域の推奨ラベルのサイズを変更することができ、レイアウト領域およびプレビュー領域の双方からラベルサイズを含めたレイアウト編集を自在に行うことができる。例えば、レイアウトの編集途中であっても、プレビュー領域で推奨ラベルのサイズを変更すれば、ラベルの推奨サイズを再度指定する必要がなく、レイアウト編集作業を中断する必要がない。
【0019】
この場合、プレビュー領域に表示されるラベルの少なくとも一部を含む所定の領域を指定する領域指定手段を、さらに備え、表示手段は、レイアウト領域と、当該レイアウト領域に表示されるラベルとの位置およびサイズが、領域指定手段により指定された所定の領域と当該所定の領域に表示されるラベルとの関係と同様になるように、レイアウト領域におけるラベルの表示位置および表示サイズを決定することが好ましい。
【0020】
この構成によれば、例えば、プレビュー領域でラベルの少なくとも一部を含む所定の領域を指定すれば、当該所定の領域と、この領域に表示されるラベルとの関係と同様になるように、レイアウト領域内にラベルが表示されるので、印刷レイアウトの編集が行い易い。
【0021】
本発明のラベル作成システムは、編集手段と、表示手段と、印刷データ生成手段と、を備えたホスト装置と、ホスト装置から印刷データを受信する印刷データ受信手段と、ラベル作成手段と、を備えた印刷装置と、から成ることを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、レイアウト編集の自由度が高く、ディスプレイの大きいホスト装置でレイアウト編集から印刷データの生成までを行い、印刷データの印刷のみを印刷装置で行うので、レイアウト編集を容易に行うことができる。
【0023】
本発明のプログラムは、コンピュータを、請求項9に記載のラベル作成システムにおけるホスト装置の各手段として機能させることを特徴とする。
【0024】
このプログラムを用いることにより、実際に生成後のラベルを貼付対象物に貼付しなくても、貼付対象物とこれに貼付するラベルとのバランスを勘案しながら、ラベルの編集を簡単に行うことができるラベル作成システムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るラベル作成システムおよびプログラムについて説明する。このラベル作成システムは、ラベルの印刷レイアウトを編集するためのレイアウト領域と、ラベルが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域と、を同一画面上に表示しながら、印刷レイアウトを編集し、ラベルを作成するものである。
【0026】
図1に示すように、本実施形態のラベル作成システム1は、PC(Personal Computer)等で構成されるホスト装置2と、印刷装置3と、これらを接続するUSB(Universal Serial Bus)ケーブル4と、から構成されている。ホスト装置2は、ラベルL(図2参照)の印刷レイアウトを編集して印刷データを生成し、USBケーブル4を介して印刷装置3に送信する。そして、印刷装置3は、受信した印刷データに基づいて処理テープT(図4参照)に印刷を行い、印刷済みの処理テープTを切断して、ラベルLを作成する。なお、本実施形態では、印刷装置3にテーププリンタを適用した場合を例に挙げて説明する。
【0027】
ホスト装置2は、装置本体に接続され、データを入力するキーボード5およびマウス6と、印刷データ等の入力および編集結果を表示するディスプレイ7と、を備えており、装置本体には、テーププリンタ21(図3参照)に関するアプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のデータを記憶したCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)8が着脱自在に装着されている。ホスト装置2では、CD−ROM8内の印刷データ生成のアプリケーションプログラムが起動された後、ユーザがディスプレイ7に表示される入力編集画面10(図2参照)を参照しながら、入力データの入力・編集を行うことにより、印刷データを生成できるようになっている。
【0028】
図2に示すように、入力編集画面10には、ラベルLの印刷レイアウトの編集(レイアウトの入力も含む)を行うためのレイアウト領域11と、ラベルLが貼付対象物15に貼付された状態(貼付イメージ)を貼付対象物15の外観データと共に表示するプレビュー領域12と、が表示され、ユーザはプレビュー領域12に表示される貼付対象物15の外観データを見ながら、レイアウト領域11でラベルLの印刷レイアウトの編集ができるようになっている(詳細は後述する)。
【0029】
図3および図4に示すように、テーププリンタ21は、処理テープTに対して印刷処理を行う装置本体22と、処理テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体22に着脱自在に装着されるテープカートリッジCとを備えている。
【0030】
装置本体22は、装置ケース23により外殻が形成され、その内部に広くラベル作成部30が構成されている。装置ケース23の前半部上面には、各種キー24を備えたキーボード25が配設されている。装置ケース23の後半部左上面には、開閉蓋26が広く設けられ、開閉蓋26の上面には、テープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓27が形成されていると共に、開閉蓋26の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン28が設けられている。後半部右上面には、キーボード25からの入力結果等を表示するディスプレイ29が形成されている。
【0031】
蓋体開放ボタン28を押して開閉蓋26を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが装着されるカートリッジ装着部31が窪入形成されており、カートリッジ装着部31には、テープカートリッジCから繰り出される処理テープTに印刷処理を行う印刷ヘッド41が配設されている(図4参照)。
【0032】
装置ケース23の左側部には、カートリッジ装着部31と装置外部とを連通するテープ排出口32が形成され、このテープ排出口32に臨んで装置ケース23には、処理テープTを切断するためのカッタユニット33が内蔵されている。カッタユニット33は、モータ(フルカッタモータ35)駆動により、処理テープTをハサミ形式で切断するフルカッタ34と、フルカッタ34に対してテープ送り方向下流側に配設され、切断されたテープ片を強制的に排出する排出機構(図示省略)と、を備えている(図6参照)。
【0033】
また、装置ケース23の右側部には、電源供給のための電源供給口(図示省略)と、図外のホスト装置2と接続するためのコネクタ(図示省略)が形成される。これにより、コネクタは、USBケーブル4を介して、ホスト装置2と接続することができ、このホスト装置2によって生成された印刷データに基づいて、印刷処理を行うことができるようになっている。また、図3および図4では省略したが、装置ケース23の内部には、装置本体22を統括制御する制御部65(図6参照)を構成する回路基板が搭載されている。
【0034】
カートリッジ装着部31には、発熱素子を有しヘッドカバー40に覆われた印刷ヘッド41と、後述するテープリール51の位置決めをする位置決め突起42と、テープカートリッジCの処理テープTおよびインクリボンRを送り、印刷ヘッド41に対峙するプラテン駆動軸43およびインクリボンRを巻き取る巻取り駆動軸44とが突設されている。また、カートリッジ装着部31には、カートリッジケースCの裏面に形成された複数の被検出孔に対応してテープ識別センサ(図示省略)が設けられている。また、カートリッジ装着部31には、プラテン駆動軸43および巻取り駆動軸44を駆動する印刷送りモータ46(図6参照)や減速ギヤ列等(図示省略)が内蔵されている。
【0035】
テープカートリッジCは、カートリッジケース50の内部に、処理テープTを巻回したテープリール51と、右下部にインクリボンRを巻回したリボン繰出しリール52およびリボン巻取りリール53とを収容して構成されている。また、テープリール51の左下部には、印刷ヘッド41を覆うヘッドカバー40に差し込むための貫通開口54が形成されている。さらに、処理テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応し、上記プラテン駆動軸43に嵌合して回転駆動するプラテンローラ55が配置されている。
【0036】
テープカートリッジCをカートリッジ装着部31に装着すると、ヘッドカバー40に貫通開口54が、位置決め突起42にテープリール51が、巻取り駆動軸44にリボン巻取りリール53が、プラテン駆動軸43にプラテンローラ55が、それぞれ差し込まれ、この状態で開閉蓋26を閉蓋すると、これに連動して、印刷ヘッド41が、処理テープTおよびインクリボンRを挟み込んでプラテンローラ55に当接し、印刷待機状態となる。そして、ホスト装置2で生成され、送られてきた印刷データに基づき、プラテン駆動軸43および巻取り駆動軸44が同期回転して、処理テープTおよびインクリボンRを送りながら、印刷ヘッド41により印刷処理が行われる。これと共に、リボン繰出しリール52から繰り出されたインクリボンRは、貫通開口54の開口壁を周回してリボン巻取りリール53に巻き取られる。印刷処理後の処理テープTは、印刷済み部分がフルカッタ34により切断され、切断された処理テープTがラベルLとしてテープ排出口32から外部に排出される。
【0037】
処理テープTは、裏面に粘着剤層が塗着された記録テープT1と、この粘着剤層により記録テープT1に貼付された剥離テープT2とから構成されている。そして、処理テープTは、記録テープT1を外側にし、かつ剥離テープT2を内側にしてロール状に巻回されてカートリッジケース50に収容されている。この処理テープTには、例えば、テープ幅が6mmから36mmまでの複数種のものが用意されている。カートリッジケースCの裏面には、小さな複数の被検出孔(図示省略)が形成され、上記のテープ識別センサによってこの複数の被検出孔が検出されることにより、処理テープTの種別を識別できるようになっている。
【0038】
次に、図5および図6を参照し、ラベル作成システム1の制御系について説明する。上記のとおり、ラベル作成システム1は、ホスト装置2と、テーププリンタ21とから成る。図6に示すように、テーププリンタ21は、印刷データ受信部(印刷データ受信手段)60と、ラベル作成部(ラベル作成手段)30と、印刷データ受信部60およびラベル作成部30とが接続され、テーププリンタ21全体を制御する制御部65と、を有している。印刷データ受信部60は、USBインタフェース(USB−IF)61を有し、USBケーブル4を介してホスト装置2から送信された印刷データを受信する。ラベル作成部30は、受信した印刷データに基づいて印刷ヘッド41により処理テープTに印刷処理を行い、フルカッタモータ35によりフルカッタ34を駆動し印刷済みの処理テープTを切断して、ラベルLを作成する。制御部65は、CPU(Central Processing Unit)66と、ROM(Read Only Memory)67と、RAM(Random Access Memory)68と、入出力制御装置(IOC:Input Output Controller)69と、を備え、互いに内部バスにより接続されている。そして、CPU66は、ROM67内の制御プログラムに従って、IOC69を介してテーププリンタ21の各部から各種信号・データを入力する。また、CPU66は、入力した各種信号・データに基づいて、RAM68内の各種データを処理し、IOC69を介してテーププリンタ21の各部に各種信号・データを出力し、ラベル作成処理の制御を行う。
【0039】
一方、図5に示すように、ホスト装置2は、キーボード5およびマウス6からのデータ入力や、印刷レイアウトデータおよびラベルLの貼付対象物15の外観データ等のディスプレイ7への表示など、ユーザインタフェースとして機能する操作部71と、USBインタフェース(USB−IF)73を有し、USBケーブル4を介してテーププリンタ21と各種信号・データの送受信を行うデータ送受信部72と、操作部71およびデータ送受信部72を制御する制御部74と、を有し、制御部74は、ホスト装置2全体を制御している。
【0040】
制御部74は、CPU75と、ROM76と、RAM77と、CD−ROM8と、入出力制御装置(IOC:Input Output Controller)78と、を備え、互いに内部バスにより接続されている。ホスト装置2の各部からIOC78を介して各種信号およびデータが入力されると、CPU75は、CD−ROM8およびROM76内に記憶された制御プログラムに従って、入力された各種信号およびデータに基づいて、RAM77内の各種データを処理し、IOC78を介してホスト装置2内の各部に各種信号およびデータを出力する。
【0041】
ここで、図7の機能ブロック図を参照し、ラベル作成システム1の制御系についてさらに説明する。ホスト装置2は、同図に示すように、外観データ取込手段81と、推奨サイズ指定手段82と、外観データ記憶手段83と、外観データ選択手段84と、領域指定手段85と、編集手段86と、表示手段87と、印刷データ生成手段88と、を備えている。
【0042】
外観データ取込手段81は、外観データ記憶手段83に記憶するための貼付対象物の外観データを取り込むものである。推奨サイズ指定手段82は、外観データ毎に、貼付対象物に貼付するラベルLの推奨サイズを指定するものである。
【0043】
外観データ記憶手段83は、ROM76およびRAM77によりその主要部が構成され、貼付対象物の外観を画面上のプレビュー領域12に表示するための外観データを複数記憶する。ROM76内には、予め用意された外観データが記憶されており、これらは、外観データ毎に定められた推奨サイズのラベルLである推奨ラベルを貼付対象物に貼付した状態で記憶されている。また、RAM77内には、上記の外観データ取込手段81により取り込まれた外観データが記憶されており、これらは、上記の推奨サイズ指定手段82により指定された推奨サイズのラベルである推奨ラベルを貼付対象物に貼付した状態で記憶されている。
【0044】
外観データ選択手段84は、外観データ記憶手段83に記憶された複数の外観データの中から、表示手段87に表示するための1の外観データを選択するものである。
【0045】
領域指定手段85は、プレビュー領域12に表示されるラベルLの少なくとも一部を含む所定の領域(レイアウト領域11に表示させる領域)を指定するものである。ここで、所定の領域は、ユーザにより変更することが可能であり、例えば、マウス6等により所望の領域をトリミングすることにより変更される。
【0046】
編集手段86は、レイアウト領域11における、ラベルLの印刷レイアウトを編集すると共に、プレビュー領域12における、推奨ラベルの長手方向における長さ調節を行うものである。
【0047】
表示手段87は、編集手段86による印刷レイアウトの編集を行うためのレイアウト領域11と、ラベルLが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域12と、を同一画面(入力編集画面10)上に表示するものである。また、表示手段87は、初期状態において、外観データ選択手段84により選択された外観データをプレビュー領域12に表示すると共に、当該外観データの推奨ラベルの長手方向および幅方向において均等に拡大したラベルLをレイアウト領域11に表示する。これにより、貼付対象物に比べてラベルが小さい場合であっても、レイアウト領域11にはラベルが拡大表示されるので、印刷レイアウトの編集に支障を生ずることがない。また、表示手段87は、レイアウト領域11における編集結果を、プレビュー領域12に反映させると共に、プレビュー領域12における推奨ラベルの長手方向における長さ調節の結果を、レイアウト領域11に反映させる。また、表示手段87は、レイアウト領域11と、このレイアウト領域11に表示されるラベルLとの相対位置および相対サイズが、領域指定手段85により指定された所定の領域とこの所定の領域に表示されるラベルLとの関係と同様になるように、レイアウト領域11におけるラベルの表示位置および表示サイズを決定する。
【0048】
印刷データ生成手段88は、編集後の印刷レイアウトに基づいて、ラベルLに印刷するための印刷データを生成するものである。
【0049】
なお、編集手段86、表示手段87、印刷データ生成手段88、外観データ選択手段84、外観データ取込手段81、推奨サイズ指定手段82および領域指定手段85は、CPU75がROM76およびCD−ROM8内の制御プログラムに従って各種データを演算し、さらに操作部71およびIOC78と協働して処理を実行することにより実現されるものである。
【0050】
次に、図8を参照して、ラベル作成システム1の制御動作について説明する。
【0051】
まず、ホスト装置2において、CD−ROM8に記憶されたアプリケーションプログラムが起動され、操作部71の操作に基づいて、ラベルLの編集を行う編集モードを選択する(S1)。
【0052】
次に、ラベルLの貼付対象物の外観データを表示しながら編集するか否かを選択する(S2)。そして、外観データを表示しながら編集をする場合(S2:Yes)、操作部71の操作に基づいて、外観データ記憶手段83に記憶された既存の外観データを使用するか否か選択する(S3)。
【0053】
そして、既存の外観データを使用する場合(S3:Yes)、外観データ選択手段84が、操作部71の操作に基づいて、外観データ記憶手段83に記憶された外観データから1の外観データを選択し(S4)、表示手段87が、入力編集画面10上のプレビュー領域12に選択された外観データを表示する(S5)。このとき、図2に示すように、入力編集画面10のレイアウト領域11には、ラベルLの印刷レイアウトデータが表示され、プレビュー領域12には、ラベルLが貼付された状態の貼付対象物15の外観データが表示される。
【0054】
次に、編集手段86が、操作部71の操作に基づいて、プレビュー領域12に表示される外観データ内のラベルLの位置や大きさ、およびレイアウト領域11に表示されるラベルLの印刷レイアウトを編集する(S6)。例えば、図9に示すように、長手方向の長さが「10cm」、テープ幅「9mm」に設定されているラベルLの長手方向の長さを、マウス6等により、垂直方向(矢印Aで示す)に伸縮させることができる。また、例えば、図10に示すように、領域指定手段85が、プレビュー領域12に表示されるラベルLの少なくとも一部を含む所定の領域90を指定すると、表示手段87が、所定の領域90と、この所定の領域90に表示されるラベルL1との関係と同様になるように、レイアウト領域11内にラベルL2が拡大表示される。これにより、印刷レイアウトの編集をさらに容易に行うことができる。
【0055】
次に、印刷データ生成手段88が、編集後の印刷レイアウトに基づいて印刷データを生成し(S7)、データ送受信部72が、テーププリンタ21に印刷データを送信する。
【0056】
そして、テーププリンタ21の印刷データ受信部60が、ホスト装置2から送信された印刷データを受信し、ラベル作成部30が、この印刷データに基づいて処理テープTに印刷を行い、印刷済みの処理テープTを切断してラベルLを作成する(S8)。
【0057】
一方、既存の外観データを使用しない場合(S3:No)、背景画像となる貼付対象物の外観データの作成処理を開始する(S9)。
【0058】
そして、外観データ取込手段81が、スキャナ等を用いて、図11に示すように、例えば、背景写真等の外観データ91を取り込む(S10)。ここでは、CD−ROMのケースを外観データとして取り込んでいるが、例えば、描画ツールT(図9参照)を用いて貼付対象物の外観データを描画してもよい。
【0059】
次に、取り込んだ外観データ91内の貼付対象物93の基準サイズを設定する(S11)。この基準サイズとは、貼付対象物93に貼付されるラベルの推奨サイズを指定するための基準となるサイズであり、入力編集画面10の垂直および水平方向に延在するルーラー92を、貼付対象物93に対して伸縮させることにより、設定することができる(図12参照)。ここでは、例えば、貼付対象物93の基準サイズを、「10.4cm」に設定している。なお、貼付対象物93の基準サイズは、外観データ91の隅部を、矢印Bで示すように、ルーラー92に対して拡大または縮小させることにより設定してもよい。
【0060】
次に、推奨サイズ指定手段82が、操作部71の操作に基づいて、外観データ91内の貼付対象物93に対するラベルの貼付位置および大きさ、つまり、ラベルの推奨サイズである推奨ラベルL3を指定する(S12)。この推奨ラベルL3は、例えば、マウス6等によりラベルの大きさとなる領域をトリミングし、この領域を所望の貼付位置に移動することにより、設定することができる。ここでは、例えば、推奨ラベルL3は、ラベルLの長手方向の長さ「10cm」、テープ幅「36mm」に指定されている(図13参照)。
【0061】
そして、外観データ記憶手段83は、推奨サイズ指定手段82により推奨ラベルが指定された外観データ91を記憶し(S13)、S3の処理に戻る。
【0062】
このように、本実施形態によれば、ラベルLの印刷レイアウトを編集するレイアウト領域11と、このラベルLが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域12と、が同一画面上に表示されるため、貼付対象物に比してラベルLが極端に小さい場合であっても、プレビュー領域12の貼付対象物の外観を見ながら、レイアウト領域11で印刷レイアウトの編集を行うことができる。したがって、ユーザは、印刷レイアウトを容易に編集できると共に、貼付対象物とのバランスを加味したラベルLを作成することができる。
【0063】
なお、本実施形態のラベル作成システム1に、レイアウト領域11およびプレビュー領域12の少なくとも一方の領域サイズを変更する領域サイズ変更手段を、さらに備えてもよい。この構成によれば、貼付対象物の形状や貼付対象物へのラベルLの貼付方向等に合わせて領域サイズを変更できるので、印刷レイアウトの編集がさらに行い易い。
【0064】
また、上記の実施形態に示した、ラベル作成システム1(ホスト装置2および印刷装置3)の各構成要素をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリ等)に格納して提供することも可能である。すなわち、ラベル作成システム1の各構成要素をプログラム化したもの、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態に係るラベル作成システムの模式図である。
【図2】入力編集画面の模式図である。
【図3】テーププリンタの閉蓋状態における外観斜視図である。
【図4】テーププリンタの開蓋状態における外観斜視図である。
【図5】ホスト装置の制御ブロック図である。
【図6】テーププリンタの制御ブロック図である。
【図7】ラベル作成システムの機能ブロック図である。
【図8】ラベル作成システムの制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】ラベルの貼付位置およびサイズの編集を説明するための入力編集画面の模式図である。
【図10】プレビュー領域で所定の領域を指定した場合の入力編集画面の模式図である。
【図11】取り込まれた外観データの模式図である。
【図12】貼付対象物の基準サイズを設定する場合の入力編集画面の模式図である。
【図13】推奨ラベルの設定を示す入力編集画面の模式図である。
【符号の説明】
【0066】
1…ラベル作成システム 2…ホスト装置 3…印刷装置 11…レイアウト領域 12…プレビュー領域 30…ラベル作成手段 60…印刷データ受信手段 81…外観データ取込手段 82…推奨サイズ指定手段 83…外観データ記憶手段 84…外観データ選択手段 85…領域指定手段 86…編集手段 87…表示手段 88…印刷データ生成手段 L…ラベル
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルの印刷レイアウトを編集し、編集後の印刷レイアウトに基づいて印刷データを生成してラベルを作成するラベル作成システムおよびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)のアプリケーションソフトによりラベル等の印刷媒体の印刷レイアウトを編集するものとして、特許文献1および2記載のデータ描画装置が知られている。これらのデータ描画装置では、ディスプレイの同一表示領域内に、ラベルの印刷レイアウトデータと、このラベルの貼付対象物の画像データとが表示され、ラベル貼付領域(レイアウト領域)が正面に向くように貼付対象物が表示されると共に、このラベル貼付領域に印刷レイアウトデータが表示される。そして、このラベル貼付領域で、印刷レイアウトの編集が行われる。
【特許文献1】特開2002−14799号公報
【特許文献2】特開2005−56298号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のデータ描画装置では、貼付対象物の外観に比べてレイアウト領域が極端に小さい場合、貼付対象物の外観全体を表示した状態で印刷レイアウトの編集を行おうとすると、レイアウト領域が小さく表示され、編集が行いにくいものとなる。一方、レイアウト領域を大きく表示した状態で印刷レイアウトの編集を行おうとすると、貼付対象物が表示領域内に収まらず、貼付対象物の外観全体を見ることができない。
【0004】
本発明は、印刷レイアウトの編集が容易にでき、なおかつ、貼付対象物とのバランスを加味したラベルを作成することができるラベル作成システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のラベル作成システムは、ラベルの印刷レイアウトを編集する編集手段と、編集手段による印刷レイアウトの編集を行うためのレイアウト領域と、ラベルが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域と、を同一画面上に表示する表示手段と、編集後の印刷レイアウトに基づいて、ラベルに印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、ラベル用紙に印刷データを印刷し、ラベルを作成するラベル作成手段と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、ラベルの印刷レイアウトを編集するレイアウト領域と、このラベルが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域と、が同一画面上に表示される。このため、貼付対象物に比べてラベルが極端に小さい場合であっても、プレビュー領域の貼付対象物の外観を見ながら、レイアウト領域で印刷レイアウトの編集を行うことができる。したがって、ユーザは、印刷レイアウトを容易に編集できると共に、貼付対象物とのバランスを加味したラベルを作成することができる。例えば、ラベル幅と文字との関係だけではなく、貼付対象物の大きさや背景を考慮して、文字の大きさ、フォントスタイルおよび文字の太さ等のバランスを確認しながら編集することができる。
【0007】
この場合、貼付対象物の外観を画面上に表示するための外観データを複数記憶する外観データ記憶手段と、複数の外観データの中から1の外観データを選択する外観データ選択手段と、をさらに備え、表示手段は、外観データ選択手段により選択された外観データを、プレビュー領域に表示することが好ましい。
【0008】
この構成によれば、記憶している複数の外観データの中から所望の外観データを選択し、プレビュー領域に表示することができる。特に、ラベルを頻繁に貼付する貼付対象物を記憶しておけば、プレビュー用に貼付対象物の画像取込み等の手間が省け、ラベル作成を簡単に行うことができる。
【0009】
この場合、外観データ記憶手段は、外観データ毎に定められた推奨サイズのラベルである推奨ラベルを貼付対象物に貼付した状態の外観データを記憶し、表示手段は、推奨ラベルをレイアウト領域に表示することが好ましい。
【0010】
この構成によれば、外観データ毎に推奨される推奨サイズのラベルが貼付対象物に貼付された状態で外観データが記憶されているため、ユーザがラベルサイズを指定することなく、印刷レイアウトの編集を簡単に行うことができる。
【0011】
この場合、外観データ記憶手段に記憶するための外観データを取り込む外観データ取込手段を、さらに備えたことが好ましい。
【0012】
この構成によれば、予め記憶されていない貼付対象物の外観データを取り込むことができるため、汎用性を高めることができる。
【0013】
この場合、外観データ毎に、貼付対象物に貼付するラベルの推奨サイズを指定する推奨サイズ指定手段を、さらに備え、外観データ記憶手段は、推奨サイズ指定手段により指定された推奨サイズのラベルである推奨ラベルを、貼付対象物に貼付した状態の外観データを記憶し、表示手段は、推奨ラベルをレイアウト領域に表示することが好ましい。
【0014】
この構成によれば、取り込まれた外観データに対して、ユーザは自分の好みに合ったラベルの推奨サイズを指定することができる。
【0015】
これらの場合、表示手段は、レイアウト領域における編集結果を、プレビュー領域に反映させることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、プレビュー領域には、編集結果の印刷済みラベルのイメージが表示されるため、実際にラベルが貼付対象物に貼付されたイメージを明確に把握することができる。
【0017】
この場合、編集手段は、レイアウト領域における印刷レイアウトの編集に加え、プレビュー領域における推奨ラベルの長手方向における長さ調節が可能であり、表示手段は、プレビュー領域における長さ調節の結果を、レイアウト領域に反映させることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、プレビュー領域に表示される貼付対象物を見ながら、プレビュー領域の推奨ラベルのサイズを変更することができ、レイアウト領域およびプレビュー領域の双方からラベルサイズを含めたレイアウト編集を自在に行うことができる。例えば、レイアウトの編集途中であっても、プレビュー領域で推奨ラベルのサイズを変更すれば、ラベルの推奨サイズを再度指定する必要がなく、レイアウト編集作業を中断する必要がない。
【0019】
この場合、プレビュー領域に表示されるラベルの少なくとも一部を含む所定の領域を指定する領域指定手段を、さらに備え、表示手段は、レイアウト領域と、当該レイアウト領域に表示されるラベルとの位置およびサイズが、領域指定手段により指定された所定の領域と当該所定の領域に表示されるラベルとの関係と同様になるように、レイアウト領域におけるラベルの表示位置および表示サイズを決定することが好ましい。
【0020】
この構成によれば、例えば、プレビュー領域でラベルの少なくとも一部を含む所定の領域を指定すれば、当該所定の領域と、この領域に表示されるラベルとの関係と同様になるように、レイアウト領域内にラベルが表示されるので、印刷レイアウトの編集が行い易い。
【0021】
本発明のラベル作成システムは、編集手段と、表示手段と、印刷データ生成手段と、を備えたホスト装置と、ホスト装置から印刷データを受信する印刷データ受信手段と、ラベル作成手段と、を備えた印刷装置と、から成ることを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、レイアウト編集の自由度が高く、ディスプレイの大きいホスト装置でレイアウト編集から印刷データの生成までを行い、印刷データの印刷のみを印刷装置で行うので、レイアウト編集を容易に行うことができる。
【0023】
本発明のプログラムは、コンピュータを、請求項9に記載のラベル作成システムにおけるホスト装置の各手段として機能させることを特徴とする。
【0024】
このプログラムを用いることにより、実際に生成後のラベルを貼付対象物に貼付しなくても、貼付対象物とこれに貼付するラベルとのバランスを勘案しながら、ラベルの編集を簡単に行うことができるラベル作成システムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るラベル作成システムおよびプログラムについて説明する。このラベル作成システムは、ラベルの印刷レイアウトを編集するためのレイアウト領域と、ラベルが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域と、を同一画面上に表示しながら、印刷レイアウトを編集し、ラベルを作成するものである。
【0026】
図1に示すように、本実施形態のラベル作成システム1は、PC(Personal Computer)等で構成されるホスト装置2と、印刷装置3と、これらを接続するUSB(Universal Serial Bus)ケーブル4と、から構成されている。ホスト装置2は、ラベルL(図2参照)の印刷レイアウトを編集して印刷データを生成し、USBケーブル4を介して印刷装置3に送信する。そして、印刷装置3は、受信した印刷データに基づいて処理テープT(図4参照)に印刷を行い、印刷済みの処理テープTを切断して、ラベルLを作成する。なお、本実施形態では、印刷装置3にテーププリンタを適用した場合を例に挙げて説明する。
【0027】
ホスト装置2は、装置本体に接続され、データを入力するキーボード5およびマウス6と、印刷データ等の入力および編集結果を表示するディスプレイ7と、を備えており、装置本体には、テーププリンタ21(図3参照)に関するアプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のデータを記憶したCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)8が着脱自在に装着されている。ホスト装置2では、CD−ROM8内の印刷データ生成のアプリケーションプログラムが起動された後、ユーザがディスプレイ7に表示される入力編集画面10(図2参照)を参照しながら、入力データの入力・編集を行うことにより、印刷データを生成できるようになっている。
【0028】
図2に示すように、入力編集画面10には、ラベルLの印刷レイアウトの編集(レイアウトの入力も含む)を行うためのレイアウト領域11と、ラベルLが貼付対象物15に貼付された状態(貼付イメージ)を貼付対象物15の外観データと共に表示するプレビュー領域12と、が表示され、ユーザはプレビュー領域12に表示される貼付対象物15の外観データを見ながら、レイアウト領域11でラベルLの印刷レイアウトの編集ができるようになっている(詳細は後述する)。
【0029】
図3および図4に示すように、テーププリンタ21は、処理テープTに対して印刷処理を行う装置本体22と、処理テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体22に着脱自在に装着されるテープカートリッジCとを備えている。
【0030】
装置本体22は、装置ケース23により外殻が形成され、その内部に広くラベル作成部30が構成されている。装置ケース23の前半部上面には、各種キー24を備えたキーボード25が配設されている。装置ケース23の後半部左上面には、開閉蓋26が広く設けられ、開閉蓋26の上面には、テープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓27が形成されていると共に、開閉蓋26の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン28が設けられている。後半部右上面には、キーボード25からの入力結果等を表示するディスプレイ29が形成されている。
【0031】
蓋体開放ボタン28を押して開閉蓋26を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが装着されるカートリッジ装着部31が窪入形成されており、カートリッジ装着部31には、テープカートリッジCから繰り出される処理テープTに印刷処理を行う印刷ヘッド41が配設されている(図4参照)。
【0032】
装置ケース23の左側部には、カートリッジ装着部31と装置外部とを連通するテープ排出口32が形成され、このテープ排出口32に臨んで装置ケース23には、処理テープTを切断するためのカッタユニット33が内蔵されている。カッタユニット33は、モータ(フルカッタモータ35)駆動により、処理テープTをハサミ形式で切断するフルカッタ34と、フルカッタ34に対してテープ送り方向下流側に配設され、切断されたテープ片を強制的に排出する排出機構(図示省略)と、を備えている(図6参照)。
【0033】
また、装置ケース23の右側部には、電源供給のための電源供給口(図示省略)と、図外のホスト装置2と接続するためのコネクタ(図示省略)が形成される。これにより、コネクタは、USBケーブル4を介して、ホスト装置2と接続することができ、このホスト装置2によって生成された印刷データに基づいて、印刷処理を行うことができるようになっている。また、図3および図4では省略したが、装置ケース23の内部には、装置本体22を統括制御する制御部65(図6参照)を構成する回路基板が搭載されている。
【0034】
カートリッジ装着部31には、発熱素子を有しヘッドカバー40に覆われた印刷ヘッド41と、後述するテープリール51の位置決めをする位置決め突起42と、テープカートリッジCの処理テープTおよびインクリボンRを送り、印刷ヘッド41に対峙するプラテン駆動軸43およびインクリボンRを巻き取る巻取り駆動軸44とが突設されている。また、カートリッジ装着部31には、カートリッジケースCの裏面に形成された複数の被検出孔に対応してテープ識別センサ(図示省略)が設けられている。また、カートリッジ装着部31には、プラテン駆動軸43および巻取り駆動軸44を駆動する印刷送りモータ46(図6参照)や減速ギヤ列等(図示省略)が内蔵されている。
【0035】
テープカートリッジCは、カートリッジケース50の内部に、処理テープTを巻回したテープリール51と、右下部にインクリボンRを巻回したリボン繰出しリール52およびリボン巻取りリール53とを収容して構成されている。また、テープリール51の左下部には、印刷ヘッド41を覆うヘッドカバー40に差し込むための貫通開口54が形成されている。さらに、処理テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応し、上記プラテン駆動軸43に嵌合して回転駆動するプラテンローラ55が配置されている。
【0036】
テープカートリッジCをカートリッジ装着部31に装着すると、ヘッドカバー40に貫通開口54が、位置決め突起42にテープリール51が、巻取り駆動軸44にリボン巻取りリール53が、プラテン駆動軸43にプラテンローラ55が、それぞれ差し込まれ、この状態で開閉蓋26を閉蓋すると、これに連動して、印刷ヘッド41が、処理テープTおよびインクリボンRを挟み込んでプラテンローラ55に当接し、印刷待機状態となる。そして、ホスト装置2で生成され、送られてきた印刷データに基づき、プラテン駆動軸43および巻取り駆動軸44が同期回転して、処理テープTおよびインクリボンRを送りながら、印刷ヘッド41により印刷処理が行われる。これと共に、リボン繰出しリール52から繰り出されたインクリボンRは、貫通開口54の開口壁を周回してリボン巻取りリール53に巻き取られる。印刷処理後の処理テープTは、印刷済み部分がフルカッタ34により切断され、切断された処理テープTがラベルLとしてテープ排出口32から外部に排出される。
【0037】
処理テープTは、裏面に粘着剤層が塗着された記録テープT1と、この粘着剤層により記録テープT1に貼付された剥離テープT2とから構成されている。そして、処理テープTは、記録テープT1を外側にし、かつ剥離テープT2を内側にしてロール状に巻回されてカートリッジケース50に収容されている。この処理テープTには、例えば、テープ幅が6mmから36mmまでの複数種のものが用意されている。カートリッジケースCの裏面には、小さな複数の被検出孔(図示省略)が形成され、上記のテープ識別センサによってこの複数の被検出孔が検出されることにより、処理テープTの種別を識別できるようになっている。
【0038】
次に、図5および図6を参照し、ラベル作成システム1の制御系について説明する。上記のとおり、ラベル作成システム1は、ホスト装置2と、テーププリンタ21とから成る。図6に示すように、テーププリンタ21は、印刷データ受信部(印刷データ受信手段)60と、ラベル作成部(ラベル作成手段)30と、印刷データ受信部60およびラベル作成部30とが接続され、テーププリンタ21全体を制御する制御部65と、を有している。印刷データ受信部60は、USBインタフェース(USB−IF)61を有し、USBケーブル4を介してホスト装置2から送信された印刷データを受信する。ラベル作成部30は、受信した印刷データに基づいて印刷ヘッド41により処理テープTに印刷処理を行い、フルカッタモータ35によりフルカッタ34を駆動し印刷済みの処理テープTを切断して、ラベルLを作成する。制御部65は、CPU(Central Processing Unit)66と、ROM(Read Only Memory)67と、RAM(Random Access Memory)68と、入出力制御装置(IOC:Input Output Controller)69と、を備え、互いに内部バスにより接続されている。そして、CPU66は、ROM67内の制御プログラムに従って、IOC69を介してテーププリンタ21の各部から各種信号・データを入力する。また、CPU66は、入力した各種信号・データに基づいて、RAM68内の各種データを処理し、IOC69を介してテーププリンタ21の各部に各種信号・データを出力し、ラベル作成処理の制御を行う。
【0039】
一方、図5に示すように、ホスト装置2は、キーボード5およびマウス6からのデータ入力や、印刷レイアウトデータおよびラベルLの貼付対象物15の外観データ等のディスプレイ7への表示など、ユーザインタフェースとして機能する操作部71と、USBインタフェース(USB−IF)73を有し、USBケーブル4を介してテーププリンタ21と各種信号・データの送受信を行うデータ送受信部72と、操作部71およびデータ送受信部72を制御する制御部74と、を有し、制御部74は、ホスト装置2全体を制御している。
【0040】
制御部74は、CPU75と、ROM76と、RAM77と、CD−ROM8と、入出力制御装置(IOC:Input Output Controller)78と、を備え、互いに内部バスにより接続されている。ホスト装置2の各部からIOC78を介して各種信号およびデータが入力されると、CPU75は、CD−ROM8およびROM76内に記憶された制御プログラムに従って、入力された各種信号およびデータに基づいて、RAM77内の各種データを処理し、IOC78を介してホスト装置2内の各部に各種信号およびデータを出力する。
【0041】
ここで、図7の機能ブロック図を参照し、ラベル作成システム1の制御系についてさらに説明する。ホスト装置2は、同図に示すように、外観データ取込手段81と、推奨サイズ指定手段82と、外観データ記憶手段83と、外観データ選択手段84と、領域指定手段85と、編集手段86と、表示手段87と、印刷データ生成手段88と、を備えている。
【0042】
外観データ取込手段81は、外観データ記憶手段83に記憶するための貼付対象物の外観データを取り込むものである。推奨サイズ指定手段82は、外観データ毎に、貼付対象物に貼付するラベルLの推奨サイズを指定するものである。
【0043】
外観データ記憶手段83は、ROM76およびRAM77によりその主要部が構成され、貼付対象物の外観を画面上のプレビュー領域12に表示するための外観データを複数記憶する。ROM76内には、予め用意された外観データが記憶されており、これらは、外観データ毎に定められた推奨サイズのラベルLである推奨ラベルを貼付対象物に貼付した状態で記憶されている。また、RAM77内には、上記の外観データ取込手段81により取り込まれた外観データが記憶されており、これらは、上記の推奨サイズ指定手段82により指定された推奨サイズのラベルである推奨ラベルを貼付対象物に貼付した状態で記憶されている。
【0044】
外観データ選択手段84は、外観データ記憶手段83に記憶された複数の外観データの中から、表示手段87に表示するための1の外観データを選択するものである。
【0045】
領域指定手段85は、プレビュー領域12に表示されるラベルLの少なくとも一部を含む所定の領域(レイアウト領域11に表示させる領域)を指定するものである。ここで、所定の領域は、ユーザにより変更することが可能であり、例えば、マウス6等により所望の領域をトリミングすることにより変更される。
【0046】
編集手段86は、レイアウト領域11における、ラベルLの印刷レイアウトを編集すると共に、プレビュー領域12における、推奨ラベルの長手方向における長さ調節を行うものである。
【0047】
表示手段87は、編集手段86による印刷レイアウトの編集を行うためのレイアウト領域11と、ラベルLが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域12と、を同一画面(入力編集画面10)上に表示するものである。また、表示手段87は、初期状態において、外観データ選択手段84により選択された外観データをプレビュー領域12に表示すると共に、当該外観データの推奨ラベルの長手方向および幅方向において均等に拡大したラベルLをレイアウト領域11に表示する。これにより、貼付対象物に比べてラベルが小さい場合であっても、レイアウト領域11にはラベルが拡大表示されるので、印刷レイアウトの編集に支障を生ずることがない。また、表示手段87は、レイアウト領域11における編集結果を、プレビュー領域12に反映させると共に、プレビュー領域12における推奨ラベルの長手方向における長さ調節の結果を、レイアウト領域11に反映させる。また、表示手段87は、レイアウト領域11と、このレイアウト領域11に表示されるラベルLとの相対位置および相対サイズが、領域指定手段85により指定された所定の領域とこの所定の領域に表示されるラベルLとの関係と同様になるように、レイアウト領域11におけるラベルの表示位置および表示サイズを決定する。
【0048】
印刷データ生成手段88は、編集後の印刷レイアウトに基づいて、ラベルLに印刷するための印刷データを生成するものである。
【0049】
なお、編集手段86、表示手段87、印刷データ生成手段88、外観データ選択手段84、外観データ取込手段81、推奨サイズ指定手段82および領域指定手段85は、CPU75がROM76およびCD−ROM8内の制御プログラムに従って各種データを演算し、さらに操作部71およびIOC78と協働して処理を実行することにより実現されるものである。
【0050】
次に、図8を参照して、ラベル作成システム1の制御動作について説明する。
【0051】
まず、ホスト装置2において、CD−ROM8に記憶されたアプリケーションプログラムが起動され、操作部71の操作に基づいて、ラベルLの編集を行う編集モードを選択する(S1)。
【0052】
次に、ラベルLの貼付対象物の外観データを表示しながら編集するか否かを選択する(S2)。そして、外観データを表示しながら編集をする場合(S2:Yes)、操作部71の操作に基づいて、外観データ記憶手段83に記憶された既存の外観データを使用するか否か選択する(S3)。
【0053】
そして、既存の外観データを使用する場合(S3:Yes)、外観データ選択手段84が、操作部71の操作に基づいて、外観データ記憶手段83に記憶された外観データから1の外観データを選択し(S4)、表示手段87が、入力編集画面10上のプレビュー領域12に選択された外観データを表示する(S5)。このとき、図2に示すように、入力編集画面10のレイアウト領域11には、ラベルLの印刷レイアウトデータが表示され、プレビュー領域12には、ラベルLが貼付された状態の貼付対象物15の外観データが表示される。
【0054】
次に、編集手段86が、操作部71の操作に基づいて、プレビュー領域12に表示される外観データ内のラベルLの位置や大きさ、およびレイアウト領域11に表示されるラベルLの印刷レイアウトを編集する(S6)。例えば、図9に示すように、長手方向の長さが「10cm」、テープ幅「9mm」に設定されているラベルLの長手方向の長さを、マウス6等により、垂直方向(矢印Aで示す)に伸縮させることができる。また、例えば、図10に示すように、領域指定手段85が、プレビュー領域12に表示されるラベルLの少なくとも一部を含む所定の領域90を指定すると、表示手段87が、所定の領域90と、この所定の領域90に表示されるラベルL1との関係と同様になるように、レイアウト領域11内にラベルL2が拡大表示される。これにより、印刷レイアウトの編集をさらに容易に行うことができる。
【0055】
次に、印刷データ生成手段88が、編集後の印刷レイアウトに基づいて印刷データを生成し(S7)、データ送受信部72が、テーププリンタ21に印刷データを送信する。
【0056】
そして、テーププリンタ21の印刷データ受信部60が、ホスト装置2から送信された印刷データを受信し、ラベル作成部30が、この印刷データに基づいて処理テープTに印刷を行い、印刷済みの処理テープTを切断してラベルLを作成する(S8)。
【0057】
一方、既存の外観データを使用しない場合(S3:No)、背景画像となる貼付対象物の外観データの作成処理を開始する(S9)。
【0058】
そして、外観データ取込手段81が、スキャナ等を用いて、図11に示すように、例えば、背景写真等の外観データ91を取り込む(S10)。ここでは、CD−ROMのケースを外観データとして取り込んでいるが、例えば、描画ツールT(図9参照)を用いて貼付対象物の外観データを描画してもよい。
【0059】
次に、取り込んだ外観データ91内の貼付対象物93の基準サイズを設定する(S11)。この基準サイズとは、貼付対象物93に貼付されるラベルの推奨サイズを指定するための基準となるサイズであり、入力編集画面10の垂直および水平方向に延在するルーラー92を、貼付対象物93に対して伸縮させることにより、設定することができる(図12参照)。ここでは、例えば、貼付対象物93の基準サイズを、「10.4cm」に設定している。なお、貼付対象物93の基準サイズは、外観データ91の隅部を、矢印Bで示すように、ルーラー92に対して拡大または縮小させることにより設定してもよい。
【0060】
次に、推奨サイズ指定手段82が、操作部71の操作に基づいて、外観データ91内の貼付対象物93に対するラベルの貼付位置および大きさ、つまり、ラベルの推奨サイズである推奨ラベルL3を指定する(S12)。この推奨ラベルL3は、例えば、マウス6等によりラベルの大きさとなる領域をトリミングし、この領域を所望の貼付位置に移動することにより、設定することができる。ここでは、例えば、推奨ラベルL3は、ラベルLの長手方向の長さ「10cm」、テープ幅「36mm」に指定されている(図13参照)。
【0061】
そして、外観データ記憶手段83は、推奨サイズ指定手段82により推奨ラベルが指定された外観データ91を記憶し(S13)、S3の処理に戻る。
【0062】
このように、本実施形態によれば、ラベルLの印刷レイアウトを編集するレイアウト領域11と、このラベルLが貼付対象物に貼付された状態を貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域12と、が同一画面上に表示されるため、貼付対象物に比してラベルLが極端に小さい場合であっても、プレビュー領域12の貼付対象物の外観を見ながら、レイアウト領域11で印刷レイアウトの編集を行うことができる。したがって、ユーザは、印刷レイアウトを容易に編集できると共に、貼付対象物とのバランスを加味したラベルLを作成することができる。
【0063】
なお、本実施形態のラベル作成システム1に、レイアウト領域11およびプレビュー領域12の少なくとも一方の領域サイズを変更する領域サイズ変更手段を、さらに備えてもよい。この構成によれば、貼付対象物の形状や貼付対象物へのラベルLの貼付方向等に合わせて領域サイズを変更できるので、印刷レイアウトの編集がさらに行い易い。
【0064】
また、上記の実施形態に示した、ラベル作成システム1(ホスト装置2および印刷装置3)の各構成要素をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリ等)に格納して提供することも可能である。すなわち、ラベル作成システム1の各構成要素をプログラム化したもの、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態に係るラベル作成システムの模式図である。
【図2】入力編集画面の模式図である。
【図3】テーププリンタの閉蓋状態における外観斜視図である。
【図4】テーププリンタの開蓋状態における外観斜視図である。
【図5】ホスト装置の制御ブロック図である。
【図6】テーププリンタの制御ブロック図である。
【図7】ラベル作成システムの機能ブロック図である。
【図8】ラベル作成システムの制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】ラベルの貼付位置およびサイズの編集を説明するための入力編集画面の模式図である。
【図10】プレビュー領域で所定の領域を指定した場合の入力編集画面の模式図である。
【図11】取り込まれた外観データの模式図である。
【図12】貼付対象物の基準サイズを設定する場合の入力編集画面の模式図である。
【図13】推奨ラベルの設定を示す入力編集画面の模式図である。
【符号の説明】
【0066】
1…ラベル作成システム 2…ホスト装置 3…印刷装置 11…レイアウト領域 12…プレビュー領域 30…ラベル作成手段 60…印刷データ受信手段 81…外観データ取込手段 82…推奨サイズ指定手段 83…外観データ記憶手段 84…外観データ選択手段 85…領域指定手段 86…編集手段 87…表示手段 88…印刷データ生成手段 L…ラベル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルの印刷レイアウトを編集する編集手段と、
前記編集手段による前記印刷レイアウトの編集を行うためのレイアウト領域と、前記ラベルが貼付対象物に貼付された状態を前記貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域と、を同一画面上に表示する表示手段と、
編集後の前記印刷レイアウトに基づいて、前記ラベルに印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
ラベル用紙に前記印刷データを印刷し、前記ラベルを作成するラベル作成手段と、を備えていることを特徴とするラベル作成システム。
【請求項2】
前記貼付対象物の外観を前記画面上に表示するための外観データを複数記憶する外観データ記憶手段と、
前記複数の外観データの中から1の外観データを選択する外観データ選択手段と、をさらに備え、
前記表示手段は、前記外観データ選択手段により選択された外観データを、前記プレビュー領域に表示することを特徴とする請求項1に記載のラベル作成システム。
【請求項3】
前記外観データ記憶手段は、前記外観データ毎に定められた推奨サイズのラベルである推奨ラベルを前記貼付対象物に貼付した状態の前記外観データを記憶し、
前記表示手段は、前記推奨ラベルを前記レイアウト領域に表示することを特徴とする請求項2に記載のラベル作成システム。
【請求項4】
前記外観データ記憶手段に記憶するための前記外観データを取り込む外観データ取込手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のラベル作成システム。
【請求項5】
前記外観データ毎に、前記貼付対象物に貼付するラベルの推奨サイズを指定する推奨サイズ指定手段を、さらに備え、
前記外観データ記憶手段は、前記推奨サイズ指定手段により指定された前記推奨サイズのラベルである推奨ラベルを、前記貼付対象物に貼付した状態の外観データを記憶し、
前記表示手段は、前記推奨ラベルを前記レイアウト領域に表示することを特徴とする請求項4に記載のラベル作成システム。
【請求項6】
前記表示手段は、前記レイアウト領域における編集結果を、前記プレビュー領域に反映させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のラベル作成システム。
【請求項7】
前記編集手段は、前記レイアウト領域における印刷レイアウトの編集に加え、前記プレビュー領域における、前記推奨ラベルの長手方向における長さ調節が可能であり、
前記表示手段は、前記プレビュー領域における前記長さ調節の結果を、前記レイアウト領域に反映させることを特徴とする請求項6に記載のラベル作成システム。
【請求項8】
前記プレビュー領域に表示される前記ラベルの少なくとも一部を含む所定の領域を指定する領域指定手段を、さらに備え、
前記表示手段は、前記レイアウト領域と、当該レイアウト領域に表示される前記ラベルとの位置およびサイズが、前記領域指定手段により指定された前記所定の領域と当該所定の領域に表示される前記ラベルとの関係と同様となるように、前記レイアウト領域における前記ラベルの表示位置および表示サイズを決定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のラベル作成システム。
【請求項9】
前記編集手段と、前記表示手段と、前記印刷データ生成手段と、を備えたホスト装置と、
前記ホスト装置から前記印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記ラベル作成手段と、を備えた印刷装置と、から成ることを特徴とする請求項1に記載のラベル作成システム。
【請求項10】
コンピュータを、請求項9に記載のラベル作成システムにおける前記ホスト装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
ラベルの印刷レイアウトを編集する編集手段と、
前記編集手段による前記印刷レイアウトの編集を行うためのレイアウト領域と、前記ラベルが貼付対象物に貼付された状態を前記貼付対象物の外観と共に表示するプレビュー領域と、を同一画面上に表示する表示手段と、
編集後の前記印刷レイアウトに基づいて、前記ラベルに印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
ラベル用紙に前記印刷データを印刷し、前記ラベルを作成するラベル作成手段と、を備えていることを特徴とするラベル作成システム。
【請求項2】
前記貼付対象物の外観を前記画面上に表示するための外観データを複数記憶する外観データ記憶手段と、
前記複数の外観データの中から1の外観データを選択する外観データ選択手段と、をさらに備え、
前記表示手段は、前記外観データ選択手段により選択された外観データを、前記プレビュー領域に表示することを特徴とする請求項1に記載のラベル作成システム。
【請求項3】
前記外観データ記憶手段は、前記外観データ毎に定められた推奨サイズのラベルである推奨ラベルを前記貼付対象物に貼付した状態の前記外観データを記憶し、
前記表示手段は、前記推奨ラベルを前記レイアウト領域に表示することを特徴とする請求項2に記載のラベル作成システム。
【請求項4】
前記外観データ記憶手段に記憶するための前記外観データを取り込む外観データ取込手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のラベル作成システム。
【請求項5】
前記外観データ毎に、前記貼付対象物に貼付するラベルの推奨サイズを指定する推奨サイズ指定手段を、さらに備え、
前記外観データ記憶手段は、前記推奨サイズ指定手段により指定された前記推奨サイズのラベルである推奨ラベルを、前記貼付対象物に貼付した状態の外観データを記憶し、
前記表示手段は、前記推奨ラベルを前記レイアウト領域に表示することを特徴とする請求項4に記載のラベル作成システム。
【請求項6】
前記表示手段は、前記レイアウト領域における編集結果を、前記プレビュー領域に反映させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のラベル作成システム。
【請求項7】
前記編集手段は、前記レイアウト領域における印刷レイアウトの編集に加え、前記プレビュー領域における、前記推奨ラベルの長手方向における長さ調節が可能であり、
前記表示手段は、前記プレビュー領域における前記長さ調節の結果を、前記レイアウト領域に反映させることを特徴とする請求項6に記載のラベル作成システム。
【請求項8】
前記プレビュー領域に表示される前記ラベルの少なくとも一部を含む所定の領域を指定する領域指定手段を、さらに備え、
前記表示手段は、前記レイアウト領域と、当該レイアウト領域に表示される前記ラベルとの位置およびサイズが、前記領域指定手段により指定された前記所定の領域と当該所定の領域に表示される前記ラベルとの関係と同様となるように、前記レイアウト領域における前記ラベルの表示位置および表示サイズを決定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のラベル作成システム。
【請求項9】
前記編集手段と、前記表示手段と、前記印刷データ生成手段と、を備えたホスト装置と、
前記ホスト装置から前記印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記ラベル作成手段と、を備えた印刷装置と、から成ることを特徴とする請求項1に記載のラベル作成システム。
【請求項10】
コンピュータを、請求項9に記載のラベル作成システムにおける前記ホスト装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−158698(P2008−158698A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−345002(P2006−345002)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]