説明

ラベル発行装置及びラベル貼付装置

【課題】 ラベル保持部上に送出されて待機するラベルを、自動貼りのためにラベル吸着部が吸着保持、或いは手貼りのためにラベルを掴もうとした際、前記ラベルが送出方向と逆方向に戻されても剥離部材や印字ヘッド等に付着することがなく、ラベル受け取り不良や、ラベル詰まりを生じないラベル発行装置及びラベル貼付装置を提供する。
【解決手段】 ロール状に巻かれたラベル用紙1を備え、ラベル送出口7より下流側に発行送出されたラベルを保持するラベル保持部8を備えたラベル発行装置において、
前記ラベル送出口7とラベル保持部8との間に、ラベル保持部上に保持されたラベルが前記ラベル送出口7を通してラベル送出方向と反対の方向に移動するのを防止するラベル逆送防止手段Cを配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は商品に貼付するラベルを発行するラベル発行装置、及びそのラベル発行装置から発行されるラベルを吸着保持して上下動するラベル吸着部を有するアプリケータを備えたラベル貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等で販売される魚や肉、惣菜等はトレイに収容され、ストレッチフィルム等で包装した後、商品ラベルやPOPラベルが貼付されて商品陳列棚やショーケース等に陳列される。
商品(ストレッチフィルム等による包装が完了した商品)に対するラベルの貼付は、ラベル発行部から発行されるラベルを吸着保持するラベル吸着部が、移送中の商品に吸着保持したラベルを押し付けて貼付するラベル貼付装置では、ラベルを商品に押し付ける際に該商品が移動してもそれに対応してラベル吸着部が揺動(首振り)して、商品に傷を付けずにラベルを貼付できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、ラベル貼付時商品に傷を付けないようにする為にラベル吸着部が揺動する構造は、ラベルを商品に貼付する時には有効に機能し問題はないが、ラベル発行部から送出されるラベルがラベル保持部上に排出され、ラベル保持部上で待機している状態で、その待機するラベルをラベル吸着部が吸着受け取り時に、前記ラベル保持部の傾き或いは上下高さ位置等の調整不良が原因で、ラベル吸着部がラベルの受け取り動作(ラベル直上から下降して吸着する)時に、該ラベルをラベルの送出方向とは逆方向へ押し戻す様に揺動する動作をすることがある。
【0004】
その場合、押し戻されたラベルは、剥離部材或いは剥離部材より上流側に位置する次に剥離発行予定のラベル、又は印字ヘッド等に後端側の糊面が付着し、ラベル吸着部のラベル受け取り不良や、ラベル詰まりが発生する原因となっていた。
【0005】
又、ラベル34を剥離可能に貼付する台紙35はロール状に巻かれているため(内巻き:台紙の内側面にラベルが貼付、外巻き:台紙の外側面にラベルが貼付)、ラベルには巻き癖がついており、この巻き癖が原因でラベルがラベル保持部36上の正しい位置に保持されないという事態が生じる。例えば、図9(a)に示すように外巻きのラベルロールでは、ラベル34の印字面が外側に向けて突出するように湾曲するため、該ラベル34における送出方向に沿った端部、即ち送出方向に沿った前側端部がラベル保持部36の途中に引っ掛かって正しい位置まで送出されず、ラベル発行部37側寄りに湾曲したラベルが保持されることがある。この場合、ラベル吸着部38がラベル34を受け取る時、図9(b)に示すようにラベル保持部36上に待機する湾曲したラベルは上方から押さえられて平に伸ばされる為、平に伸ばされたラベル34の後端側の糊面(下面)はラベル発行部37のケースに開設したラベル送出口37’に進入して剥離部材39或いは剥離部材より上流側に位置する次に剥離発行予定のラベル34’、又は印字ヘッド等に付着し、その結果ラベル吸着部がラベルを吸着保持できないラベル受け取り不良や、ラベル詰まりの原因となる。
【0006】
上記の問題点は、ラベル吸着部を有するアプリケータを備えたラベル貼付装置による自動貼りにおいて生じるものとは限らず、ラベル保持部上に送出されたラベルを手で取って商品に貼付する手貼りにおいても生じる。即ち、ラベル保持部上に上記と同様の状態に送出されたラベルを手で掴む際、該ラベルをラベル発行部側へ押し延ばし、上記と同様の結果を招くことがある。
【0007】
また、上記原因を解消する為に、ラベル保持部の傾きや上下高さ位置の調整、或いはディスペンサの位置調整が必要となるが、ラベルの巻き方向やラベル送出方向の送り出し量設定なども合わせて調整を行う必要があるため、簡単に調整を行うことができなかった。
【0008】
【特許文献1】特開平10−101044号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、ラベル保持部上に送出されて待機するラベルを、自動貼りのためにラベル吸着部が吸着保持する為に該ラベルを押圧した場合、或いは手貼りのためにラベルを掴もうとした場合でも、前記ラベルが送出方向と逆方向に戻されて剥離部材や印字ヘッド等に付着することがなく、ラベル受け取り不良や、ラベル詰まりを生じないラベル発行装置及びラベル貼付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成する為に本発明のラベル発行装置は、ロール状に巻かれたラベル用紙を備え、ラベル送出口より下流側に発行送出されたラベルを保持するラベル保持部を備えたラベル発行装置において、前記ラベル送出口とラベル保持部との間に、ラベル保持部上に保持されたラベルが前記ラベル送出口を通してラベル送出方向と反対の方向に移動するのを防止するラベル逆送防止手段を配置した構成を特徴とする(請求項1)。
上記ラベル発行装置は、長尺状の台紙にラベルが一定間隔で剥離可能に貼付されロール状に巻かれた台紙付のラベルロールをラベル用紙として用いるラベル発行装置、或いは一側面が印地面で、他側面が接着剤を塗布された接着面をなし、且つ長さ方向に沿って所定長さ毎に切断を容易ならしめるミシン目等が施された台紙レスラベルロールをラベル用紙として用いるラベル発行装置の両方を含むものである。
【0011】
上記手段によれば、ラベル送出口とラベル保持部との間に、ラベル逆送防止手段が配置されているため、ラベル保持部上に送出されて待機するラベルに、ラベル受け取り動作(自動貼りのラベル吸着部による吸着動作、手貼りの場合のラベルを掴み取る動作)の外力が作用して、ラベルが前記ラベル送出口側へ押し戻されても、ラベル送出口がラベル逆送防止手段で閉口されていることで、ラベルの送出方向に沿った後端側がラベル送出口を通してラベル送出口より上流側に配置された部材に付着するのを防止できる。
【0012】
上記ラベル発行装置は、前記ラベル用紙として長尺状の台紙にラベルが一定間隔で剥離可能に貼付されロール状に巻かれたラベルロールを用い、前記ラベル送出口より上流側に前記ラベル用紙の通過によって前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離部材と、前記ラベルが剥離された台紙を巻き取る台紙巻き取り軸と、を備えた構成とする(請求項2)。
前記ラベル用紙は、ロール巻きの台紙の内側面にラベルが貼付された内巻き、或いはロール巻きの台紙の外側面にラベルが貼付された外巻きの何れでもよい。
又、前記ラベル用紙は、印字されていない空のラベルが貼付されたもの、或いは予め所定事項が印字されたラベルが貼付されたものの何れでもよい。
【0013】
上記手段によれば、ラベル送出口とラベル保持部との間に、ラベル逆送防止手段が配置されているため、ラベル保持部上に送出されて待機するラベルに、ラベル受け取り動作(自動貼りのラベル吸着部による吸着動作、手貼りの場合のラベルを掴み取る動作)の外力が作用して、ラベルが前記ラベル送出口側へ押し戻されても、ラベル送出口がラベル逆送防止手段で閉口されていることで、ラベルの送出方向に沿った後端側がラベル送出口を通して剥離部材や印字ヘッド、次に発行予定のラベル等に付着するのを防止できる。
【0014】
前記ラベル逆送防止手段の具体的構成は、例えば、弾性部材からなる薄板片で、ラベル送出方向と交差して配置され、且つ該薄板片の表面(ラベル送出方向に沿った面及び送出方向と対向する面)はラベルの糊面が接着しづらい非接着性を備えた構成とする(請求項3)。
弾性部材からなる薄板片としては、例えばガラス繊維で織成したシート、金属製薄板等が挙げられる。又、ラベルの糊面が接着しづらい非接着性の処理としては、例えばテフロン(登録商標)加工、エンボス処理等が挙げられる。非粘着性の処理は、薄板片の表面全面、或いは表面の一部、例えばラベル送出時或いはラベル逆走時に該ラベルが薄板片と接触する範囲等、何れでもよい。
【0015】
上記手段によれば、弾性部材からなる薄板片のラベル逆送防止手段が、ラベル送出口における送出方向表面側に配置されていることで、ラベルが台紙から剥離されて送出される時は該ラベルの送出圧で前記薄板片の解放端側が押し開いて送出され、ラベル保持部上に保持される。
そして、前記薄板片はラベル送出終了(ラベル送出口通過後)と同時に弾性力で初期状態に復帰し、ラベル送出口を塞ぐ。
それにより、ラベル送出時にはラベル逆送防止手段が妨げになることなくラベル送出口を開口し、ラベルをラベル保持部へ確実に送出することができる。また、ラベル保持部に送出され待機するラベルに、ラベル受け取り動作(自動貼りのラベル吸着部による吸着動作、手貼りの場合のラベルを掴み取る動作)の外力が作用しても、ラベル送出口を閉口するラベル逆送防止手段の薄板片はラベル発行装置の内部方向への弾性移動がしにくい構造になっている為、前記ラベルが前記ラベル送出口側へ押し戻され進入するのを防止できる。それにより、ラベルの後端側の糊面がラベル送出口を通して剥離部材や印字ヘッド、次に発行予定のラベル等に付着するのを防止できる。
【0016】
前記ラベル逆送防止手段を構成する薄板片の支持は、例えばその一側部が前記ラベル送出口を開設するケース側に固定し、薄板片の他側を解放させることにより前記ラベル送出口を開閉するようにする(請求項4)。
ケースに対する薄板片の固定は、ケースに開設されるラベル送出口の上側口縁より上方位置に薄板片の一側(上側)を固定し、解放側(下側)を台紙面側に突出させる垂下タイプ、或いはラベル送出口の下側口縁より下方位置に薄板片の一側(下側)を固定し、解放側(上側)を台紙面側に突出させる起立タイプの何れでもよい。
又、前記薄板片は定着固定してもよいが、着脱交換可能に取り付けてもよい(請求項5)。
【0017】
上記手段によれば、薄板片をケースに固定する位置がラベル送出口の口縁から離れていることで、該薄板片の解放側はラベルの送出圧でスムーズに押し開かれ、安定した送出を可能とする。又、ラベル保持部に送出保持されたラベルに吸着動作或いは手で掴む際に該ラベルをラベル送出口に向けて押し戻す力が作用した場合、薄板片がラベル送出口に向けて折れ曲がる位置はその上流側にあるラベル送出口の上側口縁又は下側口縁である部材に当たることになり、薄板片は屈曲しにくい状態となる。それにより、仮にラベルを押し戻す力が作用しても薄板片が逆送を確実に防止する。
そして、前記薄板片がケースに対して着脱可能に取り付けられていることで、該薄板片が損傷或いは摩耗によりラベル逆送防止手段としての機能を発揮できない状態となった場合、簡単に取り外し交換できるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
【0018】
また、前記ラベル逆送防止手段は、弾性変形可能な薄板片に限らず、ラベル送出圧及びラベルを押し戻す力が作用しても屈曲変形しない部材で構成してもよい。即ち、前記ラベル送出口を閉鎖する平板部材と、該平板部材を開閉作動する駆動機構からなり、ラベルの送出中は前記駆動機構によって平板部材がラベル送出口を開放する位置に退避し、ラベルの送出が終了した場合は前記ラベル送出口を閉鎖する位置に移動するようにする(請求項6)。
前記平板部材としては、例えば金属製の平板、合成樹脂製の平板等、何れでもよく、それら部材の表面にはラベルの糊面が接着しにくい易剥離処理が施されていてもよい。尚、平板部材は薄板片でも勿論可能である。
又、平板部材を開閉作動する駆動機構としては、例えば電磁ソレノイド、エアアクチュエータ、モータ等何れでもよい。
【0019】
上記手段によれば、ラベル送出口を閉鎖する平板部材を、機械的に開閉作動させるため、ラベル送出時はラベルの送出を邪魔することなくラベル送出口を確実に開口させ、安定したラベル送出を可能とする。又、ラベル保持部に送出保持されたラベルに吸着動作或いは手で掴む際に該ラベルをラベル送出口に向けて押し戻す力が作用した場合、ラベルがラベル送出口を通してラベル発行装置内部に進入するのを確実に防止することができる。
【0020】
上記ラベル発行装置は、前記ラベル用紙として印字面の裏面が接着面となっている台紙レスラベルロールを用い、前記ラベル送出口より上流側に前記ラベル用紙を所定長さ毎に切断する切断部材と、前記ラベル送出口より上流側で、前記切断部材の上流側と下流側にラベル用紙を搬送する搬送手段とを備えた構成としてもよい(請求項7)。
【0021】
上記手段によれば、ラベル送出口とラベル保持部との間に、ラベル逆送防止手段が配置されているため、ラベル保持部上に送出されて待機するラベルに、ラベル受け取り動作(自動貼りのラベル吸着部による吸着動作、手貼りの場合のラベルを掴み取る動作)の外力が作用して、ラベルが前記ラベル送出口側へ押し戻されても、ラベル送出口がラベル逆送防止手段で閉口されていることで、ラベルの送出方向に沿った後端側がラベル送出口を通して搬送手段を構成する上下一対のローラに付着し巻き込まれるのを防止できる。
【0022】
更に、本発明はラベル発行装置と、該ラベル発行装置から発行されてラベル保持部に保持されるラベルを吸着保持して移動し、ラベルを商品に押し付けて貼付するラベル吸着部を有するアプリケータを備えたラベル貼付装置としてもよい。
即ち、前記ラベル発行装置が請求項1乃至7の何れか1項記載のラベル発行装置で、そのラベル発行装置のラベル保持部上に保持されたラベルを前記ラベル吸着部が吸着保持する時、前記ラベルが前記ラベル送出口を通してラベル送出方向と反対の方向に移動するのを前記ラベル逆送防止手段が防止するようにする(請求項8)。
【0023】
上記手段によれば、ラベル発行装置のラベル保持部上に保持されたラベルをラベル吸着部が下降して吸着保持する際、前記ラベル吸着部が揺動してラベルをラベル送出口側に押し戻す力が作用しても、ラベル送出口はラベル逆送防止手段で閉鎖されている為、ラベルがラベル送出口を通って装置内に進入し、剥離部材や次に発行予定のラベル、更には印字ヘッド等に付着するのを確実に防止することができる。従って、ラベル吸着部のラベル受け取り不良や、ラベル詰まりの発生を解消できる。
【発明の効果】
【0024】
本発明のラベル発行装置は請求項1、2記載の構成により、ラベル保持部上に送出されて待機するラベルに、ラベル受け取り動作(自動貼りのラベル吸着部による吸着動作、手貼りの場合のラベルを掴み取る動作)の外力が作用して、ラベルが前記ラベル送出口側へ押し戻されても、ラベル送出口がラベル逆送防止手段で閉口されていることで、ラベルの送出方向に沿った後端側がラベル送出口を通して剥離部材や印字ヘッド、次に発行予定のラベル等に付着するのを防止できる。
そして、請求項3、4記載の構成とした場合は、薄板片による簡単な構成でラベル送出口の開口、ラベル送出口の閉口ができ、ラベルの逆送を防止することができる。
又、請求項5記載の構成により、薄板片が損傷或いは摩耗によりラベル逆送防止手段としての機能を発揮できない状態となった場合、簡単に取り外し交換できるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
【0025】
また、請求項6記載の構成により、ラベル送出口を閉鎖する平板部材を、機械的に開閉作動させるため、ラベル送出時はラベルの送出を邪魔することなくラベル送出口を確実に開口させ、安定したラベル送出を可能とする。又、ラベル保持部に送出保持されたラベルに吸着動作或いは手で掴む際に該ラベルをラベル送出口に向けて押し戻す力が作用した場合、ラベルがラベル送出口を通してラベル発行装置内部に進入するのを確実に防止することができる。
請求項7記載の構成により、台紙レスラベルロールをラベル用紙として用いるラベル発行装置においても、ラベルがラベル送出口を通って上流側に配置されたラベル用紙の搬送手段に付着し、巻き込まれるのを防止することができる。
【0026】
更に、請求項8記載の構成により、ラベル発行装置のラベル保持部上に保持されたラベルをラベル吸着部が下降して吸着保持する際、前記ラベル吸着部が揺動してラベルをラベル送出口側に押し戻す力が作用しても、ラベル送出口はラベル逆送防止手段で閉鎖されている為、ラベルがラベル送出口を通って装置内に進入し、剥離部材や次に発行予定のラベル、更には印字ヘッド等に付着するのを確実に防止することができる。従って、ラベル吸着部のラベル受け取り不良や、ラベル詰まりの発生を解消できるラベル貼付装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明に係るラベル貼付装置の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は、ラベル発行装置及びラベル吸着部を有するアプリケータをストレッチ包装機に組み込んだ状態を示す斜視図で、図中、Aはストレッチ包装機で、商品Wが搬入されると、その商品Wをストレッチフィルムで自動的に包装を行い、排出路に包装済みの商品Wを排出する。そして、そのストレッチ包装機Aの包装を完了した商品Wが排出される排出路の近傍にラベル発行装置B1とアプリケータB2が配置され、商品Wにラベルを貼付し得るようになっている。
【0028】
ラベル発行装置B1は、長尺状の台紙1aにラベル1bが一定間隔で剥離可能に貼付されたロール巻のラベル用紙(ラベルロール)1を回転可能に支持するラベルロールセット部2と、そのラベルロールセット部2から引き出したラベル用紙1のラベル1bに所定事項を印字する印字手段3と、印字済みのラベル1b’を台紙1aから剥離する剥離部材4と、ラベル1b’が剥離された台紙1aを巻き取る台紙巻き取り軸5を備え、前記台紙巻き取り軸5はモータ等で構成された駆動手段(図示省略)によって駆動回転するように構成されている。即ち、台紙巻き取り軸5の駆動回転によりラベルロールセット部2に支持されたラベル用紙が引き出されるようになっている。
そして、上記構成部材はケース6に収容され、そのケース6における剥離部材4の前方下流側には該剥離部材4で剥離されたラベル1b’を送出するラベル送出口7が開設され、そのラベル送出口7の前方には送出されたラベル1b’をアプリケータB2のラベル吸着部が吸着保持するまで待機保持するラベル保持部8が取り付けられている。
【0029】
前記ラベル保持部8はケースの外側面に固定枠9を介して設置され、更にそのラベル保持部8の側方位置には該ラベル保持部8に保持されたラベル1b’を吸着保持して移動し、前記包装済みの商品Wに貼付するアプリケータB2が設けられている。
前記固定枠9は、図2及び図3に示すように、金属板を平面視略コの字形に屈曲形成して構成され、その固定枠9の固定片9aがラベル発行装置B1のケース6に開設したラベル送出口7より上方位置に止ネジ10で固定され、前記固定片9aの長手方向両側に略直角に屈曲連設した支持片9b,9b’間にラベル保持部8がやや前方下向き傾斜状に支持されている。
【0030】
前記ラベル保持部8は、ラベル1b’を保持する接触部材11を備えた固定保持部8aと、ラベル1b’を保持する接触部材11を備えた可動固定部8bとで構成され、その固定保持部8aと可動保持部8bが前記固定枠9の支持片9b,9b’間に並列に配置されている。
【0031】
前記固定保持部8aは、取付プレート12に長短2種類の軸13a,13bが該取付プレート12の長手方向に沿って交互に並列配置されて片支持固定され、その軸13a,13bの開放端側に接触部材11が回転可能に嵌着されると共に、止め輪(図示省略)で軸方向に移動不能且つ抜け落ちないように保持されて構成されている。
前記軸13a,13bに嵌着される接触部材11は、塩化ビニールやMCナイロン等の合成樹脂材を用いて短円柱形状に形成され、且つ外周面は略二等辺三角形状に形成されてソロバン玉様に形成されている。そして、中心には軸13a,13bに嵌着する孔が開設されている。尚、接触部材11の外周面形状は、略二等辺三角形に限らず、円弧形状(略U字形)でもよい。
【0032】
前記可動保持部8bは、合成樹脂材で形成したスライドブロック14に長短2種類の軸15a,15bが該スライドブロック14の長手方向に沿って交互に並列配置されて片支持固定され、その軸15a,15bの開放端側に接触部材11が回転可能に嵌着されると共に、止め輪(図示省略)で軸方向に移動不能且つ抜け落ちないように保持されて構成されている。
そして、上記可動保持部8bのスライドブロック14は、前記固定保持部8aの取付プレート12と対向配置した略同形の取付プレート12’とを連結固定する支持軸16及び該支持軸16の位置から該取付プレート12’の長手方向に沿い所定間隔をおいた位置に片支持固定したガイド軸17に軸方向摺動可能に嵌合支持されている。尚、可動保持部8bの摺動は、前記スライドブロック14を手で押すことで簡単にスライドするが、ストレッチ包装機Aの振動程度では動くことがない嵌め合いになっている。又、前記支持軸16には取付プレート12とスライドブロック14との間に位置させて接触部材11が回転可能に取り付けられている。
又、前記可動保持部8bは支持軸16及びガイド軸17に沿って軸方向(ラベルの幅方向)に移動調整可能で、その移動調整はラベルの大きさ(横幅)に応じて調整する。
【0033】
上記ラベル保持部8とケース6に開設されたラベル送出口7との間には、ラベル保持部8に送出されたラベル1b’がケース内に押し戻され進入するのを防止するラベル逆送防止手段Cが配置されている。以下、そのラベル逆送防止手段Cについて詳細に説明する。
ラベル逆送防止手段Cは、図2乃至図4に示すように弾性部材からなる薄板片18、例えばガラス繊維で織成したシートに非粘着性の表面処理(例えば、テフロン(登録商標)加工)を施したものを矩形状に裁断し、その薄板片18の一側部をケース6の外表面とラベル保持部8をケース6に対して固定する固定枠9の固定片9aとで挾着し、該固定枠9の止ネジ10を外すことで薄板片18は交換可能となる。
【0034】
前記薄板片18の固定は、ケース6に開設されるラベル送出口7の上側口縁より上方位置に該薄板片18の一側部(上側)を固定片9aで挾着固定し、他側部(下側)は台紙から剥離されて送出されるラベル1b’の進路を遮る位置(図示は剥離部材で折り返される台紙の表面より下方位置)まで垂下されている。尚、薄板片18を固定する固定片9aの下縁の位置は少なくともラベル送出口7の上側口縁より上方に位置させることで、該薄板片18の弾性変形をラベル送出方向には変形し易く、逆方向には変形しにくくすることが出来る。
【0035】
前記薄板片18の取り付けは、該薄板片18の一側をラベル送出口7より上方位置に固定して他側部(下側)を解放させる垂下タイプに限らず、図5に示すように薄板変18の一側部(下側)をラベル送出口7の下側口縁より下方位置に押え板19で固定し、該薄板片18の他側部(上側)を台紙1aから剥離されて送出されるラベル1b’の進路を遮る位置(図示は剥離部材4で折り返される台紙1aの表面より上方位置)まで突出させる起立タイプとしてもよい。
【0036】
又、ラベル逆送防止手段Cは、上記した弾性部材からなる薄板片18に限らず、ラベルの送出圧やラベル受け取り時に作用する外力では弾性変形しない或いは弾性変形しにくい平板部材20、例えば金属製平板(鋼板)、合成樹脂製平板等で構成してもよい。但し、この場合は平板部材20を駆動機構によって強制的に開閉作動させる。以下、その例を図6、及び図7に基づいて説明する。
図6は、ラベル送出口7を開設したケース6の外表面に平板部材20をラベルの送出方向と略直角に交差させて配置し、その平板部材20の上部をケース6の外側に配置した電磁ソレノイド(駆動機構)21に連結し、電磁ソレノイド21の作動で前記平板部材20が上下昇降され、ラベル送出口7が開閉されるように構成されている。
【0037】
平板部材20の開閉作動は図7に示すように、平板部材20の幅方向両側に作動腕22を連結し、その作動腕22の長手方向中程をケース6の左右側面に軸23で回動可能に軸支し、更に前記作動腕22の他側部を上側から電磁ソレノイド21で押圧自在とし、作動腕22の他側部の下側には弾機24が弾圧装着されて、前記平板部材20を閉口方向に付勢している。
それにより、ラベル1b’が送出される時は電磁ソレノイド21が作動して作動腕22を弾機24の弾発力に抗して押下げ、作動腕22の先端部に取り付けられた平板部材20を、ラベル送出口7を開放する位置(図示では上方)に退避させ、ラベル1b’の送出が完了した後は前記電磁ソレノイド21が初期状態に戻り、作動腕22は弾機24の弾発力で回動され、平板部材20は前記ラベル送出口7を閉鎖する位置(又はラベルの逆送を阻止する位置)に移動する。尚、電磁ソレノイド21は左右両側の作動腕に配置することなく、左右何れか一方にのみ配置してもよい。
【0038】
前記ラベル保持部8上に送出されたラベル1b’を吸着保持して商品Wにラベルを自動貼りするアプリケータB2は、前記ラベル保持部8に保持された印字済みのラベル1b’を吸着保持するラベル吸着部25と、そのラベル吸着部25を商品Wの位置まで移動させて該吸着部25が吸着保持するラベル1b’を商品Wに押し付けて貼付する移動機構(横水平移動、縦上下移動等)26とで構成されている。そして、前記ラベル吸着部25は商品の傾き等に対応し得るように首振り回動可能に取り付けられている。尚、アプリケータB2の詳細については、特開平9−323720号公報参照。
【0039】
以上のように構成したラベル発行装置によれば、印字済みのラベル1b’が剥離部材4で台紙1aから剥離され、ケース6に開設したラベル送出口7を通してケース6の外側に配置されたラベル保持部8上に送出される。このラベル送出時、ラベル送出口7とラベル保持部8との間に配置したラベル逆送防止手段Cの薄板片18はラベル1b’の送出圧で前方に押し出され、ラベル送出口7を開口し、ラベル送出は問題なく完了される。
そして、ラベル保持部8上に保持されたラベル1b’を、自動貼りのアプリケータB2のラベル吸着部25が吸着保持する際、或いは手貼りにおいて手で掴む際、該ラベル1b’をラベル送出口7側に押し戻す力が作用しても、ラベル送出口7は弾性復帰した薄板片18で閉鎖され、ラベル1b’の後端側(送出方向と反対側の端部)がケース内に進入するのを阻止する。従って、ラベル1b’の後端側の糊面がケース内の剥離部材4や次に発行予定のラベル、更には印字ヘッド等に付着するのを確実に防止でき、ラベルの受け取り不良や、ラベル詰まりの発生を防止できる。
【0040】
又、前記ラベル逆送防止手段Cが電磁ソレノイド(駆動機構)21で開閉作動される平板部材20で構成されている場合は、印字済みのラベル1b’を送出する際、前記平板部材20が電磁ソレノイド21の作動でラベル送出口7を開放する位置に退避移動され、ラベル1b’の送出完了後は電磁ソレノイド21及び弾機24の弾発力で前記平板部材20はラベル送出口7を閉鎖(又はラベル1b’の逆送を阻止)する位置に移動される。それにより、ラベル1b’の送出時はラベル送出口を開放して安定した送出を可能とし、ラベル1b’の受け取り時は前記ラベル送出口7が閉鎖されて、ラベル1b’の逆送が阻止される。
【0041】
そして、ラベルの貼付動作をアプリケータB2で自動的に行い、ラベル逆送防止手段Cが駆動機構で開閉作動する構成とした場合は、ラベル発行からラベル吸着動作(ラベル受け取り)までの一連のシーケンスの中に前記ラベル逆送防止手段Cのシーケンス(開閉作動)を組み込み動作させることができる。
【0042】
図8はラベル用紙として台紙レスラベルロールを用いたラベル発行装置B1’に、ラベル逆送防止手段Cを装着した構成を示し、ケース27内にロール状のラベル用紙28が回転可能に支持され、そのラベル用紙28の繰り出し方向前方位置に該用紙28の繰り出し搬送手段29と印字部30が配置されている。
前記ラベル用紙28は、一側面が印字面で他側面が接着面をなした帯状の感熱紙で形成され、その長さ方向に沿ってラベル1枚分毎に切断を容易ならしめるミシン目が施された台紙レスラベルロールである。
上記ラベル用紙28を繰り出す搬送手段29は、ケース27の周壁に開設したラベル送出口31の上流側近傍に配置した上下一対のローラからなる下流側の用紙搬送手段29aと、その用紙搬送手段29aより上流側に所定間隔を置いて配置した印字部30を兼ねた上流側の用紙搬送手段29bとからなる。
【0043】
印字部30を兼ねた上流側の用紙搬送手段29bは、ラベル用紙28の下方に位置するプラテンローラ30aとラベル用紙の上方に位置するサーマルヘッド30bとで構成され、下流側の用紙搬送手段29aにおけるラベル用紙28の下方に配置されるローラと印字部30のプラテンローラ30aはモータによって駆動回転するように構成されている。そして、ラベル用紙28の上方に位置するサーマルヘッド30bと下流側の用紙搬送手段29aにおける上側のローラは夫々ラベル用紙を下側のローラとで挾着するように下方に付勢され、それにより前記ラベル用紙を安定して搬送し得るように構成されている。
【0044】
又、前記プラテンローラ30aと下流側の用紙搬送手段29aにおける下側のローラは夫々の表面に剥離剤がコーティングされており、ラベル用紙の裏側に塗着されている接着剤が付着しないようにしてあり、それによってラベル用紙の搬送が円滑に行われるようになっている。尚、接着防止の構成は上記構成に限らず、前記ローラ自体又はローラの最外周部分を易剥離性の部材で構成してもよい。
【0045】
上記印字部30を兼ねた上流側の用紙搬送手段29bと下流側の用紙搬送手段29aとの間には印字部30と下側の用紙搬送手段29aとで水平上に支持されるラベル用紙28をミシン目で切断する切断部材32が上下動自在に設置されている。
更に、ケース27に開設したラベル送出口31より下流側には、前記下側の用紙搬送手段29aによって送出される印字済みのラベル28’を保持するラベル保持部33が取り付けられ、そのラベル保持部33とラベル送出口31との間にラベル逆送防止手段C’が配置されている。尚、ラベル逆送防止手段C’の具体的な構成(薄板片18、平板部材20)は前示実施例で示した構成と同じである為、説明は省略する。
【0046】
以上のように構成したラベル発行装置B1’によれば、印字済みのラベル28’は切断部材32で切断され、下流側の用紙搬送手段29aによってラベル送出口31を通ってラベル保持部33上に送出される。このラベル送出時、ラベル送出口31とラベル保持部33との間に配置したラベル逆送防止手段C’の薄板片18はラベル28’の送出圧で前方に押し出され、ラベル送出口31を開口し、ラベル送出は問題なく完了される。
そして、ラベル保持部33上に保持されたラベル28’を、自動貼りのアプリケータのラベル吸着部が吸着保持する際、或いは手貼りにおいて手で掴む際、該ラベル28’をラベル送出口31側に押し戻す力が作用しても、ラベル送出口31は弾性復帰した薄板片18で閉鎖され、ラベル28’の後端側(送出方向と反対側の端部)がケース内に進入するのを阻止する。従って、ラベル28’の後端側の裏面の接着面がケース27内の用紙搬送手段29aにおける上側のローラに付着し巻き付くのを防止でき、ラベルの受け取り不良や、ラベル詰まりの発生を防止できる。尚、ラベルが上側のローラに巻き付いた場合、ラベルを取り除くのにカッタ等で切り取る時、前記ローラの表面を傷つける危険性があり、面倒な作業となる。
【0047】
本発明は上記した実施の形態に限定されず、発明の要旨を変更しない範囲で変更可能である。
(1)ラベル逆送防止手段を構成する薄板片は一側部を固定し他側部を解放して、解放側が弾性変形(屈曲)するように構成したが、薄板片の一側部(上側)を蝶番でケースに取り付け、回動開閉自在としてもよい。
(2)ラベル逆送防止手段を開閉作動する駆動機構は電磁ソレノイドに限らず、エアアクチュエータ、モータ等でもよい。
(3)図示のラベル発行装置は印字手段を備えたものであるが、印字手段を備えず、予め所定事項が印字されたラベルが台紙に貼付されロール巻きされたラベル用紙を用いるラベル発行装置でもよい。
(4)ラベル保持部は図示した実施の形態の構造に限定されず、例えば、実施の形態で示した固定保持部のみで構成したラベル保持部としてもよい。
(5)平板部材(ラベル逆送防止手段)を開閉作動する駆動機構はケースの外側に配置することなく、ケースの内側に配置してもよい。その場合ケースには作動腕の回動を許容する案内溝を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係るラベル発行装置及びアプリケータをストレッチ包装機に取り付けた状態を示す正面図。
【図2】要部を拡大して示す一部切欠側面図。
【図3】同平面図。
【図4】ラベル逆送防止手段(薄板片)の弾性変形状態を示す拡大側面図。
【図5】ラベル逆送防止手段(薄板片)の他と取り付け例を示す一部切欠側面図。
【図6】ラベル逆送防止手段(平板部材)の開閉機構を示す概略図。
【図7】ラベル逆送防止手段(平板部材)の開閉機構を示す他の例で、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図8】台紙レスラベルロールを用いたラベル発行装置の実施例を示す概略側面図。
【図9】従来の問題点を示す説明図で、(a)はラベルがラベル保持部上に保持された状態、(b)はラベルがラベル吸着部による吸着動作で剥離部材側に押し戻され、ラベルが次に発行予定のラベルに付着する状態。
【符号の説明】
【0049】
B1、B1’…ラベル発行装置 B2…アプリケータ
C、C’…ラベル逆送防止手段 W…商品
1、28…ラベル用紙 1a…台紙
4…剥離部材 6…ラベル発行装置のケース
7…ラベル送出口 8…ラベル保持部
18…薄板片(ラベル逆送防止手段)
20…平板部材(ラベル逆送防止手段)
21…電磁ソレノイド(駆動機構) 25…ラベル吸着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状に巻かれたラベル用紙を備え、ラベル送出口より下流側に発行送出されたラベルを保持するラベル保持部を備えたラベル発行装置において、
前記ラベル送出口とラベル保持部との間に、ラベル保持部上に保持されたラベルが前記ラベル送出口を通してラベル送出方向と反対の方向に移動するのを防止するラベル逆送防止手段を配置したことを特徴とするラベル発行装置。
【請求項2】
前記ラベル用紙が、長尺状の台紙にラベルが一定間隔で剥離可能に貼付されロール状に巻かれたラベル用紙で、
前記ラベル送出口より上流側に前記ラベル用紙の通過によって前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離部材と、
前記ラベルが剥離された台紙を巻き取る台紙巻き取り軸と、
を備えている請求項1記載のラベル発行装置。
【請求項3】
前記ラベル逆送防止手段は、弾性部材からなる薄板片で、ラベル送出方向と交差して配置され、且つ該薄板片の表面はラベルの糊面が接着しづらい非接着性を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のラベル発行装置。
【請求項4】
前記薄板片は、その一側部が前記ラベル送出口を開設するケース側に固定し、薄板片の他側を解放させることにより前記ラベル送出口を開閉することを特徴とする請求項3記載のラベル発行装置。
【請求項5】
前記薄板片は、着脱交換可能に取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4記載のラベル発行装置。
【請求項6】
前記ラベル逆送防止手段は、前記ラベル送出口を閉鎖する平板部材と、該平板部材を開閉作動する駆動機構からなり、ラベルの送出中は前記駆動機構によって平板部材がラベル送出口を開放する位置に退避し、ラベルの送出が終了した場合は前記ラベル送出口を閉鎖する位置に移動することを特徴とする請求項1又は2記載のラベル発行装置。
【請求項7】
前記ラベル用紙が、印字面の裏面が接着面となっている台紙レスラベルロールで、
前記ラベル送出口より上流側に前記ラベル用紙を所定長さ毎に切断する切断部材と、
前記ラベル送出口より上流側で、前記切断部材の上流側と下流側にラベル用紙を搬送する搬送手段と、
を備えている請求項1記載のラベル発行装置。
【請求項8】
ラベル発行装置から発行されラベル保持部に保持されるラベルを吸着保持して移動し、ラベルを商品に押し付けて貼付するラベル吸着部を有するアプリケータを備えたラベル貼付装置において、
前記ラベル発行装置が請求項1乃至7の何れか1項記載のラベル発行装置で、そのラベル発行装置のラベル保持部上に保持されたラベルを前記ラベル吸着部が吸着保持する時、前記ラベルが前記ラベル送出口を通してラベル送出方向と反対の方向に移動するのを前記ラベル逆送防止手段が防止することを特徴とするラベル貼付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−166869(P2009−166869A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−6695(P2008−6695)
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】