説明

ランスミッションのギア抜け検査装置

【課題】実負荷加重やエンジンでの運転なくシュミレーションでの各変速段のギアー抜けの予測測定が可能なる装置。
【解決手段】エンジンの回転数とミッションのスリープ及びフォークにかかるシャフトの軸方向の応力を測定し、関数化させてミッションのギアー抜けの予測を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トランスミッションの性能検査における新しい方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術には見当たらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
当方式では、ミッションの検査において外観や分解による目視検査では判断不可能であったミッションギアーの走行中の抜けを予測し適切な保全により事故等の防止を行う事が可能になる。特殊知識等が不要で、誰もが容易にセンサーなしで測定が可能ならしめるものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、請求項1を満足させるために発明された方式即ち請求項2による原理でもって手段としている。
【発明の効果】
【0005】
原理からも推測できる様に、測定にあたりミッションの分解や特別な測定器を必要とせず、極めて簡単に測定が可能である。特に応用では実車状態で測定が可能である。他には従来の測定方法はなし、敢えて行うならば実車で実負荷をかけ、路上での実走行実験しかない。再現性やその信頼性等で実用化されていないのが実情である
道路走行中のミッション抜けは重大な事故を誘発し社会的な損失は多大である。また中古ミッションにおいてもその流通過程で信頼性の確保は必要である。特に大型トラックや人命の安全確保が最優先であるバス等の安全確保は重要なテーマである。この発明により設備の整わない整備工場や古物エンジンの流通過程において大きな効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明の原理形態を図1に示す。
図1において、一般的なトランスミッションの構造と、測定の原理を示す。
図2は2速段にミッションギアー抜けが発生していた2速段の測定データと正常な4速段及び2速段の逆回転させた時の測定データである。
【産業上の利用可能性】
【0007】
ミッションが抜けると言う事はエンジンブレーキの作用がなく、又登坂時でのミッション抜けは逆走行の可能性すらある。このようなミッションを流通させない為にもミッション抜けの検査は必要不可欠である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】はトランスミッションの一般的な構造図と測定原理をしめす。図中の▲1▼はロードセルはかかる力を電気変換する変換機である。 ▲2▼はモータとクラッチ ▲3▼はHI?LO切り替えギアー ▲4▼は4速段ギアー ▲5▼は3速段ギアー ▲6▼は2速段ギアー ▲7▼は1速段ギアー ▲8▼はメインシャフト ▲9▼はスリーブ(スライドしてギヤーが入る) ▲10▼はバックギアー ▲11▼は応力の方向を示す(実際の測定データ)
【図2】に実際に計測されたデータをしめす。実際の測定データ(参考)(10TONトラクタートランスミッション)10馬力のモーターにてミッションを回転させて、変速ギアーの機械的遊びをなくした状態で測定。応力初期値(風袋)をー2000に設定。横軸に回転速度RPM 縦軸に応力(電圧μV)でグラフ化した。(グラフ中赤色=2速段正回転 緑色=正常な4速段正回転の測定真値)実験結果 (対象ミッション トラクター10TON)説明 2速目のミッション抜けが発生していたトラクターのミッションを実験対象とした。回転速度0RPMではー2000を指針していた測定器は回転速度の上昇に比例して増加現象を示している。145RPMではその応力は飽和してしまった。この有位差は顕著で比例勾配の違い(仮想曲線)の任意設定でミッションの抜けが予測可能と思われる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実負荷加重やエンジンでの運転なくシュミレーションでの各変速段のギアー抜けの予測測定が可能なる装置。
【請求項2】
原理は、エンジンの回転数とミッションのスリープ及びフォークにかかるシャフトの軸方向の応力を測定し、関数化させてミッションのギアー抜けの予測を行うものである。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−250967(P2009−250967A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−120730(P2008−120730)
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(305001641)株式会社 ハーベスト (2)
【出願人】(506025947)株式会社大洋商会 (2)
【Fターム(参考)】