ラーニングマネージメントシステム
【課題】 利用者の習熟度や必要とする習熟内容やレベル、状況に応じた効率的な学習が可能なシステムを提供する。
【解決手段】 利用者によって利用された教材の受講状態のログ情報、テストの受験結果のログ情報、ヘルプの検索結果や閲覧結果などをもとに、ある特定の条件により解析/分析を行い、その解析/分析結果により適応される教材、テスト、ヘルプの各情報を収集編集した内容を提供することにより、学習、テスト、ヘルプの各機能から収集した情報により利用者の状態を把握し、それに適合した情報が表示されるようにする。
【解決手段】 利用者によって利用された教材の受講状態のログ情報、テストの受験結果のログ情報、ヘルプの検索結果や閲覧結果などをもとに、ある特定の条件により解析/分析を行い、その解析/分析結果により適応される教材、テスト、ヘルプの各情報を収集編集した内容を提供することにより、学習、テスト、ヘルプの各機能から収集した情報により利用者の状態を把握し、それに適合した情報が表示されるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラーニングマネージメントシステムに関し、特に、オンライントレーニングシステムに用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)等のクライアント端末とインターネット等の通信ネットワークとを利用してオンライン上で研修や授業を行う教育システム、いわゆるe−ラーニングシステムあるいはオンライントレーニングシステムが提供されている。最近では各社がそれぞれに工夫を凝らしたシステムを提供しており、様々な機能が実現されている。代表的な機能として、所定の教材に沿って学習を進めていく機能(以下、学習機能と言う)、学習の効果をテストによって測定する機能(以下、テスト機能と言う)、学習に関連する用語の意味等を検索して表示する機能(以下、ヘルプ機能と言う)などが存在する。
【0003】
しかしながら、従来のオンライントレーニングシステムでは、利用者の習熟度や必要とする習熟内容やレベル、状況に応じた効率的な学習ができないという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、利用者の習熟度や必要とする習熟内容やレベル、状況に応じた効率的な学習が可能なシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を解決するために、本発明のラーニングマネージメントシステムでは、学習機能とテスト機能とヘルプ機能とを通信ネットワーク上で統合する。具体的には、(1)利用者によって利用された教材の受講状態のログ情報、(2)テストの受験結果(採点、評価)のログ情報、(3)ヘルプの検索結果や閲覧結果などをもとに、ある特定の条件により解析/分析を行い、その解析/分析結果により適応される教材、テスト、ヘルプの各情報を収集編集した内容を提供する。
【発明の効果】
【0006】
上記のように構成した本発明によれば、利用者がナレッジ情報(知識)を必要とする状況に応じて、ある特定の条件(個人、組織、仕事など)により検索した適切な情報を表示することができる。すなわち、学習、テスト、ヘルプの各機能から収集した情報により、利用者の状態を把握(解析/分析)し、それに適合した情報が表示されることにより、必要に応じた知識や技術の習熟の向上を効率的に実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるラーニングマネージメントシステムを適用したオンライントレーニングシステムの概略構成を示すブロック図である。図1では、学習機能(WBT)、テスト機能(TEST)、ヘルプ機能(HELP)を用いたオンライントレーニングシステムを実現するための具体的な機器構成として、クライアント・サーバ型のコンピュータシステムの一例を示している。
【0008】
図1に示すように、本実施形態のオンライントレーニングシステムは、データベースDB、LMSサーバ1、パソコン等のユーザ端末2、通信ネットワーク3および入出力装置部4を備えて構成されている。LMSサーバ1は、LMS(ラーニングマネージメントシステム)が動作するサーバである。また、入出力装置部4は、マウスやキーボードなどの入力装置5およびディスプレイなどの表示装置6を備えている。ユーザは、ユーザ端末2よりインターネットブラウザを用いて、LMSサーバ1へアクセスすることができるようになっている。
【0009】
LMSサーバ1とユーザ端末2との間を繋ぐ通信ネットワーク3として社内LANを用いることにより、LMSサーバ1を社内サーバとして利用することが可能である。また、通信ネットワーク3をインターネットとすることにより、LMSサーバ1を、インターネットを介して社外からアクセス可能なサーバとして利用することも可能である。
【0010】
本実施形態のラーニングマネージメントシステムは、1つのWebアプリケーションとして動作し、WBT、TEST、HELPの3つのモジュールをLMS統合プログラム上で動作させることにより、モジュールごとの連携を可能としている。各モジュールは1つのデータベースDBより情報を参照する。
【0011】
LMSサーバ1は、データ処理部100およびLMS情報管理部101を備えている。データ処理部100は、データベースDBとLMS情報管理部101とユーザ端末2との間でデータを仲介し、LMS情報管理部101で処理されるデータを、ユーザ端末2およびデータベースDBで読み取れる形に変換する。LMS情報管理部101は、LMSを総括して管理する処理を行う。
【0012】
LMS情報管理部101は、基本情報管理部110、WBT講座受講管理部120、TEST講座受講管理部130およびHELP管理部140を備えている。基本情報管理部110は、各モジュール共通の情報の管理を行う。WBT講座受講管理部120は、WBTモジュールのデータ処理を行う。TEST講座受講管理部130は、TESTモジュールのデータ処理を行う。HELP管理部140は、HELPモジュールのデータ処理を行う。
【0013】
図2は、図1に示すLMS情報管理部101の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、LMS情報管理部101の基本情報管理部110は、ユーザ基本情報登録部111およびLMSアクセス履歴作成部112を備えている。ユーザ基本情報登録部111は、ユーザ情報を管理する。LMSアクセス履歴作成部112は、LMSの利用履歴を管理する。
【0014】
WBT講座受講管理部120は、WBT講座情報登録部121、WBT受講履歴作成部122およびWBT進捗評価作成部123を備えている。WBT講座情報登録部121は、WBT講座情報を管理する。WBT受講履歴作成部122は、WBT講座の受講履歴を管理する。WBT進捗評価作成部123は、WBT講座の受講履歴をもとに集計を行う。
【0015】
TEST講座受講管理部130は、TEST講座情報登録部131、TEST受講履歴作成部132、TEST結果作成部133およびTESTカテゴリ登録部134を備えている。TEST講座情報登録部131は、TEST講座情報を管理する。TEST受講履歴作成部132は、TEST講座の受講履歴を管理する。TEST結果作成部133は、TEST講座の受講履歴をもとに集計を行う。TESTカテゴリ登録部134は、TEST結果作成部133で利用するカテゴリ分類項目を管理する。
【0016】
HELP管理部140は、用語集情報登録部141、用語参照履歴作成部142、掲示板情報作成部143、用語マスタ情報登録部144およびブックマーク登録部145を備えている。用語集情報登録部141は、用語集情報を管理する。用語参照履歴作成部142は、用語集の参照履歴を管理する。掲示板情報作成部143は、掲示板の書き込み履歴を管理する。用語マスタ情報登録部144は、用語集のマスタ情報を管理する。ブックマーク登録部145は、用語検索結果のブックマーク情報を管理する。
【0017】
図3は、図2に示すLMS情報管理部101によってデータベースDBおよび各ユーザ端末2に蓄積される情報ファイルの構成を示す図である。図3に示すように、データベースDBは、基本情報管理部110が利用する基本情報データベースDB1、基本的にWBT講座受講管理部120が利用するWBT情報データベースDB2、基本的にTEST講座受講管理部130が利用するTEST情報データベースDB3、基本的にHELP管理部140が利用するHELP情報データベースDB4を備えている。
【0018】
基本情報データベースDB1は、各モジュール共通の情報を記録するデータベースであり、ユーザ情報ファイル211、LMSアクセス記録情報ファイル212および基本講座情報ファイル213を有している。ユーザ情報ファイル211は、ユーザ情報を管理するデータベース情報部である。LMSアクセス記録情報ファイル212は、LMSアクセス履歴を管理するデータベース情報部である。基本講座情報ファイル213は、各モジュール共通の講座情報を管理するデータベース情報部である。
【0019】
WBT情報データベースDB2は、基本的にはWBTモジュールでのみ使用する情報を記録するデータベースであり、WBT講座情報ファイル221、WBT講座認証記録情報ファイル222およびWBT講座受講記録情報ファイル223を有している。WBT講座情報ファイル221は、WBT講座情報を管理するデータベース情報部である。WBT講座認証記録情報ファイル222は、WBT講座の受講認証情報を管理するデータベース情報部である。WBT講座受講記録情報ファイル223は、WBT講座の受講履歴情報を管理するデータベース情報部である。なお、WBT講座情報ファイル221は、基本情報管理部110からも参照される。
【0020】
TEST情報データベースDB3は、基本的にはTESTモジュールでのみ使用する情報を記録するデータベースであり、TEST講座情報ファイル231、TEST講座認証記録情報ファイル232、TEST講座受講記録情報ファイル233、TEST講座カテゴリ情報ファイル234およびTEST講座受講条件情報ファイル235を有している。なお、TEST講座情報ファイル231は、基本情報管理部110からも参照される。
【0021】
TEST講座情報ファイル231は、TEST講座情報を管理するデータベース情報部である。TEST講座認証記録情報ファイル232は、TEST講座の受講認証情報を管理するデータベース情報部である。TEST講座受講記録情報ファイル233は、TEST講座の受講履歴情報を管理するデータベース情報部である。TEST講座カテゴリ情報ファイル234は、TEST講座のカテゴリ分類情報を管理するデータベース情報部である。TEST講座受講条件情報ファイル235は、TEST講座の受講条件情報を管理するデータベース情報部である。
【0022】
HELP情報データベースDB4は、基本的にはHELPモジュールでのみ使用する情報を記録するデータベースであり、HELP情報ファイル241、HELP認証記録情報ファイル242、HELP利用記録情報ファイル243、HELP用語情報ファイル244、HELPマスタ情報ファイル245、HELPブックマーク記録情報ファイル246およびHELP掲示板記録情報ファイル247を有している。なお、HELP情報ファイル241は、基本情報管理部110からも参照される。
【0023】
HELP情報ファイル241は、用語集情報を管理するデータベース情報部である。HELP認証記録情報ファイル242は、用語集の認証情報を管理するデータベース情報部である。HELP利用記録情報ファイル243は、用語検索結果の参照履歴情報を管理するデータベース情報部である。HELP用語情報ファイル244は、用語情報を管理するデータベース情報部である。HELPマスタ情報ファイル245は、用語マスタ情報を管理するデータベース情報部である。HELPブックマーク記録情報ファイル246は、ブックマーク情報を管理するデータベース情報部である。HELP掲示板記録情報ファイル247は、掲示板の情報を管理するデータベース情報部である。
【0024】
ここで、モジュールごとの連携について説明する。
1.1 WBTとTESTとの間では以下の連携を伴う。
1.1.1 WBTとTEST受講条件での連携
1)TESTを受講するための条件を設定することが可能である。
2)TESTを受講する条件として、受講完了する必要の有るWBT講座を設定することが可能である。
3)受講条件の設定が無い場合は、無条件でTESTを受講することが可能である。
4)TESTの受講条件として設定したWBTを受講完了する必要がある。
【0025】
1.1.2 WBTとTEST受講結果での連携
1)不正解の問題に対してのWBTへの遷移を可能とする。
2)WBTへのリンクは、各問題に予め登録する必要がある。
【0026】
1.2 WBTとHELPとの間では以下の連携を伴う。
1.2.1 WBTとHELP用語検索結果での連携
1)関連する用語に対してのWBTへの遷移を可能とする。
2)WBTへのリンクは、用語ごとに予め登録する必要がある。
【0027】
次に、各モジュールの説明をする。
2.1 WBTモジュール
1)WBTでは、スタティックなWBTコンテンツを定められた手順に沿って操作することにより、学習対象とするアプリケーションの知識が得られる。
2)WBTコンテンツを受講しているときのユーザ操作の情報を、WBTコンテンツがJavascriptによってLMSサーバ1に送信する。
3)WBTモジュールで取得した受講履歴をデータベースDBに記録する。
4)データベースDBに記録された受講履歴は、ユーザが参照できるように、進捗評価ページとしてダイナミックなページが用意されている。
【0028】
2.1.1 WBTによる解析および分析
1)図2に示すWBT講座情報登録部121およびWBT受講履歴作成部122により作成したWBT受講ログの情報を用いる。
2)WBT進捗評価作成部123を用いてユーザ毎にダイナミックなページを生成し、WBT受講履歴の解析および分析によるeアセスメントを実施する環境を構築する。
3)以下の項目をWBT受講履歴の解析により出力する。
(ア)進捗評価
i)全体進捗
ii)総受講時間
iii)受講開始日
iV)全講座受講完了までの推定残り時間
(イ)進捗グラフ
(ウ)WBT受講回数一覧
(エ)Let's Try結果一覧
【0029】
2.2 TESTモジュール
1)TESTは選択問題と実技問題で構成される。
2)選択問題は四択問題で構成される。
3)実技問題はスタティックなWBTコンテンツで構成される。
4)データベースDBに記録された受講履歴は、ユーザが参照できるように、テスト結果ページとしてダイナミックなページが用意されている。
【0030】
2.2.1 TESTによる解析及び分析
1)図2に示すTEST講座情報登録部131、TEST受講履歴作成部132、TESTカテゴリ登録部134の情報を用いる。
2)TEST結果作成部133を用いてユーザ毎にダイナミックなページを生成し、TEST結果の解析および分析によるeアセスメントを実施する環境を構築する。
3)以下の項目をTEST結果の解析により出力する。
(ア)選択問題
i)選択問題合否結果(ユーザID、氏名、受験コース、初回受験日、最終受験日、合否、総合順位、部署内順位、評価コメントの情報を含む)
ii)選択問題結果(合計点数、正解問題数、合計所要時間、選択問題正解率の情報を含む)
iii)カテゴリ別結果(カテゴリ名、問題数、正解数、正解率、不正解率、未回答、所要時間の情報を含む)
iV)選択問題結果詳細(問題、カテゴリ名、配点、得点、正誤、復習コンテンツの情報を含む)
(イ)実技問題
i)実技問題合否結果(会員ID、氏名、受験コース、初回受験日、最終受験日、合否、総合順位、部署内順位、評価コメントの情報を含む)
ii)実技問題結果(推奨操作数、総操作数、試験時間、所要時間、目標所要時間の情報を含む)
iii)実技問題結果詳細(問題、タイトル、所要時間、誤操作数、評価、アクション毎の間違い回数、フォロー/復習コンテンツの情報を含む)
【0031】
2.3 HELPモジュール
1)HELPは用語集および掲示板で構成されている。
2)ユーザが用語を検索する操作を参照履歴としてデータベースDBに記録する。
3)ユーザは掲示板を利用することが可能となり、ユーザ同士で質疑応答を自由に行うことが可能な掲示板機能で構成される。
4)用語にWBTを登録することができ、検索結果よりWBTに遷移することが可能となるため、効率的に学習を支援することができる。
【0032】
次に、以上のように構成した本実施形態によるラーニングマネージメントシステムの動作を、以下に示すフローチャートに従って説明する。図4は、本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するWBTモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。図5は、図4に示す認証処理後に行われるWBTモジュールの動作を示すフローチャートである。
【0033】
本実施形態のオンライントレーニングシステムによって受講されるWBT講座には有効期限が設定されている。WBTモジュールは、図4に示す認証処理の中で、WBT講座期限判定処理を行い、受講期限内であるときにのみWBT受講画面へのリンクを表示する。WBT受講の動作で、WBTモジュールは、図5に示す受講履歴記録処理において、WBT受講履歴情報を記録する。WBT受講履歴情報は、例えば図13のように構成されている。
【0034】
図13において、SEQNO(シーケンスナンバー)は、各ログに対してユニークに付される番号である。図13の1行が1つのログに対応し、基本的には全ての行(全てのログ)に異なるSEQNOが付けられる。職番は利用者に対してユニークに割り当てられた識別情報である。コンテンツIDは、受講しているWBT講座の識別情報である。
【0035】
開始日時は講座受講の開始時間情報であり、受講する講座をユーザが選択したタイミングで、そのときの日時が記録される。終了日時は講座受講の終了時間情報であり、それまで受講していた講座から別の講座に遷移したり、セッションが切れたりしたタイミングで、そのときの日時が記録される。利用時間は講座の利用時間情報であり、開始日時と終了日時との差分が記録される。親コンテンツIDは、コンテンツIDの親に当たるIDである。親子の関係は、以下に述べる アプリケーションID→編ID→章ID・講座ID→節ID→項IDのように設定されている(矢印の左側が親、右側が子)。
【0036】
ここで、上述のコンテンツIDについて詳しく説明する。WBT、TEST、HELPでは、8桁の英数字で構成されるコンテンツIDを用いて、統合講座管理システムを実装している。コンテンツIDを構成する各桁の英数字は、講座で学習対象としているアプリケーション、初級/応用などの区別、WBT/テスト/ヘルプの区別、講座内容の章/節/項の区別の情報を表している。
【0037】
3.1 アプリケーションID
講座で学習対象とするアプリケーションの名称の頭文字をIDとして使用する。コンテンツIDの1桁目がこれに該当する。例えば、アプリケーションの名称が「CATIA」であれば「C」、「MAYA」であれば「M」としている(例:C0000000(CATIA))。
【0038】
3.2 編ID
学習対象とする講座の該当する編をIDとして使用する。コンテンツIDの2桁目がこれに該当する。初級編であれば「F」、応用編であれば「G」としている(例:CF000000(CATIA初級編))。
【0039】
3.3 章ID・講座ID
学習対象とする講座の該当する章の番号をIDとして使用する。コンテンツIDの3桁目と4桁目で表される2桁の数字がこれに該当する(例:CF040000(CATIA初級編4章)。この章ID・講座IDは、WBT講座受講管理部120およびTEST受講管理部130で管理されるコンテンツIDである。講座受講の認証処理は、章ID・講座IDを参照して行う。
【0040】
3.4 節ID
学習対象とする講座の該当する節の番号をIDとして使用する。コンテンツIDの5桁目と6桁目で表される2桁の数字がこれに該当する(例:CF040400(CATIA初級編4章4節)。
【0041】
3.5 項ID
学習対象とする講座の該当する項の番号をIDとして使用する。コンテンツIDの7桁目と8桁目で表される2桁の数字がこれに該当する(例:CF040401(CATIA初級編4章4節1項)。
【0042】
3.6 TEST、HELPで用いる講座IDについて
アプリケーションIDおよび編IDは、WBT、TEST、HELP共通のIDとして使用する。
3.6.1 TEST講座ID
コンテンツIDの3桁目を「T」、4桁目の数字を連番として構成する(例:MFT10000(MAYA初級編テスト1章)。
3.6.2 HELP用語集ID
コンテンツIDの3桁目を「G」、4桁目の数字を連番として構成する(例:CFG10000(CATIA初級編用語集1章)。
【0043】
WBTの受講は、図5に示すように、ユーザがキーボードやマウスなどの入力装置5を操作して問題に対する回答を入力し、LMSサーバ1がその回答の正誤判定を行い、その判定結果を表示装置6に表示することによって行う。WBTモジュールは、図5に示す正解履歴記録処理および不正解履歴記録処理において、正誤判定の結果を用いて、図14のようなWBT受講履歴情報を記録する。
【0044】
図14において、SEQNOは、各ログに対してユニークに付される番号であり、1つのログ(図13の1行)において正解がでるまで回答を何回も行うと、同じSEQNOのログが複数行にわたって記録される。職番は利用者の識別情報である。コンテンツIDは、受講しているWBT講座の識別情報であり、図14では最下層の“項”を表す情報が記録されている。ステータスは正解/不正解の区別を表す情報であり、“1”が正解、“0”が不正解を表している。親コンテンツIDは、コンテンツIDの親に当たるIDである。受講日は、講座の受講日時を表す情報である。
【0045】
図6は、本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するTESTモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。図7は、図6に示す認証処理後に行われるTESTモジュールの選択問題実行時における動作を示すフローチャートである。図8は、図6に示す認証処理後に行われるTESTモジュールの実技問題実行時における動作を示すフローチャートである。
【0046】
本実施形態のラーニングマネージメントシステムでは、管理者が図15のような設定画面を通じて、テストを受講する条件として、受講完了する必要の有るWBT講座を設定することが可能である。TESTモジュールは、図6に示す認証処理の中で、受講条件の設定があるかどうかを判定する。設定が無い場合は、ユーザは無条件でテストを受講することが可能である。一方、テストの受講条件としてWBT講座が設定されている場合には、その設定されているWBT講座を受講完了している場合にのみ認証をパスすることができる。
【0047】
また、テストには選択問題と実技問題があり、選択問題に合格していないと実技問題はできないようになっている。また、本実施形態のオンライントレーニングシステムで受講されるTEST講座には有効利用回数と受講期限が設定されている。TESTモジュールは、図6に示す認証処理の中で、利用残回数判定処理および受講期限判定処理を行い、利用回数が残っていて受講期限内であるときにのみ選択問題や実技問題へのリンクを表示する。
【0048】
TEST受講の動作で、TESTモジュールは、図7および図8に示すTEST選択問題受講履歴記録処理およびTEST実技問題受講履歴記録処理において、TEST受講履歴情報を記録する。TEST受講履歴情報は、例えば図16のように構成されている。図16において、テストタイトルは、受講したテストのタイトルを表す情報である。テスト種別は、選択問題/実技問題の種別を表す情報である。回数は、テストを受けた回数を表す情報である。経過時間は、テストに合格するまでに要した時間を表す情報である。得点は、テストの点数を表す情報である(選択問題のみ)。合否は、合格/不合格の区別を表す情報である。受験日は、テストの受講日を表す情報である。
【0049】
また、TESTモジュールは、図7および図8に示すTEST選択問題結果作成処理およびTEST実技問題結果作成処理において、図16に示すTEST受講履歴情報のほかに、以下に示すようなTEST問題結果情報も記録する。選択問題の終了時には、得点、正解問題数、所要時間、正解率(%)、カテゴリ毎の得点、カテゴリ毎の正解問題数、カテゴリ毎の所要時間、カテゴリ毎の正解率(%)、問題毎の復習WBTへのリンクを記録する。また、実技問題の終了時には、操作回数、所要時間、操作毎の間違い回数、操作毎の復習WBTへのリンクを記録する。
【0050】
図9は、本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するHELPモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。図10は、図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる用語検索処理の動作を示すフローチャートである。図11は、図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる用語検索結果表示処理の動作を示すフローチャートである。図12は、図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる掲示板表示処理の動作を示すフローチャートである。
【0051】
本実施形態のラーニングマネージメントシステムでは、図10に示すように、ユーザは、ワード検索、50音検索、行動検索、ビジュアル検索、WBT逆引き検索の5種類の検索項目を設定して用語検索を実行することが可能である。何れかの項目を選択して用語検索を実行すると、例えば図17および図18のような用語検索結果画面が表示装置6に表示される。この用語検索結果画面には種々の操作コマンドが埋め込まれており、ユーザが入力装置5を操作することによって所望のコマンド実行を指示することができる。
【0052】
例えば、図11に示すように、同意操作アプリケーション・同義語・関連用語を更に検索して表示することが可能である。また、検索された用語をブックマークとして登録することが可能である。また、検索された用語に関連するWBT講座の関連コンテンツへ遷移して表示することが可能である。また、検索された用語に関する掲示板を表示することが可能である。掲示板が表示されたら、図12に示すように、所望のスレッドを選択して情報を書き込んだり、既に書き込まれている情報を閲覧したりすることができる。
【0053】
このようにHELPを実行したときは、HELPモジュールは、以下のような各種の情報を記録する。すなわち、HELPモジュールは、図9に示すHELP参照履歴記録処理において、利用日時、利用回数の情報を記録する。また、HELPモジュールは、図10および図11に示す用語参照履歴記録処理において、用語名、参照回数、最終参照日、操作手順の情報を記録する。また、HELPモジュールは、図11に示すブックマーク登録処理において、用語名、ブックマーク日時の情報を記録する。また、HELPモジュールは、図12に示す掲示板記録処理において、投稿者会員ID、投稿者名、投稿コメント、投稿日時の情報を記録する。
【0054】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、利用者によって利用された教材の受講状態のログ情報、テストの受験結果のログ情報、ヘルプの検索結果や閲覧結果などをもとに、ある特定の条件により解析/分析を行い、その解析/分析結果により適応される教材、テスト、ヘルプの各情報を収集編集した内容を提供するようにしたので、利用者がナレッジ情報(知識)を必要とする状況に応じて、ある特定の条件により検索した適切な情報をユーザに提供することができる。すなわち、学習、テスト、ヘルプの各機能から収集した情報により、利用者の状態を把握し、それに適合した情報が表示されることにより、必要に応じた知識や技術の習熟の向上を効率的に実現することが可能となる。
【0055】
以上に説明した本実施形態によるラーニングマネージメントシステムの各機能手段は、ハードウェア構成、DSP、ソフトウェアの何れによっても実現することが可能である。例えばソフトウェアによって実現する場合、本実施形態のラーニングマネージメントシステムは、実際にはコンピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。
【0056】
したがって、コンピュータが上記本実施形態の機能を果たすように動作させるプログラムを例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませることによって実現できるものである。上記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、DVD、不揮発性メモリカード等を用いることができる。また、上記プログラムをインターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードすることによっても実現できる。
【0057】
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明の実施形態に含まれる。
【0058】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、パソコン等のクライアント端末とインターネット等の通信ネットワークとを利用してオンライン上で研修や授業を行う教育システムに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本実施形態によるラーニングマネージメントシステムを適用したオンライントレーニングシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すLMS情報管理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】図2に示すLMS情報管理部によってデータベースおよびユーザ端末に蓄積される情報ファイルの構成を示す図である。
【図4】本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するWBTモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す認証処理後に行われるWBTモジュールの動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するTESTモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す認証処理後に行われるTESTモジュールの選択問題実行時における動作を示すフローチャートである。
【図8】図6に示す認証処理後に行われるTESTモジュールの実技問題実行時における動作を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するHELPモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。
【図10】図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる用語検索処理の動作を示すフローチャートである。
【図11】図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる用語検索結果表示処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる掲示板表示処理の動作を示すフローチャートである。
【図13】WBT受講履歴情報の例を示す図である。
【図14】WBT受講履歴情報の例を示す図である。
【図15】WBT受講条件の設定画面の例を示す図である。
【図16】TEST受講履歴情報の例を示す図である。
【図17】用語検索結果画面の例を示す図である。
【図18】用語検索結果画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
1 LMSサーバ
2 ユーザ端末
3 通信ネットワーク
4 入出力装置部
5 入力装置
6 表示装置
100 データ処理部
101 LMS情報管理部
110 基本情報管理部
120 WBT講座受講管理部
130 TEST講座受講管理部
140 HELP管理部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラーニングマネージメントシステムに関し、特に、オンライントレーニングシステムに用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)等のクライアント端末とインターネット等の通信ネットワークとを利用してオンライン上で研修や授業を行う教育システム、いわゆるe−ラーニングシステムあるいはオンライントレーニングシステムが提供されている。最近では各社がそれぞれに工夫を凝らしたシステムを提供しており、様々な機能が実現されている。代表的な機能として、所定の教材に沿って学習を進めていく機能(以下、学習機能と言う)、学習の効果をテストによって測定する機能(以下、テスト機能と言う)、学習に関連する用語の意味等を検索して表示する機能(以下、ヘルプ機能と言う)などが存在する。
【0003】
しかしながら、従来のオンライントレーニングシステムでは、利用者の習熟度や必要とする習熟内容やレベル、状況に応じた効率的な学習ができないという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、利用者の習熟度や必要とする習熟内容やレベル、状況に応じた効率的な学習が可能なシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を解決するために、本発明のラーニングマネージメントシステムでは、学習機能とテスト機能とヘルプ機能とを通信ネットワーク上で統合する。具体的には、(1)利用者によって利用された教材の受講状態のログ情報、(2)テストの受験結果(採点、評価)のログ情報、(3)ヘルプの検索結果や閲覧結果などをもとに、ある特定の条件により解析/分析を行い、その解析/分析結果により適応される教材、テスト、ヘルプの各情報を収集編集した内容を提供する。
【発明の効果】
【0006】
上記のように構成した本発明によれば、利用者がナレッジ情報(知識)を必要とする状況に応じて、ある特定の条件(個人、組織、仕事など)により検索した適切な情報を表示することができる。すなわち、学習、テスト、ヘルプの各機能から収集した情報により、利用者の状態を把握(解析/分析)し、それに適合した情報が表示されることにより、必要に応じた知識や技術の習熟の向上を効率的に実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるラーニングマネージメントシステムを適用したオンライントレーニングシステムの概略構成を示すブロック図である。図1では、学習機能(WBT)、テスト機能(TEST)、ヘルプ機能(HELP)を用いたオンライントレーニングシステムを実現するための具体的な機器構成として、クライアント・サーバ型のコンピュータシステムの一例を示している。
【0008】
図1に示すように、本実施形態のオンライントレーニングシステムは、データベースDB、LMSサーバ1、パソコン等のユーザ端末2、通信ネットワーク3および入出力装置部4を備えて構成されている。LMSサーバ1は、LMS(ラーニングマネージメントシステム)が動作するサーバである。また、入出力装置部4は、マウスやキーボードなどの入力装置5およびディスプレイなどの表示装置6を備えている。ユーザは、ユーザ端末2よりインターネットブラウザを用いて、LMSサーバ1へアクセスすることができるようになっている。
【0009】
LMSサーバ1とユーザ端末2との間を繋ぐ通信ネットワーク3として社内LANを用いることにより、LMSサーバ1を社内サーバとして利用することが可能である。また、通信ネットワーク3をインターネットとすることにより、LMSサーバ1を、インターネットを介して社外からアクセス可能なサーバとして利用することも可能である。
【0010】
本実施形態のラーニングマネージメントシステムは、1つのWebアプリケーションとして動作し、WBT、TEST、HELPの3つのモジュールをLMS統合プログラム上で動作させることにより、モジュールごとの連携を可能としている。各モジュールは1つのデータベースDBより情報を参照する。
【0011】
LMSサーバ1は、データ処理部100およびLMS情報管理部101を備えている。データ処理部100は、データベースDBとLMS情報管理部101とユーザ端末2との間でデータを仲介し、LMS情報管理部101で処理されるデータを、ユーザ端末2およびデータベースDBで読み取れる形に変換する。LMS情報管理部101は、LMSを総括して管理する処理を行う。
【0012】
LMS情報管理部101は、基本情報管理部110、WBT講座受講管理部120、TEST講座受講管理部130およびHELP管理部140を備えている。基本情報管理部110は、各モジュール共通の情報の管理を行う。WBT講座受講管理部120は、WBTモジュールのデータ処理を行う。TEST講座受講管理部130は、TESTモジュールのデータ処理を行う。HELP管理部140は、HELPモジュールのデータ処理を行う。
【0013】
図2は、図1に示すLMS情報管理部101の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、LMS情報管理部101の基本情報管理部110は、ユーザ基本情報登録部111およびLMSアクセス履歴作成部112を備えている。ユーザ基本情報登録部111は、ユーザ情報を管理する。LMSアクセス履歴作成部112は、LMSの利用履歴を管理する。
【0014】
WBT講座受講管理部120は、WBT講座情報登録部121、WBT受講履歴作成部122およびWBT進捗評価作成部123を備えている。WBT講座情報登録部121は、WBT講座情報を管理する。WBT受講履歴作成部122は、WBT講座の受講履歴を管理する。WBT進捗評価作成部123は、WBT講座の受講履歴をもとに集計を行う。
【0015】
TEST講座受講管理部130は、TEST講座情報登録部131、TEST受講履歴作成部132、TEST結果作成部133およびTESTカテゴリ登録部134を備えている。TEST講座情報登録部131は、TEST講座情報を管理する。TEST受講履歴作成部132は、TEST講座の受講履歴を管理する。TEST結果作成部133は、TEST講座の受講履歴をもとに集計を行う。TESTカテゴリ登録部134は、TEST結果作成部133で利用するカテゴリ分類項目を管理する。
【0016】
HELP管理部140は、用語集情報登録部141、用語参照履歴作成部142、掲示板情報作成部143、用語マスタ情報登録部144およびブックマーク登録部145を備えている。用語集情報登録部141は、用語集情報を管理する。用語参照履歴作成部142は、用語集の参照履歴を管理する。掲示板情報作成部143は、掲示板の書き込み履歴を管理する。用語マスタ情報登録部144は、用語集のマスタ情報を管理する。ブックマーク登録部145は、用語検索結果のブックマーク情報を管理する。
【0017】
図3は、図2に示すLMS情報管理部101によってデータベースDBおよび各ユーザ端末2に蓄積される情報ファイルの構成を示す図である。図3に示すように、データベースDBは、基本情報管理部110が利用する基本情報データベースDB1、基本的にWBT講座受講管理部120が利用するWBT情報データベースDB2、基本的にTEST講座受講管理部130が利用するTEST情報データベースDB3、基本的にHELP管理部140が利用するHELP情報データベースDB4を備えている。
【0018】
基本情報データベースDB1は、各モジュール共通の情報を記録するデータベースであり、ユーザ情報ファイル211、LMSアクセス記録情報ファイル212および基本講座情報ファイル213を有している。ユーザ情報ファイル211は、ユーザ情報を管理するデータベース情報部である。LMSアクセス記録情報ファイル212は、LMSアクセス履歴を管理するデータベース情報部である。基本講座情報ファイル213は、各モジュール共通の講座情報を管理するデータベース情報部である。
【0019】
WBT情報データベースDB2は、基本的にはWBTモジュールでのみ使用する情報を記録するデータベースであり、WBT講座情報ファイル221、WBT講座認証記録情報ファイル222およびWBT講座受講記録情報ファイル223を有している。WBT講座情報ファイル221は、WBT講座情報を管理するデータベース情報部である。WBT講座認証記録情報ファイル222は、WBT講座の受講認証情報を管理するデータベース情報部である。WBT講座受講記録情報ファイル223は、WBT講座の受講履歴情報を管理するデータベース情報部である。なお、WBT講座情報ファイル221は、基本情報管理部110からも参照される。
【0020】
TEST情報データベースDB3は、基本的にはTESTモジュールでのみ使用する情報を記録するデータベースであり、TEST講座情報ファイル231、TEST講座認証記録情報ファイル232、TEST講座受講記録情報ファイル233、TEST講座カテゴリ情報ファイル234およびTEST講座受講条件情報ファイル235を有している。なお、TEST講座情報ファイル231は、基本情報管理部110からも参照される。
【0021】
TEST講座情報ファイル231は、TEST講座情報を管理するデータベース情報部である。TEST講座認証記録情報ファイル232は、TEST講座の受講認証情報を管理するデータベース情報部である。TEST講座受講記録情報ファイル233は、TEST講座の受講履歴情報を管理するデータベース情報部である。TEST講座カテゴリ情報ファイル234は、TEST講座のカテゴリ分類情報を管理するデータベース情報部である。TEST講座受講条件情報ファイル235は、TEST講座の受講条件情報を管理するデータベース情報部である。
【0022】
HELP情報データベースDB4は、基本的にはHELPモジュールでのみ使用する情報を記録するデータベースであり、HELP情報ファイル241、HELP認証記録情報ファイル242、HELP利用記録情報ファイル243、HELP用語情報ファイル244、HELPマスタ情報ファイル245、HELPブックマーク記録情報ファイル246およびHELP掲示板記録情報ファイル247を有している。なお、HELP情報ファイル241は、基本情報管理部110からも参照される。
【0023】
HELP情報ファイル241は、用語集情報を管理するデータベース情報部である。HELP認証記録情報ファイル242は、用語集の認証情報を管理するデータベース情報部である。HELP利用記録情報ファイル243は、用語検索結果の参照履歴情報を管理するデータベース情報部である。HELP用語情報ファイル244は、用語情報を管理するデータベース情報部である。HELPマスタ情報ファイル245は、用語マスタ情報を管理するデータベース情報部である。HELPブックマーク記録情報ファイル246は、ブックマーク情報を管理するデータベース情報部である。HELP掲示板記録情報ファイル247は、掲示板の情報を管理するデータベース情報部である。
【0024】
ここで、モジュールごとの連携について説明する。
1.1 WBTとTESTとの間では以下の連携を伴う。
1.1.1 WBTとTEST受講条件での連携
1)TESTを受講するための条件を設定することが可能である。
2)TESTを受講する条件として、受講完了する必要の有るWBT講座を設定することが可能である。
3)受講条件の設定が無い場合は、無条件でTESTを受講することが可能である。
4)TESTの受講条件として設定したWBTを受講完了する必要がある。
【0025】
1.1.2 WBTとTEST受講結果での連携
1)不正解の問題に対してのWBTへの遷移を可能とする。
2)WBTへのリンクは、各問題に予め登録する必要がある。
【0026】
1.2 WBTとHELPとの間では以下の連携を伴う。
1.2.1 WBTとHELP用語検索結果での連携
1)関連する用語に対してのWBTへの遷移を可能とする。
2)WBTへのリンクは、用語ごとに予め登録する必要がある。
【0027】
次に、各モジュールの説明をする。
2.1 WBTモジュール
1)WBTでは、スタティックなWBTコンテンツを定められた手順に沿って操作することにより、学習対象とするアプリケーションの知識が得られる。
2)WBTコンテンツを受講しているときのユーザ操作の情報を、WBTコンテンツがJavascriptによってLMSサーバ1に送信する。
3)WBTモジュールで取得した受講履歴をデータベースDBに記録する。
4)データベースDBに記録された受講履歴は、ユーザが参照できるように、進捗評価ページとしてダイナミックなページが用意されている。
【0028】
2.1.1 WBTによる解析および分析
1)図2に示すWBT講座情報登録部121およびWBT受講履歴作成部122により作成したWBT受講ログの情報を用いる。
2)WBT進捗評価作成部123を用いてユーザ毎にダイナミックなページを生成し、WBT受講履歴の解析および分析によるeアセスメントを実施する環境を構築する。
3)以下の項目をWBT受講履歴の解析により出力する。
(ア)進捗評価
i)全体進捗
ii)総受講時間
iii)受講開始日
iV)全講座受講完了までの推定残り時間
(イ)進捗グラフ
(ウ)WBT受講回数一覧
(エ)Let's Try結果一覧
【0029】
2.2 TESTモジュール
1)TESTは選択問題と実技問題で構成される。
2)選択問題は四択問題で構成される。
3)実技問題はスタティックなWBTコンテンツで構成される。
4)データベースDBに記録された受講履歴は、ユーザが参照できるように、テスト結果ページとしてダイナミックなページが用意されている。
【0030】
2.2.1 TESTによる解析及び分析
1)図2に示すTEST講座情報登録部131、TEST受講履歴作成部132、TESTカテゴリ登録部134の情報を用いる。
2)TEST結果作成部133を用いてユーザ毎にダイナミックなページを生成し、TEST結果の解析および分析によるeアセスメントを実施する環境を構築する。
3)以下の項目をTEST結果の解析により出力する。
(ア)選択問題
i)選択問題合否結果(ユーザID、氏名、受験コース、初回受験日、最終受験日、合否、総合順位、部署内順位、評価コメントの情報を含む)
ii)選択問題結果(合計点数、正解問題数、合計所要時間、選択問題正解率の情報を含む)
iii)カテゴリ別結果(カテゴリ名、問題数、正解数、正解率、不正解率、未回答、所要時間の情報を含む)
iV)選択問題結果詳細(問題、カテゴリ名、配点、得点、正誤、復習コンテンツの情報を含む)
(イ)実技問題
i)実技問題合否結果(会員ID、氏名、受験コース、初回受験日、最終受験日、合否、総合順位、部署内順位、評価コメントの情報を含む)
ii)実技問題結果(推奨操作数、総操作数、試験時間、所要時間、目標所要時間の情報を含む)
iii)実技問題結果詳細(問題、タイトル、所要時間、誤操作数、評価、アクション毎の間違い回数、フォロー/復習コンテンツの情報を含む)
【0031】
2.3 HELPモジュール
1)HELPは用語集および掲示板で構成されている。
2)ユーザが用語を検索する操作を参照履歴としてデータベースDBに記録する。
3)ユーザは掲示板を利用することが可能となり、ユーザ同士で質疑応答を自由に行うことが可能な掲示板機能で構成される。
4)用語にWBTを登録することができ、検索結果よりWBTに遷移することが可能となるため、効率的に学習を支援することができる。
【0032】
次に、以上のように構成した本実施形態によるラーニングマネージメントシステムの動作を、以下に示すフローチャートに従って説明する。図4は、本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するWBTモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。図5は、図4に示す認証処理後に行われるWBTモジュールの動作を示すフローチャートである。
【0033】
本実施形態のオンライントレーニングシステムによって受講されるWBT講座には有効期限が設定されている。WBTモジュールは、図4に示す認証処理の中で、WBT講座期限判定処理を行い、受講期限内であるときにのみWBT受講画面へのリンクを表示する。WBT受講の動作で、WBTモジュールは、図5に示す受講履歴記録処理において、WBT受講履歴情報を記録する。WBT受講履歴情報は、例えば図13のように構成されている。
【0034】
図13において、SEQNO(シーケンスナンバー)は、各ログに対してユニークに付される番号である。図13の1行が1つのログに対応し、基本的には全ての行(全てのログ)に異なるSEQNOが付けられる。職番は利用者に対してユニークに割り当てられた識別情報である。コンテンツIDは、受講しているWBT講座の識別情報である。
【0035】
開始日時は講座受講の開始時間情報であり、受講する講座をユーザが選択したタイミングで、そのときの日時が記録される。終了日時は講座受講の終了時間情報であり、それまで受講していた講座から別の講座に遷移したり、セッションが切れたりしたタイミングで、そのときの日時が記録される。利用時間は講座の利用時間情報であり、開始日時と終了日時との差分が記録される。親コンテンツIDは、コンテンツIDの親に当たるIDである。親子の関係は、以下に述べる アプリケーションID→編ID→章ID・講座ID→節ID→項IDのように設定されている(矢印の左側が親、右側が子)。
【0036】
ここで、上述のコンテンツIDについて詳しく説明する。WBT、TEST、HELPでは、8桁の英数字で構成されるコンテンツIDを用いて、統合講座管理システムを実装している。コンテンツIDを構成する各桁の英数字は、講座で学習対象としているアプリケーション、初級/応用などの区別、WBT/テスト/ヘルプの区別、講座内容の章/節/項の区別の情報を表している。
【0037】
3.1 アプリケーションID
講座で学習対象とするアプリケーションの名称の頭文字をIDとして使用する。コンテンツIDの1桁目がこれに該当する。例えば、アプリケーションの名称が「CATIA」であれば「C」、「MAYA」であれば「M」としている(例:C0000000(CATIA))。
【0038】
3.2 編ID
学習対象とする講座の該当する編をIDとして使用する。コンテンツIDの2桁目がこれに該当する。初級編であれば「F」、応用編であれば「G」としている(例:CF000000(CATIA初級編))。
【0039】
3.3 章ID・講座ID
学習対象とする講座の該当する章の番号をIDとして使用する。コンテンツIDの3桁目と4桁目で表される2桁の数字がこれに該当する(例:CF040000(CATIA初級編4章)。この章ID・講座IDは、WBT講座受講管理部120およびTEST受講管理部130で管理されるコンテンツIDである。講座受講の認証処理は、章ID・講座IDを参照して行う。
【0040】
3.4 節ID
学習対象とする講座の該当する節の番号をIDとして使用する。コンテンツIDの5桁目と6桁目で表される2桁の数字がこれに該当する(例:CF040400(CATIA初級編4章4節)。
【0041】
3.5 項ID
学習対象とする講座の該当する項の番号をIDとして使用する。コンテンツIDの7桁目と8桁目で表される2桁の数字がこれに該当する(例:CF040401(CATIA初級編4章4節1項)。
【0042】
3.6 TEST、HELPで用いる講座IDについて
アプリケーションIDおよび編IDは、WBT、TEST、HELP共通のIDとして使用する。
3.6.1 TEST講座ID
コンテンツIDの3桁目を「T」、4桁目の数字を連番として構成する(例:MFT10000(MAYA初級編テスト1章)。
3.6.2 HELP用語集ID
コンテンツIDの3桁目を「G」、4桁目の数字を連番として構成する(例:CFG10000(CATIA初級編用語集1章)。
【0043】
WBTの受講は、図5に示すように、ユーザがキーボードやマウスなどの入力装置5を操作して問題に対する回答を入力し、LMSサーバ1がその回答の正誤判定を行い、その判定結果を表示装置6に表示することによって行う。WBTモジュールは、図5に示す正解履歴記録処理および不正解履歴記録処理において、正誤判定の結果を用いて、図14のようなWBT受講履歴情報を記録する。
【0044】
図14において、SEQNOは、各ログに対してユニークに付される番号であり、1つのログ(図13の1行)において正解がでるまで回答を何回も行うと、同じSEQNOのログが複数行にわたって記録される。職番は利用者の識別情報である。コンテンツIDは、受講しているWBT講座の識別情報であり、図14では最下層の“項”を表す情報が記録されている。ステータスは正解/不正解の区別を表す情報であり、“1”が正解、“0”が不正解を表している。親コンテンツIDは、コンテンツIDの親に当たるIDである。受講日は、講座の受講日時を表す情報である。
【0045】
図6は、本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するTESTモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。図7は、図6に示す認証処理後に行われるTESTモジュールの選択問題実行時における動作を示すフローチャートである。図8は、図6に示す認証処理後に行われるTESTモジュールの実技問題実行時における動作を示すフローチャートである。
【0046】
本実施形態のラーニングマネージメントシステムでは、管理者が図15のような設定画面を通じて、テストを受講する条件として、受講完了する必要の有るWBT講座を設定することが可能である。TESTモジュールは、図6に示す認証処理の中で、受講条件の設定があるかどうかを判定する。設定が無い場合は、ユーザは無条件でテストを受講することが可能である。一方、テストの受講条件としてWBT講座が設定されている場合には、その設定されているWBT講座を受講完了している場合にのみ認証をパスすることができる。
【0047】
また、テストには選択問題と実技問題があり、選択問題に合格していないと実技問題はできないようになっている。また、本実施形態のオンライントレーニングシステムで受講されるTEST講座には有効利用回数と受講期限が設定されている。TESTモジュールは、図6に示す認証処理の中で、利用残回数判定処理および受講期限判定処理を行い、利用回数が残っていて受講期限内であるときにのみ選択問題や実技問題へのリンクを表示する。
【0048】
TEST受講の動作で、TESTモジュールは、図7および図8に示すTEST選択問題受講履歴記録処理およびTEST実技問題受講履歴記録処理において、TEST受講履歴情報を記録する。TEST受講履歴情報は、例えば図16のように構成されている。図16において、テストタイトルは、受講したテストのタイトルを表す情報である。テスト種別は、選択問題/実技問題の種別を表す情報である。回数は、テストを受けた回数を表す情報である。経過時間は、テストに合格するまでに要した時間を表す情報である。得点は、テストの点数を表す情報である(選択問題のみ)。合否は、合格/不合格の区別を表す情報である。受験日は、テストの受講日を表す情報である。
【0049】
また、TESTモジュールは、図7および図8に示すTEST選択問題結果作成処理およびTEST実技問題結果作成処理において、図16に示すTEST受講履歴情報のほかに、以下に示すようなTEST問題結果情報も記録する。選択問題の終了時には、得点、正解問題数、所要時間、正解率(%)、カテゴリ毎の得点、カテゴリ毎の正解問題数、カテゴリ毎の所要時間、カテゴリ毎の正解率(%)、問題毎の復習WBTへのリンクを記録する。また、実技問題の終了時には、操作回数、所要時間、操作毎の間違い回数、操作毎の復習WBTへのリンクを記録する。
【0050】
図9は、本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するHELPモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。図10は、図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる用語検索処理の動作を示すフローチャートである。図11は、図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる用語検索結果表示処理の動作を示すフローチャートである。図12は、図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる掲示板表示処理の動作を示すフローチャートである。
【0051】
本実施形態のラーニングマネージメントシステムでは、図10に示すように、ユーザは、ワード検索、50音検索、行動検索、ビジュアル検索、WBT逆引き検索の5種類の検索項目を設定して用語検索を実行することが可能である。何れかの項目を選択して用語検索を実行すると、例えば図17および図18のような用語検索結果画面が表示装置6に表示される。この用語検索結果画面には種々の操作コマンドが埋め込まれており、ユーザが入力装置5を操作することによって所望のコマンド実行を指示することができる。
【0052】
例えば、図11に示すように、同意操作アプリケーション・同義語・関連用語を更に検索して表示することが可能である。また、検索された用語をブックマークとして登録することが可能である。また、検索された用語に関連するWBT講座の関連コンテンツへ遷移して表示することが可能である。また、検索された用語に関する掲示板を表示することが可能である。掲示板が表示されたら、図12に示すように、所望のスレッドを選択して情報を書き込んだり、既に書き込まれている情報を閲覧したりすることができる。
【0053】
このようにHELPを実行したときは、HELPモジュールは、以下のような各種の情報を記録する。すなわち、HELPモジュールは、図9に示すHELP参照履歴記録処理において、利用日時、利用回数の情報を記録する。また、HELPモジュールは、図10および図11に示す用語参照履歴記録処理において、用語名、参照回数、最終参照日、操作手順の情報を記録する。また、HELPモジュールは、図11に示すブックマーク登録処理において、用語名、ブックマーク日時の情報を記録する。また、HELPモジュールは、図12に示す掲示板記録処理において、投稿者会員ID、投稿者名、投稿コメント、投稿日時の情報を記録する。
【0054】
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、利用者によって利用された教材の受講状態のログ情報、テストの受験結果のログ情報、ヘルプの検索結果や閲覧結果などをもとに、ある特定の条件により解析/分析を行い、その解析/分析結果により適応される教材、テスト、ヘルプの各情報を収集編集した内容を提供するようにしたので、利用者がナレッジ情報(知識)を必要とする状況に応じて、ある特定の条件により検索した適切な情報をユーザに提供することができる。すなわち、学習、テスト、ヘルプの各機能から収集した情報により、利用者の状態を把握し、それに適合した情報が表示されることにより、必要に応じた知識や技術の習熟の向上を効率的に実現することが可能となる。
【0055】
以上に説明した本実施形態によるラーニングマネージメントシステムの各機能手段は、ハードウェア構成、DSP、ソフトウェアの何れによっても実現することが可能である。例えばソフトウェアによって実現する場合、本実施形態のラーニングマネージメントシステムは、実際にはコンピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。
【0056】
したがって、コンピュータが上記本実施形態の機能を果たすように動作させるプログラムを例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませることによって実現できるものである。上記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、DVD、不揮発性メモリカード等を用いることができる。また、上記プログラムをインターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードすることによっても実現できる。
【0057】
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明の実施形態に含まれる。
【0058】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、パソコン等のクライアント端末とインターネット等の通信ネットワークとを利用してオンライン上で研修や授業を行う教育システムに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本実施形態によるラーニングマネージメントシステムを適用したオンライントレーニングシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すLMS情報管理部の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】図2に示すLMS情報管理部によってデータベースおよびユーザ端末に蓄積される情報ファイルの構成を示す図である。
【図4】本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するWBTモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す認証処理後に行われるWBTモジュールの動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するTESTモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す認証処理後に行われるTESTモジュールの選択問題実行時における動作を示すフローチャートである。
【図8】図6に示す認証処理後に行われるTESTモジュールの実技問題実行時における動作を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態のラーニングマネージメントシステムを構成するHELPモジュールによる動作認証処理の概略を示すフローチャートである。
【図10】図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる用語検索処理の動作を示すフローチャートである。
【図11】図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる用語検索結果表示処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】図9に示す認証処理後にHELPモジュールによって行われる掲示板表示処理の動作を示すフローチャートである。
【図13】WBT受講履歴情報の例を示す図である。
【図14】WBT受講履歴情報の例を示す図である。
【図15】WBT受講条件の設定画面の例を示す図である。
【図16】TEST受講履歴情報の例を示す図である。
【図17】用語検索結果画面の例を示す図である。
【図18】用語検索結果画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
1 LMSサーバ
2 ユーザ端末
3 通信ネットワーク
4 入出力装置部
5 入力装置
6 表示装置
100 データ処理部
101 LMS情報管理部
110 基本情報管理部
120 WBT講座受講管理部
130 TEST講座受講管理部
140 HELP管理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の電子的な教材に沿って学習を進めていく学習機能の処理を実行する学習手段と、
上記学習の効果を電子的なテストによって測定するテスト機能の処理を実行するテスト手段と、
上記学習に関連する用語の意味を検索して表示するヘルプ機能の処理を実行するヘルプ手段と、
上記学習手段を利用した利用者による学習の受講状態を表したログ情報、上記テスト手段を利用した上記利用者によるテストの受験結果情報、上記ヘルプ手段を利用した上記利用者による用語の検索結果や閲覧結果の情報をもとに、特定の条件により解析/分析を行い、その解析/分析結果により適応される教材、テスト、ヘルプの各情報を収集編集した内容の情報を提供する情報提供手段とを備えたことを特徴とするラーニングマネージメントシステム。
【請求項1】
所定の電子的な教材に沿って学習を進めていく学習機能の処理を実行する学習手段と、
上記学習の効果を電子的なテストによって測定するテスト機能の処理を実行するテスト手段と、
上記学習に関連する用語の意味を検索して表示するヘルプ機能の処理を実行するヘルプ手段と、
上記学習手段を利用した利用者による学習の受講状態を表したログ情報、上記テスト手段を利用した上記利用者によるテストの受験結果情報、上記ヘルプ手段を利用した上記利用者による用語の検索結果や閲覧結果の情報をもとに、特定の条件により解析/分析を行い、その解析/分析結果により適応される教材、テスト、ヘルプの各情報を収集編集した内容の情報を提供する情報提供手段とを備えたことを特徴とするラーニングマネージメントシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
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【図18】
【公開番号】特開2006−350902(P2006−350902A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−179143(P2005−179143)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(505231578)株式会社フォー・リンク・システムズ (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(505231578)株式会社フォー・リンク・システムズ (3)
【Fターム(参考)】
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