説明

リサイクル焼き網。

【課題】 従来焼き肉店業等にて使用されている焼き網において、大量の使用済みのものが発生した場合使い捨てとして専門業者に有償にて処分を依頼していたものを回収し、洗浄後安全な防錆処理加工を施しリサイクル焼き網を提供することを課題とした。
【解決手段】 焼き焦げが付着した使用済みの焼き網を脱脂洗浄後、付着物除去洗浄し最後にアルカリ性水溶性塩とリン酸塩及び炭酸塩などの食品添加物を数パーセントの希釈水溶液にて防錆コーティングを行うことにより安全なリサイクル焼き網の提供を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多量に発生する使用済みの食品用の焼き網に関し、使い捨て状況にあった物を脱脂洗浄後、防錆処理を施し再使用可能にしたリサイクル焼き網に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、多量に焼き網を使用した際、後処理としては専用の機械及び装置を使用し、洗浄処理をしたのち再使用をしょうとするが、防錆処理の効果が減少し早期に錆が発生しやすい。
【0003】
上記に記載した問題があるため、業務用として焼き網を使用している業界にては、ほとんど使い捨てとして専門業者に有償にて処理依頼をしているのが現状である。
【0004】
焼き網専用の装置としては、特開2007−1961にて記載されているような大掛かりの装置があるが、設備投資の面から導入に困難であり、再使用の為の防錆処理に不備な点が伺える。
【0005】
また、特開2006−51089に焼き焦げ除去の洗浄方法による装置が記載されているが、処理能力が多量の処理には困難な点が伺え、上記と同様に再使用のための防錆処理に問題がある。
【先行技術文献】
【0006】
【特許文献1】 特開2007−196123
【特許文献2】 特開2006−51089
【発明の概要】

【発明が解決しょうとする課題】
【0007】
新品の焼き網には防錆処理として各種金属メッキが施され、食品を焼いた時にそれらの成分が食品に付着することが考えられ、それらを焼き焦げ除去処理及び水洗処理のみにて再使用しようとすると、防錆効果が減少し錆の発生を早めることになり安全性に不安が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
防錆処理を施す溶液として、亜硝酸塩及びリン酸塩さらに炭酸塩などの食品添加物の数種を数パーセント希釈した水溶液使用し、安全性の高い防錆処理のためのコーティグをすることにより焼き網のリサイクルを可能にする。
【発明の効果】
【0009】
従来、業務用にて多量に焼き網を使用している業界にては、使い捨てとして処分せざるをえなかった焼き網を、再使用可能な防錆処理をすることにより安全性の高いリサイクル焼き網を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】簡単な処理工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1にて示す1の脱脂工程にて焼き焦げ等の油脂成分の除去し、2の水洗工程にて1度水洗いを行い、3の酸洗い工程にて付着物の完全除去を行う。
【0011】
図1の4の水洗工程にて付着した酸性の溶液及び付着物を除去し、5の防錆工程にて亜硝酸塩とリン酸塩及び炭酸塩などの数種の食品添加物の希釈水溶液にてコーティグを施し、6の乾燥工程にて完成となる。
【産業上の利用可能性】
【0012】
焼き網を大量に使用する焼き肉店業及び焼もの食品の提供を事業としている業界に対し、従来使い捨てにする為処分していた物を回収し、再使用可能でコスト的に使用する側にたいしても有利な物として、又安全性をアピールしたリサイクル焼き網の供給事業として可能となる。
【符号の説明】
【0013】
1 脱脂工程
2 水洗工程
3 酸洗い工程
4 水洗工程
5 防錆工程
6 乾燥工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使い捨てが主流であった使用済みの焼き網を洗浄後、アルカリ性水溶性塩の水溶液に浸漬を施し、防錆処理加工を施すことにより再使用を可能にしたリサイクル焼き網。
【請求項2】
膜形成能を有する水溶性有機物の水溶液にて、コーティングを施すことにより再使用を可能にした請求項1に記載したリサイクル焼き網。
【請求項3】
防錆加工の浸漬コーティングの溶液として、亜硝酸塩及びリン酸塩さらに炭酸塩などの数種の食品添加物を数パーセント希釈した水溶液を使用した請求項1及び請求項2に記載したリサイクル焼き網。

【図1】
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