説明

リソース配分

【課題】ユーザーデバイスへシグナリングされるリソース配分データを符号化する効率的な符号化技術が開示される。
【解決手段】一符号化技術では、1つ又は複数の周波数ブロックがユーザーデバイスに割り当てられ、割り当てられた周波数ブロック内の複数のリソースブロックがユーザーデバイスに配分される。周波数ブロックの割り当て及びリソースブロックの配分は、別個に符号化されて、ユーザーデバイスへシグナリングされる。ユーザーデバイスは、シグナリングされた情報を受信すると、周波数ブロック割り当てを処理し、リソースブロック配分を処理するときにこれを使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム内のリソース配分(allocation)のシグナリングに関する。本発明は、これに限定されるものではないが、特に直交周波数分割多元接続(OFDMA)通信システムで使用される副搬送波のシグナリングに関する。
【0002】
この出願は、2008年11月3日に出願された英国特許出願第0820109.7号を基礎としており、該英国特許出願の優先権の利益を主張する。該英国特許出願の開示は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
【背景技術】
【0003】
3GPP(第3世代移動電気通信システムの将来的発展を検討する協力標準規格)は、関連のある標準規格のリリース8に準拠するすべての長期的発展型(LTE)デバイスによってサポートされなければならない20MHzの最大帯域幅について、標準化されている。しかしながら、今後、さらに広い帯域幅をサポートするより進んだ(LTEアドバンスト)デバイスが予想されている。したがって、このようなデバイスをサポートするために、電気通信システムは、たとえば100MHz又はさらにそれよりも大きな帯域幅までスケーラブル(拡張可能)な帯域幅をサポートすることが必要とされることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LTEアドバンストは、したがって、より大きな帯域幅全体にわたって拡散された周波数リソースに対応するダウンリンクリソース配分情報及びアップリンクリソース配分情報の双方を搬送する適切な制御シグナリングを必要とする。しかしながら、このような大きな帯域幅をサポートするLTEアドバンストシステムでは、シグナリングオーバーヘッドが非常に高くなる可能性がある。したがって、これらのシステムの効率的なリソース配分が極めて重要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、複数の周波数ブロックのそれぞれに複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスに配列される該複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいてリソース配分データをシグナリングする方法であって、
ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる少なくとも1つの周波数ブロックを決定すること、
前記ユーザーデバイスによる使用のために前記少なくとも1つの決定された周波数ブロック内におけるリソースブロックの配分を決定すること、
前記ユーザーデバイスの前記少なくとも1つの決定された周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを生成すること、
前記ユーザーデバイスの前記リソースブロックの決定された配分を識別する第2のリソース配分データを生成すること、並びに
前記第1のリソース配分データ及び前記第2のリソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングすること、
を含む、方法が提供される。
【0006】
第2のリソース配分データは、ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられた決定された少なくとも1つの周波数ブロックに依存してもよい。
【0007】
第1のリソース配分データは前記第2のリソース配分データと異なっていても良い。さらに、第1のリソース配分データは、第2のリソース配分データとは別個に、或いは、第2のリソース配分データと共にシグナリングすることができる。
【0008】
第1のリソース配分データは、割り当てビットマスク、他の形態のビットマップ等を含むことができ、各ビットが対応する周波数ブロックをそれぞれ表す複数のビットを含むことができる。
【0009】
隣接する周波数ブロック(たとえばそれらの周波数ブロック間に他の周波数ブロックがない周波数ブロック)は、物理的に連続していてもよいし、物理的に不連続であってもよい。
【0010】
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンス(即ち、一連のリソースブロックグループ)にグループ化することができる。
前記リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含むことができる。
前記第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列することができ、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別することができる。
【0011】
第2のリソース配分データは、前記リソースブロックグループのシーケンスにおける前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックの相対位置を識別するように配列することができる。
前記第2のリソース配分データは、たとえばリソースブロックグループ割り当てビットマスク、他のビットマップ等を含むことができる。したがって、前記決定された少なくとも1つの周波数ブロックにおける各リソースブロックグループは、前記割り当てビットマスクの少なくとも1ビットによってそれぞれ表すことができる。
【0012】
第2のリソースブロック配分データのビット数は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる周波数ブロックの数に関係なく同一であっても良い。
第2のリソースブロック配分データのビット数は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる周波数ブロックの数に依存していても良い。
【0013】
前記リソースブロックグループ割り当てビットマスクのビット数は、前記ユーザーデバイスによる使用に割り当てられる周波数ブロックの数に依存していても良い。
【0014】
各リソースブロックグループにおけるリソースブロックの数は、前記ユーザーデバイスによる使用に割り当てられる周波数ブロックの数に依存して決定することができ、前記リソースブロックグループ割り当てビットマスクにおける最大ビット数を使用するように最適化することができる。
【0015】
各リソースブロックグループにおけるブロックの数は、ルックアップテーブル、方程式/数学関数等によって規定することができる。たとえば、各リソースブロックグループにおけるブロックの数は、
【0016】
【数1】

によって規定することができる。ここで、「m」は周波数ブロック割り当てマスクのサイズ(たとえば5ビット)であり、「y」は第2のリソースブロック配分データにおけるビット数であり、NRBは少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックにおいて配分に利用可能なリソースブロックの数である。
【0017】
前記リソースブロックの配分は、リソースブロックの少なくとも1つの連続するシーケンスを含むことができる。第2のリソース配分データは、該連続するシーケンスの開始リソースブロックの位置を符号化する値を含むことができる。この値は、前記連続するシーケンスにおけるリソースブロックの数を符号化することができる。
【0018】
リソースブロックのより長いシーケンスにおけるリソースブロックの連続するシーケンスの開始リソースブロックの位置及び/又は連続するシーケンスにおけるリソースブロックの数は、所定のマッピングを使用して符号化された値にマッピングすることができる。この所定のマッピングは、1つ又は複数の方程式/数学関数、ルックアップテーブル、データマップ、及び/又はデータ構造体の少なくとも1つによって規定することができる。この所定のマッピングは、複数のリーフノードを含むと共に、リソースブロックのより長いシーケンスにおけるリソースブロックの数に対応する深度を有する符号ツリーを規定することができる。リソースブロックのより長いシーケンスは、複数の周波数リソースブロックからのリソースブロックの連結されたシーケンスを含むことができる。
【0019】
前記リソースブロックの配分は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる各周波数ブロックにおけるリソースブロックの連続するシーケンスを含むことができる。この場合において、各連続するシーケンスは同じ数のリソースブロックを含むことができる。各連続するシーケンスの前記開始リソースブロックは、該開始リソースブロックが位置する前記周波数ブロックにおいて同じ相対位置を有することができる。
【0020】
前記リソースブロックの配分は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる第1の周波数ブロックにおいて開始すると共に前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる第2の周波数ブロックにおいて終了するリソースブロックの連続するシーケンスを含むことができる。第1の周波数ブロック及び第2の周波数ブロックは、隣接する周波数ブロックであってもよいし(たとえばそれらの周波数ブロック間に別の周波数ブロックがない)、隣接していなくてもよい(たとえばそれらの周波数ブロック間に別の周波数ブロックがある)。第1の周波数ブロック及び第2の周波数ブロックが隣接していない場合、それらの周波数ブロックの間の中間周波数ブロック(又は各中間周波数ブロック)が、ユーザーデバイスに割り当てられてもよいし、割り当てられなくてもよく、割り当てられたリソースブロックは、それに応じて該(又は少なくとも1つの)中間周波数ブロックのリソースブロックを含んでもよいし、含んでいなくてもよい。
【0021】
第1のリソース配分データは周波数ブロック割り当てビットマスクを含むことができ、前記周波数ブロック又は各周波数ブロックは、前記周波数ブロック割り当てビットマスクの少なくとも1ビットによってそれぞれ表すことができる。
【0022】
前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる前記少なくとも1つの周波数ブロックを決定する前記決定ステップは、複数の前記周波数ブロックが前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられることを決定することができる。第2のリソース配分データを生成する前記ステップにおいて、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる前記周波数ブロックのそれぞれにおける前記リソースブロックのシーケンスは、連結されたシーケンスとして取り扱うことができ、前記生成されたリソース配分データは、該連結されたシーケンスにおける前記配分されたリソースブロックの位置を示すように配列することができる。
【0023】
複数の周波数ブロックは、少なくとも2つの隣接していない周波数ブロックを含むことができる。連結されたシーケンスは周波数の順に配列することができる。
【0024】
本発明の別の態様によれば、複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスにそれぞれ配列される複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいてリソース配分を決定する方法であって、
少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを受信すること、
リソースブロックの配分を識別し、且つ、前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに依存する第2のリソース配分データを受信する、
前記受信された第1の配分データを使用して前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを決定すること、並びに
前記受信された第2のリソース配分データ及び前記決定された少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに基づいて前記リソースブロックの配分を決定すること、
を含む、方法が提供される。
【0025】
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンスにグループ化することができる。該リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含むことができる。第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列することができ、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別することができる。
【0026】
第2のリソース配分データは、前記リソースブロックグループのシーケンスにおける前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループの相対位置を識別するように配列することができる。
【0027】
第2のリソース配分データは、リソースブロックグループ割り当てビットマスクを含むことができる。前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックにおける前記リソースブロック又は各リソースブロックは、前記割り当てビットマスクの少なくとも1ビットによってそれぞれ表すことができる。
【0028】
第2のリソースブロック配分データのビット数は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられた周波数ブロックの数に依存していても良い。
第2のリソースブロック配分データのビット数は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられた周波数ブロックの数に関係なく同一であっても良い。
【0029】
各リソースブロックグループにおけるリソースブロックの数は、割り当てられた周波数ブロックの数に依存していても良い。
【0030】
前記リソースブロックの配分は、リソースブロックの少なくとも1つの連続するシーケンスを含むことができる。第2のリソース配分データは、前記連続するシーケンスの開始リソースブロックの位置を含むことができ、前記連続するシーケンスにおけるリソースブロックの数を符号化した値を含むことができる。
【0031】
前記リソースブロックの配分は、各割り当てられた周波数ブロックにおけるリソースブロックの連続するシーケンスを含むことができる。連続する各シーケンスは同じ数のリソースブロックを含むことができる。連続する各シーケンスの前記開始リソースブロックは、該開始リソースブロックが位置する前記周波数ブロックにおいて同じ相対位置を有することができる。
【0032】
前記リソースブロックの配分は、第1の割り当てられた周波数ブロックにおいて開始すると共に第2の割り当てられた周波数ブロックにおいて終了するリソースブロックの連続するシーケンスを含むことができる。
【0033】
第1のリソース配分データは、周波数ブロック割り当てビットマスクを含むことができる。前記割り当てられた周波数ブロック又は各割り当てられた周波数ブロックは、前記周波数ブロック割り当てビットマスクの少なくとも1ビットによってそれぞれ表すことができる。
【0034】
前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックは、複数の前記周波数ブロックを含むことができる。前記リソースブロックの配分を決定する前記ステップ中に、前記割り当てられた周波数ブロックのそれぞれにおける前記リソースブロックのシーケンスは、連結されたシーケンスとして取り扱うことができる。前記リソース配分データは、前記連結されたシーケンスにおける前記配分されたリソースブロックの位置を示すものとして処理することができる。
【0035】
本発明の別の態様によれば、複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスにそれぞれ配列される複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいて複数のユーザーデバイスと通信するように動作する通信ノードであって、
ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる少なくとも1つの周波数ブロックを決定する手段と、
前記ユーザーデバイスによる使用のために前記少なくとも1つの決定された周波数ブロック内におけるリソースブロックの配分を決定する手段と、
前記ユーザーデバイスの前記少なくとも1つの決定された周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを生成する手段と、
前記ユーザーデバイスの前記決定されたリソースブロックの配分を識別すると共に、前記ユーザーデバイスによる使用に割り当てられる前記決定された少なくとも1つの周波数ブロックに依存した第2のリソース配分データを生成する手段と、
前記第1のリソース配分データ及び前記第2のリソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングする手段と、
を備える、通信ノードが提供される。
【0036】
本発明の別の態様によれば、複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスにそれぞれ配列される複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいて通信ノードと通信するように動作するユーザーデバイスであって、
少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを受信する手段と、
リソースブロックの配分を識別すると共に、前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに依存した第2のリソース配分データを受信する手段と、
前記受信された第1の配分データを使用して前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを決定する手段と、
前記受信された第2のリソース配分データ及び前記決定された少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに基づいて前記リソースブロックの配分を決定する手段と、
を備える、ユーザーデバイスが提供される。
【0037】
本発明の別の態様によれば、複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスにそれぞれ配列される複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいて複数のユーザーデバイスと通信するように動作する通信ノードであって、
ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる少なくとも1つの周波数ブロックを決定するように動作するディターミナー(determiner)と、
前記ユーザーデバイスによる使用のために前記少なくとも1つの決定された周波数ブロック内におけるリソースブロックの配分を決定するように動作するディターミナー(determiner)と、
前記ユーザーデバイスの前記少なくとも1つの決定された周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを生成するように動作可能なジェネレーター(generator)と、
前記ユーザーデバイスの前記決定されたリソースブロックの配分を識別すると共に、前記ユーザーデバイスによる使用に割り当てられた前記決定された少なくとも1つの周波数ブロックに依存した第2のリソース配分データを生成するように動作するジェネレーター(generator)と、
第1のリソース配分データ及び前記第2のリソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングするように動作するシグナラー(signaler)と、
を備える、通信ノードが提供される。
【0038】
本発明の別の態様によれば、複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスにそれぞれ配列される複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいて通信ノードと通信するように動作するユーザーデバイスであって、
少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを受信するように動作するレシーバーと、
リソースブロックの配分を識別すると共に、前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに依存した第2のリソース配分データを受信するように動作するレシーバーと、
前記受信された第1の配分データを使用して前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを決定するように動作するディターミナー(determiner)と、
前記受信された第2のリソース配分データ及び前記決定された少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに基づいて前記リソースブロックの配分を決定するように動作するディターミナー(determiner)と、
を備える、ユーザーデバイスが提供される。
【0039】
本発明の別の態様によれば、複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいてリソース配分データをシグナリングする方法であって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該方法は、
前記インデックス値を使用して、前記周波数ブロックのサブセットに対応する帯域幅を有するユーザーデバイスのリソースブロックの連続するシーケンスの配分を決定すること、
前記ユーザーデバイスの前記リソースブロックの決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化したリソース配分データを生成すること、及び
前記リソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングすること、
を含む、方法が提供される。
【0040】
リソース配分データは、連続するシーケンスの開始リソースブロックの位置を符号化する値を含むことができる。リソース配分データは、連続するシーケンスにおけるリソースブロックの数を符号化する値を含んでも良い。
【0041】
リソース配分データは、前記システム帯域幅における前記連続するシーケンスの開始リソースブロックの相対位置及び前記連続するシーケンスにおけるリソースブロックの数を符号化する値を含んでいても良い。
【0042】
前記方法は、留保されたリソースブロック及び他のリソースブロックを識別すること、並びに前記一義的に定まるインデックス値を前記他のリソースブロックに配分するが、前記留保されたリソースブロックには配分しないことを含むことができる。
前記方法は、リソースブロックが予約されているか否かに関係なく、前記一義的に定まるインデックス値を該リソースブロックに配分することを含むことができる。
【0043】
本発明の別の態様によれば、複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいてリソース配分を決定する方法であって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該方法は、
前記周波数ブロックのサブセットに対応する動作帯域幅を有するユーザーデバイスにおいて、該ユーザーデバイスのリソースブロックの前記決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化したリソース配分データを受信すること、及び
前記受信されたリソース配分データと、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置を前記ユーザーデバイスの前記動作帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置にマッピングするデータとを使用して、前記ユーザーデバイスの動作帯域幅内における前記リソースブロックの配分を決定すること、
を含む、方法が提供される。
【0044】
前記配分されたリソースブロックは、少なくとも1つの留保されたリソースブロックを含むことができる。前記配分されたリソースブロックが、少なくとも1つの留保されたリソースブロックを含む場合、前記方法は、前記配分されたリソースブロックのいずれが留保されていないのかを識別すること、及び通信ノードとのその後の通信での使用に配分される前記識別された留保されていないリソースブロックを決定することを含むことができる。
【0045】
本発明の別の態様によれば、複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいて複数のユーザーデバイスと通信するように動作する通信ノードであって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該通信ノードは、
前記インデックス値を使用して、前記周波数ブロックのサブセットに対応する帯域幅を有するユーザーデバイスのリソースブロックの連続するシーケンスの配分を決定する手段と、
前記ユーザーデバイスの前記リソースブロックの決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化するリソース配分データを生成する手段と、
前記リソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングする手段と、
を備える、通信ノードが提供される。
【0046】
本発明の別の態様によれば、複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいて通信ノードと通信するように動作するユーザーデバイスであって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該ユーザーデバイスは、前記周波数ブロックのサブセットに対応する動作帯域幅を有し、
前記ユーザーデバイスのリソースブロックの前記決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化するリソース配分データを受信する手段と、
前記受信されたリソース配分データと、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置を前記ユーザーデバイスの前記動作帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置にマッピングするデータとを使用して、前記ユーザーデバイスの動作帯域幅内における前記リソースブロックの配分を決定する手段と、
を備える、ユーザーデバイスが提供される。
【0047】
本発明の別の態様によれば、複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいて複数のユーザーデバイスと通信するように動作する通信ノードであって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該通信ノードは、
前記インデックス値を使用して、前記周波数ブロックのサブセットに対応する帯域幅を有するユーザーデバイスのリソースブロックの連続するシーケンスの配分を決定するように動作可能なディターミナーと、
前記ユーザーデバイスの前記リソースブロックの決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化したリソース配分データを生成するように動作するジェネレーターと、
前記リソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングするように動作するシグナラーと、
を備える、通信ノードが提供される。
【0048】
本発明の別の態様によれば、複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいて通信ノードと通信するように動作するユーザーデバイスであって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該ユーザーデバイスは、前記周波数ブロックのサブセットに対応する動作帯域幅を有し、
前記ユーザーデバイスのリソースブロックの前記決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化したリソース配分データを受信するように動作するレシーバーと、
前記受信されたリソース配分データと、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置を前記ユーザーデバイスの前記動作帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置にマッピングするデータとを使用して、前記ユーザーデバイスの動作帯域幅内における前記リソースブロックの配分を決定するように動作するディターミナーと、
を備える、ユーザーデバイスが提供される。
【0049】
次に、添付図面を参照して単なる例として本発明の実施形態を説明することにする。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】説明される実施形態が適用可能なタイプの移動電気通信システムを概略的に示す図である。
【図2】図1に示されるシステムの基地局形成部分を概略的に示す図である。
【図3】図1に示されるシステムの移動電気通信デバイス形成部分を概略的に示す図である。
【図4】周波数リソースが図1の電気通信システムにおいて再分割される方法を示す図である。
【図5】図4に示された周波数リソースを、効率的にリソース配分するために、グループの形で配列する方法を示す図である。
【図6】第1のリソース割り当て方法及び第2のリソース割り当て方法を使用して符号化及びシグナリングすることができるリソース割り当ての一例を示す図である。
【図7】第1のリソース割り当て方法及び第2のリソース割り当て方法を使用すると共に対応する符号化方式も使用して符号化及びシグナリングすることができるリソース割り当ての別の例を示す図である。
【図8】第3のリソース割り当て方法を使用して符号化及びシグナリングすることができるリソース割り当ての一例を示す図である。
【図9】第3のリソース割り当て方法の一変形を使用して符号化及びシグナリングすることができるリソース割り当ての一例を示す図である。
【図10】第3のリソース割り当て方法のさらなる変形を使用して符号化及びシグナリングすることができるリソース割り当ての一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
概説
図1は、移動電話3−0、3−1、及び3−2のユーザーが基地局5−1、5−2及び電話ネットワーク7を介して他のユーザー(図示せず)と通信することができる移動(セルラー)電気通信システム1を概略的に示している。この実施形態では、各基地局5は、移動電話3へ送信されるデータが複数の副搬送波上へ変調される直交周波数分割多元接続(OFDMA)技術を使用する。各移動電話3には、その移動電話3のサポートされた帯域幅とその移動電話3へ送信されるデータの量とに依存して、異なる副搬送波が配分即ち割当られる。この実施形態では、各基地局5は、その基地局の帯域幅にわたって動作する移動電話3に対して均一な分布を維持するために、それぞれの移動電話3に対してデータ搬送用副搬送波も割当、配分する。これらの目標を達成するために、基地局5は、各移動電話3の副搬送波を動的に配分し、スケジューリングされた移動電話3のそれぞれに各時点(TTI)における配分をシグナリングする。以下では、この配分を効率的に行う複数の技術が説明される。
【0052】
基地局
図2は、図1に示される基地局5のそれぞれにおける主要なコンポーネントを示すブロック図である。図示するように、基地局5は送受信機回路21を含む。送受信機回路21は、(上述した副搬送波を使用して)1つ又は複数のアンテナ23を介して移動電話3に対し信号を送受信するように動作可能であると共に、ネットワークインターフェース25を介して電話ネットワーク7に対し信号を送受信するように動作可能である。送受信機回路21の動作は、メモリ29に記憶されたソフトウェアに従ってコントローラー27により制御される。ソフトウェアは、特に、オペレーティングシステム31及びリソース配分(割当)モジュール33を含む。リソース配分モジュール33は、各移動電話3との通信の際に、送受信機回路21によって使用される副搬送波を配分するように動作可能である。図2に示すように、リソース配分モジュール33は、エンコーダーモジュール35を含み、エンコーダーモジュール35は、各移動電話3に対する配分を効率的表現に符号化し、この効率的表現は、それぞれの移動電話3へ通信される。図1を参照して説明されるような大きな利用可能帯域幅を有するシステムでは、シグナリングオーバーヘッドが非常に高くなる可能性がある。したがって、リソース配分を効率的に符号化することが、これらのシグナリングオーバーヘッドを最小にするのに特に重要である。
【0053】
移動電話
図3は、図1に示す移動電話3のそれぞれの主要なコンポーネントを概略的に示している。図示するように、移動電話3は、1つ又は複数のアンテナ73を介して基地局5に対し信号を受信するように動作可能である送受信機回路71を含む。図示するように、移動電話3はコントローラー75も含む。コントローラー75は、移動電話3の動作を制御すると共に、送受信機回路71と、ラウドスピーカー77、マイクロホン79、ディスプレイ81、及びキーパッド83に接続されている。コントローラー75は、メモリ85内に記憶されたソフトウェア命令に従って動作する。図示するように、これらのソフトウェア命令は、特に、オペレーティングシステム87及び通信モジュール89を含む。この実施形態では、通信モジュール89はデコーダーモジュール91を含む。デコーダーモジュール91は、基地局5からシグナリングされたリソース配分データを復号して、現時点の移動電話の副搬送波の配分を決定するように動作する。
【0054】
上記説明では、基地局5及び移動電話3は、理解を容易にするために、複数の個別のモジュール(リソース配分モジュール、符号化モジュール、及び復号モジュール等)を有するものとして説明されている。これらのモジュールは、たとえば、既存のシステムが本発明を実施するように変更されている一定の用途については図示のように提供することができるが、たとえば本発明の特徴を最初から考慮に入れて設計されたシステムといった他の用途では、これらのモジュールは、オペレーティングシステム又はコードの全体に組み込むことができ、したがって、これらのモジュールは個別の構成要素として認識できない場合がある。
【0055】
リソース配分(割当)
上述したように、基地局のリソース配分モジュール33は、異なる移動電話3が基地局5と通信するのに使用するそれぞれの副搬送波(リソース)を決定するために設けられている。これらのリソースを識別する情報は、送信時間間隔(TTI)ごとに決定され、各移動電話3へ送信される。この配分を効率的な方法で実行するために、基地局5及び移動電話3は、共に、それぞれの動作周波数帯域幅を規定するデータを用いてプログラミングされる。
【0056】
この実施形態では、基地局5は、異なる最大通信帯域幅の範囲を有する移動電話3をサポートするように構成される。具体的には、本実施形態では、基地局5は、20MHzから最大100MHzまでの範囲の最大通信帯域幅を有する移動電話3をサポートするように構成されている。ただし、同様の技術を使用して、他の帯域幅、特に100MHzを超える帯域幅をサポートすることができることが理解されよう。各電話3は、自身の動作帯域内の利用可能なリソースを識別するデータを用いてプログラミングされている。
【0057】
図4は、電気通信システム1の利用可能な帯域幅(図示したケースでは100MHz)を示している。図示するように、帯域幅は、複数の周波数ブロック40−1、40−2、40−3、40−4、40−5(FB〜FB)に分割され、各周波数ブロックは、サポートされている中で最も小さな最大帯域幅(このケースでは20MHz)と実質的に同等の周波数レンジをカバーする。各周波数ブロックは、連続的な物理リソースブロック42のシーケンス(RBfb−0...RBfb−rb...RBfb−nrb、ここで、「fb」は周波数ブロック番号であり、「rb」は周波数ブロック内におけるリソースブロックの番号であり、「nrb」は各周波数ブロックにおけるリソースブロック42の数よりも1つ小さな数である)である。これらの連続的な物理リソースブロック42は、要求に応じて移動電話3に配分される。各リソースブロックは、連続的な副搬送波44のシーケンス(SCfb−rb−0... SCfb−rb−sc... SCfb−rb−nsc、ここで、「sc」はリソースブロック内における副搬送波の番号であり、「nsc」は各リソースブロックにおける副搬送波44の数よりも1つ小さな数である)を含んでいる。
【0058】
本実施形態では、各リソースブロックには12個の副搬送波、各周波数ブロックには約110個のリソースブロック42、100MHzの利用可能な帯域幅には5個の周波数ブロック40がそれぞれ存在している。しかしながら、他の実施形態では、任意の適した数の周波数ブロック40が存在することができ、各周波数ブロックは、任意の適した方法でリソースブロック42及び副搬送波44に区分できることが理解されよう。
【0059】
図4に示すように、隣接した周波数ブロックは、物理的に異なった周波数帯域に配置されても良い。周波数ブロック40の1つ又はサブセットでしか通信することができない移動電話3がある一方、すべての周波数ブロック40を用いて通信することができる移動電話3が有っても良い。さらに、各移動電話3のリソースを割り当てるとき、基地局5は、隣接した周波数ブロックにない周波数帯域のリソースを配分することができる。たとえば、移動電話3には、周波数ブロックFB及びFBのリソースが配分されても良い。
【0060】
割り当てられた周波数ブロック40が物理的に連続していない場合、配分に利用可能なリソースブロック42は、周波数ブロック40間の境界にまたがって連続していないことになる。したがって、効率的なリソース配分を行う目的で、移動電話3が不連続な周波数ブロック40に割り当てられる場合、割り当てられた周波数ブロック40は、仮想的に連続する周波数ブロックのシーケンスに有効に連結され、それらの割り当てられた周波数ブロック40のリソースブロック42は、それに応じて、仮想的に連続するリソースブロック42のシーケンスに連結される。連結されたリソースブロック42のシーケンスが、最も低い周波数を有するリソースブロックから開始して最も高い周波数を有するリソースブロックで終了するように連続して指示されることを意味している。以下の説明から明らかになるように、これによって、各移動電話3の配分されたリソースの効率的な符号化が提供される。
【0061】
さらに、リソースを配分するのに必要とされるシグナリングオーバーヘッドを削減するために、一実施形態では、図5に示すように、各周波数ブロック40内のリソースブロック42をグループ化することができる。詳細には、図5は、各周波数ブロックにおけるリソースブロック42をリソースブロックグループ46のシーケンス(RBGfb−0...RBGfb−rbg... RBGfb−ng、ここで、「rbg」は周波数ブロックにおけるリソースブロックグループの番号であり、「ng」は各周波数ブロックにおけるリソースブロックグループ46の数よりも1つ小さな数である)にグループ化することができ、各シーケンスが、等しい数のリソースブロック42を含むことを示している。これによって、単一のリソースブロックグループを参照することによって複数のリソースブロック42を移動電話3に割り当てることが可能になる。
【0062】
電気通信システム1は、レイヤ1(L1)/レイヤ2(L2)制御シグナリングを使用して、複数の周波数ブロック40に対応するダウンリンクリソース配分情報及び/又はアップリンクリソース配分情報を搬送する。システム1は、最大20MHzの送信/受信帯域幅を有する移動電話3を20MHzの周波数ブロック40の任意の1つにスケジューリングすることができるように構成される。これによって、電気通信システムは、最も低い最大帯域幅を有する旧式の移動電話3に対しても過去にさかのぼって互換性を持たせることが可能になる。
【0063】
より大きな最大帯域幅を有するより進んだ移動電話3も、その時の通信要件及び移動電話3の能力に応じて周波数ブロック40の1つ又は複数に該移動電話3をスケジューリングすることによって該移動電話3の要求を満たすことができる。
【0064】
次に、アップリンク通信及び/又はダウンリンク通信用の効率的なリソースブロック配分の複数の異なる方法を例示的に説明することにする。要約すれば、これらの方法は、以下の方法を含んでいる。
(1)仮想不連続リソースブロック(VDRB)割り当て。
この割り当てでは、移動電話3に複数のリソースブロックグループ46が配分され、各リソースブロックグループは、連続するリソースブロックのシーケンスを含んでいる。配分されたリソースブロックグループ46は、それ自体、移動電話3の伝送帯域幅にわたって分散され(したがって、連続していなくても良い)、したがって、複数の周波数ブロック40に物理的に配置されている。この割り当て方法では、シグナリング配分に必要とされるビット数は、リソースが配分されている移動電話3に割り当てられた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)/物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の伝送帯域幅と共に増減する。
(2)固定長仮想不連続リソースブロック(FVDRB)割り当て。
この割り当てでは、VDRB割り当てと同様に、移動電話3に複数のリソースブロックグループ46が配分され、各リソースブロックグループは、連続するリソースブロックのシーケンスを含んでいる。配分されたリソースブロックグループ46は、それ自体、移動電話3の伝送帯域幅にわたって分散され(したがって、連続していなくても良い)、したがって、複数の周波数ブロック40に物理的に位置している場合がある。しかしながら、VDRB割り当てとは異なり、配分をシグナリングするのに必要とされるビット数は固定であり、したがって、割り当てられたPDSCH/PUSCH送信帯域幅と共に増減しない。
(3)仮想連続リソースブロック(VCRB)割り当て。
この割り当てでは、移動電話3に、複数の周波数ブロック40内に物理的に位置付けられた連続的(又は仮想連続的)に局所的に配置されたリソースブロックが配分される。
【0065】
提案されたダウンリンク/アップリンクリソースシグナリング方法は、一般に、連続する周波数ブロックの場合及び不連続な周波数ブロックの場合の双方に適用可能である。
【0066】
仮想不連続リソースブロック(VDRB)割り当て
図6及び図7は、上記(1)に要約されたVDRB割り当て方法を使用して移動電話3へシグナリングするリソース配分の例を示す。図6の例では、移動電話3は周波数ブロック40−1及び40−3(FB及びFB)に割り当てられており、図7の例では、移動電話3は3つの周波数ブロック40−2、40−4、及び40−5(FB、FB、及びFB)に割り当てられている。各場合において、割り当てられた各周波数ブロック(FB)40内では、複数のリソースブロックグループ46が移動電話3に配分されている。これらのリソースブロックグループ(RBG)46は、割り当てられた周波数ブロック(FG)全体にわたって分散されている。
【0067】
配分された各リソースブロックグループ(RBG)内のリソースブロック(RB)42の数(リソースブロックグループサイズP)は、表1に示すように、移動電話3が割り当てられる周波数ブロック(FB)40の数に依存する。したがって、図6に示す例(2つの周波数ブロック(FB)が割り当てられている)では、各リソースブロックグループ(RBG)のサイズは6リソースブロックであり、図7の例(3つの周波数ブロック(FB)が割り当てられている)では、各リソースブロックグループ(RBG)のサイズは8リソースブロック(RB)である。
【0068】
【表1】

【0069】
基地局5のエンコーダーモジュール35は、PDSCH/PUSCH送信用に移動電話3に配分された各周波数ブロック(FB)を周波数ブロック割り当てビットマスク(5ビットを含む)に符号化するように構成される。これらの周波数ブロック割り当てビットマスクの各ビットは、異なる周波数ブロックを表す。第1ビットは最初の周波数ブロック40−1を表し、第2ビットは2番目の周波数ブロック40−2を表す。以下同様である。したがって、リソース配分中、エンコーダーモジュール35は、(図7に示すように)各割り当て済みの周波数ブロック(FB)が1として表され、各未割り当ての周波数ブロックが0として表されるか、又はその逆に表される周波数ブロック割り当てビットマスクパターンを生成するように構成される。
【0070】
配分された周波数ブロック40の数(すなわち、周波数ブロック割り当てビットマスクにおける1の数)は、割り当て可能なリソースブロック42の総数「NRB」及びリソースブロックグループサイズ「P」を規定する。
【0071】
基地局5のエンコーダーモジュール35は、割り当てられた周波数ブロックにおけるNRB個のリソースブロック42を連結すると共に、それらのリソースブロックを、周波数の昇順で配列されたリソースブロック42の連続するシーケンス(暗黙的に0〜NRB−1の番号が付けられる)として取扱うように構成するのが効果的である。エンコーダーモジュール35は、連結されたリソースブロックをceil(NRB/P)個のリソースブロックグループ46にグループ化するように、アレンジするのが効果的である。ここで、ceil(x)は、その結果がxよりも小さくない最小の整数をあらわす天井関数であり、各リソースブロックグループは「P」個のリソースブロックを含む。
【0072】
エンコーダーモジュール35は、移動電話3に配分されたリソースブロックグループ46を、複数のビットを有するRBG割り当てビットマスクに符号化するようにさらに構成される。これらの複数のビットのそれぞれは、連結されたシーケンスにおけるリソースブロックグループ46の異なる1つのリソースブロックグループを表す。したがって、エンコーダーモジュール35は、(図7に示すように)配分済みのリソースブロックグループを表す各ビットには1が割り当てられ、その移動電話3に未配分のリソースブロックグループを表す各ビットには0が割り当てられるか、又は1及び0が逆に割り当てられるRBG割り当てビットマスクを生成する。
【0073】
基地局5は、スケジューリンググラント(表)のリソース配分フィールドの一部として、割り当てビットマスク(周波数ブロック割り当てビットマスク及びRBG割り当てビットマスク)を移動電話3へ物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)でシグナリングするようにさらに構成される。
【0074】
各移動電話3のデコーダーモジュール91は、基地局5のエンコーダーモジュール35を相補する構成を備え、リソース配分フィールドを復号して、その移動電話3が周波数ブロック40のいずれに割り当てられているのか、及び割り当てられた周波数ブロック内のどのリソースブロックグループ46がその移動電話3に配分されているのかを判断するように構成される。
【0075】
具体的には、デコーダーモジュール91は、周波数ブロック割り当てビットマスクを使用して、どれだけの数のリソースが配分されているのか及び周波数ブロックのいずれにおいて、リソースが配分されているのかを識別する。デコーダーモジュール91は、次に、割り当て可能なリソースブロック42の総数「NRB」及びリソースブロックグループサイズ(P)を自身の事前に記憶されたデータ(上記表1)から算出する。デコーダーは、次に、割り当てられた周波数ブロックを有効に連結して、RBG割り当てビットマスクから、リソースブロックグループ46のいずれが自身に割り当てられているのかを判断する。その結果は、その時点における移動電話3に割り当てられているリソースブロック42(したがって副搬送波44)を規定する。
【0076】
表1に見られるように、リソースブロックグループサイズPは、PDSCH/PUSCH送信用に割り当てられた周波数ブロック40の数と共に増加する。したがって、帯域幅をより細分化された周波数で分割する必要がある場合、より少ない数の周波数ブロック40(対応してより小さなPの値を有する)を配分しなければならないことが理解されよう。
【0077】
したがって、この実施形態では、分散されたリソース配分のリソース配分フィールドの全ビット幅(又は全ビット長)は、配分される周波数ブロック40の数に応じて異なるダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットが使用される場合に最小になる。この手法は、所与の配分についてシグナリングしなければならないビット数を最小にするが、移動電話3は、どのようなフォーマットが予定されているのかを知らず、したがって、すべての可能なフォーマットを考慮していずれかの配分を識別しなければならないことから、さまざまな可能なDCIフォーマットは不利である。
【0078】
固定長仮想不連続リソースブロック(FVDRB)割り当て
図6及び図7の例におけるリソース配分は、上記(2)において要約されたFVDRB割り当て方法を使用して移動電話3へシグナリングすることもできる。
【0079】
FVDRB配分は、上述したVDRB配分と類似しているが、FVDRBのエンコーダーモジュール35は、配分された周波数ブロック40の可能な数ごとに異なるリソース配分フィールド長を使用してリソース配分をシグナリングするのではなく、2つ以上の周波数ブロック40の配分について固定長リソース配分フィールドを生成するように構成される。
【0080】
この手法の利点は、該手法が、すべての可能なリソース配分をシグナリングするのに単一のDCIフォーマットしか必要としないことである。したがって、単一のDCIフォーマットの使用によって、移動電話3が配分を受けている周波数ブロック40がどれだけの数であるのかを求めるために移動電話3が実行しなければならない「ブラインド」復号の試行回数が最小になる。
【0081】
VDRB割り当てと同様に、FVDRB割り当てのリソース配分フィールドの内部構造は、表2に示されるように配分された周波数ブロック40の数に依存する。
【0082】
【表2】

【0083】
VDRB符号化について説明したように、FVDRB符号化の場合、基地局5のエンコーダーモジュール35は、PDSCH/PUSCH送信用に移動電話3に配分された各周波数ブロックを(5ビットの)周波数ブロック割り当てビットマスクに符号化するように構成される。この周波数ブロック割り当てビットマスクの各ビットは、(図7に示されるように)異なる周波数ブロックを表す。
【0084】
同様に、VDRB符号化について説明したように、基地局5のエンコーダーモジュール35は、割り当てられた周波数ブロックにおけるリソースブロック42を連結する共に、周波数の昇順で配列されたリソースブロックの連続的なシーケンスとしてそれらの周波数ブロックを取り扱い、連結されたリソースブロックをリソースブロックグループ46にグループ化するように有効に構成される。エンコーダーモジュール35は、移動電話3に配分されたリソースブロックグループ46を、複数のビットを有するRBG割り当てビットマスクに符号化するようにさらに構成される。このRBG割り当てビットマスクの各ビットは、連結されたシーケンスにおける異なるリソースブロックグループを表す。
【0085】
しかしながら、表2に示すように、PDSCH/PUSCH送信用に割り当てられた異なる数の周波数ブロック40のリソースブロックグループサイズ「P」は、VDRB割り当てについて表1に示すリソースブロックグループサイズとは異なる。詳細には、FVDRBでは、グループサイズは、利用可能な固定ビット数を最も効率的に利用するように最適化される。一般的に、必要とされる特定の固定ビット幅yについて、最適なリソースブロックグループサイズは、
【数2】

によって与えられる。
【0086】
ここで、「m」は周波数ブロック割り当てマスクのサイズ(この例では5ビット)である。RBG割り当てビットマスクサイズはこれまでと同様に、
【数3】

によって与えられる。
【0087】
必然的に、或る一定の配分の場合、これによって、次のように計算することができるビット数の残余ビットが残る。
r=y−m−a
【0088】
追加の制御フィールドがリソース割り当てメッセージに存在する場合、rビットの残余ビットをこれらのフィールドに使用することができる。代替的に、残余ビットは、パディングビットで満たすこともできる。
【0089】
前述したように、基地局5は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で、スケジューリンググラントのリソース配分フィールドの一部として移動電話3へ割り当てビットマスクをシグナリングするように構成される。各移動電話3のデコーダーモジュール91は、基地局5のエンコーダーモジュール35を相補するように、リソース配分フィールドを復号して周波数ブロック40のいずれにおいてリソースが自身に配分されているのか求めるように構成される。デコーダーモジュール91は、次に、NRB及びPを算出し、これからRBG割り当てビットマスクのサイズを算出する。デコーダーモジュール91は、次に、これを使用して、割り当てられた周波数ブロック40内のどのリソースブロックグループ46が自身に配分されているのかを求める。
【0090】
したがって、この実施形態では、分散されたリソース配分のリソース配分フィールドの全ビット幅(又は全ビット長)は固定であり、それによって、移動電話3に配分された周波数ブロック40の数に関わらず、単一のダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを使用することが可能になる。
【0091】
仮想連続リソースブロック(VCRB)割り当て
図8は、上記(3)において要約されたVCRB割り当て方法によるリソース割り当ての一例を示す。図8の例において、移動電話3は、隣接した周波数ブロック40−2及び40−3(FB及びFB)に割り当てられている(たとえば上述したような周波数ブロック割り当てビットマスクを使用して割り当てられている)。割り当てられた周波数ブロック内において、リソースブロックの仮想的に連続するシーケンスを含むリソースブロックグループは移動電話3に配分されている。この仮想的に連続するシーケンスは、移動電話3が割り当てられる2つの周波数ブロックにまたがる。
【0092】
基地局5のエンコーダーモジュール35は、割り当てられた周波数ブロックにおけるNRB個の割り当て可能なリソースブロック42を連結すると共に、それらのリソースブロック42を、周波数の昇順で配列されて暗黙的に番号付けられた(0〜NRB−1に番号付けられた)リソースブロックの連続的なシーケンスとして取り扱う。図8の配分されたリソースブロックシーケンスは、したがって、連結されたシーケンスにおけるその開始ブロックの暗黙的なインデックス番号(RBSTART)と、リソースブロックの数の観点からのその長さ(RBLENGTH)とによって完全に規定することができる。したがって、この実施形態では、基地局5のエンコーダーモジュール35は、次のように、開始ブロックのインデックス番号(RBSTART)及び配分されたシーケンスの長さ(RBLENGTH)を単一の整数「k」に符号化する。
【0093】
【数4】

(floor(x)は、その結果がxよりも大きくない最も大きな整数である床関数である)
【0094】
したがって、配分がビットマップとして符号化された場合よりも大幅に少ないビットを使用して符号化された整数「k」を移動電話3へシグナリングすることができる。
【0095】
逆に、移動電話3のデコーダーモジュール91は、次の関数に基づいて開始ブロックのインデックス番号及び配分されたシーケンスの長さを抽出するように構成される。
ここで、
【数5】

であり、かつ
b=k mod NRB
である場合において、
【数6】

【0096】
符号化された整数「k」は、したがって、移動電話3が、どのリソースブロック42が自身に割り当てられているのかを求めるのに必要とされるすべての情報を含む。
【0097】
例として、表3は、RBSTART及びRBLENGTHの異なる値を符号化するのに使用することができる「k」の一般的な値の選択したものを示す。ここで、割り当て可能なリソースブロック42の数NRBは220であると仮定される。
【0098】
【表3】

【0099】
RB個の割り当て可能なリソースブロック42の連結されたシーケンス内における任意の連続する配分されたシーケンスを符号化するのに必要とされる整数kの独立した値の数はNRB(NRB+1)/2に等しい。したがって、連結されたシーケンス内における任意の連続する配分されたシーケンスは、ルックアップテーブルを必要とすることなく、log(NRB(NRB+1)/2)ビットを使用してシグナリングすることができる(ただし、これはこのようなテーブルの使用を排除するものでないことが理解されよう)。
【0100】
したがって、この符号化法を使用することによって、連続するリソース配分をシグナリングするのに必要とされる理論的な最小ビット数は、次のように帯域幅が異なるごとに見積もることができる(ここで、各周波数ブロックは20MHzであると仮定される)。
(a)20MHz(1×20MHz帯域幅)及びNRB〜110RBの場合は13ビット
(b)40MHz(2×20MHz帯域幅)及びNRB〜220RBの場合は15ビット
(c)60MHz(3×20MHz帯域幅)及びNRB〜330RBの場合は16ビット
(d)80MHz(4×20MHz帯域幅)及びNRB〜440RBの場合は17ビット
(e)100MHz(5×20MHz帯域幅)及びNRB〜550RBの場合は18ビット
【0101】
しかしながら、異なるDCIフォーマットの必要性を回避すると共にブラインド復号の試行回数を削減するために、エンコーダーモジュール35は、配分されたリソースブロック42が2つ以上の周波数ブロック40にまたがる場合の配分について、固定サイズリソース配分フィールドを生成するように構成される。符号化された整数「k」を生成するとき、エンコーダーモジュール35によって使用されるNRBの値は、5つのすべての周波数ブロック40にわたる割り当て可能なリソースブロック42の数(〜550個)である。これによって、隣接する周波数ブロック40の任意の組み合わせにおけるすべての可能な仮想的に連続するリソースブロックの配分を、「k」の単一の値を使用して確実に符号化することができる。したがって、固定長リソース配分フィールドには、割り当てられた実際の帯域幅に関わらず、上記(e)で言及した18ビットが常に使用されて、リソース配分が符号化される。固定長リソース配分フィールドを使用してシグナリングすることによって、周波数ブロックの割り当てを(たとえば周波数ブロック配分ビットマスクで)別個にシグナリングする必要なく、配分をシグナリングすることが可能になる。
【0102】
いくつかのリソースブロック42は留保される場合があり、したがって、移動電話3がPDSCH又はPUSCH用に使用するのに利用可能でない場合があることが理解されよう。たとえば、アップリンクでは、リソースブロックが物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)用に留保される場合があり、したがって、PUSCH送信用に利用可能でない。
【0103】
一実施形態では、この状況は、エンコーダーモジュール35がPUCCHチャネル用に留保されたリソースブロックを、連結されたシーケンスにおけるリソースブロックの番号付けから排除する(すなわち、PUCCHリソースブロックはカウントされない)ように構成されることによって対処され、したがって、NRBはPUSCHチャネルに利用可能な可能性のあるリソースのみを表す。このような実施形態では、デコーダーモジュール91は、相補するように、抽出されたRBSTART値及びRBLENGTHから配分されたリソースブロックを導出するとき、PUCCHチャネル用に留保されたあらゆるリソースブロック42を排除するように構成される。
【0104】
別の実施形態では、PUCCHチャネルに使用されるリソースブロック42は、RBの番号付けから排除されないが、その代わり、移動電話3は、PUSCH送信にそれらのリソースブロック42を使用しないように、基地局5によってシグナリングされた配分内のあらゆるPUCCHリソースブロックを無視するように構成するのが効果的である。
【0105】
図9は、図8を参照して説明したVCRB割り当て方法に関する一変形を使用してシグナリングすることができるリソース配分の別の例を示す。図9の例では、移動電話3は、隣接しない周波数ブロック(このケースではFB及びFB)に割り当てられている。各割り当てられた周波数ブロック内では、リソースブロックの連続するシーケンスを含むリソースブロックグループが移動電話3に配分されている。2つの配分された連続するシーケンスのそれぞれは等しい長さ(RBLENGTH)を有し、各シーケンスにおける最初のブロックは、そのそれぞれの周波数ブロックにおける最初のリソースブロックを基準として同じ相対位置(RBSTART/RBSTART’)を有する。
【0106】
この実施形態では、基地局5のエンコーダーモジュール35は、移動電話3に配分された各周波数ブロックを周波数ブロック割り当てビットマスクに符号化するように構成される。この周波数ブロック割り当てビットマスクの各ビットは、(図7を参照して上述したように)異なる周波数ブロックを表す。エンコーダーモジュール35は、VCRB割り当て方法について前述したように、リソースブロックの各配分されたシーケンスの相対位置(RBSTART/RBSTART’)及び長さ(RBLENGTH)を13ビットの符号化された整数「k」として符号化するようにも構成される。各割り当てられた周波数ブロックにおける配分されたリソースブロックのサイズ及び相対位置は同じであり、したがって、「k」は単一の20MHzの周波数ブロック内におけるリソース配分を表すことにのみ必要とされるので、13ビットは、「k」を符号化するのに十分である。この配分をシグナリングするのに必要とされる全ビット数は、したがって18ビットである(周波数ブロック割り当てマスク用の5ビット及び符号化された値「k」用の13ビットを含む)。
【0107】
移動電話3のデコーダーモジュール91は、エンコーダーモジュール35を相補するように、移動電話3が周波数ブロック割り当てビットマスクから割り当てられた周波数ブロック40、並びに前述したように「k」の値から各割り当てられた周波数ブロックにおける配分されたリソースブロックの連続するシーケンスのサイズ及び相対位置を決定するように構成される。
【0108】
図10は、図9を参照して説明したVCRB割り当て方法に関する一変形を使用してシグナリングすることができるリソース配分のさらに別の例を示す。図9と同様に、図10の例において、移動電話3は、隣接しない周波数ブロック(このケースではFB及びFB)に割り当てられている。一方、図10では、配分されたリソースブロックは、連結されているとき、割り当てられた周波数ブロック間の境界にまたがるリソースブロックの連続するシーケンスを含む。したがって、連続するシーケンスは、2つの周波数ブロックにわたって配分されたブロックの総数に等しい長さ(RBLENGTH)を有する。このシーケンスにおける最初のブロックは、最も低い周波数が割り当てられた周波数ブロック(このケースではRB)の暗黙的なインデックス番号(RBSTART)を有する。
【0109】
この実施形態では、基地局5のエンコーダーモジュール35は、移動電話3に配分された各周波数ブロックを周波数ブロック割り当てビットマスクに符号化するように構成される。この周波数ブロック割り当てビットマスクの各ビットは、(図7を参照して上述したように)異なる周波数ブロックを表す。エンコーダーモジュール35は、前述したように、割り当てられた周波数ブロックにおける割り当て可能なリソースブロックを連結し、リソースブロックの配分されたシーケンスの位置(RBSTART)及び長さ(RBLENGTH)を符号化された整数「k」として符号化するようにも構成される。この場合、「k」を符号化するのに必要とされるビット数は、前述したように、移動電話3が割り当てられる周波数ブロック40の数に依存する。
【0110】
移動電話3のデコーダーモジュール91は、エンコーダーモジュール35を相補するように、自身が周波数ブロック割り当てビットマスクから割り当てられた周波数ブロック40、並びに前述したように「k」の値から各割り当てられた周波数ブロックにおける配分されたリソースブロックの連続するシーケンスのサイズ及び相対位置を決定するように構成される。
【0111】
変更及び代替案
詳細な実施形態を上記で説明してきた。当業者は、上記実施形態に対する複数の変更及び代替案を、該変更及び代替案に実施される本発明から依然として利益をうけつつ、行えることを理解できるであろう。複数のこれらの代替案及び変更を以下に例示的に説明することにする。
【0112】
上記実施形態では、移動電話3に基づく電気通信システムが説明されている。当業者が理解できるように、本出願で説明したシグナリング技術、符号化技術、及び復号技術は、任意の通信システムで用いることができる。詳細には、これらの技術の多くは、電磁信号又は音響信号のいずれかを使用してデータを搬送する有線ベース又は無線ベースの通信システムで使用することができる。一般的な場合に、基地局5及び移動電話3は、互いに通信する通信ノード又は通信デバイスとみなすことができる。他の通信ノード又は通信デバイスには、たとえば、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、ウェブブラウザ等のユーザーデバイスが含まれ得る。
【0113】
上記実施形態では、複数のモジュールが説明されている。当業者が理解できるように、これらのモジュールは、コンパイル済み形式又は未コンパイルの形式で提供されるソフトウェアモジュールとすることができ、コンピュータネットワーク上又は記憶媒体上の信号として基地局5又は移動電話3へ供給することができる。さらに、これらのモジュールの一部又は全部によって実行される機能は、1つ又は複数の専用ハードウェア回路を使用して実行することができる。しかしながら、基地局5及び移動電話3の機能を更新するには、ソフトウェアモジュールの使用がそれらの更新を容易にすることから好ましい。
【0114】
他のさまざまな変更は当業者に明らかであり、ここではさらに詳細に説明しないことにする。
【0115】
以下は、現在提案されている3GPP−LTEアドバンスト標準規格で本発明を実施することができる方法の詳細な説明である。さまざまな特徴が本質的又は必要であるとして説明されるが、これは、たとえばこの標準規格によって課せられる他の要件に起因して、提案されている3GPP標準規格にのみ当てはまる場合がある。したがって、これらの記載は、本発明を多少なりとも限定するものとして解釈されるべきではない。
【0116】
序論
LTEアドバンストは、複数の周波数ブロックに対応するダウンリンクリソース配分情報及びアップリンクリソース配分情報の双方を搬送するために、L1/L2制御シグナリングを要求している。この場合、各周波数ブロックは、LTE端末を周波数ブロックの任意の1つにスケジューリングでき、過去の周波数ブロックに対しても互換性を持つことが必要である。一方、LTEアドバンスト端末の能力に基づいて、LTEアドバンスト端末は周波数ブロックの1つからすべてにスケジューリングされ得る。したがって、このような大きな帯域幅を有するLTEアドバンストシステムでは、シグナリングオーバーヘッド削減は非常に要求が多く、より具体的に言えば、リソース配分は、大幅に削減する必要がある最も重要な分野である。
【0117】
ここでは、次のようなダウンリンクリソースブロック配分及びアップリンクリソースブロック配分をシグナリングする3つの方法を提案する。
・仮想連続リソースブロック割り当て(VCRB):複数の周波数ブロック上に物理的に位置付けられている連続的且つ局所的なRBに、UEが割り当てられる。
・仮想不連続リソースブロック割り当て(VDRB):各RBグループが或る一定の数の連続するリソースブロックである場合であって、複数の周波数ブロック上に物理的に位置付けられることができる複数の不連続なRBグループに対して、UEが割り当てられる。一方、ビット数は、UEの能力及び該UEに割り当てられたPDSCH/PUSCH送信帯域幅と共に増減する。
・固定長仮想不連続リソースブロック割り当て(FVDRB):各RBグループが或る一定の数の連続するリソースブロックである場合であって、複数の周波数ブロック上に物理的に位置付けられることができる複数の不連続なRBグループに対して、UEが割り当てられる。一方、ビット数は固定であり、UEの能力及び該UEに割り当てられたPDSCH/PUSCH送信帯域幅と共に増減しない。
【0118】
ここで提案しているDL/ULリソースシグナリング方法は、連続する周波数ブロックの場合及び不連続な周波数ブロックの場合の双方に適用可能である。
【0119】
方法1:仮想連続リソースブロック割り当て(VCRB)
リリース8のLTEでは、ダウンリンクリソース割り当て及びアップリンクリソース割り当ての双方について、連続リソースブロック配分の方法が標準化されている。この方法によって、複数の連続するリソースブロックにUEを割り当てることができる。この方法は、エンハンストツリー構造と呼ばれ、リーフノードの数と、任意の帯域幅で利用可能なリソースブロック(RB)の数とが等しい三角形形状のツリー構造で構成される。このツリー構造のノードの数はNRB(NRB+1)/2に等しく、開始RB及び連続するRBの数を表すceil(log(NRB*(NRB+1)/2))ビットを使用してノードのいずれか1つをシグナリングすることができる。この方法は、ルックアップテーブルを必要としない単純な符号化/復号方式とさらに組み合わせることができる。
【0120】
LTEアドバンストでは、仮想連続リソースブロック(VCRB)の概念を導入することによって、改良されたツリー構造法(tree structure method)を適用することができる。いくつかの場合に、周波数ブロックは、物理的には連続していないが、構成されたすべての周波数ブロックに含まれる複数のRBを単に連結することによって仮想的に連続的であると仮定することができる。RBの番号付けは、割り当てられた送信帯域幅においてから下(最も低い周波数ブロック)から開始して上(最も高い周波数ブロック)に向かう。
・改良されたツリー構造法を使用することによって、異なる帯域幅のビット数は、各周波数ブロックが20MHzであると仮定することにより、次のように見積もることができる。
a)20MHz(1×20MHz帯域幅)及びNRB〜110RBの場合は13ビット
b)40MHz(2×20MHz帯域幅)及びNRB〜220RBの場合は15ビット
c)60MHz(3×20MHz帯域幅)及びNRB〜330RBの場合は16ビット
d)80MHz(4×20MHz帯域幅)及びNRB〜440RBの場合は17ビット
e)100MHz(5×20MHz帯域幅)及びNRB〜550RBの場合は18ビット
・アップリンクでは、いくつかのRBがPUCCH用に留保され、したがって、PUSCH送信に利用可能ではない。これを扱う2つの方法がある。
a)PUCCHチャネルに使用されるRBはRBの番号付けで排除され(すなわち、PUCCH RBはカウントされない)、NRBは、PUSCHチャネルに利用可能なリソースのみを表す。
b)PUCCHチャネルに使用されるRBはRBの番号付けに含まれるが、基地局(即ち、eNB)によってシグナリングされる配分内のどのPUCCH RBもUEにおいてPUSCH送信に使用されないことが理解される。
【0121】
異なるDCIフォーマットを回避し、またブラインド復号の試行回数も削減するには、2つ以上の周波数ブロックのすべての配分について、固定サイズのリソース配分フィールドを有することがさらに望ましく、したがって、LTE−Aシステムには上記e)と同様に18ビットだけで十分である。
【0122】
方法2:仮想不連続リソースブロック割り当て(VDRB)
仮想不連続リソースブロック(VDRB)は、すべての配分された周波数ブロックに含まれるRBを連結し、次にビットマップ配分方法を適用することによって導入することができる。一例がテーブル1に示されている。
【0123】
【表4】

【0124】
周波数ブロック割り当てビットマスクは、1周波数ブロック当たり1ビットから成り、PDSCH/PUSCH送信用にUEにどの周波数ブロックが配分されているのかを識別する。配分された周波数ブロックの数(すなわち、ビットマスクにおける1の数)は、割り当て可能なRBの総数NRB及びRBGサイズPを規定する。配分された周波数ブロックにおけるNRB個のRBは、最も低い周波数から最も高い周波数に向けて0からNRB−1に番号付けられ、ceil(NRB/P)個のRBグループにグループ化される。ここで、1つのRBグループはP個のRBから成る。RBG割り当てビットマスクは、RBグループごとに1ビットを含み、どのRBグループが配分されているのかを示す。一例が次の例に示されている。
【0125】
【表5】

【0126】
テーブル1において、RBグループサイズPは、周波数ブロックの数と共に増加する。より細かさが必要とされる場合、より少ない数の周波数ブロック(対応してより小さなPの値を有する)が配分されることになる。
【0127】
方法3:固定長仮想不連続RB割り当て(FVDRB)
方法2の不利な点は、リソース配分フィールドの全ビット幅が、割り当てられた周波数ブロックの数に依存するということである。これは、各場合について異なるDCIフォーマットが必要とされることを暗に意味する。UEは、PDSCH/PUSCH用にどれだけの数の周波数ブロックが自身に配分されているのかを知らないので、UEは、各場合についてブラインド復号を試行しなければならない。ブラインド復号の試行回数を削減するために、一代替案は、2つ以上の周波数ブロックのすべての配分について固定長リソース配分フィールド(すなわち単一のDCIフォーマット)を使用することである。フィールドのフォーマットは、配分された周波数ブロックの数に依存する。一例が以下のテーブル2に示されている。
【0128】
【表6】

【0129】
配分された周波数ブロックの数に関係なく、各LTEアドバンストUEは、一定ビット数(すなわち上記例では51ビット)を有する固定長リソース配分フィールドを監視することが分かる。
【0130】
一般に、必要とされる任意の全サイズyについて、各フィールドのサイズは次のように計算することができる。
【0131】
【数7】

【0132】
追加の制御フィールドがリソース割り当てメッセージに存在する場合、rビットの残余ビットをこれらのフィールドで使用することが可能となり得る。存在しない場合、残余ビットは、単にパディングビットで満たすことができる。
【0133】
結論
上記では、ダウンリンクリソースブロック配分及びアップリンクリソースブロック配分をシグナリングする3つの方法を説明してきた。方法1は、連続する局所的なリソース配分にのみ非常に効率的である。方法3は、不連続なRBグループ配分に非常に効率的である。したがって、方法1及び方法3がLTEアドバンストDL/ULリソースに採用されることを提案する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスの形でそれぞれ配列されている複数の周波数ブロックを使用した通信システムにおけるリソース配分データのシグナリング方法であって、
ユーザーデバイスの使用のために割り当てられる少なくとも1つの周波数ブロックを決定すること、
前記ユーザーデバイスによる使用のために、前記少なくとも1つの決定された周波数ブロック内におけるリソースブロックの配分を決定すること、
前記ユーザーデバイスの前記少なくとも1つの決定された周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを生成すること、
前記ユーザーデバイスの前記リソースブロックの決定された配分を識別する第2のリソース配分データを、前記決定された少なくとも1つの周波数ブロックに依存して生成することを含み、更に、
前記第1のリソース配分データ及び前記第2のリソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングすること、
を含む、方法。
【請求項2】
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンスにグループ化され、
前記リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含み、
前記第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列され、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスの形でそれぞれ配列されている複数の周波数ブロックを使用した通信システムにおけるリソース配分データのシグナリング方法であって、
ユーザーデバイスの使用のために割り当てられる少なくとも1つの周波数ブロックを決定すること、
前記ユーザーデバイスによる使用のために、前記少なくとも1つの決定された周波数ブロック内におけるリソースブロックの配分を決定すること、
前記ユーザーデバイスの前記少なくとも1つの決定された周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを生成すること、
前記ユーザーデバイスの前記リソースブロックの決定された配分を識別する第2のリソース配分データを、前記決定された少なくとも1つの周波数ブロックに依存して生成すること、
前記第1のリソース配分データ及び前記第2のリソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングすること、を含み、
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンスにグループ化され、前記リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含み、前記第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列され、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別する、方法。
【請求項4】
前記第2のリソース配分データは、前記リソースブロックグループのシーケンスにおける前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックの相対位置を識別するように配列される、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のリソース配分データは、リソースブロックグループ割り当てビットマスクを含み、前記決定された少なくとも1つの周波数ブロックにおける前記リソースブロックグループ又は各リソースブロックグループは、前記割り当てビットマスクの少なくとも1ビットによってそれぞれ表される、請求項2〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のリソースブロック配分データのビット数は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる周波数ブロックの数に依存する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のリソースブロック配分データのビット数は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる周波数ブロックの数に関係なく同一である、請求項2〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記各リソースブロックグループにおけるリソースブロックの数は、前記ユーザーデバイスによる使用に割り当てられる周波数ブロックの数に依存して決定される、請求項2〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記リソースブロックの配分は、リソースブロックの少なくとも1つの連続するシーケンスを含み、前記第2のリソース配分データは、該連続するシーケンスの開始リソースブロックの位置及び該連続するシーケンスにおけるリソースブロックの数を符号化する値を含む、請求項1又は3に記載の方法。
【請求項10】
前記リソースブロックの配分は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる前記各周波数ブロックにおけるリソースブロックの連続するシーケンスを含み、該連続する各シーケンスは同じ数のリソースブロックを含み、該連続する各シーケンスの前記開始リソースブロックは、該開始リソースブロックが位置する前記周波数ブロックにおいて同じ相対位置を有する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記リソースブロックの配分は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる第1の周波数ブロックにおいて開始すると共に前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる第2の周波数ブロックにおいて終了するリソースブロックの連続するシーケンスを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のリソース配分データは周波数ブロック割り当てビットマスクを含み、前記周波数ブロック又は各周波数ブロックは、前記周波数ブロック割り当てビットマスクの少なくとも1ビットによってそれぞれ表される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる前記少なくとも1つの周波数ブロックを決定する前記決定ステップは、複数の前記周波数ブロックが前記ユーザーデバイスによる使用に割り当てられることを決定し、
第2のリソース配分データを生成する前記ステップにおいて、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる前記周波数ブロックのそれぞれにおける前記リソースブロックのシーケンスは、連結されたシーケンスとして取り扱われ、前記生成されたリソース配分データは、該連結されたシーケンスにおける前記配分されたリソースブロックの位置を示すように配列される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
複数の周波数ブロックのそれぞれに複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスの形で配列される前記複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおけるリソース配分決定方法であって、
少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを受信すること、
前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに依存し、且つ、リソースブロックの配分を識別する第2のリソース配分データを受信すること、
前記受信された第1の配分データを使用して前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを決定すること、並びに
前記受信された第2のリソース配分データ及び前記決定された少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに基づいて前記リソースブロックの配分を決定すること、
を含む方法。
【請求項15】
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンスにグループ化され、該リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含み、前記第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列され、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
複数の周波数ブロックのそれぞれに複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスの形で配列される前記複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおけるリソース配分決定方法であって、
少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを受信すること、
前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに依存し、且つ、リソースブロックの配分を識別する第2のリソース配分データを受信すること、
前記受信された第1の配分データを使用して前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを決定すること、並びに
前記受信された第2のリソース配分データ及び前記決定された少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに基づいて前記リソースブロックの配分を決定すること、を含み、
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンスにグループ化され、該リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含み、前記第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列され、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別する、方法。
【請求項17】
前記第2のリソース配分データは、前記リソースブロックグループのシーケンスにおける前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループの相対位置を識別するように配列される、請求項15又は16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2のリソース配分データは、リソースブロックグループ割り当てビットマスクを含み、前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックにおける前記リソースブロック又は各リソースブロックは、前記割り当てビットマスクの少なくとも1ビットによってそれぞれ表される、請求項15〜17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のリソースブロック配分データのビット数は、前記ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられた周波数ブロックの数に依存する、請求項15〜18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記第2のリソースブロック配分データのビット数は、前記ユーザーデバイスによる使用に割り当てられた周波数ブロックの数に関係なく同一である、請求項15〜18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記各リソースブロックグループにおけるリソースブロックの数は、割り当てられた周波数ブロックの数に依存する、請求項15〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記リソースブロックの配分は、リソースブロックの少なくとも1つの連続するシーケンスを含み、前記第2のリソース配分データは、該連続するシーケンスの開始リソースブロックの位置及び該連続するシーケンスにおけるリソースブロックの数を符号化する値を含む、請求項14又は16に記載の方法。
【請求項23】
前記リソースブロックの配分は、各割り当てられた周波数ブロックにおけるリソースブロックの連続するシーケンスを含み、各該連続するシーケンスは同じ数のリソースブロックを含み、各該連続するシーケンスの前記開始リソースブロックは、該開始リソースブロックが位置する前記周波数ブロックにおいて同じ相対位置を有する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記リソースブロックの配分は、第1の割り当てられた周波数ブロックにおいて開始すると共に第2の割り当てられた周波数ブロックにおいて終了するリソースブロックの連続するシーケンスを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のリソース配分データは周波数ブロック割り当てビットマスクを含み、前記割り当てられた周波数ブロック又は各割り当てられた周波数ブロックは、前記周波数ブロック割り当てビットマスクの少なくとも1ビットによってそれぞれ表される、請求項14〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックは、複数の前記周波数ブロックを含み、前記リソースブロックの配分を決定する前記ステップ中に、前記割り当てられた周波数ブロックのそれぞれにおける前記リソースブロックのシーケンスは、連結されたシーケンスとして取り扱われ、前記リソース配分データは、前記連結されたシーケンスにおける前記配分されたリソースブロックの位置を示すものとして処理される、請求項14〜25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスの形でそれぞれ配列される複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいて、複数のユーザーデバイスと通信するように動作する通信ノードであって、
ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる少なくとも1つの周波数ブロックを決定する手段と、
前記ユーザーデバイスによる使用のために前記少なくとも1つの決定された周波数ブロック内におけるリソースブロックの配分を決定する手段と、
前記ユーザーデバイスの前記少なくとも1つの決定された周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを生成する手段と、
前記ユーザーデバイス用に前記決定されたリソースブロックの配分を識別すると共に、前記決定された少なくとも1つの周波数ブロックに依存した第2のリソース配分データを生成する手段と、
前記第1のリソース配分データ及び前記第2のリソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングする手段と、を備え、
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンスにグループ化され、前記リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含み、前記第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列され、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別する、通信ノード。
【請求項28】
複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスの形でそれぞれ配列される複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいて、通信ノードと通信するユーザーデバイスであって、
少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを受信する手段と、
リソースブロックの配分を識別すると共に、前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに依存した第2のリソース配分データを受信する手段と、
前記受信された第1の配分データを使用して前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを決定する手段と、
前記受信された第2のリソース配分データ及び前記決定された少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに基づいて前記リソースブロックの配分を決定する手段と、を備え、
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンスにグループ化され、前記リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含み、前記第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列され、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別する、ユーザーデバイス。
【請求項29】
複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスの形でそれぞれ配列される複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいて複数のユーザーデバイスと通信する通信ノードであって、
ユーザーデバイスによる使用のために割り当てられる少なくとも1つの周波数ブロックを決定するように動作するディターミナー(determiner)と、
前記ユーザーデバイスによる使用のために前記少なくとも1つの決定された周波数ブロック内におけるリソースブロックの配分を決定するように動作するディターミナー(determiner)と、
前記ユーザーデバイスの前記少なくとも1つの決定された周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを生成するように動作するジェネレーター(generator)と、
前記ユーザーデバイスの前記決定されたリソースブロックの配分を識別すると共に、前記決定された少なくとも1つの周波数ブロックに依存した第2のリソース配分データを生成するように動作するジェネレーター(generator)と、
前記第1のリソース配分データ及び前記第2のリソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングするように動作するシグナラー(signaller)と、
を備え、
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンスにグループ化され、前記リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含み、前記第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列され、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別する、通信ノード。
【請求項30】
複数の副搬送波がリソースブロックのシーケンスの形でそれぞれ配列される複数の周波数ブロックを使用する通信システムにおいて、通信ノードと通信するように動作するユーザーデバイスであって、
少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを識別する第1のリソース配分データを受信するように動作可能なレシーバーと、
リソースブロックの配分を識別すると共に、前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに依存した第2のリソース配分データを受信するように動作するレシーバーと、
前記受信された第1の配分データを使用して前記少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックを決定するように動作するディターミナー(determiner)と、
前記受信された第2のリソース配分データ及び前記決定された少なくとも1つの割り当てられた周波数ブロックに基づいて前記リソースブロックの配分を決定するように動作するディターミナー(determiner)と、
を備え、
前記リソースブロックは、リソースブロックグループのシーケンスにグループ化され、前記リソースブロックグループのシーケンスは、前記決定されたリソースブロックの配分を含む少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを含み、前記第2のリソース配分データは、前記少なくとも1つの配分されたリソースブロックグループを識別するように配列され、それによって、前記決定されたリソースブロックの配分を識別する、ユーザーデバイス。
【請求項31】
複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいてリソース配分データをシグナリングする方法であって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスの形で配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該方法は、
前記インデックス値を使用して、前記周波数ブロックのサブセットに対応する帯域幅を有するユーザーデバイスのリソースブロックの連続するシーケンスの配分を決定すること、
前記ユーザーデバイスの前記リソースブロックの決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化したリソース配分データを生成すること、及び
前記リソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングすること、
を含む、方法。
【請求項32】
前記リソース配分データは、前記システム帯域幅における前記連続するシーケンスの開始リソースブロックの相対位置及び前記連続するシーケンスにおけるリソースブロックの数を符号化する値を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記方法は、留保されたリソースブロック及び他のリソースブロックを識別すること、並びに前記一義的に定まるインデックス値を前記他のリソースブロックに配分する一方、前記留保されたリソースブロックには配分しないことを含む、請求項31又は32に記載の方法。
【請求項34】
前記方法は、リソースブロックが留保されているか否かに関係なく、前記一義的に定まるインデックス値を該リソースブロックに配分することを含む、請求項31又は32に記載の方法。
【請求項35】
複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいてリソース配分を決定する方法であって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該方法は、
前記周波数ブロックのサブセットに対応する動作帯域幅を有するユーザーデバイスにおいて、該ユーザーデバイスのリソースブロックの決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化したリソース配分データを受信すること、及び
前記受信されたリソース配分データと、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置を前記ユーザーデバイスの前記動作帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置にマッピングするデータとを使用して、前記ユーザーデバイスの動作帯域幅内における前記リソースブロックの配分を決定すること、
を含む、方法。
【請求項36】
前記配分されたリソースブロックは、少なくとも1つの留保されたリソースブロックを含み、前記方法は、前記配分されたリソースブロックのいずれが留保されていないのかを識別すること、及び通信ノードとのその後の通信での使用に配分される前記識別された留保されていないリソースブロックを決定することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいて複数のユーザーデバイスと通信するように動作する通信ノードであって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該通信ノードは、
前記インデックス値を使用して、前記周波数ブロックのサブセットに対応する帯域幅を有するユーザーデバイスのリソースブロックの連続するシーケンスの配分を決定する手段と、
前記ユーザーデバイスの前記リソースブロックの決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化するリソース配分データを生成する手段と、
前記リソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングする手段と、
を備える、通信ノード。
【請求項38】
複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいて通信ノードと通信するように動作するユーザーデバイスであって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該ユーザーデバイスは、前記周波数ブロックのサブセットに対応する動作帯域幅を有し、
前記ユーザーデバイスのリソースブロックの決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化したリソース配分データを受信する手段と、
前記受信されたリソース配分データと、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置を前記ユーザーデバイスの前記動作帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置にマッピングするデータとを使用して、前記ユーザーデバイスの動作帯域幅内における前記リソースブロックの配分を決定する手段と、
を備える、ユーザーデバイス。
【請求項39】
複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいて複数のユーザーデバイスと通信するように動作する通信ノードであって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該通信ノードは、
前記インデックス値を使用して、前記周波数ブロックのサブセットに対応する帯域幅を有するユーザーデバイスのリソースブロックの連続するシーケンスの配分を決定するように動作可能なディターミナー(determiner)と、
前記ユーザーデバイスの前記リソースブロックの決定された配分を符号化するリソース配分データを、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化するリソース配分データを生成するように動作するジェネレーター(generator)と、
前記リソース配分データを前記ユーザーデバイスへシグナリングするように動作するシグナラー(signaller)と、
を備える、通信ノード。
【請求項40】
複数の周波数ブロックを含むシステム帯域幅にわたり動作する通信システムにおいて通信ノードと通信するように動作するユーザーデバイスであって、各周波数ブロックはリソースブロックのシーケンスに配列された複数の副搬送波を有し、各リソースブロックは前記システム帯域幅内において一義的に定まるリソースブロックインデックス値を有し、該ユーザーデバイスは、前記周波数ブロックのサブセットに対応する動作帯域幅を有し、
前記ユーザーデバイスのリソースブロックの決定された配分を、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置の形で符号化したリソース配分データを受信するように動作するレシーバーと、
前記受信されたリソース配分データと、前記システム帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置を前記ユーザーデバイスの前記動作帯域幅内における前記連続するシーケンスの相対位置にマッピングするデータとを使用して、前記ユーザーデバイスの動作帯域幅内における前記リソースブロックの配分を決定するように動作するディターミナー(determiner)と、
を備える、ユーザーデバイス。
【請求項41】
請求項1〜26のいずれか1項又は請求項31〜36のいずれか1項に記載の前記方法をコンピューターに実行させるコンピューター実行可能命令を含むコンピューター実行可能命令製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−42523(P2013−42523A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−222038(P2012−222038)
【出願日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【分割の表示】特願2011−511544(P2011−511544)の分割
【原出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】