説明

リブ編地およびその製造方法

【課題】ランがしにくく、なおかつ、凹凸感の表面効果で意匠性に富んだ編地が得ると共に、この編地を得るための編成方法を提供する。
【解決手段】次の第1、第2過程を実施することを特徴とするリブフリース編地の製造方法とそれによって得られるリブフリース編地。 (a)第1過程においては、シリンダー針(30)は、2種類のシリンダー針(CL,CH)のいずれか一方がタック選針され、選択されなかったシリンダー針はウエルト選針され、ダイアル針(34)は、全ての針がウエルト選針される。(b)第2過程においては、シリンダー針(30)は、全ての針がニット選針され、ダイアル針(34)は、全ての針がニット選針される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両面丸編機により編成される新規なダブルニット編地およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ダブルニット編地は古くよりさまざまなものが公知となっている。例えば、よく知られたものでは、リブ編地(ゴム編地やフライス編地ともいう)、インターロック編地、シングルピケ編地、ポンチ・ローマ編地などがある。
【0003】
下記特許文献1に記載の編地は、図7に示すように、2層状に編まれている2枚のメリヤス編地であって、その組織は平編みの緯メリヤスである。PYは2枚の編地21と22のうち、片方の編地のループに添編せられたパイル糸である。パイルは2枚の編地21と22の相互の間に形成せられ、パイルの群として両編地の間に包蔵せられている。また、この特許文献1には前記編地の編成方法も記載されている。
【0004】
下記特許文献2には、ダイアル針に対向して設けたホイールのV字溝に横糸を保持しながら、横糸を挿入する方法およびその編地の記載がある。
【特許文献1】日本実公平3−15588号
【特許文献2】アメリカ特許第3986374号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常のリブ編地では、表面効果に乏しく平面的に見え、横方向に伸ばせば、表目の縦(ウエール)方向が浮き出て畝のように見え、裏目の縦方向が窪んで溝のように見える。
【0006】
特許文献1では、「パイルの群中に包合せられている多分の空隙の存在によって、保温性を内在しているし、全体に豊かな厚さをもたらしている」(第3頁第5欄30−33行)とあり、季節が限定された編地であることが分かる。
【0007】
また、特許文献1では、パイル編地を包含した2層状の平編みの緯メリヤスであって、その編成方法のみが記載されている。
【0008】
特許文献2に記載のホイールは、図8に示すように、同軸に配置されたスパーギア10とダイアル針3を噛み合わせることにより、ダイアル針の回転に伴いホイール5を回転させ、ホイール外周のV字溝8に横糸を保持しながらダイアル針に横糸を供給している。しかし、このような方法では、近年の編機の高速化やファインゲージ化には対応出来なくなって、現在ではこの装置は見られなくなった。
【0009】
本発明は、ランがしにくく、なおかつ、凹凸感の表面効果で意匠性に富んだ編地が得ること、および、この編地を得るための編成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るリブフリース編地の製造方法は、選針手段によって少なくとも2種類に制御されるシリンダー針(CL,CH)が交互に配列された編成シリンダーと、シリンダー針の間に水平方向に移動可能なシンカーが配列されたシンカーダイアルと、選針手段によって制御されるダイアル針が前記シンカーに対向してニードルダイアルに配列されている両面丸編機において、次の第1、第2過程を実施することを特徴とする。
(a)第1過程においては、シリンダー針は、2種類のシリンダー針(CL,CH)のいずれか一方がタック選針され、選択されなかったシリンダー針はウエルト選針され、ダイアル針は、全ての針がウエルト選針される。
(b)第2過程においては、シリンダー針は、全ての針がニット選針され、ダイアル針は、全ての針がニット選針される。
【0011】
本発明に係るリブフリース編地は、前記方法を実施することにより得られることを特徴とする編地である。具体的には、リブ編地にインレイ糸が1コース毎に編み込まれ、リブ編目の間からインレイ糸が表に飛び出ていることを特徴とする編地である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の効果として、リブ編地にインレイ糸が1コース毎に編み込まれているため、ランがしにくい編地となっている。そして、リブ編地の特徴である編地の横方向への伸縮性も維持している。
【0013】
さらに、リブ編目の間からインレイ糸が表に飛び出すことによって、従来のリブ編地とは全く異なり、凹凸感の表面効果で意匠性に富んだ編地が得られる。
【0014】
また、糸の素材を変えることにより、鹿の子調やメッシュ調の編地が得られ、シングル編のフリース・インレイ生地と比較して、高品位の表目が得られる。
【0015】
本発明の編成方法は、丸編機の高速化やファインゲージ化に対応したている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の方法において、全てのダイアル針溝にシリンダー針を挿入し、全てのダイアル針溝にダイアル針が挿入して編成するのはもちろん、シリンダー針とダイアル針の少なくとも一方について、例えば、下記(i)、(ii)のように、部分的に針を抜くことにより、ユニークなインレイ編地が得られる。
【0017】
(i)全てのシリンダー針溝にシリンダー針を挿入し、ダイアル針溝の2本毎にダイアル針34を挿入する。これにより、ダイアル側の編目の間からインレイ糸がはみ出し、シリンダー側の編目はメッシュ調の編地が得られる。
【0018】
(ii)シリンダー針溝の4本毎に1本のシリンダー針を抜き、ダイアル針溝の2本毎にダイアル針を抜く。これにより、ダイアル側の編目の間からインレイ糸がはみ出し、シングルインレイとリブの編地を組合せたユニークな編地が得られる。
【実施例1】
【0019】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
【0020】
図1は本発明の編地を編成する両面丸編機の編成要部を示す。選針手段によって少なくとも2種類に制御されるシリンダー針30(CL,CH)が交互に配列された編成シリンダー31の上部には、シリンダー針30の間に水平方向に移動可能なシンカー32が配列されたシンカーダイアル33が設置されている。選針手段によって制御されるダイアル針34が前記シンカー32に対向してニードルダイアル35に配列されている。ただし、図4(b)に記載のようにダイアル針34とシンカー32は横方向に半ピッチずれているので、同時にどちらもが前進してもぶつかることはない。
【0021】
図2及び3に基づき、本発明の編成方法を詳しく説明する。図2は本発明の一実施例におけるシリンダー針30と、ダイアル針34およびシンカー32の動作線図である。動作線図における5−5断面(図3−1の(e))以前が第1過程であり、それ以後が第2過程である。ここで、C1はシリンダー低バット30(CL)針の動作線、C2はシリンダー高バット30(CH)針の動作線、Dはダイアル針34の動作線、Sはシンカー32の動作線である。
【0022】
図3−1の(a)(図2の動作線図における1−1断面)において、全てのシリンダー針30(CL、CH)はフック先端部30aがシンカーノーズ32aの上端部とほぼ一致する位置まで上昇する。ダイアル針34は第一過程ではウエルトの位置を維持している。シリンダー針30に維持されているオールドループの両端部がシンカースロート32bでシリンダー針30の背に回るように、シンカー32は前進している。
【0023】
図3−1の(b)(図2の動作線図における2−2断面)において、2種類のシリンダー針30の内、一方のシリンダー針30(CL)はタック位置まで上昇を続けている。もう一方のシリンダー針30(CH)は第一過程では(a)のウエルト位置を維持している。シンカー32は(a)の位置を維持し、シリンダー針30(CL)のラッチ30bがオールドループにより開くのを補助している。
【0024】
図3−1の(c)(図2の動作線図における3−3断面)において、シリンダー針30(CL)はタック位置から下降を始めている。シンカー32は(a)の位置から後退を始めている。オールドループはシリンダー針30のラッチ30b上に維持され、ヤーンキャリア(図示せず)からシリンダー針30(CL)にインレイ糸36が供給されている。
【0025】
図3−1の(d)(図2の動作線図における4−4断面)において、シリンダー針30(CL)はさらに下降を続け、オールドループとインレイ糸36を保持している。シンカー32はシリンダー針30(CL)に影響しない位置まで後退している。
【0026】
図3−1の(e)(図2の動作線図における5−5断面)において、シリンダー針30(CL)はそのフック30aがシンカートップ32cよりも下に最低位置に達する。フック30a内にはオールドループとインレイ糸36を保持している。シンカー32は(d)の位置を維持している。
【0027】
図3−1の(f)(図2の動作線図における6−6断面)において、全てのシリンダー針30(CL、CH)はフック30a先端部がシンカーノーズ32aの上端部とほぼ一致する位置まで上昇する。ダイアル針34はニット位置へ上昇を始めている。シリンダー針30に維持されているオールドループの両端部がシンカースロート32bでシリンダー針30の背に回るように、シンカー32は前進している。
【0028】
図3−2の(g)(図2の動作線図における7−7断面)において、全てのシリンダー針30(CL、CH)はニット位置へ上昇を始めている。ダイアル針34はニット位置への途中にある。シンカー32は(f)の位置を維持している。
【0029】
図3−2の(h)(図2の動作線図における8−8断面)において、全てのシリンダー針30(CL、CH)はニット位置の最高位置に達する。ダイアル針34はニット位置の最高位置に達する。シンカー32は(f)の位置を維持している。シリンダー針30(CL、CH)とダイアル針34に保持されていたオールドループは共にラッチ30bからクリアされる。
【0030】
図3−2の(i)(図2の動作線図における9−9断面)において、全てのシリンダー針30(CL、CH)とダイアル針34が下降を始めそれに伴い、シンカースロート32bによってラッチ30bの裏側に回ったオールドループが針のラッチ30bを閉じ始める。シンカー32は(i)の位置から後退を始めている。図示はしていないが、ヤーンキャリアから全てのシリンダー針30(CL、CH)とダイアル針34に編み糸が供給されている。
【0031】
図3−2の(j)(図2の動作線図における10−10断面)において、全てのシリンダー針30(CL、CH)とダイアル針34はさらに下降を続け、(i)で供給された編み糸を針のフック内に移動しながら、オールドループによってラッチ30bが閉じられる。シンカー32はシリンダー針30(CL)に影響しない位置まで後退している。
【0032】
図3−2の(k)(図2の動作線図における11−11断面)において、全てのシリンダー針30(CL、CH)はそのフックがシンカートップ32cよりも下に最低位置に達している。シリンダー針30(CL、CH)のフック内には(i)で供給された編み糸を保持し、シリンダー針30(CL、CH)のオールドループは針フックからクリアしている。ダイアル針34はさらに下降を続け、オールドループは針フックからクリアしようとしている。シンカー32は(j)の位置を維持している。
【0033】
図3−2の(l)(図2の動作線図における12−12断面)において、全てのシリンダー針30(CL、CH)は最低位置から上昇を始めている。ダイアル針34はそのフックがニードルダイアル外周部よりも奥の最低位置に達している。ダイアル針34のオールドループは針フックからクリアしている。シンカー32は(j)の位置を維持している。
【0034】
図3−2の(m)(図2の動作線図における13−13断面)において、全てのシリンダー針30(CL、CH)は(a)に位置へ上昇途中にある。ダイアル針34はウエルト位置を維持している。シリンダー針30に維持されているオールドループの両端部がシンカースロート32bでシリンダー針30の背に回るように、シンカー32は前進している。
【実施例2】
【0035】
図4(a)の編地は本発明の第2実施例であり、前記したリブ出合いの両面丸編機により編成されたダブルニットの編地である。
【0036】
図4(b)に示す編地の分解図において、第1フィーダー(第1過程)ではインレイ糸をシリンダー針30にタック/ウエルト状態で繰り返して、緊張を与えない状態で給糸している。
【0037】
第2フィーダー(第2過程)ではリブ糸をシリンダー針30とダイアル針34とに交互にニット状態で繰り返して、給糸している。
【0038】
第3フィーダー(第1過程)ではインレイ糸をシリンダー針30にウエルト/タック状態で繰り返して、第1フィーダーとは逆の順序で、緊張を与えない状態で給糸している。
【0039】
第4フィーダー(第2過程)ではリブ糸をシリンダー針30とダイアル針34とに交互にニット状態で繰り返して、第2フィーダーと同様に給糸している。
【0040】
上記方法では、図2に記載された編成方法における第1過程、第2過程を繰り返しているが、最初の第1過程(第1フィーダー)において、2種類のシリンダー針30の内の一方をタック選針し、次の第1過程(第3フィーダー)において、他方をタック選針している。
【0041】
この編地は、リブ編地にインレイ糸が1コース毎に編み込まれているため、ランがしにくい編地となっている。そして、リブ編地の特徴である編地の横方向への伸縮性も維持している。さらに、リブ編目の間からインレイ糸が表に飛び出すことによって、従来のリブ編地とは全く異なり、凹凸感の表面効果で意匠性に富んでいる。
【0042】
さらに、インレイ糸は前記のような給糸状態であるので、シリンダーの編目の間からインレイ糸がはみ出した状態でユニークな編地が得られた。さらに、ダイアル側の編目は鹿の子状になる。
【実施例3】
【0043】
図5(a)の編地は本発明の第3実施例であり、前記したリブ出合いの両面丸編機により編成されたダブルニットの編地である。
【0044】
図5(b)は第3実施例の一例の編地分解図である。シリンダーには全ての針溝にシリンダー針30が挿入され、ダイアルには、針溝の2本毎にダイアル針34が挿入されている。ダイアル側に破線で示す部分は、ダイアル針34を抜いている。
【0045】
第1フィーダー(第1過程)ではインレイ糸をシリンダー針30にタック/ウエルト状態で繰り返して、緊張を与えない状態で給糸している。
【0046】
第2フィーダー(第2過程)ではリブ糸をシリンダー針30とダイアル針34とに交互にニット状態で繰り返して、給糸している。
【0047】
第3フィーダー(第1過程)ではインレイ糸をシリンダー針30にウエルト/タック状態で繰り返して、第1フィーダーとは逆の順序で、緊張を与えない状態で給糸している。
【0048】
第4フィーダー(第2過程)ではリブ糸をシリンダー針30とダイアル針34とに交互にニット状態で繰り返して、第2フィーダーと同様に給糸している。
【0049】
上記方法では、図2に記載された編成方法における第1過程、第2過程を繰り返しているが、最初の第1過程(第1フィーダー)において、2種類のシリンダー針30の内の一方をタック選針し、次の第1過程(第3フィーダー)において、他方をタック選針している。
【0050】
この編地は、リブ編地にインレイ糸が1コース毎に編み込まれているため、ランがしにくい編地となっている。そして、リブ編地の特徴である編地の横方向への伸縮性も維持している。さらに、リブ編目の間からインレイ糸が表に飛び出すことによって、従来のリブ編地とは全く異なり、凹凸感の表面効果で意匠性に富んでいる。
【0051】
さらに、インレイ糸は上述のような給糸状態であるので、ダイアル側の編目の間からインレイ糸がはみ出した状態でユニークな編地が得られた。さらに、シリンダー側の編目はメッシュ調になる。
【実施例4】
【0052】
図6(a)の編地は本発明の第4実施例であり、前記したリブ出合いの両面丸編機により編成されるダブルニットの編地である。
【0053】
図6(b)は第4実施例の一例の編地分解図である。編成シリンダーには針溝の4本毎に1本のシリンダー針30を抜いて、ニードルダイアルには、針溝の2本毎にダイアル針34を抜いている。破線で示す部分は、針を抜いている。
【0054】
第1フィーダー(第1過程)ではインレイ糸をシリンダー針30に1×3のタック/ウエルト状態を繰り返して、緊張を与えない状態で給糸している。
【0055】
第2フィーダー(第2過程)ではリブ糸をシリンダー針30とダイアル針34に3×2で交互にニット状態で繰り返して、給糸している。第1フィーダーでタック状態であったシリンダー針30は第2フィーダーではニット状態となるように設定されている。
【0056】
第3フィーダー(第1過程)ではインレイ糸をシリンダー針30に1×1のウエルト/タック状態を繰り返して、緊張を与えない状態で給糸している。
【0057】
第4フィーダー(第2過程)では、第2フィーダーと同様にリブ糸をシリンダー針30とダイアル針34に給糸している。第3フィーダーでタック状態であったシリンダー針30は第4フィーダーではニット状態となるように設定されている。
【0058】
なお、上記方法では、図2に記載された編成方法における第1過程、第2過程を繰り返しているが、最初の第1過程(第1フィーダー)において、2種類のシリンダー針30の内の一方をタック選針し、次の第1過程(第3フィーダー)において、他方をタック選針している。
【0059】
この編地は、リブ編地にインレイ糸が1コース毎に編み込まれているため、ランがしにくい編地となっている。そして、リブ編地の特徴である編地の横方向への伸縮性も維持している。さらに、リブ編目の間からインレイ糸が表に飛び出すことによって、従来のリブ編地とは全く異なり、凹凸感の表面効果で意匠性に富んでいる。
【0060】
さらに、インレイ糸は上述のような給糸状態であるので、ダイアル側の編目の間からインレイ糸がはみ出した状態で、シングルインレイとリブの編地を組合せたユニークな編地が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明に係わる編成装置の主要部を示す図である。
【図2】本発明の一連の編成過程を示す図である。
【図3−1】図2に記載の1ないし6の各断面を示す図である。
【図3−2】図2に記載の7ないし13の各断面を示す図である。
【図4】本発明のリブ編地における編組織の第2実施例を示す図である。
【図5】本発明のリブ編地における編組織の第3実施例を示す図である。
【図6】本発明のリブ編地における編組織の第4実施例を示す図である。
【図7】特許文献1に記載された編組織を示す図である。
【図8】特許文献2に記載されたホイールの側面図(a)と、この(a)のA矢視図(b)を示す図である
【符号の説明】
【0062】
30(CH) 高バットシリンダー針
30 (CL) 低バットシリンダー針
30a フック
30b ラッチ
31 編成シリンダー
32 シンカー
32a シンカーノーズ
32b シンカースロート
32c シンカートップ
33 シンカーダイアル
34 ダイアル針
35 ニードルダイアル
36 インレイ糸



【特許請求の範囲】
【請求項1】
選針手段によって少なくとも2種類に制御されるシリンダー針(30)(CL,CH)が交互に配列された編成シリンダー(31)と、シリンダー針の間に水平方向に移動可能なシンカー(32)が配列されたシンカーダイアル(33)と、選針手段によって制御されるダイアル針(34)が前記シンカーに対向してニードルダイアル(35)に配列されている両面丸編機において、次の第1、第2過程を実施することを特徴とするリブフリース編地の製造方法。
(a)第1過程においては、シリンダー針(30)は、2種類のシリンダー針(CL,CH)のいずれか一方がタック選針され、選択されなかったシリンダー針はウエルト選針され、ダイアル針(34)は、全ての針がウエルト選針される。
(b)第2過程においては、シリンダー針(30)は、全ての針がニット選針され、ダイアル針(34)は、全ての針がニット選針される。
【請求項2】
全てのダイアル針溝にシリンダー針(30)を挿入し、全てのダイアル針溝にダイアル針(34)が挿入して編成する請求項1記載の方法。
【請求項3】
シリンダー針溝とダイアル針溝の少なくとも一方について、部分的に針を抜いて編成する請求項1記載の方法。
【請求項4】
全てのシリンダー針溝にシリンダー針(30)を挿入し、ダイアル針溝の2本毎にダイアル針(34)を挿入して行う請求項3記載の方法。
【請求項5】
シリンダー針溝の4本毎に1本のシリンダー針(30)を抜き、ダイアル針溝の2本毎にダイアル針(34)を抜いて行う請求項3記載の方法。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかの方法を実施することにより得られるリブフリース編地。
【請求項7】
リブ編地にインレイ糸が1コース毎に編み込まれ、リブ編目の間からインレイ糸が表に飛び出ていることを特徴とするリブフリース編地。
【請求項8】
ダイアル側の編目の間からインレイ糸がはみ出し、シリンダー側の編目はメッシュ調の編地である請求項7記載の編地。
【請求項9】
ダイアル側の編目の間からインレイ糸がはみ出し、シングルインレイとリブの編地を組合せた編地である請求項7記載の編地。


【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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