説明

リモコン装置および投光器セット

【課題】投光する光の色みを一定にすることができるリモコン装置および投光器セットを提供すること。
【解決手段】投光器セット100は、投光器と、投光器を遠隔操作するリモコン装置13とを備えている。投光器は、光源としてLEDを用いたフルカラーの光を投光し得る装置であり、ケーシング14と、ケーシング14内に設置された投光部とを備えている。リモコン装置13は、ケーシング14と、ケーシング14内に設置された撮像素子131、画像処理部、分析部、制御部、記憶部および送信部136とを備えている。ケーシング14の上面には、各操作を行う操作部15が設けられている。リモコン装置13は、投光器から投光された光の色みを検出し、検出された色みに基づいて、投光器から投光された光の色みが目的の範囲内となるように、対応するLEDの駆動信号を補正する補正データを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモコン装置および投光器セットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
光源としてLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を用いた投光器が知られている(例えば、特許文献1参照)。LEDは、消費電力が少なく、明るく、長寿命である等の多くの利点を有する。
【0003】
しかしながら、LEDには、発光色や発する光の強度にばらつきがあり、また、LEDは、発光色や発する光の強度が経時変化するという欠点を有する。
【0004】
すなわち、LEDは、温度変化により、発光色や発する光の強度が変化し、例えば、投光器の電源を投入し、投光を開始すると、LEDの温度が上昇してゆき、これにより発光色が薄くなったり、発する光の強度が低下する。これにより、LEDを光源とする投光器では、投光を開始したときから所定時間経過すると、初期(本来)の色みの光を投光することができなくなる。なお、本明細書における光の色みとは、光の色(狭義の色み)と光の強度とを含む概念である。
【0005】
また、LEDには、発光色や発する光の強度にばらつきがあるので、複数の投光器について同じ設定を行っても、各投光器間において、投光する光の色みにばらつきが生じてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−238734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、投光する光の色みを一定にすることができるリモコン装置および投光器セットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的は、下記(1)〜(18)の本発明により達成される。
(1) LEDを有する投光部と、前記LEDに駆動信号を送り、該LEDを発光させる駆動部とを備える投光器を遠隔操作するリモコン装置であって、
前記投光器から投光された光の色みを検出する色み検出手段と、
前記色み検出手段により検出された色みに基づいて、前記投光器から投光された光の色みが目的の範囲内となるように、前記LEDの駆動信号を補正する補正データを作成する補正データ作成手段と、
前記投光器に前記補正データを送信する送信手段とを備えることを特徴とするリモコン装置。
【0009】
(2) 前記投光部は、同一の色の光を発する複数の前記LEDを有し、
前記補正データは、前記駆動信号の大きさを増減するものである上記(1)に記載のリモコン装置。
【0010】
(3) 前記投光部は、異なる色の光を発する複数の前記LEDを有し、複数の色みの光を投光し得るよう構成されており、
前記補正データは、前記駆動信号が補正される前記LEDを特定し、その特定した前記LEDの駆動信号の大きさを増減するものである上記(1)に記載のリモコン装置。
【0011】
(4) 前記色み検出手段は、前記投光器から投光された光の赤色成分の強度と、緑色成分の強度と、青色成分の強度とを特定するものである上記(3)に記載のリモコン装置。
【0012】
(5) 前記補正データ作成手段は、前記色み検出手段により特定された前記投光器から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度と、赤色成分の強度の目的の範囲、緑色成分の強度の目的の範囲および青色成分の強度の目的の範囲とをそれぞれ比較し、前記投光器から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度が、それぞれ、赤色成分の強度の目的の範囲内、緑色成分の強度の目的の範囲内および青色成分の強度の目的の範囲内となるように、前記補正データを作成するよう構成されている上記(4)に記載のリモコン装置。
【0013】
(6) 当該リモコン装置は、前記投光器から投光する光の色みとして、前記複数の色みのうちから所定の色みを選択し得る操作部を有する上記(3)ないし(5)のいずれかに記載のリモコン装置。
【0014】
(7) 前記色み検出手段は、前記投光器から投光された光の強度を検出する光検出センサを有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のリモコン装置。
【0015】
(8) 前記光検出センサは、電子画像を形成する撮像素子である上記(7)に記載のリモコン装置。
【0016】
(9) 上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のリモコン装置と、該リモコン装置により遠隔操作される投光器とを備える投光器セットであって、
前記投光器は、LEDを有する投光部と、前記LEDに駆動信号を送り、該LEDを発光させる駆動部と、前記投光器から送信された補正データを受信する受信手段とを備え、
前記リモコン装置は、前記補正データを前記投光器に送信し、
前記投光器は、前記補正データを受信し、該補正データを用いて前記駆動信号を補正するよう構成されていることを特徴とする投光器セット。
【0017】
(10) LEDを有する投光部と、前記LEDに駆動信号を送り、該LEDを発光させる駆動部と、信号を受信する受信手段とを備える投光器と、
信号を送信する送信手段を備え、前記投光器を遠隔操作するリモコン装置とを有する投光器セットであって、
前記リモコン装置は、前記投光器から投光された光の色みを検出する色み検出手段を有しており、該色み検出手段により検出された色みを示す色みデータを前記投光器に送信し、
前記投光器は、前記色み検出手段により検出された色みに基づいて、前記投光器から投光された光の色みが目的の範囲内となるように、前記LEDの駆動信号を補正する補正データを作成する補正データ作成手段を有しており、前記色みデータを受信し、該色みデータに基づいて前記補正データを作成し、該補正データを用いて前記駆動信号を補正するよう構成されていることを特徴とする投光器セット。
【0018】
(11) 前記投光部は、同一の色の光を発する複数の前記LEDを有し、
前記補正データは、前記駆動信号の大きさを増減するものである上記(10)に記載の投光器セット。
【0019】
(12) 前記投光部は、異なる色の光を発する複数の前記LEDを有し、複数の色みの光を投光し得るよう構成されており、
前記補正データは、前記駆動信号が補正される前記LEDを特定し、その特定した前記LEDの駆動信号の大きさを増減するものである上記(10)に記載の投光器セット。
【0020】
(13) 前記色み検出手段は、前記投光器から投光された光の赤色成分の強度と、緑色成分の強度と、青色成分の強度とを特定するものである上記(12)に記載の投光器セット。
【0021】
(14) 前記補正データ作成手段は、前記色み検出手段により特定された前記投光器から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度と、赤色成分の強度の目的の範囲、緑色成分の強度の目的の範囲および青色成分の強度の目的の範囲とをそれぞれ比較し、前記投光器から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度が、それぞれ、赤色成分の強度の目的の範囲内、緑色成分の強度の目的の範囲内および青色成分の強度の目的の範囲内となるように、前記補正データを作成するよう構成されている上記(13)に記載の投光器セット。
【0022】
(15) 前記リモコン装置は、前記投光器から投光する光の色みとして、前記複数の色みのうちから所定の色みを選択し得る操作部を有する上記(12)ないし(14)のいずれかに記載の投光器セット。
【0023】
(16) 前記色み検出手段は、前記投光器から投光された光の強度を検出する光検出センサを有する上記(10)ないし(15)のいずれかに記載の投光器セット。
【0024】
(17) 前記光検出センサは、電子画像を形成する撮像素子である上記(16)に記載の投光器セット。
【0025】
(18) 前記リモコン装置と前記投光器との間の距離を検出する距離検出手段を有し、
前記距離検出手段の検出結果を加味して前記補正データを作成するよう構成されている上記(9)ないし(17)のいずれかに記載の投光器セット。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、投光する光の色みが目的の範囲内となるようにLEDの駆動信号を補正することができ、その投光する光の色みを一定にすることができる。
【0027】
すなわち、LEDの発光色や発する光の強度が変化しても、LEDの駆動信号を補正することにより、投光する光の色みを一定にすることができる。
また、複数の投光器間における投光する光の色みのばらつきを防止することができる。
【0028】
また、リモコン装置が色み検出手段を有しているので、色み検出手段が投光器に設けられている場合に比べ、投光部から発せられた光が受光されるまでの光路長を必要かつ十分な長さにすることができ、これにより、投光部が異なる色の光を発する複数のLEDを有する場合、投光する光の色みを正確に検出することができ、補正データを確実に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の投光器セットの第1実施形態における投光器を示す斜視図である。
【図2】本発明の投光器セットの第1実施形態におけるリモコン装置を示す斜視図である。
【図3】図1に示す投光器のブロック図である。
【図4】図2に示すリモコン装置のブロック図である。
【図5】図1に示す投光器の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】図2に示すリモコン装置の制御動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明のリモコン装置および投光器セットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0031】
なお、本発明では、投光器とその投光器を遠隔操作するリモコン装置との間の通信方式は、特に限定されず、無線通信(無線通信方式)と、有線通信(有線通信方式)とのいずれでもよいが、下記の実施形態では、代表的に、無線通信のうちの赤外線通信を採用した場合について説明する。
【0032】
<第1実施形態>
図1は、本発明の投光器セットの第1実施形態における投光器を示す斜視図、図2は、本発明の投光器セットの第1実施形態におけるリモコン装置を示す斜視図、図3は、図1に示す投光器のブロック図、図4は、図2に示すリモコン装置のブロック図、図5は、図1に示す投光器の制御動作を示すフローチャート、図6は、図2に示すリモコン装置の制御動作を示すフローチャートである。
【0033】
なお、以下では、図1中の左側を「正面(先端)」、右側を「背面(基端)」として説明を行う。
【0034】
これらの図に示すように、投光器セット100は、投光器1と、投光器1を無線通信により遠隔操作するリモコン装置13とを備えている。
【0035】
図1および図3に示すように、投光器1は、光源としてLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を用いたフルカラーの光を投光し得る装置であり、ケーシング2と、ケーシング2内に設置された投光部3とを備えている。
【0036】
ケーシング2は、有底筒状(図示の構成では、有底の円筒状)の本体部21と、本体部21の先端部に設けられ、その本体部21の先端部の開口を塞ぐ蓋を兼ねる窓部22とを有している。窓部22は、透明な(光透過性を有する)部材で構成されている。
【0037】
投光部3は、複数(図示の構成では6つの)のLEDチップ(第1のLEDチップ)31aと、複数(図示の構成では3つの)のLEDチップ(第2のLEDチップ)31bと、各LEDチップ31a、31bを支持する基板32とを有している。各LEDチップ31a、31bは、基板32の正面側(先端側)、すなわち、光を投光(照射)する側に設置されている。また、基板32は、本体部の先端部の内側に固定されている。
【0038】
LEDチップ31aは、赤色(R)の光(赤色の波長帯の光)を発するLED、緑色(G)の光(緑色の波長帯の光)を発するLED、青色(B)の光(青色の波長帯の光)を発するLEDおよび白色(W)の光を発するLEDを有している。なお、LEDチップ31aにおける赤色の光を発するLED、緑色の光を発するLED、青色の光を発するLEDおよび白色の光を発するLEDの数は、それぞれ、1つでもよく、また、複数でもよい。
【0039】
また、LEDチップ31bは、琥珀色(アンバー)(A)の光を発するLEDを有している。このように投光部3は、異なる色の光を発する踏む数のLEDを有している。なお、LEDチップ31bにおける琥珀色の光を発するLEDの数は、1つでもよく、また、複数でもよい。
【0040】
各LEDチップ31a、31bの各LEDの出力をそれぞれ調整することにより、フルカラーの光、すなわち、任意の色みの光を投光することができる。なお、前述したように、本明細書における光の色みとは、光の色(狭義の色み)と光の強度とを含む概念である。
【0041】
また、各LEDチップ31aは、周方向に沿って等角度間隔(等間隔)に配置されており、各LEDチップ31bは、LEDチップ31aの内周側に、周方向に沿って等角度間隔に配置されている。なお、LEDチップ31a、LEDチップ31bの配置は、これに限定されないことは、言うまでもない。
【0042】
以下では、LEDチップ31a、LEDチップ31bを総称する場合には、「LEDチップ31」と言い、区別して言う場合には、「LEDチップ31a」、「LEDチップ31b」と言う。
【0043】
また、LEDチップ31a、31bのLEDが発した光を、単に、「LEDが発した光」とも言う。
【0044】
また、投光器1は、LEDに駆動信号を送り、LEDを発光させる(駆動する)駆動部6と、リモコン装置13から送信された信号を受信する受信部(受信手段)5と、制御部(制御手段)7と、各情報(データ)を記憶する記憶部4とをケーシング2内に有している。
【0045】
制御部7は、後述する補正データに基づいて駆動信号の補正を行う他、受信部5、駆動部6および記憶部4等、投光器1全体の作動を制御する。この制御部7としては、例えば、マイクロコンピュータ等を用いることができる。
【0046】
図2および図4に示すように、リモコン装置13は、ケーシング14と、ケーシング14内に設置された撮像素子(光検出素子)131、画像処理部132、分析部133、制御部(制御手段)134、各情報(データ)を記憶する記憶部135および投光器1に信号を送信する送信部(送信手段)136とを備えている。また、ケーシング14の上面には、各操作を行う操作部(操作手段)15が設けられている。本実施形態では、通信方式として赤外線通信を採用しており、送信部136から投光器1に赤外線で信号を送信し、その投光器1を遠隔操作する。
【0047】
操作部15は、複数の操作ダイヤル151、複数の操作ボタン152、153、154、155を有している。
【0048】
各操作ボタン152は、それぞれ、投光する光の色みを選択する手段である。図示の構成では、操作ボタン152は、29個設置されており、25種類のカラー色と、4種類の白色とのうちから任意の色みを選択し得るようになっている。なお、各操作ボタン152は、それぞれ、投光する光の色みと同一の色みに着色されている。
【0049】
各操作ダイヤル151は、投光する光の色相、明度、彩度をそれぞれ調整する手段である。各操作ダイヤル151を回転させると、色相、明度、彩度がそれぞれ変更される。
【0050】
各操作ボタン153は、それぞれ、投光する光の色みを登録したり、また、投光する光の色みとして、その登録した色みを選択する手段である。
【0051】
各操作ボタン154は、赤色の光を発するLEDの出力、緑色の光を発するLEDの出力、青色の光を発するLEDの出力、白色の光を発するLEDの出力、琥珀色の光を発するLEDの出力をそれぞれ調整する手段である。各操作ボタン154の一端部または他端部を押圧すると、赤色の光を発するLED、緑色の光を発するLED、青色の光を発するLED、白色の光を発するLED、琥珀色の光を発するLEDの出力がそれぞれ変更される。
操作ボタン155は、投光器1の点灯・消灯を操作する手段である。
【0052】
また、ケーシングの図2中の左上側には、投光器1の投光部3から投光された光の強度を検出する光検出センサとして、電子画像を形成する撮像素子(固体撮像素子)131が設置されている。
【0053】
撮像素子131としては、例えば、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色要素(着色部)を有する原色カラーフィルタが撮像面上に設けられたCCDイメージセンサや、CMOSセンサ等を用いることができる。
【0054】
この撮像素子131により、投光部3から投光される光、すなわち、各LEDが発した光を合成した光の赤色成分の強度(レベル)、緑色成分の強度および青色成分の強度をそれぞれ検出することができる。
【0055】
また、制御部134は、後述する補正データの作成の他、撮像素子131、画像処理部132、分析部133、記憶部135および送信部136等、投光器1全体の作動を制御する。この制御部134としては、例えば、マイクロコンピュータ等を用いることができる。
【0056】
この投光器セット100では、投光器1の投光部3から投光された光の色みを検出し、検出された色みに基づいて、投光された光の色みが目的の範囲内となるように、対応するLEDの駆動信号を補正する。
【0057】
すなわち、まずは、撮像素子131により、投光器1から投光された光を撮像し、画像処理部132により、画像データを作成する。この画像データは、撮像素子131の各画素毎の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度を示すものである。
【0058】
次に、分析部133により、画像データに基づいて、投光された光の赤色成分の強度と、緑色成分の強度と、青色成分の強度とを特定する。この場合、投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度は、それぞれ、撮像素子131の各画素毎に得られるので、各色成分について、それぞれ、例えば、各画素の平均値を求め、その平均値を投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度とする。
【0059】
次に、制御部134により、前記特定された投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度と、赤色成分の強度の目的の範囲、緑色成分の強度の目的の範囲および青色成分の強度の目的の範囲とをそれぞれ比較する。そして、投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度が、それぞれ、赤色成分の強度の目的の範囲内、緑色成分の強度の目的の範囲内および青色成分の強度の目的の範囲内となるように、LEDの駆動信号を補正する補正データを作成する。
【0060】
前記補正データは、駆動信号が補正されるLEDを特定し、その特定したLEDの駆動信号の大きさを増減するものである。
【0061】
この場合、予め、分析部133により特定される投光された光の色成分(赤色成分、緑色成分、青色成分)の強度と、投光された光の色成分の目的の範囲と、LEDの駆動信号の大きさを増減する際に使用するデータとの関係を示すテーブルや演算式等の検量線を実験的に作成し、後述する記憶部135に記憶する。この検量線は、例えば、赤色成分用のものと、緑色成分用のものと、青色成分用のものとをそれぞれ作成する。そして、前記補正データの作成の際は、制御部134は、記憶部135から前記検量線を読み出し、その検量線を用いて、分析部133により特定された投光された光の色成分の強度と、投光された光の色成分の目的の範囲とに基づいて、補正データのうちのLEDの駆動信号の大きさを増減する際に使用するデータを求める(作成する)。
【0062】
なお、前記赤色成分、緑色成分および青色成分の強度の目的の範囲は、それぞれ、投光する光の色みの設定値(設定色)に対応しており、各色み毎に定まっている。
【0063】
前述したように、この投光器1では、操作部15を操作して投光する光の色みを自在に設定できるようになっており、操作部15の操作ボタン152が操作され、投光する光の色みとして所定の色みが入力されると、制御部134は、その入力された投光する光の色みを示すデータを含み、投光する光の色みを設定するコマンド(指令)を送信部136から投光器1に送信する。
【0064】
投光器1では、受信部5により、前記リモコン装置13から送信されたコマンドを受信し、制御部7は、そのコマンドにしたがって投光する光の色みを設定する。すなわち、制御部7は、前記設定した色みに応じて、光を投光する際にLEDに送る駆動信号の大きさの初期値を設定する。そして、駆動部6は、光を投光する際は、LEDに前記設定された大きさの駆動信号を送り、LEDを発光させる。
【0065】
LEDの駆動方式としては、特に限定されないが、例えば、駆動信号としてパルス(パルス信号)を用い、そのパルスのデューティー比を変えることでLEDに入力(供給)する電流の値を調整するPWM方式を採用する。
【0066】
なお、撮像素子131、画像処理部132および分析部133により、投光された光の色みを検出する色み検出手段の主要部が構成される。
【0067】
また、制御部134により、LEDの駆動信号を補正する補正データを作成する補正データ作成手段の主要部が構成される。
【0068】
次に、投光器セット100の作用を説明する。
前述したように、この投光器セット100では、リモコン装置13の操作部15を操作して、投光器1の投光部3から投光する光の色みを自在に設定することができるようになっている。なお、ここでは、代表的に、操作ボタン152を操作して、投光器1から投光する光の色みを選択(設定)する場合について説明する。また、リモコン装置13は、操作後は、投光器1から投光された光が撮像素子131に照射され、投光器1との間の距離が所定値(予め決められた値)になる位置に配置される。
【0069】
まずは、リモコン装置13の動作を説明する。
図6に示すように、リモコン装置13においては、制御部134は、操作部15が操作され、投光器1から投光する光の色みが選択されたか否かを判断する(ステップS201)。
【0070】
前記投光する光の色みが選択されたと判断した場合は、その選択された色みを示すデータを含み、投光する光の色みを設定(変更)するコマンドを投光器1に送信する(ステップS202)。
【0071】
後述するように、投光器1では、前記リモコン装置13から送信されたコマンドを受信し、制御部7は、そのコマンドにしたがって投光する光の色みを設定し、その色みの光を投光する。
【0072】
次いで、リモコン装置13においては、撮像素子131により、投光器1から投光された光を撮像し、画像処理部132により、画像データを作成する(ステップS203)。
【0073】
次いで、分析部133により、画像データに基づいて、前記投光部3から投光された光の赤色成分の強度と、緑色成分の強度と、青色成分の強度とを特定する(ステップS204)。
【0074】
次いで、制御部134により、ステップS204で特定された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度と、赤色成分の強度の目的の範囲、緑色成分の強度の目的の範囲および青色成分の強度の目的の範囲とをそれぞれ比較する(ステップS205)。
【0075】
次いで、制御部134は、ステップS204で特定された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度が、それぞれ、赤色成分の強度の目的の範囲内、緑色成分の強度の目的の範囲内および青色成分の強度の目的の範囲内であるか否かを判断する(ステップS206)。
【0076】
ステップS206において、投光部3から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度のうちの1つでも目的の範囲内でないものがあると判断した場合は、ステップS207に移行する。
【0077】
ステップS207においては、制御部134は、投光部3から投光された光の赤色成分、緑色成分および青色成分のうち、その強度が目的の範囲内にないものについて、その強度が目的の範囲内となるようにLEDの駆動信号を補正する補正データを作成し、送信部136により、その補正データを含み、駆動信号を補正するコマンドを投光器1に送信する。
【0078】
具体例としては、例えば、赤色成分の強度のみが目的の範囲内でない場合は、赤色の光を発するLEDのみについて、その駆動信号を増減する補正データを作成する。この補正データの作成は、前述したように、記憶部135に記憶されている検量線を用いて行う。
【0079】
後述するように、投光器1では、前記リモコン装置13から送信されたコマンドを受信し、制御部7は、そのコマンドにしたがって補正データで対応するLEDの駆動信号を補正する。これにより、投光した光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度うち、目的の範囲内になかったものが、目的の範囲内に入る(1回で入らない場合でも、何度かステップS207(後述するステップS105)が実行されることで入る)。これによって、常に、設定された色みの光が投光される。
【0080】
次いで、リモコン装置13においては、ステップS203に戻り、再度、ステップS203以降を実行する。
【0081】
一方、ステップS206において、投光部3から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度がすべて目的の範囲内であると判断した場合は、図示しないタイマーをリセットし、時間の計測を開始し(ステップS208)、設定された時間の計測が終了したら(ステップS209で「Yes」)、ステップS202に戻り、再度、ステップS202以降を実行する。
【0082】
このタイマーの設定時間は、特に、限定されないが、投光を開始してから時間tまでの第1の期間と、前記時間tから投光を終了するまでの第2の期間とに分けて設定することが好ましい。
【0083】
第1の期間は、LEDの発光色や発する光の強度が比較的大きく経時変化(減少)している期間であり、その第1の期間では、タイマーの設定時間は、比較的短く設定することが好ましい。また、第2の期間は、LEDの発光色や発する光の強度が比較的小さく経時変化(減少)しているか、またはほとんど変化しない期間であり、その第2の期間では、タイマーの設定時間は、比較的長く設定することが好ましい。
【0084】
具体的には、前記時間tは、30分〜4時間程度の範囲内で設定することが好ましく、1〜3時間程度の範囲内で設定することがより好ましい。
【0085】
また、第1の期間では、タイマーの設定時間は、10秒〜5分程度の範囲内で設定することが好ましく、30秒〜2分程度の範囲内で設定することがより好ましい。
【0086】
また、第2の期間では、タイマーの設定時間は、15分〜3時間程度の範囲内で設定することが好ましく、30分〜2時間程度の範囲内で設定することがより好ましい。
【0087】
また、ステップS209において、設定された時間の計測が終了しない場合(ステップS209で「No」)は、操作部15が操作され、投光する光の色みが選択されたか否かを判断し、前記設定された時間の計測が終了するまでの間に、前記投光する光の色みが選択された場合は、ステップS202に戻り、再度、ステップS202以降を実行する。
【0088】
次に、投光器1の動作を説明する。
投光器1の受信部5は、常に、リモコン装置13から送信される信号(コマンド)の受信待ちの状態となっている。
【0089】
このコマンドは、大別して2種類あり、一方は、投光する光の色みを設定するコマンドであり、他方は、駆動信号を補正するコマンドである。
【0090】
図5に示すように、投光器1においては、制御部134は、リモコン装置13から送信されたコマンドを受信すると(ステップS101で「Yes」)、そのコマンドが、投光器1から投光する光の色みを設定する指令である場合(ステップS102で「Yes」)は、投光する光の色みを、前記受信した色みを示すデータに基づいて、その色みに設定(変更)する(ステップS103)。
【0091】
また、前記コマンドが、補正を行う指令である場合(ステップS104で「Yes」)は、補正データで対応するLEDの駆動信号を補正する(ステップS105)。
【0092】
ステップS105の後は、ステップS101に戻り、再度、ステップS101以降を実行する。
【0093】
以上説明したように、この投光器セット100によれば、投光部3の各LEDチップ31aの赤色の光を発するLED、緑色の光を発するLED、青色の光を発するLEDおよび白色の光を発するLED、各LEDチップ31bの琥珀色の光を発するLEDのうち、いずれのLEDの発光色や発する光の強度が変化しても、対応するLEDの駆動信号を補正するので、投光部3から投光する光の色みを目的の色み(一定の色み)にすることができる。
【0094】
また、複数の投光器1間における投光する光の色みのばらつきを防止することができる。
【0095】
また、リモコン装置13が撮像素子131を有し、そのリモコン装置13において投光器1の投光部3から投光された光の色みを検出するので、投光器1において光の色みを検出する場合に比べ、投光部3から発せられた光が受光されるまでの光路長を必要かつ十分な長さにすることができ、これにより、投光部3から投光される光の色みを正確に検出することができ、補正データを確実に作成することができる。
【0096】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0097】
第2実施形態の投光器セット100は、投光器1の制御部7により、補正データを作成するよう構成されている。すなわち、制御部7により、補正データ作成手段の主要部が構成されている。
【0098】
この投光器セット100では、リモコン装置13の送信部136から投光器1に、検出された色みを示す色みデータを送信する。
【0099】
そして、投光器1は、受信部5により、前記色みデータを受信し、制御部7は、その色みデータに基づいて、補正データを作成する。この補正データを作成する際の動作は、前述した第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。なお、補正データを作成する際に使用する検量線は、記憶部4に記憶されている。
この投光器セット100によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0100】
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0101】
第3実施形態の投光器セット100は、リモコン装置13と投光器1との間の距離を検出する距離検出手段を有し、その距離検出手段の検出結果(距離データ)を加味して補正データを作成することが異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
【0102】
すなわち、第3実施形態の投光器セット100では、リモコン装置13は、投光器1から投光された光の色みの検出や補正データの作成に先立って、まず、リモコン装置13と投光器1との間の距離を検出する。このリモコン装置13と投光器1との間の距離を検出する際は、リモコン装置13は、撮像素子131により、投光器1を撮像し、画像処理部132により、画像データを作成する。そして、制御部134は、その画像データに基づいて、投光器1を認識(識別)し、投光器1の大きさを特定し、その大きさに基づいて、リモコン装置13と投光器1との間の距離を特定(検出)する。
【0103】
なお、投光器1の大きさと、リモコン装置13と投光器1との間の距離との関係を示すテーブルや演算式等の検量線は、予め、実験的に求められ、記憶部135に記憶される。
【0104】
そして、リモコン装置13は、補正データを作成する際は、前記検出されたリモコン装置13と投光器1との間の距離(距離データ)と、特定された投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度とに基づいて、補正データを作成する。距離データを加味する理由は、リモコン装置13と投光器1との間の距離が異なると、撮像素子131で検出される光の各色成分の強度が異なるので、前記距離の違いによる前記強度の違いを補正するためである。
【0105】
なお、撮像素子131、画像処理部132および制御部134により、距離検出手段の主要部が構成される。
この投光器セット100によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0106】
そして、この投光器セット100では、リモコン装置13と投光器1との間の距離を検出し、その検出値を加味して補正データを作成するので、リモコン装置13は、投光器1から投光された光が撮像素子131に照射される位置であれば、どの位置に配置されてよく、確実に補正データを作成することができる。
【0107】
なお、本実施形態では、検出されたリモコン装置13と投光器1との間の距離(距離データ)と、特定された投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度(色みデータ)とに基づいて、補正データを作成するように構成されているが、これに限らず、例えば、距離データと、画像処理部132により作成された画像データとに基づいて、投光器1から所定距離の位置における投光された光の各色成分の強度を特定し、その特定された各色成分の強度に基づいて、補正データを作成するように構成してもよい。
【0108】
なお、第3実施形態は、第2実施形態に適用することができる。
また、距離検出手段は、投光器1に設けられていてもよい。
【0109】
以上、本発明のリモコン装置および投光器セットを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
【0110】
また、前記実施形態では、光検出センサとして、撮像素子を用いたが、本発明では、これに限定されず、例えば、フォトダイオードとカラーフィルタとの組み合わせ等を用いてもよい。
【0111】
また、前記実施形態では、投光器は、フルカラーの光を投光し得るように構成されているが、本発明では、これに限定されず、例えば、投光部は、同一の色の光を発する複数のLEDを有し、単色光を投光するように構成されていてもよい。なお、この場合の補正データは、LEDの駆動信号の大きさを増減するデータである。
【0112】
また、前記実施形態では、投光器の使用中に、投光する光の色みが変化する場合、それを防止するよう構成されているが、本発明の用途は、これに限定されず、例えば、投光器における投光する光の色みの校正に使用するよう構成してもよい。この校正は、例えば、工場から出荷する際に行うことができる。これにより、投光器の初期設定を確実に行うことができ、また、複数の投光器間において、投光する光の色みのばらつきを防止することができる。
【0113】
また、リモコン装置と投光器との間の距離を検出する方法は、前記実施形態の方法には限定されず、例えば、カメラの分野等で用いられている外光三角方式等を用いることもできる。さらには、光学的に検出する方法に限らず、例えば、超音波等を用いる方法を採用してもよい。
【符号の説明】
【0114】
1 投光器
2 ケーシング
21 本体部
22 窓部
3 投光部
31、31a、31b LEDチップ
32 基板
4 記憶部
5 受信部
6 駆動部
7 制御部
13 リモコン装置
131 撮像素子
132 画像処理部
133 分析部
134 制御部
135 記憶部
136 送信部
14 ケーシング
15 操作部
151 操作ダイヤル
152〜155 操作ボタン
100 投光器セット
S101〜S105 ステップ
S201〜S210 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDを有する投光部と、前記LEDに駆動信号を送り、該LEDを発光させる駆動部とを備える投光器を遠隔操作するリモコン装置であって、
前記投光器から投光された光の色みを検出する色み検出手段と、
前記色み検出手段により検出された色みに基づいて、前記投光器から投光された光の色みが目的の範囲内となるように、前記LEDの駆動信号を補正する補正データを作成する補正データ作成手段と、
前記投光器に前記補正データを送信する送信手段とを備えることを特徴とするリモコン装置。
【請求項2】
前記投光部は、同一の色の光を発する複数の前記LEDを有し、
前記補正データは、前記駆動信号の大きさを増減するものである請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項3】
前記投光部は、異なる色の光を発する複数の前記LEDを有し、複数の色みの光を投光し得るよう構成されており、
前記補正データは、前記駆動信号が補正される前記LEDを特定し、その特定した前記LEDの駆動信号の大きさを増減するものである請求項1に記載のリモコン装置。
【請求項4】
前記色み検出手段は、前記投光器から投光された光の赤色成分の強度と、緑色成分の強度と、青色成分の強度とを特定するものである請求項3に記載のリモコン装置。
【請求項5】
前記補正データ作成手段は、前記色み検出手段により特定された前記投光器から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度と、赤色成分の強度の目的の範囲、緑色成分の強度の目的の範囲および青色成分の強度の目的の範囲とをそれぞれ比較し、前記投光器から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度が、それぞれ、赤色成分の強度の目的の範囲内、緑色成分の強度の目的の範囲内および青色成分の強度の目的の範囲内となるように、前記補正データを作成するよう構成されている請求項4に記載のリモコン装置。
【請求項6】
当該リモコン装置は、前記投光器から投光する光の色みとして、前記複数の色みのうちから所定の色みを選択し得る操作部を有する請求項3ないし5のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項7】
前記色み検出手段は、前記投光器から投光された光の強度を検出する光検出センサを有する請求項1ないし6のいずれかに記載のリモコン装置。
【請求項8】
前記光検出センサは、電子画像を形成する撮像素子である請求項7に記載のリモコン装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれかに記載のリモコン装置と、該リモコン装置により遠隔操作される投光器とを備える投光器セットであって、
前記投光器は、LEDを有する投光部と、前記LEDに駆動信号を送り、該LEDを発光させる駆動部と、前記投光器から送信された補正データを受信する受信手段とを備え、
前記リモコン装置は、前記補正データを前記投光器に送信し、
前記投光器は、前記補正データを受信し、該補正データを用いて前記駆動信号を補正するよう構成されていることを特徴とする投光器セット。
【請求項10】
LEDを有する投光部と、前記LEDに駆動信号を送り、該LEDを発光させる駆動部と、信号を受信する受信手段とを備える投光器と、
信号を送信する送信手段を備え、前記投光器を遠隔操作するリモコン装置とを有する投光器セットであって、
前記リモコン装置は、前記投光器から投光された光の色みを検出する色み検出手段を有しており、該色み検出手段により検出された色みを示す色みデータを前記投光器に送信し、
前記投光器は、前記色み検出手段により検出された色みに基づいて、前記投光器から投光された光の色みが目的の範囲内となるように、前記LEDの駆動信号を補正する補正データを作成する補正データ作成手段を有しており、前記色みデータを受信し、該色みデータに基づいて前記補正データを作成し、該補正データを用いて前記駆動信号を補正するよう構成されていることを特徴とする投光器セット。
【請求項11】
前記投光部は、同一の色の光を発する複数の前記LEDを有し、
前記補正データは、前記駆動信号の大きさを増減するものである請求項10に記載の投光器セット。
【請求項12】
前記投光部は、異なる色の光を発する複数の前記LEDを有し、複数の色みの光を投光し得るよう構成されており、
前記補正データは、前記駆動信号が補正される前記LEDを特定し、その特定した前記LEDの駆動信号の大きさを増減するものである請求項10に記載の投光器セット。
【請求項13】
前記色み検出手段は、前記投光器から投光された光の赤色成分の強度と、緑色成分の強度と、青色成分の強度とを特定するものである請求項12に記載の投光器セット。
【請求項14】
前記補正データ作成手段は、前記色み検出手段により特定された前記投光器から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度と、赤色成分の強度の目的の範囲、緑色成分の強度の目的の範囲および青色成分の強度の目的の範囲とをそれぞれ比較し、前記投光器から投光された光の赤色成分の強度、緑色成分の強度および青色成分の強度が、それぞれ、赤色成分の強度の目的の範囲内、緑色成分の強度の目的の範囲内および青色成分の強度の目的の範囲内となるように、前記補正データを作成するよう構成されている請求項13に記載の投光器セット。
【請求項15】
前記リモコン装置は、前記投光器から投光する光の色みとして、前記複数の色みのうちから所定の色みを選択し得る操作部を有する請求項12ないし14のいずれかに記載の投光器セット。
【請求項16】
前記色み検出手段は、前記投光器から投光された光の強度を検出する光検出センサを有する請求項10ないし15のいずれかに記載の投光器セット。
【請求項17】
前記光検出センサは、電子画像を形成する撮像素子である請求項16に記載の投光器セット。
【請求項18】
前記リモコン装置と前記投光器との間の距離を検出する距離検出手段を有し、
前記距離検出手段の検出結果を加味して前記補正データを作成するよう構成されている請求項9ないし17のいずれかに記載の投光器セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−59515(P2012−59515A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−201203(P2010−201203)
【出願日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【出願人】(300028595)株式会社フェニックス エンジニアリング (3)
【Fターム(参考)】