説明

リモートコントローラ

【課題】録画された番組データの再生に係る操作を容易にし、便利な機能を備えたリモートコントローラを提供する。
【解決手段】デジタル記録再生装置の出力データを表示するTVの電源の入切に係る電源ボタン60と、番組データを再生するための再生ボタン80とを備え、その再生ボタンは、1時から24時までの時刻マークが配置された左右に回動可能な第一操作部と、当該第一操作部上に第一操作部の外径よりも小さく形成され、日曜日から土曜日までの時刻マークが配置された左右に回動可能な第二操作部と、当該第二操作部上に第二操作部の外径よりも小さく形成され、第一操作部および第二操作部によって指定された曜日マークおよび時刻マークを決定し、デジタル記録再生装置再生信号を送信する再生決定部とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル記録再生装置の遠隔操作が可能なリモートコントローラに関し、特に、録画された番組データを視聴する際の利便性を向上させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上波および衛星放送などのテレビ番組データ(以下、番組データと表記する)の録画手段としては、ハードディスクドライブなどの記憶媒体に番組データを録画するハードディスクレコーダの普及が進んでいる。番組データの記録媒体として、アナログデータを録画する磁気テープから、デジタルデータに変換して記録するデジタル記録再生装置が主流となりつつある。
EPGやiEPG(以下、電子番組表と表記する)などが搭載されたハードディスクレコーダにおいては、それ以外のデジタル記録再生装置に比べて、少ない操作で録画予約が可能となっているため、簡便さを求めるユーザの人気が高い。
また、録画する時刻が決まっていれば、毎週放送される連続ドラマなどを毎回録画予約する手間を省いた毎週録画機能などもある。
さらに、多くの番組データを録画保存が可能なように、ハードディスクドライブの大容量化も進行している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開特開2003−9047号公報
【0004】
特許文献1に記載されている技術は、ネットワークを利用してテレビ番組の予約録画を行う際に番組放送時刻の突然の変更や延長があっても予約した番組を的確に録画することができるテレビ番組録画システムである。
すなわち、番組情報センターが、放送局から送出される番組放送情報を随時リアルタイムで更新しながら記憶し、この記憶された番組放送情報に基づいて番組録画依頼のあった番組の録画開始/終了命令を、通信ネットワークを介して依頼元の情報処理装置へ送信することにより、情報処理装置がVTRの起動及び番組録画の制御を行うものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、電子番組表を用いて簡単な録画予約を可能とはしているものの、テレビ番組を予約および録画するという物理的な手間は依然残ったままである。
また、毎週録画機能においては、放送局が異なる野球中継には完全に対応しているとはいえない。このため、野球中継の延長や臨時ニュースなどが原因で録画ミスが生じている。
特許文献1に記載されている技術を用いれば、番組放送時刻の突然の変更や延長があっても予約した番組を的確に録画することができる。しかし、リアルタイムに番組情報を更新するための機器を別途必要とし、コスト高になってしまう。
以上のことから、テレビ番組の録画予約の手間や、録画ミスにも対応可能な技術が望まれていた。
【0006】
さて、これまでのビデオデッキやハードディスクレコーダでは、録画した番組データを視聴するためには、リアルタイムで放映されている番組が映し出されるテレビ画面から番組データをナビゲーション表示するトップメニュー画面に切り替える必要がある。このトップメニュー画面から番組データの選択を適宜行うことで番組データの視聴が可能となっている。
換言すれば、ハードディスクレコーダに録画された番組データを視聴するには、リアルタイムで表示されているテレビ画面から一旦、番組データ選択画面に移動しなければならない。そして、連続して複数の番組データを見る場合には、テレビ画面とトップメニュー画面とをその都度切り替えする必要があった。
しかしながら、このような画面の切り替えがないか、ユーザの操作をもっと簡単にすることが求められている。
【0007】
一般に、各種の操作は、ハードディスクレコーダ本体に備えられているボタン類に依存するほか、ハードディスクレコーダ本体から離れた位置でも操作可能であるように、リモートコントローラが用いられている。
しかしながら、現在では上記課題を解決するような技術は存在していない。特に、複雑な機能を有するハードディスクレコーダに対し、短いステップで目的の番組データにアクセス可能なリモートコントローラは存在しない。したがって、利便性に優れたリモートコントローラが望まれていた。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、録画ミスにも対応可能なデジタル記録再生装置に対して、録画された番組データの再生に係る操作を容易化可能なリモートコントローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(請求項1)
請求項1記載の発明は、テレビ番組の番組データを常時録画したデジタル記録再生装置(10)に対し、番組データの記録および再生に関するリモート信号を送信するリモートコントローラ(50)を提供する。
すなわち、前記デジタル記録再生装置(10)の出力データを表示するディスプレイの電源の入切に係る入力信号を送信する電源ボタン(60)と、前記番組データを再生するための番組データ再生ボタン(80)と、を備え、
前記番組データ再生ボタン(80)は、円盤状に形成された盤面上に1時から24時までの時刻マークが配置された左右に回動可能な第一操作部(81)と、
その第一操作部(81)上に第一操作部(81)の外径よりも小さく形成されて配置され、円盤状に形成された盤面上に日曜日から土曜日までの時刻マークが配置された左右に回動可能な第二操作部(82)と、
その第二操作部(82)上に第二操作部(82)の外径よりも小さく形成されて配置されるとともに、前記第一操作部(81)および第二操作部(82)によって指定された曜日マークおよび時刻マークに基づく曜日時刻データを決定し、前記デジタル記録再生装置(10)を再生させるための再生信号を送信する再生決定部(83)と、を備えたリモートコントローラに係る。
【0010】
(用語説明)
「常時録画」とは、ユーザが録画操作の設定をしない状態で、デジタル記録再生装置が番組データを自動録画する機能のことである。つまり、デジタル記録再生装置は、デジタル記録再生装置のチューナに対応した番組データの全てを、デジタル記録再生装置における記憶装置(代表的にはHDD)の記憶容量などの物理的な制限がない限り録画を継続する。放映局の数と同じチューナを備えたデジタル記録再生装置とすれば、チャンネルの指定も不要である。
【0011】
「リモート信号」とは、リモートコントローラからデジタル記録再生装置に対して、送信される入力信号の総称である。赤外線などが用いられている。
「ディスプレイ」とは、一般的には、デジタル記録再生装置をつないだテレビジョンの画面である。
「番組データ再生」とは、デジタル記録再生装置の記憶装置に録画された番組データ(デジタルデータ)を再生することである。
【0012】
「時刻マーク」とは、1時から24時までの24時間表示を示したマークのことである。この時刻マークに曜日マークを加えて視聴希望の時刻にセットすることで視聴が可能となる。また、他の請求項で特定するが、時刻マークを1時から12時までの12時間表示としても良い。この場合には、AMまたはPMの区別ができるような操作部が設けられることになる。
「番組データ再生ボタン」は、物理的に押す、ひねる、動かすなどの操作を必要とする、いわゆるアナログ装置である。リモートコントローラについて、操作に関連する表示を必要とするデバイス(液晶ディスプレイ)を省略できる。
【0013】
(作用)
リモートコントローラ(50)の電源ボタン(60)を押すと、ディスプレイの電源による入切の入力信号を送信する。番組データ再生ボタン(80)を押すと、デジタル記録再生装置(10)が録画した番組データを再生する。この番組データ再生ボタン(80)は、第一操作部(81)を左右に回動させて、第一操作部(81)に配置された時刻マークを希望する時刻に合わせ、第二操作部(82)を左右に回動させて、第二操作部(82)に配置された曜日マークを希望する曜日に合わせ、再生決定部(83)で決定し、デジタル記録再生装置(10)にリモート信号を送信する。
本発明に係るデジタル記録再生装置は、番組データを常時録画する機能を備えており、録画予約をしていない番組であっても視聴可能となっている。例えば、録画予約をしていなくても前日の野球中継を見ることが可能となる。
リモートコントローラ(50)のユーザは、第一操作部および第二操作部を回動させて、希望する曜日時刻に設定するだけで、番組データを再生することができる。このため、録画された番組データの再生に係る操作を単純化できる。
【0014】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、テレビ番組の番組データを常時録画したデジタル記録再生装置(10)に対し、番組データの記録および再生に関するリモート信号を送信するリモートコントローラ(50)を提供する。
すなわち、前記デジタル記録再生装置(10)の出力データを表示するディスプレイの電源の入切に係る入力信号を送信する電源ボタン(60)と、前記番組データを再生するための番組データ再生ボタン(80)と、を備える。
前記番組データ再生ボタン(80)は、円盤状に形成された盤面上に日曜日から土曜日までの曜日マークが配置された左右に回動可能な第一操作部(81)と、その第一操作部(81)上に第一操作部(81)の外径よりも小さく形成されて配置され、円盤状に形成された盤面上に1時から12時までの時刻マークが配置された左右に回動可能な第二操作部(82)と、その第二操作部(82)上に第二操作部(82)の外径よりも小さく形成されて配置されるとともに、曜日マークおよび時刻マークに基づく曜日時刻データを決定し、前記デジタル記録再生装置(10)を再生させるための再生信号を送信する再生決定部(83)と、を備えたリモートコントローラに係る。
【0015】
請求項2に記載の発明は、第一操作部に曜日マークが配置され、第二操作部に12時間表示された時刻マークが配置されている点以外は、請求項1に記載のリモートコントローラと同様である。時刻マークを12時間表示とした場合には、AMまたはPMの区別ができるような操作部を設けることが望ましい。
【0016】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のリモートコントローラを限定したものであり、
前記電源ボタン(60)を複数備え、その複数の電源ボタン(60)は、前記ディスプレイに対して送信される電源の入切に係る入力信号と、前記デジタル記録再生装置(10)に対して送信され、各電源ボタン(60)に応じて異なる信号を送信可能としたことを特徴とする。
【0017】
複数の電源ボタン(60)は、1台のデジタル記録再生装置を複数のユーザで使用することを想定して備えられたものであり、各電源ボタン(60)を各ユーザに割り当てて使用する。ここで「複数」とは、最低二つ(大人用と子ども用)から家族構成として標準的な数(3〜5)である。業務用などに対応させるため、6つ以上としても本願発明の概念から外れるものではない。
複数の電源ボタン(60)のうちのひとつをメインボタンとするとともにサブボタンを複数用意する場合と、メインやサブの区別なしに複数の電源ボタンを用意する場合とがある。
【0018】
なお、前者の場合のメイン電源ボタン、あるいは後者の場合におけるひとつの電源ボタンにて、デジタル記録再生装置(10)につながれたテレビジョンのディスプレイにおける電源の入切の入力信号を送信するとともに、デジタル記録再生装置に対しても入力信号が送信されるようにすれば、一つのボタン操作で二つのハードウェアに異なる入力信号を送信させることができる。
【0019】
(作用)
各電源ボタン(60)を各ユーザに割り当てる場合には、デジタル記録再生装置の記憶装置に対して、各ユーザのデータベースをそれぞれ形成する。そのデータベースには様々な設定登録を可能としておくと、各ユーザはそれらを利用することでデジタル記録再生装置をカスタマイズすることができる。
【0020】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のリモートコントローラを限定したものである。
すなわち、デジタル記録再生装置(10)に記録されて再生対象となる番組データをディスプレイにトップメニュー画面を表示した場合に、そのトップメニュー画面に表示した番組データを選択する信号を送信する複数のメニューボタン(65)を備え、 その複数のメニューボタンには、前記デジタル記録再生装置(10)を使用する複数のユーザを割り当て可能としたことを特徴とする。
【0021】
1台のデジタル記録再生装置を複数のユーザで使用することへの対応策として、請求項3記載の発明においては、電源ボタンを物理的に複数設けることとしたが、請求項4記載の発明においては、複数のメニューボタン(65)を備えることとしている。
本請求項に係る発明の前提として、複数のメニューボタンのそれぞれに対してデジタル記録再生装置を使用するユーザを割り当てる。また、たとえば、トップメニュー画面に予めお気に入りの番組データを特定するためのデータを登録しておく。
【0022】
(作用)
各ユーザは、それぞれ自分専用に割り当てて登録したメニューボタンを押すことで、自分専用にカスタマイズしたトップメニュー画面にアクセスすることができる。これにより、番組データを再生させる際の操作手順を簡略化できるなどの使い勝手を向上させることができる。あるいは、他のユーザが使いにくくすることができる。すなわち、家族で共用するテレビ録画機器として、デジタル記録再生装置を複数ユーザで使用した場合での利便性を向上させることになる。
【0023】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のリモートコントローラを限定したものである。
すなわち、デジタル記録再生装置(10)には、テレビ番組の番組データを常時記録する記録装置(第一次記録装置)とは物理的に異なる保存専用記録手段(第二次記録装置)を備えており、リモートコントローラには、前記記録装置に記録されたテレビ番組の番組データを保存専用記録手段に保存する命令をデジタル記録再生装置へ送信するための番組データ保存ボタン(70)を備えたことを特徴とする。
【0024】
記録手段とは別体の保存領域として設けられた保存専用記録手段に、所定の番組データが保存される。これにより、大事な番組データを誤って消去することを防止する。あるいは、他の請求項にて特定する「最古のデータの自動消去機能」における消去対象から隔離する。
【0025】
(作用)
番組データ保存ボタンを押すと、第一次記録装置に録画された番組データを第二次記録装置へ保存する。第一次記録装置は、テレビ番組の番組データを常時録画するための常時録画専用の記録装置であり、第二次記録装置は、保存用や動画編集用等に利用される。
すなわち、番組データ保存ボタン(70)は、常時録画機能を備えたデジタル記録再生装置の番組データ保存機能の保存命令を実行するためのボタンである。
【0026】
(請求項6)
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のリモートコントローラを限定したものである。
すなわち、再生中の番組データに対して現実の放送時間の直後に録画された番組データであって当該再生中の番組データと同一チャンネルの番組データを、画面を切り替えることなく再生させる命令を前記デジタル記録再生装置へ送信するための次番組ボタン(「次の番組」ボタン)を備えたことを特徴とする。
【0027】
(作用)
例えば、現在、19:00から放送されたアニメ番組が視聴された状態で、次の番組ボタン90を押すと、19:00〜20:00に録画されたアニメ番組から20:00〜21:00に録画されたドラマが再生される。この番組データの移動は、アニメやドラマなどの番組データ単位や番組データ内にある番組コーナー単位で行われるとともに、画面が切り替わることなく再生される。また、次番組ボタンを二度押せば、21:00〜22:00に録画された別の番組データが表示されることになる。
従来技術では、録画した番組データを視聴する場合には、番組データが映し出されているTV画面から希望する番組データを選択する階層のメニュー画面へ切り替わることが一般的であった。そして、番組データを選択し、再度TV画面へ戻る。つまり一度選択すると、他の番組データを見たい場合でも、再度、メニュー画面の階層へ移動する必要があり、画面の切り替わりが生じてしまう。このような画面の切り替わりを排除した機能を実現するための制御信号を送信するボタンである。したがって、次番組ボタンを用いて番組データおよび番組コーナー単位で再生可能であり、ユーザの利便性を向上させている。
【0028】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のリモートコントローラを限定したものである。
すなわち、再生中の番組データに対して現実の放送時間の直前に録画された番組データであって当該再生中の番組データと同一チャンネルの番組データを、画面を切り替えることなく再生させる命令を前記デジタル記録再生装置へ送信するための前番組ボタンを備えたことを特徴とする。
「前番組ボタン」は、請求項6に記載の「次番組ボタン」とは、時間的な反対方向への動作をデジタル記録再生装置に対して命令するためのボタンである。
【0029】
(作用)
前番組ボタンを押すと、再生中の番組データにおける現実の放送日および同一チャンネルにおいて直前に放送された番組データが、画面が切り替わることなしに再生される。したがって、現在、再生されている番組から前の番組へ画面切り替えなしに再生可能となるため、利便性を向上させるができる。
【0030】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載のリモートコントローラを限定したものでしたものである。
すなわち、再生中の番組データに対して現実の放送時間と同時刻に録画された番組データであって当該再生中の番組データと異なるチャンネルの番組データを、画面を切り替えることなく再生させる命令を前記デジタル記録再生装置へ送信するためのチャンネル切替ボタンを備えたことを特徴とする。
【0031】
(作用)
例えば、「10日、18:00、4チャンネル」にて放送されたニュース番組を再生している最中に、チャンネル切替ボタンを押すと、画面が切り替わることなく「10日、18:00、6チャンネル」に放送された料理番組が再生される。つまり、同時刻に放送された放送局単位での番組移動が可能となり、視聴時の利便性を向上させることができる。
【0032】
(請求項9)
請求項9記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれかに記載のリモートコントローラを限定したものである。
すなわち、録画した番組データを所定形式でランキング・リスト化された番組データを選択した際に、その選択した番組データ基準として、再生に係る番組データの直前の順位および直後の順位にある番組データを画面切り替えなしに現在再生視聴している番組データに続けて再生させる命令を前記デジタル記録再生装置へ送信する、前のリスト/次のリストボタンを備えたことを特徴とする。
【0033】
(作用)
例えば、1週間の高視聴率番組をランキング化した番組データの第5位を再生している場合、次のリストボタンを押せば、第4位にランキングされた番組を画面切り替えなしに再生し、また、前のリストボタンを押せば、第6位にランキングされた番組を画面切り替えなしに再生することができる。
すなわち、トップメニュー画面を介さずにランキングやリスト化された番組データを次々に視聴することができ、デジタル記憶再生装置を使用する際の利便性および操作性を一段と向上させる。なお、現在再生視聴しているランキング・リストが、どのランキングやリストから選択されているかを記憶しているランキング・リスト記憶領域を備えている。
【0034】
(請求項10)
請求項10記載の発明は、請求項1から請求項9のいずれかに記載のリモートコントローラを限定したものである。
すなわち、前記番組データのリアルタイム視聴の途中に、その番組データの先頭に遡ることが可能なはじめから見るボタン(100)を備えたことを特徴とする。
【0035】
(作用)
はじめから見るボタンを押すと、デジタル記録再生装置が録画した番組データの先頭部分から再生される。つまり、リアルタイムに放送されている番組は、すでにデジタル記録再生装置によって録画された録画済み、または録画中の番組データということになる。すなわち、リアルタイム視聴の途中に、その番組データの先頭に遡ることになる。
従来の技術では、トップメニュー画面から録画された番組リストを表示→番組リストから現在録画中の番組を探して選択→メニューを押すとスクリーンに映像と重なって出るOSDメニューから追いかけ再生を選択する、というステップとなっている。これに対し、本請求項に係る発明では、はじめから見るボタンを一回押すだけで、その番組の頭出しが可能であり、利便性を向上させている。
【0036】
(請求項11)
請求項11記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれかに記載のリモートコントローラを限定したものである。
すなわち、所定の番組データを他のユーザに推薦するために、推薦に係る当該番組データを特定するためのデータを送信するためのオススメボタンを備えたことを特徴とする。
【0037】
(作用)
オススメボタンを押すことで、お気に入り番組や他の人に推奨したい番組を、他のユーザが簡単に視聴できるようになる。また、反対に他のユーザが推奨している番組を選択して視聴することができる。
なお、各番組に対しては別途設けられている「○×」ボタンなどの評価ボタンによって、各ユーザが評価することで、評価の信頼性を向上させる、といった実施態様もある。
【0038】
(請求項12)
請求項12記載の発明は、請求項1から請求項11に記載のリモートコントローラを限定したものである。
すなわち、記憶手段に録画されて蓄積された番組データの中から各ユーザの好みとなる番組データを個別視聴データ記憶部からランダムに再生させる命令を前記デジタル記録再生装置へ送信するおまかせ再生ボタン(97)を備えたことを特徴とする。
【0039】
(作用)
おまかせ再生ボタンは、番組データのランダム再生機能を送信するボタンであり、各ユーザの好みとなる番組データを個別視聴データ記憶部からランダムに再生させることができる。お気に入りの番組データの中からランダムに再生されるため、どの番組データが再生されても楽しむことができる。
【0040】
(請求項13)
請求項13記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれかに記載のリモートコントローラを限定したものである。
すなわち、前記デジタル記録再生装置の一台に対して、それぞれが番組データの記録および再生に関するリモート信号を送信可能な複数台のリモートコントローラとしたことを特徴とする。
【0041】
(作用)
デジタル記録再生装置を使用するユーザの要望に応じて、リモートコントローラの数を選択することができる。つまり、家族4人で使用する場合には、4つのリモートコントローラがあると大変便利である。すなわち、各リモートコントローラを自分専用機とし、操作対象となるデジタル記録再生装置に対してそれぞれが専用にカスタマイズしたトップメニュー画面等を使用することができる。
【発明の効果】
【0042】
請求項1から請求項13に記載の発明によれば、録画された番組データの再生に係る操作を容易とし、また、利便性に優れたリモートコントローラを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】デジタル記録再生装置のハードウェア構成を示したブロック図である。
【図2】リモートコントローラの構造を示した平面図である。
【図3】番組データ再生ボタンの構造を示した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図4】ユーザの個別視聴データとして表示されたテレビ番組選択メニューを示した図である。
【図5】番組データ再生ボタンを操作した際に表示される電子番組表を示した図である。
【図6】次の番組ボタンを押した際に、録画番組データの移行形態を概念的に示した概念図である。
【図7】前の番組ボタンを押した際に、録画番組データの移行形態を概念的に示した概念図である。
【図8】第二実施形態におけるリモートコントローラの構造を示した平面図である。
【図9】第三実施形態におけるリモートコントローラの構造を示した平面図である。
【図10】第四実施形態におけるリモートコントローラの構造を示した平面図である。
【図11】操作方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
10 デジタル記録再生装置 11 アンテナ
12 チューナ
13a,13b アナログデジタル(A/D)コンバータ
14 MPEGエンコーダ 15 オーディオエンコーダ
16 マルチプレクサ
17 HDD(ハードディスク) 17a 常時録画HDD
17b 保存用HDD
18 ハードディスク制御部(HDD制御部)
19 デマルチプレクサ 20 MPEGデコーダ
21 オーディオデコーダ
22 デジタルアナログ(D/A)コンバータ
23 CPU 24 メモリ
25 信号受信部 26 ネットワークコントローラ
26b リアルタイムクロック 27 OSD
28 入力部 29 DVDドライブ
50 リモートコントローラ 60 電源ボタン
65 メニューボタン 70 番組データ保存ボタン
80 番組データ再生ボタン 81 外周ダイヤル
82 内周ダイヤル 83 決定ボタン
84 曜日決定部 85 時刻決定部
87 AMPMボタン 90 次の番組ボタン
91 前の番組ボタン 92 過去時点でのチャンネル切替ボタン
93 前のリストボタン 94 次のリストボタン
95 オススメボタン 96 評価ボタン
100 はじめから見るボタン 110a、110b チャンネルボタン
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
本実施形態に係るデジタル記録再生装置10は、録画機能を搭載しているが、ユーザがテレビ番組の録画を行うという機能は備えていない。つまり、チューナに対応している放送局のテレビ番組は常時録画が行われる形態となっている。この「常時録画」とは、ユーザが録画操作の設定をしない状態で、デジタル記録再生装置が番組データを自動録画する機能のことである。つまり、デジタル記録再生装置のチューナに対応した番組データの全てを録画することである。まず、リモートコントローラのリモート信号の送信先であるデジタル記録再生装置について説明する。
【0046】
(デジタル記録再生装置)
デジタル記録再生装置10は、テレビジョン信号の電波を受信するアンテナ11と、アンテナ11が受信した電波をユーザの指定したチャンネルの電波として選択し、アナログのテレビジョン信号に復調する複数のチューナ12と、その複数のチューナ12からのアナログ信号を映像用およびオーディオ用のデジタル信号へそれぞれ変換するA/Dコンバータ13a、13bと、A/Dコンバータ13aおよび13bによって変換されたデジタル信号のうち、映像信号を受信するMPEGエンコーダ14と、音声信号を受信するオーディオエンコーダ15と、MPEGエンコーダ14およびオーディオエンコーダ15によって圧縮符号化された映像信号および音声信号を受信し、圧縮符号化されたストリームを多重化してMPEGのシステムストリームに変換するマルチプレクサ16とを備える。
【0047】
また、番組データを記録するとともに、ランダムアクセス可能な複数のハードディスクドライブ(以下、HDDと表記する)17(17a,17b)と、HDD17に対してデータの書き込み、読み出しおよび各種制御を行うHDD制御部18と、HDD17から読み出されたMPEGストリームを映像信号のストリームと音声信号のストリームとに分離するデマルチプレクサ19と、映像信号のストリームを受信するMPEGデコーダ20と、音声信号のストリームを受信するオーディオデコーダ21と、MPEGデコーダ20がデコードした映像信号のストリームを受信し、受信した映像信号をアナログ信号に変換してTVに出力するデジタルアナログ(D/A)コンバータ22aと、オーディオデコーダ21がデコードした音声信号のストリームを受信し、受信した音声信号をアナログ信号に変換してスピーカ等に出力するD/Aコンバータ22bを備えている。
【0048】
また、デジタル記録再生装置10全体の制御を行うCPU23と、CPU23の作業領域およびシステムストリームを一時的に記憶するとともに、HDD17に記録するための作業領域として使用されるメモリ24と、リモートコントローラやデジタル記録再生装置本体の入力部28からの各種の入力信号を受信し、その入力信号をCPU23に送信する受信部25と、LANおよびWANと接続され、インターネット通信が可能なネットワークコントローラ26(通信手段)と、ネットワークコントローラ26のNTP(Network Time Protocol)を用いてサーバにアクセスし、現在時刻を問い合わせて時刻データを同期させるリアルタイムクロック26bと、番組データの再生、番組データの編集およびメニュー表示中にトップメニュー画面の表示命令に係る入力信号が送信された場合でも再生、編集時にはメニュー表示を続行し、メニュー表示中にはそのメニューにかぶさるようにしてトップメニュー画面の表示をするOSD(On Screen Display)27と、録画された番組データをDVDなどの光ディスク(記録手段)に記録するためのDVDドライブ29を備えている。
【0049】
ネットワークコントローラ26は、LANやWANを介してインターネット接続されており、インターネット上のサーバとデータの送受信が可能となっている。主な機能としては、EPGによる番組データの受信、番組構成データやタイムインデックスの受信、ユーザに係る視聴データの送信およびNTP(Network Time Protocol)を用いた日付、時刻データの受信機能を少なくとも備えている。
【0050】
(チューナ)
チューナ12は、8つのチューナから構成され、最大で8チャンネル分のテレビ閲覧および録画が可能となっている。
例えば、1、3、4、6、8、10、12チャンネルに加え、BSまたはCSなどの衛星放送の放送局をカバーすることができる。チューナ12の構成例としては、8つのチューナを1枚に入れたチューナーボードを1枚と、4つの映像信号を同時に処理できるエンコーダが搭載されたエンコーダボードを2枚という構成としている。また、8つのチューナを1枚に入れたチューナーボード1枚と2つの映像信号を同時に処理するエンコーダボードを4枚という構成、4つのチューナを1枚に入れたチューナーボード2枚と、2つの映像信号を同時に処理するエンコーダボードを4枚という構成、4つのチューナを1枚に入れたチューナーボード2枚と、4つの映像信号を同時に処理するエンコーダボードを2枚という構成などとしてもよい。
【0051】
なお、本実施形態におけるチューナ12は、8つ搭載しているが、特に限定されることはなく、必要に応じて増減させることが可能である。また、物理的にチューナが8つ備えられている場合のほか、8つあるいはそれ以上の放送波をチューニングすることができる機能が備わっているというデジタル記録再生装置もあり得る。
【0052】
(ハードディスク=HDD)
HDD17は、常時録画用として設けられた常時録画HDD17a(第一次記録装置)と、録画した番組データを保存するための保存用HDD17b(第二次記録装置)の二つのHDDから構成されている。常時録画HDD17aには、上記の8チューナに対応する形の容量が確保されている。つまり、8日間の録画を可能としているため、8チューナ分のテレビ番組を録画した場合でも、容量オーバーとならないように形成されている。
具体的な容量としては、(24時間×8日間)×8チューナ=1536時間 を録画可能な容量である。保存用HDD17bには、ユーザが保存しておきたい番組データを保存するための領域であり、ユーザが所望する番組データを選択すると、ビットレート等を選択した上で保存されることになる。ここで保存された番組データは、DVDドライブ29の光ディスクに記録して外部出力をすることも可能となっている。
【0053】
なお、本実施形態のHDD17は、物理的に二つのHDDを搭載しているが、これに限定されることはない。例えば、一つのHDDをパーテーション分け(別領域)とした形態としても良い。また、HDD17は、必要に応じて増設を可能としている。例えば、増設HDDを保存用HDD、番組データの編集用HDD、およびDVDなどの光ディスクに記録する際の作業用HDDとして用いても良い。
【0054】
(タイムインデックス)
HDD17への番組データの記録は、リングバッファ方式を採用している。リングバッファとは、HDDなどのデータ領域を環状に管理して、有限長の領域を見かけ上無限長の領域として扱うデータ構造のことである。つまり、常時録画HDD17aに番組単位ではなくチャンネル単位で録画した1本の長いファイル(番組データ)として記録されている。本実施形態では、リングバッファ方式で記録された番組データに対して、タイムインデックスを付加している。
【0055】
(タイムインデックス)
ここで、「タイムインデックス」とは、番組データおよび番組構成データに識別子が付加されたデータ全体のことである。タイムインデックスを番組データ単位に付加する場合は、テレビ各局が事前に用意しているテレビ番組表(新聞や雑誌等を含む)などに基づいて作成される。
「番組構成データ」とは番組データを番組内容に応じて細分化したデータのことであり、例えば、野球中継であれば、一回表、一回裏、二回表、二回裏などのことを示す。ニュース番組であれば、トップニュース、今日の特集、天気予報、今日の占いおよび経済ニュースなどの各コーナーのことを示す。また、各コーナー間のCMなども含まれる。タイムインデックスを番組構成データに付加する場合は、放送後の番組データの各コーナーおよびCM等に対して識別子を付加している。
【0056】
(リモートコントローラ)
次に、図2および図3を参照してリモートコントローラ50の説明をする。リモートコントローラ50は、番組データを記録再生するデジタル記録再生装置10に対し、番組データの記録および再生に関するリモート信号を送信するリモートコントローラである。ここで、「リモート信号」とは、リモートコントローラ50からデジタル記録再生装置10に対して送信される入力信号の総称である。
リモートコントローラ50は、デジタル記録再生装置10の出力データを表示するTVの電源の入切に係る入力信号を送信する電源ボタン60と、デジタル記録再生装置10が録画した番組データを保存するための番組データ保存ボタン70と、記録した番組データおよび外部入力されたデジタルデータを再生するための番組データ再生ボタン80と、録画した番組データの次の番組となる番組データをTVの同一画面上で表示可能な次の番組ボタン90と、録画番組データの先頭部分から再生可能なはじめから見るボタン100と、チャンネル選局に使用するチャンネルボタン110aおよび110bと、を備えている。また、この他、早送りボタン、巻き戻しボタン、停止ボタン、サーチボタン、音量ボタン、入力切り替えボタン、EPGボタンおよびメニューボタン等、デジタル記録再生装置10の各種機能を使用するために必要なボタンを備えている。
【0057】
(電源ボタン)
図2に示すように、電源ボタン60は、電源ボタン1から電源ボタン4までの4つのボタンを備えている。各電源ボタンには、デジタル記録再生装置10の出力データを表示するTVの電源の入切機能を備えるとともに、デジタル記録再生装置10を使用する複数のユーザ別に設定された視聴データを記憶した個別視聴データ記憶部に各電源ボタンがアクセス可能に関連付けされている。すなわち、デジタル記録再生装置10に対する入力信号は、TVに対する入力信号とは異なる信号を送信している。なお、TV電源の入切機能には異なるメーカのTVを操作可能としたプリセット機能を使用しており、複数のTVメーカに対応している。
【0058】
(個別視聴データ記憶部)
ここで、「個別視聴データ記憶部」とは、各ユーザの好みとなるテレビ番組の視聴データを記憶したものであり、HDD17に記憶されている。例えば、ユーザAは、多くのジャンルのテレビ番組を見ているが、特に教育テレビを視聴することが多い。ユーザBは、ニュースおよびスポーツ番組を主に視聴することが多い。ユーザCは、連続ドラマやバラエティを多く視聴する。ユーザDは、映画以外は全く見ない、などの視聴データのことである。このように、各ユーザの好みとなるテレビ番組は異なることは一般的である。
【0059】
そこで、本実施形態に係るデジタル記録再生装置10では、各ユーザの視聴データを取得し、その視聴データに基づいて各ユーザの好みとなる番組データを個別視聴データとして個別視聴データ記憶部に記憶している。そして、ユーザAに係る個別視聴データを電源ボタン1に割り当て、ユーザBの個別視聴データは電源ボタン2に割り当て、ユーザCおよびユーザDも同様に電源ボタン3および電源ボタン4にそれぞれ割り当て、電源ボタンを押すことで各ユーザの希望するテレビ番組を迅速に映し出すようにしている。すなわち、TVの電源のON・OFF機能を備えることで、家族の誰かが消えているTVをONにしてTV録画再生視聴を始めようとしたときに1ボタンでいきなりTVの電源ONとともに自分専用のメニューが表示されることになり、使い勝手が向上する。
【0060】
図4を参照して更に詳しく説明する。図4は、ユーザBの個別視聴データとして表示されたテレビ番組選択メニューを示している。ユーザBがリモートコントローラ50の電源ボタン2を押すと、TVに対しては電源ONの信号が送信される。また、デジタル記録再生装置10に対しては、信号受信部25が入力信号を受信すると、ユーザBに係る個別視聴データ記憶部にアクセスして個別視聴データを呼び出し、トップメニュー画面を表示する。
ユーザB用のトップメニュー画面には、ユーザBが登録した番組やユーザBが常時視聴しているニュースおよびスポーツ番組の一覧が掲載されており、その他の番組データは表示されていない。このため、ユーザBは、登録した番組や常に見ているニュースおよびスポーツ番組などを迅速に選択することができる。
【0061】
なお、個別に割り当てられた電源ボタン60を使用した場合でも通常の番組データを視聴することはできる。これは、通常の番組データを表示するデフォルト画面に戻ることで視聴可能となる。例えば、EPGを表示するナビゲーションボタンなどを用意しておき、このボタンを押すことで他の番組データの視聴を可能としている。ただし、一般的なユーザは、普段から見る番組が決まっている場合が多いため、TVを付けて最初に表示される初期画面に個別視聴データである番組トップメニュー画面を呼び出すことが望ましい。また、本実施形態の電源ボタン60の数を4つとしているが、これは特に限定されるものではなく、電源ボタンの増減は可能である。
【0062】
(番組データ保存ボタン)
番組データ保存ボタン70は、デジタル記録再生装置10が録画した番組データを保存するためのボタンである。これは、前述したように、デジタル記録再生装置10が常時録画を行う形態となっているため、テレビ番組を録画する録画ボタンではなく、録画された番組データを保存するための保存ボタンを採用している。番組データ保存ボタン70によって保存される番組データの保存先は、HDD17の保存用HDD17bとなっている。デジタル記録再生装置10は、保存用HDD17bに保存された番組データを外部記憶媒体であるDVD―R等に書き込むことが可能なDVDドライブ(図示は表示しない)を備えており、他のデジタル再生装置等でも再生可能となっている。
【0063】
デジタル記録再生装置10には録画した番組データの編集機能を備えており、これは保存用HDD17bに保存された番組データに対して有効となっている。つまり、保存しておきたい番組データは、番組データ保存ボタン70を押して一旦、保存用HDD17bに保存する。そして、CMカット等の任意の編集作業を行うことができる。
前述したように、本実施形態のデジタル記録再生装置10は、録画されてから1週間はいつでも視聴可能であるが、その期間を経過すると順々に自動消去されていく。このため、番組データ保存機能を設け、リモートコントローラ50に番組データ保存ボタン70を備えたことで、保存しておきたい番組データの保存を可能としている。
【0064】
(番組データ再生ボタン)
番組データ再生ボタン80は、録画および保存された番組データおよびDVD等の外部の記録媒体から入力されたデジタルデータを再生するためのボタンである。図3(a),(b)に番組データ再生ボタンの構造を示す。図3(a),(b)に示すように、円盤状に形成された盤面上に1時から24時までの時刻マークが配置された左右に回動可能な外周ダイヤル81(第一操作部)と、当該外周ダイヤル81上に外周ダイヤル81の外径よりも小さく形成されて配置され、円盤状に形成された盤面上に日曜日から土曜日までの時刻マークが配置された左右に回動可能な内周ダイヤル82(第二操作部)とを備える。
また、当該内周ダイヤル82上に内周ダイヤル82の外径よりも小さく形成されて配置され、外周ダイヤル81および内周ダイヤル82によって指定された曜日マークおよび時刻マークを決定し、デジタル記録再生装置10に再生信号を送信する決定ボタン83(再生決定部)と、を備えている。
更に、外周ダイヤル81の周辺に曜日マークを決定するための曜日決定部84と、内周ダイヤル82の周辺に時刻マークを決定するための時刻決定部85とを備えている。
【0065】
図2および図3を参照し、番組データ再生ボタン80の操作方法の一例を説明する。
月曜の夜21時からの番組を見たい場合には、まず、チャンネルボタン110aまたは110bを押して、希望するチャンネルに設定し、外周ダイヤル81を左右のどちらか一方へ回して曜日決定部84に「月曜日」が合うように曜日を設定する。次に、内周ダイヤル82を回して時刻決定部85に「21」が合うように時刻を設定する。チャンネル、曜日および時刻を設定したら、決定ボタン83を押す。決定ボタン83を押すと、設定された曜日と時刻がデジタル記録再生装置10の信号受信部25に対して送信され、信号受信部25は、曜日と時刻をCPU23に送信して該当する番組データを呼び出す。呼び出された番組データは、TVに出力データとして送信される。そして、TVには設定したチャンネルの月曜日の夜21時の番組データが表示される。
【0066】
図5を参照し、他の操作方法の一例を説明する。
図5に示すのは、チャンネル設定を省略した場合に、TV画面に表示される番組データである。ユーザは、上記の操作方法と同様に外周ダイヤル81および内周ダイヤル82を用いて決定ボタン83を押す。すると、月曜日の夜21時に放送される番組データ郡が表示される。この番組データ郡から希望するチャンネルを選択し、決定ボタン83を押すことで視聴することができる。なお、本実施形態における番組データ郡には、設定された時刻(ここでは、21時)を基準とした前後1時間の番組データを表示し、視認性の向上を工夫している。
【0067】
本実施形態では、曜日決定部84と時刻決定部85とが対向するように配置しており、この対向した位置に曜日と時刻をあわせて設定するようにしているが、これは特に限定されるものではない。 また、決定ボタン83は、電源ボタンとしての機能を備えていても良い。このようにした場合、番組データ再生ボタン80の外周ダイヤル81および内周ダイヤル82で曜日および時刻を設定し、決定ボタン83を押すことで番組データが呼び出され、これに加え、TVに対して電源ONの入力信号を送信することになる。このようにすれば、操作性の向上および番組データを見る際の時間短縮を図ることができる。
【0068】
(「次の番組」ボタン)
次の番組ボタン90は、番組データを再生する際に、現在再生視聴している番組データの放送日およびチャンネルを変更しないで現在再生視聴している番組データの時系列的に放送スケジュール上、直後に放送された番組データを画面切り替えなしに現在再生視聴している番組データに続けて再生する命令を実行させるためのボタンである。
【0069】
図6を参照して具体的に説明する。
図6は、次の番組ボタン90を押した際に、番組データの移行形態を概念的に示した概念図である。図に示すように、現在、19:00から放送されたアニメ番組が視聴された状態で、次の番組ボタン90を押すと、19:00〜20:00に録画されたアニメ番組から20:00〜21:00に録画されたドラマ1が再生される。この番組データの移動は、アニメやドラマなどの番組データ単位や番組データ内にある番組コーナー単位で行われるとともに、画面切り替えなしに現在再生視聴している番組データに続けて再生することができる。また、次の番組ボタンを二度押せば、21:00〜22:00に録画されたドラマ2が表示されることになる。
これは、番組データをフィルム状に並列させ、次の番組ボタン90が押された際の入力信号および入力回数に応じてデータ移行を行うものである。例えば、19:00のアニメ番組のときに、次の番組ボタン90を二度押せば、21:00〜22:00のドラマ2が表示されることになる。
【0070】
従来の一般的技術では、録画した番組データを視聴する場合には、番組データが映し出されているTV画面から録画された番組データから希望する番組データを一覧し、選択する階層のトップメニュー画面へ切り替える必要がある。そして、所望する番組データを選択し、再度、TV画面へ戻ることになっている。また、一度選択すると、他の番組データを見たい場合でも、再度、トップメニュー画面の階層へ移動する必要があり、頻繁な画面の切り替わりが生じてしまい、煩わしかった。
しかしながら、本実施形態に係る次の番組ボタン90を用いれば、ボタンひとつで画面切り替えなしに現在再生視聴している番組データに続けて再生することができるため、利便性が高い。
【0071】
(「前の番組」ボタン)
リモートコントローラ50には、前の番組ボタン91を備えている。前の番組ボタン91は、次の番組ボタン90とは反対方向へ番組データやコーナー単位の移動を可能とし、番組データを再生する際に、現在再生視聴している番組データの放送日およびチャンネルを変更しないで現在再生視聴している番組データの時系列的に放送スケジュール上、直前に放送された番組データを画面切り替えなしに現在再生視聴している番組データに続けて再生命令を実行させるためのボタンである。前の番組ボタン91を押すと、TVに番組データが表示された状態で、現在、再生されている番組データより前の時刻に録画された番組データが再生される。つまり、前の番組ボタン91は、次の番組ボタン90と反対時刻の方向へ動作するボタンである。
【0072】
図7に示すように、19:00から放送されたアニメ番組を視聴していたユーザが前の番組ボタン91を押すと、19:00〜20:00に録画されたアニメ番組から18:00〜19:00に録画されたニュースに画面切り替えなしに移動することになる。したがって、現在、再生されている番組から前の番組へ画面切り替えなしに再生可能となるため、視聴時の利便性の向上を図ることができる。
【0073】
(「はじめから見る」ボタン)
はじめから見るボタン100は、番組データのリアルタイム視聴の途中に、その番組データの先頭に遡ることが可能なボタンである。はじめから見るボタンを押すと、デジタル記録再生装置が録画した番組データの先頭部分から再生される。つまり、リアルタイムに放送されている番組は、すでにデジタル記録再生装置によって録画された録画済み、または録画中の番組データということになる。
【0074】
換言すれば、テレビ番組のリアルタイム視聴の途中で、その番組データの先頭に遡ることになる。
これまでの一般の技術では、トップメニュー画面から録画された番組リストを表示→番組リストから現在録画中の番組を探して選択→メニューを押すとスクリーンに映像と重なって出るOSDメニューから追いかけ再生を選択する、というステップとなっている。これに対し、本願に係るリモートコントローラでは、はじめから見るボタンを一回押すだけで、その番組の先頭から視聴を開始することができる。
【0075】
(第二実施形態)
次に、図8を参照して本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態のリモートコントローラ50bは、デジタル記録再生装置10の出力データを表示するTVの電源の入切に係る入力信号を送信する電源ボタン60と、番組データを再生するための番組データ再生ボタン80とを備えている点は、上述した第一実施形態と全く同様である。しかしながら、番組データ再生ボタン80の曜日マークおよび時刻マークのレイアウトと、時刻マークの表示手段が第一実施形態と異なっている。
【0076】
すなわち、番組データ再生ボタン80は、円盤状に形成された盤面上に日曜日から土曜日までの曜日マークが配置された左右に回動可能な外周ダイヤル81(第一操作部)と、当該外周ダイヤル81上に外周ダイヤル81の外径よりも小さく形成されて配置され、円盤状に形成された盤面上に1時から12時までの時刻マークが配置された左右に回動可能な内周ダイヤル82(第二操作部)とを備える。
また、当該内周ダイヤル82上に内周ダイヤル82の外径よりも小さく形成されて配置され、外周ダイヤル81および内周ダイヤル82によって指定された曜日マークおよび時刻マークを決定し、デジタル記録再生装置10に再生信号を送信する再生ボタン83と、を備えている。更に、時刻マークを12時間表示としているため、AMまたはPMの区別ができるAMPMボタン87が設けられている。
【0077】
操作方法については、例えば、金曜の朝10時からの番組を見たい場合には、まず、外周ダイヤル81を左右のどちらか一方へ回して曜日決定部84に「金曜日」が合うように曜日を設定する。次に、AMPMボタン87のAMボタンを押し、内周ダイヤル82を回して時刻決定部85に「10」が合うように時刻を設定する。曜日および時刻を設定したら、決定ボタン83を押す。時刻マークを12時間表示としているため、内周ダイヤル82を回動する時間を短縮でき、また、時刻マークも大きく表示できるため、視認性が向上する。
【0078】
なお、本実施形態では、曜日マークを外周ダイヤル81に配置し、時刻マークを内周ダイヤル82に配置しているが、これらを反対にしても良い。
【0079】
(第三実施形態)
次に、図9を参照して本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態のリモートコントローラ50cは、第一、第二実施形態のリモートコントローラ50,50bの各機能を実現するボタンに加え、複数のメニューボタン65、過去時点でのチャンネル切替ボタン(過去切替)92、前のリストボタン93、次のリストボタン94およびオススメボタン95以下のボタンを備えている。
【0080】
(メニューボタン)
メニューボタン65は、個人識別を可能とするメニューボタン1からメニューボタン4から構成されている。各メニューボタンには、デジタル記録再生装置10を使用する複数のユーザを割り当て可能とし、メニューボタンを押すことで番組データを選択するトップメニュー画面に直接アクセス可能な信号を送信することができる。
メニューボタンに対してユーザを割り当て、また、トップメニュー画面には予めユーザのお気に入りの番組データを登録しておく。ユーザは、割り当てた自分専用のメニューボタンを押すことで、自分専用にカスタマイズしたトップメニュー画面に迅速にアクセスすることができる。このため、特に、家族で共用するテレビ録画機器として、デジタル記録再生装置10を複数ユーザで使用した場合での利便性を格段に向上させることになる。
【0081】
従来の一般的なデジタル記録再生装置(一般機)では、記録再生に係る操作を行う場合、各種メニューが表示されたトップメニューから階層化されて構成されている。つまり、一般機における番組を再生する場合に必要な操作手順は、「トップメニュー表示→再生メニュー表示→番組選択」という手順が必要になる。しかし、再生メニューが表示された状態では、録画した全ての再生可能な番組データが表示されるため、その中から自らが関係する番組データを選択するのが面倒である。また、個人別にディレクトリー分けをした場合には、「トップメニュー表示→再生メニュー表示→個人別メニュー表示→番組選択」と、ワンステップ追加されてしまう。
これに対し、本実施形態に係るデジタル記録再生装置10では、メニューボタン65を押すと、「メニューボタンON=個人別メニュー表示→番組選択」という手順となり、非常に少ない操作で番組データを再生できる。これにより、番組データの視聴の際の操作手順を簡略化することができ、利便性が向上する。
【0082】
(過去時点でのチャンネル切替ボタン)
過去時点でのチャンネル切替ボタン92は、番組データを再生する際に、現在再生視聴している番組データの放送日および放送時刻を変更しないで現在再生視聴している番組データと同日同時刻に放送された他チャンネルの番組データを画面切り替えなしに現在再生視聴している番組データに続けて再生することができる機能である。
【0083】
例えば、「10日の18:00、4チャンネル」でニュース番組が放送され、「10日、18:00、6チャンネル」では料理番組が放送されていたとする。この際、「10日の18:00、4チャンネル」のニュース番組を視聴しているときに、過去時点でのチャンネル切替ボタン92を押すと、「10日、18:00、6チャンネル」で放送された料理番組とを画面切り替えなしに再生することができる。つまり、同時刻に放送された放送局単位での番組移動が可能となる。
【0084】
(前のリスト/次のリストボタン)
前のリストボタン93および次のリストボタン94は、録画した番組データを所定形式でランキング・リスト化された番組データを選択した際に、その選択した番組データ基準として、現在再生視聴している番組データの直前の順位および直後の順位にある番組データを画面切り替えなしに現在再生視聴している番組データに続けて再生することができる機能である。なお、現在再生視聴しているランキング・リストが、どのランキングやリストから選択されているかを記憶しているランキング・リスト記憶領域を備えている。
【0085】
例えば、1週間の高視聴率番組をランキング化した番組データの第5位を再生している場合、次のリストボタン93を押せば、第4位にランキングされた番組を画面切り替えなしに再生し、また、前のリストボタン84を押せば、第6位にランキングされた番組を画面切り替えなしに再生することができる。すなわち、トップメニュー画面を介さずにランキングやリスト化された番組データを次々に視聴することができ、デジタル記憶再生装置10を使用する際の利便性および操作性を向上させている。
【0086】
(オススメボタン)
オススメボタン95は、自らが視聴して推奨する番組データを、他のユーザも視聴できるようにネットワークを介して当該推奨番組データを送信するための機能である。オススメボタン95を押すことで、お気に入り番組や他の人に推奨したい番組データを、他のユーザに伝達することができる。また、反対に他のユーザが推奨している番組データに関する情報を取得し、視聴することができる。
なお、各番組データに対しては「○×」ボタンなどで構成された評価ボタン96によってそれぞれが評価を行うことで、評価の信頼性を向上させている。
【0087】
第一実施形態から第三実施形態に係るリモートコントローラ50、50b、50cは、デジタル記録再生装置10を使用するユーザ数に応じた数量のリモートコントローラを備えることができる。つまり、家族4人で使用する場合には、4つのリモートコントローラをそれぞれが使用するマイリモコンとする。そして、デジタル記録再生装置10に対してそれぞれが自分専用にカスタマイズしたトップメニュー画面等を使用することができ、操作性を高めている。
【0088】
(第四実施形態)
次に、図10を参照して本発明の第四実施形態について説明する。第四実施形態のリモートコントローラ50dは、第一から第三実施形態のリモートコントローラとは異なり、必要最小限のボタンによって各機能を達成することが可能な入力装置である。
【0089】
a1およびa3は、番組データや番組コーナーなどを評価する際の評価ボタンであり、a1の[マルボタン]は、評価が良い時に押すもので、a3の[バツボタン]は、評価が悪い時に押す。a2の[お奨めボタン]は、自らが視聴して推奨する番組を、他のユーザも視聴できるように番組ID、番組タイトル、放送日時などを送信するための機能であり、前述したお奨めボタン95の機能に相当する。
【0090】
b1は、[SELECTボタン]であり、例えば、番組データや番組コーナーを複数選択する際に使用する。b2は、[BACKボタン]であり、階層化されたメニュー画面においては上の階層に戻り、また他の操作においては直前の操作に戻るための機能である。b3およびb4は、[チャンネルボタン]であり、現在表示されているチャンネルの切り替えの際に使用する。また、[十字キー上下]として各種選択画面で選択する際に使用する。b5は、映像を巻き戻すための[巻き戻しボタン]である。このほか、[十字キー左]として各種選択画面で選択する際に使用する。b6は、映像を早送りするための[早送りボタン]である。b5と同様に、[十字キー右]として各種選択画面で選択する際に使用する。
【0091】
b7は、番組データの再生ボタンとして機能し、再生中に押すことで一時停止ボタンとして機能する[再生決定ボタン]である。また、メニュー画面においては、各種項目を選択した際に決定する決定ボタンとして機能し、前述した決定ボタン83に相当する。
b8は、[前の番組ボタン]であり、番組データやコーナー単位の移動を可能とし、番組データを再生する際に、現在再生視聴している番組データの放送日およびチャンネルを変更しないで現在再生視聴している番組データの時系列的に放送スケジュール上、直前に放送された番組データを画面切り替えなしに現在再生視聴している番組データに続けて再生命令を実行させるためのボタンであり、前述した前の番組ボタン91の機能に相当する。
b9は、[次の番組ボタン]であり、番組データやコーナー単位の移動を可能とし、番組データを再生する際に、現在再生視聴している番組データの放送日およびチャンネルを変更しないで現在再生視聴している番組データの時系列的に放送スケジュール上、直後に放送された番組データを画面切り替えなしに現在再生視聴している番組データに続けて再生する命令を実行させるためのボタンであり、前述した次の番組ボタン90の機能に相当する。
【0092】
c1は、[MENUボタン]であり、TV画面にオーバーレイしていつも見る番組に登録、番組データの保存、画質調整および早見調整などの各種メニューを表示させる機能である。c2は、[INFOボタン]であり、番組の視聴中にその番組情報を画面にオーバーレイして表示する機能である。c3は、[SKIPボタン]であり、番組データ再生中に30秒間早送りするスキップ機能である。
【0093】
d1は、音量調節を行うための[ボリュームダウンボタン]であり、音量を下げる機能である。d2は、[ボリュームアップボタン]であり、音量を上げる機能である。d3は、[MUTEボタン]であり、一時的に音量をオフにする機能である。
【0094】
e1は、[電源ボタン]であり、TVの電源のオンオフを行う機能である。f1からf5は、[個人別ボタン]であり、デジタル記録再生装置10を使用する複数のユーザを割り当て可能となっており、メニューボタン65の機能に相当する。なお、[電源ボタン]および[個人別ボタン]は、リモートコントローラ50dの側面部に配置されている。
【0095】
リモートコントローラ50dを使用しての操作方法の一例として図11を参照して説明する。
図11は、「Menuボタン」c1を押すことで、デジタル記録再生装置10に記録された番組データから、ユーザが所望する番組データを選択するためのメニュー画面がTVに表示された状態である。このメニュー画面には、左から曜日と時刻が選択可能となっており、b6またはb7で曜日と時刻の選択メニューを選択し、b3またはb4で視聴を希望する曜日と時刻を選択する。所望する曜日と時刻を選択したら、b7を押して決定する。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本願発明は、デジタル記録再生装置の製造販売業、家電製品のリモートコントローラの製造販売業、番組データの提供サービス業などにおいて、利用される可能性がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の番組データをデジタル記録するとともに記録後の番組データを再生するデジタル記録再生装置に対して遠隔操作により前記映像信号の再生を指示するリモートコントローラにおいて、
前記デジタル記録再生装置に対してリモートコントローラ本体を使用するユーザを識別するためメニューボタンと、
所定の番組データを他のユーザに推薦するために、推薦に係る当該番組データを特定するためのデータを送信するためのオススメボタンとを備えることを特徴とするリモートコントローラ。
【請求項2】
前記メニューボタンは、再生対象となる番組データをディスプレイにトップメニュー画面として表示した場合に、そのトップメニュー画面に表示した番組データを選択する信号を送信する機能を備えことを特徴とする請求項1記載のリモートコントローラ。
【請求項3】
前記デジタル記録再生装置には、テレビ番組の番組データを記録する記録装置とは物理的に異なる保存専用記録手段を備えており、リモートコントローラには、前記記録再生装置に記録されたテレビ番組の番組データを保存専用記録手段に保存する命令をデジタル記録再生装置へ送信するための番組データ保存ボタンを備えたことを特徴とする請求項1記載のリモートコントローラ。
【請求項4】
再生中の番組データに対して現実の放送時間の次に録画された番組データであって当該再生中の番組データと同一チャンネルの番組データを、画面を切り替えることなく再生させる命令を前記デジタル記録再生装置へ送信するための次番組ボタンを備えたことを特徴とする請求項1記載のリモートコントローラ。
【請求項5】
再生中の番組データに対して現実の放送時間の直前に録画された番組データであって当該再生中の番組データと同一チャンネルの番組データを、画面を切り替えることなく再生させる命令を前記デジタル記録再生装置へ送信するための前番組ボタンを備えたことを特徴とする請求項1記載のリモートコントローラ。
【請求項6】
再生中の番組データに対して現実の放送時間と同時刻に録画された番組データであって当該再生中の番組データと異なるチャンネルの番組データを、画面を切り替えることなく再生させる命令を前記デジタル記録再生装置へ送信するためのチャンネル切替ボタンを備えたことを特徴とする請求項1記載のリモートコントローラ。
【請求項7】
前記番組データのリアルタイム視聴の途中に、その番組データの先頭に遡る命令を前記デジタル記録再生装置へ送信するはじめから見るボタンを備えたことを特徴とする請求項1記載のリモートコントローラ。
【請求項8】
記憶手段に録画されて蓄積された番組データの中から各ユーザの好みとなる番組データを個別視聴データ記憶部からランダムに再生させる命令を前記デジタル記録再生装置へ送信するおまかせ再生ボタンを備えたことを特徴とする請求項1記載のリモートコントローラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−85257(P2013−85257A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−246744(P2012−246744)
【出願日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【分割の表示】特願2011−171883(P2011−171883)の分割
【原出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(500304545)株式会社PTP (5)
【Fターム(参考)】