説明

リモートセンシングとタッチセンシングとが可能な光タッチスクリーン装置

【課題】酸化物半導体トランジスタで形成される光センサートランジスタを利用して、リモートセンシングとタッチセンシングとの機能をいずれも行える光タッチスクリーン装置を提供する。
【解決手段】複数の行及び複数の列に沿って配列された複数のセンシング画素を備える画素アレイを備え、それぞれのセンシング画素は、外部の光源から照射される光を感知する光センシング画素と、画面のタッチ時に反射されるディスプレイ光を感知するタッチセンシング画素とを備え、光センシング画素は、互いに直列に連結された第1光センサートランジスタとスイッチトランジスタとを備え、タッチセンシング画素は、互いに直列に連結された第2光センサートランジスタとスイッチトランジスタとを備える光タッチスクリーン装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモートセンシングとタッチセンシングとが可能な光タッチスクリーン装置に係り、特に酸化物半導体トランジスタで形成される光センサートランジスタを利用して、リモートセンシングとタッチセンシングとの機能をいずれも行える光タッチスクリーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーン装置とは、ディスプレイ画面の特定の位置にユーザーの指やペンが接触すれば、その位置を把握して、ソフトウェアにより特定の処理を行えるように、画面から直接入力データを受けるようにした装置をいう。このために、タッチスクリーン装置は、一般的なディスプレイパネルにタッチパネルという装置を加えて、その機能を発揮させる。タッチパネルには、圧力式抵抗膜方式、接触式静電容量方式、表面超音波(surface Acoustic Wave:SAW)伝導方式、赤外線光感知方式、及び圧電方式などの多様な種類がある。かかるタッチスクリーン装置は、最近、キーボードやマウスに代替可能な入力装置であって、多様な分野で広く使われている。
【0003】
これまで広く使われているタッチスクリーン装置は、指やペンなどを利用して、ディスプレイ装置の画面に直接接触する方式である。しかし、ディスプレイ装置が次第に大型化されるにつれて、ユーザーとディスプレイ装置との距離が遠くなる場合には、かかる直接接触方式を適用しがたい。これによって、指やペンの接触の代わりに、光を感知して既存のタッチスクリーンと同じ機能を行える光タッチスクリーン装置が提案されている。光タッチスクリーン装置は、ユーザーと端末機との意思疎通だけでなく、ユーザー間の意思疎通にも有利であるものと期待されている。
【0004】
光タッチスクリーン装置を具現するためには、光を感知できる微細なサイズの光センシング素子が要求される。一般的に広く使われる光センシング素子としては、非晶質シリコン薄膜トランジスタ(a−Si TFT)がある。しかし、a−Si TFTの場合、光による電流変化が十分に大きくない。そのため、光が印加される時にフォトダイオードで発生した電荷を一定の時間キャパシタに蓄積した後、キャパシタに蓄積された電荷量から光強度に関する信号を発生させる。このようにキャパシタを使用する場合、キャパシタに電荷を蓄積する時間だけセンシング時間が遅延し、光タッチスクリーン装置の面積が大きくなるほど、寄生キャパシタンスが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、酸化物半導体トランジスタで形成される光センサートランジスタを利用して、リモートセンシングとタッチセンシングとの機能をいずれも行える光タッチスクリーン装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一類型による光タッチスクリーン装置は、複数の行及び複数の列に沿って配列された複数のセンシング画素を備え、それぞれの前記センシング画素は、外部の光源から照射される光を感知する光センシング画素と、画面の接触時に反射されるディスプレイ光を感知するタッチセンシング画素とを備え、前記光センシング画素は、互いに直列に連結された第1光センサートランジスタと第1スイッチトランジスタとを備え、前記タッチセンシング画素は、互いに直列に連結された第2光センサートランジスタと第2スイッチトランジスタとを備える。
【0007】
例えば、前記光センシング画素と前記タッチセンシング画素とは、列方向に沿って交互に配列される。
【0008】
また、前記光タッチスクリーン装置は、前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのゲートと連結される第1ゲートラインと、前記光センシング画素の前記第1光センサートランジスタのゲートと連結される第1リセットラインと、前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのゲートと連結される第2ゲートラインと、前記タッチセンシング画素の前記第2光センサートランジスタのゲートと連結される第2リセットラインと、をさらに備える。
【0009】
一実施形態において、前記光タッチスクリーン装置は、前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのソースと、前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのソースとに共通して連結されたデータラインをさらに備える。
【0010】
他の実施形態において、前記光タッチスクリーン装置は、前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのソースに連結された第1データライン、及び前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのソースに連結された第2データラインをさらに備える。
【0011】
一実施形態によれば、前記第1リセットラインは、ある一行に配列された前記第1光センサートランジスタのゲートと、該行に後続する他の行の前記第2ゲートラインとの間に連結され、前記第2リセットラインは、ある一行に配列された前記第2光センサートランジスタのゲートと、該行に後続する他の行の前記第1ゲートラインとの間に連結される。
【0012】
一実施形態において、前記第1光センサートランジスタと前記第2光センサートランジスタとは、相異なる波長帯域の光を感知するように設計された酸化物半導体トランジスタである。
【0013】
例えば、前記第1光センサートランジスタは、相対的に短い第1波長帯域の光を感知し、前記第2光センサートランジスタは、前記第1波長帯域より長い第2波長帯域の光を感知する。
【0014】
例えば、前記第1波長帯域は、緑色、青色及び紫外線帯域のうち少なくとも一つの帯域を含み、前記第2波長帯域は、赤色及び赤外線帯域のうち少なくとも一つの帯域を含む。
【0015】
他の実施形態において、前記第1光センサートランジスタと前記第2光センサートランジスタとは、互いに同じ波長帯域の光を感知するように設計された同じ構造の酸化物半導体トランジスタである。
【0016】
一方、本発明の他の類型による光タッチスクリーン装置は、複数の行及び複数の列に沿って配列された複数のディスプレイ画素と、複数のセンシング画素とを備え、それぞれの前記センシング画素は、外部の光源から照射される光を感知する光センシング画素と、画面のタッチ時に反射されるディスプレイ光を感知するタッチセンシング画素とを備え、前記光センシング画素は、互いに直列に連結された第1光センサートランジスタと第1スイッチトランジスタとを備え、前記タッチセンシング画素は、互いに直列に連結された第2光センサートランジスタと第2スイッチトランジスタとを備え、それぞれの前記ディスプレイ画素は、ディスプレイセル、及び前記ディスプレイセルのオン/オフを制御するための第3スイッチトランジスタを備える。
【0017】
例えば、複数の前記ディスプレイ画素が列方向に配列されており、前記光センシング画素と前記タッチセンシング画素とは、それぞれの対応する前記ディスプレイ画素に隣接して配置される。
【0018】
例えば、前記光センシング画素と前記タッチセンシング画素とは列方向に沿って交互に配列されている。
【0019】
前記光タッチスクリーン装置は、前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのゲート及び前記ディスプレイ画素の前記第3スイッチトランジスタのゲートと連結される第1ゲートラインと、前記光センシング画素の前記第1光センサートランジスタのゲートと連結される第1リセットラインと、前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのゲート及び前記ディスプレイ画素の前記第3スイッチトランジスタのゲートと連結される第2ゲートラインと、前記タッチセンシング画素の前記第2光センサートランジスタのゲートと連結される第2リセットラインと、をさらに備える。
【0020】
例えば、前記光タッチスクリーン装置は、前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのソースと、前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのソースとに共通して連結されたデータラインをさらに備える。
【0021】
例えば、前記光タッチスクリーン装置は、前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのソースに連結された第1データライン、及び前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのソースに連結された第2データラインをさらに備える。
【0022】
例えば、前記第1リセットラインは、ある一行に配列された前記第1光センサートランジスタのゲートと、該行に後続する他の行の前記第2ゲートラインとの間に連結されており、前記第2リセットラインが、ある一行に配列された前記第2光センサートランジスタのゲートと、該行に後続する他の行の前記第1ゲートラインとの間に連結されている。
【0023】
また、前記光タッチスクリーン装置は、前記ディスプレイ画素の前記第3スイッチトランジスタのドレインに連結された映像データラインをさらに備え、前記第3スイッチトランジスタのソースには、前記ディスプレイセルが連結される。
【0024】
例えば、前記第1光センサートランジスタと前記第2光センサートランジスタとは、相異なる波長帯域の光を感知するように設計された酸化物半導体トランジスタである。
【0025】
例えば、前記第1光センサートランジスタは相対的に短い第1波長帯域の光を感知し、前記第2光センサートランジスタは前記第1波長帯域より長い第2波長帯域の光を感知する。
【0026】
例えば、前記第1波長帯域は緑色、青色及び紫外線帯域のうち少なくとも一つの帯域を含み、前記第2波長帯域は赤色及び赤外線帯域のうち少なくとも一つの帯域を含む。
【0027】
例えば、前記第1光センサートランジスタと第2光センサートランジスタとは、互いに同じ波長帯域の光を感知するように設計された同じ構造の酸化物半導体トランジスタである。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、酸化物半導体トランジスタで形成される光センサートランジスタを利用して、リモートセンシングとタッチセンシングとの機能をいずれも行える。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】一実施形態による酸化物半導体トランジスタの例示的な構造を概略的に示す断面図である。
【図2】図1に示す酸化物半導体トランジスタの動作特性を例示的に示すグラフである。
【図3】図1に示す酸化物半導体トランジスタの動作特性を例示的に示すグラフである。
【図4】一実施形態による光タッチスクリーン装置のセンシング画素の例示的な構造を示す回路図である。
【図5】他の実施形態による光タッチスクリーン装置のセンシング画素の例示的な構造を示す回路図である。
【図6A】一実施形態による光タッチスクリーン装置のリモート光センシング動作を例示的に示す図面である。
【図6B】一実施形態による光タッチスクリーン装置のリモート光センシング動作を例示的に示す図面である。
【図7A】一実施形態による光タッチスクリーン装置のタッチセンシング動作を例示的に示す図面である。
【図7B】一実施形態による光タッチスクリーン装置のタッチセンシング動作を例示的に示す図面である。
【図8】一実施形態による光タッチスクリーン装置の全体的な動作を概略的に示す概念図である。
【図9】他の実施形態によるイン・セル(In−cell)方式の光タッチスクリーン装置の画素アレイの例示的な構造を示す回路図である。
【図10】さらに他の実施形態によるイン・セル方式の光タッチスクリーン装置の画素アレイの例示的な構造を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付された図面を参照して、リモートセンシングとタッチセンシングとが可能な光タッチスクリーン装置について詳細に説明する。以下の図面において、同じ参照符号は、同じ構成要素を指し、図面上で、各構成要素のサイズは、説明の明瞭性及び便宜上、誇張されることもある。
【0031】
酸化物半導体トランジスタは、チャネルの材料として酸化物半導体を使用するトランジスタを意味する。かかる酸化物半導体トランジスタは、チャネル層として使われる酸化物半導体の材料によって、光によって電気的な特性が変化する光応答特性を有する。光応答特性を有する酸化物半導体材料をチャネル層として使用する場合、酸化物半導体トランジスタは、入射光の波長や光量によって、しきい電圧及びドレイン電流が変わる特性があるため、光センシング素子として活用される。
【0032】
図1は、一実施形態による酸化物半導体トランジスタの例示的な構造を概略的に示す断面図である。図1を参照すれば、酸化物半導体トランジスタ10は、基板11と、基板11上に全体的に配置された絶縁層12と、絶縁層12上に部分的に配置されたゲート13と、少なくともゲート13の周囲を覆うように、絶縁層12及びゲート13上に配置されたゲート絶縁膜14と、ゲート絶縁膜14上で、ゲート13と対向して配置されたチャネル層15と、チャネル層15の両側を覆うように配置されたソース16及びドレイン17と、ソース16、ドレイン17及びチャネル層15を全体的に覆うように配置された透明絶縁層18と、を備える。図1には、ゲート13がチャネル層15の下部に配置された下部ゲート構造の酸化物半導体トランジスタ10が示されているが、酸化物半導体トランジスタ10は、上部ゲート構造で構成されてもよい。
【0033】
ここで、基板11は、ガラス及びシリコンのような一般的な基板材料を使用できる。絶縁層12、ゲート絶縁膜14及び透明絶縁層18は、例えば、SiOのような材料を使用できる。もし、基板11自体が絶縁性材料で形成されるならば、基板11上の絶縁層12は省略してもよい。また、ゲート13、ソース16及びドレイン17は、伝導性金属または伝導性金属酸化物を使用できる。例えば、酸化物半導体トランジスタ10が透明であることが要求される場合、ゲート13、ソース16及びドレイン17は、ITOのような透明伝導性材料で形成される。しかし、酸化物半導体トランジスタ10が透明であることが要求されない場合には、基板11、絶縁層12、ゲート13、ゲート絶縁膜14、ソース16及びドレイン17の材料が必ずしも透明である必要はない。
【0034】
一方、チャネル層15は、前述したように酸化物半導体材料で形成される。チャネル層15として使われる酸化物半導体材料の選択によって、酸化物半導体トランジスタ10は、光応答特性を有する。例えば、かかる酸化物半導体チャネル材料として、ZnO,InO,SnO,InZnO,ZnSnO,InSnOのような酸化物半導体材料を使用するか、または前述した酸化物半導体材料に、Hf,Zr,Ti,Ta,Ga,Nb,V,Al,Snなどの材料が一つ以上さらに混合された材料を使用できる。かかる材料をチャネル層15として使用する場合、図1に示す酸化物半導体トランジスタ10は、入射光の波長や光量によって、しきい電圧及びドレイン電流が変わる特性があるため、光センシング素子として活用される。また、チャネル層15として使用する酸化物半導体の種類によって、酸化物半導体トランジスタ10が感知する光の波長帯域が変化することもある。図1において、チャネル層15は、単一な酸化物半導体層で形成されているが、多層構造で形成されてもよい。
【0035】
図2及び図3は、図1に示す酸化物半導体トランジスタ10の動作特性を例示的に示すグラフである。まず、図2は、酸化物半導体トランジスタ10のゲート電圧VGSに対するドレイン電流IDSの特性を示している。図2を参照すれば、酸化物半導体トランジスタ10に光が入射する時、酸化物半導体トランジスタ10のオフ時にドレイン電流が増加するということが分かる。例えば、酸化物半導体トランジスタ10に、しきい電圧より高いゲート電圧を印加する場合には、図2に示すグラフの右側のように、光が入射する時のドレイン電流と、光が入射しない時のドレイン電流とはほとんど同一である。しかし、酸化物半導体トランジスタ10にしきい電圧より低いゲート電圧が印加される場合には、グラフの左側のように、光が入射しない時のドレイン電流より、光が入射する時のドレイン電流が大きく増加する。
【0036】
したがって、酸化物半導体トランジスタ10にしきい電圧より低いゲート電圧を印加した状態で、ドレイン電流の測定を行えば、光の入射如何を判断できる。特に、酸化物半導体トランジスタ10の場合、光が入射した時のドレイン電流と、光が入射しなかった時のドレイン電流との電流比(ION/IOFF)が非常に大きい。かかる特性を有する酸化物半導体トランジスタ10を、光センシング素子として活用する場合、様々な利点を有する。例えば、酸化物半導体トランジスタ10は、大きい電流比を有するため、光センシング素子として酸化物半導体トランジスタ10を使用すれば、キャパシタのない非常に簡単な光センシング装置を具現できる。
【0037】
また、図3は、酸化物半導体トランジスタ10に光が入射した後、経時的なドレイン電流の変化を示すグラフであって、図3を参照すれば、約40秒の時点で酸化物半導体トランジスタ10に光が入射すると、ドレイン電流が増加する。しかし、約55秒の時点で光の入射が中断されたにもかかわらず、ドレイン電流は、ほとんど減少せず、光の入射時と類似した状態を維持している。かかる現象は、酸化物半導体トランジスタ10のチャネル層15の内部に、またはその界面に電荷がトラップされて発生するものと解される。例えば、光と共に負のゲート電圧が酸化物半導体トランジスタ10に印加されれば、チャネル層15の内部で光により生成された正孔が、ゲート絶縁膜14とチャネル層15との界面に移動してトラップされる。このようにトラップされた電荷は、十分に高い正の電圧がゲートに印加されるまで除去されない。したがって、一旦電荷がトラップされた後には、光の入射が中断された後にもドレイン電流が低くならない。かかる現象は、十分に高い正のゲート電圧を酸化物半導体トランジスタ10に印加して、トラップされた電荷を除去すればなくなる。
【0038】
図4は、前述した酸化物半導体トランジスタ10を利用する一実施形態による光タッチスクリーン装置のセンシング画素の例示的な構造を示す回路図である。図4を参照すれば、光タッチスクリーン装置のセンシング画素110は、外部の光源から照射される光を感知するための光センシング画素110pと、画面のタッチ時に反射されるディスプレイ光を感知するためのタッチセンシング画素110tとを備える。図4には、ただ一つの光センシング画素110pと、一つのタッチセンシング画素110tとが示されているが、実際には、複数のセンシング画素110が複数の行及び列に沿って配列され、特に、複数の光センシング画素110pと複数のタッチセンシング画素110tとが行方向に沿って交互に配列される。
【0039】
まず、光センシング画素110pは、互いに直列に連結された一つの第1光センサートランジスタ112と、一つのスイッチトランジスタ111とを備える。例えば、第1光センサートランジスタ112のソースは、スイッチトランジスタ111のドレインと互いに連結されている。第1光センサートランジスタ112は、光を感知するための光センシング素子であって、例えば、前述した酸化物半導体トランジスタ10であってもよい。光センシング信号を出力するためのスイッチトランジスタ111は、感光性のない一般的な薄膜トランジスタであってもよい。また、図4に示すように、光センシング画素110pは、スイッチトランジスタ111のゲートに連結される第1ゲートラインGate1、スイッチトランジスタ111のソースに連結されるデータラインData、第1光センサートランジスタ112のドレインに連結される駆動電圧ラインVdd、及び第1光センサートランジスタ112のゲートに連結される第1リセットラインReset1をさらに備える。
【0040】
かかる構造の光センシング画素110pにおいて、第1ゲートラインGate1を通じて、スイッチトランジスタ111にゲート電圧が印加されれば、スイッチトランジスタ111がオン状態となる。これにより、第1光センサートランジスタ112のソースから、データラインDataに電流が流れる。この時、第1光センサートランジスタ112からデータラインDataに流れる電流の量は、第1光センサートランジスタ112に入射する光の強度によって変化する。したがって、データラインDataを通じて流れる電流の量を測定すれば、第1光センサートランジスタ112に入射する光の強度を計算できる。光センシング信号を出力するために、スイッチトランジスタ111がオン状態にある間には、第1光センサートランジスタ112のゲートには、しきい電圧より低い電圧が印加される。一方、スイッチトランジスタ111にゲート電圧が印加されない間には、スイッチトランジスタ111がオフ状態となるので、データラインDataに電流が流れない。したがって、スイッチトランジスタ111の制御を通じて、光センシング画素110pから光センシング信号を出力でき、光センシング信号の大きさから、第1光センサートランジスタ112に光が入射するか否か及び光の強度が分かる。
【0041】
図6A及び図6Bは、前述した原理による光タッチスクリーン装置のリモート光センシング動作を例示的に示している。図6A及び図6Bにおいて、光タッチスクリーン装置100内には、便宜上、第1光センサートランジスタ112のみが示されている。しかし、実際には、図4に示すセンシング画素110のアレイと、センシング画素110を駆動させるための駆動回路とが、光タッチスクリーン装置100内にさらに配置されてもよい。図6Aを参照すれば、例えば、レーザーポインタのような光源装置150から光が出ない間は、第1光センサートランジスタ112には光が入射しないので、第1光センサートランジスタ112のドレイン電流が低い。したがって、データラインDataに電流がほとんど流れない(LOW)。一方、図6Bに示すように、光源装置150から出た光が第1光センサートランジスタ112に入射すれば、第1光センサートランジスタ112のドレイン電流が入射光の強度に対応して増加する。したがって、データラインDataに増加した電流が流れる(HIGH)。ここで、光源装置150は、緑色、青色または紫外線(UV)のように、相対的に短い波長帯域の光を放出でき、この場合、第1光センサートランジスタ112は、緑色、青色または紫外線(UV)帯域の波長にさらに敏感に応答するように設計される。第1光センサートランジスタ112のセンシング波長は、例えば、チャネル層15の酸化物半導体材料によって決定される。
【0042】
一方、光センシング画素110pで一回光を測定した後、次の測定のためには、前述したように、正のリセット信号を第1光センサートランジスタ112に印加して、トラップされた電荷を除去するリセット過程を行う。第1光センサートランジスタ112のゲートに連結された第1リセットラインReset1は、次の測定のために、正の電圧を印加して、第1光センサートランジスタ112をリセットさせるためのラインである。例えば、第1ゲートラインGate1を通じて、スイッチトランジスタ111にゲート電圧が印加された後には、第1リセットラインReset1を通じて、第1光センサートランジスタ112のゲートに十分な正のリセット信号を印加して、第1光センサートランジスタ112をリセットさせる。
【0043】
タッチセンシング画素110tの構造及び動作は、光センシング画素110pの構造及び動作とほとんど同一であり、単に感知する光の波長帯域のみが異なる。図4を参照すれば、タッチセンシング画素110tは、互いに直列に連結された一つの第2光センサートランジスタ113と、一つのスイッチトランジスタ111とを備える。ここで、タッチセンシング画素110tのスイッチトランジスタ111は、光センシング画素110pのスイッチトランジスタ111と同一であり、単に第2ゲートラインGate2にゲートが連結されているという点で差がある。第2光センサートランジスタ113は、チャネル層15の酸化物半導体材料を適切に選択することで、例えば、赤色や赤外線(IR)のような相対的に長い波長帯域の光をより敏感に感知するように設計される。かかる第2光センサートランジスタ113のゲートは、第2リセットラインReset2に連結される。
【0044】
図7A及び図7Bは、タッチセンシング画素110tを利用した光タッチスクリーン装置100のタッチセンシング動作を例示的に示している。図7A及び図7Bにおいて、光タッチスクリーン装置100内には、便宜上、第2光センサートランジスタ113のみが示されている。しかし、前述したように、光タッチスクリーン装置100は、複数のセンシング画素110のアレイと駆動回路とをさらに備えてもよい。図7Aを参照すれば、映像を表示するための光(以下、ディスプレイ光という)が光タッチスクリーン装置100を通過している。ディスプレイ光は、例えば、液晶ディスプレイの場合には、バックライト光であり、有機発光ディスプレイの場合には、ディスプレイ画素自体から発生する光である。もし、ユーザーの指やペンがタッチセンシング画素110tと接触しないならば、ディスプレイ光は、光タッチスクリーン装置100をそのまま通過するので、第2光センサートランジスタ113には、ディスプレイ光が達しない。したがって、第2光センサートランジスタ113のドレイン電流が低いので、データラインDataに電流がほとんど流れない(LOW)。しかし、図7Bに示すように、ユーザーの指やペンがタッチセンシング画素110tと接触すれば、ディスプレイ光は、ユーザーの指やペンにより反射されて、第2光センサートランジスタ113に入射する。これにより、第2光センサートランジスタ113のドレイン電流が増加するので、データラインDataに電流が流れる(HIGH)。
【0045】
第2光センサートランジスタ113が赤外線に対して敏感に応答するように設計された場合、第2光センサートランジスタ113のタッチセンシング感度をさらに向上させるために、バックライトユニットには、例えば、赤外線を放出するための赤外線光源がさらに備えられてもよい。また、光タッチスクリーン装置100と結合されるディスプレイ素子が有機発光ディスプレイである場合には、有機発光ディスプレイは、赤外線光を発生させる画素をさらに備えてもよい。このように、光センシング画素110pの第1光センサートランジスタ112が感知する光の波長と、タッチセンシング画素110tの第2光センサートランジスタ113が感知する光の波長とを異ならせることで、外光の照射によるリモート光センシングと、直接的な接触によるタッチセンシングとを識別することが可能である。
【0046】
前述したように、本実施形態による光タッチスクリーン装置100は、酸化物半導体トランジスタで形成される光センサートランジスタ112,113を利用して、リモートセンシング機能とタッチセンシング機能とをいずれも行える。したがって、図8に示すように、光タッチスクリーン装置100から遠く離れているユーザーは、光源装置150から光を照射することで、光タッチスクリーン装置100を制御できる。一方、光タッチスクリーン装置100の近くにいるユーザーは、指やペンで光タッチスクリーン装置100を直接触れることで、光タッチスクリーン装置100を制御できる。さらに、本実施形態による光タッチスクリーン装置100は、光源装置150を利用したリモートタッチと、指やペンを利用した直接接触とを同時に行うことも可能である。
【0047】
一方、図4に示す実施形態では、同じデータラインDataに光センシング画素110pとタッチセンシング画素110tとが連結されているが、光センシング画素110pとタッチセンシング画素110tとが別途のデータラインにそれぞれ連結されることも可能である。図5は、光センシング画素110pとタッチセンシング画素110tとが別途のデータラインにそれぞれ連結された光タッチスクリーン装置のセンシング画素110’の例示的な構造を示す回路図である。図5を参照すれば、光センシング画素110pのスイッチトランジスタ111のソースは、光センシングデータラインPhoto Dataに連結されており、タッチセンシング画素110tのスイッチトランジスタ111のソースは、タッチセンシングデータラインTouch Dataに連結されている。一般的に、指やペンから反射されたディスプレイ光は、光源装置150から入射される光に比べて強度が弱い。その結果、第2光センサートランジスタ113のドレイン電流も、第1光センサートランジスタ112のドレイン電流に比べて弱い。したがって、タッチセンシングデータラインTouch Dataは、図示していない別途のノイズ補償回路及び増幅回路に連結されて、タッチセンシング画素110tから出力される信号のノイズを除去し、強度を増幅させる。二本のデータラインを有するという点以外に、図5に示すセンシング画素110’の構造及び動作は、図4に示すセンシング画素110の構造及び動作と同一である。
【0048】
以上、光センシング画素110pの第1光センサートランジスタ112と、タッチセンシング画素110tの第2光センサートランジスタ113とが相異なる波長帯域の光を感知するものと説明した。しかし、外光の照射によるリモート光センシングと、直接的な接触によるタッチセンシングとを区別する必要がないならば、第1光センサートランジスタ112と第2光センサートランジスタ113とが同じ波長帯域の光を感知してもよい。その場合、第1光センサートランジスタ112と第2光センサートランジスタ113とは、同じ構造を有する。特に、第1光センサートランジスタ112と第2光センサートランジスタ113とのチャネル層の構造及び成分が同一である。これにより、光タッチスクリーン装置100内のセンシング画素110,110’は、光センシング画素110pとタッチセンシング画素110tとの区分なしに、あらゆる画素がリモート光センシング動作とタッチセンシング動作とをいずれも行える。
【0049】
前述した光タッチスクリーン装置100は、例えば、薄くて透明な薄膜形態で具現されて、ディスプレイパネルの表面に付着されて使われる。しかし、ディスプレイ画素とセンシング画素とが一つに統合されているイン・セル(In−cell)方式の光タッチスクリーン装置が具現されることも可能である。図9及び図10は、イン・セル方式の光タッチスクリーン装置の画素アレイの例示的な構造を示す回路図である。
【0050】
図9を参照すれば、イン・セル方式の光タッチスクリーン装置200は、複数の行及び複数の列に沿って配列された複数のディスプレイ画素210dを備える。図9には、便宜上、一つの列内で行方向に配列されたディスプレイ画素210dのみが示されている。それぞれのディスプレイ画素210dは、赤色サブ画素R、緑色サブ画素G及び青色サブ画素Bを備える。それぞれのサブ画素R,G,Bは、ディスプレイセル(例えば、LCDの場合、液晶セル)212R,212G,212B、及びディスプレイセル212R,212G,212Bのオン/オフを制御するためのスイッチトランジスタ211R,211G,211Bをそれぞれ備える。同じディスプレイ画素210d内のスイッチトランジスタ211R,211G,211Bのゲートは、共通のゲートラインに連結されている。そして、スイッチトランジスタ211R,211G,211Bのドレインには、それぞれ別個の映像データラインSource1,Source2,Source3が連結されており、ソースには、それぞれのディスプレイセル212R,212G,212Bが連結されている。
【0051】
また、光タッチスクリーン装置200は、ディスプレイ画素210dに隣接して、列方向に沿って交互に配列された複数の光センシング画素210pとタッチセンシング画素210tとをさらに備える。例えば、図9に示すように、n、n+2、n+4行目には、光センシング画素210pがディスプレイ画素210dに隣接して配置され、n+1、n+3、n+5行目には、タッチセンシング画素210tがディスプレイ画素210dに隣接して配置される。光センシング画素210pとタッチセンシング画素210tとは、ディスプレイ画素210dと同じ基板上にイン・セル方式で統合されて形成される。例えば、ある一行に配置された光センシング画素210pまたはタッチセンシング画素210tのスイッチトランジスタ111のゲートは、同じ行に配置されたディスプレイ画素210dのスイッチトランジスタ211R,211G,211Bのゲートと共に、共通のゲートラインに連結されている。したがって、例えば、n番目のゲートラインGate nにゲート電圧が印加されれば、n行目に配置されたディスプレイ画素210dのスイッチトランジスタ211R,211G,211Bと、光センシング画素210pのスイッチトランジスタ111とが同時にオンになる。また、n+1番目のゲートラインGate n+1にゲート電圧が印加されれば、n+1行目に配置されたディスプレイ画素210dのスイッチトランジスタ211R,211G,211Bと、タッチセンシング画素210tのスイッチトランジスタ111とが同時にオンになる。
【0052】
その他、光センシング画素210pとタッチセンシング画素210tとの構造及び動作は、図4で説明した光センシング画素110pとタッチセンシング画素110tとの構造及び動作と同一同じである。例えば、光センシング画素210pの第1光センサートランジスタ112は、緑色、青色または紫外線(UV)帯域の相対的に短い波長に対してさらに敏感に応答するように設計される。また、タッチセンシング画素110tの第2光センサートランジスタ113は、赤色や赤外線(IR)のような相対的に長い波長に対してさらに敏感に応答するように設計される。その代わりに、第1光センサートランジスタ112と第2光センサートランジスタ113とは、同じ波長帯域の光を感知する同じ構造の酸化物半導体トランジスタであってもよい。
【0053】
一方、本実施形態によれば、光センサートランジスタ112,113をリセットさせるためのリセット信号を提供するリセットラインResetは、図9に示すように、先行する行の光センサートランジスタ112,113のゲートと、後続する行のゲートラインとの間に連結される。例えば、n行目に配列されている光センシング画素210p内の第1光センサートランジスタ112のゲートは、リセットラインResetを通じて、n+1番目のゲートラインGate n+1と連結される。また、n+1行目に配列されているタッチセンシング画素210t内の第2光センサートランジスタ113のゲートは、リセットラインResetを通じて、n+2番目のゲートラインGate n+2と連結される。この場合、それぞれの光センサートランジスタ112,113にリセット信号を順次に提供するための別途の駆動回路が不要である。単にそれぞれのゲートラインにゲート信号を順次に印加する一つのゲートドライバ(図示せず)により、光センサートランジスタ112,113のリセット動作まで具現できる。したがって、光タッチスクリーン装置200の構成が簡単になるので、空間活用性の向上、工程コストの低減、及び電力消費量の減少のような効果が得られる。
【0054】
図9の左側に表示されたタイミング図を参照すれば、n番目のゲートラインGate nにハイ電圧(すなわち、スイッチトランジスタ211R,211G,211B,111のしきい電圧以上の電圧)を印加して、n行目のディスプレイ画素210dに映像を表示すると共に、光センシング画素210pから光センシング信号を出力する。残りのゲートラインには、ロー電圧が印加される。この時、n+1番目のゲートラインGate n+1と連結された第1光センサートランジスタ112のゲートにも、ロー電圧が印加される。ここで、ロー電圧は、例えば、第1光センサートランジスタ112のしきい電圧より低い電圧である。
【0055】
次いで、n+1番目のゲートラインGate n+1にハイ電圧を印加して、n+1行目のディスプレイ画素210dに映像を表示すると共に、タッチセンシング画素210tからタッチセンシング信号を出力する。残りのゲートラインには、ロー電圧が印加される。この時、リセットラインResetを通じて、n+1番目のゲートラインGate n+1と連結されたn行目の第1光センサートランジスタ112のゲートにも、ハイ電圧が印加される。ここで、ハイ電圧は、第1光センサートランジスタ112をリセットさせるのに十分な高さの電圧である。すなわち、ハイ電圧は、スイッチトランジスタ211R,211G,211B,111のしきい電圧と、第1光センサートランジスタ112をリセットさせるための電圧のうちさらに高い電圧である。したがって、n+1行目のタッチセンシング画素210tからタッチセンシング信号を出力する間、n行目の光センシング画素210p内の第1光センサートランジスタ112がリセットされる。かかる方式で、ある一行の光センシング画素210pやタッチセンシング画素210tから信号を出力する間、それに先行する行の光センサートランジスタ112,113をリセットさせる。
【0056】
図10は、光センシング画素210pとタッチセンシング画素210tとが別途のデータラインにそれぞれ連結された光タッチスクリーン装置200’の例示的な構造を示す回路図である。図10を参照すれば、光センシング画素210pのスイッチトランジスタ111のソースは、光センシングデータラインPhoto Dataに連結されており、タッチセンシング画素210tのスイッチトランジスタ111のソースは、タッチセンシングデータラインTouch Dataに連結されている。図5で説明したように、タッチセンシングデータラインTouch Dataは、図示していない別途のノイズ補償回路及び増幅回路に連結されて、タッチセンシング画素210tから出力される信号のノイズを除去し、強度を増幅させる。二本のデータラインを有するという点以外に、図10に示す光タッチスクリーン装置200’の構造及び動作は、図9に示す光タッチスクリーン装置200の構造及び動作と同一である。
【0057】
以上、本発明の理解を助けるために、リモートセンシングとタッチセンシングとが可能な光タッチスクリーン装置についての例示的な実施形態が説明され、添付された図面に示された。しかし、かかる実施形態は、単に本発明を例示するためのものであり、これを制限しないという点が理解されねばならない。そして、本発明は、図示されて説明された説明に限定されないという点が理解されねばならない。これは、多様な他の変形が当業者にとって行われるためである。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、タッチスクリーン関連の技術分野に適用可能である。
【符号の説明】
【0059】
100 光タッチスクリーン装置
110 センシング画素
110p 光センシング画素
110t タッチセンシング画素
111 スイッチトランジスタ
112 第1光センサートランジスタ
113 第2光センサートランジスタ
150 光源装置
Data データライン
Gate1 第1ゲートライン
Gate2 第2ゲートライン
Reset1 第1リセットライン
Reset2 第2リセットライン
Vdd 駆動電圧ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の行及び複数の列に沿って配列された複数のセンシング画素を備え、
それぞれの前記センシング画素が、外部の光源から照射される光を感知する光センシング画素と、画面の接触時に反射されるディスプレイ光を感知するタッチセンシング画素とを備え、
前記光センシング画素が、互いに直列に連結された第1光センサートランジスタと第1スイッチトランジスタとを備え、前記タッチセンシング画素が、互いに直列に連結された第2光センサートランジスタと第2スイッチトランジスタとを備えることを特徴とする光タッチスクリーン装置。
【請求項2】
前記光センシング画素と前記タッチセンシング画素とが、列方向に沿って交互に配列されていることを特徴とする、請求項1に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項3】
前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのゲートと連結される第1ゲートラインと、前記光センシング画素の前記第1光センサートランジスタのゲートと連結される第1リセットラインと、前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのゲートと連結される第2ゲートラインと、前記タッチセンシング画素の前記第2光センサートランジスタのゲートと連結される第2リセットラインと、をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項4】
前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのソースと、前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのソースとに共通して連結されたデータラインをさらに備えることを特徴とする、請求項3に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項5】
前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのソースに連結された第1データライン、及び前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのソースに連結された第2データラインをさらに備えることを特徴とする、請求項3に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項6】
前記第1リセットラインがある一行に配列された前記第1光センサートランジスタのゲートと、該行に後続する他の行の前記第2ゲートラインとの間に連結されており、前記第2リセットラインがある一行に配列された前記第2光センサートランジスタのゲートと、該行に後続する他の行の前記第1ゲートラインとの間に連結されていることを特徴とする、請求項3に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項7】
前記第1光センサートランジスタと前記第2光センサートランジスタとが、相異なる波長帯域の光を感知するように設計された酸化物半導体トランジスタであることを特徴とする、請求項1に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項8】
前記第1光センサートランジスタが相対的に短い第1波長帯域の光を感知し、前記第2光センサートランジスタが前記第1波長帯域より長い第2波長帯域の光を感知することを特徴とする、請求項7に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項9】
前記第1波長帯域が緑色、青色及び紫外線帯域のうち少なくとも一つの帯域を含み、前記第2波長帯域が赤色及び赤外線帯域のうち少なくとも一つの帯域を含むことを特徴とする、請求項8に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項10】
前記第1光センサートランジスタと前記第2光センサートランジスタとが、互いに同じ波長帯域の光を感知するように設計された同じ構造の酸化物半導体トランジスタであることを特徴とする、請求項1に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項11】
複数の行及び複数の列に沿って配列された複数のディスプレイ画素と複数のセンシング画素とを備え、
それぞれの前記センシング画素が、外部の光源から照射される光を感知する光センシング画素と、画面のタッチ時に反射されるディスプレイ光を感知するタッチセンシング画素とを備え、
前記光センシング画素が、互いに直列に連結された第1光センサートランジスタと第1スイッチトランジスタとを備え、前記タッチセンシング画素が、互いに直列に連結された第2光センサートランジスタと第2スイッチトランジスタとを備え、
それぞれの前記ディスプレイ画素が、ディスプレイセル、及び前記ディスプレイセルのオン/オフを制御するための第3スイッチトランジスタを備えることを特徴とする光タッチスクリーン装置。
【請求項12】
複数の前記ディスプレイ画素が列方向に配列されており、前記光センシング画素と前記タッチセンシング画素とが、それぞれの対応する前記ディスプレイ画素に隣接して配置されることを特徴とする、請求項11に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項13】
前記光センシング画素と前記タッチセンシング画素とが列方向に沿って交互に配列されていることを特徴とする、請求項12に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項14】
前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのゲート及び前記ディスプレイ画素の前記第3スイッチトランジスタのゲートと連結される第1ゲートラインと、前記光センシング画素の前記第1光センサートランジスタのゲートと連結される第1リセットラインと、前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのゲート及び前記ディスプレイ画素の前記第3スイッチトランジスタのゲートと連結される第2ゲートラインと、前記タッチセンシング画素の前記第2光センサートランジスタのゲートと連結される第2リセットラインと、をさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項15】
前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのソースと、前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのソースとに共通して連結されたデータラインをさらに備えることを特徴とする、請求項14に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項16】
前記光センシング画素の前記第1スイッチトランジスタのソースに連結された第1データライン、及び前記タッチセンシング画素の前記第2スイッチトランジスタのソースに連結された第2データラインをさらに備えることを特徴とする、請求項14に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項17】
前記第1リセットラインが、ある一行に配列された前記第1光センサートランジスタのゲートと、該行に後続する他の行の前記第2ゲートラインとの間に連結されており、前記第2リセットラインが、ある一行に配列された前記第2光センサートランジスタのゲートと、該行に後続する他の行の前記第1ゲートラインとの間に連結されていることを特徴とする、請求項14に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項18】
前記ディスプレイ画素の前記第3スイッチトランジスタのドレインに連結された映像データラインをさらに備え、前記第3スイッチトランジスタのソースには、前記ディスプレイセルが連結されていることを特徴とする、請求項14に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項19】
前記第1光センサートランジスタと前記第2光センサートランジスタとが、相異なる波長帯域の光を感知するように設計された酸化物半導体トランジスタであることを特徴とする、請求項11に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項20】
前記第1光センサートランジスタが相対的に短い第1波長帯域の光を感知し、前記第2光センサートランジスタが前記第1波長帯域より長い第2波長帯域の光を感知することを特徴とする、請求項19に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項21】
前記第1波長帯域が緑色、青色及び紫外線帯域のうち少なくとも一つの帯域を含み、前記第2波長帯域が赤色及び赤外線帯域のうち少なくとも一つの帯域を含むことを特徴とする、請求項20に記載の光タッチスクリーン装置。
【請求項22】
前記第1光センサートランジスタと第2光センサートランジスタとが、互いに同じ波長帯域の光を感知するように設計された同じ構造の酸化物半導体トランジスタであることを特徴とする、請求項11に記載の光タッチスクリーン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−47936(P2013−47936A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−155288(P2012−155288)
【出願日】平成24年7月11日(2012.7.11)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】