説明

リング形引込み式ペット引きひも

【課題】使いやすく快適な引込み式ペットひもが提供される。
【解決手段】引込め且つ係止するひも組立体は、中空のリング形ひもハウジング110と、中空のリング形ひもハウジングの内側にあって、中空のリング形ひもハウジングの周囲を通して延びるスプールと、中空のリング形ひもハウジング内部の引込み機構と、ブレーキトリガーと、を提供し、トリガーは、少なくとも1つのブレーキ位置と1つの自由位置を選定するように構成される。ひもハウジング、ひも開口部160、およびブレーキトリガー130は、ひも190を使用中、使用者がハンドルとしてひもハウジングを握り、ひもの重さあるいはひもの向きから手首に余分な力を負わせることなしに、1本の指でブレーキトリガーを制御することができるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、犬のようなハウスペットに用いるのに適するひものような、家畜を扱うためのひもあるいは引きひもに関する。
【背景技術】
【0002】
ペット所有者が、ペットを歩かせている間ペットを制御するための様々な引込み式ひもが、当該技術分野で良く知られている。異なる目的を担うために多数の変形が存在する。しかしながら、使用するのにより便利で、使用者の手に加わる力を小さくし、動物のより良い制御を可能にする設計の未解決の要求がある。
【0003】
典型的には、引込み式引きひもは、ストラップあるいはコードが巻かれあるいは伸ばされるリールと、リールおよび巻かれた引きひもを収容するハウジングと、引きひもの解放および引込みを制御するための機構と、ペット所有者が組立体全体を保持することができるハンドルと、を含む。市場での引込み式ひもの大多数は、ハウジング内に収容された引込み式コイルシステムとハウジングから延びるハンドルを特徴とする。引込みおよびロックひも組立体の例は、米国特許第7,131,401号に見られ、その内容を援用する。特許第7,131,401号は、リールと引っ込んだひもとを収容するためのハウジングと、取付けられたハンドルと、を記載する。手で握ったとき、ユニットの重さが、ハンドルのひもの端部に向って集中する。ひもハウジングの重さは、もし下方に向けられていなければ、使用者の手と手首に余分な力を負わせる。また、ハンドルは、握り方のオプションをほとんど提供しない。
【0004】
代わりとして、独国特許第3912069号に示されるように、ひもを中空リングの周りに巻いて、中央に半円形開口を有するハウジングの中に入れ、それによって使用者の手が引込み機構の周りを握る。ひもの重量は、使用者/近位端にあり、ひもの端にはないが、指開口部の形態、かさばった機構、および、小さな犬が強く引くときでさえ使用者の手に望ましくないトルクをかける、ひもの方向と向かい合った手の固定向きのために、設計は不快を引き起こす。また、ブレーキ機構は、複製されるように完全に開示されていない。
【0005】
従って、より良い快適さ、便利さ、およびペットを制御する簡単さを提供する改良された引込み式ペットひもを提供するのが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
概して、本発明によれば、使いやすく快適な引込み式のペットひもあるいは引きひも組立体は、引っ込んだひもを収容する、中空のリング形ひもハウジングを備える。引きひもは、ストラップ、コード、テープあるいはひもであってもよく、そして引込み式リール組立体上に収容される。同じひもハウジングが、また、ハンドルとして機能する。ひもハウジングの機能をひもハンドルと結合することによって、ひも組立体の重心が使用者の手のより近くになり、別々のハンドル部品を有する在来の引込み式ひもよりも重圧を負わせることがない。ハンドルは、ひものための開口部から離れて配置され、使用者がハンドルを握るとき、手首に引っ張り力あるいはトルクを加えることなしに、ペット動物の方向にひもを引き出し、あるいは引込めることを可能にする。
【0007】
ブレーキトリガー/ボタンは、リングの表面に設けられるのがよい。トリガーは、ブレーキ機構を制御する。本発明の一実施形態では、ブレーキトリガーがブレーキ形態に配置されるとき、バネ負荷されるフリッパーロックが付勢されて、リールあるいはひもに接触して圧力を及ぼし、ひもの更なる(動物による)引き出し、あるいは(引込み機構による)引込みを妨げる。ブレーキトリガーが、自由形態に配置されるとき、フリッパーロックは、ひもから離れて、それによって、ひもを、リールから立ち去らせ、あるいはリール上に、自由に移動させる。
【0008】
ひも開口部と引込み機構から離れた中空リング形ひもハウジングの領域は、ハンドルになるように構成される。使用中、使用者は、リングのハンドル部分を握り、使用者の指(親指を含む)の近くに位置決めされたブレーキトリガーによってひもの引き出しおよび引込みを制御することができ、それによって、使用者が、片手でひもを操作することが可能になる。本発明の実施形態では、開口部は、十分大きいので、使用者の腕の上を滑り、肘の湾曲部に嵌まることができる。
【0009】
かくして、本発明の利点は、手首と指をより疲れさせず、より簡単に巧みに動かせる、改善された重量バランスを有する引込み式の引きひも組立体を提供することにある。
【0010】
本発明の付加的な利点は、握るのが容易で、且つ快適な引込み式引きひも組立体を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的および特徴は、添付図面とともに考慮される以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、図面は、例示のためのみ示され、本発明の限定を定めるものとしてではないことが理解されなければならない。
【0012】
本発明のより十分な理解のために、添付図面と関連して以下の記載が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態によるひも組立体の側面図である。
【図2】本発明の実施形態によるひもハウジングの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態によるひも組立体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態によれば、引込め且つ係止するひも組立体は、中空のリング形ひもハウジングと、中空のリング形ひもハウジングの内側にあって、中空のリング形ひもハウジングの周囲を通して延びるスプールと、中空のリング形ひもハウジングの内部のスプールに取付けられた内側端を有する長いひも(あるいはストラップまたは他の引きひも材料)と、を備える。ひもは、中空のリング形ひもハウジングを貫通するひも開口部から延びる外側端を有する。ひもの外側端は、中空のリング形ひもハウジングの外側の締め付け具に取付けられ、中空のリング形ひもハウジング内部の引込み機構を有し、引込み機構は、長いひもをスプールの周りに、中空のリング形ひもハウジング中への引込み力を及ぼすように構成され、ブレーキトリガーを有し、トリガーは、少なくとも1つのブレーキ位置と1つの自由位置を選定するように構成される。
【0015】
本発明の好ましい実施形態による引込み式のひも組立体の部品は、プラスチック成形および製造の既知の方法によって製造することができ、その詳細は、当業者に明らかであろう。ここに記載された部品の正確な形状およびサイズ、あるいは本発明の部品を作るのに用いられる材料の特定のタイプは、必ずしも本発明に必須ではない。本発明を、例示的実施形態を参照して記載する。
【0016】
本発明の好ましい実施形態により構成された引込み式のひも組立体の非限定例が、引込み式のひもシステム100として図1に全体的に示される。引込み式のひもシステム100は、中空のリング形ひもハウジング110を含み、ひもハウジング110は、その外周の表面を貫通するひも開口部160を有する。ハンドル部分113が、開口部160から遠位のひもハウジング110の円弧スパンに沿って配置される。ギアハウジング120が、ひもハウジング110の内周に位置決めされるように連結され、開口部160の近くにある。ブレーキスイッチ130が、ハンドル部分113の隣りでひもハウジング110の円弧スパンに沿って、ひもハウジング110の外周上に位置決めされる。
【0017】
ひもハウジング110は、ひも190がハウジング110内に引込められたとき、ひも190の十分な長さを保持するためのスプールを収容する、中空の内側空間111を有する。ひも190の一方の内側端は、中空のリング形ひもハウジング110の内部のスプールに取付けられる。外側端191は、開口部160から延びる。ひも190の外側端は、好ましくは、カラビナクラプスのような旋回クラスプによって締め付け具150に取付けられる。ひも190は、いかなる材料で作られてもよく、図1に示すもの以外の、使用と一致する輪郭を有することができる。本発明によるひもは、引込み式引きひもと一致する、通常のすりきれに耐える(ギアと動物による頻繁な引っ張りおよび動物の噛み付きあるいは引っ掻きに耐える)ほど可撓性で強い、いかなる材料で作られてもよく、そして、当業者に明らかであろう。ひもの好ましい材料は、ナイロンウェビングである。ひもは、円形断面あるいは平らなストラップ断面を有する。本発明の一実施形態では、ひもは、8−20フィート、好ましくは平らなテープ形状で、好ましくは12−18フィートである。ひもは、夜間の安全性のために光反射することである。ハウジング110は、光反射する、あるいは、暗闇で光る材料で作られるのがよい。
【0018】
ひもハウジング110は、手で握り、手で扱うのに十分小さい直径を有するが、中央リング開口は、使用者の指がハンドル部分113を包み込むときに使用者の指を収容するのに十分大きい直径を有する。本発明の一実施形態では、ひもハウジングの直径(フリップスイッチあるいはひも開口部によって隆起し、あるいはくぼんでいないひもハウジングリングの外周上の点から測定したときの)は、4乃至6インチの範囲であり、好ましくは4.5乃至5.5インチの範囲である。ひもハウジングの中央のリング開口の直径(ギアハウジングによって隆起し、あるいはくぼんでいないひもハウジングリングの内周上の点から測定したときの)は、2.5乃至5.0インチの範囲であり、好ましくは4.0乃至3.25インチの範囲である。
【0019】
ギアハウジング120には、好ましくはコイルバネおよびギア機構が装着される。ギアは、スプールと連結された対応する組の内側ギアに噛み合って、回転することができなければならない。変形例では、摩擦に基づくローラシステムを用いてもよい。コイルバネは、一定の力をかけて、ひも190をひもハウジング110の中に引き込む方向にギアを回転させる。ひも190が動物に結び付けられ、フリップスイッチ130がロック解除位置にあるとき、動物は、バネの力に打ち勝つ力を及ぼし、ひも190をひもハウジング110から引き出すことができる。
【0020】
開口部160は、ひもハウジング110を貫通して直接形成される。変形例では、開口部160を、他の材料のピースで作り、その後、ひもハウジング中に挿入してもよい。ひも190の滑らかな引込みおよび伸長を確保し、ひもの意図しない折り畳みあるいは絡まりを減らすために、開口部は、ひも190の断面(例えば、円形あるいは平ら)に対応する形状を採用するのがよい。
【0021】
ハンドル部分113は、ひもが使用中であるとき、使用者によって保持されるように設計される。従って、ひもシステムの掴みおよび操作を助ける特徴を考慮して設計される。ハンドル部分113は、ひもを保持するための、摩擦を増す表面テクスチャを有するのがよく、あるいは使用者の指および手との適合を増進する湾曲を採用するのがよい。本発明の好ましい一実施形態では、ハンドル部分113には、快適な、且つ滑らない表面を提供する、カバーが装着される。適当なカバー材料は、天然ゴムまたは合成ゴムあるいは、80デュロメーターの中実のネオプレンゴムのようなゴム状材料を含む。
【0022】
開口部160によって、ひも190がひもハウジング110中に引込められ、あるいはひもハウジング110の外へ伸ばされる。開口部160およびハンドル部分113は、使用中、手首を曲げずに、使用者が指をハンドル部分113に巻きつけたとき、開口部が使用者から離れて向けられるように、相対的に位置決めされる。このようにして、動物がひも190を引っ張ると、使用者の手は、引っ張りの方向と一直線になる。また、使用者は、動物が引っ張っていないとき、握り位置を前方に移動させて、ギアハウジング120のほぼ上にし、ハウジング110を最も快適な位置にバランスさせることができる。
【0023】
フリップスイッチ130は、係止位置と解放位置で係合するように構成された、好ましくは単一の押しボタンスイッチである。解放位置に配置されたとき、ひも190は、引込み機構あるいは動物によってそれぞれ及ぼされる力によって、ひもハウジング110の中に引き込まれ、あるいは外に引き出される。フリップスイッチ130が係止位置に配置されるとき、ロックはひも190と接触するようになり、ひも190をリールに押し付け、それによってひも190の伸長あるいは引込みを阻止する。変形例では、ロックは、スプールに直接係合してもよい。
【0024】
図2は、本発明の実施形態によるひも引込みデバイス200の分解図である。引込みデバイス200は、一対のひもハウジング半部211および212を含む。デバイス200のハンドル部分213には、一対のゴムあるいはゴム状の柔らかいグリップ半部271および272が装着される。ギアハウジング220は、ひもハウジング半部211および212と一体的に形成され、バネ軸221を有するほぼ円筒形の空間を画成する。平歯車223は、外側ギアリム224およびギアハウジング220の内側に、軸221に嵌まる中央開口部222を有する。コイルバネ225が、平歯車223の内側に嵌まり、コイルバネカバー226が平歯車223と嵌まり、コイルバネ225を平歯車223の内側に保持する。コイルバネ225は、平歯車223が軸の周りに回転するとき、弾性的に変形して、反動トルクを及ぼし、平歯車223をその元の向きに戻す。引込みデバイス200全体は、6本のネジ299によって一緒に組み立てられる。
【0025】
ウェビングガイド261が、ひもハウジングの開口部216に嵌り込む。ウェビングガイド261のウェビングガイド開口部262は、ひも290の断面に合致するように形づくられ、それによって、ひも290が、結び目あるいはもつれなしに、引込み、あるいは伸びるのを助ける。ピン263および264は、開口部216の後ろで、ひもハウジングの内側に位置決めされ、ひも290の滑らかな引き出しあるいは引込みを助ける。
【0026】
スプール215は、ひもハウジングの主リング部分211および212の内側に嵌まる。ひも290を収容するためのスプールあるいはリール215は、ひもハウジング半部211および212によって画成された円形チャネルの内側に乗る。リール215は、ひも290が引き込まれ、あるいは引き出されているとき、ひも290を保持するのを助ける一対の隆起した側部217aおよび217bを有する。ひも290の一端は、リール215に取付けられる。ひも290の他端は、動物に取付けられるように設計されたクラスプ250に取付けられる。内側ギア216が、リール215の内周に沿ってある。リール215と平歯車223がひもハウジング211および212の中に組み立てられるとき、リール215の内側ギア216が、外側ギア224と噛み合い、平歯車223の回転とリール215の回転とを結合する。
【0027】
フリップスイッチボタン230の2つの半部230aおよび230bが、組立体200の外周に沿って、ハンドル部分213の近くに、位置決めされる。ボタン230の各半部230aおよび230bのレール231は、ひもハウジングの対応する溝215に係合できる。スイッチボタン230の2つの半部230aおよび230bが一緒に固定されるとき、レール231は、溝215の中に挿入され、それによって、スイッチボタン230がひもハウジングに沿って摺動することができる。
【0028】
フリップスイッチボタン230は、フリッパーロック241によってひものブレーキを制御する。自由位置では、フリッパーロック241は、リール215のひもに触れることなしに、ほぼ水平に位置決めされる。フリッパーロック241とフリッパーキャッチ240は、正方形のシャフト243に保持され、トーションバネ242によってそれらの向きに維持される。フリッパーキャッチ240、フリッパーロック241、トーションバネ242、および正方形のシャフト243の組立体は、ひもハウジング211および212の2つのフリッパーアンカー216の間に保持される。
【0029】
フリッパーロック曲げロッド237は、第1の端部238がフリップスイッチボタン230に連結され、第2の端部239がひもハウジング212の台形トラック217に係合して機械的なリンク機構を作る。バネ234は、ロッド237の張力を維持する。曲げロッド237の2つの端部238、239は、ロッドの長さに垂直であり、同じ平行方向に向いている。台形トラック217は、横向きのVの輪郭をたどるカム面218を含み、フリッパースイッチボタン230が移動してブレーキ機構に係合し、あるいは解放するとき、フリッパーロック曲げロッド237の端部239を溝に沿って移動させる。
【0030】
ブレーキ機構を作動させるために、スイッチボタン230をひもハウジングに沿って前方に押す。スイッチボタン230の出っ張り233をフリッパーキャッチ240の頂部に押し付け、フリッパーキャッチ240を回転させ、フリッパーキャッチ240がフリッパーロック241を垂直方向に回転させ、それによってフリッパーロック241の先端が、リール215の内部に下がり、ひも290を押し付ける。摺動スイッチボタン230は、フリッパースイッチボタンバネ232を圧縮する。スイッチボタン230が、ロック位置に移動すると、スイッチボタン230は、フリッパーロック曲げロッド237を、シフト端部239がカム面218の周りの中間で止まるまで、カム面218の先端からフリッパーロック曲げロッド237のシフト端部239の方向に推進させる。使用者が、スイッチボタン230を解放すると、フリッパースイッチ曲げロッド239は、カム面218の係合位置にとどまる。フリップスイッチ組立体の全体が、作動位置に保持されるとき、出っ張り233の位置およびトーションバネ242からの張力が、フリッパーロック241の垂直位置を維持し、それによって、フリッパー241がひも290に圧接してひも290の引き出しおよび引込みを止める。
【0031】
ブレーキ機構を解放するために、スイッチボタン230をひもハウジングに沿って前方に押し、フリップスイッチ曲げロッド239を元の位置までカム面218の周りに移動させると、フリッパースイッチボタンバネ232がスイッチボタン230を元の位置まで戻す。トーションバネ242が、フリッパーロック241をひも290から離れた水平位置に戻す。
【0032】
かくして、引込み機構は、使用者にひもを所定の位置にロックさせ、あるいはひもを解放させ、ひもをリングの中に引込み、あるいはひもが付けられた動物によって更に引き出されるようにする。両方の操作は、同じボタンの一回の一押しによって行われる。
【0033】
本発明によるフリッパースイッチブレーキおよび引込み機構に用いられるバネは、バネに適したいかなる材料から作ることができ、そして当業者に明らかであろう。バネのための好ましい材料は鋼である。
【0034】
図3は、本発明によるひも組立体300の斜視図である。スイッチボタン330、ギアハウジング320、およびひも開口部360は、使用者がハンドル領域313によってひも組立体を保持するとき、使用者の指がスイッチボタン330を操作することができるように、ひもハウジング310の周りに配置され、ギアハウジング320およびひも開口部360は、ハンドル領域313から離れてひもハウジング310の部分上に位置決めされ、使用者の手首を傾けることなく、ひも390を使用者の腕に平行な方向に分配する。
【0035】
本発明の好ましい実施形態に適用して、本発明の新しい特徴を示し、記載し、指摘してきたが、本発明の精神から逸脱することなしに、当業者によって、形態および開示した発明の細部に、様々な省略、置換、変更をすることができることが理解されるであろう。従って、添付した特許請求の範囲の範囲によって示すようにのみ限定することを意図する。
【0036】
添付した特許請求の範囲は、ここで記載した発明の一般的な、および特有の特徴の全て、および言語の問題として、本発明の範囲に含まれると言うことができる、本発明の範囲の全ての陳述を包含する意図であることが、また、理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ひも引込みおよびロック組立体であって、
中空のリング形ひもハウジングと、
中空のリング形ひもハウジングの内側にあって、中空のリング形ひもハウジングの円周全体に延びるスプールと、
中空のリング形ひもハウジングの内部内でスプールに取付けられ、且つ、中空のリング形ひもハウジングの表面のひも開口部から延びる、1つの端部と、中空のリング形ひもハウジングの外側の第2の端部と、を有する長いひもと、
中空のリング形ひもハウジングの内部の引込み機構と、を有し、
引込み機構は、長いひもをスプールの周りで中空のリング形ひもハウジングの中に引き込む力を及ぼすように構成され、
使用者がアクセスでき、少なくとも1つのブレーキ位置と1つの自由位置を選定するように構成されたブレーキトリガーを有し、
ひも開口部および引込み機構から離れた中空のリング形ひもハウジングの一部分がハンドルになるように構成された、
ことを特徴とするひも組立体。
【請求項2】
リング形ひもハウジングは、4乃至6インチの円周を有する、請求項1に記載のひも組立体。
【請求項3】
リング形ひもハウジングは、2.5乃至5インチの円周を有する、請求項1に記載のひも組立体。
【請求項4】
ブレーキトリガーは、使用者がハンドルを握るとき、使用者の指の近くに位置決めされた単一のスイッチを有する、請求項1に記載のひも組立体。
【請求項5】
ブレーキ位置のブレーキトリガーは、ロックを押して、ひもの解放あるいは引き出しを妨げる、請求項1に記載のひも組立体。
【請求項6】
リング形ハウジングは、ほぼ円形である、請求項1に記載のひも組立体。
【請求項7】
リング形ハウジングは、ほぼ多角形である、請求項1に記載のひも組立体。
【請求項8】
ハンドルであるように構成されたひもハウジングの部分は、天然ゴムあるいは合成ゴムによって覆われている、請求項1に記載のひも組立体。
【請求項9】
引込み機構は、コイルバネと、コイルバネとスプールに連結されたギアと、を含む、請求項1に記載のひも組立体。
【請求項10】
ペット引きひもとして用いるのに適するように構成され、配置された引込み式ひも組立体であって、
ほぼ環状の内部空間を画成する外部内面を有するほぼ環状の形状を構成するハウジングと、
リールおよびハウジング内でリールの周りに巻かれた引きひもと、
ほぼ環状の内部空間内に配置され、引きひもをリールから伸ばす方向に回転させるべく、リールを付勢する巻く力を加えるためにリールと係合するが、巻く力に打ち勝つのに十分な力が引きひもに加えられたとき、巻き戻すように構成された、ハウジングの引込み機構と、を有し、
ハウジングは、ひもの引込み機構ではなく環状部分を握ることによって、使用者がハウジングを握ることができるような、十分に大きいグリップ部分を有する、
ことを特徴とする組立体。
【請求項11】
ハウジング上に配置され、解放位置とロック位置とで自由に使える、ストップボタンと、
ストップボタンに連結されたロック機構と、を含み、
ボタンとロック機構は、ボタンが解放位置からロック位置に押されるとき、引きひもがリールから巻き戻されるのを止める力を加えるように構成され、且つ配置された、
請求項10に記載の組立体。
【請求項12】
引込み機構は、コイルバネと、コイルバネとリールに連結されたギアと、を含む、請求項10に記載の組立体。
【請求項13】
引込み機構は、引きひもが延びるハウジングの位置の近くに配置され、
内側環状開口は、使用者が、引込み機構から遠位の位置で、ハウジングを握ることができるように、位置決めされる、
請求項10に記載の組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−208966(P2009−208966A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−46628(P2009−46628)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(398011147)ザ・ハーツ・マウンテン・コーポレイション (9)
【Fターム(参考)】