説明

リーダライタユニット

【課題】被取付部の板厚に左右されず、板厚毎の専用部品を必要とせず、1種類の取付金具で取り付けが可能であるリーダライタユニットを提供する。
【解決手段】取り付けた際、筐体外部Oに位置するICカードかざし部21と、筐体内部Iに突出する凸部22とを有し、かつ凸部22の左右側面と上面との3箇所に共通するスリット23を複数形成したリーダライタユニット本体20と、複数のスリット23の内1つのスリットに挿し込み可能で、筐体10の板厚の変化に挿し込むスリットを変えることで対応可能であって、ネジ40を締め込むことができるネジ取付部32を備えたロックプレート30とを含み、かざし部21とロックプレート30とで筐体10の被取付部を挟み込み、さらにネジ40で締め付けて固定する取付構造を有し、ネジ取付部32は、ロックプレート30をスリット23に挿し込んだ際にかざし部21の外形よりも内側に位置するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子マネー処理装置等のリーダライタユニットであって、自動販売機等の筐体への取り付けに関し、特に、被取付部の厚みが異なっても、部品の追加等なしで同じ取付金具にて固定が可能な取付構造を有するリーダライタユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子マネー処理装置等のリーダライタユニットの普及に伴って、電子マネーで商品を購入できる自動販売機が増え、自動販売機等の無人機へのリーダライタユニットの取り付けも増えてきている。
【0003】
これまでの電子マネー処理装置の自動販売機への取り付けは飲料用自動販売機等への取り付けが主であり、この電子マネー処理装置を搭載する自動販売機の筐体は、電子マネー処理装置を搭載しない従来の自動販売機と同様に板厚0.8〜1.6mm程度の板金製である。
【0004】
この取り付けの対象となりうる自動販売機は、飲料用自動販売機に限るものではなく、その取り付け部分の構造は多々あり、取り付け部分の厚みに関しても薄いものから厚いものまで存在する。
【0005】
さらに、近年では、自動販売機の筐体の正面を板金のみで作るのではなく、木材合板や樹脂製等のパネル等で装飾したり、防犯を目的として自動販売機正面裏側に板金を追加して強度を強化する(自動販売機正面の板厚を1枚の板金のみから形成される場合に比べ厚くする(例えば3mm程度になるまで厚くする))ことがあり、これらの需要は高まってきている。
【0006】
今後、電子マネー処理装置の多種多様なロケーションへの設置が進んでいった場合、例えば木材合板などの様な10〜20mm程度の厚みを有するパネルを正面に取り付けた自動販売機への取り付けも実施されると予測できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、従来のリーダライタユニットは、図17および図18に示すように、取付対象である筐体110の正面に取付穴(角穴)111を設け、該取付穴111からリーダライタユニット120を筐体外部O’側から挿入し、該リーダライタユニット120と、筐体内部I’側の面に固着された取付ステー112とを、取付板130を介して、筐体内部I’側からユニット固定ネジ140および取付ステー固定ネジ150にて螺着して取り付けるものである。
【0008】
しかしながら、筐体110の板厚は、自動販売機によって異なるため、上記従来のリーダライタユニットの取付構造では、筐体110の板厚に適合した取付ステー112を筐体110の板厚毎に用意する必要があった。
【0009】
この取付構造では筐体110の板厚に適合した取付ステー112を筐体110の板厚毎に用意する分、経済的に不利であり、電子マネーが使用可能な自動販売機の展開に障害となっていた。
【0010】
そこで、本発明は、上記の問題点を解決し、被取付部の板厚に左右されずに、板厚毎の専用部品を必要とせず、1種類の取付金具で、厚み違いの被取付部に対しても取り付け可能な取付構造を有するリーダライタユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するため、この発明では、
被取付部となる正面に角穴である取付穴を設けた筐体に取り付けた際に筐体の外部に位置するICカードかざし部と、前記取付穴から挿入され取り付けた際に筐体内部に突出する凸部とを有し、かつ該凸部の左右側面と上面との3箇所に共通するスリットを複数形成したリーダライタユニット本体と、
前記複数のスリットの内、1つのスリットに挿し込み可能であって、ネジを締め込むことができるネジ取付部を備えたロックプレートと、
該ネジ取付部に締め込むネジとを含み、
前記かざし部と前記ロックプレートとで筐体の被取付部を挟み込み、さらに前記ネジで締め付けて固定する取付構造を有し、
前記ロックプレートは、被取付部の板厚の変化に、挿し込むスリットを変えることで対応可能であって、
前記ネジ取付部は、前記ロックプレートを前記スリットに挿し込んだ際に前記かざし部の外形よりも内側に位置するようにしている。
【発明の効果】
【0012】
本発明のリーダライタユニットは、被取付部となる筐体の板厚に左右されず、板厚毎の専用部品を必要とせずに1種類の取付金具で、多様な厚み違いの被取付部に対しても取り付けが可能である。
【0013】
以って、電子マネーが使用可能な自動販売機の種類を増やすことができ、自動販売機産業の発展を図ることができて、利便性の高い社会の構築に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1はこの発明に係わるリーダライタユニット取付部の分解斜視図。
【図2】図2は図1に示すX部分の拡大図。
【図3】図3は筐体の板厚が1mmである場合のロックプレートの取付動作を示す斜視図。
【図4】図4は筐体の板厚が1mmである場合のロックプレートの固定動作を示す斜視図。
【図5】図5は筐体の板厚が1mmである場合の取付状態を示す斜視図。
【図6】図6は筐体の板厚が3mmである場合のロックプレートの取付動作を示す斜視図。
【図7】図7は筐体の板厚が3mmである場合のロックプレートの固定動作を示す斜視図。
【図8】図8は筐体の板厚が3mmである場合の取付状態を示す斜視図。
【図9】図9は筐体の板厚が0.5mmで、筐体外部側から1番目のスリットにロックプレートを表向きで挿し込んだ場合の取付状態を示す上面図。
【図10】図10は筐体の板厚が2.5mmで、筐体外部側から1番目のスリットにロックプレートを表向きで挿し込んだ場合の取付状態を示す上面図。
【図11】図11は筐体の板厚が2.5mmで、筐体外部側から1番目のスリットにロックプレートを裏向きで挿し込んだ場合の取付状態を示す上面図。
【図12】図12は筐体の板厚が4.5mmで、筐体外部側から1番目のスリットにロックプレートを裏向きで挿し込んだ場合の取付状態を示す上面図。
【図13】図13は筐体の板厚が4.5mmで、筐体外部側から2番目のスリットにロックプレートを表向きで挿し込んだ場合の取付状態を示す上面図。
【図14】図14は筐体の板厚が6.5mmで、筐体外部側から2番目のスリットにロックプレートを表向きで挿し込んだ場合の取付状態を示す上面図。
【図15】図15は筐体の板厚が6.5mmで、筐体外部側から2番目のスリットにロックプレートを裏向きで挿し込んだ場合の取付状態を示す上面図。
【図16】図16は筐体の板厚が8.5mmで、筐体外部側から2番目のスリットにロックプレートを裏向きで挿し込んだ場合の取付状態を示す上面図。
【図17】図17は従来のリーダライタユニット取付部の分解斜視図。
【図18】図18は従来のリーダライタユニットの取付状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明のリーダライタユニット1を詳述する。
図1は、本発明におけるリーダライタユニット1の取り付けを示す分解斜視図であり、図2は図1に示すX部の拡大図である。
【0016】
図1に示すように、このリーダライタユニット1の取付部は、取付対象となる筐体10の正面側と、ICカードかざし部21を有するリーダライタユニット本体20と、板金で形成されたコの字形状のロックプレート30および4本のネジ40とから構成されている。
なお、かざし部21は正面側の面にICカードかざし面を有し、筐体外部O側に配置されるものである。また、リーダライタユニット本体20は、筐体内部Iに配設される図示せぬ制御部と有線または無線にて機能的に接続されるものである。
【0017】
図1において、筐体10の正面には、リーダライタユニット本体20を取り付けるための取付穴(角穴)11が形成されている。
【0018】
また、リーダライタユニット本体20は、その後方に、取付対象となる筐体10内部Iに入り込む凸部22を有しており、リーダライタユニット本体20を筐体10に取り付ける際に、凸部22を取付穴11に筐体外部O側から挿入した時(図1矢印A)、筐体内部Iに凸部22が突出するようにしている(図3参照)。
【0019】
さらに、凸部22の左右側面および上面の3箇所に、該3箇所に共通する複数のスリット23が形成されている。該複数のスリット23のいずれにも同様に、ロックプレート30を挿し込むことができるように、各スリット23のスリット幅および溝深さはそれぞれ互いに等しく形成されている。
なお、図2に示すように、スリット23の内、各々のスリットの符号は、筐体外部O側から筐体内部Iに向かって順に、231、232、233、234、235としている。
【0020】
一方、ロックプレート30は、複数のスリット23の内、1つのスリット23に挿し込み可能(スライド可能)になるよう、その板厚は、スリット23の凹幅と同等か若干薄く形成されている。ロックプレート30は板金だが、その強度を保つために、左右それぞれの辺に折り曲げ部31を形成している。なお、さらに強度を向上させるために、上辺にも折り曲げ部を形成してもよい。
【0021】
また、ロックプレート30は、ネジを締め込むことができるネジ取付部32を備えており、該ネジ取付部32は、ロックプレート30に形成された穴と、ロックプレート30の図1における筐体外部O側の面に形成された凸部32Wとを有する(図9等参照)。凸部32Wはめねじが形成された溶接スタッドから構成され、前記穴と凸部32Wの内面とは位置決め合致されるものである。
【0022】
このネジ取付部32は、ロックプレート30をスリット23に挿し込んだ際(図1矢印B)、筐体外部Oとなる部分であるリーダライタユニット本体20のかざし部21の外形よりも内側21Sに位置するように形成される。
【0023】
これにより、ネジ40を締め込んだ際に(図1矢印C)、ロックプレート30がリーダライタユニット本体20を筐体内部10I方向へ押し、ネジ40の先端が筐体10をかざし部21の方向に押すことで、ネジ40とかざし部21とで筐体10の被取付部を挟み込むようにしている。
そして、ネジ40をさらに締め込むと、筐体10の被取付部を挟み込む強度を向上させることができる。この際、ネジ取付部32がかざし部21の外形よりも内側21Sに位置し、ネジ40の先端は筐体10を介してかざし部21の背面に係合するので、ネジ40の先端が筐体10の一部を変形させて、外観を損ねることはない。
【0024】
なお、ネジ取付部32は、図1においては4箇所形成されているが、強度を向上させるために、5箇所以上形成してもよい。
【0025】
また、ネジ40は、その先端形状に制限はないが、先尖り形状のネジであると、先尖り形状でないネジで固定する場合に比べ、ネジ40を締め付けた際にその先端が筐体10を介してかざし部21の背面に係合しやすく、より強固に固定することが可能である。
【0026】
次に、上述したリーダライタユニット1の取付例を説明する。
なお、本例では、スリット23のピッチを4mm、スリット幅を2mmとし、スリット5本としたものとする。また、ネジ取付部32の凸部32W(図9等参照)の厚みは2mmとする。
【0027】
図3、図4および図5は、筐体10の板厚が1mmである場合の取付方法および取付状態を示している。
まず、図1の矢印Aの方向で示すように、筐体外部O側からリーダライタユニット本体20の凸部22を、筐体10の取付穴11に挿入し、図3に示すように、筐体外部Oとなる部分であるリーダライタユニット本体20のかざし部21の背面を筐体外部O側の面に完全に密着させた状態で、矢印Bの方向で示すように、ロックプレート30を、ネジ取付部32の凸部32W(図9等参照)が形成されている面が筐体外部O方向を向くように(表向き)、筐体10に最も近いスリット231に鉛直上方から挿し込む。
【0028】
そして、図4に示すように、ロックプレート30上部の縁33がスリット231の上面に挿入されるまで押し込む。
【0029】
ここで、ロックプレート30をスリット231に挿し込んだだけでは、まだ取り付けにガタが残っているため、図4の矢印Cの方向で示すように、ロックプレート30のネジ取付部32にネジ40を締め付け、図5に示すように、筐体10へのガタの無いように固定する。
【0030】
このように、リーダライタユニット本体20のかざし部21を筐体外部O側に配置し、筐体内部I側からロックプレート30とネジ40にて筐体10の被取付部を挟み込むように取り付けを行う。
【0031】
ところで、本発明のリーダライタユニットにおいては、筐体10の板厚に応じて、ロックプレート30を挿し込む際のロックプレート30の表裏向きを選択的に行って取り付けることができる。
【0032】
上述した取付例においては、ロックプレート30を、ネジ取付部32の凸部32W(図9等参照)が形成されている面が筐体外部O方向を向くよう(表向き)に取り付けたが、ネジ取付部32の凸部32W(図9等参照)が形成されている面が筐体内部I方向を向くよう(裏向き)に取り付ける場合の取付手順について説明する。
【0033】
図6、図7および図8は、筐体10の板厚が3mmである場合の取付方法および取付状態を示している。
まず、筐体10の板厚が1mmの場合と同様に、図1の矢印Aの方向に示すように、筐体外部O側からリーダライタユニット本体20の凸部22を、筐体10の取付穴11に挿入し、図6に示すように、筐体外部10Oとなる部分であるリーダライタユニット本体20のかざし部21の背面を筐体外部10O側の面に完全に密着させた状態で、矢印Bの方向で示すように、ロックプレート30を、ネジ取付部32の凸部32W(図9等参照)が形成されている面が筐体内部Iの方向を向くように(裏向き)、筐体10に最も近いスリット231に鉛直上方から挿し込む。
【0034】
そして、図7に示すように、ロックプレート30の上部の縁33がスリット231の上面に挿入されるまで押し込む。
【0035】
ここで、ロックプレート30をスリット231に挿し込んだだけでは、まだ取り付けにガタが残っているため、図7の矢印Cの方向に示すように、ロックプレート30のネジ取付部32にネジ40を締め付け、図8に示すように、筐体10へのガタの無いように固定する。
【0036】
このように、ネジ取付部32の凸部32W(図9等参照)の厚み(2mm)分、ロックプレート30をネジ取付部32の凸部32Wが形成されている面が筐体外部O側を向くように挿し込むよりも、板厚の厚い筐体10に対応できる。
【0037】
上述した2つの取付例では、ロックプレート30を筐体10に最も近いスリット231に挿し込んだが、さらに厚い板厚の筐体10の場合は、スリット232、スリット233、スリット234、スリット235等(図2参照)、筐体内部I側に位置するスリット23を使用することで対応できる。
【0038】
次に、筐体10の板厚毎の調整可能範囲について説明する。
上述した通り、本発明のリーダライタユニット1においては、ロックプレート30を挿し込むスリット23と、ロックプレート30を挿し込む際のロックプレート30の向きとを選択的に行って取り付け、筐体10の板厚に対応する。
【0039】
図9〜図16は、上記取付例と同様に、スリット23のピッチが4mm、スリット幅が2mmとし、ネジ取付部32の凸部32Wの厚みが2mmである場合の、筐体10の板厚毎の取付状態を示したリーダライタユニット1の上面図である。
【0040】
図9および図10に示すように、筐体10の板厚が0.5〜2.5mmの範囲の場合は、ロックプレート30をスリット231に、表向きに取り付ける。
【0041】
図11および図12に示すように、筐体10の板厚が2.5〜4.5mmの範囲の場合は、ロックプレート30をスリット231に、裏向きに取り付ける。
【0042】
図13および図14に示すように、筐体10の板厚が4.5〜6.5mmの範囲の場合は、ロックプレート30をスリット232に、表向きに取り付ける。
【0043】
図15および図16に示すように、筐体10の板厚が6.5〜8.5mmの範囲の場合は、ロックプレート30をスリット232に、裏向きに取り付ける。
【0044】
図9および図13、図10および図14、図11および図15、図12および図16に示すように、スリット23のピッチが4mmであるから、ロックプレート30の挿し込む向きを変えずに、ロックプレート30を挿し込むスリット23を、スリット231からスリット232に変更すると、変更前よりも4mm厚い筐体10に対応することができる。
【0045】
また、図9および図11、図10および図12、図13および図15、図14および図16に示すように、の凸部32Wの厚みが2mmであるから、ロックプレート30を挿し込むスリット23を変えずに、ロックプレート30を挿し込む向きを表向きから裏向きに変更すると、変更前より2mm厚い筐体10に対応することができる。
【0046】
このように、ロックプレート30を筐体10の厚みに合わせた位置のスリット23に挿し込むことで、4mm毎の調節を可能にしている。そして、スリットとスリットの中間位置については、ロックプレート30を表裏逆に挿し込むことで、2mm毎の調節を可能にしている。
【0047】
さらに、図9および図10、図11および図12、図13および図14、図15および図16に示すように、同様のスリット23の位置、ロックプレート30の向きの範囲内、すなわち2mm分は、ネジの40の締め込み量で調整することができる。
【0048】
なお、図9〜図16に示すリーダライタユニット本体20は、5本のスリット23を有するものであるが、スリット23の数を増やすことで、取付対象となる筐体10の厚み許容値を増やすことが可能である。
【0049】
例えば、スリット23のピッチが4mm、スリット幅が2mmの場合、スリット3本で筐体10の板厚0.5〜10.5mm(ネジ40の締め込み量の調節にて約12.5mm程度まで)に対応可能であり、図1〜図16に示すスリット5本で筐体10の板厚0.5〜18.5mm(ネジ40の締め込み量の調節にて約20.5mm程度まで)に対応可能である。
【0050】
以上のように、本発明のリーダライタユニット1は、筐体10の被取付部の板厚に左右されず、1枚のロックプレート30、すなわち1種類の取付金具にて取り付けることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
この発明は、被取付部の板厚に左右されずに、板厚毎の専用部品を必要とせず、1種類の取付金具で、多様な厚み違いの被取付部に対しても、リーダライタユニットを取り付けることができるので、木材合板や樹脂製などのパネルなどで装飾した自動販売機、あるいは防犯を目的として板厚を厚くした自動販売機等へ設置する、電子マネー処理装置等のリーダライタユニットに適している。
【符号の説明】
【0052】
1 リーダライタユニット
10 筐体
O 筐体外部
I 筐体内部
11 取付穴(角穴)
20 リーダライタユニット本体
21 リーダライタユニット本体のICカードかざし部
21S かざし部の外形より内側
22 リーダライタユニット本体の凸部
23 スリット
30 ロックプレート
31 ロックプレートの折り曲げ部
32 ネジ取付部
32W ネジ取付部の凸部
33 ロックプレート上部の縁
40 ネジ
110 筐体
O’ 筐体外部
I’ 筐体内部
111 取付穴(角穴)
112 取付ステー
120 リーダライタユニット本体
130 取付板
140 ユニット固定ネジ
150 取付ステー固定ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部となる正面に角穴である取付穴を設けた筐体に取り付けた際に筐体の外部に位置するICカードかざし部と、前記取付穴から挿入され取り付けた際に筐体内部に突出する凸部とを有し、かつ該凸部の左右側面と上面との3箇所に共通するスリットを複数形成したリーダライタユニット本体と、
前記複数のスリットの内、1つのスリットに挿し込み可能であり、ネジを締め込むことができるネジ取付部を備えたロックプレートと、
該ネジ取付部に締め込むネジとを含み、
前記かざし部と前記ロックプレートとで筐体の被取付部を挟み込み、さらに前記ネジで締め付けて固定する取付構造を有し、
前記ロックプレートは、被取付部の板厚の変化に、挿し込むスリットを変えることで対応可能であって、
前記ネジ取付部は、前記ロックプレートを前記スリットに挿し込んだ際に前記かざし部の外形よりも内側に位置することを特徴とするリーダライタユニット。
【請求項2】
前記ロックプレートは、前記スリットの上方から挿し込むことができることを特徴とする請求項1に記載のリーダライタユニット。
【請求項3】
前記ロックプレートに備えられたネジ取付部に使用するネジは、先尖り形状のネジが使用可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリーダライタユニット。
【請求項4】
前記ロックプレートは、両端に折り曲げ部を備え、
表裏を返すことで、被取付部の板厚の変化に対応可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のリーダライタユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−128875(P2011−128875A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286567(P2009−286567)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(307003777)株式会社日本コンラックス (140)
【Fターム(参考)】