説明

リール回動装置

【課題】リールの着脱が容易であり、それぞれのリールを他のリールと関わりなくなく着脱できるリール回動装置を提供する。
【解決手段】リール回動装置は、テープ状媒体を巻くリール軸と、略円板形状を有し、テープ状媒体のリール軸の軸方向への移動を制限するリール側板とを備えるリールを支持して回動させるリール回動装置であって、重力加速度方向と交差する方向に延在し、中心軸まわりに回動可能な駆動軸と、駆動軸を回動させる駆動力を発生する軸駆動源と、中心軸が、駆動軸の中心軸を含み面方向が重力加速度方向に交差する方向である面に含まれ、リール側板の外周が駆動軸に当接した状態のリールのリール側板の外周に当接することで、リールを駆動軸と協働して支持可能な従動軸と、駆動軸と従動軸とが協働して支持しているリールのリール側板の円板面が当接可能な側方支持手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープが巻かれたリールを回動させるリール回動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、TAB(Tape Automated Bonding)テープ、BGA(Ball Grid Array)テープ、COF(Chip on Film)テープなどの半導体装置用のテープキャリアが知られている。これらの半導体装置用のテープキャリアなどの製造工程は、膜素材を含む液状体や液状の膜素材をテープ上に印刷し、印刷した膜素材を乾燥させて、レジスト膜などを形成する工程を有している。当該工程における乾燥工程では、膜素材が印刷されたテープキャリアなどをリールに緩やかに巻き付け、リールを回動させることで良好な膜を形成する方法が行われている。
【0003】
特許文献1には、感光性ソルダーレジストの印刷後のプリベーク工程またはポストベーク工程、を実施する際に、軸支されたリールを所定温度に調整された恒温槽内で回転させることによって、リール内の乾燥バラツキを抑制し、品質bの安定したTABテープ等を得ることを可能にする半導体装置用テープキャリアの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−101122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、モーターの軸にリールを支持させて、モーターによって軸を回転させることで、リールを回転させている。軸にリールを支持させるため、軸にリールを遊嵌させる状態に着脱する必要がある。軸に複数のリールを支持させた場合、リールの着脱は軸の先端側の端のリールのみ可能であり、他のリールを外すためには、当該リールより軸の先端側のリールを全て外す必要があるという課題があった。また、リールを回転させるリール駆動力をリ−ルの回動中心近くのリールと軸との摩擦力で伝えるため、リールの軸への着脱の際には摩擦力によって力を伝える軸とリールとを摺動させながら着脱することが必要であり、着脱をより困難にしている。さらに、リールを回転させるリール駆動力をリ−ルの回動中心近くのリールと軸との摩擦力で伝えることには、リ−ルの回動中心近くに加える力でリール駆動力を伝えるため、必要なリール駆動力に対して、軸とリールとの摩擦で伝えることが必要な力が大きくなるという課題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]本適用例にかかるリール回動装置は、テープ状媒体を巻くことができる円柱形状のリール軸と、略円板形状を有し、前記リール軸の両端にそれぞれ1個ずつ固定されており、前記リール軸に巻かれた前記テープ状媒体の前記リール軸の軸方向への移動を制限する2個のリール側板とを備えるリールを支持して回動させるリール回動装置であって、重力加速度方向と交差する方向に延在し、中心軸まわりに回動可能な駆動軸と、出力軸が前記駆動軸に接続されており、前記駆動軸を前記中心軸まわりに回動させる駆動力を発生する軸駆動源と、中心軸が、前記駆動軸の前記中心軸を含み面方向が重力加速度方向に交差する方向である面と平行な面に含まれ、略円板形状を有する前記リール側板の径方向において前記リール側板の外周が前記駆動軸に当接した状態の前記リールにおける前記リール側板の外周に、前記リール側板の径方向から当接することで、前記リールを前記駆動軸と協働して支持可能な従動軸と、前記駆動軸と前記従動軸とが、前記リール側板の外周に当接した状態で、前記駆動軸と前記従動軸とが協働して支持している前記リールの略円板形状を有する前記リール側板の円板面が当接可能な側方支持手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本適用例にかかるリール回動装置によれば、リール側板の外周が駆動軸及び従動軸に当接した状態で、駆動軸と従動軸とが協働してリールを支持することができる。駆動軸と従動軸とでリールを支持した状態で、駆動軸を軸駆動源によって中心軸まわりに回動させることで、リールをリール側板の周方向に回動させることができる。駆動軸と従動軸とが協働して支持しているリールのリール側板の円板面が当接可能な側方支持手段を備えることで、駆動軸と従動軸とで支持されたリールが倒れることを抑制することができる。
【0009】
[適用例2]上記適用例にかかるリール回動装置は、前記駆動軸と前記従動軸とは非平行であることが好ましい。
【0010】
このリール回動装置によれば、駆動軸と従動軸とは、それぞれの中心軸が同一平面に含まれ、互いに非平行である。当該駆動軸と従動軸とは、それぞれがリール側板の外周に当接して、協働してリールを支持することができる。駆動軸と従動軸とが平行ではないため、駆動軸と従動軸とに支持されているリールのリール側板が駆動軸と当接している点と、従動軸と当接している点との距離は、駆動軸の軸方向及び従動軸の軸方向の位置によって異なっている。リールが備える2個のリール側板の大きさは、設計上は同じ大きさであり、駆動軸と従動軸とにリール側板を当接させて支持させるべく駆動軸と従動軸との上に置かれたリールは、リールが備える2個のリール側板のうちで、駆動軸と従動軸との距離が近い側のリール側板が、駆動軸及び従動軸に当接して支持される。反対側のリール側板は支持されていないため、リールには、支持されていないリール側板の側に倒れる方向の力が作用する。リールが倒れることで、支持されていないリール側板が、駆動軸と従動軸とが協働して支持しているリールのリール側板の円板面が当接可能な側方支持手段に当接して、リールが駆動軸と従動軸と側方支持手段とに当接した状態で支持される。これにより、駆動軸と従動軸とに支持されているリールが倒れる側を一方向に規定することができる。
【0011】
[適用例3]上記適用例にかかるリール回動装置は、前記駆動軸の前記中心軸の軸方向、及び前記従動軸の前記中心軸の軸方向が、重力加速度の方向に垂直な面に対して傾いていることが好ましい。
【0012】
このリール回動装置によれば、駆動軸と従動軸とは、それぞれの中心軸が同一平面に含まれ、それぞれの中心軸が重力加速度の方向に垂直な面、すなわち水平面に対して傾いている。当該駆動軸と従動軸とは、それぞれがリール側板の外周に当接して、協働してリールを支持することができる。リールが備える2個のリール側板の大きさは、設計上は同じ大きさであり、駆動軸と従動軸とが水平面に対して傾いているため、駆動軸と従動軸とにリール側板を当接させて支持させるべく駆動軸と従動軸との上に置かれたリールは、リールが備える2個のリール側板のうちで、駆動軸及び従動軸の位置が高い側のリール側板が、駆動軸及び従動軸に当接して支持される。反対側のリール側板は支持されていないため、リールには、支持されていないリール側板の側に倒れる方向の力が作用する。リールが倒れることで、支持されていないリール側板が、駆動軸と従動軸とが協働して支持しているリールのリール側板の円板面が当接可能な側方支持手段に当接して、リールが駆動軸と従動軸と側方支持手段とに当接した状態で支持される。これにより、駆動軸と従動軸とに支持されているリールが倒れる側を一方向に規定することができる。
【0013】
[適用例4]上記適用例にかかるリール回動装置は、前記側方支持手段が、支持軸と、前記支持軸の一部に前記支持軸まわりに回動可能に外嵌しており、前記支持軸の外径より大きい外径を有するガイドローラーと、を備えることが好ましい。
【0014】
このリール回動装置によれば、側方支持手段は、支持軸と、支持軸の外径より大きい外径を有するガイドローラーと、を備える。これにより、駆動軸と従動軸とに支持されているリールが側方支持手段に当接する際に、ガイドローラーに当接し易くすることができる。ガイドローラーが支持軸に支持軸まわりに回動可能に外嵌していることから、ガイドローラーに当接したリールが回動させられる際にはガイドローラーが支持軸まわりに回動する。このため、リールが回動させられる際の、リールが側方支持手段に当接していることに起因する抵抗を抑制することができる。
【0015】
[適用例5]上記適用例にかかるリール回動装置は、前記側方支持手段が、前記駆動軸と前記従動軸とに前記リール側板の外周が当接した状態で、前記駆動軸と前記従動軸とが協働して支持している前記リールの重心位置よりも重力加速度の方向において高い位置で前記リールに当接する位置に配設された第一当接部を備えることが好ましい。
【0016】
このリール回動装置によれば、駆動軸と従動軸とで支持しているリールの重心位置より高い位置で第一当接部がリール側板に当接する。これにより、リールの重心位置より低い位置でリール側板に当接する場合にくらべて、側方支持手段によって確実にリールを支持することができる。
【0017】
[適用例6]上記適用例にかかるリール回動装置は、前記側方支持手段が、前記駆動軸と前記従動軸とに前記リール側板の外周が当接した状態で前記駆動軸と前記従動軸とが協働して支持している前記リールの重心位置よりも重力加速度の方向において低い位置で前記リールに当接する位置に配設された第二当接部をさらに備えることが好ましい。
【0018】
このリール回動装置によれば、駆動軸と従動軸とで支持しているリールの重心位置より低い位置で第二当接部がリール側板に当接する。これにより、駆動軸と従動軸とに支持されて、リールの重心位置より高い位置で第一当接部が当接したリールにおける駆動軸又は従動軸に支持されている部分に近い側が、駆動軸又は従動軸の軸方向に移動することを規制することができる。
【0019】
[適用例7]上記適用例にかかるリール回動装置は、前記第一当接部及び前記第二当接部が、前記駆動軸と前記従動軸とに前記リール側板の外周が当接した状態で前記駆動軸と前記従動軸とが協働して支持している前記リールに関して両側に配設されていることが好ましい。
【0020】
このリール回動装置によれば、駆動軸と従動軸とで支持しているリールの両側に第一当接部及び第二当接部が存在する。駆動軸と従動軸とで支持されたリールが傾く量を、リールの両側にそれぞれ配設された第一当接部及び第二当接部間の距離で規制することができる。
【0021】
[適用例8]上記適用例にかかるリール回動装置は、前記従動軸が、中心軸まわりに回動可能であることが好ましい。
【0022】
このリール回動装置によれば、従動軸は中心軸まわりに回動可能である。従動軸が回動可能であることで、従動軸がリールの外周に当接してリールを支持した状態で、リールが駆動軸によって回動させられる際には従動軸も回動するため、従動軸がリールの外周に当接していることに起因するリールの回動を妨げる方向の抗力を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】(a)は、リールの概要を示す外観斜視図。(b)は、リールをリール軸の軸方向に直交する方向から見た側面図。(c)は、リールをリール軸の軸方向から見た側面図。
【図2】(a)は、リール回動装置の概要を示す平面図。(b)は、リール回動装置の概要を示す外観斜視図。(c)は、リール回動装置の概要を示す正面図。(d)は、リール回動装置の概要を示す側面図。
【図3】(a)は、リール回動装置にリールがセットされた状態の外観斜視図。(b)は、リール回動装置にリールがセットされた状態の正面図。(c)は、リール回動装置にリールがセットされた状態の側面図。
【図4】(a)は、リールと、駆動軸及び従動軸との関係を示す模式平面図。(b)は、リールと駆動軸との関係を示す模式正面図。(c)は、一方のリール側板と、駆動軸及び従動軸との関係を示す模式側面図。(d)は、もう一方のリール側板と、駆動軸及び従動軸との関係を示す模式側面図。
【図5】(a)は、リール回動装置の構成の特徴部分を示す正面図。(b)は、リール回動装置の概要を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、リール回動装置について、図面を参照して説明する。本実施形態は、TAB(Tape Automated Bonding)テープにポリイミドの膜を印刷し、当該TABテープをリールに巻いて乾燥させる際に用いるリール回動装置を例にして説明する。なお、以下の説明において参照する図面では、図示の便宜上、部材又は部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
【0025】
<リール>
最初に、リール回動装置1(図2参照)を用いて回動させるリール70について、図1を参照して説明する。図1は、リールの概要を示す説明図である。図1(a)は、リールの概要を示す外観斜視図であり、図1(b)は、リールをリール軸の軸方向に直交する方向から見た側面図であり、図1(c)は、リールをリール軸の軸方向から見た側面図である。
【0026】
図1に示すように、リール70は、リール軸71と側板72と側板76とを備えている。リール軸71は、略円柱形状を有しており、外周にTABテープ100を巻きつけることができる。側板72と側板76とは、略円柱形状を有するリール軸71の両端にそれぞれ固定されている。側板72と側板76とは、リール軸71に関して対称な形状を有し、実質的に同じ形状を有している。側板72と側板76とが、リール側板に相当する。
【0027】
側板72は、中心板73と側板輪74とスポーク75とを有している。中心板73は、円板形状を有し、円柱形状のリール軸71の端面に、円柱の中心軸と円板の中心軸とが略一致する状態で固定されている。側板輪74は、円板の中央が開口した環形状を有している。側板輪74は、中心軸が中心板73の中心軸と略一致し、リール軸71側の面が中心板73とリール軸71との接続面と略同一平面上にある状態で、中心板73を囲む位置に位置している。中心板73に一端が固定され、放射状にのびる複数(本実施形態では12本)のスポークのもう一端が側板輪74に固定されることで、略円板形状の側板72を形成している。側板76は、中心板73、側板輪74、又はスポーク75と、実質的に同一形状の、中心板77と側板輪78とスポーク79とを有している。側板76は、リール軸71の中心板73が固定された反対側の端に中心板77が固定されて、リール軸71に固定されている。
図1に二点鎖線で示したように、TABテープ100は、リール軸71に緩やかに巻きつけられ、側板72と側板76との間に挟まれて、リール70に保持される。TABテープ100が、テープ状媒体に相当する。
【0028】
<リール回動装置>
次に、リール回動装置1について、図2を参照して説明する。図2は、リール回動装置の概要を示す説明図である。図2(a)は、リール回動装置の概要を示す平面図であり、図2(b)は、リール回動装置の概要を示す外観斜視図であり、図2(c)は、リール回動装置の概要を示す正面図であり、図2(d)は、リール回動装置の概要を示す側面図である。
【0029】
図2に示すように、リール回動装置1は、装置枠11と、ガイド枠21と、駆動モーター31と、駆動軸32と、従動軸34と、ガイドレール41と、を備えている。
装置枠11は、下枠12と上枠14と支持柱16とを備えている。上枠14は、第一梁14aと第二梁14bと第三梁14cと第四梁14dとを有している。第一梁14aと第二梁14bと第三梁14cと第四梁14dとは、それぞれ四角柱形状を有し、4本の四角柱がこの順番で互いに接続されて、略長方形の額縁形状を有する上枠14を形成している。下枠12は、上枠14と略同様の、略長方形の額縁形状を有している。平らに置かれた下枠12の4角に、それぞれ支持柱16が立設され、立設された4本の支持柱16の上に上枠14が固定されて、下枠12の4本の梁と、4本の支持柱16と、上枠14の第一梁14aと第二梁14bと第三梁14cと第四梁14dと、がそれぞれ直方体の稜の部分を構成する、略直方体形状の装置枠11を形成している。
【0030】
ガイド枠21は、ガイド支柱22aと、ガイド支柱22bと、レール上支持梁24と、レール下支持梁26と、を備えている。ガイド支柱22aとガイド支柱22bとは、上枠14の第二梁14b又は第四梁14dの第一梁14aとの接続部分の際に、それぞれ略垂直に立設されている。レール上支持梁24は、第二梁14b又は第四梁14dにそれぞれ立設されたガイド支柱22a又はガイド支柱22bの先端近くに、それぞれ片端が、図示省略した固定治具を介して固定されている。レール上支持梁24は、第一梁14a及び第三梁14cに略平行に、ガイド支柱22aとガイド支柱22bとの間に差し渡されている。レール下支持梁26は、一端が第二梁14bに、もう一端が第四梁14dに、第二梁14b又は第四梁14dの第三梁14cとの接続部分の近くにおいて、図示省略した固定治具を介して固定されている。レール下支持梁26は、レール上支持梁24に略平行に、第二梁14bと第四梁14dとの間に差し渡されている。
【0031】
ガイドレール41は、ガイド支持軸42と、上ガイドローラー43と、下ガイドローラー44と、を備えている。ガイド支持軸42は、円形の断面の棒形状を有している。ガイド支持軸42は、一端がレール上支持梁24に、もう一端がレール下支持梁26に、図示省略した固定治具を介して固定されている。上ガイドローラー43は、円筒形状を有し、ガイド支持軸42の軸まわりに回動自在に、ガイド支持軸42に外嵌している。上ガイドローラー43は、ガイド支持軸42のレール上支持梁24に固定されている端に近い側で、図示省略した係止部材によって、ガイド支持軸42の軸方向への移動を規制されている。下ガイドローラー44は、円筒形状を有し、ガイド支持軸42の軸まわりに回動自在に、ガイド支持軸42に外嵌している。下ガイドローラー44は、ガイド支持軸42のレール下支持梁26に固定されている端に近い側で、図示省略した係止部材によって、ガイド支持軸42の軸方向への移動を規制されている。
リール回動装置1は、7本のガイドレール41を備え、7本のガイドレール41が互いに略平行に、レール上支持梁24とレール下支持梁26との間に差し渡されている。
ガイドレール41が、側方支持手段に相当する。ガイド支持軸42が、支持軸に相当し、上ガイドローラー43と、下ガイドローラー44とが、それぞれガイドローラーに相当する。
【0032】
駆動軸32は、円形の断面の棒形状を有している。駆動軸32は、一端を回動自在に支持する駆動軸受32bが第二梁14bに、もう一端を回動自在に支持する駆動軸受32aが第四梁14dに、それぞれ固定されて、ガイド枠21に、軸心まわりに回動自在に固定されている。駆動軸32の回動中心軸は、上枠14の第一梁14aと第二梁14bと第三梁14cと第四梁14dとの上面で規定される平面(リール回動装置1が稼動可能な状態に設置された場合、略水平面となる平面)と略平行であり、第一梁14a及び第三梁14cに対しては傾いている。駆動軸受32bが駆動軸受32aより第三梁14cに近い位置に配設されることによって、駆動軸32の回動中心軸は、第一梁14a及び第三梁14cに対して傾けられている。
駆動モーター31は、第四梁14dに固定されている。駆動モーター31の出力軸は、駆動軸受32aに支持された駆動軸32の一端に接続されており、駆動モーター31によって、駆動軸32を中心軸まわりに回動させることができる。駆動モーター31が、軸駆動源に相当する。
【0033】
従動軸34は、円形の断面の棒形状を有している。従動軸34の外径は、駆動軸32の外径と略同一である。従動軸34は、一端を回動自在に支持する従動軸受34bが第二梁14bに、もう一端を回動自在に支持する従動軸受34aが第四梁14dに、それぞれ固定されて、ガイド枠21に、軸心まわりに回動自在に固定されている。従動軸34の回動中心軸は、上枠14の第一梁14aと第二梁14bと第三梁14cと第四梁14dとの上面で規定される平面(リール回動装置1が稼動可能な状態に設置された場合、略水平面となる平面)と略平行であり、第一梁14a及び第三梁14cに対しては傾いている。従動軸受34bが従動軸受34aより第一梁14aに近い位置に配設されることによって、従動軸34の回動中心軸は、第一梁14a及び第三梁14cに対して傾けられている。
【0034】
駆動軸32は、従動軸34とレール下支持梁26との間に位置しており、従動軸34は、駆動軸32とガイド支柱22a及びガイド支柱22bとの間に位置している。駆動軸32は、駆動軸受32bが駆動軸受32aより第三梁14c(レール下支持梁26)に近い位置に配設されて支持されており、従動軸34は、従動軸受34bが従動軸受34aより第一梁14a(ガイド支柱22a及びガイド支柱22b側)に近い位置に配設されて支持されている。駆動軸32と従動軸34とは、中心軸が略同一平面上にあり、互いの距離は、第二梁14b側が、第四梁14d側より離れている。
【0035】
<リールの回動>
次に、リール回動装置1を用いてリール70などを回動させる工程について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、リール回動装置にリールがセットされた状態を示す説明図である。図4は、リールと、駆動軸及び従動軸との関係を示す説明図である。図3(a)は、リール回動装置にリールがセットされた状態の外観斜視図であり、図3(b)は、リール回動装置にリールがセットされた状態の正面図であり、図3(c)は、リール回動装置にリールがセットされた状態の側面図である。図4(a)は、リールと、駆動軸及び従動軸との関係を示す模式平面図であり、図4(b)は、リールと駆動軸との関係を示す模式正面図であり、図4(c)は、一方のリール側板と、駆動軸及び従動軸との関係を示す模式側面図であり、図4(d)は、もう一方のリール側板と、駆動軸及び従動軸との関係を示す模式側面図である。なお、リール回動装置1を用いてリール70などを回動させる工程は、リール70などに保持されたTABテープ100などを乾燥させるために実施するが、図を簡単にして解りやすくするために、リール70などに保持されたTABテープ100などは図示省略した。
【0036】
図3に示すように、リール回動装置1は、7本のガイドレール41の間の6個所に、リール70などのリールをセットして回動させることができる。図3に示したリール回動装置1では、3個のリール70、及び3個のリール80がセットされている。リール80はリール70より外径が小さいリールである。
【0037】
ガイドレール41とガイドレール41との間に、リール70の重心が概ね駆動軸32と従動軸34との間にある状態でリール70を置くことで、リール70がリール回動装置1にセットされる。リール70は、図4(a)に示すように、駆動軸32及び従動軸34の上にセットされる。重心が概ね駆動軸32と従動軸34との間にある状態で置かれたリール70は、側板72又は側板76の外周が駆動軸32及び従動軸34に当接して支持される。上述したように、駆動軸32と従動軸34とは平行ではないため、駆動軸32及び従動軸34の軸方向における位置によって互いの距離が異なっている。図4(a)に示した例では、側板72の側が狭くなっている。
【0038】
重心が概ね駆動軸32と従動軸34との間にある状態で置かれたリール70は、図4(c)に示すように、側板72の側板輪74の外周が駆動軸32及び従動軸34に当接して支持される。図4(a)に示すように、側板76の側板輪78が当接可能な位置における駆動軸32と従動軸34との間の距離は、側板輪74の外周が駆動軸32及び従動軸34に当接している位置よりも大きい。このため、図4(d)に示すように、側板76は、側板72より低い位置(駆動軸32や従動軸34の側に寄った位置)で、側板輪78の外周が駆動軸32及び従動軸34に当接可能である。
リール70は、図4(b)に示すように、側板76の側に傾いて支持される。あるいは、側板76の側に傾く方向の力が作用した状態で、支持される。リール回動装置1にはガイドレール41が設けられており、リール70は、ガイドレール41とガイドレール41との間にセットされるため、図4(b)に示した例では側板76の側面がガイドレール41に当接して支持される。
このようにして、ガイドレール41とガイドレール41との間に置かれたリール70は、側板72又は側板76の外周が駆動軸32及び従動軸34に当接して支持され、側板72又は側板76の側面がガイドレール41に当接して、リール70が大きく傾くことが規制されて、リール回動装置1にセットされる。
【0039】
リール70は、側板72又は側板76の外周が駆動軸32及び従動軸34に当接して支持されているため、駆動軸32を軸まわりに回動させることで、駆動軸32に当接している側板72又は側板76に周方向の力が加えられる。側板72又は側板76に周方向の力が加えられることで、略円板形状の側板72及び側板76が円板の中心を軸に回動する状態で、リール70が回動させられる。
従動軸34は、従動軸受34b及び従動軸受34aによって中心軸まわりに回動自在に支持されているため、当接して支持している側板72又は側板76が回動するのに連れられて回動する。従動軸34が回動させられることで、リール70が従動軸34から受ける抗力は小さいため、リール70が駆動軸32及び従動軸34に当接して支持され、回動させられる状態が維持され易い。
【0040】
上述したように、ガイドレール41は、ガイド支持軸42より外径が大きい上ガイドローラー43と、下ガイドローラー44とを備えており、側板72又は側板76の側面は、上ガイドローラー43又は下ガイドローラー44に当接する。上ガイドローラー43及び下ガイドローラー44はガイド支持軸42に回動自在に外嵌しているため、当接して支持している側板72又は側板76が回動するのに連れられて回動する。上ガイドローラー43又は下ガイドローラー44が回動させられることで、リール70が上ガイドローラー43又は下ガイドローラー44から受ける抗力は小さいため、ガイドレール41によって倒れを規制することに起因するリール70の回動を妨げる抗力が小さくなる。
【0041】
上述したように、ガイドレール41において、上ガイドローラー43は、ガイド支持軸42のレール上支持梁24に固定されている端に近い側で、ガイド支持軸42に外嵌している。図3(c)に示すように、当該位置に配設された上ガイドローラー43には、リール回動装置1にセットされたリール70やリール80の回動中心より上側が当接する。すなわち、リール70やリール80は、重心位置より高い位置において上ガイドローラー43に支持される。
下ガイドローラー44は、ガイド支持軸42のレール下支持梁26に固定されている端に近い側で、ガイド支持軸42に外嵌している。図3(c)に示すように、当該位置に配設された下ガイドローラー44には、リール回動装置1にセットされたリール70やリール80の回動中心より下側が当接する。すなわち、リール70やリール80は、重心位置より低い位置において上ガイドローラー43に当接する。
上ガイドローラー43が、第一当接部に相当し、下ガイドローラー44が、第二当接部に相当する。
【0042】
<他のリール回動装置>
次に、リール回動装置1とは一部の構成が異なるリール回動装置101及びリール回動装置111について、図5を参照して説明する。図5は、リール回動装置の概要を示す説明図である。図5(a)は、リール回動装置の構成の特徴部分を示す正面図であり、図5(b)は、リール回動装置の概要を示す正面図である。
【0043】
図5(a)に示したリール回動装置101は、リール回動装置1が備える駆動軸受32a及び駆動軸受32bとは異なる駆動軸受32c及び駆動軸受32dを備えている。リール回動装置101は、リール回動装置1が備える駆動軸32及び駆動モーター31と同様の駆動軸32及び駆動モーター31を備えている。駆動軸32は、一端を回動自在に支持する駆動軸受32dが第二梁14bに、もう一端を回動自在に支持する駆動軸受32cが第四梁14dに、それぞれ固定されて、ガイド枠21に、軸心まわりに回動自在に固定されている。駆動軸32の回動中心軸は、上枠14の第一梁14aと第二梁14bと第三梁14cと第四梁14dとの上面で規定される平面(リール回動装置101が稼動可能な状態に設置された場合、略水平面となる平面)に対して、駆動軸受32cに支持された側が高くなって傾いている。
駆動モーター31は、駆動軸受32cに固定されている。駆動モーター31の出力軸は、駆動軸受32cに支持された駆動軸32の一端に接続されており、駆動モーター31によって、駆動軸32を中心軸まわりに回動させることができる。
図5(a)では図示省略したが、従動軸34も、駆動軸32と同様に水平面に対して傾けて取り付けられており、従動軸34の中心軸と駆動軸32の中心軸とは同じ平面上にあり、第二梁14bの側の端に対して第四梁14d側の端が高くなる方向に傾いている。
【0044】
図5(b)に示したリール回動装置111は、リール回動装置1が備える装置枠11とは一部が異なる装置枠112を備えている。装置枠112は、装置枠11が備える支持柱16、及び支持柱16とは長さが異なる支持柱116を備えることが、装置枠11とは異なっている。装置枠112では、上枠14は、第二梁14b側が、支持柱16より長さが短い支持柱116で支持されている。これにより、上枠14は、第二梁14b側が第四梁14d側に対して低くなっている。
上枠14の上に固定されている駆動軸32及び従動軸34は、第二梁14bの側の端に対して第四梁14d側の端が高くなる方向に傾いている。ガイド枠21が、第二梁14bの側の端に対して第四梁14d側の端が高くなる方向に傾いており、ガイド枠21に支持されたガイドレール41も、リール回動装置1におけるガイドレール41にくらべて、上側が第二梁14bの側に寄る方向に傾いている。
【0045】
以下、実施形態による効果を記載する。本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)リール回動装置1は、駆動軸32と従動軸34とで協働して支持されたリール70の倒れを規制するガイドレール41を備えている。これにより、ガイドレール41とガイドレール41との間に、リール70を置くだけで、リール回動装置1にリール70をセットすることができる。また、リール70のリール回動装置1へのセット及び取り外しは、リール70ごとに独立して実施され、他のリール70の存在に関わりなく実施できる。このため、リール70ごとに、他のリール70とは関わりなく、適切な時刻にセットし、適切な時間だけ回動させ、適切な時刻に取り外すことができる。
【0046】
(2)リール回動装置1において、駆動軸32と従動軸34とは平行ではないため、駆動軸32と従動軸34とで協働して支持されたリール70は、駆動軸32と従動軸34との距離が離れている側に倒れやすい。これにより、リール70が倒れる側を一方向に略規定することができる。リール70が倒れる側が不定の場合、リールが回動させられながらどちらかに倒れたり戻ったりすることで、リール70が揺れて、側板72及び側板76の周囲が、駆動軸32に支持されたり離れたりする状態となる。側板72及び側板76の周囲が、駆動軸32に支持されたり離れたりすることで、リール70の滑らかな回動が損なわれる。リール70が倒れる側を一方向に略規定することで、リール70が揺れることを抑制することができる。
【0047】
(3)リール回動装置101及びリール回動装置111において、駆動軸32及び従動軸34は、第二梁14bの側の端に対して第四梁14d側の端が高くなる方向に傾いている。これにより、駆動軸32と従動軸34とで協働して支持されたリール70を、第二梁14bの側に倒れやすくすることができ、リール70が倒れる側を一方向に略規定することができる。
【0048】
(4)リール70又はリール80は、ガイドレール41とガイドレール41との間で、駆動軸32と従動軸34とが協働して支持される。リール70又はリール80が、ガイドレール41とガイドレール41との間に位置することで、リール70及びリール80が倒れる傾きを規制することができる。これにより、リール70及びリール80が駆動軸32と従動軸34とで支持されている状態が保たれないほどに倒れることを実質的に防止することができる。
【0049】
(5)リール回動装置1において、駆動軸32と従動軸34とは平行ではないため、駆動軸32と従動軸34とで協働して支持されたリール70は、駆動軸32と従動軸34との距離が離れている側に倒れやすい。これにより、駆動軸32及び従動軸34に当接して支持される部分を、側板72又は側板76の一方に略限定することができる。
側板72と側板76とは、設計上は同じ大きさであるが、リール70が使用されることで変形させられて、略同じ形状であることが維持されない場合がある。形状が異なる側板72及び側板76の両方が駆動軸32に当接していると、駆動軸32との接触状態が側板72と側板76とで異なる場合がある。駆動軸32との接触状態が側板72と側板76とで異なることに起因して、リール70が揺動するなどして滑らかな回動が妨げられる可能性がある。駆動軸32及び従動軸34に当接して支持される部分を、側板72又は側板76の一方に略限定することで、側板72と側板76との形状誤差に起因する弊害を実質的に防止することができる。
【0050】
(6)リール70やリール80は、重心位置より高い位置において上ガイドローラー43に支持される。これにより、リール70やリール80の重心位置より低い位置で側板72や側板76などに当接して支持する場合にくらべて、ガイドレール41によって確実にリール70やリール80を支持することができる。
【0051】
(7)リール70やリール80は、重心位置より低い位置において上ガイドローラー43に当接する。これにより、リール70やリール80の重心位置より高い位置において上ガイドローラー43に当接して支持されているリール70やリール80における駆動軸32及び従動軸34に当接して支持されている部分に近い側が、駆動軸32又は従動軸34の軸方向に移動することを規制することができる。
【0052】
以上、添付図面を参照しながら好適な実施形態について説明したが、好適な実施形態は、前記実施形態に限らない。実施形態は、要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であり、以下のように実施することもできる。
【0053】
(変形例1)前記実施形態においては、ガイドレール41は、ガイド支持軸42と、ガイド支持軸42に回動自在に外嵌した上ガイドローラー43及び下ガイドローラー44と、を備えていた。しかし、側方支持手段がガイドローラーのような当接部を備えることは必須ではない。駆動軸と従動軸とがリール側板の外周に当接した状態で、駆動軸と従動軸とが協働して支持しているリールの略円板形状を有するリール側板の円板面に当接可能であれば、どのような形状のものであってもよい。ただし、リール側板に当接しても、リールが回動することを妨げる方向の力を及ぼすことが少ない構造又は表面特性を有することが好ましい。
【0054】
(変形例2)前記実施形態においては、ガイドレール41は、ガイド支持軸42と、ガイド支持軸42に回動自在に外嵌した上ガイドローラー43及び下ガイドローラー44と、を備え、全体として棒状の形状を有していたが、側方支持手段の形状が棒状であることは必須ではない。駆動軸と従動軸とが協働して支持しているリールの略円板形状を有するリール側板の円板面に当接可能であれば、どのような形状のものであってもよい。例えば、板状の壁であってもよい。
【0055】
(変形例3)前記実施形態においては、従動軸34と駆動軸32とは、外径が同じであったが、従動軸の外径と駆動軸の外径とは異なっていてもよい。従動軸と駆動軸とは、共同してリールを支持することが可能であって、駆動軸からリールに駆動力を伝達できればどのような形状であってもよい。
【0056】
(変形例4)前記実施形態においては、駆動軸32と従動軸34とは、中心軸が略同一平面上にあったが、従動軸の中心軸と駆動軸の中心軸とが同じ平面に含まれることは必須ではない。従動軸と駆動軸とは、共同してリールを支持することが可能であって、駆動軸からリールに駆動力を伝達できれば、互いの位置関係はどのような位置関係であってもよい。
【0057】
(変形例5)前記実施形態においては、従動軸34は中心軸まわりに回動可能であったが、従動軸が回動可能であることは必須ではない。ただし、リール側板に当接しても、リールが回動することを妨げる方向の力を及ぼすことが少ない構造又は表面特性を有することが好ましい。
【0058】
(変形例6)前記実施形態においては、リール70やリール80は、TABテープ100を巻きつけるためのリールであったが、リールに巻きつけるテープ状媒体がTABテープであることは必須ではない。BGA(Ball Grid Array)テープやCOF(Chip on Film)テープなどの半導体装置用のテープキャリアであってもよい。その他のテープ状の物であってもよい。
【符号の説明】
【0059】
1…リール回動装置、11…装置枠、12…下枠、14…上枠、14a…第一梁、14b…第二梁、14c…第三梁、14d…第四梁、16…支持柱、21…ガイド枠、22a…ガイド支柱、22b…ガイド支柱、24…レール上支持梁、26…レール下支持梁、31…駆動モーター、32…駆動軸、32a…駆動軸受、32b…駆動軸受、32c…駆動軸受、32d…駆動軸受、34…従動軸、34a…従動軸受、34b…従動軸受、41…ガイドレール、42…ガイド支持軸、43…上ガイドローラー、44…下ガイドローラー、70…リール、71…リール軸、72…側板、73…中心板、74…側板輪、75…スポーク、76…側板、77…中心板、78…側板輪、79…スポーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープ状媒体を巻くことができる円柱形状のリール軸と、略円板形状を有し、前記リール軸の両端にそれぞれ1個ずつ固定されており、前記リール軸に巻かれた前記テープ状媒体の前記リール軸の軸方向への移動を制限する2個のリール側板とを備えるリールを支持して回動させるリール回動装置であって、
重力加速度方向と交差する方向に延在し、中心軸まわりに回動可能な駆動軸と、
出力軸が前記駆動軸に接続されており、前記駆動軸を前記中心軸まわりに回動させる駆動力を発生する軸駆動源と、
中心軸が、前記駆動軸の前記中心軸を含み面方向が重力加速度方向に交差する方向である面と平行な面に含まれ、略円板形状を有する前記リール側板の径方向において前記リール側板の外周が前記駆動軸に当接した状態の前記リールにおける前記リール側板の外周に、前記リール側板の径方向から当接することで、前記リールを前記駆動軸と協働して支持可能な従動軸と、
前記駆動軸と前記従動軸とが、前記リール側板の外周に当接した状態で、前記駆動軸と前記従動軸とが協働して支持している前記リールの略円板形状を有する前記リール側板の円板面が当接可能な側方支持手段と、を備えることを特徴とするリール回動装置。
【請求項2】
前記駆動軸と前記従動軸とは非平行であることを特徴とする、請求項1に記載のリール回動装置。
【請求項3】
前記駆動軸の前記中心軸の軸方向、及び前記従動軸の前記中心軸の軸方向は、重力加速度の方向に垂直な面に対して傾いていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のリール回動装置。
【請求項4】
前記側方支持手段は、支持軸と、前記支持軸の一部に前記支持軸まわりに回動可能に外嵌しており、前記支持軸の外径より大きい外径を有するガイドローラーと、を備えることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のリール回動装置。
【請求項5】
前記側方支持手段は、前記駆動軸と前記従動軸とに前記リール側板の外周が当接した状態で、前記駆動軸と前記従動軸とが協働して支持している前記リールの重心位置よりも重力加速度の方向において高い位置で前記リールに当接する位置に配設された第一当接部を備えることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のリール回動装置。
【請求項6】
前記側方支持手段は、前記駆動軸と前記従動軸とに前記リール側板の外周が当接した状態で前記駆動軸と前記従動軸とが協働して支持している前記リールの重心位置よりも重力加速度の方向において低い位置で前記リールに当接する位置に配設された第二当接部をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載のリール回動装置。
【請求項7】
前記第一当接部及び前記第二当接部が、前記駆動軸と前記従動軸とに前記リール側板の外周が当接した状態で前記駆動軸と前記従動軸とが協働して支持している前記リールに関して両側に配設されていることを特徴とする、請求項6に記載のリール回動装置。
【請求項8】
前記従動軸は、中心軸まわりに回動可能であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のリール回動装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate