説明

ルースチューブ光ファイバ把持構造及びこれを用いた融着接続機

【課題】充分な把持力が得られ、かつ作業性の良好なルースチューブ光ファイバ把持構造を提供する。
【解決手段】単心のルースチューブ光ファイバ3を把持するルースチューブ光ファイバ把持構造24であって、融着接続機本体25上に押込み動作可能に設けられたホルダベース27と、このホルダベース27上に載せたルースチューブ光ファイバ3を上から押し付け可能に設けられたチューブクランプ30とを備えるとともに、前記チューブクランプ30の下面又はホルダベースの上面の一方に突起部30aを設ける。内部の光ファイバ素線1に対して緩く被せられているルースチューブの部分を把持するものであっても、内部の光ファイバ素線がチューブ部分と一体に移動する程度に充分な把持力を得ることができ、ルースチューブ光ファイバの融着接続に際して光ファイバを押込む時に、押込み量不足による融着接続不良が生じることを防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光ファイバ素線外径よりも公差以上に太い内径を持ったチューブの中に光ファイバ素線を収納したルースチューブ光ファイバ(以下、本発明ではルースチューブ光ファイバという場合がある)を融着接続する際に、ルースチューブ光ファイバを把持するためのルースチューブ光ファイバ把持構造、及び、これを用いた融着接続機に関する。
【背景技術】
【0002】
融着接続機における光ファイバ把持構造(あるいは、光ファイバホルダ)は、融着機本体上に設けられた押込み動作可能なホルダベースと開閉可能なホルダ蓋に取り付けたクランプとで光ファイバを把持する構造であるが、一般にクランプの下面(押さえ面)は単にフラットである。
【0003】
しかし、図2に示すように、ルースチューブ光ファイバ3の光ファイバを融着接続する場合は、単にフラットなクランプでは、外側のチューブ2のみを把持することとなって光ファイバ素線1を把持することができない。このため、放電をして光ファイバ先端が若干溶融した段階でホルダベースをホルダ蓋とともに前進させて光ファイバを押し込む際に、その押込みを適切に行えず押込み量不良となって、融着接続に失敗することがある。光ファイバ素線1の裸ファイバを1aで示す。
【0004】
そのような問題を改善するものとして、図7に示すような光ファイバ把持構造4Aがある(特許文献1)。
融着接続機本体5に押込み方向(図7で左方)にスライド可能なホルダベース7及び押し込み方向には固定のV溝台8が設けられ、このホルダベース7上に載せたルースチューブ光ファイバ3を上から下降して把持する被覆クランプ10、及び、V溝台8のV溝8aに収納した裸ファイバ1aを上から下降してクランプするファイバクランプ11が、ホルダベース7に対して開閉可能かつ押込み方向に一体に移動可能なホルダ蓋9にそれぞれバネ12、13を介して取り付けられている。
この光ファイバ把持構造4Aにおける被覆クランプ10は、ルースチューブ光ファイバ3のチューブ2の部分を把持する非突起部10bと光ファイバ素線1の被覆1bの部分を把持する突起部10aとを有している。
ルースチューブ光ファイバ3をホルダベース7上に載せ、ホルダ蓋9を閉ざすことにより、被覆クランプ10の突起部10aにて光ファイバ素線1の被覆1bを把持し、同時に非突起部10bにてルースチューブ光ファイバ3のチューブ2部分を把持する。
【0005】
また、図8に示すような光ファイバ把持構造4Bもある。
この光ファイバ把持構造4Bは、ホルダベース7’の上面に側面から見て半円形の2つの凹み7a’を形成し、ホルダベース7’と対になるホルダ蓋9’の下面にホルダベース7’側の前記凹み7a’に対向する半円形の突起9a’を形成した構造である。
ホルダベース7’にルースチューブ光ファイバ3を載せ、ホルダベース7’に埋め込まれた磁石Mによりホルダ蓋9’を吸引して、ルースチューブ光ファイバ3のチューブ2部分を把持する。
【0006】
また、図9に示すような光ファイバ把持構造4Cもある。
この光ファイバ把持構造4Cは、ホルダベース7とホルダ蓋9”との間に両者間の高さ(間隙)を調整するための高さ調整用ライナー14を配置するとともに、ホルダ蓋9”をネジ15でホルダベース7に固定できるようにした構造である。
ホルダベース7にルースチューブ光ファイバ3を載せ、ネジ15を締め付けてホルダ蓋9”を高さ調整用ライナー14に当たるまで押下げて、ルースチューブ光ファイバ3のチューブ2部分を把持する。
【特許文献1】特開2001−17058
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
単にフラットなクランプを把持する従来方法では、上記の通り、外側のチューブ2のみを把持することとなって光ファイバ素線1が滑って把持できない場合があり、融着接続の際の押込みが確実に行えない。
【0008】
これに対して図7の光ファイバ把持構造4Aは、光ファイバ素線1の被覆1b部分を直接把持するものなので、充分な押込み力を確保できる。しかし、チューブ2から素線被覆部分1bを所定長さだけ露出させる必要があるので、チューブ2の端部を除去して素線被覆部分1bを露出させ次いで光ファイバ素線1の被覆を除去して裸ファイバ1aを露出させるという2段構えの被覆除去操作が必要であり、特殊な被覆除去工具(特許文献1の図1参照)を用いて被覆除去をする必要がある。
【0009】
図8の光ファイバ把持構造4Bは、ホルダベース7’とホルダ蓋9’とが対向する凹み7a’と突起9a’でチューブ2を挟む構造であるが、このような構造では、充分な把持力を得られない。
【0010】
図9の光ファイバ把持構造4Cは、高さ調整用ライナー14の高さ調整が必要となるので煩雑であり、作業性が悪い。また、ネジ15を締め付ける操作も煩雑であり能率的でない。
【0011】
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、ルースチューブ光ファイバの融着接続をする際に、ルースチューブ光ファイバの確実な把持が可能であり、被覆除去のために特殊な工具を必要せず、把持作業の作業性が良好なルースチューブ光ファイバ把持構造及びこれを用いた融着接続機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決する請求項1の発明は、ルースチューブ光ファイバを融着接続する際に、ルースチューブ光ファイバを把持するためのルースチューブ光ファイバ把持構造であって、
融着接続機本体上に押込み動作可能に設けられたホルダベースと、このホルダベース上に載せたルースチューブ光ファイバのチューブ部分を上から弾性的に押し付け可能に設けられたチューブクランプとを備えるとともに、前記チューブクランプの下面又はホルダベースの上面の一方に突起部を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、ルースチューブ光ファイバを融着接続する際に、ルースチューブ光ファイバを把持するためのルースチューブ光ファイバ把持構造であって、
融着接続機本体上に押込み動作可能に設けられたホルダベースと、このホルダベース上に載せたルースチューブ光ファイバのチューブ部分を上から弾性的に押し付け可能に設けられたチューブクランプとを備えるとともに、前記チューブクランプの下面及びホルダベースの上面の両方に互いに向き合う突起部を設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、ルースチューブ光ファイバを融着接続する融着接続機であって、
融着接続機本体上に押込み動作可能に設けられたホルダベースと、このホルダベース上に載せたルースチューブ光ファイバのチューブ部分を上から弾性的に押し付け可能に設けられたチューブクランプとを備えるとともに、前記チューブクランプの下面又はホルダベースの上面の一方に突起部を設けたルースチューブ光ファイバ把持構造を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明は、ルースチューブ光ファイバを融着接続する融着接続機であって、
融着接続機本体上に押込み動作可能に設けられたホルダベースと、このホルダベース上に載せたルースチューブ光ファイバのチューブ部分を上から弾性的に押し付け可能に設けられたチューブクランプとを備えるとともに、前記チューブクランプの下面及びホルダベースの上面の両方に互いに向き合う突起部を設けたルースチューブ光ファイバ把持構造を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明のルースチューブ光ファイバ把持構造によれば、チューブクランプの下面又はホルダベースの上面の一方に突起部が設けられているので、チューブを局所的に潰した状態で把持することになり、内部の光ファイバ素線に対して緩く被せられているチューブ部分を把持するものであっても、内部の光ファイバ素線がチューブ部分と一体に移動する程度に充分な把持力を得ることができる。したがって、ルースチューブ光ファイバの融着接続に際して光ファイバを押込む時に、押込み量不足による融着接続不良が生じることを防止できる。
【0017】
ルースチューブ光ファイバ把持のための作業要領は、高さ調整ライナーを調整するなどの作業は必要なく、通常の融着接続機の光ファイバ把持構造の場合の作業要領と概ね同じなので、把持作業の作業性はよく、通常の工数で融着接続作業を行うことができる。
【0018】
請求項2のように、チューブクランプの下面及びホルダベースの上面の両方に互いに向き合う突起部を備えた構造によれば、請求項1と同様ないしそれ以上に、内部の光ファイバ素線がチューブ部分と一体に移動する程度に充分な把持力を得ることができる。したがって、前述の効果が同様に得られる。
【0019】
請求項3、4の融着接続機は、請求項1あるいは請求項2の光ファイバ把持構造を用いるものであるから、上記の効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を実施したルースチューブ光ファイバ把持構造について、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0021】
図1は本発明の一実施例のルースチューブ光ファイバ1を把持するルースチューブ光ファイバ把持構造24((以下、把持構造という場合がある)の要部断面の側面図、図2は実施例で用いるルースチューブ光ファイバ3の断面図、図3は上記ルースチューブ光ファイバ把持構造24を用いた融着接続機20の要部側面図、図4は図3のA−A矢視図である。
ルースチューブ光ファイバ3は、例えば、単心の光ファイバ素線1を、ナイロン等の樹脂製のチューブ2の内部にルースに収納した構成の光ファイバである。
チューブ2の内径は、チューブ内に収納されている光ファイバ素線1の外径よりも大であり、光ファイバ素線1がチューブ2の内部にスライド可能な態様で緩く挿入されている。
ファイバ素線1の仕上がり外径には公差があり、収納されるファイバ素線の外径は変動するから、チューブ2の内径は、変動する外径以上に太い内径とする。
光ファイバ素線1は例えば外径0.25mmのUV素線である。
【0022】
この把持構造24は、融着接続機本体25に押込み方向(図7で左方、接続方向)にスライド可能なホルダベース27及び押し込み方向には固定のV溝台28が設けられている。
このホルダベース27上に載せたルースチューブ光ファイバ3のチューブ2部分を上から下降して把持するチューブクランプ30が、ホルダ蓋29に取り付けられている。
ルースチューブ光ファイバ3の先端に口出しされた裸ファイバ1aは、V溝台28のV溝28aに収納され、紙面上側から下側に向かって移動(下降)するファイバクランプ31によって、V溝台28に形成されてV溝内に押さえつけられている。
チューブクランプ30とファイバクランプ31は、ホルダベース27に対して開閉可能かつ押込み方向に移動可能なホルダ蓋29にそれぞれバネ32、33を介して取り付けられている。
V溝台28は光ファイバの調心のために横方向(紙面垂直方向)には移動調整可能である。
そして、前記チューブクランプ30の下面には突起部30aが設けられている。
例えば、図示の突起部30aは側面から見て半球状、正面から見て長方形(図4参照)のかまぼこ状である。
【0023】
図3、図4に上記の把持構造24を用いた融着接続機20を模式的に示す。融着接続機本体25の上面に、対向する1対の把持構造24が設けられ、その中間部に対向する1対の放電電極36が配されている。
ホルダ蓋29を昇降させる機構は一般的なものでよいが、例えば融着接続機20の本体25にヒンジ37により開閉可能に取り付けた本体蓋38の内側面に取り付けることができる。また、図示は省略するが、融着接続機本体25の上面に設置した支持台にホルダ蓋をヒンジにより開閉可能に取り付けることもできる。あるいは、融着接続機本体25の上面に設置した昇降機構にホルダ蓋29を取り付けることもできる。いずれの場合も、融着接続時に光ファイバを押し込むためにホルダベース27を前進させた時にホルダベース27とともに前進するようにされている。
【0024】
融着接続時の作業について説明すると、予めルースチューブ光ファイバ3の端部加工を行う。すなわち、ルースチューブ光ファイバ3の端部のチューブ2や、チューブ先端から突出する光ファイバ素線1の樹脂被覆を除去し、先端に裸光ファイバ部分1aを露出しておく。
【0025】
融着接続の際には、ルースチューブ光ファイバ3のチューブ2の部分をホルダベース27上に載せ、裸ファイバ1aの部分をV溝台28のV溝28aに収納する。
次いで、ホルダ蓋29を閉ざして、チューブクランプ30でルースチューブ光ファイバ3のチューブ2の部分を把持し、ファイバクランプ31で裸ファイバ1aの部分を把持する。次いで、V溝台28を横方向(図1で紙面と直交する方向)に移動調整して光ファイバの調心を行う。
放電中に、裸ファイバ1aの先端が若干溶融した時点でホルダベース27を前進させ、把持したルースチューブ光ファイバ3を前進させて裸ファイバ1aを押し込み、光ファイバどうしを融着接続する。
なお、ファイバクランプ31による裸ファイバ1aの把持は、調心を正しく行える程度の軽い把持であり、裸ファイバ1aのV溝28aに沿うスライドは許容する。
前記ファイバ押し込みの際には、チューブクランプ30の下面に突起部30aが設けられているので、チューブ2を局所的に潰した状態で把持することになり、内部の光ファイバ素線1に対して緩く被せられているルースチューブ2の部分をそれほど強くないバネ32の力で把持するものであっても、内部の光ファイバ素線1がチューブ2部分に追随して移動する程度に充分な把持力を得ることができる。
チューブクランプの下面全体が平坦面、フラット面の場合には、チューブクランプを大きな力で押し下げてチューブ3の広い範囲を押し潰し、チューブ2と光ファイバ素線1を充分密着するようにすれば、光ファイバ素線1をチューブ2の部分の動きに追随させることができる。
しかし、チューブの広い範囲全体を適切な程度に押し潰すような押付け力を設定するのは難しく、局所的に力が過大になり易く、光ファイバを損傷する恐れがある。
しかし、突起部30aでチューブ2を局所的に押し潰す本発明によれば、チューブを適切な程度に押し潰すような押付け力の設定は容易である。したがって、融着接続に際して光ファイバを押込む時に、チューブ2の移動に光ファイバ素線1が十分に追随するから、押込み量不良による融着接続不良が生じることを防止できる。
また、ルースチューブ光ファイバ把持のための作業要領は、図9の従来把持構造のような高さ調整ライナーを調整するなどの作業は必要なく、通常の融着接続機の光ファイバ把持構造の場合の作業要領と概ね同じなので、把持作業の作業性はよく、通常の工数で融着接続作業を行うことができる。
【実施例2】
【0026】
上記の実施例では突起部をチューブクランプ30側に設けたが、図5に示したルースチューブ光ファイバ把持構造24’のように、ホルダベース27’側に突起部27a’を設けてもよい。
この場合も、概ね同様な把持力を得ることができ、前述の効果が同様に得られる。
【実施例3】
【0027】
また、図6に示したルースチューブ光ファイバ把持構造24”のように、チューブクランプ30”の下面及びホルダベース27”の上面の両方に、互いに向き合う突起部30a”、27a”を設けてもよい。
この場合は、実施例1や実施例2のものと同様ないしそれ以上の把持力を得ることができ、前述の効果が同様に得られる。
【実施例4】
【0028】
本発明における突起部は、実施例のようなかまぼこ状(断面ドーム状)に限らず、半球状でもよいし、また、矩形断面でもよい。要するに、ルースチューブ内面と光ファイバ素線との間の長手方向の相対滑りを防止できる程度に、ルースチューブを局所的に潰すことができる突起部であればよい。
【0029】
本発明のルースチューブ光ファイバは、光ファイバ素線とチューブとの間に多少のギャップがあるものだけではなく、光ファイバ素線とチューブが密着している(つまり、タイトな状態である)が密着力が十分でないものも含む。
つまり、密着力が不十分なために、融着接続時の押し込み工程において、クランプの力がチューブ内部の光ファイバ素線には伝達されず、クランプ移動量と光ファイバ素線の移動量が異なり、押し込み量不足が発生する光ファイバも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施例のルースチューブ光ファイバ把持構造の要部断面の側面図である。
【図2】実施例で用いるルースチューブ光ファイバの一例を示す断面図である。
【図3】上記ルースチューブ光ファイバ把持構造を用いた融着接続機の要部側面図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】本発明の他の実施例のルースチューブ光ファイバ把持構造の要部断面の側面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例のルースチューブ光ファイバ把持構造の要部断面の側面図である。
【図7】従来のルースチューブ光ファイバ把持構造の要部断面の側面図である。
【図8】従来の他のルースチューブ光ファイバ把持構造の要部断面の側面図である。
【図9】従来のさらに他のルースチューブ光ファイバ把持構造の要部断面の側面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 光ファイバ素線
1a 裸ファイバ(光ファイバ)
1b (光ファイバ素線の)被覆部
2 チューブ
3 ルースチューブ光ファイバ
20 融着接続機
24、24’、24” ルースチューブ光ファイバ把持構造
25 融着接続機本体
27、27’、27” ホルダベース
27a’、27a” 突起
28 V溝台
28a V溝
29 ホルダ蓋
30、30’、30” チューブクランプ
30a、30a” 突起
31 ファイバクランプ
32、33 バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルースチューブ光ファイバを融着接続する際に、ルースチューブ光ファイバを把持するためのルースチューブ光ファイバ把持構造であって、
融着接続機本体上に押込み動作可能に設けられたホルダベースと、このホルダベース上に載せたルースチューブ光ファイバのチューブ部分を上から弾性的に押し付け可能に設けられたチューブクランプとを備えるとともに、前記チューブクランプの下面又はホルダベースの上面の一方に突起部を設けたことを特徴とするルースチューブ光ファイバ把持構造。
【請求項2】
ルースチューブ光ファイバを融着接続する際に、ルースチューブ光ファイバを把持するためのルースチューブ光ファイバ把持構造であって、
融着接続機本体上に押込み動作可能に設けられたホルダベースと、このホルダベース上に載せたルースチューブ光ファイバのチューブ部分を上から弾性的に押し付け可能に設けられたチューブクランプとを備えるとともに、前記チューブクランプの下面及びホルダベースの上面の両方に互いに向き合う突起部を設けたことを特徴とするルースチューブ光ファイバ把持構造。
【請求項3】
ルースチューブ光ファイバルースチューブ光ファイバを融着接続する融着接続機であって、
融着接続機本体上に押込み動作可能に設けられたホルダベースと、このホルダベース上に載せたルースチューブ光ファイバのチューブ部分を上から弾性的に押し付け可能に設けられたチューブクランプとを備えるとともに、前記チューブクランプの下面又はホルダベースの上面の一方に突起部を設けたルースチューブ光ファイバ把持構造を備えたことを特徴とする融着接続機。
【請求項4】
ルースチューブ光ファイバを融着接続する融着接続機であって、
融着接続機本体上に押込み動作可能に設けられたホルダベースと、このホルダベース上に載せたルースチューブ光ファイバのチューブ部分を上から弾性的に押し付け可能に設けられたチューブクランプとを備えるとともに、前記チューブクランプの下面及びホルダベースの上面の両方に互いに向き合う突起部を設けたルースチューブ光ファイバ把持構造を備えたことを特徴とする融着接続機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−292523(P2008−292523A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−134967(P2007−134967)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】