説明

レンズアセンブリ、レンズ鏡筒および撮像装置

【課題】レンズ鏡筒の径が増加することを抑制する。
【解決手段】レンズアセンブリであって、第一レンズを保持する第一レンズ保持部と、第一レンズの光軸を挟んで互いに対向して配され、光軸と平行に第一レンズ保持部を案内する一対の第一案内軸と、光軸に直交する面内において一対の第一案内軸と略90度の位相の位置にそれぞれ配され、第一レンズ保持部を一対の第一案内軸に沿って駆動する一対の第一駆動部と、第二レンズを保持する第二レンズ保持部と、光軸を挟んで互いに対向して、一対の第一案内軸に隣接してそれぞれ配され、光軸と平行に第二レンズ保持部を案内する一対の第二案内軸と、光軸に直交する面内において、一対の第一駆動部のいずれか一方と一対の第二案内軸のいずれか一方との間に配され、第二レンズ保持部を一対の第二案内軸に沿って駆動する第二駆動部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズアセンブリ、レンズ鏡筒および撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アクチュエータ等の非光学部品を搭載するレンズ鏡筒がある(特許文献1参照)。
[特許文献1] 特開2003−005010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
レンズ鏡筒における非光学部品は入射光の光路を避けて配置される。このため、非光学部品の搭載点数が増加するとレンズ鏡筒の外径が拡大する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第一態様として、第一レンズを保持する第一レンズ保持部と、第一レンズの光軸を挟んで互いに対向して配され、光軸と平行に第一レンズ保持部を案内する一対の第一案内軸と、光軸に直交する面内において一対の第一案内軸と略90度の位相の位置にそれぞれ配され、第一レンズ保持部を一対の第一案内軸に沿って駆動する一対の第一駆動部と、前記第一レンズとは異なる第二レンズを保持する第二レンズ保持部と、光軸を挟んで互いに対向して、一対の第一案内軸に隣接してそれぞれ配され、光軸と平行に第二レンズ保持部を案内する一対の第二案内軸と、光軸に直交する面内において、一対の第一駆動部のいずれか一方と一対の第二案内軸のいずれか一方との間に配され、第二レンズ保持部を一対の第二案内軸に沿って駆動する第二駆動部とを備えるレンズアセンブリが提供される。
【0005】
本発明の第二態様として、上記レンズ鏡筒と、レンズ鏡筒に対して光軸に平行に進退可能な沈胴部と、一対の第一駆動部のいずれか一方と、一対の第一案内軸および一対の第二案内軸のいずれかひとつとの間であって、第二駆動部が配されている位置とは異なる位置に配され、沈胴部を駆動する沈胴駆動部とを備えるレンズ鏡筒が提供される。
【0006】
本発明の第三態様として、上記レンズ鏡筒と、レンズ鏡筒を通じて入射した像光を撮像する撮像部とを備える撮像装置が提供される。
【0007】
上記発明の概要は、この発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一眼レフカメラ100の模式的断面図である。
【図2】一眼レフカメラ100の模式的断面図である。
【図3】複数群一体アセンブリ201内部の斜視図である。
【図4】複数群一体アセンブリ201の部分的な背面図である。
【図5】複数群一体アセンブリ201の背面図である。
【図6】第一レンズ群210および第二レンズ群220の斜視図である。
【図7】第一レンズ群210および第二レンズ群220の背面図である。
【図8】レンズ鏡筒200の内部配置を示す斜視図である。
【図9】レンズ鏡筒200の内部配置を示す斜視図である。
【図10】レンズ鏡筒200の内部配置を示す背面図である。
【図11】レンズ鏡筒200の内部配置を示す斜視図である。
【図12】レンズ鏡筒200の内部配置を示す斜視図である。
【図13】レンズ鏡筒200の内部配置を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。下記の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。下記の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
図1は、レンズ鏡筒200の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズ鏡筒200およびカメラボディ300を備える。図1において、一眼レフカメラ100に装着されたレンズ鏡筒200は、全長が伸びた伸胴状態にある。
【0011】
なお、説明を簡潔にする目的で、下記の説明においては、カメラボディ300に装着したレンズ鏡筒200に対して物体側を、一眼レフカメラ100の前側または先側と記載する。また、レンズ鏡筒200に対して物体から遠い側を、一眼レフカメラ100における後側または背面側と記載する。
【0012】
更に、下記の説明において周方向と記載した場合は、レンズ鏡筒200を光軸Xに直交する面で切った場合に現れる円形断面の周方向を意味する。また更に、下記の説明において径方向と記載した場合は、当該円形断面の径方向を意味する。
【0013】
レンズ鏡筒200は、光軸Xに沿って配置された第一レンズ群210、第二レンズ群220、第三レンズ群230、第四レンズ群240および第五レンズ群250により形成された光学系を備える。レンズ鏡筒200は、レンズ側マウント部260に結合された固定筒270と、固定筒270に対して光軸X方向に移動する沈胴部214とを備える。
【0014】
固定筒270は、後端に設けられたレンズ側マウント部により、カメラボディ300のボディ側マウント部360に結合される。これにより、レンズ鏡筒200およびカメラボディ300は、一体的に取り扱うことができる一眼レフカメラ100となる。
【0015】
レンズ側マウント部260およびボディ側マウント部360の結合は予め定められた操作に従って解除できる。これにより、カメラボディ300には、同じ規格のレンズ側マウント部260を有する他のレンズ鏡筒200も装着できる。よって、一眼レフカメラ100では、撮影意図にあわせてレンズ鏡筒200を交換できる。
【0016】
沈胴部214は、光軸Xと平行な方向に移動可能に固定筒270から支持される。沈胴部214は、駆動環217により駆動されて、固定筒270に対して光軸X方向に移動してレンズ鏡筒200の全長を変化させる。駆動環217は、回転アクチュエータ218で駆動される駆動ギヤ219により回転駆動される。沈胴部214の進退を駆動する回転アクチュエータ218としては、出力トルクの大きなDCモータを好ましく用いることができる。
【0017】
図示した伸胴状態のレンズ鏡筒200においては、沈胴部214が固定筒270に対して前進して、レンズ鏡筒200の全長が伸びている。これにより、第一レンズ群210と第三レンズ群230との間に、第二レンズ群220が移動する間隔が形成される。
【0018】
第一レンズ群210は、第一レンズ保持部212に保持される。第一レンズ保持部212は、沈胴部214の先端に固定される。よって、第一レンズ群210は、沈胴部214が移動した場合に、沈胴部214と共に光軸X方向に移動する。レンズ鏡筒200の物体側から第一レンズ群210に入射した入射光束は、沈胴部214の内側を通過して第二レンズ群220に至る。
【0019】
なお、第一レンズ群210は、沈胴部214が伸胴または縮胴する場合に限って移動する。レンズ鏡筒200の光学系が合焦または変倍する場合には、第一レンズ群210は移動しない。
【0020】
第二レンズ群220は、第二レンズ保持部222により保持される。第二レンズ保持部222は、係合部224により第二群案内軸226に係合して支持される。第二群案内軸226の前端は、第一レンズ保持部212に対して固定されているので、第一レンズ保持部212が移動する場合は、第二群案内軸226に支持された第二レンズ保持部222も共に移動する。
【0021】
また、第二レンズ保持部222は、リードねじ229に噛み合うラック部227を有する。リードねじ229は、回転アクチュエータ228と共にケース部221に収容され、第一レンズ保持部212に対して固定される。
【0022】
回転アクチュエータ228が動作した場合、第二群案内軸226に案内された第二レンズ保持部222は、第一レンズ保持部212に対して光軸X方向に相対移動する。よって、レンズ鏡筒200の光学系が変倍する場合に、第二レンズ群220は、第一レンズ群210に対して光軸X方向に相対移動する。
【0023】
第三レンズ群230は、第三レンズ保持部232に保持される。第三レンズ保持部232は、ユニットケース280に対して固定される。ユニットケース280は、固定筒270に対して固定される。よって、第三レンズ群230は、レンズ鏡筒200が伸胴状態と縮胴状態の間で変化する場合も、レンズ鏡筒200が変倍または合焦する場合も、固定筒270に対して移動しない。
【0024】
なお、第三レンズ群230は、防振レンズ234を含む。防振レンズ234は、防振アクチュエータ238により駆動されて光軸Xと交差する方向に変位する。これにより、レンズ鏡筒200の変位により生じる像ぶれが補償される。
【0025】
第四レンズ群240および第五レンズ群250はそれぞれ、第四レンズ保持部242および第五レンズ保持部252により保持される。第四レンズ保持部242および第五レンズ保持部252はそれぞれ、個別の第四群案内軸246または第五群案内軸256に支持される。
【0026】
第四群案内軸246および第五群案内軸256は、共にユニットケース280に対して固定されている。よって、第四レンズ保持部242および第五レンズ保持部252は、第四群案内軸246または第五群案内軸256に案内されて、ユニットケース280に固定された第三レンズ群230に対して、光軸X方向に個別に移動する。これにより、第四レンズ群240および第五レンズ群250は、レンズ鏡筒200の光学系の変倍または合焦に寄与する。
【0027】
このように、ユニットケース280は、第三レンズ群230、第四レンズ群240および第五レンズ群250を直接または間接に支持して、複数のレンズ群を含むレンズアセンブリである複数群一体アセンブリ201を形成する。なお、ユニットケース280は、絞りユニット236も支持する。
【0028】
カメラボディ300は、ボディ側マウント部360の後方に配されたミラーユニット370を備える。ミラーユニット370の下方には合焦光学系380が配される。ミラーユニット370の上方にはフォーカシングスクリーン352が配される。
【0029】
フォーカシングスクリーン352の更に上方にはペンタプリズム354が配され、ペンタプリズム354の後方にはファインダ光学系356が配される。ファインダ光学系356の後端は、ファインダ350としてカメラボディ300の背面に露出する。
【0030】
ミラーユニット370の後方には、シャッタユニット310、ローパスフィルタ332、撮像素子330、基板320および表示部340が順次配される。液晶表示板等により形成される表示部340は、カメラボディ300の背面に表われる。基板320には、制御部322および画像処理部324等が実装される。
【0031】
ミラーユニット370は、メインミラー371およびサブミラー374を含む。メインミラー371は、メインミラー回動軸373により軸支されたメインミラー保持部372に支持される。
【0032】
サブミラー374は、サブミラー回動軸376により軸支されたサブミラー保持部375に支持される。サブミラー保持部375は、メインミラー保持部372に対して回動する。よって、メインミラー保持部372が回動した場合、サブミラー保持部375もメインミラー保持部372と共に変位する。
【0033】
メインミラー保持部372の前端が降下した場合、メインミラー371は、レンズ鏡筒200から入射した入射光束上に斜めに位置する。メインミラー保持部372が上昇した場合、メインミラー371は、入射光束を避けた位置に退避する。
【0034】
メインミラー371が入射光束上に位置する場合、レンズ鏡筒200を通じて入射した入射光束は、メインミラー371に反射されてフォーカシングスクリーン352に導かれる。フォーカシングスクリーン352は、レンズ鏡筒200の光学系と共役な位置に配されて、レンズ鏡筒200の光学系が形成した像を可視化する。
【0035】
フォーカシングスクリーン352上の像は、ペンタプリズム354およびファインダ光学系356を通じてファインダ350から観察される。ここで、ペンタプリズム354を通じて像を観察することにより、ファインダ350からは正立正像を観察できる。
【0036】
測光センサ390は、ファインダ光学系356の上方に配され、分岐されさた入射光束の一部を受光する。測光センサ390は、被写体輝度を検出して、制御部322に撮影条件の一部である露出条件を算出させる。
【0037】
メインミラー371は、入射光束の一部を透過するハーフミラー領域を有する。サブミラー374は、ハーフミラー領域から入射した入射光束の一部を、合焦光学系380に向かって反射する。合焦光学系380は、入射した入射光束の一部を焦点検出センサ382に導く。これにより、制御部322は、レンズ鏡筒200の光学系を合焦させる場合に移動するレンズの目標位置を決定する。
【0038】
上記のようなレンズ鏡筒200およびカメラボディ300を備える一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが半押しされると、焦点検出センサ382および測光センサ390が有効になり、被写体像を適切な撮影条件で撮影できる状態になる。次いで、レリーズボタンが全押しされると、メインミラー371およびサブミラー374が退避位置に移動して、シャッタユニット310が開く。これにより、レンズ鏡筒200から入射した入射光束は、ローパスフィルタ332を通過して、撮像素子330に入射する。
【0039】
図2は、一眼レフカメラ100の模式的断面図である。図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。図示の一眼レフカメラ100において、レンズ鏡筒200は縮胴状態にある。
【0040】
縮胴状態のレンズ鏡筒200において、沈胴部214は後退してカメラボディ300に接近している。これにより、沈胴部214の先端に保持された第一レンズ群210も後退して第三レンズ群230に接近する。また、沈胴部214と共に第二群案内軸226が後退するので、第二群案内軸226に支持された第二レンズ群220も共に後退する。
【0041】
更に、回転アクチュエータ228、リードねじ229も、第一レンズ保持部212および沈胴部214と共に後退する。リードねじ229の後端付近が、第三レンズ群230、第四レンズ群240および第五レンズ群250の側方に入り込むことにより、レンズ鏡筒200の全長が短縮される。
【0042】
このように、縮胴状態のレンズ鏡筒200においては、第一レンズ群210、第二レンズ群220およびアクチュエータ291が後退して相互の間隔を詰め、レンズ鏡筒200の全長を短縮している。これにより、レンズ鏡筒200の携帯の便宜が図られる。
【0043】
なお、第四レンズ群240および第五レンズ群250は、固定筒270に対して位置が固定された第三レンズ群230よりも後方に位置するので、レンズ鏡筒200が伸胴状態から縮胴状態に変化する場合に移動しなくてもよい。しかしながら、次に伸胴した場合に、レンズ鏡筒200を迅速に使用できる状態に遷移させる目的で、レンズ鏡筒200を縮胴状態する動作の一部として、第四レンズ群240および第五レンズ群250を初期位置に移動させてもよい。
【0044】
図3は、複数群一体アセンブリ201におけるユニットケース280内部の第四レンズ群240および第五レンズ群250を取り出してやや前方から見下ろした様子を示す斜視図である。図1および図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0045】
第四レンズ群240を保持する第四レンズ保持部242は、光軸Xと平行に延在する一対の第四群案内軸245、246により支持される。第四群案内軸245、246は、光軸Xを中心として概ね対称に配される。第四レンズ保持部242の下部に設けられた嵌合部243は、図中左側の第四群案内軸245の外径と略同じ内径の嵌合穴を有する。
【0046】
これにより、第四レンズ保持部242の嵌合部243は、光軸Xと直交する面内の移動を第四群案内軸245に規制される。換言すれば、嵌合部243が、第四群案内軸245の軸方向に移動することにより、第四レンズ保持部242は、第四群案内軸245に案内されつつ光軸X方向に移動できる。
【0047】
また、第四レンズ保持部242の上部に設けられた係合部244は、図中右側の第四群案内軸246の外径と略同じ間隔の平行面を有する係合穴を有する。これにより、係合部244は、光軸Xに直交する面内において、少なくともひとつの方向に移動可能に第四群案内軸246に係合する。
【0048】
このように、第四レンズ保持部242は、下側の第四群案内軸245を主軸とし、上側の第四群案内軸246を副軸として、一対の第四群案内軸245、246に支持され且つ案内される。一対の第四群案内軸245、246はユニットケース280に対して固定されているので、第四レンズ保持部242は、ユニットケース280に対して相対的に、光軸Xと平行な方向に移動できる。
【0049】
また、第四レンズ保持部242は、図1および図2の断面に現れなかった一対のリニアアクチュエータ248、249により駆動される。リニアアクチュエータ248、249は、光軸Xを中心にして対称に、図中水平に配される。
【0050】
第五レンズ群250を保持する第五レンズ保持部252は、光軸Xと平行に延在する一対の第五群案内軸255、256により支持される。第五群案内軸255、256は、光軸Xを中心として概ね対称に配される。第五レンズ保持部252の上部に設けられた嵌合部253は、図中右側の第五群案内軸255の外径と略同じ内径の嵌合穴を有する。
【0051】
これにより、第五レンズ保持部252の嵌合部253は、光軸Xと直交する面内の移動を第五群案内軸255に規制される。換言すれば、嵌合部253が、第五群案内軸255の軸方向に移動することにより、第五レンズ保持部252は、第五群案内軸255に案内されつつ光軸X方向に移動できる。
【0052】
また、第五レンズ保持部252の下部に設けられた係合部254は、図中左側の第五群案内軸256の外径と略同じ間隔の平行面を有する係合穴を有する。これにより、係合部254は、光軸Xに直交する面内において、少なくともひとつの方向に移動可能に第五群案内軸256に係合する。
【0053】
このように、第五レンズ保持部252は、上側の第五群案内軸255を主軸とし、下側の第五群案内軸256を副軸として、一対の第五群案内軸255、256に支持され且つ案内される。一対の第五群案内軸255、256はユニットケース280に対して固定されているので、第五レンズ保持部252は、ユニットケース280に対して相対的に、光軸Xと平行な方向に移動できる。
【0054】
また、第五レンズ保持部252は、図1および図2の断面に現れなかった回転アクチュエータ258およびリードねじ259を含む駆動機構により駆動される。回転アクチュエータ258は、光軸Xと平行に配されたリードねじ259とブラケット251により一体化され、リードねじ259を回転駆動する。
【0055】
リードねじ259は、嵌合部253に結合されたラック部257と噛み合う。よって、回転アクチュエータ258が動作した場合に、第五レンズ保持部252は光軸Xと平行な方向に移動する。なお、回転アクチュエータ258としては、動作量を精度よく制御できるステッピングモータ等を好ましく使用できる。
【0056】
図4は、図3に示した組立体の背面図である。図4には、第四レンズ保持部242、第五レンズ保持部252、第四群案内軸245、246、第五群案内軸255、256およびリニアアクチュエータ248、249の位置関係が示される。図3と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0057】
一対の第四群案内軸245、246を結ぶ直線Pと、一対のリニアアクチュエータ248、249を結ぶ直線Qとがなす角度のうちの小さい方の角度を角度αとすると、角度αは、直角に近い角度となる。このように、第四群案内軸245、246と駆動部たるリニアアクチュエータ248、249とは、複数群一体アセンブリ201の周方向について、位相が略90度の位置に配される。また、換言すれば、一対の第四群案内軸245、246と一対のリニアアクチュエータ248、249とは、複数群一体アセンブリ201の周方向について略等間隔に配される。
【0058】
これにより、一対のリニアアクチュエータ248、249の駆動力は、一対の第四群案内軸245、246に対する嵌合部243および係合部244の摺動摩擦に対してバランスよく抗して、第四レンズ群240を効率よく駆動する。
【0059】
また、一対の第五群案内軸255、256を結ぶ直線Rと、上記直線Pとがなす角度のうちの小さい方を角度βとした場合、角度αが直角よりも小さい場合は、角度αが角度βよりも大きくすることが望ましい。これにより、図中に一点鎖線で示す円Zの周上において、第四群案内軸245、246と第五群案内軸255、256とが互いに接近する。また、円Zの周上において、第四群案内軸245、246および第五群案内軸255、256は、リニアアクチュエータ248、249から離間する。
【0060】
更に、一対の第四群案内軸245、246の間隔は、一対の第五群案内軸255、256の間隔に近く、一対の第四群案内軸245、246および一対の第五群案内軸255、256は、共通の円Zの近傍に配される。これにより、図中において、一方の第四群案内軸246と一方の第五群案内軸255とを結ぶ直線Sは、他方の第四群案内軸245と他方の第五群案内軸256とを結ぶ直線Tと略平行になる。
【0061】
このような配置により、第四群案内軸245、246および第五群案内軸255、256と、リニアアクチュエータ248、249との間には、4つの大きな空間A、B、C、Dが形成される。また、この空間A、B、C、Dは、一対のリニアアクチュエータ248、249の径方向外側の端部を直径とする円Zの内側に形成される。
【0062】
よって、これらの空間A、B、C、Dは、複数群一体アセンブリ201の外径を拡大することなく利用できる。空間A、B、C、Dには、例えば、第五レンズ群250の駆動部、配線、電子回路等を収容できる。また、他の部材、例えば第二レンズ群220の案内軸、駆動部、配線等、あるいは、沈胴部214の駆動部等を収容するスペースにすることができる。
【0063】
なお、当該円Zの周上において、一対の第四群案内軸245、246において副軸となる一方の第四群案内軸246は、一対の第五群案内軸255、256において主軸となる一方の第五群案内軸255の近傍に配されてもよい。同様に、当該円Zの周上において、主軸となる他方の第四群案内軸245は、副軸となる他方の第五群案内軸256の近傍に配されてもよい。これにより、円Zの周方向について主軸の近傍に配される駆動部等を、レンズ群毎に互いに異なる空間に配置できる。次に、上記のような空間A、B、C、Dの利用について具体的に例示する。
【0064】
図5は、図3に示した部材をユニットケース280に組み込んだ状態を示す背面図である。図1から図4までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0065】
ユニットケース280は、第四レンズ保持部242、第五レンズ保持部252、第四群案内軸245、246、第五群案内軸255、256およびリニアアクチュエータ248、249を収容する。リニアアクチュエータ248、249は、ユニットケース280により支持され、ユニットケース280に対する相対位置を固定される。
【0066】
第四群案内軸245、246および第五群案内軸255、256の前端は、ユニットケース280と一体的に形成されて第三レンズ群230を保持する第三レンズ保持部232に対して固定される。よって、第四群案内軸245、246により案内される第四レンズ保持部242は、一対のリニアアクチュエータ248、249に駆動されて、ユニットケース280に対して相対移動する。
【0067】
また、ユニットケース280は、図4に示した空間Aに対応する位置にアクチュエータ収容部282を有する。アクチュエータ収容部282には、第五レンズ保持部252を駆動する回転アクチュエータ258およびリードねじ259が収容される。
【0068】
また、アクチュエータ収容部282には、第五レンズ保持部252の嵌合部253に結合されたラック部257が差し込まれる。ラック部257は、アクチュエータ収容部282の内部で、リードねじ259と噛み合う。これにより、第五レンズ保持部252は、回転アクチュエータ258により駆動され、第五群案内軸255、256に案内されつつユニットケース280に対して相対移動する。
【0069】
更に、ユニットケース280は、図4に示した空間Bおよび空間Dに対応する位置に、複数群一体アセンブリ201の光軸X方向に形成された一対の太溝部284、286を有する。太溝部284、286の各々は、複数群一体アセンブリ201の径方向について外側に向かって開口している。更に、ユニットケース280は、図4に示した空間Cに対応する位置に、案内板272を有する。案内板272は、光軸Xと平行な方向に延在する。
【0070】
図6は、レンズ鏡筒200の内部における第一レンズ保持部212および第二レンズ保持部222を抜き出して斜め上方から見下ろした様子を示す斜視図である。図1および図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0071】
第一レンズ群210を保持する第一レンズ保持部212は、レンズ鏡筒200において最前端に位置する。このため、第一レンズ保持部212は、フード等のアクセサリを装着する場合に用いる外爪215を外周に有する。また、第一レンズ保持部212は、レンズ鏡筒200において最も外径の大きな部材となる。
【0072】
第二レンズ保持部222は、一対の第二群案内軸225、226により支持される。図中下側の第二群案内軸225は、前端を第一レンズ保持部212の裏面に設けられたフランジ部213に固定され、光軸Xと平行に後方に延在する。第二レンズ保持部222の下部に設けられた嵌合部223は、第二群案内軸225の外径と略同じ内径の嵌合穴を有する。
【0073】
これにより、第二レンズ保持部222の嵌合部223は、光軸Xと直交する面内の移動を第二群案内軸225に規制される。換言すれば、嵌合部223は、第二群案内軸225の軸方向に移動可能であり、第二レンズ保持部222は、第二群案内軸225に案内されつつ光軸X方向に移動できる。
【0074】
また、図中上側の第二群案内軸226も、前端をフランジ部213に固定され、光軸Xと平行に後方に延在する。第二レンズ保持部222の上部に設けられた係合部224は、第二群案内軸225の外径と略同じ間隔の平行面を有する係合穴を有する。これにより、係合部224は、光軸Xに直交する面内において、少なくともひとつの方向に移動可能に第二群案内軸226に係合し、他方の第二群案内軸225の回りに回転することを規制される。
【0075】
このように、第二レンズ保持部222は、第一レンズ保持部212に対して固定された一対の第二群案内軸225、226から、下側の第二群案内軸225を主軸とし、上側の第二群案内軸226を副軸として支持され且つ案内される。よって、第二レンズ保持部222は、第一レンズ保持部212に対して相対的に、光軸Xと平行な方向に移動できる。
【0076】
また、第一レンズ保持部212のフランジ部213からは、ケース部221およびフレキシブルプリント基板216が後方に向かって延在する。既に説明した通り、ケース部221には、回転アクチュエータ228、リードねじ229が収容される。
【0077】
フレキシブルプリント基板216は柔軟で、第一レンズ保持部212の移動を妨げることなく、第一レンズ保持部212と固定筒270とを電気的に結合する。これにより、固定筒270に対して移動する第一レンズ保持部212に固定されている回転アクチュエータ228に電力を供給できる。
【0078】
図7は、図6に示した組立体を、レンズ鏡筒200の後方側から見た様子を示す図である。図6と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0079】
一対の第二群案内軸225、226は、光軸Xを中心として概ね対称に、光軸Xを中心とする円の周方向についても離れて配置される。また、図の紙面に対して手前側に延在するケース部221は、光軸Xを中心とする円の周方向について、第二群案内軸225の側方に隣接して配置される。
【0080】
更に、図の紙面に対して手前側に延在するフレキシブルプリント基板216は、光軸Xを中心とする円の周方向について、ケース部221と反対側であって、第二群案内軸225の側方に、隣接して配置される。ただし、フレキシブルプリント基板216の方が、ケース部221よりも、第二群案内軸225から離れて配置される。
【0081】
図8は、レンズ鏡筒200の内部配置を、斜め後方から見た様子を示す斜視図である。図1から図7までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0082】
図8には、図5に示した複数群一体アセンブリ201と、固定筒270と、図6および図7に示した第一レンズ群210および第二レンズ群220の組立体とが、レンズ鏡筒200に組み込まれた状態で描かれる。ただし、第一レンズ保持部212は図示を省き、フランジ部213から後方が描かれる。
【0083】
既に説明した通り、ユニットケース280の内側には、第五レンズ群250、第五レンズ保持部252、一対の第四群案内軸245、246、一対の第五群案内軸255、256、一対のリニアアクチュエータ248等が収容される。また、ユニットケース280に設けられたアクチュエータ収容部282には、ブラケット251に支持された回転アクチュエータ258等が収容される。
【0084】
更に、上記の部材を収容したユニットケース280は、固定筒270の内側に挿入される。このとき、ユニットケース280の外側に形成された一対の太溝部284、286と固定筒270の内面との間には、光軸Xと平行な方向に、筒状の空間が形成される。ユニットケース280は、固定筒270の内部で移動または進退しないので、固定筒270に対して固定される。
【0085】
上記のように固定筒270に固定された複数群一体アセンブリ201に対して、フランジ部213から後方に延在するケース部221は、空間Bにおいて、一方の太溝部286と固定筒270との間に挿通される。これにより、第一レンズ保持部212は、複数群一体アセンブリ201と干渉することなく固定筒270に対して進退できる。
【0086】
図9は、レンズ鏡筒200の内部配置を、斜め後方から見た様子を示す斜視図である。図1から図8までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0087】
図9には、図8と反対の側面からレンズ鏡筒200の内部構造を見た様子が示される。図示の視点からは、ユニットケース280の他方の太溝部284と固定筒270との間に、沈胴部214を進退させる回転アクチュエータ218が収容されている。回転アクチュエータ218は、固定筒270の内側に配された駆動環217を回転駆動する。
【0088】
また、図9の視点からは、複数群一体アセンブリ201における空間Cに、フランジ部213から後方に延在する案内板272が挿入されている様子が判る。案内板272は、ケース部221に収容された回転アクチュエータ228に電力を供給するフレキシブルプリント基板216を支持すると共に案内する。
【0089】
図10は、図8および図9に示した組立体を後方から見た様子を示す背面図である。図8および図9にあわせて、第一レンズ保持部212の図示は省いている。図1から図9までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0090】
図示のように、複数群一体アセンブリ201における空間Aには、回転アクチュエータ258をはじめとする第五レンズ保持部252の駆動部が配される。また、空間Bには、ケース部221をはじめとする第二レンズ保持部222の駆動部が配される。更に、空間Cには、フレキシブルプリント基板216および案内板272が配される。また更に、空間Dには、沈胴部214を進退させる回転アクチュエータ218が配される。
【0091】
このように、レンズ鏡筒200においては、レンズ鏡筒200の周方向について近接して配された第四群案内軸245、246および第五群案内軸255、256と、同じく周方向についてこれら案内軸から離れて配置した一対のリニアアクチュエータ248、249との間に形成された空間A、B、C、Dに、回転アクチュエータ218、228、258と、フレキシブルプリント基板216とが配される。これによりレンズ鏡筒200の径を拡大することなく、多くの非光学的部品を搭載する。
【0092】
図11は、図8、図9および図10に示した組立体から固定筒270を取り除いた状態を示す斜視図である。図1から図10までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0093】
図11は、第一レンズ保持部212および複数群一体アセンブリ201の下面をやや前方から見上げた様子を示す。ユニットケース280の下面において、空間Bに形成された太溝部286に隣接して、細溝部288が設けられていることが判る。細溝部288には、第一レンズ保持部212のフランジ部213と共に進退する第二群案内軸225の後端が入り込む。これにより、第一レンズ保持部212の進退と共に第二群案内軸225が進退しても、複数群一体アセンブリ201と干渉することがない。
【0094】
図12は、第一レンズ保持部212および複数群一体アセンブリ201の下面をやや後方から見上げた様子を示す。フランジ部213の背面から後方に延在する案内板272に対してフレキシブルプリント基板216が貼着されて支持される様子が判る。
【0095】
また、ユニットケース280の下面に、案内板272およびフレキシブルプリント基板216の後端が、ユニットケース280と干渉することなく後退できる空間が形成されていることが判る。
【0096】
図13は、レンズ鏡筒200の内部配置を示す模式的な背面図である。図1から図12までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0097】
図13は、図10に示したレンズ鏡筒200から、第四レンズ保持部242および第五レンズ保持部252を取り除いた状態を示す。これにより、ユニットケース280の内側に、第二レンズ群220および第二レンズ保持部222が見える。
【0098】
また、レンズ鏡筒200の上部に位置する一方の第四群案内軸246の上方において、第二群案内軸226と第二レンズ保持部222の係合部224とが係合している様子が見える。更に、レンズ鏡筒200の下部に位置する第四群案内軸245の下方において、第二群案内軸225と第二レンズ保持部222の嵌合部223とが嵌合している様子が見える。
【0099】
このように、レンズ鏡筒200においては、一対の第二群案内軸225、226が、一対の第四群案内軸245、246の近傍に配される。これにより、一対の第四群案内軸245、246を結ぶ直線Pと、一対の第二群案内軸225、226を結ぶ直線Uは、略平行になり、且つ、互いに接近する。よって、直線Uが既出の直線Qとなす角度のうち小さい角度γは、角度βに略等しい。このため、角度γについても、角度αおよび角度βの関係が当てはまる。
【0100】
このように、レンズ鏡筒200の周方向について、第二群案内軸225、226を、第四群案内軸245、246および第五群案内軸255、256の近傍に配することにより、第二群案内軸225、226がユニットケース280の細溝部288に入り込んだ場合であっても、空間A、B、C、Dが狭くなることはない。よって、空間A、B、C、Dを、回転アクチュエータ218、228、258、フレキシブルプリント基板216等の配置に割り当てることができる。
【0101】
ここまで、交換可能なレンズ鏡筒200を備えた一眼レフカメラ100を例にあげて説明したが、レンズ鏡筒200とカメラボディ300が一体に形成されたカメラにおいても上記の構造を形成できる。また、メインミラー371等を備えていないミラーレスカメラのレンズ鏡筒200においても同様の構造を形成できる。
【0102】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0103】
100 一眼レフカメラ、200 レンズ鏡筒、201 複数群一体アセンブリ、210 第一レンズ群、212 第一レンズ保持部、213 フランジ部、214 沈胴部、215 外爪、216 フレキシブルプリント基板、217 駆動環、218、228、258 回転アクチュエータ、219 駆動ギヤ、220 第二レンズ群、221 ケース部、222 第二レンズ保持部、223、243、253 嵌合部、224、244、254 係合部、225、226 第二群案内軸、227、257 ラック部、229、259 リードねじ、230 第三レンズ群、232 第三レンズ保持部、234 防振レンズ、236 絞りユニット、238 防振アクチュエータ、240 第四レンズ群、242 第四レンズ保持部、245、246 第四群案内軸、248、249 リニアアクチュエータ、250 第五レンズ群、252 第五レンズ保持部、251 ブラケット、255、256 第五群案内軸、257 ラック部、260 レンズ側マウント部、270 固定筒、272 案内板、280 ユニットケース、282 アクチュエータ収容部、284、286 太溝部、288 細溝部、300 カメラボディ、310 シャッタユニット、320 基板、322 制御部、324 画像処理部、330 撮像素子、332 ローパスフィルタ、340 表示部、350 ファインダ、352 フォーカシングスクリーン、354 ペンタプリズム、356 ファインダ光学系、360 ボディ側マウント部、370 ミラーユニット、371 メインミラー、372 メインミラー保持部、373 メインミラー回動軸、374 サブミラー、375 サブミラー保持部、376 サブミラー回動軸、380 合焦光学系、382 焦点検出センサ、390 測光センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一レンズを保持する第一レンズ保持部と、
前記第一レンズの光軸を挟んで互いに対向して配され、前記光軸と平行に前記第一レンズ保持部を案内する一対の第一案内軸と、
前記光軸に直交する面内において前記一対の第一案内軸と略90度の位相の位置にそれぞれ配され、前記第一レンズ保持部を前記一対の第一案内軸に沿って駆動する一対の第一駆動部と、
前記第一レンズとは異なる第二レンズを保持する第二レンズ保持部と、
前記光軸を挟んで互いに対向して、前記一対の第一案内軸に隣接してそれぞれ配され、前記光軸と平行に前記第二レンズ保持部を案内する一対の第二案内軸と、
前記光軸に直交する面内において、前記一対の第一駆動部のいずれか一方と前記一対の第二案内軸のいずれか一方との間に配され、前記第二レンズ保持部を前記一対の第二案内軸に沿って駆動する第二駆動部と
を備えるレンズアセンブリ。
【請求項2】
前記一対の第一案内軸を結ぶ直線と、前記一対の第一駆動部を結ぶ直線とが交わる角度の小さい方は、
前記一対の第一案内軸を結ぶ直線と、前記一対の第二案内軸を結ぶ直線とが交わる角度の小さい方よりも大きい請求項1に記載のレンズアセンブリ。
【請求項3】
前記一対の第一案内軸の一方と前記一対の第二案内軸の一方とを結ぶ直線と、
前記一対の第一案内軸の他方と前記一対の第二案内軸の他方とを結ぶ直線線とが略平行である請求項1または2に記載のレンズアセンブリ。
【請求項4】
前記一対の第一駆動部はそれぞれリニアアクチュエータを含み、前記第二駆動部は回転モータおよび前記回転モータに連結されたリードねじを含む請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のレンズアセンブリ。
【請求項5】
前記第二レンズ保持部は、前記一対の第二案内軸の前記一方に対して前記光軸に直交する面内の移動が規制されているとともに、前記一対の第二案内軸の他方に対して前記光軸に直交する面内において少なくとも一方向について移動可能な請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のレンズアセンブリ。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のレンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリに対して前記光軸に平行に進退可能な沈胴部と、
前記光軸と直交する面内において、前記一対の第一駆動部のいずれか一方と、前記一対の第一案内軸および前記一対の第二案内軸のいずれかひとつとの間であって、前記第二駆動部が配されている位置とは異なる位置に配され、前記沈胴部を駆動する沈胴駆動部と
を備えるレンズ鏡筒。
【請求項7】
前記第一レンズおよび前記第二レンズと異なる第三レンズを保持する第三レンズ保持部と、
前記光軸を挟んで互いに対向した位置において前記沈胴部に対して一端を固定され、前記第三レンズ保持部を前記光軸と平行に案内する一対の第三案内軸と
を更に備え、
前記一対の第三案内軸は、前記光軸に直交する面内において、前記一対の第一案内部および前記一対の第二案内軸の近傍に配される請求項6に記載のレンズ鏡筒。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載のレンズ鏡筒と、
前記レンズ鏡筒を通じて入射した像光を撮像する撮像部と
を備える撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−54302(P2013−54302A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194094(P2011−194094)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】