説明

レーザ駆動の光源

光を生成するための装置は、チャンバおよびチャンバ内のガスをイオン化する点火源を含む。この装置は、チャンバ内のイオン化ガスにエネルギーを供給する少なくとも1つのレーザも含み、高輝度光を生成する。レーザは、イオン化ガスに実質的に連続した量のエネルギーを供給することができ、実質的に連続した高輝度光を発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレーザ駆動の光源を提供するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高輝度光源は、様々な用途で使用され得る。例えば、高輝度光源は、半導体ウェハまたはウェハの製造で使用される材料(例えばレチクルおよびフォトマスク)と関連した検査、試験、または特性測定用に使用され得る。あるいは、高輝度光源によって生成された電磁エネルギーは、ウェハの製造、顕微鏡システム、またはフォトレジスト硬化システムで使用されるリソグラフィ装置で照射源として使用され得る。光のパラメータ(例えば波長、パワーレベルおよび輝度)は用途次第でいろいろである。
【0003】
例えば、ウェハ検査システムにおける現況技術は、光を生成するのにキセノンアークまたは水銀アークのランプの使用を含む。アークランプは、ランプのチャンバ内に配置されたキセノンまたは水銀ガスを励起するために使用されるアノードおよびカソードを含む。アノードとカソードの間で放電が生成され、励起された(例えばイオン化された)ガスに電力を供給して、光源の動作中イオン化ガスによって放射された光を維持する。動作中、アノードおよびカソードは、アノードとカソードの間にあるイオン化ガスに送られる放電のために非常に熱くなる。結果として、アノードおよび/またはカソードは消耗する傾向があり、また、光源を汚すか光源の故障をもたらす可能性がある粒子を放出する恐れがある。また、これらのアークランプは、とりわけ紫外線スペクトルにおいて、いくつかの用途向けには輝度が十分でない。さらに、これらのランプではアークの位置が不安定になる恐れがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、改善された高輝度光源が必要である。また、高輝度光を生成するプラズマを維持するのに放電に依存しない改善された高輝度光源も必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、高輝度光を生成するための光源を特徴とする。
本発明は、一態様では、チャンバを有する光源を特徴とする。光源は、チャンバ内のガスをイオン化するための点火源も含む。光源は、チャンバ内のイオン化ガスにエネルギーを供給するための少なくとも1つのレーザも含み、高輝度光を生成する。
【0006】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザは、高輝度光が生じる領域に向けられた複数のレーザである。いくつかの実施形態では、光源は、イオン化ガスに供給されたレーザエネルギーの特性を変更するための少なくとも1つの光学要素も含む。光学要素は、例えばレンズ(例えば不遊レンズ、色消しレンズ、単一要素レンズおよびフレネルレンズ)またはミラー(例えばコーティングされたミラー、誘導体でコーティングされたミラー、狭帯域ミラーおよび紫外線を透過して赤外線を反射するミラー)であり得る。いくつかの実施形態では、光学要素は、ガスにレーザエネルギーを向けるための1つまたは複数の光ファイバ要素である。
【0007】
チャンバは、紫外線透過領域を含むことができる。チャンバまたはチャンバ内の窓は、石英、Suprasil(登録商標)石英(Heraeus Quartz America、LLC社(ジョージア州ビュフォード))、サファイア、MgF、ダイヤモンドおよびCaFから成るグループから選択された材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、チャンバは密閉されたチャンバである。いくつかの実施形態では、チャンバは能動的に励起され得る。いくつかの実施形態では、チャンバは誘電材料(例えば石英)を含む。チャンバは例えばガラスバルブであり得る。いくつかの実施形態では、チャンバは紫外線透過性誘電体チャンバである。
【0008】
ガスは、1つまたは複数の希ガス、Xe、Ar、Ne、Kr、He、D、H、O、F、金属ハロゲン化物、ハロゲン、Hg、Cd、Zn、Sn、Ga、Fe、Li、Na、エキシマ形成ガス、空気、蒸気、金属酸化物、エアロゾル、流れる溶媒、または再生溶媒であり得る。ガスは、チャンバ内の対象(例えば固体または液体)に衝突するパルスレーザビームによって生成され得る。対象は金属のプールまたはフィルムであり得る。いくつかの実施形態では、対象は移動することができる。例えば、対象は、高輝度光が生じる領域へ向けられる液体でよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザは、光ファイバ要素内へ結合される複数のダイオードレーザである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザは、パルスまたは連続波レーザを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザは、IRレーザ、ダイオードレーザ、ファイバレーザ、イッテルビウムレーザ、COレーザ、YAGレーザまたはガス放電レーザである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザは、イオン化媒体に強く吸収される電磁エネルギーの少なくとも1つの波長を放射する。
【0010】
点火源は、電極、紫外線点火源、容量性点火源、誘導性点火源、RF点火源、マイクロ波点火源、閃光ランプ、パルスレーザまたはパルスランプであり得るか、またはこれらを含むことができる。点火源は、チャンバ内の固体または液体の対象に当たる連続波(CW)またはパルスレーザであり得る。点火源は、チャンバに対して外部または内部に存在することができる。
【0011】
光源は、イオン化ガスによって放射された電磁放射の特性を変更するために少なくとも1つの光学要素を含むことができる。光学要素は、例えば1つまたは複数のミラーまたはレンズであり得る。いくつかの実施形態では、光学要素は、イオン化ガスによって放射された電磁放射をツール(例えばウェハ検査ツール、顕微鏡、計量ツール、リソグラフィツールまたは内視鏡検査ツール)に送るように構成される。
【0012】
本発明は、別の態様では、光を生成するための方法に関する。この方法は、点火源でチャンバ内のガスをイオン化するステップを含む。この方法は、チャンバ内のイオン化ガスにレーザエネルギーを供給して高輝度光を生成するステップも含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、この方法は、イオン化ガスに供給されたレーザエネルギーの特性を変更するために、少なくとも1つの光学要素によってレーザエネルギーを方向づけるステップも含む。いくつかの実施形態では、この方法は、能動的にチャンバを励起するステップを含む。イオン性媒体は、移動する対象であり得る。いくつかの実施形態では、この方法は、光の特性を変更するために少なくとも1つの光学要素によって高輝度光を方向づけるステップも含む。いくつかの実施形態では、この方法は、イオン化媒体によって放射された高輝度光をツール(例えばウェハ検査ツール、顕微鏡、計量ツール、リソグラフィツールまたは内視鏡検査ツール)に送るステップも含む。
【0014】
別の態様では、本発明は光源を特徴とする。光源は、チャンバ内のイオン性媒体をイオン化するためのチャンバおよび点火源を含む。光源は、チャンバ内のイオン化媒体に対して実質的に連続したエネルギーを供給して高輝度光を生成するための少なくとも1つのレーザも含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザは、連続波レーザまたは高いパルス繰返し数のレーザである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザは、イオン化媒体にエネルギーのパルスを供給する高いパルス繰返し数のレーザであり、そのため、高輝度光は実質的に連続的である。いくつかの実施形態では、動作中、高輝度光の大きさは、約90%を上回って変動することはない。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザは、イオン化媒体にエネルギーが供給されないときに、イオン化媒体の冷却を最小化するためにエネルギーを実質的に連続して供給する。
【0016】
いくつかの実施形態では、光源は、イオン化媒体に供給されたレーザエネルギーの特性を変更するための少なくとも1つの光学要素(例えばレンズまたはミラー)を含むことができる。光学要素は、例えば不遊レンズ、色消しレンズ、単一要素レンズ、フレネルレンズ、コーティングされたミラー、誘電体でコーティングされたミラー、狭帯域ミラー、または紫外線を透過して赤外線を反射するミラーであり得る。いくつかの実施形態では、光学要素は、レーザエネルギーをイオン性媒体に向けるための1つまたは複数の光ファイバ要素である。
【0017】
いくつかの実施形態では、チャンバは紫外線透過領域を含む。いくつかの実施形態では、チャンバまたはチャンバ内の窓は、石英材料、suprasil石英材料、サファイア材料、MgF材料、ダイヤモンド材料またはCaF材料を含む。いくつかの実施形態では、チャンバは密閉されたチャンバである。チャンバは能動的に励起され得ることがある。いくつかの実施形態では、チャンバは誘電材料(例えば石英)を含む。いくつかの実施形態では、チャンバはガラスバルブである。いくつかの実施形態では、チャンバは紫外線透過性誘電体チャンバである。
【0018】
イオン性媒体は、固体、液体またはガスであり得る。イオン性媒体は、1つまたは複数の希ガス、Xe、Ar、Ne、Kr、He、D、H、O、F、金属ハロゲン化物、ハロゲン、Hg、Cd、Zn、Sn、Ga、Fe、Li、Na、エキシマ形成ガス、空気、蒸気、金属酸化物、エアロゾル、流れる溶媒、再生溶媒、または揮発性の対象を含むことができる。いくつかの実施形態では、イオン性媒体はチャンバ内の対象であり、点火源は、対象にぶつかるパルスレーザビームを供給するパルスレーザである。対象は金属のプールまたはフィルムであり得る。いくつかの実施形態では、対象は移動することができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザは、光ファイバ要素内へ結合される複数のダイオードレーザである。少なくとも1つのレーザは、イオン化媒体に強く吸収される電磁エネルギーの少なくとも1つの波長を放射することができる。
【0020】
点火源は、電極、紫外線点火源、容量性点火源、誘導性点火源、RF点火源、マイクロ波点火源、閃光ランプ、パルスレーザまたはパルスランプであり得るか、またはこれらを含むことができる。点火源は、チャンバに対して外部または内部に存在することができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、光源は、イオン化媒体によって放射された電磁放射の特性を変更するための少なくとも1つの光学要素(例えばミラーまたはレンズ)を含む。光学要素は、イオン化媒体によって放射された電磁放射をツール(例えばウェハ検査ツール、顕微鏡、計量ツール、リソグラフィツールまたは内視鏡検査ツール)に送るように構成され得る。
【0022】
本発明は、別の態様では、光を生成するための方法に関する。この方法は、チャンバ内のイオン性媒体を点火源でイオン化するステップを含む。この方法は、チャンバ内のイオン化媒体に対して実質的に連続したレーザエネルギーを供給して高輝度光を発生させるステップも含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、この方法は、イオン性媒体に供給されたレーザエネルギーの特性を変更するために、少なくとも1つの光学要素によってレーザエネルギーを方向づけるステップも含む。この方法は、チャンバを能動的に励起するステップも含むことができる。いくつかの実施形態では、イオン性媒体は移動する対象である。イオン性媒体は、固体、液体またはガスを含むことができる。いくつかの実施形態では、この方法は、光の特性を変更するために、少なくとも1つの光学要素によって高輝度光を方向づけるステップも含む。いくつかの実施形態では、この方法は、イオン化媒体によって放射された高輝度光をツールに送るステップも含む。
【0024】
本発明は、別の態様では、チャンバを有する光源を特徴とする。光源は、チャンバ内のイオン性媒体をイオン化するための第1の点火手段を含む。光源は、チャンバ内のイオン化媒体に対して実質的に連続したレーザエネルギーを供給するための手段も含む。
【0025】
本発明は、別の態様では、反射面を含むチャンバを有する光源を特徴とする。光源は、チャンバ内のガスをイオン化するための点火源も含む。光源は、反射器の方へ向けられた電磁エネルギーの所定の波長の第1の組を少なくとも実質的に反射し、電磁エネルギーの所定の波長の第2の組が反射器を通り抜けることを少なくとも実質的に可能にする反射器も含む。光源は、チャンバ内のイオン化ガスに電磁エネルギーを供給するための少なくとも1つのレーザ(例えば連続波のファイバレーザ)もチャンバの外部に含み、高輝度光を発生するプラズマを生成する。連続波レーザは、パルスレーザのような短いバーストではなく、連続して、または実質的に連続して放射する。
【0026】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザが、反射器によって電磁エネルギーの第1の組の波長をチャンバの反射面(例えば内側面)へ向け、反射面が電磁エネルギーの波長の第1の組の少なくとも一部分をプラズマの方へ向ける。いくつかの実施形態では、高輝度光の少なくとも一部分が、チャンバの反射面の方へ向けられ、反射器の方へ反射され、かつ反射器によってツールの方へ反射される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのレーザが、電磁エネルギーの第1の組の波長を反射器の方へ向け、反射器が電磁エネルギーの波長の第1の組の少なくとも一部分をチャンバの反射面の方へ反射し、反射面が電磁エネルギーの波長の第1の組の一部分をプラズマの方へ向ける。
【0027】
いくつかの実施形態では、高輝度光の少なくとも一部分が、チャンバの反射面に向けられ、反射器の方へ反射され、かつ光源の出力に向かって反射器を通り抜ける。いくつかの実施形態では、光源は、高輝度光を受け取るために光源の出力に対して間を置いて配置された顕微鏡、紫外線顕微鏡、ウェハ検査システム、レチクル検査システムまたはリソグラフィシステムを備える。いくつかの実施形態では、高輝度光の一部分が、チャンバの反射面に向けられ、反射器の方へ反射され、電磁エネルギーの所定の波長の第2の組を含む電磁エネルギーは反射器を通り抜ける。
【0028】
光源のチャンバは、窓を含むことができる。いくつかの実施形態では、チャンバは密閉されたチャンバである。いくつかの実施形態では、チャンバの反射面は湾曲した形状、放物面の形状、楕円の形状、球形状または非球面の形状を備える。いくつかの実施形態では、チャンバは反射性の内側面を有する。いくつかの実施形態では、チャンバの外側にコーティングまたはフィルムが配置されて反射面をもたらす。いくつかの実施形態では、チャンバの内側にコーティングまたはフィルムが配置されて反射面をもたらす。いくつかの実施形態では、反射面は、チャンバの内側面とは別の構造または光学要素である。
【0029】
光源は、レーザからの電磁エネルギーが進む経路に沿って配設された光学要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、光学要素は、レーザからプラズマへの電磁エネルギーを大きな立体角にわたって供給するように適合される。いくつかの実施形態では、チャンバの反射面は、レーザからプラズマへの電磁エネルギーを大きな立体角にわたって供給するように適合される。いくつかの実施形態では、チャンバの反射面は、プラズマによって発生された高輝度光を大きな立体角にわたって収集するように適合される。いくつかの実施形態では、反射面、反射器および窓の1つまたは複数は、電磁エネルギーの所定の波長(例えば電磁エネルギーの赤外線波長)をフィルタリングするための材料を含む(例えばコーティングされるかまたは含む)。
【0030】
本発明は、別の態様では、反射面を有するチャンバを含む光源を特徴とする。光源は、チャンバ内のガスをイオン化するための点火源も含む。光源は、チャンバ内のイオン化ガスに電磁エネルギーを供給するための少なくとも1つのレーザもチャンバの外部に含み、高輝度光を発生するプラズマを生成する。光源は、少なくとも1つのレーザからチャンバの反射面へ電磁エネルギーが進む経路に沿って配置された反射器も含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、反射器は、反射器の方へ向けられた電磁エネルギーの所定の波長の第1の組を少なくとも実質的に反射し、かつ電磁エネルギーの所定の波長の第2の組が反射器を通り抜けることを少なくとも実質的に可能にするように適合される。
【0032】
本発明は、別の態様では、光を生成するための方法に関する。この方法は、反射面を有するチャンバ内のガスを点火源でイオン化するステップを含む。この方法は、チャンバ内のイオン化ガスにレーザエネルギーを供給して高輝度光を発生するプラズマを生成するステップも含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、この方法は、反射器によって電磁エネルギーの第1の組の波長を含むレーザエネルギーをチャンバの反射面の方へ向けるステップを含み、反射面が電磁エネルギーの波長の第1の組の少なくとも一部分をプラズマの方へ反射する。いくつかの実施形態では、この方法は、高輝度光の少なくとも一部分をチャンバの反射面の方へ向けるステップを含み、この高輝度光は、反射器の方へ反射され、かつ反射器によってツールの方へ反射される。
【0034】
いくつかの実施形態では、この方法は、電磁エネルギーの第1の組の波長を含むレーザエネルギーを反射器の方へ向けるステップを含み、反射器は、電磁エネルギーの波長の第1の組の少なくとも一部分をチャンバの反射面の方へ反射し、反射面は、電磁エネルギーの波長の第1の組の一部分をプラズマの方へ向ける。いくつかの実施形態では、この方法は、高輝度光の一部分をチャンバの反射面に向けるステップを含み、この高輝度光は反射器の方へ反射され、また、電磁エネルギーの所定の波長の第2の組を含む電磁エネルギーは反射器を通り抜ける。
【0035】
この方法は、レーザエネルギーの特性を変更する光学要素によって、プラズマの方へ、大きな立体角にわたってレーザエネルギーを向けるステップを含むことができる。いくつかの実施形態では、この方法は、レーザエネルギーの特性を変更する光学要素によってレーザエネルギーを方向づけて、プラズマの方へ約0.012ステラジアンの立体角にわたってレーザエネルギーを向けるステップを含む。いくつかの実施形態では、この方法は、レーザエネルギーの特性を変更する光学要素によってレーザエネルギーを方向づけて、プラズマの方へ約0.048ステラジアンの立体角にわたってレーザエネルギーを向けるステップを含む。いくつかの実施形態では、この方法は、レーザエネルギーの特性を変更する光学要素によってレーザエネルギーを方向づけて、プラズマの方へ約2π(約6.28)ステラジアンを上回る立体角にわたってレーザエネルギーを向けるステップを含む。いくつかの実施形態では、チャンバの反射面は、プラズマにレーザエネルギーを大きな立体角にわたって供給するように適合される。いくつかの実施形態では、チャンバの反射面は、プラズマによって発生された高輝度光を大きな立体角にわたって収集するように適合される。
【0036】
本発明は、別の態様では、光を生成するための方法に関する。この方法は、反射面を有するチャンバ内のガスを点火源でイオン化するステップを含む。この方法は、電磁エネルギーの波長の第1の組をチャンバ内のイオン化ガスの方へ少なくとも実質的に反射する反射器の方へレーザからの電磁エネルギーを向けて、高輝度光を発生するプラズマを生成するステップも含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、レーザからの電磁エネルギーは、まず反射器によってチャンバの反射面の方へ反射される。いくつかの実施形態では、チャンバの反射面の方へ向けられた電磁エネルギーは、プラズマの方へ反射される。いくつかの実施形態では、高輝度光の一部分が、チャンバの反射面の方へ向けられ、反射器の方へ反射されて反射器を通り抜ける。
【0038】
いくつかの実施形態では、レーザからの電磁エネルギーは、まず反射器を通り抜けてチャンバの反射面の方へ進む。いくつかの実施形態では、チャンバの反射面の方に向けられた電磁エネルギーは、プラズマの方へ反射される。いくつかの実施形態では、高輝度光の一部分が、チャンバの反射面の方へ向けられ、反射器の方へ反射され、かつ反射器によって反射される。
【0039】
本発明は、別の態様では、反射面を有するチャンバを含む光源を特徴とする。光源は、チャンバ内のガスをイオン化するための手段も含む。光源は、反射器の方へ向けられた電磁エネルギーの所定の波長の第1の組を少なくとも実質的に反射し、電磁エネルギーの所定の波長の第2の組が反射器を通り抜けることを少なくとも実質的に可能にするための手段も含む。光源は、チャンバ内のイオン化ガスに電磁エネルギーを供給するための手段も含み、高輝度光を発生するプラズマを生成する。
【0040】
本発明は、別の態様では、密閉されたチャンバを含む光源を特徴とする。光源は、チャンバ内のガスをイオン化するための点火源も含む。光源は、チャンバ内のイオン化ガスにエネルギーを供給するための少なくとも1つのレーザも密閉されたチャンバの外部に含み、高輝度光を発生するプラズマを生成する。光源は、密閉されたチャンバによって放射された高輝度光の少なくとも一部分を受け取って光源の出力の方へ反射するために、密閉されたチャンバの外部に配設される湾曲した反射面も含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、光源は、レーザからの電磁エネルギーが進む経路に沿って配設された光学要素を含む。いくつかの実施形態では、密閉されたチャンバは、湾曲した反射面に対して密閉されたチャンバを配置する支持要素を含む。いくつかの実施形態では、密閉されたチャンバは石英バルブである。いくつかの実施形態では、光源は、レーザ電磁エネルギーの少なくとも一部分を受け取って高輝度光を発生するプラズマに対して電磁エネルギーを合焦するために、密閉されたチャンバの内部または外部に配設される第2の湾曲した反射面を含む。
【0042】
本発明は、別の態様では、密閉されたチャンバおよびチャンバ内のガスをイオン化するための点火源を含む光源を特徴とする。光源は、電磁エネルギーを供給するために、密閉されたチャンバの外部に少なくとも1つのレーザも含む。光源は、電磁エネルギーの少なくとも一部分を受け取ってチャンバ内のイオン化ガスの方へ反射するための湾曲した反射面も含んで高輝度光を発生するプラズマを生成し、湾曲した反射面は、プラズマによって放射された高輝度光の少なくとも一部分も受け取って光源の出力の方へ反射する。
【0043】
いくつかの実施形態では、湾曲した反射面は、チャンバ内のプラズマがある領域に対して電磁エネルギーを合焦する。いくつかの実施形態では、湾曲した反射面はチャンバ内に配置される。いくつかの実施形態では、湾曲した反射面はチャンバの外部に配置される。いくつかの実施形態では、高輝度光は、紫外線光であるか、紫外線光を含むか、あるいは実質的に紫外線光である。
【0044】
本発明の、前述の目的、態様、特徴および利点ならびに他のそれらのものが、以下の説明および特許請求の範囲から、より明らかになる。
本発明の、前述の目的、特徴、および利点ならびに他のそれらのものは、本発明自体と同様に、必ずしも原寸に比例しない添付図面と共に解読されたとき、以下の例示の説明からより十分に理解されるはずである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
図1は、光を発生するための光源100の概略ブロック図であり、本発明を具現したものである。光源100は、イオン性媒体(図示せず)を含むチャンバ128を含む。光源100は、プラズマ132を生成するイオン性媒体を有するチャンバ128の領域130に対してエネルギーを供給する。プラズマ132は、プラズマ132から生じる高輝度光136を発生し放射する。光源100は、高輝度光136を起動および/または維持するために、チャンバ128内にあるプラズマ132に供給されるレーザビームを発生する少なくとも1つのレーザ源104も含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、レーザ源104からイオン性媒体へのエネルギー伝達の効率を最大限にするために、レーザ源104によって発生された電磁エネルギーの少なくとも1つの波長がイオン性媒体に強く吸収されるのが望ましい。
【0047】
いくつかの実施形態では、高輝度光源を実現するために、プラズマ132のサイズは小さいのが望ましい。輝度は、光源によって単位立体角の中へ放射された単位面積当りのパワーである。光源によって生成された光の輝度が、十分な解像度で物体(例えばウェハ表面上のフィーチャ)を点検または測定するためのシステム(例えば計量ツール)またはオペレータの能力を決定する。レーザ源104が、高パワーのレーザビームでプラズマを駆動および/または維持することも望ましい。
【0048】
小さいサイズのプラズマ132を発生し、プラズマ132に高パワーのレーザを供給すると、同時に高輝度光136をもたらす。レーザ源104によって導入された大部分のパワーが、次いで小さなボリュームの高温プラズマ132から放射されるので、光源100は高輝度光136を生成する。プラズマ132の温度は、レーザビームによる加熱のために、放射および他のプロセスによってバランスされるまで上昇することになる。レーザで維持されたプラズマ132内に実現される高温によって、短い波長の電磁エネルギー(例えば紫外線エネルギー)での放射が増加する。1つの実験では、約10,000Kと約20,000Kの間の温度が観測された。プラズマ132の放射は、一般的な意味で、プランクの放射則に従う電磁スペクトルにわたって分布する。最大の放射の波長は、ウィーンの変位則に従って黒体の温度に反比例する。レーザで維持されたプラズマは、黒体ではないが黒体のように挙動し、約300mmの波長の紫外線領域における最も高い輝度は、レーザで維持されたプラズマについては約10,000Kと約15,000Kの間の温度を有すると予想される。しかし、従来のアークランプの大多数はこれらの温度で動作することができない。
【0049】
したがって、本発明のいくつかの実施形態では、光源100が動作中のプラズマ132の温度を、十分に明るい光136が発生し、放射された光が動作中に実質的に連続的であることを確実にするように維持するのが望ましい。
【0050】
この実施形態では、レーザ源104は、光ファイバ要素108を介してレーザビームを出力するダイオードレーザである。光ファイバ要素108は、レーザビーム光線116を実質的に互いに平行にするのを支援することによりダイオードレーザの出力の調整を支援するコリメータ112にレーザビームを供給する。次いで、コリメータ112は、ビームエキスパンダ118にレーザビーム116を向ける。ビームエキスパンダ118は、レーザビーム116のサイズを拡大してレーザビーム122を生成する。また、ビームエキスパンダ118は、光学レンズ120にレーザビーム122を向ける。光学レンズ120は、チャンバ128のうちのプラズマ132が存在する(またはプラズマ132が発生され維持されるのが望ましい)領域130に向けられる小径レーザビーム124を生成するために、レーザビーム122を合焦するように構成される。
【0051】
この実施形態では、光源100は、2つの電極(例えばチャンバ128内に配置されたアノードおよびカソード)として図示された点火源140も含む。点火源140は、チャンバ128内で(例えばチャンバ128の領域130で)放電を発生させて、イオン性媒体に点火する。次いで、レーザは、イオン化媒体にレーザエネルギーを供給して、高輝度光136を発生するプラズマ132を維持または生成する。次いで、光源100によって発生された光136は、チャンバから、例えばウェハ検査システム(図示せず)に向けられる。
【0052】
本発明の例示の実施形態によって代替形態のレーザ源が企図される。いくつかの実施形態では、コリメータ112、ビームエキスパンダ118またはレンズ120は、どれも必要とされなくてよい。いくつかの実施形態では、追加または代替の光学要素が使用され得る。レーザ源は、例えば、赤外線(IR)レーザ源、ダイオードレーザ源、ファイバレーザ源、イッテルビウムレーザ源、COレーザ源、YAGレーザ源またはガス放電レーザ源であり得る。いくつかの実施形態では、レーザ源104は、パルスレーザ源(例えば高いパルス繰返し数のレーザ源)または連続波レーザ源である。ファイバレーザは、レーザダイオードを使用して特別なドープファイバを励起し、次いでこのレーザダイオードがレーザ発振して出力(すなわちレーザビーム)を生成する。いくつかの実施形態では、複数のレーザ(例えばダイオードレーザ)が、1つまたは複数の光ファイバ要素(例えば光ファイバ要素108)に結合される。ダイオードレーザは、1つのダイオード(または通常は多数のダイオード)から光を得て、ファイバを下って出力に光を向ける。いくつかの実施形態では、レーザ源104としての用途にはファイバレーザ源および直接遷移形半導体レーザ源が望ましい。というのは、これらは、比較的低コストで、形状係数またはパッケージサイズが小さく、比較的効率が高いからである。
【0053】
約700nmから約2000nmのNIR(近赤外線)波長領域では、最近、効率的で費用対効果が大きい高パワーレーザ(例えばファイバレーザおよび直接遷移型ダイオードレーザ)が入手可能である。この波長領域のエネルギーは、より一般的にバルブ、窓およびチャンバの製造に使用されている一定の材料(例えばガラス、石英およびサファイア)を通ってより容易に伝送される。したがって、以前に可能であった領域より、現在は700nmから2000nmの領域でレーザを使用して動作する光源を作製するほうが実用的である。
【0054】
いくつかの実施形態では、レーザ源104は、光源100に対して高輝度光136を生成するのに十分な実質的に連続したレーザエネルギーを供給する高いパルス繰返し数のレーザ源である。いくつかの実施形態では、放射された高輝度光136は、実質的に連続であり、この場合、例えばこの高輝度光の振幅(例えば輝度またはパワー)は、動作中には約90%を上回って変動することはない。いくつかの実施形態では、プラズマに送られるレーザエネルギーのピークパワーと、プラズマに送られるレーザエネルギーの平均パワーとの比率は、約2−3である。いくつかの実施形態では、プラズマ132に供給される実質的に連続したエネルギーは、放射された光136の望ましい輝度を維持するためのイオン化媒体の冷却を最小化するのに十分である。
【0055】
この実施形態では、光源100は、複数の光学要素(例えばビームエキスパンダ118、レンズ120および光ファイバ要素108)を含み、チャンバ132に送られたレーザビームの特性(例えば直径および配向)を変更する。1つまたは複数の光学要素(例えばミラーまたはレンズ)でレーザビームの様々な特性が変更され得る。例えば、レーザビームの径、方向、発散、収束および配向の一部または全体を変更するのに1つまたは複数の光学要素が使用され得る。いくつかの実施形態では、光学要素は、レーザビームの波長を変更し、かつ/またはレーザビーム中の電磁エネルギーの特定の波長をフィルタリングする。
【0056】
本発明の様々な実施形態で使用され得るレンズは、不遊レンズ、色消しレンズ、単一要素レンズおよびフレネルレンズを含む。本発明の様々な実施形態で使用され得るミラーは、コーティングされたミラー、誘電体でコーティングされたミラー、狭帯域ミラーおよび紫外線を透過して赤外線を反射するミラーを含む。一例として、本発明のいくつかの実施形態では、レーザビームからの赤外線エネルギーをフィルタリングする一方で紫外線エネルギーがミラーを通り抜けてツール(例えばウェハ検査ツール、顕微鏡、リソグラフィツールまたは内視鏡検査ツール)に送られることを可能にするのが望ましいとき、紫外線を透過して赤外線を反射するミラーが使用される。
【0057】
この実施形態では、チャンバ128は、当初はイオン性媒体(例えば固体、液体またはガス)を含む密閉されたチャンバである。その代わりに、いくつかの実施形態では、チャンバ128は能動的に励起され得て、ガス入口(図示せず)を通って1つまたは複数のガスがチャンバ128内へ導入され、ガス出口(図示せず)を通ってガスがチャンバ128を出ることができる。チャンバは、例えば、誘電材料、石英材料、Suprasil石英、サファイア、MgF、ダイヤモンドまたはCaFの1つまたは複数から製作され得るか、またはこれらの1つまたは複数を含む。材料のタイプは、例えば使用されるイオン性媒体のタイプおよび/または発生されてチャンバ128から出力されることが望まれる光136の波長を基に選択されてよい。いくつかの実施形態では、チャンバ128の領域は、例えば紫外線エネルギーに対して透過性である。石英を使用して製作されたチャンバ128によって、一般に、約2マイクロメートル相当の波長の電磁エネルギーがチャンバの壁を通り抜けることが可能になる。サファイアのチャンバ壁によって、一般に約4マイクロメートル相当の波長の電磁エネルギーが壁を通り抜けることが可能になる。
【0058】
いくつかの実施形態では、チャンバ128には、高圧および高温を維持することができる密閉されたチャンバが望ましい。例えば、一実施形態では、イオン性媒体は水銀蒸気である。動作中に水銀蒸気を含むために、チャンバ128は、約1.013MPa(約10気圧)から約20.26MPa(約200気圧)の間の圧力を維持し、約900℃で動作することができる密閉された石英バルブである。石英バルブによって、光源100のプラズマ132によって発生された紫外線光136を、チャンバ128の壁を通して伝送することも可能になる。
【0059】
本発明の代替実施形態では、様々なイオン性媒体が使用され得る。例えば、イオン性媒体は、1つまたは複数の希ガス、Xe、Ar、Ne、Kr、He、D、H、O、F、金属ハロゲン化物、ハロゲン、Hg、Cd、Zn、Sn、Ga、Fe、Li、Na、エキシマ形成ガス、空気、蒸気、金属酸化物、エアロゾル、流れる溶媒、または再生溶媒であり得る。いくつかの実施形態では、チャンバ128内でイオン性ガスを発生するのに、チャンバ128内の固体または液体の対象(図示せず)が使用される。対象にエネルギーを供給してイオン性ガスを発生するために、レーザ源104(または代替レーザ源)が使用され得る。対象は、例えば金属のプールまたはフィルムであり得る。いくつかの実施形態では、対象は、チャンバ内を移動する固体または液体である(例えばチャンバ128の領域130を通って進む液体の小滴の形である)。いくつかの実施形態では、プラズマ132に点火するために、まずチャンバ128内へ第1のイオン性ガスが導入され、次いで、プラズマ132を維持するために、別の第2のイオン性ガスが導入される。この実施形態では、第1のイオン性ガスは、点火源140を使用して容易に点火されるガスであり、第2のイオン性ガスは、特定の波長の電磁エネルギーを生成するガスである。
【0060】
この実施形態では、点火源140はチャンバ128内に配置された1対の電極である。いくつかの実施形態では、電極はチャンバ128の同じ側に配置される。例えばRF点火源またはマイクロ波点火源と共に単一の電極が使用され得る。いくつかの実施形態では、従来のアークランプバルブで有効な電極は、点火源(例えばUshio社(カリフォルニア州サイプレスに営業所がある)製のモデルUSH−200DP石英バルブ)である。いくつかの実施形態では、電極は、従来のアークランプバルブで使用される電極より小さく、かつ/またはより遠く離れて配置される。というのはチャンバ128内の高輝度プラズマを維持するのに電極が不要なためである。
【0061】
様々なタイプおよび構成の点火源も企図されるが、それらは本発明の範囲内にある。いくつかの実施形態では、点火源140は、チャンバ128の外部にあるか、あるいはチャンバ128に対して部分的に内部にあり、かつ部分的に外部にある。光源100で使用され得る代替タイプの点火源140は、紫外線点火源、容量性放電点火源、誘導性点火源、RF点火源、マイクロ波点火源、閃光ランプ、パルスレーザおよびパルスランプを含む。一実施形態では、点火源140は不要であり、代わりに、レーザ源104が、イオン性媒体に点火し、プラズマ132を発生させ、かつプラズマおよびプラズマ132によって放射される高輝度光136を維持するために使用される。
【0062】
いくつかの実施形態では、光源100の動作中にチャンバ128内のガス圧または蒸気圧が所望のレベルに維持されることを確実するために、チャンバ128の温度および内容物を維持するのが望ましい。いくつかの実施形態では、点火源140は光源100の動作中に動作され得て、点火源140は、プラズマ132に対してレーザ源104によって供給されるエネルギーに加えてエネルギーを供給する。このように、点火源140は、チャンバ128の温度および内容物を維持する(または十分なレベルに維持する)ために使用される。
【0063】
いくつかの実施形態では、本明細書に別記されるのと同様に、光源100は、プラズマ132(例えばイオン化ガス)によって放射された電磁エネルギー(例えば高輝度光136)の特性を変更するために少なくとも1つの光学要素(例えば少なくとも1つのミラーまたはレンズ)を含む。
【0064】
図2は、本発明の原理を組み込む光源200の一部分の概略ブロック図である。光源200は、イオン性ガスを含むチャンバ128を含み、その一方で、チャンバ128内の圧力を維持して電磁エネルギーがチャンバ128に出入りすることも可能にする窓204を有する。この実施形態では、チャンバ128は、イオン性ガス(例えば水銀またはキセノン)に点火してプラズマ132を生成する点火源(図示せず)を有する。
【0065】
レーザ源104(図示せず)は、レーザビーム220を生成するためにレンズ208によって方向づけられるレーザビーム216を供給する。レンズ208は、レーザビーム124を生成するために、レーザビーム220を反射する薄膜反射器212の表面224上にレーザビーム220を合焦する。反射器212は、プラズマ132がある領域130に対してレーザビーム124を向ける。レーザビーム124は、プラズマ132にエネルギーを供給して、チャンバ128の領域130内のプラズマ132から放射される高輝度光136を維持および/または発生する。
【0066】
この実施形態では、チャンバ128は、放物面形状および反射性の内側面228を有する。放物面形状と反射面は、相当な量の高輝度光136を、窓204に向けて、またその窓から外へ、協働して反射する。この実施形態では、反射器212は、放射された光136(例えば紫外線光の少なくとも1つまたは複数の波長)に対して透過性である。このように、放射された光136は、チャンバ128から伝送されて例えば計量ツール(図示せず)に向けられる。一実施形態では、放射された光136は、ツールに向けられる前に、まず追加の光学要素の方へ、またはその光学要素を通して、方向づけられる。
【0067】
説明のために、本発明の例示の実施形態によって、光源を使用して紫外線光を発生するように実験が行われた。チャンバ内のイオン性媒体としてキセノンを使用した実験に、光源のチャンバ(例えば図1の光源100のチャンバ128)としてHamamatsu社(ニュージャージー州ブリッジウォーターに営業所がある)製のモデルL6724石英バルブが使用された。チャンバ内のイオン性媒体として水銀を使用した実験に、光源のチャンバとしてUshio社(カリフォルニア州サイプレスに営業所がある)製のモデルUSH−200DP石英バルブが使用された。図3は、チャンバ内にあるプラズマによって生成された高輝度光のUV輝度のプロット300を、プラズマに供給されたレーザパワー(単位はワット)の関数として示す。実験で使用されたレーザ源は、1.09マイクロメートルで100ワットの連続波レーザであった。プロット300のY軸312は、ワット/mmステラジアン(sr)の単位のUV輝度(約200mmと約400mmの間のもの)である。プロット300のX軸316は、プラズマに供給されたレーザビームのパワー(単位はワット)である。曲線304は、チャンバ内のイオン性媒体としてキセノンを使用して発生されたプラズマによって生成された高輝度光のUV輝度である。キセノンを使用した実験におけるプラズマは、約1mmと約2mmの間の長さで直径は約0.1mmであった。プラズマの長さは、レーザビームの輻輳角を調整することにより制御された。集束ビームが焦点に近いときに集束ビームはプラズマを維持することができる輝度に達するので、角度が大きいと(すなわち開口数が大きいと)より短いプラズマがもたらされる。曲線308は、チャンバ内のイオン性媒体として水銀を使用して発生されたプラズマによって生成された高輝度光のUV輝度である。水銀を使用した実験におけるプラズマは、約1mmの長さで直径は約0.1mmであった。
【0068】
説明のために、本発明の例示の実施形態によって、光源を使用して紫外線を発生するように別の実験が行われた。チャンバ(例えば図1の光源100のチャンバ128)内のイオン性媒体として水銀を使用した実験に、光源のチャンバとしてUshio社(カリフォルニア州サイプレスに営業所がある)製のモデルUSH−200DP石英バルブが使用された。実験で使用されたレーザ源は、SPI Lasers PLC社(カリフォルニア州ロスガトスに営業所がある)からの、1.09マイクロメートルで100ワットのイッテルビウム・ドープ・ファイバレーザであった。図4は、水銀から発生されたチャンバ内のプラズマによるレーザエネルギー伝送対プラズマに供給されたパワーの量(単位はワット)のプロット400を示す。プロット400のY軸412は、透過係数(単位は無次元)である。プロット400のX軸416は、プラズマに供給されたレーザビームのパワー(単位はワット)である。プロット400内の曲線は、レーザ源を使用して1mmの吸収長が達成されたことを示す。100ワットで観測された0.34の伝送値は、約1mmの1/e吸収長に対応する。
【0069】
図5は、本発明の原理を組み込む光源500の一部分の概略ブロック図である。光源500は、反射面540を有するチャンバ528を含む。反射面540は、例えば放物面の形状、楕円の形状、湾曲した形状、球形状または非球面形状を有することができる。この実施形態では、光源500は、チャンバ528内の領域530に、イオン性ガス(例えば水銀またはキセノン)に点火してプラズマ532を生成する点火源(図示せず)を有する。
【0070】
いくつかの実施形態では、反射面540は反射性の内側表面または外側表面であり得る。いくつかの実施形態では、チャンバの内側または外側にコーティングまたはフィルムが配置されて反射面540をもたらす。
【0071】
レーザ源(図示せず)は、反射器512の表面524に向けられるレーザビーム516を供給する。反射器512は、チャンバ528の反射面540の方へレーザビーム520を反射する。反射面540は、レーザビーム520を反射してプラズマ532の方へ向ける。レーザビーム516は、プラズマ532にエネルギーを供給して、チャンバ528の領域530内のプラズマ532から放射される高輝度光536を維持および/または発生する。プラズマ532によって放射された高輝度光536は、チャンバ528の反射面540の方へ向けられる。高輝度光536の少なくとも一部分は、チャンバ528の反射面540によって反射されて反射器512の方へ向けられる。反射器512は、放射された高輝度光536(例えば紫外線光の少なくとも1つまたは複数の波長)に対して実質的に透過性である。このように、高輝度光536は、反射器512を通り抜けて例えば計量ツール(図示せず)に向けられる。いくつかの実施形態では、高輝度光536は、ツールに向けられる前に、まず窓または追加の光学要素の方へ、あるいはその窓または追加の光学要素を通るように、方向づけられる。
【0072】
いくつかの実施形態では、光源500は、チャンバ528の凹面の領域に配置された別体の密閉されたチャンバ(例えば図7の密閉されたチャンバ728)を含む。密閉されたチャンバは、プラズマ532を生成するために使用されるイオン性ガスを含む。代替実施形態では、密閉されたチャンバはチャンバ528を含む。いくつかの実施形態では、密閉されたチャンバは、反射器512も含む。
【0073】
図6は、本発明の原理を組み込む光源600の一部分の概略ブロック図である。光源600は、反射面640を有するチャンバ628を含む。反射面640は、例えば放物面の形状、楕円の形状、湾曲した形状、球形状または非球面形状を有することができる。この実施形態では、光源600は、チャンバ628内の領域630内のイオン性ガス(例えば水銀またはキセノン)に点火してプラズマ632を生成する点火源(図示せず)を有する。
【0074】
レーザ源(図示せず)は、反射器612の方に向けられるレーザビーム616を供給する。反射器612は、レーザビーム616に対して実質的に透過性である。レーザビーム616は、反射器612を通り抜けてチャンバ628の反射面640の方へ向けられる。反射面640は、レーザビーム616を反射してチャンバ628の領域630のプラズマ632の方へ向ける。レーザビーム616は、プラズマ632にエネルギーを供給して、チャンバ628の領域630のプラズマ632から放射される高輝度光636を維持および/または発生する。プラズマ632によって放射された高輝度光636は、チャンバ628の反射面640の方へ向けられる。高輝度光636の少なくとも一部分は、チャンバ628の反射面640によって反射されて反射器612の表面624の方へ向けられる。反射器612は、高輝度光636(例えば紫外線光の少なくとも1つまたは複数の波長)を反射する。このように、高輝度光636(例えば可視光および/または紫外線光)は、例えば計量ツール(図示せず)に向けられる。いくつかの実施形態では、高輝度光636は、ツールに向けられる前に、まず窓または追加の光学要素の方へ、あるいはその窓または追加の光学要素を通るように、方向づけられる。いくつかの実施形態では、高輝度光636は紫外線光を含む。紫外線光は、例えば約50nmと400nmの間の可視光線より短い波長を有する電磁エネルギーである。
【0075】
いくつかの実施形態では、光源600は、チャンバ628の凹面の領域にある別体の密閉されたチャンバ(例えば図7の密閉されたチャンバ728)を含む。密閉されたチャンバは、プラズマ632を生成するために使用されるイオン性ガスを含む。代替実施形態では、密閉されたチャンバはチャンバ628を含む。いくつかの実施形態では、密閉されたチャンバは反射器612も含む。
【0076】
図7は、光を発生するための本発明を具現した光源700の概略ブロック図である。光源700は、イオン性媒体(図示せず)を含む密閉されたチャンバ728(例えば密閉された石英バルブ)を含む。光源700は、プラズマ732を生成するイオン性媒体を有するチャンバ728の領域730にエネルギーを供給する。プラズマ732は、プラズマ732から生じる高輝度光736を発生し放射する。光源700は、チャンバ728内にあるプラズマ732に供給されるレーザビームを発生する少なくとも1つのレーザ源704も含み、高輝度光736を起動および/または維持する。
【0077】
この実施形態では、レーザ源704は、光ファイバ要素708を介してレーザビームを出力するダイオードレーザである。光ファイバ要素708は、レーザビーム光線716を互いに実質的に平行にするのを支援することによりダイオードレーザの出力の調整を支援するコリメータ712にレーザビームを供給する。次いで、コリメータ712は、ビームエキスパンダ718にレーザビーム716を向ける。ビームエキスパンダ718は、レーザビーム716のサイズを拡大してレーザビーム722を生成する。また、ビームエキスパンダ718は、光学レンズ720にレーザビーム722を向ける。光学レンズ720は、レーザビーム722を合焦して、より小径のレーザビーム724を生成するように構成される。レーザビーム724は、湾曲した反射面740のベース724にある開口または窓の772を通り抜けて、チャンバ728の方へ向けられる。チャンバ728は、レーザビーム724に対して実質的に透過性である。レーザビーム724は、チャンバ728を通り抜けて、プラズマ732が存在するチャンバ728の領域730(またはレーザ724によってプラズマ732が発生されかつ維持されるのが望ましいところ)の方へ向かう。
【0078】
この実施形態では、イオン性媒体はレーザビーム724によって点火される。代替実施形態では、光源700は、イオン性媒体に点火するために、例えばチャンバ728内(例えばチャンバ728の領域730)に、放電を発生する点火源(例えば1対の電極または紫外線エネルギー源)を含む。次いで、レーザ源704は、イオン化媒体にレーザエネルギーを供給して、高輝度光736を発生するプラズマ732を維持する。チャンバ728は、高輝度光736(または高輝度光736中の電磁放射の所定の波長)に対して実質的に透過性である。次いで、光源700によって発生された光736(例えば可視光および/または紫外線光)は、チャンバ728から反射面740の内側面744の方へ向けられる。
【0079】
この実施形態では、光源700は、複数の光学要素(例えばビームエキスパンダ718、レンズ720および光ファイバ要素708)を含み、チャンバ732に送られたレーザビームの特性(例えば直径および配向)を変更する。1つまたは複数の光学要素(例えばミラーまたはレンズ)でレーザビームの様々な特性が変更され得る。例えば、レーザビームの径、方向、発散、収束および配向の一部または全体を変更するのに1つまたは複数の光学要素が使用され得る。いくつかの実施形態では、光学要素は、レーザビームの波長を変更し、かつ/またはレーザビーム中の電磁エネルギーの特定の波長をフィルタリングする。
【0080】
本発明の様々な実施形態で使用され得るレンズは、不遊レンズ、色消しレンズ、単一要素レンズおよびフレネルレンズを含む。本発明の様々な実施形態で使用され得るミラーは、コーティングされたミラー、誘電体でコーティングされたミラー、狭帯域ミラーおよび紫外線を透過して赤外線を反射するミラーを含む。一例として、本発明のいくつかの実施形態では、レーザビームからの赤外線エネルギーをフィルタリングする一方で紫外線エネルギーがミラーを通り抜けてツール(例えばウェハ検査ツール、顕微鏡、リソグラフィツールまたは内視鏡検査ツール)に送られることを可能にするのが望ましいとき、紫外線を透過して赤外線を反射するミラーが使用される。
【0081】
図8Aおよび図8Bは、光を発生するための本発明を具現した光源800の概略ブロック図である。光源800は、イオン性媒体(図示せず)を含むチャンバ828を含む。光源800は、プラズマを生成するイオン性媒体を有するチャンバ828の領域830にエネルギーを供給する。プラズマは、プラズマから生じる高輝度光を発生し放射する。光源800は、チャンバ828内にあるプラズマに供給されるレーザビームを発生する少なくとも1つのレーザ源804も含み、高輝度光を起動および/または維持する。
【0082】
いくつかの実施形態では、高輝度光源を実現するために、プラズマのサイズは小さいのが望ましい。輝度は、光源によって単位立体角の中へ放射された単位面積当りのパワーである。光源によって生成された光の輝度が、十分な解像度で物体(例えばウェハ表面上のフィーチャ)を点検または測定するためのシステム(例えば計量ツール)またはオペレータの能力を決定する。レーザ源804が、高パワーレーザビームでプラズマを駆動および/または維持することも望ましい。
【0083】
小さいサイズのプラズマを発生し、プラズマに高パワーレーザを供給すると、同時に高輝度光をもたらす。レーザ源804によって導入された大部分のパワーが、次いで小さなボリュームの高温プラズマから放射されるので、光源800は高輝度光を生成する。プラズマの温度は、レーザビームによる加熱のために、放射および他のプロセスによってバランスされるまで上昇することになる。レーザで維持されたプラズマ内に達成される高温は、短い波長の電磁エネルギー(例えば紫外線エネルギー)での放射を増加させる。1つの実験では、約10,000Kと約20,000Kの間の温度が観測された。プラズマの放射は、一般的な意味でプランクの放射則に従う電磁スペクトルにわたって分布する。最大の放射の波長は、ウィーンの変位則に従って黒体の温度に反比例する。レーザで維持されたプラズマは、黒体ではないが黒体のように挙動し、約300nmの波長の紫外線領域における最も高い輝度は、レーザで維持されたプラズマについては約10,000Kと約15,000Kの間の温度を有すると予想される。しかし、従来のアークランプはこれらの温度で動作することができない。
【0084】
本発明のいくつかの実施形態では、サイズの小さいプラズマを実現するために、チャンバ828内のプラズマに対して大きな立体角にわたってレーザエネルギーを送るのが望ましい。大きな立体角にわたってレーザエネルギーを送るために、様々な方法および光学要素が使用され得る。本発明のこの実施形態では、レーザエネルギーがチャンバ828内のプラズマに送られる立体角の大きさを変更するために、ビームエキスパンダおよび光学レンズのパラメータが変更される。
【0085】
図8Aを参照すると、レーザ源804は、光ファイバ要素808を介してレーザビームを出力するダイオードレーザである。光ファイバ要素808は、レーザビーム光線816を互いに実質的に平行にするのを支援することによりダイオードレーザの出力の調整を支援するコリメータ812にレーザビームを供給する。コリメータ812は、光学レンズ820にレーザビーム816を向ける。光学レンズ820は、レーザビーム816を合焦するように構成され、立体角878を有するより小径のレーザビーム824を生成する。レーザビーム824は、チャンバ828のプラズマ832が存在する領域830へ向けられる。
【0086】
この実施形態では、光源800は、2つの電極(例えばチャンバ828内に配置されたアノードおよびカソード)として図示された点火源840も含む。点火源840は、チャンバ828内で(例えばチャンバ828の領域830で)放電を発生させて、イオン性媒体に点火する。次いで、レーザは、イオン化媒体にレーザエネルギーを供給して、高輝度光836を発生するプラズマ832を維持または生成する。次いで、光源800によって発生された光836は、チャンバから、例えばウェハ検査システム(図示せず)に向けられる。
【0087】
図8Bは、チャンバ828内のプラズマに対して、立体角874にわたってレーザエネルギーが送られる本発明の一実施形態を示す。本発明のこの実施形態は、ビームエキスパンダ854を含む。ビームエキスパンダ854は、レーザビーム816のサイズを拡大してレーザビーム858を生成する。ビームエキスパンダ854は、光学レンズ862にレーザビーム858を向ける。ビームエキスパンダ854と光学レンズ862の組合せは、図8Aのレーザビーム824の立体角878より大きい立体角874を有するレーザビーム866を生成する。図8Bのより大きな立体角874は、図8Aのプラズマよりサイズの小さいプラズマ884を生成する。この実施形態では、X軸およびY軸に沿った図8Bのプラズマ884のサイズは、図8Aのプラズマ832のサイズより小さい。このように、光源800は、図8Aの光836と比べてより明るい図8Bの光870を発生する。
【0088】
図8Aおよび図8Bで示された光源の動作が可能になるようにビームエキスパンダおよび光学レンズが選択されて実験が行われた。密閉されたチャンバ828としてHamamatsu社(ニュージャージー州ブリッジウォーターに営業所がある)のL2273キセノンバルブが使用された。SPI連続波(CW)の100W、1090nmファイバレーザ(カリフォルニア州ロスガトスに営業所があるSPI Lasers PLC社によって販売される)を使用して、Hamamatsu社のL2273キセノンバルブ内にプラズマが形成された。連続波レーザは、パルスレーザの場合のような短いバーストではなく、連続して、または実質的に連続して放射する。ファイバレーザ804は、特別なドープファイバ(ファイバレーザ804に内蔵されるが図示せず)を励起するために使用されるレーザダイオードを含む。次いで、特別なドープファイバがレーザ発振してファイバレーザ804の出力を生成する。次いで、ファイバレーザ804の出力は、光ファイバ要素808を通ってコリメータ812へ進む。次いで、コリメータ812がレーザビーム816を出力する。図8Aのビーム816に対応する最初のレーザビームの直径(Y軸に沿ったもの)は5mmであった。レーザビーム816は、
【0089】
【数1】

【0090】
輝度レベルに対して測定されると直径5mmのガウスビームであった。レンズ820に相当する、実験で使用されたレンズは、直径30mmで40mmの焦点距離を有するものであった。これが、約0.012ステラジアンの照射立体角のプラズマ832を生成した。この機構で生成されたプラズマ832の長さ(X軸に沿ったもの)は、約2mmであると測定された。プラズマ832の直径(Y軸に沿ったもの)は約0.05mmであった。プラズマ832は、高輝度紫外線光836を発生した。
【0091】
図8Bを参照すると、ビームエキスパンダ854として2倍のビームエキスパンダが使用された。ビームエキスパンダ854は、ビーム816を、直径5mm(Y軸に沿ったもの)から、ビーム858に相当する直径10mmへ拡大した。図8Bのレンズ862は、図8Aのレンズ820と同一のものであった。ビームエキスパンダ854と光学レンズ862の組合せは、約0.048ステラジアンの照射立体角874を有するレーザビーム866を生成した。この実験では、プラズマの長さ(X軸に沿ったもの)は約1mmであると測定され、Y軸に沿って測定された直径は依然として0.05mmであった。プラズマを維持するのに必要な輝度がプラズマの境界で一定であるとすると、立体角の4倍の変化によってプラズマ長のこの2倍の短縮が予想される。(X軸に沿った)プラズマ長における2倍の短縮(図8Aでの2mmから図8Bでの1mmへの短縮)の結果、規定されたレーザビーム入力パワーに対して、プラズマによって放出された放射の輝度がおおよそ2倍になった。というのは、プラズマによるパワー吸収がほぼ同じでありながら、プラズマの放射領域がほぼ半分になった(X軸に沿った長さの短縮による)ためである。この実験は、レーザからの照射立体角を大きくすることによりプラズマをより小さくできることを実証した。
【0092】
一般に、大きな照射立体角は、レーザビーム径を増加させ、かつ/または対物レンズの焦点距離を短縮することにより実現され得る。反射性の光学部品がプラズマの照射に使用されると、前述の実験より照射立体角をはるかに大きくすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、プラズマが、深い、湾曲した反射面(例えば放物面または楕円体)に囲まれるとき、照射立体角は約2π(約6.28)ステラジアンより大きくなり得る。その表面でプラズマを維持するために一定輝度の光が必要とされるという概念を基に、一実施形態では、本発明者は、(上記実験で説明されたのと同一のバルブおよびレーザパワーを使用して)5ステラジアンの立体角は直径と長さが等しいプラズマをもたらし、ほぼ球状のプラズマを生成するはずであると計算した。
【0093】
当業者なら、変形形態、変更形態、および本明細書に説明されたもの以外の実装形態を、特許請求の範囲における本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく考えつくはずである。したがって、本発明は、先行の例示の説明によるのではなく、以下の特許請求の範囲の趣旨および範囲によって定義されることになっている。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の例示の実施形態による光源の概略ブロック図である。
【図2】本発明の例示の実施形態による光源の一部分の概略ブロック図である。
【図3】本発明による光源を使用してプラズマに供給されたレーザパワーの関数としてのUV輝度のグラフである。
【図4】本発明による光源を使用して水銀から発生されたプラズマを通過するレーザエネルギー伝送を示すグラフである。
【図5】本発明の例示の実施形態による光源の概略ブロック図である。
【図6】本発明の例示の実施形態による光源の概略ブロック図である。
【図7】本発明の例示の実施形態による光源の概略ブロック図である。
【図8】図8Aは、本発明の例示の実施形態により、レーザからの電磁エネルギーが第1の立体角にわたってプラズマに供給される光源の概略ブロック図である。図8Bは、本発明の例示の実施形態により、レーザからの電磁エネルギーが大きな立体角にわたってプラズマに供給される図8Aの光源の概略ブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバと、
前記チャンバ内のガスをイオン化するための点火源と、
前記チャンバ内の前記イオン化ガスにエネルギーを供給して高輝度光を生成するための少なくとも1つのレーザとを備える光源。
【請求項2】
前記少なくとも1つのレーザが、前記高輝度光が生じる領域に向けられる複数のレーザである請求項1に記載の光源。
【請求項3】
前記イオン化ガスに供給される前記レーザエネルギーの特性を変更するために少なくとも1つの光学要素を備える請求項1に記載の光源。
【請求項4】
前記光学要素がレンズまたはミラーである請求項3に記載の光源。
【請求項5】
前記光学要素が、不遊レンズ、色消しレンズ、単一要素レンズおよびフレネルレンズから成るグループから選択されたレンズである請求項4に記載の光源。
【請求項6】
前記光学要素が、コーティングされたミラー、誘電体でコーティングされたミラー、狭帯域ミラーおよび紫外線を透過して赤外線を反射するミラーから成るグループから選択されたミラーである請求項4に記載の光源。
【請求項7】
前記光学要素が、前記レーザエネルギーを前記ガスに向けるための1つまたは複数の光ファイバ要素である請求項3に記載の光源。
【請求項8】
前記チャンバが紫外線透過領域を備える請求項1に記載の光源。
【請求項9】
前記チャンバまたは前記チャンバ内の窓が、石英、Suprasil石英、サファイア、MgF、ダイヤモンドおよびCaFから成るグループから選択された材料を含む請求項1に記載の光源。
【請求項10】
前記チャンバが密閉されたチャンバである請求項1に記載の光源。
【請求項11】
前記チャンバが能動的に励起され得る請求項1に記載の光源。
【請求項12】
前記チャンバが誘電材料を含む請求項1に記載の光源。
【請求項13】
前記チャンバがガラスバルブである請求項12に記載の光源。
【請求項14】
前記ガスが、1つまたは複数の希ガス、Xe、Ar、Ne、Kr、He、D、H、O、F、金属ハロゲン化物、ハロゲン、Hg、Cd、Zn、Sn、Ga、Fe、Li、Na、エキシマ形成ガス、空気、蒸気、金属酸化物、エアロゾル、流れる溶媒、または再生溶媒である請求項1に記載の光源。
【請求項15】
前記ガスが、前記チャンバ内の対象に衝突するパルスレーザビームによって生成される請求項1に記載の光源。
【請求項16】
前記少なくとも1つのレーザが、光ファイバ要素内に結合された複数のダイオードレーザを備える請求項1に記載の光源。
【請求項17】
前記少なくとも1つのレーザがパルスレーザまたは連続波レーザを備える請求項1に記載の光源。
【請求項18】
前記少なくとも1つのレーザが、IRレーザ、ダイオードレーザ、ファイバレーザ、イッテルビウムレーザ、COレーザ、YAGレーザ、およびガス放電レーザから成るグループから選択される請求項1に記載の光源。
【請求項19】
前記少なくとも1つのレーザが、イオン化媒体に強く吸収される電磁エネルギーの少なくとも1つの波長を放射する請求項1に記載の光源。
【請求項20】
前記点火源が、電極、紫外線点火源、容量性点火源、誘導性点火源、閃光ランプ、パルスレーザおよびパルスランプから成るグループから選択される請求項1に記載の光源。
【請求項21】
前記点火源が前記チャンバの外部または内部にある請求項1に記載の光源。
【請求項22】
前記イオン化ガスによって放射された電磁放射の特性を変更するために少なくとも1つの光学要素を備える請求項1に記載の光源。
【請求項23】
前記光学要素が、前記イオン化ガスによって放射された前記電磁放射をツールに送るように構成される請求項22に記載の光源。
【請求項24】
前記ツールが、ウェハ検査ツール、顕微鏡、計量ツール、リソグラフィツールおよび内視鏡検査ツールから成るグループから選択される請求項23に記載の光源。
【請求項25】
点火源でチャンバ内のガスをイオン化するステップと、
前記チャンバ内の前記イオン化ガスにレーザエネルギーを供給して高輝度光を生成するステップとを含む、光を生成するための方法。
【請求項26】
前記イオン化ガスに供給される前記レーザエネルギーの特性を変更するための少なくとも1つの光学要素によって前記レーザエネルギーを方向づけるステップを含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記光の特性を変更するための少なくとも1つの光学要素によって前記高輝度光を方向づけるステップを含む請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記イオン化媒体によって放射された前記高輝度光をツールに送るステップを含む請求項25に記載の方法。
【請求項29】
チャンバと、
前記チャンバ内のイオン性媒体をイオン化するための点火源と、
前記チャンバ内の前記イオン化媒体に対して実質的に連続したエネルギーを供給して高輝度光を生成するための少なくとも1つのレーザとを備える光源。
【請求項30】
前記少なくとも1つのレーザが、連続波レーザおよび高いパルス繰返し数のレーザから成るグループから選択される請求項29に記載の光源。
【請求項31】
前記少なくとも1つのレーザが、前記イオン化媒体にエネルギーのパルスを供給する高いパルス繰返し数のレーザであり、そのため前記高輝度光が実質的に連続的である請求項29に記載の光源。
【請求項32】
動作中、前記高輝度光の大きさが約90%を上回って変動することはない請求項31に記載の光源。
【請求項33】
前記少なくとも1つのレーザが、前記イオン化媒体にエネルギーが供給されないときに、前記イオン化媒体の冷却を最小化するためにエネルギーを実質的に連続して供給する請求項31に記載の光源。
【請求項34】
前記イオン化媒体に供給される前記レーザエネルギーの特性を変更するために少なくとも1つの光学要素を備える請求項29に記載の光源。
【請求項35】
前記光学要素がレンズまたはミラーである請求項34に記載の光源。
【請求項36】
前記光学要素が、コーティングされたミラー、誘電体でコーティングされたミラー、狭帯域ミラーおよび紫外線を透過して赤外線を反射するミラーから成るグループから選択されたミラーである請求項34に記載の光源。
【請求項37】
前記光学要素が、前記レーザエネルギーを前記イオン性媒体に向けるための1つまたは複数の光ファイバ要素である請求項34に記載の光源。
【請求項38】
前記チャンバまたは前記チャンバ内の窓が、石英、suprasil石英、サファイア、MgF、ダイヤモンドおよびCaFから成るグループから選択された材料を備える請求項29に記載の光源。
【請求項39】
前記チャンバが密閉されたチャンバである請求項29に記載の光源。
【請求項40】
前記チャンバがガラスバルブである請求項29に記載の光源。
【請求項41】
前記チャンバが紫外線透過性誘電体チャンバである請求項29に記載の光源。
【請求項42】
前記イオン化媒体が、1つまたは複数の希ガス、Xe、Ar、Ne、Kr、He、D、H、O、F、金属ハロゲン化物、ハロゲン、Hg、Cd、Zn、Sn、Ga、Fe、Li、Na、エキシマ形成ガス、空気、蒸気、金属酸化物、エアロゾル、流れる溶媒、再生溶媒、または揮発性の対象である請求項29に記載の光源。
【請求項43】
前記イオン性媒体が前記チャンバ内の対象であり、前記点火源が、前記対象にぶつかるパルスレーザビームを供給するパルスレーザである請求項29に記載の光源。
【請求項44】
前記対象が金属のプールまたはフィルムである請求項43に記載の光源。
【請求項45】
前記少なくとも1つのレーザが、光ファイバ要素内に結合された複数のダイオードレーザを備える請求項29に記載の光源。
【請求項46】
前記少なくとも1つのレーザが、前記イオン化媒体に強く吸収される電磁エネルギーの少なくとも1つの波長を放射する請求項29に記載の光源。
【請求項47】
前記点火源が前記チャンバの外部または内部にある請求項29に記載の光源。
【請求項48】
前記イオン化媒体によって放射された電磁放射の特性を変更するために少なくとも1つの光学要素を備える請求項29に記載の光源。
【請求項49】
前記光学要素がミラーまたはレンズである請求項48に記載の光源。
【請求項50】
前記光学要素が、前記イオン化媒体によって放射された前記電磁放射をツールに送るように構成される請求項48に記載の光源。
【請求項52】
チャンバ内のイオン性媒体を点火源でイオン化するステップと、
前記チャンバ内の前記イオン化媒体に対して実質的に連続したレーザエネルギーを供給して高輝度光を発生させるステップとを含む、光を生成するための方法。
【請求項52】
前記イオン性媒体に供給される前記レーザエネルギーの特性を変更するための少なくとも1つの光学要素によって前記レーザエネルギーを方向づけるステップを含む請求項52に記載の方法。
【請求項53】
前記イオン性媒体が固体、液体またはガスを含む請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記光の特性を変更するための少なくとも1つの光学要素によって前記高輝度光を方向づけるステップを含む請求項52に記載の方法。
【請求項55】
チャンバと、
前記チャンバ内のイオン性媒体をイオン化するための第1の点火手段と、
前記チャンバ内の前記イオン化媒体に対して実質的に連続したレーザエネルギーを供給するための手段とを備える光源。
【請求項56】
レーザで維持されたプラズマを収容するための石英チャンバであって、前記チャンバ内のイオン化媒体に実質的に連続したレーザエネルギーを供給することにより前記レーザで維持されたプラズマによって生成される高輝度光を放射する石英チャンバを備える光バルブ。
【請求項57】
前記石英チャンバの内側面が反射性である請求項56に記載の光バルブ。
【請求項58】
前記プラズマが約10,000Kと約20,000Kの間の高温プラズマである請求項56に記載の光バルブ。
【請求項59】
レーザで維持されたプラズマを収容するための密閉されたチャンバであって、前記チャンバ内のイオン化媒体に実質的に連続したレーザエネルギーを供給することにより前記レーザで維持されたプラズマによって生成される高輝度光を放射するチャンバを備える光源。
【請求項60】
前記チャンバが、反射性の内側面を有する放物面形状ならびに前記放射された光およびレーザエネルギーに対して透過性の窓を備える請求項59に記載の光源。
【請求項61】
前記チャンバが、放物面形状および反射性の内側面を有し、前記放物面形状と反射性の内側面が協働して、前記チャンバ内の窓の方へ相当な量の前記高輝度光を反射し、かつ前記窓からの相当な量の前記高輝度光を反射する請求項59に記載の光源。
【請求項63】
前記窓がサファイアまたは石英を含む請求項59に記載の光源。
【請求項64】
反射面を備えるチャンバと、
前記チャンバ内のガスをイオン化するための点火源と、
反射器の方へ向けられた電磁エネルギーの所定の波長の第1の組を少なくとも実質的に反射し、電磁エネルギーの所定の波長の第2の組が前記反射器を通り抜けることを少なくとも実質的に可能にする反射器と、
高輝度光を発生するプラズマを生成するように、前記チャンバの外部にあって前記チャンバ内の前記イオン化ガスに電磁エネルギーを供給するための少なくとも1つのレーザとを備える光源。
【請求項65】
前記少なくとも1つのレーザが、電磁エネルギーの第1の組の波長を前記反射器の方へ向け、前記反射器が電磁エネルギーの波長の前記第1の組の少なくとも一部分を前記チャンバの前記反射面の方へ反射し、前記反射面が電磁エネルギーの波長の前記第1の組の一部分を前記プラズマの方へ向ける請求項64に記載の光源。
【請求項66】
前記高輝度光の少なくとも一部分が、前記チャンバの前記反射面の方へ向けられ、前記反射器の方へ反射され、かつ前記光源の出力に向かって前記反射器を通り抜ける請求項65に記載の光源。
【請求項67】
前記高輝度光を受け取るために前記光源の前記出力に対して間を置いて配置された顕微鏡、紫外線顕微鏡、ウェハ検査システム、レチクル検査システムまたはリソグラフィシステムを備える請求項66に記載の光源。
【請求項68】
前記高輝度光の一部分が、前記チャンバの前記反射面の方へ向けられ、前記反射器の方へ反射され、また、電磁エネルギーの所定の波長の前記第2の組を含む電磁エネルギーが前記反射器を通り抜ける請求項67に記載の光源。
【請求項69】
前記チャンバが窓を備える請求項64に記載の光源。
【請求項70】
前記チャンバが密閉されたチャンバである請求項64に記載の光源。
【請求項71】
前記チャンバの前記反射面が、湾曲した形状、放物面の形状、楕円の形状、球形状または非球面の形状を成す請求項64に記載の光源。
【請求項72】
前記レーザからの前記電磁エネルギーが進む経路に沿って配設された光学要素を備える請求項64に記載の光源。
【請求項73】
前記光学要素が、前記レーザから前記プラズマへの電磁エネルギーを大きな立体角にわたって供給するように適合される請求項72に記載の光源。
【請求項74】
前記チャンバの前記反射面が、前記レーザから前記プラズマへの電磁エネルギーを大きな立体角にわたって供給するように適合される請求項64に記載の光源。
【請求項75】
前記チャンバの前記反射面が、前記プラズマによって発生された前記高輝度光を大きな立体角にわたって収集するように適合される請求項64に記載の光源。
【請求項76】
前記大きな立体角が約3ステラジアンより大きい請求項75に記載の光源。
【請求項77】
前記大きな立体角が約5ステラジアンである請求項76に記載の光源。
【請求項78】
前記反射面、反射器および前記窓の1つまたは複数が、電磁エネルギーの所定の波長をフィルタリングするための材料を含む請求項69に記載の光源。
【請求項79】
前記レーザが連続波のファイバレーザである請求項64に記載の光源。
【請求項80】
反射面を備えるチャンバと、
前記チャンバ内のガスをイオン化するための点火源と、
高輝度光を発生するプラズマを生成するように、前記チャンバの外部にあって前記チャンバ内の前記イオン化ガスに電磁エネルギーを供給するための少なくとも1つのレーザと、
前記少なくとも1つのレーザから前記チャンバの前記反射面へ電磁エネルギーが進む経路に沿って配置された反射器とを備える光源。
【請求項81】
前記反射器が、前記反射器の方へ向けられた電磁エネルギーの所定の波長の第1の組を少なくとも実質的に反射し、かつ電磁エネルギーの所定の波長の第2の組が前記反射器を通り抜けることを少なくとも実質的に可能にするように適合される請求項80に記載の光源。
【請求項82】
反射面を備えるチャンバ内のガスを点火源でイオン化するステップと、
前記チャンバ内の前記イオン化ガスにレーザエネルギーを供給して高輝度光を発生するプラズマを生成するステップとを含む、光を生成するための方法。
【請求項83】
電磁エネルギーの第1の組の波長を含む前記レーザエネルギーを前記反射器の方へ向けるステップを含み、前記反射器が電磁エネルギーの波長の前記第1の組の少なくとも一部分を前記チャンバの前記反射面の方へ反射し、前記反射面が電磁エネルギーの波長の前記第1の組の一部分を前記プラズマの方へ向ける請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記高輝度光の一部分を前記チャンバの前記反射面の方へ向けるステップを含み、前記高輝度光の一部分が前記反射器の方へ反射され、また、電磁エネルギーの所定の波長の前記第2の組を含む電磁エネルギーが前記反射器を通り抜ける請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記レーザエネルギーの特性を変更する光学要素によって前記レーザエネルギーを方向づけて、大きな立体角にわたって前記プラズマの方へ前記レーザエネルギーを向けるステップを含む請求項82に記載の方法。
【請求項86】
前記チャンバの前記反射面が、前記レーザから前記プラズマへの前記レーザエネルギーを大きな立体角にわたって供給するように適合される請求項82に記載の方法。
【請求項87】
前記チャンバの前記反射面が、前記プラズマによって発生された前記高輝度光を大きな立体角にわたって収集するように適合される請求項82に記載の方法。
【請求項88】
前記レーザエネルギーの特性を変更する光学要素によって前記レーザエネルギーを方向づけて、約0.012ステラジアンの立体角にわたって前記プラズマの方へ前記レーザエネルギーを向けるステップを含む請求項82に記載の方法。
【請求項89】
前記レーザエネルギーの特性を変更する光学要素によって前記レーザエネルギーを方向づけて、約0.048ステラジアンの立体角にわたって前記プラズマの方へ前記レーザエネルギーを向けるステップを含む請求項82に記載の方法。
【請求項90】
前記レーザエネルギーの特性を変更する光学要素によって前記レーザエネルギーを方向づけて、約2πステラジアンより大きな立体角にわたって前記プラズマの方へ前記レーザエネルギーを向けるステップを含む請求項82に記載の方法。
【請求項91】
反射面を備えるチャンバ内のガスを点火源でイオン化するステップと、
電磁エネルギーの波長の第1の組を前記チャンバ内の前記イオン化ガスの方へ少なくとも実質的に反射する反射器の方へレーザからの電磁エネルギーを向けて、高輝度光を発生するプラズマを生成するステップとを含む、光を生成するための方法。
【請求項92】
前記レーザからの前記電磁エネルギーが、まず前記反射器によって前記チャンバの前記反射面の方へ反射される請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記チャンバの前記反射面の方に向けられた前記電磁エネルギーが、前記プラズマの方へ反射される請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記高輝度光の一部分が、前記チャンバの前記反射面の方へ向けられ、前記反射器の方へ反射されて前記反射器を通り抜ける請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記チャンバの前記反射面の方に向けられた前記電磁エネルギーが、前記プラズマの方へ反射される請求項93に記載の方法。
【請求項96】
前記高輝度光の一部分が、前記チャンバの前記反射面の方へ向けられ、前記反射器の方へ反射されて前記反射器によって反射される請求項94に記載の方法。
【請求項97】
密閉されたチャンバと、
前記チャンバ内のガスをイオン化するための点火源と、
高輝度光を発生するプラズマを生成するように、前記密閉されたチャンバの外部にあって前記チャンバ内の前記イオン化ガスに電磁エネルギーを供給するための少なくとも1つのレーザと、
前記密閉されたチャンバの外部に配設され、前記密閉されたチャンバによって放射された前記高輝度光の少なくとも一部分を受け取って前記光源の出力の方へ反射する湾曲した反射面とを備える光源。
【請求項98】
前記レーザからの前記電磁エネルギーが進む経路に沿って配設された光学要素を備える請求項97に記載の光源。
【請求項99】
前記密閉されたチャンバが、前記湾曲した反射面に対して前記密閉されたチャンバを配置する支持要素を備える請求項97に記載の光源。
【請求項100】
前記レーザ電磁エネルギーの少なくとも一部分を受け取り、かつ前記高輝度光を発生する前記プラズマに対して前記電磁エネルギーを合焦するために、前記密閉されたチャンバの内部または外部に配設される第2の湾曲した反射面を備える請求項97に記載の光源。
【請求項101】
密閉されたチャンバと、
前記チャンバ内のガスをイオン化するための点火源と、
前記密閉されたチャンバの外部にあって電磁エネルギーを供給するための少なくとも1つのレーザと、
前記電磁エネルギーの少なくとも一部分を受け取って前記チャンバ内の前記イオン化ガスの方へ反射し、高輝度光を発生するプラズマを生成する湾曲した反射面とを備える光源であって、前記湾曲した反射面が、前記プラズマによって放射された前記高輝度光の少なくとも一部分も受け取って前記光源の出力の方へ反射する光源。
【請求項102】
前記湾曲した反射面が、前記チャンバ内の前記プラズマがある領域に対して前記電磁エネルギーを合焦する請求項101に記載の光源。
【請求項103】
前記湾曲した反射面が前記チャンバ内に配置される請求項101に記載の光源。
【請求項104】
前記湾曲した反射面が前記チャンバの外部に配置される請求項101に記載の光源。
【請求項105】
前記高輝度光が紫外線光を含む請求項101に記載の光源。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【公表番号】特表2009−532829(P2009−532829A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503066(P2009−503066)
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【国際出願番号】PCT/US2007/008175
【国際公開番号】WO2007/120521
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(507005768)エナジェティック・テクノロジー・インコーポレーテッド (8)
【Fターム(参考)】