ログ情報管理システムおよびその制御方法、プログラム、記憶媒体
【課題】 本発明は、画像形成装置の台数が増えた場合であっても、ネットワークの通信負荷を最適化し、効率的にログ情報を送信可能なログ情報管理システムを提供する。
【解決手段】 本発明によれば、画像形成装置はログ送信の前に、サーバに対してログ通知要求を送信する。サーバは負荷が分散されるようにログ送信時刻を適切にスケジューリングし、画像形成装置に応答する。画像形成装置はサーバから指示された時刻にログを送信する。
【解決手段】 本発明によれば、画像形成装置はログ送信の前に、サーバに対してログ通知要求を送信する。サーバは負荷が分散されるようにログ送信時刻を適切にスケジューリングし、画像形成装置に応答する。画像形成装置はサーバから指示された時刻にログを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置で発生したログ情報をサーバに送信し、サーバ上でログ情報を管理するログ情報管理システム、ログ情報管理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、デジタル複写機やプリンタのような画像形成装置で発生したログ情報をサーバに送信し、サーバ上でログを管理するログ情報管理システムが利用されている。そして、ネットワークの高速化技術やセキュリティ技術の発展に伴い、サーバをイントラネットではなくインターネット上に配置することも可能になってきている。近年では、インターネットでつながった大規模なデータセンター上のコンピュータリソースを必要な分だけ利用することを可能にしたクラウドと呼ばれるサービスが出てきており、ログを管理するサーバをクラウド上に置くことも可能となっている。クラウドを使用するとハードウェアの管理が不要となり、またサーバの負荷に応じてリソースを追加するようなことが容易に行えるといったさまざまなメリットがある。一方、管理するログ情報の種類も多様化してきている。まず第一のログ情報としては、ジョブログである。これは画像形成装置において、ユーザが実行したコピー、FAX、印刷といったジョブに関する情報を残すものである。このジョブログをサーバが収集することで、どのユーザが、いつ、どれだけのジョブを実行したかといった情報を管理することが可能である。第二のログ情報としては、デバイスログである。これはトナー等の消耗品の残量やジャム等の各種エラーが発生した場合にそれをサーバに通知し、サービスマンが必要な対応を行いやすくするためのものである。第三のログ情報は画像ログである。近年では、画像形成装置で印刷したりFAX送信したりした画像データを画像ログとしてサーバに送信する画像ログ監査システムも存在している。このようなシステムにおいては、サーバに送信された画像ログを監査者が後から視覚的に確認することが可能であり、機密文書が印刷されたり外部に送信されていないかといった監査を行うことが可能である。
【0003】
ここで挙げた各種ログの中では、画像ログは圧倒的にサイズが大きく、画像ログの監査システムにおいては、ログを受信するサーバの処理負荷に加え、通信ネットワークに与えるトラフィックの負荷も無視できない。ネットワークの負荷が上がると、そのネットワーク全体の通信効率が低下し、ユーザの業務に支障が出る場合がある。そこで、上記のような画像ログの監査システムにおいては、画像形成装置が画像ログをサーバに送信する時刻を、ユーザがネットワークを使用しない夜間に設定することが可能となっている。
【0004】
また、画像形成装置がサーバにログ情報を送信する構成のログ情報管理システムにおいては、各画像形成装置がどのタイミングでサーバにログ情報を送信するかを設定しなければならない。特許文献1においては、画像形成装置は通常は定期的にログ情報をサーバに送信するが、サーバはその応答として、次のログ情報を送信する間隔を画像形成装置に通知することで、一時的にログ送信間隔を変更させる技術が開示されている。これにより、サーバは画像形成装置がログを送信してくるタイミングで次のログの送信タイミングを指示することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−40630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように画像ログをサーバ上で管理するログ情報管理システムにおいては、日中のネットワーク負荷増大を避けるため画像ログを送信する時刻を夜間に設定する場合が多い。しかし、管理対象となる画像形成装置の台数が数百台、数千台といったように増えてくると、サーバの処理負荷やネットワーク負荷の問題が再度顕在化してくる。例えば、数千台の画像形成装置が夜間の特定の時刻に一斉にログ送信を行おうとした場合、その時刻にはサーバの処理負荷が急激に高まり、多くのログ送信がエラーとなり、エラーとなったログ送信は再送を繰り返すことになる。その結果、全ログ送信が完了するまでの時間が増大し、ユーザの業務が開始する朝までにログ送信が完了していないといった事態も発生する可能性がある。さらに、本来夜間はログ送信時以外は省電力状態にあるべき画像形成装置が、ログ送信の再送を繰り返すために通常状態でなければならず、無駄な電力を消費してしまうといった問題も発生する。
【0007】
また、特許文献1の技術は、画像形成装置が定期的にサーバにログを送信することが前提であり、上記のようにログが発生した時だけ送りたいような場合には適用することができない。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、画像形成装置の台数が増えた場合であっても、ネットワークの通信負荷を最適化し、効率的にログ情報を送信可能なログ情報管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために本発明による装置は以下の構成を備える。即ち、
保持しているログ情報をネットワークを介して送信する画像形成装置と、前記画像形成装置からログ情報を受信して管理する情報処理装置とを含むログ情報管理システムにおいて、
前記画像形成装置は、
ログを保持していることを前記情報処理装置に通知し、前記情報処理装置から前記通知に対する応答を受信し、受信した応答からログ送信時刻を抽出してログ送信時刻を設定するログ通知送信手段と、
設定された前記ログ送信時刻に前記ログを情報処理装置に送信するログ送信手段とを有し、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から前記通知を受信し、前記応答を送信するログ通知受信手段と、
前記画像形成装置が前記ログを送信する前記ログ送信時刻を決定するログ送信時刻決定手段とを有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、管理対象となる画像形成装置の台数が増えた場合であっても、サーバが適切にログ送信スケジューリングを行うことにより、ネットワークの通信負荷を最適化し、効率的にログ情報の送信を行うログ情報管理システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明を適用したログ情報管理システムのシステム構成図である。
【図2】画像形成装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】サーバ104のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】画像形成装置101のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図5】画像形成装置101が生成するログの例である。
【図6】サーバ104のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図7】サーバ104のログ送信情報設定部603のUIである。
【図8】ログ通知の際の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
【図10】サーバ104が送信するログ通知応答の例である。
【図11】ログ送信時の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
【図12】サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
【図13】サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
【図14】サーバ104のログ送信情報設定部603のUIである。
【図15】ログ通知の際の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
【図16】画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
【図17】サーバ104が送信するログ通知応答の例である。
【図18】サーバ104のログ送信時刻決定部602がログの即時送信を許可するかどうかを判定する際のフローチャートである。
【図19】画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
【図20】サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
【図21】サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
【図22】画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
【図23】サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
【図24】サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。尚、説明文中の符号について、特に断りがない限りは実施形態の共通または類似部分について共通の符号を付することで、重複説明を省略するものとする。
【0013】
<第1の実施形態>
図1は、本発明を適用したログ情報管理システムのシステム構成図である。図1においては、画像形成装置101、102、103がサーバ104とネットワーク105を介して通信可能となるように接続されている。画像形成装置はさらに多くの台数が接続可能であり、数百台、数千台といった大規模環境も可能である。なお、以降の説明においては画像形成装置を示す符号としては代表して101を使用する。また、サーバ104はイントラネット内に配置することも、ファイアウォールを介してインターネット上に配置したりさらにはクラウド上に配置したりすることも可能である。
【0014】
画像形成装置101は、コピー、FAX、印刷といった画像処理を伴う各種ジョブを実行する機能を備えており、またそれらのジョブを実行した結果をログ情報として保持し、所定のタイミングでサーバ104に送信することが可能である。なお、本実施形態において扱うログは、ジョブログと画像ログの2種類であるものとする。
【0015】
サーバ104は、画像形成装置101から各種ログを受信し、保持する。また、画像ログを受信した場合には、OCR処理を行ってテキスト情報を抽出したり、画像サイズを小さくするために画像フォーマットを変換したりした後、データベースに保存する。画像ログは、ジョブログと関連付けて保存され、抽出したキーワードを使用してログの検索を行うことも可能である。なお、図1においては、サーバ104が画像変換処理や検索処理を行う構成となっているが、これらの処理は別のサーバに実行させる構成であってもかまわない。
【0016】
図2は画像形成装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。
なお、ここでは、複写機を例にして説明する。図2の画像形成装置101において、201はCPUで、ROM203のプログラム用ROMまたは外部記憶装置211に記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス204に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。また、印刷インターフェース207を介して接続される印刷部(プリンタエンジン)210に出力情報としての画像信号を出力したり、読取インターフェース212を介して接続される読取部(スキャナ)213から入力される画像信号を制御する。また、このROM203のプログラム用ROMには、CPU201が実行可能な制御プログラム等を記憶する。さらに、ROM203のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ(アウトラインフォントデータを含む)等を記憶し、ROM203のデータ用ROMには、ホストコンピュータ上で利用される情報等を記憶している。CPU201はLANコントローラ部206を介してネットワーク上のホストコンピュータや画像形成装置との通信処理が可能となっている。202はRAMで、主としてCPU201の主メモリ,ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM202は、出力情報展開領域,環境データ格納領域等に用いられる。ハードディスク(HDD)、ICカード等の外部記憶装置211は、ディスクコントローラ(DKC)208によりアクセスが制御される。ハードディスクは、アプリケーションプログラム、フォントデータ、フォームデータ等を記憶したり、プリントジョブを一時的にスプールし、スプールされたジョブを外部から制御するためのジョブ格納領域として使用される。またさらに、スキャナ213から読み取った画像データやプリントジョブの画像データをBOXデータとして保持し、ネットワークから参照したり、印刷を行うBOXデータ格納領域としても使用される。本実施形態においては、外部記憶装置としてはHDDを使用するものとし、ジョブログ、画像ログ等各種ログを保持する。205は操作パネルで、ユーザがソフトウェアキーから各種情報を入力することが可能である。前述した外部記憶装置は、1個に限らず、少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード,言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていても良い。209は不揮発性メモリであり、操作パネル205から設定される各種設定情報を記憶している。
【0017】
また、図示していないが、画像形成装置101にはさらにオプションで、ステープルやソート機能を行うフィニッシャや、両面印刷機能を実現するための両面装置など各種拡張装置を装着することが可能となっており、それらの動作はCPU201から制御される。
【0018】
図3は、サーバ104のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、301はCPUであり、システムバス304に接続された各種デバイスの制御を行う。302はBIOSやブートプログラムを記憶するROM、303はCPU301の主記憶装置として使用されるRAMである。305はキーボードコントローラ(KBC)であり、マウス(登録商標)等のポインティングデバイス309、キーボード310からの情報などの入力に係る処理を行う。306は表示制御部(CRTC)であり、内部にビデオメモリを有し、CPU301からの指示に従ってそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号としてCRT表示装置311に出力する。なお、図3において表示装置としてCRTを例示しているが、液晶表示装置等、その表示装置の種類は問わない。307はディスクコントローラ(DKC)であり、ハードディスク(HDD)312、フロッピー(登録商標)ディスク313へのアクセスを行う。308はネットワークインタフェースカード(NIC)であって、ネットワークに接続し、ネットワークを介しての情報通信を行うものである。なお、HDD312には、OSやOS上で動作する各種アプリケーションプログラム等が格納される。上記構成において、本装置の電源がONになると、CPU301はROM302に格納されたブートプログラムに従って、HDD312からOSをRAM303に読み込み、情報処理装置として機能するようになる。
【0019】
図4は、画像形成装置101のソフトウェア構成を示すブロック図である。画像処理部401はコピー、FAX、印刷といった画像処理を伴う各種ジョブを実行する。ログ生成部402は、画像処理部401が処理した画像データや、ジョブのユーザ名、実行日時等ジョブに関する各種情報を収集して図5のようなログを生成し、ログ保持部403に保持する。ログ通知送信部404は所定のタイミングで、送信すべきログが保持されていることをサーバ104に通知し、また、その応答としてログ送信時刻を受信する。ログ送信部405は、サーバ104から受信したログ送信時刻情報を保持し、保持したログ送信時刻になると、ログ保持部403に保持されているログをサーバ104に送信する。
【0020】
図5は、画像形成装置101が生成するログの例である。
501はジョブログのテーブルである。502はジョブログを識別するIDであり、画像形成装置ごとに重複しない値を持つ。503はジョブの種別であり、コピー、FAX、印刷等からなる。504はジョブを実行したユーザの名前である。505はジョブ名である。印刷の場合は印刷ファイル名となるが、コピー、FAXにおいてはジョブ名はそれぞれ「Copy Job」、「FAX Job」となる。506はジョブを実行した時刻である。507はジョブの実行結果であり、OKまたはNGとなる。508は画像データのIDである。画像データをログとして残さない場合は「−1」となる。
【0021】
画像ログは、509の画像データ管理テーブルと、画像データそのものからなる。510は画像IDであり、508から参照される。509は画像データのHDD211内でのファイル名である。画像データはHDD211内において、509で識別される名前で保持される。
【0022】
図6は、サーバ104のソフトウェア構成を示すブロック図である。
ログ通知受信部601は、画像形成装置101から送信されるログ通知要求を受信する。ログ送信時刻決定部602は、ログ通知要求を受信すると、ログ送信情報設定部603により設定されたログ送信時間帯およびスケジュール間隔から、画像形成装置がログを送信可能な時刻を決定する。ログ受信部604は、画像形成装置101からログを受信し、ログ保持部605に保持する。画像ログ処理部606は、ログ保持部605に保持された画像データを取得し、OCRやフォーマット変換等の画像処理を行い、変換後の画像データを画像データ保持部607に保持する。検索処理部608は保持されたログ情報に基づき、ユーザからの検索要求に応じてログの検索を行う。
【0023】
図7は、サーバ104のログ送信情報設定部603のUIである。
このUIは、Webアプリケーションとして構成され、リモートからWebブラウザを使用して各設定を入力することが可能である。また、サーバ104のCRT表示装置311上に表示され、ポインティングデバイス309、キーボード310等から入力する構成としてもよい。
【0024】
701は、画像形成装置101がログ送信を行う時間帯である。702は上記時間帯の中で送信時刻を分散させるための間隔である。例えば、ログ送信を行う時間帯が22:00〜6:00、間隔を10分に設定した場合、22:00、22:10、22:20、・・・5:50、6:00にログ送信を行わせることになる。
【0025】
図8は、ログ通知の際の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
なお、本フローに係る画像形成装置101のプログラムは、画像形成装置101のHDD211に格納されており、RAM202に読み出されCPU201によって実行される。またサーバ104のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0026】
S801において、ログ通知送信部404は、新規に送信すべきログが存在するかどうかを監視し、存在した場合にはS802に進む。S802において、ログ通知送信部404は、サーバ104に対してログ通知要求を送信する。ここで、送信されるログ通知要求は図9のようなものである。次にS803において、ログ通知受信部601はS802で送信されたログ通知要求を受信する。そしてS804において、ログ送信時刻決定部602は、図13で示すようなフローチャートに基づきログ送信時刻を決定する。その後S805において、ログ通知受信部601は、S804で決定されたログ送信時刻を含むログ通知応答を画像形成装置101に送信する。ここで、送信されるログ通知応答は図10のようなものである。次にS806において、ログ通知送信部404は、S805で送信されたログ通知応答を受信する。そしてS807において、ログ通知送信部404は、受信したログ通知応答に含まれるログ送信時刻を抽出し、ログ送信部405に設定する。
【0027】
図9は、画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
ログ通知要求は画像形成装置の機器情報を示すDevice要素901と、ログ情報を示すLog要素902からなる。Device要素901は、画像形成装置を一意に識別するDeviceId903、モデル名を示すModel904を持つ。Log要素902は、ジョブのタイプを示すJobType905を持つ。これにより、機器情報またはログ情報に対応してログ送信時刻を決定することが可能となる。
【0028】
図10は、サーバ104が送信するログ通知応答の例である。
ログ通知応答は、ログ通知要求を一意に識別するLogId1001、ログ送信時刻を示すLogSendTime1002、ログ送信の有効期限を示すExpire1003からなる。
【0029】
図11は、ログ送信時の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
なお、本フローに係る画像形成装置101のプログラムは、画像形成装置101のHDD211に格納されており、RAM202に読み出されCPU201によって実行される。またサーバ104のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0030】
S1101において、ログ送信部405は、サーバ104から受信したログ送信時刻になっているかを監視し、ログ送信時刻になった場合はS1102に進む。S1102において、ログ送信部405は、送信すべきログとしてジョブログ501と画像ログ509をログ保持部403から取得する。そしてS1103において、ログ送信部405は、サーバ104に対してジョブログおよび画像ログを送信する。次にS1104において、ログ受信部604は、S1103で送信されたジョブログおよび画像ログを受信する。そしてS1105において、ログ受信部604は受信したジョブログおよび画像ログをログ保持部605に格納する。またS1106において、ログ送信部405は、送信済みのジョブログ501と画像ログ509をログ保持部403から削除する。
【0031】
図12は、サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
ログ送信スケジュールテーブル1201において、1202はログ送信時刻であり、ログ送信情報設定部603により設定されたログ送信時間帯701およびログ送信間隔702から算出される。1203はサーバ104がログ通知要求を受け付けた受付番号であり、ログ通知応答のLogId1001として画像形成装置101に返される。1204は画像形成装置を識別するためのIDであり、ログ通知要求のDeviceId903として受信したものである。ログ送信時刻決定部602は後述するように、画像形成装置101からログ通知要求を受信するとログ送信時刻を決定し、ログ送信スケジュールテーブル1201に受付番号とデバイスIDを追記していく。
【0032】
図13は、サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
なお、本フローに係るログ送信時刻決定部602のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0033】
また本フローチャートにおいては、図7のログ送信情報設定部603により設定されたログ送信情報の中で、ログ送信時間帯の開始時刻をTs、終了時刻をTe、間隔をIntとして説明に使用する。また、ログ送信スケジュールテーブル1201の中の最後のログ送信時刻をTlastとして説明に使用する。ログ送信スケジュールテーブル1201にまだ登録がない状態でのTlastはTsに初期化されている。
【0034】
S1301において、ログ送信時刻決定部602は、画像形成装置を識別するデバイスIDが、すでにログ送信スケジュールテーブル1201に登録されているかどうかを判定する。登録されていた場合はS1302に進み、ログ送信時刻決定部602は、すでに登録されていたログ送信時刻と同じ時刻をログ送信時刻として決定する。登録されていなかった場合はS1303に進む。S1303において、ログ送信時刻決定部602は、Tlast+Intの時刻がTeを越えるかどうかを判定する。S1303の判定の結果、Teを越えない場合はS1304に進み、ログ送信時刻決定部602はTlast+Intの時刻をログ送信時刻として決定する。その後S1305において、ログ送信時刻決定部602は、Tlastを、S1304で決定した時刻に更新する。またS1303の判定の結果、Teを越えた場合は、S1306に進み、ログ送信時刻決定部602はTsをログ送信時刻として決定し、その後S1305において、TlastをTsに更新する。
【0035】
<第2の実施形態>
次に第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態においては、サーバ104はあらかじめ設定されていたログ送信時間帯の中でログ送信時刻を決定していた。本実施形態においては、サーバ104はログ送信時刻として、あらかじめ設定されていたログ送信時間帯だけでなく、画像形成装置が即時にログを送信することを許可する情報を応答することを可能とする。具体的には、ログ送信情報設定部603においてログの即時送信を許可するかどうかの条件を設定し、ログ送信時刻決定部602が、受信したログ通知要求が条件を満たすかどうかを判断する。これにより、例えばログを保持しておくHDDが少ない画像形成装置は夜間まで待たずにすぐにログ送信を行わせるといった柔軟な構成が可能となる。なお、本実施形態においては第1の実施形態と同一部分に関する説明は省略し、その差異について詳細に説明する。
【0036】
図14は、サーバ104のログ送信情報設定部603のUIである。
本実施形態においては、サーバ104がログの即時送信を許可する条件として1401〜1404の4つの条件を使用する。各条件はチェックボックスにチェックを入れることで有効/無効を切り替えることができる。条件1401はログの優先度に関するものである。優先度は1、2、3の三段階で定義され、1が最も優先度が高い。画像形成装置から送信されるログ通知要求には優先度が含まれており、通常は優先度2である。ここで、条件1401として「1以上」を設定することにより、ログ通知要求の優先度として1が入っていた場合には、そのログは即時送信させることが可能である。条件1402は画像形成装置の残HDD容量に関するものである。画像形成装置から送信されるログ通知要求には、現在の残HDD容量が含まれている。ここで、条件1402として特定の容量を設定しておくことにより、それよりも残HDD容量が少ない画像形成装置はログを即時送信指示することが可能である。条件1403はログのサイズに関するものである。画像形成装置から送信されるログ通知要求には送信しようとしているログのサイズ情報が含まれている。ここで、条件1403として特定のサイズを設定しておくことにより、それよりもサイズが小さいログは即時送信させることが可能である。条件1404はログが生成されるもとになったジョブを実行したユーザ名に関するものである。画像形成装置から送信されるログ通知要求にはジョブを実行したユーザ名が入れられている。ここで、条件1404として特定のユーザ名を設定しておくことにより、該当するユーザのログは即時送信させることが可能である。なお、条件1404には複数のユーザ名を設定可能である。
【0037】
図15は、ログ通知の際の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
なお、本フローに係る画像形成装置101のプログラムは、画像形成装置101のHDD211に格納されており、RAM202に読み出されCPU201によって実行される。またサーバ104のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0038】
S1501において、ログ通知送信部404は、新規に送信すべきログが存在するかどうかを監視し、存在した場合にはS1502に進む。S1502において、ログ通知送信部404は、サーバ104に対して図16のようなログ通知要求を送信する。次にS1503において、ログ通知受信部601はS1502で送信されたログ通知要求を受信する。そしてS1504において、ログ送信時刻決定部602は、図18で示すフローチャートに基づきログを即時送信させるかどうかを判定する。即時送信させると判定された場合はS1505に進み、ログ通知受信部601は、ログ即時送信を許可する情報を含む図17の(A)のようなログ通知応答を画像形成装置101に送信する。S1504で即時送信させないと判定された場合はS1506に進み、ログ送信時刻決定部602は、図13で示したようなフローチャートに基づきログ送信時刻を決定する。その後S1507において、ログ通知受信部601は、S1506で決定されたログ送信時刻を含むログ通知応答を画像形成装置101に送信する。ここで、送信されるログ通知応答は図17の(B)のようなものである。次にS1508において、ログ通知送信部404は、S1505またはS1507で送信されたログ通知応答を受信する。そしてS1509において、ログ通知送信部404は、ログ通知応答にログ即時送信を許可する情報が含まれているかどうかを判定する。ログ即時送信を許可する情報が含まれていた場合はS1510に進む。S1510において、ログ送信部405はログをサーバ104に送信するが、詳細は図11のフローチャートの通りである。一方S1509の判定の結果、ログ即時送信を許可する情報が含まれていない場合には、S1511において、ログ通知送信部404は、受信したログ通知応答に含まれるログ送信時刻を抽出し、ログ送信部405に設定する。
【0039】
図16は、画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
本実施形態においては、画像形成装置101が送信するログ通知要求に含まれる情報の中で、1601のような画像形成装置に関する情報と、1602〜1604のようなログ自体に関する情報を組み合わせて、ログの即時送信を許可するかどうかを決定する。残HDD容量を示すHddLeft1601は、条件1402に影響するものである。ユーザ名を示すUser1602は、条件1404に影響するものである。優先度を示すPriority1603は、条件1401に影響するものである。ログのサイズを示すSize1604は、条件1403に影響するものである。
【0040】
図17の(A)と(B)は、サーバ104が送信するログ通知応答の例である。
ログの即時送信許可を示すSendNow1701はtrueまたはfalseの値をとる。SendNow1701がtrueの場合は即時送信が許可されたことを意味する。
【0041】
図18は、サーバ104のログ送信時刻決定部602がログの即時送信を許可するかどうかを判定する際のフローチャートである。
なお、本フローに係るログ送信時刻決定部602のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU31によって実行される。
【0042】
S1801において、ログ送信時刻決定部602は、受信したログ通知要求に含まれる優先度が、条件1401で設定した値よりも高い優先度であるかどうかを判定する。高い優先度であった場合はS1802に進み、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を許可する。S1801で高い優先度でないと判定された場合はS1803に進む。S1803において、ログ送信時刻決定部602は、受信したログ通知要求に含まれる画像形成装置101の残HDD容量が、条件1402で設定した値よりも小さいかどうかを判定する。小さかった場合はS1802に進み、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を許可する。S1803で小さくないと判定された場合はS1804に進む。S1804において、ログ送信時刻決定部602は、受信したログ通知要求に含まれるログサイズが、条件1403で設定した値よりも小さいかどうかを判定する。小さかった場合はS1802に進み、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を許可する。S1804で小さくないと判定された場合はS1805に進む。S1805において、ログ送信時刻決定部602は、受信したログ通知要求に含まれるユーザ名が、条件1404で設定したユーザ名に含まれるかどうかを判定する。含まれる場合はS1802に進み、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を許可する。S1805で含まれないと判定された場合はS1806に進む。S1806において、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を禁止する。
【0043】
<第3の実施形態>
次に第3の実施形態について説明する。
第1および第2の実施形態においては、サーバ104はログ送信時刻を決定する際、ログ送信時間帯を送信間隔で分割して全時間帯を使用してしまった場合には、再度送信開始時刻に戻りログ送信時刻を決定していた。本実施形態においては、サーバ104はログ送信時間帯を全て使用してしまった場合に、各時刻における画像形成装置の総消費電力が分散されるようにログ送信時刻を決定する。通常、ログ送信時間帯はユーザが画像形成装置を使用しない夜間に設定される。ユーザが画像形成装置を使用しなければ、画像形成装置は省電力状態に入り、電力消費を抑えるように動作するが、ログ送信時刻には省電力状態から復帰してログ送信処理を行うため通常の電力が消費される。しかし、ログ送信時間帯の中でログ送信時刻を分散させた場合であっても、画像形成装置の台数が増えてくると各時刻に多数の画像形成装置がログ送信を行うことになる。その際ある特定の時刻に消費電力の高い画像形成装置が集中してログ送信を行うと、システム全体の消費電力が大きくなってしまう。そこで本実施形態の構成によれば、特定の時刻に、消費電力の高い画像形成装置のログ送信が集中しないようにログ送信スケジューリングが行われるため、システム全体の消費電力を抑えることが可能となる。なお、本実施形態においては第1および第2の実施の形態と同一部分に関する説明は省略し、その差異について詳細に説明する。
【0044】
図19は、画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
Power1901は、画像形成装置が通常状態で消費する消費電力を示す。
【0045】
図20は、サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
ログ送信スケジュールテーブル2001において、2002は各時刻における総消費電力であり、各時刻においてログ送信を行う各画像形成装置の消費電力の和として算出される消費電力情報である。
【0046】
図21は、サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
なお、本フローに係るログ送信時刻決定部602のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0047】
S2101〜S2105までは第1の実施形態の図13のフローチャートにおけるS1301〜S1305と同じ処理であるため説明は省略する。S2103の判定の結果Teを越えた場合は、ログ送信時間帯を全て使用してしまったことを意味しており、以降はS2106に進む。S2106において、ログ送信時刻決定部602は各時刻の中で総消費電力が最小である時刻をログ送信時刻として決定する。その後S2107において、ログ送信時刻決定部602は、ログ通知要求に含まれる消費電力Power1901を、S2106で決定したログ送信時刻の総消費電力に加えてログ送信スケジュールテーブルを更新する。
【0048】
<第4の実施形態>
次に第4の実施形態について説明する。
第1および第2の実施形態においては、サーバ104はログ送信時刻を決定する際、ログ送信時間帯を送信間隔で分割して全時間帯を使用してしまった場合には、再度送信開始時刻に戻りログ送信時刻を決定していた。本実施形態においては、サーバ104はログ送信時間帯を全て使用してしまった場合に、各時刻における画像形成装置が送信しようとしているログの合計サイズが分散されるようにログ送信時刻を決定する。しかし、ログ送信時間帯の中でログ送信時刻を分散させた場合であっても、画像形成装置の台数が増えてくると各時刻に多数の画像形成装置がログ送信を行うことになる。その際ある特定の時刻に大きなサイズのログを送信する画像形成装置が集中してしまうと、その時刻のサーバの負荷が一時的に高くなってしまい、ログ送信のパフォーマンスも低下してしまう。そこで本実施形態の構成によれば、特定の時刻に、大きなサイズのログ送信が集中しないようにログ送信スケジューリングが行われるため、サーバ104の負荷を軽減し効率よくログを送信することが可能となる。なお、本実施形態においては第1および第2の実施形態と同一部分に関する説明は省略し、その差異について詳細に説明する。
【0049】
図22は、画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
LogSize2201は、ログのサイズを示す。
【0050】
図23は、サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
ログ送信スケジュールテーブル2301において、2302は各時刻において各画像形成装置が送信しようとするログのサイズの和として算出される、その時刻の総送信ログサイズである。
【0051】
図24は、サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
なお、本フローに係るログ送信時刻決定部602のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0052】
S2401〜S2405までは第1の実施形態の図13のフローチャートにおけるS1301〜S1305と同じ処理であるため説明は省略する。S2403の判定の結果Teを越えた場合は、ログ送信時間帯を全て使用してしまったことを意味しており、以降はS2406に進む。S2406において、ログ送信時刻決定部602は各時刻の中で総送信ログサイズが最小である時刻をログ送信時刻として決定する。その後S2407において、ログ送信時刻決定部602は、ログ通知要求に含まれるログサイズを、S2406で決定したログ送信時刻の総送信ログサイズに加えてログ送信スケジュールテーブルを更新する。
【0053】
<その他の実施形態>
また本発明は、たとえば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0054】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置で発生したログ情報をサーバに送信し、サーバ上でログ情報を管理するログ情報管理システム、ログ情報管理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、デジタル複写機やプリンタのような画像形成装置で発生したログ情報をサーバに送信し、サーバ上でログを管理するログ情報管理システムが利用されている。そして、ネットワークの高速化技術やセキュリティ技術の発展に伴い、サーバをイントラネットではなくインターネット上に配置することも可能になってきている。近年では、インターネットでつながった大規模なデータセンター上のコンピュータリソースを必要な分だけ利用することを可能にしたクラウドと呼ばれるサービスが出てきており、ログを管理するサーバをクラウド上に置くことも可能となっている。クラウドを使用するとハードウェアの管理が不要となり、またサーバの負荷に応じてリソースを追加するようなことが容易に行えるといったさまざまなメリットがある。一方、管理するログ情報の種類も多様化してきている。まず第一のログ情報としては、ジョブログである。これは画像形成装置において、ユーザが実行したコピー、FAX、印刷といったジョブに関する情報を残すものである。このジョブログをサーバが収集することで、どのユーザが、いつ、どれだけのジョブを実行したかといった情報を管理することが可能である。第二のログ情報としては、デバイスログである。これはトナー等の消耗品の残量やジャム等の各種エラーが発生した場合にそれをサーバに通知し、サービスマンが必要な対応を行いやすくするためのものである。第三のログ情報は画像ログである。近年では、画像形成装置で印刷したりFAX送信したりした画像データを画像ログとしてサーバに送信する画像ログ監査システムも存在している。このようなシステムにおいては、サーバに送信された画像ログを監査者が後から視覚的に確認することが可能であり、機密文書が印刷されたり外部に送信されていないかといった監査を行うことが可能である。
【0003】
ここで挙げた各種ログの中では、画像ログは圧倒的にサイズが大きく、画像ログの監査システムにおいては、ログを受信するサーバの処理負荷に加え、通信ネットワークに与えるトラフィックの負荷も無視できない。ネットワークの負荷が上がると、そのネットワーク全体の通信効率が低下し、ユーザの業務に支障が出る場合がある。そこで、上記のような画像ログの監査システムにおいては、画像形成装置が画像ログをサーバに送信する時刻を、ユーザがネットワークを使用しない夜間に設定することが可能となっている。
【0004】
また、画像形成装置がサーバにログ情報を送信する構成のログ情報管理システムにおいては、各画像形成装置がどのタイミングでサーバにログ情報を送信するかを設定しなければならない。特許文献1においては、画像形成装置は通常は定期的にログ情報をサーバに送信するが、サーバはその応答として、次のログ情報を送信する間隔を画像形成装置に通知することで、一時的にログ送信間隔を変更させる技術が開示されている。これにより、サーバは画像形成装置がログを送信してくるタイミングで次のログの送信タイミングを指示することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−40630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように画像ログをサーバ上で管理するログ情報管理システムにおいては、日中のネットワーク負荷増大を避けるため画像ログを送信する時刻を夜間に設定する場合が多い。しかし、管理対象となる画像形成装置の台数が数百台、数千台といったように増えてくると、サーバの処理負荷やネットワーク負荷の問題が再度顕在化してくる。例えば、数千台の画像形成装置が夜間の特定の時刻に一斉にログ送信を行おうとした場合、その時刻にはサーバの処理負荷が急激に高まり、多くのログ送信がエラーとなり、エラーとなったログ送信は再送を繰り返すことになる。その結果、全ログ送信が完了するまでの時間が増大し、ユーザの業務が開始する朝までにログ送信が完了していないといった事態も発生する可能性がある。さらに、本来夜間はログ送信時以外は省電力状態にあるべき画像形成装置が、ログ送信の再送を繰り返すために通常状態でなければならず、無駄な電力を消費してしまうといった問題も発生する。
【0007】
また、特許文献1の技術は、画像形成装置が定期的にサーバにログを送信することが前提であり、上記のようにログが発生した時だけ送りたいような場合には適用することができない。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、画像形成装置の台数が増えた場合であっても、ネットワークの通信負荷を最適化し、効率的にログ情報を送信可能なログ情報管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために本発明による装置は以下の構成を備える。即ち、
保持しているログ情報をネットワークを介して送信する画像形成装置と、前記画像形成装置からログ情報を受信して管理する情報処理装置とを含むログ情報管理システムにおいて、
前記画像形成装置は、
ログを保持していることを前記情報処理装置に通知し、前記情報処理装置から前記通知に対する応答を受信し、受信した応答からログ送信時刻を抽出してログ送信時刻を設定するログ通知送信手段と、
設定された前記ログ送信時刻に前記ログを情報処理装置に送信するログ送信手段とを有し、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から前記通知を受信し、前記応答を送信するログ通知受信手段と、
前記画像形成装置が前記ログを送信する前記ログ送信時刻を決定するログ送信時刻決定手段とを有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、管理対象となる画像形成装置の台数が増えた場合であっても、サーバが適切にログ送信スケジューリングを行うことにより、ネットワークの通信負荷を最適化し、効率的にログ情報の送信を行うログ情報管理システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明を適用したログ情報管理システムのシステム構成図である。
【図2】画像形成装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】サーバ104のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】画像形成装置101のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図5】画像形成装置101が生成するログの例である。
【図6】サーバ104のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図7】サーバ104のログ送信情報設定部603のUIである。
【図8】ログ通知の際の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
【図10】サーバ104が送信するログ通知応答の例である。
【図11】ログ送信時の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
【図12】サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
【図13】サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
【図14】サーバ104のログ送信情報設定部603のUIである。
【図15】ログ通知の際の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
【図16】画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
【図17】サーバ104が送信するログ通知応答の例である。
【図18】サーバ104のログ送信時刻決定部602がログの即時送信を許可するかどうかを判定する際のフローチャートである。
【図19】画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
【図20】サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
【図21】サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
【図22】画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
【図23】サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
【図24】サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。尚、説明文中の符号について、特に断りがない限りは実施形態の共通または類似部分について共通の符号を付することで、重複説明を省略するものとする。
【0013】
<第1の実施形態>
図1は、本発明を適用したログ情報管理システムのシステム構成図である。図1においては、画像形成装置101、102、103がサーバ104とネットワーク105を介して通信可能となるように接続されている。画像形成装置はさらに多くの台数が接続可能であり、数百台、数千台といった大規模環境も可能である。なお、以降の説明においては画像形成装置を示す符号としては代表して101を使用する。また、サーバ104はイントラネット内に配置することも、ファイアウォールを介してインターネット上に配置したりさらにはクラウド上に配置したりすることも可能である。
【0014】
画像形成装置101は、コピー、FAX、印刷といった画像処理を伴う各種ジョブを実行する機能を備えており、またそれらのジョブを実行した結果をログ情報として保持し、所定のタイミングでサーバ104に送信することが可能である。なお、本実施形態において扱うログは、ジョブログと画像ログの2種類であるものとする。
【0015】
サーバ104は、画像形成装置101から各種ログを受信し、保持する。また、画像ログを受信した場合には、OCR処理を行ってテキスト情報を抽出したり、画像サイズを小さくするために画像フォーマットを変換したりした後、データベースに保存する。画像ログは、ジョブログと関連付けて保存され、抽出したキーワードを使用してログの検索を行うことも可能である。なお、図1においては、サーバ104が画像変換処理や検索処理を行う構成となっているが、これらの処理は別のサーバに実行させる構成であってもかまわない。
【0016】
図2は画像形成装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。
なお、ここでは、複写機を例にして説明する。図2の画像形成装置101において、201はCPUで、ROM203のプログラム用ROMまたは外部記憶装置211に記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス204に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。また、印刷インターフェース207を介して接続される印刷部(プリンタエンジン)210に出力情報としての画像信号を出力したり、読取インターフェース212を介して接続される読取部(スキャナ)213から入力される画像信号を制御する。また、このROM203のプログラム用ROMには、CPU201が実行可能な制御プログラム等を記憶する。さらに、ROM203のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ(アウトラインフォントデータを含む)等を記憶し、ROM203のデータ用ROMには、ホストコンピュータ上で利用される情報等を記憶している。CPU201はLANコントローラ部206を介してネットワーク上のホストコンピュータや画像形成装置との通信処理が可能となっている。202はRAMで、主としてCPU201の主メモリ,ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM202は、出力情報展開領域,環境データ格納領域等に用いられる。ハードディスク(HDD)、ICカード等の外部記憶装置211は、ディスクコントローラ(DKC)208によりアクセスが制御される。ハードディスクは、アプリケーションプログラム、フォントデータ、フォームデータ等を記憶したり、プリントジョブを一時的にスプールし、スプールされたジョブを外部から制御するためのジョブ格納領域として使用される。またさらに、スキャナ213から読み取った画像データやプリントジョブの画像データをBOXデータとして保持し、ネットワークから参照したり、印刷を行うBOXデータ格納領域としても使用される。本実施形態においては、外部記憶装置としてはHDDを使用するものとし、ジョブログ、画像ログ等各種ログを保持する。205は操作パネルで、ユーザがソフトウェアキーから各種情報を入力することが可能である。前述した外部記憶装置は、1個に限らず、少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード,言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていても良い。209は不揮発性メモリであり、操作パネル205から設定される各種設定情報を記憶している。
【0017】
また、図示していないが、画像形成装置101にはさらにオプションで、ステープルやソート機能を行うフィニッシャや、両面印刷機能を実現するための両面装置など各種拡張装置を装着することが可能となっており、それらの動作はCPU201から制御される。
【0018】
図3は、サーバ104のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、301はCPUであり、システムバス304に接続された各種デバイスの制御を行う。302はBIOSやブートプログラムを記憶するROM、303はCPU301の主記憶装置として使用されるRAMである。305はキーボードコントローラ(KBC)であり、マウス(登録商標)等のポインティングデバイス309、キーボード310からの情報などの入力に係る処理を行う。306は表示制御部(CRTC)であり、内部にビデオメモリを有し、CPU301からの指示に従ってそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号としてCRT表示装置311に出力する。なお、図3において表示装置としてCRTを例示しているが、液晶表示装置等、その表示装置の種類は問わない。307はディスクコントローラ(DKC)であり、ハードディスク(HDD)312、フロッピー(登録商標)ディスク313へのアクセスを行う。308はネットワークインタフェースカード(NIC)であって、ネットワークに接続し、ネットワークを介しての情報通信を行うものである。なお、HDD312には、OSやOS上で動作する各種アプリケーションプログラム等が格納される。上記構成において、本装置の電源がONになると、CPU301はROM302に格納されたブートプログラムに従って、HDD312からOSをRAM303に読み込み、情報処理装置として機能するようになる。
【0019】
図4は、画像形成装置101のソフトウェア構成を示すブロック図である。画像処理部401はコピー、FAX、印刷といった画像処理を伴う各種ジョブを実行する。ログ生成部402は、画像処理部401が処理した画像データや、ジョブのユーザ名、実行日時等ジョブに関する各種情報を収集して図5のようなログを生成し、ログ保持部403に保持する。ログ通知送信部404は所定のタイミングで、送信すべきログが保持されていることをサーバ104に通知し、また、その応答としてログ送信時刻を受信する。ログ送信部405は、サーバ104から受信したログ送信時刻情報を保持し、保持したログ送信時刻になると、ログ保持部403に保持されているログをサーバ104に送信する。
【0020】
図5は、画像形成装置101が生成するログの例である。
501はジョブログのテーブルである。502はジョブログを識別するIDであり、画像形成装置ごとに重複しない値を持つ。503はジョブの種別であり、コピー、FAX、印刷等からなる。504はジョブを実行したユーザの名前である。505はジョブ名である。印刷の場合は印刷ファイル名となるが、コピー、FAXにおいてはジョブ名はそれぞれ「Copy Job」、「FAX Job」となる。506はジョブを実行した時刻である。507はジョブの実行結果であり、OKまたはNGとなる。508は画像データのIDである。画像データをログとして残さない場合は「−1」となる。
【0021】
画像ログは、509の画像データ管理テーブルと、画像データそのものからなる。510は画像IDであり、508から参照される。509は画像データのHDD211内でのファイル名である。画像データはHDD211内において、509で識別される名前で保持される。
【0022】
図6は、サーバ104のソフトウェア構成を示すブロック図である。
ログ通知受信部601は、画像形成装置101から送信されるログ通知要求を受信する。ログ送信時刻決定部602は、ログ通知要求を受信すると、ログ送信情報設定部603により設定されたログ送信時間帯およびスケジュール間隔から、画像形成装置がログを送信可能な時刻を決定する。ログ受信部604は、画像形成装置101からログを受信し、ログ保持部605に保持する。画像ログ処理部606は、ログ保持部605に保持された画像データを取得し、OCRやフォーマット変換等の画像処理を行い、変換後の画像データを画像データ保持部607に保持する。検索処理部608は保持されたログ情報に基づき、ユーザからの検索要求に応じてログの検索を行う。
【0023】
図7は、サーバ104のログ送信情報設定部603のUIである。
このUIは、Webアプリケーションとして構成され、リモートからWebブラウザを使用して各設定を入力することが可能である。また、サーバ104のCRT表示装置311上に表示され、ポインティングデバイス309、キーボード310等から入力する構成としてもよい。
【0024】
701は、画像形成装置101がログ送信を行う時間帯である。702は上記時間帯の中で送信時刻を分散させるための間隔である。例えば、ログ送信を行う時間帯が22:00〜6:00、間隔を10分に設定した場合、22:00、22:10、22:20、・・・5:50、6:00にログ送信を行わせることになる。
【0025】
図8は、ログ通知の際の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
なお、本フローに係る画像形成装置101のプログラムは、画像形成装置101のHDD211に格納されており、RAM202に読み出されCPU201によって実行される。またサーバ104のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0026】
S801において、ログ通知送信部404は、新規に送信すべきログが存在するかどうかを監視し、存在した場合にはS802に進む。S802において、ログ通知送信部404は、サーバ104に対してログ通知要求を送信する。ここで、送信されるログ通知要求は図9のようなものである。次にS803において、ログ通知受信部601はS802で送信されたログ通知要求を受信する。そしてS804において、ログ送信時刻決定部602は、図13で示すようなフローチャートに基づきログ送信時刻を決定する。その後S805において、ログ通知受信部601は、S804で決定されたログ送信時刻を含むログ通知応答を画像形成装置101に送信する。ここで、送信されるログ通知応答は図10のようなものである。次にS806において、ログ通知送信部404は、S805で送信されたログ通知応答を受信する。そしてS807において、ログ通知送信部404は、受信したログ通知応答に含まれるログ送信時刻を抽出し、ログ送信部405に設定する。
【0027】
図9は、画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
ログ通知要求は画像形成装置の機器情報を示すDevice要素901と、ログ情報を示すLog要素902からなる。Device要素901は、画像形成装置を一意に識別するDeviceId903、モデル名を示すModel904を持つ。Log要素902は、ジョブのタイプを示すJobType905を持つ。これにより、機器情報またはログ情報に対応してログ送信時刻を決定することが可能となる。
【0028】
図10は、サーバ104が送信するログ通知応答の例である。
ログ通知応答は、ログ通知要求を一意に識別するLogId1001、ログ送信時刻を示すLogSendTime1002、ログ送信の有効期限を示すExpire1003からなる。
【0029】
図11は、ログ送信時の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
なお、本フローに係る画像形成装置101のプログラムは、画像形成装置101のHDD211に格納されており、RAM202に読み出されCPU201によって実行される。またサーバ104のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0030】
S1101において、ログ送信部405は、サーバ104から受信したログ送信時刻になっているかを監視し、ログ送信時刻になった場合はS1102に進む。S1102において、ログ送信部405は、送信すべきログとしてジョブログ501と画像ログ509をログ保持部403から取得する。そしてS1103において、ログ送信部405は、サーバ104に対してジョブログおよび画像ログを送信する。次にS1104において、ログ受信部604は、S1103で送信されたジョブログおよび画像ログを受信する。そしてS1105において、ログ受信部604は受信したジョブログおよび画像ログをログ保持部605に格納する。またS1106において、ログ送信部405は、送信済みのジョブログ501と画像ログ509をログ保持部403から削除する。
【0031】
図12は、サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
ログ送信スケジュールテーブル1201において、1202はログ送信時刻であり、ログ送信情報設定部603により設定されたログ送信時間帯701およびログ送信間隔702から算出される。1203はサーバ104がログ通知要求を受け付けた受付番号であり、ログ通知応答のLogId1001として画像形成装置101に返される。1204は画像形成装置を識別するためのIDであり、ログ通知要求のDeviceId903として受信したものである。ログ送信時刻決定部602は後述するように、画像形成装置101からログ通知要求を受信するとログ送信時刻を決定し、ログ送信スケジュールテーブル1201に受付番号とデバイスIDを追記していく。
【0032】
図13は、サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
なお、本フローに係るログ送信時刻決定部602のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0033】
また本フローチャートにおいては、図7のログ送信情報設定部603により設定されたログ送信情報の中で、ログ送信時間帯の開始時刻をTs、終了時刻をTe、間隔をIntとして説明に使用する。また、ログ送信スケジュールテーブル1201の中の最後のログ送信時刻をTlastとして説明に使用する。ログ送信スケジュールテーブル1201にまだ登録がない状態でのTlastはTsに初期化されている。
【0034】
S1301において、ログ送信時刻決定部602は、画像形成装置を識別するデバイスIDが、すでにログ送信スケジュールテーブル1201に登録されているかどうかを判定する。登録されていた場合はS1302に進み、ログ送信時刻決定部602は、すでに登録されていたログ送信時刻と同じ時刻をログ送信時刻として決定する。登録されていなかった場合はS1303に進む。S1303において、ログ送信時刻決定部602は、Tlast+Intの時刻がTeを越えるかどうかを判定する。S1303の判定の結果、Teを越えない場合はS1304に進み、ログ送信時刻決定部602はTlast+Intの時刻をログ送信時刻として決定する。その後S1305において、ログ送信時刻決定部602は、Tlastを、S1304で決定した時刻に更新する。またS1303の判定の結果、Teを越えた場合は、S1306に進み、ログ送信時刻決定部602はTsをログ送信時刻として決定し、その後S1305において、TlastをTsに更新する。
【0035】
<第2の実施形態>
次に第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態においては、サーバ104はあらかじめ設定されていたログ送信時間帯の中でログ送信時刻を決定していた。本実施形態においては、サーバ104はログ送信時刻として、あらかじめ設定されていたログ送信時間帯だけでなく、画像形成装置が即時にログを送信することを許可する情報を応答することを可能とする。具体的には、ログ送信情報設定部603においてログの即時送信を許可するかどうかの条件を設定し、ログ送信時刻決定部602が、受信したログ通知要求が条件を満たすかどうかを判断する。これにより、例えばログを保持しておくHDDが少ない画像形成装置は夜間まで待たずにすぐにログ送信を行わせるといった柔軟な構成が可能となる。なお、本実施形態においては第1の実施形態と同一部分に関する説明は省略し、その差異について詳細に説明する。
【0036】
図14は、サーバ104のログ送信情報設定部603のUIである。
本実施形態においては、サーバ104がログの即時送信を許可する条件として1401〜1404の4つの条件を使用する。各条件はチェックボックスにチェックを入れることで有効/無効を切り替えることができる。条件1401はログの優先度に関するものである。優先度は1、2、3の三段階で定義され、1が最も優先度が高い。画像形成装置から送信されるログ通知要求には優先度が含まれており、通常は優先度2である。ここで、条件1401として「1以上」を設定することにより、ログ通知要求の優先度として1が入っていた場合には、そのログは即時送信させることが可能である。条件1402は画像形成装置の残HDD容量に関するものである。画像形成装置から送信されるログ通知要求には、現在の残HDD容量が含まれている。ここで、条件1402として特定の容量を設定しておくことにより、それよりも残HDD容量が少ない画像形成装置はログを即時送信指示することが可能である。条件1403はログのサイズに関するものである。画像形成装置から送信されるログ通知要求には送信しようとしているログのサイズ情報が含まれている。ここで、条件1403として特定のサイズを設定しておくことにより、それよりもサイズが小さいログは即時送信させることが可能である。条件1404はログが生成されるもとになったジョブを実行したユーザ名に関するものである。画像形成装置から送信されるログ通知要求にはジョブを実行したユーザ名が入れられている。ここで、条件1404として特定のユーザ名を設定しておくことにより、該当するユーザのログは即時送信させることが可能である。なお、条件1404には複数のユーザ名を設定可能である。
【0037】
図15は、ログ通知の際の画像形成装置101とサーバ104の処理を示すフローチャートである。
なお、本フローに係る画像形成装置101のプログラムは、画像形成装置101のHDD211に格納されており、RAM202に読み出されCPU201によって実行される。またサーバ104のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0038】
S1501において、ログ通知送信部404は、新規に送信すべきログが存在するかどうかを監視し、存在した場合にはS1502に進む。S1502において、ログ通知送信部404は、サーバ104に対して図16のようなログ通知要求を送信する。次にS1503において、ログ通知受信部601はS1502で送信されたログ通知要求を受信する。そしてS1504において、ログ送信時刻決定部602は、図18で示すフローチャートに基づきログを即時送信させるかどうかを判定する。即時送信させると判定された場合はS1505に進み、ログ通知受信部601は、ログ即時送信を許可する情報を含む図17の(A)のようなログ通知応答を画像形成装置101に送信する。S1504で即時送信させないと判定された場合はS1506に進み、ログ送信時刻決定部602は、図13で示したようなフローチャートに基づきログ送信時刻を決定する。その後S1507において、ログ通知受信部601は、S1506で決定されたログ送信時刻を含むログ通知応答を画像形成装置101に送信する。ここで、送信されるログ通知応答は図17の(B)のようなものである。次にS1508において、ログ通知送信部404は、S1505またはS1507で送信されたログ通知応答を受信する。そしてS1509において、ログ通知送信部404は、ログ通知応答にログ即時送信を許可する情報が含まれているかどうかを判定する。ログ即時送信を許可する情報が含まれていた場合はS1510に進む。S1510において、ログ送信部405はログをサーバ104に送信するが、詳細は図11のフローチャートの通りである。一方S1509の判定の結果、ログ即時送信を許可する情報が含まれていない場合には、S1511において、ログ通知送信部404は、受信したログ通知応答に含まれるログ送信時刻を抽出し、ログ送信部405に設定する。
【0039】
図16は、画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
本実施形態においては、画像形成装置101が送信するログ通知要求に含まれる情報の中で、1601のような画像形成装置に関する情報と、1602〜1604のようなログ自体に関する情報を組み合わせて、ログの即時送信を許可するかどうかを決定する。残HDD容量を示すHddLeft1601は、条件1402に影響するものである。ユーザ名を示すUser1602は、条件1404に影響するものである。優先度を示すPriority1603は、条件1401に影響するものである。ログのサイズを示すSize1604は、条件1403に影響するものである。
【0040】
図17の(A)と(B)は、サーバ104が送信するログ通知応答の例である。
ログの即時送信許可を示すSendNow1701はtrueまたはfalseの値をとる。SendNow1701がtrueの場合は即時送信が許可されたことを意味する。
【0041】
図18は、サーバ104のログ送信時刻決定部602がログの即時送信を許可するかどうかを判定する際のフローチャートである。
なお、本フローに係るログ送信時刻決定部602のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU31によって実行される。
【0042】
S1801において、ログ送信時刻決定部602は、受信したログ通知要求に含まれる優先度が、条件1401で設定した値よりも高い優先度であるかどうかを判定する。高い優先度であった場合はS1802に進み、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を許可する。S1801で高い優先度でないと判定された場合はS1803に進む。S1803において、ログ送信時刻決定部602は、受信したログ通知要求に含まれる画像形成装置101の残HDD容量が、条件1402で設定した値よりも小さいかどうかを判定する。小さかった場合はS1802に進み、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を許可する。S1803で小さくないと判定された場合はS1804に進む。S1804において、ログ送信時刻決定部602は、受信したログ通知要求に含まれるログサイズが、条件1403で設定した値よりも小さいかどうかを判定する。小さかった場合はS1802に進み、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を許可する。S1804で小さくないと判定された場合はS1805に進む。S1805において、ログ送信時刻決定部602は、受信したログ通知要求に含まれるユーザ名が、条件1404で設定したユーザ名に含まれるかどうかを判定する。含まれる場合はS1802に進み、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を許可する。S1805で含まれないと判定された場合はS1806に進む。S1806において、ログ送信時刻決定部602は、ログの即時送信を禁止する。
【0043】
<第3の実施形態>
次に第3の実施形態について説明する。
第1および第2の実施形態においては、サーバ104はログ送信時刻を決定する際、ログ送信時間帯を送信間隔で分割して全時間帯を使用してしまった場合には、再度送信開始時刻に戻りログ送信時刻を決定していた。本実施形態においては、サーバ104はログ送信時間帯を全て使用してしまった場合に、各時刻における画像形成装置の総消費電力が分散されるようにログ送信時刻を決定する。通常、ログ送信時間帯はユーザが画像形成装置を使用しない夜間に設定される。ユーザが画像形成装置を使用しなければ、画像形成装置は省電力状態に入り、電力消費を抑えるように動作するが、ログ送信時刻には省電力状態から復帰してログ送信処理を行うため通常の電力が消費される。しかし、ログ送信時間帯の中でログ送信時刻を分散させた場合であっても、画像形成装置の台数が増えてくると各時刻に多数の画像形成装置がログ送信を行うことになる。その際ある特定の時刻に消費電力の高い画像形成装置が集中してログ送信を行うと、システム全体の消費電力が大きくなってしまう。そこで本実施形態の構成によれば、特定の時刻に、消費電力の高い画像形成装置のログ送信が集中しないようにログ送信スケジューリングが行われるため、システム全体の消費電力を抑えることが可能となる。なお、本実施形態においては第1および第2の実施の形態と同一部分に関する説明は省略し、その差異について詳細に説明する。
【0044】
図19は、画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
Power1901は、画像形成装置が通常状態で消費する消費電力を示す。
【0045】
図20は、サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
ログ送信スケジュールテーブル2001において、2002は各時刻における総消費電力であり、各時刻においてログ送信を行う各画像形成装置の消費電力の和として算出される消費電力情報である。
【0046】
図21は、サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
なお、本フローに係るログ送信時刻決定部602のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0047】
S2101〜S2105までは第1の実施形態の図13のフローチャートにおけるS1301〜S1305と同じ処理であるため説明は省略する。S2103の判定の結果Teを越えた場合は、ログ送信時間帯を全て使用してしまったことを意味しており、以降はS2106に進む。S2106において、ログ送信時刻決定部602は各時刻の中で総消費電力が最小である時刻をログ送信時刻として決定する。その後S2107において、ログ送信時刻決定部602は、ログ通知要求に含まれる消費電力Power1901を、S2106で決定したログ送信時刻の総消費電力に加えてログ送信スケジュールテーブルを更新する。
【0048】
<第4の実施形態>
次に第4の実施形態について説明する。
第1および第2の実施形態においては、サーバ104はログ送信時刻を決定する際、ログ送信時間帯を送信間隔で分割して全時間帯を使用してしまった場合には、再度送信開始時刻に戻りログ送信時刻を決定していた。本実施形態においては、サーバ104はログ送信時間帯を全て使用してしまった場合に、各時刻における画像形成装置が送信しようとしているログの合計サイズが分散されるようにログ送信時刻を決定する。しかし、ログ送信時間帯の中でログ送信時刻を分散させた場合であっても、画像形成装置の台数が増えてくると各時刻に多数の画像形成装置がログ送信を行うことになる。その際ある特定の時刻に大きなサイズのログを送信する画像形成装置が集中してしまうと、その時刻のサーバの負荷が一時的に高くなってしまい、ログ送信のパフォーマンスも低下してしまう。そこで本実施形態の構成によれば、特定の時刻に、大きなサイズのログ送信が集中しないようにログ送信スケジューリングが行われるため、サーバ104の負荷を軽減し効率よくログを送信することが可能となる。なお、本実施形態においては第1および第2の実施形態と同一部分に関する説明は省略し、その差異について詳細に説明する。
【0049】
図22は、画像形成装置101が送信するログ通知要求の例である。
LogSize2201は、ログのサイズを示す。
【0050】
図23は、サーバ104が生成するログ送信スケジュールテーブルの例である。
ログ送信スケジュールテーブル2301において、2302は各時刻において各画像形成装置が送信しようとするログのサイズの和として算出される、その時刻の総送信ログサイズである。
【0051】
図24は、サーバ104のログ送信時刻決定部602がログ送信時刻を決定する際のフローチャートである。
なお、本フローに係るログ送信時刻決定部602のプログラムは、サーバ104のHDD312に格納されており、RAM303に読み出されCPU301によって実行される。
【0052】
S2401〜S2405までは第1の実施形態の図13のフローチャートにおけるS1301〜S1305と同じ処理であるため説明は省略する。S2403の判定の結果Teを越えた場合は、ログ送信時間帯を全て使用してしまったことを意味しており、以降はS2406に進む。S2406において、ログ送信時刻決定部602は各時刻の中で総送信ログサイズが最小である時刻をログ送信時刻として決定する。その後S2407において、ログ送信時刻決定部602は、ログ通知要求に含まれるログサイズを、S2406で決定したログ送信時刻の総送信ログサイズに加えてログ送信スケジュールテーブルを更新する。
【0053】
<その他の実施形態>
また本発明は、たとえば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0054】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保持しているログ情報をネットワークを介して送信する画像形成装置と、前記画像形成装置からログ情報を受信して管理する情報処理装置とを含むログ情報管理システムにおいて、
前記画像形成装置は、
ログを保持していることを前記情報処理装置に通知し、前記情報処理装置から前記通知に対する応答を受信し、受信した応答からログ送信時刻を抽出してログ送信時刻を設定するログ通知送信手段と、
設定された前記ログ送信時刻に前記ログを情報処理装置に送信するログ送信手段とを有し、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から前記通知を受信し、前記応答を送信するログ通知受信手段と、
前記画像形成装置が前記ログを送信する前記ログ送信時刻を決定するログ送信時刻決定手段とを有することを特徴とするログ情報管理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置が前記ログを送信可能なログ送信時間帯を設定するログ送信情報設定手段を有することを特徴とする請求項1に記載のログ情報管理システム。
【請求項3】
前記画像形成装置において、
前記ログ通知送信手段は、受信した前記応答からログ即時送信が許可されたかどうかを判定し、
前記ログ送信手段は、前記ログ即時送信が許可された場合にはログを即時に送信し、
前記情報処理装置において、
前記ログ送信時刻決定手段は、前記ログを即時送信させるかどうかを判定し、
前記応答には、即時送信指示を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のログ情報管理システム。
【請求項4】
前記送信時刻決定手段は、
前記画像形成装置から受信した前記通知に含まれる機器情報またはログ情報に対応して前記ログ送信時刻を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のログ情報管理システム。
【請求項5】
前記機器情報は、前記画像形成装置の消費電力情報を含むことを特徴とする請求項4に記載のログ情報管理システム。
【請求項6】
前記ログ情報は、ログのサイズ情報を含むことを特徴とする請求項4に記載のログ情報管理システム。
【請求項7】
保持しているログ情報をネットワークを介して送信する画像形成装置と、前記画像形成装置からログ情報を受信して管理する情報処理装置とを含むログ情報管理システムの制御方法において、
前記画像形成装置は、
ログを保持していることを前記情報処理装置に通知し、前記情報処理装置から前記通知に対する応答を受信し、受信した応答からログ送信時刻を抽出してログ送信時刻を設定するログ通知送信工程と、
設定された前記ログ送信時刻に前記ログを情報処理装置に送信するログ送信工程とを有し、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から前記通知を受信し、前記応答を送信するログ通知受信工程と、
前記画像形成装置が前記ログを送信する前記ログ送信時刻を決定するログ送信時刻決定工程とを有することを特徴とするログ情報管理システムの制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載のログ情報管理システムの制御方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項8記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
保持しているログ情報をネットワークを介して送信する画像形成装置と、前記画像形成装置からログ情報を受信して管理する情報処理装置とを含むログ情報管理システムにおいて、
前記画像形成装置は、
ログを保持していることを前記情報処理装置に通知し、前記情報処理装置から前記通知に対する応答を受信し、受信した応答からログ送信時刻を抽出してログ送信時刻を設定するログ通知送信手段と、
設定された前記ログ送信時刻に前記ログを情報処理装置に送信するログ送信手段とを有し、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から前記通知を受信し、前記応答を送信するログ通知受信手段と、
前記画像形成装置が前記ログを送信する前記ログ送信時刻を決定するログ送信時刻決定手段とを有することを特徴とするログ情報管理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置が前記ログを送信可能なログ送信時間帯を設定するログ送信情報設定手段を有することを特徴とする請求項1に記載のログ情報管理システム。
【請求項3】
前記画像形成装置において、
前記ログ通知送信手段は、受信した前記応答からログ即時送信が許可されたかどうかを判定し、
前記ログ送信手段は、前記ログ即時送信が許可された場合にはログを即時に送信し、
前記情報処理装置において、
前記ログ送信時刻決定手段は、前記ログを即時送信させるかどうかを判定し、
前記応答には、即時送信指示を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のログ情報管理システム。
【請求項4】
前記送信時刻決定手段は、
前記画像形成装置から受信した前記通知に含まれる機器情報またはログ情報に対応して前記ログ送信時刻を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のログ情報管理システム。
【請求項5】
前記機器情報は、前記画像形成装置の消費電力情報を含むことを特徴とする請求項4に記載のログ情報管理システム。
【請求項6】
前記ログ情報は、ログのサイズ情報を含むことを特徴とする請求項4に記載のログ情報管理システム。
【請求項7】
保持しているログ情報をネットワークを介して送信する画像形成装置と、前記画像形成装置からログ情報を受信して管理する情報処理装置とを含むログ情報管理システムの制御方法において、
前記画像形成装置は、
ログを保持していることを前記情報処理装置に通知し、前記情報処理装置から前記通知に対する応答を受信し、受信した応答からログ送信時刻を抽出してログ送信時刻を設定するログ通知送信工程と、
設定された前記ログ送信時刻に前記ログを情報処理装置に送信するログ送信工程とを有し、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から前記通知を受信し、前記応答を送信するログ通知受信工程と、
前記画像形成装置が前記ログを送信する前記ログ送信時刻を決定するログ送信時刻決定工程とを有することを特徴とするログ情報管理システムの制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載のログ情報管理システムの制御方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項8記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2011−128995(P2011−128995A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−288465(P2009−288465)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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