説明

ロータリ耕耘装置

【課題】接続強度を十分に確保すること。
【解決手段】伝動ギヤを収容したギヤボックスの左右側部に略円形に開口する開口部を設けて、両開口部に左右一対の板状の連結用ブラケットの内側面部を接続し、両連結用ブラケットの外側面部に、左右方向に伸延する左右一対の筒状のメインビームの内側端面を接続したロータリ耕耘装置であって、略円形に開口する前記開口部の外周縁部に、半径方向に膨出する膨出部を形成して、連結用ブラケットの内側面部と面接する開口部の外周縁長を増大させている。開口部の外周縁長を増大させているため、同開口部の外周端部の全周にわたって溶接することで得られる接続強度を増大させることができて、接続強度を十分に確保することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリ耕耘装置のギヤボックス形状に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロータリ耕耘装置の一形態として、特許文献1に開示されたものがある。すなわち、かかるロータリ耕耘装置は、伝動ギヤを収容したギヤボックス(板金製)の左右側部に略円形に開口する開口部を設けて、両開口部に左右一対の板状の連結用ブラケット(ロアリンクブラケット)の内側面部を接続し、両連結用ブラケットの外側面部に、左右方向に伸延する左右一対の円筒状のメインビームの内側端面を接続している。
【0003】
ここで、ギヤボックスと連結用ブラケットの接続は、板状の連結用ブラケットの一側面にギヤボックスの一側開口部の端面を当接させ、同状態にて一側開口部の外周縁部を溶接により連結用ブラケットに固定して接続している。また、連結ブラケットとメインビームの接続は、同様に、板状の連結用ブラケットの他側面にメインビームの内側端面を当接させ、同状態にてメインビームの外周縁部を溶接により連結用ブラケットに固定して接続している。
【0004】
そして、略円筒状に形成したギヤボックスの一側上部には平坦面部を切削して形成し、同平坦面部に注油口を形成して、同注油口からギヤボックス内に潤滑油を注入するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4041622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、ギヤボックスの開口部の外周縁部を溶接する場合、開口部の外周縁長に溶接面積が比例し、同溶接面積に接続強度が比例することになるが、前記ギヤボックスでは開口部の外周縁長が最短となる略円形に開口させて形成しているために、ギヤボックスの外周端部の全周にわたって溶接することで得られる接続強度が不十分となっている。そのため、溶接部分に別途補強部材を溶接して補強している。その結果、部品点数と溶接箇所が増大している。
【0007】
また、ギヤボックスの一側上部に平坦面部を切削して形成し、同平坦面部に注油口を形成しているために、加工作業が必要となり作業工数が増大している。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明では、伝動ギヤを収容したギヤボックスの左右側部に略円形に開口する開口部を設けて、両開口部に左右一対の板状の連結用ブラケットの内側面部を接続し、両連結用ブラケットの外側面部に、左右方向に伸延する左右一対の筒状のメインビームの内側端面を接続したロータリ耕耘装置であって、略円形に開口する前記開口部の外周縁部に、半径方向に膨出する膨出部を形成して、連結用ブラケットの内側面部と面接する開口部の外周縁長を増大させたことを特徴とするロータリ耕耘装置を提供するものである。
【0009】
また、本発明は以下の構成にも特徴を有する。
(1)前記開口部の外周縁部の少なくとも上部に膨出部を形成すると共に、同膨出部に潤滑油を注入するための注油口を形成したこと。
(2)前記開口部の外周縁部の少なくとも上部に平坦面部を有する膨出部を形成すると共に、同膨出部の平坦面部に潤滑油を注入するための注油口を形成したこと。
【発明の効果】
【0010】
(1)請求項1記載の本発明では、伝動ギヤを収容したギヤボックスの左右側部に略円形に開口する開口部を設けて、両開口部に左右一対の板状の連結用ブラケットの内側面部を接続し、両連結用ブラケットの外側面部に、左右方向に伸延する左右一対の筒状のメインビームの内側端面を接続したロータリ耕耘装置であって、略円形に開口する前記開口部の外周縁部に、半径方向に膨出する膨出部を形成して、連結用ブラケットの内側面部と面接する開口部の外周縁長を増大させている。
【0011】
このように、開口部の外周縁長を増大させているため、同開口部の外周端部の全周にわたって溶接することで得られる接続強度を増大させることができて、接続強度を十分に確保することができる。そのため、補強部材による補強を不要となすことができて、部品点数と溶接箇所を削減することができる。その結果、ギヤボックスと連結用ブラケットの接続作業能率を向上させることができる。
【0012】
(2)請求項2記載の本発明は、前記開口部の外周縁部の少なくとも上部に膨出部を形成すると共に、同膨出部に潤滑油を注入するための注油口を形成している。
【0013】
従って、ギヤボックスの一側上部に平坦面部を切削して形成し、同平坦面部に注油口を形成する加工作業を不要として作業工数を削減することができる。
【0014】
(3)請求項3記載の本発明は、前記開口部の外周縁部の少なくとも上部に平坦面部を有する膨出部を形成すると共に、同膨出部の平坦面部に潤滑油を注入するための注油口を形成している。
【0015】
従って、平坦面部に注油口をより簡単に形成することができると共に、作業工数としては注油口形成だけの必要最少限の作業工数に削減することができる。その結果、加工作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るロータリ耕耘装置の斜視図。
【図2】同ロータリ耕耘装置の平面図。
【図3】同ロータリ耕耘装置の側面図。
【図4】ギヤボックス及び連結用ブラケットの平面図。
【図5】ギヤボックス及び連結用ブラケットの背面図。
【図6】図5のI−I線断面図。
【図7】溶接部の説明図。
【図8】他の実施形態としての連結用ブラケットの斜視説明面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。ここで、図1は本発明に係るロータリ耕耘装置の斜視図、図2は同ロータリ耕耘装置の平面図、及び、図3は同ロータリ耕耘装置の側面図である。
【0018】
図1〜図3に示すAは本発明に係るロータリ耕耘装置である。かかるロータリ耕耘装置Aはトラクタ等の牽引車(図示せず)に牽引されながら圃場を耕耘することができるように構成している。
【0019】
すなわち、ロータリ耕耘装置Aは、図1〜図3に示すように、耕耘動力を伝達する伝動機構と支持機構とを兼ねる伝動・支持機構部1と、同伝動・支持機構部1に取り付けた耕深調整部2及び耕耘カバー部3とを備えている。
【0020】
そして、伝動・支持機構部1は、前面中央部と左右側部が開口して前記牽引車から動力を取り入れる伝動ギヤを収容した板金製のギヤボックス4と、同ギヤボックス4の左右側端部に内側面部を接続した左右一対の板状の連結用ブラケット5,6と、両連結用ブラケット5,6の外側面部に内側端面を接続して外側方(左右方向)に伸延させた左右一対の円筒状のメインビーム7,8と、左側のメインビーム7の外側端面に上端内側面部を接続して下方へ伸延させた伝動ケース9と、右側のメインビーム8の外側端面に上端部を接続して下方へ伸延させると共に上記伝動ケース9と左右に対向させた軸受け体10と、同軸受け体10の下端部と上記伝動ケース9の下端部との間に横架した耕耘軸11とから形成している。耕耘軸11の周面には多数の耕耘爪12を軸線方向に間隔を開けて取り付けている。
【0021】
また、図2に示すように、連結用ブラケット5,6はそれぞれ前後方向に伸延する板状に形成して、内側面中途部をギヤボックス4の左右側部に開口した開口部32,32に面接させて連設している。連結用ブラケット5,6の各前端部には連結用ピン5a,6aを外側方に突出させている。両連結用ピン5a,6aには、牽引車に前端部を連結した左右一対のロワリンク(図示せず)の後端部を連結するようにしている。
【0022】
図3に示すように、ギヤボックス4の前面中央部に開口した開口部から入力軸13を前方に向けて突出させている。同入力軸13にはギヤボックス4内に配設した伝動ギヤ(図示せず)を連動連結している。同伝動ギヤと伝動ケース9内に配設したチェーン機構等の伝動機構(図示せず)との間には、左右方向に伸延する伝動軸14を左側のメインビーム7中を通して介設している。同伝動軸14の左側端部と前記耕耘軸11の左側端部との間に上記伝動機構を介設している。
【0023】
このようにして、伝動・支持機構部1では、牽引車の動力取出軸から動力を→入力軸13→伝動ギヤ→伝動軸14→伝動ケース9内の伝動機構→耕耘軸11に取り入れて、同耕耘軸11を回動させることで耕耘爪12により圃場を耕耘するようにしている。
【0024】
耕深調整部2は、図1〜図3に示すように、前記ギヤボックス4の上面中央部に載設した連結ブラケット15と、前記左右一対の連結用ブラケット5,6の後端部に前端部を連結した耕深フレーム枠体16と、同耕深フレーム枠体16の中途部と上記連結ブラケット15の後端部との間に介設した深耕調整作動操作体17とを具備している。
【0025】
そして、連結ブラケット15は、ギヤボックス4の上面中央部にステー15cを介して、下方へ凸状に湾曲させて形成した左右一対のブラケット片15a,15aの下端中途部を連設している。両ブラケット片15a,15aの前端部間に連結ピン15bを架設している。連結ピン15bには、牽引車に前端部を連結したトップリンク(図示せず)の後端部を連結するようにしている。
【0026】
また、耕深フレーム枠体16は、前後方向に伸延する左右一対の前後伸延片16a,16aと、左右方向に伸延させて両前後伸延片16a,16aの中途部間に横架した左右伸延中途部片16bと、左右方向に伸延させて両前後伸延片16a,16aの後端部間に架設した左右伸延後端部片16cとから平面視格子枠状に形成している。左右一対の前後伸延片16a,16aは、左右一対の連結用ブラケット5,6の後端部に前端部を連設している。
【0027】
深耕調整作動操作体17は、上下方向に伸延する作動片17aと、同作動片17aの上端部にその軸線廻りに正・逆回転自在に取り付けたハンドル状の回転操作片17bとを具備して、回転操作片17bを正・逆回転させることで作動片17aを軸線方向に伸縮させることができるように構成している。そして、前記左右一対のブラケット片15a,15aの後端部間に左右方向の軸線廻りに回動自在に枢支片15dを枢支し、同枢支片15dに作動片17aの上端部を連結している。また、作動片17aの下端部は左右伸延中途部片16bの中央部に連結している。
【0028】
このようにして、回転操作片17bを正・逆回転させて作動片17aを伸縮させると、左右一つのロワリンクとトップリンクに連結した伝動・支持機構部1を前傾姿勢と後傾姿勢との間で姿勢変更して、耕耘爪12による耕耘深さを調整することができるようにしている。
【0029】
耕耘カバー部3は、図1〜図3に示すように、伝動ケース9と軸受け体10との間に開設したロータリカバー体18と、同ロータリカバー体18の上端縁部に基端縁部を枢支・連結したリヤカバー体19と、同リヤカバー体19の先端縁部に取り付けた整地体20と、上記ロータリカバー体18の中途部と前記連結ブラケット15の右側中途部との間に介設したリヤカバー調整体21と、上記ロータリカバー体18の左右側後端縁部に前端縁部を連結したサイドカバー体22,22とを具備している。
【0030】
そして、ロータリカバー体18は、側面視にて略扇状に形成した左右一対の側方カバー片18a,18aの先細り状下部を耕耘軸11の外周左右側部に枢支して、両側方カバー片18a,18aの上端縁部を上方へ凸状の円弧状に形成し、両上端縁部間に上方カバー片18bを架設して正面視門型に形成している。
【0031】
リヤカバー体19は、前記上方カバー片18bの後端縁部18cに、同後端縁部18cの左右幅と略同一幅の四角形状に形成したリヤカバー本片19aの基端縁部19bを、左右方向に軸線を向けた枢軸23により枢支して、上方カバー片18bの後端縁部18cから垂下状となしている。そして、リヤカバー体19は枢軸23を中心にリヤカバー本片19aを上下揺動自在となしている。また、リヤカバー本片19aの先端縁部19cはカール状に巻き返して形成している。同先端縁部19cの下端面には整地面19dを形成して、同整地面19dを耕耘した圃場面上に滑動させて圃場面を整地するようにしている。
【0032】
整地体20は、リヤカバー体19の先端縁部19cに、同先端縁部19cの左右幅と略同一幅の四角形状に形成した整地本体20aの基端縁部20bを、取付体24,24を介して取り付けている。
【0033】
このようにして、整地体20により圃場の整地効果を増大させることができるようにしている。
【0034】
リヤカバー調整体21は、上下方向に伸延する作動片21aと、同作動片21aの上端部にその軸線廻りに正・逆回転自在に取り付けたハンドル状の回転操作片21bとを具備して、回転操作片21bを正・逆回転させることで作動片21aを軸線方向に伸縮させることができるように構成している。そして、前記上方カバー片18bの後側中途部と前記連結ブラケット15の右側中途部より右側方に延設した支持片25との間に作動片21aを介設している。
【0035】
このようにして、前記した耕深調整時に、回転操作片21bを正・逆回転させて作動片21aを伸縮させることで、ロータリカバー体18を耕耘軸11の軸芯を中心にして前後方向に回動調整して、同ロータリカバー体18に取り付けたリヤカバー体19の先端縁部19cの整地面19dが、圃場面に接地する高さに整合するように調整することができるようにしている。
【0036】
サイドカバー体22,22は、それぞれ板状に形成して、前記側方カバー片18a,18aの左右側後端縁部に前端縁部22a,22aを連結して、側方カバー片18a,18aの後端縁部からリヤカバー体19の側端縁部までの側方を閉塞している。
【0037】
また、ロータリカバー体18とリヤカバー体19との間には、上下方向に伸延する左右一対のハンガーロッド26,26を介設して、両ハンガーロッド26,26によりリヤカバー体19を支持している。27は圧縮スプリングであり、同圧縮スプリング27はロータリ耕耘装置Aが上昇された際に、リヤカバー体19に対して圧縮作用(弾性付勢)することで、リヤカバー体19が急激に下方へ回動するのを抑制している。28はハンガーロッド26の上部を支持する上部ステー、29はハンガーロッド26の下部を支持する下部ステーである。
【0038】
上記のような構成において、本発明の要旨は、ギヤボックス4の形状にある。すなわち、ギヤボックス4は、図4に示すように、ボックス本体30を左右方向に伸延する筒状に形成すると共に、同ボックス本体30の中央部30aは外方へ膨出させて左右側端部よりも大径に形成している。そして、中央部30aの前面は開口させて軸支体31を介して入力軸13を前方へ突出させている。
【0039】
また、図5〜図7にも示すように、ボックス本体30の左右側端は略円形に開口させて開口部32,32を形成すると共に、両開口部32,32は、外周縁部、本実施形態では上部周縁部と下部周縁部にそれぞれ各開口部32の半径方向に膨出する膨出部33,33,33,33を形成した異形状となして、連結用ブラケット5,6の内側面部と面接する開口部32,32の外周縁長を円形外周縁長よりも増大させている。
【0040】
ここで、本実施形態では、上部の膨出部33,33の端面は、図7に示すように、前後幅W1が開口部32の直径の略三分の二の幅で、上下幅H1が開口部32の半径の略三分の一の幅を有する側面視門型に形成している。また、下部の膨出部33,33の端面は、前後幅W2が開口部32の直径の略三分の二の幅で、上下幅H2が開口部32の半径の略三分の一の幅を有する側面視略U字型に形成している。このようにして、上部の膨出部33,33と下部の膨出部33,33は線対称形状に形成している。40は開口部32の周縁部に沿わせて溶接した溶接部である。
【0041】
しかも、両膨出部33,33の上部面は平坦面部34,34となしている。さらには、右側の上部膨出部33に形成した平坦面部34には注油口35を形成して、同注油口35からギヤボックス4内に潤滑油を注入することができるようにしている。36は注油口キャップである。37は左側の連結用ブラケット5の中途部に開口した連通孔であり、同連通孔37を介してギヤボックス4と左側のメインビーム7とを連通させて、これらギヤボックス4と左側のメインビーム7中に伝動軸14を挿通している。
【0042】
ここで、少なくとも右側の開口部32の膨出部33は、同開口部32の上部に形成すると共に、同膨出部33の上面部は平坦面部34として、同平坦面部34に注油口35を形成することで、後述する溶接接続強度を良好に確保することができると共に、簡単に注油口35を設けることができる。なお、本実施形態では膨出部33を開口部32の上部と下部に形成しているが、開口部32の前部と後部に又はそれら以外の位置にも増設することができる。
【0043】
上記のように、上・下部膨出部33,33を設けて開口部32,32の外周縁長を増大させているため、開口部32,32の外周端部の全周にわたって溶接することで得られる溶接部40の接続強度を増大させることができて、接続強度を十分に確保することができる。そのため、補強部材による補強を不要となすことができて、部品点数と溶接箇所を削減することができる。その結果、ギヤボックス4と連結用ブラケット5,6の接続作業能率を向上させることができる。
【0044】
この際、右側の上部膨出部33の上部面には平坦面部34を形成しているため、同平坦面部34に注油口35をより簡単に形成することができると共に、作業工数としては注油口形成だけの必要最少限の作業工数に削減することができる。その結果、加工作業能率を向上させることができる。
【0045】
図8は他の実施形態としての連結用ブラケット5,6である。すなわち、板状の連結用ブラケット5,6の内側面部にギヤボックス4の開口部32,32を嵌合させるための嵌合用凹部38,39(いわゆる座グリ部)をフライス加工して形成し、同嵌合用凹部38,39にギヤボックス4の開口部32,32を嵌合させている。
【0046】
ここで、嵌合用凹部38,39の形状はギヤボックス4の開口部32,32の形状と略同一に形成している。そして、嵌合用凹部38,39に開口部32,32の上・下部膨出部33,33を嵌合させると、ギヤボックス4の軸線上外方向及び軸線廻りの動作が嵌合用凹部38,39に規制されるようにしている。
【0047】
従って、ギヤボックス4と連結用ブラケットとを接続する位置決めが簡単かつ確実にできる。しかも、前記したように上・下部膨出部33,33を設けて開口部32,32の外周縁長を増大させているため、開口部32,32の外周端部の全周にわたって溶接することで得られる接続強度を増大させることができて、接続強度を十分に確保することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
ギヤボックスと連結用ブラケットとの溶接強度を増大させることができる。
【符号の説明】
【0049】
A ロータリ耕耘装置
1 伝動・支持機構部
2 耕深調整部
3 耕耘カバー部
4 ギヤボックス
5,6 連結用ブラケット
7,8 メインビーム
32 開口部
33 膨出部
34 平坦面部
35 注油口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝動ギヤを収容したギヤボックスの左右側部に略円形に開口する開口部を設けて、両開口部に左右一対の板状の連結用ブラケットの内側面部を接続し、両連結用ブラケットの外側面部に、左右方向に伸延する左右一対の筒状のメインビームの内側端面を接続したロータリ耕耘装置であって、
略円形に開口する前記開口部の外周縁部に、半径方向に膨出する膨出部を形成して、連結用ブラケットの内側面部と面接する開口部の外周縁長を増大させたことを特徴とするロータリ耕耘装置。
【請求項2】
前記開口部の外周縁部の少なくとも上部に膨出部を形成すると共に、同膨出部に潤滑油を注入するための注油口を形成したことを特徴とする請求項1記載のロータリ耕耘装置。
【請求項3】
前記開口部の外周縁部の少なくとも上部に平坦面部を有する膨出部を形成すると共に、同膨出部の平坦面部に潤滑油を注入するための注油口を形成したことを特徴とする請求項1記載のロータリ耕耘装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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