説明

ローラおよび画像形成装置

【課題】軸芯の周面に形成された外皮を分離する分離作業性が良好なローラを提供する。
【解決手段】ローラ軸芯151と、当該ローラ軸芯151における軸方向中央領域の全部または一部を被覆するローラ外皮152とを備えるローラであって、前記ローラ軸芯151の周面には、第1端部から第2端部にかけて中央領域を通って一条の溝部122が刻設され、前記溝部122は、第1端部及びこれに続く中央領域の全部または一部領域に存する溝幅が略一定の定幅部122aと、前記定幅部の、第2端部寄り位置を起点とし、第1端部から遠ざかるにつれて溝幅が次第に広がってゆく幅変化部122bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローラおよび画像形成装置に関し、特に、ローラの軸芯の周面に設けられたゴムなどの外皮を剥離する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴムなどの外皮が軸芯の周面に設けられたローラは、様々な装置に用いられており、例えば、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、定着ベルトを駆動する駆動ローラや、用紙を加熱しながら加圧してトナーを定着する定着ローラなどに用いられている。
これらのローラは、いずれもゴムなどの弾性部材がローラ外皮として軸芯の外周に圧入された構成である。
【0003】
このローラ外皮は、経時的に劣化が進行するため、場合によっては、画像形成装置が耐用年数内であっても、ローラを幾度か交換する必要がある。
このようにローラが交換される際もしくは画像形成装置を廃棄する際には、不要となったローラは、リサイクルのために構成部材別に分離される。
より具体的には、この分離作業は、軸芯表面に設けられたローラ外皮に刃物を押し当てながら軸方向に切り裂き、皮を剥くように行われる。
【0004】
従来のローラでは、この分離作業を安全に実施するため、図6に示すように、軸芯1121の表面に長手方向に延伸する溝部1122を設け、小刀などの刃先をローラ外皮1123へと案内するものがある(例えば、特許文献1)。
これにより、小刀に力を加えても刃先が軸芯から逸れず、安全にローラ外皮をカットすることができる。
【特許文献1】特開平08−91599号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記溝部の幅は、小刀の刃の厚みよりも僅かに大きいだけなので、上記溝部に刃先を入れる際に挿入し難く、迅速な分離作業を実施し難いという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、軸芯の周面に形成されたローラ外皮を分離する分離作業性が良好なローラ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のローラは、ローラ軸芯と、当該ローラ軸芯における軸方向中央領域の全部または一部を被覆するローラ外皮とを備えるローラであって、前記ローラ軸芯の周面には、第1端部から第2端部にかけて中央領域を通って一条の溝部が刻設され、前記溝部は、第1端部及びこれに続く中央領域の全部または一部領域に存する溝幅が略一定の定幅部と、前記定幅部の、第2端部寄り位置を起点とし、第1端部から遠ざかるにつれて溝幅が次第に広がってゆく幅変化部とを有することを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、上記ローラをシート搬送経路上のローラとして用いていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記ローラ構成により、溝部の第2端部寄りに存する溝幅の広い幅変化部に刃先を落とし込み、第1端部側にスライドさせると、幅変化部の幅が次第に狭まって、自然に定幅部に侵入するため、ローラ外皮が安全かつ速やかに切断され、ローラ外皮の分離作業性が良好となる。
また、上記画像形成装置は、上記構成のローラを備えるため、上述したローラの効果と同様の効果を奏する。
【0009】
また、前記溝部は、第2端部と前記幅変化部との間であって、前記ローラ外皮で被覆されていない領域に、幅が一定で、前記第1端部側に存する溝幅よりも大きな幅広部を有していることを特徴とする。
これにより、溝部において、前記ローラ外皮で被覆されていない領域に幅が広い幅広部が存在しているため、作業者はこの幅広部に刃先を容易に落とし込むことができ、迅速な分離作業を実施することができる。
【0010】
さらに、前記ローラ軸芯の第2端部に挿抜自在に挿嵌されている輪体を備え、輪体の、ローラ軸芯の第2端部が挿入される孔内面には、前記幅広部に侵入し、嵌合する嵌合凸部が形状されていることを特徴とする。
ローラの分離作業を実施する際には、輪体をローラ軸芯から脱抜することで、幅広部が露出するため、容易に幅変化部に刃先を侵入させることができる。
【0011】
また、輪体が軸芯に挿嵌されているときには、幅広部は、キー溝として、嵌合凸部がキーとして機能するため、輪体に駆動力が加わった場合に輪体とのローラ軸芯との間で生じる空転が防止されると共に、嵌合凸部が幅広部を塞いでいるため、幅広部への異物の侵入が抑止される。
また、前記輪体の一方の側面の、前記嵌合凸部相当位置には、法線方向に突出した突起が設けられ、当該突起は、前記幅変化部の溝形状と符合する形状に形成されていることを特徴とする。
【0012】
輪体がローラ軸芯に挿嵌されているとき、突起が幅変化部に蓋をするため、幅変化部への異物の侵入がさらに抑止される。
また、前記突起が幅変化部に嵌合するところまで、輪体をローラ軸芯に挿入した状態において、ローラ外皮は、前記突起の全部または一部を被覆していることを特徴とする。
これにより、幅変化部が存する領域もローラ外皮で被覆することができるため、この部分もローラとして使用することが可能となり、軸方向に無駄な部分がなくなって、コンパクト化が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
1.実施の形態
(構成)
以下、本実施の形態のローラおよび画像形成装置について説明する。
図1は、本実施の形態におけるローラを用いる画像形成装置の一例としてのタンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)の全体の構成を示す断面概略図である。
【0014】
同図に示すように、このプリンタ1は、画像プロセス部3、給送部4、定着部5および制御部6を備えており、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるカラーの画像形成を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
【0015】
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部3Y,3M,3C,3K、光学部10、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31Y、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラ34Y、感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナ35Yなどを備えており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。他の作像部3M〜3Kについても、作像部3Yと同様の構成になっており、同図では、符号を省略している。
【0016】
光学部10は、レーザダイオードなどの発光素子を備え、感光体ドラム31Y〜31Kを露光するためのレーザ光Lを出射する。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラ12と従動ローラ13に張架されて矢印A方向に回転駆動される。
給送部4は、記録シートとしての用紙Sを収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の用紙Sを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ42と、繰り出された用紙Sを二次転写位置46に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対44と、二次転写ローラ45などを備えている。
【0017】
定着部5は、磁束発生部170と、当該磁束発生部170の近傍に回転自在に配された筒状の定着ローラ150と、バネなどを用いた不図示の加圧機構によって定着ローラ150を押圧しながらモータ(不図示)などにより回転駆動する加圧ローラ160と、ジャムを防止のために定着ローラ150の周面に当接または近接配置された分離爪180を有する。
【0018】
主に従動する定着ローラ150が変形することで圧接ニップ部、即ち、定着ニップが形成され、この圧接ニップ部を用紙Sが通過することにより用紙S上に形成されたトナー像Tなどが加熱溶融されると共に加圧されて定着される。
磁束発生部170は、定着ローラ150に向けて周期的に変動する磁界を発生させて誘導加熱する。
【0019】
定着ローラ150は、弾性を有する層及び誘導電流を発生させる磁性材料からなる層が順次軸芯に積層されたローラである。
加圧ローラ160は、回転駆動される円筒状の軸芯に弾性を有する層と離型性を有する層が順次積層されたローラである。
制御部6は、外部の端末装置からの画像信号をY〜K色用のデジタル信号に変換し、光学部10の発光素子を駆動させるための駆動信号を生成する。
【0020】
光学部10は、制御部6からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、感光体ドラム31Y〜31Kを露光走査させる。この露光走査により、帯電器32Y〜32Kにより帯電された感光体ドラム31Y〜31K上に静電潜像が形成される。各静電潜像は、現像器33Y〜33Kにより現像されて感光体ドラム31Y〜31K上にY〜K色のトナー像が形成される。各色のトナー像は、一次転写ローラ34Y〜34Kに作用する静電力により中間転写ベルト11上に順次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト11上に重ね合わされた各色トナー像は、中間転写ベルト11の回転により二次転写位置46に移動する。
【0021】
一方、中間転写ベルト11の移動タイミングに合わせて、給送部4からは、用紙Sの基準位置を把握するタイミングローラ対44を介して用紙Sが給送されて来ており、その用紙Sは、回転する中間転写ベルト11と二次転写ローラ45の間に挟まれて搬送され、二次転写ローラ45に作用する静電力により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して用紙S上に二次転写される。
【0022】
二次転写位置46を通過した用紙Sは、定着部5に搬送され、用紙S上のトナー像(未定着画像)が定着部5における加熱・加圧により用紙Sに定着された後、排出ローラ対71を介して排出トレイ72上に排出される。
(駆動ローラ12の構成)
図2は、駆動ローラ12の斜視図である。
【0023】
駆動ローラ12は、円筒状のゴム製のローラ外皮152が略円柱状のローラ軸芯151に圧入され、さらに、ローラ軸芯151の一方の端に輪体の一例としてのギヤ153が挿嵌されている。
図3は、駆動ローラ12の分解斜視図である。
ローラ軸芯151は、例えば、円柱状のアルミニウムなどからなり、その表面に、軸方向に沿って溝部122が刻設されている。
【0024】
この溝部122は、ローラ軸芯151の端Bから端Cに達する少し手前までの範囲に形成された一定幅の定幅部122aと、この定幅部122aの途切れた位置から端Cに近づくにつれて、幅と深さが次第に大きくなっている幅変化部122bと、この幅変化部122bと端Cとの間に形成された、一定幅で定幅部122aよりも幅が広い幅広部122cとを有している。
【0025】
定幅部122aの幅は、小刀の刃の幅よりも0.3mm程大きくなっており、その具体的な数値範囲としては、0.5mm以上、1.0mm以下の範囲にし、また、深さは、0.2mm以上、1.0mm以下の範囲に設定するのが望ましい。
このように定幅部122aの幅の上限を制限するのは、ローラ外皮152が押圧された際、溝部122が有る領域と無い領域とで、押圧の際に生じる反力にばらつきが生じないようにするためである。
【0026】
そして、定幅部122aの深さの下限を制限するのは、溝部122から小刀の刃が外れないようにするためであり、さらに、上限を制限するのは、外径が4mmから12mmまでの範囲が主流となっているローラ軸芯において、強度を著しく損なわないようにするためである。
また、幅広部122cの幅は、2.0mm以上、6.0mm以下の範囲にし、また、深さは、1.0mm以上、3.0mm以下の範囲に設定することが望ましい。
【0027】
これは、幅広部122cにおいて、幅がローラ軸芯の外径の1/2程度であって、かつ、当該外径の1/4程度であれば、キー溝として十分使用することができるからである。
幅変化部122bは、定幅部122aと幅広部122cとが滑らかに繋がるように、幅と深さとが連続的に変化している。
ギヤ153は、例えば、ポリオキシメチレン(POM)からなる一体成形品であり、中央に軸孔153bが形成されている。
【0028】
上記軸孔153bには、ローラ軸芯151の幅広部122cの全てが侵入するまで挿嵌される。
図4(a)は、駆動ローラ12の通常使用時の状態を示し、図4(b)は、分離作業の予備段階、即ち、ローラ軸芯151からギヤ153を脱抜した状態を示す。
軸孔153bの内面には、軸孔153bに挿嵌されるローラ軸芯151の幅広部122cに侵入して嵌合する嵌合凸部153dが形成されており、この嵌合凸部153dがキーの役割を果たすため、ギヤ153に加えられた駆動力が確実にローラ軸芯151に伝達される。
【0029】
そして、この嵌合凸部153dのX方向側の境界部から、X方向に向かって突出する突起153cが形成されている。
駆動ローラ12を通常使用する際には、突起153cは、幅変化部122b及び幅広部122cに侵入して嵌合している状態となっており、蓋をしているので、異物の侵入が防止されている。
【0030】
また、突起153cは、上述の嵌合状態における露出面が、ローラ軸芯151の周面の一部を形成するように成形されており、突起153c上にもローラ外皮152を圧入することができるので、この部分もローラとして使用することが可能となり、軸方向の無駄な部分がなくなり、コンパクト化が図られる。
ギヤ153をローラ軸芯151から脱抜した状態では、幅広部122cが露出することとなる。
【0031】
この幅広部122cは、定幅部122aよりも幅が広いため、小刀を侵入させ易く、また、図4(c)に示すように、幅広部122cの深さd2が、定幅部122aの深さd1よりも深いので、小刀の刃の先端が幅広部122cから逸脱しにくい。
このため、小刀の刃を幅変化部122bへと確実に案内することができる。
さらに、幅変化部122bは、定幅部122aに近づくにつれ、幅及び深さが次第に小さくなって行くため、小刀の刃を滑らかに定幅部122aへと案内することができる。
【0032】
このように分離作業者は、ローラ軸芯151の幅広部122cに小刀の刃を侵入させ、反対側の端部に向けて小刀の刃をスライドさせることにより、自然に小刀の刃が定幅部122aに導かれ、ローラ外皮152を安全かつ簡単に切断して剥離することができる。
(その他の事項)
なお、本実施の形態では、駆動ローラ12を例に挙げ、ローラ外皮の分離作業性向上のための構成について説明を行ったが、これはあくまで一例であって、駆動ローラ12のように軸芯にギヤが挿嵌されている必要はなく、ギヤの代わりにプーリやピッチリングなどがローラ軸芯に挿嵌されていてもよく、要するに、ローラ軸芯の端部に取着される輪体でありさえすればよい。
【0033】
ここで、上記ピッチリングとは、ローラ軸芯に圧入された円筒状のローラ外皮が軸方向にずれるのを防止するために、軸芯の両端部に挿嵌される円盤状の部材のことである。
このような観点から、本実施の形態のローラの適用範囲は広く、例えば、画像形成装置では、帯電器32Y(帯電ローラ)、定着ローラ150、加圧ローラ160、排出ローラ対71、二次転写ローラ45、タイミングローラ対44、繰り出しローラ42、一次転写ローラ34Y〜34K、従動ローラ13に適用することができる。
【0034】
なお、従動ローラの場合は、通常、ギヤ及びプーリなどの輪体は取着されていないが、このような輪体を有しないローラであっても、ローラ軸芯に溝部122と同様の溝さえ刻設されていれば、幅広部に小刀の刃を侵入させ、反対側の端部に向けて小刀の刃をスライドさせることにより、ローラ外皮を安全かつ簡単に切断して剥離することができる。
その場合、輪体の空転を防止するキー溝として機能していた幅広部122cは、不要となるため、溝部が定幅部122a及び幅変化部122bのみで構成されているとしても構わない。
【0035】
また、本実施の形態では、ローラ外皮は、ローラ軸芯151に圧入されているとしたが、接着等で固定されているとしても構わず、その場合、切断されたローラ外皮を手で容易に剥離することができる程度に、接着強度を調整することが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、ローラを用いる装置に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本実施の形態の画像形成装置の構成を示す断面概略図である。
【図2】本実施の形態の駆動ローラの構成例を示す部分斜視図である。
【図3】本実施の形態の駆動ローラの分解斜視図である。
【図4】(a)は、本実施の形態の軸芯の正面図及び断面図であり、(b)は、本実施の形態のギヤの正面図及び断面図であり、(c)及び(d)は、本実施の形態のギヤと軸芯との嵌合について説明する図である。
【図5】本実施の形態の駆動ローラのローラ外皮の分離作業の実施状況を示す図である。
【図6】従来のローラの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 プリンタ
3 画像プロセス部
3Y,3M,3C,3K 作像部
4 給送部
5 定着部
6 制御部
10 光学部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
31 感光体ドラム
32 帯電器
33 現像器
34 一次転写ローラ
35 クリーナ
41 給紙カセット
42 ローラ
43 搬送路
44 タイミングローラ対
45 二次転写ローラ
46 二次転写位置
71 排出ローラ対
72 排出トレイ
122 溝部
122a 定幅部
122b 幅変化部
122c 幅広部
123 ローラ外皮
153 ギヤ
153a ギヤ
153b 軸孔
153c 突起
150 定着ローラ
151 軸芯
152 弾性層
153 ギヤ
160 加圧ローラ
170 磁束発生部
180 分離爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローラ軸芯と、当該ローラ軸芯における軸方向中央領域の全部または一部を被覆するローラ外皮とを備えるローラであって、
前記ローラ軸芯の周面には、第1端部から第2端部にかけて中央領域を通って一条の溝部が刻設され、
前記溝部は、
第1端部及びこれに続く中央領域の全部または一部領域に存する溝幅が略一定の定幅部と、
前記定幅部の、第2端部寄り位置を起点とし、第1端部から遠ざかるにつれて溝幅が次第に広がってゆく幅変化部とを有することを特徴とするローラ。
【請求項2】
前記溝部は、第2端部と前記幅変化部との間であって、前記ローラ外皮で被覆されていない領域に、幅が一定で、前記第1端部側に存する溝幅よりも大きな幅広部を有していることを特徴とする請求項1に記載のローラ。
【請求項3】
さらに、前記ローラ軸芯の第2端部に挿抜自在に挿嵌されている輪体を備え、
輪体の、ローラ軸芯の第2端部が挿入される孔内面には、前記幅広部に侵入し、嵌合する嵌合凸部が形状されていることを特徴とする請求項2に記載のローラ。
【請求項4】
前記輪体の一方の側面の、前記嵌合凸部相当位置には、法線方向に突出した突起が設けられ、当該突起は、前記幅変化部の溝形状と符合する形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のローラ。
【請求項5】
前記突起が幅変化部に嵌合するところまで、輪体をローラ軸芯に挿入した状態において、ローラ外皮は、前記突起の全部または一部を被覆していることを特徴とする請求項4に記載のローラ。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載のローラを、シート搬送経路上のローラとして用いていることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−115852(P2009−115852A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−285446(P2007−285446)
【出願日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】