説明

ロールシートホルダ

【課題】 巻貼着せず、食品関係等に使用される細長い棒状部材の場合にも問題なく取り付け、取り外すことができるラベルを作成可能なロールシートホルダを提供する。
【解決手段】 ロールシートホルダ3に巻回される無定長ロールシート3Aは、裏面側に粘着剤層が設けられていない自己発色性を有する長尺状の感熱シート等で構成され、裏面側が外側になるように巻回されている。また、無定長ロールシート3Aの裏面側の幅方向端縁部には、搬送方向に所定ピッチ寸法で各エンコーダマーク5が形成されている。また、この各エンコーダマーク5の所定ピッチ寸法は、印字済みの無定長ロールシート3Aを切断する各切断位置3B間の距離に等しくなるように形成されている。また、各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側には、各切断位置3B間のほぼ中央位置に搬送方向後ろ側に凸のくの字形の各切込部3Cが形成され切離可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺状のロールシートを搬送するための搬送手段と、該ロールシートに印刷する印刷手段と、印字済みロールシートを切断する切断手段と、を備えたテープ印刷装置に使用され、前記ロールシートが巻回されると共に、該テープ印刷装置内で着脱可能な状態で支持されるロールシートホルダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、ACコードや配線コード等に巻き付けて貼着されるラベルについて種々提案されている。
例えば、被貼着体に巻貼着される第1の貼着部分を間にして左右に互いに貼着し合う第2、第3の貼着部分を有し、裏面に剥離自在な離ケイ紙を備えたラベルにおいて、上記離ケイ紙に上記第1の貼着部分に対応して切り込みを形成し、上記第1の貼着部分の離ケイ紙を単独で剥離しうるように構成したラベルがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
そして、このような構成においては、被貼着体に巻き付け貼着する箇所に対応した部分のみを単独で剥離しうるように離ケイ紙に切り込みを設けておくので、被貼着体への巻貼着作業時に他の箇所どうしが不要に引きつけあうことのない、作業容易にして仕上げの美しいラベル貼着を行うことができる。
【特許文献1】実開昭56−35654号公報(第1頁第13行目乃至第4頁第6行目、第2図乃至第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のラベルにおいては、取り外しの際に粘着剤が温度、湿度により巻貼着している部材に残り、きれいに剥がせないという問題がある。また、ラベルを巻貼着する部材が食品関係等に使用される細長い棒状部材の場合には、使用可能な粘着剤は粘着力、保存性等が劣るため、剥がれやすい等の問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、巻貼着せず、食品関係等に使用される細長い棒状部材の場合にも問題なく取り付けることができ、該棒状部材から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができるラベルを作成可能なロールシートホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため請求項1に係るロールシートホルダは、長尺状のロールシートを搬送するための搬送手段と、該ロールシートに印刷する印刷手段と、印字済みロールシートを切断する切断手段と、を備えたテープ印刷装置に使用され、前記ロールシートが巻回されると共に、該テープ印刷装置内で着脱可能な状態で支持されるロールシートホルダにおいて、前記ロールシートは、長手方向に所定ピッチで形成されて棒状部材を挿通可能な挿通部を有することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係るロールシートホルダは、請求項1に記載のロールシートホルダにおいて、前記ロールシートは、前記所定ピッチで裏面に形成されて前記各挿通部の間に配置されるエンコーダマークを有し、前記テープ印刷装置は、前記エンコーダマークを検出するマーク検出センサと、前記マーク検出センサの検出情報に基づき前記搬送手段及び前記印刷手段を駆動制御する制御手段と、を有し、前記所定ピッチは、印字済みロールシートを切断する各切断位置間の距離に等しいことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係るロールシートホルダは、請求項2に記載のロールシートホルダにおいて、前記挿通部は、該挿通部の搬送方向先端側周辺部分に形成される折り曲げ可能な折曲部と、前記折曲部の両側端部から該挿通部の搬送方向後ろ側周辺部に形成される切離可能な切離部と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係るロールシートホルダは、請求項2に記載のロールシートホルダにおいて、前記挿通部は、前記ロールシートの幅方向に所定間隔で平行に形成される2列の切離部を有することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係るロールシートホルダは、請求項4に記載のロールシートホルダにおいて、前記各切離部は、平面視搬送方向後ろ側に凸状のくの字形に形成されていることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係るロールシートホルダは、請求項2に記載のロールシートホルダにおいて、前記挿通部は、前記ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される前記棒状部材の断面よりも小さい貫通孔を有することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係るロールシートホルダは、請求項6に記載のロールシートホルダにおいて、前記貫通孔は、外周部に半径方向外側方向に所定長さ形成される切離可能な切込部を有することを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に係るロールシートホルダは、請求項2に記載のロールシートホルダにおいて、前記挿通部は、前記ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される貫通孔と、前記貫通孔の外周部から搬送方向後ろ側切断位置まで形成されるスリット状の挿入用孔と、を有することを特徴とする。
【0014】
また、請求項9に係るロールシートホルダは、請求項2に記載のロールシートホルダにおいて、前記挿通部は、前記ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される貫通孔と、前記貫通孔の外周部から搬送方向後ろ側切断位置まで形成される該貫通孔を開口するための切離可能部と、を有することを特徴とする。
【0015】
また、請求項10に係るロールシートホルダは、請求項1に記載のロールシートホルダにおいて、前記挿通部は、前記ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される貫通孔を有し、前記テープ印刷装置は、前記貫通孔を検出する貫通孔検出センサと、前記貫通孔検出センサの検出情報に基づき前記搬送手段及び前記印刷手段を駆動制御する制御手段と、を有し、前記貫通孔は、該ロールシートの幅方向に長い略横長六角形に形成されていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項11に係るロールシートホルダは、請求項10に記載のロールシートホルダにおいて、前記貫通孔は、前記略横長六角形のロールシートの幅方向中央部側の端縁角部から外側方向に所定長さ形成される切離可能な切込部を有することを特徴とする。
【0017】
また、請求項12に係るロールシートホルダは、請求項10又は請求項11に記載のロールシートホルダにおいて、前記略横長六角形は、前記ロールシートの長手方向の対辺間の距離が該ロールシートの幅方向各端縁角部間の距離の約半分の長さに形成されていることを特徴とする。
【0018】
また、請求項13に係るロールシートホルダは、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載のロールシートホルダにおいて、前記ロールシートホルダは、前記テープ印刷装置の底面部に配置されたセンサ手段と協働して該ロールシートの種類を特定するロールシート特定部を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、請求項14に係るロールシートホルダは、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載のロールシートホルダにおいて、前記ロールシートは、粘着材層を有しない長尺状の連続する無定長ロールシートのみから形成されることを特徴とする。
【0020】
更に、請求項15に係るロールシートホルダは、請求項14に記載のロールシートホルダにおいて、前記無定長ロールシートは、蛍光物質及びポリ塩化ビフェニルを含まないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に係るロールシートホルダでは、棒状部材を挿通可能な挿通部が長手方向に所定ピッチで形成される長尺状のロールシートが巻回されると共に、テープ印刷装置内で着脱可能な状態で支持されている。
これにより、搬送手段及び印刷手段を駆動制御してロールシートに印字データを印刷後、印字済みロールシートを切断することによって、製造日データ等の所定印字データが印刷され、且つ棒状部材を挿通可能な挿通部が形成された印字済みラベルを簡易に連続して作成することができる。
【0022】
請求項2に係るロールシートホルダでは、裏面にエンコーダマークが所定ピッチで形成される長尺状のロールシートが巻回されると共に、テープ印刷装置内で着脱可能な状態で支持されている。また、この各エンコーダマーク間のロールシート上には、棒状部材を挿通可能な挿通部が形成されている。また、この各エンコーダマークの所定ピッチは、印字済みロールシートを切断する各切断位置間の距離に等しくなるように形成されている。
これにより、マーク検出センサでエンコーダマークを検出し、この検出情報に基づいて搬送手段及び印刷手段を駆動制御してロールシートに印字データを印刷すると共に所定ピッチ搬送後、印字済みロールシートを切断することによって、製造日データ等の所定印字データが印刷され、且つ棒状部材を挿通可能な挿通部が形成された印字済みラベルを簡易に連続して作成することができる。
【0023】
また、請求項3に係るロールシートホルダでは、各挿通部は、搬送方向先端側周辺部分に形成される折り曲げ可能な折曲部と、この折曲部の両側端部から搬送方向後ろ側周辺部に形成される切離可能な切離部とから構成されている。
これにより、各挿通部の搬送方向先端側周辺部分には、切離部が設けられていないため、テープ印刷装置のロールシートの挿入口やサーマルヘッドの入口部に該ロールシートが引っ掛かることなく、スムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。また、各挿通部の折曲部の両側端部から搬送方向後ろ側周辺部には、切離部が設けられているため、印字済みラベルを切断後、この印字済みラベルの挿通部に棒状部材を挿入して折り曲げることによって、印字済みラベルを棒状部材に容易に取り付けることができる。
【0024】
また、請求項4に係るロールシートホルダでは、各挿通部は、ロールシートの幅方向に所定間隔で平行に形成される2列の切離部から構成されている。
これにより、印字済みラベルを切断後、この印字済みラベルの切離部内に棒状部材を挿通することによって、印字済みラベルを棒状部材に容易に取り付けることができる。
【0025】
また、請求項5に係るロールシートホルダでは、ロールシートの幅方向に所定間隔で平行に形成される2列の切離部は、平面視搬送方向後ろ側に凸状のくの字形に形成されているため、各切離部は幅方向両端部から徐々にテープ印刷装置のロールシートの挿入口やサーマルヘッドの入口部に進入する。
これにより、ロールシートがテープ印刷装置のロールシートの挿入口やサーマルヘッドの入口部に引っ掛かることなく、スムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。
【0026】
また、請求項6に係るロールシートホルダでは、各挿通部は、ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される棒状部材の断面よりも小さい貫通孔であるため、印字済みラベルを切断後、この印字済みラベルの貫通孔に棒状部材を挿通することによって、印字済みラベルを棒状部材に容易に取り付けることができると共に、該印字済みラベルが棒状部材との間に生じる摩擦力によってその棒状部材から抜け落ちることを防止することができる。
【0027】
また、請求項7に係るロールシートホルダでは、ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される棒状部材の断面よりも小さい貫通孔の外周部には、半径方向外側方向に所定長さ形成される切離可能な切込部が設けられているため、貫通孔が棒状部材の直径より小さくても、この貫通孔に棒状部材を容易に挿通させることができる。また、貫通孔の外周部に切り込み部が形成されているため、印字済みラベルを破ることなく棒状部材を挿通させることができ、この印字済みラベルを確実に棒状部材に取り付けることができる。更に、貫通孔を小さくすることが可能となり、ロールシートがテープ印刷装置のロールシートの挿入口やサーマルヘッドの入口部に引っ掛かることを確実に防止し、更にスムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。
【0028】
また、請求項8に係るロールシートホルダでは、各挿通部は、ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される貫通孔と、この貫通孔の外周部から搬送方向後ろ側切断位置まで形成されるスリット状の挿入用孔とから構成されている。
これにより、印字済みラベルを切断位置で切断することによって、貫通孔の外周部から切断側側端縁部までスリット状の横空き孔が形成されるため、このスリット状の横空き孔を棒状部材の側面に押し当てることによって、印字済みラベルの貫通孔内に棒状部材を挿通でき、この印字済みラベルを棒状部材に迅速に取り付けることができる。
【0029】
また、請求項9に係るロールシートホルダでは、各挿通部は、ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される貫通孔と、この貫通孔の外周部から搬送方向後ろ側切断位置まで形成される該貫通孔を開口するための切離可能部とから構成されている。
これにより、印字済みラベルを切断位置で切断することによって、貫通孔の外周部から切断側側端縁部まで該貫通孔を開口するための切離可能部(例えば、ミシン目等である。)が形成されるため、この切離可能部を貫通孔まで切り離して棒状部材の側面に押し当てることによって、印字済みラベルの貫通孔内に棒状部材を挿通でき、この印字済みラベルを棒状部材に迅速に取り付けることができる。また、貫通孔の外周部から搬送方向後ろ側切断位置までは、切断可能部を切り離すまで連続した面が形成されているため、テープ印刷装置のロールシートの挿入口やサーマルヘッドの入口部に該ロールシートが引っ掛かることなく、スムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。
【0030】
また、請求項10に係るロールシートホルダでは、少なくとも一方の幅方向端縁部に棒状部材を挿通可能な貫通孔が所定ピッチで穿設される長尺状のロールシートが巻回されると共に、テープ印刷装置内で着脱可能な状態で支持されている。また、この貫通孔は、ロールシートの幅方向に長い略横長六角形に形成されている。
これにより、貫通孔検出センサでこの略横長六角形の貫通孔を検出し、この検出情報に基づいて搬送手段及び印刷手段を駆動制御してロールシートに印字データを印刷すると共に、所定長さ搬送後、印字済みロールシートを切断することによって、製造日データ等の所定印字データが印刷され、且つ少なくとも一方の幅方向端縁部に棒状部材を挿通可能な略横長六角形の貫通孔が形成された印字済みラベルを簡易に連続して作成することができる。また、印字済みラベルを切断後、この印字済みラベルの貫通孔に棒状部材を挿通することによって、印字済みラベルを棒状部材に容易に取り付けることができる。また、棒状部材の断面が略丸形の場合には、略横長六角形の貫通孔のロールシートの長手方向の各対辺と棒状部材との間に生じる摩擦力によって、印字済みラベルが棒状部材から抜け落ちることを防止することができる。また、棒状部材の断面が略横長四角形や細長楕円形等の略平板状の場合には、略横長六角形の貫通孔のロールシートの幅方向の各対向する斜辺と棒状部材との間に生じる摩擦力によって、印字済みラベルが棒状部材から抜け落ちることを防止することができる。
【0031】
また、請求項11に係るロールシートホルダでは、ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される略横長六角形の貫通孔には、この略横長六角形のロールシートの幅方向中央部側の端縁角部から外側方向に所定長さ形成される切離可能な切込部が設けられている。
これにより、断面が略丸形の棒状部材の直径が貫通孔のロールシートの長手方向の対辺間の距離より少し大きい場合にも、切込部が少し広がって印字済みラベルを破ることなく棒状部材をこの貫通孔に容易に挿通させることができ、この印字済みラベルを確実に棒状部材に取り付けることができる。また、断面が略横長四角形や細長楕円形等の棒状部材の幅寸法が貫通孔のロールシートの幅方向各端縁角部間の距離よりも少し大きい場合にも、この棒状部材を貫通孔に押し込むことによって切込部を広げつつ挿通させることができるため、印字済みラベルを破ることなく棒状部材をこの貫通孔に容易に挿通させることができ、この印字済みラベルを確実に棒状部材に取り付けることができる。更に、貫通孔に切込部を設けることによって、貫通孔を小さくすることが可能となり、ロールシートがテープ印刷装置のロールシートの挿入口やサーマルヘッドの入口部に引っ掛かることを確実に防止し、更にスムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。
【0032】
また、請求項12に係るロールシートホルダでは、ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される略横長六角形の貫通孔は、ロールシートの長手方向の対辺間の距離が該ロールシートの幅方向各端縁角部間の距離の約半分の長さに形成されている。
これにより、この貫通孔に挿通可能な断面略丸形の棒状部材の約2倍の幅寸法に形成された略平板状の棒状部材に印字済みラベルを取り付けることが可能となる。また、この貫通孔のロールシートの幅方向中央部側の端縁角部から外側方向に所定長さ切離可能な切込部が形成されている場合には、この貫通孔に挿通可能な断面略丸形の棒状部材の2倍以上の幅寸法に形成された略平板状の棒状部材に印字済みラベルを取り付けることが可能となる。このため、印字済みラベルを種々の断面形状の棒状部材に容易に取り付けることができると共に、該印字済みラベルが棒状部材との間に生じる摩擦力によってその棒状部材から抜け落ちることを防止することができる。
【0033】
また、請求項13に係るロールシートホルダでは、テープ印刷装置の底面部に配置されたセンサ手段と協働して該ロールシートの種類を特定するロールシート特定部が設けられている。
これにより、ロールシート特定部を介して各エンコーダマークの所定ピッチ寸法や各貫通孔の所定ピッチ寸法、即ち、ロールシートの切断位置間の距離寸法や、各挿通部の位置情報、印字可能領域などの各ロールシートの種類に対応した情報を特定することが可能となり、テープ印刷装置の底面部に配置されたセンサ手段を介してこれらの情報を取得して棒状部材を挿通可能な挿通部が形成された印字済みラベルを自動的に作成することが可能となる。
【0034】
また、請求項14に係るロールシートホルダでは、ロールシートは、粘着材層を有しない長尺状の連続する無定長ロールシートのみから形成されるため、印字済みラベルの挿通部を食品関係の商品等の棒状部材に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベルを作成することができる。
【0035】
更に、請求項15に係るロールシートホルダでは、ロールシートは、粘着材層を有しない長尺状の連続する無定長ロールシートから構成され、この無定長ロールシートは、蛍光物質及びポリ塩化ビフェニルを含まないため、印字済みラベルの挿通部を食品関係の商品等の棒状部材に挿通して取り付けても、食品の安全衛生上より安全に使用することができる印字済みラベルを作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明に係るロールシートホルダについて、具体化した実施例1乃至実施例11に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例1】
【0037】
先ず、実施例1に係るロールシートホルダが装着されるテープ印刷装置の概略構成について図1乃至図4に基づき説明する。
図1に示すように、テープ印刷装置1は、本体筐体2と、所定幅の無定長ロールシート3Aが巻回されたロールシートホルダ3がロールシートホルダ収納部4に収納され、後側上端縁部に開閉自在に取り付けられた不図示の透明樹脂製の上カバーによって上部が覆われる。また、この不図示の上カバーの前側略中央部に対向するように立設される透明樹脂製のトレー6と、このトレー6の前側に配置される電源ボタン7等から構成されている。また、本体筐体2の背面部には一方の側端部に電源コード10(図3参照)が接続されると共に、他方の側端部には不図示のパーソナルコンピュータ等と接続されるUSB(Universal Serial Bus)等から構成されるコネクタ部(不図示)が設けられている。
【0038】
また、この無定長ロールシート3Aは、裏面側に粘着剤層が設けられていない自己発色性を有する長尺状の感熱シート(いわゆる、サーマルペーパー)等で構成され、裏面側が外側になるように、即ち、印字面側が内側になるように巻芯に巻回されている。また、無定長ロールシート3Aの裏面側の幅方向端縁部には、後述のマーク検出センサとしてのフォトセンサ11(図3参照)に対向する位置に、搬送方向に所定ピッチ寸法(例えば、10mm、20mm、30mm等のピッチ寸法である。)で各エンコーダマーク5が形成されている。また、この各エンコーダマーク5の所定ピッチ寸法は、印字済みの無定長ロールシート3Aを切断する各切断位置3B間の距離に等しくなるように形成されている。また、各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側には、各切断位置3B間のほぼ中央位置に搬送方向後ろ側に凸のくの字形の各切込部3Cが形成され切離可能となっている。また、この切込部3Cと切込部3Cの搬送方向前側両端縁部とを結んで形成される三角形の大きさは、後述のように細長い棒状部材(例えば、フランクフルトソーセージの持ち手部分等である。)が挿通可能な大きさに形成されている(図7参照)。
【0039】
また、図1及び図2に示すように、テープ印刷装置1は、ロールシートホルダ収納部4の搬送方向に対して略垂直方向の一方の側端縁部(図2中、右側側端縁部)に、ロールシートホルダ3を構成する位置決め保持部材12の外側方向に突設される断面略矩形状の取付部材13を嵌め込むことができるホルダ支持部材15が設けられている。このホルダ支持部材15には、上方に開口する正面視略縦長コの字状の第1位置決め溝部16が形成されている。また、このホルダ支持部材15の内側基端部には、位置決め保持部材12の下端部に突設される弾性係止片12A(図5参照)が係合される係合凹部15Aが形成されている。
【0040】
また、無定長ロールシート3Aを挿入する挿入口18の後端縁部からロールシートホルダ収納部4の前側上端縁部まで略水平に延出されて、後述のロールシートホルダ3を構成するガイド部材20の先端部が載置される載置部21が設けられている。また、この載置部21の搬送方向後側の端縁角部には、無定長ロールシート3Aの複数の幅寸法に対応して断面略L字状の4個の第2位置決め溝部22A〜22Dが形成されている。この各第2位置決め溝部22A〜22Dは、図3に示すように、ロールシートホルダ3を構成するガイド部材20の載置部21に当接する部分の一部を上方から嵌め込むことができるように形成されている。また、このロールシートホルダ3を構成するガイド部材20の先端部は、挿入口18まで延出されている。
【0041】
また、ロールシートホルダ収納部4の底面部には、ホルダ支持部材15の内側基端部から第2位置決め溝部22Aに対向する位置まで搬送方向に対して略垂直に平面視横長四角形の位置決め凹部4Aが所定深さ(実施例1では、約1.5〜3mmの深さである。)で形成されている。この位置決め凹部4Aの搬送方向幅寸法は、ロールシートホルダ3を構成する位置決め保持部材12及びガイド部材20の各下端縁部の幅寸法にほぼ等しくなるように形成されている。また、位置決め凹部4Aのホルダ支持部材15の内側基端部には、位置決め保持部材12の下端縁部から略直角内側方向に延出される後述のシート判別部60(図5参照)に対向する部分が、位置決め凹部4Aよりもさらに所定深さ(実施例1では、約1.5〜3mmの深さである。)だけ深くなるように形成された搬送方向に縦長の平面視長四角形の判別凹部4Bが形成されている。
【0042】
また、この判別凹部4Bには、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成されて、無定長ロールシート3Aの種別、感熱シートの材質、ロールシート幅、エンコーダマーク5又は後述の貫通孔131(図17参照)の有・無、エンコーダマーク5又は後述の貫通孔131の搬送方向ピッチ寸法、切込部3Cの有・無等を判別するための5個のシート判別センサS1、S2、S3、S4、S5がL字状に設けられている。この各シート判別センサS1〜S5は、プランジャーとマイクロスイッチ等から構成される公知の機械式スイッチからなり、該各プランジャーの上端部は、該判別凹部4Bの底面部から位置決め凹部4Aの底面部近傍まで突き出るように設けられている。そして、この各シート判別センサS1〜S5に対してシート判別部60の後述の各センサ孔60A〜60E(図5参照)が有るか否かを検出して、そのオン・オフ信号によりロールシートホルダ3に装着された無定長ロールシート3Aの種別、感熱シートの材質、ロールシート幅、エンコーダマーク5又は貫通孔131の有・無、エンコーダマーク5又は貫通孔131の搬送方向ピッチ寸法、切込部3Cの有・無等を検出するものである。
尚、実施例1の場合は、各テープ判別センサS1〜S5は、そのプランジャーが常には、判別凹部4Bの底面から位置決め凹部4Aの底面部近傍まで突き出しており、マイクロスイッチがオフ状態になっている。そして、シート判別部60の各センサ孔60A〜60Eが、各シート判別センサS1〜S5に対向する位置に有る場合には、プランジャーが押下されずマイクロスイッチがオフ状態にあるので、オフ信号が出力され、一方、シート判別部60の各センサ孔60A〜60Eが、各シート判別センサS1〜S5に対向する位置に無い場合には、プランジャーが押下されてマイクロスイッチがオン状態になるので、オン信号が出力される。従って、各シート判別センサS1〜S5によって5ビットの「0」、「1」信号が出力され、各シート判別センサS1〜S5が全てオフ状態の場合、即ち、ロールシートホルダ3が装着されていない場合には、5ビットの「00000」の信号が出力される。
【0043】
また、挿入口18のホルダー支持部材15側の側端縁部(図2中、右端縁部)は、該ホルダー支持部材15に嵌め込まれる位置決め部材12の内側端面に対向する位置に形成されている。また、この挿入口18のホルダー支持部材15側の側端縁部には、案内リブ部が立設されている。
また、ロールシートホルダ収納部4の他方の側端縁部(図2中、左方の側端縁部)の搬送方向前端部には、サーマルヘッド31(図3参照)の上下動操作等を行うレバー27が設けられている。即ち、このレバー27を上方に回動させることにより、サーマルヘッド31が下方に移動されてプラテンローラ26(図3参照)から離間し、該レバー27を下方に回動させることにより、サーマルヘッド31が上方に移動されて無定長ロールシート3Aをプラテンローラ26に押圧付勢して印字可能な状態になる。また、ロールシートホルダ収納部4の下側には、外部のパーソナルコンピュータ等からの指令により各機構部を駆動制御する制御回路部61(図6参照)が形成された制御基板32(図3参照)が設けられている。
【0044】
これにより、巻芯に巻回されたロールシート3Aが装着されたロールシートホルダ3は、位置決め部材12の取付部材13をホルダ支持部材15の第1位置決め溝部16に嵌め込み、該位置決め部材12の下端部に突設される弾性係止片12Aをホルダ支持部材15の内側基端部に形成される係合凹部15Aに係合させると共に、ガイド部材20の先端部下面を各第2位置決め溝部22A〜22Dに嵌め込んで該ガイド部材20の下端部を位置決め凹部4A内に嵌入して当接させることによって、ロールシートホルダ収納部4に着脱自在に取り付けられる。また、位置決め部材12の内側下端縁部に設けられたシート判別部60が判別凹部4B内に挿入され、判別凹部4Bに配設される各シート判別センサS1〜S5に対向する該シート判別部60の各センサ孔60A〜60Eが有るか否か検出可能となる。即ち、ロールシートホルダ3に装着された無定長ロールシート3Aの種別などを検出可能となる。
そして、レバー27を上方に回動させて、無定長ロールシート3Aの一方の側端縁部をガイド部材20の内側面に当接させつつ、この無定長ロールシート3Aの他方の側端縁部を挿入口18の側縁部に立設される案内リブ部に当接させながら挿入口18内に挿入して、該レバー27を下方に回動させることにより、印刷可能となる。
【0045】
ここで、図3及び図4に示すように、レバー27を下方に回動させることにより、挿入口18から挿入されたロールシート3Aは、ライン型のサーマルヘッド31によってプラテンローラ26に向かって押圧されるように付勢される。そして、該プラテンローラ26をステッピングモータ等で構成されるシート送りモータ72(図6参照)により回転駆動しつつ、該サーマルヘッド31を駆動制御することによって、無定長ロールシート3Aを搬送しながら感熱シートの印字面に順次画像データを印字できる。そして、印字済みロールシート3Aの搬送方向後ろ側の切断位置3Bが、カッターユニット8に対向する位置まで搬送された場合には、カッターユニット8をステッピングモータ等で構成される切断用モータ74(図6参照)により幅方向に往復移動して切断され、トレー6上に排出される。
【0046】
また、図4に示すように、ガイド部材20の先端部が載置される載置部21の先端縁部には、該先端縁部から所定長さ下側方向に延出されると共に、更に、プラテンローラ側に所定長さ延出される側面視逆くの字状の延出部24が形成されている。また、プラテンローラ26の上流側には、この延出部24の上面部に対して所定隙間を形成するようにガイド部材27が設けられ、挿入口18が形成されている。また、この延出部24の上面部とガイド部材27の下面部とによって、無定長ロールシート3Aをプラテンローラ26の下端面に案内するシート案内路25が形成されている。これにより、挿入口18の進入した無定長ロールシート3Aは、シート案内路25に沿ってプラテンローラ26の下側に案内される。
また、ガイド部材27の無定長ロールシート3Aの裏面側が摺動する下端面部には、ホルダ支持部材15側の端縁部近傍位置に、マーク検出センサ及び貫通孔検出センサとしての反射型光センサであるフォトセンサ11が配置されている。また、延出部24のフォトセンサ11に対向する表面部は、黒色に着色又は塗装されている。これにより、該無定長ロールシート3Aの裏面に形成される各エンコーダマーク5や後述の各貫通孔131(図17参照)の有・無は、フォトセンサ11により検出される。
尚、フォトセンサ11は、後述の貫通孔131を検出する必要がある場合には、無定長ロールシート3Aの最小幅寸法のホルダ支持部材15側の側端縁部に設けられる各貫通孔131に対向する位置に設けられていればよい。これにより、エンコーダマーク5や貫通孔131が設けられた該無定長ロールシート3Aや後述の無定長ロールシート130(図17参照)の各幅寸法の全種類に対応することができる。
一方、フォトセンサ11は、後述の貫通孔131を検出する必要がない場合には、無定長ロールシート3Aの最小幅寸法の裏面側に設けられる各エンコーダマーク5に対向する位置に設けられていればよい。これにより、該無定長ロールシート3Aの各幅寸法の全種類に対応することができる。また、エンコーダマーク5を切込部3Cよりも幅方向内側に設けることが可能となり、各切断位置3B間の距離寸法を狭くしても各エンコーダマーク5と各切込部3Cとの重なりを防止することができ、このエンコーダマーク5の検出精度の向上を図ることが可能となる。
【0047】
次に、ロールシートホルダ3の概略構成について図5に基づいて説明する。尚、該ロールシートホルダ3には、複数の幅寸法の無定長ロールシート3Aが周方向に回転可能に装着されるが、同一構成のため、最大幅寸法の無定長ロールシート3Aが装着された状態について説明する。
図5に示すように、巻芯に巻回された無定長ロールシート3Aが装着されるロールシートホルダ3は、下記のように構成されている。即ち、無定長ロールシート3Aの巻芯の筒孔の一端側端縁部にガイド部材20の内側面に立設される第1筒部(不図示)が嵌挿されて、該ガイド部材20の内側面に無定長ロールシート3Aの一方の端面が当接されている。また、無定長ロールシート3Aの巻芯の筒孔の他端側端縁部に位置決め保持部材12の内側面に立設される第2筒部(不図示)が嵌挿されて、該位置決め保持部材12の内側面に無定長ロールシート3Aの他方の端面が当接されている。そして、このガイド部材20の第1筒部に嵌挿されて一端側端面の外周部に形成されるフランジ部36が該第1筒部の外側端面、即ちガイド部材20の外側端面に固着されると共に、他端側端部が位置決め保持部材12の第2筒部内に嵌挿されて該第2筒部に固着される略筒状のホルダ軸部材40を備えている。従って、ホルダ軸部材40の長さ寸法を変更することにより、異なる幅寸法の無定長ロールシート3Aが装着された複数種類のロールシートホルダ3を容易に製作することができる。
【0048】
また、このガイド部材20は、第1筒部の外側端面の下側外周部から下側方向に延出されて、ロールシートホルダ収納部4の底面部に形成される位置決め凹部4Aに嵌入されて該位置決め凹部4Aの底面に当接される第1延出部42が形成されている。また、ガイド部材20は、無定長ロールシート3Aの前側方向略1/4円周上の外側端面部を覆うように外側方向に延出される第2延出部43が形成されている。また、この第2延出部43の外周部から無定長ロールシート3Aの挿入口18(図3参照)近傍まで上側端縁部が前下がり状に延出される第3延出部44が形成されている。この第3延出部44の先端部の下端面は略水平に形成され、テープ印刷装置1の載置部21上に当接して、該第3延出部44と第2延出部43の内側面によって装着された無定長ロールシート3Aの一側端縁部を挿入口18まで案内するように構成されている。
また、この第3延出部44の下端面の載置部21の搬送方向後端縁部に対向する位置から第1延出部42まで所定長さ延出される第4延出部45が形成され、該第3延出部44の下端面が載置部21上に当接された場合には、この第4延出部45の搬送方向先端部分が、装着された無定長ロールシート3Aのシート幅に対向する各第2位置決め溝部22A〜22Dのいずれかに嵌入されるように構成されている(図3、図4参照)。
【0049】
また、ガイド部材20の内側面に立設された第1筒部と位置決め保持部材12の内側面に立設された第2筒部とによって、無定長ロールシート3Aが巻回された巻芯が回転可能に保持される。尚、ホルダ軸部材40は、無定長ロールシート3Aの巻芯の各長さ寸法に対応して複数種類の長さ寸法のものが設けられている。
また、位置決め部材12の外側端面部の搬送方向(図5(B)中、左右方向)略中央部に、即ち、ホルダ軸部材40の軸心の端縁部から該軸心に対してほぼ直交するように、上下方向に縦長の断面略矩形状の取付部材13が突設されている。この取付部材13は、正面視下方向に幅狭になるように形成され、テープ印刷装置1のホルダ支持部材15の下方向に幅狭な第1位置決め溝部16内に密着可能に形成されている。また、この取付部材13の突出高さ寸法は、この第1位置決め溝部16の幅寸法にほぼ等しく形成されている。
【0050】
また、位置決め部材12の取付部材13の下端部には、該取付部材13の下端部よりも左右方向に各々外側方向に所定長さ(実施例1では、約1.5mm〜3mmである。)突出する正面視略四角形の平板状(実施例1では、約1.5mm〜3mmの厚さ寸法である。)の案内部57が形成されている。これにより、ロールシートホルダ3を装着する場合は、取付部材13の下端部に形成される案内部57をホルダ支持部材15の外側端面に当接させつつ、取付部材13を第1位置決め溝部16に挿入することによって、該ロールシートホルダ3を容易に位置決めしつつ装着することができる。
また、位置決め部材12の延出部56の下端縁部は、ガイド部材20の下端縁部よりも所定長さ(実施例1では、約1mm〜2.5mmである。)下側方向に突出するように延出されると共に、該下端縁部には、略直角内側方向に所定長さ延出される略長四角形のシート判別部60が形成されている。
【0051】
また、図5(B)に示すように、このシート判別部60には、上述したように、各シート判別センサS1〜S5に対向する所定位置に各センサ孔60A〜60Eが略L字状に配置されて穿設されている。これにより、各センサ孔60A〜60Eは、最大5個穿設されるため、1つひとつの有無を「1」と「0」に対応させることにより、該ロールシートホルダ3に装着された無定長ロールシート3Aの種別、感熱シートの材質、ロールシート幅、エンコーダマーク5又は後述の貫通孔131(図17参照)の有・無、エンコーダマーク5又は後述の貫通孔131の搬送方向ピッチ寸法、切込部3Cの有・無等を5ビットの符号によって表示することができる。
また、位置決め部材12の取付部材13の下端部には延出部56に縦長四角形の貫通孔62が穿設され、該貫通孔62の上端縁部には、下側方向に先端部に外側方向に突出する突起部が形成された弾性係止片12Aが設けられている。
【0052】
次に、上記のように構成されたテープ印刷装置1の回路構成について図6に基づき説明する。
図6に示すように、テープ印刷装置1の制御基板32上に形成される制御回路部61は、CPU62、CG(キャラクタジェネレータ)ROM63、ROM64、フラッシュメモリ(EEPROM)65、RAM66、入出力インターフェース(I/F)67、及び通信用インターフェース(I/F)68等を備えている。また、CPU62、CGROM63、ROM64、フラッシュメモリ65、RAM66、入出力インターフェース(I/F)67、及び通信用インターフェース(I/F)68は、バス線69により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
【0053】
ここに、CGROM63には各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されており、ドットパターンデータがCGROM63から読み出され、そのドットパターンデータに基づいて無定長ロールシート3Aの感熱シート上にドットパターンが印刷される。
また、ROM64は、各種のプログラムを記憶させておくものであり、無定長ロールシート3Aの搬送処理プログラムなどのテープ印刷装置1の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。また、ROM64には、各切込部3Cや後述の貫通孔131等が形成されている場合の印字領域が記憶されている。また、ROM64には、各シート判別センサS1〜S5から入力される5ビットの各符号に対する無定長ロールシート3Aの種別、感熱シートの材質、ロールシート幅、エンコーダマーク5又は後述の貫通孔131の有・無、エンコーダマーク5又は後述の貫通孔131の搬送方向ピッチ寸法、切込部3Cの有・無等が記憶されている。
【0054】
例えば、ROM64には、各シート判別センサS1〜S5から入力される5ビットの符号が「11100」に対して、種別:「無定長ロールシート3A」、感熱シートの材質:「材質A」、ロールシート幅:「100mm」、エンコーダマーク5の搬送方向ピッチ寸法:「20mm」、切込部3Cの有・無:「有り」等が記憶されている。また、該5ビットの符号が「11000」に対して、種別:「無定長ロールシート3A」、感熱シートの材質:「材質B」、ロールシート幅:「100mm」、エンコーダマーク5の搬送方向ピッチ寸法:「10mm」、切込部3Cの有・無:「有り」等が記憶されている。また、該5ビットの符号が「10110」に対して、種別:「無定長ロールシート3A」、感熱シートの材質:「材質A」、ロールシート幅:「50mm」、エンコーダマーク5の搬送方向ピッチ寸法:「15mm」、切込部3Cの有・無:「有り」等が記憶されている。また、該5ビットの符号が「10100」に対して、種別:「無定長ロールシート3A」、感熱シートの材質:「材質B」、ロールシート幅:「50mm」、エンコーダマーク5の搬送方向ピッチ寸法:「15mm」、切込部3Cの有・無:「無し」等が記憶されている。
尚、感熱シートの材質が「材質A」の場合には、サーマルヘッド31を介して印字可能な該感熱シートの最大搬送速度は、80mm/secであり、感熱シートの材質が「材質A」の無定長ロールシート3Aの搬送速度として「80mm/sec」が予めROM64に記憶されている。また、感熱シートの材質が「材質B」の場合には、サーマルヘッド31を介して印字可能な該感熱シートの最大搬送速度は、20mm/secであり、感熱シートの材質が「材質B」の無定長ロールシート3Aの搬送速度として「20mm/sec」が予めROM64に記憶されている。
【0055】
そして、CPU62はかかるROM64に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算を行なうものである。また、ROM64には、多数の文字等のキャラクタのそれぞれについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が各書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類されてコードデータに対応して記憶されている。このアウトラインデータに基づいてドットパターンデータが印字バッファ66A上に展開される。
【0056】
また、フラッシュメモリ65は、外部のコンピュータ装置などから受信した外字データ等のドットパターンデータや各種図柄データのドットパターンデータ等に登録番号を付して記憶させておくものであり、テープ印刷装置1の電源をオフしても記憶内容を保持している。
また、RAM66は、CPU62により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものであり、印字バッファ64A、ワーク領域64B等の各種のメモリが設けられている。また、印字バッファ64Aには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド31はかかる印字バッファ64Aに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。
また、入出力I/F67には、シート判別センサS1〜S5、フォトセンサ11、サーマルヘッド31を駆動する為の駆動回路71、プラテンローラ26を回転駆動するシート送りモータ72を駆動するために駆動回路73、カッターユニット8を往復移動させる切断用モータ74を駆動するための駆動回路75がそれぞれ接続されている。
また、通信用I/F68は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等から構成され、外部のコンピュータ装置とUSBケーブル等によって接続され、双方向データ通信が可能になっている。
【0057】
ここで、このように構成されテープ印刷装置1に裏面にエンコーダマーク5が設けられた無定長ロールシート3Aが装着された場合に、CPU62が実行する該無定長ロールシート3Aの搬送処理等について図4及び図6に基づいて説明する。
先ず、テープ印刷装置1のCPU62は、通信用インターフェース(I/F)68を介して外部のコンピュータ装置から印字データを入力された場合には、この印字データを印字バッファ66Aに記憶する。
その後、CPU62は、印字バッファ66Aに記憶している印字データをサーマルヘッド31を介して印字するように指令する印字開始指示信号が入力されたか否かを判断する。そして、この印字開始指示信号が入力された場合には、CPU62は、各シート判別センサS1〜S5から入力されている5ビットの符号を読み込み、RAM66に記憶する。
【0058】
続いて、CPU62は、再度、RAM66からこの5ビットの符号を読み出し、該5ビットの符号に対応する無定長ロールシート3Aの種別、感熱シートの材質、ロールシート幅、エンコーダマーク5の搬送方向ピッチ寸法、切込部3Cの有・無等のデータをROM64から読み出してRAM66に記憶する。
その後、CPU62は、ロールシートホルダ3に無定長ロールシート3Aが装着されていると判定した場合には、先ず、RAM66に記憶した「感熱シートの材質」のデータを読み出し、この「感熱シートの材質」に対する搬送速度をROM64から読み出して、該無定長ロールシート3Aの搬送速度として決定し、RAM66に記憶する。
また、CPU62は、RAM66から、エンコーダマーク5の搬送方向ピッチ寸法データを再度、読み出し、該搬送方向ピッチ寸法を切断位置3B間の距離寸法としてRAM66に記憶する。
また、CPU62は、「切込部3Cの有・無」のデータを読み出し、「有り」の場合には、印字領域が切込部3Cより幅方向内側になるように決定する。
【0059】
そして、CPU62は、シート送りモータ72の駆動を開始してプラテンローラ26を回転させて無定長ロールシート3AをRAM66に記憶した搬送速度での搬送を開始すると共に、フォトセンサ11から入力される出力信号の電圧が閾値電圧になった場合には、エンコーダマーク5がフォトセンサ11に対向したと判定し、該無定長ロールシート3Aを印字開始位置まで搬送するように、該プラテンローラ26を所定回転数回転させた後、印字バッファ66Aに格納されている印字データに基づきサーマルヘッド31を介して印字する。そして、CPU62は、フォトセンサ11から入力される出力信号の電圧が閾値電圧になった時から該無定長ロールシート3Aを所定長さ搬送した後、印字バッファ66Aに印字出力データが残っていない場合には、更にプラテンローラ26を所定回転数回転させて、切断位置3Bがカッターユニット8に対向する位置まで搬送してシート送りモータ72を停止させる。
続いて、CPU62は、切断用モータ74を駆動してカッターユニット8を往復移動させて切断位置3Bにて印字済み無定長ロールシート3Aを切断して、当該処理を終了する。これにより、エンコーダマーク5のピッチ寸法幅の印字済みラベルが作成される。
【0060】
例えば、印字データとして、商品の賞味期限である年月日及び時間が入力された場合について図7に基づいて説明する。
図7(A)、(B)に示すように、外部のコンピュータ装置から印字データとして、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01,14:20」、「2004/11/01,14:21」、「2004/11/01,14:22」、・・・、「2004/11/01,14:25」が入力されて、印字開始指示信号が入力された場合には、CPU62は、各シート判別センサS1〜S5の検出情報に基づいて装着されたロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aの搬送速度、各エンコーダマーク5の搬送方向ピッチ寸法、即ち切断位置3B間の距離寸法、切込部3Cの有・無データの「有り」等を決定する。
【0061】
そして、CPU62は、シート送りモータ72の駆動を開始してプラテンローラ26を回転させて無定長ロールシート3AをRAM66に記憶した搬送速度で矢印81方向への搬送を開始すると共に、フォトセンサ11から入力される出力信号の電圧が閾値電圧になった場合には、各エンコーダマーク5がフォトセンサ11に対向したと判定し、該無定長ロールシート3Aを印字開始位置まで搬送するように、該プラテンローラ26を所定回転数回転させた後、印字バッファ66Aに格納されている「2004/11/01,14:20」、「2004/11/01,14:21」、「2004/11/01,14:22」、・・・、「2004/11/01,14:25」の印字データを各エンコーダマーク5の搬送方向ピッチだけ搬送毎に、各切込部3Cよりも幅方向内側の印字領域にサーマルヘッド31を介して順次印字する。
【0062】
一方、CPU62は、フォトセンサ11から入力される出力信号の電圧が閾値電圧になった時から該無定長ロールシート3Aを所定長さ搬送した後、各印字出力データが順次印字される毎に、更にプラテンローラ26を所定回転数回転させて、各切断位置3Bがカッターユニット8に対向する位置まで搬送した後、シート送りモータ72を一時停止させると同時に、切断用モータ74を駆動してカッターユニット8を往復移動させて切断位置3Bにて印字済み無定長ロールシート3Aを切断する。そして、再度、シート送りモータ72の駆動を再開し、残りの印字データを各エンコーダマーク5の搬送方向ピッチだけ搬送毎に、サーマルヘッド31を介して順次印字する。これにより、図7(C)に示すように、各印字データが印字された印字済みラベル82が順次作成される。
【0063】
そして、図7(C)、(D)に示すように、棒状部材83の先端を印字済みラベル82の切込部3Cの裏側面に押し当てることによって、この切込部3Cが折曲部3Dから表面側に折れ曲がり、挿通部として略三角形の挿通孔3Eが形成される。そして、この挿通孔3Eに棒状部材83を矢印84方向へ更に押し込むことによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01,14:24」が印字された印字済みラベル82を棒状部材83に取り付けることができる。
これにより、例えば、賞味期限である年月日及び時間が印字された印字済みラベル82を店頭に並べられたフランクフルトソーセージ等の持ち手部分の棒に容易に取り付けることができる。
尚、印字データとしては、商品の製造年月日及び製造時間、商品価格、商品名、製造国名、製造者名、原材料、商品番号等が含まれる。
【0064】
ここで、プラテンローラ26、シート送りモータ72、駆動回路73は、搬送手段を構成する。また、サーマルヘッド31、駆動回路71は、印字手段を構成する。また、フォトセンサ11は、マーク検出センサとして機能する。また、カッターユニット8、切断用モータ74及び駆動回路75は、切断手段を構成する。また、CPU62、ROM64、RAM66は、制御手段を構成する。また、切込部3Cは、切離部として機能する。また、挿通孔3Eは、挿通部として機能する。また、シート判別センサS1〜S5は、センサ手段を構成する。また、シート特定部60の各センサ孔60A〜60Eは、ロールシート特定部を構成する。
【0065】
従って、実施例1に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、シート特定部60の各センサ孔60A〜60E及びシート判別センサS1〜S5を介して無定長ロールシート3Aの種類に対応した情報を特定後、シート送りモータ72を駆動して無定長ロールシート3Aを搬送し、裏面側に形成されるエンコーダマーク5をフォトセンサ11で検出後、この検出情報に基づいてプラテンローラ26、シート送りモータ72、サーマルヘッド31及び駆動回路71を駆動制御して無定長ロールシート3Aに賞味期限である年月日及び時間等の印字データを印刷すると共に、エンコーダマーク5の所定ピッチ距離搬送後、シート送りモータ72を一時停止させると同時に、切断用モータ74を駆動してカッターユニット8を往復移動させて切断位置3Bにて印字済み無定長ロールシート3Aが切断される。
これにより、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷され、且つ切離部3Cが形成された印字済みラベル82を自動的に連続して作成することができる。また、棒状部材83の先端を印字済みラベル82の切込部3Cの裏側面に押し当てて折曲部3Dから折り曲げて、挿通孔3Eに押し込むことによって、この印字済みラベル82を棒状部材84に簡単に取り付けることができるため、賞味期限や製造年月日等が印字された印字済みラベル82を棒状部材に迅速に取り付けることができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル82を作成することができる。
また、各切込部3Cは、搬送方向後ろ側に凸の略くの字形に形成され切離可能となっているため、この切込部3Cの搬送方向先端側周辺部分には、切離部としての切り込みが設けられていないため、テープ印刷装置1の無定長ロールシート3Aの挿入口18やサーマルヘッド31の入口部に該無定長ロールシート3Aが引っ掛かることなく、スムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。
【実施例2】
【0066】
次に、実施例2に係るロールシートホルダについて図8に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例2に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例2に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例2に係る無定長ロールシート3Aは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な貫通孔が設けられている点で異なっている。
【0067】
図8に示すように、ロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aには、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な貫通孔91が設けられている。そのため、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷され、各切断位置3Bで切断された各印字済みラベル92の左側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な貫通孔91が形成されている。
例えば、図8(A)に示すように、賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル92の左側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な貫通孔91が形成されている。
そして、図8(B)に示すように、棒状部材83の先端を印字済みラベル92の貫通孔91に裏側から挿通することによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル92を棒状部材83に容易に取り付けることができる。
【0068】
従って、実施例2に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷された各印字済みラベル92の左側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な貫通孔91が形成されるため、この印字済みラベル92の貫通孔91に棒状部材83を挿通することによって、印字済みラベル92を棒状部材83に容易に取り付けることができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル92を作成することができる。
ここで、貫通孔91は挿通部として機能する。
【0069】
尚、貫通孔91の大きさを棒状部材83の断面よりも少し小さくする方が好ましい。この場合には、この棒状部材83を貫通孔91に押し込むことによって、印字済みラベル92を棒状部材83に取り付けることができると共に、この印字済みラベル92が棒状部材83との間に生じる摩擦力によってその棒状部材83から抜け落ちるのを防止することができる。
また、貫通孔91は無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側に設けられたが、各エンコーダマーク5と反対側の側端縁部に設けてもよい。これにより、印字済みラベル92の右側端縁部に、棒状部材83を挿通可能な貫通孔91が形成されることとなる。
【実施例3】
【0070】
次に、実施例3に係るロールシートホルダについて図9に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例3に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例3に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例3に係る無定長ロールシート3Aは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83の断面よりも小さな貫通孔が設けられている点で異なっている。
【0071】
図9に示すように、ロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aには、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83の断面よりも小さな貫通孔95が設けられている。また、この貫通孔95の外周部には、半径方向外側方向に所定長さ(例えば、約2mm〜5mmである。)形成される切離可能な切込部95Aがほぼ中心角90度の間隔で4箇所に設けられている。そのため、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷され、各切断位置3Bで切断された各印字済みラベル96の左側端縁部には、棒状部材83の断面よりも小さな貫通孔95が形成されている。
例えば、図9(A)に示すように、賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル96の左側端縁部には、棒状部材83の断面よりも小さな貫通孔95が穿設され、この貫通孔95の外周部の4箇所には、切離可能な各切込部95Aが形成されている。
そして、図9(B)に示すように、棒状部材83の先端を印字済みラベル96の貫通孔95に裏側から押し当てることによって、各切込部95Aが切り離されて貫通孔95の外周部が表側に広げられる。そして更に、この貫通孔95に棒状部材83を押し込むことによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル96を棒状部材83に容易に取り付けることができる。
【0072】
従って、実施例3に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷された各印字済みラベル96の左側端縁部には、棒状部材83の断面よりも小さな貫通孔95が形成されると共に、この貫通孔95の外周部には4個の切離可能な切込部95Aが形成されているため、貫通孔95が棒状部材83の直径より小さくても、この貫通孔95に棒状部材83を容易に挿通させることができる。また、貫通孔95の外周部には4個の切離可能な切込部95Aが形成されているため、印字済みラベル96を破ることなく棒状部材83を挿通させることができ、この印字済みラベル96を確実に棒状部材83に取り付けることができる。また、棒状部材83を各切込部95Aを押し広げて貫通孔95に挿通することによって、印字済みラベル96を棒状部材83に取り付けることができると共に、この印字済みラベル96が棒状部材83との間に生じる摩擦力によってその棒状部材83から抜け落ちるのを防止することができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル96を作成することができる。更に、貫通孔95を小さくすることが可能となり、テープ印刷装置1の無定長ロールシート3Aの挿入口18やサーマルヘッド31の入口部に該無定長ロールシート3Aが引っ掛かることなく、スムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。
ここで、貫通孔95及び各切込部95Aは挿通部として機能する。
【0073】
尚、貫通孔95及び各切込部95Aは無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側に設けられたが、各エンコーダマーク5と反対側の側端縁部に設けてもよい。これにより、印字済みラベル96の右側端縁部に、棒状部材83を挿通可能な貫通孔95及び各切込部95Aが形成されることとなる。
【実施例4】
【0074】
次に、実施例4に係るロールシートホルダについて図10に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例4に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例4に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例4に係る無定長ロールシート3Aは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な貫通孔が両側端縁部に設けられている点で異なっている。
【0075】
図10に示すように、ロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aには、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な各貫通孔91が各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側と、それと反対側の側端縁部とに無定長ロールシート3Aの幅方向中心線に対して略対称に設けられている。そのため、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷され、各切断位置3Bで切断された各印字済みラベル98の左右側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な各貫通孔91が形成されている。
例えば、図10(A)に示すように、賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル98の左右側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な各貫通孔91が形成されている。
そして、図10(B)に示すように、印字済みラベル98を表面側方向に凸になるように曲げて、各貫通孔91に横側から棒状部材83を挿通させることによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル98を棒状部材83に容易に取り付けることができる。
【0076】
従って、実施例4に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷された各印字済みラベル98の左右側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な各貫通孔91が形成されるため、この印字済みラベル98を表面側方向に凸になるように曲げて、各貫通孔91に横側から棒状部材83を挿通させることによって、印字済みラベル98を棒状部材83に容易に取り付けることができる。また、この印字済みラベル98の弾性復元力によって、棒状部材83から抜け落ちるのを防止することができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル98を作成することができる。
ここで、各貫通孔91は挿通部として機能する。
【0077】
尚、各貫通孔91の大きさを棒状部材83の断面よりも少し小さくする方が好ましい。この場合には、この棒状部材83を各貫通孔91に押し込むことによって、印字済みラベル98を棒状部材83に取り付けることができると共に、この印字済みラベル98が棒状部材83から抜け落ちるのを確実に防止できる。
【実施例5】
【0078】
次に、実施例5に係るロールシートホルダについて図11に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例5に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例5に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例5に係る無定長ロールシート3Aは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて無定長ロールシート3Aの幅方向に所定間隔で平行に形成される2列の切込部が設けられている点で異なっている。
【0079】
図11に示すように、ロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aには、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて、各エンコーダマーク5間の無定長ロールシート3Aの幅方向略中央部に、平面視搬送方向後ろ側に凸状のくの字形の切離可能な各切込部101が、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データを印字可能な間隔を形成して、幅方向に2列平行に形成されている。これにより、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷され、各切断位置3Bで切断された各印字済みラベル102には、平面視搬送方向後ろ側に凸状のくの字形の切込部101が2列平行に設けられる。
例えば、図11(A)に示すように、賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル102は、この「2004/11/01 15:55」の上下にくの字形の切込部101が形成されている。
そして、図11(B)に示すように、印字済みラベル102の裏側面から印字データ「2004/11/01 15:55」が印字された印字部分を表面側に押し上げて、その間に棒状部材83を挿通することによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル102を棒状部材83に容易に取り付けることができる。
【0080】
従って、実施例5に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷された各印字済みラベル102の各切込部101内に棒状部材83を挿通することによって、印字済みラベル102を棒状部材83に容易に取り付けることができる。また、所定間隔で平行に形成される2列の各切込部101は、平面視搬送方向後ろ側に凸状のくの字形に形成されているため、テープ印刷装置1の無定長ロールシート3Aの挿入口18やサーマルヘッド31の入口部に該無定長ロールシート3Aが引っ掛かることなく、スムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル102を作成することができる。
ここで、各切込部101は、切離部として機能する。
【実施例6】
【0081】
次に、実施例6に係るロールシートホルダについて図12に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例6に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例6に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例6に係る無定長ロールシート3Aは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて、棒状部材83の最大径程度又は最大径よりも少し長い長さ寸法の2列のミシン目が所定間隔で該無定長ロールシート3Aの幅方向に平行に設けられている点で異なっている。
【0082】
図12に示すように、ロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aには、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて、各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側には、所定長さ(例えば、棒状部材の最大径の約3倍の長さである。)の2列のミシン目105が所定間隔(例えば、印字文字高さ寸法に等しい間隔や、各切断位置3B間の寸法を3等分する間隔である。)で該無定長ロールシート3Aの幅方向に平行に設けられている。これにより、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷され、各切断位置3Bで切断された各印字済みラベル106には、各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側、即ち各印字済みラベル106の左側端縁部に各ミシン目105が2列平行に設けられる。
例えば、図12(A)に示すように、賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル106は、エンコーダマーク5の上側、即ち各印字済みラベル106の左側端縁部に各ミシン目105が2列平行に形成されている。
そして、図12(B)に示すように、印字済みラベル106の裏側面から各ミシン目105の間を押すことによって、各ミシン目105を切り離して表面側に押し上げ、その間に棒状部材83を挿通することによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル106を棒状部材83に容易に取り付けることができる。
【0083】
従って、実施例6に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷された各印字済みラベル106の各ミシン目105を切離して裏側面から押し上げた隙間内に棒状部材83を挿通することによって、印字済みラベル106を棒状部材83に容易に取り付けることができる。また、所定間隔で平行に形成される2列の各ミシン目105は、切離されていないため、テープ印刷装置1の無定長ロールシート3Aの挿入口18やサーマルヘッド31の入口部に該無定長ロールシート3Aが引っ掛かることなく、スムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル106を作成することができる。
ここで、各ミシン目105は、切離部として機能する。
【0084】
尚、各ミシン目105は無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側に設けられたが、各エンコーダマーク5と反対側の側端縁部に設けてもよい。これにより、印字済みラベル106の右側端縁部に、各ミシン目105が形成されることとなる。
【実施例7】
【0085】
次に、実施例7に係るロールシートホルダについて図13に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例7に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例7に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例7に係る無定長ロールシート3Aは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて無定長ロールシート3Aの幅方向に所定間隔で平行に形成される2列のミシン目が設けられている点で異なっている。
【0086】
図13に示すように、ロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aには、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて、各エンコーダマーク5間の無定長ロールシート3Aの幅方向略中央部に、切離可能な各ミシン目111が、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データを印字可能な間隔を形成して、幅方向に2列平行に形成されている。これにより、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷され、各切断位置3Bで切断された各印字済みラベル112には、各ミシン目111が2列平行に設けられる。
例えば、図13(A)に示すように、賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル112は、この「2004/11/01 15:55」の上下に平行に所定長さ(例えば、棒状部材の最大径の約3倍の長さである。)の各ミシン目111が形成されている。
そして、図13(B)に示すように、印字済みラベル112の裏側面から印字データ「2004/11/01 15:55」が印字された印字部分を表面側に押し上げて各ミシン目111を切離し、その間に棒状部材83を挿通することによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル112を棒状部材83に容易に取り付けることができる。
【0087】
従って、実施例7に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷された各印字済みラベル112の各ミシン目111を切離して裏側面から押し上げた隙間内に棒状部材83を挿通することによって、印字済みラベル112を棒状部材83に容易に取り付けることができる。また、所定間隔で平行に形成される2列の各ミシン目111は、切離されていないため、テープ印刷装置1の無定長ロールシート3Aの挿入口18やサーマルヘッド31の入口部に該無定長ロールシート3Aが引っ掛かることなく、スムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル112を作成することができる。
ここで、各ミシン目111は、切離部として機能する。
【実施例8】
【0088】
次に、実施例8に係るロールシートホルダについて図14に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例8に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例8に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例8に係る無定長ロールシート3Aは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な貫通孔とこの貫通孔から搬送方向後ろ側切断位置まで形成される逆台形状の挿入用孔が設けられている点で異なっている。
【0089】
図14に示すように、ロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aには、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な各貫通孔115とこの各貫通孔115の外周部から搬送方向後ろ側の各切断位置3Bまで形成される逆台形状の挿入用孔116が設けられている。
例えば、図14(A)に示すように、賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」、「2004/11/01 15:56」が印字された無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5の上側には、棒状部材83を挿通可能な各貫通孔115とこの各貫通孔115の外周部から搬送方向後ろ側の各切断位置3Bまで形成される逆台形状の各挿入用孔116が設けられている。
そして、図14(B)に示すように、この賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」、「2004/11/01 15:56」が印字された無定長ロールシート3Aを各切断位置3Bで順次切断することによって、各印字済みラベル117が作成される。また、この各切断位置3Bで切断された各印字済みラベル117の左側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な貫通孔115及びこの貫通孔115に連続する外側端縁部が開口された挿入案内用の正面視逆台形状の開口部118が形成される。
これにより、棒状部材83を印字済みラベル117の開口部118内に押し込むことによって、この棒状部材83を貫通孔115に挿通することができ、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル117を棒状部材83に容易に取り付けることができる。
【0090】
従って、実施例8に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷された各印字済みラベル117の左側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な貫通孔115及びこの貫通孔115に連続する外側端縁部が開口された挿入案内用の正面視逆台形状の開口部118が形成されるため、この開口部118に棒状部材83を押し込むことによって、印字済みラベル117を棒状部材83に容易に取り付けることができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル117を作成することができる。
ここで、貫通孔115及びこの貫通孔115に連続する正面視逆台形状の挿入用孔116は、挿通部として機能する。
【0091】
尚、貫通孔115の大きさを棒状部材83の断面よりも少し小さくする方が好ましい。この場合には、この棒状部材83を貫通孔115に押し込むことによって、印字済みラベル117を棒状部材83に取り付けることができると共に、実施例2や実施例3と同様に、この印字済みラベル117が棒状部材83から抜け落ちるのを防止できる。
また、貫通孔115及び挿入用孔116は無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側に設けられたが、各エンコーダマーク5と反対側の側端縁部に設けてもよい。これにより、印字済みラベル117の右側端縁部に、棒状部材83を挿通可能な貫通孔115及び開口部118が形成されることとなる。
【実施例9】
【0092】
次に、実施例9に係るロールシートホルダについて図15に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例9に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例9に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例9に係る無定長ロールシート3Aは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な貫通孔とこの貫通孔の外周部から搬送方向後ろ側の切断位置3Bまで形成されるミシン目とが設けられている点で異なっている。
【0093】
図15に示すように、ロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aには、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な貫通孔121とこの貫通孔121の外周部から搬送方向後ろ側の切断位置3Bまで形成されるミシン目122とが設けられている。
例えば、図15(A)に示すように、賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」、「2004/11/01 15:56」が印字された無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5の上側には、棒状部材83を挿通可能な各貫通孔121とこの貫通孔121の外周部から搬送方向後ろ側の切断位置3Bまで搬送方向に沿って形成されるミシン目122とが設けられている。
そして、図15(B)に示すように、この賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」、「2004/11/01 15:56」が印字された無定長ロールシート3Aを各切断位置3Bで順次切断することによって、各印字済みラベル123が作成される。また、この各切断位置3Bで切断された各印字済みラベル123の左側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な貫通孔121及びこの貫通孔121の外周部から上側の側端縁部に達するミシン目122が形成される。
これにより、各印字済みラベル123のミシン目122を切離して、各貫通孔121の外周部に開口部分124形成し、この開口部分124に棒状部材83を押し込むことによって、棒状部材83を貫通孔121内に挿通することができ、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル123を棒状部材83に容易に取り付けることができる。
【0094】
従って、実施例9に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷された各印字済みラベル123の左側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な貫通孔121及びこの貫通孔121の外周部から上側の側端縁部に達するミシン目122が設けられるため、このミシン目122を切離して開口部分124を形成し、この開口部分124にに棒状部材83を押し込むことによって、印字済みラベル123を棒状部材83に容易に取り付けることができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル123を作成することができる。
ここで、貫通孔121及びこの貫通孔121の外周部から切断位置3Bに達するミシン目122は、挿通部として機能する。
【0095】
尚、貫通孔121の大きさを棒状部材83の断面よりも少し小さくする方が好ましい。この場合には、この棒状部材83を貫通孔121に押し込むことによって、印字済みラベル123を棒状部材83に取り付けることができると共に、実施例2や実施例3と同様に、この印字済みラベル123が棒状部材83から抜け落ちるのを防止できる。
また、貫通孔121及びミシン目122は無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側に設けられたが、各エンコーダマーク5と反対側の側端縁部に設けてもよい。これにより、印字済みラベル123の右側端縁部に、棒状部材83を挿通可能な貫通孔121及びミシン目122が形成されることとなる。
【実施例10】
【0096】
次に、実施例10に係るロールシートホルダについて図16に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例10に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例10に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例10に係る無定長ロールシート3Aは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な貫通孔とこの貫通孔から搬送方向後ろ側切断位置まで形成されるスリット状の挿入用孔が設けられている点で異なっている。
【0097】
図16に示すように、ロールシートホルダ3の無定長ロールシート3Aには、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各切込部3Cに替えて棒状部材83を挿通可能な各貫通孔125とこの各貫通孔125の外周部から搬送方向後ろ側の各切断位置3Bまで形成されるスリット状の挿入用孔126が設けられている。
例えば、図16(A)に示すように、賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」、「2004/11/01 15:56」が印字された無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5の上側には、棒状部材83を挿通可能な各貫通孔125とこの各貫通孔125の外周部から搬送方向後ろ側の各切断位置3Bまで形成されるスリット状の各挿入用孔126が設けられている。
そして、図16(B)に示すように、この賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」、「2004/11/01 15:56」が印字された無定長ロールシート3Aを各切断位置3Bで順次切断することによって、各印字済みラベル127が作成される。また、この各切断位置3Bで切断された各印字済みラベル127の左側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な貫通孔125及びこの貫通孔125に連続する外側端縁部が開口された挿入案内用のスリット状の開口部128が形成される。
これにより、棒状部材83を印字済みラベル127のスリット状の横空き孔としての開口部128内に押し込むことによって、この棒状部材83を貫通孔125に挿通することができ、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2004/11/01 15:55」が印字された印字済みラベル127を棒状部材83に容易に取り付けることができる。
【0098】
従って、実施例10に係るロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、賞味期限である年月日及び時間等の所定印字データが印刷された各印字済みラベル127の左側端縁部には、棒状部材83を挿通可能な貫通孔125及びこの貫通孔125に連続する外側端縁部が開口された挿入案内用のスリット状の開口部128が形成されるため、この開口部128に棒状部材83を押し込むことによって、印字済みラベル127を棒状部材83に容易に取り付けることができる。また、無定長ロールシート3Aは、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されるため、食品関係の商品等の棒状部材83に挿通して取り付けても、問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル127を作成することができる。
ここで、貫通孔125及びこの貫通孔125に連続するスリット状の挿入用孔126は、挿通部として機能する。
【0099】
尚、貫通孔125の大きさを棒状部材83の断面よりも少し小さくする方が好ましい。この場合には、この棒状部材83を貫通孔125に押し込むことによって、印字済みラベル127を棒状部材83に取り付けることができると共に、実施例2や実施例3と同様に、この印字済みラベル127が棒状部材83から抜け落ちるのを防止できる。
また、貫通孔125及び挿入用孔126は無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5の搬送方向後ろ側に設けられたが、各エンコーダマーク5と反対側の側端縁部に設けてもよい。これにより、印字済みラベル127の右側端縁部に、棒状部材83を挿通可能な貫通孔125及び開口部128が形成されることとなる。
【実施例11】
【0100】
次に、実施例11に係るロールシートホルダについて図17乃至図26に基づいて説明する。尚、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一符号は、上記実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1と同一あるいは相当部分を示すものである。
この実施例11に係るロールシートホルダ及びテープ印刷装置の各全体構成は、実施例1に係るロールシートホルダ3及びテープ印刷装置1とほぼ同じ構成である。また、実施例11に係るテープ印刷装置の制御構成及び制御処理は、実施例1に係るテープ印刷装置1の制御構成及び制御処理と同じ制御処理である。
ただし、実施例11に係る無定長ロールシートは、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5及び各切込部3Cに替えて、無定長ロールシートの一方の幅方向端縁部に棒状部材83等を挿通可能な該無定長ロールシートの幅方向に長い略横長六角形の各貫通孔が所定ピッチで設けられている点で異なっている。
【0101】
図17及び図18に示すように、テープ印刷装置1に装着されるロールシートホルダ3の無定長ロールシート130には、実施例1に係る無定長ロールシート3Aの各エンコーダマーク5及び各切込部3Cに替えて、棒状部材83を挿通可能な各貫通孔131が、無定長ロールシート131の位置決め部材12側の幅方向端縁部で、フォトセンサ11(図3参照)に対向する位置に所定ピッチ寸法で形成されている。
また、無定長ロールシート130は、裏面側に粘着剤層が設けられていない自己発色性を有する長尺状の感熱シート(いわゆる、サーマルペーパー)等で構成され、裏面側が外側になるように、即ち、印字面側が内側になるように巻芯に巻回されている。また、無定長ロールシート130は、裏面に各エンコーダマーク5を設ける必要がないため、蛍光物質やポリ塩化ビフェニルを含まない感熱シートで構成されている。
【0102】
図19に示すように、この各貫通孔131は、搬送方向に所定ピッチ寸法P1で形成されている(例えば、P1=10mm、20mm、30mm等のピッチ寸法である。実施例11では、P1は約13.25mmのピッチ寸法である。)。また、印字済みの無定長ロールシート130は、この各貫通孔131の所定ピッチ寸法P1の2倍以上の整数倍の搬送方向幅寸法で切断される。例えば、図20に示すように、印字済みの無定長ロールシート130を切断する各切断位置135(図20参照)間の距離は、各貫通孔131の所定ピッチ寸法P1の2倍に設定される。
また、この各貫通孔131は、無定長ロールシート130の幅方向に長い略横長六角形に穿設され、搬送方向の高さ寸法L1(例えば、L1=4mm、5mm、6mm等の高さ寸法である。実施例11では、L1は約4.6mmの高さ寸法である。)は、後述のように断面丸形の細長い棒状部材(例えば、一般に、直径寸法が約4.6mm〜5.1mmのフランクフルトソーセージの持ち手部分等である。)が挿通可能な大きさに形成されている(図21、図23参照)。
【0103】
また、この各貫通孔131は、無定長ロールシート130の幅方向の幅寸法L2(例えば、L2=8mm、10mm、12mm等の幅寸法である。実施例11では、L2は約9.2mmの幅寸法である。)は、高さ寸法L1の約2倍に形成されている。また、各貫通孔131の無定長ロールシート130の幅方向中央部側の端縁角部には、この無定長ロールシート130の幅方向に沿って長さL3(例えば、L3=2mm、3mm、4mm等である。実施例11では、L3は約2mmである。)の切離可能な切込部132が形成されている。これにより、この各貫通孔131は、後述のように断面略横長四角形等の平板状の細長い棒状部材(例えば、一般に、厚さ寸法が約2.5mm〜3.5mmで幅寸法が約8.5mm〜10.5mmの豚肉や鶏肉等とネギや玉葱等を交互に突き刺して焼いたり揚げたりした串焼きや串かつ等の持ち手部分等である。)が挿通可能な大きさに形成されている(図22、図24等参照)。
【0104】
ここで、このように構成されテープ印刷装置1に各貫通孔131が穿設された無定長ロールシート130が装着された場合に、CPU62が実行する該無定長ロールシート130の搬送処理等について図4及び図6に基づいて説明する。
先ず、テープ印刷装置1のCPU62は、通信用インターフェース(I/F)68を介して外部のコンピュータ装置から印字データを入力された場合には、この印字データを印字バッファ66Aに記憶する。
その後、CPU62は、印字バッファ66Aに記憶している印字データをサーマルヘッド31を介して印字するように指令する印字開始指示信号が入力されたか否かを判断する。そして、この印字開始指示信号が入力された場合には、CPU62は、各シート判別センサS1〜S5から入力されている5ビットの符号を読み込み、RAM66に記憶する。
【0105】
続いて、CPU62は、再度、RAM66からこの5ビットの符号を読み出し、該5ビットの符号に対応する無定長ロールシート130の種別、感熱シートの材質、ロールシート幅、貫通孔131の搬送方向ピッチ寸法、切込部132の有・無等のデータをROM64から読み出してRAM66に記憶する。
その後、CPU62は、ロールシートホルダ3に無定長ロールシート130が装着されていると判定した場合には、先ず、RAM66に記憶した「感熱シートの材質」のデータを読み出し、この「感熱シートの材質」に対する搬送速度をROM64から読み出して、該無定長ロールシート130の搬送速度として決定し、RAM66に記憶する。
また、CPU62は、印字バッファ66Aに記憶する印字データを読み出し、該印字データの搬送方向印字幅を算出する。そして、各貫通孔131の搬送方向ピッチ寸法P1を再度、読み出し、この搬送方向印字幅より大きく、且つ該搬送方向ピッチ寸法P1の2倍以上で最小の整数倍の長さを切断位置135(図20参照)間の距離寸法としてRAM66に記憶する。
また、CPU62は、「切込部132の有・無」のデータを読み出し、「有り」の場合には、印字領域が切込部132より無定長ロールシート130の幅方向内側になるように決定する。
【0106】
そして、CPU62は、シート送りモータ72の駆動を開始してプラテンローラ26を回転させて無定長ロールシート130をRAM66に記憶した搬送速度での搬送を開始すると共に、フォトセンサ11から入力される出力信号の電圧が閾値電圧になった場合には、貫通孔131がフォトセンサ11に対向したと判定し、該無定長ロールシート130を印字開始位置まで搬送するように、該プラテンローラ26を所定回転数回転させた後、印字バッファ66Aに格納されている印字データに基づきサーマルヘッド31を介して印字する。そして、CPU62は、フォトセンサ11から入力される出力信号の電圧が閾値電圧になった時から該無定長ロールシート130を所定長さ搬送した後、印字バッファ66Aに印字出力データが残っていない場合には、更にプラテンローラ26を所定回転数回転させて、切断位置135(図20参照)がカッターユニット8に対向する位置まで搬送してシート送りモータ72を停止させる。
続いて、CPU62は、切断用モータ74を駆動してカッターユニット8を往復移動させて切断位置135にて印字済み無定長ロールシート130を切断して、当該処理を終了する。これにより、一方の側端縁部に2個以上の貫通孔131及び切込部132が形成された印字済みラベルが作成される。
【0107】
例えば、印字データとして、商品の賞味期限である年月日及び時間が入力された場合について図20乃至図26に基づいて説明する。
図20に示すように、外部のコンピュータ装置から印字データとして、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2005/8/10,15:35」、「2005/8/10,15:35」、「2005/8/10,15:35」・・・、「2005/8/10,15:35」が入力されて、印字開始指示信号が入力された場合には、CPU62は、各シート判別センサS1〜S5の検出情報に基づいて装着されたロールシートホルダ3の無定長ロールシート130の搬送速度、各貫通孔131の搬送方向ピッチ寸法、即ち切断位置135間の距離寸法、切込部132の有・無データの「有り」等を決定する。
【0108】
そして、CPU62は、シート送りモータ72の駆動を開始してプラテンローラ26を回転させて無定長ロールシート130をRAM66に記憶した搬送速度で矢印136方向への搬送を開始すると共に、フォトセンサ11から入力される出力信号の電圧が閾値電圧になった場合には、貫通孔131がフォトセンサ11に対向したと判定し、該無定長ロールシート130を印字開始位置まで搬送するように、該プラテンローラ26を所定回転数回転させた後、印字バッファ66Aに格納されている「2005/8/10,15:35」、「2005/8/10,15:35」、「2005/8/10,15:35」、・・・、「2005/8/10,15:35」の印字データを各貫通孔131の搬送方向ピッチの2倍の長さだけ搬送毎に、各切込部132よりも幅方向内側の印字領域にサーマルヘッド31を介して順次印字する。
【0109】
一方、CPU62は、フォトセンサ11から入力される出力信号の電圧が閾値電圧になった時から該無定長ロールシート130を所定長さ搬送した後、各印字出力データが順次印字される毎に、更にプラテンローラ26を所定回転数回転させて、各切断位置135がカッターユニット8に対向する位置まで搬送した後、シート送りモータ72を一時停止させると同時に、切断用モータ74を駆動してカッターユニット8を往復移動させて切断位置135にて印字済み無定長ロールシート130を切断する。そして、再度、シート送りモータ72の駆動を再開し、残りの印字データを各貫通孔131の搬送方向ピッチの2倍の長さだけ搬送毎に、サーマルヘッド31を介して順次印字する。
これにより、図21及び図22に示すように、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す各印字データ「2005/8/10,15:35」が印字されて、一方の端縁部(図21及び図22中、左側端縁部である。)に挿通部としての2個の各貫通孔131及び各切込部132が形成された印字済みラベル138が順次作成される。
【0110】
そして、図21に示すように、断面丸形の棒状部材83の先端を印字済みラベル138の一方の貫通孔131の裏側面に押し当てて、この貫通孔131に棒状部材83を矢印139方向へ更に押し込むことによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2005/8/10,15:35」が印字された印字済みラベル138を棒状部材83に取り付けることができる。
これにより、例えば、賞味期限である年月日及び時間が印字された印字済みラベル138を店頭に並べられたフランクフルトソーセージ等の持ち手部分の棒に容易に取り付けることができる。
【0111】
また、図23(A)に示すように、この貫通孔131の上下の対辺と棒状部材83との間に生じる摩擦力によって、印字済みラベル138が棒状部材83から抜け落ちるのを防止することができる。
また、図23(B)に示すように、断面丸形の棒状部材143の直径が、貫通孔131の無定長ロールシート130の搬送方向の高さ寸法L1より少し大きい場合には、この棒状部材143を貫通孔131に押し込むことによって、切込部132が幅方向(図23(B)中、上下方向)に広がって、印字済みラベル138を破ることなく棒状部材143に取り付けることができる。そして、この印字済みラベル138と棒状部材143との間に生じる摩擦力によって該棒状部材143から抜け落ちるのを確実に防止することができる。
【0112】
また一方、図22に示すように、平板状の細長い棒状部材141の先端を印字済みラベル138の一方の貫通孔131の裏側面に押し当てて、この貫通孔131に棒状部材141を矢印142方向へ更に押し込むことによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2005/8/10,15:35」が印字された印字済みラベル138を棒状部材141に取り付けることができる。
これにより、例えば、賞味期限である年月日及び時間が印字された印字済みラベル138を店頭に並べられた串焼きや串かつ等の持ち手部分の棒に容易に取り付けることができる。
【0113】
また、図24(A)、図25(A)及び図26(A)に示すように、断面形状が横長楕円形の棒状部材145、断面形状が横長四角形の棒状部材148及び断面形状が横長六角形の棒状部材151を貫通孔131に押し込んだ場合には、この略横長六角形の貫通孔131の左右の各斜辺と各棒状部材145、148、151との間に生じる摩擦力によって、印字済みラベル138が各棒状部材145、148、151から抜け落ちるのを防止することができる。
また、図24(B)、図25(B)及び図26(B)に示すように、断面形状が横長楕円形の棒状部材146、断面形状が横長四角形の棒状部材149及び断面形状が横長六角形の棒状部材152のように、各棒状部材146、149、152の幅寸法が、貫通孔131の無定長ロールシート130の幅方向の幅寸法L2よりも大きい場合には、この各棒状部材146、149、152を貫通孔131に押し込むことによって、切込部132が幅方向(図24(B)、図25(B)及び図26(B)中、上下方向)に広がって、印字済みラベル138を破ることなく各棒状部材146、149、152に取り付けることができると共に、この印字済みラベル138が各棒状部材146、149、152との間に生じる摩擦力によって該各棒状部材146、149、152から抜け落ちるの確実に防止することができる。
【0114】
ここで、プラテンローラ26、シート送りモータ72、駆動回路73は、搬送手段を構成する。また、サーマルヘッド31、駆動回路71は、印刷手段を構成する。また、フォトセンサ11は、貫通孔検出センサとして機能する。また、カッターユニット8、切断用モータ74及び駆動回路75は、切断手段を構成する。また、CPU62、ROM64、RAM66は、制御手段を構成する。また、貫通孔131及び切込部132は、挿通部を構成する。また、シート判別センサS1〜S5は、センサ手段を構成する。また、シート特定部60の各センサ孔60A〜60C等は、ロールシート特定部を構成する。
【0115】
従って、実施例11に係る無定長ロールシート130が巻回されたロールシートホルダ3がテープ印刷装置1に装着された場合には、シート特定部60の各センサ孔60A〜60C等及びシート判別センサS1〜S5を介して無定長ロールシート130の種類に対応した情報が特定される。その後、シート送りモータ72を駆動して無定長ロールシート130を搬送し、位置決め部材12側の幅方向端縁部にピッチ寸法P1で穿設される略横長六角形の各貫通孔131をフォトセンサ11で検出後、この検出情報に基づいてプラテンローラ26、シート送りモータ72、サーマルヘッド31及び駆動回路71を駆動制御して無定長ロールシート130に賞味期限である年月日及び時間等の印字データを印刷すると共に、各貫通孔131の所定ピッチ寸法P1の2倍以上の整数倍の距離搬送後、シート送りモータ72を一時停止させると同時に、切断用モータ74を駆動してカッターユニット8を往復移動させて切断位置135にて印字済み無定長ロールシート130が切断される。
【0116】
これにより、賞味期限である年月日及び時間を表す「2005/8/10,15:35」等の所定印字データが印刷され、且つ少なくとも2個の略横長六角形の各貫通孔131及び各切込部132が端縁部に形成された印字済みラベル138を自動的に連続して作成することができる。また、各棒状部材83、141等の先端を印字済みラベル138の一方の貫通孔131の裏側面に押し当てて、この貫通孔131に各棒状部材83、141等を更に押し込むことによって、商品の賞味期限である年月日及び時間を表す「2005/8/10,15:35」等の印字データが印字された印字済みラベル138を各棒状部材83、141等に迅速に取り付けることができる。
【0117】
また、断面丸形の棒状部材83を印字済みラベル138の一方の貫通孔131に押し込んで挿通した場合には、略横長六角形の貫通孔131の上下の対辺と棒状部材83との間に生じる摩擦力によって、印字済みラベル138が棒状部材83から抜け落ちるのを防止することができる。また、断面形状が横長楕円形の棒状部材145、断面形状が横長四角形の棒状部材148及び断面形状が横長六角形の棒状部材151を貫通孔131に押し込んだ場合には、この略横長六角形の貫通孔131の左右の各斜辺と各棒状部材145、148、151との間に生じる摩擦力によって、印字済みラベル138が各棒状部材145、148、151から抜け落ちるのを防止することができる。
【0118】
また、断面丸形の棒状部材143の直径が、貫通孔131の高さ寸法L1より少し大きい場合にも、この棒状部材143を貫通孔131に押し込むことによって、切込部132が幅方向に広がるため、印字済みラベル138を破ることなく棒状部材143をこの貫通孔131に容易に挿通させることができ、この印字済みラベル138を確実に棒状部材143に取り付けることができる。また、断面が略横長四角形や細長楕円形等の各棒状部材146、149、152の幅寸法が貫通孔131の幅寸法L2より少し大きい場合にも、この各棒状部材146、149、152を貫通孔131に押し込むことによって、切込部132が幅方向に広がるため、印字済みラベル138を破ることなく各棒状部材146、149、152に取り付けることができる。更に、各貫通孔131に切込部132を設けることによって、各貫通孔131を小さくすることが可能となり、無定長ロールシート130がテープ印刷装置1の挿入口18やサーマルヘッド31の入口部に引っ掛かることを確実に防止し、更にスムーズに搬送することができ、高品質の印字を行うことができる。
【0119】
また、各貫通孔131の幅寸法L2は、各貫通孔131の高さ寸法L1の約2倍に形成されているため、この各貫通孔131に挿通可能な断面略丸形の各棒状部材83、143の約2倍の幅寸法に形成された略平板状の各棒状部材141、145、148、151に印字済みラベルを取り付けることが可能となる。
また、各貫通孔131に長さL3の切離可能な切込部132が形成されているため、この各貫通孔131に挿通可能な断面略丸形の各棒状部材83、143の2倍以上の幅寸法に形成された略平板状の各棒状部材146、149、152に印字済みラベル138を取り付けることが可能となる。このため、印字済みラベル138を種々の断面形状の各棒状部材83、141等に容易に取り付けることができる。
例えば、一般に、直径約4.6mm〜5.1mmのフランクフルトソーセージの持ち手部分や、一般に、厚さ寸法が約2.5mm〜3.5mmで幅寸法が約8.5mm〜10.5mmの串焼きや串かつ等の持ち手部分等に容易に取り付けることができる。
【0120】
また、無定長ロールシート130は、粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されると共に、蛍光物質やポリ塩化ビフェニルを含まない感熱シートで形成されるため、印字済みラベル138を食品関係の商品等の棒状部材83等に挿通して取り付けても、食品の安全衛生上において問題なく取り付けて使用することが可能となる。また、該棒状部材83等から粘着剤を残すことなく、きれいに取り外すことができる印字済みラベル138を作成することができる。
【0121】
尚、本発明は前記実施例に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
上記実施例1乃至実施例10に係る無定長ロールシート3Aも粘着剤層を有しない感熱シートのみから形成されると共に、蛍光物質やポリ塩化ビフェニルを含まない感熱シートで形成してもよい。これにより、各印字済みラベル82、92等を棒状部材83に挿通して取り付けても、食品の安全衛生上において問題なく取り付けて使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】実施例1に係る最大ロールシート幅の無定長ロールシートが巻回されたロールシートホルダをテープ印刷装置に装着した状態を上カバーを取り外して示す概略斜視図である。
【図2】実施例1に係るロールシートホルダが装着されるテープ印刷装置の上カバーを取り外した状態を示す図で、(A)は概略斜視図、(B)は(A)の一点鎖線で囲まれたW部分の拡大斜視図である。
【図3】実施例1に係るロールシートホルダをテープ印刷装置に装着した状態を上カバーを取り外して示す側断面図である。
【図4】図3のプラテンローラとその上流側に配置されるマーク検出センサの配置関係を示す部分拡大側断面図である。
【図5】実施例1に係るロールシートホルダに無定長ロールシートを巻回した状態を示す図で、(A)は前側上方からの斜視図、(B)は前側下方からの斜視図である。
【図6】実施例1に係るロールシートホルダが装着されるテープ印刷装置の要部の回路構成を示す回路ブロック図である。
【図7】実施例1に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字された無定長ロールシートを示す正面図、(B)は印字された無定長ロールシートを示す背面図、(C)及び(D)は印字済みラベルの棒状部材への取り付け方を説明する斜視図である。
【図8】実施例2に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字済みラベルの一例を示す正面図、(B)は印字済みラベルを棒状部材に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】実施例3に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字済みラベルの一例を示す正面図、(B)は印字済みラベルを棒状部材に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図10】実施例4に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字済みラベルの一例を示す正面図、(B)は印字済みラベルを棒状部材に取り付けた状態を示す側面図である。
【図11】実施例5に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字済みラベルの一例を示す正面図、(B)は印字済みラベルを棒状部材に取り付けた状態を示す側面図である。
【図12】実施例6に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字済みラベルの一例を示す正面図、(B)は印字済みラベルを棒状部材に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図13】実施例7に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字済みラベルの一例を示す正面図、(B)は印字済みラベルを棒状部材に取り付けた状態を示す側面図である。
【図14】実施例8に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字された無定長ロールシートを示す正面図、(B)は印字済みラベルの棒状部材への取り付け方を説明する斜視図である。
【図15】実施例9に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字された無定長ロールシートを示す正面図、(B)は印字済みラベルの棒状部材への取り付け方を説明する斜視図である。
【図16】実施例10に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの一例を模式的に示す図で、(A)は印字された無定長ロールシートを示す正面図、(B)は印字済みラベルの棒状部材への取り付け方を説明する斜視図である。
【図17】実施例11に係る最大ロールシート幅の無定長ロールシートが巻回されたロールシートホルダをテープ印刷装置に装着した状態を上カバーを取り外して示す概略斜視図である。
【図18】実施例11に係るロールシートホルダに無定長ロールシートを巻回した状態を示す図で、(A)は前側上方からの斜視図、(B)は前側下方からの斜視図である。
【図19】実施例11に係るロールシートホルダに巻回される無定長ロールシートの拡大正面図である。
【図20】実施例11に係るロールシートホルダによって印字された無定長ロールシートの一例を示す正面図である。
【図21】実施例11に係るロールシートホルダによって作成された印字済みラベルの断面略丸形の棒状部材への取り付け方を説明する斜視図である。
【図22】実施例11に係るロールシートホルダによって作成された印字済みラベルの断面略横長四角形の棒状部材への取り付け方を説明する斜視図である。
【図23】実施例11に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの貫通孔に棒状部材を挿通した状態を模式的に示す図で、(A)は貫通孔の高さ寸法とほぼ同じ直径の断面丸形の棒状部材を挿通した場合、(B)は貫通孔の高さ寸法よりも直径の断面丸形の棒状部材を挿通した場合を示す図である。
【図24】実施例11に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの貫通孔に棒状部材を挿通した状態を模式的に示す図で、(A)は貫通孔の幅寸法とほぼ同じ幅寸法の断面横長楕円形の平板状の棒状部材を挿通した場合、(B)は貫通孔の幅寸法よりも大きい幅寸法の断面横長楕円形の平板状の棒状部材を挿通した場合を示す図である。
【図25】実施例11に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの貫通孔に棒状部材を挿通した状態を模式的に示す図で、(A)は貫通孔の幅寸法とほぼ同じ幅寸法の断面横長四角形の平板状の棒状部材を挿通した場合、(B)は貫通孔の幅寸法よりも大きい幅寸法の断面横長四角形の平板状の棒状部材を挿通した場合を示す図である。
【図26】実施例11に係るロールシートホルダによって作成される印字済みラベルの貫通孔に棒状部材を挿通した状態を模式的に示す図で、(A)は貫通孔の幅寸法とほぼ同じ幅寸法の断面横長六角形の平板状の棒状部材を挿通した場合、(B)は貫通孔の幅寸法よりも大きい幅寸法の断面横長六角形の平板状の棒状部材を挿通した場合を示す図である。
【符号の説明】
【0123】
1 テープ印刷装置
2 本体筐体
3 ロールシートホルダ
3A、130 無定長ロールシート
3B、135 切断位置
3C、95A、101 切込部
5 エンコーダマーク
11 フォトセンサ
26 プラテンローラ
31 サーマルヘッド
S1〜S5 シート判別センサ
60 シート判別部
60A〜60E センサ孔
61 制御回路部
72 シート送りモータ
74 切断用モータ
82 印字済みラベル
83 棒状部材
91、95、115、121、125 貫通孔
92、96、98、102、106 印字済みラベル
105、111、122 ミシン目
112、117、123、127 印字済みラベル
116、126 挿入用孔
118、124、128 開口部
131 貫通孔
132 切込部
138 印字済みラベル
141、145、146、148、149、151、152 棒状部材
P1 ピッチ寸法
L1 高さ寸法
L2 幅寸法
L3 長さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状のロールシートを搬送するための搬送手段と、該ロールシートに印刷する印刷手段と、印字済みロールシートを切断する切断手段と、を備えたテープ印刷装置に使用され、前記ロールシートが巻回されると共に、該テープ印刷装置内で着脱可能な状態で支持されるロールシートホルダにおいて、
前記ロールシートは、長手方向に所定ピッチで形成されて棒状部材を挿通可能な挿通部を有することを特徴とするロールシートホルダ。
【請求項2】
前記ロールシートは、前記所定ピッチで裏面に形成されて前記各挿通部の間に配置されるエンコーダマークを有し、
前記テープ印刷装置は、前記エンコーダマークを検出するマーク検出センサと、
前記マーク検出センサの検出情報に基づき前記搬送手段及び前記印刷手段を駆動制御する制御手段と、を有し、
前記所定ピッチは、印字済みロールシートを切断する各切断位置間の距離に等しいことを特徴とする請求項1に記載のロールシートホルダ。
【請求項3】
前記挿通部は、該挿通部の搬送方向先端側周辺部分に形成される折り曲げ可能な折曲部と、
前記折曲部の両側端部から該挿通部の搬送方向後ろ側周辺部に形成される切離可能な切離部と、
を有することを特徴とする請求項2に記載のロールシートホルダ。
【請求項4】
前記挿通部は、前記ロールシートの幅方向に所定間隔で平行に形成される2列の切離部を有することを特徴とする請求項2に記載のロールシートホルダ。
【請求項5】
前記各切離部は、平面視搬送方向後ろ側に凸状のくの字形に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のロールシートホルダ。
【請求項6】
前記挿通部は、前記ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される前記棒状部材の断面よりも小さい貫通孔を有することを特徴とする請求項2に記載のロールシートホルダ。
【請求項7】
前記貫通孔は、外周部に半径方向外側方向に所定長さ形成される切離可能な切込部を有することを特徴とする請求項6に記載のロールシートホルダ。
【請求項8】
前記挿通部は、前記ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される貫通孔と、
前記貫通孔の外周部から搬送方向後ろ側切断位置まで形成されるスリット状の挿入用孔と、を有することを特徴とする請求項2に記載のロールシートホルダ。
【請求項9】
前記挿通部は、前記ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される貫通孔と、
前記貫通孔の外周部から搬送方向後ろ側切断位置まで形成される該貫通孔を開口するための切離可能部と、を有することを特徴とする請求項2に記載のロールシートホルダ。
【請求項10】
前記挿通部は、前記ロールシートの少なくとも一方の幅方向端縁部に穿設される貫通孔を有し、
前記テープ印刷装置は、前記貫通孔を検出する貫通孔検出センサと、
前記貫通孔検出センサの検出情報に基づき前記搬送手段及び前記印刷手段を駆動制御する制御手段と、を有し、
前記貫通孔は、該ロールシートの幅方向に長い略横長六角形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロールシートホルダ。
【請求項11】
前記貫通孔は、前記略横長六角形のロールシートの幅方向中央部側の端縁角部から外側方向に所定長さ形成される切離可能な切込部を有することを特徴とする請求項10に記載のロールシートホルダ。
【請求項12】
前記略横長六角形は、前記ロールシートの長手方向の対辺間の距離が該ロールシートの幅方向各端縁角部間の距離の約半分の長さに形成されていることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のロールシートホルダ。
【請求項13】
前記ロールシートホルダは、前記テープ印刷装置の底面部に配置されたセンサ手段と協働して該ロールシートの種類を特定するロールシート特定部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載のロールシートホルダ。
【請求項14】
前記ロールシートは、粘着材層を有しない長尺状の連続する無定長ロールシートのみから形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載のロールシートホルダ。
【請求項15】
前記無定長ロールシートは、蛍光物質及びポリ塩化ビフェニルを含まないことを特徴とする請求項14に記載のロールシートホルダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2006−192879(P2006−192879A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−248940(P2005−248940)
【出願日】平成17年8月30日(2005.8.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】