説明

ロール型ティシュペーパー容器

【課題】ロール型ティシュペーパー容器を用いると、僅かな汚れの処理にも対応できるし、大量の汚れの処理にも対応でき、かつ、廉価でエコなティシュペーパー容器を提供する。
【解決手段】筒容器本体1の上端の一部に鋸状刄2を設けると共に、筒容器本体1の底部中心に吸盤を設け、かつ、吸盤の適所に紐体を設け、併せて、前記、筒容器本体1の底部周縁にパッキン体を設けた。更には、筒容器本体1の上部に円形の取り出し孔7と、一部切り欠き部8を設けた蓋体6を被せたロール型ティシュペーパー容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚れの処理が僅かでも、大量でも対応でき、廉価でエコな、ロール型ティシュペーパー容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から使用されていたティシュペーパーは、長方形の紙箱の中に、一枚が横218mm、縦198mm大の紙を、隣り合わせの紙と折り重なるように折り畳んで入れてあるものであった。従って、必要に応じて上孔から紙を取り出すと、隣り合わせの紙の先端が上孔から出てきて、次の利用を可能にするものであった。日常われわれがティシュペーパーを利用する際、僅かな汚れの処理に利用する場合もあれば、大量の汚れの処理に利用する場合まで、その利用の仕方は様々な態様がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3079990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ティシュペーパーは、本来汚れを処理するために用いるものである。従来から用いられているティシュペーパーは、極めて僅かな量の汚れを処理するものにもなっていないし、また、大量の汚れを処理するものにもなってはいない。従来のティシュペーパーは、前記したような構造のため、例えば、ごく少量の汚れを処理するには、数cmのティシュペーパーがあれば処理できる汚れなのに、一枚の紙の大きさが特定されているために、一枚全部を使用しなければならなかった。これは資源の無駄遣いになり、従来のティシュペーパーの構造上の欠陥と言わざるを得ない。また、大量の汚れを処理する場合には、ティシュペーパーの取り出し行為を何度も繰り返しを行わなければならないという煩わしさが伴うという課題もあった。本発明は、かかる課題の解消のために研究開発したものであり、本発明になるロール型ティシュペーパー容器を用いると、僅かな汚れの処理にも対応できるし、大量の汚れの処理にも対応でき、かつ、廉価でエコなティシュペーパー容器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明におけるロール型ティシュペーパー容器は、次のような構成としている。
〔請求項1〕
筒容器本体1の上端の一部に鋸状刄2を設けると共に、前記、筒容器本体1の底部中心に吸盤3を設け、かつ、吸盤3の適所に紐体4を設け、併せて、前記、筒容器本体1の底部周縁にパッキン体5を設け、更には、前記、筒容器本体1の上から上部に円形の取り出し孔7と、一部切り欠き部8を設けた蓋体6を被せたことを特徴ととしている。
【発明の効果】
【0006】
本発明は上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
1.ティシュペーパーとして使用する紙は、トイレに日常あるロール型のトイレットペーパーなので、廉価であり、心置きなく使用することができる。
2.テーブルなど平坦なところがあれば、本発明になるロール型ティシュペーパー容器を、上から押すだけという簡単な操作で吸着固定ができるので、極めて取り扱いが簡単である。
3.本発明になるロール型ティシュペーパー容器の吸着固定状態を解除するには、本容器の底部吸盤3に繋がっている紐体4を横に引っ張るだけで、平坦箇所に吸着している吸盤3が容易に外れる。
4.本ロール型ティシュペーパー容器は、ロール型トイレットペーパを使用しているので、必要に応じて対応でき、少量の汚れを処理する場合は、少量のティシュペーパーを取り出して鋸状刄2に押し付けることで、必要なティシュペーパーを得ることができる。従って、本発明では、以上のように僅かな汚れの処理にも対応でき、ティシュペーパーのムダな使用を防ぐことができる。
また、大量のティシュペーパーが必要な場合は、必要に応じてティシュペーパーを取り出して鋸状刄2に押し付けて切断するという、一回の操作で済む。
5.本ロール型ティシュペーパー容器は、吸盤3があって使用場所に吸着固定できるので、ティシュペーパーを取り出し、鋸状刄2で切断するにも片手だけで処理できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 筒容器本体の斜視図である。
【図2】 蓋体の斜視図である。
【図3】 部分断面図である。
【図4】 使用状態斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施例を図面を参照に説明する。図1〜4は、本発明の実施例で、図1は、筒容器本体1の斜視図、図2は、蓋体6の斜視図、図3は、筒容器本体1の部分断面図、図4は、使用状況斜視図である。
【0009】
本発明は、図1に示すように、筒容器本体1はロール型トイレットペーパを縦して入れて使用することができるようになっており、また、前記筒容器本体1の上端の一部に鋸状刄2を設けてある。また、図2に示すように、蓋体6は、上部中心に円形の取り出し孔7を設け、更に、一部切欠部8を設けてある。図3に示すように、筒容器本体1の底部には、中心部に吸盤3を設け、また、吸盤3の適所に紐体4を設けてある。従って、本発明を実施するには、本ロール型ティシュペーパー容器をテーブルなどの平坦な所に置き、上から押し付けると、底部にパッキン体5と吸盤3が設けられているので、パッキン体5は左右に傾斜しないという役割を果たし、吸盤3は平坦な場所に安定的に吸着固定する。この吸着固定状態を解除するには、前記、吸盤3に設けてある紐体4を横に引っ張ることで、容易に解除される。
【0010】
本発明を実施するには、図4に示すように、筒容器本体1に、ロール型トイレットペーパーを縦にして入れ、蓋体6を被せて使用する。ロール型トイレットペーパーは、巻芯部分を先端にして、蓋体6に設けた円形の取り出し孔7から取り出し、必要な長さと量を確保し、鋸状刄2に押し付けてティシュペーパーを切断して使用する。
【0011】
本発明では、僅かな汚れの処理に本ティシュペーパーを使用するには、その汚れを処理するのに必要な長さと量だけのティシュペーパーを取り出し、鋸状刄2で切断すればよい。また、反対に大量の汚れを処理に使用するには、その大量な汚れに見合う長さ量のティシュペーパーを取り出してから、鋸状刄2で切断するという一度の操作でその目的を達成する。本発明は以上のように、僅かな量のティシュペーパーを随時使用でき、ムダな消費をなくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0013】
従来のティシュペーパーは、大小の汚れの処理に適していない欠陥商品であることは確かである。ムダを生み出す商品であり、地球温暖化現象を促進する商品と言えなくもない。世界中の人々が毎日毎日ムダを重ね続けるとすれば、看過する訳には行かない。日常の小さな積み重ねが地球の明日を保証する途に繋がるに違いない。
【符号の説明】
【0014】
(1) は 筒容器本体
(2) は 鋸状刄
(3) は 吸盤
(4) は 紐体
(5) は パッキン体
(6) は 蓋体
(7) は 取り出し孔
(8) は 一部切欠部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒容器本体1の上端の一部に鋸状刄2を設けると共に、前記、筒容器本体1の底部中心に吸盤3を設け、かつ、吸盤3の適所に紐体4を設け、併せて、前記、筒容器本体1の底部周縁にパッキン体5を設け、更には、前記、筒容器本体1の上から上部に円形の取り出し孔7と、一部切り欠き部8を設けた蓋体6を被せたことを特徴とするロール型ティシュペーパー容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−56627(P2012−56627A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219893(P2010−219893)
【出願日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【出願人】(510260466)
【Fターム(参考)】