説明

ワイヤレス通信システムにおいてコードワードを使用すること

【課題】アップリンク制御チャネル送信用の帯域幅効率非コヒーレントシグナリングを容易にする。
【解決手段】複素直交コードワードセットは、望ましい相互相関プロパティを有している第1サブセットのコードワードと、削除されたコードワードを含むことができる別のサブセット(単数または複数)のコードワードと、を備えることができ、削除されたコードワードは、廃棄されるコードワードおよび/または最悪のケースの相互相関プロパティを作るコードワードペアを含むことができる。コードワードセットおよび複数サブセットは、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、決定される。廃棄されるコードワードの一部分は、例えば、消失デコード、干渉レベル推定、及び/またはマルチモード制御チャネルオペレーション、のような他の目的のために使用されることができる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願に対する相互参照】
【0001】
本願は、2007年2月9日に出願され、「ワイヤレス通信システムにおいてコードワードを効率的に使用するための方法および装置(A METHOD AND APPARATUS FOR EFFICIENTLY USING CODEWORDS IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM)」と題された米国仮特許出願60/889,252号の利益を主張し、前述の出願の全体は、参照によってここにおいて組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
以下の説明は、一般的にワイヤレス通信に関し、そして、より具体的には、ワイヤレス通信システムにおいて、コードワード(codewords)を効率的に利用することに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、様々なタイプの通信を提供するために広く展開されており、例えば、ボイス及び/またはデータは、そのようなワイヤレス通信システムを介して、供給されることができる。典型的なワイヤレス通信システム、すなわちネットワークは、1つまたは複数の共有されたリソース(例、帯域幅、送信パワー、・・・)に対してマルチプルユーザアクセス(multiple users access)を供給することができる。例えば、システムは、周波数分割多重化(Frequency Division Multiplexing)(FDM)、時分割多重化(Time Division Multiplexing)(TDM)、符号分割多重化(Code Division Multiplexing)(CDM)、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の長期発展型(Long-Term Evolution)(LTE)システム、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)(OFDM)、及び他のもの、のような、様々な多元接続技術(multiple access techniques)を使用することができる。
【0004】
一般に、ワイヤレス多元接続通信システムは、マルチプルモバイルデバイス(multiple mobile devices)のための通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンク及び逆方向リンク上の送信を介して、1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(あるいは「ダウンリンク」)は、基地局からモバイルデバイスまでの通信リンクを指しており、逆方向リンク(あるいは「アップリンク」)は、モバイルデバイスから基地局までの通信リンクを指している。この通信リンクは、シングルインシングルアウト(single-in-single-out)(SISO)、マルチプルインシングルアウト(multiple-in-single-out)(MISO)、シングルインマルチプルアウト(single-in-multiple-out)(SIMO)、あるいはマルチプルインマルチプルアウト(multiple-in-multiple-out)(MIMO)システムを介して、確立されることができる。
【0005】
例えば、MIMOシステムは、データ送信のために、マルチプル(N)送信アンテナと、マルチプル(N)受信アンテナと、を利用することができる。N送信アンテナとN受信アンテナによって形成されたMIMOチャネルは、N独立チャネルに分解(decomposed)されることができ、そしてそれは、空間チャネルとも呼ばれており、ここにおいては、N≦min{N,N}である。N独立チャネルのそれぞれは、1次元に対応することができる。MIMOシステムは、マルチプル送信アンテナと受信アンテナによって作られた追加の次元(additional dimensionalities)が使用される場合には、改良されたパフォーマンス(例、より高いスループット及び/またはより高い信用性(greater reliability))を供給することができる。
【0006】
MIMOシステムは、時分割デュプレックス(time division duplex)(TDD)システムと、周波数分割デュプレックス(frequency division duplex)(FDD)システムと、をサポートすることができる。TDDシステムにおいては、順方向リンク送信と逆方向リンク送信は、相互関係法則(reciprocity principle)が逆方向リンクチャネルからの順方向リンクチャネルの推定を可能にするように、同じ周波数領域上にあることができる。このことは、マルチプルアンテナに、マルチプルアンテナがアクセスポイントにおいて利用可能であるときに、順方向リンク上で送信ビームフォーミング利得(transmit beamforming gain)を抽出させることをイネーブルする(enable)ことができる。
【0007】
ワイヤレス通信システムは、サービスエリア(coverage area)を供給する1つまたは複数の基地局をしばしば使用する。典型的な基地局は、ブロードキャスト、マルチキャスト、および/またはユニキャストのサービス用のマルチプルデータストリームを送信することができ、ここにおいて、データストリームは、モバイルデバイスに対して独立受信対象であることができるデータのストリームであってもよい。そのような基地局のサービスエリア内のモバイルデバイスは、合成ストリームによって搬送される、1つの、1以上の、あるいはすべての、データストリームを受信するために、利用されることができる。同様に、モバイルデバイスは、基地局あるいは別のモバイルデバイスに対して、データを送信することができる。
【0008】
モバイルデバイスと基地局との間の送信は、トラフィクチャネルと制御チャネルにわたることができる。モバイルデバイスと基地局との間のトラフィクチャネル用の送信は、複素直交変調(complex orthogonal modulation)を利用して、達成されることができる。アップリンク制御チャネル送信のために複素直交変調を利用することが望ましい可能性があり、それは、特に複素直交送信がトラフィックチャネル送信のために使用されるときである。しかしながら、効率的な単一のキャリア周波数分割多元接続(single carrier frequency division multiple access)(SC−FDMA)あるいは直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access)(OFDMA)のアップリンク制御チャネル設計は、アップリンク制御チャネルの設計の場合に考慮されるべきである競合する要求事項(conflicting requirements)(例、帯域幅の制限、等)に一部帰因するために、意欲をかき立てることができる。
【発明の概要】
【0009】
下記は、そのような実施形態の基本的な理解を提供するために、1つまたは複数の実施形態の簡略化された概要(summary)を提示する。この概要は、すべての熟考された実施形態の広範囲な全体像ではなく、すべての実施形態の重要なあるいは決定的なエレメントを識別することも、あるいは、いずれのあるいはすべての実施形態の範囲を詳細に描写することも、意図されていない。その唯一の目的は、後で示されるより詳細な説明の前置きとして、簡略化された形態で1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念(concepts)を提示することである。
【0010】
1つまたは複数の実施形態及びそれらの対応する開示にしたがって、様々な態様が、通信環境(例、ワイヤレス通信環境)における通信デバイス間の制御チャネル情報の送信を容易にすることに関連して、説明されている。開示された主題は、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)あるいは直交周波数分割多元接続(OFDMA)に関連づけられた、帯域幅効率非コヒーレントシグナリング(bandwidth-efficient non-coherent signaling)が通信デバイス間で制御チャネル情報を送信するために、構成され、利用されることができる複素直交コードワードセット(complex orthogonal codeword set)を利用できる。複素直交コードワードセットは、望ましい相互相関プロパティ(desirable cross-correlation property)を有する第1サブセットのコードワード(first subset of codewords)と、削除されたコードワード(expurgated codewords)を含むことができる別のサブセット(単数または複数)のコードワード(another subset(s) of codewords)と、を備えることができ、ただし、削除されたコードワードは、望ましくない相互相関プロパティ(例、最悪のケースの相互相関プロパティ)を作るコードワードのペア(codeword pairs)および/または廃棄されるコードワード(discarded codewords)を含むことができ、また、そのようなコードワードは、望ましいスペクトル効率を満たすために廃棄されることができる。コードワードセット及びサブセットは、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて(at least in part on a predefined codeword criterion)、決定されることができる。複素コードワードに関連づけられたマルチモードオペレーションは、帯域幅の効率性をさらに改善するために利用されることができる。さらに、廃棄されるコードワード、あるいはそれらの一部分は、例えば改善された帯域幅の効率を容易にするために、消失デコード(erasure decoding)および/または干渉レベル推定(interference-
level estimation)のような他の望ましい目的に利用されることができる。
【0011】
関連づけられた態様にしたがって、例えばワイヤレス通信環境において、情報の送信を容易にする方法がここにおいて説明されている。方法は、制御チャネル情報を備えている情報の送信を容易にするために、1セットのコードワード(a set of codewords)を生成することを含むことができる。さらに、方法は、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、1サブセットのコードワード(a subset of the codewords)を削除すること(expurgating)を備えることができる。
【0012】
別の態様は、ワイヤレス通信装置(wireless communications apparatus)に関する。ワイヤレス通信装置は、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて生成されたコードワードを使用して、情報を送信することに関連づけられたインストラクション(instructions)を保持するメモリを含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、メモリにおいて保持されたインストラクションを実行するように構成された、メモリに結合された、プロセッサを含むことができる。
【0013】
また、別の態様は、装置(apparatus)に関する。装置は、制御チャネル情報を備えている情報の送信を容易にするために、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいてコードワードを生成するコードワード生成器(codeword generator)を含むことができる。装置は、また、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、コードワードを削除するイクスパゲータ(expurgator)を備えることができる。
【0014】
また、別の態様は、例えばワイヤレス通信環境における、情報の送信を容易にするワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、情報の送信を容易にするために、1サブセットのコードワードを生成するための手段、を含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、1サブセットの生成されたコードワード(a subset of the generated codewords)を削除するための手段を備えることができる。
【0015】
また、別の態様は、情報の送信を容易にするために1セットのコードワードを生成するための、及び、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて1サブセットのコードワードを削除するための、マシン実行可能なインストラクション(machine-executable instructions)を保存したマシン可読メディア(machine-readable medium)に関する。
【0016】
別の態様にしたがって、ワイヤレス通信システムにおける装置は、プロセッサを含むことができ、ここにおいて、プロセッサは、1セットの生成されたコードワード(a set of generated codewords)を使用するように構成されることができ、また、コードワードは、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて生成される。さらに、プロセッサは、あらかじめ決定されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、制御チャネル情報の送信を容易にするために、該セットの生成されたコードワードの一部分を使用するように構成されることができる。
【0017】
他の態様にしたがって、通信環境に関連づけられた情報の送信を容易にする方法がここにおいて説明されている。方法は、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、制御チャネル情報を供えている情報を送信することを容易にする、生成されたセットのコードワード(a generated set of codewords)に関連づけられた信号を受信することを含むことができる。さらに、方法は、受信された信号をデコードすること (decoding)を備えることができる。
【0018】
また、別の態様は、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて制御チャネル情報を備えている情報を送信することと、受信された信号をデコードすることと、を容易にする、生成されたセットのコードワードに関連づけられた信号を受信することに関連づけられたインストラクションを保持するメモリを含むことができるワイヤレス通信装置に関する。さらに、ワイヤレス通信装置は、メモリにおいて保持されるインストラクションを実行するように構成された、メモリに結合された、プロセッサを備えることができる。
【0019】
別の態様は、ワイヤレス通信環境における情報の送信を容易にするワイヤレス通信装置に関する。ワイヤレス通信装置は、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて制御チャネル情報を備えている情報を送信することを容易にする、生成されたセットのコードワードに関連づけられた信号を受信するための手段を含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、受信された信号をデコードするための手段、を含むことができる。
【0020】
また、別の態様は、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて制御チャネル情報を備えている情報を送信することを容易にする生成されたセットのコードワードに関連づけられた信号を受信するための、及び、受信された信号をデコードするための、マシン実行可能なインストラクションを保存したマシン可読媒体(a machine-readable medium)に関する。
【0021】
別の態様にしたがって、ワイヤレス通信システムにおける装置は、プロセッサを含むことができ、ここにおいて、プロセッサは、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて制御チャネル情報を備えている情報を送信することを容易にする、生成されたセットのコードワードに関連づけられた信号を受信するように構成されることができる。さらに、プロセッサは、受信された信号をデコードするように構成されることができる。さらに、プロセッサは、1サブセットの生成されたセットのコードワード(a subset of the generated set of codewords)を使用して、受信された信号の消失デコードを実行するように構成されることができ、サブセットは、廃棄されるコードワードを備えている。
【0022】
前述及び関連する目的の実現のために、1つまたは複数の実施形態は、下記で十分に説明され、特に特許請求の範囲において指摘された、特徴を備える。下記の説明及び添付図面は、1つまたは複数の実施形態のある説明のための態様において詳細に記載されている。しかしながら、これらの態様は、様々な実施形態の原理が使用されることができる、ほんのいくつかの様々な方法を示しており、説明された実施形態は、すべてのそのような態様およびそれらの同等物(equivalents)を含むように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、ここにおいて説明されている様々な態様にしたがったワイヤレス通信システムの図である。
【図2】図2は、開示された主題の一実施形態にしたがった、通信デバイス間の情報の送信を容易にするために、コードワードの生成を容易にすることができる例示的なシステムの図である。
【図3】図3は、ワイヤレス通信環境内の情報の送信を容易にすることができる例示的な方法の図である。
【図4】図4は、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報を送信することを容易にするために、コードワードを生成することを容易にすることができる例示的な方法の図である。
【図5】図5は、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報を送信することを容易にするために、スクランブリングすることを使用することができる例示的な方法の図である。
【図6】図6は、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報の送信を容易にするために、消失デコードを容易にすることができる例示的な方法の図である。
【図7】図7は、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報の送信を容易にするために、消失デコードを容易にすることができる別の例示的な方法の図である。
【図8】図8は、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報の送信あるいは受信を容易にすることができる例示的なモバイルデバイスの図である。
【図9】図9は、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報の送信あるいは受信を容易にすることができる例示的なシステムの図である。
【図10】図10は、ここにおいて説明された様々なシステムおよび方法と共に使用されることができる、例示的なワイヤレスネットワーク環境の図である。
【図11】図11は、ワイヤレス通信環境に関連づけられた通信デバイス間の情報の送信を容易にすることができる例示的なシステムの図である。
【図12】図12は、ワイヤレス通信環境に関連づけられた通信デバイス間の情報の送信を容易にすることができる例示的なシステムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
様々な実施形態は、図面を参照して説明されており、全体を通して、同様の参照数字は、同様のエレメントを指すように使用される。以下の説明においては、説明の目的のために、非常に多くの具体的な詳細な説明が、1つまたは複数の実施形態の完全なる理解(a thorough understanding)を提供するために記載されている。それは、明白かもしれないけれども、そのような実施形態(単数または複数)は、これらの具体的な詳細なしで実行されることができる。他の例において、よく知られた構造(structures)およびデバイス(devices)は、1つまたは複数の実施形態を説明することを容易にするために、ブロック図の形で示されている。
【0025】
本出願において使用されるように、用語「コンポーネント(component)」、「モジュール(module)」、「システム(system)」、および同様なものは、コンピュータ関連のエンティティ(entity)、ハードウェアか、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせか、ソフトウェアか、あるいは実行中のソフトウェアか、を指すことができる。例えば、コンポーネントは、限定されてはいないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム、および/またはコンピュータ、であることができる。例として、コンピューティングデバイス上で実行中のアプリケーションとコンピューティングデバイスの両方がコンポーネントであることができる。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッド内に常駐(reside)することができ、また、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に局在化されることができ、および/または2つ以上のコンピュータの間で分散される(distributed)ことができる。さらに、これらのコンポーネントは、そこに記憶された様々なデータ構造を有している様々なコンピュータ可読媒体から実行することが出来る。コンポーネントは、ローカルな、および/または、遠隔のプロセスで、例えば、1つ以上のデータパケット(例、ローカルシステム、分散システムにおいて、および/または、インターネットのような有線あるいはワイヤレスネットワーク全体にわたって、別のコンポーネントと相互作用している1つのコンポーネントからのデータ)を有している信号にしたがって、通信することが出来る。
【0026】
さらに、様々な実施形態は、モバイルデバイスに関連して、ここにおいて説明されている。モバイルデバイスはまた、システム、加入者ユニット、加入者ユニット、モバイル局、モバイル、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、あるいはユーザ機器(UE)、と呼ばれることができる。モバイルデバイスは、セル電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant)(PDA)、ワイヤレス接続機能を有しているハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、あるいは、ワイヤレスモデムに接続された他のプロセッシングデバイス、であってもよい。さらに、様々な実施形態は、基地局に関連して、ここにおいて説明されている。基地局は、モバイルデバイス(単数または複数)と通信するために使用されることができ、また、アクセスポイント、ノードB、あるいは、いくつかの他の用語で呼ばれることができる。
【0027】
さらに、ここにおいて説明された特徴の様々な態様は、スタンダードプログラミングおよび/または工学技術を使用して、方法、装置、あるいは製造品(article of manufacture)としてインプリメントされることができる。ここにおいて使用されているように、用語「製造品(“article of manufacture”)」は、いずれのコンピュータ可読デバイス、キャリア、あるいはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを含むように意図されている。例えば、コンピュータ可読メディアは、磁気保存デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ(magnetic strips)等)に限定されず、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)等)、スマートカード、及びフラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブ等)を含むことができる。さらに、ここにおいて説明されている様々なストレージ媒体は、1つまたは複数のデバイス、および/または、情報を保存するための他のマシン可読媒体を表すことができる。用語「マシン可読媒体(machine-readable medium)」は、限定されていないが、インストラクション(単数または複数)及び/またはデータを保存し、含み、及び/または、搬送することができる、ワイヤレスチャネル及び様々な他のメディアを含むことができる。
【0028】
図1を参照すると、ワイヤレス通信システム100が、ここにおいて提示された様々な実施形態にしたがって、図示されている。システム100は、マルチプルアンテナグループを含むことができる基地局102を備える。例えば、1つのアンテナグループは、アンテナ104とアンテナ106を含むことができ、別のグループは、アンテナ108とアンテナ110を含むことができ、そして、追加グループは、アンテナ112とアンテナ114を含むことができる。各アンテナグループについて2つのアンテナが図示されているが、より多くのあるいはより少数のアンテナ(more or fewer antennas)は、各グループのために、利用されることができる。基地局102は、送信機チェーンと受信機チェーンをさらに含むことができ、それらのそれぞれは、当業者によって理解されるように、信号送信及び受信に関連づけられた複数のコンポーネント(例、プロセッサ、モジュレータ、マルチプレクサ、デモジュレータ、デマルチプレクサ、アンテナ、等)を代わりに備えることができる。
【0029】
基地局102は、モバイルデバイス116やモバイルデバイス122のような1つまたは複数のモバイルデバイスと通信することができるが、基地局102がモバイルデバイス116及び122に同様な実質的には任意の数のモバイルデバイスと通信することができるということが理解されるべきである。モバイルデバイス116及び122は、例えば、セル電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、サテライトラジオ、グローバルポジショニングシステム、PDAs、及び/または、ワイヤレス通信システム100にわたって通信するためのいずれの他の適切なデバイス、であってもよい。図示されているように、モバイルデバイス116は、アンテナ112および114と通信しており、なお、アンテナ112及び114は、順方向リンク118にわたってモバイルデバイス116に情報を送信し、そして、逆方向リンク120にわたってモバイルデバイス116から情報を受信する。さらに、モバイルデバイス122は、アンテナ104及び106と通信しており、なお、アンテナ104及び106は、順方向リンク124にわたってモバイルデバイス122に情報を送信し、そして、逆方向リンク126にわたってモバイルデバイス122から情報を受信する。周波数分割デュプレックス(frequency division duplex)(FDD)システムにおいては、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって利用されるものとは異なる周波数帯域を利用することができ、順方向リンク124は、例えば逆方向リンク126によって利用されるものとは異なる周波数帯域を利用することができる。さらに、時分割デュプレクス(TDD)システムにおいては、順方向リンク118および逆方向リンク120は、共通の周波数帯域を利用し、順方向リンク124及び逆方向リンク126は、共通の周波数帯域を利用することができる。
【0030】
通信するように指定されるエリア、および/または、アンテナの各グループは、基地局102のセクタを指すことができる。例えば、アンテナグループは、基地局102によってカバーされるエリアのセクタにおいて、モバイルデバイス(例、116)に対して通信するように設計されることができる。順方向リンク118及び124にわたって通信することにおいて、基地局102の送信アンテナは、モバイルデバイス116及び122の順方向リンク118及び124の信号対雑音比を改善するためにビームフォーミング(beamforming)を利用することができる。さらに、基地局102は、関連づけられたカバレッジを通じて、ランダムに散ったモバイルデバイス116及び122に送信するためにビームフォーミングを利用するが、近隣セルにおけるモバイルデバイスは、すべてのそのモバイルデバイスに対して単一のアンテナを通じて送信する基地局と比較して、より少ない干渉を受ける可能性がある(can be subject to less interference)。
【0031】
通信デバイス(例、モバイルデバイス、基地局)の間で制御チャネルを送信するために、直交変調のような、非コヒーレントシグナリング(non-coherent signaling)を利用することは望ましい可能性がある。例えば、単一キャリア周波数分割多重化(SC−FDM)あるいは直交周波数分割多重化(OFDM)のような直交多重化が、トラフィックチャネルのために利用されるとき、チャネル測定の観点において、制御チャネル(単数または複数)(例、チャネル品質インジケータチャネル(CQICH)、そしてそれは、ダウンリンクチャネル信号対干渉+雑音比(signal-to-interference plus noise ratio)(SINR)測定情報を配信することができ、そして、アップリンクパワー制御基準(uplink power control reference)として使用されることができる)のために直交多重化を利用することが望ましい可能性があり、同じあるいは同様の干渉は、トラフィックチャネルと制御チャネルとの間で観察されることができる。例えば、制御チャネルをデコードした後で、同じタイプの多重化(例、直交)を使用することによって、制御チャネルのチャネル条件(例、干渉条件)は、測定され、そして、改善された制御及び/またはトラフィックチャネルのデコードを容易にするためにトラフィックチャネルに適用されることができ、そしてそれは、トラフィックチャネル上の信号の改善された送信及び受信を結果としてもたらすことができる。制御チャネルがトラフィックチャネルと同じタイプの多重化(例、直交)を利用しない場合には、そのようなチャネル条件情報は利用可能ではない。非コヒーレントシグナリングに基づいて直交変調を使用するための別の理由は、コヒーレントシグナリング(coherent signaling)がパイロットオーバーヘッド(pilot overhead)から苦しむということであり、一方で、非コヒーレントシグナリングを備えた直交変調は、アップリンクパイロットオーバーヘッドを取り除くことができる。
【0032】
従来、制御チャネル情報送信についての直交コードの効率(efficiency of orthogonal code)は、望ましくないくらい低くてもよい(can be undesirably low)。主題のイノベーション(subject innovation)は、バイナリから複素(例、四変数(quaternary))変調へと直交変調を拡張する(extend)ことができ、そしてそれは、帯域幅の効率を著しく(significantly)改善することができる。主題のイノベーションはまた、著しく改善された相互相関プロパティを有する1セットの帯域幅効率複素コードワード(a set of bandwidth-efficient complex codewords)を設計することによって、直交制御チャネルの効率を最適化することができ、そしてそれは、アップリンク制御チャネルの直交多重化のために使用されたトーンの数を減らすことを容易にし、干渉レベル推定、消失検出を容易にし、および/または、マルチプルタイプの制御情報(例、CQICH、プレコーディングマトリクスインジケータチャネル(PMICH)、スケジューリングリクエストチャネル(SRCH)等)の同時あるいは実質的には同時の送信を容易にすることができる。例えば、主題のイノベーションは、望ましい(例、大きい)セットの複素直交コードワード(a desired (e. g., large) set of complex orthogonal codewords)を設計することができ、そして、望ましい相互相関プロパティで帯域幅効率非コヒーレントシグナリングセットのコードワード(a bandwidth-efficient non-coherent signaling set of codewords)を作るために、最悪のケースのコードワードおよび/または複素直交コードワードからの追加コードワードを削除することができる。さらに、マルチモードオペレーションは、帯域幅効率をさらに改善するために、設計された複素コードワードを使用して、利用されることができる。
【0033】
一例として、8ビットを配信するための、非コヒーレントシグナリングに基づいている、典型的にはバイナリ直交変調について、(256,8)アダマールコード(Hadamard code)を含むことができ、そしてそのようなバイナリ直交シグナリングは、アップリンク制御チャネルの直交多重化について帯域幅予算(bandwidth budget)を超える可能性があるとき、望ましくない高い量(an undesirable high amount)である可能性がある256トーンを費やすことができ、そして、かなり低いコードレート(例、1/32)をまた供給するであろう。様々な実施形態にしたがって、主題のイノベーションは、アップリンク制御チャネルの直交多重化のために8ビットを配信するために、著しくより小さいトーンの数(例32トーンあるいはそれより少ない)に対して利用されたトーンの数を減らすことができる。例えば、主題のイノベーションは、帯域幅効率非コヒーレントシグナリングを容易にするために、バイナリ直交変調(binary orthogonal modulation)と比較して、制御チャネル情報を送信するように使用されたトーンの数を減らすために、非コヒーレントシグナリングについて複素直交変調(例、四相シフトキーイング(quaternary phase-shift keying)(QPSK))を利用することができる。悪い相関(例、相関
【数1】

【0034】
)を作る候補コードワード(candidate codewords)は、最初に削除されることでき、そしてそれは、残りのそれぞれのペアのコードワードの間の最悪のケースの相互相関を改善することができる。さらに、あらかじめ決定された数の残りのコードワード(predetermined number of the remaining codewords)は、必要とされるスペクトル効率(例、与えられたトーンの数について有効コードワードの必要とされる数(required number of valid codewords for a given number of tones))を満たすために廃棄されることができる。廃棄されるワードは、干渉レベル推定、消失検出などのような、他の目的のために、利用されることができる。
【0035】
一態様にしたがって、モバイルデバイス(例、116)および/または基地局102のような通信デバイスは、例えばSC−FDMあるいはOFDMに関連づけられた、アップリンク制御チャネル(例、CQICH、PMICH、SRCH等)用の帯域幅効率非コヒーレントシグナリングについて複素シーケンスを利用するように構成されることができる。通信デバイスは、制御チャネル情報の望ましいビットの数(a desired number of bits of control channel information)を送信することができ、そしてそれは、そのような制御チャネル情報は、複素直交変調を使用して送信することができる。
【0036】
主題のイノベーションがモバイルデバイス(例、116)及び基地局102に関して、ここにおいて説明されているが、主題のイノベーションは、それほど限定されておらず、主題のイノベーションの態様は、ワイヤレス環境あるいはワイヤード環境(wired environment)において通信するかに関わらず、仮想的にいずれの通信デバイスにおいて利用されることができるということは理解されるべきである。
【0037】
一実施形態にしたがって、複素直交変調は、高次変調(high order modulation)(例、QPSK)が、制御チャネル情報を送信するために使用されたトーンの数を減らすことを容易にするために非コヒーレントシグナリングのために利用されることができる、通信デバイス(単数または複数)(例102、116)によって利用され、使用されることができる。一態様において、送信されることを望まれた制御チャネル情報のビットの数は、マルチプルセットのビット(multiple sets of bits)に分割されることができ、そして、各セットのビットは、(例えば、アダマールコードを利用して)別々にエンコードされる(encoded)ことができる。制御チャネル情報のビットをマルチプルセット(multiple sets)に分割することによって、利用されたトーンの数は、ビットが分割されない場合に利用されるトーンの数と比較して、例えば、各グループのビットにおけるビットの数(the number of bits in each group of bits)及び/またはビットのグループの数(the number of groups of bits)に少なくとも部分的に基づいて、指定されたトーンの数(specified number of tones)に減らされることができる。コンスタレーションは、バイナリから四変へと拡張される(expanded)ことができ、また1サブセットのビット(one subset of bits)は、同相(in-phase)(I位相)について送信されることができ、そして別のサブセットのビット (another subset of bits)は直角位相(quadrature-phase)(Q位相)について送信されることができるので、それぞれのシーケンスの制御チャネル情報は、高次変調(例、QPSK)を使用して、変調されることができ、そして、指定されたトーンの数にわたって送信されることができる。別の態様においては、コードワードは、マルチパスチャネルにおけるよりよい自己相関(a better autocorrelation)を提供するために、指定された長さ(例、各セットにおけるトーンの数と等しい)の特定複素擬似ランダム雑音(specific complex pseudo-random
noise)(PN)シーケンスによってスクランブルされることができる。
【0038】
例えば、非コヒーレントシグナリングに基づいた、バイナリ直交変調を使用して制御チャネル情報の望ましいビットの数(例、8ビット)を送信するために、シグナリングは、(256,8)アダマールコードを含むことができ、そしてそのようなバイナリ直交シグナリングは、28トーン(例、256トーン)を費やすことができる。複素直交変調を利用することによって、制御チャネル情報の望ましいビットの数を送信するために利用されたトーンの数は、例えば8ビットを送信するために16トーンに、減らされることができる。一態様においては、制御チャネル情報の望ましいビットの数は、マルチプルセットのビット(例、2セットのビット)に分けられることができ、そして、各セットは、適切なアダマールコードを使用して個別にエンコードされることができる。コンスタレーションは、バイナリから四変へと拡張されることができ、4ビットは、I位相について送信されることができ、4ビットはQ相について送信されることができ、そしてその結果、28トーンを使用する代わりに(例、従来のバイナリ直交変調のとき)、24トーンが使用されることができる。例えば、8ビットは、2セットの4情報ビットに分けられることができ、そして、各セットは、(16,4)アダマールコードによって、個別にエンコードされることができる。2つの16ロングリアルバイナリシーケンスは、1組の(cI,m,cQ,M)(m=0,1,…,255)によって表されることができる。バイナリシーケンスは、sm=cI,m+jcQ,mによって変調され且つ16トーンにわたって送信されるQPSKであることができる。
【0039】
別の態様においては、コードワードは、マルチパスチャネルにおけるよりよい自己相関を提供するために、長さ16のUE特定複素PNシーケンス(a UE specific complex PN sequence of length 16)によって、スクランブルされることができる。有効な帯域幅の縮小(significant bandwidth reduction)にも関わらず、例えば、
【数2】

【0040】
のような2つの異なるコードワードの中の有効な相互相関(significant cross-correlation)のため、実践的な非コヒーレントシグナリングに、上記セットののQPSKコードワード(above set of QPSK codewords)を適用することが難しい可能性がある。コードワード間の相互相関が非コヒーレントシグナリングのパフォーマンスを管理する重要なパラメータであるということに注意してください。典型的に、異なるコードワードのペアは、I位相あるいはQ位相のいずれかにおける差異のため、単一性の相関値(correlation value of unity)を有さないであろう。多くのケースにおいて、コードワードのペアの間で、一致するQ位相ではなく、直交I位相がある可能性があってもよく、あるいはそれらが逆であってもよい。I位相及びQ位相の両方が直交であるときにはいつでも、相関値(例、相関プロパティ)は0であることができるが、I位相及びQ位相のいずれかが一致するが他の位相が直交である場合、あるいは第1のコードワードのI位相が第2のコードワードのQ位相に一致するが、第1のコードワードのQ位相が第2のコードワードのI位相に直交である場合、相関値は、1/2あるいは
【数3】

【0041】
であることができる。原則は、複素コードワードがI位相あるいはQ位相のいずれかにおいて完全な一致を有するところで、可能な限り(要求されるスペクトラル効率が達成できる程度まで)これらの高い相関のケースの多く(例、最悪なケースの相互相関値
【数4】

【0042】
)を取り除くことが望ましい−もしI位相において完全な一致がある場合には、望ましくない相関がある可能性があり、もしQ位相において完全な一致がある場合には、望ましくない相関がある可能性がある。もし、1つのコードワードのI位相が別のコードワードのQ位相と完全に一致する場合には、そのようなコードワードに関しても同様に望ましくない相関がある可能性がある。例えば、平坦フェージングチャネル(flat fading channel)において、複素チャネル係数hによって乗算され、そして、正規化された分散(normalized variance)で背景雑音ベクトル(background noise vector)zによって加えられた後で、受信機(例、基地局102)は、
【数5】

【0043】
を観察することができる。そのあと、最適な非コヒーレント受信機は、
【数6】

【0044】
を最大化するコードワードを採択することができる。レイリーフェージングチャネル(Rayleigh fading channel)における順序Lのダイバーシティ受信(例、マルチパスあるいはマルチプル受信アンテナによる)のケースにおいては、最適メトリックは、
【数7】

【0045】
で、
【数8】

【0046】
に変更することができ、ここにおいて、
【数9】

【0047】
は、コードワードのl番目のダイバーシティ受信であり、
【数10】

【0048】
は、l番目ダイバーシティチャネルの長期平均パワー(long-term average power)であり、そして
【数11】

【0049】
は、有効コードワードの共通エネルギーである。チャネルプロファイル(channel profile)が測定可能ではないとき、αlは、αl=1と設定されることができる。
【0050】
典型的に、高い相互相関は、コードワードの長さが増えたとしても、上記の直交複素コード設計を減らさない、というのは、高い相関は、1次元を備えたコードワードの1次元の完全な衝突(perfect collision)から始まっており、そしてそれは、相関値1/2を結果としてもたらすことができ、あるいは2次元は、別のコードワードの相関値
【数12】

【0051】
を結果としてもたらすことができる。
【0052】
別の実施形態にしたがって、独立リアルスクランブリングコード(independent real scrambling codes)は、非コヒーレント受信機(例、基地局102)において複素直交変調のピーク相互相関を減らすことを容易にするために各コードワードのI位相及びQ位相について適用されることができる。例えば、ピーク相互相関
【数13】

【0053】
は、コードワードが以下の2つの条件を満たすときに、2つの複素直交コードワード、s=cI,m+jcQ,mとs=cI,n+jcQ,nとの間で、生じることができる。
【0054】
[条件1] cI,m=cQ,m=cQ,nあるいはcI,m=cQ,m=cI,m (4a)
[条件2]
【数14】

【0055】
(4b)
非コヒーレント受信機における複素直交変調のピーク相互相関を減らすために、独立リアルスクランブリングコードは、各コードワードのI位相及びQ位相について適用されることができ、なお、第1のリアルスクランブリングコードは、I位相について適用されることができ、また、異なるリアルスクランブリングコードは、各コードワードのQ位相について適用されることができる。I位相及びQ位相についての2つのそれぞれのスクランブリングコードは、a及びaによって表されることができ、結果として生じる複素直交コードワードは、
【数15】

【0056】
の形を採ることができ、なお、オペレータ
【数16】

【0057】
は、ベクトルa及びbのエレメントワイズマルチプリケーション(an element-wise multiplication)として定義されることができる。別の態様において、コードワードは、マルチパスチャネルにおいてよりよい自己相関を供給するために、指定された長さ(例、上記の例において長さ16)のUE特定複素PNシーケンスによって、さらにスクランブルされることができる。
【0058】
2つの異なるコードワード、s=sI,m+jsQ,mとs=sI,n+jsQ,nとの間の相互相関は、
【数17】

【0059】
を採択することができるので減らされる可能性があり、ここにおいて、
【数18】

【0060】
及び
【数19】

【0061】
は、a及びaの相互相関プロパティと、コードワードペアに依存することができる擬似ランダム変数である。a及びaは、ランダムバイナリシーケンス(random binary sequences)であるという仮定をすると、RI,Q(m,n)及びRI,Q(n,m)は、シーケンス長さNについて分散1/4Nで、ゼロ平均ガウスランダム変数(zero-mean gaussian random variables)として、近似されることができる(can be approximated)。したがって、ランダムスクランブリングシーケンスで、ピーク相関は、
【数20】

【0062】
(7)
によって統計的に説明されることができ、そしてそれは、Nが大きいとき、
【数21】

【0063】
よりも小さくなる可能性がある。N=16の例において(上記の例にしたがって、Nは16に等しいように決定される)、典型的な相関値は、
【数22】

【0064】
となるように計算されることができる。しかしながら、最悪のケースの相互相関は、この典型的な相関値(ウェルチのより低いバウンド(Welch’s lower bound))よりも大きい可能性がある。I位相とQ位相との間の最悪のケースの相互相関が最小化されるあるいは減らされるように、ペアのスクランブリングシーケンスa及びaを設計することによって、非コヒーレント復調のパフォーマンスは、改善されることができる。
【0065】
別の実施形態にしたがって、制御チャネル情報のビットは、マルチプルサブセット(multiple subsets)に分割されることができ、そして該サブセット(the subsets)は、個別の時分割多重化(TDM)あるいは周波数分割多重化(FDM)リソースにわたって送信されることができ、ここにおいては、このようなビットの分割は、最悪のケースの相互相関プロパティを減らすこと及び/または制御すること、を容易にすることができる。開示された主題の一態様にしたがって、バイナリ直交変調は利用されることができ、第1サブセットのビットの制御チャネル情報(a first subset of bits of control channel information)は、第1サブセットのトーンにわたって受信機(例、基地局102)に対して送信されることができ、また、別のサブセットのビットの制御チャネル情報(another subset of bits of control channel information)は、別のサブセットのトーンにわたって受信機に対して送信されることができる。
【0066】
結果、この実施形態において、作られた最悪のケースの相互相関は、よくても1/2の値を有することができ、第1サブセットあるいは第2サブセットのいずれかは、いくつかの他のコードワードに完全にアラインされる(aligned)かもしれないので、最悪のケースの相互相関プロパティ
【数23】

【0067】
は、コードワード間で遭遇しないであろう。第1サブセットのビット及び別のサブセットのビットの別々の送信を利用することによって、別々の帯域幅を使用して、最悪のケースの相互相関値
【数24】

【0068】
は、上記で説明された複素直交変調の例と比較して、回避されることができる。
【0069】
例えば、8ビットの制御チャネル情報を含んでいる前例を続けると、8ビットの制御チャネル情報は、2サブセットの4情報ビットに分けられることができ、そして各サブセットは、(16,4)アダマールコードによって別々にエンコードされることができる。2つの16ロングリアルバイナリシーケンス(例、サブコードワード)は、バイナリ位相シフトキーイング(binary phase-shift keying)(BPSK)によって変調され、2セットの16周波数トーンにわたってそれぞれ送信されることができる。各サブコードワードは、マルチパスチャネルにおいて改善された自己相関を提供するために、指定された長さ(例、この例では長さ16)のUE特定複素PNシーケンスによってスクランブルされることができる。受信機(例、基地局102)においては、2セットのリソースにわたって送信された情報ビットは、ピークエネルギー検出器(例、例においては、16のうち1)によって別々にデコードされ、長さ18ビットのオリジナル情報ビットシーケンスを回復するために、鎖状につなげられる(concatenated)ことができる。
【0070】
8ビットの制御チャネル情報を送信するケースの例においては、32トーンが8情報ビットを送信するように使用されており、そしてそれは、複素直交変調のために使用された16トーンよりも大きいが、プリミティブシングルバイナリ直交変調(primitive single binary orthogonal modulation)のために使用された256トーンよりもはるかに小さい。両方の複数サブセットの情報ビット(both subsets of information)がデコードされることが成功したときには、デコードは成功であるということが記載されている。相互相関の点から、正規化された作られた最悪のケースの相互相関(the normalized worst-case cross-correlation produced)は1/2であることができ、そしてそれは、2つのコードワードの第1のあるいは第2のサブコードワードのいずれかが一致するときに生じることができる。したがって、複素直交変調と比較して、最悪のケースの相互相関は、2倍の帯域幅消費(例、16トーンの代わりに32トーン)という代償を払って、
【数25】

【0071】
から1/2へと改善されることができる。
【0072】
さらに、2つのリソースが異なるチャネルを経験する場合にマルチプルリアル直交変調は、各サブコードワード(例、16トーン)の短い長さ(あるいは逆拡散期間)のためマルチパス抵抗パフォーマンスの点において効率的でないかもしれないので、コヒーレント時間及びコヒーレント帯域幅内で2つのサブコードワードを一緒に割り付けることが望ましい可能性がある。ランダムシーケンスの自己相関の正規化されたピーク外の値は、大体
【数26】

【0073】
であることができ、ここにおいて、Nは、拡散ファクタ(あるいは積分の長さ(integration length))である。したがって、上記の例において、2セットの16トーンが別々に送信される場合、マルチパス抵抗は、大体
【数27】

【0074】
であることができる32トーンについてのマルチパス抵抗と比較して、大体
【数28】

【0075】
にデグレードされる(degraded)ことができる。
【0076】
別の実施形態にしたがって、削除ベースの複素直交コードは設計されることができ、そして、受信機(例、別の通信デバイス)への制御チャネル情報の送信を容易にするために、モバイルデバイス(例えば116)および/または基地局102のような通信デバイスによって利用されることができる。一態様においては、削除ベースの複素直交コードは、ここにおいて説明されているように、2つのハイレート直交変調技術(high-rate orthogonal modulation techniques)の組み合わせを通じて設計されることができる。望ましくないコードワード(例、最悪のケースの相互相関値(単数または複数)に関連づけられたコードワードペア)は該セットの利用可能なコードワード(the set of available codewords)から削除される、コードを設計することは、制御チャネル情報の帯域幅効率送信を容易にすることができる。例えば、相関
【数29】

【0077】
をつくるすべてのコードワードのペアを削除すること、あるいは、可能な限り多くそのようなコードワードのペアを少なくとも削除すること、が望ましい可能性がある。したがって、1つのコードワードのI位相及びQ位相の両方が、例えば、別のコードワード(ここにおいて説明されているように、式4a及び4bにそれぞれ関連づけられた条件1及び条件2を満足させるコードワードペア)のI位相あるいはQ位相のいずれかと一致しているコードワードペアを削除することが望ましい可能性がある。
【0078】
一態様にしたがって、複素直交変調(例えばQPSK)は、使用されることができ、1セットのコードワードは、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、生成されることができる。さらに、1サブセットのコードワード、例えば最悪のケースの相互変調値(例、
【数30】

【0079】
)を作るコードワード、はあらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、削除されることができる。さらに、あらかじめ決定されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、制御チャネル情報の望ましいビットの数の送信を容易にすることができる、残っている望ましい(例、最小)数のコードワードがあるように、該セットのコードワードのコードワードの数(a number of codewords of the set of codewords)は削除されそして廃棄されることができ、なお、このような廃棄されるコードワードあるいはそれらの一部分は、他の目的(例、干渉レベル推定、消失検出、マルチモード制御チャネル、等)のために使用されることができる。あらかじめ定義されたコードワード基準は、例えば、利用可能な帯域幅(available bandwidth)、該セットのコードワードにおけるコードワードの数(the number of codewords in the set of codewords)、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数(the number of bits of control channel information to be transmitted at a given time)、それぞれのペアのコードワードの相互相関値(the cross-correlation value of a respective pair of codewords)、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ(a type of orthogonal modulation transmission desired to be used)、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値(a defined worst-case cross-correlation value between codewords)、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数(a number of tones employed to facilitate transmission of control channel information)、他の目的(例、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネル)について利用可能であることがのぞまれる廃棄されるコードワードの数、および/または他の要因、に関することができる。
【0080】
一態様においては、1セットのあらかじめ決定された長さのリアルバイナリ直交(例、アダマール)シーケンス(a set of predetermined length real binary orthogonal (e.g., Hadamard) sequences)は、生成されることができる。そのセットのシーケンスにおける異なるシーケンスのペアは、選択されることができ、そしてそれは、選択されたシーケンスに少なくとも部分的に基づいて、ある数の利用可能なコードワード(a certain number of available codewords)を結果としてもたらすことができる。選択された異なるシーケンスは、制御チャネル情報(例、CQICH)の望ましいビットの数を送信することが必要とされる少なくともコードワードの数を結果としてもたらすものであることができる。さらに、異なるシーケンスのうちの1つは、I位相のために使用されることができ、また、他の異なるシーケンスは、複素コードワードを作るために、Q位相のために使用されることができる。制御チャネル情報のビットの送信を容易にするように要求されるコードワードの数を超えて追加のコードワードがある場合には、追加のコードワードは、望ましいスペクトル効率(例、与えられたトーンの数についての望ましい数の有効コードワード)を満たすために削除されそして廃棄されることができる。廃棄されるコードワードは、干渉レベル推定、消失検出、マルチモード制御チャネルオペレーション等のような、他の目的のために使用されることができる。
【0081】
例えば、8ビットの制御チャネル情報を送信することが望ましい例を続けると、削除された複素直交コードは、次のように生成されることができる。{c:l=0,1,…,23}による1セットの24ロングリアルバイナリ直交(アダマール)シーケンスは、生成されることができる。24バイナリ直交シーケンスから異なるシーケンスのペア
【数31】

【0082】
は選択されることができ、そしてそれは、
【数32】

【0083】
の利用可能なコードワード(例、(24・23)/2=276コードワード)を供給することができる。例えば、23アダマールコードワードはなく、次の最小で利用可能なアダマールコードワードが少なくとも望ましい利用可能なコードワードの数を作ることができない20であるとき、24アダマールコードワードが、8ビットの制御チャネル情報の送信を容易にするために、少なくとも望ましい利用可能なコードワードの数(例、256コードワード)を結果としてもたらす最小のものであることができる。8ビットの制御チャネル情報の送信を適応するために256コードワードを有することが望ましいので、1サブセットの256コードワードは、あらかじめ定義された設計基準(例、あらかじめ定義されたコードワード基準)を適用することによって選択されることができ、そして、選択されなかったコードワードは、削除され、廃棄されることができる。一態様において、廃棄される20コードワードは、他の目的(例、干渉レベル推定、消失検出、マルチモード制御チャネルオペレーションにおける使用、等)のために使用されることができる。長さ24のk番目の削除された複素直交コードワードは、
【数33】

【0084】
によって生成されることができ、なお、スクランブリングコードb+jbは、利用されることができ、マルチパスチャネルにおけるよりよい自己相関を提供するために使用されることができる、通信デバイス特定の正規化された複素PNシーケンス(a communication device-specific normalized complex PN sequence)であることができる。上記の式に関して、オペレータoは、ベクトル(例、ここに定義されているように)のエレメントワイズマルチプリケーションを示しており、(cm(k),cn(k))は、k番目のコードワードに対応する、別個のバイナリ直交シーケンスのペアであることができる。設計されたコードワードは、複素コードワードであり、複素コードワードは、共通の複素PNシーケンスによって乗算されるので、相関構造において変更がなく、そしてそれは、望ましい、また、各コードワードがよりロバスト(robust)であることができ、そしてマルチパス干渉をよりよく抑圧することができるので、各コードワードの自己相関プロパティにおける改善がある可能性がある。
【0085】
削除によって設計されたセットにおけるいずれの2つの複素直交シーケンス間の最悪のケースの正規化された相互相関は、条件1及び2(例、式4a及び4bに関連して、ここでは説明されている)がコード設計において適用されるコードワード削除条件(
【数34】

【0086】
)のため満たされることができないので、1/2となる。ここにおいて前に説明された複素直交変調を通じてある非コヒーレントシグナリングスキーム(certain of the non-coherent signaling schemes)は、それぞれ、より大きい相互相関値
【数35】

【0087】
を有することができるが、マルチプルリアル直交変調あるいはコヒーレント第2次RMコードはまた、最悪のケースの相互相関1/2を有するという点に注意してください。
【0088】
他方では、送信通信デバイス(例、モバイルデバイス116)は、受信機(例、基地局102)に対する非コヒーレントシグナリングを通じて、24トーンにわたって8ビットの制御チャネル情報を送信することを容易にするために削除ベースの複素直交変調を利用することができ、そしてそれは、帯域幅効率の点からマルチプルリアル直交変調よりもよく、そしてそれは、受信機に8ビットの制御チャネル情報を送信するために32トーンを使用する。さらに、削除ベースの複素直交変調は、逆拡散の長さがコードワードの長さと等しくなる可能性があるので、マルチパス干渉抑圧効率の点においてマルチプルリアル直交変調よりもよりよいことができる。例えば、24トーンを使用しているこの例において、抑圧機能(suppression capability)は、1/24に比例することができ、そしてそれは2セットの16トーンに分割される32トーンを使用している例と比較して、改善された抑圧機能であることができ、そしてそれは1/16に比例する抑圧機能を有することができ、前の例(例、24トーン)において、全体の割り付けられたスペクトラムは、後の例(例、2セットの16トーン)における2つの別々のコードワードピース(codeword pieces)の代わりに、コードワードの1ピース(one piece)のために使用されることができる。
【0089】
別の態様にしたがって、受信機(例、通信デバイス、例えば基地局102あるいはモバイルデバイス116)は、受信機の複雑さを減らすために、最適デコードの代わりに(式(2)−(3)に関してここにおいて説明されているように)サブ最適マルチピーク非コヒーレントデコードを利用することができるが、サブ最適マルチピーク非コヒーレントデコードは、デコードパフォーマンスを潜在的にデグレードすることができる。このケースにおいては、相関メトリック
【数36】

【0090】
を得るために、受信機は、リアル直交ベクトルセット{c}とデスクランブルされたオブザベーションベクトル
【数37】

【0091】
との間の相関を評価することができ、ここにおいて、(b−jb)は、デスクランブリングシーケンスであることができ、また、yは、受信された信号であることができる。24バイナリコードワードのうちの1つのリアルコードワードをデスクランブルされた複素受信信号と乗算することによって、相関結果のI位相及びQ位相は、式(8)で実現されることができる。デコードメトリックは、例えば
【数38】

【0092】
あるいは
【数39】

【0093】
によって、計算され、比較されることができる。
【0094】
別の態様においては、制御チャネル情報の望ましいビットの数を送信するために利用されたトーンの数は、さらに減らされることができ、および/または、他の望ましい目的に利用可能な廃棄されるコードワードの数は、削除ベースの複素直交変調を拡張することによって増加させられることができる。一態様にしたがって、
【数40】

【0095】
は、直交コードワード(共通スクランブリングコードを除く)のそれぞれのI位相及びQ位相を取り替えることによって得られることができ、コードワードの中で相互相関に対するデグレーションなしでセットサイズ(set size)を2倍にするために、該セットの削除ベースの複素直交コードワード(the set of the expurgation-based complex orthogonal codewords)に加えられることができる、というのは、
【数41】

【0096】
は、
【数42】

【0097】
に直交であるためであり、そしてそれはcm(k)がcn(k)に直交であり、ベクトルcm(k),cn(k),b,bの各エレメントは、一定の大きさ(例、+1あるいは−1)を有するとき正しい。そのような直交関係であれば、該セットの削除された複素直交コードワードに対する
【数43】

【0098】
の追加は、コードワードの中で相互相関プロパティをデグレードしないが、該セットの削除された複素直交コードワードに対する
【数44】

【0099】
のそのような追加はセットサイズを2倍にすることができる。
【0100】
利用可能なトーンの数がNであるとき、オリジナル削除ベースの複素直交コードのセットサイズは、
【数45】

【0101】
であるが、拡張されたセットサイズは、
【数46】

【0102】
であることができる。結果、8ビットの制御チャネル情報の例において、256コードワードが、送信通信デバイス(例、モバイルデバイス116)から受信機(例、基地局102のような通信デバイス)へと8ビットの送信を容易にするために望まれており、N(N−1)≧256を満足させる最小のトーンの数は、17である。したがって、{c:l=0,1,...,19}による20−ロングリアルバイナリアダマールシーケンスは、前の例において使用されるように、24ロングリアルバイナリアダマールシーケンスの代わりに利用されることができる。拡張されたセットサイズは、380コードワード(例、20・19=380コードワード)を結果としてもたらすことができる。380の拡張された削除ベースの複素直交コードワードのうち、1サブセットの256ワードは、あらかじめ定義された設計の基準(例、あらかじめ定義されたコードワード基準)に少なくとも部分的に基づいて、選択されることができる。他の124のコードワードは廃棄されることができ、また、廃棄される124のコードワードは、他の目的(例、干渉レベル推定、消失検出、マルチモードチャネルオペレーションの使用、等)に使用されることができる。他の望ましい目的に利用可能な124の廃棄されるコードワードは、前の例で利用可能な20の廃棄されるコードワードよりも(over)著しい増加である。さらに、この拡張されたコードは、8ビットの制御チャネル情報を受信機に送信するために20QPSKトーンを使用する、一方で、正規化された最悪のケースの相互相関値1/2を維持する。拡張された削除ベースの直交コードワードを使用するときには、対応する受信機(例、通信デバイス)は、ここにおいて説明されているように、最適な非コヒーレント検出を利用すべきである。
【0103】
また別の態様にしたがって、消失デコードは、制御チャネル情報の送信の間に受信信号のデコード及び消失検出を容易にするために非コヒーレントシグナリングで適用されることができる。削除ベース(あるいは拡張された削除ベースの)の複素直交変調を利用するとき、廃棄されるワードは、消失デコードのような他の目的について使用されることができ、また、消失デコードのために利用されるとき、廃棄されるコードワードは、消失検出のためにスレッシュホールドを制御することを容易にするために使用されることができる。
【0104】
例えば、廃棄されるコードワードは、制御チャネル信号の送信の一部分として使用されないので、送信が受信されるとき、廃棄されるコードワード、あるいはそれらの一部分は、消失デコードあるいは他の目的のために利用されることができる。廃棄されるコードワードは、干渉レベル(例、干渉レベル推定)を測定することあるいは推定することを容易にできる、入ってくる信号(incoming signal)で相関されることができる。そのような廃棄されるコードワードを使用して背景雑音レベル(background noise level)を測定することが利益的である可能性がある。さらに、スレッシュホールドのレベルは、廃棄されるコードワードを使用して、うまくチューニングされる(fine tuned)ことができる。
【0105】
消失デコードを適用するための様々な技術があることができる。一態様においては、受信機(例、基地局102あるいはモバイルデバイス116のような通信デバイス)は、非コヒーレントシグナリングに対して消失デコードを利用することができる。受信機は、制御チャネル情報の送信の間に、非コヒーレント信号を受信することができる。例えば、受信機は、モバイルデバイス(例、116)から制御チャネル情報を受信することができる基地局102であることができる。
【0106】
受信機は、例えばここにおいて式(2)−(3)に関して説明されているように、最大可能性(maximum likelihood)(ML)デコードによってコードワードを決定することができる。受信機は、決定されたコードワードに対して完全に直交である(例、相互相関0)コードワードを選択することができる。受信機は、選択されたコードワードに対応するデコーダ出力エネルギー値の平均(average of the decoder output energy values corresponding to the selected codewords)を計算することができる。受信機は、決定されたコードワードのエネルギー値(energy values of the determined codewords)と、選択されたコードワードに対応する平均デコーダ出力エネルギー値との間の差異(あるいは、代替的に、比)を決定することができる。受信機は、決定されたコードワードのエネルギー値と、選択されたコードワードに対応する平均デコーダ出力エネルギー値との間の差異(あるいは、代替的に、比)のメトリックがデコード結果に関連づけられたあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベル(a predetermined threshold level)よりも大きいあるいは等しいかどうかを決定することができる。そのようなメトリックは、あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも大きいあるいは等しい場合には、受信機は、デコード結果が有効であるということを決定することができ、また、そのようなメトリックは、あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも小さい場合には、受信機は、デコード結果は有効ではないということを決定することができ、そして、消失(erasure)を宣言することができる。
【0107】
また別の態様にしたがって、決定されたコードワードは、制御チャネル情報の送信の間に、受信信号のデコードを容易にするために、非コヒーレントシグナリングにおける消失デコードのアプリケーションを容易にする既知シーケンスであるかのように使用されることができる。受信機(例、基地局102のような通信デバイス)は、伝播チャネル係数を推定するために、デコードが正確であるという仮想で、決定されたコードワードを利用することができる。決定されたあるいは宣言されたコードワードは、参照信号(reference signal)あるいはパイロット信号として利用されることができ、そしてそれは、制御チャネルを構築することを容易にするために利用されることができる。チャネルを構築した後で、チャネルパワーは、測定されることができる。受信機は、受信信号から決定されたコードワードに対応する信号コンポーネントを取り除く(例、差し引く)ことができる。受信機は、背景雑音レベルを推定するために、残りの信号(例、受信信号から信号コンポーネントを取り除いた後で)の平均パワーを計算することができる。デコードが不正確である場合には、背景雑音レベルは高くなるであろうということは、注目されるべきである。受信機は、チャネル推定(例、伝播チャネル係数の推定)及び雑音レベル推定に少なくとも部分的に基づいて信号対雑音比(signal-to-noise ratio)(SNR)を計算することができる。
【0108】
ここにおいて説明される消失デコードのアプリケーションは、消失デコードを実行するために利用されることができる多くの技術のうちの一つであることが理解されるべきであり、そして、主題のイノベーションは、他の技術が受信された非コヒーレント信号の消失デコードを実行するために受信機あるいは他のコンポーネントによって利用されることができるということを主題のイノベーションが熟考するので、それほど限定されていない。受信機は、有効なデコード結果を決定するために、SNRがあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも大きいあるいは等しいかどうか、を決定することができる。受信機が、SNRがあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも大きいあるいは等しいということを決定する場合、受信機は、決定されたコードワードが有効なデコード結果であるということを決定することができる。受信機が、SNRがあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも小さいということを決定する場合には、受信機は、決定されたコードワードが有効なデコード結果ではないということを決定することができ、そして、受信機は、消失(erasure)を宣言することができる。
【0109】
また、開示された主題の一態様にしたがって、通信デバイス(例、モバイルデバイス116、基地局102)は、マルチモード制御チャネルのために、廃棄されるコードワードを利用することができる。例えば、第1タイプの制御チャネル情報(例、CQICH)の送信のためにコードワードの選択数を使用することに加えて、通信デバイスは、受信通信デバイスへの1以上のタイプの制御チャネル情報(例、PMICH,SRCH,等)の送信を容易にするために、他のコードワード(例、廃棄されるコードワード)を利用することができる。あらかじめ決定された数のCQICHのビットおよび/またはあらかじめ決定された数の他の制御チャネル情報(例、PMICH、SRCH、等)のビットは、例えば、ここにおいて説明されるような、利用可能な帯域幅、利用可能なコードワード、トーンの数、直交変調のタイプ、および/または他の要因、に関連づけられることができるあらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、送信通信デバイス(例、モバイルデバイス116)から受信通信デバイス(例、基地局102)へと送信されることができる。
【0110】
CQICHとPMICHとの間で設計されたコードのマルチモードオペレーションは、例えば、プレコーダの変更率(changing rate of the precoder)がチャネルSNRの変更率よりも著しく遅い場合には、望ましい可能性がある。一態様においては、送信デバイス(例、モバイルデバイス116)は、プレコーダをアップデートするように望まれる(例、必要である)ときに、受信機(例、基地局102)に対してPMICHを送信することができる。そうでなければ、CQICHは、単独で送信されることができ、あるいはCQICH及び他の制御チャネル情報(例、SRCH)は、望まれるときに(as desired)、送信されることができる。PMICHによるCQICHのまれな置き換え(infrequent replacement)は、AMCオペレーションに著しく影響を与えないであろう。開示された主題の態様にしたがって、1以上のタイプの制御チャネル情報を送信するマルチモードオペレーションは、消失デコード、干渉レベル推定等のような他の目的のために、削除されたコードワードを使用することに関連して、行われることができる。
【0111】
例えば、8ビットの制御チャネル(例、CQICH)情報の前の例を続けると、拡張された削除ベースの複素直交変調を利用し20QPSKトーンを使用することによって、380の利用可能なコードワードがあることができる。256コードワードは、380の利用可能なコードワードから選択されることができ、そして、送信デバイス(例、モバイルデバイス116)から受信デバイス(例、基地局102)へのCQICH送信を容易にするために利用されることができる。残りの124コードワードは、他の目的のために利用可能であることができる廃棄あるいは削除されたコードワードであることができ、ここにおいて、例えば、廃棄されるコードワードの一部分は、他の制御情報の送信を容易にするために利用されることができる。設計されたコードがCQICH及びPMICH(および/またはSRCH等)のために使用される場合には、8ビットCQICHあるいは6ビットPMICHは、送信通信デバイスから受信通信デバイスへと送信されることができ、ここにおいて、6ビットPMICH送信については、PMICHは、124の利用可能な廃棄されるコードワードのうち64の廃棄されるコードワード(64 of the discarded codewords of the 124 available discarded codewords)を使用して、送信されることができ、そして、60の廃棄されるコードワードが残ることができる、そしてそれは、例えば、消失デコードのスレッシュホールドを調節することを容易にするために、あるいは第3の制御チャネル(例、SRCH、アップリンクリソース割り付けに関連づけられたリクエスト)を配信するために、他の目的のために利用されることができる。該セットのコードワードはCQICHとPMICHとの間で区別できるので、受信通信デバイス(例、基地局102)は、デコードが成功した場合に受信された信号がCQICHあるいはPMICHのためかどうかのデコード結果を適切に解釈することができる。
【0112】
同じ方法あるいは同様な方法で、送信通信デバイスから受信通信デバイスへと7ビットCQICHを送信することを望む場合には、拡張された削除ベースの複素直交変調を利用して、16QPSKトーンが使用されることができ、240コードワードは、トーンの数に少なくとも部分的に基づいて、設計され、利用可能であることができる。7ビットCQICHあるいは6ビットPMICHは送信されることができ、そしてそれは、192コードワードを利用することができ、また、48の廃棄されるコードワードは、残ることができ、そして他の望ましい目的のために使用されることができる。代替的に、12QPSKトーンは、選択されることができ、132のコードワードは、7ビットCQICHだけを送信するために、設計され、利用可能であり得る。PMICH及び/またはSRCH送信について望ましい帯域幅に部分的に基づいて、追加のQPSKトーンは、後者の設計の場合については、望ましいことがあり得る。
【0113】
主題のイノベーションは、別の通信デバイスに対して通信デバイスによって制御チャネル情報の帯域幅効率非コヒーレントシグナリングのために複素シーケンスを利用することができる。様々な態様及び実施形態にしたがって、主題のイノベーションは、複素直交コードを利用することができ、そして、望ましい相互相関プロパティを有することができる帯域幅効率非コヒーレントシグナリングセットのコードワードを作るために複素直交コードから最悪のケースのコードワードを削除することができる。さらに、様々な態様及び実施形態にしたがって、設計されたコードワードをマルチプルサブセットのコードワード(multiple subsets of codewords)を区分することによって、複素直交コードは、帯域幅効率をさらに改善するために、CQICH、PMICH、および/またはSRCHのような、1つまたは複数の制御チャネルのために利用されることができる。
【0114】
図2を参照すると、開示された主題の一実施形態にしたがって通信デバイス間の情報の送信を容易にするために、コードワードの設計及び/または生成を容易にすることができるシステム200が図示されている。システム200は、例えば制御チャネル情報、消失デコード情報、干渉レベル推定情報、及び/または、通信デバイス(例、モバイルデバイス116)と受信通信デバイス(例、基地局102)との間の他の情報のような、情報の送信を容易にするために利用されることができるコードワードを設計すること及び/または生成することを容易にするように構成されることができる装置202を含むことができる。一実施形態にしたがって、装置102は、コードワードを設計すること且つ生成することを容易にすることができる、コンピュータあるいは他のコンピューティングデバイスであることができる。装置202は、例えばシステム100に関連して、ここにおいてより十分説明されているもののようなコードワードを設計すること及び/または生成することに関連づけられた、同じあるいは同様の機能性を備えることができるということが理解されるべきである。例えば、装置202は、通信デバイス間で非コヒーレントシグナリングを使用して、帯域幅効率方法で(in a bandwidth-efficient manner)、情報(例、制御チャネル情報、消失デコード情報、等)を送信することを容易にするために、バイナリ直交変調、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、拡張された削除ベースの複素直行変調等に関連づけられたコードワードを、構成すること及び/または生成することを容易にすることができる。
【0115】
装置202は、コードワードを生成することができるコードワード生成器204を備えることが出来る。コードワードは、望ましい設計を備えたコードワードを得るために、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて生成されることができる。あらかじめ決定されたコードワード基準は、例えば、利用可能な帯域幅、該セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることを望まれる直交変調送信のタイプ(例、バイナリ直交変調、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、拡張された削除ベースの複素直交変調、等)、定義されたコードワード間の最悪なk−エスの相互相関値(a defined worst-case cross-correlation value between codewords)、制御チャネル情報の送信を容易にするために利用されることができるトーンの数、他の目的(例、干渉レベル推定、消失検出、マルチモード制御チャネル、等)について利用可能であることが望まれる廃棄されるコードワードの数、および/または、他の要因、に関することができる。
【0116】
別の態様にしたがって、装置202は、コードワード生成器204に関連づけられることができるイクスパゲータ206を含むことができる。1セットのコードワードは、生成されることができ、イクスパゲータ206は、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、該コードワードセットの1サブセットのコードワード(a subset of the codewords of the codeword set)を削除することを容易にすることができる。例えば、イクスパゲータ206は、最悪のケースの相互相関値(例、
【数47】

【0117】
)および/または他の望ましくない相互相関値、を作るコードワードのペアを削除することを容易にすることができる。一実施形態において、イクスパゲータ206は、コードワード削除条件
【数48】

【0118】
を利用することによって、いずれの2つの削除された複素直交シーケンス間の最悪のケースの相互相関が1/2(
【数49】

【0119】
の反対)であるように削除ベースの複素直交コード(および/または拡張された削除ベースの直交コード)を構成することを容易にすることができるので、ここにおいて説明されているように、式4a及び4bに関連づけられた条件1及び2が満たされることが出来ない。
【0120】
また別の態様において、イクスパゲータ206はまた、望ましいスペクトラル効率(例、与えられたトーンの数について望ましい有効コードワードのあらかじめ決定されたスレッシュホールドの数)を満たす、そのようなコードワードを廃棄するように望ましいコードワードの数を削除することを容易にすることができる。該コードワードセットにおける残りのコードワード(remaining codewords in the codeword set)は、ある制御チャネル情報(a certain control channel information)(例、CQICH)の送信を容易にするために利用されることができるコードワードとして、選択されることができる。廃棄されるコードワードは、望まれるように、消失デコード、干渉レベルの推定及び/またはマルチモード制御チャネルオペレーション(例、PMICH及び/またはSRCHのような他の制御チャネル情報の送信を容易にするため)のような他の目的のために利用されることができる。
【0121】
装置202はまた、データストア210、コードワード生成器204、そしてイクスパゲータ206に結合されることができるプロセッサ208を備えることができ、そして、通信デバイス間で制御チャネル情報を含んでいる情報を送信することを容易にするために、コードワードを設計すること及び/または生成すること、コードワードを選択すること、コードワードを削除すること、等を容易にするために、データを処理すること及び/または分析することができる。
【0122】
装置202は、送信される予定であるデータ、受信データ、コードワードの生成とコードワードの削除と制御チャネル情報(例、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、及び/または拡張された削除ベースの複素直交変調等に関連づけられた情報)の送信あるいは受信とに関連づけられた情報、消失デコードおよび/または干渉レベル推定に関する情報、及びモバイルデバイス(例、116)と基地局102のような通信デバイス間で制御チャネル情報のような情報の送信及び/または受信を容易にするコードワードを設計すること及び/または生成することを容易にすることができるいずれの他の適切な情報、を保存することができることができ且つプロセッサ208に操作的に結合されたデータストア210、をさらに含むことができる。データストア210は、コードワードを設計すること及び/または生成すること、コードワードを削除すること、直交変調(例、バイナリ直交変調、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、及び/または拡張された削除ベースの複素直交変調等)、消失デコード、干渉レベル推定、等に関連づけられた、プロトコル及び/またはアルゴリズムをさらに保存することができる。
【0123】
ここにおいて説明されるデータストア210は、揮発性メモリ及び/または不揮発性メモリを備えることができるということが理解されるであろう。例として、そして制限するものではなく、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能なPROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、および/または不揮発性ランダムアクセスメモリ(nonvolatile random access memory)(NVRAM)、を含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、そしてそれは、外部キャッシュメモリとして作用することができる。例として、そして制限するものではなく、RAMは、シンクロナスRAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、Synchlink DRAM(SLDRAM)、及びダイレクトランバスRAM(DRAM)、のような多くの形態において利用可能である。主題のシステム及び方法のデータストア210は、限定されることなく、これら及びいずれの他の適切なタイプのメモリを備えるように意図されている。
【0124】
図3−7を参照すると、ワイヤレス通信環境において帯域幅効率非コヒーレントシグナリングについて複素シーケンスを利用することに関する方法が図示されている。説明の簡潔さのために、一連の動作として、方法が示され、説明されているけれども、いくつかの動作は1つまたは複数の実施形態にしたがってここにおいて説明され示されるものから他の動作と異なる順序及び/または同時に起こることができるので、方法は動作の順序によって限定されるものではないということが理解され、そして認識されるべきである。例えば、当業者は、方法は、例えばステート図におけるように、一連の関連のステートあるいはイベントとして代替的に表わされることができるであろうということを理解し、認識するであろう。さらに、かならずしもすべての図示された動作は、1つまたは複数の実施形態にしたがって、方法をインプリメントするように要求されることができるとは限らない。
【0125】
図3を参照すると、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報(例、制御チャネル情報)を送信することを容易にすることができる方法300が図示されている。302において、1セットのコードワードが生成されることができる。一態様において、コードワードは、送信通信デバイス(例、モバイルデバイス116)と受信通信デバイス(例、基地局102)との間の制御チャネル情報の送信を容易にするために生成されることができる。別の態様においては、コードワードは、帯域幅効率非コヒーレントシグナリングを容易にするためにBPSKあるいはQPSKに基づいて、設計されることができる。例えば、帯域幅効率を促進させる(facilitate)ために、複素直交変調は、利用されることができ、そして制御チャネル送信に関連づけられた非コヒーレント信号についての高次変調(例、QPSK)は、制御チャネル情報を送信することに使用されるトーンの数を減らすことを容易にするために利用されることができる。
【0126】
304において、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて(例、ここにおいてより十分に説明されるように)サブセット(単数または複数)のコードワードは、削除されることができる。例えば、1セットのコードワードは、生成されることができ、ここにおいて、該セットにおけるコードワードペアのうちのいくつかは、制御チャネル情報の送信について望ましくない最悪のケースの相互相関値(例、
【数50】

【0127】
)を作ることができる。一態様にしたがって、最悪のケースの相互相関値
【数51】

【0128】
)を作るコードワードペアのような、悪い相関値を備えたあるいはそうでなければ望ましくない相関値を備えた1サブセットのコードワードが削除されることができる。
【0129】
また別の態様においては、別のサブセットのコードワード(another subset of codewords)は、十分なコードワードが望ましいスペクトル効率(desired spectral efficiency)(例、与えられたトーンの数について望まれた有効なコードワードのあらかじめ決定されたスレッシュホールドの数)を満たすためにセットにおいて残るように、削除され、廃棄されることができる。セットにおける残りのコードワード(remaining codewords in the set)は、制御チャネル情報(例、CQICH)の送信を容易にするために選択され、使用されることができる。廃棄されるコードワード、あるいはそれの一部分は、例えば干渉レベルを推定し、削除を検出し、及び/または他の制御情報(例、PMICH、SRCH、等)を送信することのような、他の目的のために利用されることができる。例えば、設計されたコードワードをマルチプルサブセットのコードワードに区分することによって、複素直交コードは、帯域幅効率をさらに改善するために、CQICH、PMICH、及び/またはSRCHのような、1つまたは複数の制御チャネルについて使用されることができる。
【0130】
図4を参照すると、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報(例、制御チャネル情報)の送信を容易にする、コードワードを生成することを容易にすることができる方法400が図示されている。402において、送信される予定の制御チャネル情報のビットの数が、決定されることができる。一態様において、送信通信デバイス(例、モバイルデバイス116)と受信通信デバイス(例、基地局102)との間で送信される予定である制御チャネル情報(例、CQICH)のビットの数が決定されることができる。404において、送信を容易にするために使用されるべき直交変調のタイプが決定されることができる。例えば、決定は、例えば利用可能な帯域幅及び/または送信される予定である情報のビットの数に少なくとも部分的に基づいて、通信デバイス間で制御チャネル情報および/または他の情報の送信を容易にするために、BPSKあるいは高次変調(例、QPSK)を使用するかどうかに関して、なされることができる。
【0131】
406において、使用されるべきコードワードの数は、決定されることができる。一態様において、ある制御チャネル情報(例、CQICH)の送信、及び/または、他の目的(例、他の制御チャネル情報の送信、干渉レベル推定、消失デコード等)について容易にするように望まれた、コードワードの数が決定されることができる。そのような決定は、例えば、通信デバイス間で送信される予定である情報のビットの数に少なくとも部分的に基づくことができる。別の態様においては、第1サブセットのコードワードは、ある制御チャネル情報(例、CQICH)の送信を容易にするために使用されることができ、なお、各コードワードのペアは、望ましい(例、よい)相互相関プロパティを作る。望ましくない相互相関プロパティ(例、最悪のケースの相互相関値
【数52】

【0132】
)を作るコードワードペアを含むことができる別のサブセットのコードワードは、削除されることができる。一実施形態にしたがって、設計されたコードワードセットは、コードワード削除条件
【数53】

【0133】
を使用することによって、いずれの2つの削除ベースの複素直交シーケンス間の最悪なケースの相互相関が1/2(
【数54】

【0134】
の反対)であるように、構成されることができる削除ベースの複素直交コード(および/または拡張された削除ベースの直交コード)であることができるので、ここに説明されているように、式4a及び4bに関連づけられた条件1及び2は、満たされることができない。結果、最悪のケースの相互相関値
【数55】

【0135】
を作るコードワードペアは、ないであろう。
【0136】
別の態様においては、第1セットのコードワードにおけるコードワードの数が望ましいスペクトル効率(例、与えられた数のトーンについての有効コードワードの望まれる数)を満たす望ましい数のコードワード(例、あらかじめ決定されたスレッシュホールド数)であるように、削除され、廃棄されることができる1つまたは複数の他のサブセットのコードワードもまた存在することができる。該サブセット(単数または複数)の廃棄されるコードワードは、望まれるように、消失デコード、干渉レベル推定、及び/またはマルチモード制御チャネルオペレーション等、のような他の目的のために使用されることができる。
【0137】
408において、トーンの数は、決定されることができる。一態様において、トーンの数(例、QPSKトーン)は、通信デバイス間で送信される予定である情報のビットの数、および/または、コードワード設計について使用されるコードのタイプ(例、アダマールコード)、に少なくとも部分的に基づいて決定されることができる。
【0138】
図5に戻ると、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報(例、制御チャネル情報)を送信することを容易にするためにスクランブルすることを利用できる方法500が図示されている。502において、1セットの複素直交コードワードが生成されることができる。一態様において、1セットの複素直交コードワードは、あらかじめ定義されたコードワード基準(例、ここにおいてより十分に説明されているように)に少なくとも部分的に基づいて、生成されることができる。複素直交コードワードは、送信通信デバイス(例、モバイルデバイス116)から受信通信デバイス(例、基地局102)へと、例えばある制御チャネル情報(例、CQICH)及び/または他の情報(例、他の制御チャネル情報、干渉レベル推定、消失デコードに関連づけられた情報)のような情報の送信を容易にするために、設計され、生成され、そして使用されることができる。別の態様において、複素直交コードワードのそれぞれは、I位相及びQ位相を含むことができる。504において、該セットの複素直交コードワードの各コードワードのI位相及びQ位相は、独立してスクランブルされることができ、ここにおいて、例えば、第1のスクランブリングコードは、I位相のために使用されることができ、また、別のスクランブリングコードは、Q位相のために使用されることができる。一態様において、非コヒーレント受信機において複素直交変調のピーク相互相関を減らすことを容易にするために、独立リアルスクランブリングコードは、上記でより十分に説明されるような、該コードワードセットにおける各コードワードのI位相及びQ位相について適用されることができる。別の態様にしたがって、コードワードは、マルチパスチャネルにおいてよりよい自己相関を提供するために、送信通信デバイス(例、モバイルデバイス116)のあらかじめ決定された長さ(例、トーンの数に少なくとも部分的に基づいて決定される長さ)の特定複素PNシーケンスを使用することによってさらにスクランブルされることができる。
【0139】
図6を参照すると、ワイヤレス通信システムに関連づけられた、情報(例、制御チャネル情報)の送信を容易にする消失デコードを容易にすることができる方法600が図示されている。602において、コードワードが決定されることができる。一態様において、コードワードは、送信通信デバイス(例、モバイルデバイス116)と受信通信デバイス(例、基地局102)との間で情報の送信を容易にするために、非コヒーレントシグナリングに関連づけられた消失デコードを容易にするために決定されることができる。別の態様において、コードワードは、システム100に関して説明されているように、たとえば式(2)−(3)に関連して、ここにおいてより十分に説明されるようなMLデコードによって決定されることができる。604において、決定されたコードワードに完全に直交である(例、ゼロ相互相関)コードワードが選択されることができる。606において、選択されたコードワードに対応するデコーダ出力エネルギー値の平均が計算されることができる。608において、決定されたコードワードのエネルギー値と選択されたコードワードに対応する計算された平均出力エネルギー値との間の差異(あるいは、代替的に、比)が決定されることができる。610において、メトリック(例、決定されたコードワードのエネルギー値と選択されたコードワードに対応する計算された平均出力エネルギー値との間の決定された差異あるいは比)は、デコード結果の有効性に関連づけられたあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルと比較されることができる。612において、あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルに少なくとも部分的に基づいて、決定されたコードワードが有効なデコード結果であるかどうかに関して決定がなされることができる。例えば、もしメトリックがあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルと等しい、あるいは大きい場合には、決定されたコードワードは、有効なデコード結果となるように決定されることができ、もしメトリックがあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも小さい場合には、消失(erasure)は、決定されたコードワードに関連して、宣言されることができる。
【0140】
図7に戻ると、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報(例、制御チャネル情報)の送信を容易にするために消失デコードを容易にすることができる別の方法700が図示されている。一態様において、消失デコードは、送信通信デバイス(例、モバイルデバイス116)と受信通信デバイス(例、基地局102)との間の情報の送信を容易にするために非コヒーレントシグナリングに適用されることができる。702において、決定されたコードワードは、既知シーケンスであるかのように、使用されることができる。704において、伝播チャネル係数は、決定されたコードワード(例、デコードが正確であるという仮定で)に少なくとも部分的に基づいて、推定されることができる。706において、決定されたコードワードに対応する信号コンポーネントは、受信信号から取り除かれることができる。一態様において、信号は、1つの通信デバイス(例、モバイルデバイス116)から別の通信デバイス(例、基地局102)へと送信されることができる。受信された信号の信号コンポーネントは、受信された信号から、取り除かれる(例、差し引かれる)ことができる。708において、残りの信号(例、信号コンポーネントが受信された信号から取り除かれた後で残る信号)の平均パワーは、計算されることができる。710において、背景雑音レベルは、残りの信号の平均パワー値に少なくとも部分的に基づいて、推定されることができる。デコードが不正確である場合には、背景雑音レベルは、高くなるであろうということが注目される(It is noted that the background noise level will be high is the decoding is incorrect)。712において、SNRは、伝播チャネル推定及び背景雑音レベル推定に少なくとも部分的に基づいて、計算されることができる。例えば、伝播チャネル推定及び背景雑音レベル推定は、SNRを計算するために使用されることができる。714において、SNR値は、デコード結果の有効性に関連づけられたあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルと比較されることができる。716において、あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルに少なくとも部分的に基づいて、決定されたコードワードが有効なデコード結果であるかどうかに関して決定がなされることができる。例えば、SNR値があらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルと等しいあるいは大きいということが決定される場合には、決定されたコードワードは、有効なデコード結果となるように決定されることができ、また、SNR値があらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも小さい場合には、消失(erasure)が宣言されることができ、したがって、決定されたコードワードは、有効なデコード結果とならないように決定されることができる。
【0141】
ここにおいて説明される1つまたは複数の態様にしたがって、情報(例、制御チャネル、消失デコード、干渉レベル推定、等)の送信を容易にするために、コードワードを設計し、選択し、削除し、及び/または使用することに関して、推論(inferences)がなされることができるということが理解されるであろう。ここにおいて使用されているように、用語「推論する(infer)」あるいは「推論(inference)」は、イベントおよび/またはデータを介してキャプチャされる(captured)ように1セットの観察(a set of observations)からの、システム、環境、および/またはユーザ、の状態の理由付けあるいは推論のプロセスを一般に指す。推論は、例えば、特定のコンテキスト(context)あるいは動作(action)を識別するために利用されることができ、あるいは、状態に関する確率分布を生成することができる。推論は、蓋然性(probabilistic)であることができ、すなわち、データおよびイベント(events)の考慮に基づいた、対象の状態に関する確率分布の計算である。推論はまた、1セットのイベントおよび/またはデータからより高いレベルのイベントを構成するために利用される技術を指すことができる。そのような推論は、イベントが時間近似性(close temporal proximity)において相関されていようがいまいが、また、イベントとデータが、1つまたはいくつかのイベント及びデータのソースから生じようが、1セットの観察されたイベント及び/または保存されたイベントのデータからの新しいイベントあるいは動作の構築を結果としてもたらす。
【0142】
一例にしたがって、上記で提示された1つまたは複数の方法は、通信デバイス(例、モバイルデバイス116、基地局102)間で情報(例、制御チャネル情報、消失デコードに関連づけられた情報、干渉レベル推定に関連づけられた情報、等)を送信することを容易にするために、直交変調(例、バイナリ直交変調、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、拡張された削除ベースの複素直交変調等)に関連づけられたコードワードを設計すること及び/または生成することに関係している推論を行なうことを含むことができる。さらなる図によって、通信デバイス間で与えられた量の情報を送信するのに最大帯域幅効率的である直交変調のタイプを決定すること、及び/または、1セットのコードワードから特定のコードワードを削除するかどうかおよび/また、1セットのコードワードからどのコードワード(単数または複数)を削除するかどうか、を決定すること、に関連して、いずれの推論(単数または複数)は行なわれることができる。前述の例は、本質的には説明のためであって、行われることができる推論の数、あるいは、そのような推論がここにおいて説明されている様々な実施形態及び/または方法に関連して行なわれるような方法、を制限するようには意図されていないということは理解されるであろう。
【0143】
図8は、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報(例、制御チャネル情報)の送信あるいは受信を容易にすることができるモバイルデバイス800の図である。モバイルデバイス800は、例えば受信アンテナ(示されていない)から信号を受信する受信機802を備えることができ、そして、受信信号上で典型的な動作(例、フィルタにかけ、増幅し、ダウンコンバート等)を実行し、そして、サンプルを得るために条件づけられた信号(conditioned signal)をデジタル化する。受信機802は、例えば、MMSE受信機であることができ、そして、受信シンボルを復調しチャネル推定のためにプロセッサ806に対しそれらを供給することができるデモジュレータ804を備えることができる。一態様において、デモジュレータ804は、上記でより十分に説明されるように、BPSKあるいはQPSK変調された受信シンボルを復調するように構成されることができる。プロセッサ806は、受信機802によって受信された情報を分析することおよび/または送信機808による送信についての情報を生成することの専用のプロセッサ、モバイルデバイス800の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、及び/または、受信機802によって受信される情報を分析することも、送信機808による送信についての情報を生成することも、モバイルデバイス800の1つまたは複数のコンポーネントを制御することもするプロセッサ、であることができる。モバイルデバイス800はまた、例えば、基地局102、別のモバイルデバイス等に信号(例、データ)を送信することを容易にするために送信機808に関連して、機能することができるモジュレータ810を備えることができる。一態様において、モジュレータ810は、基地局102、別のモバイルデバイス、等のような別の通信デバイスへの制御チャネル情報及び/または別の情報を送信することを容易にするために、例えば、BPSKあるいはQPSK変調を利用して、信号を変調するように構成されることができる。モバイルデバイス800は、システム100に関して、ここにおいてより十分に説明されているような、通信デバイスとして同じあるいは同様の機能性を含むことができる。
【0144】
モバイルデバイス800は、送信される予定のデータ、受信データ、制御チャネル情報(例、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、及び/または拡張された削除ベースの複素直交変調等に関連づけられた情報)の送信あるいは受信に関連づけられた情報、消失デコード及び/または干渉レベル推定に関連性のある情報、及びモバイルデバイス800及び基地局102のような通信デバイス間で制御チャネル情報のような情報の送信及び/又は受信を容易にすることができるいずれの他の適切な情報、を保存することができ且つプロセッサ806に操作的に結合されることができるデータストア812をさらに備えることができる。データストア812は、直交変調(例、バイナリ直交変調、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、及び/または拡張された削除ベースの複素直交変調、等)および/またはコードワードに関連づけられたプロトコル及び/またはアルゴリズムをさらに保存することができる。
【0145】
ここにおいて説明されるデータストア812は、揮発性メモリ及び/または不揮発性メモリを備えることができるということが理解されるであろう。図によって、限定されるのではなく、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能なPROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、及び/または不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、そしてそれは、外部キャッシュメモリとして作用することができる。例として、制限されるものではなく、RAMは、シンクロナスRAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、Synchlink DRAM(SLDRAM)、そしてダイレクトランバスRAM(DRRAM)のような多くの形態において利用可能である。データストア812は、限定されることなく、これら及びいずれの他の適切なタイプのメモリを備えるように意図されている。
【0146】
図9は、ワイヤレス通信システムに関連づけられた情報(例、制御チャネル情報)の送信あるいは受信を容易にすることができるシステム900の図である。システム900は、複数の受信アンテナ908を通じて1つまたは複数のモバイルデバイス906(例、モバイルデバイス116及び/またはモバイルデバイス800と同じあるいは同様の機能を有する)から信号(単数または複数)を受信することができる受信機904と、送信アンテナ912を通じて1つまたは複数のモバイルデバイス906に信号(例、データ)を送信することができる送信機910と、を備えた基地局902(例、アクセスポイント・・・)を備えることができる。受信機904は、受信アンテナ908から情報を受信することができ、そして、受信された情報を復調することができるデモジュレータ914に操作的に関連づけられることができる。一態様においては、デモジュレータ914は、例えば、より十分に上記で説明されているように、BPSKあるいはQPSK変調された受信シンボルを復調するように構成されることができる。復調されたシンボルは、受信機904によって受信された情報を分析することおよび/または送信機910による送信についての情報を生成することの専用のプロセッサ、基地局902の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、および/または、受信機904によって受信される情報を分析することも、送信機910による送信についての情報を生成することも、基地局902の1つまたは複数のコンポーネントを制御することもするプロセッサ、であることができるプロセッサ916によって、分析されることができる。
【0147】
基地局902はまた、例えばモバイルデバイス906、別のデバイス等に対して信号(例、データ)を送信することを容易にするために送信機910に関連して機能することができるモジュレータ916を備えることができる。一態様においては、モジュレータ916は、モバイルデバイス(単数または複数)906、別のモバイルデバイス等のような別の通信デバイスに対して制御チャネル情報および/または他の情報を送信することを容易にするために、例えばBPSKあるいはQPSK変調を使用して、信号を変調するように構成されることができる。基地局902およびモバイルデバイス(単数または複数)906は、例えばシステム100に関連して、ここにおいてより十分に説明されているような、通信デバイスと同じあるいは同様な機能をそれぞれ含むことができる。
【0148】
プロセッサ916は、データを送信され受信される予定であるデータに関連づけられた情報(information related to data to be transmitted, received data)、制御チャネル情報(例、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、および/または拡張された削除ベースの複素直交変調等)の送信あるいは受信に関連づけられた情報、消失デコード及び/または干渉レベル推定に関連する情報、そして、通信デバイス間の情報(例、制御チャネル情報)の送信を決定することを容易にすることができるいずれの他の適切な情報、を保存することができるメモリ918に結合されることができる。メモリ918は、直交変調(例、バイナリ直交変調、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、および/または拡張された削除ベースの複素直交変調、及び/または、拡張された削除ベースの複素直交変調、等)及び/またはコードワードに関連づけられた、プロトコル及び/またはアルゴリズムをさらに保存することができる。
【0149】
ここにおいて説明されているメモリ918が揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリを備えることができるということは理解されるであろう。例によって、そして制限されるものではなく、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能なPROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、および/または不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、を含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、外部キャッシュメモリとして作用することができる。説明のためであって、限定されるものではなく、RAMは、シンクロナスRAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、Synchlink DRAM(SLDRAM)、そして、動的ランバスRAM(DRRAM)のような多くの形態において利用可能である。メモリ918は、限定されてはいないが、これら及びいずれの他の適切なタイプのメモリを備えるように意図されている。
【0150】
図10は、ワイヤレス通信システム1000の一例を示している。ワイヤレス通信システム1000は、簡潔さのために、1つの基地局1010と1つのモバイルデバイス1050とを図示している。しかしながら、システム1000は、1以上の基地局、および/または、1以上のモバイルデバイスを含むことができるということは、理解されるべきであり、なお、追加の基地局及び/またはモバイルデバイスは、下記で説明されている基地局1010及びモバイルデバイス1050の例とは、実質的には同様あるいは異なっている可能性がある。さらに、基地局1010及び/またはモバイルデバイス1050は、そこの間のワイヤレス通信を容易にするために、ここにおいて説明されている、システム(図1−2、8−9、及び11−12)及び/または方法(図3−7)を利用することができるということが理解されるべきである。基地局1010及びモバイルデバイス1050はそれぞれ、例えばシステム100、システム200、システム800、および/またはシステム900に関連して、ここにおいてより十分に説明されているようにそれぞれのコンポーネントと、同じあるいは同様であることができ、および/または、それぞれ同じあるいは同様の機能性を備えることができるということは理解されるべきである。
【0151】
基地局1010では、多数のデータストリーム用のトラフィックデータは、データソース1012から送信(TX)データプロセッサ1014へと提供される。一例にしたがって、各データストリームは、それぞれのアンテナにわたって送信されることができる。TXデータプロセッサ1014は、データストリームがコード化されたデータを提供するように選択される特定のコーディングスキーム(particular coding scheme)に基づいて、トラフィックデータストリームをフォーマット化し、コード化し、そして、インタリーブする。
【0152】
各データストリームについてコード化されたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を使用して、パイロットデータで多重化されることができる。追加的にあるいは代替的に、パイロットシンボルは、周波数分割多重化され(FDM)、時分割多重化され(TDM)、あるいは符号分割多重化される(CDM)ことができる。パイロットデータは、典型的には、知られた方法において処理され、そして、チャネル応答を推定するためにモバイルデバイス1050において使用されることが出来る、既知のデータパターンである。各データストリームについて多重化されたパイロット及びコード化されたデータは、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームについて選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)、直角位相シフトキーイング(quadrature phase-shift keying)(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-phase-shift keying)(M−PSK)、M直角増幅変調(M-quadrature amplitude modulation)(M−QAM)等)に基づいて変調される(シンボルマッピングされる)ことができる。各データストリームのデータレート、コード化、及び変調は、プロセッサ1030によって実行されあるいは提供されるインストラクションによって決定されることができる。
【0153】
データストリームについての変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ1020に提供されることができ、そしてそれは、変調シンボル(例、OFDM)をさらに処理することができる。TX MIMOプロセッサ1020は、そのあとで、N送信機(TMTR)1022a〜1022tにN変調シンボルストリームを提供する。様々な実施形態においては、TX MIMOプロセッサ1020は、データストリームのシンボルに対して、及び、シンボルが送信されているアンテナに対して、ビームフォーミングの重み(beamforming weights)を適用する。
【0154】
各送信機1022は、1つまたは複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理し、そして、MIMOチャネルにわたって送信のために適切な変調信号を提供するためにアナログ信号をさらに条件付ける(例、増幅し、フィルタにかけ、そしてアップコンバートする)。さらに、送信機1022a〜1022tからのN変調信号は、それぞれ、Nアンテナ1024a〜1024tから、それぞれ、送信される。
【0155】
モバイルデバイス1050において、送信された変調信号は、Nアンテナ1052a〜1052rによって受信され、そして、各アンテナ1052から受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)1054a〜1054rに提供される。各受信機1054は、それぞれの信号を条件付け(例、フィルタにかけ、増幅し、そしてダウンコンバートする)、サンプルを提供するために条件付けられた信号をデジタル化し、そして、対応する「受信された」シンボルストリームを提供するためにサンプルをさらに処理する。
【0156】
RXデータプロセッサ1060は、N「検出された」シンボルストリームを提供するために、特定の受信機の処理技術に基づいて、N受信機1054からN受信されたシンボルストリームを受信し、処理することができる。RXデータプロセッサ1060は、データストリームについてのトラフィックデータを回復するためにそれぞれの検出されたシンボルストリームを復調し、デインタリーブし、そしてデコードすることができる。RXデータプロセッサ1060による処理は、基地局1010におけるTX MIMOプロセッサ1020及びTXデータプロセッサ1014によって実行されたものの補足である。
【0157】
プロセッサ1070は、どのプレコーディングマトリクス(pre-coding matrix)を使用するかを(下に議論されているように)周期的に(periodically)決定することができる。さらに、プロセッサ1070は、マトリクスインデックス部分(matrix index portion)およびランク値部分(rank value portion)を備えている逆方向リンクメッセージを公式化する(formulate)ことができる。
【0158】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。逆方向リンクメッセージは、TXデータプロセッサ1038によって処理され、そしてそれはまた、データソース1036から多数のデータストリームについてトラフィックデータを受信し、モジュレータ1080によって変調され、送信機1054a〜1054rによって条件づけされ、そして、基地局1010に戻って送信されることができる。
【0159】
基地局1010において、モバイルデバイス1050からの変調信号は、モバイルデバイス1050によって送信される逆方向リンクメッセージを抽出するために、アンテナ1024によって受信され、受信機1022によって条件づけられ、デモジュレータ1040によって復調され、そして、RXデータプロセッサ1042によって処理される。さらに、プロセッサ1030は、抽出されたメッセージを処理することができ、そして、ビームフォーミングの重みを決定するためにどのプレコーディングマトリクスを使用するかを決定することができる。
【0160】
プロセッサ1030及び1070は、それぞれ、基地局1010及びモバイルデバイス1050におけるオペレーションを指示する(例、制御し、調節し(coordinate)、管理する等)ことができる。それぞれのプロセッサ1030および1070は、プログラムコード及びデータを保存するメモリ1032及び1072に関連づけられることができる。プロセッサ1030及び1070はまた、それぞれ、アップリンクとダウンリンクについての周波数及びインパルスの応答推定値(frequency and impulse response estimates)を導出するために、計算を実行することができる。
【0161】
ここにおいて説明されている実施形態はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいは、それらのいずれの組み合わせ、においてインプリメントされることができる、ということは理解されるべきである。ハードウェアのインプリメンテーションについては、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSPDs)、プログラマブル論理デバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ここにおいて説明される機能を実行するように設計された他の電子装置、あるいは、それらの組み合わせ、の内でインプリメントされることができる。
【0162】
実施形態がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、あるいはマイクロコード、プログラムコード、あるいはコードセグメントにおいてインプリメントされるとき、それらは、例えばストレージコンポーネントとして、マシン可読媒体において保存されることができる。コードセグメントは、プロシージャ(procedure)、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいはインストラクション、データ構造、あるいはプログラムステートメント(program statements)のいずれの組み合わせ、を表わすことができる。コードセグメントは、情報、データ、アーギュメント、パラメータ、あるいはメモリコンテンツを受け渡すこと、および/または受信することによって、別のコードセグメントあるいはハードウェア回路に結合されることができる。情報、アーギュメント、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージ受け渡し、トークンパッシング(token passing)、ネットワーク送信等を含んでいるいずれの適切な手段を使用して、受け渡され、フォワードされ(forwarded)、あるいは送信されることができる。
【0163】
ソフトウェアのインプリメンテーションについては、ここにおいて説明された技術は、ここにおいて説明される関数を実行するモジュール(例、プロシージャ、機能、等)でインプリメントされることができる。ソフトウェアコードはメモリユニットに保存され、プロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサ内で、あるいはプロセッサに外付けで、インプリメントされることができ、いずれのケースにおいても、当技術分野において知られているように様々な手段を介してプロセッサに通信的に結合されることができる。
【0164】
図11を参照すると、ワイヤレス通信環境に関連づけられた通信デバイス間の情報(例、制御チャネル情報)の送信を容易にするシステム1100が図示されている。例えば、システム1100は、モバイルデバイス(例、116)のような通信デバイス内で、少なくとも部分的に存在することができる。システム1100は、機能ブロックを含んでいるものとして、表されているということが理解されるべきであり、そしてそれは、プロセッサ、ソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ(例、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表わす機能ブロック図であることができる。システム1100は、一緒に作用することができる電子コンポーネントのロジカルグルーピング1102を含む。
【0165】
例えば、ロジカルグルーピング1102は、1セットのコードワードを生成するための電子コンポーネント1104を含むことができる。一態様においては、該セットのコードワードは、例えばモバイルデバイス116と基地局102のような通信デバイス間で、例えば制御チャネル情報のような情報の送信を容易にするために生成されることができる。別の態様においては、コードワード構造は、非コヒーレントシグナリングについて直交変調(バイナリ直交変調、拡張された削除ベースの複素直交変調)に関連することができる。さらに、ロジカルグルーピング1102は、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、該セットのコードワードからサブセット(単数または複数)のコードワードを削除するための電子コンポーネント1106を備えることができる。例えば、1サブセットのコードワードは、例えば
【数56】

【0166】
のような最悪のケースの相互相関値を生成してコードワードペアを含むことができ、そして、そのようなコードワードペアは、削除される可能性があり、そしてそれは、残りのそれぞれのペアのコードワードの間の最悪のケースの相互相関を改良することができる。一実施形態にしたがって、該コードワードセットは、コードワード削除条件
【数57】

【0167】
を利用することによって、いずれの2つの削除ベースの複素直交シーケンスの最悪のケースの相互相関の1/2(
【数58】

【0168】
の反対)であるように構造化されることができる、削除ベースの複素直交コード(および/または拡張された削除ベースの直交コード)として設計されることができるので、ここにおいて説明されるように、式4a及び4bに関連づけられた条件1及び2は満たされることができない。結果として、最悪のケースの相互相関値
【数59】

【0169】
を作る、コードワードペアはないであろう。
【0170】
別の例として、別のサブセットのコードワードは、ある制御情報(例、CQICH)の送信を容易にするために使用される予定である該セットのコードワードで残るコードワードの数が望まれるスペクトル効率(例、与えられた数のトーンについての望ましい数の有効コードワード)を満たすように望まれるコードワードの数(例、あらかじめ決定されたスレッシュホールドの数)であるように、削除され廃棄されることができるコードワードであることができる。廃棄されるワードあるいはそれらの一部分は、望まれるように、干渉レベル推定、消去検出、等のような他の目的のために利用されることができる。結果として、非コヒーレントシグナリングについて高次変調(例、QPSK)を利用して、制御チャネル情報のような情報の送信は、帯域幅効率方法で実現されることができる。さらに、ロジカルグルーピング1102は、該セットのコードワードの少なくとも一部分に関連づけられた信号を送信するための電子コンポーネント1108を含むことができる。一態様において、信号は、1セットの複素直交コードワード(例、複素直交コードワード、削除ベースの複素直交コードワード、拡張された削除ベースの複素直交コードワード)を使用している非コヒーレントシグナリングを利用して、送信されることができ、ここにおいて、信号は、1つの通信デバイス(例、モバイルデバイス116)から別の通信デバイス(例、基地局102)へと送信されることができる。別の態様において、該セットのコードワードの一部分は、望ましい(例、よい)相互相関プロパティ(例、1/2あるいはそれよりも小さい相互相関値に関連づけられたコードワード)を含む該セットのコードワードにおいて選択コードワードを含むことができ、ここにおいて、選択コードワードは、制御チャネル情報(例、CQICH)を送信することを容易にするために使用されることができる。さらに別の態様において、該セットのコードワードの一部分は、廃棄されるコードワード(discarded codewords)、廃棄されるコードワード(the discarded codewords)、あるいはそれらの一部分を備えることができ、ここにおいて、そのような廃棄されるコードワードは、消失デコード、干渉レベル推定、他の制御情報(例、PMICH、SRCH、等)の送信を容易にするためのマルチモード制御チャネルオペレーション、及び/または、他の望ましい目的のために、容易にするために利用されることができる。さらに、システム1100は、電子コンポーネント1104、1106および1108に関連づけられた機能を実行するためのインストラクションを保持することができるメモリ1100を含むことができる。メモリ1110に外付けされているものとして示されたが、1つまたは複数の電子コンポーネント1104、1106、及び1108は、メモリ1110内で存在することができるということは理解されるべきである
図12に戻ると、ワイヤレス通信環境に関連づけられた通信デバイス間で情報(例、制御チャネル情報)の送信を容易にすることができるシステム1200が図示されている。システム1200は、例えば、基地局102のような、通信デバイス内で少なくとも部分的に、存在することができる。図示されているように、システム1200は、プロセッサ、ソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ(例、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表すことができる機能ブロックを含んでいる。システム1200は、関連して作用することができる電子コンポーネントのロジカルグルーピング1202を含んでいる。ロジカルグルーピング1202は、該セットのコードワードの一部分に関連づけられた信号を受信するための電子コンポーネント1204を含むことができる。一態様においては、受信された信号は、1つの通信デバイス(例、モバイルデバイス116)から別の通信デバイス(例、基地局102)へと送信されている制御チャネル情報に関連づけられた非コヒーレントシグナリングであることができる。別の態様においては、コードワード構造は、非コヒーレントシグナリングについての直交変調(例、バイナリ直交変調、複素直交変調、削除ベースの複素直交変調、拡張された削除ベースの複素直交変調)に関することができる。また別の態様においては、該セットのコードワードの一部分は、望ましい相互相関プロパティを有し及びある制御情報(例、CQICH)及び/または他の情報の送信及び受信を容易にするように利用されることができるコードワードであることができる、選択コードワードを含むことができる。一態様においては、該セットのコードワードの一部分は、最悪のケースの相互相関を作るコードワードのペアが該セットのコードワードの一部分から削除されることができるように、設計されることができるので、そのような最悪のケースのコードワードは、受信された該セットのコードワードの部分の一部分ではない。また別の態様においては、該セットのコードワードの一部分はまた、廃棄されるコードワードを含むことができ、ここにおいては、そのような廃棄されるコードワードは、他の目的のために、例えば消失デコード、干渉レベル推定、マルチモード制御チャネルオペレーション、のような他の目的、及び/または他の望ましい目的、を容易にするために利用されることができる。
【0171】
さらに、ロジカルグルーピング1202は、受信信号をデコードするための電子コンポーネント1206を備えることができる。さらに、ロジカルグルーピング1202は、非コヒーレントシグナリングに対して消失デコードを実行するための電子コンポーネント1208を含むことができる。消失デコードは、例えば上記でより十分に説明されるような、いずれの様々な方法で、実質的に(in virtually)実行されることができる。さらに、システム1200は、電子コンポーネント1204、1206および1208に関連づけられた機能を実施するためのインストラクションを保持するメモリ1210を含むことができる。メモリ1210に外づけされているものとして示されているが、1つまたは複数の電子コンポーネント1204、1206、及び1208は、メモリ1210内で存在することができるということは理解されるべきである。
【0172】
上記で説明されてきたものは、1つまたは複数の実施形態の例を含む。前述した実施形態を説明する目的のためにすべての考えられるだけのコンポーネントあるいは方法の組み合わせを記述することは、勿論、可能ではないが、当業者は、様々な実施形態の、多くのさらなる組み合わせと並び替えが可能であるということを理解することが出来る。したがって、記載された実施形態は、添付された特許請求の範囲の精神および範囲の中に入る、すべてのそのような変更、修正、および変形を包含するように意図されている。さらに、用語「含む(includes)」が、詳細な説明あるいは特許請求の範囲のいずれかにおいて使用されている範囲内において、そのような用語は、用語「備えている(comprising)」がトランジショナルワード(transitional word)として請求項において使用されるときに解釈されるように、用語「備えている(comprising)」と同様な方法で包括的であるように意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報の送信を容易にする方法であって、
制御チャネル情報を備えている情報の送信を容易にするために、1セットのコードワードを生成することと、
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、1サブセットの前記コードワードを削除することと、
を備えている方法。
【請求項2】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関することができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の生成されたセットのコードワードは、複素直交コードワードである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記の生成されたセットのコードワードにおいて、各コードワードの同相及び直角位相をスクランブルすること、
をさらに備えており、ここにおいて、前記同相の前記のスクランブルすることは、第1のシーケンスを使用して実行され、前記直角位相の前記のスクランブルすることは、異なるシーケンスを使用して実行される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
あらかじめ決定された長さの通信デバイス特定の複素擬似ランダム雑音シーケンスを使用して、前記の生成されたセットのコードワードにおいて、各コードワードをスクランブルすること、
をさらに備えている請求項3に記載の方法。
【請求項6】
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて1サブセットの前記コードワードを削除することは、最悪のケースの相互相関値を有するコードワードのペアを削除すること、をさらに備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記最悪のケースの相互相関値は、
【数1】

である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
複素直交変調に少なくとも部分的に基づいて、前記の生成されたセットのコードワードを構成すること、さらに備えている請求項1に記載の方法。
【請求項9】
送信される予定である制御チャネル情報のビットの数を決定することと、
利用可能な帯域幅を決定することと、
直交変調のタイプを決定することと、
少なくとも1つの他のオペレーションを容易にするために使用されるべきコードワードの数を決定することと、
トーンの数を決定することと、
をさらに備えている請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記の生成されたセットのコードワードに、別のセットのコードワード
【数2】

を加えることによって、前記の生成されたセットのコードワードCを拡張し、
は、
【数3】

に直交であり、前記の他のセットのコードワード
【数4】

は、すべての前記コードワードに一般に適用される潜在的複素スクランブリング部分をのぞいて、前記の複素コードワードsのそれぞれの前記同相及び前記直角位相を取り替えることによって、得られる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
最悪のケースの相互相関値を作らない1サブセットのコードワードを使用して、制御チャネル情報を送信することと、
少なくとも1つの他のオペレーションのために、前記の削除されたコードワードの一部分を使用することと、
をさらに備えており、
前記少なくとも1つの他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出あるいはマルチモード制御チャネル送信、のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組み合わせ、を備え、そして、前記の削除されたコードワードの前記一部分は、共に操作したときに、前記サブセットのコードワードの最大相互相関値において増加がないように選択される廃棄されるコードワードである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、1サブセットの前記コードワードを前記削除することは、
あらかじめ定義された相互相関プロパティを有する帯域幅効率非コヒーレントシグナリングセットのコードワードを作るために、前記セットのコードワードから、最悪のケースのコードワードを備えている1サブセットの前記コードワードを削除すること、
をさらに備えており、
前記セットのコードワードは、複素直交コードである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記あらかじめ定義された相互相関プロパティは、相関値の1/2に関する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記複素直交コードは、削除ベースの複素直交コード、あるいは、拡張された削除ベースの複素直交コードである、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記セットのコードワードをマルチプルサブセットのコードワードに区分することと、 第1タイプの制御チャネル情報を送信することを容易にするために、第1サブセットのコードワードを使用することと、
帯域幅効率を改善することを促進させるために、消失デコードすること、干渉レベルを推定することと、あるいは少なくとも1つの他のタイプの制御チャネル情報を送信することと、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を容易にするために、廃棄されるコードワードを備えている、少なくとも1つの他のサブセットのコードワードを使用することと、
をさらに備えている請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記第1タイプの制御チャネル情報は、チャネル品質インジケータチャネル(CQICH)を備えている制御チャネル情報を備えており、また、前記少なくとも1つの他のタイプの制御チャネル情報は、プレコーディングマトリクスインジケータチャネル(PMICH)あるいはスケジューリングリクエストチャネル(SRCH)、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
請求項1に記載の方法を実行するように構成された電子デバイス。
【請求項18】
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、生成されるコードワードを使用して、情報を送信することに関連づけられたインストラクションを保持するメモリと、
前記メモリにおいて保持された前記インストラクションを実行するように構成され、前記メモリに結合される、プロセッサと、
を備えているワイヤレス通信装置。
【請求項19】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関することができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、を備えている、請求項18に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項20】
前記メモリは、前記の生成されたコードワードに関連づけられた複素直交変調に関連づけられたインストラクションをさらに保持する、請求項18に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項21】
前記メモリは、最悪のケースの相互相関プロパティを生成しない第1サブセットの生成されたコードワードと、廃棄されるコードワードあるいは、最悪のケースの相互相関プロパティを生成するコードワード、のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組み合わせ、を備えている削除されたコードワードを含む少なくとも1つの他のセットの生成されたコードワードと、に関連づけられたインストラクションを保持しており、各生成されたコードワードは、複素直交コードワードである、請求項18に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つの他のセットの生成されたコードワードは、前記あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、削除される生成されたコードワードを含んでいる、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項23】
前記あらかじめ決定されたコードワード基準は、最悪のケースの相互相関プロパティの
【数5】

を作る生成されたコードワードのペアが削除されるべきであるということを指定する、請求項21に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項24】
制御チャネル情報を備えている情報の送信を容易にするために、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいてコードワードを生成するコードワード生成器と、
あらかじめ定義されたコードワード基準に基づいてコードワードを削除するイクスパゲータと、
を備える装置。
【請求項25】
前記コードワードは、複素直交コードワードである、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記複素直交コードは、削除ベースの複素直交コードあるいは拡張された削除ベースの複素直交コードである、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記イクスパゲータは、前記削除ベースの複素直交コードあるいは前記拡張された削除ベースの直交コードのうちの少なくとも1つを構成することを容易にするので、いずれの2つの削除された複素直交シーケンス間の前記相互相関は、コードワード削除条件
【数6】

を使用することによって、1/2あるいはそれよりも少なく、なお、cm(k)及びcn(k)は、k番目の複素直交コードワードの同相及び直角位相のために使用される相互に直交バイナリシーケンスである、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記コードワード生成器及び前記イクスパゲータは、1セットの生成されたコードワードsの拡張を容易にすることに関連して、前記セットの生成されたコードワードに、別のセットのコードワード
【数7】

を加えることによって、機能し、なお、sは、
【数8】

に直交であり、前記の他のセットのコードワード
【数9】

は、すべての前記コードワードに一般に適用される潜在的な複素スクランブリング部分をのぞいて、前記の複素コードワードsのそれぞれの前記同相及び前記直角位相を取り替えることによって得られる、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関することができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項24に記載の装置。
【請求項30】
前記コードワード生成器は、送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、少なくとも1つの他のオペレーションのために使用される予定であるコードワードの数、送信のために使用される予定であるトーンの数、直交変調のタイプ、利用可能な帯域幅、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、に少なくとも部分的に基づいて、コードワードを生成するように構成されている、請求項24に記載の装置。
【請求項31】
前記コードワード生成器は、前記の生成されたセットのコードワードをスクランブルするように構成されており、前記の生成されたセットのコードワードの前記のスクランブルは、同相及び直角位相のための異なるスクランブリングコードを使用している前記の生成されたセットのコードワードにおける各コードワードの前記の同相及び直角位相のスクランブル、あるいは、あらかじめ決定された長さの通信デバイス特定の複素擬似ランダム雑音シーケンスを使用している前記の生成されたセットのコードワードにおける各コードワードのスクランブル、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つを備えている、請求項24に記載の装置。
【請求項32】
情報の送信を容易にするワイヤレス通信装置であって、
情報の送信を容易にする1サブセットのコードワードを生成するための手段と、
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、1サブセットの前記の生成されたコードワードを削除するための手段と、
を備えているワイヤレス通信装置。
【請求項33】
前記の生成されたセットのコードワードの一部分に少なくとも関連づけられた信号を送信するための手段、をさらに備えている請求項32に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項34】
前記の生成されたセットのコードワードの前記少なくとも一部分は、他のコードワードが削除された後で残る1サブセットのコードワードである、請求項33に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項35】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関することができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項32に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項36】
情報の送信を容易にするために1セットのコードワードを生成するためのマシン実行可能なインストラクションと、
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも一部分に基づいて、1サブセットのコードワードを削除するためのマシン実行可能なインストラクションと、
を保存したマシン可読媒体。
【請求項37】
前記マシン実行可能なインストラクションは、
非コヒーレントシグナリングを使用して、前記の生成されたセットのコードワードの少なくとも一部分に関連づけられた信号を送信すること、
をさらに備えており、前記の生成されたセットのコードワードの前記少なくとも一部分における各コードワードは、複素直交コードワードである、請求項36に記載の記のマシン可読媒体。
【請求項38】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関連づけることができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項36に記載のマシン可読媒体。
【請求項39】
ワイヤレス通信システムにおいて、装置は、
1セットの生成されたコードワードを使用するように、なお、前記コードワードは、あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて生成されている、 前記あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、制御チャネル情報の送信を容易にするために前記セットの生成されたコードワードの一部分を使用するように、
構成されたプロセッサ、
を備えている装置。
【請求項40】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関することができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
通信環境に関連づけられた情報の送信を容易にする方法であって、
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、制御チャネル情報を備えている情報を送信することを容易にする、生成されたセットのコードワードに関連づけられた信号を受信することと、
前記の受信された信号をデコードすることと、
を備えている方法。
【請求項42】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関することができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記の受信された信号を前記デコードすることは、前記の受信された信号と候補コードワードとの間の前記相互相関のエネルギーレベルに少なくとも部分的に基づいて、前記の受信された信号に関連づけられたコードワードを選択すること、をさらに備えている請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記の受信された信号を前記デコードすることは、前記の受信された信号のデコードを容易にするためにマルチピーク非コヒーレントデコードを使用すること、をさらに備えている請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記の受信された信号に関連づけられた前記の生成されたコードワードの少なくとも一部分は、廃棄されるコードワードである削除されたコードワードを備えている、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
非コヒーレントシグナリングにおける消失デコードを容易にするために、1サブセットの前記廃棄されるコードワードを使用すること、をさらに備えている請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記消失デコードは、
最大の可能性のデコードによってコードワードを決定することと、
前記の決定されたコードワードに完全に直交である前記サブセットから少なくとも1つのコードワードを選択することと、
前記少なくとも1つのコードワードに対応する前記デコーダ出力エネルギー値の平均値を計算することと、
前記決定されたコードワードのデコーダ出力エネルギー値と前記少なくとも1つのコードワードに対応する前記デコーダ出力エネルギー値の前記平均値との間の差異あるいは比のうち少なくとも1つを決定することと、
有効なデコード結果に関するあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルと、前記差異あるいは前記比のうちの前記少なくとも1つを比較することと、
前記差異あるいは前記比のうち前記少なくとも1つは、あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも大きいあるいは等しいかどうかを決定することと、
少なくとも1つの、
前記差異あるいは前記比のうち前記少なくとも1つが前記あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも大きいあるいは等しい場合には、前記決定されたコードワードは有効なデコード結果であるということを決定すること、
あるいは、
前記差異あるいは前記比のうち前記少なくとも1つが前記あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも小さい場合には、前記決定されたコードワードは有効なデコード結果ではないということを決定すること、
をさらに備えている、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記消失デコードは、
既知シーケンスであるかのように決定されたコードワードを使用することと、
前記決定されたコードワードに少なくとも部分的に基づいて伝播チャネル係数を推定することと、
受信された信号から前記決定されたコードワードに対応する信号コンポーネントを取り除くことと、
前記の受信された信号の前記信号コンポーネントを取り除いた後で残る前記信号の前記平均パワーを計算することと、
前記の残りの信号の前記平均パワーに少なくとも部分的に基づいて背景雑音レベルを推定することと、
前記伝播チャネル推定及び前記背景雑音レベルの推定に少なくとも部分的に基づいて、信号対雑音比を計算することと、
有効なデコード結果に関連づけられたあらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルと、前記信号対雑音比を比較することと、
前記信号対雑音比は、前記あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも大きいあるいは等しいかどうかを決定することと、
少なくとも1つの、
前記決定されたコードワードは、前記信号対雑音比が前記あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも大きいあるいは等しい場合には、有効なデコード結果であるということを決定することと、
あるいは、
前記決定されたコードワードは、前記信号対雑音比が前記あらかじめ決定されたスレッシュホールドのレベルよりも小さい場合には、有効なデコード結果ではないということを決定することと、
をさらに備えている、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて制御チャネル情報を備えている情報を送信することと、前記の受信された信号をデコードすることとを容易にする生成されたセットのコードワードに関連づけられた信号を受信することに関連づけられたインストラクションを保持するメモリと、
前記メモリにおいて保持される前記インストラクションを実行するように構成され、前記メモリに結合されるプロセッサと、
を備えているワイヤレス通信装置。
【請求項50】
前記メモリは、前記の受信された信号と候補コードワードとの間の前記相互相関のエネルギーレベルに少なくとも部分的に基づいてコードワードを決定するために受信された信号をデコードすることに関連づけられたインストラクションをさらに保持する、請求項49に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項51】
前記メモリは、マルチピーク非コヒーレントデコードを使用して、受信された信号をデコードすることに関連づけられたインストラクションをさらに保持する、請求項49に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項52】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関することができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項49に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項53】
前記の生成されたセットのコードワードは、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用される第1サブセットのコードワードと、廃棄されるコードワードを備えている別のサブセットのコードワードと、を備えており、ここにおいて、前記の他のサブセットのコードワードの少なくとも一部分は、消失デコード、干渉レベル推定、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組み合わせ、に関連づけられた情報の送信を容易にするために使用されており、また、前記マルチモード制御チャネルオペレーションは、追加の制御チャネル情報の送信を備えている、請求項49に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項54】
ワイヤレス通信環境における情報の送信を容易にするワイヤレス通信装置であって、 あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、制御チャネル情報を備えている情報を送信することを容易にする生成されたセットのコードワードに関連づけられた信号を受信するための手段と、
前記の受信された信号をデコードするための手段と、
を備えているワイヤレス通信装置。
【請求項55】
廃棄されるコードワードである1サブセットの前記の生成されたコードワードを使用して、受信された信号上で消失デコードを実行するための手段、をさらに備えている請求項54に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項56】
前記の生成されたセットのコードワードは、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用される第1サブセットのコードワードと、廃棄されるコードワードを備えている別のサブセットのコードワードと、を備えており、ここにおいて、前記の他のサブセットのコードワードの少なくとも一部分は、消失デコード、干渉レベル推定、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、に関連づけられた情報の送信を容易にするために使用されており、また、前記マルチモード制御チャネルオペレーションは、追加の制御チャネル情報の送信を備えている、請求項54に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項57】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関することができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項54に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項58】
前記の受信された信号をデコードするための手段は、前記の受信された信号と候補コードワードとの間で前記相互相関のエネルギーレベルに少なくとも部分的に基づいてコードワードを決定するために、受信された信号をデコードするための手段をさらに備えている請求項54に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項59】
前記の受信された信号をデコードするための手段は、マルチピーク非コヒーレントデコードを使用して、受信された信号をデコードするための手段をさらに備えている、請求項54に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項60】
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、制御チャネル情報を備えている情報を送信することを容易にする生成されたセットのコードワードに関連づけられた信号を受信するためのマシン実行可能なインストラクションと、
前記の受信された信号をデコードするためのマシン実行可能なインストラクションと、 を保存しているマシン可読媒体。
【請求項61】
前記あらかじめ定義されたコードワード基準は、利用可能な帯域幅、前記セットのコードワードにおけるコードワードの数、与えられた時間において送信される予定である制御チャネル情報のビットの数、それぞれのペアのコードワードの相互相関値、使用されることが望まれる直交変調送信のタイプ、コードワード間の定義された最悪のケースの相互相関値、制御チャネル情報の送信を容易にするために使用されるトーンの数、あるいは、別のオペレーションのために使用される予定である削除されたコードワードの数、あるいは、それらの組み合わせ、のうちの少なくとも1つに関することができ、なお、前記他のオペレーションは、干渉レベル推定、消失検出、あるいはマルチモード制御チャネルオペレーション、のうちの少なくとも1つ、あるいは、それらの組み合わせ、を備えている、請求項60に記載のマシン可読媒体。
【請求項62】
前記マシン実行可能なインストラクションは、廃棄されるコードワードである1サブセットの前記の生成されたコードワードを使用して、受信された信号上で消失デコードを実行することをさらに備えている、請求項60に記載のマシン可読媒体。
【請求項63】
ワイヤレス通信システムにおいて、
あらかじめ定義されたコードワード基準に少なくとも部分的に基づいて、制御チャネル情報を備えている情報を送信することを容易にする生成されたセットのコードワードに関連づけられた信号を受信するように;
前記の受信された信号をデコードするように;
1サブセットの前記の生成された1セットのコードワードを使用して、受信された信号の消失デコードを実行するように、なお、前記サブセットは廃棄されるコードワードを備えている;
構成されたプロセッサと、
を備えている
装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−199937(P2012−199937A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−106747(P2012−106747)
【出願日】平成24年5月8日(2012.5.8)
【分割の表示】特願2009−549278(P2009−549278)の分割
【原出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】