ワイヤレス通信システムにおける競合ベースアップリンクアクセスのための方法および装置
ワイヤレス通信システムにおける競合ベースアクセスのための方法および装置が開示される。基地局が、利用可能なシステムリソースのサブセットを備える競合ベースリソース割振りを決定し得る。競合ベースリソースに関係する情報がユーザデバイスに送られ得る。さらに、状態情報がUEに与えられ得る。UEは、割り振られたリソースと状態情報とに従って競合ベースアップリンク送信を生成し、送り得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、すべての目的のためにその内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2010年1月11日に出願された「METHOD FOR CONTENTION BASED UPLINK ACCESS」と題する米国仮特許出願第61/294,079号の、米国特許法119条に基づく優先権を主張する。
【0002】
[分野]
本出願は、一般にワイヤレス通信システムを対象とする。より詳細には、限定はしないが、本出願は、競合ベース(contention-based)アクセスのためにシステムリソースのサブセットを使用してLong Term Evolution(LTE)システムなどのワイヤレス通信システムにおいて競合ベースアップリンクアクセスを与えるための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[背景]
ワイヤレス通信システムは、ボイス、データ、ビデオなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されており、Long Term Evolution(LTE)システムなどの新しいデータ指向システムの導入とともに展開が増加する可能性がある。ワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPP Long Term Evolution(LTE)システム、および他の直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムがある。
【0004】
概して、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末(ユーザ機器(UE)、またはアクセス端末(AT)としても知られる)のための通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上での送信によって1つまたは複数の基地局(アクセスポイント(AP)、ノードB、拡張ノードB(EノードB)、またはeNBとしても知られる)と通信する。順方向リンク(ダウンリンクまたはDLとも呼ばれる)は基地局から端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(アップリンクまたはULとも呼ばれる)は端末から基地局への通信リンクを指す。これらの通信リンクは、単入力単出力(SIMO)、単入力多出力(SIMO)、多入力単出力(MISO)、多入力多出力(MIMO)システムを介して確立され得る。
【0005】
LTEシステムなどのワイヤレス通信システムにおける1つの望まれる目標は、ユーザプレーンレイテンシ(user plane latency)の低減である。これを達成する1つの方法は、競合ベースアップリンク送信(contention-based uplink transmission)を可能にすることによってアップリンクレイテンシを低減することである。競合ベースアップリンク送信は、複数のユーザデバイスが共通または共有チャネルリソースを介してデータパケットを送信する送信である。この手法は、与えられた負荷が大きすぎないときに遅延を低減することができる。その上、この手法は、アップリンク制御チャネルリソースの節約をも可能にし得る。
【0006】
Alohaプロトコルに比較して著しく高いデータスループットを与えることができる競合ベースプロトコルが提案されている。これらの手法は、背景雑音に対する総受信電力の比が許容レベル未満に保たれ得るようにアップリンク到着レートを制御しようと努める。
【発明の概要】
【0007】
[概要]
本開示は、一般にワイヤレス通信システムに関する。より詳細には、限定はしないが、本開示は、LTE通信システムなどにおいて、システムリソースのサブセットにおいて競合ベースアップリンクアクセスを与えるためのシステム、方法、および装置に関する。
【0008】
たとえば、一態様では、本開示はワイヤレス通信のための方法に関する。本方法は、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定することと、競合ベース許可情報(contention-based grant information)を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングする(signaling)こととを含み得る。本方法は、電力メトリック(power metric)を生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定することと、電力メトリックと背景雑音メトリック(background noise metric)とに基づいて状態値(state value)を決定することと、1つまたは複数のユーザデバイスに状態値をシグナリングすることであって、状態値が、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースのサブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、シグナリングすることとをさらに含み得る。
【0009】
別の態様では、本開示はワイヤレス通信のための方法に関する。本方法は、基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信することを含み得る。本方法は、基地局から状態値を受信することをさらに含み得る。本方法は、状態値に基づいて送信確率を決定することをさらに含み得る。本方法は、競合ベース許可情報と送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送ることをさらに含み得る。
【0010】
別の態様では、本開示は、上記で説明した方法をコンピュータに実行させるための命令を有するコンピュータ可読記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品に関する。
【0011】
さらに別の態様では、本開示は、上記で説明した方法を実行するように構成された通信装置およびデバイスに関する。
【0012】
さらに別の態様では、本開示は、上記で説明した方法を実行するための手段を含む通信デバイスおよび装置に関する。
【0013】
添付の図面とともに追加の態様、特徴、および機能について以下でさらに説明する。
【0014】
本出願は、添付の図面とともに与える以下の発明を実施するための形態とともに、より十分に諒解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ワイヤレス通信システムを示す図。
【図2】複数のセルを有するワイヤレス通信システムを示す図。
【図3】ワイヤレス通信システムにおける基地局およびユーザ端末の一実施形態を示す図。
【図4】例示的なワイヤレス通信システムにおけるスケジュールされたシグナリングを示す図。
【図5】ワイヤレス通信システムにおける競合ベースシグナリングの一実施形態を示す図。
【図6】ワイヤレス通信システムにおいて競合ベースアップリンクアクセスを実装するための許可情報および状態情報を与えるためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図7】ワイヤレス通信システムにおいて競合ベースアップリンク送信を送るためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図8】ワイヤレス通信システムにおける競合ベースアップリンク送信において使用するための状態情報を決定するためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図9】ワイヤレス通信システムにおいて競合ベースアップリンク送信を生成するためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図10】ワイヤレス通信システムにおける競合ベースアップリンク送信において競合ベースリソースを再割り振りするためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図11】ワイヤレス通信システムにおいてスケジュールされたリソースと競合ベースアップリンクリソースとの間でユーザを再割り当てするためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図12】ワイヤレス通信システムにおいて使用するためのユーザ端末またはUEの一実施形態を示す図。
【図13】ワイヤレス通信システムにおいて使用するための基地局またはeNBの一実施形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[詳細な説明]
本開示は、一般に、ワイヤレス通信システムと、LTE通信システムにおけるUEなどのユーザ端末からeNBなどの基地局へなどの競合ベースアップリンクアクセスを可能にするためのシステムおよび方法とに関する。
【0017】
様々な実施形態では、本明細書で説明する技法および装置は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク、LTEネットワーク、WiMaxネットワーク、ならびに他の通信ネットワークなど、ワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。本明細書で説明する「ネットワーク」および「システム」という用語は互換的に使用され得る。
【0018】
CDMAネットワークは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)、時分割同期CDMA(TD−SCDMA)、ならびにUTRA/UMTS−TDD1.28Mcps低チップレート(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM)(登録商標)などの無線技術を実装し得る。
【0019】
OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。特に、Long Term Evolution(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTSおよびLTEは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と称する団体から提供されている文書に記載されており、cdma2000は、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は当技術分野で知られているか、または開発されている。たとえば、3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、グローバルに適用可能な第3世代(3G)モバイルフォン仕様を定義することを目的とする電気通信協会のグループ間のコラボレーションである。3GPP Long Term Evolution(LTE)は、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)モバイルフォン規格を改善することを目的とした3GPPプロジェクトである。3GPPは、次世代のモバイルネットワーク、モバイルシステム、およびモバイルデバイスのための仕様を定義し得る。明快のために、本装置および本技法のいくつかの態様について以下ではLTE実装形態に関して説明し、以下の説明の大部分でLTE用語を使用するが、その説明は、LTE適用例に限定されるものではない。したがって、本明細書で説明する装置および方法は様々な他の通信システムおよび適用例に適用され得ることが当業者には明らかであろう。
【0020】
ワイヤレス通信システム中の論理チャネルは、制御チャネルとトラフィックチャネルとに分類され得る。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのダウンリンク(DL)チャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)、ページング情報を転送するDLチャネルであるページング制御チャネル(PCCH)、1つまたは複数のMTCHのためのマルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)スケジューリングおよび制御情報を送信するために使用されるポイントツーマルチポイントDLチャネルであるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を含み得る。概して、無線リソース制御(RRC)接続を確立した後、このチャネルは、MBMSを受信するUEによって使用されるだけである。専用制御チャネル(DCCH)は、専用制御情報を送信するポイントツーポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用される。
【0021】
論理トラフィックチャネルは、ユーザ情報の転送のための、1つのUEに専用の、ポイントツーポイント双方向チャネルである専用トラフィックチャネル(DTCH)、またはトラフィックデータを送信するためのポイントツーマルチポイントDLチャネルのためのマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)を含み得る。
【0022】
トランスポートチャネルは、ダウンリンク(DL)チャネルとアップリンク(UL)トランスポートチャネルとに分類され得る。DLトランスポートチャネルは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有データチャネル(DL−SDCH)、およびページングチャネル(PCH)を含み得る。PCHは、(ネットワークがDRXサイクルをUEに示すときの)UE節電のサポートのために使用され、セル全体にわたってブロードキャストされ、他の制御/トラフィックチャネルのために使用され得る物理レイヤ(PHY)リソースにマッピングされ得る。ULトランスポートチャネルは、ランダムアクセスチャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データチャネル(UL−SDCH)、および複数のPHYチャネルを含み得る。PHYチャネルは、DLチャネルとULチャネルとのセットを含み得る。
【0023】
DL PHYチャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理ブロードキャストチャネル(PBSH)、物理マルチキャストチャネル(PMCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル(PHICH)、および物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)を含み得る。
【0024】
UL PHYチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、および物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を含み得る。
【0025】
「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様および/または実施形態も、必ずしも他の態様および/または実施形態よりも好適または有利なものと解釈すべきではない。
【0026】
MIMOシステムは、データ送信用の複数(NT)個の送信アンテナと複数(NR)個の受信アンテナとを採用する。NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルと呼ばれることもあるNS個の独立チャネルに分解され得る。線形受信機が使用される場合の最大空間多重化NSは、min(NT,NR)であり、NS個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応する。これは、スペクトル効率のNSの増加を与える。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用された場合、MIMOシステムは改善されたパフォーマンス(たとえば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼性)を与えることができる。空間次元は、ランクに関して記述され得る。
【0027】
MIMOシステムは時分割複信(TDD)実装形態と、周波数分割複信(FDD)実装形態とをサポートする。TDDシステムでは、順方向および逆方向リンク送信が同一周波数領域を使用するので、相反定理により逆方向リンクチャネルからの順方向リンクチャネルの推定が可能である。これにより、複数のアンテナがアクセスポイントにおいて利用可能であるとき、アクセスポイントは順方向リンク上で送信ビームフォーミング利得を抽出することが可能になる。
【0028】
システム設計は、ビームフォーミングおよび他の機能を可能にするためにダウンリンクおよびアップリンクのための様々な時間周波数基準信号をサポートし得る。基準信号は、知られているデータに基づいて生成される信号であり、パイロット、プリアンブル、トレーニング信号、サウンディング信号などと呼ばれることもある。基準信号は、チャネル推定、コヒーレント復調、チャネル品質測定、信号強度測定など、様々な目的のために受信機によって使用され得る。複数のアンテナを使用するMIMOシステムは、概して、アンテナ間での基準信号の送信の調整を行うが、LTEシステムは、概して、複数の基地局またはeNBからの基準信号の送信の調整を行わない。
【0029】
いくつかの実装形態では、システムは時分割複信(TDD)を利用し得る。TDDでは、ダウンリンクとアップリンクとは同じ周波数スペクトルまたはチャネルを共有し、ダウンリンク送信とアップリンク送信とは同じ周波数スペクトル上で送られる。したがって、ダウンリンクチャネル応答はアップリンクチャネル応答と相関し得る。相反定理により、アップリンクを介して送られた送信に基づいてダウンリンクチャネルを推定することが可能になり得る。これらのアップリンク送信は、(復調後に基準シンボルとして使用され得る)基準信号またはアップリンク制御チャネルであり得る。アップリンク送信は、複数のアンテナを介した空間選択チャネルの推定を可能にし得る。
【0030】
LTE実装形態では、ダウンリンク、すなわち、基地局、アクセスポイントまたはeノードB(eNB)から端末またはUEへのリンクのために直交周波数分割多重が使用される。OFDMの使用は、スペクトルの柔軟性についてのLTE要件を満たし、高いピークレートで極めて広いキャリアのためのコスト効率の高いソリューションを可能にし、十分に確立された技術であり、たとえば、OFDMは、IEEE802.11a/g、802.16、HIPERLAN−2、Digital Video Broadcasting(DVB)およびDigital Audio Broadcasting(DAB)などの規格において使用される。
【0031】
時間周波数物理リソースブロック(本明細書ではリソースブロック、または簡潔のために「RB」としても示される)は、OFDMシステムにおいて、トランスポートデータに割り当てられたトランスポートキャリア(たとえば、サブキャリア)または間隔のグループとして定義され得る。RBは、時間および周波数期間にわたって定義される。リソースブロックは、スロットにおける時間および周波数のインデックスによって定義され得る時間周波数リソース要素(本明細書ではリソース要素、または簡潔のために「RE」としても示される)から構成される。
【0032】
UMTS LTEは、20MHzから1.4MHzまでのスケーラブルなキャリア帯域幅をサポートし得る。LTEでは、RBは、サブキャリア帯域幅が15kHzであるときは12個のサブキャリアとして定義され、またはサブキャリア帯域幅が7.5kHzであるときは24個サブキャリアとして定義される。例示的な実装形態では、時間領域において、無線フレームが10ms長であるように定義され得、それぞれ1ミリ秒(ms)の10個のサブフレームを含む。あらゆるサブフレームは、各スロットが0.5msである2つのスロットからなる。この場合、周波数領域におけるサブキャリア間隔は15kHzである。(スロットごとに)これらのサブキャリアのうち12個を互いに加えると、RBが構成され、したがって、この実装形態では、1つのリソースブロックは180kHzである。6つのリソースブロックは1.4MHzのキャリアに適合し、100個のリソースブロックは20MHzのキャリアに適合する。
【0033】
ダウンリンクには、一般に、上記で説明したようにいくつかの物理チャネルがある。特に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は制御情報を送るために使用され、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)はACK/NACKを送るために使用され、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)は制御シンボルの数を指定するために使用され、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)はデータ送信のために使用され、物理マルチキャストチャネル(PMCH)は単一周波数ネットワークを使用したブロードキャスト送信のために使用され、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)はセル内の重要なシステム情報を送るために使用される。LTEにおいてPDSCH上でサポートされる変調フォーマットは、QPSKと、16QAMと、64QAMとを含む。様々な変調および符号化方式が、3GPP仕様において様々なチャネルについて定義される。
【0034】
アップリンクには、一般に、3つの物理チャネルがある。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)は、初期アクセスおよびデータ送信のために使用される。UEがアップリンク同期していないとき、データは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上で送られる。UEのためにアップリンク上で送信されるべきデータがない場合、制御情報が物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信される。アップリンクデータチャネル上でサポートされる変調フォーマットは、QPSKと、16QAMと、64QAMとを含む。
【0035】
仮想MIMO/空間分割多元接続(SDMA)が導入された場合、アップリンク方向のデータレートは、基地局におけるアンテナの数に応じて増加され得る。この技術を用いて、2つ以上のモバイルが同じリソースを再使用することができる。MIMO動作では、1人のユーザのデータスループットを向上させるためのシングルユーザMIMOと、セルスループットを向上させるためのマルチユーザMIMOとが区別される。
【0036】
3GPP LTEでは、移動局またはデバイスは、「端末」、「ユーザ端末」、「ユーザデバイス」、または「ユーザ機器」(UE)と呼ばれることがある。基地局は、発展型ノードBまたはeNBと呼ばれることがある。半自律型(semi-autonomous)基地局は、ホームeNBまたはHeNBと呼ばれることがある。したがって、HeNBはeNBの一例であり得る。HeNB、および/またはHeNBのカバレージエリアは、フェムトセル、HeNBセルまたは(アクセスが制限される)限定加入者グループ(CSG)セルと呼ばれることがある。
【0037】
本開示の様々な他の態様および特徴について以下でさらに説明する。本明細書の教示は多種多様な形態で実施され得、本明細書で開示されている特定の構造、機能、またはその両方は代表的なものにすぎないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示される態様は他の態様とは独立に実装され得ること、およびこれらの態様のうちの2つ以上は様々な方法で組み合わせられ得ることを、当業者なら諒解されたい。
【0038】
図1に多元接続ワイヤレス通信システムの一実装形態の詳細を示し、多元接続ワイヤレス通信システムは、LTEシステムであり得、後でさらに説明する態様が実装され得る。基地局または発展型ノードB(eNB)100(アクセスポイントまたはAPとしても知られる)は、あるグループが104および106を含み、別のグループが108および110を含み、追加のグループが112および114を含む、複数のアンテナグループを含み得る。図1では、アンテナグループごとに2つのアンテナのみが示されているが、アンテナグループごとにより多いまたはより少ないアンテナが利用され得る。基地局100のアンテナは、基地局に関連付けられたセルのカバレージエリアを画定し得る。
【0039】
ユーザ端末またはユーザ機器(UE)116は、セルカバレージエリア内にあり得、アンテナ112および114と通信していることがあり、アンテナ112および114は、順方向リンク(ダウンリンクまたはDLとしても知られる)120を介してUE116に情報を送信し、逆方向リンク(アップリンクまたはULとしても知られる)118を介してUE116から情報を受信する。第2のUE122(および/または示されていない追加の端末またはUE)はアンテナ106および108と通信していることがあり、アンテナ106および108は、順方向リンク126を介してUE122に情報を送信し、逆方向リンク124を介してアクセス端末122から情報を受信する。
【0040】
周波数分割複信(FDD)システムでは、通信リンク118、120、124および126は、通信のための異なる周波数を使用し得る。たとえば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用し得る。時分割複信(TDD)システムでは、ダウンリンクおよびアップリンクは共有され得る。
【0041】
アンテナの各グループ、および/またはアンテナが通信するように設計されたエリアは、しばしば、基地局のセクタと呼ばれ、セクタカバレージエリアに関連付けられ得、セクタカバレージエリアは基地局セルカバレージエリアのサブエリアであり得る。アンテナグループは、それぞれ、eNB100によってカバーされるセルエリアのセクタ中のUEに通信するように設計され得る。順方向リンク120および126を介した通信では、eNB100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122に対して順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用し得る。また、eNBは、それのカバレージエリア中にランダムに散乱されたUEに送信するためにビームフォーミングを使用し得、それにより、eNBがシングルアンテナを介してすべてのそれのUEに送信するよりも、近隣セル中のUEへの干渉が小さくなり得る。
【0042】
eNB100など、eNBは、UEとの通信に使用される固定局でもよく、アクセスポイント、ノードB、または何らかの他の等価な用語で呼ばれることもある。異種(heterogeneous)ネットワークなど、いくつかのシステム構成では、基地局またはeNBは、様々なタイプおよび/または電力レベルのうちの1つであり得る。たとえば、eNBは、マクロセル、フェムトセル、ピコセル、および/または他のタイプのセルに関連付けられ得る。eNBは、様々な電力レベルのいずれかを有するマクロセルeNBのタイプの1つなど、様々な異なる電力レベルのうちの1つであり得る。
【0043】
ユーザ端末またはUEは、アクセス端末、AT、ユーザ機器、ワイヤレス通信デバイス、端末、または何らかの他の等価な用語としても示され得る。ユーザ端末は、ワイヤレスハンドセット、コンピュータ、またはコンピュータとともに使用するワイヤレスモジュールもしくはデバイス、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータまたはデバイスの形態で、あるいは他の同様または等価なデバイスまたはシステムを介して実装され得る。
【0044】
次に図2を参照すると、図2は、LTEネットワークなどのワイヤレス通信ネットワーク200の詳細を示している。ワイヤレスネットワーク200は、いくつかの基地局または進化型ノードB(eNB)ならびに他のネットワークエンティティを含み得る。eNBは、ユーザ端末またはUEと通信する基地局であり得、ノードB、アクセスポイント、APなどとも呼ばれることがある。各基地局またはeNBは、特定の地理的カバレージエリアならびに/あるいは時間および/または周波数多重化されたカバレージエリアに対して通信カバレージを与え得る。
【0045】
図2では、例示的な通信ネットワーク200がセル202、204、および206を含み、それらのセルはそれぞれ、関連する基地局またはeNB242、244、および246をそれぞれ有する。セル202、204、および206は互いに隣接して示されているが、これらのセルおよび関連するeNBのカバレージエリアは、互いと重複し、および/または互いに連続し得る。たとえば、eNB242、244、および246などのeNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセルおよび/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、1つまたは複数のマクロセルと重複し得、および/またはサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。同様に、フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、マクロセルおよび/またはピコセルと重複し得、および/またはフェムトセルとの関連を有するUE、たとえば、自宅におけるユーザのためのUE、特殊サービスプランに加入しているユーザのためのUEのみに対して限定アクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBまたはマクロ基地局またはマクロセルノードと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBは、ピコeNB、ピコ基地局またはピコセルノードと呼ばれることがある。フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNB、ホームeNB、フェムト基地局またはフェムトセルノードと呼ばれることがある。
【0046】
ネットワークコントローラ要素250は、eNBのセットに結合し、これらのeNBの協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ250は、単一のネットワークエンティティまたはネットワークエンティティの集合であり得る。ネットワークコントローラ250は、コアネットワーク(CN)機能へのバックホール接続を介してeNB242、244、および246と通信し得る。また、eNB242、244、および246は、たとえば、直接的にあるいはワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して間接的に、互いに通信し得る。
【0047】
いくつかの実装形態では、ワイヤレスネットワーク200は、マクロ基地局またはeNBのみを含む同種(homogeneous)ネットワークであり得る。ワイヤレスネットワーク200はまた、異なるタイプのeNB、たとえば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーノード(RN)などを含む異種ネットワークまたはhetnetであり得る。これらの様々なタイプのeNBは、様々な送信パワーレベル、様々なカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク200中の干渉に対する様々な影響を有し得る。
【0048】
たとえば、マクロeNBは、高い送信パワーレベル(たとえば、20ワット)を有するが、ピコeNB、フェムトeNB、および中継器は、より低い送信パワーレベル(たとえば、1ワット)を有し得る。本明細書で説明する様々な技法および態様は、同種ネットワークと異種ネットワークとのための異なる実装形態において使用され得る。
【0049】
ネットワーク200は、1つまたは複数のユーザ端末またはUEを含み得る。たとえば、ネットワーク200は、UE230、232、234、236、238、および240(および/または示されていない他のUE)を含み得る。様々なUEはワイヤレスネットワーク200全体にわたって分散され得、各UEは、固定、移動、またはその両方であり得る。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などとも呼ばれることがある。たとえば、UEは、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、パッドまたはテーブルデバイスなどであり得る。前に説明したように、UEは、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)を介してeNBと通信し得る。ダウンリンク(または順方向リンク)はeNBからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)はUEからeNBへの通信リンクを指す。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーノード、および/または他のタイプのeNBと通信することが可能であり得る。図2において、両矢印の実線は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上の、UEと、そのUEをサービスするように指定されたeNBであるサービングeNBとの間の所望の送信を示す。図2に示すUEなどのUEは、互いに干渉を生じ得、および/または様々な基地局またはeNBから干渉を受信し得る。代替または追加として、UEは、UEモビリティ、干渉、負荷などにより、ある基地局との接続から別の基地局に移動し得る。前記のように、基地局間の通信は、直接的に、および/またはバックホールネットワークと連携して行われ得る。たとえば、基地局間の通信は、順方向ハンドオーバ中、無線リンク障害の場合、またはセル過負荷、他のネットワークタイプへの移行などの他のイベント中など、新しい接続を確立することと連携して行われ得る。接続転送およびハンドオーバパフォーマンスを改善することに関係する様々な態様について、後で本明細書で説明する。
【0050】
次に図3を参照すると、図3は、例示的なLTE通信システム300における、基地局310(すなわち、eNB、HeNBなど)およびユーザ端末350(すなわち、UE、端末、ATなど)の一実施形態のブロック図を示しており、例示的なLTE通信システム300上で、競合ベース(CB)のスケジュールされたアップリンクスケジューリングおよびシグナリングに関係する、後で本明細書で説明する態様および機能が実装され得る。特に、基地局310およびUE350は、後で本明細書で説明し、図6〜図11中に含める競合ベースアップリンクアクセス手順および機能を実行するように構成され得る。eNB350およびUE310は、たとえば、図5、図12、および図13に示す基地局およびユーザ端末に対応し得る。
【0051】
他の基地局およびUEからスケジュールされた競合ベースのシグナリングを送信および受信するために、ならびに本明細書で説明する他の機能を行うために、他のセルおよび/またはネットワークの他の基地局(図示せず)との通信などの様々な機能が、基地局310に示すプロセッサおよびメモリにおいて(および/または示されていない他の構成要素において)実行され得る。
【0052】
UE350は、基地局にアクセスするために基地局310および/または(示されていない、非サービング基地局、または本明細書で前に説明した他のネットワークタイプの基地局などの)他の基地局から信号を受信し、DL信号、受信したブロードキャスト信号を受信し、競合ベースチャネルアクセス、リソースおよびシグナリングに関係する情報を含む許可を受信し、状態情報を受信し、状態情報に基づき得る送信確率を決定し、チャネル特性を決定し、チャネル推定を実行し、受信したデータを復調し、空間情報を生成し、電力レベル情報を決定し、および/あるいは他の情報を決定または生成するための1つまたは複数のモジュールを含み得る。
【0053】
一実施形態では、基地局310は、競合ベースアクセス情報を決定し、その情報をUE350などの1つまたは複数の被サービスユーザ端末に送信するように構成されたスケジューリングモジュールを含み得る。さらに、基地局310は、スケジュールされた送信とCB送信の両方を受信し、処理するように構成された受信機モジュールを含み得る。これは、プロセッサ314、330およびメモリ332など、基地局310の1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)において行われ得る。
【0054】
基地局310は、送信モジュール322など、eNB310の1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含む送信モジュールをも含み得る。基地局310は、被サービスUEのリダイレクション、関連するMMEまたは他のネットワークノードとの通信、状態情報、許可などのCB情報をシグナリングすること、CBリソースへのUEアクセスを制御すること、ハンドオーバおよびコンテキスト情報ならびに/あるいは本明細書で説明するような他の情報またはデータを与えることなどの機能を行うための、プロセッサ330、342、復調器モジュール340、およびメモリ332などの1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含む干渉消去モジュールを含み得る。
【0055】
基地局310は、本明細書で説明する基地局機能を実行し、ならびに/あるいはUEまたは他の基地局、MMEなどの他のノードと通信するために使用され得る送信機および/または受信機モジュールを管理するための、プロセッサ330、314、およびメモリ332などの1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含むプロセッサモジュールを含み得る。基地局310は、受信機機能を制御するための制御モジュールをも含み得る。基地局310は、コアネットワーク(CN)中のバックホールシステムなどの他のシステム、ならびにモジュール390などを介した他の基地局/eNBとのネットワーキング、または図1〜図2および図4に示すような他の構成要素とのネットワーキングを与えるためのネットワーク接続モジュール390を含み得る。
【0056】
同様に、UE350は、受信機354など、UE350の1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含む受信モジュールを含み得る。UE350は、後で本明細書で説明するようにユーザ端末に関連する競合ベース処理および送信機能を実行するための、プロセッサ360および370、ならびにメモリ372など、UE350の1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含むプロセッサモジュールをも含み得る。これは、たとえば、新しい接続/ハンドオーバを開始すること、RLFなどの障害を宣言すること、アクセス手順を実行すること、送信確率を決定すること、CBリソース送信を管理することなどを含み得る。
【0057】
一実施形態では、UE350において受信される1つまたは複数の信号は、DL信号を受信し、ならびに/またはDL信号からMIBおよびSIB情報などの情報を抽出するために処理される。追加の処理は、チャネル特性、電力情報、空間情報、ならびに/あるいは基地局310などのeNBおよび/またはノードB(図示せず)などの他の基地局に関連する他の情報を推定すること、リダイレクションコマンドを可能にすること、リダイレクションターゲットとフォールバックターゲットなどの代替ターゲットとを探索し、位置を特定すること、ならびに基地局またはそれらの異なるネットワークのノードBなどの、他のセルまたはネットワークおよび関連するノードと通信することを可能にすることを含み得る。
【0058】
メモリ332(および/または図3に示されていない基地局310の他のメモリ)は、本明細書で説明し、特に図6〜図11に関する態様および機能に関連付けられたプロセスを実装するための、プロセッサ314、320、330、および342(および/または示されていない基地局310の他のプロセッサ)などの1つまたは複数のプロセッサ上での実行のためのコンピュータコードを記憶するために使用され得る。同様に、メモリ372(および/または示されていないユーザ端末350の他のメモリ)は、本明細書で説明する態様および機能に関連付けられたプロセスを実装するための、プロセッサ338、360、および370などの1つまたは複数のプロセッサ上での実行のためのコンピュータコードを記憶するために使用され得る。メモリは、たとえば、コンテキスト情報、セルおよびユーザ端末識別情報、ならびにワイヤレスデバイスおよびシステム動作に関連付けられた他の情報などの情報を記憶するために使用され得る。
【0059】
動作中、基地局310において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース312から送信(TX)データプロセッサ314に供給され得、そこで、そのデータは、処理され、1つまたは複数のUE350に送信され得る。一態様では、各データストリームは、基地局310の(送信機3221〜322Ntおよびアンテナ3241〜324Ntとして示されている)それぞれの送信機サブシステムを介して処理され、送信される。TXデータプロセッサ314は、コード化データを与えるために、各データストリームのトラフィックデータを、そのデータストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいて受信し、フォーマットし、コーディングし、インターリーブする。特に、基地局310は、特定の基準信号と基準信号パターンとを決定することと、選択されたパターンにおいて基準信号および/またはビームフォーミング情報を含む送信信号を与えることとを行うように構成され得る。
【0060】
各データストリームの符号化データは、OFDM技法を使用してパイロットデータで多重化され得る。パイロットデータは、典型的には、知られている方法で処理され、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用され得る知られているデータパターンである。たとえば、パイロットデータは基準信号を含み得る。パイロットデータは、図3に示すようにTXデータプロセッサ314に供給され、コード化データで多重化され得る。次いで、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよびコード化データは、変調シンボルを与えるために、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M−PSK、M−QAMなど)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)され得、データおよびパイロットは、異なる変調方式を使用して変調され得る。各データストリームのデータレート、コーディング、および変調は、メモリ332、あるいはUE350の他のメモリまたは命令記憶媒体(図示せず)に記憶された命令に基づいてプロセッサ330によって実行される命令によって決定され得る。
【0061】
次いで、すべてのデータストリームの変調シンボルがTX MIMOプロセッサ320に供給され得、TX MIMOプロセッサ320はさらに(たとえば、OFDM実装形態用に)その変調シンボルを処理し得る。次いで、TX MIMOプロセッサ320はNt個の変調シンボルストリームをNt個の送信機(TMTR)3221〜322Ntに供給し得る。様々なシンボルは、送信のために関連するRBにマッピングされ得る。
【0062】
TX MIMOプロセッサ320は、シンボルの送信元の1つまたは複数のアンテナに対応するビームフォーミング重みをデータストリームのシンボルに適用し得る。これは、基準信号によってまたは基準信号とともに与えられたチャネル推定情報、および/あるいはUEなどのネットワークノードから与えられた空間情報などの情報を使用することによって行われ得る。たとえば、ビームB=transpose([b1 b2 ..bNt])は、各送信アンテナに対応する重みのセットから構成される。ビームに沿って送信することは、そのアンテナのためのビーム重みによってスケーリングされるすべてのアンテナに沿って変調シンボルxを送信することに対応し、すなわち、アンテナt上で送信信号はbt*xである。複数のビームが送信されるとき、1つのアンテナ上の送信信号は、異なるビームに対応する信号の和である。これは、数学的にB1x1+B2x2+BNsxNsとして表され得、ただし、Ns個のビームが送信され、xiは、ビームBiを使用して送られる変調シンボルである。様々な実装形態では、ビームはいくつかの方法で選択され得る。たとえば、ビームは、UEからのチャネルフィードバック、eNBにおいて利用可能なチャネル知識に基づいて、または隣接するマクロセルなどとともに干渉緩和を可能にするためにUEから与えられた情報に基づいて、選択され得る。
【0063】
各送信機サブシステム3221〜322Ntは、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を与え、さらに、それらのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を与える。次いで、送信機3221〜322NtからのNt個の変調信号は、それぞれNt個のアンテナ3241〜324Ntから送信される。
【0064】
UE350において、送信された変調信号はNr個のアンテナ3521〜352Nrによって受信され、各アンテナ352から受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)3541〜352Nrに供給される。各受信機354は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを与え、さらにそれらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを与える。
【0065】
次いで、RXデータプロセッサ360は、特定の受信機処理技法に基づいてNr個の受信機3541〜352NrからNr個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、Ns個の「検出」シンボルストリームを与えて、Ns個の送信シンボルストリームの推定値を与える。次いで、RXデータプロセッサ360は、各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリームに対するトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ360による処理は、一般に、基地局310においてTX MIMOプロセッサ320およびTXデータプロセッサ314によって実行される処理を補足するものである。
【0066】
プロセッサ370は、プリコーディング行列を周期的に決定し得る。次いで、プロセッサ370は、行列インデックス部分とランク値部分とを含み得る逆方向リンクメッセージを作成し得る。様々な態様では、逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含み得る。次いで、逆方向リンクメッセージは、データソース336からいくつかのデータストリームのトラフィックデータをも受信し得るTXデータプロセッサ338によって処理され得、そのトラフィックデータは、次いで、変調器380によって変調され、送信機3541〜354Nrによって調整され、基地局310に戻され得る。基地局310に戻された情報は、基地局310からの干渉を緩和するためにビームフォーミングを行うための電力レベルおよび/または空間情報を含み得る。
【0067】
基地局310において、UE350からの変調信号は、アンテナ324によって受信され、受信機322によって調整され、復調器340によって復調され、RXデータプロセッサ342によって処理されて、UE350によって送信されたメッセージが抽出される。次いで、プロセッサ330は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを決定し得、次いで、抽出されたメッセージを処理する。
【0068】
LTEシステムなどのいくつかの通信システムは、送信が概して特定の制御ノードによってスケジュールされる、スケジュールされたシステムである。たとえば、LTEシステムでは、基地局またはeNBは、一般に、媒体アクセス制御(MAC)機能の一部としてスケジューリングを扱う。スケジューラは、UEなどのユーザ端末間で、および各UEの無線ベアラ(RB)間で、リソースブロックなどの利用可能なシステムリソースを分配する。これを行うために、基地局は、基地局中のメモリにバッファされたデータ、およびUEから受信されたバッファステータス報告(BSR)などの情報に基づいて、各UEにアップリンクおよび/またはダウンリンクシステムリソースを割り振る。このようにして、eNBは、各構成された無線ベアラのQoS(Quality of Service)要件を考慮し、MACプロトコルデータユニット(PDU)のサイズを選択する。
【0069】
スケジューリングは、一般に、ダウンリンク送信リソースの割振り(allocation)のためのダウンリンク割当てメッセージと、アップリンク送信リソースの割振りのためのアップリンク許可メッセージとによる動的スケジューリングを介して行われる。アップリンク許可メッセージは、通常、特定のサブフレーム中の特定のユーザ端末に対してのみ有効である。この情報は、目的とするUEを識別するためにセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)を使用して物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で送信され、トラフィックがバースト的および動的であるTCPまたはシグナリング無線ベアラ(SRB)など、いくつかのトラフィックタイプの場合に効率的である。
【0070】
また、無線リソースが、1つのサブフレームよりも長い時間期間の間特定のUEに対して半静的(semi-statically)に構成され、割り振られ得る場合、スケジューリングは、半永続的に行われ得、各サブフレームについてのダウンリンク割当てメッセージまたはアップリンク許可メッセージの必要を回避する(それによって、オーバーヘッドを低減する)。この手法は、概して、ボイスオーバーIP(VOIP)の場合など、リソース要件が予測可能である場合のみ有用である。
【0071】
次に図4を参照すると、LTEシステムであり得る例示的な通信システム400が示されている。システム400は、サービング基地局(serving base station)、eNB410、ならびに4つの被サービスユーザ端末またはUE420、430、440、および450を含む。各UEは、サービング基地局410との確立された接続を有し得、スケジュールされたアップリンク送信を使用して、前に説明したスケジュールされた方式で通信し得る。たとえば、UE420は、UL424上で、スケジュールされたアップリンク許可情報を送り得、DL424上でダウンリンクデータと制御情報とを受信し得る。同様に、UE430、440、および450は、DL/ULチャネル434、444、および454上でスケジュールされたシグナリングを受信し、送り得る。このようにして、シグナリングは(場合によっては、初期ネットワークまたはセルアクセス中のランダムアクセスプロシージャ(RACH)などを除いて)概して十分にスケジュールされる。
【0072】
しかしながら、前記のように、特に、ユーザ端末から基地局へのアップリンク送信の場合、代替アクセス機構を与えることが望ましいことがある。たとえば、前記のように、ユーザプレーンレイテンシ(たとえば、データパケットの送信と物理レイヤ肯定応答(ACK)の受信との間の時間)を低減することが望ましいことがある。
【0073】
LTEなどのデータ指向ネットワーク上で動作する多くのユーザは、シンストリーム(thin-stream)データ(一般にまれに行われる、ランダム間隔での短いデータセッション)を送っている。セルが多くのユーザ端末を有し、それらの関連するユーザがシンストリームデータを送っているとき、実質的なネットワークオーバーヘッドが生じ得る。たとえば、ユーザ端末とサービング基地局との間の潜在的な数千個のリンクのためのスケジューリングは、極めて複雑になり得る。さらに、多数の接続の場合の制御シグナリングおよびオーバーヘッドは、潜在的に実質的に、個々のネットワークレイテンシおよび/または全体的なネットワークレイテンシを増加させ得る。
【0074】
様々な態様によれば、(たとえば、1つまたは複数のUEからサービングeNBへのデータ送信の場合)アップリンク上で競合ベース(CB)送信を行うことによって、レイテンシが低減され得る。CB送信は、通常LTEシステムなどのシステムにおいて行われているように、スケジュールされない送信である。競合ベース実装形態では、1つまたは複数のユーザ端末は、共通リソースまたは共有リソースを備え、それぞれ、同じ時間間隔内にそれらの共通のリソースにおいてデータパケットを送信することができる。この手法は、特に共有負荷が大きすぎないときにレイテンシを低減することができる。その上、LTEなどのスケジュールされたシステムの場合、競合ベースアップリンクアクセスの使用は、制御シグナリングおよび制御チャネルリソースの使用を低減することによって、シンストリームデータの場合など制御チャネルスケジューリング関係オーバーヘッドを低減することによって、全体的なパフォーマンスを改善することができる。さらに、競合ベースアップリンクアクセスの使用は、(たとえば、LTE実装形態において、たとえばPUSCHを使用して)非競合ベースアクセスに対するシンストリームトラフィックによる遅延エクスペリエンスを改善し得る。
【0075】
競合ベースプロトコルは当技術分野で説明されている。たとえば、Alohaプロトコルは、共有ランダムアクセスのために1970年代初期から使用されている。しかしながら、Alohaプロトコルなどのいくつかのプロトコルは安定していない。安定したプロトコルの場合、負荷が増加するにつれて、スループットは、増加するかまたは少なくとも平坦なままである(あるスループットを上回って平坦なままであるプロファイルは、技術的には不安定であると見なされるが、それは、負荷が増加するにつれてスループットを低下させることとは反対にスループットを一定に維持するので、いくつかの実装形態では使用されることもある)。ALOHAなどの不安定なプロトコルでは、スループットは、ある負荷を上回って減少し、負荷がさらに増加するにつれて、0に近づき得る。例示的な実装形態では、CBプロトコルは、負荷が増加するにつれてスループットが減少することを回避するために、安定しているか、または少なくともスループットを維持すべきである。
【0076】
安定したプロトコルは、当技術分野ではCDMAシステムに関して説明されている。しかしながら、CDMAシステムとは異なり、LTEおよび同様のシステムは、前に説明したように、スケジュールされるように本質的に設計される。したがって、それらは、UEからのアップリンク送信がeNBによって常にスケジュールされると仮定されるので、競合ベースアップリンク送信の使用を企図しない。しかしながら、様々な態様によれば、LTEシステムなどのスケジュールされたシステムは、スケジュールされた送信に加えて競合ベースアップリンク送信を採用することによって、潜在的に拡張され得る。競合ベース送信は、全体的な負荷、サブチャネル負荷、総システム帯域幅、オーバーヘッド、チャネル品質または他のチャネル特性、ユーザの数、シンメッセージ(thin message)の数および/または関連するユーザのタイプ、QoS要件、ならびに/あるいは他のシステムまたはデバイス基準などのパラメータに基づき得る。
【0077】
例示的な実施形態では、LTEシステムにおけるeNBなどの基地局は、システムリソースのサブセット(たとえば、利用可能な総帯域幅のサブバンド、時間周波数リソースのサブセットなど)を競合ベースアップリンク送信に割り振り得る。LTEシステムに加えて、競合ベーススケジューリングに関係する様々な態様は、リソースのサブセットがWi−Maxまたは他のシステムなどの競合ベースアップリンクアクセスに割り振られ得る他のスケジュールされたシステムにも適用され得る。
【0078】
競合ベーススケジューリングは、上記で説明した基準(たとえば、全体的な負荷、サブチャネル負荷、総システム帯域幅、オーバーヘッド、チャネル品質または他のチャネル特性、ユーザの数、シンメッセージの数および/または関連するユーザのタイプ、QoS要件、ならびに/あるいは他のシステムまたはデバイス基準)などの基準に基づいて基地局において行われ得る。次いで、残りのシステムリソースは、スケジュールされたアップリンク送信などの通常のスケジュールされた送信のために、基地局によって使用され得る。
【0079】
次に図5を参照すると、図4のシステム400と同じまたは類似し得る例示的な通信システム500が示されている。システム500は、システム400に関して説明したスケジュールされたアクセス機構(たとえば、各UEについてスケジュールされ、DL制御シグナリングに対して割り振られるアップリンク送信)を実装し得る。しかしながら、システム500は、図4に示すようにスケジュールされたアップリンク送信に加えて競合ベースアップリンク送信機構をさらに採用し得る。
【0080】
たとえば、基地局eNB510は、システムリソースのどのサブセットが競合ベース送信のために使用されるべきかを定義する情報、使用されるべき変調および符号化方式(MCS(Modulation and Coding Scheme))、拡散情報、および/または競合ベースアップリンクアクセスのためのシステムリソースのサブセットの割振りに関係する他の情報などの競合ベース許可情報を生成するように構成され得る。
【0081】
競合ベース許可情報は、DLシグナリング515GRを介してシグナリングされ得る。たとえば、許可情報(GR)は、ブロードキャスト送信を介して送られ得、および/または他のブロードキャスト制御シグナリングを介して送られ得、許可情報は、たとえば、システム情報ブロードキャスト(SIB)における情報要素(IE)中に含まれる。代替または追加として、許可情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などの制御チャネルを介して特定のUEに送られ得る。このようにして、許可情報は、特定のUEについて、全体的にまたは部分的に調整され得る。場合によっては、被サービスUEの総数のサブセットのみが、CBアップリンクリソースを使用するために割り当てられ得る。たとえば、eNB510は、アップリンクトラフィックを監視し、特定のアップリンクトラフィックメトリックに基づいて、UEのサブセット(たとえば、ほぼシントラフィック、特定の量のシントラフィックなどを送るUE)はCBアップリンクリソースにアクセスすることが可能であるべきであり、他のUEは可能でないことがあるという決定を行い得る。代替または追加として、UEの2つ以上のサブセットは、競合ベースアップリンクアクセスのためにシステムリソースの異なるサブセットとともに割り振られ得る。代替または追加として、UEは、リソースの1つまたは複数のCBサブセットを使用するための異なるパラメータを割り当てられ得る。たとえば、異なるUEは、異なるQoSなどの基準を可能にするために、(後で本明細書で説明する)送信確率などの異なるアクセスパラメータを割り当てられ得る。
【0082】
また、eNBは、たとえば、パケット遅延など、たとえば、QoS要件に応じてCBアップリンクリソースを使用するように、UEにおけるいくつかの論理チャネルまたは論理チャネルグループ(LCG)を構成し得る。さらに、特定のサブフレーム中に非競合ベースアップリンクについて許可が受信されないときに、CBアップリンクを求めて競合することを可能にするルールがUEにおいて構成され得る。
【0083】
競合ベース許可情報に加えて、eNB510はまた、後で本明細書で説明するような状態情報を生成し、送り得る。状態情報は、DLシグナリング517STを介してシグナリングされ得る。許可情報の場合と同様に、状態情報は、ブロードキャストシグナリング、PDCCH、その両方を介して、および/または他のシグナリング機構を介してシグナリングされ得る。
【0084】
許可情報と状態情報とを受信すると、次いで、UE520、530、540、および550のうちの1つまたは複数は、許可情報と状態情報とに基づいて(破線として示されている)競合ベース(CB−UL)アップリンク送信を生成し、送り得る。図5に示すように、eNB510は、システムリソースの割り振られたサブセット内で、衝突し得るUL信号525、535、545、および555のうちの1つまたは複数を受信し得、次いで、メッセージのうちの1つまたは複数を復号し得る。当技術分野で知られているように、衝突の場合、衝突するメッセージのうちの1つまたは複数を復号するために、様々な機構が採用され得る。場合によっては、たとえば、衝突するメッセージがほぼ同じ電力レベルにおいて同時に受信された場合、それらは、両方とも紛失され得るが、場合によっては、衝突の場合に1つまたは複数のメッセージを回復することが可能であり得る。
【0085】
CBアップリンク送信が受信に成功した場合、eNB510は、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)などを使用してACKを送り得る。
【0086】
次に図6を参照すると、競合ベース情報を与える際に使用するためのプロセス600の一実施形態が示されている。その情報は、図5に示すように、eNBなどの基地局から複数のUEなどのユーザ端末に与えられ得る。ステージ610において、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を生成する。ステージ620において、競合ベース許可情報を1つまたは複数のUEなどのユーザデバイスにシグナリングする。ステージ630において、第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定する。測定値は、電力メトリックを生成するために使用され得る。ステージ640において、電力メトリックと雑音メトリックとに基づいて状態値を決定する。ステージ650において、状態値を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングする。シグナリングされた状態値は、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースのサブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能であり得る。
【0087】
システムリソースのサブセットの割振りは、たとえば、基地局における非競合ベースアップリンク負荷に少なくとも部分的に基づき得る。システムリソースのサブセットの割振りは、LTE基地局によってサービスされるユーザデバイスの数に少なくとも部分的に基づき得る。システムリソースのサブセットの割振りは、総システム帯域幅のあらかじめ定義された大きさに少なくとも部分的に基づき得る。帯域幅の割振りは、競合ベースアップリンクアクセスを使用してより効率的にサービスされると決定されるデバイスまたは論理チャネルグループ(LGC)の数などのパラメータまたは特性に基づき得る。帯域幅の割振りは、レイテンシターゲット、および/あるいはLGC上のトラフィックの予想または予測されたデータレートに基づき得る。システムリソースのサブセットの割振りは、基地局によってサービスされているUEのサブセットに固有であり得る。たとえば、UEの第1のサブセットは、システムリソースの1つのサブセットを割り振られ得、第2の(および/または追加)サブセットは、システムリソースの異なるサブセットを割り振られ得る。
【0088】
システムリソースのサブセットは、たとえば、総システム帯域幅のサブバンドを含み得る。サブバンドは、競合ベースアップリンクアクセスのために排他的に割り振られ得る。代替的に、サブバンドは、共有競合ベース送信および非競合ベース送信のために割り振られ得る。システムリソースのサブセットは、利用可能な時間周波数システムリソース(time-frequency system resource)のサブセットを含み得る。時間周波数リソースは、競合ベースアクセスのために排他的に割り振られ得る。システムリソースのサブセットは、半静的に割り振られ得る。代替または追加として、システムリソースのサブセットは動的に割り振られ得る。
【0089】
競合ベース許可情報は、たとえば、変調および符号化方式(MCS)情報をさらに含み得る。競合ベース許可情報は、アップリンク送信期間内にデータを拡散するために1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である拡散符号情報(spreading code information)をさらに含み得る。拡散符号情報は、複数の拡散符号シーケンスを定義する情報を含み得る。拡散符号シーケンスは、Zadoff−Chuシーケンスであり得る。
【0090】
状態値を決定するステージは、たとえば、背景雑音メトリックに対する電力メトリックの比を計算することを含み得る。電力メトリックは、競合ベースアップリンク送信に関連付けられた総電力に基づき得、背景雑音メトリックは、システムリソースのサブセットにおける総背景雑音に基づき得る。干渉メトリックなどの他のメトリックも、状態値を決定する際に使用され得る。状態値は、その比に基づく非負整数値(non-negative integer)であり得る。
【0091】
状態値を決定するステージは、その比があらかじめ定義されたしきい値未満である場合、前の状態値を減分する(decrement)ことをさらに含み得る。状態値を決定するステージは、その比が定義されたしきい値以上である場合、前の状態値を増分することを含み得る。増分および減分は対称的であり得、等しい値が増分および減分に適用される。代替的に、増分および減分は非対称的であり得、異なる値が増分および減分に適用される。
【0092】
競合ベース許可情報をシグナリングするステージは、たとえば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などのダウンリンク制御チャネルを使用して競合ベース許可情報を送ることを含み得る。代替または追加として、競合ベース許可情報をシグナリングするステージは、システムブロードキャストチャネルを使用して競合ベース許可情報をシグナリングすることを含み得る。状態値をシグナリングするステージは、LTEシステムにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などのダウンリンク制御チャネル上で状態値を送ることを含み得る。状態値をシグナリングするステージは、システムブロードキャストチャネルを使用して状態値を送ることを含み得る。
【0093】
プロセス600は、たとえば、競合ベースアクセスのためにシステムリソースの第2のサブセットを割り振ることを含む、競合ベース許可情報の別のセットまたは第2のセットを決定することをさらに含み得る。システムリソースの第2のサブセットはシステムリソースのサブセットとは異なり得る。プロセスは、第2の競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることをさらに含み得る。
【0094】
プロセス600は、たとえば、1つまたは複数のユーザデバイスのうちの1つから、競合ベース許可情報に従って第1の競合ベースアップリンク送信を受信することをさらに含み得る。プロセスは、1つまたは複数のユーザデバイスのうちの1つから、通常のスケジュールされたUEアップリンク送信など、非競合ベースのスケジュールされたアップリンク送信を受信することをさらに含み得る。プロセスは、1つまたは複数のユーザデバイスのうちの第2のユーザデバイスから第2の競合ベースアップリンク送信を受信することを含み得る。第2の競合ベースアップリンク送信は第1の競合ベースアップリンク送信と衝突し得る。プロセスは、第1、第2、または両方の競合ベースアップリンク送信など、少なくとも1つの送信を復号することをさらに含み得る。
【0095】
プロセス600は、たとえば、第1の競合ベースアップリンク送信の受信に応答して、ハイブリッドACK/NACK送信を送ることをさらに含み得る。ACK/NACK送信は、LTEシステムにおける物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)などの肯定応答チャネル上で送られる。
【0096】
プロセス600は、たとえば、1つまたは複数のユーザデバイスのうちの第1のユーザデバイスに関連する特性に基づいて、第1のユーザデバイスが競合ベースリソースにアクセスすることを可能にすることを決定することと、第1のユーザが1つまたは複数のアップリンク送信のために競合ベースリソースを使用することを許可することとをさらに含み得る。特性は、第1のユーザからのアップリンクデータ送信に関係し得る。アップリンク特性は送信タイプおよび/または周波数に関係し得る。アップリンク特性はQoS要件に関係し得る。プロセスは、1つまたは複数のユーザのうちの第2のユーザに関連する特性に基づいて、第2のユーザが競合ベースリソースにアクセスすることを制限することを決定することと、第2のユーザが1つまたは複数のアップリンク送信のために競合ベースリソースを使用することを制限することとをさらに含み得る。許可することおよび/または制限することは、アクセス情報を第2のユーザにシグナリングすることに基づいて行われ得る。
【0097】
状態値および競合ベース許可情報は、たとえば、1つまたは複数のユーザデバイスの第1のサブセットにシグナリングされ得る。第1のサブセットは、基地局においてデバイスの第1のサブセットからのアップリンク送信に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。プロセスは、1つまたは複数のユーザデバイスの第2のサブセットによる競合ベースアクセスのためにシステムリソースの第2のサブセットを割り振る情報を含む第2の競合ベース許可情報を決定することと、第2の競合ベース許可情報をユーザデバイスの第2のサブセットにシグナリングすることとをさらに含み得る。プロセスは、第2の状態値を決定することと、第2の状態値をユーザデバイスの第2のサブセットにシグナリングすることとをさらに含み得る。
【0098】
次に図7を参照すると、競合ベース送信を行う際に使用するプロセス700の一実施形態が示されている。競合ベース送信は、図5に示すように、UEなどのユーザ端末からeNBなどの基地局に行われ得る。ステージ710において、サービング基地局などの制御およびスケジューリングノードから競合ベース許可情報を受信し、競合ベース許可情報は、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む。ステージ720において、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定され得る状態値を基地局から受信する。状態値はまた、干渉メトリックなど、他のパラメータに基づき得る。状態値に基づいて、UEは、ステージ730において送信確率を生成する。ステージ740において、競合ベース許可情報と送信確率とに従って第1の競合ベースアップリンク送信を基地局に送る。
【0099】
システムリソースのサブセットは、たとえば、半静的に割り振られ得る。代替または追加として、システムリソースのサブセットは動的に割り振られ得る。競合ベース許可情報はMCS情報を含み得る。第1の競合ベースアップリンク送信は、受信されたMCS情報に従って送られ得る。
【0100】
競合ベース許可情報は拡散符号情報を含み得る。第1の競合ベースアップリンク送信は、拡散符号情報に従って送られ得る。拡散符号情報は、複数の拡散符号シーケンスを定義する情報を含み得る。プロセス700は、複数の拡散符号から第1の拡散符号シーケンスを選択することと、第1の拡散符号シーケンスを使用して第1の競合ベースアップリンク送信内のデータを拡散することとをさらに含み得る。拡散符号シーケンスはランダムに選択され得る。拡散符号シーケンスは、たとえば、Zadoff−Chuシーケンスであり得る。
【0101】
状態値に従って第1の競合ベースアップリンク送信を送るステージは、たとえば、状態値に基づいて送信確率を決定することと、送信確率に従ってアップリンク送信を送ることとを含み得る。
【0102】
状態値はシステムブロードキャストチャネルから受信され得る。状態値は、LTEシステムにおけるPDCCHなどの制御チャネルから受信され得る。第1の競合ベース許可はシステムブロードキャストチャネルから受信され得る。第1の競合ベース許可はPDCCHなどの制御チャネルから受信され得る。
【0103】
プロセス700は、たとえば、第1のアップリンク送信に応答して基地局からACK/NACK信号を受信することをさらに含み得る。
【0104】
プロセス700は、たとえば、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの第2のサブセットの割振りを含む第2の競合ベース許可情報を基地局から受信することをさらに含み得、システムリソースの第2のサブセットはシステムリソースのサブセットとは異なる。本方法は、第2の競合ベース許可情報に従って第2の競合ベースアップリンク送信を送ることをさらに含み得る。
【0105】
プロセス700は、たとえば、基地局から第2の状態値を受信することと、第2の状態値に従って第2の競合ベースアップリンク送信を送ることとをさらに含み得る。たとえば、第2の状態値は、1つまたは複数のUEがCBリソースを求めてどのように競合するかを動的に再構成するために使用され得る。たとえば、状態値は、UEが送信確率を動的に変更することを可能にするために使用され得る。状態値および関連する送信確率は、たとえば、すべてのCB UEに割り当てられ得るか、または競合ベースアップリンクアクセスを使用するすべてのUEのサブセットに割り当てられ得る。
【0106】
前述のように、ある負荷レベルを上回るスループット低下を回避するように安定したプロトコルを使用することが望ましいことがある。概して、リソースの競合ベースサブセットへのアクセスの制御は、eNBからUEへのフィードバックを使用することによって、送信確率Pt(0≦Pt≦1)を生成するための機構を割り当てるかまたは与えるように制御され得、次いで、UEは、確率Ptに従ってCBアップリンク送信を送る(すなわち、Ptが0.5である場合、UEは、平均してその時間の50%、送信を送る)。UEにPt値0を使用させるかまたは使用するように命令することによって、UEは、CBアクセスを使用することを事実上禁止され得る。逆に、UEにPt値1を使用させるかまたは使用するように命令することによって、UEは、本質的にCBアップリンクリソースの完全使用を許可され得る。送信確率情報の効率的な配信を可能にするために、グラニュラリティに応じて複数のビットを必要とし得る別個の確率値Ptを送るのではなく、代わりに、eNBは、UEにおいて確率Ptを決定するために使用され得る状態値jを送り得る。
【0107】
たとえば、例示的な実施形態では、基地局またはeNBにおいて安定したプロトコルが次のように実装され得る。eNBは、非負整数値であるように定義され得る状態変数jを維持し得る。場合によっては、競合ベースアップリンク送信のためにシステムリソースの2つ以上のサブセットが割り振られ得、この場合、サブセットごとに別個の状態変数があり得る。
【0108】
状態変数値は0に初期化され得る。次いで、(たとえば、各CBアップリンク送信後であり得る)特定の時間期間に、eNBは、受信された電力と背景雑音とに基づいてレシオメトリック(ratio metric)Mを決定し得る。たとえば、電力メトリックは、割り振られたCBリソース上の総測定受信電力であり得るか、または、代わりに干渉電力だけが使用され得る。雑音メトリックは、測定されたまたは計算されたまたは割り当てられた背景雑音メトリックであり得る。
【0109】
比Mは以下に従って生成され得る。
【数1】
【0110】
次いで、状態変数jは、次のようにレシオメトリックに基づいて更新され得る。
【数2】
【0111】
上式で、所定のしきい値TはMの基準として使用され得、ステップサイズはアップ/ダウン方向に対称であり得る。
【0112】
ただし、いくつかの実装形態では、アップおよびダウンに対する異なるステップサイズが使用され得る。次いで、異なるアップ/ダウンステップサイズを使用することによって、eNBが、CBリソースにアクセスするユーザの数を開くまたは閉じるレートが調整され得る。たとえば、OFDMAシステムでは、一般に、1のユーザが競合する確率が極めて高くなり、0のユーザが競合する確率が低くなることが望ましい。このステップアップまたはダウンのダイナミクスは、このように実装され得るそれらの態様を制御するeNBに依存する。異なるステップサイズはまた、たとえば、異なるQoSクラスなどとともに使用され得る。
【0113】
次いで、更新された状態情報(すなわち、状態変数jの現在の値)は、ユーザ端末またはUEに送られ得、そこで、以下で説明するような送信確率Ptを生成するために使用され得る。
【0114】
ユーザ端末において、状態情報(たとえば、変数jの更新された値)は、ブロードキャスト送信またはPDCCHなどを介して受信され得る。次いで、UEが、送信すべきパケットを有するときはいつでも、次いで(リソースのサブセット中で、CBアップリンク許可情報中で与えられた情報に従って)確率Ptでパケットを送信し得、ただし、Ptは次のようにjから生成され得る。
【0115】
Pt=Prj
この関係において(すなわち、送信確率が基準確率Prに基づく場合)、送信確率Ptは、UEにおいて基準確率のj乗(すなわち、状態値)として決定される。たとえば、受信電力が上昇し、Mがしきい値を超えると、jも上昇し、後続の送信確率Ptは低下し、それにより潜在的な衝突が低減する。
【0116】
この例は、送信確率を制御するための1つの可能な安定した処理アルゴリズムを示すが、様々な実施形態では、他のアルゴリズム、特に安定したアルゴリズムが使用され得ることは明らかであろう。たとえば、いくつかの実装形態では、CBユーザの異なるクラスが定義され、割り振られ得る。この場合、各クラスには、異なる送信確率および/またはステップ値など、別個のパラメータが割り当てられ得る。
【0117】
次に図8を参照すると、前に説明したような、状態値および送信確率を決定するためのプロセス800の一実施形態が示されている。ステージ810において、利用可能なシステムリソースのサブセットなど、競合ベースリソース割振り内の信号電力を測定する。サブセットは、たとえば、サブバンドまたはサブバンドのセット、ならびに/あるいはリソースブロック(RB)の割り振られたセットなど、他の時間周波数リソースであり得る。
【0118】
ステージ820において、サブセットにおける雑音電力を測定または決定する。場合によっては、雑音電力は、あらかじめ定義されるか、あるいは基地局および/またはネットワークに割り当てられ得る。ステージ830において、レシオメトリックを決定する。このレシオは、電力メトリックと雑音メトリックとの比であり得る。場合によっては、たとえば、干渉電力など、少なくとも信号電力と雑音とを考慮する他の処理アルゴリズムが代わりに使用され得る。たとえば、一実装形態では、比は、干渉電力と送信電力との和を送信電力で割った値(たとえば、(I+T)/T)に基づき得る。
【0119】
ステージ840において、レシオメトリックに基づいて状態値を生成する。たとえば、状態値は、レシオメトリックを所定のしきい値と比較することによって生成され得る。次いで、状態値は、本明細書で前に説明したような、競合ベースアップリンク送信のための送信確率を生成する際に使用するためにユーザ端末に送られ得る。
【0120】
次に図9を参照すると、競合ベース送信を送るための送信確率を決定するためのプロセス900の一実施形態が示されている。ステージ910において、ユーザ端末などにおいてサービング基地局のための状態値を受信する。ステージ920において、状態情報を使用して送信確率を生成する。たとえば、送信確率は、状態値を基準確率に適用することによって生成され得る。基準確率は、基地局によって、たとえば、運用、管理、および保守(OA&M)機能において、あるいは動作中に、ダウンリンク制御チャネルまたはブロードキャスト送信上などで受信され得る。
【0121】
例示的な実施形態では、送信確率は、基準確率を状態値乗することによって生成され得る。たとえば、状態値が1であり、基準確率が0.5である場合、送信確率は0.5である。(CBアップリンクリソース上の競合ベース負荷の増加を示す)後続の状態値2が受信された場合、送信確率は0.25に低減される(すなわち、CB送信はより少ない頻度で送られるべきである)。
【0122】
次いで、ステージ930において、競合ベースコントローラ機能が、送信確率に従って送信を送るために、送信確率を使用する。
【0123】
次に図10を参照すると、基地局またはeNBなどにおいて、競合ベースアップリンクリソースを再構成するために使用され得るプロセス1000の一実施形態が示されている。前述のように、競合ベースアップリンク使用のためのシステムリソースのサブセットを決定し、割り振るために、様々な機構が使用され得る。たとえば、割振りは、スケジュールされた送信負荷、CB負荷、チャネル特性または状態、ユーザの数、弱い送信の数、パケット遅延、干渉などのQoS基準に基づき得る。場合によっては、eNBは、これらの状態(および/またはその他)を監視し、どのくらいのリソースか(たとえば、割り振られたサブバンドまたは他の時間周波数リソースのサイズおよび/または数)に関する動的評価を行い得る。割振りは、その場合、これらの状態の変化に応答して変化し得る。図10に示す例示的なプロセスでは、CBリソースを監視し、再割り振りすることを示すために負荷メトリックが使用されているが、代替または追加として、干渉、QoS、チャネル特性などの基準に基づくメトリックなど、他のメトリックが使用され得る。
【0124】
ステージ1010において、CBリソースの負荷を監視する。これは、たとえば、本明細書で前に説明したような状態値を監視することによって、および/または本明細書で後に説明するような機構など他の機構によって行われ得る。ステージ1020において、負荷を1つまたは複数のしきい値と比較する。しきい値は、OA&M機能の一部など、あらかじめ定義され得、および/またはチャネル状態、干渉などに基づいて、動的に調整され得る。現在のリソース負荷がしきい値範囲内にある(たとえば、高しきい値を下回り、低しきい値を上回る)場合、プロセス1000はステージ1010に戻る。
【0125】
代わりに、現在の負荷がしきい値外にある場合、ステージ1030において、スケジュールされた送信リソースなど他のリソースが利用可能であり得るかどうかに関する決定を行う。たとえば、負荷が高しきい値を上回る場合、追加のスケジュールされたリソースがCBリソースとして再割り振りされ得るかどうかに関する決定が行われ得る。代わりに、負荷が低しきい値を下回る場合、いくつかのCBリソースが、スケジュールされたリソースのサブセットとして再割り振りされ得るかどうかに関する決定が行われ得る。
【0126】
再割振りが利用可能でない場合、処理はステージ1010に戻る。代わりに、ステージ1040において、CBリソースとスケジュールされたリソースとを再割り振りする。たとえば、CBリソース上の負荷が高く、スケジュールされたリソース上の負荷が低い場合、より多くのスケジュールされたリソースがCBリソースとして再割り振りされ得る。代わりに、CBリソース負荷が低く、より多くのスケジュールされたリソースが必要とされる場合、CBリソースが、スケジュールされたリソースとして再割り振りされ得る。
【0127】
ステージ1050において、更新されたCBアップリンクリソース割振りを含む更新された競合ベース許可情報を、将来の競合ベースアップリンク送信において使用するためにユーザ端末またはUEに送る。CBおよびスケジュールリソース割振りの様々な実施形態の追加の詳細について以下で説明する。
【0128】
たとえば、一実施形態では、次のように(たとえば、PUSCH上で)CB使用とスケジュールされた使用との間でリソース(たとえば、帯域幅またはサブバンド)が割り振られ得る。
【0129】
CB帯域サイズは、サービスされるユーザの遅延を監視することによって適応させられ得る。遅延が非常に大きくなった場合、帯域幅が増加され得るか、または、一部のユーザが、スケジュールされたリソース(PUSCH)に移動されることによってより良くサービスされる(たとえば、遅延がより小さい)という(後に説明するような)決定が行われた場合、それらのユーザは移動され得る。
【0130】
概して、スケジューリング要求(SR)およびバッファステータス報告(BSR)機構はCBリソースアクセスのために利用可能でないと仮定され得、その場合、大きい遅延がMAC制御シグナリングを介して示される必要があり得る。あるいは、衝突の数を推定するために、遅延の代わりに、復号されるパケットのエネルギーおよび数が監視され得る。衝突の数が多い場合、それは、概して、パケットがレイテンシターゲットを失うことを意味する。
【0131】
CBアクセスリソースにおいてサービスされるユーザ/論理チャネル内では、アクセスの異なる確率(許可確率または(前に説明したような)送信確率)を設定することによって、ならびに/あるいは(同じ共有CBリソース内の)異なるユーザに異なる変調および符号化方式(MCS)を割り当てることによって、区別されたサービスが提供され得る。たとえば、より良好な平均チャネルをもつユーザは、より高いMCSを使用することができ得る。これは、αベース電力制御を介して行われ得、αは1未満に設定される。αベース電力制御は3GPP LTE仕様の一部として定義され、部分電力制御の一形態である。eNBにおいてすべて同じ電力で受信されるように、各ユーザがチャネルを完全に反転させるのとは反対に、αベース電力制御では、ユーザがそれらのチャネル利得の一部のみを反転させることが可能である。
【0132】
別の例として、より低い遅延許容差をもつユーザは、事実上、より高い平均許可確率を使用することができ得る。
【0133】
これは、より高い定数持続確率(たとえば、π)を使用することによって、または、より高い遅延許容差ユーザに、より大きいステップサイズを使用させることによって(たとえば、計算された許可確率におけるべき指数の設定、たとえば、べき指数を1よりも大きいステップずつ上げ、常に1ずつ下げることによって)達成され得る。
【0134】
様々な態様によれば、CBリソース再割振りを管理することに加えて、いくつかの実装形態では、eNBは、(複数のユーザのうちの)どのユーザが競合ベースアップリンクリソースを使用することを許可されるかを管理し得る。たとえば、50のユーザがサービスされているセルでは、eNBは、これらのユーザのサブセット(たとえば、10または20)のみがCBアップリンクリソースを使用することを許可し得る。たとえば、これは、上記で説明した再割振り特性、ならびに個別ユーザ特性に基づき得る。場合によっては、CBユーザ管理とCBリソース管理の両方がeNBによって静的にも動的にも適用され得る。
【0135】
CBアップリンクリソースを使用するためのユーザ許可は、たとえば、ユーザデータ送信特性または他の使用メトリックに基づいて行われ得る。競合ベースリソースとスケジュールされたリソースとの間でユーザを再割り振りするための例示的なプロセスの一実施形態を図11に示す。ステージ1110において、CBリソース、スケジュールされたリソース、またはその両方の複数のユーザに関連する統合メトリック(aggregate metric)を決定する。ステージ1120において、複数のユーザのうちの1人または複数の個別ユーザのための個別メトリックを決定する。ステージ1130において、個別メトリックと統合メトリックとを比較する。ステージ1140において、その比較に基づいて、1人または複数の個別ユーザを、CBリソースの使用とスケジュールされたリソースの使用との間で再配置する。
【0136】
たとえば、ユーザが、現在、スケジュールされたリソースのみを使用しており、ユーザの個別使用メトリックは、ユーザのアップリンク送信がCBリソースに適していることを示す場合、ユーザは、全体的にまたは部分的にCBリソースを使用することを許可され得、ならびに/あるいはCBリソースを使用するように再割り振りされ得る。
【0137】
逆に、スケジュールされたリソース上での使用により整合する使用メトリックを有するCBユーザは、CB使用からスケジュールされた使用のみに再配置され得る。これらの態様の様々な実施形態の追加の詳細について以下で説明する。
【0138】
たとえば、一実施形態では、基地局またはeNBがパケット到着時間とバーストサイズとを監視し得、次いで、それらは、個別ユーザ使用メトリックと統合使用メトリックの両方を生成するために使用され得る。次いで、基準メトリックまたは統合メトリックに関して、「バースト」(パケットのセット)到着時間のより高い変動性と、平均を下回るバーストサイズとの組合せを有するユーザは、CBアップリンクリソースを使用することを許可されるか、または割り当てられ得る。これらの特性(たとえば、高い変動性および平均を下回るサイズ)は、ユーザに割り当てられたアップリンク制御リソースを保つこと、ならびに、基地局が、対応する処理タスク(CQI報告、スケジューリング要求、バッファステータス報告および関連するメンテナンス、基地局によるタイミング制御のメンテナンスおよび関連するタイミング調整コマンドの発行など)を行うことが不経済で煩雑であり得ることを示すであろう。概して、そのようなトラフィック(および/または他のタイプの不経済なトラフィック)の場合、エアリンクリソースを浪費することと、基地局において状態を維持することとを回避することが望ましいことがある。
【0139】
この手法の実施形態は次のように実装され得る。経験的バーストサイズを追跡して、統合メトリックを移動平均および分散として計算し得る。平均がしきい値を下回り、平均に対する標準偏差の比(変動係数)がしきい値を上回る場合、ユーザは、CBアップリンクリソースを使用するために移動されるか、またはCBアップリンクリソースを使用することを許可され得る。
【0140】
代替または追加として、ユーザによって転送される有用なアップリンクデータのあらゆるバイトについての制御トラフィックであるトラフィックの部分が評価され得る(たとえば、データ対制御メトリックが生成され得る)。制御情報は、(このULデータに費やされるPDCCH割当てなどの)ダウンリンク制御と、(スケジューリング要求、バッファステータス報告などの)アップリンク制御の両方を含み得る。データのアップリンクバイトごとに使用される制御のこの比がしきい値よりも高い場合、ユーザは、CBアップリンクリソースを使用するために移動されるか、またはCBアップリンクリソースを使用することを許可され得る。
【0141】
これを決定する方法の1つの実施形態は、前のトラフィックおよび割当ての履歴を追跡することによる。これは次のように行われ得る。
【0142】
1.バーストの開始時におけるスケジューリング要求が受信された時間をt1によって示す
2.Δを、この論理チャネルグループ(LCG)に対応するパケットの許容パケット遅延とする。
【0143】
3.t2が、(t1+Δ)とバッファが空になる時間との最小値を示すとする
4.完全知識方法:2つの時間の間に到着したバイト数をB(t1,t2)によって示す。オーバーヘッドスペクトルリソースを、(i)1つのSR、(ii)1つのBSR、(iii)1つのPDCCH割当てに対応するリソースとして計算する。オーバーヘッドをOによって示す。次いで、何らかの定数kについてO>kB(t1,t2)である場合、UEのLCGを競合ベースアクセスに移動する。スケジューラは、マルチユーザダイバーシティを活用する必要があり得、したがって、スケジューリングの遅延デッドラインなどまで待つことを希望しないことがあるので、これはオーバーヘッドの過小評価であることに留意されたい。定数kはHz*ms/バイトの単位を有することに留意されたい。この定数は、監視され得るCBアクセスチャネルの効率に依存し得る。
【0144】
5.実オーバーヘッド方法:この手法では、オーバーヘッドは、使用される実際のスケジューリングポリシーに基づいて計算され得る。SR、BSR、PDCCHを送るためにUEのこのLCGのために投資された実際のオーバーヘッドをO(t1,t2)によって示す。次いで、何らかの定数kについてO(t1,t2)>kB(t1,t2)である場合、UEのLCGを競合ベースアクセスに移動する。
【0145】
6.上記の方法としきい値の代わりの方法との組合せを用いて、移動されるべき最高のメトリックをもつユーザが実際にCBアクセスに移動される。
【0146】
逆に、場合によっては、ユーザは、競合ベースアクセスから、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上などのスケジュールされたアクセスに移動され得る。たとえば、1つまたは複数のCBユーザが移動されるべきかどうかを決定するために、CBリソース上の負荷が監視され得る。これは、たとえば、前に説明したように状態変数を監視することによって行われ得る。たとえば、状態変数が、UEにおいて低い送信確率値を生じるとき、負荷は、スケジュールされたチャネルにユーザを移動しおよび/またはユーザのCBリソースアクセスを制限することによって低減され得る。場合によっては、割り振られたCBリソース上で負荷が過大になるとき、eNBは、サブバンド帯域幅を変更すること、割り振られた時間周波数リソースを変更すること、追加のリソースを割り振ることなどによってリソースを再割り振りし得る。これは、CBリソースに対する負荷を低減するためにユーザ再配置と組み合わせられ得る。
【0147】
CBリソースからのユーザ転送の一実施形態では、1人または複数のユーザを「標準」のスケジュールされたアップリンクチャネル(PUSCH)に移動することをいつ開始すべきかを決定するために、CBリソース(たとえば、CBアクセスチャネル)に対する負荷が監視され得る。負荷は、たとえば、しきい値に対する干渉電力対熱雑音電力(IOT:Interference Power Over Thermal Noise Power)の偏差に関して、および/または競合ベースアクセス上の衝突の決定(たとえば、CBチャネル上のエネルギーは高いが、ユーザは検出されない)を通して測定され得る。
【0148】
代替または追加として、負荷はまた、パケットの失われたレイテンシターゲットを介して決定され得る。これは、たとえば、MAC制御要素中でレイテンシに関する情報を搬送することを介してパケット伝送において示され得る。
【0149】
移動ユーザがスケジュールされたチャネル(たとえば、PUSCH)に移動されるとき、プロセスは、バースト/パケット到着時間とバーストサイズとの最小分散をもつユーザを移動することから開始し得る。そのようなユーザは、いくぶん「標準的」であり、したがってPUSCHに移動可能であると見なされ得る。
【0150】
前に説明したものと同様の送信基準が使用され得る。たとえば、しきい値よりも大きい平均バーストサイズをもつユーザが移動され得る。これらのうち、平均比に対して最小の標準偏移をもつユーザは、移動についてさらに検討され得る。
【0151】
バーストの開始は、パケットが到着した時のタイムスタンプを含んでいるMAC制御要素を介して示され得る。このMAC制御要素は、UEのバッファが空の状態から空でない状態になった後に第1のパケットとともに送られ得る。また、PUSCHへの移動が明示的に決定された場合、そのようなユーザが招くであろう近似的オーバーヘッドを明示的に計算することができる。これに基づいて、最小パーセンテージのオーバーヘッドをもつユーザを移動すべきかどうかに関する決定が行われ得る。これを決定するために、「完全知識」実装に関係する計算が使用され得る。この場合、バーストの開始および終了は、SR、BSRを介してではなく受信パケットを介して決定され得る。代替的に、バーストの開始は、タイムスタンプを含んでいるMAC制御要素の使用などの方法を介して決定され得る。ユーザに複数の論理チャネルがあり、それらの論理チャネルのうちのいくつかが好ましくはPUSCH上でサービスされる場合、それらのユーザには、CBアップリンクリソースを使用することを許可されるかまたはCBアップリンクリソースに割り当てられるより低い確率が割り振られ得る。
【0152】
ここで図12を参照すると、図3のUE350または図5のUE520〜550など、本明細書で前に説明したユーザ端末に対応し得る、ユーザ端末1200の一実施形態が示されている。端末1200は、1つまたは複数のプロセッサ、ならびに入出力モジュール、バス、メモリなどの関連する構成要素を含み得る、1つまたは複数のプロセッサモジュール1210を含み得る。プロセッサモジュール1210は、本明細書で前に説明した競合ベース機能と、特に図7および図9に関連する処理機能とを実装するように構成され得る。コンピュータ可読媒体を格納するための1つまたは複数のモジュール1220が、プロセッサモジュール1210に結合され得、本明細書で説明する様々なユーザ端末またはUEの機能を実行するための命令を含んでいるコンピュータ可読媒体を格納するために使用され得る。本明細書で説明するユーザ端末識別情報、セル識別情報、送信確率、状態値、CB許可情報、および/または他のデータもしくは情報など、情報を記憶するように構成されたメモリなどの1つまたは複数のメモリモジュール1230が、本明細書で説明する機能を実行することを可能にするためにプロセッサモジュール1210に結合され得る。
【0153】
端末1200はまた、他のワイヤレスネットワークノードと通信するように構成された1つまたは複数の送信機モジュール1240を含み得る。これらの他のノードは、たとえば、図3のeNB310または図5のeNB510などの基地局であり得る。送信機モジュール1240は、割り振られたCBリソースにおいて競合ベースアップリンク送信を送ることを含む、本明細書で説明する送信関連の処理機能の実行を可能にするために、プロセッサモジュール1210におよび/またはメモリもしくは他のモジュール(図示せず)に結合され得る。同様に、端末1200は、競合ベースリソース許可情報および状態情報を受信することを含む、本明細書で説明する受信関連の処理機能の実行を可能にするために、同様にプロセッサモジュール1210におよび/またはメモリもしくは他のモジュール(図示せず)に結合され得る1つまたは複数の受信機モジュール1250を含み得る。
【0154】
次に図13を参照すると、eNB310またはeNB510など、本明細書で前に説明した基地局に対応し得る、基地局1300の一実施形態が示されている。基地局1300は、1つまたは複数のプロセッサ、ならびに入出力モジュール、バス、メモリなどの関連する構成要素を含み得る、1つまたは複数のプロセッサモジュール1310を含み得る。プロセッサモジュール1310は、本明細書で説明する基地局/eNB処理機能と、特に図6、図8、図10、および図11に関連する処理機能とを実装するように構成され得る。
【0155】
コンピュータ可読媒体を格納するための1つまたは複数のモジュール1320が、プロセッサモジュール1310に結合され得、本明細書で説明する様々な基地局の機能を実行するための命令を含んでいるコンピュータ可読媒体を格納するために使用され得る。本明細書で説明するユーザ端末識別情報、セル識別情報、ユーザ端末コンテキスト、状態情報、CBリソース情報、ユーザ端末アップリンク使用情報、および/または他のデータもしくは情報など、情報を記憶するように構成されたメモリなどの1つまたは複数のメモリモジュール1330が、本明細書で説明する様々な競合ベース基地局スケジューリングおよびシグナリング機能を実行することを可能にするためにプロセッサモジュール1310に結合され得る。
【0156】
基地局1300はまた、他のワイヤレスネットワークノードと通信するように構成された1つまたは複数の送信機モジュール1340を含み得る。これらの他のノードは、たとえば、UE350および520〜550などのユーザ端末であり得る。基地局1300は他の基地局(図示せず)でもあり得る。送信機モジュール1340は、状態情報および競合ベース許可情報を送ることなど、本明細書で説明する競合ベース送信関連の処理機能の実行を可能にするために、プロセッサモジュール1310におよび/またはメモリもしくは他のモジュール(図示せず)に結合され得る。
【0157】
同様に、基地局1300は、本明細書で説明する受信関連の処理機能の実行を可能にするために、特にUE350および520〜550などのユーザ端末に関して、同様にプロセッサモジュール1310におよび/またはメモリもしくは他のモジュール(図示せず)に結合され得る1つまたは複数の受信機モジュール1350を含み得る。基地局1310はまた、1つまたは複数のバックホール/CNインターフェースモジュール1360を含み得る。モジュール1360は、他の基地局またはコアネットワーク要素(図示せず)となど、コアネットワーク要素にインターフェースするように構成され得る。インターフェースは、S1接続などのワイヤード接続を介し得、および/またはワイヤレス接続性を含み得る。
【0158】
いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置は、本明細書で説明する様々な機能を実行するための手段を含む。一態様では、上述の手段は、図3、図12、および図13に示すものなどの実施形態が常駐し、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成された、1つまたは複数のプロセッサおよび関連メモリであり得る。上述の手段は、たとえば、本明細書で説明する競合ベースアクセスシグナリングおよびスケジューリング機能および/または他の機能を実行するための、UE、eNB、および/または他のネットワークノード中に常駐するモジュールまたは装置であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成されたモジュールまたは装置であり得る。
【0159】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能、方法およびプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるか、あるいは1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0160】
開示するプロセスおよび方法中のステップまたは段階の特定の順序または階層は、例示的な手法の例であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は本開示の範囲内のまま再構成され得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0161】
情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0162】
さらに、本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0163】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0164】
開示する態様の前述の説明は、当業者が本開示を製作または使用できるように提供したものである。これらの態様への様々な修正は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の態様に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で示す態様に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。以下の特許請求の範囲およびそれらの等価物が本開示の範囲を定義するものとする。
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、すべての目的のためにその内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2010年1月11日に出願された「METHOD FOR CONTENTION BASED UPLINK ACCESS」と題する米国仮特許出願第61/294,079号の、米国特許法119条に基づく優先権を主張する。
【0002】
[分野]
本出願は、一般にワイヤレス通信システムを対象とする。より詳細には、限定はしないが、本出願は、競合ベース(contention-based)アクセスのためにシステムリソースのサブセットを使用してLong Term Evolution(LTE)システムなどのワイヤレス通信システムにおいて競合ベースアップリンクアクセスを与えるための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[背景]
ワイヤレス通信システムは、ボイス、データ、ビデオなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されており、Long Term Evolution(LTE)システムなどの新しいデータ指向システムの導入とともに展開が増加する可能性がある。ワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPP Long Term Evolution(LTE)システム、および他の直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムがある。
【0004】
概して、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末(ユーザ機器(UE)、またはアクセス端末(AT)としても知られる)のための通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上での送信によって1つまたは複数の基地局(アクセスポイント(AP)、ノードB、拡張ノードB(EノードB)、またはeNBとしても知られる)と通信する。順方向リンク(ダウンリンクまたはDLとも呼ばれる)は基地局から端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(アップリンクまたはULとも呼ばれる)は端末から基地局への通信リンクを指す。これらの通信リンクは、単入力単出力(SIMO)、単入力多出力(SIMO)、多入力単出力(MISO)、多入力多出力(MIMO)システムを介して確立され得る。
【0005】
LTEシステムなどのワイヤレス通信システムにおける1つの望まれる目標は、ユーザプレーンレイテンシ(user plane latency)の低減である。これを達成する1つの方法は、競合ベースアップリンク送信(contention-based uplink transmission)を可能にすることによってアップリンクレイテンシを低減することである。競合ベースアップリンク送信は、複数のユーザデバイスが共通または共有チャネルリソースを介してデータパケットを送信する送信である。この手法は、与えられた負荷が大きすぎないときに遅延を低減することができる。その上、この手法は、アップリンク制御チャネルリソースの節約をも可能にし得る。
【0006】
Alohaプロトコルに比較して著しく高いデータスループットを与えることができる競合ベースプロトコルが提案されている。これらの手法は、背景雑音に対する総受信電力の比が許容レベル未満に保たれ得るようにアップリンク到着レートを制御しようと努める。
【発明の概要】
【0007】
[概要]
本開示は、一般にワイヤレス通信システムに関する。より詳細には、限定はしないが、本開示は、LTE通信システムなどにおいて、システムリソースのサブセットにおいて競合ベースアップリンクアクセスを与えるためのシステム、方法、および装置に関する。
【0008】
たとえば、一態様では、本開示はワイヤレス通信のための方法に関する。本方法は、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定することと、競合ベース許可情報(contention-based grant information)を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングする(signaling)こととを含み得る。本方法は、電力メトリック(power metric)を生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定することと、電力メトリックと背景雑音メトリック(background noise metric)とに基づいて状態値(state value)を決定することと、1つまたは複数のユーザデバイスに状態値をシグナリングすることであって、状態値が、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースのサブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、シグナリングすることとをさらに含み得る。
【0009】
別の態様では、本開示はワイヤレス通信のための方法に関する。本方法は、基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信することを含み得る。本方法は、基地局から状態値を受信することをさらに含み得る。本方法は、状態値に基づいて送信確率を決定することをさらに含み得る。本方法は、競合ベース許可情報と送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送ることをさらに含み得る。
【0010】
別の態様では、本開示は、上記で説明した方法をコンピュータに実行させるための命令を有するコンピュータ可読記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品に関する。
【0011】
さらに別の態様では、本開示は、上記で説明した方法を実行するように構成された通信装置およびデバイスに関する。
【0012】
さらに別の態様では、本開示は、上記で説明した方法を実行するための手段を含む通信デバイスおよび装置に関する。
【0013】
添付の図面とともに追加の態様、特徴、および機能について以下でさらに説明する。
【0014】
本出願は、添付の図面とともに与える以下の発明を実施するための形態とともに、より十分に諒解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ワイヤレス通信システムを示す図。
【図2】複数のセルを有するワイヤレス通信システムを示す図。
【図3】ワイヤレス通信システムにおける基地局およびユーザ端末の一実施形態を示す図。
【図4】例示的なワイヤレス通信システムにおけるスケジュールされたシグナリングを示す図。
【図5】ワイヤレス通信システムにおける競合ベースシグナリングの一実施形態を示す図。
【図6】ワイヤレス通信システムにおいて競合ベースアップリンクアクセスを実装するための許可情報および状態情報を与えるためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図7】ワイヤレス通信システムにおいて競合ベースアップリンク送信を送るためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図8】ワイヤレス通信システムにおける競合ベースアップリンク送信において使用するための状態情報を決定するためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図9】ワイヤレス通信システムにおいて競合ベースアップリンク送信を生成するためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図10】ワイヤレス通信システムにおける競合ベースアップリンク送信において競合ベースリソースを再割り振りするためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図11】ワイヤレス通信システムにおいてスケジュールされたリソースと競合ベースアップリンクリソースとの間でユーザを再割り当てするためのプロセスの一実施形態を示す図。
【図12】ワイヤレス通信システムにおいて使用するためのユーザ端末またはUEの一実施形態を示す図。
【図13】ワイヤレス通信システムにおいて使用するための基地局またはeNBの一実施形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[詳細な説明]
本開示は、一般に、ワイヤレス通信システムと、LTE通信システムにおけるUEなどのユーザ端末からeNBなどの基地局へなどの競合ベースアップリンクアクセスを可能にするためのシステムおよび方法とに関する。
【0017】
様々な実施形態では、本明細書で説明する技法および装置は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク、LTEネットワーク、WiMaxネットワーク、ならびに他の通信ネットワークなど、ワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。本明細書で説明する「ネットワーク」および「システム」という用語は互換的に使用され得る。
【0018】
CDMAネットワークは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)、時分割同期CDMA(TD−SCDMA)、ならびにUTRA/UMTS−TDD1.28Mcps低チップレート(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM)(登録商標)などの無線技術を実装し得る。
【0019】
OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。特に、Long Term Evolution(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTSおよびLTEは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と称する団体から提供されている文書に記載されており、cdma2000は、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は当技術分野で知られているか、または開発されている。たとえば、3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、グローバルに適用可能な第3世代(3G)モバイルフォン仕様を定義することを目的とする電気通信協会のグループ間のコラボレーションである。3GPP Long Term Evolution(LTE)は、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)モバイルフォン規格を改善することを目的とした3GPPプロジェクトである。3GPPは、次世代のモバイルネットワーク、モバイルシステム、およびモバイルデバイスのための仕様を定義し得る。明快のために、本装置および本技法のいくつかの態様について以下ではLTE実装形態に関して説明し、以下の説明の大部分でLTE用語を使用するが、その説明は、LTE適用例に限定されるものではない。したがって、本明細書で説明する装置および方法は様々な他の通信システムおよび適用例に適用され得ることが当業者には明らかであろう。
【0020】
ワイヤレス通信システム中の論理チャネルは、制御チャネルとトラフィックチャネルとに分類され得る。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのダウンリンク(DL)チャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)、ページング情報を転送するDLチャネルであるページング制御チャネル(PCCH)、1つまたは複数のMTCHのためのマルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)スケジューリングおよび制御情報を送信するために使用されるポイントツーマルチポイントDLチャネルであるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を含み得る。概して、無線リソース制御(RRC)接続を確立した後、このチャネルは、MBMSを受信するUEによって使用されるだけである。専用制御チャネル(DCCH)は、専用制御情報を送信するポイントツーポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用される。
【0021】
論理トラフィックチャネルは、ユーザ情報の転送のための、1つのUEに専用の、ポイントツーポイント双方向チャネルである専用トラフィックチャネル(DTCH)、またはトラフィックデータを送信するためのポイントツーマルチポイントDLチャネルのためのマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)を含み得る。
【0022】
トランスポートチャネルは、ダウンリンク(DL)チャネルとアップリンク(UL)トランスポートチャネルとに分類され得る。DLトランスポートチャネルは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有データチャネル(DL−SDCH)、およびページングチャネル(PCH)を含み得る。PCHは、(ネットワークがDRXサイクルをUEに示すときの)UE節電のサポートのために使用され、セル全体にわたってブロードキャストされ、他の制御/トラフィックチャネルのために使用され得る物理レイヤ(PHY)リソースにマッピングされ得る。ULトランスポートチャネルは、ランダムアクセスチャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データチャネル(UL−SDCH)、および複数のPHYチャネルを含み得る。PHYチャネルは、DLチャネルとULチャネルとのセットを含み得る。
【0023】
DL PHYチャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理ブロードキャストチャネル(PBSH)、物理マルチキャストチャネル(PMCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル(PHICH)、および物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)を含み得る。
【0024】
UL PHYチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、および物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を含み得る。
【0025】
「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様および/または実施形態も、必ずしも他の態様および/または実施形態よりも好適または有利なものと解釈すべきではない。
【0026】
MIMOシステムは、データ送信用の複数(NT)個の送信アンテナと複数(NR)個の受信アンテナとを採用する。NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルと呼ばれることもあるNS個の独立チャネルに分解され得る。線形受信機が使用される場合の最大空間多重化NSは、min(NT,NR)であり、NS個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応する。これは、スペクトル効率のNSの増加を与える。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用された場合、MIMOシステムは改善されたパフォーマンス(たとえば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼性)を与えることができる。空間次元は、ランクに関して記述され得る。
【0027】
MIMOシステムは時分割複信(TDD)実装形態と、周波数分割複信(FDD)実装形態とをサポートする。TDDシステムでは、順方向および逆方向リンク送信が同一周波数領域を使用するので、相反定理により逆方向リンクチャネルからの順方向リンクチャネルの推定が可能である。これにより、複数のアンテナがアクセスポイントにおいて利用可能であるとき、アクセスポイントは順方向リンク上で送信ビームフォーミング利得を抽出することが可能になる。
【0028】
システム設計は、ビームフォーミングおよび他の機能を可能にするためにダウンリンクおよびアップリンクのための様々な時間周波数基準信号をサポートし得る。基準信号は、知られているデータに基づいて生成される信号であり、パイロット、プリアンブル、トレーニング信号、サウンディング信号などと呼ばれることもある。基準信号は、チャネル推定、コヒーレント復調、チャネル品質測定、信号強度測定など、様々な目的のために受信機によって使用され得る。複数のアンテナを使用するMIMOシステムは、概して、アンテナ間での基準信号の送信の調整を行うが、LTEシステムは、概して、複数の基地局またはeNBからの基準信号の送信の調整を行わない。
【0029】
いくつかの実装形態では、システムは時分割複信(TDD)を利用し得る。TDDでは、ダウンリンクとアップリンクとは同じ周波数スペクトルまたはチャネルを共有し、ダウンリンク送信とアップリンク送信とは同じ周波数スペクトル上で送られる。したがって、ダウンリンクチャネル応答はアップリンクチャネル応答と相関し得る。相反定理により、アップリンクを介して送られた送信に基づいてダウンリンクチャネルを推定することが可能になり得る。これらのアップリンク送信は、(復調後に基準シンボルとして使用され得る)基準信号またはアップリンク制御チャネルであり得る。アップリンク送信は、複数のアンテナを介した空間選択チャネルの推定を可能にし得る。
【0030】
LTE実装形態では、ダウンリンク、すなわち、基地局、アクセスポイントまたはeノードB(eNB)から端末またはUEへのリンクのために直交周波数分割多重が使用される。OFDMの使用は、スペクトルの柔軟性についてのLTE要件を満たし、高いピークレートで極めて広いキャリアのためのコスト効率の高いソリューションを可能にし、十分に確立された技術であり、たとえば、OFDMは、IEEE802.11a/g、802.16、HIPERLAN−2、Digital Video Broadcasting(DVB)およびDigital Audio Broadcasting(DAB)などの規格において使用される。
【0031】
時間周波数物理リソースブロック(本明細書ではリソースブロック、または簡潔のために「RB」としても示される)は、OFDMシステムにおいて、トランスポートデータに割り当てられたトランスポートキャリア(たとえば、サブキャリア)または間隔のグループとして定義され得る。RBは、時間および周波数期間にわたって定義される。リソースブロックは、スロットにおける時間および周波数のインデックスによって定義され得る時間周波数リソース要素(本明細書ではリソース要素、または簡潔のために「RE」としても示される)から構成される。
【0032】
UMTS LTEは、20MHzから1.4MHzまでのスケーラブルなキャリア帯域幅をサポートし得る。LTEでは、RBは、サブキャリア帯域幅が15kHzであるときは12個のサブキャリアとして定義され、またはサブキャリア帯域幅が7.5kHzであるときは24個サブキャリアとして定義される。例示的な実装形態では、時間領域において、無線フレームが10ms長であるように定義され得、それぞれ1ミリ秒(ms)の10個のサブフレームを含む。あらゆるサブフレームは、各スロットが0.5msである2つのスロットからなる。この場合、周波数領域におけるサブキャリア間隔は15kHzである。(スロットごとに)これらのサブキャリアのうち12個を互いに加えると、RBが構成され、したがって、この実装形態では、1つのリソースブロックは180kHzである。6つのリソースブロックは1.4MHzのキャリアに適合し、100個のリソースブロックは20MHzのキャリアに適合する。
【0033】
ダウンリンクには、一般に、上記で説明したようにいくつかの物理チャネルがある。特に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は制御情報を送るために使用され、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)はACK/NACKを送るために使用され、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)は制御シンボルの数を指定するために使用され、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)はデータ送信のために使用され、物理マルチキャストチャネル(PMCH)は単一周波数ネットワークを使用したブロードキャスト送信のために使用され、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)はセル内の重要なシステム情報を送るために使用される。LTEにおいてPDSCH上でサポートされる変調フォーマットは、QPSKと、16QAMと、64QAMとを含む。様々な変調および符号化方式が、3GPP仕様において様々なチャネルについて定義される。
【0034】
アップリンクには、一般に、3つの物理チャネルがある。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)は、初期アクセスおよびデータ送信のために使用される。UEがアップリンク同期していないとき、データは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上で送られる。UEのためにアップリンク上で送信されるべきデータがない場合、制御情報が物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信される。アップリンクデータチャネル上でサポートされる変調フォーマットは、QPSKと、16QAMと、64QAMとを含む。
【0035】
仮想MIMO/空間分割多元接続(SDMA)が導入された場合、アップリンク方向のデータレートは、基地局におけるアンテナの数に応じて増加され得る。この技術を用いて、2つ以上のモバイルが同じリソースを再使用することができる。MIMO動作では、1人のユーザのデータスループットを向上させるためのシングルユーザMIMOと、セルスループットを向上させるためのマルチユーザMIMOとが区別される。
【0036】
3GPP LTEでは、移動局またはデバイスは、「端末」、「ユーザ端末」、「ユーザデバイス」、または「ユーザ機器」(UE)と呼ばれることがある。基地局は、発展型ノードBまたはeNBと呼ばれることがある。半自律型(semi-autonomous)基地局は、ホームeNBまたはHeNBと呼ばれることがある。したがって、HeNBはeNBの一例であり得る。HeNB、および/またはHeNBのカバレージエリアは、フェムトセル、HeNBセルまたは(アクセスが制限される)限定加入者グループ(CSG)セルと呼ばれることがある。
【0037】
本開示の様々な他の態様および特徴について以下でさらに説明する。本明細書の教示は多種多様な形態で実施され得、本明細書で開示されている特定の構造、機能、またはその両方は代表的なものにすぎないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示される態様は他の態様とは独立に実装され得ること、およびこれらの態様のうちの2つ以上は様々な方法で組み合わせられ得ることを、当業者なら諒解されたい。
【0038】
図1に多元接続ワイヤレス通信システムの一実装形態の詳細を示し、多元接続ワイヤレス通信システムは、LTEシステムであり得、後でさらに説明する態様が実装され得る。基地局または発展型ノードB(eNB)100(アクセスポイントまたはAPとしても知られる)は、あるグループが104および106を含み、別のグループが108および110を含み、追加のグループが112および114を含む、複数のアンテナグループを含み得る。図1では、アンテナグループごとに2つのアンテナのみが示されているが、アンテナグループごとにより多いまたはより少ないアンテナが利用され得る。基地局100のアンテナは、基地局に関連付けられたセルのカバレージエリアを画定し得る。
【0039】
ユーザ端末またはユーザ機器(UE)116は、セルカバレージエリア内にあり得、アンテナ112および114と通信していることがあり、アンテナ112および114は、順方向リンク(ダウンリンクまたはDLとしても知られる)120を介してUE116に情報を送信し、逆方向リンク(アップリンクまたはULとしても知られる)118を介してUE116から情報を受信する。第2のUE122(および/または示されていない追加の端末またはUE)はアンテナ106および108と通信していることがあり、アンテナ106および108は、順方向リンク126を介してUE122に情報を送信し、逆方向リンク124を介してアクセス端末122から情報を受信する。
【0040】
周波数分割複信(FDD)システムでは、通信リンク118、120、124および126は、通信のための異なる周波数を使用し得る。たとえば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用し得る。時分割複信(TDD)システムでは、ダウンリンクおよびアップリンクは共有され得る。
【0041】
アンテナの各グループ、および/またはアンテナが通信するように設計されたエリアは、しばしば、基地局のセクタと呼ばれ、セクタカバレージエリアに関連付けられ得、セクタカバレージエリアは基地局セルカバレージエリアのサブエリアであり得る。アンテナグループは、それぞれ、eNB100によってカバーされるセルエリアのセクタ中のUEに通信するように設計され得る。順方向リンク120および126を介した通信では、eNB100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122に対して順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用し得る。また、eNBは、それのカバレージエリア中にランダムに散乱されたUEに送信するためにビームフォーミングを使用し得、それにより、eNBがシングルアンテナを介してすべてのそれのUEに送信するよりも、近隣セル中のUEへの干渉が小さくなり得る。
【0042】
eNB100など、eNBは、UEとの通信に使用される固定局でもよく、アクセスポイント、ノードB、または何らかの他の等価な用語で呼ばれることもある。異種(heterogeneous)ネットワークなど、いくつかのシステム構成では、基地局またはeNBは、様々なタイプおよび/または電力レベルのうちの1つであり得る。たとえば、eNBは、マクロセル、フェムトセル、ピコセル、および/または他のタイプのセルに関連付けられ得る。eNBは、様々な電力レベルのいずれかを有するマクロセルeNBのタイプの1つなど、様々な異なる電力レベルのうちの1つであり得る。
【0043】
ユーザ端末またはUEは、アクセス端末、AT、ユーザ機器、ワイヤレス通信デバイス、端末、または何らかの他の等価な用語としても示され得る。ユーザ端末は、ワイヤレスハンドセット、コンピュータ、またはコンピュータとともに使用するワイヤレスモジュールもしくはデバイス、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータまたはデバイスの形態で、あるいは他の同様または等価なデバイスまたはシステムを介して実装され得る。
【0044】
次に図2を参照すると、図2は、LTEネットワークなどのワイヤレス通信ネットワーク200の詳細を示している。ワイヤレスネットワーク200は、いくつかの基地局または進化型ノードB(eNB)ならびに他のネットワークエンティティを含み得る。eNBは、ユーザ端末またはUEと通信する基地局であり得、ノードB、アクセスポイント、APなどとも呼ばれることがある。各基地局またはeNBは、特定の地理的カバレージエリアならびに/あるいは時間および/または周波数多重化されたカバレージエリアに対して通信カバレージを与え得る。
【0045】
図2では、例示的な通信ネットワーク200がセル202、204、および206を含み、それらのセルはそれぞれ、関連する基地局またはeNB242、244、および246をそれぞれ有する。セル202、204、および206は互いに隣接して示されているが、これらのセルおよび関連するeNBのカバレージエリアは、互いと重複し、および/または互いに連続し得る。たとえば、eNB242、244、および246などのeNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセルおよび/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、1つまたは複数のマクロセルと重複し得、および/またはサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。同様に、フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、マクロセルおよび/またはピコセルと重複し得、および/またはフェムトセルとの関連を有するUE、たとえば、自宅におけるユーザのためのUE、特殊サービスプランに加入しているユーザのためのUEのみに対して限定アクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBまたはマクロ基地局またはマクロセルノードと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBは、ピコeNB、ピコ基地局またはピコセルノードと呼ばれることがある。フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNB、ホームeNB、フェムト基地局またはフェムトセルノードと呼ばれることがある。
【0046】
ネットワークコントローラ要素250は、eNBのセットに結合し、これらのeNBの協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ250は、単一のネットワークエンティティまたはネットワークエンティティの集合であり得る。ネットワークコントローラ250は、コアネットワーク(CN)機能へのバックホール接続を介してeNB242、244、および246と通信し得る。また、eNB242、244、および246は、たとえば、直接的にあるいはワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して間接的に、互いに通信し得る。
【0047】
いくつかの実装形態では、ワイヤレスネットワーク200は、マクロ基地局またはeNBのみを含む同種(homogeneous)ネットワークであり得る。ワイヤレスネットワーク200はまた、異なるタイプのeNB、たとえば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーノード(RN)などを含む異種ネットワークまたはhetnetであり得る。これらの様々なタイプのeNBは、様々な送信パワーレベル、様々なカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク200中の干渉に対する様々な影響を有し得る。
【0048】
たとえば、マクロeNBは、高い送信パワーレベル(たとえば、20ワット)を有するが、ピコeNB、フェムトeNB、および中継器は、より低い送信パワーレベル(たとえば、1ワット)を有し得る。本明細書で説明する様々な技法および態様は、同種ネットワークと異種ネットワークとのための異なる実装形態において使用され得る。
【0049】
ネットワーク200は、1つまたは複数のユーザ端末またはUEを含み得る。たとえば、ネットワーク200は、UE230、232、234、236、238、および240(および/または示されていない他のUE)を含み得る。様々なUEはワイヤレスネットワーク200全体にわたって分散され得、各UEは、固定、移動、またはその両方であり得る。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などとも呼ばれることがある。たとえば、UEは、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、パッドまたはテーブルデバイスなどであり得る。前に説明したように、UEは、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)を介してeNBと通信し得る。ダウンリンク(または順方向リンク)はeNBからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)はUEからeNBへの通信リンクを指す。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーノード、および/または他のタイプのeNBと通信することが可能であり得る。図2において、両矢印の実線は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上の、UEと、そのUEをサービスするように指定されたeNBであるサービングeNBとの間の所望の送信を示す。図2に示すUEなどのUEは、互いに干渉を生じ得、および/または様々な基地局またはeNBから干渉を受信し得る。代替または追加として、UEは、UEモビリティ、干渉、負荷などにより、ある基地局との接続から別の基地局に移動し得る。前記のように、基地局間の通信は、直接的に、および/またはバックホールネットワークと連携して行われ得る。たとえば、基地局間の通信は、順方向ハンドオーバ中、無線リンク障害の場合、またはセル過負荷、他のネットワークタイプへの移行などの他のイベント中など、新しい接続を確立することと連携して行われ得る。接続転送およびハンドオーバパフォーマンスを改善することに関係する様々な態様について、後で本明細書で説明する。
【0050】
次に図3を参照すると、図3は、例示的なLTE通信システム300における、基地局310(すなわち、eNB、HeNBなど)およびユーザ端末350(すなわち、UE、端末、ATなど)の一実施形態のブロック図を示しており、例示的なLTE通信システム300上で、競合ベース(CB)のスケジュールされたアップリンクスケジューリングおよびシグナリングに関係する、後で本明細書で説明する態様および機能が実装され得る。特に、基地局310およびUE350は、後で本明細書で説明し、図6〜図11中に含める競合ベースアップリンクアクセス手順および機能を実行するように構成され得る。eNB350およびUE310は、たとえば、図5、図12、および図13に示す基地局およびユーザ端末に対応し得る。
【0051】
他の基地局およびUEからスケジュールされた競合ベースのシグナリングを送信および受信するために、ならびに本明細書で説明する他の機能を行うために、他のセルおよび/またはネットワークの他の基地局(図示せず)との通信などの様々な機能が、基地局310に示すプロセッサおよびメモリにおいて(および/または示されていない他の構成要素において)実行され得る。
【0052】
UE350は、基地局にアクセスするために基地局310および/または(示されていない、非サービング基地局、または本明細書で前に説明した他のネットワークタイプの基地局などの)他の基地局から信号を受信し、DL信号、受信したブロードキャスト信号を受信し、競合ベースチャネルアクセス、リソースおよびシグナリングに関係する情報を含む許可を受信し、状態情報を受信し、状態情報に基づき得る送信確率を決定し、チャネル特性を決定し、チャネル推定を実行し、受信したデータを復調し、空間情報を生成し、電力レベル情報を決定し、および/あるいは他の情報を決定または生成するための1つまたは複数のモジュールを含み得る。
【0053】
一実施形態では、基地局310は、競合ベースアクセス情報を決定し、その情報をUE350などの1つまたは複数の被サービスユーザ端末に送信するように構成されたスケジューリングモジュールを含み得る。さらに、基地局310は、スケジュールされた送信とCB送信の両方を受信し、処理するように構成された受信機モジュールを含み得る。これは、プロセッサ314、330およびメモリ332など、基地局310の1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)において行われ得る。
【0054】
基地局310は、送信モジュール322など、eNB310の1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含む送信モジュールをも含み得る。基地局310は、被サービスUEのリダイレクション、関連するMMEまたは他のネットワークノードとの通信、状態情報、許可などのCB情報をシグナリングすること、CBリソースへのUEアクセスを制御すること、ハンドオーバおよびコンテキスト情報ならびに/あるいは本明細書で説明するような他の情報またはデータを与えることなどの機能を行うための、プロセッサ330、342、復調器モジュール340、およびメモリ332などの1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含む干渉消去モジュールを含み得る。
【0055】
基地局310は、本明細書で説明する基地局機能を実行し、ならびに/あるいはUEまたは他の基地局、MMEなどの他のノードと通信するために使用され得る送信機および/または受信機モジュールを管理するための、プロセッサ330、314、およびメモリ332などの1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含むプロセッサモジュールを含み得る。基地局310は、受信機機能を制御するための制御モジュールをも含み得る。基地局310は、コアネットワーク(CN)中のバックホールシステムなどの他のシステム、ならびにモジュール390などを介した他の基地局/eNBとのネットワーキング、または図1〜図2および図4に示すような他の構成要素とのネットワーキングを与えるためのネットワーク接続モジュール390を含み得る。
【0056】
同様に、UE350は、受信機354など、UE350の1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含む受信モジュールを含み得る。UE350は、後で本明細書で説明するようにユーザ端末に関連する競合ベース処理および送信機能を実行するための、プロセッサ360および370、ならびにメモリ372など、UE350の1つまたは複数の構成要素(または示されていない他の構成要素)を含むプロセッサモジュールをも含み得る。これは、たとえば、新しい接続/ハンドオーバを開始すること、RLFなどの障害を宣言すること、アクセス手順を実行すること、送信確率を決定すること、CBリソース送信を管理することなどを含み得る。
【0057】
一実施形態では、UE350において受信される1つまたは複数の信号は、DL信号を受信し、ならびに/またはDL信号からMIBおよびSIB情報などの情報を抽出するために処理される。追加の処理は、チャネル特性、電力情報、空間情報、ならびに/あるいは基地局310などのeNBおよび/またはノードB(図示せず)などの他の基地局に関連する他の情報を推定すること、リダイレクションコマンドを可能にすること、リダイレクションターゲットとフォールバックターゲットなどの代替ターゲットとを探索し、位置を特定すること、ならびに基地局またはそれらの異なるネットワークのノードBなどの、他のセルまたはネットワークおよび関連するノードと通信することを可能にすることを含み得る。
【0058】
メモリ332(および/または図3に示されていない基地局310の他のメモリ)は、本明細書で説明し、特に図6〜図11に関する態様および機能に関連付けられたプロセスを実装するための、プロセッサ314、320、330、および342(および/または示されていない基地局310の他のプロセッサ)などの1つまたは複数のプロセッサ上での実行のためのコンピュータコードを記憶するために使用され得る。同様に、メモリ372(および/または示されていないユーザ端末350の他のメモリ)は、本明細書で説明する態様および機能に関連付けられたプロセスを実装するための、プロセッサ338、360、および370などの1つまたは複数のプロセッサ上での実行のためのコンピュータコードを記憶するために使用され得る。メモリは、たとえば、コンテキスト情報、セルおよびユーザ端末識別情報、ならびにワイヤレスデバイスおよびシステム動作に関連付けられた他の情報などの情報を記憶するために使用され得る。
【0059】
動作中、基地局310において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース312から送信(TX)データプロセッサ314に供給され得、そこで、そのデータは、処理され、1つまたは複数のUE350に送信され得る。一態様では、各データストリームは、基地局310の(送信機3221〜322Ntおよびアンテナ3241〜324Ntとして示されている)それぞれの送信機サブシステムを介して処理され、送信される。TXデータプロセッサ314は、コード化データを与えるために、各データストリームのトラフィックデータを、そのデータストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいて受信し、フォーマットし、コーディングし、インターリーブする。特に、基地局310は、特定の基準信号と基準信号パターンとを決定することと、選択されたパターンにおいて基準信号および/またはビームフォーミング情報を含む送信信号を与えることとを行うように構成され得る。
【0060】
各データストリームの符号化データは、OFDM技法を使用してパイロットデータで多重化され得る。パイロットデータは、典型的には、知られている方法で処理され、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用され得る知られているデータパターンである。たとえば、パイロットデータは基準信号を含み得る。パイロットデータは、図3に示すようにTXデータプロセッサ314に供給され、コード化データで多重化され得る。次いで、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよびコード化データは、変調シンボルを与えるために、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M−PSK、M−QAMなど)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)され得、データおよびパイロットは、異なる変調方式を使用して変調され得る。各データストリームのデータレート、コーディング、および変調は、メモリ332、あるいはUE350の他のメモリまたは命令記憶媒体(図示せず)に記憶された命令に基づいてプロセッサ330によって実行される命令によって決定され得る。
【0061】
次いで、すべてのデータストリームの変調シンボルがTX MIMOプロセッサ320に供給され得、TX MIMOプロセッサ320はさらに(たとえば、OFDM実装形態用に)その変調シンボルを処理し得る。次いで、TX MIMOプロセッサ320はNt個の変調シンボルストリームをNt個の送信機(TMTR)3221〜322Ntに供給し得る。様々なシンボルは、送信のために関連するRBにマッピングされ得る。
【0062】
TX MIMOプロセッサ320は、シンボルの送信元の1つまたは複数のアンテナに対応するビームフォーミング重みをデータストリームのシンボルに適用し得る。これは、基準信号によってまたは基準信号とともに与えられたチャネル推定情報、および/あるいはUEなどのネットワークノードから与えられた空間情報などの情報を使用することによって行われ得る。たとえば、ビームB=transpose([b1 b2 ..bNt])は、各送信アンテナに対応する重みのセットから構成される。ビームに沿って送信することは、そのアンテナのためのビーム重みによってスケーリングされるすべてのアンテナに沿って変調シンボルxを送信することに対応し、すなわち、アンテナt上で送信信号はbt*xである。複数のビームが送信されるとき、1つのアンテナ上の送信信号は、異なるビームに対応する信号の和である。これは、数学的にB1x1+B2x2+BNsxNsとして表され得、ただし、Ns個のビームが送信され、xiは、ビームBiを使用して送られる変調シンボルである。様々な実装形態では、ビームはいくつかの方法で選択され得る。たとえば、ビームは、UEからのチャネルフィードバック、eNBにおいて利用可能なチャネル知識に基づいて、または隣接するマクロセルなどとともに干渉緩和を可能にするためにUEから与えられた情報に基づいて、選択され得る。
【0063】
各送信機サブシステム3221〜322Ntは、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を与え、さらに、それらのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を与える。次いで、送信機3221〜322NtからのNt個の変調信号は、それぞれNt個のアンテナ3241〜324Ntから送信される。
【0064】
UE350において、送信された変調信号はNr個のアンテナ3521〜352Nrによって受信され、各アンテナ352から受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)3541〜352Nrに供給される。各受信機354は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを与え、さらにそれらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを与える。
【0065】
次いで、RXデータプロセッサ360は、特定の受信機処理技法に基づいてNr個の受信機3541〜352NrからNr個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、Ns個の「検出」シンボルストリームを与えて、Ns個の送信シンボルストリームの推定値を与える。次いで、RXデータプロセッサ360は、各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリームに対するトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ360による処理は、一般に、基地局310においてTX MIMOプロセッサ320およびTXデータプロセッサ314によって実行される処理を補足するものである。
【0066】
プロセッサ370は、プリコーディング行列を周期的に決定し得る。次いで、プロセッサ370は、行列インデックス部分とランク値部分とを含み得る逆方向リンクメッセージを作成し得る。様々な態様では、逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含み得る。次いで、逆方向リンクメッセージは、データソース336からいくつかのデータストリームのトラフィックデータをも受信し得るTXデータプロセッサ338によって処理され得、そのトラフィックデータは、次いで、変調器380によって変調され、送信機3541〜354Nrによって調整され、基地局310に戻され得る。基地局310に戻された情報は、基地局310からの干渉を緩和するためにビームフォーミングを行うための電力レベルおよび/または空間情報を含み得る。
【0067】
基地局310において、UE350からの変調信号は、アンテナ324によって受信され、受信機322によって調整され、復調器340によって復調され、RXデータプロセッサ342によって処理されて、UE350によって送信されたメッセージが抽出される。次いで、プロセッサ330は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを決定し得、次いで、抽出されたメッセージを処理する。
【0068】
LTEシステムなどのいくつかの通信システムは、送信が概して特定の制御ノードによってスケジュールされる、スケジュールされたシステムである。たとえば、LTEシステムでは、基地局またはeNBは、一般に、媒体アクセス制御(MAC)機能の一部としてスケジューリングを扱う。スケジューラは、UEなどのユーザ端末間で、および各UEの無線ベアラ(RB)間で、リソースブロックなどの利用可能なシステムリソースを分配する。これを行うために、基地局は、基地局中のメモリにバッファされたデータ、およびUEから受信されたバッファステータス報告(BSR)などの情報に基づいて、各UEにアップリンクおよび/またはダウンリンクシステムリソースを割り振る。このようにして、eNBは、各構成された無線ベアラのQoS(Quality of Service)要件を考慮し、MACプロトコルデータユニット(PDU)のサイズを選択する。
【0069】
スケジューリングは、一般に、ダウンリンク送信リソースの割振り(allocation)のためのダウンリンク割当てメッセージと、アップリンク送信リソースの割振りのためのアップリンク許可メッセージとによる動的スケジューリングを介して行われる。アップリンク許可メッセージは、通常、特定のサブフレーム中の特定のユーザ端末に対してのみ有効である。この情報は、目的とするUEを識別するためにセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)を使用して物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で送信され、トラフィックがバースト的および動的であるTCPまたはシグナリング無線ベアラ(SRB)など、いくつかのトラフィックタイプの場合に効率的である。
【0070】
また、無線リソースが、1つのサブフレームよりも長い時間期間の間特定のUEに対して半静的(semi-statically)に構成され、割り振られ得る場合、スケジューリングは、半永続的に行われ得、各サブフレームについてのダウンリンク割当てメッセージまたはアップリンク許可メッセージの必要を回避する(それによって、オーバーヘッドを低減する)。この手法は、概して、ボイスオーバーIP(VOIP)の場合など、リソース要件が予測可能である場合のみ有用である。
【0071】
次に図4を参照すると、LTEシステムであり得る例示的な通信システム400が示されている。システム400は、サービング基地局(serving base station)、eNB410、ならびに4つの被サービスユーザ端末またはUE420、430、440、および450を含む。各UEは、サービング基地局410との確立された接続を有し得、スケジュールされたアップリンク送信を使用して、前に説明したスケジュールされた方式で通信し得る。たとえば、UE420は、UL424上で、スケジュールされたアップリンク許可情報を送り得、DL424上でダウンリンクデータと制御情報とを受信し得る。同様に、UE430、440、および450は、DL/ULチャネル434、444、および454上でスケジュールされたシグナリングを受信し、送り得る。このようにして、シグナリングは(場合によっては、初期ネットワークまたはセルアクセス中のランダムアクセスプロシージャ(RACH)などを除いて)概して十分にスケジュールされる。
【0072】
しかしながら、前記のように、特に、ユーザ端末から基地局へのアップリンク送信の場合、代替アクセス機構を与えることが望ましいことがある。たとえば、前記のように、ユーザプレーンレイテンシ(たとえば、データパケットの送信と物理レイヤ肯定応答(ACK)の受信との間の時間)を低減することが望ましいことがある。
【0073】
LTEなどのデータ指向ネットワーク上で動作する多くのユーザは、シンストリーム(thin-stream)データ(一般にまれに行われる、ランダム間隔での短いデータセッション)を送っている。セルが多くのユーザ端末を有し、それらの関連するユーザがシンストリームデータを送っているとき、実質的なネットワークオーバーヘッドが生じ得る。たとえば、ユーザ端末とサービング基地局との間の潜在的な数千個のリンクのためのスケジューリングは、極めて複雑になり得る。さらに、多数の接続の場合の制御シグナリングおよびオーバーヘッドは、潜在的に実質的に、個々のネットワークレイテンシおよび/または全体的なネットワークレイテンシを増加させ得る。
【0074】
様々な態様によれば、(たとえば、1つまたは複数のUEからサービングeNBへのデータ送信の場合)アップリンク上で競合ベース(CB)送信を行うことによって、レイテンシが低減され得る。CB送信は、通常LTEシステムなどのシステムにおいて行われているように、スケジュールされない送信である。競合ベース実装形態では、1つまたは複数のユーザ端末は、共通リソースまたは共有リソースを備え、それぞれ、同じ時間間隔内にそれらの共通のリソースにおいてデータパケットを送信することができる。この手法は、特に共有負荷が大きすぎないときにレイテンシを低減することができる。その上、LTEなどのスケジュールされたシステムの場合、競合ベースアップリンクアクセスの使用は、制御シグナリングおよび制御チャネルリソースの使用を低減することによって、シンストリームデータの場合など制御チャネルスケジューリング関係オーバーヘッドを低減することによって、全体的なパフォーマンスを改善することができる。さらに、競合ベースアップリンクアクセスの使用は、(たとえば、LTE実装形態において、たとえばPUSCHを使用して)非競合ベースアクセスに対するシンストリームトラフィックによる遅延エクスペリエンスを改善し得る。
【0075】
競合ベースプロトコルは当技術分野で説明されている。たとえば、Alohaプロトコルは、共有ランダムアクセスのために1970年代初期から使用されている。しかしながら、Alohaプロトコルなどのいくつかのプロトコルは安定していない。安定したプロトコルの場合、負荷が増加するにつれて、スループットは、増加するかまたは少なくとも平坦なままである(あるスループットを上回って平坦なままであるプロファイルは、技術的には不安定であると見なされるが、それは、負荷が増加するにつれてスループットを低下させることとは反対にスループットを一定に維持するので、いくつかの実装形態では使用されることもある)。ALOHAなどの不安定なプロトコルでは、スループットは、ある負荷を上回って減少し、負荷がさらに増加するにつれて、0に近づき得る。例示的な実装形態では、CBプロトコルは、負荷が増加するにつれてスループットが減少することを回避するために、安定しているか、または少なくともスループットを維持すべきである。
【0076】
安定したプロトコルは、当技術分野ではCDMAシステムに関して説明されている。しかしながら、CDMAシステムとは異なり、LTEおよび同様のシステムは、前に説明したように、スケジュールされるように本質的に設計される。したがって、それらは、UEからのアップリンク送信がeNBによって常にスケジュールされると仮定されるので、競合ベースアップリンク送信の使用を企図しない。しかしながら、様々な態様によれば、LTEシステムなどのスケジュールされたシステムは、スケジュールされた送信に加えて競合ベースアップリンク送信を採用することによって、潜在的に拡張され得る。競合ベース送信は、全体的な負荷、サブチャネル負荷、総システム帯域幅、オーバーヘッド、チャネル品質または他のチャネル特性、ユーザの数、シンメッセージ(thin message)の数および/または関連するユーザのタイプ、QoS要件、ならびに/あるいは他のシステムまたはデバイス基準などのパラメータに基づき得る。
【0077】
例示的な実施形態では、LTEシステムにおけるeNBなどの基地局は、システムリソースのサブセット(たとえば、利用可能な総帯域幅のサブバンド、時間周波数リソースのサブセットなど)を競合ベースアップリンク送信に割り振り得る。LTEシステムに加えて、競合ベーススケジューリングに関係する様々な態様は、リソースのサブセットがWi−Maxまたは他のシステムなどの競合ベースアップリンクアクセスに割り振られ得る他のスケジュールされたシステムにも適用され得る。
【0078】
競合ベーススケジューリングは、上記で説明した基準(たとえば、全体的な負荷、サブチャネル負荷、総システム帯域幅、オーバーヘッド、チャネル品質または他のチャネル特性、ユーザの数、シンメッセージの数および/または関連するユーザのタイプ、QoS要件、ならびに/あるいは他のシステムまたはデバイス基準)などの基準に基づいて基地局において行われ得る。次いで、残りのシステムリソースは、スケジュールされたアップリンク送信などの通常のスケジュールされた送信のために、基地局によって使用され得る。
【0079】
次に図5を参照すると、図4のシステム400と同じまたは類似し得る例示的な通信システム500が示されている。システム500は、システム400に関して説明したスケジュールされたアクセス機構(たとえば、各UEについてスケジュールされ、DL制御シグナリングに対して割り振られるアップリンク送信)を実装し得る。しかしながら、システム500は、図4に示すようにスケジュールされたアップリンク送信に加えて競合ベースアップリンク送信機構をさらに採用し得る。
【0080】
たとえば、基地局eNB510は、システムリソースのどのサブセットが競合ベース送信のために使用されるべきかを定義する情報、使用されるべき変調および符号化方式(MCS(Modulation and Coding Scheme))、拡散情報、および/または競合ベースアップリンクアクセスのためのシステムリソースのサブセットの割振りに関係する他の情報などの競合ベース許可情報を生成するように構成され得る。
【0081】
競合ベース許可情報は、DLシグナリング515GRを介してシグナリングされ得る。たとえば、許可情報(GR)は、ブロードキャスト送信を介して送られ得、および/または他のブロードキャスト制御シグナリングを介して送られ得、許可情報は、たとえば、システム情報ブロードキャスト(SIB)における情報要素(IE)中に含まれる。代替または追加として、許可情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などの制御チャネルを介して特定のUEに送られ得る。このようにして、許可情報は、特定のUEについて、全体的にまたは部分的に調整され得る。場合によっては、被サービスUEの総数のサブセットのみが、CBアップリンクリソースを使用するために割り当てられ得る。たとえば、eNB510は、アップリンクトラフィックを監視し、特定のアップリンクトラフィックメトリックに基づいて、UEのサブセット(たとえば、ほぼシントラフィック、特定の量のシントラフィックなどを送るUE)はCBアップリンクリソースにアクセスすることが可能であるべきであり、他のUEは可能でないことがあるという決定を行い得る。代替または追加として、UEの2つ以上のサブセットは、競合ベースアップリンクアクセスのためにシステムリソースの異なるサブセットとともに割り振られ得る。代替または追加として、UEは、リソースの1つまたは複数のCBサブセットを使用するための異なるパラメータを割り当てられ得る。たとえば、異なるUEは、異なるQoSなどの基準を可能にするために、(後で本明細書で説明する)送信確率などの異なるアクセスパラメータを割り当てられ得る。
【0082】
また、eNBは、たとえば、パケット遅延など、たとえば、QoS要件に応じてCBアップリンクリソースを使用するように、UEにおけるいくつかの論理チャネルまたは論理チャネルグループ(LCG)を構成し得る。さらに、特定のサブフレーム中に非競合ベースアップリンクについて許可が受信されないときに、CBアップリンクを求めて競合することを可能にするルールがUEにおいて構成され得る。
【0083】
競合ベース許可情報に加えて、eNB510はまた、後で本明細書で説明するような状態情報を生成し、送り得る。状態情報は、DLシグナリング517STを介してシグナリングされ得る。許可情報の場合と同様に、状態情報は、ブロードキャストシグナリング、PDCCH、その両方を介して、および/または他のシグナリング機構を介してシグナリングされ得る。
【0084】
許可情報と状態情報とを受信すると、次いで、UE520、530、540、および550のうちの1つまたは複数は、許可情報と状態情報とに基づいて(破線として示されている)競合ベース(CB−UL)アップリンク送信を生成し、送り得る。図5に示すように、eNB510は、システムリソースの割り振られたサブセット内で、衝突し得るUL信号525、535、545、および555のうちの1つまたは複数を受信し得、次いで、メッセージのうちの1つまたは複数を復号し得る。当技術分野で知られているように、衝突の場合、衝突するメッセージのうちの1つまたは複数を復号するために、様々な機構が採用され得る。場合によっては、たとえば、衝突するメッセージがほぼ同じ電力レベルにおいて同時に受信された場合、それらは、両方とも紛失され得るが、場合によっては、衝突の場合に1つまたは複数のメッセージを回復することが可能であり得る。
【0085】
CBアップリンク送信が受信に成功した場合、eNB510は、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)などを使用してACKを送り得る。
【0086】
次に図6を参照すると、競合ベース情報を与える際に使用するためのプロセス600の一実施形態が示されている。その情報は、図5に示すように、eNBなどの基地局から複数のUEなどのユーザ端末に与えられ得る。ステージ610において、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を生成する。ステージ620において、競合ベース許可情報を1つまたは複数のUEなどのユーザデバイスにシグナリングする。ステージ630において、第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定する。測定値は、電力メトリックを生成するために使用され得る。ステージ640において、電力メトリックと雑音メトリックとに基づいて状態値を決定する。ステージ650において、状態値を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングする。シグナリングされた状態値は、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースのサブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能であり得る。
【0087】
システムリソースのサブセットの割振りは、たとえば、基地局における非競合ベースアップリンク負荷に少なくとも部分的に基づき得る。システムリソースのサブセットの割振りは、LTE基地局によってサービスされるユーザデバイスの数に少なくとも部分的に基づき得る。システムリソースのサブセットの割振りは、総システム帯域幅のあらかじめ定義された大きさに少なくとも部分的に基づき得る。帯域幅の割振りは、競合ベースアップリンクアクセスを使用してより効率的にサービスされると決定されるデバイスまたは論理チャネルグループ(LGC)の数などのパラメータまたは特性に基づき得る。帯域幅の割振りは、レイテンシターゲット、および/あるいはLGC上のトラフィックの予想または予測されたデータレートに基づき得る。システムリソースのサブセットの割振りは、基地局によってサービスされているUEのサブセットに固有であり得る。たとえば、UEの第1のサブセットは、システムリソースの1つのサブセットを割り振られ得、第2の(および/または追加)サブセットは、システムリソースの異なるサブセットを割り振られ得る。
【0088】
システムリソースのサブセットは、たとえば、総システム帯域幅のサブバンドを含み得る。サブバンドは、競合ベースアップリンクアクセスのために排他的に割り振られ得る。代替的に、サブバンドは、共有競合ベース送信および非競合ベース送信のために割り振られ得る。システムリソースのサブセットは、利用可能な時間周波数システムリソース(time-frequency system resource)のサブセットを含み得る。時間周波数リソースは、競合ベースアクセスのために排他的に割り振られ得る。システムリソースのサブセットは、半静的に割り振られ得る。代替または追加として、システムリソースのサブセットは動的に割り振られ得る。
【0089】
競合ベース許可情報は、たとえば、変調および符号化方式(MCS)情報をさらに含み得る。競合ベース許可情報は、アップリンク送信期間内にデータを拡散するために1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である拡散符号情報(spreading code information)をさらに含み得る。拡散符号情報は、複数の拡散符号シーケンスを定義する情報を含み得る。拡散符号シーケンスは、Zadoff−Chuシーケンスであり得る。
【0090】
状態値を決定するステージは、たとえば、背景雑音メトリックに対する電力メトリックの比を計算することを含み得る。電力メトリックは、競合ベースアップリンク送信に関連付けられた総電力に基づき得、背景雑音メトリックは、システムリソースのサブセットにおける総背景雑音に基づき得る。干渉メトリックなどの他のメトリックも、状態値を決定する際に使用され得る。状態値は、その比に基づく非負整数値(non-negative integer)であり得る。
【0091】
状態値を決定するステージは、その比があらかじめ定義されたしきい値未満である場合、前の状態値を減分する(decrement)ことをさらに含み得る。状態値を決定するステージは、その比が定義されたしきい値以上である場合、前の状態値を増分することを含み得る。増分および減分は対称的であり得、等しい値が増分および減分に適用される。代替的に、増分および減分は非対称的であり得、異なる値が増分および減分に適用される。
【0092】
競合ベース許可情報をシグナリングするステージは、たとえば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などのダウンリンク制御チャネルを使用して競合ベース許可情報を送ることを含み得る。代替または追加として、競合ベース許可情報をシグナリングするステージは、システムブロードキャストチャネルを使用して競合ベース許可情報をシグナリングすることを含み得る。状態値をシグナリングするステージは、LTEシステムにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などのダウンリンク制御チャネル上で状態値を送ることを含み得る。状態値をシグナリングするステージは、システムブロードキャストチャネルを使用して状態値を送ることを含み得る。
【0093】
プロセス600は、たとえば、競合ベースアクセスのためにシステムリソースの第2のサブセットを割り振ることを含む、競合ベース許可情報の別のセットまたは第2のセットを決定することをさらに含み得る。システムリソースの第2のサブセットはシステムリソースのサブセットとは異なり得る。プロセスは、第2の競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることをさらに含み得る。
【0094】
プロセス600は、たとえば、1つまたは複数のユーザデバイスのうちの1つから、競合ベース許可情報に従って第1の競合ベースアップリンク送信を受信することをさらに含み得る。プロセスは、1つまたは複数のユーザデバイスのうちの1つから、通常のスケジュールされたUEアップリンク送信など、非競合ベースのスケジュールされたアップリンク送信を受信することをさらに含み得る。プロセスは、1つまたは複数のユーザデバイスのうちの第2のユーザデバイスから第2の競合ベースアップリンク送信を受信することを含み得る。第2の競合ベースアップリンク送信は第1の競合ベースアップリンク送信と衝突し得る。プロセスは、第1、第2、または両方の競合ベースアップリンク送信など、少なくとも1つの送信を復号することをさらに含み得る。
【0095】
プロセス600は、たとえば、第1の競合ベースアップリンク送信の受信に応答して、ハイブリッドACK/NACK送信を送ることをさらに含み得る。ACK/NACK送信は、LTEシステムにおける物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)などの肯定応答チャネル上で送られる。
【0096】
プロセス600は、たとえば、1つまたは複数のユーザデバイスのうちの第1のユーザデバイスに関連する特性に基づいて、第1のユーザデバイスが競合ベースリソースにアクセスすることを可能にすることを決定することと、第1のユーザが1つまたは複数のアップリンク送信のために競合ベースリソースを使用することを許可することとをさらに含み得る。特性は、第1のユーザからのアップリンクデータ送信に関係し得る。アップリンク特性は送信タイプおよび/または周波数に関係し得る。アップリンク特性はQoS要件に関係し得る。プロセスは、1つまたは複数のユーザのうちの第2のユーザに関連する特性に基づいて、第2のユーザが競合ベースリソースにアクセスすることを制限することを決定することと、第2のユーザが1つまたは複数のアップリンク送信のために競合ベースリソースを使用することを制限することとをさらに含み得る。許可することおよび/または制限することは、アクセス情報を第2のユーザにシグナリングすることに基づいて行われ得る。
【0097】
状態値および競合ベース許可情報は、たとえば、1つまたは複数のユーザデバイスの第1のサブセットにシグナリングされ得る。第1のサブセットは、基地局においてデバイスの第1のサブセットからのアップリンク送信に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。プロセスは、1つまたは複数のユーザデバイスの第2のサブセットによる競合ベースアクセスのためにシステムリソースの第2のサブセットを割り振る情報を含む第2の競合ベース許可情報を決定することと、第2の競合ベース許可情報をユーザデバイスの第2のサブセットにシグナリングすることとをさらに含み得る。プロセスは、第2の状態値を決定することと、第2の状態値をユーザデバイスの第2のサブセットにシグナリングすることとをさらに含み得る。
【0098】
次に図7を参照すると、競合ベース送信を行う際に使用するプロセス700の一実施形態が示されている。競合ベース送信は、図5に示すように、UEなどのユーザ端末からeNBなどの基地局に行われ得る。ステージ710において、サービング基地局などの制御およびスケジューリングノードから競合ベース許可情報を受信し、競合ベース許可情報は、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む。ステージ720において、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定され得る状態値を基地局から受信する。状態値はまた、干渉メトリックなど、他のパラメータに基づき得る。状態値に基づいて、UEは、ステージ730において送信確率を生成する。ステージ740において、競合ベース許可情報と送信確率とに従って第1の競合ベースアップリンク送信を基地局に送る。
【0099】
システムリソースのサブセットは、たとえば、半静的に割り振られ得る。代替または追加として、システムリソースのサブセットは動的に割り振られ得る。競合ベース許可情報はMCS情報を含み得る。第1の競合ベースアップリンク送信は、受信されたMCS情報に従って送られ得る。
【0100】
競合ベース許可情報は拡散符号情報を含み得る。第1の競合ベースアップリンク送信は、拡散符号情報に従って送られ得る。拡散符号情報は、複数の拡散符号シーケンスを定義する情報を含み得る。プロセス700は、複数の拡散符号から第1の拡散符号シーケンスを選択することと、第1の拡散符号シーケンスを使用して第1の競合ベースアップリンク送信内のデータを拡散することとをさらに含み得る。拡散符号シーケンスはランダムに選択され得る。拡散符号シーケンスは、たとえば、Zadoff−Chuシーケンスであり得る。
【0101】
状態値に従って第1の競合ベースアップリンク送信を送るステージは、たとえば、状態値に基づいて送信確率を決定することと、送信確率に従ってアップリンク送信を送ることとを含み得る。
【0102】
状態値はシステムブロードキャストチャネルから受信され得る。状態値は、LTEシステムにおけるPDCCHなどの制御チャネルから受信され得る。第1の競合ベース許可はシステムブロードキャストチャネルから受信され得る。第1の競合ベース許可はPDCCHなどの制御チャネルから受信され得る。
【0103】
プロセス700は、たとえば、第1のアップリンク送信に応答して基地局からACK/NACK信号を受信することをさらに含み得る。
【0104】
プロセス700は、たとえば、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの第2のサブセットの割振りを含む第2の競合ベース許可情報を基地局から受信することをさらに含み得、システムリソースの第2のサブセットはシステムリソースのサブセットとは異なる。本方法は、第2の競合ベース許可情報に従って第2の競合ベースアップリンク送信を送ることをさらに含み得る。
【0105】
プロセス700は、たとえば、基地局から第2の状態値を受信することと、第2の状態値に従って第2の競合ベースアップリンク送信を送ることとをさらに含み得る。たとえば、第2の状態値は、1つまたは複数のUEがCBリソースを求めてどのように競合するかを動的に再構成するために使用され得る。たとえば、状態値は、UEが送信確率を動的に変更することを可能にするために使用され得る。状態値および関連する送信確率は、たとえば、すべてのCB UEに割り当てられ得るか、または競合ベースアップリンクアクセスを使用するすべてのUEのサブセットに割り当てられ得る。
【0106】
前述のように、ある負荷レベルを上回るスループット低下を回避するように安定したプロトコルを使用することが望ましいことがある。概して、リソースの競合ベースサブセットへのアクセスの制御は、eNBからUEへのフィードバックを使用することによって、送信確率Pt(0≦Pt≦1)を生成するための機構を割り当てるかまたは与えるように制御され得、次いで、UEは、確率Ptに従ってCBアップリンク送信を送る(すなわち、Ptが0.5である場合、UEは、平均してその時間の50%、送信を送る)。UEにPt値0を使用させるかまたは使用するように命令することによって、UEは、CBアクセスを使用することを事実上禁止され得る。逆に、UEにPt値1を使用させるかまたは使用するように命令することによって、UEは、本質的にCBアップリンクリソースの完全使用を許可され得る。送信確率情報の効率的な配信を可能にするために、グラニュラリティに応じて複数のビットを必要とし得る別個の確率値Ptを送るのではなく、代わりに、eNBは、UEにおいて確率Ptを決定するために使用され得る状態値jを送り得る。
【0107】
たとえば、例示的な実施形態では、基地局またはeNBにおいて安定したプロトコルが次のように実装され得る。eNBは、非負整数値であるように定義され得る状態変数jを維持し得る。場合によっては、競合ベースアップリンク送信のためにシステムリソースの2つ以上のサブセットが割り振られ得、この場合、サブセットごとに別個の状態変数があり得る。
【0108】
状態変数値は0に初期化され得る。次いで、(たとえば、各CBアップリンク送信後であり得る)特定の時間期間に、eNBは、受信された電力と背景雑音とに基づいてレシオメトリック(ratio metric)Mを決定し得る。たとえば、電力メトリックは、割り振られたCBリソース上の総測定受信電力であり得るか、または、代わりに干渉電力だけが使用され得る。雑音メトリックは、測定されたまたは計算されたまたは割り当てられた背景雑音メトリックであり得る。
【0109】
比Mは以下に従って生成され得る。
【数1】
【0110】
次いで、状態変数jは、次のようにレシオメトリックに基づいて更新され得る。
【数2】
【0111】
上式で、所定のしきい値TはMの基準として使用され得、ステップサイズはアップ/ダウン方向に対称であり得る。
【0112】
ただし、いくつかの実装形態では、アップおよびダウンに対する異なるステップサイズが使用され得る。次いで、異なるアップ/ダウンステップサイズを使用することによって、eNBが、CBリソースにアクセスするユーザの数を開くまたは閉じるレートが調整され得る。たとえば、OFDMAシステムでは、一般に、1のユーザが競合する確率が極めて高くなり、0のユーザが競合する確率が低くなることが望ましい。このステップアップまたはダウンのダイナミクスは、このように実装され得るそれらの態様を制御するeNBに依存する。異なるステップサイズはまた、たとえば、異なるQoSクラスなどとともに使用され得る。
【0113】
次いで、更新された状態情報(すなわち、状態変数jの現在の値)は、ユーザ端末またはUEに送られ得、そこで、以下で説明するような送信確率Ptを生成するために使用され得る。
【0114】
ユーザ端末において、状態情報(たとえば、変数jの更新された値)は、ブロードキャスト送信またはPDCCHなどを介して受信され得る。次いで、UEが、送信すべきパケットを有するときはいつでも、次いで(リソースのサブセット中で、CBアップリンク許可情報中で与えられた情報に従って)確率Ptでパケットを送信し得、ただし、Ptは次のようにjから生成され得る。
【0115】
Pt=Prj
この関係において(すなわち、送信確率が基準確率Prに基づく場合)、送信確率Ptは、UEにおいて基準確率のj乗(すなわち、状態値)として決定される。たとえば、受信電力が上昇し、Mがしきい値を超えると、jも上昇し、後続の送信確率Ptは低下し、それにより潜在的な衝突が低減する。
【0116】
この例は、送信確率を制御するための1つの可能な安定した処理アルゴリズムを示すが、様々な実施形態では、他のアルゴリズム、特に安定したアルゴリズムが使用され得ることは明らかであろう。たとえば、いくつかの実装形態では、CBユーザの異なるクラスが定義され、割り振られ得る。この場合、各クラスには、異なる送信確率および/またはステップ値など、別個のパラメータが割り当てられ得る。
【0117】
次に図8を参照すると、前に説明したような、状態値および送信確率を決定するためのプロセス800の一実施形態が示されている。ステージ810において、利用可能なシステムリソースのサブセットなど、競合ベースリソース割振り内の信号電力を測定する。サブセットは、たとえば、サブバンドまたはサブバンドのセット、ならびに/あるいはリソースブロック(RB)の割り振られたセットなど、他の時間周波数リソースであり得る。
【0118】
ステージ820において、サブセットにおける雑音電力を測定または決定する。場合によっては、雑音電力は、あらかじめ定義されるか、あるいは基地局および/またはネットワークに割り当てられ得る。ステージ830において、レシオメトリックを決定する。このレシオは、電力メトリックと雑音メトリックとの比であり得る。場合によっては、たとえば、干渉電力など、少なくとも信号電力と雑音とを考慮する他の処理アルゴリズムが代わりに使用され得る。たとえば、一実装形態では、比は、干渉電力と送信電力との和を送信電力で割った値(たとえば、(I+T)/T)に基づき得る。
【0119】
ステージ840において、レシオメトリックに基づいて状態値を生成する。たとえば、状態値は、レシオメトリックを所定のしきい値と比較することによって生成され得る。次いで、状態値は、本明細書で前に説明したような、競合ベースアップリンク送信のための送信確率を生成する際に使用するためにユーザ端末に送られ得る。
【0120】
次に図9を参照すると、競合ベース送信を送るための送信確率を決定するためのプロセス900の一実施形態が示されている。ステージ910において、ユーザ端末などにおいてサービング基地局のための状態値を受信する。ステージ920において、状態情報を使用して送信確率を生成する。たとえば、送信確率は、状態値を基準確率に適用することによって生成され得る。基準確率は、基地局によって、たとえば、運用、管理、および保守(OA&M)機能において、あるいは動作中に、ダウンリンク制御チャネルまたはブロードキャスト送信上などで受信され得る。
【0121】
例示的な実施形態では、送信確率は、基準確率を状態値乗することによって生成され得る。たとえば、状態値が1であり、基準確率が0.5である場合、送信確率は0.5である。(CBアップリンクリソース上の競合ベース負荷の増加を示す)後続の状態値2が受信された場合、送信確率は0.25に低減される(すなわち、CB送信はより少ない頻度で送られるべきである)。
【0122】
次いで、ステージ930において、競合ベースコントローラ機能が、送信確率に従って送信を送るために、送信確率を使用する。
【0123】
次に図10を参照すると、基地局またはeNBなどにおいて、競合ベースアップリンクリソースを再構成するために使用され得るプロセス1000の一実施形態が示されている。前述のように、競合ベースアップリンク使用のためのシステムリソースのサブセットを決定し、割り振るために、様々な機構が使用され得る。たとえば、割振りは、スケジュールされた送信負荷、CB負荷、チャネル特性または状態、ユーザの数、弱い送信の数、パケット遅延、干渉などのQoS基準に基づき得る。場合によっては、eNBは、これらの状態(および/またはその他)を監視し、どのくらいのリソースか(たとえば、割り振られたサブバンドまたは他の時間周波数リソースのサイズおよび/または数)に関する動的評価を行い得る。割振りは、その場合、これらの状態の変化に応答して変化し得る。図10に示す例示的なプロセスでは、CBリソースを監視し、再割り振りすることを示すために負荷メトリックが使用されているが、代替または追加として、干渉、QoS、チャネル特性などの基準に基づくメトリックなど、他のメトリックが使用され得る。
【0124】
ステージ1010において、CBリソースの負荷を監視する。これは、たとえば、本明細書で前に説明したような状態値を監視することによって、および/または本明細書で後に説明するような機構など他の機構によって行われ得る。ステージ1020において、負荷を1つまたは複数のしきい値と比較する。しきい値は、OA&M機能の一部など、あらかじめ定義され得、および/またはチャネル状態、干渉などに基づいて、動的に調整され得る。現在のリソース負荷がしきい値範囲内にある(たとえば、高しきい値を下回り、低しきい値を上回る)場合、プロセス1000はステージ1010に戻る。
【0125】
代わりに、現在の負荷がしきい値外にある場合、ステージ1030において、スケジュールされた送信リソースなど他のリソースが利用可能であり得るかどうかに関する決定を行う。たとえば、負荷が高しきい値を上回る場合、追加のスケジュールされたリソースがCBリソースとして再割り振りされ得るかどうかに関する決定が行われ得る。代わりに、負荷が低しきい値を下回る場合、いくつかのCBリソースが、スケジュールされたリソースのサブセットとして再割り振りされ得るかどうかに関する決定が行われ得る。
【0126】
再割振りが利用可能でない場合、処理はステージ1010に戻る。代わりに、ステージ1040において、CBリソースとスケジュールされたリソースとを再割り振りする。たとえば、CBリソース上の負荷が高く、スケジュールされたリソース上の負荷が低い場合、より多くのスケジュールされたリソースがCBリソースとして再割り振りされ得る。代わりに、CBリソース負荷が低く、より多くのスケジュールされたリソースが必要とされる場合、CBリソースが、スケジュールされたリソースとして再割り振りされ得る。
【0127】
ステージ1050において、更新されたCBアップリンクリソース割振りを含む更新された競合ベース許可情報を、将来の競合ベースアップリンク送信において使用するためにユーザ端末またはUEに送る。CBおよびスケジュールリソース割振りの様々な実施形態の追加の詳細について以下で説明する。
【0128】
たとえば、一実施形態では、次のように(たとえば、PUSCH上で)CB使用とスケジュールされた使用との間でリソース(たとえば、帯域幅またはサブバンド)が割り振られ得る。
【0129】
CB帯域サイズは、サービスされるユーザの遅延を監視することによって適応させられ得る。遅延が非常に大きくなった場合、帯域幅が増加され得るか、または、一部のユーザが、スケジュールされたリソース(PUSCH)に移動されることによってより良くサービスされる(たとえば、遅延がより小さい)という(後に説明するような)決定が行われた場合、それらのユーザは移動され得る。
【0130】
概して、スケジューリング要求(SR)およびバッファステータス報告(BSR)機構はCBリソースアクセスのために利用可能でないと仮定され得、その場合、大きい遅延がMAC制御シグナリングを介して示される必要があり得る。あるいは、衝突の数を推定するために、遅延の代わりに、復号されるパケットのエネルギーおよび数が監視され得る。衝突の数が多い場合、それは、概して、パケットがレイテンシターゲットを失うことを意味する。
【0131】
CBアクセスリソースにおいてサービスされるユーザ/論理チャネル内では、アクセスの異なる確率(許可確率または(前に説明したような)送信確率)を設定することによって、ならびに/あるいは(同じ共有CBリソース内の)異なるユーザに異なる変調および符号化方式(MCS)を割り当てることによって、区別されたサービスが提供され得る。たとえば、より良好な平均チャネルをもつユーザは、より高いMCSを使用することができ得る。これは、αベース電力制御を介して行われ得、αは1未満に設定される。αベース電力制御は3GPP LTE仕様の一部として定義され、部分電力制御の一形態である。eNBにおいてすべて同じ電力で受信されるように、各ユーザがチャネルを完全に反転させるのとは反対に、αベース電力制御では、ユーザがそれらのチャネル利得の一部のみを反転させることが可能である。
【0132】
別の例として、より低い遅延許容差をもつユーザは、事実上、より高い平均許可確率を使用することができ得る。
【0133】
これは、より高い定数持続確率(たとえば、π)を使用することによって、または、より高い遅延許容差ユーザに、より大きいステップサイズを使用させることによって(たとえば、計算された許可確率におけるべき指数の設定、たとえば、べき指数を1よりも大きいステップずつ上げ、常に1ずつ下げることによって)達成され得る。
【0134】
様々な態様によれば、CBリソース再割振りを管理することに加えて、いくつかの実装形態では、eNBは、(複数のユーザのうちの)どのユーザが競合ベースアップリンクリソースを使用することを許可されるかを管理し得る。たとえば、50のユーザがサービスされているセルでは、eNBは、これらのユーザのサブセット(たとえば、10または20)のみがCBアップリンクリソースを使用することを許可し得る。たとえば、これは、上記で説明した再割振り特性、ならびに個別ユーザ特性に基づき得る。場合によっては、CBユーザ管理とCBリソース管理の両方がeNBによって静的にも動的にも適用され得る。
【0135】
CBアップリンクリソースを使用するためのユーザ許可は、たとえば、ユーザデータ送信特性または他の使用メトリックに基づいて行われ得る。競合ベースリソースとスケジュールされたリソースとの間でユーザを再割り振りするための例示的なプロセスの一実施形態を図11に示す。ステージ1110において、CBリソース、スケジュールされたリソース、またはその両方の複数のユーザに関連する統合メトリック(aggregate metric)を決定する。ステージ1120において、複数のユーザのうちの1人または複数の個別ユーザのための個別メトリックを決定する。ステージ1130において、個別メトリックと統合メトリックとを比較する。ステージ1140において、その比較に基づいて、1人または複数の個別ユーザを、CBリソースの使用とスケジュールされたリソースの使用との間で再配置する。
【0136】
たとえば、ユーザが、現在、スケジュールされたリソースのみを使用しており、ユーザの個別使用メトリックは、ユーザのアップリンク送信がCBリソースに適していることを示す場合、ユーザは、全体的にまたは部分的にCBリソースを使用することを許可され得、ならびに/あるいはCBリソースを使用するように再割り振りされ得る。
【0137】
逆に、スケジュールされたリソース上での使用により整合する使用メトリックを有するCBユーザは、CB使用からスケジュールされた使用のみに再配置され得る。これらの態様の様々な実施形態の追加の詳細について以下で説明する。
【0138】
たとえば、一実施形態では、基地局またはeNBがパケット到着時間とバーストサイズとを監視し得、次いで、それらは、個別ユーザ使用メトリックと統合使用メトリックの両方を生成するために使用され得る。次いで、基準メトリックまたは統合メトリックに関して、「バースト」(パケットのセット)到着時間のより高い変動性と、平均を下回るバーストサイズとの組合せを有するユーザは、CBアップリンクリソースを使用することを許可されるか、または割り当てられ得る。これらの特性(たとえば、高い変動性および平均を下回るサイズ)は、ユーザに割り当てられたアップリンク制御リソースを保つこと、ならびに、基地局が、対応する処理タスク(CQI報告、スケジューリング要求、バッファステータス報告および関連するメンテナンス、基地局によるタイミング制御のメンテナンスおよび関連するタイミング調整コマンドの発行など)を行うことが不経済で煩雑であり得ることを示すであろう。概して、そのようなトラフィック(および/または他のタイプの不経済なトラフィック)の場合、エアリンクリソースを浪費することと、基地局において状態を維持することとを回避することが望ましいことがある。
【0139】
この手法の実施形態は次のように実装され得る。経験的バーストサイズを追跡して、統合メトリックを移動平均および分散として計算し得る。平均がしきい値を下回り、平均に対する標準偏差の比(変動係数)がしきい値を上回る場合、ユーザは、CBアップリンクリソースを使用するために移動されるか、またはCBアップリンクリソースを使用することを許可され得る。
【0140】
代替または追加として、ユーザによって転送される有用なアップリンクデータのあらゆるバイトについての制御トラフィックであるトラフィックの部分が評価され得る(たとえば、データ対制御メトリックが生成され得る)。制御情報は、(このULデータに費やされるPDCCH割当てなどの)ダウンリンク制御と、(スケジューリング要求、バッファステータス報告などの)アップリンク制御の両方を含み得る。データのアップリンクバイトごとに使用される制御のこの比がしきい値よりも高い場合、ユーザは、CBアップリンクリソースを使用するために移動されるか、またはCBアップリンクリソースを使用することを許可され得る。
【0141】
これを決定する方法の1つの実施形態は、前のトラフィックおよび割当ての履歴を追跡することによる。これは次のように行われ得る。
【0142】
1.バーストの開始時におけるスケジューリング要求が受信された時間をt1によって示す
2.Δを、この論理チャネルグループ(LCG)に対応するパケットの許容パケット遅延とする。
【0143】
3.t2が、(t1+Δ)とバッファが空になる時間との最小値を示すとする
4.完全知識方法:2つの時間の間に到着したバイト数をB(t1,t2)によって示す。オーバーヘッドスペクトルリソースを、(i)1つのSR、(ii)1つのBSR、(iii)1つのPDCCH割当てに対応するリソースとして計算する。オーバーヘッドをOによって示す。次いで、何らかの定数kについてO>kB(t1,t2)である場合、UEのLCGを競合ベースアクセスに移動する。スケジューラは、マルチユーザダイバーシティを活用する必要があり得、したがって、スケジューリングの遅延デッドラインなどまで待つことを希望しないことがあるので、これはオーバーヘッドの過小評価であることに留意されたい。定数kはHz*ms/バイトの単位を有することに留意されたい。この定数は、監視され得るCBアクセスチャネルの効率に依存し得る。
【0144】
5.実オーバーヘッド方法:この手法では、オーバーヘッドは、使用される実際のスケジューリングポリシーに基づいて計算され得る。SR、BSR、PDCCHを送るためにUEのこのLCGのために投資された実際のオーバーヘッドをO(t1,t2)によって示す。次いで、何らかの定数kについてO(t1,t2)>kB(t1,t2)である場合、UEのLCGを競合ベースアクセスに移動する。
【0145】
6.上記の方法としきい値の代わりの方法との組合せを用いて、移動されるべき最高のメトリックをもつユーザが実際にCBアクセスに移動される。
【0146】
逆に、場合によっては、ユーザは、競合ベースアクセスから、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上などのスケジュールされたアクセスに移動され得る。たとえば、1つまたは複数のCBユーザが移動されるべきかどうかを決定するために、CBリソース上の負荷が監視され得る。これは、たとえば、前に説明したように状態変数を監視することによって行われ得る。たとえば、状態変数が、UEにおいて低い送信確率値を生じるとき、負荷は、スケジュールされたチャネルにユーザを移動しおよび/またはユーザのCBリソースアクセスを制限することによって低減され得る。場合によっては、割り振られたCBリソース上で負荷が過大になるとき、eNBは、サブバンド帯域幅を変更すること、割り振られた時間周波数リソースを変更すること、追加のリソースを割り振ることなどによってリソースを再割り振りし得る。これは、CBリソースに対する負荷を低減するためにユーザ再配置と組み合わせられ得る。
【0147】
CBリソースからのユーザ転送の一実施形態では、1人または複数のユーザを「標準」のスケジュールされたアップリンクチャネル(PUSCH)に移動することをいつ開始すべきかを決定するために、CBリソース(たとえば、CBアクセスチャネル)に対する負荷が監視され得る。負荷は、たとえば、しきい値に対する干渉電力対熱雑音電力(IOT:Interference Power Over Thermal Noise Power)の偏差に関して、および/または競合ベースアクセス上の衝突の決定(たとえば、CBチャネル上のエネルギーは高いが、ユーザは検出されない)を通して測定され得る。
【0148】
代替または追加として、負荷はまた、パケットの失われたレイテンシターゲットを介して決定され得る。これは、たとえば、MAC制御要素中でレイテンシに関する情報を搬送することを介してパケット伝送において示され得る。
【0149】
移動ユーザがスケジュールされたチャネル(たとえば、PUSCH)に移動されるとき、プロセスは、バースト/パケット到着時間とバーストサイズとの最小分散をもつユーザを移動することから開始し得る。そのようなユーザは、いくぶん「標準的」であり、したがってPUSCHに移動可能であると見なされ得る。
【0150】
前に説明したものと同様の送信基準が使用され得る。たとえば、しきい値よりも大きい平均バーストサイズをもつユーザが移動され得る。これらのうち、平均比に対して最小の標準偏移をもつユーザは、移動についてさらに検討され得る。
【0151】
バーストの開始は、パケットが到着した時のタイムスタンプを含んでいるMAC制御要素を介して示され得る。このMAC制御要素は、UEのバッファが空の状態から空でない状態になった後に第1のパケットとともに送られ得る。また、PUSCHへの移動が明示的に決定された場合、そのようなユーザが招くであろう近似的オーバーヘッドを明示的に計算することができる。これに基づいて、最小パーセンテージのオーバーヘッドをもつユーザを移動すべきかどうかに関する決定が行われ得る。これを決定するために、「完全知識」実装に関係する計算が使用され得る。この場合、バーストの開始および終了は、SR、BSRを介してではなく受信パケットを介して決定され得る。代替的に、バーストの開始は、タイムスタンプを含んでいるMAC制御要素の使用などの方法を介して決定され得る。ユーザに複数の論理チャネルがあり、それらの論理チャネルのうちのいくつかが好ましくはPUSCH上でサービスされる場合、それらのユーザには、CBアップリンクリソースを使用することを許可されるかまたはCBアップリンクリソースに割り当てられるより低い確率が割り振られ得る。
【0152】
ここで図12を参照すると、図3のUE350または図5のUE520〜550など、本明細書で前に説明したユーザ端末に対応し得る、ユーザ端末1200の一実施形態が示されている。端末1200は、1つまたは複数のプロセッサ、ならびに入出力モジュール、バス、メモリなどの関連する構成要素を含み得る、1つまたは複数のプロセッサモジュール1210を含み得る。プロセッサモジュール1210は、本明細書で前に説明した競合ベース機能と、特に図7および図9に関連する処理機能とを実装するように構成され得る。コンピュータ可読媒体を格納するための1つまたは複数のモジュール1220が、プロセッサモジュール1210に結合され得、本明細書で説明する様々なユーザ端末またはUEの機能を実行するための命令を含んでいるコンピュータ可読媒体を格納するために使用され得る。本明細書で説明するユーザ端末識別情報、セル識別情報、送信確率、状態値、CB許可情報、および/または他のデータもしくは情報など、情報を記憶するように構成されたメモリなどの1つまたは複数のメモリモジュール1230が、本明細書で説明する機能を実行することを可能にするためにプロセッサモジュール1210に結合され得る。
【0153】
端末1200はまた、他のワイヤレスネットワークノードと通信するように構成された1つまたは複数の送信機モジュール1240を含み得る。これらの他のノードは、たとえば、図3のeNB310または図5のeNB510などの基地局であり得る。送信機モジュール1240は、割り振られたCBリソースにおいて競合ベースアップリンク送信を送ることを含む、本明細書で説明する送信関連の処理機能の実行を可能にするために、プロセッサモジュール1210におよび/またはメモリもしくは他のモジュール(図示せず)に結合され得る。同様に、端末1200は、競合ベースリソース許可情報および状態情報を受信することを含む、本明細書で説明する受信関連の処理機能の実行を可能にするために、同様にプロセッサモジュール1210におよび/またはメモリもしくは他のモジュール(図示せず)に結合され得る1つまたは複数の受信機モジュール1250を含み得る。
【0154】
次に図13を参照すると、eNB310またはeNB510など、本明細書で前に説明した基地局に対応し得る、基地局1300の一実施形態が示されている。基地局1300は、1つまたは複数のプロセッサ、ならびに入出力モジュール、バス、メモリなどの関連する構成要素を含み得る、1つまたは複数のプロセッサモジュール1310を含み得る。プロセッサモジュール1310は、本明細書で説明する基地局/eNB処理機能と、特に図6、図8、図10、および図11に関連する処理機能とを実装するように構成され得る。
【0155】
コンピュータ可読媒体を格納するための1つまたは複数のモジュール1320が、プロセッサモジュール1310に結合され得、本明細書で説明する様々な基地局の機能を実行するための命令を含んでいるコンピュータ可読媒体を格納するために使用され得る。本明細書で説明するユーザ端末識別情報、セル識別情報、ユーザ端末コンテキスト、状態情報、CBリソース情報、ユーザ端末アップリンク使用情報、および/または他のデータもしくは情報など、情報を記憶するように構成されたメモリなどの1つまたは複数のメモリモジュール1330が、本明細書で説明する様々な競合ベース基地局スケジューリングおよびシグナリング機能を実行することを可能にするためにプロセッサモジュール1310に結合され得る。
【0156】
基地局1300はまた、他のワイヤレスネットワークノードと通信するように構成された1つまたは複数の送信機モジュール1340を含み得る。これらの他のノードは、たとえば、UE350および520〜550などのユーザ端末であり得る。基地局1300は他の基地局(図示せず)でもあり得る。送信機モジュール1340は、状態情報および競合ベース許可情報を送ることなど、本明細書で説明する競合ベース送信関連の処理機能の実行を可能にするために、プロセッサモジュール1310におよび/またはメモリもしくは他のモジュール(図示せず)に結合され得る。
【0157】
同様に、基地局1300は、本明細書で説明する受信関連の処理機能の実行を可能にするために、特にUE350および520〜550などのユーザ端末に関して、同様にプロセッサモジュール1310におよび/またはメモリもしくは他のモジュール(図示せず)に結合され得る1つまたは複数の受信機モジュール1350を含み得る。基地局1310はまた、1つまたは複数のバックホール/CNインターフェースモジュール1360を含み得る。モジュール1360は、他の基地局またはコアネットワーク要素(図示せず)となど、コアネットワーク要素にインターフェースするように構成され得る。インターフェースは、S1接続などのワイヤード接続を介し得、および/またはワイヤレス接続性を含み得る。
【0158】
いくつかの構成では、ワイヤレス通信のための装置は、本明細書で説明する様々な機能を実行するための手段を含む。一態様では、上述の手段は、図3、図12、および図13に示すものなどの実施形態が常駐し、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成された、1つまたは複数のプロセッサおよび関連メモリであり得る。上述の手段は、たとえば、本明細書で説明する競合ベースアクセスシグナリングおよびスケジューリング機能および/または他の機能を実行するための、UE、eNB、および/または他のネットワークノード中に常駐するモジュールまたは装置であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳される機能を実行するように構成されたモジュールまたは装置であり得る。
【0159】
1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明した機能、方法およびプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるか、あるいは1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0160】
開示するプロセスおよび方法中のステップまたは段階の特定の順序または階層は、例示的な手法の例であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は本開示の範囲内のまま再構成され得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0161】
情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0162】
さらに、本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0163】
本明細書で開示する実施形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0164】
開示する態様の前述の説明は、当業者が本開示を製作または使用できるように提供したものである。これらの態様への様々な修正は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の態様に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で示す態様に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。以下の特許請求の範囲およびそれらの等価物が本開示の範囲を定義するものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定することと、
前記競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることと、
電力メトリックを生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定することと、
前記電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて状態値を決定することと、そして
前記1つまたは複数のユーザデバイスに前記状態値をシグナリングすることとを備え、前記状態値が、第2のアップリンク送信期間中にシステムリソースの前記サブセットにおいて競合ベースアップリンク送信の第2のセットのために前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、
ワイヤレス通信のための方法。
【請求項2】
システムリソースの前記サブセットの前記割振りが、基地局における非競合ベースアップリンク負荷に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
システムリソースの前記サブセットの前記割振りが、基地局によってサービスされるユーザデバイスの数に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
システムリソースの前記サブセットの前記割振りが、総システム帯域幅のあらかじめ定義された大きさに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
システムリソースの前記サブセットの前記割振りがサービス品質(QoS)要件に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
システムリソースの前記サブセットが、競合ベースアクセスのために排他的に割り振られた前記総システム帯域幅のサブバンドを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
システムリソースの前記サブセットが、競合ベースアクセスのために排他的に割り振られた利用可能な時間周波数システムリソースのサブセットを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
システムリソースの前記サブセットが半静的に割り振られる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
システムリソースの前記サブセットが動的に割り振られる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記競合ベース許可情報が変調および符号化方式(MCS)情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記競合ベース許可情報は、前記アップリンク送信期間中にデータを拡散するために前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能な拡散符号情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記状態値を前記決定することが、前記背景雑音メトリックに対する前記電力メトリックの比を計算することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記電力メトリックが、前記第1の競合ベースアップリンク送信に関連する総電力に基づき、前記背景雑音メトリックが、システムリソースの前記サブセットにおける総背景雑音に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記状態値が、前記比に基づく非負整数値を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記状態値を前記決定することは、
前記比があらかじめ定義されたしきい値未満である場合、前の状態値を減分することと、
前記比が前記あらかじめ定義されたしきい値以上である場合、前記前の状態値を増分することと
をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記競合ベース許可情報を前記シグナリングすることが、ダウンリンク制御チャネルとシステムブロードキャストチャネルとのうちの1つを使用して前記競合ベース許可情報を送ることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
状態値を前記シグナリングすることが、ダウンリンク制御チャネルとシステムブロードキャストチャネルとのうちの1つを使用して前記状態値を送ることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースの別のサブセットを割り振ることを含む別の競合ベース許可情報を決定することであって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、決定することと、
前記別の競合ベース許可情報を前記1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記1つまたは複数のユーザデバイスのうちの1つから、前記競合ベース許可情報に従って第1の競合ベースアップリンク送信を受信することと、
前記1つまたは複数のユーザデバイスのうちの第2のユーザデバイスから第2の競合ベースアップリンク送信を受信することと、なお、前記第2の競合ベースアップリンク送信が前記第1の競合ベースアップリンク送信と衝突し、そして
前記第1の競合ベースアップリンク送信と前記第2の競合ベースアップリンク送信とのうちの1つを復号することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記復号することに応答して、肯定応答チャネル上でACK/NACK送信を送ることをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記状態値が前記1つまたは複数のユーザデバイスの第1のサブセットにシグナリングされ、
前記方法は、前記1つまたは複数のユーザデバイスの第2のサブセットに別の状態値をシグナリングすることであって、前記第2のサブセットが前記第1のサブセットとは異なる、シグナリングすることをさらに備える
請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数のユーザデバイスに関連する特性に基づいて、前記1つまたは複数のユーザデバイスのために競合ベースアクセスを可能にすべきかどうかを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記特性が、前記1つまたは複数のユーザデバイスからのアップリンクデータ送信に関係する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記状態値と前記競合ベース許可情報とが前記1つまたは複数のユーザデバイスの第1のサブセットにシグナリングされ、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットが、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットからのアップリンク送信に少なくとも部分的に基づいて決定され、
前記方法は、
前記1つまたは複数のユーザデバイスの第2のサブセットによって競合ベースアクセスのためにシステムリソースの第2のサブセットを割り振る情報を含む第2の競合ベース許可情報を決定することと、
前記第2の競合ベース許可情報をユーザデバイスの前記第2のサブセットにシグナリングすることであって、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第2のサブセットが前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットとは異なる、シグナリングすることと
をさらに備える
請求項1に記載の方法。
【請求項25】
別の状態値を決定することと、
前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第2のサブセットに前記別の状態値をシグナリングすることと
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定することをコンピュータに行わせるための命令と、
前記競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることを前記コンピュータに行わせるための命令と、
電力メトリックを生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定することを前記コンピュータに行わせるための命令と、
前記電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて状態値を決定することを前記コンピュータに行わせるための命令と、そして
前記1つまたは複数のユーザデバイスに前記状態値をシグナリングすることを前記コンピュータに行わせるための命令とを備え、前記状態値が、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースの前記サブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、コンピュータ可読記憶媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項27】
前記コンピュータ可読記憶媒体は、
競合ベースアクセスのためにシステムリソースの別のサブセットを割り振ることを含む別の競合ベース許可情報を決定することを前記コンピュータに行わせるための命令であって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、命令と、
前記別の競合ベース許可情報を前記1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることを前記コンピュータに行わせるための命令と
をさらに備える、請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項28】
システムリソースの前記サブセットが、競合ベースアクセスのために排他的に割り振られた総システム帯域幅のサブバンドを備える、請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項29】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定することと、
前記競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることと、
電力メトリックを生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定することと、
前記電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて状態値を決定することと、
前記1つまたは複数のユーザデバイスに前記状態値をシグナリングすることであって、前記状態値が、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースの前記サブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、シグナリングすることと
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項30】
前記状態値を決定するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサが、前記背景雑音メトリックに対する前記電力メトリックの比を計算する、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記比があらかじめ定義されたしきい値未満である場合、前の状態値を減分することと、
前記比が前記あらかじめ定義されたしきい値以上である場合、前記前の状態値を増分することと
を行うようにさらに構成された、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定するための手段と、
前記競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングするための手段と、
電力メトリックを生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定するための手段と、
前記電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて状態値を決定するための手段と、
前記1つまたは複数のユーザデバイスに前記状態値をシグナリングするための手段であって、前記状態値が、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースの前記サブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、シグナリングするための手段と
を備える、通信デバイス。
【請求項33】
前記1つまたは複数のユーザデバイスに関連する特性に基づいて、前記1つまたは複数のユーザデバイスのために競合ベースアクセスを可能にすべきかどうかを決定するための手段をさらに備える、請求項32に記載の通信デバイス。
【請求項34】
前記特性が、前記1つまたは複数のユーザデバイスからのアップリンクデータ送信に関係する、請求項33に記載の通信デバイス。
【請求項35】
前記状態値と前記競合ベース許可情報とが前記1つまたは複数のユーザデバイスの第1のサブセットにシグナリングされ、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットが、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットからのアップリンク送信に少なくとも部分的に基づいて決定され、
前記通信デバイスが、
前記1つまたは複数のユーザデバイスの第2のサブセットによって競合ベースアクセスのためにシステムリソースの第2のサブセットを割り振る情報を含む第2の競合ベース許可情報を決定するための手段と、
前記第2の競合ベース許可情報をユーザデバイスの前記第2のサブセットにシグナリングするための手段であって、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第2のサブセットが前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットとは異なる、シグナリングするための手段と
をさらに備える
請求項32に記載の通信デバイス。
【請求項36】
サービング基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信することと、
前記基地局から、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定された状態値を受信することと、
前記状態値に基づいて送信確率を決定することと、
前記競合ベース許可情報と前記送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送ることと
を備える、ワイヤレス通信のための方法。
【請求項37】
前記競合ベース許可情報がMCS情報を含み、前記競合ベースアップリンク送信が前記MCS情報に従って送られる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記競合ベース許可情報が拡散符号情報を含み、前記競合ベースアップリンク送信が前記拡散符号情報に従って送られる、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記状態値が、ダウンリンク制御チャネルとシステムブロードキャストチャネルとのうちの1つから受信される、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記競合ベース許可情報が、ダウンリンク制御チャネルとシステムブロードキャストチャネルとのうちの1つから受信される、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記基地局から、前記競合ベースアップリンク送信に応答してACK/NACK信号を受信することをさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記基地局から、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの別のサブセットの割振りを含む別の競合ベース許可情報を受信することであって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、受信することと、
前記別の競合ベース許可情報に従って別の競合ベースアップリンク送信を送ることと
をさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項43】
前記基地局から、前記状態値とは異なる別の状態値を受信することと、
前記別の状態値に従って別の競合ベースアップリンク送信を送ることと
をさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項44】
基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信することをコンピュータに行わせるための命令と、
前記基地局から、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定された状態値を受信することを前記コンピュータに行わせるための命令と、
前記状態値に基づいて送信確率を決定することを前記コンピュータに行わせるための命令と、
前記競合ベース許可情報と前記送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送ることを前記コンピュータに行わせるための命令と
を備えるコンピュータ可読記憶媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項45】
前記コンピュータ可読記憶媒体は、
前記基地局から、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの別のサブセットの割振りを含む別の競合ベース許可情報を受信することを前記コンピュータに行わせるための命令であって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、命令と、
前記別の競合ベース許可情報に従って別の競合ベースアップリンク送信を送ることを前記コンピュータに行わせるための命令と
をさらに備える、請求項44に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項46】
基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信することと、
前記基地局から、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定された状態値を受信することと、
前記状態値に基づいて送信確率を決定することと、
前記競合ベース許可情報と前記送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送ることと
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのコンピュータは、
前記基地局から、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの別のサブセットの割振りを含む別の競合ベース許可情報を受信することであって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、受信することと、
前記別の競合ベース許可情報に従って別の競合ベースアップリンク送信を送ることと
を行うようにさらに構成された、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
サービング基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信するための手段と、
前記基地局から、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定された状態値を受信するための手段と、
前記状態値に基づいて送信確率を決定するための手段と、
前記競合ベース許可情報と前記送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送るための手段と
を備える、通信デバイス。
【請求項49】
前記基地局から、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの別のサブセットの割振りを含む別の競合ベース許可情報を受信するための手段であって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、受信するための手段と、
前記別の競合ベース許可情報に従って別の競合ベースアップリンク送信を送るための手段と
をさらに備える、請求項48に記載の通信デバイス。
【請求項50】
前記基地局から、前記競合ベースアップリンク送信に応答してACK/NACK信号を受信するための手段をさらに備える、請求項48に記載の通信デバイス。
【請求項1】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定することと、
前記競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることと、
電力メトリックを生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定することと、
前記電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて状態値を決定することと、そして
前記1つまたは複数のユーザデバイスに前記状態値をシグナリングすることとを備え、前記状態値が、第2のアップリンク送信期間中にシステムリソースの前記サブセットにおいて競合ベースアップリンク送信の第2のセットのために前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、
ワイヤレス通信のための方法。
【請求項2】
システムリソースの前記サブセットの前記割振りが、基地局における非競合ベースアップリンク負荷に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
システムリソースの前記サブセットの前記割振りが、基地局によってサービスされるユーザデバイスの数に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
システムリソースの前記サブセットの前記割振りが、総システム帯域幅のあらかじめ定義された大きさに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
システムリソースの前記サブセットの前記割振りがサービス品質(QoS)要件に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
システムリソースの前記サブセットが、競合ベースアクセスのために排他的に割り振られた前記総システム帯域幅のサブバンドを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
システムリソースの前記サブセットが、競合ベースアクセスのために排他的に割り振られた利用可能な時間周波数システムリソースのサブセットを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
システムリソースの前記サブセットが半静的に割り振られる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
システムリソースの前記サブセットが動的に割り振られる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記競合ベース許可情報が変調および符号化方式(MCS)情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記競合ベース許可情報は、前記アップリンク送信期間中にデータを拡散するために前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能な拡散符号情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記状態値を前記決定することが、前記背景雑音メトリックに対する前記電力メトリックの比を計算することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記電力メトリックが、前記第1の競合ベースアップリンク送信に関連する総電力に基づき、前記背景雑音メトリックが、システムリソースの前記サブセットにおける総背景雑音に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記状態値が、前記比に基づく非負整数値を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記状態値を前記決定することは、
前記比があらかじめ定義されたしきい値未満である場合、前の状態値を減分することと、
前記比が前記あらかじめ定義されたしきい値以上である場合、前記前の状態値を増分することと
をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記競合ベース許可情報を前記シグナリングすることが、ダウンリンク制御チャネルとシステムブロードキャストチャネルとのうちの1つを使用して前記競合ベース許可情報を送ることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
状態値を前記シグナリングすることが、ダウンリンク制御チャネルとシステムブロードキャストチャネルとのうちの1つを使用して前記状態値を送ることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースの別のサブセットを割り振ることを含む別の競合ベース許可情報を決定することであって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、決定することと、
前記別の競合ベース許可情報を前記1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記1つまたは複数のユーザデバイスのうちの1つから、前記競合ベース許可情報に従って第1の競合ベースアップリンク送信を受信することと、
前記1つまたは複数のユーザデバイスのうちの第2のユーザデバイスから第2の競合ベースアップリンク送信を受信することと、なお、前記第2の競合ベースアップリンク送信が前記第1の競合ベースアップリンク送信と衝突し、そして
前記第1の競合ベースアップリンク送信と前記第2の競合ベースアップリンク送信とのうちの1つを復号することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記復号することに応答して、肯定応答チャネル上でACK/NACK送信を送ることをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記状態値が前記1つまたは複数のユーザデバイスの第1のサブセットにシグナリングされ、
前記方法は、前記1つまたは複数のユーザデバイスの第2のサブセットに別の状態値をシグナリングすることであって、前記第2のサブセットが前記第1のサブセットとは異なる、シグナリングすることをさらに備える
請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数のユーザデバイスに関連する特性に基づいて、前記1つまたは複数のユーザデバイスのために競合ベースアクセスを可能にすべきかどうかを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記特性が、前記1つまたは複数のユーザデバイスからのアップリンクデータ送信に関係する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記状態値と前記競合ベース許可情報とが前記1つまたは複数のユーザデバイスの第1のサブセットにシグナリングされ、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットが、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットからのアップリンク送信に少なくとも部分的に基づいて決定され、
前記方法は、
前記1つまたは複数のユーザデバイスの第2のサブセットによって競合ベースアクセスのためにシステムリソースの第2のサブセットを割り振る情報を含む第2の競合ベース許可情報を決定することと、
前記第2の競合ベース許可情報をユーザデバイスの前記第2のサブセットにシグナリングすることであって、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第2のサブセットが前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットとは異なる、シグナリングすることと
をさらに備える
請求項1に記載の方法。
【請求項25】
別の状態値を決定することと、
前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第2のサブセットに前記別の状態値をシグナリングすることと
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定することをコンピュータに行わせるための命令と、
前記競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることを前記コンピュータに行わせるための命令と、
電力メトリックを生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定することを前記コンピュータに行わせるための命令と、
前記電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて状態値を決定することを前記コンピュータに行わせるための命令と、そして
前記1つまたは複数のユーザデバイスに前記状態値をシグナリングすることを前記コンピュータに行わせるための命令とを備え、前記状態値が、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースの前記サブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、コンピュータ可読記憶媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項27】
前記コンピュータ可読記憶媒体は、
競合ベースアクセスのためにシステムリソースの別のサブセットを割り振ることを含む別の競合ベース許可情報を決定することを前記コンピュータに行わせるための命令であって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、命令と、
前記別の競合ベース許可情報を前記1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることを前記コンピュータに行わせるための命令と
をさらに備える、請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項28】
システムリソースの前記サブセットが、競合ベースアクセスのために排他的に割り振られた総システム帯域幅のサブバンドを備える、請求項26に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項29】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定することと、
前記競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングすることと、
電力メトリックを生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定することと、
前記電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて状態値を決定することと、
前記1つまたは複数のユーザデバイスに前記状態値をシグナリングすることであって、前記状態値が、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースの前記サブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、シグナリングすることと
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項30】
前記状態値を決定するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサが、前記背景雑音メトリックに対する前記電力メトリックの比を計算する、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記比があらかじめ定義されたしきい値未満である場合、前の状態値を減分することと、
前記比が前記あらかじめ定義されたしきい値以上である場合、前記前の状態値を増分することと
を行うようにさらに構成された、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を決定するための手段と、
前記競合ベース許可情報を1つまたは複数のユーザデバイスにシグナリングするための手段と、
電力メトリックを生成するために第1のアップリンク送信期間中に受信した競合ベースアップリンク送信の第1のセットを測定するための手段と、
前記電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて状態値を決定するための手段と、
前記1つまたは複数のユーザデバイスに前記状態値をシグナリングするための手段であって、前記状態値が、第2のアップリンク送信期間中のシステムリソースの前記サブセットにおける競合ベースアップリンク送信の第2のセットのスケジューリングの際に前記1つまたは複数のユーザデバイスによって使用可能である、シグナリングするための手段と
を備える、通信デバイス。
【請求項33】
前記1つまたは複数のユーザデバイスに関連する特性に基づいて、前記1つまたは複数のユーザデバイスのために競合ベースアクセスを可能にすべきかどうかを決定するための手段をさらに備える、請求項32に記載の通信デバイス。
【請求項34】
前記特性が、前記1つまたは複数のユーザデバイスからのアップリンクデータ送信に関係する、請求項33に記載の通信デバイス。
【請求項35】
前記状態値と前記競合ベース許可情報とが前記1つまたは複数のユーザデバイスの第1のサブセットにシグナリングされ、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットが、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットからのアップリンク送信に少なくとも部分的に基づいて決定され、
前記通信デバイスが、
前記1つまたは複数のユーザデバイスの第2のサブセットによって競合ベースアクセスのためにシステムリソースの第2のサブセットを割り振る情報を含む第2の競合ベース許可情報を決定するための手段と、
前記第2の競合ベース許可情報をユーザデバイスの前記第2のサブセットにシグナリングするための手段であって、前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第2のサブセットが前記1つまたは複数のユーザデバイスの前記第1のサブセットとは異なる、シグナリングするための手段と
をさらに備える
請求項32に記載の通信デバイス。
【請求項36】
サービング基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信することと、
前記基地局から、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定された状態値を受信することと、
前記状態値に基づいて送信確率を決定することと、
前記競合ベース許可情報と前記送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送ることと
を備える、ワイヤレス通信のための方法。
【請求項37】
前記競合ベース許可情報がMCS情報を含み、前記競合ベースアップリンク送信が前記MCS情報に従って送られる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記競合ベース許可情報が拡散符号情報を含み、前記競合ベースアップリンク送信が前記拡散符号情報に従って送られる、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記状態値が、ダウンリンク制御チャネルとシステムブロードキャストチャネルとのうちの1つから受信される、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記競合ベース許可情報が、ダウンリンク制御チャネルとシステムブロードキャストチャネルとのうちの1つから受信される、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記基地局から、前記競合ベースアップリンク送信に応答してACK/NACK信号を受信することをさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記基地局から、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの別のサブセットの割振りを含む別の競合ベース許可情報を受信することであって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、受信することと、
前記別の競合ベース許可情報に従って別の競合ベースアップリンク送信を送ることと
をさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項43】
前記基地局から、前記状態値とは異なる別の状態値を受信することと、
前記別の状態値に従って別の競合ベースアップリンク送信を送ることと
をさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項44】
基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信することをコンピュータに行わせるための命令と、
前記基地局から、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定された状態値を受信することを前記コンピュータに行わせるための命令と、
前記状態値に基づいて送信確率を決定することを前記コンピュータに行わせるための命令と、
前記競合ベース許可情報と前記送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送ることを前記コンピュータに行わせるための命令と
を備えるコンピュータ可読記憶媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項45】
前記コンピュータ可読記憶媒体は、
前記基地局から、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの別のサブセットの割振りを含む別の競合ベース許可情報を受信することを前記コンピュータに行わせるための命令であって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、命令と、
前記別の競合ベース許可情報に従って別の競合ベースアップリンク送信を送ることを前記コンピュータに行わせるための命令と
をさらに備える、請求項44に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項46】
基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信することと、
前記基地局から、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定された状態値を受信することと、
前記状態値に基づいて送信確率を決定することと、
前記競合ベース許可情報と前記送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送ることと
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのコンピュータは、
前記基地局から、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの別のサブセットの割振りを含む別の競合ベース許可情報を受信することであって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、受信することと、
前記別の競合ベース許可情報に従って別の競合ベースアップリンク送信を送ることと
を行うようにさらに構成された、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
サービング基地局から、競合ベースアクセスのためにシステムリソースのサブセットを割り振る情報を含む競合ベース許可情報を受信するための手段と、
前記基地局から、電力メトリックと背景雑音メトリックとに基づいて決定された状態値を受信するための手段と、
前記状態値に基づいて送信確率を決定するための手段と、
前記競合ベース許可情報と前記送信確率とに従って競合ベースアップリンク送信を送るための手段と
を備える、通信デバイス。
【請求項49】
前記基地局から、競合ベースアクセスのためのシステムリソースの別のサブセットの割振りを含む別の競合ベース許可情報を受信するための手段であって、システムリソースの前記別のサブセットがシステムリソースの前記サブセットとは異なる、受信するための手段と、
前記別の競合ベース許可情報に従って別の競合ベースアップリンク送信を送るための手段と
をさらに備える、請求項48に記載の通信デバイス。
【請求項50】
前記基地局から、前記競合ベースアップリンク送信に応答してACK/NACK信号を受信するための手段をさらに備える、請求項48に記載の通信デバイス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2013−516944(P2013−516944A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−549013(P2012−549013)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【国際出願番号】PCT/US2011/020896
【国際公開番号】WO2011/085403
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【国際出願番号】PCT/US2011/020896
【国際公開番号】WO2011/085403
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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